JP2003180173A - 透湿防水性農業用シート - Google Patents
透湿防水性農業用シートInfo
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- JP2003180173A JP2003180173A JP2001380469A JP2001380469A JP2003180173A JP 2003180173 A JP2003180173 A JP 2003180173A JP 2001380469 A JP2001380469 A JP 2001380469A JP 2001380469 A JP2001380469 A JP 2001380469A JP 2003180173 A JP2003180173 A JP 2003180173A
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- Pending
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
用シートを提供し、特に農業用マルチシートとして好適
な透湿防水性シートを提供する。 【解決手段】繊度0.1〜10dtex、目付10〜200
g/m2の不織布に、白色顔料とバインダー樹脂が付与さ
れてなり、耐水圧が100mmH2O以上、透湿度が100
0g/m2・24hr以上で、かつJIS Z 8729(色の表示方法)
に規定されるL値が下記の値を有することを特徴とする
透湿防水性農業用シート。 60≦L≦100
Description
離性に優れた透湿防水性農業用シートに関するものであ
り、特に蜜柑や桃等の果樹を栽培する際に使用する透湿
防水機能を有する農業用マルチシートに関するものであ
る。ここで言う農業用マルチシートとは、蜜柑や桃等の
果樹園の地面に敷設して雨水の浸透を抑制し、果実自身
が吸収する水分を減少させることで果実の糖度を上昇さ
せる効果を狙ったものである。
開平6-7044号公報に記載されているポリエチレン系樹脂
をフラッシュ紡糸した不織布があるが、表面が非常に平
滑であるために雨天時の作業において滑るといった問題
があった。また、不織布にポリエチレン系樹脂等の微多
孔フィルムを貼り合わせたものもあるが、長期の使用に
あたって不織布とフィルムの剥離や耐候性の問題等があ
った。
を鑑みてなされたものであって、その目的は、防滑性お
よび耐剥離性に優れた透湿防水性農業用シートを提供
し、特に農業用マルチシートとして好適な透湿防水性シ
ートを提供することにある。
解決するために、以下の構成からなるシートである。す
なわち、 (1)繊度0.1〜10dtex、目付10〜200g/m2
の不織布に、白色顔料とバインダー樹脂が付与されてな
り、耐水圧が100mmH2O以上、透湿度が1000g/ m2
・24hr以上で、かつJIS Z 8729(色の表示方法)に規定
されるL値が下記の値を有することを特徴とする透湿防
水性農業用シート。 (2)前記バインダー樹脂が撥水剤と架橋剤とを含有す
ることを特徴とする第1に記載の透湿防水性農業用シー
ト。 (3)前記不織布がポリエステル系長繊維不織布である
ことを特徴とする第1又は2に記載の透湿防水性農業用
シート。
詳細に説明する。まず、本発明において基材として用い
られる不織布の繊度は、0.1〜10dtexである。繊度
が0.1dtex未満になると所望の力学特性が得られ難く
なるばかりか、生産性が低くなってコスト高となる。ま
た10dtexを超えると不織布のポアサイズが大きくな
り、所望の耐水圧が得られ難くなる。
0〜200 g/m2である。10g/m 2未満であると所望
の力学特性が得られず、また200g/m2を超えると樹
脂含有後の総質量が大きくなり、例えば上記記載の農業
用マルチシートとして使用される場合には、作業性が悪
くなる問題がある。
ては、ポリエテル、ポリアミド、ポリオレフィンなど特
に限定されるものではないが、単糸の力学特性の観点か
ら、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系
が好ましい。また、基材として用いられる不織布の形態
についても特に限定されないが、力学特性の観点からス
パンボンドなどの長繊維不織布が好ましい。
00mmH2O以上である。100mmH2O未満であると、降雨
時にシ−ト上に出来た水溜りから水が進入する可能性が
あり、また激しい降雨時には通過してしまう可能性があ
る。
00g/m2・24hr以上である。1000g/m2・24hr未満で
あると、上記記載の農業用マルチシートとして使用した
場合、果樹の根元の呼吸によりCO2濃度が上昇し果樹
が呼吸できなくなるといった問題がある。
好ましいバインダー樹脂の付与量は、5〜200g/m2
である。付与量が5g/m2未満であると所望の耐水圧が
得られず、また付与量が200g/m2を超えると、樹脂
付与後の総質量が大きくなり、例えば上記記載の農業用
マルチシートとして使用される場合には、作業性が悪く
なる問題がある。
を不織布に固着し、シートの耐水圧と透湿度とを達成で
きるものであれば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂など種々
の樹脂が使用できるが、耐候性の良い樹脂が好ましい。
種々のバインダー樹脂の中で、耐候性と加工性の点でア
クリル系樹脂が好ましい。アクリル系樹脂のタイプつい
ては特に限定されないが、例としてはアクリル酸エステ
ル系、酢酸ビニルアクリル系、スチレンアクリル系、シ
リコーンアクリル系等の樹脂が挙げられる。また、透湿
防水性の点からみると、ウレタン系樹脂でも要求を満足
させることが可能であるが、農業用マルチシートとして
使用される場合には、屋外であるため耐候性が要求され
ることからアクリル系樹脂を用いる方が好ましい。
て使用することが、耐水性を高めることができるため好
ましい。撥水剤としては、フッ素系、シリコーン系、ワ
ックス系撥水剤、あるいはそれらの撥水剤の混合物等が
挙げられ、特に限定されるものではないが、耐水性能の
面からみて撥水効果の大きいフッ素樹脂系撥水剤を使用
するのが好ましい。
脂溶液に対して0.1〜10質量%であることが好まし
い。0.1質量%未満であると撥水効果が不十分で所望
の耐水圧が得られない傾向があり、また10質量%を超
えて添加しても撥水効果が頭打ちとなり、それ以上の添
加は無意味なコスト高を招く。
含有させて使用することが、耐水性を高めることができ
るため好ましい。架橋剤としては、メラミン系、イソシ
アネート系、エポキシ系樹脂等の架橋剤が挙げられる
が、耐候性や硬化時間の面からみて、メラミン系樹脂の
架橋剤を使用することが好ましい。架橋剤を併用するこ
とにより、コーティング樹脂層と不織布の密着性を上げ
ることができる。
に対して0.1〜10質量%であることが好ましい。樹
脂固形分に対して0.1〜10質量%未満であると架橋
による密着性改善の効果が得られにくく、10質量%を
超えると樹脂が黄変しやすくなる傾向がある。
シウム、水酸化マグネシウム等があり特に限定されない
が、白色化効果の面からみて酸化チタンを使用すること
が好ましい。
樹脂固形分に対して5〜80質量%であることが好まし
く、より好ましくは、10〜50質量%である。樹脂固
形分に対して5質量%未満になると十分な白色が得られ
にくく、80質量%を超えるとバインダー樹脂で白色顔
料を充分に固着できず、顔料がシート表面から剥離しや
すくなる傾向がある。
Z 8729(色の表示方法)に規定されるL値が60≦L≦1
00である。L値が60未満であると十分な太陽光の反
射が得られにくく、100より大きくなると反射が強く
なり過ぎて作業者が眩しいといった問題がある。
ので、太陽光を積極的にシート表面で反射させ、下の方
で成育している果実にも十分な太陽光を当てて果実の外
観を向上させることができる。さらに、表面がフィルム
に比べて平滑が悪く、かつバインダー樹脂で白色顔料が
固着されているため、防滑性が発現される。
れるものでないが、例えば含浸法、スプレー法、コーテ
ィング法等が挙げられる。
更に具体的に説明するが、本発明はもとより下記の実施
例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨
に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも
可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包
含される。なお、下記実施例および比較例で用いた評価
法は下記の通りである。 (1)耐水圧:JIS L 1092(低水圧法)、単位:mmH2
O (2)透湿度:JIS L 1099(A−1法)、単位:g/ m
2・24hr (3)L値:JIS Z 8729(色の表示方法)
キ(株)製、固形分濃度45質量%)に水を加えて固形
分濃度を30質量%としたアクリル系樹脂水溶液に撥水
剤NKガ-ド NDN-7E(日華化学(株)製フッ素系樹脂、
固形分濃度20質量%)を水溶液の3質量%、架橋剤M-
3(住友化学(株)製メチロールメラミン系樹脂、固形
分濃度60質量%)をアクリル系樹脂固形分に対して5
質量%、白色顔料DISPERSE WHITE SD-7065(大日本イ
ンキ(株)製酸化チタン、固形分濃度75質量%)をア
クリル系樹脂固形分に対して40質量%となるように調
整した。この水系バインダー樹脂加工液に基材となるポ
リエステルスパンボンド不織布(東洋紡績(株)製、目
付40g/m2)を含浸処理し、200℃で1分間熱処理し
て全樹脂固形分で15g/m2固着させた。得られたシー
トの耐水圧、透湿度、L値を評価した結果、耐水圧16
0mmH2O、透湿度9500g/ m2・24hr、L値77.55
となり、いずれも本発明の請求範囲内で性能的に充分な
ものであった。
させた。得られたシートの耐水圧、透湿度、L値を評価
した結果、耐水圧140mmH2O、透湿度10000g/ m
2・24hr、L値76.22となり、いずれも本発明の請求
範囲内で性能的に充分なものであった。
と同様にして、シートを得た。得られたシートの表面を
軽くこすると、付着している樹脂が剥離する現象が起き
た。また、耐水圧の測定においても、水が直ぐに漏れ始
めて測定不能であった。
実施例1と同様にして、シートを得た。得られたシート
の表面を軽くこすると、白色顔料が剥離する現象が起き
た。また、耐水圧の測定においても、水が直ぐに漏れ始
めて測定不能であった。
料を10質量%にする以外は実施例1と同様にして、シ
ートを得た。得られたシートの表面を軽くこすると、白
色顔料が剥離する現象が起きた。また、耐水圧の測定に
おいても、水が直ぐに漏れ始めて測定不能であった。
はもちろんのこと、防滑性に優れ、作業時に滑るといっ
た作業性の問題を改善するとともに、さらに従来品で問
題であったフィルム層と不織布層が剥離する問題がな
く、また、適度に白色化されているので、農業用マルチ
シートとしての透湿防水性シートを提供することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】繊度0.1〜10dtex、目付10〜200
g/m2の不織布に、白色顔料とバインダー樹脂が付与さ
れてなり、耐水圧が100mmH2O以上、透湿度が100
0g/m2・24hr以上で、かつJIS Z 8729(色の表示方法)
に規定されるL値が下記の値を有することを特徴とする
透湿防水性農業用シート。 60≦L≦100 - 【請求項2】前記バインダー樹脂が撥水剤と架橋剤とを
含有することを特徴とする請求項1に記載の透湿防水性
農業用シート。 - 【請求項3】前記不織布がポリエステル系長繊維不織布
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の透湿防
水性農業用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001380469A JP2003180173A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 透湿防水性農業用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001380469A JP2003180173A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 透湿防水性農業用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003180173A true JP2003180173A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27591518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001380469A Pending JP2003180173A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 透湿防水性農業用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003180173A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010520386A (ja) * | 2007-03-08 | 2010-06-10 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ナノ繊維から作られた疎水性処理不織布を含む耐水性で水蒸気透過性の衣類 |
WO2014192705A1 (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-04 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
-
2001
- 2001-12-13 JP JP2001380469A patent/JP2003180173A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010520386A (ja) * | 2007-03-08 | 2010-06-10 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ナノ繊維から作られた疎水性処理不織布を含む耐水性で水蒸気透過性の衣類 |
KR101495541B1 (ko) * | 2007-03-08 | 2015-02-26 | 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 | 나노섬유로 제조된 소수성 처리된 부직물을 포함하는 내수성 및 수증기 투과성 의복 |
WO2014192705A1 (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-04 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
JP2014233206A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
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