JP2003181762A - フェノール樹脂多孔質砥石の製造方法 - Google Patents

フェノール樹脂多孔質砥石の製造方法

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JP2003181762A JP2001384024A JP2001384024A JP2003181762A JP 2003181762 A JP2003181762 A JP 2003181762A JP 2001384024 A JP2001384024 A JP 2001384024A JP 2001384024 A JP2001384024 A JP 2001384024A JP 2003181762 A JP2003181762 A JP 2003181762A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研削性能の高いフェノール樹脂多孔質砥石を
提供する。 【解決手段】 砥粒、フェノール樹脂水溶液、硬化剤、
相分離調整剤、および界面活性剤を混合した流動性混合
物が成形型に流し込まれ且つ硬化されることに製造され
るフェノール樹脂多孔質砥石10は、砥粒12を相互に
結合させるフェノール樹脂結合剤14が相分離調整剤お
よび界面活性剤によって均一かつ大きさが制御された三
次元網目構造を有することから、その気孔率が高く、加
えて、砥石10の研削面において砥粒12の突出しが得
られ易いので、高い研削性が得られる。さらに、砥粒1
2がその砥粒12よりも小径の微小連通孔16を無数に
構成する三次元網目構造のフェノール樹脂結合剤14に
より砥石10中に保持されていることから、砥粒12は
比較的弱い力で脱落するので、被研削材の表面を傷つけ
にくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂結合剤として
フェノール樹脂を用いた多孔質レジノイド砥石すなわち
フェノール樹脂多孔質砥石およびその製造方法に関し、
特に、組織中の気孔率を増加させたフェノール樹脂多孔
質砥石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、砥粒を相互に結合させる結合剤と
してフェノール樹脂を用いた砥石は、粉末状のフェノー
ル樹脂を砥粒にコーティングし、それを乾粉状態で所定
の型に装填しプレス成形する方法により製造されてい
る。
【0003】一方、より研削時の切れ味すなわち研削性
を向上させるため、砥石の多孔質化が求められている。
研削加工中に発生した切り粉は砥石の気孔内に捕捉され
ることから、気孔の割合が大きくされていると接触面積
が大きい場合や難削材の研削加工のように目詰まりが生
じ易い研削加工においてもその目詰まりが好適に防止さ
れるため、研削性が向上するのである。しかしながら、
上記のようにプレス成形により製造できるフェノール樹
脂多孔質砥石は気孔率50%程度が限界であり、それ以
上の気孔率を有するフェノール樹脂多孔質砥石を製造し
ようとすると、熟成変形が大きく形状を維持できないな
どの問題があった。
【0004】また、気孔率を高くする目的で、研削の邪
魔をしにくい軟質のフィラー(たとえば合成マイカな
ど)を砥石中に混入することがある。そのようにフィラ
ーを混入した砥石では、フィラーが研削ポイントにおい
て後退性を持つことによりその部分が気孔の機能を果た
すため、高い研削性が得られるが、軟質のフィラーであ
っても若干の抵抗があり、そのフィラーがワーク表面に
傷をつけてしまうことがあるという問題があった。
【0005】これに対し、本発明者等は、先の出願(特
願2000−137083号、平成12年5月10日出
願)において、砥粒がフェノール樹脂結合剤によって相
互に結合されてなる組織中に多数の気孔を有するフェノ
ール樹脂多孔質砥石の製造方法を提案した。すなわち、
(a) 砥粒、フェノール樹脂水溶液、硬化剤、および界面
活性剤を混合した流動性混合物を攪拌することにより、
その砥粒、そのフェノール樹脂水溶液、その硬化剤およ
びその界面活性剤を均一に混合するとともに、その流動
性混合物中に多数の気泡を創成させる混合攪拌工程と、
(b) その流動性混合物を所定の型内に流し込む流し込み
工程と、(c) その所定の型内で前記流動性混合物に硬化
剤を混合することによりその流動性混合物を硬化させる
硬化工程と、(d) その硬化工程で硬化させて得られた硬
化成形体を乾燥させて、その硬化成形体から水分を除去
する乾燥工程とを、含むフェノール樹脂多孔質砥石の製
造方法を提案した。これによれば、混合攪拌工程におい
て、砥粒、フェノール樹脂水溶液、硬化剤、および界面
活性剤が混合された流動性混合物が攪拌されることによ
って、砥粒、フェノール樹脂水溶液、硬化剤、および界
面活性剤が均一に混合されるとともに、流動性混合物の
内部に多数の気泡が巻き込まれ、流動性混合物に含まれ
る界面活性剤の起泡作用および整泡作用によって、均一
な気泡が発生し且つその状態が長時間に亘って維持され
るため、流し込み工程において型内に流し込まれ、更に
硬化工程において硬化させられる過程においても、その
創成された気泡の殆どが維持される。そのため、硬化工
程においてフェノール樹脂が硬化させられ、更に乾燥工
程において硬化成形体中の水分が除去されて得られたフ
ェノール樹脂多孔質砥石には、たとえば0.3乃至30
μmφ程度の微小連通気孔に加えて、その微小連通気孔
よりも十分に大径のたとえば50μmφ以上の多数の独
立気孔が形成される。このような砥粒を結合させるフェ
ノール樹脂結合剤は気孔率が高く、研削面において砥粒
の突き出しが得られやすいので、高い研削性能が得られ
る。また、砥粒よりも小径の微小連通気孔を有するフェ
ノール樹脂結合剤により砥粒が保持されるので、砥粒は
比較的弱い力で脱落するので、研削加工面を傷つけ難
い。しかも多数の大径の独立気孔がチップポケットとし
ても機能するので、一層高い研削性能が得られる。
【0006】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記の製造方
法により製造されたフェノール樹脂多孔質砥石では、そ
れに含まれる気孔のうち微小連通気孔の大きさを制御し
がたいので、フェノール樹脂多孔質砥石として適切な大
きさの微小連通気孔を設けることができない場合があっ
た。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、フェノール樹脂
多孔質砥石として適切な大きさの微小連通気孔を設ける
ことができる製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨とするところは、砥粒がフェノール樹脂
結合剤によって相互に結合されてなる組織中に多数の気
孔を有するフェノール樹脂多孔質砥石の製造方法であっ
て、(a) 砥粒、フェノール樹脂水溶液、硬化剤、相分離
調整剤、および界面活性剤を混合した流動性混合物を攪
拌することにより、該砥粒、該フェノール樹脂水溶液、
該硬化剤および該界面活性剤を均一に混合するととも
に、該流動性混合物中に多数の気泡を創成させる混合攪
拌工程と、(b) その流動性混合物を所定の型内に流し込
む流し込み工程と、(c) その所定の型内で前記流動性混
合物を硬化させる硬化工程と、(d) その硬化工程で硬化
させて得られた硬化成形体を乾燥させて、該硬化成形体
から水分を除去する乾燥工程とを、含むことにある。
【0009】
【発明の効果】硬化工程では、流し込み工程において所
定の型内に流し込まれた流動性混合物中の水に溶解して
いるフェノール樹脂が三次元的に架橋することにより硬
化成形体となって水から相分離するとともに、その硬化
させられたフェノール樹脂が結合剤として砥粒を相互に
結合するが、上記流動性混合物は、混合攪拌工程におい
て砥粒およびフェノール樹脂水溶液が均一に混合させら
れているので、硬化成形体には、硬化させられたフェノ
ール樹脂結合剤中に砥粒および水が均一に分散してい
る。そして、乾燥工程において、その硬化成形体から水
分が除去されて、その部分が微小連通気孔となるので、
このようにして製造されたフェノール樹脂多孔質砥石
は、フェノール樹脂結合剤が三次元網目構造を有するこ
とにより、砥粒よりも小径の微小連通気孔が無数に構成
された構造を有する。このように製造されたフェノール
樹脂多孔質砥石は、砥粒を相互に結合させるフェノール
樹脂結合剤が三次元網目構造を有することから、その気
孔率が高く、加えて、砥石の研削面において砥粒の突出
しが得られ易いので、高い研削性が得られる。さらに、
砥粒がその砥粒よりも小径の微小連通気孔を無数に構成
する三次元網目構造のフェノール樹脂結合剤により砥石
中に保持されていることから、砥粒は比較的弱い力で脱
落するので、被削材の表面を傷つけにくい。また、上記
の製造方法により製造されたフェノール樹脂多孔質砥石
は、攪拌工程において、相分離調整剤により上記の微小
連通気孔の大きさが好適に制御できるので、フェノール
樹脂多孔質砥石として適切な大きさの微小連通気孔を設
けることができる。
【0010】たとえば、流動性混合物は、攪拌工程にお
いて攪拌されることによって空気が巻き込まれて内部に
多数の気泡が創生されるが、その流動性混合物には界面
活性剤が含まれていることから、通常はその起泡作用お
よび整泡作用によって微小且つ均一な起泡が液状樹脂内
で一様に発生し、しかも、その状態が長時間に亙って維
持されるため、流し込み工程において型内に流し込ま
れ、さらに硬化工程において硬化させられる過程におい
ても、その創生された起泡の殆どが維持される。これに
よって比較的大きめの空隙が形成される。また、硬化過
程では、樹脂が高分子化することにより、その水溶性が
低下し、固相−液相分離を生じるが、界面活性剤の作用
により微細且つ均一なミセル(表面活性剤溶液中にある
濃度以上で生成される表面活性分子)状の相分離形態と
なり、その後、ミセルの溶媒を除去することにより微細
な空隙が形成される。このため、多孔質のレジノイド砥
石中には、上記比較的大きめの空隙に対応する比較的大
きな大径気孔と、上記微細な空隙に対応する比較的小さ
な微小連通気孔とが形成される。ここで、上記攪拌工程
において、前記相分離調整剤を用いて微細且つ均一なミ
セル状の相分離形態の大きさが調整されるので、所望の
大きさの微細且つ均一な微小連通気孔が形成される。上
記大きな大径気孔は独立気泡として形成されることか
ら、相互に独立し且つ均一に分布する。また、微小連通
気孔もミセルに由来することから、樹脂マトリックス中
に均一に分散したものとなる。このようにして得られた
多孔質レジノイド砥石は、2種類の気孔形態を有し、且
つ高い気孔率を有することになる。2種類の気孔を有す
ることにより高い気孔率を有し、研削加工中に発生した
切り粉が独立した大径気孔内にも捕捉され、微小連通気
孔により砥石としての強度を十分に保ちながら砥粒を保
持する保持力が弱くなりすぎることがなく、研削過程で
結合剤が抵抗なる適度に磨耗していくことが可能となる
ので、高い研削性が得られる。
【0011】
【発明の他の態様】ここで、上記のフェノール樹脂多孔
質砥石は、50%以上の気孔率を備え、且つ50μm以
上の気孔径を有する大径気孔と、0.3乃至30μmの
気孔径を有する小径気孔とを備えたものである。このよ
うにすれば、十分な容積の気孔と、チップポケットして
機能するような比較的大径の50μm以上の気孔径を有
する大径気孔と、フェノール樹脂を好適に脱落させるた
めにたとえば砥粒よりも小径の0.3乃至30μmの気
孔径を有する小径連通気孔とが備えられる。
【0012】また、前記アルカリ性のフェノール樹脂水
溶液は、樹脂の重量平均分子量が500乃至8000、
固形分が30〜75重量%、フェノールに対するホルム
アルデヒドのモル比が1.0から3.0、フェノールに
対する水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物のモル比が0.3乃至1.5であるものを
用いることができる。
【0013】また、前記アルカリ性のフェノール樹脂水
溶液は、有機エステル化合物で硬化可能アルカリ性フェ
ノール樹脂であり、水酸化カリウムや水酸化ナトリウム
等のアルカリ性触媒の存在下でフェノール類とアルデヒ
ド類とを縮合させて得られるものである。
【0014】また、前記水溶性フェノール樹脂を得る際
に用いられる上記のフェノール類としては、フェノール
の他、クレゾール、3,5−キシレノール、ノニルフェ
ノール、p−tert−ブチルフェノール、イソプロペニル
フェノール、フェニルフェノール等のアルキルフェノー
ルや、レゾルシノール、カテコール、ハイドロキノン、
フロログリシン等の多価フェノールが挙げられる。ま
た、カシューナッツ穀液、リグニン、タンニンのような
フェノール系化合物の混合物よりなるものも、フェノー
ル類として使用されことができる。これら各種のフェノ
ール類を単独で、或いは2種以上の混合状態で使用され
てもよい。
【0015】上記アルデヒド類としては、ホルムアルデ
ヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フル
フラール、グリオキザール等が単独で、または2種以上
混合して用いられる。
【0016】上記フェノール類とアルデヒド類とを縮合
させる際に使用する触媒としては、水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、等のアルカリ金属水
酸化物が単独で、または2種以上の混合して用いられ
る。水溶性フェノール樹脂は常圧により、フェノール類
とアルデヒド類とをアルカリ金属水酸化物の存在下で水
中で反応させて得られるが、アルカリ金属水酸化物はフ
ェノール類に対して0.7乃至5.0倍モルの範囲が良
く、特に1.0乃至3.0倍モルが望ましい。アルカリ
金属水酸化物がフェノール類に対して0.7倍モル未満
では強度および樹脂の保存安定性の面から不十分であ
り、逆に5.0倍モルを超えると作業環境上好ましくは
ない。
【0017】上記アルデヒド類はフェノール類に対して
1.0乃至5.0倍モルの範囲が良く、特に1.5乃至
3.0倍モルが好ましい。アルデヒド類がフェノール類
に対して1.0倍モル未満では十分な強度を発現せず、
逆に5.0倍モルを超えると未反応アルデヒドによる作
業環境の悪化などが懸念される。粘結剤組成物中にはそ
の他の添加剤として、従来より公知であるシランカップ
リング剤を使用することもできる。たとえば、3−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシランやγ−アミノプロ
ピルトリエトキシシランなどが好ましい。なお、このシ
ランカップリング剤は粘結剤組成物中に添加配合しても
よいが、攪拌工程で直接添加して配合してもよい。
【0018】次に、前記界面活性剤としては、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非
イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)等を使用する
ことができる。好ましくは、アニオン界面活性剤或いは
非イオン性界面活性剤が用いられる。アニオン性或いは
非イオン性界面活性剤を用いると、それらアニオン性或
いは非イオン性界面活性剤は起泡効果が高いので、一層
気孔率の高い砥石が得られる利点がある。上記アニオン
界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等の硫酸エ
ステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸
塩、高級アルコールリン酸モノエステルジナトリウム
塩、アルキルリン酸ナトリウム塩、ジアルキルジチオリ
ン酸亜鉛等のリン酸エステル塩を使用することができ
る。
【0019】前記非イオン界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
ナフチルエーテル、ポリオキシエチレン化ヒマシ油、、
ポリオキシエチレンアビニエチルアルコール、ポリオキ
シエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルアミド、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレングリコールエチレンジアミン、ポリオキシエチ
レンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
トリ脂肪酸エステル等のポリオキシエチレン型界面活性
剤、エチレングリコールモノ脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコールモノ脂肪酸エステル、ジエチレングリコー
ルモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステ
ル、ペンタエリスリット脂肪酸エステル、ソルビタンモ
ノ脂肪酸エステル、ソルビタンセスキ脂肪酸エステル、
ソルビタントリ脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸モノイソプロ
パノールアミド等の多価アルコール型及びアルキロール
アミド型界面活性剤、ポロオキシエチレンアルキルアミ
ン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルキルポ
リエチレンポリアミン、N−アルキルポリエチレンポリ
ポリアミンジメチル硫酸塩、アルキルビグアニド、長鎖
アミンオキシド等のアミン型界面活性剤を使用すること
ができる。
【0020】本発明でフェノール樹脂水溶液を硬化させ
るために用いられる硬化剤としては、有機エステル硬化
剤が好適に用いられる。この有機エステル硬化剤として
は、従来より水溶性フェノール樹脂の硬化剤として使用
されているものを使用することができ、たとえば、ギ酸
メチル、ギ酸エチル、酢酸エチル、乳酸エチル、セバシ
ン酸メチル、エチレングリコールジアセテート、ジアセ
チン、トリアセチン等の炭素数1〜10の一価もしくは
多価アルコールと炭素数1〜10の有機カルボン酸とか
ら誘導されるカルボン酸エステル類、又はγ−ブチロラ
クトン、γ−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、δ
−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、ε−カプロ
ラクトン等のラクトン類、又はエチレンカーボネート、
プロピレンカーボネート、4−エチルジオキソロン、4
−ブチルオキソロン、4,4−ジメチルジオキソロン、
4,5−ジメチルジオキソロン等の環状シルキレンカー
ボネート類(有機炭酸エステル類)等が挙げられる。中
でも、臭気や引火性の問題を解決する目的で、γ−ブチ
ロラクトン、γ−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、δ−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、ε−
カプロラクトン等のラクトン類が特に好ましく用いられ
る。
【0021】微細且つ均一なミセル状の相分離形態の大
きさが調整されるように、すなわち所望の大きさの微細
且つ均一な微小連通気孔が形成されように、本発明の攪
拌工程において混合される前記相分離調整剤としては、
たとえばポリビニルアルコール、カルボキシメチルセル
ローズ、アルギン酸などのヒドロキシル基を持つ水溶性
高分子化合物が、好適に用いられる。
【0022】本発明のフェノール樹脂多孔質砥石のフェ
ノール樹脂結合剤にミクロ的な気孔である前記微小連通
気孔が微細且つ均一に形成されるメカニズムは、たとえ
ば以下のように考察される。すなわち、樹脂が硬化して
ゆく過程において、換言すれば高分子鎖の三次元的架橋
反応において、アルカリ性フェノール樹脂・エステル硬
化剤反応系では、樹脂の流動性がなくなった時点(ゲル
化点)でも、樹脂相が可溶化しており、溶媒をブリード
アウト(滲出或いは浸出)していない。そして、さらに
反応が進行すると分子鎖の凝集力が作用し、樹脂相と溶
媒相に相分離する特徴がある。本発明における多孔質樹
脂においてブリードアウトする溶媒相は主に水であり、
このブリードアウトする樹脂相と溶媒相の界面状態に対
応して、硬化後におけるミクロ的な気孔が生成されてそ
の形状や分散形態が決定されるものと考えられる。上記
相分離過程における界面状態は前記界面活性剤を用いて
制御される。また、上記相分離過程を制御するために相
分離調整剤が用いられる。この相分離調整剤は、樹脂の
硬化に伴ってブリードアウトした水を保持することがで
き、この保持効果で樹脂が硬化した段階での体積収縮を
抑制し、相分離調整剤の水保持量に対応した大きさの気
孔寸法に制御ができるものと考えられる。したがって、
攪拌等による空気を内包させたことによる気泡をもたな
い場合でも、或いは真空攪拌機などを用いて機械的に取
り込んだ空気による気泡を除去した場合でも、本発明に
よれば、微小連通気孔がフェノール樹脂結合剤内に微細
且つ均一に形成されたフェノール樹脂多孔質砥石を得る
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明のフェノール樹脂多孔質砥
石10の表面を拡大して示す図である。図1に示すよう
に、砥粒12が、網目構造のフェノール樹脂結合剤14
により相互に結合させられている。なお、フェノール樹
脂多孔質砥石10の内部においてもフェノール樹脂結合
剤14は網目構造であるので、三次元網目構造となって
いる。そのフェノール樹脂結合剤14の網と網との間に
形成される空間が微小連通気孔16であり、フェノール
樹脂結合剤14の網目構造が三次元的に広がっているこ
とから、この微小連通気孔16も三次元的に相互に連通
させられている。また、独立気孔18は、上記微小連通
気孔16よりも十分に大きく、且つ相互に互いに独立し
て組織中に略均一に分散して存在している。
【0025】上記フェノール樹脂多孔質砥石10は、た
とえば、図2に示す各工程を経て製造される。混合攪拌
工程1で用いるフェノール樹脂水溶液は、水酸化カリウ
ムや水酸化ナトリウム等のアルカリ性触媒の存在下で、
フェノール類とアルデヒド類とを常圧において水中で縮
合させて得られるものであり、必要な場合には更に上記
アルカリ性触媒が追加される。このようにして得られた
フェノール樹脂水溶液中に含まれるフェノール樹脂は水
溶性であり、その重量平均分子量Mwは500 〜8000であ
る。
【0026】上記フェノール類には、フェノールの他、
たとえば、クレゾール、3,5-キシレノール、ノニルフェ
ノール、p-tert−ブチルフェノール、イソプロペニルフ
ェノール、フェニルフェノール等のアルキルフェノール
や、レゾルシノール、カテコール、ハイドロキノン、フ
ロログリシン等の多価フェノールでもよい。また、カシ
ューナッツ殻液、リグニン、タンニンのようなフェノー
ル系化合物の混合物よりなるものも、フェノール類とし
て使用することができる。これら各種のフェノール類を
単独で、または2種以上を混合して使用することもでき
る。上記アルデヒド類としては、たとえば、ホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フ
ルフラール、グリオキザール等が用いられ、それらを単
独で、または2種以上混合して使用することもできる。
このアルデヒド類は、フェノール類に対して1.0 〜5 倍
モルの範囲であれば良く、特に1.0 〜3.0 倍の範囲が良
く、さらに、1.5 〜2.5 倍モルがより好ましい。アルデ
ヒド類がフェノール類に対して1.0 倍モル未満では架橋
後に十分な強度を発現せず、逆に5.0 倍モルを越えると
未反応アルデヒドによる作業環境の悪化などが懸念され
るからである。
【0027】上記アルカリ性触媒としては、たとえば、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ金属水酸化物が単独で、または2種以上混合
して使用される。このアルカリ性触媒はフェノール類に
対してたとえば0.01〜2 倍モルの範囲が良く、特に0.02
〜1.2 倍の範囲が良く、さらに、0.5 〜1.0 倍モルの範
囲が好ましい。アルカリ性触媒がフェノール類に対して
0.01倍モル未満では樹脂の製造に多大な時間がかかるた
め不十分であり、逆に2.0 倍モルを越えると硬化剤が大
量に必要となり、また、作業環境上好ましくないからで
ある。
【0028】上記フェノール樹脂水溶液は、フェノール
樹脂成分がたとえば30〜75質量%に調製される。な
お、このフェノール樹脂水溶液には、その他の添加剤と
して、砥粒の接着性向上のために、従来より公知である
シランカップリング剤を添加してもよい。このシランカ
ップリング剤としては、たとえば、エポキシ系シランや
アミノシランなどが好ましい。また、このシランカップ
リング剤は、混合攪拌工程1において添加してもよい。
【0029】上記フェノール樹脂水溶液を硬化させるた
めに混合攪拌工程1で用いる硬化剤には、有機エステル
硬化剤、酸硬化剤等を用いることができる。有機エステ
ル硬化剤としては、従来よりアルカリ性フェノール樹脂
水溶液の硬化剤として用いられているものを使用するこ
とができ、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチ
ル、乳酸エチル、セバシン酸メチル、エチレングリコー
ルジアセテート、ジアセチン、トリアセチン等の炭素数
1〜10の一価もしくは多価アルコールと炭素数1〜1
0の有機カルボン酸とから誘導されるカルボン酸エステ
ル類、又はγ−ブチロラクトン、γ−カプロラクトン、
δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン、β−プロピ
オラクトン、ε−カプロラクトン等のラクトン類、又は
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、4−
エチルジオキソロン、4−ブチルジオキソロン、4,4-ジ
メチルジオキソロン、4,5-ジメチルジオキソロン等の環
状アルキレンカーボネート類等が挙げられる。中でも、
臭気や引火性の問題を解決する目的で γ−ブチロラク
トン、γ−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、δ−
カプロラクトン、β−プロピオラクトン、ε−カプロラ
クトン等のラクトン類を特に好ましく使用することがで
きる。また、酸硬化剤としては、たとえば、硫酸、リン
酸などの無機酸、フェノールスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、キシレンスルホン酸などの有機酸、およ
び、これらの混合物が挙げられる。
【0030】微細且つ均一なミセル状の相分離形態の大
きさが調整されるように、すなわち所望の大きさの微細
且つ均一な微小連通気孔が形成されように、上記の混合
攪拌工程1において混合される前記相分離調整剤として
は、たとえばポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルローズ、アルギン酸などのヒドロキシル基を持つ水
溶性高分子化合物が、好適に用いられる。
【0031】混合攪拌工程1では、上記砥粒、フェノー
ル樹脂水溶液、その硬化剤、および相分離調整剤を攪拌
混合機中に投入し、必要な場合には界面活性剤もその攪
拌混合機中に投入し、所定時間攪拌・混合する。界面活
性剤も混合する場合には、フェノール樹脂水溶液に対し
て、砥粒、硬化剤および界面活性剤を順次或いは同時に
混合するが、それらを順次混合する場合は、その混合順
序は何れが先でもよい。ただし、硬化剤は、反応を制御
する上で混合攪拌工程1の最後に添加し、その後、所定
時間攪拌することが望ましい。また、この混合攪拌工程
1により、フェノール樹脂水溶液、砥粒、硬化剤および
必要な場合には界面活性剤が混合された流動性混合物が
得られればよいので、フェノール樹脂水溶液を予め調製
せず、この混合攪拌工程1において、水溶性フェノール
樹脂、水、アルカリ金属水酸化物、砥粒、硬化剤、およ
び必要な場合は界面活性剤を任意の順番で混合すること
により流動性混合物を調製してもよい。さらに、ヘキサ
ミン等の樹脂強度向上剤、アジピン酸ジヒドラジド(A
ADH)等の安定化剤、アエロジル等の粘度調節剤等を
適宜混合してもよい。
【0032】上記攪拌は、流動性混合物中に界面活性剤
が混合されていない場合には、フェノール樹脂水溶液中
に砥粒12を均一に分散させるのに十分な攪拌強度およ
び時間であればよいが、界面活性剤は流動性混合物内に
均一な気泡を一様に発生させるために混合されているの
で、流動性混合物中に界面活性剤が混合されている場合
には、砥粒12が均一に分散し、且つ所望量の気泡を発
生させるのに十分な攪拌強度および時間に設定される。
なお、ここで発生させられる独立気泡の平均気孔径は5
0μm 以上となる。
【0033】上記界面活性剤としては、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン
界面活性剤(ノニオン界面活性剤)等が使用できるが、
好ましくはアニオン或いは非イオン界面活性剤を用い
る。アニオン界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等
の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ト
リエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム等の硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナ
トリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム等
のスルホン酸塩、高級アルコールリン酸モノエステルジ
ナトリウム塩、アルキルリン酸ナトリウム塩、ジアルキ
ルジチオリン酸亜鉛等のリン酸エステル塩が使用でき
る。カチオン界面活性剤としては、ラウリルアミンクロ
ライド、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、ラウリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド等の高級アルキル
アミン塩、トリエタノールアミンモノステアレートの蛾
酸塩、ステアラミドエチルジエチルアミンの酢酸塩、2
−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリンなど
の高級脂肪酸のアミン塩、セチルピリジニウムクロライ
ドなどの高級アルキルハライドのアミン塩、ステアラミ
ドメチルピリジニウムクロライドなどの高級脂肪族アミ
ドのアミン塩といったアンモニウム塩や、これらに類す
るスルホニウム塩又はホスホニウム塩等が使用できる。
両性界面活性剤としては、N-アルキルトリグリシン、ジ
メチルアルキルベタイン、N-アルキルオキシメチル-N,N
- ジエチルベタイン、アルキルベタイン、N-アルキル-
β- アミノプロピオン酸塩、アルキルジ(アミノエチ
ル)グリシン塩酸塩、N-アルキルタウリン塩、アミノエ
チルイミダゾリン有機酸塩等が使用できる。非イオン界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルナフチルエーテル、ポリオキ
シエチレン化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアビエチル
アルコール、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレングリコオール、ポリオキ
シエチレン−ポリオキシプロピレングリコオールエチレ
ンジアミン、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタントリ脂肪酸エステル等のポリオキシエ
チレン型界面活性剤、エチレングリコールモノ脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ジ
エチレングリコールモノ脂肪酸エステル、グリセリンモ
ノ脂肪酸エステル、ペンタエリスリット脂肪酸エステ
ル、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ソルビタンセスキ
脂肪酸エステル、ソルビタントリ脂肪酸エステル、ショ
糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪
酸モノイソプロパノールアミド等の多価アルコール型及
びアルキロールアミド型界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、N-アルキルプロピレンジアミン、N-
アルキルポリエチレンポリアミン、N-アルキルポリエチ
レンポリアミンジメチル硫酸塩、アルキルビグアニド、
長鎖アミンオキシド等のアミン型界面活性剤が使用でき
る。
【0034】続く流込み工程2においては、前記フェノ
ール樹脂多孔質砥石10の形状に対応する内面形状を備
えた型内に、前記混合攪拌工程1で十分に混合・攪拌さ
れた流動性混合物を流し込む。
【0035】続く硬化工程3においては、流込み工程2
において型内に流し込んだ流動性混合物を所定時間放置
することにより、或いは、型内に流し込んだ流動性混合
物を所定の温度に加熱することにより、流動性混合物中
のフェノール樹脂を硬化すなわち架橋させる。
【0036】流動性混合物中のフェノール樹脂が硬化さ
せられると、流動性混合物は上記型の内形を有する硬化
成形体となる。このとき、フェノール樹脂は三次元網目
形状に硬化し、この硬化したフェノール樹脂が結合剤1
4として働き、砥粒12を相互に結合する。このように
フェノール樹脂が三次元網目形状に架橋していくメカニ
ズムは必ずしも明らかではないが、以下のように考察で
きる。なお、本発明はこのメカニズムに拘束されるもの
ではない。
【0037】すなわち、硬化剤の添加等によりフェノー
ル樹脂が硬化していく過程において、水に溶けている水
溶性フェノール樹脂は、まず、水と相分離しない状態で
流動性が消失する(ゲル化)。この状態では樹脂相は可
溶化していて外観上は透明であり、溶媒は浸出していな
い。さらに三次元架橋反応が進行すると、分子鎖の凝集
力が働き、樹脂相(固相)と水相(溶媒相)に分離して
樹脂が三次元網目形状となると考えられる。この状態で
は外観が不透明になり、ブリードアウト(滲出或いは浸
出)した溶媒を空気と置換すれば、三次元網目形状の網
目形状の微小連通気孔16となる。この微小連通気孔1
6の大きさ或いは容積比は、水溶性フェノール樹脂と水
との比を変えることにより変化し、水溶性フェノール樹
脂に対して水が多いほど網目の大きさ或いは容積比が大
きくなる。また、このときの溶媒相は主に水であり、ブ
リードアウト樹脂相と溶媒相との界面状態を界面活性剤
を用いて制御することにより、ミクロ的に生成される微
小連通気孔16の形状や分散形態が調節される。たとえ
ば界面活性作用により微小連通気孔16の気孔径が均一
化した状態となる。さらに、上記相分離過程を制御する
目的で前記相分離調整剤が混入されている。この相分離
調整剤は、樹脂硬化に伴ってブリードアウトした水を保
持することにより、この水保持効果により樹脂が硬化し
た段階でも体積収縮を抑制することが可能となり、微小
連通気孔16の気孔径を大きく形成することに寄与す
る。このようにして水溶性フェノール樹脂と水との比、
界面活性剤の混合率、相分離調整剤の混合率を変えるこ
とにより、微小連通気孔16の大きさをたとえば30μ
m 以下、好ましくは5μm 以下の範囲で変化させること
ができるが、微小連通気孔16の大きさは砥粒12より
も小径である必要がある。砥粒12よりも微小連通気孔
16が大径の場合にはフェノール樹脂結合剤14は砥粒
12を支持することができないからである。また、界面
活性剤の働きにより、微小連通気孔の気孔径が一層均一
化される。
【0038】また、前記界面活性剤は独立気孔18を制
御する機能をも有している。すなわち、混合攪拌工程1
において起泡させられた流動性混合物は、界面活性剤を
含んでいることから、流し込みおよび硬化の過程におい
ても気泡が消失せず、攪拌終了時の発泡状態を保ってい
る。そのため、硬化終了時において、その硬化成形体中
には、図1に示す、気泡に由来する互いに独立した多数
の独立気孔18が形成されるので、多孔質成形体が得ら
れる。これら多数の独立気孔18は、流動性混合物およ
びそれが硬化させられた硬化成形体に何ら圧力が加えら
れていないことから、上記の混合攪拌工程1において発
生させられた気泡そのままの形状に形成されている。な
お、これら独立気孔18のないフェノール樹脂多孔質砥
石を製造するため、前記流動性混合物中に界面活性剤を
混合しない場合でも、攪拌の機械的作用によりに若干の
気泡が混入するが、それら若干の独立気孔18は研削性
能に悪影響を与えない限りあえて除去する必要はない。
【0039】続く乾燥工程4では、上記硬化成形体を乾
燥させ、その硬化成形体中の水分を除去する。硬化成形
体から水分が除去されると、三次元網目構造間を満たし
ていた水が空気に置換されて無数の微小連通気孔16が
形成され、この微小連通気孔16によっても多孔質化さ
れる。上記乾燥工程4によりフェノール樹脂多孔質砥石
10が製造されるが、強度を向上させるため、熱処理工
程を設け、そのフェノール樹脂多孔質砥石10をさらに
加熱処理してもよい。
【0040】(実験例)次に、フェノール樹脂多孔質砥
石10の製造方法の実験例を説明する。なお、フェノー
ル樹脂多孔質砥石10の寸法は、φ300 ×20 ×φ127
とした。
【0041】まず、混合攪拌工程1では、アルカリ性フ
ェノール樹脂水溶液(旭有機材工業株式会社製HP83
00L(固形分48質量%、平均分子量2000))を
40質量%、相分離調整剤としてポリビニルアルコール
水溶液(固形分20質量%)を5質量%、アニオン界面
活性剤を5質量%、砥粒として炭化ケイ素#3000 を43
質量%、ラクトン系エステル硬化剤を8質量%使用し、
それらを混合器に以下の順で順次投入して混合・攪拌し
た。混合器には、特殊機械化工業株式会社製のTKホモ
ミキサーを使用し、攪拌羽根には、同社のエッジタービ
ンを使用し、攪拌の回転速度は500 〜1500r.p.m.とし
た。投入順序は、まず前記アルカリ性フェノール樹脂水
溶液と親水性ポリマー(ポリビニルアルコール水溶液)
と界面活性剤との混合物を5分間攪拌して気泡を発生さ
せ、続いて、ヘキサミンを所定量添加して2分間混合攪
拌し、続いて安定化剤(AADH)を所定量添加して1
分間混合攪拌し、続いてアエロジルを所定量添加して1
分間混合攪拌し、続いて、砥粒を投入して4分間混合攪
拌し、最後に上記ラクトン系エステル硬化剤を所定量投
入してさらに1.5 分間混合攪拌した。これにより、気泡
が均一に分散した流動性混合物を得た。
【0042】続く流込み工程2では、工程1で得た流動
性混合物を、φ300 ×20×φ127 のフェノール樹脂多孔
質砥石10を得るための所定の形状のポリプロピレン製
の容器に流し込み、続く硬化工程3では、その容器内に
流し込んだ流動性混合物を常温にて12時間放置して硬
化成形体を得た。
【0043】続く乾燥工程4では、上記硬化工程3で得
た硬化成形体を60℃で48時間で乾燥し、次いで、硬
化成形体をキュアー容器内に収容した状態で6時間後に
150℃となるように室温或いは60℃から連続的に昇温
し、150 ℃を1〜2時間保持し、キュアー容器ごと徐々
に冷却した。室温に戻った後にキュアー容器からフェノ
ール樹脂多孔質砥石10を取り出して気孔率73%のフ
ェノール樹脂多孔質砥石10を得た。
【0044】(比較例)比較例1として、従来からのプ
レス成形方法によって、砥粒、粉末フェノール樹脂(樹
脂ボンド)のみで砥石を製造しようとしたが、気孔率5
0%が限界であり、それを越えると150 ℃での熱処理時
に収縮率が大きくなってしまい、結局、気孔率が50%
以下となり、また、形状の維持もできなかった。
【0045】比較例2として、上記実験例のフェノール
樹脂多孔質砥石10と同様の調合でφ300 ×20×φ127
のフェノール樹脂砥石を作成し、その研削試験を行っ
た。このフェノール樹脂砥石には、フィラーを使用する
ことにより比較的気孔率を高くした。なお、フィラー材
には研削の邪魔をしにくいとされる合成マイカを使用し
た。
【0046】表1は、上記実験例のフェノール樹脂多孔
質砥石10と比較例2の砥石との砥石構造を対比して示
している。表3は、表2に示す研削条件下で実行し研削
試験結果を対比して示している。 (表1) 砥石構造 砥粒率(%) ボンド率(%) フィラー率(%) 気孔率(%) 実験例 13 14 なし 73 比較例2 13 17 21 49 (なお、ボンド率とは、フェノール樹脂の割合である。) (表2) 研削条件 研削盤 両頭平面研削盤(キャリヤ板径5インチ) ワーク材質 アルミハードディスク板 加工時間 10分 加工圧力 100 g/cm2 砥石回転速度 (上砥石) 15 r.p.m. (下砥石) 45 r.p.m. 研削液 カネボウ株式会社製 ベルクーラント#3001 50倍希釈 (表3) 研削結果 ワーク面粗さ スクラッチ傷の有無 研磨レート 実験例 60nmRa スクラッチなし 4μm/min 比較例2 120nmRa 傷あり 1μm/min (なお、Raは算術平均粗さである。)
【0047】上述のように、本実施例によれば、硬化工
程3では、流し込み工程2において所定の型内に流し込
まれた流動性混合物中の水に溶解しているフェノール樹
脂が三次元的に架橋することにより硬化成形体となって
水から相分離するとともに、その硬化させられたフェノ
ール樹脂が結合剤14として砥粒12を相互に結合する
が、上記流動性混合物は、混合攪拌工程1において砥粒
12およびアルカリ性フェノール樹脂水溶液が均一に混
合させられているので、硬化成形体には、硬化させられ
たフェノール樹脂結合剤14中に砥粒12および水が均
一に分散している。そして、乾燥工程4において、その
硬化成形体から水分が除去されて、その部分が微小連通
気孔16となるので、このようにして製造されたフェノ
ール樹脂多孔質砥石10は、フェノール樹脂結合剤14
が三次元網目構造を有することにより、砥粒12よりも
小径の微小連通気孔16が無数に構成された構造を有す
る。
【0048】すなわち、本実施例のフェノール樹脂多孔
質砥石10は、砥粒12を相互に結合させるフェノール
樹脂結合剤14が三次元網目構造を有することから、そ
の気孔率が高く、加えて、砥石10の研削面において砥
粒12の突出しが得られ易いので、高い研削性が得られ
る。さらに、砥粒12がその砥粒12よりも小径の微小
連通気孔16を無数に構成する三次元網目構造のフェノ
ール樹脂結合剤14により砥石10中に保持されている
ことから、砥粒12は比較的弱い力で脱落するので、ア
ルミハードディスク板の表面を傷つけにくい。
【0049】また、本実施例によれば、混合攪拌工程1
において、砥粒12、アルカリ性フェノール樹脂水溶
液、ラクトン系エステル硬化剤に加えて、アニオン界面
活性剤が混合された流動性混合物が攪拌されることによ
って、砥粒12、アルカリ性フェノール樹脂水溶液、ラ
クトン系エステル硬化剤およびアニオン界面活性剤が均
一に混合されるとともに、流動性混合物の内部に多数の
気泡が巻き込まれ、流動性混合物に含まれるアニオン界
面活性剤の起泡作用および整泡作用によって、均一な気
泡が発生し且つその状態が、流し込み工程2や硬化工程
3を経てもその創成された気泡の殆どが維持される。そ
のため、硬化工程3においてフェノール樹脂が硬化させ
られ、更に、乾燥工程4において硬化成形体中の水分が
除去されて得られたフェノール樹脂多孔質砥石10に
は、均一な微小連通気孔16に加えて、その微小連通気
孔16よりも十分に大径の多数の独立気孔18を有す
る。これにより、本実施例のフェノール樹脂多孔質砥石
10は、微小連通気孔16よりも十分に大径の独立気孔
18をも多数有することから一層高い気孔率を有し、研
削加工中に発生した切り粉がその独立気孔18内にも捕
捉されることから、一層高い研削性が得られる。
【0050】また、本実施例によれば、混合攪拌工程1
において、砥粒12、アルカリ性フェノール樹脂水溶
液、ラクトン系エステル硬化剤、アニオン界面活性剤に
加えて、相分離調整剤が混合された流動性混合物が攪拌
されることによって、砥粒12、アルカリ性フェノール
樹脂水溶液、ラクトン系エステル硬化剤、アニオン界面
活性剤、および相分離調整剤が均一に混合される。この
相分離調整剤は、硬化工程3においてフェノール樹脂が
硬化させられるとき、そのフェノール樹脂からブリード
アウトする水を保持することにより、硬化時の収縮を抑
制して微小連通気孔16の径寸法を制御する。これによ
り、所望の大きさの微小連通気孔16を有し或いは所望
の高い気孔率のフェノール樹脂多孔質砥石10が得られ
る。
【0051】また、本実施例によれば、フェノール樹脂
水溶液はアルカリ性水溶液であり、硬化剤はラクトン系
エステル硬化剤であることから、そのラクトン系エステ
ル硬化剤により、流動性混合物中のフェノール樹脂が常
温で迅速に硬化させられる利点がある。
【0052】また、本実施例では界面活性剤としてアニ
オン性界面活性剤を用いていることから、そのアニオン
性界面活性剤の高い起泡作用により一層気孔率の高い砥
石が得られる利点がある。
【0053】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明は上記実施例とは別の態様において
も実施できる。
【0054】たとえば、前述の実施例では硬化時間を1
2時間としたが、硬化時間は常温で20分程度でもよ
い。前記流動性混合物が一定の形態を維持する程度の硬
さまで硬化させるには、その程度でも十分なのである。
また、短時間でより確実に硬化させるために前記流動性
混合物を加温してもよい。たとえば、60℃で1時間加
温することにより硬化させてもよい。
【0055】以上に説明したものはあくまでも本発明の
一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明のフェノール樹脂多孔質砥石の
表面を拡大して示す図である。
【図2】図1のフェノール樹脂多孔質砥石の製造工程を
示す工程図である。
【符号の説明】
10:フェノール樹脂多孔質砥石 12:砥粒 14:フェノール樹脂結合剤 16:微小連通気孔 18:独立気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 晃 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 3C063 AA02 AB05 BC03 BC09 FF23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒がフェノール樹脂結合剤によって相
    互に結合されてなる組織中に多数の気孔を有するフェノ
    ール樹脂多孔質砥石の製造方法であって、 砥粒、フェノール樹脂水溶液、硬化剤、相分離調整剤、
    および界面活性剤を混合した流動性混合物を攪拌するこ
    とにより、該砥粒、該フェノール樹脂水溶液、該硬化剤
    および該界面活性剤を均一に混合するとともに、該流動
    性混合物中に多数の気泡を創成させる混合攪拌工程と、 該流動性混合物を所定の型内に流し込む流し込み工程
    と、 該所定の型内で前記流動性混合物を硬化させる硬化工程
    と、 該硬化工程で硬化させて得られた硬化成形体を乾燥させ
    て、該硬化成形体から水分を除去する乾燥工程とを、含
    むことを特徴とするフェノール樹脂多孔質砥石の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記フェノール樹脂多孔質砥石は、50
    %以上の気孔率を備え、且つ50μm以上の気孔径を有
    する大径気孔と、0.3乃至30μmの気孔径を有する
    小径気孔とを備えたものである請求項1記載のフェノー
    ル樹脂多孔質砥石の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フェノール樹脂水溶液はアルカリ性
    水溶液であり、且つ、前記硬化剤が有機エステル硬化剤
    である請求項1記載のフェノール樹脂多孔質砥石の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤がアニオン性界面活性
    剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界
    面活性剤のいずれかである請求項1記載のフェノール樹
    脂多孔質砥石の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記相分離調整剤がヒドロキシル基を持
    つ水溶性高分子化合物である請求項1記載のフェノール
    樹脂多孔質砥石の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記相分離調整剤がポリビニルアルコー
    ルである請求項1記載のフェノール樹脂多孔質砥石の製
    造方法。
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