JP2003177368A - 半導体光変調器、マッハツェンダ型光変調器、及び光変調器一体型半導体レーザ - Google Patents

半導体光変調器、マッハツェンダ型光変調器、及び光変調器一体型半導体レーザ

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JP2003177368A JP2001376557A JP2001376557A JP2003177368A JP 2003177368 A JP2003177368 A JP 2003177368A JP 2001376557 A JP2001376557 A JP 2001376557A JP 2001376557 A JP2001376557 A JP 2001376557A JP 2003177368 A JP2003177368 A JP 2003177368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路コア層に効率的に電界を印加し、尚
且つ変調波の伝搬特性を劣化させない半導体光変調器、
マッハツェンダ型光変調器、及び光変調器一体型半導体
レーザを提供する。 【解決手段】 半絶縁性の半導体基板101上にn型ク
ラッド層102を積層し、この上に光導波路層103を
形成する。光導波路層103は、クラッド層103b及
び103cと、クラッド層103b及び103cで挟ま
れた光導波路コア層103aとより成る。また、光導波
路層103上にはn型クラッド層104を形成する。こ
のように、光導波路層103の上下に形成するクラッド
層として、導電率が比較的高く、光吸収が比較的小さ
く、不純物が比較的拡散しにくいn型の半導体を用い、
更にn型クラッド層102及び104間に半絶縁性の層
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体光変調器、
マッハツェンダ型光変調器、及び光変調器一体型半導体
レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における半導体光変調器、特に
光の位相を操作する光位相変調器及びマッハツェンダ型
光変調器は、素子の小型化が可能であったり半導体レー
ザとの集積が可能であったり等の利点を有している。更
に、他の光変調器と比較してローコスト化が図れるとい
う利点も有している。
【0003】このような利点を有することから、特に長
距離大容量光通信において、短距離から中長距離までを
カバーする電気−光変換素子として半導体光変調器は広
く研究されている。また、マッハツェンダ型光変調器は
伝送距離を制限する波長チャーピングを原理的になくす
ことが可能なため、40Gbpsを超える高速動作変調
器として期待されている。
【0004】しかしながら、半導体光変調器では電極の
容量及びリード線のインダクタンスにより素子の動作速
度が制限される。このため、高速動作可能な光変調器を
作成する場合、進行波型電極を用いることが不可欠であ
る。また、進行波型電極を有する素子においては、伝搬
する変調波の損失を極力減らすことが重要となってく
る。
【0005】従来では、このような変調波の伝搬損失を
減らすために変調波の単位長さあたりの減衰係数を小さ
くすることや素子長を短くすること等が施されてきた。
一般的に、変調波の減衰係数を小さくするためには導電
層間の空隙を広くすることが有効であり、また、素子長
を短くするためには電界光学効果を持つコア層に効率よ
く電界をかけること、即ち導電層間を狭めることで単位
長さあたりの位相変調量を増すことが有効である。
【0006】以上のことを前提として、以下に、従来技
術による光位相変調器の層構造を2種類例示する。但
し、以下の説明において‘i−’は絶縁性であることを
意味し、‘p−’はp型の導電性であることを意味し、
‘n−’はn型の導電性であることを意味するものとす
る。
【0007】図1(a)は、従来技術において各層がド
ーピングされていない(ノンドープ型)の光位相変調器
の一例を光軸に対して垂直に切断した場合の層構造を示
す断面図である。この層構造を持つ光位相変調器110
0を以下の説明において従来技術1という。
【0008】図1(a)を参照すると、光位相変調器1
100は、絶縁性の基板(InP基板)1101上に、
ノンドープ、即ち導電性でないクラッド層(i−InP
クラッド層1102,1104)で挟まれたi−光導波
路コア層1103が形成されている。また、このように
形成された素子の上面及び下面には、それぞれ金属電極
(シグナル)1105a,金属電極(グランド)110
5bが形成されている。
【0009】この構成において、金属電極1105aと
1105bとの間の領域、即ち、光位相変調器を構成す
るi−InP基板1101,i−InPクラッド層11
02,i−光導波路コア層1103,i−InPクラッ
ド層1104の何れの層もドーピングが施されていない
ため導電性を持たない。これにより、金属電極1105
a,1105bを介して光位相変調器へ電界を加える場
合、変調波の伝搬特性、特に変調波の単位長さあたり損
失量を小さく抑えることができる。
【0010】このように従来技術1による光位相変調器
1100は、位相変調器を形成するいずれの層もドーピ
ングが施されておらず、導電性を持たない。そのため、
変調波の伝搬特性、特に変調波の単位長さあたりの損失
への影響が小さいという利点がある。
【0011】また、図1(b)は、従来技術において導
波路がpin型素子として構成された光位相変調器の一
例を光軸に対して垂直に切断した場合の層構造を示す断
面図である。この層構造を持つ光位相変調器1200を
以下の説明において従来技術2という。
【0012】図1(b)を参照すると、光位相変調器1
200は、n型の導電性を有するInP基板(n−In
P基板)1201上に、n型の導電性を持つクラッド層
(n−InPクラッド層)1202とp型の導電性を持
つクラッド層(p−InPクラッド層)1204とで挟
まれた絶縁性の光導波路コア層(i−光導波路コア層)
1203が形成されている。また、このように形成され
た素子において、p−InPクラッド層1204の上部
には金属電極(シグナル)1205aが、n−InP基
板1201上には金属電極(グランド)1205bがそ
れぞれ形成されている。
【0013】このように、ノンドープの光導波路コア層
1203をn型及びp型のクラッド層で挟み込むことで
構成されたpin型ダイオード構造を有する素子は、逆
バイアスを印加することでi−光導波路コア層1203
に効率的に電界を印加することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1では、電界をi−光導波路コア層1103に効率的
に印加することができないため、印加した電圧に対して
屈折率変化が小さいという問題が存在する。また、この
問題を解決するためには、所望の位相変化を得るために
素子長を長くする、若しくは高い電圧をかけることが必
要となるが、素子長を長くすることは素子の小型化とい
う半導体素子の利点に反し、更に変調波の損失を大きく
するという問題にもつながる。また、高い電圧をかける
ことは、素子の消費電力を高くし、更に素子の駆動回路
の形成が困難となるという問題にもつながる。
【0015】また、従来技術2では、i−光導波路コア
層1203上部のクラッド層にp型半導体を用いること
で、光、変調波に対する損失が大きくなるという問題を
有する。
【0016】また、このクラッド層にドーピングしたp
型の不純物は他の領域に拡散しやすい。このため、p型
の不純物がi−光導波路コア層1203に拡散すること
により、p型不純物イオンやキャリアがi−光導波路コ
ア層1203中に進入してしまうという問題が存在す
る。これは、i−光導波路コア層1203中にp型不純
物イオンやキャリアが、i−光導波路コア層1203を
伝搬する変調波の伝搬特性に悪影響を及ぼし、i−光導
波路コア層1203に効率的な電界が印加できなくなる
ためである。
【0017】また、上記のような問題を解決ために、ノ
ンドープである絶縁性の層をi−光導波路コア層120
3とp−InPクラッド層1204との間に設けるよう
構成し、これにより不純物拡散を軽減する方法が存在す
るか、このように構成した場合では、i−光導波路コア
層1203へ効率的に電界を印加することが困難となる
問題を有する。
【0018】また、pin型ダイオード構造を有する素
子では、必らず逆バイアスするように電界を印加しなけ
ればならず、素子の駆動電圧が制限される。
【0019】従って、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たものであり、光導波路コア層に効率的に電界を印加
し、尚且つ変調波の伝搬特性を劣化させない半導体光変
調器、マッハツェンダ型光変調器、及び光変調器一体型
半導体レーザを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光導波路層と、該光導波路
層に電界を印加する一対の電極とを有し、印加された前
記電界に基づいて前記光導波路層中を伝搬する光を変調
する半導体光変調器であって、前記光導波路層が、前記
一対の電極の間において、同一である所定の導電性の第
1及び第2のクラッド層間に形成されていることを特徴
としている。
【0021】これにより、請求項1記載の発明では、光
導波路層に効率的に電界を印加し、任意の電界を印加す
ることができる半導体光変調器を提供することが可能と
なる。
【0022】更に、請求項2記載の発明は、前記所定の
導電性が、n型であることを特徴としている。
【0023】これにより、請求項2記載の発明では、光
導波路層の上下に形成するクラッド層にドーピングする
不純物として、比較的拡散しにくいn型の不純物を用い
ることにより、光導波路層に不純物が拡散し、変調波の
伝搬損失が生じることを防止することが可能となる。ま
た、n型半導体はp型半導体と比べ、導電率が高く、光
吸収が小さいため、光及び変調波の損失の低減が可能と
なる。
【0024】更に、請求項3記載の発明は、前記第1及
び第2のクラッド層間に形成された光導波路層が、光導
波路コア層を含む1層以上の層より形成され、前記光導
波路層の少なくとも何れか1層以上が第1の半絶縁性半
導体層であることを特徴としている。
【0025】これにより、請求項3記載の発明では、光
導波路層を挟むクラッド層間を電気的に切断して、効率
よく発生した電界を光導波路層へ印加することが可能と
なる。
【0026】また、請求項4記載の発明は、入射光を第
1及び第2の光路に分派する分派器と、前記第1の光路
を構成する第1の光導波路と、前記第2の光路を構成す
る第2の光導波路と、前記第1の光導波路と前記第2の
光導波路とを合波する合波器と、前記第1及び第2の光
導波路の少なくとも一方上に形成された請求項1から3
のいずれか1項に記載の前記半導体光変調器と、を有す
ることを特徴としている。
【0027】これにより、請求項4記載の発明では、光
導波路層に効率的に電界を印加し、尚且つ変調波の伝搬
特性を劣化させない半導体光変調器が適用されたマッハ
ツェンダ型光変調器を提供することが可能となる。
【0028】また、請求項5記載の発明は、同一の半導
体基板上に、請求項1から3の何れか1項に記載の前記
半導体光変調器と、半導体レーザと、が形成され、前記
半導体光編著器と前記半導体レーザとが、前記光導波路
層により光学的に接続されていることを特徴としてい
る。
【0029】これにより、請求項5記載の発明では、光
導波路層に効率的に電界を印加し、尚且つ変調波の伝搬
特性を劣化させない半導体光変調器が同一基板上にモノ
リシックに形成された半導体レーザを提供することが可
能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】〔原理〕本発明を説明するにあた
り、本発明の原理を先に述べる。
【0031】本発明は、光導波路層を挟むように形成さ
れるクラッド層の材料としてn型の不純物が拡散された
半導体を用いる。また、本発明は、両クラッド層間に半
絶縁性半導体層を設けることで、両クラッド層が電気的
に接続されることを防止する。
【0032】本発明では、上記のように構成すること
で、本発明では変調波の損失に与える影響を低減し、尚
且つ光導波路層におけるコア層に効率的に電界を印加す
ることが可能となり、小型で、且つ高速、低電圧動作が
可能である半導体光位相変調器、マッハツェンダ型光変
調器、及び光変調器一体型半導体レーザを提供すること
が可能となる。
【0033】以下、本発明を好適に実施した形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。 〔第1の実施例〕まず、本発明の第1の実施例につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0034】図2は本実施例による光位相変調器100
を、光軸方向に対して垂直に切断した際の層構造を示す
断面図である。
【0035】図2を参照すると、光位相変調器100
は、半絶縁性の半導体基板101上に、n型の不純物が
拡散されたクラッド層(n型クラッド層102)が積層
されている。また、n型クラッド層102上には、光導
波路層103が形成される。
【0036】光導波路層103は、クラッド層103b
及び103cと、クラッド層103b及び103cで挟
まれた光導波路コア層103aとより構成される。ま
た、光導波路層103上には、n型の不純物が拡散され
たクラッド層(n型クラッド層104)が形成される。
【0037】ここで、光導波路層103は電界光学効果
を有するものである。また、光導波路層103を構成す
る光導波路コア層103aは半絶縁性となるようドーピ
ングされた半導体材料又は、ノンドープの半導体材料に
より形成される。ここで、本実施例では光導波路コア層
103aの膜厚を少なくとも0.2μm以上0.8μm
以下とする。また、光導波路コア層103aの上部又は
下部に形成されるクラッド層103b又は103cは半
絶縁性となるようドーピングされた半導体材料又は、ノ
ンドープの半導体材料により形成される。
【0038】但し、光導波路コア層103aをノンドー
プの半導体材料により形成した場合、クラッド層103
b,103cの少なくとも何れか一方を半絶縁性の半導
体材料で形成するか、若しくは、n型クラッド層102
及び104間の何れかに半絶縁性の半導体材料による層
を形成する。また、光導波路コア層103aを半絶縁性
の半導体材料により形成した場合、クラッド層103
b,103cを半絶縁性の半導体材料を用いて形成して
もノンドープの半導体材料で形成してもよく、更には形
成しなくてもよい。本実施例では、このようにn型クラ
ッド層102及び104間に半絶縁性の層を設けること
で、n型クラッド層102及び104間を電気的に切り
離す。
【0039】また、本実施例において、n型クラッド層
104上には金属電極105aが形成され、また、n型
クラッド層102上には光導波路層103と同じ側に金
属電極105bが形成される。
【0040】この構成において、2つの金属電極105
a,105bに電圧を印加すると、光導波路層103の
上面及び下面間に電位差が生じ、電界が発生する。この
電界は、光導波路層103に集中する。従って、電界光
学効果により光導波路コア層103aの屈折率が変化す
る。
【0041】このように、本実施例では、光導波路層1
03の上部又は下部に形成されるn型クラッド層10
2,104がn型の導電性を有する半導体材料で形成さ
れ、また、n型クラッド層102,104間には1層以
上の半絶縁性半導体層が形成される。これにより、光導
波路コア層103aに不純物が拡散することなく、且つ
効率的に光導波路コア層103aに電界を印加するよう
構成することが可能となる。
【0042】上記構成において、半絶縁性の半導体基板
101としては、不純物として鉄がドーピングされたI
nP基板を用いる。
【0043】また、光導波路コア層103aには、例え
ばバンドギャップ波長が1.5μmで膜厚が4〜12n
mのGaInAsP四次混晶と膜厚が5〜20nmのI
nPとを交互に積み重ねた量子井戸構造を有するMQW
を用いる。但し、これをAlGaInAsとAlInA
sとを用いた量子井戸構造を有するMQWにより形成し
てもよい。
【0044】また、n型クラッド層102,104に
は、例えばn型の不純物がドーピングされたInPを用
いる。ここで、n型の不純物としては、例えば1×10
18cm―3の珪素を用いる。但し、これに硫黄やセレ
ンを適用してもよい。
【0045】また、n型クラッド層102,104間に
形成する半絶縁層(クラッド層103b,103c、若
しくは図示しない層)には、例えば鉄がドーピングされ
た半導体(例えばInP)を用いる。但し、この半導体
としては、膜厚が少なくとも0.2μm以上であり、ド
ーピングされた鉄の濃度が少なくとも1×1016cm
−3以上であるものを用いる。
【0046】また、クラッド層103b,103cの膜
厚は1〜3μm程度とする。更に、金属電極105a,
105bは、金メッキによる厚みを含んだ膜厚が5〜3
0μmとする。
【0047】上記のように構成された光位相変調器の金
属電極105a,105b間に電位差を与えた場合、n
型クラッド層102,104に大量の伝導電子が存在
し、この電子が電界を打ち消すように働くため、n型ク
ラッド層102,104内には電界が発生しない。
【0048】また、n型クラッド層102,104間に
設けた半絶縁層(不純物として鉄がドーピングされた半
導体層とする)内部では、ドーピングされた鉄が半導体
層中で深いアクセプタとして機能し、近傍に存在する電
子を捕獲してイオン化するため、自由電子が存在しな
い。このため、この半絶縁層中では電流が流れることが
阻止され、層全体が略絶縁体として機能する。
【0049】従って、クラッド層103b,103c双
方に鉄がドーピングされているとすると、図1における
層構造では、光導波路コア層103aとクラッド層10
3b,103cとの合計が絶縁層として機能する。
【0050】また通常、珪素等のn型の不純物は亜鉛等
のp型不純物と比較すると拡散しにくい。このため、本
実施例による層構造では、設計時に意図したドーピング
プロファイルが略所望する通り実現される。従って、本
実施例では、絶縁層の膜厚が光導波路コア層103aと
クラッド層103b,103cとの合計の厚さに正確に
等しく、また、この絶縁層がp型不純物イオンやキャリ
アによる影響を受けないため、光導波路コア層103a
に対して効率的に電界を印加することが可能となる。
【0051】また、本実施例では、n型不純物が拡散さ
れた半導体に比べ、光吸収が大きく、導電率の小さいp
型の不純物が拡散された半導体を使用していないため、
金属電極105aを伝搬する変調波信号の伝搬損失及
び、光導波路を伝搬する光の伝搬損失を低減することが
できる。
【0052】これに対し、例えば従来のpin型ダイオ
ード構造では、p型の不純物が拡散された層を用いてい
るため、このp型の不純物が光導波路コア層103aへ
拡散し、光導波路コア層103aに内部までキャリアが
存在してしまい、光導波路コア層103aが絶縁層とな
らない。このため、金属電極105aを伝搬する変調波
信号の伝搬損失が増大する。
【0053】例えば40GHzの変調波に関しては、p
型の不純物が拡散していない状態に比べ、p型の不純物
が拡散し、その濃度が1×1016cm―3程度になっ
た光導波路コア層103aでは、変調波の損失が、拡散
していないものに比べて4倍程度に増大する。
【0054】また、光導波路コア層103aにp型の不
純物が拡散されると、光導波路コア層103aに残留す
る正孔の存在のためにキャリア効果が生じ、変調速度が
制限されるという不具合が発生する可能性がある。
【0055】更にまた、不純物拡散を制御するために、
光導波路コア層103aとp型の不純物が拡散されたク
ラッド層との間にノンドープのInP層を例えば0.5
μmの膜厚で設けた場合、光導波路コア層103aへの
p型の不純物の拡散は減少させることが可能であるが、
ノンドープのInP層への拡散は存在するため、変調波
の損失は増加する。更にこのように構成した場合、抵抗
率の大きいp型半導体層が設けられているため、本実施
例のような、膜厚0.5μmの光導波路コア層103a
と例えば膜厚0.5μmの半絶縁性のクラッド層とをn
型クラッド層102,104で挟んだ構成を有する光位
相変調器と比較して、変調波の損失は2割以上大きい。
【0056】光の損失については、例えば、従来のpi
n型ダイオード構造では、p型半導体での光吸収により
本実施例の構造より光損失は2倍程度大きい。
【0057】また、本実施例の層構造を有する光位相変
調器100では、例えば金属電極105a,105b間
に5Vの電位差を与えた場合、光導波路コア層103a
に約5×104V/cm以上の電界が印加されるが、上
記従来のpin型ダイオード構造を有する光位相変調器
では、p型の不純物が拡散していないと仮定しても、同
等かそれ以下の電界しか印加することができない。
【0058】このように本実施例による光位相変調器1
00は、従来のものと比較して、光損失や印加させる電
界の効率の面でも非常に大きなメリットを有している。
【0059】次に、図3を用いて本実施例による光位相
変調器100の具体的構成例を説明する。ここで、図3
(a)は光位相変調器100を集中定数型で構成した場
合の集中定数型光位相変調器200の俯瞰図であり、図
3(b)は光位相変調器100を分布定数型(進行波
型)で構成した場合の分布定数型光位相変調器300の
俯瞰図である。
【0060】図3(a)に示す集中定数型光位相変調器
200において、金属電極105aにはバイアス電源3
のマイナス(−)側が接続され、金属電極105bには
バイアス電源3のプラス(+)側が接続される。また、
容量6を介して信号電源4が金属電極105a,105
bに接続される。ここで、電界光学効果により光導波路
コア層103aの屈折率が変化すると、これを伝搬する
光の速度が変化する。従って、光導波路コア層103a
に入力された光1は、光位相変調器200を通過するこ
とにより位相が変調される。但し、変調させる位相値
は、光導波路コア層103aを形成する半導体材料に対
応して、印加する電圧値を設定することにより制御する
ことができる。
【0061】また、図3(b)に示す分布定数型光位相
変調器300において、金属電極105aにバイアス電
源3のマイナス側が、金属電極105bにバイアス電源
3のプラス側が接続され、金属電極105a及び105
bにそれぞれ信号電源4が容量6を介して接続される。
また、信号電源4から出力された変調波信号2は金属電
極105aを伝搬し、並列して伝搬する光1を変調す
る。従って、光導波路コア層103aに入力された光1
は、光位相変調器300を通過することにより位相が変
調される。但し、変調させる位相値は、光導波路コア層
103aを形成する半導体材料に対応して、入力する変
調波信号2の電圧値を設定することにより制御すること
ができる。 〔第2の実施例〕次に、本発明の第2の実施例について
以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0062】本実施例は、第1の実施例で例示した位相
変調器100をマッハツェンダ型光変調器10に適用し
たものである。図4に本実施例によるマッハツェンダ型
光変調器の俯瞰図を示す。
【0063】図4を参照すると、マッハツェンダ型光変
調器10は、半導体基板11上に、入力された光20を
2分派する分派器14と、2分派された光の位相を印加
された電圧に基づいてそれぞれ変調する光位相変調器1
2,13と、光位相変調器12,13によりそれぞれ変
調された光を合波する合波器15と、を有して構成され
る。また、分派器14と光位相変調器12と合波器15
とは導波路18により光学的に接続され、分派器14と
光位相変調器13と合波器15とは導波路19により光
学的に接続されている。
【0064】本実施例において、半導体基板11には、
例えば鉄が不純物としてドーピングされたInP基板を
用いる。また、分派器14,合波器15には、例えばマ
ルチモード干渉結合器(MMIカプラ)を用いる。
【0065】この構成において光20は、分派器14に
より均等の強度及び波長を有する光21a,21bに分
派され、導波路18,19にそれぞれ出力される。その
後、導波路18に入力された光21aは光位相変調器1
2により変調され、また、導波路19に入力された光2
1bは光位相変調器13により変調される。
【0066】ここで、光位相変調器12,13には、第
1の実施例による光位相変調器100が適用される。ま
た、光位相変調器12,13は、それぞれ同じ電圧でバ
イアスされており、どちらか一方のみ、又は双方の金属
電極(105a,105b間)に信号電圧が印加され
る。但し、双方の金属電極(105a,105b間)に
信号電圧を印加する場合、それぞれに印加する信号電圧
は、位相が揃って且つ反対向きであるものとする。
【0067】このように信号電圧を印加すると、それぞ
れの光位相変調器12,13に入力された光21a,2
1bは異なる位相変調を受け、その後、合波器15によ
り合波される。
【0068】このとき、合波器15で合波される光21
a,21bの位相差が2nπ(nは整数)である場合、
合波器15における干渉の結果、出力導波路17から光
20aと同等の強度(多少の減衰は含まれるが従来と比
較して十分な程度の強度が保たれている)である光20
bが出力される。これに対して、光21a,21bの位
相差が2(n+1)πである場合、干渉の結果、打ち消
し合い、出力導波路17には光20bが出力されない。
【0069】従って、マッハツェンダ型光変調器10で
は、光位相変調器12,13に印加した電圧によって、
出力される光20bの強度が変調される。そこで、第1
の実施例による光位相変調器100を適用することによ
り、変調波の伝搬損失が低減され、且つ、光導波路コア
層103aへの効率的な電界の印加が可能となり、伝送
速度の向上が可能となる。 〔第3の実施例〕次に、第1の実施例で例示した光位相
変調器100の凸部(又はメサともいう)の両側に半絶
縁性の半導体壁を設けた層構造を有する光位相変調器1
10を第3の実施例として説明する。
【0070】図5は、本実施例による光位相変調器11
0を光軸に対して垂直に切断した際の層構造を示す断面
図である。
【0071】図5を参照すると、本実施例による光位相
変調器110は、第1の実施例で図2を用いて説明した
構造において、n型クラッド層102の上部と光導波路
層103とn型クラッド層104とより成る凸部の両側
に半絶縁性の半導体層(半絶縁性半導体層116a,1
16b)が形成された構成となっており、金属電極11
5aは、この半絶縁性半導体層116a,116bに架
橋する形で、n型クラッド層104に接するように形成
されている。
【0072】本実施例では、このようにメサ形状となる
共振器部分を半絶縁性の半導体で側面より挟み込むこと
により、より効率よく電界を光導波路コア層103aに
存在させることが可能となる。
【0073】また、半絶縁性半導体層116a,116
bは、例えば鉄がドーピングされた半導体(例えばIn
P)を用いて形成する。但し、この半絶縁性の半導体と
しては、横方向の膜厚が少なくとも0.2μm以上であ
り、ドーピングされた鉄の濃度が少なくとも1×10
16cm−3以上であるものを用いる。 〔第4の実施例〕次に、本実施例において、第1の実施
例で例示した光位相変調器100と、半導体レーザと、
を同一の基板上にモノリシックに形成した場合のレーザ
一体型光位相変調器120を例に挙げて説明する。
【0074】図6は、本実施例によるレーザ一体型光位
相変調器120を光軸と平行に半導体基板101に対し
て垂直に切断した際の層構造を示す断面図である。
【0075】図6を参照すると、レーザ一体型光位相変
調器120は、半導体レーザが形成された領域(半導体
レーザ領域100B)と光位相変調器100が形成され
た領域(光位相変調領域100A)とを有して構成され
ている。
【0076】また、本実施例では、半導体レーザ領域1
00Bと光位相変調領域100Aとの間に、これらを電
気的に切断するためのアイソレーション領域100Cを
設ける。これらの層構造は、半導体基板101とn型ク
ラッド層102とが光位相変調領域100Aから、アイ
ソレーション領域100C,半導体レーザ領域100B
まで、それぞれ同一層として形成されている。
【0077】半導体レーザ領域100Bに着目すると、
n型クラッド層102上に、クラッド層123bがクラ
ッド層103bの上面と同一面になるように、また、活
性層123aが光導波路コア層103aと光結合できる
ように形成され、その後にp型クラッド層104aがn
型クラッド層104の上面と同一面になるまで積層され
た後、金属電極125aが形成される。
【0078】また、アイソレーション領域100Cに注
目すると、n型クラッド層102上のクラッド層103
b及び光導波路コア層103aが光位相変調領域100
Aとアイソレーション領域100Cとで同一層として形
成されており、その上にn型クラッド層104の上面と
同一面となるまで半絶縁性の半導体層(半絶縁性半導体
層126)が積層されている。但し、この半絶縁性の半
導体としては、鉄が少なくとも1×1016cm−3
上の濃度でドーピングされたものを用いる。
【0079】但し、本実施例では、図6のように、光導
波路コア層103aの例えば上面に半絶縁性半導体層を
設ける構成でなく、光導波路コア層103aの下部や、
その両方に、半絶縁性半導体層や誘電体層や空気又は真
空等の層、又はこれらのうち何れか2つ以上より成る層
を設けることで、半導体レーザ100Bと光位相変調領
域100Aとを電気的に分離するよう構成してもよい。
【0080】これにより、本実施例では、半導体レーザ
や光位相変調器100に電気信号を入力した際に、各々
における相互作用が改善されたレーザ一体型光位相変調
器120を実現することができる。
【0081】また、本実施例による半導体レーザの層構
造としては、図2に示す光位相変調器100の層構造に
おいて、光導波路コア層103aを活性層123aとし
たものとなっている。この活性層123aとしては、光
導波路コア層103aと同一の材料で形成しても、異な
る材料で形成してもよい。但し、異なる材料を用いて形
成した場合、光の反射が生じないように、電気信号を入
力した際の双方の屈折率が同等となるように構成すると
よい。
【0082】また、本実施例では、図6のように、光位
相変調領域100A(光位相変調器)を設けているが、
この部分にマッハツェンダ形光変調器を設けて、光の変
調を行うようにしてもよい。 〔他の実施例〕また、上記した各実施例は、本発明を好
適に実施した形態の一例に過ぎず、本発明は、その主旨
を逸脱しない限り、種々変形して実施することが可能な
ものである。 (付記1)光導波路層と、該光導波路層に電界を印加す
る一対の電極とを有し、印加された前記電界に基づいて
前記光導波路層中を伝搬する光を変調する半導体光変調
器であって、前記光導波路層が、前記一対の電極の間に
おいて、同一である所定の導電性の第1及び第2のクラ
ッド層間に形成されていることを特徴とする半導体光変
調器。 (付記2)半絶縁性半導体基板上に形成された第1のク
ラッド層と、該第1のクラッド層上に形成された光導波
路層と、該光導波路層上に形成された第2のクラッド層
と、前記第2のクラッド層上に形成された第1の電極
と、前記第1のクラッド層上に形成された第2の電極
と、を有し、前記第1及び第2のクラッド層は、同一の
所定の導電性を有することを特徴とする半導体光変調
器。 (付記3)前記所定の導電性は、n型であることを特徴
とする付記1又は2に記載の半導体光変調器。 (付記4)前記第1及び第2のクラッド層間に形成され
た光導波路層は、光導波路コア層を含む1層以上の層よ
り形成され、前記光導波路層の少なくとも何れか1層以
上が第1の半絶縁性半導体層であることを特徴とする付
記1から3の何れか1項に記載の半導体光変調器。 (付記5)前記光導波路コア層は、ノンドープ層であ
り、前記第1の半絶縁性半導体層は、前記光導波路コア
層の上部及び下部の少なくとも一方に形成されているこ
とを特徴とすることを特徴とする付記4に記載の半導体
光変調器。 (付記6)前記光導波路コア層は、量子井戸構造を有す
ることを特徴とする付記4又は5記載の半導体光変調
器。 (付記7)前記光導波路層の両側面に、各々第2又は第
3の半絶縁性半導体層を有することを特徴とする付記1
から5の何れか1項に記載の半導体光変調器。 (付記8) 前記第1及び第2の電極は、進行波型電極
であることを特徴とする付記2記載の半導体光変調器。 (付記9)入射光を第1及び第2の光路に分派する分派
器と、前記第1の光路を構成する第1の光導波路と、前
記第2の光路を構成する第2の光導波路と、前記第1の
光導波路と前記第2の光導波路とを合波する合波器と、
前記第1及び第2の光導波路の少なくとも一方上に形成
された請求項1から7のいずれか1項に記載の前記半導
体光変調器と、を有することを特徴とするマッハツェン
ダ型光変調器。 (付記10)前記半導体光変調器は、同一の半導体基板
上に形成されていることを特徴とする付記9記載のマッ
ハツェンダ型光変調器。 (付記11) 同一の半導体基板上に、請求項1から7
の何れか1項に記載の前記半導体光変調器と、半導体レ
ーザと、が形成され、前記半導体光変調器と前記半導体
レーザとが、前記光導波路層により光学的に接続されて
いることを特徴とする光変調器一体型半導体レーザ。 (付記12) 前記半導体光変調器と前記半導体レーザ
との間に、該半導体光変調器と該半導体レーザとを電気
的に切断するアイソレーション領域を有することを特徴
とする付記11に記載の光変調器一体型半導体レーザ。 (付記13)前記アイソレーション領域は、前記半導体
光変調器と前記半導体レーザとを光学的に接続する前記
光導波路層の上部及び下部の少なくとも何れか一方に、
第3の半絶縁性半導体層が形成されていることを特徴と
する付記12に記載の光変調器一体型半導体レーザ。
【0083】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、光導波路層に効率的に電界を印加し、尚
且つ印加する電界の方向が任意の半導体光変調器を提供
することが可能となる。
【0084】更に、請求項2記載の発明によれば、光導
波路層の上下に形成するクラッド層として導電率が比較
的高く、光吸収が比較的小さく、不純物が比較的拡散し
にくいn型の半導体を用いることにより、変調波の伝搬
特性を劣化させず、尚且つ光導波路層に不純物が拡散
し、変調波の伝搬損失が生じることを防止することが可
能となる。
【0085】更に、請求項3記載の発明によれば、光導
波路層を挟むクラッド層間を電気的に切断して、効率よ
く発生した電界を光導波路層へ印加することが可能とな
る。
【0086】また、請求項4記載の発明によれば、光導
波路層に効率的に電界を印加し、尚且つ変調波の伝搬特
性を劣化させない半導体光変調器が適用されたマッハツ
ェンダ型光変調器を提供することが可能となる。
【0087】また、請求項5記載の発明によれば、光導
波路層に効率的に電界を印加し、尚且つ変調波の伝搬特
性を劣化させない半導体光変調器が同一基板上にモノリ
シックに形成された半導体レーザを提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による光変調器の層構造を示す図であ
り、(a)はノンドーピング型素子として形成された光
変調器1100の層構造を示し、(b)はpin型素子
として形成された光変調器1200の層構造を示す。
【図2】本発明の第1の実施例による光位相変調器10
0を光軸に対して垂直に切断した際の層構造を示す断面
図である。
【図3】本発明の第1の実施例による光位相変調器10
0の具体的構成例を示す俯瞰図であり、(a)は光位相
変調器100を用いて構成された集中定数型光位相変調
器200を示し、(b)は光位相変調器100を用いて
構成された分布定数型(進行波型)光位相変調器300
を示す。
【図4】本発明の第1の実施例による光位相変調器10
0を用いて構成されたマッハツェンダ型光変調器10の
構成を示す俯瞰図である。
【図5】本発明の第3の実施例による光位相変調器11
0を光軸に対して垂直に切断した際の層構造を示す断面
図である。
【図6】本発明の第4の実施例によるレーザ一体型光変
調器120を光軸に沿って半導体基板101と垂直に切
断した際の層構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光 2 変調波信号 3 バイアス電源 4 信号電源 5 抵抗 10 マッハツェンダ型光変調器 11、101 半導体基板 12、13、100、110 光位相変調器 14 分派器 15 合波器 16 入力導波路 17 出力導波路 18、19 導波路 20a、20b、21a、21b 光 100A 光位相変調領域 100B 半導体レーザ領域 100 アイソレーション領域 102、104 n型クラッド層 103 光導波路層 103a 光導波路コア層 103b、103c、123b クラッド層 104a p型クラッド層 105a、105b、125a 金属電極 116a、116b 半絶縁性半導体層 120 レーザ一体型光位相変調器 123a 活性層 126 半絶縁性半導体層 1100 光変調器(ノンドーピング型素子) 1101、1201 i−InP基板 1102、1104 i−InPクラッド層 1103、1203 i−光導波路層 1105a、1205a 金属電極(シグナル) 1105b、1205b 金属電極(グランド) 1200 光変調器(pin型素子) 1202 n−InPクラッド層 1204 p−InPクラッド層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路層と、該光導波路層に電界を印
    加する一対の電極とを有し、印加された前記電界に基づ
    いて前記光導波路層中を伝搬する光を変調する半導体光
    変調器であって、 前記光導波路層が、前記一対の電極の間において、同一
    である所定の導電性の第1及び第2のクラッド層間に形
    成されていることを特徴とする半導体光変調器。
  2. 【請求項2】 前記所定の導電性は、n型であることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体光変調器。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のクラッド層間に形成
    された光導波路層は、光導波路コア層を含む1層以上の
    層より形成され、前記光導波路層の少なくとも何れか1
    層以上が第1の半絶縁性半導体層であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の半導体光変調器。
  4. 【請求項4】 入射光を第1及び第2の光路に分派する
    分派器と、 前記第1の光路を構成する第1の光導波路と、 前記第2の光路を構成する第2の光導波路と、 前記第1の光導波路と前記第2の光導波路とを合波する
    合波器と、 前記第1及び第2の光導波路の少なくとも一方上に形成
    された請求項1から3のいずれか1項に記載の前記半導
    体光変調器と、 を有することを特徴とするマッハツェンダ型光変調器。
  5. 【請求項5】 同一の半導体基板上に、請求項1から3
    の何れか1項に記載の前記半導体光変調器と、半導体レ
    ーザと、が形成され、 前記半導体光編著器と前記半導体レーザとが、前記光導
    波路層により光学的に接続されていることを特徴とする
    光変調器一体型半導体レーザ。
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