JP4225887B2 - 音声回路 - Google Patents

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Description

本発明は、内部スピーカを駆動し、かつ外部スピーカ出力端子を持つ音声出力回路に関する。
従来のTV、ラジオ、オーディオ機器が持つステレオ・ホーン・ジャックはイヤホーン用およびヘッドホーン用のものである。このようなステレオ・ホーン・ジャックにはスピーカ駆動用の信号が入力されており、ステレオ・ホーン・ジャックに外部からプラグが挿入されなければホーンジャックをスルーしてスピーカに信号が入力され、ステレオ・ホーン・ジャックにプラグが挿入されればジャック内の接片が押されてスイッチが切れることでスピーカへは信号は入らない。このような機器の場合、外部出力を想定してスピーカ駆動信号方式としては、後で述べるSE(Single−Ended)駆動が採用されている。
一方、近年の大型ディスプレイ機器においては、内部スピーカを後で述べるBTL(Bridge−Tied Road)駆動しているが、ヘッドホーン用には、MDやPDAなどモバイル用に小型化されたものが安価に流通しているため、それらを別途付けて、内部スピーカ用とヘッドホーン用とを合わせて、音声出力ICを2ケ使用している場合もある。
ところで、ビジネスの場でプレゼンテーションなどに使われる小型プロジェクタは、機器をより軽量、小型化にするために内部スピーカは1つでモノラルである場合が多く、またスピーカ自体も小型のものが使用されている。そのため必然的に音圧が出ないのでスピーカからの出力音は比較的小さな音となり、無理に音量コントロールをあげると音が歪んだり、割れた音になる。また、ステレオ用に2つのスピーカが内蔵されている機器であっても、機器が小型であるため2つのスピーカの間隔が狭くステレオ効果もさほど期待できない。そのため、プレゼンテーションの場や教育現場では、内部スピーカを使わずに大型の外部スピーカを用意して機器に接続することで、より聞き取りやすく音響効果を出す場合が多い。
また、機器自体を小型化するためには、入出力端子の占める面積を小さくする必要がある。そのため音声出力端子としては、オーディオ機器のスピーカ端子やRCAジャックではなく、ステレオ・ホーン・ジャックが用いられることが多い。この端子を使ってオーディオアンプなど外部オーディオ機器と接続して別途スピーカを駆動する。このとき、一般にホーンジャックのケーブルが細く、モニタ出力ではハムやノイズを拾いやすいが、スピーカ駆動信号は音声モニタ出力より低インピーダンスでハムやノイズを拾いにくい。従って、外部音声出力は、モニタ出力やイヤホーン出力ではなく、用途が広く、インピーダンスの低いスピーカ出力が市場から要望されることが多い。
スピーカ駆動方式について説明する。スピーカを駆動する方法として、一般的に2つの方法がある。1つはSE(Single−Ended)駆動方式であり、一般にスピーカの−側をGNDに接続して+側は電解コンデンサで直流成分をカットして使うのが特徴である。もう1つはBTL(Bridge−Tied Road)駆動方式であり、2つの出力回路をそれぞれスピーカの正負入力端子に結合(通常は直流結合)して駆動する。スピーカ両端の出力波形は極性が反転しているので低い電源電圧でも大きな出力が得られ、周辺部品が少ないのが特徴である。
小型プロジェクタやブラウン管を使わないPDPや液晶TVなどの機器は、一般的に高い電源電圧を持たないのでBTL駆動方式が主流である。しかし、外部に出力する時は、SE駆動方式のように直流成分の無いものが良い。なぜなら、出力端子を外部で誤って別電源とショートされた時やGNDに接地された時、直流結合だと機器内の音声出力ICや内部の音声用電源が破損する危険があるためである。
図1は、ステレオ・ホーン・ジャックを外部スピーカ用音声出力端子として有している機器であって、スピーカ駆動方式としてSE駆動方式が採用されている従来の音声回路の全体的な構成を示している。
入力信号選択回路1によって選択されたステレオの入力音声信号は、音量コントロール回路2に送られ、その振幅が制御される。音量コントロール回路2によって振幅が制御された信号は、音声出力IC3によって増幅された後、電解コンデンサC3,C5を介して、ステレオ・ホーン・ジャック4に供給される。外部スピーカ11L、11Rに接続されたプラグ10がステレオ・ホーン・ジャック4に挿入されていない場合には、ステレオ・ホーン・ジャック4に供給されたステレオ音声信号は、内部スピーカ5L、5Rに送られる。
外部スピーカ11L、11Rに接続されたプラグ10がステレオ・ホーン・ジャック4に挿入されている場合には、ステレオ・ホーン・ジャック4の外側切片41L、41Rと内側切片42L、42Rとの接触状態が解除されるため、ステレオ・ホーン・ジャック4に供給されたステレオ音声信号は、内部スピーカ5L、5Rには送られず、プラグ10を介して外部スピーカ11L、11Rに供給される。
図2は、図1の音量コントロール回路2より後段部分の具体的な構成を示している。
音声出力IC3は、Lチャンネル用のオペアンプ31と、Rチャンネル用オペアンプ32とを備えている。Lチャンネル用のオペアンプ31には、帰還抵抗R2を介して負帰還がかけられている。同様に、Rチャンネル用オペアンプ32には、帰還抵抗R4を介して負帰還がかけられている。
音量コントロール回路2から出力されたLチャンネルの音声信号は、コンデンサC1および抵抗R1を介してオペアンプ31の反転入力端子に入力される。オペアンプ31の非反転入力端子には、直流電源33が接続されている。オペアンプ31の出力は、帰還抵抗R2を介して反転入力端子に戻されるとともに、直流成分をカットするための電解コンデンサC3を介してステレオ・ホーン・ジャック4の外側切片41Lに送られる。なお、オペアンプ31の利得は、R2/R1となる。
音量コントロール回路2から出力されたRチャンネルの音声信号は、コンデンサC4および抵抗R3を介してオペアンプ32の反転入力端子に入力される。オペアンプ32の非反転入力端子には、直流電源33が接続されている。オペアンプ32の出力は、帰還抵抗R4を介して反転入力端子に戻されるとともに、直流成分をカットするための電解コンデンサC5を介してステレオ・ホーン・ジャック4の外側切片41Rに送られる。なお、オペアンプ32の利得は、R4/R3となる。
ステレオ・ホーン・ジャック4の内側切片42LはLチャンネル側の内部スピーカ5Lの+側端子に接続されている。内部スピーカ5Lの−側端子は接地されている。ステレオ・ホーン・ジャック4の内側切片42RはRチャンネル側の内部スピーカ5Rの+側端子に接続されている。内部スピーカ5Rの−側端子は接地されている。
図3は、スピーカ駆動方式としてBTL駆動方式が採用されている従来の音声回路の構成を示している。
音声出力IC7は、Lチャンネル用に設けられた2つのオペアンプ71、72と、Rチャンネル用に設けられた2つのオペアンプ73、74とを備えている。Lチャンネル用の前段のオペアンプ71の出力端子は、抵抗R21を介してLチャンネル用の後段のオペアンプ72の反転入力端子に接続されている。Lチャンネル用の前段のオペアンプ71には、帰還抵抗R2を介して負帰還がかけられている。Lチャンネル用の後段のオペアンプ72には、帰還抵抗R22を介して負帰還がかけられている。
Rチャンネル用の前段のオペアンプ73の出力端子は、抵抗R23を介してRチャンネル用の後段のオペアンプ74の反転入力端子に接続されている。Rチャンネル用の前段のオペアンプ73には、帰還抵抗R4を介して負帰還がかけられている。Rチャンネル用の後段のオペアンプ74には、帰還抵抗R24を介して負帰還がかけられている。
Lチャンネルの音声入力信号は、コンデンサC1および抵抗R1を介してオペアンプ71の反転入力端子に入力される。オペアンプ71の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ71の出力は、帰還抵抗R2を介して反転入力端子に戻される。また、オペアンプ71の出力は、Lチャンネル側のスピーカ8Lの−側端子に送られるとともに、抵抗R21を介してオペアンプ72の反転入力端子に送られる。オペアンプ72の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ72の出力は、帰還抵抗R22を介して反転入力端子に戻されるとともに、Lチャンネル側のスピーカ8Lの+側端子に送られる。
前段のオペアンプ71の利得はR2/R1であり、後段のオペアンプ72の利得は1である。前段のオペアンプ71からは入力信号が増幅かつ反転された信号が出力される。この出力信号の振幅は、音声入力信号の振幅のR2/R1倍である。後段のオペアンプ72からは、前段のオペアンプ71の出力信号が反転された信号が出力される。この出力信号の振幅も、音声入力信号の振幅のR2/R1倍である。
前段のオペアンプ71の出力信号が図4に”−出力”で示すような信号である場合には、後段のオペアンプ72の出力信号は図4に”+出力”で示すような信号となり、スピーカ出力は図4に”スピーカ両端”で示すような信号となる。したがって、Lチャンネルの音声信号に対する利得は、2×(R2/R1)となる。つまり、電源電圧が同じである場合には、BTL駆動方式では、SE駆動方式に比べて、利得が2倍となる。
Rチャンネルの音声入力信号は、コンデンサC4および抵抗R3を介してオペアンプ73の反転入力端子に入力される。オペアンプ73の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ73の出力は、帰還抵抗R4を介して反転入力端子に戻される。また、オペアンプ73の出力は、Rチャンネル側のスピーカ8Rの−側端子に送られるとともに、抵抗R23を介してオペアンプ74の反転入力端子に送られる。
オペアンプ74の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ74の出力は、帰還抵抗R24を介して反転入力端子に戻されるとともに、Rチャンネル側のスピーカ8Rの+側端子に送られる。この場合のRチャンネルの音声信号に対する利得は、2×(R4/R3)となる。
以上のように、BTL駆動方式はSE駆動方式に比べて、大きなスピーカ出力が得られるという利点がある。しかしながら、BTL駆動方式では、通常は、音声信号とスピーカ8L、8Rとが直流結合されているため、外部スピーカ用音声出力には対応できない。
本発明は、1つの音声出力ICを使って出力定格を大きくするために内部スピーカをBTL駆動で行い、それに対して外部スピーカを安全なSE駆動で行うことができる音声回路を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、モノラル用内部スピーカをBTL駆動方式で駆動させる回路と、ステレオ・ホーン・ジャックに接続される外部スピーカをSE駆動方式で駆動させる回路とを備えた音声回路において、Lチャンネルの入力音声信号およびRチャンネルの入力音声信号を混合してモノラルの音声信号を出力する混合回路、Lチャンネルの入力音声信号、Rチャンネルの入力音声信号および混合回路から出力されるモノラルの音声信号が入力され、Lチャンネルの入力音声信号か混合回路から出力されるモノラルの音声信号かの何れかを選択する第1のスイッチと、Rチャンネルの入力音声信号かGNDの何れかを選択する第2のスイッチとを備えており、第1切替モード時には、第1のスイッチがLチャンネルの入力音声信号を選択すると共に、第2のスイッチがRチャンネルの入力音声信号を選択してLチャンネルの入力音声信号とRチャンネルの入力音声信号とを出力し、第2切替モード時には、第1のスイッチがモノラルの音声信号を選択すると共に、第2のスイッチがGNDを選択してモノラルの音声信号を出力するステレオ/モノラル切替回路、
ステレオ/モノラル切替回路の後段に設けられ、第1切替モード時には、Lチャンネルの入力音声信号に対して、互いに逆極性の正極側Lチャンネル用音声出力信号および負極側L チャンネル用音声出力信号を出力するとともに、Rチャンネルの入力音声信号に対して、互いに逆極性の正極側Rチャンネル用音声出力信号および負極側Rチャンネル用音声出力信号を出力する機能を備え、第2切替モード時には、モノラルの音声信号に対して互いに逆極性の正極側モノラル音声出力信号および負極側モノラル音声出力信号を出力する機能を備えている音声出力IC、第1切替モード時には、音声出力ICから出力される正極側Lチャンネル用音声信号および負極側Lチャンネル用音声信号のうちの一方のLチャンネル用音声信号を、第1の電解コンデンサを介してステレオ・ホーン・ジャックのLチャンネル用切片に送るとともに、音声出力ICから出力される正極側Rチャンネル用音声信号および負極側Rチャンネル用音声信号のうちの一方のRチャンネル用音声信号を第2の電解コンデンサを介してステレオ・ホーン・ジャックのRチャンネル用切片に送り、第2切替モード時には、音声出力ICから出力される正極側モノラル音声出力信号および負極側モノラル音声出力信号のうちの一方のモノラル音声出力信号をステレオ・ホーン・ジャックを介して内部スピーカの一方の入力端子に送り、他方のモノラル音声出力信号を内部スピーカの他方の入力端子に送るための回路、ならびにステレオ・ホーン・ジャックにプラグが差し込まれている場合には、ステレオ/モノラル切替回路の切替モードを第1切替モードに設定し、ステレオ・ホーン・ジャックにプラグが差し込まれていない場合には、ステレオ/モノラル切替回路の切替モードを第2切替モードに設定するための切替制御回路、
を備えていることを特徴とする。
本発明は、一つの音声出力ICで内部スピーカを出力の大きなBTL駆動で行い、外部スピーカを安全なSE駆動で駆動し、接続時の接触ノイズを抑え、合理的でかつ省電力を達成することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
図5は、ステレオ・ホーン・ジャックを外部スピーカ用音声出力端子として有している機器の音声回路の構成を示している。
音声出力ICまでの回路は、図1と同じである。また、音声出力IC7は、図3の従来のBTL駆動方式に用いられている音声出力ICと同じものである。
Lチャンネルの音声入力信号は、コンデンサC1および抵抗R1を介してLチャンネル用の前段のオペアンプ71の反転入力端子に入力される。オペアンプ71の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ71の出力は、帰還抵抗R2を介して反転入力端子に戻される。また、オペアンプ71の出力は、抵抗R21を介してLチャンネル用の後段のオペアンプ72の反転入力端子に送られる。さらに、オペアンプ71の出力端子は、直流成分をカットするための電解コンデンサC2を介して、ステレオ・ホーン・ジャック4のLチャンネル側の外側切片41Lに接続されている。ステレオ・ホーン・ジャック4のLチャンネル側の内側切片42Lは、Lチャンネル側の内部スピーカ9Lの−側端子に接続されている。
オペアンプ72の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ72の出力は、帰還抵抗R22を介して反転入力端子に戻される。また、オペアンプ72の出力端子は、直流成分をカットするための電解コンデンサC3を介してLチャンネル側の内部スピーカ9Lの+側端子に接続されている。
Rチャンネルの音声入力信号は、コンデンサC4および抵抗R3を介してRチャンネル用の前段のオペアンプ73の反転入力端子に入力される。オペアンプ73の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ73の出力は、帰還抵抗R4を介して反転入力端子に戻される。また、オペアンプ73の出力は、抵抗R23を介してRチャンネル用の後段のオペアンプ74の反転入力端子に送られる。さらに、オペアンプ73の出力端子は、直流成分をカットするための電解コンデンサC5を介して、ステレオ・ホーン・ジャック4のRチャンネル側の外側切片41Rに接続されている。ステレオ・ホーン・ジャック4のRチャンネル側の内側切片42Rは、Rチャンネル側の内部スピーカ9Rの−側端子に接続されている。
オペアンプ74の非反転入力端子は、直流電源75に接続されているとともに、電解コンデンサC9を介して接地されている。オペアンプ74の出力は、帰還抵抗R24を介して反転入力端子に戻される。また、オペアンプ74の出力端子は、直流成分をカットするための電解コンデンサC6を介してRチャンネル側の内部スピーカ9Rの+側端子に接続されている。
ステレオ・ホーン・ジャック4に、外部スピーカ(図示略)に接続されたプラグが差し込まれていない場合には、外側切片41L、41Rは、それぞれ内側切片42L、42Rと接続されているため、内部スピーカ9L、9Rが、BTL駆動方式で駆動される。上述したように、この場合のLチャンネルの音声信号に対する利得は、2×(R2/R1)となり、Rチャンネルの音声信号に対する利得は、2×(R4/R3)となる。ただし、音声出力IC7と、内部スピーカ9L、9Rとは、電解コンデンサC2、C3、C5、C6を介して接続されている点が、従来のBTL駆動方式と異なっている。
ステレオ・ホーン・ジャック4に、外部スピーカ(図示略)に接続されたプラグが差し込まれている場合には、外側切片41L、41Rと内側切片42L、42Rとは切り離され、外側切片41L、41Rが外部スピーカに接続されるようになる。したがって、外部スピーカがSE駆動方式で駆動されることになる。
ところで、外部出力に対する安全のためだけならC2,C5の電解コンデンサだけで良く、C3,C6は不要である。しかし、C3,C6の電解コンデンサが無いと、内部スピーカ9L、9Rの片側に直流電位がかかり、ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグを抜き差しする過度的な状態の時、内部スピーカ9L、9Rの両端の直流電位が暴れ、ステレオ・ホーン・ジャック4内の接片が動く度、ボッ音が必ず2回発生する。そのために内部スピーカ9L、9R両端に電解コンデンサが設けられているのである。
図1および図2に示す従来のSE駆動方式の音声回路の方が、本実施例に比べて回路構成がシンプルではあるが、従来のSE駆動方式の音声回路では、低い電源では内部スピーカの音声出力が低く、出力定格が得られない。本実施例では、BTL駆動方式で内部スピーカを駆動しているので、大きなスピーカ出力が得られる。小型スピーカではあるが、内部スピーカ出力が大きい方がよりニーズが高いのは、プレゼンテーションの場に外部スピーカやオーディオ機器が無い場合があるからである。
図6は、ステレオ・ホーン・ジャックを外部スピーカ用音声出力端子として有している機器の音声回路の構成を示している。図6において、図5と同じものには、同じ符号を付してある。
図5に示す実施例1との違いは、次の点にある。
(1)内部スピーカとしてモノラル用の1個のスピーカ9のみしか設けられていないこと。
(2)Lチャンネルの音声入力信号とRチャンネルの音声入力信号とを混合してモノラルの音声信号を生成するための混合回路(L&RMix.)101が設けられていること。(3)音声出力IC7の前段に、ステレオモードとモノラルモードとを切り換えるためのステレオ/モノラル切替回路102が設けられていること。
(4)ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが差し込まれているか否かに応じて、ステレオ/モノラル切替回路102を制御するための制御回路(ステレオ/モノラル切替制御回路)が設けられていること。
ステレオ/モノラル切替回路102は、Lチャンネルの入力音声信号と、混合回路101から出力されるモノラル音声信号とのうち、一方を選択して出力する第1のスイッチ102Lと、Rチャンネルの入力音声信号とGNDとのうち、一方を選択して出力する第2のスイッチ102Rとを備えている。
後述するように、ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが差し込まれていない場合には、ステレオ/モノラル切替制御回路によって、第1のスイッチ102Lはモノラル音声信号を選択するように制御され、第2スイッチ102RはGNDを選択するように制御される。一方、ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが差し込まれている場合には、ステレオ/モノラル切替制御回路によって、第1のスイッチ102LはLチャンネルの入力音声信号を選択するように制御され、第2スイッチ102RはRチャンネルの入力音声信号を選択するように制御される。
第1スイッチ102Lによって選択された信号は、コンデンサC1および抵抗R1を介して音声出力IC7内のオペアンプ71の反転入力端子に送られる。第2スイッチ102Rによって選択された信号は、コンデンサC4および抵抗R4を介して音声出力IC7内のオペアンプ73の反転入力端子に送られる。
音声出力IC7内のオペアンプ71の出力端子は、電解コンデンサC2および抵抗R5を介して接地されている。電解コンデンサC2と抵抗R5の接続点は、ステレオ・ホーン・ジャック4のLチャンネル側の外側切片41Lに接続されている。音声出力IC7内のオペアンプ72の出力端子は、電解コンデンサC3を介して内部スピーカ9の+側端子に接続されている。ステレオ・ホーン・ジャック4のLチャンネル側の内側切片42Lは、内部スピーカ9の−側端子に接続されている。
音声出力IC7内のオペアンプ73の出力端子は、電解コンデンサC5および抵抗R6を介して接地されている。電解コンデンサC5と抵抗R6の接続点は、ステレオ・ホーン・ジャック4のRチャンネル側の外側切片41Rに接続されている。ステレオ・ホーン・ジャック4のRチャンネル側の内側切片42Rは、ステレオ/モノラル切替制御回路に接続されている。音声出力IC7内のオペアンプ74の出力端子は、解放状態にされている。
ステレオ/モノラル切替制御回路は、2つのトランジスタQ1、Q2を含んでいる。ステレオ・ホーン・ジャック4のRチャンネル側の内側切片42Rは、抵抗R7および抵抗R9を介して、トランジスタQ1のベースに接続されている。抵抗R9とトランジスタQ1のベースとの接続中間点は、電解コンデンサC7を介して接地されているとともに、抵抗R10を介して接地されている。トランジスタQ1のコレクタは直流電源に接続されている。トランジスタQ1のコレクタは、抵抗R7と抵抗R9との接続点に抵抗R8を介して接続されている。トランジスタQ1のエミッタは、抵抗R11を介して接地されているとともに、抵抗R12を介してトランジスタQ2のベースに接続されている。
トランジスタQ2のベースは、抵抗R13を介して接地されている。トランジスタQ2のエミッタは接地されている。トランジスタQ2のコレクタは、抵抗R14を介して直流電源に接続されている。また、トランジスタQ2のコレクタ電圧は、ステレオ/モノラル切替回路102内の各スイッチ102L、102Rの制御信号として、ステレオ/モノラル切替回路102に与えられる。
抵抗R5,R6としては、8Ωや4Ωなどスピーカのインピーダンスより非常に大きな100KΩのものを使用する。抵抗R7としては10KΩ程度のものを使用し、抵抗R8としては抵抗R6と同じ100KΩのものを使用する。抵抗R9としては100KΩのものを使用する。電解コンデンサC7によって、音声信号が紛れ込んできた時や接続時にDCが暴れるのを平滑する。抵抗R10は、電解コンデンサC7の放電用のもので、1MΩ程度のものを使用する。
ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが挿入されていない時は、電源が5Vだとすると、トランジスタQ1のベース電圧は、R8と(R7+R6)の抵抗分割から約2.6Vになり、トランジスタQ1のエミッタ電圧は2V付近になる。
一方、ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが挿入されている時には、ステレオ・ホーン・ジャックの内側接片42Rが外側切片41Rから外れるので、トランジスタQ1のベース電圧は約4.5Vとなり、トランジスタQ1のエミッタ電圧は約3.9Vとなる。エミッタ抵抗R11としては、ベース電流を考えて10KΩのものを使用する。抵抗R12としては10KΩのものを使用し、抵抗R13としては3.3KΩ程度のものを使用する。
ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが挿入されている時には、トランジスタQ2のベース電位が上がり、トランジスタQ2がオンし、トランジスタQ2のコレクタ電圧はLoとなる。したがって、ステレオ/モノラル切替回路102内の各スイッチ102L、102Rは、Lo側に切り換えられ、音声出力IC7には、Lチャンネルの音声入力信号とRチャンネルの音声入力信号とが入力される。この結果、ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグを介して接続された外部スピーカ(図示略)がSE駆動方式でステレオ駆動されることになる。
ステレオ・ホーン・ジャック4にプラグが挿入されていない時には、トランジスタQ1のエミッタ電圧は前述の通り低い2Vとなるので、抵抗R12と抵抗R13の抵抗分割により、トランジスタQ2はオフになり、トランジスタQ2のコレクタ電圧はHiとなる。したがって、ステレオ/モノラル切替回路102内の各スイッチ102L、102Rは、Hi側に切替えられ、音声出力IC7には、モノラルの音声信号のみが入力される。この場合、音声出力IC7内のLチャンネル用のオペアンプ71、72のみによってモノラルの音声信号が増幅される。この結果、内部スピーカ9がBTL駆動方式でモノラル駆動される。なお、この場合、音声出力IC7内のRチャンネル用のオペアンプ73、74の動作を停止させることが好ましい。
実施例1では内部スピーカがステレオであるため、常にL/R出力をドライブし続けるが、内部は出力の大きなBTL駆動で、外部出力は約半分の出力のSE駆動である。そのため、誤ってヘッドホーンを挿入しても被害は少ない。
実施例2では内部がモノラルなので外部出力端子(ステレオ・ホーン・ジャック4)から接続有無を検出して、接続なしなら、モノラルスピーカだけIC片側のBTL駆動で省エネルギー化を図り、外部接続有りならL/RステレオSE駆動を合理的に行う。また、いずれもプラグの抜き差し時のノイズを抑えることができる。
本実施例によれば、1つの音声出力ICで内部スピーカを出力の大きなBTL駆動、外部スピーカを安全なSE駆動で行える。また、内部スピーカがモノラルの場合は、外部との接続を見て省エネルギーを行える。スピーカ出力ICが1つであるため回路を小型化でき、かつ省電力である。
ステレオ・ホーン・ジャックを外部スピーカ用音声出力端子として有している機器であって、スピーカ駆動方式としてSE駆動方式が採用されている従来の音声回路の全体的な構成を示すブロック図である。 図1の音量コントロール回路2より後段部分の具体的な構成を示す電気回路図である。 スピーカ駆動方式としてBTL駆動方式が採用されている従来の音声回路の構成を示す電気回路図である。 前段のオペアンプ71の出力信号、後段のオペアンプ72の出力信号およびスピーカ出力の例を示す波形図である。 本発明の第1実施例を示す電気回路図である。 本発明の第2実施例を示す電気回路図である。
符号の説明
4 ステレオ・ホーン・ジャック
7 音声出力IC
9、9L、9R 内部スピーカ
71、72、73、74 オペアンプ
C2、C3、C5、C6 電解コンデンサ
101 混合回路(L&RMix.)
102 ステレオ/モノラル切替回路

Claims (1)

  1. モノラル用内部スピーカをBTL駆動方式で駆動させる回路と、ステレオ・ホーン・ジャックに接続される外部スピーカをSE駆動方式で駆動させる回路とを備えた音声回路において、
    Lチャンネルの入力音声信号およびRチャンネルの入力音声信号を混合してモノラルの音声信号を出力する混合回路、
    Lチャンネルの入力音声信号、Rチャンネルの入力音声信号および混合回路から出力されるモノラルの音声信号が入力され、Lチャンネルの入力音声信号か混合回路から出力されるモノラルの音声信号かの何れかを選択する第1のスイッチと、Rチャンネルの入力音声信号かGNDの何れかを選択する第2のスイッチとを備えており、第1切替モード時には、第1のスイッチがLチャンネルの入力音声信号を選択すると共に、第2のスイッチがチャンネルの入力音声信号を選択してLチャンネルの入力音声信号とRチャンネルの入力音声信号とを出力し、第2切替モード時には、第1のスイッチがモノラルの音声信号を選択すると共に、第2のスイッチがGNDを選択してモノラルの音声信号を出力するステレオ/モノラル切替回路、
    ステレオ/モノラル切替回路の後段に設けられ、第1切替モード時には、Lチャンネルの入力音声信号に対して、互いに逆極性の正極側Lチャンネル用音声出力信号および負極側L チャンネル用音声出力信号を出力するとともに、Rチャンネルの入力音声信号に対して、互いに逆極性の正極側Rチャンネル用音声出力信号および負極側Rチャンネル用音声出力信号を出力する機能を備え、第2切替モード時には、モノラルの音声信号に対して互いに逆極性の正極側モノラル音声出力信号および負極側モノラル音声出力信号を出力する機能を備えている音声出力IC、
    第1切替モード時には、音声出力ICから出力される正極側Lチャンネル用音声信号および負極側Lチャンネル用音声信号のうちの一方のLチャンネル用音声信号を、第1の電解コンデンサを介してステレオ・ホーン・ジャックのLチャンネル用切片に送るとともに、音声出力ICから出力される正極側Rチャンネル用音声信号および負極側Rチャンネル用音声信号のうちの一方のRチャンネル用音声信号を第2の電解コンデンサを介してステレオ・ホーン・ジャックのRチャンネル用切片に送り、第2切替モード時には、音声出力ICから出力される正極側モノラル音声出力信号および負極側モノラル音声出力信号のうちの一方のモノラル音声出力信号をステレオ・ホーン・ジャックを介して内部スピーカの一方の入力端子に送り、他方のモノラル音声出力信号を内部スピーカの他方の入力端子に送るための回路、ならびに
    ステレオ・ホーン・ジャックにプラグが差し込まれている場合には、ステレオ/モノラ
    ル切替回路の切替モードを第1切替モードに設定し、ステレオ・ホーン・ジャックにプラ
    グが差し込まれていない場合には、ステレオ/モノラル切替回路の切替モードを第2切替モードに設定するための切替制御回路、
    を備えていることを特徴とする音声回路。
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