JP2003181997A - 防藻性農業用樹脂フィルム - Google Patents

防藻性農業用樹脂フィルム

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JP2003181997A
JP2003181997A JP2001382028A JP2001382028A JP2003181997A JP 2003181997 A JP2003181997 A JP 2003181997A JP 2001382028 A JP2001382028 A JP 2001382028A JP 2001382028 A JP2001382028 A JP 2001382028A JP 2003181997 A JP2003181997 A JP 2003181997A
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film
resin
algae
acid
coating
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JP2001382028A
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Hirotaka Arai
博孝 荒井
Hiroshi Yamagishi
宏 山岸
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Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウス用被覆用として十分な藻類
の付着防止性能があり、かつ栽培作物に影響を及ぼさな
いフィルムを提供する。 【解決手段】 基体樹脂フィルムの展張時外面に
有機系防藻剤を含有する樹脂からなる被膜が形成され、
内面にバインダー樹脂と無機質コロイドゾルを主成分と
する防曇性被膜が形成されてなる防藻性農業用樹脂フィ
ルムであり、かつ該フィルムを巻き取った巻回体におい
て、該フィルム間に、内面被膜への防藻剤転写を防止す
るフィルムが、挿入されてなることを特徴とする防藻性
農業用樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用フィルムに
関するもので、更に詳しくは、藻類の付着防止性(防藻
性)に優れるフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農業用作物を半促成又は抑制栽培
して、その市場性、生産性を高めるため、塩化ビニル系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フ
ッ素系樹脂などからなる樹脂フィルムの被覆下に有用植
物を栽培する、いわゆるハウス栽培やトンネル栽培が盛
んに行われている。
【0003】このようなフィルムを使用した農業用ハウ
スは年々大型化しており、ハウスをフィルムで覆うため
のフィルム展張作業は多くの人手を要するようになって
きている。その一方で、農業用従事者の数は年々減少す
ると共に高齢化が進行しており、毎年の展張作業に人手
を確保することは容易ではない状況にある。この様な状
況に鑑み、ハウスに展張するフィルムは展張作業が容易
で極力張り替えまでの使用期間の長いフィルムが求めら
れており、各社、4年〜5年、あるいは10年の耐久性
を有するといったフィルムを開発してきている。
【0004】しかしながら、この様な耐久フィルムは、
6月〜9月といった高温多湿の時期にも展張された状態
になるため、フィルムの特に外面に藻類が繁茂して、ハ
ウス内作物への太陽光線の透過を阻害するという問題が
多くなってきた。
【0005】一般的に、藻類は地表や水中に存在する微
生物で、葉緑素を有するため、光合成能力を持つ。藻類
の表面は粘着性の物質で覆われていることが多いので、
一度フィルム表面に付着すると、フィルム上の藻類の繁
殖を物理的、機械的に防止したり、繁殖した藻類を除去
したりするのは困難である。
【0006】従来、藻類が繁殖したフィルムから藻類を
除去するには、物理的にこすり取る方法しか有効な方法
がないのであるが、大型のハウス等では、ハウス屋根上
に作業者が上がって藻類除去作業をせざるを得ず、高所
から転落するおそれのある非常に危険かつ困難な作業で
ある。化学薬品で殺藻しようとして例えば次亜塩素酸ソ
ーダ水溶液を使用すれば、藻類を殺すことは可能である
が、死んだ藻類は汚れとしてフィルム表面にこびりつい
たままで自然に剥がれ落ちることはほとんどないため、
これをフィルム上から取り除く作業は必要であり、かつ
化学薬品は雨等で洗い流されるので、新たに付着した藻
類の繁殖を防止するための持続的な効果はほとんど期待
できない。
【0007】これらを改善するため、被膜形成用の高分
子重合体に各種の防藻剤を含有させることが提案されて
いる(特公平−55553号、特公平6−8041号、
特開平5−179028号)。
【0008】しかしながら、これらの被膜を用いた場
合、展張後にハウス内面に結露した水滴が滴下して作物
に当たると、その部分から作物が枯れる等の問題が発生
し、十分な効果が得られる量の防藻剤を含有させること
ができない状況であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
背景にあって、ハウス用被覆用として十分な藻類の付着
防止性能があり、かつ栽培作物に影響を及ぼさないフィ
ルムについて鋭意検討した。その結果、上記の問題は、
フィルムの製造後、製品として運搬し保管するために、
フィルムをロール状に巻き取って巻回体とする際に、該
被膜を形成したフィルム外面と、バインダー樹脂被膜を
有するフィルム内面が接触し、該外面被膜中の防藻剤が
内面被膜に転写するために発生することに気づき、フィ
ルム巻き取り時に防藻剤の転写を防止するフィルムを挿
入することが最も効果的であることを見出し、本発明を
完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは、基体樹脂フィルムの展張時外面に有機系防
藻剤を含有するアクリル系樹脂からなる被膜が形成さ
れ、内面にバインダー樹脂と無機質コロイドゾルを主成
分とする防曇性被膜が形成されてなるフィルムであり、
かつ該フィルムを巻き取った巻回体において、該フィル
ム間に、内面被膜への防藻剤転写を防止するフィルムが
挿入されてなることを特徴とする防藻性農業用樹脂フィ
ルムに存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明における基体樹脂フィルムとして
は、農業用フィルムに用いられる公知の樹脂に添加剤を
混合したものを用いることができる。
【0013】樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレ
フィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリ
エステル系樹脂、フッ素系樹脂を主体とした単層または
多層のフィルムを用いることができるが、本発明は、特
に、現在5〜10年といった長期間使用されているポリ
エチレンテレフタレート樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
フッ素系樹脂を主体とした基体樹脂フィルムに適用する
と、その効果が顕著であり好ましい。
【0014】また本発明における農業用樹脂フィルムに
は、必要に応じて、ハウス外面塗膜、防曇塗膜の密着性
を損なわない範囲で、公知の可塑剤、防曇剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、酸化防止剤、滑剤、熱安定剤、顔料、
染料等の着色剤、防霧剤、帯電防止剤・無機微粒子等を
配合することができる。
【0015】可塑剤としては、例えば、フタル酸誘導
体、イソフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、マレイン
酸誘導体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイ
ン酸誘導体、リシノール酸誘導体、その他トリクレジル
ホスフェート、エポキシ化大豆油、エポキシ樹脂系可塑
剤等が挙げられる。
【0016】光安定剤としては、農業用に通常配合され
る種々の化合物を使用することができる。具体的には、
特公昭62−59745号公報第5欄第37行〜第16
欄第18行目、特開平2−30529号明細書第20頁
第15行〜第38頁第3行目に記載されているヒンダー
ドアミン系化合物である。
【0017】本発明で使用可能な市販のヒンダードアミ
ン系化合物を例示すれば、TINUVIN770、TI
NUVIN780、TINUVIN144、TINUV
IN622LD、CHIMASSORB119FL、C
HIMASSORB944(以上、チバガイギー社
製)、サノールLS−765(三共(株)製)、MAR
KLA−63、MARK LA−68、MARK LA
−62、MARK LA−67、MARK LA−57
(以上、アデカ・アーガス社製)等が挙げられる。酸化
防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール、2,2′−メチレンビス(6−te
rt−ブチル−4−エチルフェノール)、ジラウリルチ
オジプロピオネート等を挙げることができる。
【0018】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリ
アゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、シア
ノアクリレート系、フェニルサリシレート系、トリアジ
ン系等の紫外線吸収剤が挙げられる。
【0019】滑剤ないし熱安定剤としては、例えばポリ
エチレンワックス、流動パラフィン、ビスアマイド、ス
テアリン酸、ステアリン酸亜鉛、脂肪族アルコール、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、リシノ
ール酸バリウム、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
ジマレート、有機リン酸金属塩、有機ホスファイト化合
物、フェノール類、β−ジケトン化合物等が挙げられ
る。
【0020】着色剤としては例えば、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、アリ
ザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛華、群青、パーマネン
トレッド、キナクリドン、カーボンブラック等を挙げる
ことができる。
【0021】防霧剤としては、フッ素系界面活性剤が挙
げられ、具体的には、通常の界面活性剤の疎水基のCに
結合したHの代わりにその一部または全部をFで置換し
た界面活性剤で、特にパーフルオロアルキル基またはパ
ーフルオロアルケニル基を含有する界面活性剤である。
【0022】無機微粒子としては、保温剤として有効な
Mg、Ca、Zn、Al、SiおよびLiの少なくとも
1つの原子を含有する無機酸化物、無機水酸化物等が挙
げられる。具体的には、酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、水
酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、燐酸リチウム、燐
酸ナトリウム、燐酸カリウム、燐酸カルシウム、珪酸マ
グネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸
チタン、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、
アルミン酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ア
ルミノケイ酸カリウム、アルミノケイ酸カルシウム、カ
オリン、タルク、マイカ、クレー、ハイドロタルサイト
類化合物、リチウム・アルミニウム複合水酸化物、リチ
ウム・アルミニウム・マグネシウム複合炭酸塩化合物、
リチウム・アルミニウム・マグネシウム複合ケイ酸塩化
合物、アルミニウム・マグネシウム・ケイ素複合水酸化
物、アルミニウム・マグネシウム・ケイ素複合炭酸塩化
合物、アルミニウム・マグネシウム・ケイ素複合硫酸塩
化合物、チャルコアルマイト化合物等の無機微粒子が挙
げられる。これらの中でも、樹脂中の分散性、透明性、
及び保温性の点からハイドロタルサイト類化合物が好ま
しい。
【0023】これら無機微粒子は、それぞれ1種または
2種以上を組み合わせて使用することができる。その平
均粒子径は、0.05〜10μm、より好ましくは0.
1〜5μmの範囲である。無機微粒子の平均粒子径が上
記範囲より小さいと、樹脂中での分散性が劣り、ブツ
(二次凝集物)が生成してフィルム外観が悪化すると共
に、樹脂との混練時に粉立ちが激しく、ハンドリング性
が劣り実用性に乏しい。逆に、無機微粒子の平均粒子径
が上記範囲より大きいと、透明性で劣ったり、押出し機
のブレーカースクリーン部まで目詰まりを生じ生産性が
低下するので好ましくない。
【0024】かかる保温剤の配合量は、特に規定される
ものではないが、樹脂組成中の1〜20重量%が好まし
い。無機微粒子の含有量が、上記範囲より小さいと保温
性の点で不十分であり、上記範囲より大きいと透明性が
悪化すると共に機械強度が低下するので好ましくない。
【0025】防曇剤及び界面活性剤としては、ソルビタ
ン脂肪族エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪族エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステル、シリコーン系界面活性剤、フ
ルオロアルキル基やフルオロアルケニル基を含有するフ
ッ素系界面活性剤等が挙げられる。これら防曇剤(界面
活性剤)は単独で、または2種以上を組み合わせて用い
ることができ、通常1.0〜5.0重量%の範囲が好ま
しい。
【0026】以上の各種添加剤は、それぞれ1種または
2種以上を組み合わせて使用することができる。上記各
種添加剤の配合量は、フィルムの性能、特に外面塗膜、
防曇塗膜の密着性を悪化させない範囲で選ぶことができ
る。
【0027】基材樹脂に、各種添加剤を配合するには、
各々必要量秤量し、リボンブレンダー、バンバリーミキ
サー、スーパーミキサーその他従来から知られている配
合機、混合機を使用すればよい。このようにして得られ
た樹脂組成物をフィルム化するには、それ自体公知の方
法、例えば溶融押出し成形法(Tダイ法、インフレーシ
ョン法を含む)、カレンダー成形法等の従来から知られ
ている方法によればよい。
【0028】かかる基体フィルムは単層でも多層でもよ
く、使用する樹脂の特徴、製造設備を考慮して適宜選択
すれば良い。
【0029】本発明に係るフィルムは、透明でも、梨地
でも、半梨地でもよく、その用途は農業用ハウス(温
室)、トンネル等の被覆用に使用できるほか、マルチン
グ用、袋掛用等にも使用できる。
【0030】また、フィルム厚みについては強度やコス
トの点で0.03〜0.3mmの範囲のものが好まし
く、0.05〜0.2mmのものがより好ましい。
【0031】本発明においては、上記基体樹脂フィルム
の展張時ハウス外面となる側に、有機系防藻剤を含有す
る樹脂からなる被膜が形成されてなることを特徴とす
る。
【0032】被膜を形成する樹脂としては、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコン
系樹脂、フッ素系樹脂等使用できるが、基体フィルムへ
の密着性、耐久性といった点からアクリル系樹脂を用い
るのが好ましい。
【0033】本発明において展張時ハウス外面に形成さ
れる被膜のアクリル系樹脂として好ましく用いられる1
つの例としては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート5〜40重量%、分子内に1個もしくは2個以上の
カルボキシル基を含むα,β]−不飽和カルボン酸0〜
20重量%、及び残部がこれら化合物と共重合可能な他
のビニル系化合物からなるモノマー成分を共重合して得
られる共重合体を挙げることができる。
【0034】ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
モノマーとしては、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒ
ドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチ
ルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシペンチルアクリレート、2−ヒドロキシペンチルメ
タクリレート、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート、
6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート等が挙げられ
る。
【0035】分子内に1個もしくは2個以上のカルボキ
シル基を含むα,β−不飽和カルボン酸としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、アコニット酸、フマル酸、クロトン酸等が
挙げられ、20重量%以下で用いるのが好ましい。前記
化合物と共重合体可能な他のビニル系化合物としては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピ
ルアクリレート、イソプロピルアクリレート等のアルキ
ル基の側鎖が1〜5のアルキルアクリレート;メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメ
タクリレート、イソプロピルメタクリレート等のアルキ
ル基の側鎖が1〜5のアルキルメタクリレート;エチレ
ンスルホン酸のようなα,β−エチレン性不飽和ホスホ
ン酸類;アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシエ
チル等の水酸基含有ビニル単量体;アクリロニトリル
類;アクリルアマイド類;(メタ)アクリル酸のグリシ
ジルエステル類等がある。これらの単量体は単独で用い
ても、又は2種以上の併用でもよい。
【0036】また、本発明において展張時ハウス外面に
形成される被膜のアクリル系樹脂として好ましく用いら
れる他の例としては、幹成分としての架橋アクリル酸エ
ステル系弾性体の存在下に、分岐成分としてのメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体、又はメタクリル酸アルキ
ルエステル単量体を主成分とし、これと共重合可能なビ
ニル系単量体との混合物を重合して得られるグラフト共
重合体であって、架橋アクリル酸エステル系弾性体を5
〜80重量%含むものが好ましい。
【0037】架橋アクリル酸エステル系弾性体とは、架
橋性単量体と(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体、またはこれと共重合可能なビニル系単量体とを重合
して得られる重合体である。
【0038】架橋性単量体としては、通常多官能性化合
物として使用されているものであればよく、具体例とし
ては、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−
ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ジビニ
ルベンゼン、ジビニルアジペート、ジアリルフタレー
ト、ジアリルマレート、アリルアクリレート、アリルメ
タクリレート、トリアリルシアヌレート等があげられ、
これらは2種以上を併用してもよい。
【0039】(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体とは、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエス
テル類であり、具体的には、例えばアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸−n−プロピル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル
酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸−n−
プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−
n−ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸デシル等があげられ、一般には、アルキル基の
炭素数が1〜20個のアクリル酸アルキルエステル及び
/又はアルキル基の炭素数が1〜20個のメタクリル酸
アルキルエステルが使用され、これらは混合して使用し
てもよい。
【0040】これら(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なビニル系単量体としては、メタ
クリル酸およびメタクリル酸のアルキルエステル(アル
キル基の炭素数1〜12)、イタコン酸のジアルキルエ
ステル(アルキル基の炭素数1〜10)、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、スチレン、核アルキル置換スチレン、α−メチルス
チレン等があげられる。これら単量体は、40重量%以
下、好ましくは25重量%以下とするのがよい。
【0041】本発明においては、基体樹脂フィルムの展
張時ハウス外面となるアクリル系被膜中に紫外線吸収剤
を添加、もしくは、上記アクリル系樹脂の原料となる単
量体と共重合可能な紫外線吸収性単量体を共重合するこ
とにより耐久性を向上することができる。
【0042】添加する紫外線吸収剤としては、例えばベ
ンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン
系、シアノアクリレート系、フェニルサリシレート系、
トリアジン系等の紫外線吸収剤が挙げられる。
【0043】紫外線吸収性単量体としては、具体的に
は、例えば、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタク
リロイルオキシメチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリ
ロイルオキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロ
イルオキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロ
イルオキシヘキシル)フェニル〕−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕−2
H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
5’−t−ブチル−3’−(メタクリロイルオキシエチ
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエ
チル)フェニル〕−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾ
ール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイ
ルオキシエチル)フェニル〕−5−メトキシ−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−
(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕−5−シア
ノ−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキ
シ−5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕
−5−t−ブチル−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエ
チル)フェニル〕−5−ニトロ−2H−ベンゾトリアゾ
ール等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
これら紫外線吸収性単量体は、一種類のみを用いてもよ
く、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0044】本発明は、基体樹脂フィルムの展張時ハウ
ス外面となる側に有機系防藻剤を含有することを特徴と
する。
【0045】有機系防藻剤は、従来公知の有機系除草剤
のうちから選択すればよい。具体的には、フェノキシ系
化合物、ジフェニルエーテル系化合物、フェノール系化
合物、有機酸系化合物、酸アミド系化合物、カーバメー
ト系化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物、シア
ン系化合物、有機リン系化合物、アミノ酸系化合物、ピ
ラゾール系化合物、ジニトロアニリン系化合物、ダイア
ジン系化合物、オーキシン拮抗剤、ビピリジリウム系化
合物等があげられる。
【0046】フェノキシ系化合物としては、アリル−2
−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸、2−(2,5−
ジメチル−4−クロロフェノキシ)プロピオン酸、4−
クロロ−2−メチルフェノキシ酢酸、2−メチル−4−
クロロフェノキシ酢酸エチル、2−メチル−4−クロロ
フェノキシアセト−O−クロロアニリド、2−メチル−
4−クロロフェノキシブチル酸ナトリウム、2−(2−
メチル−4−クロロフェノキシ)プロピオン酸、2−
(2,4,5−トリクロロフェノキシ)エチル−2,2
−ジクロロプロピオン酸、2−(2,4,5−トリクロ
ロフェノキシ)プロピオン酸、2,3,6−トリクロロ
フェノキシプロパノール、2,4,5−トリクロロフェ
ノキシエチル硫酸ナトリウム、2,4,5−トリクロロ
フェノキシ酢酸、4−(2,4,5−トリクロロフェノ
キシ)ブチル酸、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸ナトリウム1水和物、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸エチル、2,4−ジク
ロロフェノキシン酢酸ジメチルアミン塩、2−(2,4
−ジクロロフェノキシ)エチル硫酸ナトリウム、2−
(2,4−ジクロロフェノキシ)プロピオン酸、4−
(2,4−ジクロロフェノキシ)ブチル酸、トリス−
(2,4−ジクロロフェノキシエチル)ホスファイト、
4−フルオロフェノキシ酢酸、2−メチル−4−クロロ
フェノキシエチル硫酸ナトリウム、2−メチル−4−ク
ロロフェノキシチオ酢酸−S−エチル、2−メチル−4
−クロロフェノキシ酢酸ナトリウム1水和物、ブチル=
(R)−2−[4−(4−シアノ−2−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ]プロピオナート、ブチル=(RS)
−2−[4−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル
オキシ)フェノキシ]プロピオナート、エチル=(R
S)−2−[4−(6−クロロキノキサリン−2−イル
オキシ)フェノキシ]プロピオナート、エチル=(R
S)−2−[4−(6−クロロ−1,3−ベンゾオキサ
ゾール−2−イルオキシ)フェノキシ]プロピオナー
ト、α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド、(R
S)−2−(2,4−ジクロロ−m−トリルオキシ)プ
ロピオンアニリド等があげられる。
【0047】ジフェニルエーテル系化合物としては、
2,4,6−トリクロロフェニル−4′−ニトロフェニ
ルエーテル、2,4−ジクロロフェニル−4−ニトロフ
ェニルエーテル、2,6−ジクロロフェニル−4−ニト
ロフェニルエーテル等があげられる。
【0048】フェノール系化合物としては、4,6−ジ
ニトロ−O−クレゾール、2,4−ジニトロ−6−se
c−ブチルフェノール、2−(1−メチルプロピル)−
6,4−ジニトロフェニル酢酸、ペンタクロロフェノー
ル等があげられる。
【0049】有機酸系化合物としては、3−アミノ−
2,5−ジクロロ安息香酸、モノクロロ酢酸ナトリウ
ム、2−メトキシ−3,6−ジクロロ安息香酸、3,6
−エンドオキソヘキサハイドロフタル酸ジナトリウム、
キサントゲン酸ナトリウム、2,4−ジクロロフェノキ
シエチルベンゾエート、トリクロロ酢酸ナトリウム、ジ
メチル−2,3,5,6−テトラクロロテレフタル酸、
2,2−ジクロロプロピオン酸ナトリウム、2,3,
5,6−テトラクロロ安息香酸、2,3,6−トリクロ
ロ安息香酸、4−アミノ−3,5,6−トリクロロピコ
リン酸、2,3,6−トリクロロフェニル酢酸、イソプ
ロピルキサント酸ナトリウム等があげられる。
【0050】酸アミド系化合物としては、N−1−ナフ
チルフタルアミン酸ナトリウム、N−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−2−メチルペンタアミド、N−(3,4
−ジクロロフェニル)メタクリルアミド、α−クロロ−
N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジアリル−2
−クロロアセトアミド、N,N−ジメチル−α,α−ジ
フェニルアセトアミド、N−(3−クロロ−4−メチル
フェニル)−2−メチルペンタアミド、N−(3,4−
ジクロロフェニル)プロピオンアミド、2,6−ジクロ
ロチオベンズアミド、α−クロロ−6−ターシャリーブ
チル−O−アセトトルイジン、α−クロロ−N−イソプ
ロピルアセトアニリド、N−メトキシカルボニルスルフ
ァニルアミドナトリウム、2−ベンゾチアゾール−2−
イルオキシ−N−メチルアセトアニリド、2−クロロ−
2′,6′−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)
アセトアニリド、2−クロロ−2′,6′−ジエチル−
N−(メトキシメチル)アセトアニリド、2′,3′−
ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリド、2−
クロロ−N−(3−メトキシ−2−テニル)−2′,
6′−ジメチルアセトアニリド、(RS)−2−ブロモ
−N−(α,α−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチ
ルブチルアミド、2−クロロ−2′−エチル−N−(2
−メトキシ−1−メチルエチル)−6′−メチルアセト
アニリド、3,4−ジクロロプロピオンアニリド等があ
げられる。
【0051】カーバメート系化合物としては、イソプロ
ピル−N−フェニルカーバメート、2,6−ジターシャ
リーブチル−p−トリル−メチルカーバメート、エチル
−N,N−ジ−n−プロピルチオカーバメート、メチル
−N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、S
−エチル−N,N−ヘキサメチレンチオカーバメート、
イソプロピル−N−(3−クロロフェニル)カーバメー
ト、2,3−ジクロロアリル−N,N−ジイソプロピル
チオールカーバメート、2−クロロアリル−N,N−ジ
エチル−ジチオカーバメート、4−クロロ−2−ブチニ
ル−N−3−クロロフェニルカーバメート、S−2,
3,3−トリクロロアリル−N,N−ジイソプロピルチ
オカーバメート、S−n−プロピル−N−ジ−n−プロ
ピル−チオカーバメート、1−メチル−2−プロピニル
−N−(3−クロロフェニル)カーバメート、n−プロ
ピル−N−エチル−N−n−ブチルチオカーバメート、
N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、O−3−タ
ーシャリーブチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジ
ル(メチル)チオカーバメート、S−(4−クロロベン
ジル)−N,N−ジエチルチオカーバメート、S−エチ
ルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエー
ト、S−ベンジル=1,2−ジメチルプロピル(エチ
ル)チオカーバメート、S−1−メチル−1−フェニル
エチル=ピペリジン−1−カルボチオアート等があげら
れる。
【0052】尿素系化合物としては、N−〔4−(p−
クロロフェノキシ)フェニル〕−N,N−ジメチル尿
素、N′−(3−トリフルオロメチルフェニル)−N,
N−ジメチル尿素、N′−(4−ブロモフェニル)−N
−メトキシ−N−メチル尿素、N′−4−(4−メトキ
シフェノキシ)フェニル−N,N−ジメチル尿素、3−
(p−クロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素、N−
シクロオクチル−N,N−ジメチル尿素、1−(2−メ
チルシクロヘキシル)−3−フェニル尿素、3−(3,
4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素、1,
3−ビス−(2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシ
エチル)尿素、N′−(4−クロロフェニル)−O,
N,N−トリメチルイソウレア、1−n−ブチル−3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル尿素、N′
−(ヘキサハイドロ−4,7−メタノインダン−5−イ
ル)−N,N−ジメチル尿素、ビュウレット、3−フェ
ニル−1,1−ジメチル尿素、N′−(4−クロロフェ
ニル)−N−メチル−N−(1−メチル−2−プロピニ
ル)尿素、N′−(4−クロロフェニル)−N−メトキ
シ−N−メチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1−メトキシ−1−メチル尿素、エチル=5−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイ
ルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カル
ボキシラート、1−(α,α−ジメチルベンジル)−3
−(パラトリル)尿素、1−(2−クロロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−3−イルスルホニル)−3−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素、メ
チル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル
カルバモイルスルファモイル)−o−トルアート、3−
(3,3−ジメチルウレイド)フェニル=ターシャリー
ブチルカーバメート、1−(5−ターシャリーブチル−
1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1,3−ジ
メチル尿素、5−(2,4−ジクロロフェノキシ)−2
−ニトロ安息香酸メチル等があげられる。
【0053】トリアジン系化合物としては、2−クロロ
−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−s−ト
リアジン、2−メトキシ−4−エチルアミノ−6−イソ
プロピルアミノ−s−トリアジン、2−メチルチオ−4
−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−s−トリア
ジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)
−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビス−(ジエ
チルアミノ)−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−
ビス−エチルアミノ−s−トリアジン、2,4−ジメチ
ルベンジル−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロ
ペニル)−シクロプロパンカルボキシレート、4,6−
ビス−(エチルアミノ)−2−メトキシ−s−トリアジ
ン、2−クロロ−4−ジエチルアミノ−6−エチルアミ
ノ−s−トリアジン、4−イソプロピルアミノ−6−メ
チルアミノ−2−メチルチオ−s−トリアジン、2−ク
ロロ−4,6−イソプロピルアミノ−s−トリアジン、
2−メチルチオ−4,6−ビス−イソプロピルアミノ−
s−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ビス−イソプ
ロピルアミノ−s−トリアジン、2,4−ビス(3−メ
トキシ−プロピルアミノ)−6−メチルチオ−s−トリ
アジン、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−
(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン
等があげられる。
【0054】シアン系化合物としては、4−ヒドロキシ
−3,5−ジヨードベンゾニトリル、ジフェニルアセト
ニトリル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、3,5−
ジブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリル、3,5−ジ
ヨード−4−オクタノイルオキシベンゾニトリル、2−
(4−クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリア
ジン−2−イルアミノ)−2−メチルプロピオニトリル
等があげられる。
【0055】有機リン系化合物としては、N−〔2−
(O,O−ジイソプロピルジチオフォスフォリル)エチ
ル〕ベンゼンスルフォンアミド、P,P−ジブチル−
N,N−ジイソプロピル−フォスフィニックアミド、O
−(2,4−ジクロロフェニル)O−メチル−イソプロ
ピル−フォスフォアミドチオエート、S−(O,O−ジ
イソプロピル−フォスフォロジチオエート)−N−(2
−メルカプトエチル)ベンゼンスルフォンアミド、S−
(2−メチル−1−ピペリジル−カルボニルメチル)−
O,O−ジ−n−プロピルジチオフォスフェート、O−
エチル−O−(3−メチル−6−ニトロフェニル)セコ
ンダリーブチルホスホロアミドチオエート等があげられ
る。
【0056】アミノ酸系化合物としては、ナトリウム=
N−(フォスフォノメチル)グリシナート、l−2−ア
ミノ−4−〔(ヒドロキシ)(メチル)フォスソノイ
ル〕ブチリル−l−アラニル−l−アラニン、トリメチ
ルスルホニウム=N−(ホスホノメチル)グリシナー
ト、アンモニウム=dl−ホモアラニン−4−イル(メ
チル)ホスフィナート、イソプロピルアンモニウム=N
−(ホスホノメチル)グリシナート等があげられる。
【0057】ピラゾール系化合物としては、4−(2,
4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピ
ラゾリル−p−トルエンスルホネート、2−[4−
(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチルピ
ラゾール−5−イルオキシ]アセトフェノン、2−[4
−(2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3−ジ
メチルピラゾール−5−イルオキシ]−4−メチルアセ
トフェノン等があげられる。
【0058】ジニトロアニリン系化合物としては、N−
(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−
ジニトロアニリン、α,α,α−トリフルオロ−2,6
−ジニトロ−N,N−ジプロピル−パラ−トルイジン等
があげられる。
【0059】ダイアジン系化合物としては、3−イソプ
ロピル−2,1,3−ベンゾ−チアジアジノン−(4)
−2,2−ジオキシド等があげられる。
【0060】オーキシン拮抗剤としては、1,2−ジヒ
ドロ−3,6−ピリダジンジオンコリン等があげられ
る。
【0061】ビピリジリウム系化合物としては、1,
1′−エチレン−2′,2−ビピリジリウムジブロミ
ド、1,1′−ジメチル−4,4′−ビピリジリウムジ
クロリド等があげられる。
【0062】アクリル系樹脂に配合されるこれらの有機
系防藻剤は、任意の1種類を選択してもよいし、または
2種以上を併用してもよい。更に、必要に応じて、これ
らの有機系防藻剤に、殺菌剤、防黴剤等を併用すること
ができる。
【0063】アクリル系樹脂に配合される有機系防藻剤
の量は、アクリル系樹脂100重量部に対して、0.1
〜30重量部、特に0.5〜20重量部の範囲が好まし
い。0.1重量部未満だと本発明の目的が達成されず、
30重量部を超えると被膜とした場合の透明性が低下
し、また被膜表面に有機系防藻剤がブリードアウトする
ことによって防藻性が充分でなくなるため好ましくな
い。
【0064】本発明においては、上記基体樹脂フィルム
の展張時ハウス内面に、バインダー樹脂と無機質コロイ
ドゾルを主成分とする防曇被膜を形成されてなることを
特徴とする。
【0065】バインダー樹脂としては、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂などが挙げられるが、好ましくはガ
ラス転移温度が35〜80℃の範囲にあるアクリル系樹
脂を用いることが好ましく、更に、疎水性であることが
好ましい。その他、親水性のアクリル系樹脂を用いるこ
とも可能である。該疎水性アクリル系樹脂のガラス転移
温度が低すぎる場合、無機質コロイド粒子が数次凝集し
て不均一な分散状態をとりやすく、また無機質コロイド
粒子の塗布基材に対する固着が十分でないため、時間の
経過とともに無機質コロイド粒子が基材表面から脱落・
流失して防曇性能を損なうことがあり、また高すぎる場
合、透明性のある均一な被膜を得るのが困難になり、実
用性に乏しい。
【0066】また、疎水性アクリル系樹脂以外のバイン
ダー成分として、たとえばポリエーテル系、ポリカーボ
ネート系、ポリエステル系の水分散性ウレタン樹脂など
をアクリル系樹脂の含有量未満の量範囲で、混合する態
様も、防曇性の初期濡れと持続性が高いため好ましい。
【0067】本発明において、形成される被膜の疎水性
アクリル系樹脂として好ましく用いられる1つの例とし
ては、少なくとも合計60重量%のアクリル酸またはメ
タクリル酸のアルキルエステル類からなる単量体、また
はアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル類
とアルケニルベンゼン類との単量体混合物及び0〜40
重量%の共重合しうるα、β−エチレン性不飽和単量体
とを、通常の重合条件に従って、例えば乳化剤の存在下
に、水系媒質中で乳化重合させて得られる水分散性の重
合体または共重合体を挙げることができる。
【0068】疎水性アクリル系樹脂の製造に用いるアク
リル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル類として
は、アクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエス
テル、アクリル酸−n−プロピルエステル、アクリル酸
イソプロピルエステル、アクリル酸−n−ブチルエステ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシルエステル、アクリ
ル酸デシルエステル、メタクリル酸メチルエステル、メ
タクリル酸エチルエステル、メタクリル酸−n−プロピ
ルエステル、メタクリル酸イソプロピルエステル、メタ
クリル酸−n−ブチルエステル、メタクリル酸−2−エ
チルヘキシルエステル、メタクリル酸デシルエステル等
が挙げられ、一般には、アルキル基の炭素数が1〜20
個のアクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキル基
の炭素数が1〜20個のメタクリル酸アルキルエステル
が使用される。
【0069】アルケニルベンゼン類としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられ
る。
【0070】本発明で用いる疎水性アクリル系樹脂は、
上記のようなアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエ
ステル類、又は、アクリル酸又はメタクリル酸のアルキ
ルエステル類とアルケニルベンゼン類との単量体混合物
を、少なくとも計60重量%を含有することが好まし
い。60重量%に満たないときは、形成被膜の耐水性が
十分でないために、防曇持続性能を発揮しえないことが
あり好ましくない。
【0071】疎水性アクリル系樹脂を得るために用いる
α、β−エチレン性不飽和単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ
ル酸、クロトン酸、イタコン酸等のα、β−エチレン性
不飽和カルボン酸類;エチレンスルホン酸等のα、β−
エチレン性不飽和スルホン酸類;2−アクリルアミド−
2−メチルプロパン酸;α、β−エチレン性不飽和ホス
ホン酸類;アクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシエ
チル等の水酸基含有ビニル単量体;アクリロニトリル
類;アクリルアマイド類;アクリル酸又はメタクリル酸
のグリシジルエステル類等が挙げられる。これら単量体
は、単独で用いても、または2種以上の併用でもよく、
0〜40重量%の範囲で使用するのが好ましい。使用量
が多すぎると、防曇性能を低下させることがあり、好ま
しくない。
【0072】疎水性アクリル系樹脂は、公知の乳化剤、
例えば陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、
非イオン系界面活性剤の中から選ばれる1種もしくは2
種以上の存在下、水系媒質中で、乳化重合させる方法、
反応性乳化剤を用いて重合させる方法、乳化剤を含有せ
ずオリゴソープ理論に基づいて重合させる方法等によっ
て得ることができる。乳化剤の存在下での重合方法の場
合、これら乳化剤は、単量体の仕込み合計量に対し0.
1〜10重量%の範囲で使用するのが、重合速度の調
整、合成される樹脂の分散安定性の点から好ましい。
【0073】本発明の疎水性アクリル系樹脂の製造に好
ましく用いられる重合開始剤としては、過硫酸アンモニ
ウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;アセチルパーオキ
サイド、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物等が挙げら
れる。これらは、単量体の仕込み合計量に対して0.1
〜10重量%の範囲で使用することができる。
【0074】本発明で用いる無機質コロイドゾルは、疎
水性の基体樹脂フィルム表面に塗布することにより、フ
ィルム表面に親水性を付与する機能を果たすものであ
る。
【0075】無機質コロイドゾルとしては、シリカ、ア
ルミナ、水不溶性リチウムシリケート、水酸化鉄、水酸
化スズ、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機質水性コロ
イド粒子を、種々の方法で、水又は親水性媒体中に分散
させた、水性ゾルが挙げられる。中でも好ましく用いら
れるのは、シリカゾルとアルミナゾルで、これらは、単
独で用いても併用しても良い。
【0076】無機質コロイドゾルとしては、その平均粒
子径が5〜100nmの範囲で選ぶのが好ましく、ま
た、この範囲であれば、平均粒子径の異なる2種以上の
コロイドゾルを組み合わせて用いても良い。平均粒子径
が大きすぎると、被膜が白く失透することがあり、ま
た、平均粒子径が小さすぎると、無機質コロイドゾルの
安定性に欠けることがあるため好ましくない。
【0077】無機質コロイドゾルは、その配合量をアク
リル系樹脂の固形分重量に対して、固形分として50〜
400重量%にするのが好ましい。すなわち、配合量が
少なすぎる場合は、十分な防曇効果が発揮できないこと
があり、一方、配合量が多すぎる場合は、防曇効果が配
合量に比例して向上しないばかりでなく、塗布後に形成
される被膜が白濁化してフィルムの光線透過率を低下さ
せる現象があらわれ、また、被膜が粗雑で脆弱になるこ
とがあり、好ましくない。
【0078】本発明の防曇被膜を形成するための防曇剤
組成物を調製するときに、陰イオン系界面活性剤、陽イ
オン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子界面
活性剤等の界面活性剤を添加することができる。
【0079】これら界面活性剤の添加は、疎水性アクリ
ル系樹脂と無機質コロイドゾルとを容易にかつ速やかに
均一に分散することができ、また無機質コロイドゾルと
併用することにより、疎水性のポリオレフィン系樹脂フ
ィルム表面に親水性を付与する機能を果たす。界面活性
剤の添加量は、疎水性アクリル系樹脂の固形分100重
量部に対し0.1〜50重量部の範囲で選ぶと良い。界
面活性剤の添加量が少なすぎると、疎水性アクリル系樹
脂及び無機質コロイドゾルが十分に分散するのに時間が
かかり、また、無機質コロイドゾルとの併用での防曇効
果を十分に発揮しえず、一方界面活性剤の添加量が多す
ぎると塗布後に形成される被膜表面へのブリードアウト
現象により被膜の透明性が低下し、顕著な場合は被膜の
耐ブロッキング性の悪化や被膜の耐水性低下を引き起こ
す場合がある。
【0080】本発明の防曇被膜を形成するための防曇剤
組成物を調製するときに、架橋剤を添加することができ
る。架橋剤は、アクリル系樹脂同士を架橋させ、被膜の
耐水性を向上させる効果がある。架橋剤としては、フェ
ノール樹脂類、アミノ樹脂類、アミン化合物類、アジリ
ジン化合物類、アゾ化合物類、イソシアネート化合物
類、エポキシ化合物類、シラン化合物類等が挙げられる
が、特にアミン化合物類、アジリジン化合物類、エポキ
シ化合物類が好ましく使用できる。
【0081】本発明に使用される防曇剤組成物には、必
要に応じて、液状分散媒を配合することができる。かか
る液状分散媒としては、水を含む親水性ないし水混合性
溶媒がふくまれ、水;メチルアルコール、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、等の1価アルコール
類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類;ベンジルアルコール等の
環式アルコール類;セロソルブアセテート類;ケトン類
等が挙げられる。これら液状分散媒は単独で用いても併
用しても良い。防曇剤組成物は、疎水性アクリル系樹
脂、無機質コロイドの固形分として一般に0.5〜50
重量%の濃度で調製し、これを希釈して使用することが
多い。本発明で調製される防曇剤組成物には、更に必要
に応じて、消泡剤、可塑剤、造膜助剤、造粘剤、顔料、
顔料分散剤等の慣用の添加剤を混合することができる。
【0082】基材樹脂フィルムの表面に有機系防藻剤を
含有するアクリル系樹脂被膜、および防曇性被膜を形成
するには、それぞれドクターブレードコート法、ロール
コート法、ディップコート法、スプレーコート法、ロッ
ドコート法、バーコート法、ナイフコート法、ハケ塗り
法等それ自体公知の塗布方法を採用し、塗布後乾燥すれ
ばよい。塗布後の乾燥方法は、自然乾燥及び強制乾燥の
いずれの方法を採用してもよく、強制乾燥方法を採用す
る場合、通常50〜250℃、好ましくは70〜200
℃の温度範囲で乾燥すればよい。加熱乾燥には、熱風乾
燥法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法等適宜方法を採用
すればよく、乾燥速度、安定性を勘案すれば熱風乾燥法
を採用するのが有利である。
【0083】また、本発明では、上記防藻性農業用フィ
ルムを巻き取って製品化する際に、ハウス外面のアクリ
ル被膜に含有された有機系防藻剤が、ハウス内面の防曇
性被膜に転写するのを防止する目的で、フィルム(以
下、転写防止フィルムと呼ぶ)を挿入することを特徴と
する。
【0084】転写防止フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタラート、ナ
イロン等のプラスチックフィルム、紙、あるいはそれら
のラミネート品等、ハウス外面とハウス内面の接触を防
止でき、かつハウス外面被膜、及び内面被膜の性能を阻
害しないものであれば特に限定されるものではない。
【0085】転写防止フィルムの厚みも特に限定される
ものでは無いが、経済性の点から転写防止できる範囲で
薄い物、たとえば1〜50μmの物を選択することが好
ましい。
【0086】防藻性農業用フィルムの製造時に転写防止
フィルムを挿入する方法としては、フィルム表面の被膜
を塗工、乾燥後、巻き取るまでの間に、転写防止フィル
ム用の巻き出し機を設置し、接着剤等を介さずに両者を
積層し、巻き取れば良い。
【0087】該転写防止フィルムは、あくまで転写防止
が目的であり、本発明の防藻性農業用フィルムを農業用
ハウスは展張する際には、該転写防止フィルムを剥離し
て展張される。
【0088】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の例
に限定されるものではない。 (1) 基材樹脂フィルム 縦、横それぞれ3.5倍に延伸され、密度が1.392
g/cm2 、厚みが150mのポリエチレンテレフタラ
ートフィルムを用いた。 (2)防曇性被膜の形成 下記組成よりなる防曇剤組成物を調製した。
【0089】 疎水性アクリルバインダー 2.0重量部 (メチルメタクリレート60重量部、n−ブチルメタクリレート40重量部) コロイダルシリカ(平均粒径20nm) 5.0重量部 液状分散媒(水/エタノール=3/1) 93.0重量部 得られた防曇剤組成物を(1)で得られたフィルムのハ
ウス内面側にグラビアコート法によって塗布した後、8
0℃に温度調節した温風乾燥炉内に2分間滞留させ、液
状分散媒を飛散させて膜を形成させた。被膜の厚みは全
て0.5μmであった。 (3)ハウス外面の被膜の形成 表−1、及び2に記載の組成よりなる塗布液をMEKに
溶解し、固形分濃度が20%になるように調製し、被膜
形成用塗布液を得た。
【0090】(2)で得られたフィルムのハウス外面側
をインライン処理によりコロナ処理にて50dyne/cmに
した後、塗布液を基材表面上にリバースコート法によっ
て塗布し、100℃に温度調節した温風乾燥炉内に2分
間滞留させ、溶剤を飛散させ被膜を形成させた。塗膜の
厚みは4μmで、粘着テープテストによる塗膜の密着性
も良好であった。
【0091】尚、予め、塗工設備の巻き取り機直前に簡
易巻出し装置を設置し、各組成物について転写防止フィ
ルムを挿入したものと、挿入しないものを作成した。転
写防止フィルムとしては、25μmポリプロピレンフィ
ルムを使用した。該フィルムには成形時の劣化を防止す
るための酸化防止剤を除き、特別な添加剤は用いなかっ
た。 (4)フィルムの評価 得られた各フィルムについて、次のような試験を行い、
その結果を表−2に示した。 藻付着性試験方法 静岡県藤枝市の藻付着性の顕著な試験農場の屋根型ハウ
ス(間口8m、奥行き39m)に、(1)〜(4)で得
られたフィルムを展張した。平成11年5月〜平成13
年11月の約30ヶ月展張し、その間における藻付着性
経時変化を目視にて評価した。
【0092】 ◎: フィルム被膜表面に藻付着が全く認められない ○: フィルム被膜表面に微量の藻の発生が認められる △: フィルム被膜表面のほぼ全面に藻の発生が認めら
れる ×: フィルム被膜表面のほぼ全面に多量の藻の発生が
認められる ハウス内面から抽出した水の作物への影響評価 上記で展張したフィルムについて、平成11年11月に
ハウス内面に付着した水を採取し、作物の葉へ滴下し、
作物の影響を観察した。
【0093】 ◎: 全く変化が認められない ○: 滴下部分に黄色い変色が認められる △: 滴下部分とその周辺に黄〜白色の変色が認められ
る ×: 葉全体が白くなり、枯死する
【0094】
【表1】
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、長期の
展張時においても藻の付着を防止することができ、か
つ、ハウス内で栽培する植物への影響も及ぼさないフィ
ルムが得られるため、長期展張用のハウスを構成する農
業用樹脂フィルムとして、きわめて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/00 C08K 5/00 C08L 33/04 C08L 33/04 C09K 3/00 C09K 3/00 R (72)発明者 山岸 宏 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エム ケーブイ株式会社名古屋事 業所内 Fターム(参考) 2B024 DA05 DB01 DB07 EA01 2B029 EB03 EC02 EC03 EC06 EC09 EC14 EC20 4F100 AA01C AK01A AK01B AK01C AK01D AK03A AK17A AK25B AK41A BA03 BA10B BA10C BA10D CA07B CA10B CA10C JC00 JL00 JL06 JL07C JM01C 4J002 BD121 BG001 BG071 BN031 CF001 CK001 CP001 ED077 EE036 EF097 EF107 EG077 EH126 EJ066 EJ067 EN117 EP017 ES007 ET006 ET007 ET017 EU037 EU077 EU127 EU176 EU187 EV327 EW157 FD056 FD187 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体樹脂フィルムの展張時外面に有機系防
    藻剤を含有する樹脂からなる被膜が形成され、内面にバ
    インダー樹脂と無機質コロイドゾルを主成分とする防曇
    性被膜が形成されてなる防藻性農業用樹脂フィルムであ
    り、かつ該フィルムを巻き取った巻回体において、該フ
    ィルム間に、内面被膜への防藻剤転写を防止するフィル
    ムが、挿入されてなることを特徴とする防藻性農業用樹
    脂フィルム。
  2. 【請求項2】外面を形成する樹脂がアクリル系樹脂であ
    る請求項1に記載の防藻性農業用樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】外面に形成される樹脂被膜中に紫外線吸収
    剤を含有する、もしくは樹脂中の単量体として紫外線吸
    収性単量体を含有することを特徴とする請求項1ないし
    2に記載の防藻性農業用樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】該基体樹脂フィルムが、ポリエステル系樹
    脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂のいずれかよ
    りなる請求項1〜3に記載の防藻性農業用フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253368A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Kanebo Ltd 防虫ネット
CN106800623A (zh) * 2017-03-01 2017-06-06 苏州瑞科四通新材料有限公司 一种阴离子型抗藻复合膜

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JP2005253368A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Kanebo Ltd 防虫ネット
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