JP2003181286A - フルオロカーボンの分解処理剤及び分解処理方法 - Google Patents

フルオロカーボンの分解処理剤及び分解処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造工程等から排出される排ガスに含
まれるCF等のフルオロカーボンを、短時間で分解処
理剤が失活することなく、またフッ化水素等の腐食性ガ
スを排出させることなく、1000℃以下の比較的低い
温度で99.9%以上の分解率で分解可能な分解処理剤
及び分解処理方法を提供する。 【解決手段】 アルミニウム化合物及びランタノイド化
合物を有効成分として含む分解処理剤、あるいはアルミ
ニウム化合物、ランタノイド化合物及びアルカリ土類金
属化合物を有効成分として含む分解処理剤とする。ま
た、フルオロカーボンを、加熱下で、前記分解処理剤と
接触させてフルオロカーボンを分解するか、あるいは、
加熱下で、酸化アルミニウムを有効成分として含む処理
剤と接触させた後、ランタノイドの酸化物、アルカリ土
類金属の酸化物を有効成分として含む処理剤と接触させ
てフルオロカーボンを分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフルオロカーボンの
分解処理剤及び分解処理方法に関する。さらに詳細には
半導体製造工程等から排出される排ガスに含まれるCF
等のフルオロカーボンを、1000℃以下の比較的低
い温度で長時間効率よく分解処理することが可能な分解
処理剤及び分解処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工業においては、ドライエッ
チング装置のエッチングガスやCVD装置のチャンバー
クリーニングガス等として、CF、C、C
、C 等のフルオロカーボンが使用されている。
これらのフルオロカーボンは非常に安定な化合物であり
地球温暖化に対する影響が大きいため、大気に放出した
場合の環境への悪影響が懸念されている。従って、半導
体製造工程から排出される排ガスに含まれるこれらのフ
ルオロカーボンは、回収するかあるいは分解して大気に
放出することが好ましい。
【0003】従来から使用されているCF、C
、C、C等のフルオロカーボンを、
エッチングガスやチャンバークリーニングガス等として
用いた後の排ガスは、通常は、窒素、アルゴン、ヘリウ
ム等のキャリアガスをベースガスとし、前記フルオロカ
ーボンの他、HF、F、SiF等の酸性ガスが含ま
れることが多い。また、排ガスに含まれるこれらのフル
オロカーボンの濃度は、通常10〜50000ppm程
度である。このように排ガスに含まれるフルオロカーボ
ンの濃度が比較的低いため、これらの処理には、ランニ
ングコストがより安い分解が多く試みられてきた。
【0004】従来からフルオロカーボンを分解処理する
方法としては、例えばフルオロカーボンを含む排ガス
を、水素、メタン、プロパン等を用いた焼却炉の火炎中
に導入して燃焼させる方法、あるいはフルオロカーボン
を含む排ガスに、空気または酸素、あるいは空気または
酸素とともに水分を含む混合ガスを添加して加熱酸化す
る方法によりフルオロカーボンの分解が行なわれてい
た。また、フルオロカーボン等のフッ素化合物を、アル
ミナ存在下で、分子状酸素と接触させる方法(特開平1
0−286434号公報)、アルミナに6A族、8族、
3B族の金属及び硫酸、燐酸、ほう酸等の無機酸を担持
させた分解処理触媒と接触させる方法(特開平11−1
65071号公報)、酸素及び水共存下において、30
0〜1000℃に加熱された、アルミナ系触媒と含シリ
カ混合材とを混合して成る触媒層を通過させる方法(特
開2000−15060号公報)等が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃焼法
による分解処理方法は、フルオロカーボンを分解処理し
ていない待機時にも燃焼状態を維持しなければならない
ためエネルギーコストが高い、二酸化炭素を大量に放出
するという不都合があった。空気または酸素を添加して
加熱酸化する分解処理方法は、1000℃以上の加熱が
必要であり、CF の分解の場合はさらに高い温度が必
要であるため、耐熱性とともに耐腐食性の点で分解処理
装置の実用化が困難であった。
【0006】アルミナを分解触媒として用いたフルオロ
カーボンの分解処理方法は、比較的低い温度でフルオロ
カーボンを分解できるという長所がある。しかし、この
分解処理方法においては、フルオロカーボンとの反応に
よりアルミナの表面にフッ化アルミニウムが生成し、短
時間で分解触媒が失活するという不都合があった。ま
た、アルミナに金属、無機酸、あるいはシリカを添加し
た分解処理触媒は、分解触媒の活性を比較的長時間維持
させることを目的に開発されたものであるが、分解対象
のフルオロカーボンがCFの場合は、1000℃以下
の温度で100%近い分解率を維持して長時間連続で分
解処理することは困難であった。
【0007】さらに、水の共存下でフルオロカーボンの
分解処理を行なった場合は、分解率を向上させることが
できるが、分解処理後にフッ化水素が生成するため、排
ガスを大気に放出するに先立って湿式浄化装置等により
これを除去する必要があるほか、分解処理装置から排出
される排ガスは、高温かつ腐食性であるため熱交換器を
使用することができないという不都合があった。従っ
て、本発明が解決しようとする課題は、半導体製造工程
等から排出される排ガスに含まれるCF等のフルオロ
カーボンを、短時間で分解処理剤が失活することなく、
またフッ化水素等の腐食性ガスを排出させることなく、
1000℃以下の比較的低い温度で99.9%以上の分
解率で分解可能な分解処理剤及び分解処理方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意検討した結果、アルミニウム化合
物及びランタノイド化合物を有効成分として含む分解処
理剤、あるいはアルミニウム化合物、ランタノイド化合
物に、さらにアルカリ土類金属化合物を有効成分として
含ませた分解処理剤が、前記課題を解決し得る分解処理
剤であることを見い出し本発明のフルオロカーボンの分
解処理剤に到達した。
【0009】また、本発明者らは、フルオロカーボン
を、加熱下で、酸化アルミニウム及びランタノイドの酸
化物を有効成分として含む分解処理剤、あるいはこの分
解処理剤にさらにアルカリ土類金属の酸化物を有効成分
として含ませた分解処理剤と接触させることにより、前
記課題を解決できることを見い出した。さらに、フルオ
ロカーボンを、加熱下で、酸化アルミニウムを有効成分
として含む処理剤と接触させた後、ランタノイドの酸化
物を有効成分として含む処理剤と接触させることによ
り、あるいは、フルオロカーボンを、加熱下で、酸化ア
ルミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させた
後、ランタノイドの酸化物を有効成分として含む処理
剤、アルカリ土類金属の酸化物を有効成分として含む処
理剤と接触させること等により、前記課題を解決できる
ことを見い出し本発明のフルオロカーボンの分解処理方
法に到達した。
【0010】すなわち本発明は、アルミニウム化合物及
びランタノイド化合物を有効成分として含むことを特徴
とするフルオロカーボンの分解処理剤である。また、本
発明は、アルミニウム化合物、ランタノイド化合物、及
びアルカリ土類金属化合物を有効成分として含むことを
特徴とするフルオロカーボンの分解処理剤である。
【0011】また、本発明は、フルオロカーボンを含有
するガスを、加熱下で、酸化アルミニウム及びランタノ
イドの酸化物を有効成分として含む分解処理剤と接触さ
せてフルオロカーボンを分解することを特徴とするフル
オロカーボンの分解処理方法である。また、本発明は、
フルオロカーボンを含有するガスを、加熱下で、酸化ア
ルミニウム、ランタノイドの酸化物、及びアルカリ土類
金属の酸化物を有効成分として含む分解処理剤と接触さ
せてフルオロカーボンを分解することを特徴とするフル
オロカーボンの分解処理方法である。
【0012】また、本発明は、フルオロカーボンを含有
するガスを、酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下
で、酸化アルミニウムを有効成分として含む処理剤と接
触させた後、ランタノイドの酸化物を有効成分として含
む処理剤と接触させてフルオロカーボンを分解すること
を特徴とするフルオロカーボンの分解処理方法である。
また、本発明は、フルオロカーボンを含有するガスを、
酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸化アル
ミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させた後、
ランタノイドの酸化物を有効成分として含む処理剤及び
アルカリ土類金属の酸化物を有効成分として含む処理剤
と接触させてフルオロカーボンを分解することを特徴と
するフルオロカーボンの分解処理方法である。さらに、
本発明は、フルオロカーボンを含有するガスを、酸素及
び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸化アルミニウ
ムを有効成分として含む処理剤と接触させた後、ランタ
ノイドの酸化物及びアルカリ土類金属の酸化物を有効成
分として含む処理剤と接触させてフルオロカーボンを分
解することを特徴とするフルオロカーボンの分解処理方
法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のフルオロカーボンの分解
処理剤及び分解処理方法は、窒素、アルゴン、ヘリウム
等のガス中に含まれる、炭化水素の全てがフッ素に置換
されたパーフルオロカーボン、一部がフッ素に置換され
たヒドロフルオロカーボンの分解処理に適用されるが、
これらのフルオロカーボンの中でも化学的に安定なCF
の分解処理において、短時間で分解処理剤が失活する
ことなく、フッ化水素等の腐食性ガスを排出させること
なく、1000℃以下の分解温度で99.9%以上の分
解率で分解可能な点で特に効果を発揮する。
【0014】本発明のフルオロカーボンの分解処理剤及
び分解処理方法において、分解処理の対象となるフルオ
ロカーボンとしては、例えば、CF、C、C
、C10、C12、C、C
等のパーフルオロカーボン及びCHF、CH
、CHF、C、C等のヒ
ドロフルオロカーボンが挙げられる。
【0015】以下、本発明のフルオロカーボンの分解処
理剤について詳細に説明する。本発明の分解処理剤は、
アルミニウム化合物及びランタノイド化合物を有効成分
として含む分解処理剤、または、アルミニウム化合物、
ランタノイド化合物、及びアルカリ土類金属化合物を有
効成分として含む分解処理剤である。ただし、アルミニ
ウム化合物、ランタノイド化合物、アルカリ土類金属化
合物が、各々酸化物以外である場合は、フルオロカーボ
ンを分解処理する温度またはその近辺の温度で分解され
て、各々酸化アルミニウム、ランタノイドの酸化物、ア
ルカリ土類金属の酸化物となる化合物を用いることが好
ましい。
【0016】ランタノイドの酸化物としては、酸化ラン
タン、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ネオジ
ム、酸化プロメチウム、酸化サマリウム、酸化ユーロピ
ウム、酸化ガドリウム、酸化テルビウム、酸化ジスプロ
シウム、酸化ホルミウム、酸化エルビウム、酸化ツリウ
ム、酸化イッテルビウム、酸化ルテチウムを挙げること
ができる。また、前記酸化物以外のランタノイド化合物
としては、ランタノイドの水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、
硝酸塩、有機酸塩等を挙げることができるが、容易に酸
化物に転換できる点で水酸化物、炭酸塩または硝酸塩が
好ましく、この中でも有害ガスを排出しない点で水酸化
物または炭酸塩を用いることが好ましい。
【0017】ランタノイドの水酸化物としては、例え
ば、水酸化ランタン(1水和物を含む)、水酸化セリウ
ム(5水和物、8水和物、9水和物を含む)、水酸化プ
ラセオジム(8水和物を含む)、水酸化ネオジム(8水
和物を含む)、水酸化サマリウムを挙げることができ
る。また、ランタノイドの炭酸塩としては、例えば、炭
酸ランタン、炭酸セリウム、炭酸プラセオジム、炭酸ネ
オジム、炭酸サマリウムを挙げることができる。
【0018】これらのランタノイド化合物の中では、ラ
ンタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウ
ム、またはユーロピウムの化合物が容易に入手しやすい
点で好ましい。また、これらのランタノイド化合物は単
独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。例え
ば、2種類以上のランタノイドを含む金属として「ミッ
シュメタル」が市販されているので、これを用いて本発
明のフルオロカーボンの分解処理剤を調製することがで
きる。
【0019】アルカリ土類金属の酸化物としては、酸化
ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化
ストロンチウム、酸化バリウムを挙げることができる
が、酸化ベリリウムは昇華開始温度が800℃であり、
酸化バリウムは有毒性が懸念されるため、酸化マグネシ
ウム、酸化カルシウム、または酸化ストロンチウムを用
いることが好ましい。
【0020】また、前記以外のアルカリ土類金属化合物
としては、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、有機酸塩等を挙げることができるが、容易
に酸化物に転換できる点で水酸化物、炭酸塩、または硝
酸塩が好ましく、この中でも有害ガスを排出しない点で
水酸化物または炭酸塩を用いることが好ましい。また、
前記と同様な理由により、マグネシウム、カルシウム、
またはストロンチウムの化合物を用いることが好まし
い。尚、これらのアルカリ土類金属化合物は単独で用い
てもよく2種類以上を併用してもよい。
【0021】また、本発明に用いられるアルミニウム化
合物としては、例えば酸化アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム等が挙げられる。酸化アルミニウムとしては、ア
ルミニウム平均細孔直径が50〜200Åの細孔を有す
るものが好ましく、その中でもγアルミナが好ましい。
平均細孔直径が50Å未満の細孔を有する酸化アルミニ
ウムまたは平均細孔直径が200Åを越える細孔を有す
る酸化アルミニウムを用いた場合は、フルオロカーボン
の分解率が低下する虞を生じる。また、比表面積が10
0m/g以上の酸化アルミニウムが好ましい。酸化ア
ルミニウムの純度は99%以上であることが好ましく、
さらに99.9%以上であることがより好ましい。ま
た、水酸化アルミニウムとしては、ベーマイトが好まし
い。
【0022】本発明のアルミニウム化合物、ランタノイ
ド化合物を含む分解処理剤は、通常は前記のアルミニウ
ム化合物とランタノイド化合物を、混合し造粒すること
により調製されるか、あるいはアルミニウム化合物を造
粒するとともにランタノイド化合物を造粒した後、これ
らを混合することにより調製される。また、本発明のア
ルミニウム化合物、ランタノイド化合物、アルカリ土類
金属化合物を含む分解処理剤は、通常は前記のアルミニ
ウム化合物、ランタノイド化合物、及びアルカリ土類金
属化合物を、混合し造粒することにより調製されるか、
アルミニウム化合物、ランタノイド化合物、及びアルカ
リ土類金属化合物を別々に造粒した後、これらを混合す
ることにより調製されるか、あるいはアルミニウム化合
物の造粒物と、ランタノイド化合物及びアルカリ土類金
属化合物を混合して造粒したものを混合して調製され
る。そのほか、アルミニウム化合物と残りの1有効成分
を混合して造粒物したものと、残りの他の有効成分の造
粒物を混合して調製することもできる。
【0023】いずれの分解処理剤の調製方法において
も、分解処理剤に含まれるアルミニウムの原子数と、ラ
ンタノイドの原子数及びアルカリ土類金属の原子数を合
せた原子数の比が、通常は1:0.1〜10となるよう
に、好ましくは1:0.2〜5.0となるように調製さ
れる。また、分解処理剤に含まれるランタノイドの原子
数と、アルカリ土類金属の原子数については、ランタノ
イドの原子数が多いほど分解処理能力(分解処理剤単位
量当たりに対するフルオロカーボンの分解処理量)が向
上し、その比(ランタノイドの原子数:アルカリ土類金
属化合物の原子数)は、通常は(1:2以下)となるよ
うに、好ましくは(2:1以下)となるように調製され
る。さらに、前述のいずれの調製方法においても、通常
は直径が0.1〜20mm程度、好ましくは直径が1〜
10mm程度の球状、これに類似する形状、またはこれ
に相当する大きさ及び形状となるように造粒して調製さ
れる。
【0024】また、本発明のフルオロカーボンの分解処
理剤は、造粒の際の成型性や成型強度を高めるために、
有効成分のほかにバインダーを加えてもよい。このよう
なバインダーとしては、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロースなどの有機系
バインダー、シリカ、珪藻土、珪酸ナトリウム、硫酸水
素ナトリウムなどの無機系バインダーを挙げることがで
きる。これらのバインダーを加える場合は、浄化剤を調
製する際に有効成分に添加、混練される。バインダーの
添加量は、成型条件などによって異なり一概には特定で
きないが、少なすぎる場合はバインダーとしての効果が
得られず、多すぎる場合は分解処理能力が低下すること
から、通常は分解処理剤全重量に対して0.1〜10w
t%であり、好ましくは0.5〜5wt%である。
【0025】また、分解処理剤中にはフルオロカーボン
の分解に悪影響を及ぼさない不純物、不活性物質等を含
んでいてもよい。さらに、使用前の分解処理剤は水分を
含んでいてもよいが含まない方が好ましく、通常は分解
処理剤中の水分が2wt%以下となるように調製され
る。従って、有効成分を造粒する際は、打錠成型により
造粒することが好ましい。尚、これらのバインダー、不
純物、不活性物質、水分などを含んだ場合においても、
分解処理剤中の有効成分の含有量は、通常は70wt%
以上、好ましくは90wt%以上である。
【0026】次に、本発明のフルオロカーボンの分解処
理方法を、図1乃至図6に基づいて詳細に説明するが、
本発明がこれらにより限定されるものではない。本発明
のフルオロカーボンの分解処理方法における第1の形態
は、フルオロカーボンを含有するガスを、加熱下で、酸
化アルミニウム及びランタノイドの酸化物を有効成分と
して含む分解処理剤と接触させてフルオロカーボンを分
解する方法であり、図1はそのための分解処理装置の例
を示す断面図である。本発明のフルオロカーボンの分解
処理方法における第2の形態は、フルオロカーボンを含
有するガスを、加熱下で、酸化アルミニウム、ランタノ
イドの酸化物、及びアルカリ土類金属の酸化物を有効成
分として含む分解処理剤と接触させてフルオロカーボン
を分解する方法であり、図2はそのための分解処理装置
の例を示す断面図である。
【0027】フルオロカーボンの分解を、第1の形態ま
たは第2の形態により実施する場合は、通常は前述の本
発明の分解処理剤が使用される。尚、アルミニウム化合
物、ランタノイド化合物、アルカリ土類金属化合物とし
て、各々酸化物以外のものを用いる場合は、フルオロカ
ーボンを分解処理する温度またはその近辺の温度で分解
されて、各々容易に酸化アルミニウム、ランタノイドの
酸化物、アルカリ土類金属の酸化物となる化合物を用い
ることが好ましい。
【0028】フルオロカーボンの分解処理を、第1の形
態により実施する場合は、分解処理を行なう前、分解処
理装置に、例えば、図1(A)に示すように、アルミニ
ウム化合物及びランタノイド化合物を混合し造粒した造
粒物4から成る分解処理剤が充填されるか、図1(B)
に示すように、アルミニウム化合物の造粒物1及びラン
タノイド化合物の造粒物2を混合して成る分解処理剤が
充填される。
【0029】フルオロカーボンの分解処理を、第2の形
態により実施する場合は、分解処理を行なう前、分解処
理装置に、例えば、図2(A)に示すように、アルミニ
ウム化合物、ランタノイド化合物、及びアルカリ土類金
属化合物を混合し造粒した造粒物5から成る分解処理剤
が充填されるか、図2(B)に示すように、アルミニウ
ム化合物の造粒物1、ランタノイド化合物の造粒物2、
及びアルカリ土類金属化合物の造粒物3を混合して成る
分解処理剤が充填されるか、あるいは、図2(C)に示
すように、アルミニウム化合物の造粒物1と、ランタノ
イド化合物及びアルカリ土類金属化合物の混合造粒物6
を混合して成る分解処理剤が充填される。
【0030】また、フルオロカーボンの分解を、第1の
形態または第2の形態により実施する場合は、図1、図
2に示す分解処理装置のように分解処理剤を固定床とし
て用いるほか、移動床、流動床として用いることができ
る。例えば、失活した分解処理剤を分解処理装置の下部
に設けた分解処理剤排出口から排出するとともに、分解
処理装置の上部に設けた分解処理剤供給口から新規分解
処理剤を反応系に供給する構成とすることにより、さら
に長時間にわたり連続してフルオロカーボンの分解処理
を実施することができる。
【0031】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法
における第3の形態は、フルオロカーボンを含有するガ
スを、酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸
化アルミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させ
た後、ランタノイドの酸化物を有効成分として含む処理
剤と接触させてフルオロカーボンを分解する方法であ
り、図3はそのための分解処理装置の例を示す断面図で
ある。
【0032】フルオロカーボンの分解を、第3の形態に
より実施する場合は、通常はアルミニウム化合物の造粒
物及びランタノイド化合物の造粒物が使用される。例え
ば、分解処理を行なう前、分解処理装置に、図3に示す
ように、アルミニウム化合物の造粒物1から成る処理剤
及びランタノイド化合物の造粒物2から成る処理剤が積
層される。尚、本発明においては、これらの2処理剤層
を1単位層として、単数または複数の単位層を積層させ
て分解処理を行なうことが可能である。図3は3単位層
を積層させた構成のものである。
【0033】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法
における第4の形態は、フルオロカーボンを含有するガ
スを、酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸
化アルミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させ
た後、ランタノイドの酸化物を有効成分として含む処理
剤及びアルカリ土類金属の酸化物を有効成分として含む
処理剤と接触させてフルオロカーボンを分解する方法で
あり、図4はそのための分解処理装置の例を示す断面図
である。尚、本発明においては、処理対象ガスを、ラン
タノイドの酸化物を有効成分として含む処理剤、アルカ
リ土類金属の酸化物を有効成分として含む処理剤に接触
させる順について特に制限されることがない。
【0034】フルオロカーボンの分解を、第4の形態に
より実施する場合は、通常はアルミニウム化合物の造粒
物、ランタノイド化合物の造粒物、及びアルカリ土類金
属化合物の造粒物が使用される。例えば、分解処理を行
なう前、分解処理装置に、図4(A)または図4(B)
に示すように、アルミニウム化合物の造粒物1から成る
処理剤、ランタノイド化合物の造粒物2から成る処理
剤、及びアルカリ土類金属化合物の造粒物3から成る処
理剤が積層される。尚、本発明においては、これらの3
処理剤層を1単位層として、単数または複数の単位層を
積層させて分解処理を行なうことが可能である。
【0035】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法
における第5の形態は、フルオロカーボンを含有するガ
スを、酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸
化アルミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させ
た後、ランタノイドの酸化物及びアルカリ土類金属の酸
化物を有効成分として含む処理剤と接触させてフルオロ
カーボンを分解する方法であり、図5はそのための分解
処理装置の例を示す断面図である。
【0036】フルオロカーボンの分解を、第5の形態に
より実施する場合は、通常は酸化アルミニウムを有効成
分として含む処理剤の源としてアルミニウム化合物の造
粒物が、ランタノイドの酸化物とアルカリ土類金属の酸
化物を有効成分として含む処理剤の源として、ランタノ
イド化合物及びアルカリ土類金属化合物を混合し造粒し
たもの、あるいはランタノイド化合物の造粒物及びアル
カリ土類金属化合物の造粒物を混合したものが使用され
る。例えば、分解処理を行なう前、分解処理装置に、図
5(A)に示すように、アルミニウム化合物の造粒物1
から成る処理剤、ランタノイド化合物及びアルカリ土類
金属化合物の混合造粒物6から成る処理剤が積層される
か、図5(B)に示すように、アルミニウム化合物の造
粒物1から成る処理剤、ランタノイド化合物の造粒物2
及びアルカリ土類金属化合物の造粒物3から成る処理剤
が積層される。尚、本発明においては、これらの2処理
剤層を1単位層として、単数または複数の単位層を積層
させて分解処理を行なうことが可能である。
【0037】尚、第3の形態、第4の形態、第5の形態
においても、第1の形態、第2の形態の場合と同様に、
アルミニウム化合物、ランタノイド化合物、アルカリ土
類金属化合物として、各々酸化物以外のものを用いる場
合は、フルオロカーボンを分解処理する温度またはその
近辺の温度で分解されて、各々容易に酸化アルミニウ
ム、ランタノイドの酸化物、アルカリ土類金属の酸化物
となる化合物を用いることが好ましい。これらのアルミ
ニウム化合物、ランタノイド化合物、アルカリ土類金属
化合物は、各々前述の本発明の分解処理剤におけるアル
ミニウム化合物、ランタノイド化合物、アルカリ土類金
属化合物と同様のものである。また、各々の造粒物の大
きさ、形状、調製方法、有効成分の含有量、不純物等も
前述の本発明の分解処理剤と同様である。
【0038】本発明において、分解処理装置の形状は通
常は円筒状であり、大きさは通常は内径10〜500m
m、長さは20〜2000mm程度である。分解処理装
置に充填される分解処理剤の充填長は、通常は10〜1
000mm程度、好ましくは50〜500mm程度であ
る。分解処理剤の充填長が10mm以下の場合はフルオ
ロカーボンの分解が不充分となり、1000mm以上の
場合は圧力損失が大きくなる。また、処理剤の各層の厚
さは、通常は2〜200mmである。分解処理装置を加
熱するための手段としては、通常は図1乃至図5のよう
に分解処理装置の外側にヒーターが設置され、外部の制
御装置により温度がコントロールされる。
【0039】本発明の第1の形態または第2の形態によ
るフルオロカーボンの分解処理においては、フルオロカ
ーボンがCFの場合は、分解処理を行なう際に、空気
等の酸素を含有するガス、水、水蒸気またはこれらの混
合物を添加してもよいが、これらを添加しなくてもCO
を排出することなくCFを分解できる。また、フルオ
ロカーボンがCF以外の場合は、何も添加することな
く、または水、水蒸気のみ添加して分解処理を行なう
と、フルオロカーボンを分解することができるが、CO
を排出する虞があるので、分解処理を行なう際に、酸素
を含有するガス、水、水蒸気またはこれらの混合物を添
加することが好ましい。また、本発明の第3の形態、第
4の形態、または第5の形態によるフルオロカーボンの
分解処理においては、分解処理を行なう際に、フルオロ
カーボンを含有するガスに、酸素を含有するガス、水、
水蒸気、またはこれらの混合物が添加される。
【0040】本発明によりCFを、酸化アルミニウ
ム、酸化ランタン、及び酸化カルシウムからなる分解処
理剤により、酸素及び水蒸気を共存させることなく分解
処理する場合は、次の(式1)〜(式3)の反応が起こ
ると推測される。また、CF以外のフルオロカーボ
ン、例えばCを、酸化アルミニウム、酸化ランタ
ン、及び酸化カルシウムからなる分解処理剤により、酸
素の共存下で分解する場合は、次の(式4)〜(式6)
の反応が起こると推測される。また、Cを酸化ア
ルミニウム、酸化ランタン、及び酸化カルシウムからな
る分解処理剤により、水蒸気の共存下で分解する場合
は、(式7)〜(式12)の反応が起こると推測され
る。
【0041】
【化1】
【0042】
【化2】
【0043】
【化3】
【0044】すなわち、本発明によりフルオロカーボン
の分解を行なう際には、酸化アルミニウムの表面にはフ
ルオロカーボンとの反応によりフッ化アルミニウムが生
成するが、フッ化アルミニウムは直ちにランタノイドの
酸化物、アルカリ土類金属の酸化物と反応して酸化アル
ミニウムが再生されるので、長時間連続でフルオロカー
ボンを分解処理することができる。尚、前記反応式から
明らかなように、分解処理剤には、アルカリ土類金属化
合物よりランタノイド化合物を多く含ませた方が、分解
処理能力(分解処理剤単位量当たりに対するフルオロカ
ーボンの分解処理量)が向上する。
【0045】また、本発明の分解処理方法において、酸
素が共存する場合は、COの排出を防止することができ
る。酸素を共存させずにCF以外のフルオロカーボン
の分解を行なった場合は、COを排出する虞があるが、
後段に乾式浄化装置を備えることにより容易に浄化する
ことができる。また、水蒸気が共存する場合は、水蒸気
がフッ化アルミニウムと反応するので、さらに長時間の
分解処理が可能である。この際は腐食性ガスであるフッ
化水素が発生するが、直ちにランタノイドの酸化物、ア
ルカリ土類金属の酸化物と反応して消失するので、分解
処理装置からこの腐食性ガスが排出されることはない。
尚、本発明の第3の形態、第4の形態、第5の形態によ
るフルオロカーボンの分解処理において水蒸気を共存さ
せた場合は、HFによる下層部の酸化アルミニウムの失
活を防ぐことができる。
【0046】フルオロカーボンと分解処理剤の接触温度
は、フルオロカーボンの種類、濃度、流量等により異な
り一概に限定することはできないが、CF以外のフル
オロカーボンの分解処理の場合は、通常は300〜10
00℃であり、CFの分解処理の場合は、通常は70
0〜1000℃である。前記下限温度以下ではフルオロ
カーボンの分解率が低く、一方1000℃以上では分解
処理装置に耐熱性の高い材料が要求される不都合があ
る。また、フルオロカーボンを分解処理する際の圧力は
通常は常圧で行われるが、1KPaのような減圧あるい
は0.2MPa(絶対圧力)のような加圧下で行なうこ
ともできる。
【0047】本発明においてフルオロカーボンを含むガ
スの流速に特に制限はないが、一般的にガス中に含有さ
れるフルオロカーボンの濃度が高いほど流速を小さくす
ることが好ましい。このため分解処理装置はフルオロカ
ーボンの種類、濃度等などに応じて設計されるが、通常
は空筒基準線速度(LV)が50cm/sec以下の範
囲となるようにされる。
【0048】図6は、本発明のフルオロカーボンの分解
処理方法を実施するための分解処理システムの一例を示
す構成図である。図6のフルオロカーボンの分解処理シ
ステムにおいて、フルオロカーボンを含有するガス、酸
素及び/または水蒸気は、各々フルオロカーボン導入ラ
イン9、酸素及び/または水蒸気導入ライン10からフ
ルオロカーボンの分解処理装置12に導入され、フルオ
ロカーボンが分解処理された後、分解ガスの排出ライン
14により排出される。尚、本発明の第1の形態、第2
の形態によりフルオロカーボンの分解処理を行なう場合
は、酸素及び/または水蒸気導入ライン10を使用する
ことなく分解処理を行なうこともできる。本発明におい
ては、腐食性ガスが排出しないので、図6に示すように
分解処理前のフルオロカーボンを含有するガスと分解処
理後のガスを熱交換器により熱交換させることが可能で
ある。また、フッ化水素等の腐食性ガスを浄化するため
の装置が不要である。
【0049】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
【0050】実施例1 (分解処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直
径130Å、純度99.9%)及び酸化ランタン(純度
99%)を100μm以下になるまで粉砕し、原子数の
比(Al/La)が、0.5となるように混合した。混
合物を内径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、油圧
ジャッキを用いて150〜160kg/cmの圧力で
30秒間加圧することにより成型して得られた剤を破砕
して、さらに篩により3.36mmの目の開きを通過し
2.00mmの目の開きを通過しないものを分解処理剤
とした。
【0051】(分解処理試験)前記の分解処理剤を、内
径42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分
解処理装置の内部に、図1(A)のような構成で充填長
が300mmとなるように充填した。分解処理装置の処
理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10
ml/min)を含有する窒素(合計流量877ml/
min)を分解処理装置に導入するとともに、水蒸気
(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0052】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表1に示す。
【0053】実施例2,3 実施例1の分解処理剤の調製における酸化アルミニウム
と酸化ランタンの混合比を、原子数の比(Al/La)
が各々0.25、1.0となるように混合したほかは、
実施例1と同様にして分解処理剤を調製した。これらの
分解処理剤を用いて、実施例1と同様にしてCFの分
解処理試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0054】実施例4,5 実施例1の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例1と同様にし
てCFの分解処理試験を行なった。その結果を表1に
示す。
【0055】実施例6〜8 実施例1の分解処理試験におけるフルオロカーボンを、
各々C、C 、CHFに替えたほかは実施
例1と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試験を行
なった。その結果を表1に示す。
【0056】実施例9,10 実施例1の分解処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例1と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解
処理剤を用いて、実施例1と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0057】実施例11 実施例1と同様にして調製した分解処理剤を、内径42
mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処理
装置の内部に、図1(A)のような構成で充填長が30
0mmとなるように充填した。分解処理装置の処理剤の
温度を860℃に加熱した後、CF(流量10ml/
min)を含有する窒素(合計流量950ml/mi
n)を分解処理装置に導入するとともに、酸素(流量5
0ml/min)を分解処理装置に導入してCFを分
解した。
【0058】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表1に示す。
【0059】実施例12,13 実施例1の分解処理剤の調製における酸化アルミニウム
と酸化ランタンの混合比を、原子数の比(Al/La)
が各々0.25、1.0となるように混合したほかは、
実施例11と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例11と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0060】実施例14,15 実施例11の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例11と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表1
に示す。
【0061】実施例16〜18 実施例11の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例11と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表1に示す。
【0062】実施例19,20 実施例1の分解処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例1と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解
処理剤を用いて、実施例11と同様にしてCFの分解
処理試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0063】実施例21 実施例1と同様にして調製した分解処理剤を、内径42
mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処理
装置の内部に、図1(A)のような構成で充填長が30
0mmとなるように充填した。分解処理装置の処理剤の
温度を860℃に加熱した後、CF(流量10ml/
min)を含有する窒素(合計流量1000ml/mi
n)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0064】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表1に示す。
【0065】実施例22,23 実施例1の分解処理剤の調製における酸化アルミニウム
と酸化ランタンの混合比を、原子数の比(Al/La)
が各々0.25、1.0となるように混合したほかは、
実施例1と同様にして分解処理剤を調製した。これらの
分解処理剤を用いて、実施例21と同様にしてCF
分解処理試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0066】実施例24,25 実施例21の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例21と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表1
に示す。
【0067】実施例26〜28 実施例21の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例21と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表1に示す。
【0068】実施例29,30 実施例1の分解処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例1と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解
処理剤を用いて、実施例21と同様にしてCFの分解
処理試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0069】実施例31 (分解処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直
径130Å、純度99.9%、粒径2〜3mm)を酸化
アルミニウムの造粒物とした。また、市販の酸化ランタ
ン(純度99%)を100μm以下になるまで粉砕し、
内径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、油圧ジャッ
キ用いて150〜160kg/cmの圧力で30秒間
加圧することにより成型し、得られた剤を破砕して、さ
らに篩により3.36mmの目の開きを通過し2.00
mmの目の開きを通過しないものを酸化ランタンの造粒
物とした。これらを原子数の比(Al/La)が0.5
となるように混合して分解処理剤を得た。
【0070】(分解処理試験)前記の分解処理剤を、内
径42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分
解処理装置の内部に、図1(B)のような構成で充填長
が300mmとなるように充填した。分解処理装置の処
理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10
ml/min)を含有する窒素(合計流量877ml/
min)を分解処理装置に導入するとともに、水蒸気
(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0071】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表2に示す。
【0072】実施例32,33 実施例31の分解処理剤の調製における酸化アルミニウ
ムと酸化ランタンの混合比を、原子数の比(Al/L
a)が各々0.25、1.0となるように混合したほか
は、実施例31と同様にして分解処理剤を調製した。こ
れらの分解処理剤を用いて、実施例31と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表2に示
す。
【0073】実施例34,35 実施例31の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例31と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表2
に示す。
【0074】実施例36〜38 実施例31の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例31と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表2に示す。
【0075】実施例39,40 実施例31の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例31と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例31と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表2に示す。
【0076】実施例41 実施例31と同様にして調製した分解処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図1(B)のような構成で充填長が3
00mmとなるように充填した。分解処理装置の処理剤
の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10ml
/min)を含有する窒素(合計流量950ml/mi
n)を分解処理装置に導入するとともに、酸素(流量5
0ml/min)を分解処理装置に導入してCFを分
解した。
【0077】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表2に示す。
【0078】実施例42,43 実施例31の分解処理剤の調製における酸化アルミニウ
ムと酸化ランタンの混合比を、原子数の比(Al/L
a)が各々0.25、1.0となるように混合したほか
は、実施例31と同様にして分解処理剤を調製した。こ
れらの分解処理剤を用いて、実施例41と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表2に示
す。
【0079】実施例44,45 実施例41の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例41と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表2
に示す。
【0080】実施例46〜48 実施例41の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例41と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表2に示す。
【0081】実施例49,50 実施例31の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例31と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例41と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表2に示す。
【0082】実施例51 実施例31と同様にして調製した分解処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図1(B)のような構成で充填長が3
00mmとなるように充填した。分解処理装置の処理剤
の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10ml
/min)を含有する窒素(合計流量1000ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0083】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表2に示す。
【0084】実施例52,53 実施例31の分解処理剤の調製における酸化アルミニウ
ムと酸化ランタンの混合比を、原子数の比(Al/L
a)が各々0.25、1.0となるように混合したほか
は、実施例31と同様にして分解処理剤を調製した。こ
れらの分解処理剤を用いて、実施例51と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表2に示
す。
【0085】実施例54,55 実施例51の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例51と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表2
に示す。
【0086】実施例56〜58 実施例51の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例51と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表2に示す。
【0087】実施例59,60 実施例31の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例31と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例51と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表2に示す。
【0088】実施例61 (処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直径1
30Å、純度99.9%、粒径2〜3mm)を酸化アル
ミニウムの造粒物から成る処理剤とした。また、市販の
酸化ランタン(純度99%)を100μm以下になるま
で粉砕し、内径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、
油圧ジャッキ用いて150〜160kg/cmの圧力
で30秒間加圧することにより成型し、得られた剤を破
砕して、さらに篩により3.36mmの目の開きを通過
し2.00mmの目の開きを通過しないものを酸化ラン
タンの造粒物から成る処理剤とした。
【0089】(分解処理試験)前記の処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図3のような構成で原子数の比(Al
/La)が0.5となるように交互に4層ずつ充填した
(全充填長600mm)。分解処理装置の処理剤の温度
を860℃に加熱した後、CF(流量10ml/mi
n)を含有する窒素(合計流量877ml/min)を
分解処理装置に導入するとともに、水蒸気(流量73m
l/min)及び酸素(流量50ml/min)を分解
処理装置に導入してCFを分解した。
【0090】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表3に示す。
【0091】実施例62,63 実施例61の分解処理試験における酸化アルミニウムの
原子数と酸化ランタンの原子数の比(Al/La)が、
各々0.25、1.0となるように処理剤を積層したほ
かは、実施例61と同様にしてCFの分解処理試験を
行なった。その結果を表3に示す。
【0092】実施例64,65 実施例61の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例61と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表3
に示す。
【0093】実施例66〜68 実施例61の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例61と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表3に示す。
【0094】実施例69,70 実施例61の処理剤の調製における酸化ランタンを、各
々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施例
61と同様にして処理剤を調製した。これらの処理剤を
用いて、実施例61と同様にしてCFの分解処理試験
を行なった。その結果を表3に示す。
【0095】実施例71〜73 実施例1の分解処理剤の調製における平均細孔直径13
0Åの細孔を有するアルミナ触媒を、各々平均細孔直径
30Åの細孔を有するアルミナ触媒、平均細孔直径80
Åの細孔を有するアルミナ触媒、平均細孔直径230Å
の細孔を有するアルミナ触媒に替えたほかは実施例1と
同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理剤
を用いて、実施例1と同様にしてCFの分解処理試験
を行なった。その結果を表4に示す。
【0096】実施例74〜76 実施例31の分解処理剤の調製における平均細孔直径1
30Åの細孔を有するアルミナ触媒を、各々平均細孔直
径30Åの細孔を有するアルミナ触媒、平均細孔直径8
0Åの細孔を有するアルミナ触媒、平均細孔直径230
Åの細孔を有するアルミナ触媒に替えたほかは実施例3
1と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処
理剤を用いて、実施例31と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表5に示す。
【0097】実施例77〜79 実施例61の処理剤の調製における平均細孔直径130
Åの細孔を有するアルミナ触媒を、各々平均細孔直径3
0Åの細孔を有するアルミナ触媒、平均細孔直径80Å
の細孔を有するアルミナ触媒、平均細孔直径230Åの
細孔を有するアルミナ触媒に替えたほかは実施例61と
同様にして処理剤を調製した。これらの処理剤を用い
て、実施例61と同様にしてCFの分解処理試験を行
なった。その結果を表6に示す。
【0098】実施例80 (分解処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直
径130Å、純度99.9%)、酸化ランタン(純度9
9%)、及び酸化カルシウム(純度99%)を100μ
m以下になるまで粉砕し、原子数の比(Al:La:C
a)が5:9:1となるように混合した。混合物を内径
20mm、高さ5mmの型に詰めた後、油圧ジャッキを
用いて150〜160kg/cmの圧力で30秒間加
圧することにより成型して得られた剤を破砕して、さら
に篩により3.36mmの目の開きを通過し2.00m
mの目の開きを通過しないものを分解処理剤とした。
【0099】(分解処理試験)前記の分解処理剤を、内
径42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分
解処理装置の内部に、図2(A)のような構成で充填長
が300mmとなるように充填した。分解処理装置の処
理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10
ml/min)を含有する窒素(合計流量877ml/
min)を分解処理装置に導入するとともに、水蒸気
(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0100】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表7に示す。
【0101】実施例81,82 実施例80の分解処理剤の調製における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように混合したほかは、実施例80と同様
にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理剤を用
いて、実施例80と同様にしてCFの分解処理試験を
行なった。その結果を表7に示す。
【0102】実施例83,84 実施例80の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例80と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表7
に示す。
【0103】実施例85〜87 実施例80の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例80と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表7に示す。
【0104】実施例88,89 実施例80の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例80と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例80と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表7に示す。
【0105】実施例90 実施例80と同様にして調製した分解処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図2(A)のような構成で充填長が3
00mmとなるように充填した。分解処理装置の処理剤
の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10ml
/min)を含有する窒素(合計流量950ml/mi
n)を分解処理装置に導入するとともに、酸素(流量5
0ml/min)を分解処理装置に導入してCFを分
解した。
【0106】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表7に示す。
【0107】実施例91,92 実施例80の分解処理剤の調製における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように混合したほかは、実施例80と同様
にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理剤を用
いて、実施例90と同様にしてCFの分解処理試験を
行なった。その結果を表7に示す。
【0108】実施例93,94 実施例90の分解処理試験におけるCFの濃度を各々
0.2%、2.0%に変えたほかは実施例90と同様に
してCFの分解処理試験を行なった。その結果を表7
に示す。
【0109】実施例95〜97 実施例90の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C、CHFに替えたほかは
実施例90と同様にしてフルオロカーボンの分解処理試
験を行なった。その結果を表7に示す。
【0110】実施例98,99 実施例80の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例80と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例90と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表7に示す。
【0111】実施例100 実施例80と同様にして調製した分解処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図2(A)のような構成で充填長が3
00mmとなるように充填した。分解処理装置の処理剤
の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10ml
/min)を含有する窒素(合計流量1000ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0112】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表7に示す。
【0113】実施例101,102 実施例80の分解処理剤の調製における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように混合したほかは、実施例80と同様
にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理剤を用
いて、実施例100と同様にしてCFの分解処理試験
を行なった。その結果を表7に示す。
【0114】実施例103,104 実施例100の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例100と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表7に示す。
【0115】実施例105〜107 実施例100の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例100と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表7に示す。
【0116】実施例108,109 実施例80の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例80と同様にして分解処理剤を調製した。これら
の分解処理剤を用いて、実施例100と同様にしてCF
の分解処理試験を行なった。その結果を表7に示す。
【0117】実施例110 (分解処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直
径130Å、純度99.9%、粒径2〜3mm)を酸化
アルミニウムの造粒物とした。また、市販の酸化ランタ
ン(純度99%)を100μm以下になるまで粉砕し、
内径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、油圧ジャッ
キ用いて150〜160kg/cmの圧力で30秒間
加圧することにより成型し、得られた剤を破砕して、さ
らに篩により3.36mmの目の開きを通過し2.00
mmの目の開きを通過しないものを酸化ランタンの造粒
物とした。さらに、市販の酸化カルシウム(純度99
%)を前記と同様に成型し篩分けしたものを酸化カルシ
ウムの造粒物とした。これらを原子数の比(Al:L
a:Ca)が5:9:1となるように混合して分解処理
剤を得た。
【0118】(分解処理試験)前記の分解処理剤を、内
径42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分
解処理装置の内部に、図2(B)のような構成で充填長
が300mmとなるように充填した。分解処理装置の処
理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10
ml/min)を含有する窒素(合計流量877ml/
min)を分解処理装置に導入するとともに、水蒸気
(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0119】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表8に示す。
【0120】実施例111,112 実施例110の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは1
0:9:1となるように混合したほかは、実施例110
と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理
剤を用いて、実施例110と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表8に示す。
【0121】実施例113,114 実施例110の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例110と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表8に示す。
【0122】実施例115〜117 実施例110の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例110と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表8に示す。
【0123】実施例118,119 実施例110の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例110と同様にして分解処理剤を調製した。これ
らの分解処理剤を用いて、実施例110と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表8に示
す。
【0124】実施例120 実施例110と同様にして調製した分解処理剤を、内径
42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解
処理装置の内部に、図2(B)のような構成で充填長が
300mmとなるように充填した。分解処理装置の処理
剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10m
l/min)を含有する窒素(合計流量950ml/m
in)を分解処理装置に導入するとともに、酸素(流量
50ml/min)を分解処理装置に導入してCF
分解した。
【0125】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表8に示す。
【0126】実施例121,122 実施例110の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは1
0:9:1となるように混合したほかは、実施例110
と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理
剤を用いて、実施例120と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表8に示す。
【0127】実施例123,124 実施例120の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例120と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表8に示す。
【0128】実施例125〜127 実施例120の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例120と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表8に示す。
【0129】実施例128,129 実施例110の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例110と同様にして分解処理剤を調製した。これ
らの分解処理剤を用いて、実施例120と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表8に示
す。
【0130】実施例130 実施例110と同様にして調製した分解処理剤を、内径
42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解
処理装置の内部に、図2(B)のような構成で充填長が
300mmとなるように充填した。分解処理装置の処理
剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10m
l/min)を含有する窒素(合計流量1000ml/
min)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0131】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表8に示す。
【0132】実施例131,132 実施例110の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは1
0:9:1となるように混合したほかは、実施例110
と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理
剤を用いて、実施例130と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表8に示す。
【0133】実施例133,134 実施例130の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例130と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表8に示す。
【0134】実施例135〜137 実施例130の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例130と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表8に示す。
【0135】実施例138,139 実施例110の分解処理剤の調製における酸化カルシウ
ムを、各々酸化マグネシウム、酸化ストロンチウムに替
えたほかは実施例110と同様にして分解処理剤を調製
した。これらの分解処理剤を用いて、実施例130と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表8に示す。
【0136】実施例140 (分解処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直
径130Å、純度99.9%、粒径2〜3mm)を酸化
アルミニウムの造粒物とした。また、市販の酸化ランタ
ン(純度99%)、及び酸化カルシウム(純度99%)
を100μm以下になるまで粉砕し、原子数の比(L
a:Ca)が9:1となるように混合した。混合物を内
径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、油圧ジャッキ
を用いて150〜160kg/cmの圧力で30秒間
加圧することにより成型して得られた剤を破砕して、さ
らに篩により3.36mmの目の開きを通過し2.00
mmの目の開きを通過しないものを混合造粒物とした。
さらに、酸化アルミニウムの造粒物と、酸化ランタン及
び酸化カルシウムの混合造粒物を、原子数の比(Al:
La:Ca)が5:9:1となるように混合して分解処
理剤を得た。
【0137】(分解処理試験)前記の分解処理剤を、内
径42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分
解処理装置の内部に、図2(C)のような構成で充填長
が300mmとなるように充填した。分解処理装置の処
理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10
ml/min)を含有する窒素(合計流量877ml/
min)を分解処理装置に導入するとともに、水蒸気
(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml/m
in)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0138】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表9に示す。
【0139】実施例141,142 実施例140の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは1
0:9:1となるように混合したほかは、実施例140
と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理
剤を用いて、実施例140と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表9に示す。
【0140】実施例143,144 実施例140の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例140と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表9に示す。
【0141】実施例145〜147 実施例140の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例140と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表9に示す。
【0142】実施例148,149 実施例140の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例140と同様にして分解処理剤を調製した。これ
らの分解処理剤を用いて、実施例140と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表9に示
す。
【0143】実施例150 実施例140と同様にして調製した分解処理剤を、内径
42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解
処理装置の内部に、図2(C)のような構成で充填長が
300mmとなるように充填した。分解処理装置の処理
剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10m
l/min)を含有する窒素(合計流量950ml/m
in)を分解処理装置に導入するとともに、酸素(流量
50ml/min)を分解処理装置に導入してCF
分解した。
【0144】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表9に示す。
【0145】実施例151,152 実施例140の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは1
0:9:1となるように混合したほかは、実施例140
と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理
剤を用いて、実施例150と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表9に示す。
【0146】実施例153,154 実施例150の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例150と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表9に示す。
【0147】実施例155〜157 実施例150の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例150と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表9に示す。
【0148】実施例158,159 実施例140の分解処理剤の調製における酸化ランタン
を、各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは
実施例140と同様にして分解処理剤を調製した。これ
らの分解処理剤を用いて、実施例150と同様にしてC
の分解処理試験を行なった。その結果を表9に示
す。
【0149】実施例160 実施例140と同様にして調製した分解処理剤を、内径
42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解
処理装置の内部に、図2(C)のような構成で充填長が
300mmとなるように充填した。分解処理装置の処理
剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流量10m
l/min)を含有する窒素(合計流量1000ml/
min)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0150】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表9に示す。
【0151】実施例161,162 実施例140の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは1
0:9:1となるように混合したほかは、実施例140
と同様にして分解処理剤を調製した。これらの分解処理
剤を用いて、実施例160と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表9に示す。
【0152】実施例163,164 実施例160の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例160と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表9に示す。
【0153】実施例165〜167 実施例160の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例160と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表9に示す。
【0154】実施例168,169 実施例140の分解処理剤の調製における酸化カルシウ
ムを、各々水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムに替
えたほかは実施例140と同様にして分解処理剤を調製
した。これらの分解処理剤を用いて、実施例160と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表9に示す。
【0155】実施例170 (処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直径1
30Å、純度99.9%、粒径2〜3mm)を酸化アル
ミニウムの造粒物から成る処理剤とした。また、市販の
酸化ランタン(純度99%)を100μm以下になるま
で粉砕し、内径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、
油圧ジャッキ用いて150〜160kg/cmの圧力
で30秒間加圧することにより成型し、得られた剤を破
砕して、さらに篩により3.36mmの目の開きを通過
し2.00mmの目の開きを通過しないものを酸化ラン
タンの造粒物から成る処理剤とした。さらに、市販の酸
化カルシウム(純度99%)を前記と同様に成型し篩分
けしたものを酸化カルシウムの造粒物から成る処理剤と
した。
【0156】(分解処理試験)前記の処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図4(A)のような構成で原子数の比
(Al:La:Ca)が5:9:1となるように交互に
2層ずつ充填した(全充填長600mm)。分解処理装
置の処理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流
量10ml/min)を含有する窒素(合計流量877
ml/min)を分解処理装置に導入するとともに、水
蒸気(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml
/min)を分解処理装置に導入してCFを分解し
た。
【0157】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表10に示す。
【0158】実施例171,172 実施例170の分解処理試験における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように処理剤を積層したほかは、実施例1
70と同様にしてCFの分解処理試験を行なった。そ
の結果を表10に示す。
【0159】実施例173,174 実施例170の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例170と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表10に示す。
【0160】実施例175〜177 実施例170の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例170と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表10に示す。
【0161】実施例178,179 実施例170の処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例170と同様にして処理剤を調製した。これらの処理
剤を用いて、実施例170と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表10に示す。
【0162】実施例180 実施例170と同様にして調製した処理剤を、内径42
mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処理
装置の内部に、図4(B)のような構成で原子数の比
(Al:La:Ca)が5:9:1となるように交互に
2層ずつ充填した(全充填長600mm)。分解処理装
置の処理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流
量10ml/min)を含有する窒素(合計流量927
ml/min)を分解処理装置に導入するとともに、水
蒸気(流量73ml/min)を分解処理装置に導入し
てCFを分解した。
【0163】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表11に示す。
【0164】実施例181,182 実施例180の分解処理試験における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように処理剤を積層したほかは、実施例1
80と同様にしてCFの分解処理試験を行なった。そ
の結果を表11に示す。
【0165】実施例183,184 実施例180の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例180と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表11に示す。
【0166】実施例185〜187 実施例180の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例180と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表11に示す。
【0167】実施例188,189 実施例170の処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例170と同様にして処理剤を調製した。これらの処理
剤を用いて、実施例180と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表11に示す。
【0168】実施例190 (処理剤の調製)市販のアルミナ触媒(平均細孔直径1
30Å、純度99.9%、粒径2〜3mm)を酸化アル
ミニウムの造粒物から成る処理剤とした。また、市販の
酸化ランタン(純度99%)、及び酸化カルシウム(純
度99%)を100μm以下になるまで粉砕し、原子数
の比(La:Ca)が9:1となるように混合した。混
合物を内径20mm、高さ5mmの型に詰めた後、油圧
ジャッキを用いて150〜160kg/cmの圧力で
30秒間加圧することにより成型して得られた剤を破砕
して、さらに篩により3.36mmの目の開きを通過し
2.00mmの目の開きを通過しないものを混合造粒物
から成る処理剤とした。
【0169】(分解処理試験)前記の処理剤を、内径4
2mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解処
理装置の内部に、図5(A)のような構成で原子数の比
(Al:La:Ca)が5:9:1となるように交互に
3層ずつ充填した(全充填長600mm)。分解処理装
置の処理剤の温度を860℃に加熱した後、CF(流
量10ml/min)を含有する窒素(合計流量877
ml/min)を分解処理装置に導入するとともに、水
蒸気(流量73ml/min)及び酸素(流量50ml
/min)を分解処理装置に導入してCFを分解し
た。
【0170】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表12に示す。
【0171】実施例191,192 実施例190の分解処理試験における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように処理剤を積層したほかは、実施例1
90と同様にしてCFの分解処理試験を行なった。そ
の結果を表12に示す。
【0172】実施例193,194 実施例190の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例190と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表12に示す。
【0173】実施例195〜197 実施例190の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例190と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表12に示す。
【0174】実施例198,199 実施例190の処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例190と同様にして処理剤を調製した。これらの処理
剤を用いて、実施例190と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表12に示す。
【0175】実施例200 実施例170と同様にして調製した酸化アルミニウムの
造粒物から成る処理剤、及び、実施例170と同様にし
て調製した酸化ランタンの造粒物と酸化カルシウムの造
粒物を混合した処理剤を、内径42mm、長さ1000
mmのSUS316L製の分解処理装置の内部に、図5
(B)のような構成で原子数の比(Al:La:Ca)
が5:9:1となるように交互に3層ずつ充填した(全
充填長600mm)。分解処理装置の処理剤の温度を8
60℃に加熱した後、CF(流量10ml/min)
を含有する窒素(合計流量927ml/min)を分解
処理装置に導入するとともに、水蒸気(流量73ml/
min)を分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0176】この間、30分毎に分解処理装置の排出口
から排出される分解ガスの一部を採取し、FT−IR
(フーリエ変換赤外分光光度計)及びGC−TCD(熱
伝導度検出器)によってCFの分析を行ないCF
分解率が99.9%以下になるまでの時間を測定して分
解処理剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解
処理量(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HF
の排出の有無を検知管((株)ガステック製)により調
査した。その結果を表13に示す。
【0177】実施例201,202 実施例200の分解処理試験における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々5:18:2、あるいは10:
9:1となるように処理剤を積層したほかは、実施例2
00と同様にしてCFの分解処理試験を行なった。そ
の結果を表13に示す。
【0178】実施例203,204 実施例200の分解処理試験におけるCFの濃度を各
々0.2%、2.0%に変えたほかは実施例200と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表13に示す。
【0179】実施例205〜207 実施例200の分解処理試験におけるフルオロカーボン
を、各々C、C 、CHFに替えたほかは
実施例200と同様にしてフルオロカーボンの分解処理
試験を行なった。その結果を表13に示す。
【0180】実施例208,209 実施例200の処理剤の調製における酸化ランタンを、
各々水酸化ランタン、炭酸ランタンに替えたほかは実施
例200と同様にして処理剤を調製した。これらの処理
剤を用いて、実施例200と同様にしてCFの分解処
理試験を行なった。その結果を表13に示す。
【0181】実施例210〜213 実施例80の分解処理剤の調製における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々(5:7:3)、(5:5:
5)、(5:3:7)、(5:1:9)となるように混
合したほかは、実施例80と同様にして分解処理剤を調
製した。これらの分解処理剤を用いて、実施例80と同
様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結果を
表14に示す。
【0182】実施例214〜217 実施例110の分解処理剤の調製における原子数の比
(Al:La:Ca)を各々(5:7:3)、(5:
5:5)、(5:3:7)、(5:1:9)となるよう
に混合したほかは、実施例110と同様にして分解処理
剤を調製した。これらの分解処理剤を用いて、実施例1
10と同様にしてCFの分解処理試験を行なった。そ
の結果を表15に示す。
【0183】実施例218〜221 実施例140の分解処理試験における原子数の比(A
l:La:Ca)を各々(5:7:3)、(5:5:
5)、(5:3:7)、(5:1:9)となるように混
合したほかは、実施例140と同様にして分解処理剤を
調製した。これらの分解処理剤を用いて、実施例140
と同様にしてCFの分解処理試験を行なった。その結
果を表16に示す。
【0184】比較例1 市販のアルミナ触媒(平均細孔直径130Å、純度9
9.9%、粒径2〜3mm)を酸化アルミニウムの造粒
物から成る分解処理剤とした。この分解処理剤を、内径
42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解
処理装置の内部に、充填長が300mmとなるように充
填した。分解処理装置の分解処理剤の温度を860℃に
加熱した後、CF(流量10ml/min)を含有す
る窒素(合計流量950ml/min)を分解処理装置
に導入するとともに、酸素(流量50ml/min)を
分解処理装置に導入してCFを分解した。
【0185】この間、実施例1と同様にCFの分解率
が99.9%以下になるまでの時間を測定して分解処理
剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解処理量
(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HFの排出
の有無を検知管((株)ガステック製)により調査し
た。その結果を表17に示す。
【0186】比較例2 市販のアルミナ触媒(平均細孔直径130Å、純度9
9.9%、粒径2〜3mm)を酸化アルミニウムの造粒
物から成る分解処理剤とした。この分解処理剤を、内径
42mm、長さ1000mmのSUS316L製の分解
処理装置の内部に、充填長が300mmとなるように充
填した。分解処理装置の分解処理剤の温度を860℃に
加熱した後、CF(流量10ml/min)を含有す
る窒素(合計流量877ml/min)を分解処理装置
に導入するとともに、水蒸気(流量73ml/min)
及び酸素(流量50ml/min)を分解処理装置に導
入してCFを分解した。
【0187】この間、実施例1と同様にCFの分解率
が99.9%以下になるまでの時間を測定して分解処理
剤1L(リットル)当たりに対するCFの分解処理量
(L)(分解処理能力)を求めるとともに、HFの排出
の有無を検知管((株)ガステック製)により調査し
た。その結果を表17に示す。
【0188】
【表1】
【0189】
【表2】
【0190】
【表3】
【0191】
【表4】
【0192】
【表5】
【0193】
【表6】
【0194】
【表7】
【0195】
【表8】
【0196】
【表9】
【0197】
【表10】
【0198】
【表11】
【0199】
【表12】
【0200】
【表13】
【0201】
【表14】
【0202】
【表15】
【0203】
【表16】
【0204】
【表17】
【0205】
【発明の効果】本発明のフルオロカーボンの分解処理剤
及び分解処理方法により、半導体製造工程等から排出さ
れる排ガスに含まれるCF等のフルオロカーボンを、
短時間で分解処理剤が失活することなく、フッ化水素等
の腐食性ガスを排出させることなく、1000℃以下の
比較的低い温度で、99.9%以上の分解率で分解する
ことが可能になった。また、分解処理装置から排出する
分解ガスにフッ化水素等の腐食性ガスが含まれないた
め、これを浄化するための浄化装置が不要となるほか、
分解処理前のフルオロカーボンを含有するガスと分解処
理後のガスを熱交換器により熱交換させることが可能と
なり熱エネルギーの損失を抑制することができるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法(第
1の形態)を実施するための分解処理装置の例を示す断
面図
【図2】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法(第
2の形態)を実施するための分解処理装置の例を示す断
面図
【図3】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法(第
3の形態)を実施するための分解処理装置の例を示す断
面図
【図4】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法(第
4の形態)を実施するための分解処理装置の例を示す断
面図
【図5】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法(第
5の形態)を実施するための分解処理装置の例を示す断
面図
【図6】本発明のフルオロカーボンの分解処理方法を実
施するための分解処理システムの例を示す構成図
【符号の説明】
1 アルミニウム化合物の造粒物 2 ランタノイド化合物の造粒物 3 アルカリ土類金属化合物の造粒物 4 アルミニウム化合物及びランタノイド化合物を混合
し造粒して成る造粒物 5 アルミニウム化合物、ランタノイド化合物、及びア
ルカリ土類金属化合物を混合し造粒して成る造粒物 6 ランタノイド化合物及びアルカリ土類金属化合物を
混合し造粒して成る造粒物 7 ヒーター 8 温度センサー 9 フルオロカーボン導入ライン 10 酸素及び/または水蒸気導入ライン 11 熱交換器 12 フルオロカーボンの分解処理装置 13 温度制御器 14 分解ガスの排出ライン 15 冷却器 16 ブロワー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 19/08 B01D 53/34 134E C09K 3/00 53/36 G (72)発明者 越智 幸史 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 4D002 AA22 AC10 BA05 BA12 CA07 CA08 DA04 DA11 DA12 DA21 DA46 DA70 GA01 GA02 GB02 GB08 GB11 4D048 AA11 AB03 BA01Y BA02X BA03X BA15X BA18X BA42X BB01 4G069 AA02 AA08 BA01B BB06B BC08A BC09B BC38A BC42B CA02 CA10 CA19 DA06 EA02Y 4H006 AA05 AC13 AC26 EA02

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム化合物及びランタノイド化
    合物を有効成分として含むことを特徴とするフルオロカ
    ーボンの分解処理剤。
  2. 【請求項2】 アルミニウム化合物とランタノイド化合
    物を混合し造粒して成る請求項1に記載のフルオロカー
    ボンの分解処理剤。
  3. 【請求項3】 アルミニウム化合物の造粒物とランタノ
    イド化合物の造粒物を混合して成る請求項1に記載のフ
    ルオロカーボンの分解処理剤。
  4. 【請求項4】 分解処理剤に含まれるアルミニウムとラ
    ンタノイドの原子数の比が1:0.1〜10である請求
    項1に記載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  5. 【請求項5】 アルミニウム化合物、ランタノイド化合
    物、及びアルカリ土類金属化合物を有効成分として含む
    ことを特徴とするフルオロカーボンの分解処理剤。
  6. 【請求項6】 アルミニウム化合物、ランタノイド化合
    物、及びアルカリ土類金属化合物を混合し造粒して成る
    請求項5に記載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  7. 【請求項7】 アルミニウム化合物の造粒物、ランタノ
    イド化合物の造粒物、及びアルカリ土類金属化合物の造
    粒物を混合して成る請求項5に記載のフルオロカーボン
    の分解処理剤。
  8. 【請求項8】 アルミニウム化合物の造粒物と、ランタ
    ノイド化合物及びアルカリ土類金属化合物の混合造粒物
    を混合して成る請求項5に記載のフルオロカーボンの分
    解処理剤。
  9. 【請求項9】 分解処理剤に含まれるアルミニウムの原
    子数と、ランタノイドの原子数及びアルカリ土類金属の
    原子数を合せた原子数の比が、1:0.1〜10である
    請求項5に記載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  10. 【請求項10】 分解処理剤に含まれるランタノイドの
    原子数と、アルカリ土類金属の原子数の比が、(1:2
    以下)である請求項5に記載のフルオロカーボンの分解
    処理剤。
  11. 【請求項11】 ランタノイドが、ランタン、セリウ
    ム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、及びユーロ
    ピウムから選ばれる少なくとも1種である請求項1また
    は請求項5に記載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  12. 【請求項12】 ランタノイド化合物が、ランタノイド
    の酸化物、水酸化物、炭酸塩、及び硝酸塩から選ばれる
    少なくとも1種である請求項1または請求項5に記載の
    フルオロカーボンの分解処理剤。
  13. 【請求項13】 アルカリ土類金属化合物が、アルカリ
    土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、及び硝酸塩から
    選ばれる少なくとも1種である請求項5に記載のフルオ
    ロカーボンの分解処理剤。
  14. 【請求項14】 アルミニウム化合物が、酸化アルミニ
    ウムまたは水酸化アルミニウムである請求項1または請
    求項5に記載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  15. 【請求項15】 酸化アルミニウムが、平均細孔直径5
    0〜200Åの細孔を有する酸化アルミニウムである請
    求項14に記載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  16. 【請求項16】 分解処理剤中の重量割合として、有効
    成分が70%以上含まれる請求項1または請求項5に記
    載のフルオロカーボンの分解処理剤。
  17. 【請求項17】 フルオロカーボンがパーフルオロカー
    ボンである請求項1または請求項5に記載のフルオロカ
    ーボンの分解処理剤。
  18. 【請求項18】 フルオロカーボンがCFである請求
    項1または請求項5に記載のフルオロカーボンの分解処
    理剤。
  19. 【請求項19】 フルオロカーボンを含有するガスを、
    加熱下で、酸化アルミニウム及びランタノイドの酸化物
    を有効成分として含む分解処理剤と接触させてフルオロ
    カーボンを分解することを特徴とするフルオロカーボン
    の分解処理方法。
  20. 【請求項20】 フルオロカーボンを含有するガスを、
    加熱下で、酸化アルミニウム、ランタノイドの酸化物、
    及びアルカリ土類金属の酸化物を有効成分として含む分
    解処理剤と接触させてフルオロカーボンを分解すること
    を特徴とするフルオロカーボンの分解処理方法。
  21. 【請求項21】 フルオロカーボンを含有するガスを、
    酸素及び/または水蒸気の共存下、分解処理剤と接触さ
    せてフルオロカーボンを分解する請求項19または請求
    項20に記載のフルオロカーボンの分解処理方法。
  22. 【請求項22】 フルオロカーボンを含有するガスと分
    解処理剤の接触温度が、300〜1000℃である請求
    項19または請求項20に記載のフルオロカーボンの分
    解処理方法。
  23. 【請求項23】 失活した分解処理剤を順次反応系から
    排出するとともに、新規分解処理剤を反応系に供給する
    請求項19または請求項20に記載のフルオロカーボン
    の分解処理方法。
  24. 【請求項24】 フルオロカーボンを含有するガスを、
    酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸化アル
    ミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させた後、
    ランタノイドの酸化物を有効成分として含む処理剤と接
    触させてフルオロカーボンを分解することを特徴とする
    フルオロカーボンの分解処理方法。
  25. 【請求項25】 フルオロカーボンを含有するガスを、
    酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸化アル
    ミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させた後、
    ランタノイドの酸化物を有効成分として含む処理剤及び
    アルカリ土類金属の酸化物を有効成分として含む処理剤
    と接触させてフルオロカーボンを分解することを特徴と
    するフルオロカーボンの分解処理方法。
  26. 【請求項26】 フルオロカーボンを含有するガスを、
    酸素及び/または水蒸気の共存下、加熱下で、酸化アル
    ミニウムを有効成分として含む処理剤と接触させた後、
    ランタノイドの酸化物及びアルカリ土類金属の酸化物を
    有効成分として含む処理剤と接触させてフルオロカーボ
    ンを分解することを特徴とするフルオロカーボンの分解
    処理方法。
  27. 【請求項27】 フルオロカーボンを含有するガスと処
    理剤の接触温度が、300〜1000℃である請求項2
    4乃至請求項26のいずれかの1項に記載のフルオロカ
    ーボンの分解処理方法。
  28. 【請求項28】 分解処理前のフルオロカーボンを含有
    するガスと分解処理後のガスを熱交換させる請求項1
    9、請求項20、請求項24、請求項25、または請求
    項26のいずれかの1項に記載のフルオロカーボンの分
    解処理方法。
  29. 【請求項29】 フルオロカーボンがパーフルオロカー
    ボンである請求項19、請求項20、請求項24、請求
    項25、または請求項26のいずれかの1項に記載のフ
    ルオロカーボンの分解処理方法。
  30. 【請求項30】 フルオロカーボンがCFである請求
    項19、請求項20、請求項24、請求項25、または
    請求項26のいずれかの1項に記載のフルオロカーボン
    の分解処理方法。
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