JP2003180972A - パチンコ台の運転装置 - Google Patents

パチンコ台の運転装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ台を人間の手指で操作しない限り、パ
チンコ玉が打ち出されないようなパチンコ台の操作ハン
ドルを提供しようとすること。 【解決手段】パチンコ玉の打ち出しを操作する操作ハン
ドル4と、該操作ハンドル4に設けられ、人体の接触を
検知する人感センサ12と、該人感センサ12が人体の
接触を検知したときのみ操作ハンドル4からのパチンコ
玉の打ち出し操作を実行するパチンコ玉打ち出し手段
(29,30)と、を具備してなるパチンコの運転装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、パチンコ台の運転
装置に関し、特にオペレータがハンドルを自身で握って
操作しない限りパチンコが動作しないようなパチンコ台
の運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコが大衆娯楽として登場してから
長い歴史がある。パチンコが出現した当初、パチンコ台
は、その右下にパチンコ玉を打ち出すための回転レバー
が突出していた。この回転レバーはばねでバイアスされ
ている。パチンコ台からパチンコ玉を打ち出す場合、パ
チンコ台の右下部分から突出したレバーを、そのバイア
ス力に抗して手指で回転させ、所望の位置で該回転レバ
ーを手指から離し、バイアス力の反動で回転レバーに連
結したハンマーがパチンコ玉を打ち出すようになってい
るが、回転レバーの回転角と手指の離し具合の調節で、
パチンコ玉を所望の位置に打ち出すことができる。
【0003】長い期間を経て、パチンコ台の構造は変化
を重ね、パチンコ玉の打ち出し部分の構造も大きく変革
を遂げた。現在では、パチンコ玉の打ち出し部分は大き
な半球状のつまみ型に変化し、そのつまみ型の操作ハン
ドルを手で握って回転させるとパチンコ玉が打ち出され
るように構成されており、その回転角度で玉の打ち出し
力を調整することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パチンコ台の構造の変
遷もさることながら、その操作方法も様変わりした。た
とえば、半球型の操作ハンドルにおいては、その操作ハ
ンドルと壁との隙間にコインや厚紙を挟み入れて操作ハ
ンドルの回転位置を固定し、一定の力でパチンコ玉を打
ち出し、所定の所だけにパチンコ玉が落下するような操
作方法や、このような回転ハンドルの固定方法を用いて
一人のオペレータが複数台のパチンコ台を操るような操
作方法まで出現している。
【0005】いずれにしても、このような操作方法を黙
認していれば、大当たりの続出につながり、遊技場の経
営に影響を与えるなど、多くの不都合が発生し得る。そ
こで本発明はこのような従来の不都合を改善しようとす
るもので、その発明の目的は、パチンコ台を人間の手指
で操作しない限り、パチンコ玉が打ち出されないような
パチンコ台の操作ハンドルを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の如き本発明の目的
を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、オペ
レータ自身の操作により運転自在な操作ハンドルを備え
たパチンコ台の運転装置において、パチンコ玉の打ち出
しを操作する操作ハンドルと、該操作ハンドルに設けら
れ、人体の接触を検知する人感センサと、該人感センサ
が人体の接触を検知したときのみ操作ハンドルからのパ
チンコ玉の打ち出し操作を実行するパチンコ玉打ち出し
手段と、を具備してなるパチンコ台の運転装置を提供す
る。本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の
発明に加えて、上記操作ハンドルは半球状であり、把持
部近傍に人感センサを配置したことを特徴とするパチン
コ台の運転装置を提供する。本願の請求項3に記載の発
明は、請求項2に記載の発明に加えて、上記人感センサ
は把持部に複数個配置されていることを特徴とするパチ
ンコ台の運転装置を提供する。本願の請求項4に記載の
発明は、請求項1に記載の発明に加えて、上記人感セン
サは1.0Hz乃至5.0Hzの音圧または振動圧を検
知するセンス部を有することを特徴とするパチンコ台の
運転装置を提供する。本願の請求項5に記載の発明は、
請求項1に記載の発明に加えて、上記人感センサは圧電
素子により構成されていることを特徴とするパチンコ台
の運転装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施の形態を、図
面を用いて詳細に説明する。図1は、パチンコ台を示す
正面図である。パチンコ台1の正面には、ガラス張りの
中にアクティブプレイゾーン2が広がっている。
【0008】パチンコ台1の下部には、玉受け3があ
り、その右側には、半球状の操作ハンドル4が配置され
ている。操作ハンドル4の回転軸4aは、図2に示すよ
うに、パチンコ台1の前壁5に軸受6により回転自在に
軸支されている。該前壁5の裏面側にはフランジ7が取
り付けられ、該フランジ7の先端部には、可変抵抗器8
が取り付けられている。
【0009】可変抵抗器8の回転軸9は、軸結合金具1
0により操作ハンドル4の回転軸4aと結合されてい
る。11は回転軸4aとフランジ7間に介在するバイア
スばねであり、回転軸4aを常時反時計方向にバイアス
している。操作ハンドル4の内部には、オペレータの手
指から伝わる微振動を検知する圧電素子からなる人感セ
ンサ12が取り付けられている。
【0010】図2の状態からバイアスばね11の力に抗
して操作ハンドル4を時計方向に回転させると、可変抵
抗器8の回転軸9も回転し、操作ハンドル4の回転角度
に比例して可変抵抗器8内の抵抗値が変化する。手指を
操作ハンドル4から離すと、バイアスばね11の力で操
作ハンドル4は元の位置に復帰する。
【0011】図3は、本発明に係るパチンコの操作ハン
ドルのパチンコ玉打ち出し制御回路を示すブロック図で
ある。図3において、21はインピーダンス変換器であ
り、圧電素子からなる人感センサ12が検知したわずか
な人間の微振動を検知してその振動信号を低インピーダ
ンスに変換する。
【0012】22はフィルタであり、1.0〜5.0H
zの周波数の信号を通過させる。23はフィルタ22か
ら出力された信号を増幅する増幅器である。24は人感
判別器であり、操作ハンドル4をオペレータが操作して
いる期間だけ”1”信号を出力するが、詳細な動作は後
に述べられる。25は論理積回路である。
【0013】26は操作ハンドル4が打ち出し停止位置
にあるとき”0”信号を出力し、パチンコ玉を打ち出そ
うとして操作ハンドル4を少しでも時計方向に回転させ
たとき、”1”信号を出力する操作検知回路である。2
7はハイレベル信号すなわち”1”信号に相当する電圧
を出力する電源である。28はスイッチ回路であり、論
理積回路25の出力が”1”の時オンとなり、その出力
が”0”の時オフとなる。
【0014】29はパチンコ玉の打ち出し力を制御する
打ち出し制御回路であり、可変抵抗器8から出力される
操作ハンドル4の回転角度に比例する電気信号に従った
打ち出し強度信号をハンマ回路30に指令する。該ハン
マ回路30は、所定間隔毎に受けた打ち出し強度信号に
従った強さでパチンコ玉を打ち出す。
【0015】次に、オペレータが操作ハンドル4を握っ
ていることを検知する仕組みの詳細について説明する。
人間の手指には血管が通っており、常時心臓から送られ
る血液が循環している。その血液が循環する際、手指か
ら血液循環の微振動が発せられる。その振動は、周波数
1.0〜5.0Hzである。またこのような減衰振動
は、正常人では、1000ms以内の間隔で連続され
る。本発明では、このようなオペレータの手指の微振動
を検知する。
【0016】図3において、操作ハンドル4に内蔵され
た圧電素子からなる人感センサ12によって検知された
振動信号は、インピーダンス変換器21で低インピーダ
ンスに変換後、フィルタ22で1.0〜5.0Hz以外
の周波数を持つ雑音成分が取り除かれた後、増幅器23
で増幅される。この増幅器23から出力される信号の波
形を図4の(a)に示す。本発明においては、図4の
(a)に示す1.0〜5.0Hzの振動波形が1000
ms以内の間隔で間欠的に検知され続けると、図4の
(b)に示すような人感判別器24からハイレベルの信
号が出力される。このことは、オペレータが操作ハンド
ル4を握っていることを意味する。
【0017】オペレータが操作ハンドル4を握り、これ
を回転させると、操作検知回路26からもハイレベルの
信号が出力され、これら2つのハイレベル信号が論理積
回路25の出力をハイレベルにする。論理積回路25の
ハイレベル信号は、打ち出し制御回路29に入力される
と共に、スイッチ回路28にも入力され、これをオンに
する。結果的に可変抵抗器8から出力される操作ハンド
ル4の回転角に比例する信号が打ち出し制御回路29に
入力され、操作ハンドル4の回転角度に比例する電気信
号に従った打ち出し強度信号をハンマ回路30に指令
し、該ハンマ回路30は、所定間隔毎に受けた打ち出し
強度信号に従った強さでパチンコ玉を打ち出すことにな
る。
【0018】次に、人感判別器24の構成と動作を説明
する。該人感判別器24は、人間が操作ハンドルに触れ
増幅器23からの出力波形の1.0V以下と最初に発す
る約500ms〜1000ms間の波形を除去し、その
後の波形を1000ms延長して、ハイレベルの信号を
約1000msだけ出力し、その後出力はローレベルと
なる。
【0019】図5は、人感判別器24のブロック図であ
る。人感判別器24は、図4の(a)に示す1.0〜
5.0Hzの人間の振動波形が入力されると、この波形
は電圧比較回路31で1.0V以下のノイズレベルの波
形を除去する。そして1波形のアナログ信号が1個のパ
ルス信号に変換される。電圧比較回路31で波形成形さ
れたパルスは、初期波形禁止回路32を通過する。
【0020】この初期波形禁止回路32は、最初のパル
スが入力されると、パルスの立ち上がりから500〜1
000ms間禁止がかかり、その後のパルスは通過して
波形延長回路33に入力される。
【0021】初期波形禁止回路32を通過した、波形延
長回路33にパルスが入力されると、その信号がトリガ
となって、約1000msの長さだけ出力される。該波
形延長回路33は、パルス信号が入力されるたびに再ス
タートするため、最後に入力されたパルス信号の立ち上
がり後、ハイレベルの信号を1000msの長さだけ出
力することになる。
【0022】次に、人感判別器24の動作を説明する。
操作ハンドル4をオペレータが握り、圧電素子からなる
人感センサ12が手指の微振動を検知すると、この検知
信号はインピーダンス変換器21,フィルタ22,更に
増幅器23を通過する。増幅器23を通過した信号の波
形を図4の(a)に示す。この信号は人感判別器24内
の電圧比較回路31に入力され図4の(b)に示すよう
に、1.0V以下の波形は除去されてパルス変換され、
直ちに初期波形禁止回路32に入力される。上述のごと
く、該初期波形禁止回路32は、最初の1パルスが入力
されると500ms〜1000msの間禁止がかかり、
その後のパルスは通過させ、波形延長回路33に入力さ
れ、図4の(c)に示す様な最後に入力されたパルス信
号の立ち上がりから1000msの長さだけのハイレベ
ル信号を出力する。
【0023】電圧比較回路31から出力されたパルス信
号は、初期波形禁止回路32で約500ms〜1000
ms間禁止され、初期波形禁止回路32の禁止解除後、
波形延長回路33に入力される。最後に入力されたパル
スの立ち上がりから1000msの長いパルスを出力す
る。
【0024】1000msの長いパルスが立ち上がる前
に圧電素子からなる人感センサ12が手指の微振動を検
知し、人感判別器24にその信号が入力されると、前記
のような動作が繰り返され、次の1000msの長いパ
ルスが発生し、その前端は前のパルスの後端と一部重な
って、人感判別器24からは連続するハイレベルの信号
が出力され、オペレータ自身が操作ハンドル4を直接操
作していることを示す。
【0025】1.0〜5.0Hzの正常な手指の振動が
1000msより長い間隔で発せられたときは、波形延
長回路33からのハイレベル出力は途切れる。また、ノ
イズであろう5.0Hz以上の連続するパルスまたは
1.0〜5.0Hz以内の1発限りのパルスが圧電素子
からなる人感センサ12から入力された場合、フィルタ
22,電圧比較回路31、初期波形禁止回路32により
波形制御され、人感判別器24からハイレベルの信号は
出力されない。なお、上記実施の形態では、初期波形禁
止回路32で500ms〜1000ms間の禁止、波形
延長回路33で1000msのパルスを出力するように
数値を設定したが、この数値は一例であって、オペレー
タの体質等でいかようにも変更できる。
【0026】以上、本発明を上述の実施の形態により説
明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が
可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排
除するものではない。
【0027】
【発明の効果】以上、本発明を詳細に説明したが、本発
明は、パチンコ玉の打ち出しを操作する操作ハンドル
と、該操作ハンドルに設けられ、人体の接触を検知する
人感センサと、該人感センサが人体の接触を検知したと
きのみ操作ハンドルからのパチンコ玉の打ち出し操作を
実行するパチンコ玉打ち出し手段と、を具備しているの
で、パチンコ台を人間の手指で操作しない限り、パチン
コ玉が打ち出されないようなパチンコ台の操作ハンドル
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、パチンコ台の正面図である。
【図2】図2は、操作ハンドル近傍の断面図である。
【図3】図3は、本発明に係るパチンコの操作ハンドル
のパチンコ玉打ち出し制御回路を示すブロック図であ
る。
【図4】図4は、人感センサの出力と人感判別器の出力
を示す波形図である。
【図5】図5は、人感判別器24のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・パチンコ台 2・・・・・アクチブプレイゾーン 3・・・・・玉受け 4・・・・・操作ハンドル 4a・・・・回転軸 5・・・・・前壁 6・・・・・軸受 7・・・・・フランジ 8・・・・・可変抵抗器 9・・・・・回転軸 10・・・・・軸結合金具 11・・・・・バイアスばね 12・・・・・人感センサ 21・・・・・増幅器 22・・・・・フィルタ 23・・・・・増幅器 24・・・・・人感判別器 25・・・・・論理積回路 26・・・・・操作検知回路 27・・・・・電源 28・・・・・スイッチ回路 29・・・・・打ち出し制御回路 30・・・・・ハンマ回路 31・・・・・波形成形回路 32・・・・・パルスカウンタ 33・・・・・遅延信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 庄平 横浜市港北区新羽町1215番地 オータック ス株式会社内 (72)発明者 青木一男 横浜市港北区新羽町1215番地 オータック ス株式会社内 (72)発明者 山元 勲 大阪市浪速区元町2丁目5番16 イサオ電 機株式会社内 (72)発明者 藤田 ▲昇▼ 名古屋市南区弥次ヱ町4−37 株式会社ユ ウキ電線内 Fターム(参考) 2C088 BA40 BA41 BA43

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オペレータ自身の操作により運転自在な操
    作ハンドルを備えたパチンコ台の運転装置において、パ
    チンコ玉の打ち出しを操作する操作ハンドルと、該操作
    ハンドルに設けられ、人体の接触を検知する人感センサ
    と、該人感センサが人体の接触を検知したときのみ操作
    ハンドルからのパチンコ玉の打ち出し操作を実行するパ
    チンコ玉打ち出し手段と、を具備してなるパチンコ台の
    運転装置。
  2. 【請求項2】上記操作ハンドルは半球状であり、把持部
    近傍に人感センサを配置したことを特徴とする請求項1
    に記載のパチンコ台の運転装置。
  3. 【請求項3】上記人感センサは把持部に複数個配置され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のパチンコ台の
    運転装置。
  4. 【請求項4】上記人感センサは1.0Hz乃至5.0H
    zの音圧または振動圧を検知するセンス部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のパチンコ台の運転装置。
  5. 【請求項5】上記人感センサは圧電素子により構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ台の
    運転装置。
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