JP2003179441A - 音声出力回路 - Google Patents

音声出力回路

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JP2003179441A
JP2003179441A JP2001376934A JP2001376934A JP2003179441A JP 2003179441 A JP2003179441 A JP 2003179441A JP 2001376934 A JP2001376934 A JP 2001376934A JP 2001376934 A JP2001376934 A JP 2001376934A JP 2003179441 A JP2003179441 A JP 2003179441A
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JP2001376934A
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Norio Mori
典生 森
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ホーン・ジャックを外部音声出力
端子として使用した音声出力回路において、外部音声出
力端子にスピーカに比べて比較的大きな抵抗値を有する
機器が接続された場合、外部音声出力端子に接続された
機器の音声入力回路が過大信号により破壊されないよう
にできるとともに、省電力化が図れる音声出力回路を提
供することを目的とする。 【解決手段】 比較的小さな抵抗値を有する機器に対す
る第1の音声信号を生成するための第1音声信号生成回
路、比較的大きな抵抗値を有する機器のための第2音声
信号を生成する第2音声信号生成回路、外部音声出力端
子に接続された機器の抵抗値を検出する検出回路、検出
回路によって検出された抵抗値に応じて、第1の音声信
号および第2の音声信号のうちの一方を選択して外部音
声出力端子に出力する切換回路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ機器に
使われるスピーカ端子とは異なるイヤホン・ジャックな
どのホーン・ジャックをスピーカ出力端子に兼用する外
部音声出力端子を持ち、また内部スピーカを持つ機器の
音声出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機器に使われるスピーカ端子
は大きいため、機器の小型化を図る上で部品面積の小さ
いイヤホン・ジャックなどのホーン・ジャックを外部音
声出力端子として用いる場合がある。
【0003】図3は、ホーン・ジャックが外部音声出力
端子として用いられている従来の音声出力回路の構成を
示している。
【0004】図3において、1、2は、VCA(Voltage
Control Amplifier) と呼ばれるDC電圧で出力利得を
ミュート(出力停止)から−12db〜+6db程度に
変えられるICであり、プリ・アンプに相当する。これ
らのIC1、2は、それに加えられる音量コントロール
電圧Volによって、入力信号であるL信号、R信号の
振幅を変化させる。
【0005】各IC1、2から出力される左右各チャン
ネルの信号は、音声出力用のIC3(メインアンプ)、
外部出力用に直流電流分を切断するコンデンサー4、5
を介して、外部音声出力端子であるホーン・ジャック6
に送られる。IC3は、Hi時スタンバイ機能を持つ端
子aを備えている。この例では、端子aは常にGNDに
接続されているので、端子aへの印加電圧はLoに固定
されている。つまり、この例では、IC3が常時作動状
態となるように設定されている。
【0006】ホーン・ジャック6に外部端子が挿入され
ていない場合には、左右各チャンネルの出力音声信号
は、それぞれ内部の左右スピーカ7、8に送られて出力
される。
【0007】ホーン・ジャック6に外部端子が挿入され
ている場合には、ホーン・ジャック6内の接点が外れ、
挿入された外部端子にのみ左右各チャンネルの出力音声
信号が送られる。従って、内部スピーカ7、8には電流
が流れないため、内部スピーカ7、8は駆動されない。
その代わりに、外部端子側に電流が流れて外部スピーカ
が駆動されることになる。
【0008】ホーン・ジャックが外部音声出力端子とし
て用いられている場合には、その端子にスピーカ出力と
明記し、接続されるものを指定している。しかしなが
ら、ホーン・ジャックを外部音声出力端子として用いた
場合には、その端子をスピーカ出力と指定していても、
端子形状からイヤホンを接続してしまったり、パソコン
などで良く使われるアンプ付きスピーカを接続してしま
う場合がある。
【0009】アンプ付きスピーカのようにスピーカに比
べて比較的大きな抵抗値を有する機器をホーン・ジャッ
クに接続してしまうと、アンプ付きスピーカの音声入力
回路が過大信号により破壊されてしまうおそれがある。
なお、スピーカ等の音響部品(比較的小さな抵抗値を有
する機器)の負荷抵抗は、4、8、16、32Ωに分け
られる。これに対して、オーディオ・アンプ等の音響機
器やVTRなどの映像機器(比較的大きな抵抗値を有す
る機器)の音声入力回路の負荷抵抗は、通常10KΩ以
上である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホーン・ジ
ャックを外部音声出力端子として使用した音声出力回路
において、外部音声出力端子にスピーカに比べて比較的
大きな抵抗値を有する機器が接続された場合、外部音声
出力端子に接続された機器の音声入力回路が過大信号に
より破壊されないようにできるとともに、音声出力回路
の省電力化が図れる音声出力回路を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外部
音声出力端子と、外部音声出力端子に外部端子が接続さ
れていない場合に外部音声出力端子に接続される内部ス
ピーカとを有する音声出力回路において、比較的小さな
抵抗値を有する機器に対する第1の出力音声信号を生成
するための第1音声信号生成回路、比較的大きな抵抗値
を有する機器のための第2の出力音声信号を生成する第
2音声信号生成回路、外部音声出力端子に接続された機
器の抵抗値を検出する検出回路、検出回路によって検出
された抵抗値に応じて、第1の出力音声信号および第2
の出力音声信号のうちの一方を選択して外部音声出力端
子に出力する切換回路を備えていることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、比較的小さな抵抗値を有する機器がスピーカ、ヘッ
ドホン等の機器であり、比較的大きな抵抗値を有する機
器がオーディオ・アンプ等の機器であることを特徴とす
る。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、第1音声信号生成回路は増幅回路を含んで
おり、第2音声信号生成回路は入力音声信号をそのまま
出力するものであることを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、切換回路によって第2音声信号生成回路から出力さ
れる第2の出力音声信号が外部音声出力端子に出力され
る場合には、第1音声信号生成回路の消費電力を低減化
させる手段を備えていることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、外部音声出力端子と、
外部音声出力端子に外部端子が接続されていない場合に
外部音声出力端子に接続されるモノラルの内部スピーカ
とを有する音声出力回路において、モノラル出力音声信
号を生成するための第1音声信号生成回路、比較的小さ
な抵抗値を有する機器に対する第1のステレオ出力音声
信号を生成するための第2音声信号生成回路、比較的大
きな抵抗値を有する機器のための第2のステレオ出力音
声信号を生成する第3音声信号生成回路、外部音声出力
端子に外部端子が接続されたか否かを検出する検出回
路、外部音声出力端子に外部端子が接続されている場合
に、外部音声出力端子に接続された機器の抵抗値を検出
する検出回路、外部音声出力端子に外部端子が接続され
ていない場合に、モノラル出力音声信号を外部音声出力
端子に出力する第1切換回路、ならびに外部音声出力端
子に外部端子が接続されている場合には、検出回路によ
って検出された抵抗値に応じて、第1のステレオ出力音
声信号および第2のステレオ出力音声信号のうちの一方
を選択して外部音声出力端子に出力する第2切換回路を
備えていることを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、比較的小さな抵抗値を有する機器がスピーカ、ヘッ
ドホン等の機器であり、比較的大きな抵抗値を有する機
器がオーディオ・アンプ等の機器であることを特徴とす
る。
【0017】請求項7の発明は、請求項5または6の発
明において、第2音声信号生成回路は増幅回路を含んで
おり、第3音声信号生成回路は入力音声信号をそのまま
出力するものであることを特徴とする。
【0018】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、第2切換回路によって第3音声信号生成回路から出
力される第2のステレオ出力音声信号が外部音声出力端
子に出力される場合には、第2音声信号生成回路の消費
電力を低減化させる手段を備えていることを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照し
て、この発明を液晶プロジェクタに用いられる音声出力
回路に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0020】〔1〕第1の実施の形態の説明
【0021】図1は、この発明の第1の実施の形態であ
る音声出力回路の構成を示している。図1において、図
3と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0022】図1の回路と図3の従来例との違いは、オ
ーディオ・アンプ等の音響機器のように比較的大きな抵
抗値を有する機器のための音声モニタ出力を生成するた
めの回路(以下、音響機器用出力生成回路という)と、
ホーン・ジャック6に接続されている機器の抵抗値を検
出するための回路(抵抗値検出回路)と、検出された抵
抗値に応じてホーン・ジャック6に送られる信号を切り
換えるための回路(出力切換回路)と、検出された抵抗
値に応じてIC3の状態を切り換えるための回路(状態
切換回路)とが、追加されている点にある。
【0023】オーディオ機器用出力生成回路は、各チャ
ンネルの音声入力信号L、Rがそれぞれ入力するトラン
ジスタ(エミッタ・フォロア)11、12、各トランジ
スタ11、12の出力が入力するスイッチIC13、ス
イッチIC13の左チャンネル信号出力端子とホーン・
ジャック6の左チャンネル信号入力端子との間に接続さ
れた抵抗14およびコンデンサ15、ならびにスイッチ
IC13の右チャンネル信号出力端子とホーン・ジャッ
ク6の右チャンネル信号入力端子との間に接続された抵
抗16およびコンデンサ17から構成されている。
【0024】抵抗値検出回路は、比較器26、抵抗2
1、22、23、24およびコンデンサ25から構成さ
れている。比較器26の+側入力端子は、抵抗22、2
1を介して直流電源Bに接続されている。抵抗21と抵
抗22との接続点は、右チャンネルの出力ラインにも接
続されている。比較器26の+側入力端子と抵抗22と
の接続点は、コンデンサ25を介して接地されている。
【0025】比較器26の−側入力端子は、抵抗23を
介して直流電源Bに接続されている。比較器26の−側
入力端子と抵抗23との接続点は、抵抗24を介して接
地されている。
【0026】出力切換回路は、上記スイッチIC13か
らなる。スイッチIC13は、上記比較器26の出力に
よって制御される。
【0027】状態切換回路は、スイッチング・トランジ
スタ31、32および抵抗33、34、35、36から
構成されている。トランジスタ31のベースは、抵抗3
3を介して上記比較器26の出力端子に接続されてい
る。トランジスタ31のコレクタは抵抗34を介して直
流電源Bに接続されている。トランジスタ31のエミッ
タは接地されている。
【0028】トランジスタ32のベースは、抵抗35を
介して上記トランジスタ31のコレクタに接続されてい
る。トランジスタ32のコレクタは抵抗36を介して直
流電源Bに接続されている。トランジスタ32のコレク
タと抵抗36との接続点は、IC2のa端子に接続され
ている。トランジスタ32のエミッタは接地されてい
る。
【0029】ホーン・ジャック6に外部端子が接続され
ていない場合、ホーン・ジャック6に外部端子を介して
スピーカが接続されている場合およびホーン・ジャック
6に外部端子を介してオーディオ・アンプ等の音響機器
が接続されている場合に分けて、動作を説明する。
【0030】(1)ホーン・ジャック6に外部端子が接
続されていない場合またはホーン・ジャック6に外部端
子を介してスピーカが接続されている場合の動作
【0031】抵抗21は、スピーカへの影響が1/10
00以下になるように、数10KΩ以上、たとえば40
KΩに設定されている。スピーカなどの音響部品の抵抗
値は100Ω以下なので、抵抗22を介して比較器26
の+側入力端子に加えられる電位は、ほとんどGNDに
近くなる。
【0032】一方、比較器26の−側入力端子に加えら
れる電位は、(1/10)×B程度になるように、抵抗
23、24が設定されているものとする。したがって、
比較器26の+側入力端子に加えられる電位は、比較器
26の−側入力端子に加えられる電位より低くなるの
で、比較器26の出力はLoになる。なお、コンデンサ
25は、右チャンネルの音声信号によって、比較器26
の出力が乱れないようにするために設けられている。
【0033】比較器26の出力がLoであるので、スイ
ッチIC13はオフとなる。また、スイッチング・トラ
ンジスタ31がオフ、スイッチング・トランジスタ32
がオンとなり、音声出力用のIC3のa端子はスイッチ
ング・トランジスタ32を介して接地される。
【0034】したがって、ホーン・ジャック6に外部端
子が接続されていない場合またはホーン・ジャック6に
外部端子を介してスピーカが接続されている場合には、
音声出力用のIC3が作動状態となり、IC3から出力
される信号がホーン・ジャック6に送られる。
【0035】(2)ホーン・ジャック6に外部端子を介
してオーディオ・アンプ等の音響機器が接続されている
場合の動作
【0036】オーディオ・アンプ等の音響機器の抵抗値
は10K〜100KΩであるので、抵抗21の抵抗値を
40KΩとすると、(1/4)×B以上の電位が比較器
26の+側入力端子に加わる。一方、比較器26の−側
入力端子に加えられる電位は、(1/10)×B程度で
あるので、比較器26の+側入力端子に加えられる電位
は、比較器26の−側入力端子に加えられる電位より高
くなるので、比較器26の出力はHiになる。
【0037】比較器26の出力がHiとなると、スイッ
チング・トランジスタ31がオン、スイッチング・トラ
ンジスタ32がオフとなり、音声出力用のIC3のa端
子にはHiの電圧が印加される。このため、音声出力用
のIC3はスタンバイ状態となり、IC3の出力はハイ
インピーダンスになる。また、スイッチIC13はオン
となる。
【0038】したがって、ホーン・ジャック6に外部端
子を介して音響機器が接続されている場合には、スイッ
チIC13がオンとなるので、エミッタ・フォロア1
1、12から出力される音響機器用の音声モニタ出力
(入力音声信号L、R)が、ホーン・ジャック6を介し
て音響機器に出力される。また、音声出力用のIC3は
スタンバイ状態となるため、消費電力が低減する。
【0039】このように、スピーカを接続するためのホ
ーン・ジャック6に、誤ってアンプ付きスピーカ等の音
響機器が接続されたとしても、過大な入力によって音響
機器が破損するといったことが回避される。また、この
場合に、音声出力回路の消費電力は、たとえば、10%
以下となり、90%以上の省電力化を実現できる。
【0040】〔2〕第2の実施の形態の説明
【0041】図2は、この発明の第2の実施の形態であ
る音声出力回路の構成を示している。図2において、図
1と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0042】第2の実施の形態と第1の実施の形態との
違いは、第2の実施の形態では、内部スピーカがモノラ
ルとなっている点にある。つまり、右チャンネルの内部
スピーカ8は設けられておらず、左チャンネルの内部ス
ピーカ7のみが設けられている。
【0043】内部スピーカがモノラルとなっているた
め、第2の実施の形態では、左右各チャンネルの入力音
声信号L、Rを混合するための混合回路41、入力音声
信号L、Rを混合したものと、本来の左チャンネルの音
声入力信号Lとを切り換えるためのスイッチIC42が
追加されている。
【0044】また、上記スイッチIC42を制御するた
めの制御回路が追加されている。また、この制御回路の
出力に基づいて、右チャンネルの入力音声信号Rのため
のプリアンプ(IC2)を非作動状態(ミュート状態)
にさせるための回路が追加されている。
【0045】スイッチIC42を制御するための制御回
路は、比較器58、スイッチング・トランジスタ57、
抵抗51、52、53、54、55およびコンデンサ5
6から構成されている。
【0046】比較器58の−側入力端子は、抵抗51を
介して直流電源Bに接続されている。比較器58の−側
入力端子と抵抗51との接続点は、抵抗52を介して接
地されている。
【0047】比較器58の+側入力端子は、抵抗53を
介してホーン・ジャック6の右チャンネルの内部スピー
カ接続用端子に接続されている。比較器58の+側入力
端子と抵抗53との接続点は、抵抗54を介して接地さ
れているとともにコンデンサ56を介して接地されてい
る。
【0048】比較器58の出力端子は、抵抗55および
スイッチング・トランジスタ57を介して、比較器26
の+側入力端子に接続されている。また、比較器58の
出力は、スイッチIC42に切換制御信号として送られ
る。
【0049】プリアンプ(IC2)を非作動状態にさせ
るための回路は、プリアンプ(IC2)のコントロール
電圧供給端子と接地との間に接続されたスイッチング・
トランジスタ61およびスイッチング・トランジスタ6
1のベースと比較器58の出力端子との間に接続された
抵抗62から構成されている。
【0050】ホーン・ジャック6に外部端子が接続され
ていない場合、ホーン・ジャック6に外部端子を介して
スピーカが接続されている場合およびホーン・ジャック
6に外部端子を介してオーディオ・アンプ等の音響機器
が接続されている場合に分けて、動作を説明する。
【0051】(1)ホーン・ジャック6に外部端子が接
続されていない場合の動作
【0052】ホーン・ジャック6に外部端子が接続され
ていない場合には、抵抗21経由で加えられる電位が、
ホーン・ジャック6の右チャンネルの内部スピーカ接続
用端子および抵抗53を介して比較器58の+側入力端
子に加えられる。抵抗21は、第1の実施の形態と同様
に、たとえば40KΩ程度に設定されている。抵抗5
3、54は、たとえば、20KΩ程度に設定されてい
る。したがって、比較器58の+側入力端子に加えられ
る電位は、(1/4)×B程度となる。
【0053】一方、比較器58の−側入力端子に加えら
れる電位は、(1/10)×B程度になるように、抵抗
51、52が設定されているものとする。したがって、
比較器58の+側入力端子に加えられる電位は、比較器
58の−側入力端子に加えられる電位より高くなるの
で、比較器58の出力はHiになる。比較器58の出力
がHiとなると、スイッチIC42は混合器41の出力
信号を選択して出力する。
【0054】第1の実施の形態では、ホーン・ジャック
6に外部端子が接続されていない場合には、内部スピー
カ8がホーン・ジャック6に接続されていたため、比較
器26の+側入力端子への印加電圧はGNDとなってい
たが、第2の実施の形態では、ホーン・ジャック6に内
部スピーカ8が接続されていないため、そのままでは比
較器26の+側入力端子への印加電圧はGNDとならな
い、そこで、比較器58の出力(Hi)に基づいて、ス
イッチング・トランジスタ57をオンさせることによ
り、比較器26の+側入力端子への印加電圧をGNDと
している。
【0055】このため、比較器26の出力は、第1の実
施の形態と同様に、Loとなるので、スイッチング・ト
ランジスタ31がオフ、スイッチング・トランジスタ3
2がオンとなり、IC3は作動状態となっている。この
ため、混合器41から出力される混合信号が、スイッチ
IC42、IC1、IC3、コンデンサ4およびホーン
・ジャック6を介して内部スピーカ7に送られる。
【0056】比較器58の出力がHiとなっているた
め、スイッチング・トランジスタ61がオンとなり、I
C2は非作動状態となる。つまり、右チャンネルの音声
はミュート状態となり、IC2の出力は直流成分にな
る。右チャンネル側の回路をDC信号、つまり右チャン
ネルの音声信号を無しにすることにより、音声出力回路
の消費電力は、約40%の省電力を達成できる。
【0057】(2)ホーン・ジャック6に外部端子を介
してスピーカが接続されている場合の動作
【0058】ホーン・ジャック6に外部端子を介してス
ピーカが接続されている場合には、ホーン・ジャック6
内の接点が外れるので、抵抗53の一端はホーン・ジャ
ック6から切り離されてオープンとなる。このため、比
較器58の+側入力端子に加えられる電位は、GND とな
る。
【0059】一方、比較器58の−側入力端子に加えら
れる電位は、(1/10)×B程度であるので、比較器
58の+側入力端子に加えられる電位は比較器58の−
側入力端子に加えられる電位より低くなるので、比較器
58の出力はLoになる。
【0060】比較器58の出力がLoとなると、スイッ
チIC42は左チャンネルの入力音声信号Lを選択して
出力する。また、スイッチング・トランジスタ61がオ
フとなり、IC2が作動状態となる。比較器26の出力
は、第1の実施の形態と同様に、この場合には、Loと
なるので、スイッチング・トランジスタ31がオフ、ス
イッチング・トランジスタ32がオンとなり、IC3は
作動状態となる。
【0061】このため、左右各チャンネルの入力音声信
号L、Rそれぞれが、プリアンプ(IC1、IC2)、
音声出力用のIC3、コンデンサ4、5およびホーン・
ジャック6を介して外部の左右スピーカに送られる。
【0062】(3)ホーン・ジャック6に外部端子を介
してオーディオ・アンプ等の音響機器が接続されている
場合の動作
【0063】ホーン・ジャック6に外部端子を介してオ
ーディオ・アンプ等の音響機器が接続されている場合に
は、ホーン・ジャック6内の接点が外れるので、抵抗5
3の一端はホーン・ジャック6から切り離されてオープ
ンとなる。このため、比較器58の+側入力端子に加え
られる電位は、GND となる。
【0064】一方、比較器58の−側入力端子に加えら
れる電位は、(1/10)×B程度であるので、比較器
58の+側入力端子に加えられる電位は、比較器58の
−側入力端子に加えられる電位より低くなるので、比較
器58の出力はLoになる。
【0065】比較器58の出力がLoとなると、スイッ
チIC42は左チャンネルの入力音声信号Lを選択して
出力する。また、スイッチング・トランジスタ61がオ
フとなり、IC2が作動状態となる。
【0066】比較器26の出力は、第1の実施の形態と
同様に、この場合には、Hiとなるので、スイッチング
・トランジスタ31がオン、スイッチング・トランジス
タ32がオフとなり、IC3はスタンバイ状態となる。
また、スイッチIC13がオンとなる。
【0067】このため、ホーン・ジャック6に外部端子
を介して音響機器が接続されている場合には、第1の実
施の形態と同様に、エミッタ・フォロア11、12から
出力される音響機器用の音声モニタ出力(入力音声信号
L、R)が、ホーン・ジャック6を介して音響機器に出
力される。また、音声出力用のIC3はスタンバイ状態
となるため、消費電力が低減する。
【0068】第2の実施の形態を整理すると、外部音声
出力端子6に外部端子が挿入されない場合、内部モノラ
ルスピーカだけ駆動され、約40%の省電力になり、外
部音声出力端子6に外部スピーカが接続されると、ステ
レオ出力を行う本来の音声出力回路として動作する。
【0069】しかし、外部音声出力端子6に音響機器が
接続された場合には、音声出力用のにC3がスタンバイ
状態になり、入力音声信号が音声モニター出力として出
力され、90%以上の省電力を達成できる。
【0070】上記実施の形態では、イヤホンとスピーカ
の区別をしていないが、仮に20Ω付近を境目に検出で
きるように、比較器26の精度を上げて、20Ω以上で
音声出力の制限を加えれば、外部スピーカ、イヤホン、
音響機器と対応が広がり、更に使い勝手が良くなると思
われる。また、スピーカ等の音響部品と、アンプ付のス
ピーカ等の音響機器とが外部音声出力端子6に接続され
た場合について説明したが、VTRなどの映像機器の音
声入力端子が外部音声出力端子6に接続された場合には
抵抗値としては音響機器と同じなので、音響機器が外部
音声出力端子6に接続された場合と同様に動作する。
【0071】上記実施の形態によれば、抵抗値の検出と
回路の切り替えにより、内部回路の省電力化と接続され
た外部機器の入力回路の保護を行うことができる。特
に、第2の実施の形態のように内部スピーカをモノラル
とすることで当該音声出力回路を内蔵する機器の小型化
と省電力化が可能となる。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、ホーン・ジャックを
外部音声出力端子として使用した音声出力回路におい
て、外部音声出力端子にスピーカに比べて比較的大きな
抵抗値を有する機器が接続された場合、外部音声出力端
子に接続された機器の音声入力回路が過大信号により破
壊されないようにできるとともに、省電力化が図れるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である音声出力回路
の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である音声出力回路
の構成を示す回路図である。
【図3】従来の音声出力回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1、2 IC(プリアンプ) 3 音声出力用のIC 6 ホーン・ジャック(外部音声出力端子) 13 スイッチIC 24、58 比較器 31、32、57、61 スイッチング・トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D011 AD11 5D020 AA04 AD06 5J091 AA02 AA41 AA51 CA36 CA56 FA18 FP06 GP02 HA02 HA25 HA29 HA39 KA17 KA61 KA62 MA21 SA05 TA01 5J092 AA02 AA41 AA51 CA36 CA56 FA18 HA02 HA25 HA29 HA39 KA17 KA61 KA62 MA21 SA05 TA01 VL08 5J500 AA02 AA41 AA51 AC36 AC56 AF18 AH02 AH25 AH29 AH39 AK17 AK61 AK62 AM21 AS05 AT01 LV08 PF06 PG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部音声出力端子と、外部音声出力端子
    に外部端子が接続されていない場合に外部音声出力端子
    に接続される内部スピーカとを有する音声出力回路にお
    いて、 比較的小さな抵抗値を有する機器に対する第1の出力音
    声信号を生成するための第1音声信号生成回路、 比較的大きな抵抗値を有する機器のための第2の出力音
    声信号を生成する第2音声信号生成回路、 外部音声出力端子に接続された機器の抵抗値を検出する
    検出回路、 検出回路によって検出された抵抗値に応じて、第1の出
    力音声信号および第2の出力音声信号のうちの一方を選
    択して外部音声出力端子に出力する切換回路、 を備えていることを特徴とする音声出力回路。
  2. 【請求項2】 比較的小さい抵抗値を有する機器がスピ
    ーカ、ヘッドホン等の機器であり、比較的大きな抵抗値
    を有する機器がオーディオ・アンプ等の機器であること
    を特徴とする請求項1に記載の音声出力回路。
  3. 【請求項3】 第1音声信号生成回路は増幅回路を含ん
    でおり、第2音声信号生成回路は入力音声信号をそのま
    ま出力するものであることを特徴とする請求項1および
    2のいずれかに記載の音声出力回路。
  4. 【請求項4】 切換回路によって第2音声信号生成回路
    から出力される第2の出力音声信号が外部音声出力端子
    に出力される場合には、第1音声信号生成回路の消費電
    力を低減化させる手段を備えていることを特徴とする請
    求項3に記載の音声出力回路。
  5. 【請求項5】 外部音声出力端子と、外部音声出力端子
    に外部端子が接続されていない場合に外部音声出力端子
    に接続されるモノラルの内部スピーカとを有する音声出
    力回路において、 モノラル出力音声信号を生成するための第1音声信号生
    成回路、 比較的小さな抵抗値を有する機器に対する第1のステレ
    オ出力音声信号を生成するための第2音声信号生成回
    路、 比較的大きな抵抗値を有する機器のための第2のステレ
    オ出力音声信号を生成する第3音声信号生成回路、 外部音声出力端子に外部端子が接続されたか否かを検出
    する検出回路、 外部音声出力端子に外部端子が接続されている場合に、
    外部音声出力端子に接続された機器の抵抗値を検出する
    検出回路、 外部音声出力端子に外部端子が接続されていない場合
    に、モノラル出力音声信号を外部音声出力端子に出力す
    る第1切換回路、ならびに外部音声出力端子に外部端子
    が接続されている場合には、検出回路によって検出され
    た抵抗値に応じて、第1のステレオ出力音声信号および
    第2のステレオ出力音声信号のうちの一方を選択して外
    部音声出力端子に出力する第2切換回路、 を備えていることを特徴とする音声出力回路。
  6. 【請求項6】 比較的小さな抵抗値を有する機器がスピ
    ーカ、ヘッドホン等の機器であり、比較的大きな抵抗値
    を有する機器がオーディオ・アンプ等の機器であること
    を特徴とする請求項5に記載の音声出力回路。
  7. 【請求項7】 第2音声信号生成回路は増幅回路を含ん
    でおり、第3音声信号生成回路は入力音声信号をそのま
    ま出力するものであることを特徴とする請求項5および
    6のいずれかに記載の音声出力回路。
  8. 【請求項8】 第2切換回路によって第3音声信号生成
    回路から出力される第2のステレオ出力音声信号が外部
    音声出力端子に出力される場合には、第2音声信号生成
    回路の消費電力を低減化させる手段を備えていることを
    特徴とする請求項7に記載の音声出力回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100499355C (zh) * 2003-08-12 2009-06-10 罗姆股份有限公司 音频信号输出设备
US9535102B2 (en) 2012-05-17 2017-01-03 Yamaha Corporation Test signal supplying device and semiconductor integrated circuit
EP3177031A4 (en) * 2014-07-29 2017-08-16 ZTE Corporation Mobile terminal

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