JP2003182536A - ヘッドランプクリーナーの取付構造 - Google Patents

ヘッドランプクリーナーの取付構造

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JP2003182536A
JP2003182536A JP2001391403A JP2001391403A JP2003182536A JP 2003182536 A JP2003182536 A JP 2003182536A JP 2001391403 A JP2001391403 A JP 2001391403A JP 2001391403 A JP2001391403 A JP 2001391403A JP 2003182536 A JP2003182536 A JP 2003182536A
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仁士 広瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパーへの取付手段を設けることによって
ピストンとバンパーとの間の位置ズレが生じないように
すると共に、バンパーへの取付を容易に行うことが出来
るようにすることを課題とする。 【解決手段】 先端にノズルカバー27と噴射ノズル2
6を有するピストン8、9と、上記ピストンをバンパー
36に対して出し入れするシリンダ3とを備え、上記バ
ンパーには矩形状の係合切欠37aを有するほぼ矩形状
の取付孔37を設け、上記シリンダには上記取付孔に固
定されるほぼ矩形筒状の固定接触端部40を有するブラ
ケット38を設け、上記固定接触端部の4辺のうちの一
対の辺45には、上記取付孔から外側方向に突出して係
合切欠の縁表面に係合する爪部46cと、上記係合切欠
に嵌合して取付孔の面上3方向への位置決めを為す係合
板部46aとを有する係合位置決め部46を設け、他の
一対の辺47は取付孔より開口幅が広く、取付孔の内側
に直接接触して上記爪部と共にバンパーを挟持する接触
端部としたヘッドランプクリーナー1の取付構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なヘッドランプ
クリーナーの取付構造に関する。詳しくは、バンパーと
の固定を簡単に行うことが出来るようにする技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】先端にノズルカバーと噴射ノズルを有す
るピストンと、上記ピストンをバンパーに対して出し入
れするシリンダとを備えたヘッドランプクリーナーがあ
る。そして、このようなヘッドランプクリーナーは、ネ
ジ止め等によって車体内部に固定され、ピストンはバン
パーに設けられた開口部から出し入れされ、不使用時、
すなわち、ヘッドランプの前面カバーへの洗浄液の噴射
を行わないときは、ノズルカバーによってバンパーに設
けられた開口部を外側から閉塞しておくようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のヘッド
ランプクリーナーは車体内部に固定され、バンパーには
固定されていないため、車体内部への取付作業を注意し
て行わないと、バンパーとの間で取付位置に誤差が生じ
る惧がある。そして、バンパーとの間での位置ズレが大
きいと、ピストンやピストンに支持されている噴射ノズ
ルがバンパーに干渉する惧もある。
【0004】そこで、本発明は、バンパーへの取付手段
を設けることによってピストンとバンパーとの間の位置
ズレが生じないようにすると共に、バンパーへの取付を
容易に行うことが出来るようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明ヘッドランプクリ
ーナーの取付構造は、上記した課題を解決するために、
先端にノズルカバーと噴射ノズルを有するピストンと、
上記ピストンをバンパーに対して出し入れするシリンダ
とを備えたヘッドランプクリーナーの取付構造におい
て、上記バンパーには矩形状の係合切欠を有するほぼ矩
形状の取付孔を設け、上記シリンダには上記取付孔に固
定されるほぼ矩形筒状の固定接触端部を有するブラケッ
トを設け、上記固定接触端部の4辺のうちの一対の辺に
は、上記取付孔から外側方向に突出して係合切欠の縁表
面に係合する爪部と、上記係合切欠に嵌合して取付孔の
面上3方向への位置決めを為す係合板部とを有する係合
位置決め部を設け、他の一対の辺は取付孔より開口幅が
広く、取付孔の内側に直接接触して上記爪部と共にバン
パーを挟持する接触端部としたものである。
【0006】従って、本発明ヘッドランプクリーナーの
取付構造にあっては、係合位置決め部の爪部をバンパー
の取付孔の係合切欠の縁表面に係合させるだけでバンパ
ーへの取付を為すことが出来、そして、それと同時に係
合位置決め部の係合板部が係合切欠に嵌合して取付孔の
面方向における位置決めが為されるため、バンパーへの
取付と位置決めを同時に且つ簡単に為すことが出来る。
【0007】さらに、ブラケットにかかる負荷が係合板
部と係合切欠との間で受けられるので、爪部にかかる負
荷が軽くなり、爪部が破損しにくくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明ヘッドランプクリ
ーナーの取付構造の実施の形態を添付図面を参照して説
明する。
【0009】先ず、ヘッドランプクリーナーの概要を説
明する。
【0010】ヘッドランプクリーナー1は外殻筒体2を
有する。外殻筒体2は3つの筒体が互いに摺動自在に嵌
合されて全体として伸縮可能にされている。
【0011】基端側の筒体、すなわち、外殻筒体2を構
成する筒体のうち最も外側に位置する筒体3(以下、
「ベース筒体」という。)が最も太く、且つ、車体に固
定されるシリンダとなる。ベース筒体3の基端部の外周
面には周方向に等間隔に間をあけて4個の係合突起4、
4、・・・が突設されている。さらに、ベース筒体3の
先端部の外周面にも周方向に間隔をあけて複数の係合突
起5、5、・・・が突設されている。そして、係合突起
4、4、・・・の外側面の後端部4a、4a、・・・は
後方に行くに従ってベース筒体3の中心方向に変位する
傾斜面にされ、係合突起5、5、・・・の外側面の前端
部5a、5a、・・・は前方に行くに従ってベース筒体
3の中心方向に変位する傾斜面にされている(図1、図
2参照)。
【0012】また、ベース筒体3の外周面のうち上記先
端寄りの係合突起5、5、・・・からやや後方に離間し
た位置に全周に亘って延びるフランジ6が突設され、該
フランジ6の外周面から位置決め突起6aが突設されて
いる。さらに、ベース筒体3の外周面のうち前後方向に
おける中間部から僅かに後方に寄った位置に取付片7が
突設され、該取付片7にはネジ挿通孔7aが形成されて
いる(図1参照)。
【0013】中間の筒体8は上記ベース筒体3よりやや
細い筒状を為し、ベース筒体3内に摺動自在に内嵌され
ており、これを第1のピストンという。先端の筒体9は
上記第1のピストン8よりやや細い筒状を為し、第1の
ピストン8内に摺動自在に内嵌されており、これを第2
のピストンという(図2参照)。
【0014】10はバックキャップであり、短い円筒状
を為し基端が閉塞された主部11と、該主部11の開口
縁に連設され主部11より大きな径を有し短い円筒状を
した連結部12と主部11の側面から突出した連結管部
13とが一体に形成されて成り、連結部12の側壁部に
は周方向に等間隔に間をおいて4個の係合孔12a、1
2a、・・・が形成され、また、主部11の底部内面の
中央にはバネ掛け部14が形成されている(図1、図2
参照)。
【0015】15はゴム、合成ゴム等の弾性材料で形成
されたブーツであり、蛇腹状の円筒状をした主部15a
の基端には外方へ突出したフランジ15bが形成され、
また、主部15aの先端には筒状部15cが連設され、
該筒状部15cの先端には外方へ突出したフランジ15
dが形成されている(図2参照)。
【0016】上記バックキャップ10の連結部12がベ
ース筒体3の基端部に外嵌され、ベース筒体3の係合突
起4、4、・・・がバックキャップ10の係合孔12
a、12a、・・・に係合され、これによって、バック
キャップ10がベース筒体3の基端を覆うように結合さ
れる。また、このとき、ベース筒体3とバックキャップ
10との間に上記ブーツ15の基端側のフランジ15b
が挟持される(図1、図2参照)。
【0017】第2のピストン9の先端部にはトップキャ
ップ16が取り付けられる。そして、該トップキャップ
16と第2のピストン9との間に上記ブーツ15の先端
側のフランジ15dが挟持される。また、該トップキャ
ップ16にはバネ掛け部16aが形成されている(図2
参照)。
【0018】引張コイルバネ17の両端に形成されたフ
ック部17a、17bがそれぞれバックキャップ10の
バネ掛け部14とトップキャップ16のバネ掛け部16
aに各別に係止される(図2参照)。
【0019】引張コイルバネ17が以上のように2つの
バネ掛け部14、16a間に張設されると、引張コイル
バネ17の収縮力により各ピストン8、9はベース筒体
3内に収納されるように引っ張られ、非作動時には、図
1乃至図3に示すように、2つのピストン8、9がベー
ス筒体3内に収納された状態となっている。
【0020】第2のピストン9の先端部に噴射ノズル配
置部18が設けられる(図2参照)。
【0021】上記噴射ノズル配置部18はチェックバル
ブ部19とノズルホルダ20とから成る。
【0022】チェックバルブ部19内には所要のバルブ
要素が配置されてチェックバルブ21が構成され、該チ
ェックバルブ21はチェックバルブ部19の基端側での
液圧が所定の値以上となったときに開いてチェックバル
ブ部19の基端から先端までの通路が開通するものであ
ればどのようなものでも良い。例えば、特願平6−24
942号や特願平6−216796号に記載された閉止
弁のようなものを採用することができる。その特徴を述
べれば、チェックバルブ21はチェックバルブ部19の
基端から先端までの液通路を途中で仕切る弾性材料から
成るダイヤフラム22を有し、該ダイヤフラム22を閉
塞位置に保持する圧縮コイルバネ状の閉塞バネ23が配
置されている。しかして、チェックバルブ部19の基端
側での液圧が所定の値以上になると、閉塞バネ23が圧
縮され、ダイヤフラム22が変形して該ダイヤフラム2
2によって閉止されていた通路が開通する(図2参
照)。
【0023】チェックバルブ部19の先端部にノズルホ
ルダ20が取着される(図2参照)。
【0024】ノズルホルダ20は連結管24の先端に収
納部25が一体に形成されて成り、収納部25はほぼ一
端が閉塞した円筒状をしており、軸方向が上記連結管2
4の軸方向と交差する向きで閉塞端側が連結管24の先
端に連結され、連結管24の中心孔と収納部25の内部
空間とが連通される。そして、上記収納部25内には噴
射ノズル26が傾動可能に内嵌されている。そして、連
結管24が上記チェックバルブ部19の先端部に内嵌状
に固定され、これによって、ノズルホルダ20はチェッ
クバルブ21を介して外殻筒体2の内部と連通される
(図2参照)。
【0025】ノズルホルダ20にはノズルカバー27が
取り付けられる。ノズルカバー27はカバー体28と該
カバー体28の後面から突設されたステー29、29と
が一体に形成されて成る。カバー体28は不使用時にノ
ズルホルダ20が突出される開口部を閉塞しておくもの
であり、後述するバンパーに形成された取付孔を表側か
ら閉塞するべく、バンパーの曲面形状に適合した曲面を
為すように形成されている。そして、ステー29、29
の後端がノズルホルダ20にネジ止め等によって固定さ
れている(図1、図2参照)。
【0026】上記ベース筒体3の先端部にはダストカバ
ー31が取着される。ダストカバー31はゴム、合成ゴ
ム等の弾性を有する材料で形成され、シリンダ3の先端
部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部32と該筒部3
2の先端から内方へ突出した内フランジ部33とが一体
に形成されて成る。また、筒部32には複数の係合孔3
2a、32aが周方向に間隔を置いて形成されている
(図1、図2参照)。
【0027】また、ダストカバー31の筒部32の外周
面の後端にはオーリング状の突条34が一体に突設され
ている。さらに、筒部32の外周面の先端近くにも全周
に亘って突条35が形成されている(図1、図2参
照)。
【0028】そして、上記ダストカバー31は、筒部3
2がベース筒体3の先端部に外嵌され、ベース筒体3の
先端部外面に形成された係合突起5、5、・・・が筒部
32の係合孔32a、32a、・・・に係合されて、ベ
ース筒体3の先端部に取着され、筒部32の後端はベー
ス筒体3の先端部に形成されたフランジ6の前面に接し
た状態となる。そして、ベース筒体3の係合突起5、
5、・・・はその大部分がダストカバー31の筒部32
の外側面から突出された状態とされる(図1、図2参
照)。
【0029】しかして、ベース筒体3が車体に支持さ
れ、バンパー36に形成された取付孔37からノズルホ
ルダ20が出入りするようにされる。上記取付孔37は
ほぼ矩形を為し、対向する一対の縁には係合切欠37
a、37aが形成されている。ベース筒体3の車体への
支持には取付用のブラケット38が使用される(図6、
図7参照)。
【0030】ブラケット38はほぼ円筒状をした支持筒
39と該支持筒39から前方へ突出されたほぼ矩形筒状
を為す固定接触端部40とこれら支持筒39及び固定接
触端部40の側面部から側方へ突出された取付片41、
41とが一体に形成されて成る。なお、上記取付片4
1、41にはネジ挿通孔41a、41aが形成されてい
る(図7参照)。
【0031】支持筒39は前半の小径部42と後半の大
径部43とから成り、内面の2つの部分の境界部には後
方を向いた段差面44が形成されている。また、小径部
42には周方向に間隔をあけて複数の係合孔42a、4
2a、・・・が形成され、また、大径部43には後端に
開口した係合スリット43aが形成されている(図1、
図3参照)。
【0032】固定接触端部40は横断面形状が矩形を為
す角筒状をしており、4つの片のうちの互いに対向する
一対の辺45、45にはそれぞれ前端に達する2条のス
リットが形成され、該2条のスリット45a、45aの
間に弾性を有する係合位置決め部46、46が形成され
る。なお、該辺45、45のうち係合位置決め部46、
46の両脇に位置する部分の前端45b、45b、・・
・は係合位置決め部46、46の前端よりやや後側に位
置している。上記係合位置決め部46、46の前端には
係合板部46a、46aが前方へ突設され、該係合板部
46a、46aの両脇の部分に肩部46b、46bが形
成される。さらに、上記係合板部46a、46aの前端
には外方へ突出した爪部46c、46cが形成されてい
る。該爪部46c、46c幅は上記係合板部46a、4
6aの幅より小さくされ、また、爪部46c、46cの
後面は係合板部46a、46aの前端と同一の平面内に
位置している。そして、上記係合板部46a、46aの
幅は上記バンパー36の取付孔37に形成された係合切
欠37a、37aの幅とほぼ等しくされている(図4、
図7参照)。
【0033】上記係合位置決め部46、46が形成され
た辺45、45の内側面間の間隔は上記取付孔37の係
合切欠37a、37aが形成された一対の縁の間隔にほ
ぼ等しく形成され、もう一対の辺47、47の外側面間
の間隔は取付孔37の係合切欠37a、37aが形成さ
れていない一対の縁の間隔より大きく形成されている。
また、該辺47、47の前端47a、47aは係合位置
決め部46、46が形成された辺45、45の前端45
b、45b、・・・よりも前側に位置している(図4、
図7参照)。
【0034】そこで、ヘッドランプクリーナー1のベー
ス筒体3の先端部を上記ブラケット38の支持筒39に
後側から挿入する。そして、ベース筒体3の先端が支持
筒39の小径部42内に挿入されると、ダストカバー3
1の筒部32の前端の突条35の外径が支持筒39の小
径部42の内径より大きく形成されているため、上記突
条35が支持筒39の小径部42の内周面によって押し
潰されて変形しながら、ベース筒体3の先端部はさらに
支持筒39内に挿入される。そして、ついには、ベース
筒体3の先端部に形成された係合突起5、5、・・・が
ブラケット38の支持筒39の係合孔42a、42a、
・・・に係合し、これによって、ベース筒体3の先端部
にブラケット38が支持される。なお、この状態で、ダ
ストカバー31の筒部32の後端に形成されたオーリン
グ状突条34がブラケット38の支持筒39の内周面に
形成された段差面44に圧接される。従って、ブラケッ
ト38の支持筒39とベース筒体3の先端部との間は、
ダストカバー31の前端部の突条35が支持筒39の内
周面に圧接し、ダストカバー31の後端のオーリング状
突条34が支持筒39の段差面44に弾接することによ
って、ベース筒体3とブラケット38の支持筒39との
間のガタつきが防止される(図1、図2参照)。
【0035】なお、ベース筒体3の位置決め突起6aが
ブラケット38の係合スリット43aと係合され、これ
によって、ヘッドランプクリーナー1のブラケット38
に対する回転方向の位置決めがされる(図3参照)。
【0036】ヘッドランプクリーナー1のバンパー36
への取付は以下のように為される。なお、バンパー36
に取り付ける前はノズルホルダー20は取り外してお
く。ブラケット38の固定接触端部40の係合位置決め
部46、46をバンパー36の取付孔37の係合切欠3
7a、37aに位置合わせしながら、バンパー36の裏
側から固定接触端部40のをバンパー36に近付けてい
く。そして、係合位置決め部46、46が互いに近づく
ように撓ませながら、爪部46c、46cを係合切欠3
7a、37aを通過させ、爪部46c、46cが係合切
欠37a、37aを通過したところで、係合位置決め部
46、46を撓ませていた力を除けば、係合位置決め部
46、46が元の状態に戻り、爪部46c、46cが係
合切欠37a、37aの前面側の縁に係合する。これと
同時に、係合板部46a、46aが係合切欠37a、3
7aに嵌合した状態で係合し、さらに、肩部46b、4
6bが係合切欠37a、37aの両脇部の後面側の縁部
に当接する。さらに、固定接触端部40の別の一対の辺
47、47の前端47a、47aが取付孔37の係合切
欠37a、37aが形成されていない縁に近接した位置
でバンパー36の背面に当接した状態となる(図3、図
4、図6参照)。
【0037】上記したようにして、ヘッドランプクリー
ナー1はブラケット38を介してバンパー36の取付孔
37に取り付けられる。すなわち、ヘッドランプクリー
ナー1は、ブラケット38の固定接触端部40の一対の
辺45、45に設けられた爪部46c、46cと肩部4
6b、46b及び別の一対の辺47、47の前端との間
でバンパー36の取付孔37の開口縁を挟持した状態
で、バンパー36に取り付けられる。
【0038】そして、上記ブラケット38の取付片4
1、41がそのネジ挿通孔41a、41aを挿通された
取付ネジ48、48と該取付ネジ48、48に螺着され
たナット49、49とによって車体の一部50に固定さ
れる(図6参照)。また、ベース筒体3に形成された取
付片7がそのネジ挿通孔7aを挿通された図示しない取
付ネジと該取付ネジに螺合されたナットとによって車体
の別の一部に固定される。
【0039】以上のようにして、ヘッドランプクリーナ
ー1はバンパー36の取付孔37に対してピストン9の
先端や噴射ノズル26が位置決めされた状態で車体に固
定される。
【0040】そして、収納状態において、図2に示すよ
うに、各ピストン8、9は引張コイルバネ17の収縮に
よる引張力によってベース筒体3内に収納され、ノズル
ホルダ20はバンパー36の取付孔37の内側に位置さ
れノズルカバー27のカバー体28がバンパー36の取
付孔37を覆った状態となっている。なお、ベース筒体
3の基端部に設けられた連結管部13は図示しないモー
タポンプと連結され、作動時にモーターポンプによって
洗浄液が該連結管部13を介してベース筒体3内に供給
されるようになっている。そして、供給された洗浄液は
ブーツ15内を通ってチェックバルブ部19の基端部に
達する。
【0041】そして、ベース筒体3内に洗浄液が供給さ
れ、その液圧が高まってくると、該液圧によって引張コ
イルバネ17が伸張されて第1及び第2のピストン8、
9がベース筒体3から突出していく。これによって、ピ
ストン8、9が図6に示す状態まで伸張し、噴射ノズル
26がヘッドランプの前面カバー51を洗浄するに適し
た位置に達することができる。
【0042】それから、チェックバルブ部19の基端部
分における洗浄液の液圧、すなわち、ダイヤフラム22
にかかる液圧が所定以上になると、閉塞バネ23が圧縮
され、ダイヤフラム22が変形してチェックバルブ21
が開き洗浄液がノズルホルダ20を経て噴射ノズル26
からヘッドランプの前面カバー51に向けて噴射される
(図6参照)。
【0043】このように、洗浄液が供給されると、先
ず、外殻筒体2が伸張し、それからチェックバルブ21
が開いて噴射ノズル26から洗浄液が噴射される。この
ために、引張コイルバネ17のバネ力を閉塞バネ23の
バネ力より小さくしてある。なお、必ずしも外殻筒体2
が完全に伸張しきってから洗浄液の噴射が為されるよう
ようにする必要はなく、外殻筒体2が伸張しながら洗浄
液の噴射が始まっても特に差し支えはない。
【0044】洗浄液の供給が停止すると、液圧が下がる
ので、チェックバルブ21が閉じ、且つ、外殻筒体2が
収縮して、図2等に示す収納状態になる。そして、バン
パー36の取付孔37がノズルホルダ27に設けられた
ノズルカバー27のカバー体28によって閉じられる。
【0045】上記したヘッドランプクリーナーの取付構
造にあっては、ヘッドランプクリーナー1にきちんと位
置決めされて固定されたブラケット38の固定接触端部
40をバーンパー36の取付孔37に固定することによ
ってヘッドランプクリーナー1をバンパー36に固定す
るようにしたので、ピストン8、9の先端部や噴射ノズ
ル26のバンパー36の取付孔37に対する位置決めが
確実になり、ピストン8、9や噴射ノズル26がバンパ
ー36と接触してしまう惧がない。
【0046】また、ブラケット38の固定接触端部40
のバンパー36への固定は、係合位置決め部46、46
の爪部46c、46cをバンパー36の取付孔37の係
合切欠37a、37aの前面側の縁に係合させるだけで
為すことが出来、その作業が簡単である。
【0047】さらに、上記係合切欠37a、37aには
係合位置決め部46、46の係合板部46a、46aが
嵌合するので、固定接触端部40の取付孔37の開口面
方向における位置決めが確実に為され、且つ、ブラケッ
ト38にかかる負荷が係合板部46a、46aと係合切
欠37a、37aとの間で受けられるので、爪部46
c、46cにかかる負荷が軽くなり、爪部46c、46
cが破損しにくくなる。
【0048】さらにまた、固定接触部40の係合位置決
め部46、46が形成される辺45、45と係合位置決
め部46、46との間にはスリット45a、45a、・
・・が形成されいるので、係合位置決め部46、46は
面方向の弾性変形が容易になり、該係合位置決め部4
6、46の先端に設けられた爪部46c、46cをバン
パー36の係合切欠37a、37aへ係合させる作業を
行いやすくなる。
【0049】なお、上記した実施の形態において示した
各部の形状乃至構造は、いずれも本発明を実施する際に
行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるよう
なことがあってはならないものである。
【0050】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ヘッドランプクリーナーの取付構造は、先端
にノズルカバーと噴射ノズルを有するピストンと、上記
ピストンをバンパーに対して出し入れするシリンダとを
備えたヘッドランプクリーナーの取付構造であって、上
記バンパーには矩形状の係合切欠を有するほぼ矩形状の
取付孔を設け、上記シリンダには上記取付孔に固定され
るほぼ矩形筒状の固定接触端部を有するブラケットを設
け、上記固定接触端部の4辺のうちの一対の辺には、上
記取付孔から外側方向に突出して係合切欠の縁表面に係
合する爪部と、上記係合切欠に嵌合して取付孔の面上3
方向への位置決めを為す係合板部とを有する係合位置決
め部を設け、他の一対の辺は取付孔より開口幅が広く、
取付孔の内側に直接接触して上記爪部と共にバンパーを
挟持する接触端部としたことを特徴とする。
【0051】従って、本発明ヘッドランプクリーナーの
取付構造にあっては、係合位置決め部の爪部をバンパー
の取付孔の係合切欠の縁表面に係合させるだけでバンパ
ーへの取付を為すことが出来、そして、それと同時に係
合位置決め部の係合板部が係合切欠に嵌合して取付孔の
面方向における位置決めが為されるため、バンパーへの
取付と位置決めを同時に且つ簡単に為すことが出来る。
【0052】さらに、ブラケットにかかる負荷が係合板
部と係合切欠との間で受けられるので、爪部にかかる負
荷が軽くなり、爪部が破損しにくくなる。
【0053】請求項2に記載した発明にあっては、上記
係合位置決め部は、その両側部と固定接触端部の辺との
間にスリットが形成され、該スリットによって、固定接
触端部の内外方向に弾性湾曲可能にされているので、係
合位置決め部の先端に設けられた爪部をバンパーの係合
切欠へ係合させる作業を行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図6は本発明にかかるヘッドランプク
リーナーの実施の形態を示すものであり、本図は一部切
欠側面図である。
【図2】縦断面図である。
【図3】一部切欠平面図である。
【図4】一部切欠正面図である。
【図5】ノズルホルダーを取り外した状態の正面図であ
る。
【図6】使用状態を示す縦断面図である。
【図7】ブラケットとバンパーを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ヘッドランプクリーナー、3…ベース筒体(シリン
ダ)、8…第1のピストン、9…第2のピストン、26
…噴射ノズル、27…ノズルカバー、36…バンパー、
37…取付孔、37a…係合切欠、38…ブラケット、
40…固定接触端部、45…一対の辺、45a…スリッ
ト、46…係合位置決め部、46a…係合板部、46c
…爪部、47…他の一対の辺、47a…前端(接触端
部)
フロントページの続き (72)発明者 高田 浩正 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 三浦 理一郎 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3D025 AD12 AF08 AF17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にノズルカバーと噴射ノズルを有す
    るピストンと、上記ピストンをバンパーに対して出し入
    れするシリンダとを備えたヘッドランプクリーナーの取
    付構造であって、 上記バンパーには矩形状の係合切欠を有するほぼ矩形状
    の取付孔を設け、 上記シリンダには上記取付孔に固定されるほぼ矩形筒状
    の固定接触端部を有するブラケットを設け、 上記固定接触端部の4辺のうちの一対の辺には、上記取
    付孔から外側方向に突出して係合切欠の縁表面に係合す
    る爪部と、上記係合切欠に嵌合して取付孔の面上3方向
    への位置決めを為す係合板部とを有する係合位置決め部
    を設け、 他の一対の辺は取付孔より開口幅が広く、取付孔の内側
    に直接接触して上記爪部と共にバンパーを挟持する接触
    端部としたことを特徴とするヘッドランプクリーナーの
    取付構造。
  2. 【請求項2】 上記係合位置決め部は、その両側部と固
    定接触端部の辺との間にスリットが形成され、該スリッ
    トによって、固定接触端部の内外方向に弾性湾曲可能に
    されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドラ
    ンプクリーナーの取付構造。
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