JP2003181872A - ノルボルネン系樹脂成形体 - Google Patents

ノルボルネン系樹脂成形体

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JP2003181872A
JP2003181872A JP2001386520A JP2001386520A JP2003181872A JP 2003181872 A JP2003181872 A JP 2003181872A JP 2001386520 A JP2001386520 A JP 2001386520A JP 2001386520 A JP2001386520 A JP 2001386520A JP 2003181872 A JP2003181872 A JP 2003181872A
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mold
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Atsushi Nishibe
淳 西部
Naoya Kishi
直哉 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚肉部又は突起部を有するノルボルネン系樹脂
成形体であって、平坦部にヒケがない成形体を提供す
る。 【解決手段】厚み8mm以上の厚肉部又は高さ5mm以
上の突起部を有するノルボルネン系樹脂成形体であっ
て、ノルボルネン系モノマー(1)及び金属カルベン錯
体(1)を含有する反応液(1)を成形型(1)内に注
入して、塊状開環重合させることによりノルボルネン系
樹脂層(1)を形成し、次いで、ノルボルネン系モノマ
ー(2)及び金属カルベン錯体(2)を含有する反応液
(2)を成形型(2)内に注入して、塊状開環重合させ
ることにより、前記ノルボルネン系樹脂層(1)上にノ
ルボルネン系樹脂層(2)を積層して得られることを特
徴とするノルボルネン系樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽パンや床パン
等として有用なノルボルネン系樹脂成形体に関する。さ
らに詳しくは、厚肉部又はリブ構造若しくはボス構造な
どの突起部を有するノルボルネン系樹脂成形体に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来から、ノルボルネン系モノマーとメタ
セシス重合触媒とを含有する反応液を成形型内に注入
し、成形型内で重合と成形とを一挙に行なわせてノルボ
ルネン系樹脂成形体を得る方法が知られている(例え
ば、特開昭58−129013号公報、特開2001−
61697号公報参照)。この方法によれば、比較的安
価な低圧用の成形金型を用いて、耐衝撃性等に優れる大
型のノルボルネン系樹脂成形体を得ることができる。
【0003】しかしながら、上記成型法により、例えば
厚みが8mm以上の厚肉部を有する樹脂成形体を製造す
る場合には、特に厚肉部の周辺部において、樹脂層内部
と表面部との間の冷却時間に差が生じ、成形後の冷却に
伴って生じる凹み(以下、「ヒケ」という。)が発生し
やすくなる。そのヒケのため、成形された成形体の平坦
となるべき表面部分が平坦とならず、意匠上の不具合が
発生するばかりでなく、浴槽パンや床パン等の成形体の
場合には、ヒケの部分に水が溜まり、排水されないなど
の品質上の不具合があった。この対応策として、従来、
ヒケにより生じた凹みをパテ埋めした後、研磨する等の
2次加工が行なわれていたが、作業に手間がかかり、作
業効率上問題があった。
【0004】また、成形型内に環状オレフィンとメタセ
シス触媒を含有する反応液を注入した後、保圧工程を設
けることにより、ヒケの発生を防止する方法も提案され
ている(特開昭63−112126号公報)。しかしな
がら、この方法によっても、ある程度以上の厚みをもつ
樹脂成形体や、突起部を有する樹脂成形体を製造する場
合には、ヒケの発生を効果的に防止することができず、
益々高度化する要求に応えることが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑みてなされたものであり、厚みが一定以上の厚肉部又
は高さが一定以上の突起部を有するノルボルネン系樹脂
成形体であって、平坦部にヒケがない成形体を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ノルボル
ネン系モノマー及びメタセシス重合触媒を含有する反応
液を成形型内に順次注入して、塊状開環重合させること
を繰り返すことによりノルボルネン系樹脂層を積層すれ
ば、第一の層の表面にヒケが発生しても、第ニの層の表
面にはヒケが殆ど発生せず、全体としてヒケがないノル
ボルネン系樹脂成形体が得られるだろうと考えた。
【0007】しかしながら、従来のタングステン系やモ
リブデン系等のメタセシス重合触媒を用いてこのような
ノルボルネン系樹脂層の積層を試みても、ノルボルネン
系樹脂層間の密着性が乏しいために、層間の界面で剥離
しやすいという新たな問題を生じ、得られるノルボルネ
ン系樹脂成形体の機械的強度が不十分となることが分か
った。
【0008】本発明者等は、更に検討を続けた結果、
(i)ルテニウム又はオスミウム等の金属のカルベン錯
体をメタセシス触媒として用いてノルボルネン系モノマ
ーを塊状開環重合させることにより、ノルボルネン系樹
脂層を積層すると、層間の密着性が優れ、層間剥離の問
題が発生しないこと、及び(ii)金属カルベン錯体をメ
タセシス触媒として用いてノルボルネン系樹脂層を積層
することにより、厚肉部又は突起部を有するノルボルネ
ン系樹脂成形体を成形すると、得られるノルボルネン系
樹脂成形体は平坦部にヒケがなく、かつ機械的強度にも
優れることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0009】かくして本発明によれば、厚み8mm以上
の厚肉部又は高さ5mm以上の突起部を有するノルボル
ネン系樹脂成形体であって、ノルボルネン系モノマー
(1)及び金属カルベン錯体(1)を含有する反応液
(1)を成形型(1)内に注入して、塊状開環重合させ
ることによりノルボルネン系樹脂層(1)を形成し、ノ
ルボルネン系樹脂層(1)を成形型(2)内に配置し、
次いで、ノルボルネン系モノマー(2)及び金属カルベ
ン錯体(2)を含有する反応液(2)を成形型(2)内
に注入して、塊状開環重合させることにより、前記ノル
ボルネン系樹脂層(1)上にノルボルネン系樹脂層
(2)を形成する工程を少くとも1回以上行い、2以上
のノルボルネン系樹脂層を積層して得られることを特徴
とするノルボルネン系樹脂成形体が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のノルボルネン系樹
脂成形体を詳細に説明する。本発明のノルボルネン系樹
脂成形体は、反応液(1)を成形型(1)内に注入して
塊状開環重合させることによりノルボルネン系樹脂層
(1)を形成し、次いで、反応液(2)を成形型(2)
内に注入して、塊状開環重合させることにより、前記ノ
ルボルネン系樹脂層(1)上にノルボルネン系樹脂層
(2)を積層して製造することができる。金属カルベン
錯体をメタセシス触媒として使用してノルボルネン系樹
脂層を積層することにより、機械的強度にきわめて優れ
るノルボルネン系樹脂成形体が得られる。
【0011】ノルボルネン系樹脂層を積層する順序は、
厚み8mm以上の厚肉部を有する成形体の場合、ノルボ
ルネン系樹脂層(1)がノルボルネン系樹脂層(2)よ
り相対的に厚くても薄くてもよい。高さが5mm以上の
突起部を有する成形体の場合、突起部を含む部分のノル
ボルネン系樹脂層がノルボルネン系樹脂層(1)であっ
ても、突起部を含まない部分のノルボルネン系樹脂層が
ノルボルネン系樹脂層(1)であってもよいが、突起部
を含む部分がノルボルネン系樹脂層(1)となることが
好ましい。また、ノルボルネン系樹脂層(1)とノルボ
ルネン系樹脂層(2)の境界面は、成形体の厚肉部の表
面に平行であるか、突起部に垂直であることが好まし
い。すなわち、型開き面に平行であるのが好ましい。
【0012】ノルボルネン系樹脂層(1)は、反応液
(1)を成形型(1)内に注入して、塊状開環重合させ
ることにより形成することができる。反応液(1)は、
ノルボルネン系モノマー(1)、金属カルベン錯体
(1)及び必要に応じて添加剤を含む液である。
【0013】ノルボルネン系モノマー(1)は、置換基
を有していてもよいノルボルネン環構造を有する二環若
しくは三環以上の多環炭化水素化合物である。ノルボル
ネン系モノマー(1)の具体例としては、ノルボルネ
ン、ノルボルナジエン、メチルノルボルネン、ジメチル
ノルボルネン、エチルノルボルネン、塩素化ノルボルネ
ン、エチリデンノルボルネン、クロロメチルノルボルネ
ン、トリメチルシリルノルボルネン、フェニルノルボル
ネン、シアノノルボルネン、ジシアノノルボルネン、メ
トキシカルボニルノルボルネン、ピリジルノルボルネ
ン、ノルボルネンのナヂック酸無水物、ノルボルネンの
ナヂック酸イミド等の二環ノルボルネン類;
【0014】ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロ
ペンタジエンやそのアルキル、アルケニル、アルキリデ
ンまたはアリール置換体等の三環ノルボルネン類;ジメ
タノヘキサヒドロナフタレン、ジメタノオクタヒドロナ
フタレンやそのアルキル、アルケニル、アルキリデンま
たはアリール置換体等の四環ノルボルネン類;トリシク
ロペンタジエン(シクロペンタジエンの三量体)等の五
環ノルボルネン類、ヘキサシクロヘプタデセン等の六環
ノルボルネン類;ジノルボルネン、二個のノルボルネン
環を炭化水素鎖またはエステル基等で結合した化合物、
これらのアルキルまたはアリール置換体等のノルボルネ
ン環を含む化合物等が挙げられる。
【0015】上記ノルボルネン系モノマーは単独で用い
ても、二種以上を混合して用いてもよい。二種以上を用
いる場合、熱可塑性樹脂となる1つの二重結合を有する
ノルボルネン系モノマーと、熱硬化性樹脂となる複数の
二重結合を有するノルボルネン系モノマーを適宜組合せ
ると、種々のノルボルネン系樹脂層(1)を形成するこ
とができる。また、ノルボルネン系モノマーを単独で使
用する場合と比較して、二種以上を併用すると凝固点降
下により、凝固点温度が高いモノマーでも液状として取
扱うことができる。
【0016】これらのノルボルネン系モノマーの中で
も、塊状重合時の活性に優れ、耐熱性に優れるノルボル
ネン系樹脂層が得られる観点から、ジシクロペンタジエ
ンを主たる成分として用いることが好ましく、80重量
%以上がジシクロペンタジエンであることがより好まし
い。かかるジシクロペンタジエンは99重量%以上の高
純度品であっても、シクロペンタジエンの三量体を例え
ば2〜20重量%の範囲で含むものであってもよい。後
者を用いる場合には、機械的強度に優れるノルボルネン
系樹脂層を形成することができる。
【0017】金属カルベン錯体(1)は、中心金属原子
にカルベン化合物が結合した化合物であり、金属原子
(M)にカルベン炭素が二重結合した構造(M=C、以
下、「反応中心のカルベン構造」ともいう。)を有する
ものである。
【0018】金属カルベン錯体(1)としては、周期律
表第5族、6族及び8族の金属原子を中心金属とするも
のが好ましい。これらの中でも、第8族のルテニウムや
オスミウムのカルベン錯体が好ましく、ルテニウムカル
ベン錯体がより好ましく、反応中心のカルベン構造以外
に別のヘテロ原子含有カルベン化合物が更にルテニウム
に結合したルテニウムヘテロ原子含有カルベン錯体が特
に好ましい。ルテニウムヘテロ原子含有カルベン錯体は
塊状重合時の触媒活性が優れるため、未反応のノルボル
ネン系モノマーに由来する臭気の少ないノルボルネン系
樹脂層を効率よく形成することができる。
【0019】ルテニウムヘテロ原子含有カルベン錯体の
具体例としては、下記の一般式(1)又は(2)で表さ
れるルテニウム化合物が挙げられる。
【0020】
【化1】
【0021】(式中、R及びRは、互いに独立して
水素原子又はハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄
原子、リン原子若しくはけい素原子を含んでもよいC
〜C の炭化水素基を表す。X及びXは、互いに
独立して任意のアニオン性配位子を表す。Lはヘテロ
原子含有カルベン化合物を表し、Lはヘテロ原子含有
カルベン化合物又は任意の中性の電子供与性化合物を表
す。また、R、R、X、X、L及びLの2
個以上は、互いに結合して多座キレート化配位子を形成
してもよい。)
【0022】ここでヘテロ原子とは、長周期型周期表の
第15族及び第16族の原子のことで、具体的には、
N、O、P、S、As、Se原子等を挙げることができ
る。なかでもN、O、P、S原子が安定なカルベン化合
物を得るためには好ましく、N原子が特に好ましい。
【0023】またカルベン化合物とは、メチレン遊離基
を有する化合物の総称であり、(>C:、カルベン炭素
ともいう)で表される電荷のない2価の炭素原子を持つ
化合物のことである。一般的に、カルベン化合物は化学
反応中に生じる不安定な中間体として存在するが、ヘテ
ロ原子を有すると比較的安定なカルベン化合物として単
離することができる。
【0024】前記Lの好ましいヘテロ原子含有カルベ
ン化合物としては、下記一般式(3)で表される1,3
−二置換イミダゾリジン−2−イリデン類及び一般式
(4)で表される1,3−二置換−4−イミダゾリン−
2−イリデン類が挙げられる。
【0025】
【化2】
【0026】(式中、R〜Rは、互いに独立して水
素原子又はハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原
子、リン原子若しくはけい素原子を含んでもよい炭素数
1〜20の炭化水素基を表す。)
【0027】前記R〜R、及び上記ヘテロ原子含有
カルベン化合物のカルベン炭素に隣接するヘテロ原子に
結合する置換基としては嵩高い基が好ましい。嵩高い基
の具体例としては、イソプロピル基やターシャリーブチ
ル基等の分岐構造を有するアルキル基;シクロヘキシル
基やアダマンチル基等の脂環基;フェニル基、メチルフ
ェニル基、メチルナフチル基、2,6−ジイソプロピル
フェニル基、メシチル基等の置換若しくは非置換の芳香
環基等が挙げられる。
【0028】また、前記一般式(3)及び(4)で表さ
れる化合物以外の好ましいヘテロ原子含有カルベン化合
物として、1,3,4,5−四置換イミダゾリジン−2
−イリデン類、1,3,4,5−四置換−4−イミダゾ
リン−2−イリデン類、1,3,4−三置換−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−5−イリデン類、3−置換−2,3,4,5−テト
ラヒドロチアゾール−2−イリデン類、1,3−二置換
ヘキサヒドロピリミジン−2−イリデン−N,N,
N’,N’−四置換ホルムアミジニリデン類、3−置換
−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン類等が挙
げられる。
【0029】前記X及びXは、中心金属から引き離
されたときに負の電荷を持つ配位子である。例えば、
F、Br、Cl、I等のハロゲン原子;水素原子;アル
キル基、アルケニル基、置換アリル基、置換シクロペン
タジエニル基等の鎖状、分岐状又は環状で置換又は非置
換の炭化水素基;アリール基等の芳香族炭化水素基;ア
セチルアセトナト基、ジケトネート基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基やカルボキ
シル基等の酸素原子を含む炭化水素基;アルキルチオ
基、アルケニルチオ基やアリールチオ基等の硫黄原子を
含む炭化水素基;アルキルスルフォネート基、アリール
スルフォネート基、アルキルスルホニル基、アルキルス
ルフィニル基等の酸素原子と硫黄原子とを含む炭化水素
基等を挙げることができる。これらの中でも、ハロゲン
原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。
【0030】前記Lが中性の電子供与性の化合物であ
る場合、Lは中心金属から引き離されたときに中性の
電荷を持つ配位子であり、中性の電子供与性化合物、す
なわちルイス塩基であればいかなるものでもよい。その
具体例としては、酸素;水;芳香族化合物、環状ジオレ
フィン類やオレフィン類等の置換又は非置換の不飽和炭
化水素化合物;エ−テル類、カルボニル類やエステル類
等の酸素原子を含む炭化水素化合物;アミド類、アミン
類やピリジン類等の窒素原子を含む炭化水素類;ニトリ
ル類やイソシアニド類等の酸素原子と窒素原子とを含む
炭化水素類;ホスフィン類、ホスフィナイト類やホスフ
ァイト類等の酸素原子とリン原子とを含む炭化水素類;
スルホキシド類やチオエーテル類等の酸素原子と硫黄原
子とを含む炭化水素類;チオシアネ−ト類等の窒素原子
と硫黄原子とを含む化合物;スチビン類等のアンチモン
原子を含む化合物;等のルイス塩基が挙げられる。これ
らの中でも、ホスフィン類が好ましく、トリアルキルホ
スフィンやトリアリールホスフィン等の三置換のホスフ
ィン類がより好ましい。
【0031】前記R及びRは、互いに独立して水素
原子又はハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原
子、リン原子若しくはけい素原子を含んでもよいC
20の炭化水素基を表す。炭化水素基としては、C
〜C20のアルケニル基、アルキニル基、アルキル基、
アリール基、カルボキシル基、アルケニルオキシ基、ア
ルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキル
スルホニル基又はアルキルスルフィニル基等が挙げられ
る。
【0032】前記一般式(1)で表わされる化合物とし
ては、例えば、ベンジリデン(1,3−ジメシチルイミ
ダゾリジン−2−イリデン)(トリシクロヘキシルホス
フィン)ルテニウムジクロリド、(1,3−ジメシチル
イミダゾリジン−2−イリデン)(3−メチル−2−ブ
テン−1−イリデン)(トリシクロペンチルホスフィ
ン)ルテニウムジクロリド、ベンジリデン(1,3−ジ
メシチル−オクタヒドロベンズイミダゾール−2−イリ
デン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウムジ
クロリド、ベンジリデン[1,3−ジ(1−フェニルエ
チル)−4−イミダゾリン−2−イリデン](トリシク
ロヘキシルホスフィン)ルテニウムジクロリド、ベンジ
リデン(1,3−ジメシチル−2,3−ジヒドロベンズ
イミダゾール−2−イリデン)(トリシクロヘキシルホ
スフィン)ルテニウムジクロリド、ベンジリデン(トリ
シクロヘキシルホスフィン)(1,3,4−トリフェニ
ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,2,4
−トリアゾール−5−イリデン)ルテニウムジクロリ
ド、(1,3−ジイソプロピルヘキサヒドロピリミジン
−2−イリデン)(エトキシメチレン)(トリシクロヘ
キシルホスフィン)ルテニウムジクロリド、ベンジリデ
ン(1,3−ジメシチルイミダゾリジン−2−イリデ
ン)ピリジンルテニウムジクロリド等のヘテロ原子含有
カルベン化合物と中性の電子供与性化合物が結合したル
テニウム錯体化合物;
【0033】ベンジリデンビス(1,3−ジシクロヘキ
シルイミダゾリジン−2−イリデン)ルテニウムジクロ
リド、ベンジリデンビス(1,3−ジイソプロピル−4
−イミダゾリン−2−イリデン)ルテニウムジクロリド
等の2つのヘテロ原子含有カルベン化合物が結合したル
テニウム錯体化合物等が挙げられる。
【0034】また、前記一般式(2)で表わされる化合
物としては、例えば、(1,3−ジメシチルイミダゾリ
ジン−2−イリデン)(フェニルビニリデン)(トリシ
クロヘキシルホスフィン)ルテニウムジクロリド、(t
−ブチルビニリデン)(1,3−ジイソプロピル−4−
イミダゾリン−2−イリデン)(トリシクロペンチルホ
スフィン)ルテニウムジクロリド、ビス(1,3−ジシ
クロヘキシル−4−イミダゾリン−2−イリデン)フェ
ニルビニリデンルテニウムジクロリド等が挙げられる。
【0035】金属カルベン錯体(1)の使用量は、錯体
中の金属原子/ノルボルネン系モノマーのモル比とし
て、通常1:2,000〜1:2,000,000、好
ましくは1:5,000〜1,000,000、より好
ましくは1:10,000〜1:500,000であ
る。この比率があまりに小さい場合には塊状重合時の活
性が不十分となり、逆に大きすぎる場合には塊状重合の
活性が高くなりすぎて、硬化不良や成形型への充填不良
を生じ易くなる。
【0036】金属カルベン錯体(1)は、必要に応じて
少量の不活性溶剤に溶解して使用することができる。か
かる不活性溶剤としては、例えば、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の鎖状脂肪族炭化水素溶剤;シクロペン
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロ
オクタン等の脂環式炭化水素溶剤;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素溶剤;ジエチルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン等のエ−テル系溶剤;等を使用
することができる。また、金属カルベン錯体のメタセシ
ス触媒としての活性を落とさないようなものであれば、
液状の老化防止剤、可塑剤やエラストマー等を溶剤とし
て用いてもよい。これらの溶剤の中では、工業的に汎用
されている芳香族炭化水素溶剤、脂肪族炭化水素溶剤や
脂環式炭化水素溶剤が好ましい。
【0037】反応液(1)には、ノルボルネン系モノマ
ー(1)及び金属カルベン錯体(1)に加えて、添加剤
をさらに含有せしめることができる。添加剤は、ノルボ
ルネン系樹脂層(1)に種々の物性を付与する目的で添
加される。
【0038】添加剤としては、ノルボルネン系モノマー
(1)の塊状開環重合を阻害しないものであれば特に制
限されず、ノルボルネン系樹脂層(1)に付与する物性
に応じて、適宜選択使用することができる。添加剤とし
ては、例えば、着色剤、木粉、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、エラストマー、ガラス繊維、充填材及び
発泡剤等が挙げられる。
【0039】着色剤としては、染料、顔料等が用いられ
る。顔料は成形体に鮮やかな色を付与できるので好まし
い。染料の種類は多様であり、公知のものを適宜選択し
て使用すればよい。木粉は樹木等を微粉砕したものであ
り、ノルボルネン系樹脂層に木質感を付与する目的で添
加される。着色剤の添加量は、ノルボルネン系モノマー
100重量部に対して、通常0.005〜10重量部で
ある。また、木粉の添加量は、ノルボルネン系モノマー
100重量部に対して、通常1〜200重量部である。
【0040】酸化防止剤としては、例えば、ヒンダード
フェノール系、リン系、アミン系等の各種のプラスチッ
ク・ゴム用酸化防止剤等が使用できる。紫外線吸収剤と
しては、例えば、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノ
ン、サリチル酸エステル等の有機物、又は微粒子状の酸
化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタン等の無機物が使用で
きる。また光安定剤としては、ビス−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピロリジニル)セバケート等のヒ
ンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジカ
ル捕捉剤等が使用できる。酸化防止剤、紫外線吸収剤及
び光安定剤の添加量は、通常、ノルボルネン系モノマー
に対して50〜10,000ppm以下であるが、1
0,000ppmを越えて添加してもよい。
【0041】エラストマーとしては、例えば、天然ゴ
ム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体(SIS)、エチレン−プロピ
レン−ジエンターポリマー(EPDM)、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)及びこれらの水素化物等が
使用できる。これらの中でも、スチレン骨格又はブタジ
エン骨格を有するものが好ましい。また、これらのエラ
ストマーを反応液に添加すると、得られるポリマーに耐
衝撃性が付与されるだけではなく、反応液の粘度を調節
することができ、反応液が取り扱い易くなるため好まし
い。エラストマーの使用量は、得られるノルボルネン系
樹脂100重量部に対し、通常0.5〜20重量部、好
ましくは1〜15重量部、より好ましくは2〜10重量
部である。
【0042】充填材としては、無機充填材及び/又は有
機充填材を使用することができる。また充填材として
は、予めシランカップリング剤等で表面処理が施された
ものを使用するのも好ましい。充填材の使用量は特に限
定されないが、ノルボルネン系モノマーと充填材との重
量比で80/20〜20/80であることが好ましく、
70/30〜50/50が特に好ましい。
【0043】発泡剤としては、塊状開環重合を阻害しな
いものであれば、化学反応により樹脂層中に反応生成物
ガスが封じ込められた形の発泡構造を与える化学的発泡
剤、樹脂層中に空隙部を有する物質が封じ込められて発
泡構造を与える物理的発泡剤(機械的発泡剤)のいずれ
も使用することができる。
【0044】本発明においては、上記列挙した添加剤の
他に、本発明の目的を損なわない範囲でその他の添加剤
を添加することができる。その他の添加剤としては、例
えば、反応遅延剤、ルイス酸、分子量調整剤及び単環シ
クロオレフィン類等が挙げられる。
【0045】反応遅延剤は、塊状重合の開始を遅らせる
成分であり、ノルボルネン系モノマーと金属カルベン錯
体を混合した後、あまりに速く塊状開環重合が開始され
ると混合不良等を起こすことがあるので、それを防止す
る目的で添加される。遅延剤の具体例としては、n−ブ
チルアミン、ピリジン、4−ビニルピリジン、アセトニ
トリル、エチレンジアミン、N−ベンジリデンメチルア
ミン、ピラジン、ピペリジン、イミダゾール等の窒素原
子を含むルイス塩基化合物;トリシクロペンチルホスフ
ィン、トリシクロヘキシルヘキシルホスフィン、トリフ
ェニルホスフィン、トリフェニルホスファイト、n−ブ
チルホスフィン等のリン原子を含むルイス塩基化合物;
ビニルノルボルネン、プロペニルノルボルネン、イソプ
ロペニルノルボルネン等のオレフィン化合物が挙げられ
る。遅延剤の添加量は、金属カルベン錯体(金属原子)
1モルに対して、好ましくは0.1〜1000モルの割
合である。
【0046】ルイス酸は、重合反応率等を向上させるた
めに添加される。かかるルイス酸としては、例えば、ト
リアルコキシアルミニウム、トリフェノキシアルミニウ
ム、ジアルコキシアルキルアルミニウム、アルコキシジ
アルキルアルミニウム、トリアルキルアルミニウム、ジ
アルコキシアルミニウムクロリド、アルコキシアルキル
アルミニウムクロリド、ジアルキルアルミニウムクロリ
ド、トリアルコキシスカンジウム、テトラアルコキシチ
タン、テトラアルコキシスズ、テトラアルコキシジルコ
ニウム等が挙げられる。ルイス酸の使用量は、(金属カ
ルベン錯体中の金属原子:ルイス酸)のモル比で、通
常、1:0.05〜1:100、好ましくは1:0.2
〜1:20、より好ましくは1:0.5〜1:10の範
囲である。
【0047】分子量調整剤としては、例えば、α−オレ
フィン類、スチレン類、エーテル類、ハロゲン含有ビニ
ル化合物、ビニルエステル化合物、窒素含有ビニル化合
物等のビニル基を有する化合物(ビニル化合物)を用い
ることができる。ビニル化合物の使用量は、目的とする
重合体の分子量に応じて適宜選択することができ、ノル
ボルネン系モノマーに対して、通常0.1〜10モル%
の範囲である。また、重合反応終了時においては、所望
により上記のビニル化合物を再度添加して、重合体の成
長末端からルテニウム錯体化合物を遊離させることで、
重合を停止させることができる。
【0048】また、単環シクロオレフィン類の具体例と
しては、シクロブテン、シクロペンテン、シクロオクテ
ン、シクロドデセン、及び置換基を有する単環シクロオ
レフィン誘導体等が挙げられる。
【0049】反応液(1)は、前記ノルボルネン系モノ
マー(1)、金属カルベン錯体(1)及び必要に応じて
添加剤を混合して調製することができる。反応液(1)
の調製法に特に制約はない。反応液(1)の調製には、
公知の撹拌機、ホモジナイザーやスタティックミキサ
ー、衝突混合機が使用可能である。
【0050】ノルボルネン系樹脂層(1)は、上記で得
られた反応液(1)を成形型(1)内に注入し、塊状開
環重合させて形成することができる。成形型(1)とし
ては、例えば、割型構造すなわち雄型と雌型を有し、そ
れらの一方の型を他の形状を有する型に交換可能な成形
型、割型構造を有し、可動部分を有する成形型、上面が
開口した構造の成形型等を用いることができる。
【0051】反応液(1)を成形型(1)内に注入して
塊状重合させる場合には、公知のRTM機、RIM機等
の成形機を使用することができる。RTM機は、一般的
にノルボルネン系モノマーを含む液用のタンク、触媒を
含む液用のタンク、計量ポンプ及びミキサー等からな
る。計量ポンプにより、モノマーを含む液と触媒を含む
液を1,000:1〜10:1の容量比でミキサー内に
送り込んで混合して反応液とし、次いで必要に応じて所
定温度に温度制御された成形型内に注入し、そこで即座
に塊状重合させてノルボルネン系樹脂層(1)を形成す
ることができる。
【0052】RIM機を用いる場合は、ノルボルネン系
モノマーを含む液と触媒を含む液をミキシングヘッドに
送り込んで、その衝突エネルギーによって混合して反応
液とし、次いで成形型内へ注入し、そこで即座に塊状重
合させて成形体を得る。RIM機を用いた好ましい成形
法は、ノルボルネン系モノマーを二つの部分に分け、三
液目として触媒を少量の溶媒に溶解させた液を用意し、
これらの三液を衝突混合させて反応射出成形する方法で
ある。
【0053】成形型内へ注入される前の反応液の温度
は、好ましくは20〜80℃である。反応液の粘度は、
例えば30℃において、通常2〜1000cP、好まし
くは5〜500cPである。反応液をキャビティー内に
充填する際の充填圧力(射出圧)は、通常0.1〜10
0kgf/cm、好ましくは0.2〜50kgf/c
である。充填圧力が低すぎると、キャビティー内周
面に形成された転写面の転写が良好に行われない傾向に
あり、充填圧が高すぎると、成形型の剛性を高くしなけ
ればならず経済的ではない。型締圧力は通常0.1〜1
00kgf/cm の範囲内である。重合時間は適宜選
択すればよいが、通常、10秒〜20分、好ましくは5
分以内である。
【0054】前記したRTM機又はRIM機等で混合し
た反応液を成形型のキャビティー部に注入すると、即座
に塊状重合反応が開始し、硬化する。重合は発熱反応で
ある。この重合法によれば、成形型の温度を40〜10
0℃に設定してあっても、反応液の温度が急激に上昇
し、短時間(例えば、10秒〜5分程度)で140〜2
30℃のピーク温度に到達して、ノルボルネン系樹脂層
(1)を形成することができる。
【0055】また、上面が開口した構造の成形型を使用
する場合には、上面が開口した構造の成形型(1)内に
反応液(1)を所定の高さまで注ぎ、必要に応じて上面
に蓋をして一定の荷重をかけて塊状開環重合させて、ノ
ルボルネン系樹脂層(1)を形成することができる。塊
状開環重合させる際に上面から荷重をかける方法として
は、蓋の上に数kg〜数百kgの重りを載せる方法、蓋
の上からプレス機等で所定圧力をかける方法等が挙げら
れる。
【0056】ノルボルネン系樹脂層(1)を形成した
後、成形型(1)を成形型(2)に変え、ノルボルネン
系樹脂層(1)を成形型(2)内に配置する。成形型
(2)は、成形型(1)とは異なる内部形状(「キャビ
ティー」ともいう。)を有する。成形型(2)は、成形
型(1)と全く別個の成形型であっても成形型(1)と
共通部分を有する成形型であってもよい。前者を使用す
る場合には、ノルボルネン系樹脂層(1)を成形型
(1)から取り出して成形型(2)内に配置する。後者
を使用する場合には、成形型(1)の一部を変化させて
成形型(2)に変化させることによりノルボルネン系樹
脂層(1)を成形型(2)内に配置することができる。
本発明においては、ノルボルネン系樹脂層を効率よく連
続的に積層することができることから、成形型(1)と
共通部分を有する後者の成形型(2)を使用するのが好
ましい。
【0057】成形型(1)と共通部分を有する成形型
(2)としては、例えば、割型構造すなわち雄型と雌
型を有し、それらの一方の型を他の形状を有する型に交
換可能な成形型、割型構造を有し、可動部分を有する
成形型、割型構造を有し、それらの間にスペーサーを
配置して新しい形状を有する成形型、及び上面が開口
した構造の成形型等が挙げられる。
【0058】のタイプの成形型を使用する場合には、
先ず、反応液(1)を成形型(1)内に注入して、塊状
開環重合させてノルボルネン系樹脂層(1)を形成した
後、成形型(1)の雄型又は雌型のいずれか一方の型を
他の形状を有する型に交換して成形型(2)とすること
により、ノルボルネン系樹脂層(1)を成形型(2)内
に配置でき、次いで、該成形型(2)内に反応液(2)
を注入して、塊状開環重合させて、ノルボルネン系樹脂
層(1)上にノルボルネン系樹脂層(2)を積層するこ
とできる。
【0059】のタイプの成形型を使用する場合には、
上記の場合と同様にしてノルボルネン系樹脂層(1)
を形成した後、成形型(1)の雄型又は雌型のいずれか
一方又は、双方にある可動部を移動させて成形型(2)
とすることにより、ノルボルネン系樹脂層(1)を成形
型(2)内に配置でき、次いで該成形型(2)内に反応
液(2)を注入して、上記の場合と同様にしてノルボ
ルネン系樹脂層(2)を積層することができる。
【0060】の成形型を使用する場合には、割型構造
を有する成形型(1)を使用してノルボルネン系樹脂層
(1)を形成させた後、該成形型(1)の雄型又は雌型
の間に所定の大きさのスペーサを取り付け、このものを
成形型(2)とすることにより、ノルボルネン系樹脂層
(1)を成形型(2)内に配置でき、次いでノルボルネ
ン系樹脂層(2)を積層することができる。
【0061】のタイプの成形型を使用する場合には、
上面が開口した構造の成形型(1)内に反応液(1)を
所定の高さまで注ぎ、必要に応じて上面に蓋をして一定
の荷重をかけて塊状開環重合させてノルボルネン系樹脂
層(1)を形成した後、蓋の位置が異なるので両者は異
なる成形型である。ノルボルネン系樹脂層(1)をその
ままにして(配置して)、蓋をとり、反応液(2)を注
ぎ、必要に応じて上面に蓋をして一定の荷重をかけて塊
状開環重合させてノルボルネン系樹脂層(2)を形成す
ることができる。この場合には、ノルボルネン系樹脂層
(1)を形成した後の成形型がそのまま成形型(2)と
なる。蓋の位置が異なるので両者は異なる成形型であ
る。
【0062】ノルボルネン系樹脂層(1)をそのままに
して(配置して)、塊状開環重合させる際に上面から荷
重をかける方法としては、蓋の上に数kg〜数百kgの
重りを載せる方法、蓋の上からプレス機等で所定圧力を
かける方法等が挙げられる。この成形方法は、ハンドレ
イアップ(手積み成形)法と称されるものである。
【0063】ノルボルネン系樹脂層(1)を形成してか
らノルボルネン系樹脂層(2)を形成するまでの時間は
特に限定されないが、長すぎるとノルボルネン系樹脂成
形体の生産性が低下して好ましくなく、短すぎると成形
型(1)を成形型(2)に変えることが困難であり好ま
しくない。反応液(1)を成形型(1)に注入を開始し
てから、反応液(2)を成形型(2)に注入を開始する
までの時間は、好ましくは10秒から120分、より好
ましくは20秒から30分、特に好ましくは30秒から
10分である。
【0064】反応液(2)は、ノルボルネン系モノマー
(2)、金属カルベン錯体(2)及び必要に応じて添加
剤を含む液である。反応液(2)は、反応液(1)と同
様にして調製することができる。用いられるノルボルネ
ン系モノマー(2)及び金属カルベン錯体(2)として
は、前述したノルボルネン系モノマー(1)、金属カル
ベン錯体(1)と同様のものをそれぞれ使用することが
できる。これらの使用量及び好ましい使用態様もノルボ
ルネン系モノマー(1)及び金属カルベン錯体(1)の場
合と同様である。添加剤も反応液(1)に添加すること
ができるものとして前記列記したものと同様のものを使
用することができ、添加剤の使用量も反応液(1)の場合
と同様である。また、反応液(2)の組成は反応液
(1)の組成と同じであってもよいし、異なっていても
よい。
【0065】前記〜の割型構造を有する成形型を用
いて塊状重合させた成形体は、通常、雄型に付着させた
状態で成形型を開いて成形体を脱型することができる。
成形体の雌型への付着は、成形条件を制御することによ
って行なわれる。型温度を高くする程、あるいは塊状重
合後の放冷時間(キュアー時間)を長くする程、雄型に
付着するようになる。また、キュアー時間を短くして、
成形型を開けたときに、成形体を雌型に付着させること
もできる。雄型に付着させる場合であっても、キュアー
時間が長すぎると成形体の冷却による収縮がかなりの程
度まで進むため、過度に成形体が冷却しない状態でエア
ーエジェクター等の脱型装置により脱型するのが好まし
い。
【0066】以上はノルボルネン系樹脂層が二層である
場合について説明したが、ノルボルネン系樹脂層(2)
を形成した後に更に別の成形型に変化させ、さらに反応
液を該成形型内に注入して塊状開環重合させることによ
り、ノルボルネン系樹脂層(2)上にノルボルネン系樹
脂層を幾層にも積層することができる。この場合、3層
目以降の形成に用いる反応液は、反応液(1)又は反応
液(2)と同一であっても異なっていてもよい。
【0067】このようにして製造される本発明のノルボ
ルネン系樹脂成形体は、厚みが8mm以上の厚肉部又は
高さが5mm以上の突起部を有することを特徴とする。
本発明のノルボルネン系樹脂成形体は、これらの両方の
特徴をもつ成形体であるのが好ましい。
【0068】本発明のノルボルネン系樹脂成形体の具体
例を図1に示す。図1はいずれも厚みが8mm以上の厚
肉部及び高さが5mm以上の突起部を有する成形体の断
面図である。
【0069】図1(a)に示すノルボルネン系樹脂成形
体1は、ノルボルネン系樹脂層(1)1a上にノルボル
ネン系樹脂層(2)1bが積層されてなり、ノルボルネ
ン系樹脂層が2層積層されたものである。ノルボルネン
系樹脂成形体1は、厚肉部1abと突起部(リブ)12
aとを有する。厚肉部1abの厚み(d1)は8mm以
上、好ましくは10mm以上である。また、突起部12
aの高さ(d2)は5mm以上、好ましくは10mm以
上である。ノルボルネン系樹脂層(1)1aの厚肉部1
abであって、突起部12aと反対側の表面部にヒケ4
が発生しているが、ノルボルネン系樹脂層(1)1aの
上に厚みが相対的に薄いノルボルネン系樹脂層(2)1
bを積層することにより、全体としてヒケのない平坦な
表面を有する成形体となっている。
【0070】図1(b)に示すノルボルネン系樹脂成形
体2は、ノルボルネン系樹脂層が3層積層されたもので
ある。ノルボルネン系樹脂成形体2は、厚肉部2abc
と突起部(リブ)22aとを有する。厚肉部2abcの
厚み(d3)は8mm以上、好ましくは10mm以上で
ある。また、突起部22aの高さ(d4)は5mm以
上、好ましくは10mm以上である。
【0071】ノルボルネン系樹脂層(1)2aの厚肉部
2abcであって、突起部22aと反対側の表面部にヒ
ケ4が発生しているが、ノルボルネン系樹脂層(1)2
a上に厚みが相対的に薄いノルボルネン系樹脂層(2)
2b及びノルボルネン系樹脂層(3)2cが積層される
ことにより、表面にヒケのない平坦な成形体となってい
る。
【0072】本発明のノルボルネン系樹脂成形体は、厚
みが8mm以上の厚肉部又は高さが5mm以上の突起部
を有するものであれば、図1(a)、(b)に示す形状
のものに限られない。また、図1ではノルボルネン系樹
脂層の数が2の場合(a)と3の場合(b)を示した
が、ノルボルネン系樹脂層の積層数は2以上であれば、
特に制限されず、4以上でもよい。
【0073】本発明のノルボルネン系樹脂成形体は、例
えば、建築材料、建設材料や公園資材等の木材を代替す
る用途の材料;浄化槽、浴槽、ユニットバス、洗面台、
壁パネルやキッチン天板等の住宅資材;レジャーボート
等のレジャー用品;輸送機器、輸送容器若しくは保存容
器の材料等;特に浴槽パン、床パン等として有用であ
る。
【0074】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明する。実施例1 浴槽基材の製造 本実施例では、図3に示す浴槽基材5をノルボルネン系
モノマーの反応射出成形により成形した。この浴槽基材
5は、浴槽部6を本体として、排水口7を有するもので
ある。
【0075】浴槽基材5の反応射出成型に用いる反応原
液の調製は以下のように行った。ジシクロペンタジエン
(DCP)85重量%とトリシクロペンタジエン15重
量%とからなる混合モノマーを用い、このモノマー総量
100重量部に対し、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体(クレイトン1170、シェル社製)
を5重量部とフェノール系の酸化防止剤であるイルガノ
ックス1010(チバガイギー社製)を2重量部とを溶
解させ、2つのタンクに入れた(A液及びA 液)。
液及びA液とは別に、ペンジリデン(1,3−ジ
メシチルイミリジン−2−イリデン)(トリシクロヘキ
シルホスフィン)ルテニウムジクロリド(Org.Le
tt.,1999年、1巻、953頁の記載に基づいて
合成したもの)0.02重量部をトルエン1重量部に溶
解し、トリス(n−ブチル)ホスフィン0.005重量
部を加えたものを別のタンクに入れた(B液)。
【0076】次に、このようにして調製された反応原液
(A液、A液及びB液の三液)をミキシングヘッド
に送り込み、衝突混合(衝突圧60kgf/cm)さ
せた後、図4(a)に示すように、雄型8を80℃、雄
型9を50℃にそれぞれ加熱した浴槽基材成型用の金型
(底部の厚み4mm、リブ部の高さ3.5mm)内へそ
の注入口(図示を省略)から注入して、ノルボルネン系
樹脂層(1)10を形成した。塊状重合反応時間は約2
0秒であった。
【0077】この後、図4(b)に示すように、金型を
開き、成形体(ノルボルネン系樹脂層(1))10より
わずかに外側に位置する金型部に2mmのスペーサー1
1を配置した。このときの拡大図を図5に示す。スペー
サー11の外側には、液漏れ防止のためのパッキン13
を取り付けた。再度金型を閉じ、該混合装置を用いて混
合された反応原液を2段目注入用注入口から注入し、図
4(c)に示すように、ノルボルネン系樹脂層(2)1
2を形成した。2段目に注入した反応原液の塊状重合反
応時間は約10秒であった。その後、金型からノルボル
ネン系樹脂層(1)10及びノルボルネン系樹脂層
(2)12からなる成形体(底部の厚み6mmの浴槽基
材5)を取り出した。
【0078】得られた浴槽基材5の部分構造断面図を図
6に示す。切断してその断面を目視観察したところ、ノ
ルボルネン系樹脂層(1)10とノルボルネン系樹脂層
(2)12との境界面はほとんど見られず、また、両者
が剥離することなく良好に接着されていることが確認さ
れた。図6には、想像で境界面を記入した。ノルボルネ
ン系樹脂層(1)10が形成された時点ではヒケがあっ
たと思われるが、その上にノルボルネン系樹脂層(2)
12が形成されたことにより、得られた浴槽基材5のリ
ブ構造部の反対面(雄型面)にはヒケによる凹みはほと
んど見られず、平滑な面であることが確認された。
【0079】比較例1 浴槽基材の製造 実施例1と同じ反応液及び同様な成形型を用い、1段階
で図3に示す浴槽基材と同様の浴槽基材15を製造し
た。図7の部分構造断面図に示すように、リブ構造部の
反対面にヒケ14の発生が見られ、浴槽内の側面及び表
面が平坦な成形体(浴槽基材)は得られなかった。
【0080】実施例2 板状成形体の製造 図9(a)に示す長さ150mm、幅150mm、厚み
12mmの板状成形体16を、ノルボルネン系モノマー
の反応射出成形により成形した。実施例1で用いたもの
と同じ組成の反応原液をミキシングヘッドに送り込み、
衝突混合(衝突圧60kgf/cm)させた後、図8
(a)に示すように、雄型17を80℃、雄型18を5
0℃にそれぞれ加熱した板状体成型用の金型内へその注
入口(図示を省略)から注入して、ノルボルネン系樹脂
層(1)19を形成した。塊状重合反応時間は約20秒
であった。
【0081】この後、図8(b)に示すように、金型を
開き、成形体(ノルボルネン系樹脂層(1))19より
わずかに外側に位置する金型部に2mmのスペーサー2
0を実施例1の場合と同様に配置した。再度金型を閉
じ、該混合装置を用いて混合された反応原液を2段目注
入用注入口から注入し、図8(c)に示すように、ノル
ボルネン系樹脂層(2)21を形成した。2段目に注入
した反応原液の塊状重合反応時間は約10秒であった。
その後、金型からノルボルネン系樹脂層(1)19及び
ノルボルネン系樹脂層(2)21からなる板状成形体1
6を取り出した。この板状成形体16の表面(ノルボル
ネン系樹脂層(2)21側)はヒケがなく平坦であっ
た。なお、裏面側(ノルボルネン系樹脂層(1)19
側)にはヒケ4が見られた。
【0082】比較例2 板状成形体の製造 実施例2と同じ反応原液及び同様な金型を用い、1段階
で図9(b)に示す長さ150mm、幅150mm、厚
み12mmの板状成形体22を得た。この板状成形体2
2は、表裏両面ともにヒケ4が見られ、表面中央部が大
きく凹んでいた。
【0083】
【発明の効果】本発明のノルボルネン系樹脂成形体は、
少なくとも1部に厚みが8mm以上の厚肉部又は高さが
5mm以上の突起部を有するノルボルネン形樹脂成形体
であり、金属カルベン錯体の存在下にノルボルネン系モ
ノマーを成形型内で段階的に塊状開環重合させて得られ
る。従って、表面が平坦で、しかも機械強度に優れたも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のノルボルネン系樹脂成形体の実
施形態の構造断面図である。(a)は2層からなる成形
体の例であり、(b)は3層からなる樹脂成形体の例で
ある。
【図2】図2は、厚肉部又は突起部を有する成形体を反
応射出成形法で成形して、ヒケ4が生じることを説明す
る図である。
【図3】図3は、実施例1で得られた成形体(浴槽基材
5)の斜視図である。
【図4】図4は、実施例1の浴槽基材5の製造を説明す
る工程断面図である。
【図5】図5は、ノルボルネン系樹脂層(1)を形成さ
せた後、金型にスペーサー11を取り付けた部分の拡大
図である。
【図6】図6は、実施例1で製造された浴槽基材5の部
分構造断面図である。
【図7】図7は、比較例1により得られた浴槽基材15
の部分構造断面図である。
【図8】図8は、実施例2の板状体16の製造を説明す
る製造工程図である。
【図9】図9は、実施例2及び比較例2で得られた板状
成形体の構造断面図である。(a)は実施例2の板状成形
体16を、(b)は比較例2の板状成形体22をそれぞ
れ示す。
【符号の説明】
1,2…本発明のノルボルネン系樹脂成形体 1a、2a、10、19…ノルボルネン系樹脂層(1) 1b、2b、12、21…ノルボルネン系樹脂層(2) 1ab、2abc…厚肉部 12a、22a…突起部 3…ノルボルネン系樹脂成形体 2c、3c…ノルボルネンのノルボルネン系樹脂層
(3) 4、14…ヒケ 5、15…浴槽基材 6…浴槽部 7…排水口 8、17…金型の雄型(部) 9、18…金型の雌型(部) 11、20…スペーサー 13…パッキン 16,22…板状成形体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み8mm以上の厚肉部を有するノルボル
    ネン系樹脂成形体であって、ノルボルネン系モノマー
    (1)及び金属カルベン錯体(1)を含有する反応液
    (1)を成形型(1)内に注入して、塊状開環重合させ
    ることによりノルボルネン系樹脂層(1)を形成し、次
    いで、ノルボルネン系樹脂層(1)を成形型(2)内に
    配置し、ノルボルネン系モノマー(2)及び金属カルベ
    ン錯体(2)を含有する反応液(2)を成形型(2)内
    に注入して、塊状開環重合させることにより、前記ノル
    ボルネン系樹脂層(1)上にノルボルネン系樹脂層
    (2)を形成する工程を少くとも1回以上行い、2以上
    のノルボルネン系樹脂層を積層して得られることを特徴
    とするノルボルネン系樹脂成形体。
  2. 【請求項2】高さ5mm以上の突起部を有するノルボル
    ネン系樹脂成形体であって、ノルボルネン系モノマー
    (1)及び金属カルベン錯体(1)を含有する反応液
    (1)を成形型(1)内に注入して、塊状開環重合させ
    ることによりノルボルネン系樹脂層(1)を形成し、次
    いで、ノルボルネン系樹脂層(1)を成形型(2)内に
    配置し、ノルボルネン系モノマー(2)及び金属カルベ
    ン錯体(2)を含有する反応液(2)を成形型(2)内
    に注入して、塊状開環重合させることにより、前記ノル
    ボルネン系樹脂層(1)上にノルボルネン系樹脂層
    (2)を形成する工程を少くとも1回以上行い、2以上
    のノルボルネン系樹脂層を積層して得られることを特徴
    とするノルボルネン系樹脂成形体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2909302A1 (fr) * 2006-12-01 2008-06-06 Mino Gaillard Sndg Sa Procede de realisation de pots massifs par injection de matieres plastiques
JP2017154375A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 三豊化成株式会社 厚肉成形品の製造方法
CN110435069A (zh) * 2019-08-06 2019-11-12 合肥东胜新能源汽车股份有限公司 一种pdcpd皮卡后箱盖总成的加工工艺

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