JPH11221883A - 農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム - Google Patents

農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム

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Publication number
JPH11221883A
JPH11221883A JP10025623A JP2562398A JPH11221883A JP H11221883 A JPH11221883 A JP H11221883A JP 10025623 A JP10025623 A JP 10025623A JP 2562398 A JP2562398 A JP 2562398A JP H11221883 A JPH11221883 A JP H11221883A
Authority
JP
Japan
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polyethylene terephthalate
acrylic resin
terephthalate film
film
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP10025623A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Suga
睦夫 須賀
Takashi Takazawa
孝 高澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical MKV Co filed Critical Mitsubishi Chemical MKV Co
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Publication of JPH11221883A publication Critical patent/JPH11221883A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐候性と透明性を有し、藻類の付着防
止性能及びその持続性に優れ、かつ、長期保管後の耐ブ
ロッキング性に優れる、農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム。 【解決手段】 二軸方向に延伸されたポリエチレンテレ
フタレートフィルムの少なくとも片面に、アクリル系樹
脂と該樹脂100重量部に対して1〜40重量部の紫外
線吸収剤、有機系防藻剤、及び、球状微粒子を含有する
アクリル系樹脂被膜が形成されてなるポリエチレンテレ
フタレートフィルムにおいて、球状微粒子の平均粒子径
が、球状微粒子を除いて形成したと仮定した被膜の厚さ
の0.05倍以上3倍以下の範囲であることを特徴とす
る農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに関するものである。更に詳
しくは、耐候性と透明性に優れ、藻類の付着防止性(防
藻性能)及びその持続性に優れ、かつ長期間保管後の耐
ブロッキング性に優れる農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、施設園芸の拡大に伴い、施設面積
が増大し、農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム
はいろいろな地域で使用されることが多くなってきた。
それと同時に使用される環境が多様化してきたため、ハ
ウス内外の環境条件が、比較的高温多湿になり、従って
ポリエチレンテレフタレートフィルムを展張してあるハ
ウスの外面ないし内面に藻類が繁茂して、ハウス内作物
への太陽光線の透過を阻害したり、フィルムの機械的強
度を低下させる事例が多くなってきた。一般的に、藻類
は地表や水中に存在する微生物で、葉緑素を有するため
光合成能力をもつ。藻類の表面は粘着性の物質で覆われ
ていることが多いので、一度フィルム表面に付着する
と、フィルム上の藻類の繁殖を物理的、機械的に防止し
たり、繁殖した藻類を除去するのは困難である。
【0003】従来、藻類が繁殖したフィルムから藻類を
除去するには、物理的にこすりとる方法しか有効な方法
がないのであるが、大型のハウス等では、ハウス屋根上
に作業者が上がって藻類除去作業をせざるを得ず、高所
から転落するおそれのある非常に危険かつ困難な作業で
ある。化学薬品で殺藻しようとして例えば次亜塩素酸ソ
ーダ水溶液を使用すれば、藻類を殺すことは可能である
が、死んだ藻類は汚れとしてフィルム表面にこびりつい
たままで自然に剥がれ落ちることはほとんどないため、
これをフィルム上から取り除く作業は必要であり、かつ
化学薬品は雨等で洗い流されるので、新たに付着した藻
類の繁殖を防止するための持続的な効果はほとんど期待
できない。
【0004】これらを改善するため、被膜形成用の高分
子重合体に各種の防藻剤を含有させることが提案されて
いる(特公平7−55553号、特公平6−8041
号、特開平5−179028号)が、長期保管中に防藻
剤を含有した被膜が剥離(ブロッキング)しやすいた
め、防藻性や透明性を長期間維持することが困難であっ
た。
【0005】本発明者らは、防藻剤を含有させた被膜の
剥離を改善するため、他方の面に、疎水性アクリル系樹
脂の水分散液、無機質コロイドゾル及び水溶性無機塩素
化合物を含有する組成物に由来する被膜を形成すること
を提案しており(特願平7−327075)、この方法
によって耐ブロッキング性は改善されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防藻剤を含有
させた被膜自体を抜本的に改良することによって、他方
の面への被膜の形成を要することなく、優れた耐ブロッ
キング性を実現することが望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる背
景下にあって、ハウス被覆用等として藻類の付着防止性
能及びその持続性に優れ、優れた耐候性と透明性を有
し、かつ、長期保管後の耐ブロッキング性に優れる農業
用ポリエチレンテレフタレートフィルムを提供すべく、
鋭意検討した結果、本発明を完成するに至ったものであ
る。しかして本発明の要旨とするところは、二軸方向に
延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムの片面
に、紫外線吸収剤、有機系防藻剤、及び球状微粒子を含
有するアクリル系樹脂からなる被膜が形成されてなる農
業用ポリエチレンテレフタレートフィルムに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 1.ポリエチレンテレフタレートフィルム 本発明においてポリエチレンテレフタレートとは、ポリ
エチレンテレフタレート・ホモポリマーのみならず、エ
チレンテレフタレートの繰り返し単位が85%以上であ
り、残りが他の成分であるような共重合ポリエチレンテ
レフタレートや、ポリエチレンテレフタレートが85重
量%以上であり、残りの15重量%以下が、他の重合体
であるポリマーブレンド物を包含するものである。ブレ
ンドできる他の重合体としては、ポリアミド類、ポリオ
レフィン類、他種のポリエステル類があげられる。この
ポリエチレンテレフタレートには、必要に応じ、通常ポ
リエチレンテレフタレートに添加される滑剤、着色剤、
安定剤、酸化防止剤等の添加助剤を配合することができ
る。
【0009】本発明に係るポリエチレンテレフタレート
フィルムは二軸方向に延伸されているが、倍率は、縦、
横、2.0〜5.0倍が好ましい。延伸倍率が2.0倍
未満であると、製品の強度が充分なものとならないので
好ましくなく、5.0倍を超えたものでは製品の強度は
充分なものとなるが、製造作業が困難となるので好まし
くない。延伸倍率は二軸方向とも、夫々2.5〜4.0
倍の範囲が特に好ましい。二軸延伸フィルムを製造する
方法は特に限定されるものではなく、例えば逐次に又は
同時に縦横二軸に延伸する等、従来知られている、如何
なる方法によるものでもよい。
【0010】本発明に係るポリエチレンテレフタレート
フィルムは、厚みが0.01〜0.3mmのものが好ま
しい。厚みが0.01mm未満であると、製品の強度が
充分なものとならないので好ましくなく、また0.3m
mを超えるとフィルムが硬くなり、取り扱い難くなるの
で好ましくない。
【0011】2.被膜 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレートフィル
ムは、その片面に、紫外線吸収剤、有機系防藻剤、及び
球状微粒子を含有するアクリル系樹脂からなる被膜が形
成されてなる。本発明においてアクリル系樹脂とは、幹
成分としての架橋アクリル酸エステル系弾性体の存在下
に、分岐成分としてのメタクリル酸アルキルエステル単
量体、又はメタクリル酸アルキルエステル単量体を主成
分とし、これと共重合可能なビニル系単量体との混合物
を重合して得られるグラフト共重合体であって、架橋ア
クリル酸エステル系弾性体を5〜80重量%含むものが
好ましい。架橋アクリル酸エステル系単量体とは、架橋
性単量体と(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体、またはこれと共重合可能なビニル系単量体とを重合
して得られる重合体である。
【0012】架橋性単量体としては、通常多官能性化合
物として使用されているものであればよく、具体例とし
ては、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−
ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ジビニ
ルベンゼン、ジビニルアジペート、ジアリルフタレー
ト、ジアリルマレート、アリルアクリレート、アリルメ
タクリレート、トリアリルシアヌレート等があげられ、
これらは2種以上を併用してもよい。
【0013】(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体とは、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエス
テル類であり、具体的には、例えばアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸−n−プロピル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル
酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸−n−
プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−
n−ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸デシル等があげられ、一般には、アルキル基の
炭素数が1〜20個のアクリル酸アルキルエステル及び
/又はアルキル基の炭素数が1〜20個のメタクリル酸
アルキルエステルが使用され、これらは混合して使用し
てもよい。
【0014】これら(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なビニル系単量体としては、メタ
クリル酸およびメタクリル酸のアルキルエステル(アル
キル基の炭素数1〜12)、イタコン酸のジアルキルエ
ステル(アルキル基の炭素数1〜10)、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、スチレン、核アルキル置換スチレン、α−メチルス
チレン等があげられる。これら単量体は、40重量%以
下、好ましくは25重量%以下とするのがよい。
【0015】架橋アクリル酸エステル系弾性体は、乳化
重合法によって製造するのがよい。この際使用できる重
合開始剤は、通常の遊離基発生開始剤である。具体例を
あげると、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の無
機過酸化物;キュメンハイドロパーオキサイド、p−メ
ンタンハイドロパーオキサイド、ジターシャリーブチル
ハイドロパーオキサイド等の有機ハイドロパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、キュメンパーオキサイド等の有機過酸化物や、ア
ゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系の開始剤をあ
げることができる。
【0016】更にこれらと、亜硫酸ナトリウム、酸性亜
硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ナトリウムホル
ムアルデヒドスルフォキシレート、グルコース、ポリア
ミン、アスコルビン酸ヒドロキシアセトン等の還元剤を
組み合せた、通常のレドックス系開始剤も使用しうる。
乳化剤としては、通常の乳化重合用の界面活性剤をあげ
ることができる。例えば、炭素数が8〜20個のアルキ
ル硫酸のナトリウム、カリウム、アンモニウム塩および
ラウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪族カ
ルボン酸のナトリウム、カリウム塩等の陰イオン界面活
性剤や、アルキルフェノール類、脂肪族アルコール類お
よびポリプロピレンオキサイド類とエチレンオキサイド
との反応生成物等の非イオン界面活性剤があげられる。
また、場合によっては、これら界面活性剤を2種以上併
用することもできる。更に、ナフタレンホルムアルデヒ
ド縮合スルフォン酸塩等の界面活性剤を添加することも
できる。更に要すれば、アルキルアミン塩酸塩等の陽イ
オン界面活性剤を使用することもできる。
【0017】架橋アクリル酸エステル系弾性体を製造す
る方法としては、次の乳化重合方法があげられる。 (1)アクリル酸アルキルエステル単量体、又はアクリ
ル酸アルキルエステル単量体とこれと共重合可能なビニ
ル系単量体との混合物に、少量の架橋性単量体を加えて
重合する方法。 (2)(1)の方法で得た重合体エマルジョンに、更に
アクリル酸アルキルエステル単量体、又はアクリル酸ア
ルキルエステル単量体とこれと共重合可能なビニル系単
量体との混合物を加えて重合する方法。 (3)(2)の方法において、少量の架橋剤存在下、ア
クリル酸アルキルエステル単量体またはこれと共重合可
能なビニル系単量体の混合物を加えて重合する方法。
【0018】(4)アクリル酸アルキルエステル単量
体、又はアクリル酸アルキルエステル単量体とこれと共
重合可能なビニル系単量体との混合物より乳化重合法に
よって、未架橋重合体を製造する。次いで、この重合体
に、少量の架橋性単量体の存在下、更にアクリル酸アル
キルエステル単量体、又はアクリル酸アルキルエステル
単量体とこれと共重合可能なビニル系単量体との混合物
を加えて重合する方法。 (5)(1)〜(4)の方法で得た重合体エマルジョン
の一種に、更にアクリル酸アルキルエステル単量体、又
はこれと共重合可能なビニル系単量体を加え、架橋性単
量体を加えず又は少量加えて重合する方法。
【0019】架橋アクリル酸エステル系弾性体は、前記
界面活性剤の使用量や、使用する水性媒体の量を加減す
ることによって、架橋弾性体エマルジョン粒子の平均粒
子径を調整し、0.05〜0.30μmの範囲とするこ
とが好ましい。0.05μm以下では、被膜として使用
されるアクリル系樹脂の機械的強度が低下し、0.30
μmを超えると、応力白化が著しくなり好ましくない。
更に架橋アクリル酸エステル系弾性体は、次の方法で測
定したゲル含量が80%以上で、膨潤度が15以下のも
のがよい。
【0020】ゲル含量および膨潤度は、架橋弾性体の所
定量(W0 )を採取し、室温でメチルエチルケトンに4
8時間浸漬した後の膨潤した重量(W1 )およびこの試
料を減圧乾燥機で乾燥した後の重量(W2 )を測定し、
次式により算出することができる。 ゲル含量=(W2 /W0 )×100(%) 膨潤度 =(W1 −W2 )/W0
【0021】ゲル含量、膨潤度は、前述の架橋性単量体
の種類および量の調整以外に、弾性体を重合する時の温
度、開始剤の種類とその使用量、弾性体を構成する単量
体の添加方法、分子量調節剤の有無等の重合諸条件によ
って影響されるので、適宜調節するのがよい。ゲル含量
が80%に満たないときは、その弾性体から得られる被
膜形成用アクリル系樹脂は、後述する有機溶媒に完全に
溶解し、又は過度に膨潤し、弾性体粒子が変形してしま
い、機械的強度、特に耐衝撃性を改善する機能を失うの
で、好ましくない。膨潤度についても、15を超えると
応力白化しやすくなり、好ましくない。
【0022】上記架橋アクリル酸エステル系弾性体にグ
ラフトさせる分岐成分のメタクリル酸アルキルエステル
単量体としては、弾性体製造の際に使用される前述の中
から選んでよく、これと共重合可能なビニル系単量体も
また、弾性体製造の際に使用されると例示したものの中
から選んでよい。この場合、グラフトさせる単量体成分
から得られる重合体又は共重合体自体のガラス転移温度
(Tg)が50℃以上となるように、単量体の種類や組
合せを選ぶことが好ましい。Tgが50℃に満たないと
きは、このグラフト重合体を含むアクリル系樹脂の被膜
の耐ブロッキング性が悪くなる(ブロッキングしやす
い)ので、好ましくない。
【0023】グラフト重合反応は、乳化重合法によって
遂行するのがよいが、溶液重合法によってもよい。例え
ば、乳化重合法によってグラフト重合を行う場合は、架
橋アクリル酸エステル系弾性体のエマルジョンに、グラ
フトさせる単量体を加え、必要があれば乳化剤、重合開
始剤、分子量調節剤、水等を加えて、通常の乳化重合の
条件を選んで、遂行することができる。グラフト重合反
応を遂行する際の架橋弾性体と、グラフトさせる単量体
との割合は、架橋弾性体エマルジョンを重合体固形分と
して10〜90重量部、グラフトさせる単量体90〜1
0重量部の範囲から選ぶのがよい。
【0024】アクリル系樹脂中には、グラフト共重合体
以外に、例えば、メタクリル酸アルキルエステル単量体
またはメタクリル酸アルキルエステル単量体を主成分と
して、これと共重合可能なビニル系単量体の混合物を重
合して得られるメタクリル樹脂、または、グラフト共重
合体製造の際に生成するフリーなメタクリル樹脂も含ま
れる。
【0025】更に、アクリル系樹脂には、グラフト重合
体と相溶性があり、Tgが50℃以上で透明な硬質熱可
塑性樹脂、例えばポリエステル系樹脂等をブレンドし
て、被膜形成用アクリル系樹脂として使用することがで
きる。ブレンドするに当っては、アクリル系樹脂に含ま
れる架橋弾性体の割合を5〜80重量%、好ましくは1
0〜50重量%の範囲とするのがよい。架橋弾性体の割
合が5重量%に満たないときは、機械的強度が劣り、8
0重量%を超えるときは、これを被膜として有するフィ
ルムの耐ブロッキング性が悪くなり、好ましくない。こ
れらアクリル系樹脂には、紫外線吸収剤を配合して、基
体フィルムの片面に被膜を形成する。
【0026】紫外線吸収剤の種類は、従来公知の紫外線
吸収剤、例えばサリチル酸系化合物、シアノアクリレー
ト系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾ
ール系化合物等があげられる。これらの中で、アクリル
系樹脂への溶解性、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムに塗布して農業用として使用する際の耐候性等の観点
から評価すると、ベンゾフェノン系化合物、及び/又は
ベンゾトリアゾール系化合物が好ましい。
【0027】ベンゾフェノン系化合物としては、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オ
クトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒ
ドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベン
ゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロル
ベンゾフェノン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキ
シ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等があげられる。
【0028】ベンゾトリアゾール系化合物としては、2
−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェ
ニル)−5,6−ジクロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5−エ
チルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾ
トリアゾール、2−(2′−メチル−4′−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ステアリ
ルオキシ−3′,5′−ジメチルフェニル)−5−メチ
ルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5−
カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステ
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−シクロヘキシルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジ
メチルフェニル)−5−カルボン酸ベンゾトリアゾール
ブチルエステル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′
−ジクロロフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−4′,5′−ジクロロフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−
ジメチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ
−5′−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2
−(2′−アセトキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール等があげられる。
【0029】更に、これらベンゾフェノン系化合物、ベ
ンゾトリアゾール系化合物の数量体、重合体もあげられ
る。前記アクリル系樹脂に配合される紫外線吸収剤の量
は、アクリル系樹脂100重量部に対して、1〜40重
量部であり、特に5〜30重量部の範囲が好ましい。1
重量部未満では本発明の目的が達成されず、40重量部
を超えるとブリード・アウトの問題があり好ましくな
い。
【0030】有機系防藻剤は、従来公知の有機系除草剤
のうちから選択すればよい。具体的には、フェノキシ系
化合物、ジフェニルエーテル系化合物、フェノール系化
合物、有機酸系化合物、酸アミド系化合物、カーバメー
ト系化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物、シア
ン系化合物、有機リン系化合物、アミノ酸系化合物、ピ
ラゾール系化合物、ジニトロアニリン系化合物、ダイア
ジン系化合物、オーキシン拮抗剤、ビピリジリウム系化
合物等があげられる。
【0031】フェノキシ系化合物としては、アリル−2
−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸、2−(2,5−
ジメチル−4−クロロフェノキシ)プロピオン酸、4−
クロロ−2−メチルフェノキシ酢酸、2−メチル−4−
クロロフェノキシ酢酸エチル、2−メチル−4−クロロ
フェノキシアセト−O−クロロアニリド、2−メチル−
4−クロロフェノキシブチル酸ナトリウム、2−(2−
メチル−4−クロロフェノキシ)プロピオン酸、2−
(2,4,5−トリクロロフェノキシ)エチル−2,2
−ジクロロプロピオン酸、2−(2,4,5−トリクロ
ロフェノキシ)プロピオン酸、2,3,6−トリクロロ
フェノキシプロパノール、2,4,5−トリクロロフェ
ノキシエチル硫酸ナトリウム、2,4,5−トリクロロ
フェノキシ酢酸、4−(2,4,5−トリクロロフェノ
キシ)ブチル酸、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸ナトリウム1水和物、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸エチル、2,4−ジク
ロロフェノキシン酢酸ジメチルアミン塩、2−(2,4
−ジクロロフェノキシ)エチル硫酸ナトリウム、2−
(2,4−ジクロロフェノキシ)プロピオン酸、4−
(2,4−ジクロロフェノキシ)ブチル酸、トリス−
(2,4−ジクロロフェノキシエチル)ホスファイト、
4−フルオロフェノキシ酢酸、2−メチル−4−クロロ
フェノキシエチル硫酸ナトリウム、2−メチル−4−ク
ロロフェノキシチオ酢酸−S−エチル、2−メチル−4
−クロロフェノキシ酢酸ナトリウム1水和物、ブチル=
(R)−2−[4−(4−シアノ−2−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ]プロピオナート、ブチル=(RS)
−2−[4−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル
オキシ)フェノキシ]プロピオナート、エチル=(R
S)−2−[4−(6−クロロキノキサリン−2−イル
オキシ)フェノキシ]プロピオナート、エチル=(R
S)−2−[4−(6−クロロ−1,3−ベンゾオキサ
ゾール−2−イルオキシ)フェノキシ]プロピオナー
ト、α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド、(R
S)−2−(2,4−ジクロロ−m−トリルオキシ)プ
ロピオンアニリド等があげられる。
【0032】ジフェニルエーテル系化合物としては、
2,4,6−トリクロロフェニル−4′−ニトロフェニ
ルエーテル、2,4−ジクロロフェニル−4−ニトロフ
ェニルエーテル、2,6−ジクロロフェニル−4−ニト
ロフェニルエーテル等があげられる。フェノール系化合
物としては、4,6−ジニトロ−O−クレゾール、2,
4−ジニトロ−6−sec−ブチルフェノール、2−
(1−メチルプロピル)−6,4−ジニトロフェニル酢
酸、ペンタクロロフェノール等があげられる。
【0033】有機酸系化合物としては、3−アミノ−
2,5−ジクロロ安息香酸、モノクロロ酢酸ナトリウ
ム、2−メトキシ−3,6−ジクロロ安息香酸、3,6
−エンドオキソヘキサハイドロフタル酸ジナトリウム、
キサントゲン酸ナトリウム、2,4−ジクロロフェノキ
シエチルベンゾエート、トリクロロ酢酸ナトリウム、ジ
メチル−2,3,5,6−テトラクロロテレフタル酸、
2,2−ジクロロプロピオン酸ナトリウム、2,3,
5,6−テトラクロロ安息香酸、2,3,6−トリクロ
ロ安息香酸、4−アミノ−3,5,6−トリクロロピコ
リン酸、2,3,6−トリクロロフェニル酢酸、イソプ
ロピルキサント酸ナトリウム等があげられる。
【0034】酸アミド系化合物としては、N−1−ナフ
チルフタルアミン酸ナトリウム、N−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−2−メチルペンタアミド、N−(3,4
−ジクロロフェニル)メタクリルアミド、α−クロロ−
N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジアリル−2
−クロロアセトアミド、N,N−ジメチル−α,α−ジ
フェニルアセトアミド、N−(3−クロロ−4−メチル
フェニル)−2−メチルペンタアミド、N−(3,4−
ジクロロフェニル)プロピオンアミド、2,6−ジクロ
ロチオベンズアミド、α−クロロ−6−ターシャリーブ
チル−O−アセトトルイジン、α−クロロ−N−イソプ
ロピルアセトアニリド、N−メトキシカルボニルスルフ
ァニルアミドナトリウム、2−ベンゾチアゾール−2−
イルオキシ−N−メチルアセトアニリド、2−クロロ−
2′,6′−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)
アセトアニリド、2−クロロ−2′,6′−ジエチル−
N−(メトキシメチル)アセトアニリド、2′,3′−
ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズアニリド、2−
クロロ−N−(3−メトキシ−2−テニル)−2′,
6′−ジメチルアセトアニリド、(RS)−2−ブロモ
−N−(α,α−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチ
ルブチルアミド、2−クロロ−2′−エチル−N−(2
−メトキシ−1−メチルエチル)−6′−メチルアセト
アニリド、3,4−ジクロロプロピオンアニリド等があ
げられる。
【0035】カーバメート系化合物としては、イソプロ
ピル−N−フェニルカーバメート、2,6−ジターシャ
リーブチル−p−トリル−メチルカーバメート、エチル
−N,N−ジ−n−プロピルチオカーバメート、メチル
−N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、S
−エチル−N,N−ヘキサメチレンチオカーバメート、
イソプロピル−N−(3−クロロフェニル)カーバメー
ト、2,3−ジクロロアリル−N,N−ジイソプロピル
チオールカーバメート、2−クロロアリル−N,N−ジ
エチル−ジチオカーバメート、4−クロロ−2−ブチニ
ル−N−3−クロロフェニルカーバメート、S−2,
3,3−トリクロロアリル−N,N−ジイソプロピルチ
オカーバメート、S−n−プロピル−N−ジ−n−プロ
ピル−チオカーバメート、1−メチル−2−プロピニル
−N−(3−クロロフェニル)カーバメート、n−プロ
ピル−N−エチル−N−n−ブチルチオカーバメート、
N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、O−3−タ
ーシャリーブチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジ
ル(メチル)チオカーバメート、S−(4−クロロベン
ジル)−N,N−ジエチルチオカーバメート、S−エチ
ルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエー
ト、S−ベンジル=1,2−ジメチルプロピル(エチ
ル)チオカーバメート、S−1−メチル−1−フェニル
エチル=ピペリジン−1−カルボチオアート等があげら
れる。
【0036】尿素系化合物としては、N−〔4−(p−
クロロフェノキシ)フェニル〕−N,N−ジメチル尿
素、N′−(3−トリフルオロメチルフェニル)−N,
N−ジメチル尿素、N′−(4−ブロモフェニル)−N
−メトキシ−N−メチル尿素、N′−4−(4−メトキ
シフェノキシ)フェニル−N,N−ジメチル尿素、3−
(p−クロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素、N−
シクロオクチル−N,N−ジメチル尿素、1−(2−メ
チルシクロヘキシル)−3−フェニル尿素、3−(3,
4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素、1,
3−ビス−(2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシ
エチル)尿素、N′−(4−クロロフェニル)−O,
N,N−トリメチルイソウレア、1−n−ブチル−3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル尿素、N′
−(ヘキサハイドロ−4,7−メタノインダン−5−イ
ル)−N,N−ジメチル尿素、ビュウレット、3−フェ
ニル−1,1−ジメチル尿素、N′−(4−クロロフェ
ニル)−N−メチル−N−(1−メチル−2−プロピニ
ル)尿素、N′−(4−クロロフェニル)−N−メトキ
シ−N−メチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1−メトキシ−1−メチル尿素、エチル=5−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイ
ルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カル
ボキシラート、1−(α,α−ジメチルベンジル)−3
−(パラトリル)尿素、1−(2−クロロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−3−イルスルホニル)−3−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素、メ
チル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル
カルバモイルスルファモイル)−o−トルアート、3−
(3,3−ジメチルウレイド)フェニル=ターシャリー
ブチルカーバメート、1−(5−ターシャリーブチル−
1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1,3−ジ
メチル尿素、5−(2,4−ジクロロフェノキシ)−2
−ニトロ安息香酸メチル等があげられる。
【0037】トリアジン系化合物としては、2−クロロ
−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−s−ト
リアジン、2−メトキシ−4−エチルアミノ−6−イソ
プロピルアミノ−s−トリアジン、2−メチルチオ−4
−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−s−トリア
ジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)
−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビス−(ジエ
チルアミノ)−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−
ビス−エチルアミノ−s−トリアジン、2,4−ジメチ
ルベンジル−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロ
ペニル)−シクロプロパンカルボキシレート、4,6−
ビス−(エチルアミノ)−2−メトキシ−s−トリアジ
ン、2−クロロ−4−ジエチルアミノ−6−エチルアミ
ノ−s−トリアジン、4−イソプロピルアミノ−6−メ
チルアミノ−2−メチルチオ−s−トリアジン、2−ク
ロロ−4,6−イソプロピルアミノ−s−トリアジン、
2−メチルチオ−4,6−ビス−イソプロピルアミノ−
s−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ビス−イソプ
ロピルアミノ−s−トリアジン、2,4−ビス(3−メ
トキシ−プロピルアミノ)−6−メチルチオ−s−トリ
アジン、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−
(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン
等があげられる。
【0038】シアン系化合物としては、4−ヒドロキシ
−3,5−ジヨードベンゾニトリル、ジフェニルアセト
ニトリル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、3,5−
ジブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリル、3,5−ジ
ヨード−4−オクタノイルオキシベンゾニトリル、2−
(4−クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリア
ジン−2−イルアミノ)−2−メチルプロピオニトリル
等があげられる。
【0039】有機リン系化合物としては、N−〔2−
(O,O−ジイソプロピルジチオフォスフォリル)エチ
ル〕ベンゼンスルフォンアミド、P,P−ジブチル−
N,N−ジイソプロピル−フォスフィニックアミド、O
−(2,4−ジクロロフェニル)O−メチル−イソプロ
ピル−フォスフォアミドチオエート、S−(O,O−ジ
イソプロピル−フォスフォロジチオエート)−N−(2
−メルカプトエチル)ベンゼンスルフォンアミド、S−
(2−メチル−1−ピペリジル−カルボニルメチル)−
O,O−ジ−n−プロピルジチオフォスフェート、O−
エチル−O−(3−メチル−6−ニトロフェニル)セコ
ンダリーブチルホスホロアミドチオエート等があげられ
る。
【0040】アミノ酸系化合物としては、ナトリウム=
N−(フォスフォノメチル)グリシナート、l−2−ア
ミノ−4−〔(ヒドロキシ)(メチル)フォスソノイ
ル〕ブチリル−l−アラニル−l−アラニン、トリメチ
ルスルホニウム=N−(ホスホノメチル)グリシナー
ト、アンモニウム=dl−ホモアラニン−4−イル(メ
チル)ホスフィナート、イソプロピルアンモニウム=N
−(ホスホノメチル)グリシナート等があげられる。
【0041】ピラゾール系化合物としては、4−(2,
4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピ
ラゾリル−p−トルエンスルホネート、2−[4−
(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチルピ
ラゾール−5−イルオキシ]アセトフェノン、2−[4
−(2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3−ジ
メチルピラゾール−5−イルオキシ]−4−メチルアセ
トフェノン等があげられる。
【0042】ジニトロアニリン系化合物としては、N−
(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−
ジニトロアニリン、α,α,α−トリフルオロ−2,6
−ジニトロ−N,N−ジプロピル−パラ−トルイジン等
があげられる。ダイアジン系化合物としては、3−イソ
プロピル−2,1,3−ベンゾ−チアジアジノン−
(4)−2,2−ジオキシド等があげられる。
【0043】オーキシン拮抗剤としては、1,2−ジヒ
ドロ−3,6−ピリダジンジオンコリン等があげられ
る。ビピリジリウム系化合物としては、1,1′−エチ
レン−2′,2−ビピリジリウムジブロミド、1,1′
−ジメチル−4,4′−ビピリジリウムジクロリド等が
あげられる。
【0044】アクリル系樹脂に配合されるこれらの有機
系除草剤は、任意の1種類を選択してもよいし、または
2種以上を併用してもよい。更に、必要に応じて、これ
らの有機系除草剤に、殺菌剤、防黴剤等を併用すること
ができる。アクリル系樹脂に配合される有機系除草剤の
量は、アクリル系樹脂100重量部に対して、0.1〜
30重量部、特に0.5〜20重量部の範囲が好まし
い。0.1重量部未満だと本発明の目的が達成されず、
30重量部を超えると被膜とした場合の透明性が低下
し、また被膜表面に有機系除草剤がブリード・アウトす
ることによって防藻性が充分でなくなるため好ましくな
い。
【0045】球状微粒子は、従来公知の球状微粒子のう
ち、有機溶媒に対して溶解性の低いものであれば無機系
化合物球状微粒子、あるいは有機系化合物球状微粒子の
いずれでもよい。具体的には、無機系化合物球状微粒子
としては、シリカ球状微粒子、ガラス球状微粒子、ハイ
ドロタルサイト球状微粒子、タルク球状微粒子、フェラ
イト球状微粒子、ベントナイト球状微粒子、カオリン球
状微粒子、炭酸カルシウム球状微粒子、アルミナ球状微
粒子、チタニア球状微粒子、ジルコニア球状微粒子、酸
化チタン球状微粒子、酸化亜鉛球状微粒子、酸化鉄球状
微粒子等があげられ、有機系化合物球状微粒子として
は、架橋アクリル樹脂球状微粒子、フッ素樹脂球状微粒
子、フッ化ビニリデン樹脂球状微粒子、ベンゾグアナミ
ン樹脂球状微粒子、シリコン樹脂球状微粒子、ナイロン
樹脂球状微粒子、エポキシ樹脂球状微粒子、架橋ポリス
チレン樹脂球状微粒子、フェノール樹脂球状微粒子、メ
ラミン樹脂球状微粒子、ポリオレフィン樹脂球状微粒
子、ポリエチレン樹脂球状微粒子、ゴム球状微粒子等が
あげられる。これらの中でポリエチレンテレフタレート
フィルムに塗布して農業用として使用する際の透明性の
観点から評価すると、球状微粒子の屈折率がポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの屈折率に近い有機系化合物
球状微粒子を選択することが好ましい。これらは、単独
で用いても併用してもよい。
【0046】本願発明において、球状微粒子を除いて形
成したと仮定した被膜の厚さとは、球状微粒子を除いた
当該被膜樹脂組成物を同一フィルム表面上に塗布し、液
状分散媒を乾燥、揮散させた後にフィルムに付着した固
形物の厚さをいう。球状微粒子の平均粒子径は、この被
膜厚さに対して0.05倍以上3倍以下であり、特に
0.1倍以上2倍以下の範囲のものを選択するのが望ま
しい。平均粒子径が上記範囲より小さい場合は、本発明
の効果が充分に発揮されないことがあり、また、上記範
囲より大きい場合は、被膜の基体フィルムへの密着強度
が低下し、被膜が剥離しやすくなることがあり好ましく
ない。
【0047】球状微粒子の使用量は、基体フィルムの厚
さ、球状微粒子の平均粒子径に応じて適宜決めればよい
が、アクリル系樹脂100重量部に対して、0.01〜
10重量部、特に、無機系化合物の場合は、0.01〜
5重量部の範囲が好ましい。使用量が0.01重量部未
満の場合は、本発明の目的が充分に達成されないことが
あり、また、10重量部より多い場合は、被膜の基体フ
ィルムへの密着強度が低下し、また被膜の透明性が低下
するので好ましくない。これら組成物からなる被膜の実
際の厚さは、余り薄すぎると本発明の目的が達成されな
いので好ましくなく、余り厚すぎると被膜が剥離し易く
なるので、1〜15μm、特に1〜10μmが好適であ
る。
【0048】被膜を形成するには、まず、二軸に延伸し
たポリエチレンテレフタレートを製造する。次いで、こ
の二軸に延伸されたポリエチレンテレフタレートフィル
ムの片面にメチルエチルケトンのようなケトン類、ベン
ゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、
酢酸メチル、酢酸エチル等の酢酸エステル類などの1種
または2種以上を混合した有機溶媒に、アクリル系樹
脂、紫外線吸収剤、有機系防藻剤を溶解し、球状微粒子
を分散させた溶液を塗布し、有機溶媒を加熱等の方法で
揮散させて、アクリル系樹脂被膜を形成させればよい。
【0049】塗布する方法としては、ロールコート法、
ディップコート法、ハケ塗り法、スプレーコート法、バ
ーコート法、ナイフコート法、グラビアコーティング
法、リバースコーティング法等それ自体公知のいかなる
方法によってもよい。フィルムの表面に被膜組成物を塗
布し、液状分散媒を乾燥、揮散させた後の固形物の付着
量は、通常0.01〜10g/m2 、好ましくは0.1
〜5g/m2の範囲である。フィルム表面と、本発明で
用いる被膜組成物に由来する塗膜との接着性が充分でな
い場合には、被膜組成物を塗布する前に、フィルム表面
にプラズマ処理を施すか、もしくはコロナ放電処理を施
す等の方法によってフィルム表面を改質してもよい。
【0050】本発明の農業用ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを農業用被覆材として展張使用する場合に
は、被膜の設けられた側から太陽光が直接入射するよう
に、すなわち、ハウスまたはトンネル等の外側になるよ
うにして使用する。更に、ハウス内の温度、湿度等の条
件によっては、フィルムのハウス内側表面に曇りが生じ
ることがあり、この曇りを防止するために、フィルムの
ハウス内側面になる面上に、流滴効果を有する被膜、例
えば無機化合物系親水性被膜、有機化合物系親水性被膜
等を形成してもよい。
【0051】特に、ガラス転移温度35〜80℃の範囲
にある疎水性アクリル系樹脂の水分散液及び無機質コロ
イドゾルを主成分とする組成物からなる被膜が好まし
い。無機質コロイドゾルは、その配合量を疎水性アクリ
ル系樹脂に対して重量比で0.5以上4.0以下にする
ことが好ましい。これら組成物からなる被膜は、液状分
散媒を乾燥、揮散させた後の固形物の付着量で、通常
0.01〜10g/m2 、好ましくは0.1〜5g/m
2 の範囲が好ましい。
【0052】〔実施例〕以下、本発明を実施例にもとづ
いて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の例に限定されるものではない。 実施例1〜7、比較例1〜7 (1)基体ポリエチレンテレフタレートフィルム 縦、横それぞれ3.5倍に延伸され、密度が1.392
g/cm2 、厚みが150μmのもの。
【0053】(2)被膜のためのアクリル系樹脂の調製 (2)−1)アクリル系樹脂溶液イの調製 架橋アクリル酸エステル系弾性体の製造 重合缶中に、脱イオン水300重量部(以下、単に
「部」と表示するのは「重量部」を意味する。)、過硫
酸カリ0.3部、燐酸二ナトリウム12水塩0.5部、
燐酸水素ナトリウム2水塩0.3部を仕込み、充分窒素
置換を行ったのちに、内温を70℃に昇温した。内温を
この温度に保持し、撹拌しながら、スチレン19.8
部、アクリル酸ブチル69.3部、メタクリル酸アリル
0.9部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(乳化
剤)2.5部からなる混合物を、2時間を要して連続的
に添加した。添加終了後直ちに、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート1.0部、スチレン2.2
部、アクリル酸ブチル7.7部、アクリル酸アリル0.
1部からなる混合物を加えた。加え終わってから30分
間経過してから、内温を90℃に昇温し、この温度で3
時間反応を続け、架橋弾性体のエマルジョンを得た。こ
の架橋弾性体の平均粒子径は0.20μmであり、ゲル
含量は97.1%、膨潤度は7.2であった。
【0054】 グラフト共重合体の製造 重合缶に、上記で得た架橋弾性体エマルジョン400
部を仕込み、撹拌しながら、窒素置換したのち、内温を
80℃に昇温した。内温をこの温度に保持し、撹拌しな
がら脱イオン水3.0部にナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート0.15部を溶解した液を添加してか
らメタクリル酸メチル30.0部、n−オクチルメルカ
プタン0.03部、パラメンタンハイドロパーオキサイ
ド(50%溶液)0.15部の混合物を、30分間を要
して連続的に添加した。添加終了後、更に30分間重合
反応を継続し、グラフト共重合体エマルジョンを得た。
なおグラフトさせた単量体成分から得られる共重合体自
体のガラス転移温度(Tg)は108℃であった。得ら
れたグラフト共重合体エマルジョンは、常法に従って塩
析し、重合体を濾別し、水洗し、乾燥して、グラフト共
重合体の粉末を得た。
【0055】 樹脂溶液の調製 上記で得たグラフト共重合体6.5部に、メタクリル
樹脂(メタクリル酸メチル/メタクリル酸エチルが96
/4の割合の共重合体)のビーズ13.5部を混合し、
この混合物をメチルエチルケトン64部とトルエン16
部とよりなる混合溶媒中に入れて、撹拌しつつ溶解し、
固形分が20重量%のアクリル系樹脂溶液イを調製し
た。
【0056】(2)−2)アクリル系樹脂溶液ロの調製 架橋アクリル酸エステル系弾性体の製造 重合缶中に、脱イオン水250部、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム2.0部、ナトリウムホルムアルデヒ
ドスルホキシレート0.05部を仕込み、充分窒素置換
を行った。この重合缶の内容物を撹拌しつつ、メタクリ
ル酸メチル1.6部、アクリル酸ブチル8.0部、1,
3−ブチレンジメタクリレート0.4部、メタクリル酸
アリル0.1部、キュメンハイドロパーオキサイド0.
04部からなる混合物を仕込んだ。重合缶内温を70℃
に昇温し、この温度60分間反応を継続した。続いて、
この重合缶にメタクリル酸メチル1.5部、アクリル酸
ブチル22.5部、1,3−ブチレンジメタクリレート
1.0部、メタクリル酸アリル0.25部及びこれら単
量体混合物に対して0.05重量%の量のキュメンハイ
ドロパーオキサイドを加えた混合物を60分を要して添
加した。得られた架橋弾性体は、平均粒子径が0.12
μm、ゲル含量は90%、膨潤度は10であった。
【0057】 グラフト共重合体の製造 上記の架橋弾性体エマルジョンを含む重合缶に、イオ
ン水3.0部にナトリウムホルムアルデヒドスルホキシ
レート0.01部を溶解した液を添加してから、メタク
リル酸メチル5.0部、アクリル酸ブチル5.0部、ア
クリル酸アリル0.1部及びこれら単量体に対して0.
03重量%の量のキュメンハイドロパーオキサイドを加
えた混合物を、30分要して連続的に添加した。添加終
了後、更に30分間重合反応を継続した。
【0058】この重合缶に、イオン水3.0部にナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.05部を溶
解した液を添加してから80℃に昇温し、メタクリル酸
メチル52.25部、アクリル酸ブチル2.75部、パ
ラメンタンハイドロパーオキサイド(50%溶液)0.
13部よりなる混合物を、30分を要して添加した。こ
の添加終了後、80℃で30分間重合反応を継続し、グ
ラフト共重合体エマルジョンを得た。なお、最外層にグ
ラフトさせた単量体成分から得られる共重合体自体のガ
ラス転移温度(Tg)は103℃であった。得られたグ
ラフト共重合体エマルジョンは、常法に従って塩析し、
重合体を濾別し、水洗し、乾燥して、グラフト共重合体
の粉末を得た。
【0059】 樹脂溶液の調製 上記、で得たグラフト共重合体20.0部を、メチル
エチルケトン64.0部とトルエン16.0部からなる
混合溶媒中に入れて撹拌し、固形分が20.0重量%の
アクリル系樹脂溶液ロを調整した。
【0060】(3)被膜の形成 上記(2)に記載の方法に従って調製したアクリル系樹
脂溶液に、表−1に示した種類の紫外線吸収剤、有機系
防藻剤、及び球状微粒子(平均粒子径はμm)を、同表
に記載した割合(樹脂固形分に対する割合を意味す
る。)で添加した。添加後の溶液をポリエチレンテレフ
タレートフィルムの片面に、グラビアコート法によって
塗布し、塗布面を加温して溶媒を揮散させて、紫外線吸
収剤入り被膜を形成させた。
【0061】(4)ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの評価 (3)で得られたポリエチレンテレフタレートフィルム
について次に記載した方法で各種の性質を評価し、結果
を表−2に示した。 (4)−1)屋外暴露前のフィルムの性質 被膜の密着強度 各フィルムの塗膜を形成したそれぞれの面にセロハンテ
ープ(ニチバン製)を貼り付け、このセロハンテープを
剥した後の、それぞれの塗膜の剥離状況を肉眼で観察し
た。この評価基準は、次の通りである。 ○:セロハンテープを勢いよく剥がしても、被膜が全く
剥離せず、完全に残るもの。 △:セロハンテープを勢いよく剥がすと、わずかの被膜
が剥離するが、ゆっくりと剥がすと被膜が全く剥離せず
に残るもの。 ×:セロハンテープをゆっくり剥がしても、被膜の一部
またはほとんどが剥離するもの。
【0062】 透明性 フィルムの透明性を肉眼で観察した。評価基準は、次の
通りである。 ○:基体ポリエチレンテレフタレートフィルムと比べ
て、透明性が同等のもの。 △:透明性の低下が明らかに認められるもの。 ×:透明性の低下が非常に激しく、実用に耐えないも
の。
【0063】 パンクチャー衝撃強度 パンクチャー衝撃試験機(東洋精機製作所製)によっ
て、長さ10cm、幅10cmのフィルム試料について
試験し、破壊時のエネルギーをkg・cmで表した。 耐ブロッキング性 2枚のフィルム片を、被膜を形成した面と被膜を形成し
ていない面とが接触するように平らに重ね合わせ、50
℃に温度調節したギアーオーブン内で、500g/m2
の荷重をかけ、6ケ月静置した後試験片を取り出し、2
枚のフィルムを剥がした時の、重ね合わせ部分の被膜の
剥離状態を肉眼で観察した。この評価基準は、次の通り
である。 ○:ほとんど抵抗なく剥がすことができ、被膜の剥離が
発生していないもの。 △:剥がすのにやや抵抗があり、被膜の剥離がわずかに
発生しているもの。 ×:剥がすのに著しい抵抗があり、被膜のほとんどが剥
離しているもの。
【0064】(4)−2)屋外暴露後のフィルムの性質 得られた各ポリエチレンテレフタレートフィルムを、三
重県一志郡の試験圃場に設置した屋根型ハウス(間口約
3m、奥行き約5m、棟高約1.5m、屋根勾配約20
度)に、被膜を設けた面をハウスの外側にして被覆し、
平成7年4月から平成9年3月までの約2年間展張試験
を行った。展張したフィルムについて、フィルムの防藻
性を肉眼で観察し、また、暴露後のフィルムについて、
パンクチャー衝撃強度、透明性を測定した。なお、パン
クチャー衝撃強度、透明性の評価基準は、屋外暴露前の
フィルムの性質の評価基準と同様であるが、防藻性の評
価基準は、次の通りである。 ○:フィルム被膜表面に藻の発生がほとんど認められな
いもの。 △:フィルム被膜表面の一部に藻の発生が認められるも
の。 ×:フィルム被膜表面のほぼ全面に藻の発生が認められ
るもの。
【0065】
【表1】
【0066】表−1中の注 *1 球状微粒子を除いた被膜樹脂組成物をフィルム表
面に塗布し、液状分散媒を乾燥、揮散させた後にフィル
ムに付着した固形物の厚さ。 *2 アクリル系樹脂100重量部に対する重量部数で
示した。 *3 v:架橋ポリメチルメタクリレート球状微粒子 w:フッ素樹脂球状微粒子 x:シリコーン樹脂球状微粒子 y:シリカ球状微粒子 z:シリカ非球状微粒子 *4 X:2−(2′−ヒドロキシ−5′−ターシャリ
ーブチルフェニル)ベンゾトリアゾール Y:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジターシャ
リーブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール Z:2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン *5 α:3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1
−ジメチル尿素 β:2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−プロピル
アミノ−s−トリアジン γ:5−(2,4−ジクロロフェノキシ)−2−ニトロ
安息香酸メチル δ:2,6−ジクロロベンゾニトリル
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明に係る農業用ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、アクリル系樹脂被膜中に紫外線吸
収剤、有機系防藻剤、及び球状微粒子を含有しているた
め、初期及び暴露後も優れた透明性と耐候性を有し、防
藻性を長期間に亙って発揮し、かつ、経時保管後もこれ
らの優れた被膜性能を損なうことのない耐ブロッキング
性を有するので、農業用ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムとしての利用価値は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/20 B32B 27/20 Z 27/36 27/36 C09D 5/14 C09D 5/14 151/00 151/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸方向に延伸されたポリエチレンテレ
    フタレートフィルムの少なくとも片面に、紫外線吸収
    剤、有機系防藻剤、及び球状微粒子を含有するアクリル
    系樹脂からなる被膜を形成されてなる農業用ポリエチレ
    ンテレフタレートフィルムにおいて、紫外線吸収剤の配
    合量が該アクリル系樹脂100重量部に対して1〜40
    重量部であり、球状微粒子の平均粒子径が、球状微粒子
    を除いて形成したと仮定した被膜の厚さの0.05倍以
    上3倍以下の範囲であることを特徴とする農業用ポリエ
    チレンテレフタレートフィルム。
  2. 【請求項2】 球状微粒子の配合量が、アクリル系樹脂
    100重量部に対して0.01〜10重量部である請求
    項1に記載の農業用ポリエチレンテレフタレートフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 球状微粒子が、有機系化合物である請求
    項1または請求項2に記載の農業用ポリエチレンテレフ
    タレートフィルム。
  4. 【請求項4】 有機系防藻剤の配合量が、アクリル系樹
    脂100重量部に対して0.1〜30重量部である請求
    項1ないし4に記載の農業用ポリエチレンテレフタレー
    トフィルム。
  5. 【請求項5】 アクリル系樹脂が、幹成分としての架橋
    アクリル酸エステル系弾性体の存在下に、分岐成分とし
    てのメタクリル酸アルキルエステル単量体、またはメタ
    クリル酸アルキルエステルを主成分としこれと共重合可
    能なビニル系単量体との混合物を重合して得られるグラ
    フト共重合体である請求項1ないし3のいずれかの項に
    記載の農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム。
  6. 【請求項6】 アクリル系樹脂が、ポリエステル系樹脂
    を含有してなる請求項1ないし5のいずれかの項に記載
    の農業用ポリエチレンテレフタレートフィルム。
  7. 【請求項7】 アクリル系樹脂被膜が片面に形成された
    請求項1ないし5のいずれかの項に記載の農業用ポリエ
    チレンテレフタレートフィルムにおいて、他の片面に、
    ガラス転移温度が35〜80℃の範囲にある疎水性アク
    リル系樹脂の水分散液及び無機質コロイドゾルを含有す
    る組成物に由来する被膜が形成されてなる農業用ポリエ
    チレンテレフタレートフィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001169674A (ja) * 1999-09-29 2001-06-26 Mitsubishi Chem Mkv Co 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム
KR100859288B1 (ko) 2007-04-12 2008-09-19 (주)애린엠피테크 접착층이 형성된 피이티 수지와 피이티 수지의 접착층형성방법

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