JP2002139717A - 光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置 - Google Patents

光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置

Info

Publication number
JP2002139717A
JP2002139717A JP2000337472A JP2000337472A JP2002139717A JP 2002139717 A JP2002139717 A JP 2002139717A JP 2000337472 A JP2000337472 A JP 2000337472A JP 2000337472 A JP2000337472 A JP 2000337472A JP 2002139717 A JP2002139717 A JP 2002139717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical waveguide
waveguide ridge
semiconductor substrate
optical
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000337472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4828018B2 (ja
Inventor
Hitoshi Tada
仁史 多田
Kazuhisa Takagi
和久 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000337472A priority Critical patent/JP4828018B2/ja
Priority to US09/817,058 priority patent/US6778751B2/en
Priority to DE10131143A priority patent/DE10131143B4/de
Publication of JP2002139717A publication Critical patent/JP2002139717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4828018B2 publication Critical patent/JP4828018B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/015Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on semiconductor elements having potential barriers, e.g. having a PN or PIN junction
    • G02F1/025Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on semiconductor elements having potential barriers, e.g. having a PN or PIN junction in an optical waveguide structure
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2201/00Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00
    • G02F2201/06Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00 integrated waveguide
    • G02F2201/063Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00 integrated waveguide ridge; rib; strip loaded
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2201/00Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00
    • G02F2201/12Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00 electrode
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2202/00Materials and properties
    • G02F2202/42Materials having a particular dielectric constant

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光変調器の素子容量を少なくし高周波性能を
向上させる。 【解決手段】 光導波路リッジ14の側面に、その頂部
から半導体基板12表面まで一様に平坦な平坦部14a
を設け、この平坦部14aが半導体基板12の露呈面に
接触する様にし、光導波路リッジ14の頂部から側面上
に誘電体膜16を介し、この誘電体膜16に密着させて
p側電極22を設け、さらに延在させて半導体基板の露
呈面上に誘電体膜16を介してp側電極22のボンディ
ングパッド部22aを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光変調器および
その製造方法並びに光半導体装置に係り、特に光通信用
として用いられる光変調器とその製造方法並びに光変調
器を組み合わせた光半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーを用いた公衆通信網の普及
には、半導体レーザの高性能化とこの半導体レーザを安
価に製造するために歩留りをよくすることが重要であ
る。特に半導体レーザの高性能化には、情報量の増大に
対応するためのレーザ光の高速変調が必須の要件であ
る。このレーザ光の高速変調には、変調時の波長の変動
を小さくして長距離の伝送を可能にするために、これま
での単一モード半導体レーザの注入電流を変えて直接変
調する方式では、注入キャリア密度の変動による波長変
動(波長チャーピング)が大きいため、たとえば、10
Gbps以上の長距離・高速変調には使用することがで
きない。
【0003】そこで10Gbpsの伝送システムではこ
れまでの直接変調方式に変えて外部変調方式が採用され
る。これは通常半導体レーザを一定強度で発振させてお
いて、光の透過量をオン・オフできる波長チャーピング
の小さい光変調器を通すことによって変調を行う方式で
ある。
【0004】この外部変調方式に用いられる光変調器に
は、電界吸収型光変調器(以下EAM(Electroabsorpti
on Modulator)という)が使用され、単層の厚い光吸収
層を用いるものではフランツ・ケルディッシュ効果によ
る、また多重量子井戸構造を用いるものではシュタルク
シフト効果による、吸収スペクトル変化を用いて消光を
行う。すなわち、光変調器では印加される逆バイアス電
圧に応じてレーザ光の吸収が変化するため、光変調器に
接続された高周波電気回路に変調信号電圧を印加する
と、光変調器の出射端面から出射されるレーザ光には信
号電圧に対応した強度変調が施されることになる。
【0005】さらに次世代の20Gbps以上の高速通
信においても、低チャープで、小型で、低電圧動作等の
メリットから超高速半導体光変調器が注目されている。
このような用途に用いられる超高速の半導体光変調器を
実現するためには、光変調器素子の素子容量を小さくす
ることが重要な課題になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図25は従来の光変調
器の斜視図、図26はこの光変調器のXXVI−XXV
I断面における断面図である。図25、図26におい
て、200は光変調器、202はn型InP基板(以
下、n型導電性を“n−”、p型導電性を“p−”で表
す。)、204はn−InPクラッド層、206は光吸
収層、208はp−InPクラッド層、210はp−I
nGaAsコンタクト層、212はSiO2などの表面
保護膜、214はポリイミド、216はp側オーミック
電極、216aはボンディングパッドで、218はn側
オーミック電極である。
【0007】次に従来の光変調器の製造方法について説
明する。図27,図28,図29は製造工程に従って示
した光変調器の断面図である。まず、n−InP基板2
02上に、n−InPクラッド層204、光吸収層20
6、p−InPクラッド層208、p−InGaAsコ
ンタクト層210をエピタキシャル成長する。次にSi
O2等の絶縁膜を表面に形成し、幅2〜3ミクロンメー
タ(μm)のストライプ状のマスクパターン220を形
成する(図27参照)。
【0008】次いで、マスクパターン220をマスクと
して、ドライエッチングにより光吸収層206を越える
程度、たとえば幅2〜3μmの深さまでエッチングし、
リッジ222を形成する(図28参照)。次に、SiO
2膜等の表面保護膜212を形成し、ポリイミド214
を塗布して、表面を平坦化する。次にリッジ222の頂
部にオーミックコンタクトのための開口224を形成す
る(図29参照)。
【0009】次にp側オーミック電極216及びn側オ
ーミック電極218を形成し、図25、図26に示され
た光変調器として完成する。このように形成された、光
変調器200の素子容量は、光吸収層206の容量とボ
ンディングパッド216aの容量の和となる。しかし光
吸収層206の容量は、光変調器200のダイナミック
レンジとか消光特性を満足させるための素子性能で決定
されるので、ある一定の容量までしか小さくできない。
【0010】またボンディングパッド216aの大きさ
も、ボンディングワイヤの接着面積を考慮すると、50
μm×50μm程度の面積が限界で、これより小さくす
るのが困難である。そこでボンディングパッド216a
を絶縁性のポリイミド214の表面に形成することによ
り、ボンディングパッド216aの容量を小さくしてい
た。しかしながら、さらに高速変調が要求される40G
bps以上の光変調器では、素子容量として0.1pf
以下が求められており、従来の光変調器構造、すなわち
ポリイミド214の膜厚を大きくして容量を下げるとい
う構造では、ポリイミド214の形成が困難になるとい
う問題があった。
【0011】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、第1の目的は、素子容量が小さく高周
波性能に優れた光変調器を提供することであり、第2の
目的は、素子容量が小さく高周波性能に優れた光変調器
を簡単な工程により製造する製造方法を提供することで
あり、さらに高周波性能に優れた光変調器を備えた光半
導体装置を提供することである。なお公知文献として
は、特開平3−263388号公報がある。これは能動
層を含む半導体多層構造のメサストライプとこのメサス
トライプの両側にInP高抵抗層を配した光変調器にお
いて、光変調器の高速性能を高めるために、メサストラ
イプの上部と高抵抗半導体基板上に設けられたボンディ
ングパッドとをエアブリッジ構造で接続することにより
素子容量を小さくしたものであり、以下に述べる本発明
の光変調器とリッジ構造が相違する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光変調器
は、主面の一部に露呈面を有する半絶縁性の半導体基板
と、この半導体基板上に配設され、第1導電型の第1ク
ラッド層、光吸収層、及び第2導電型の第2クラッド層
を有するとともに、その側面に頂部から半導体基板まで
一様に平坦な平坦部を有し、この平坦部が半導体基板の
露呈面に接触した光導波路リッジと、この光導波路リッ
ジ及び半導体基板を覆うとともに光導波路リッジの頂部
上に第1の開口を、また半導体基板の露呈面を除く半導
体基板上に第2の開口を有した誘電体膜と、この誘電体
膜上に配設されるとともに第1の開口を介して光導波路
リッジの頂部上に配設され、誘電体膜表面に密着して光
導波路リッジ側面の平坦部上に延在し、半導体基板の露
呈面を経由して半導体基板上に端部が配設された第1の
電極と、半導体基板上に配設され、誘電体膜に配設され
た第2の開口を介して上記第1クラッド層と接続された
第2の電極と、を備えたもので、第1の電極に起因する
容量は、半導体基板による容量となり、これを小さくす
ることができる。
【0013】さらに、光導波路リッジの両側に半導体基
板の露呈面を有し、光導波路リッジの両側面に平坦部を
有するとともに、第1の電極が光導波路リッジの両側に
延在し、端部が光導波路リッジの両側に配設されたもの
で、第1の電極に基づく容量のばらつきが少ない構成と
することができる。
【0014】さらに、第1の電極が配設された領域を除
いて、第1クラッド層が光導波路リッジの外側の半導体
基板上にさらに延在したもので、半導体基板の露呈面を
形成するためのマスク合わせが容易になる。
【0015】さらに、第2の電極が第1クラッド層の延
在した部分に第2の開口を介して配設されたもので、第
2の電極と第1クラッド層との接続が容易になる。
【0016】さらに、光導波路リッジの側面の平坦部が
半導体基板の露呈面に接触した部分を含む光導波路リッ
ジ基底部であって、誘電体膜と第1の電極との間に誘電
体をさらに配設したもので、第1の電極と光導波路リッ
ジ側面の第1クラッド層とに起因する電気容量を小さく
することができる。
【0017】さらに、第1の電極が配設された領域を除
き光導波路リッジの直下を含む半導体基板に配設された
第1導電型の導電層をさらに備えるとともに、この導電
層に誘電体膜の第2の開口を介して第2の電極が配設さ
れたもので、光導波路リッジの構成が簡単になる。
【0018】さらに、光導波路リッジ側面と誘電体膜と
の間に光導波路リッジの幅寸法よりも薄い層厚の高抵抗
半導体層が配設されたもので、光導波路リッジの表面の
保護をより確実にすることができる。
【0019】また、この発明に係る光半導体装置は、上
記の光変調器のいずれか一つと、この光変調器の光吸収
層に光軸を一致させた半導体レーザ素子と、を備えたも
ので、高周波特性に優れた光半導体装置を構成すること
ができる。
【0020】さらに、半導体レーザ素子が半絶縁性の半
導体基板上に光導波路リッジを有するリッジ型であっ
て、光変調器と同一基板上に配設されたもので、半導体
レーザ素子と光変調器とをモノリシックに構成すること
ができる。
【0021】また、この発明に係る光変調器の製造方法
は、半絶縁性の半導体基板上に第1導電型の第1クラッ
ド層、光吸収層、及び第2導電型の第2クラッド層を形
成する第1の工程と、写真製版工程とエッチングにより
半導体基板の露呈面を形成するとともに、側面に頂部か
ら半導体基板まで一様に平坦な平坦部を有し、この平坦
部が半導体基板の露呈面に接触した光導波路リッジを形
成する第2の工程と、半導体基板上に誘電体膜を形成
し、光導波路リッジ頂部に第1の開口を、半導体基板の
露呈面を除く半導体基板上に第2の開口を形成する第3
の工程と、第1の開口を介して光導波路リッジの頂部上
に配設され、誘電体膜表面に密着して光導波路リッジ側
面の平坦部上に延在し、半導体基板の上記露呈面を経由
して半導体基板上に端部が配設された第1の電極を形成
する第4の工程と、第2の開口を介して第1クラッド層
と接続された第2の電極を形成する第5の工程と、を含
むもので、素子容量の少ない光変調器を簡単な工程で製
造することができる。
【0022】さらに、第2の工程において光導波路リッ
ジの両側に半導体基板の露呈面を形成し、光導波路リッ
ジの両側面に平坦部を形成するとともに、第4の工程に
おいて第1の電極を光導波路リッジの両側に延在させ、
光導波路リッジの両側に端部を形成するもので、第1の
電極形成に際してマスク合わせが簡単になる。
【0023】さらに、第1の工程に先立って、半絶縁性
の半導体基板の一部に第1導電型の導電層を形成する工
程をさらに含み、第2の工程において半導体基板の露呈
面を形成するとき導電層の露呈面も形成し、第5の工程
において、第2の電極が第2の開口を介して導電層上に
形成されるもので、光導波路リッジの形成と第1、第2
の電極の設置面とを同時に形成でき、素子の製造工程が
簡単になる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態1
は、光導波路リッジの側面に、その頂部から半導体基板
表面まで一様に平坦な平坦部を設け、この平坦部が半導
体基板の露呈面に接触する様にし、誘電体膜を介して、
光導波路リッジの頂部から側面上をこの誘電体膜に密着
させて第1の電極を設け、さらに延在させて半導体基板
の露呈面に第1の電極の端部を設けたものである。
【0025】図1はこの発明の実施の形態1に係る光変
調器の斜視図である。図1において、10は光変調器、
12は半導体基板としての半絶縁性InP基板、14は
光導波路リッジ、16は誘電体膜としてのSiO2から
なる表面保護膜で光導波路リッジ14および半導体基板
12上を覆っている。18、20は第1、第2の開口と
しての表面保護膜の開口、22は第1の電極としてのp
側電極で22aはその端部でボンディングパッド部、2
4は第2の電極としてのn側電極でこれはボンディング
パッド部を兼ねている。p側電極22およびn側電極2
4は開口18、開口20を介して、表面保護膜16上に
配設されている。
【0026】図2は図1におけるII−II断面におけ
る光変調器の断面図、図3は図1の光変調器のIII−
III断面における断面図である。図2において、26
はInP基板12上に配設された第1クラッド層として
のn側クラッド層である。このn側クラッド層26はn
−InPで構成されている。またこのn側クラッド層2
6の延長部26aは、光導波路リッジ14の一方の側面
の外側に延びている。28はn側クラッド層26の上に
形成された光吸収層で、InGaAsP/InGaAs
(P)系材料からなるMQW構造をしている。このMQ
W構造はInGaAlAs/InAlAs系材料で構成
されてもよい。
【0027】30は光吸収層28上に配設されたp−I
nPからなる第2クラッド層としてのp側クラッド層、
32はp側クラッド層30の上に配設されたp−InG
aAsからなるコンタクト層、34は下地電極層で、コ
ンタクト層32側からTi、Pt及びAuが積層されて
いる。光導波路リッジ14はn側クラッド層26、光吸
収層28、p側クラッド層30、コンタクト層32、及
び下地電極層34で構成されている。光導波路リッジ1
4の側面はその基底部で、一方はn側クラッド層26の
延長部26aと、また他方の側面はInP基板12と接
触している。InP基板12と接触している側の側面
は、その一部にp側電極22の幅よりも広くコンタクト
層32からInP基板12表面まで平坦な一平面で形成
された平坦部14aを有し、この平坦部14aではn側
クラッド層26が光導波路リッジ14側面から突出する
ような段差を形成していない。
【0028】この光導波路リッジ14の上端表面の下地
金属層34に開口18を介してp側電極22の一端が配
設され、電気的に接続されている。このp側電極22は
表面保護膜16の表面に密着して光導波路リッジ14の
上端から側面の平坦部14a上を光導波路リッジ14の
基底部まで延在し、InP基板12の露呈面上を表面保
護膜16の表面に密着して延長され、その端部が表面保
護膜16を介してInP基板12の露呈面上でボンディ
ングパッド部22aを形成している。p側電極22は下
地金属層34側からTi及びAuが積層され、必要に応
じこの上にAuメッキ層が積層される。また下地金属層
34を配設せずに直接コンタクト層上にp側電極22が
配設される場合もある。
【0029】n側クラッド層26の延長部26aの表面
上は表面保護膜16で覆われているが、開口24を介し
てn側電極24が延長部26aの表面上に配設されn側
クラッド層26と電気的に接続している。図3の断面は
図2の断面と大略同じであるが、この図3の断面では光
導波路リッジ14の上端表面の下地金属層34が表面保
護膜16で覆われており、開口18および開口20を有
していない点、及びp側電極22、n側電極24を有し
ない点が相違する。
【0030】次に光変調器10の製造方法について説明
する。図4,図5,図6、および図7は製造工程に従っ
て示した光変調器素子の断面図である。まず半絶縁性の
InP基板12上に、n側クラッド層26としてのn−
InP層、InGaAsP/InGaAs(P)系材料
からなるMQW構造の光吸収層28、p側クラッド層3
0としてのp−InP層、およびコンタクト層32とし
てのp−InGaAs層を、エピタキシャル成長により
積層する。
【0031】次にレジストを塗布し、写真製版工程によ
り光導波方向に幅2〜3μmの帯状の開口を有するレジ
ストパターン38を形成し、この上にスパッタリングに
よりTi、Pt及びAuを積層し、下地電極層34を形
成する(図4参照)。次に、帯状の下地電極層34を残
して、リフトオフ法によりレジストパターン38を除去
し、改めて帯状の下地電極層34を覆う誘電体膜、たと
えばSiO2膜、を形成し、下地電極層34を含む帯状
の誘電体膜40のパターンを残して、他の部分をエッチ
ングにより除去し、この誘電体膜40をリッジ形成マス
クとして、ドライエッチングにより光吸収層28を越え
るまで除去し、n側クラッド層26が露呈するまでエッ
チングする(図5参照)。
【0032】次に露呈したn側クラッド層26のうち、
リッジの片側のn側クラッド層26をエッチングにより
除去し、リッジの片側側面にコンタクト層32からIn
P基板12表面まで一様に平坦な平坦部14aを有する
光導波路リッジ14を形成する。その後n側クラッド層
26の延長部26a、光導波路リッジ14、およびIn
P基板12上に表面保護膜16としてのSiO2膜を形
成する(図6参照)。この表面保護膜16はSiN膜で
もよい。
【0033】次いで、光導波路リッジ14の頂部、及び
n側クラッド層26の延長部26aにおいて、表面保護
膜16に開口18及び開口20を形成する(図7参
照)。その後、表面保護膜16上にレジストを塗布し、
開口18を含む光導波路リッジ14の上表面から側面の
平坦部14a上を経由して光導波路リッジ14の基底部
まで下り、さらにInP基板12の露呈面上に延長する
領域及び開口20を含む領域のレジストを除去したレジ
ストパターンを形成し、全面にスパッタリングにより電
極層としてのTi膜およびAu膜を積層し、リフトオフ
法によりレジストパターンとその上に積層された電極層
を除去する。
【0034】これにより、開口18を介して下地電極層
34と接続し、光導波路リッジ14の上表面から側面の
平坦部14a上を表面保護膜16に密着して光導波路リ
ッジ14の基底部まで延長し、さらに表面保護膜16を
介してInP基板12の露呈面上に延長し、端部をボン
ディングパッド部22aとしたp側電極22を形成す
る。また同じ工程で開口20を含む領域をボンディング
パッドとしたn側電極24を形成する。その後InP基
板12の厚みを100μmに研磨して図1、図2、及び
図3で示された光変調器素子として完成する。
【0035】なお、上記の製造方法において、エピタキ
シャル成長層の上に帯状の下地電極層34を形成し(図
4)、その後帯状の下地電極層34を覆う誘電体膜を形
成しリッジ形成マスクとして、ドライエッチングにより
リッジ形成を行う(図5)方法を述べたが、これに変え
て次のような製造方法で行ってもよい。エピタキシャル
成長層を形成した後、まず誘電体膜の帯状パターンを形
成し、この帯状パターンをエッチングマスクとしてドラ
イエッチングにより、リッジ形成を行ない、その後リッ
ジの片側のn側クラッド層を除去して、片側側面にコン
タクト層32からInP基板12表面まで一様に平坦な
平坦部14aを有する光導波路リッジ14を形成する。
その後、帯状パターンを除去した後、リフトオフ法によ
りリッジ頂部に下地電極層34を形成する。さらにn側
クラッド層26の延長部26a、光導波路リッジ14、
およびInP基板12上に表面保護膜16としてのSi
O2膜を形成する(図6参照)。
【0036】次に動作について説明する。光変調器10
には外部光学系(図示せず)からレーザ光が入射され
る。このレーザ光は光変調器10の光吸収層28の片方
の端面に入射される。一方、光変調器のp側電極22の
ボンディングパッド22aに外部配線(図示せず)から
の信号線(図示せず)が、n側電極に接地線(図示せ
ず)が接続され、p側電極22に変調信号が入力され
る。p側電極22に伝達された電気信号は、光変調器1
4のpクラッド層36と接地側のn側クラッド層32と
の間で変調信号電圧として印加される。そしてこの変調
信号電圧が光吸収層28に印加される。光吸収層28に
入射されたレーザ光は、この変調信号電圧に対応してオ
ン・オフされ、変調される。
【0037】変調されたレーザ光は光吸収層28の他方
の端面からが出射される。この変調されたレーザ光がレ
ンズ系を介して光ファイバに導波され、外部光学系に伝
送される。この実施の形態1の光変調器10において
は、光導波路リッジ14の両側にポリイミド層を備えて
いない。光導波路リッジ14の側面は表面保護膜16に
覆われていて、p側電極22はこの表面保護膜16の表
面に密着して光導波路リッジ14の上端から側面の平坦
部14a上を光導波路リッジ14の基底部まで延在し、
さらにInP基板12の露呈面上を表面保護膜16の表
面に密着して延長され、その端部がInP基板12の露
呈面上でボンディングパッド部22aを形成している。
【0038】従って、p側電極22が極板として容量を
持つ部分は、(1)ボンディングパッド部22aと
(2)表面保護膜16を介して対向するn側クラッド層
26の側面とである。まず(1)ボンディングパッド部
22aでは、InP基板の厚みが100μm程度、ボン
ディングパッド部22aの寸法が50μm×50μmと
すると、この部分の容量は3fF(fFは10-15F)
程度である。また(2)表面保護膜16を介してp側電
極22とn側クラッド層26の側面とが対向する部分の
容量は、n側クラッド層26の膜厚を1μm、p側電極
22の幅を10μmとし、表面保護膜16の厚みを0.
2μmとすると、この部分で5fF程度となる。両者の
容量を併せると8fF程度となる。
【0039】これを従来の光変調器構造の容量と比較す
ると、実際に使用できそうなポリイミド層の膜厚として
3μmを設定し、ポリイミド層の上に50μm×50μ
mのボンディングパッド部が形成されたとして計算する
と、このボンディングパッド部の容量は、約30fFと
なる。従ってこの実施の形態1に係る光変調器10は従
来の光変調器に比べて、1/4程度に低減することがで
きる。しかもp側電極22が光導波路リッジ14の側面
に配設された表面保護膜上をその表面に密着して配設さ
れているので、構造が簡単で、製造方法も簡単な工程で
形成することができる。
【0040】変形例 図8は光変調器10の変形例を示す光変調器の斜視図で
ある。図9は図8のIX−IX断面における光変調器の
断面図である。図8のIXa−IXa断面の断面図は図
2と同じである。また図8においては、図1のように表
面保護膜16が明示されていないが、p側電極22、n
側電極24が開口18及び開口20を介して、それらの
下層と接触している以外は、p側電極22、n側電極2
4の下側には素子全面を覆う表面酸化膜16が設けられ
ている。これは以下に述べる、図10、図11、図1
3、図23、および図24においても同様である。
【0041】図8において、46は光変調器、12aは
InP基板12の露呈面である。光変調器10ではn側
クラッド層26の延長部26aは光導波路リッジ14の
片方の側面の外側のみに延びていたが、この変調器46
では、p側電極22が形成されたInP基板12の露呈
面12aを除いて、n側クラッド層26の延長部26a
が光導波路リッジ14の両方の側面の外側に延びてい
る。n側クラッド層26の延長部26aはp側電極22
が形成される領域にさえなければ、容量が増加するわけ
ではないので、n側クラッド層26が形成される側の半
導体基板上に延在していてもよい。n側クラッド層26
を完全に取り除く場合に比べて、p側電極22が形成さ
れる領域に干渉しない程度であれば、若干マスク合わせ
が粗くてもよい。
【0042】図10は光変調器10のもう一つの変形例
を示す光変調器の斜視図である。図10において、48
は光変調器、50はn−InP層である。光変調器48
では、n側クラッド層26の一部を除去する際に、光導
波路リッジ14のn側クラッド層26を電気的に接続し
ていなければ、InP基板12上にn−InP層50の
様に残っていてもよく、またこのn−InP層50上に
p側電極22が形成されてもかまわない。
【0043】実施の形態2 実施の形態2は、光導波路リッジの両側に半導体基板の
露呈面を設けるとともに、光導波路リッジの両側面に、
その頂部から半導体基板表面まで一様に平坦な平坦部を
設け、この平坦部それぞれが半導体基板の露呈面に接触
する様にし、誘電体膜を介して光導波路リッジの頂部か
ら両側面の平坦部上をこの誘電体膜に密着させて第1の
電極を延在させ、さらにこれを半導体基板の露呈面に延
在させて光導波路リッジの両側に第1の電極の端部を設
けたものである。
【0044】図11はこの実施の形態2に係る光変調器
の斜視図である。また図12は図11のこの光変調器の
XII−XII断面における断面図である。なお図11
のXIIa−XIIa断面における断面図は図9と同じ
である。図11において、56は光変調器、12aはボ
ンディングパッド部22aが設けられた基板露呈面、1
2bはp側電極のもう一方の端部22bを設けた基板露
呈面である。
【0045】図11、及び図12において光導波路リッ
ジ14は、その両側面それぞれの一部分に、コンタクト
層32からInP基板12表面まで平坦な一平面で形成
された平坦部14aを有し、この平坦部14aは光導波
路リッジ14の基底部でそれぞれ基板露呈面12a、基
板露呈面12bと接触している。p側電極22は、光導
波路リッジ14の上表面で開口18を介して下地金属層
34に接続され、表面保護膜16を介して光導波路リッ
ジ14の両側面に設けられた平坦部14a上を光導波路
リッジ14の基底部に延長され、一方は表面保護膜16
を介して基板露呈面12a上を延長され、ボンディング
パッド部22aが設けられている。他の一方は基板露呈
面12b上に端部22bが設けられている。
【0046】光変調器56の製造方法は、実施の形態1
に記載した光変調器10の製造方法において、n側クラ
ッド層26が露呈するまでエッチングする工程(図5参
照)まで、同じである。その次に光導波路リッジ14を
形成するとき、露呈したn側クラッド層26のうちリッ
ジの両側のn側クラッド層26の一部をエッチングによ
り除去し、リッジの両側側面の一部にコンタクト層32
からInP基板12表面まで一様に平坦な平坦部14a
を形成するとともにこの平坦部14aと接触するInP
基板の露呈面12aおよび露呈面12bをリッジの両側
に形成する。
【0047】その後n側クラッド層26の延長部26
a、光導波路リッジ14、およびInP基板12上にS
iO2膜の表面保護膜16を形成する。次いで、光導波
路リッジ14の頂部、及びn側クラッド層26の延長部
26aにおいて、表面保護膜16に開口18及び開口2
0を形成する。その後、表面保護膜16上にレジストを
塗布し、開口18を含む光導波路リッジ14の上表面か
ら両側面の平坦部14a上を経由して光導波路リッジ1
4の基底部まで下り、光導波路リッジ14両側のInP
基板12の露呈面12a及び露呈面12b上に延長する
領域及び開口20を含む領域のレジストを除去したレジ
ストパターンを形成する。
【0048】次いで全面にスパッタリングにより電極層
としてのTi膜およびAu膜を積層し、リフトオフ法に
よりレジストパターンとその上に積層された電極層を除
去する。これにより、開口18を介して下地電極層34
と密着し、光導波路リッジ14の上表面から両側面の平
坦部14a上を表面保護膜16上に密着して光導波路リ
ッジ14の基底部まで延在し、さらに光導波路リッジ1
4の両側に表面保護膜16を介してInP基板12の露
呈面12a及び露呈面12b上に延長し、一方の端部と
してのボンディングパッド部22aと他方の端部22b
とを有するp側電極22および、開口20を含む領域を
ボンディングパッドとしたn側電極24が形成される。
【0049】その後InP基板12の厚みを100μm
に研磨して図11、及び図12で示された光変調器素子
として完成する。このように光導波路リッジ14の両側
にInP基板12の露呈面12a及び12bを形成し、
光導波路リッジ14の両側にp側電極22を延在させ、
端部をInP基板12の露呈面12a及び12bに形成
することにより、p側電極22を形成するときのマスク
合わせが少し粗くなっても、容量増加につながらず、光
変調器の容量のばらつきが少なくなり、歩留まりが向上
する。
【0050】p側電極22は実施の形態1のように、一
方の端部が光導波路リッジ14の上表面で開口18を介
して下地電極層34と接続され、もう一方の端部がIn
P基板12の露呈面上にボンディングパッド部22aと
して構成されれば機能的には満足される。しかしこのよ
うに、光導波路リッジ14の片側だけにp側電極を形成
することはマスク合わせの精度が高くなければならず、
ややもすれば、光導波路リッジ14の両側にp側電極2
2が形成され、一方の端部はInP基板12の露呈面上
に表面保護膜16を介してボンディングパッド部22a
として形成されるが、予定しなかったもう一方の端部は
表面保護膜16を介してn側クラッド層26の延長部2
6a上に形成され、薄い表面保護膜16を介して極板が
対向するキャパシタを構成することになり、規定の容量
を満たさなくなることがある。これは光変調器の素子容
量のばらつきが大きくなり、光変調器の歩留まり低下に
繋がる。
【0051】この実施の形態2に係る光変調器56で
は、ボンディングパッド部22aではないもう一方の端
部22bもInP基板12の露呈面12bに形成される
ので、この端部22bにおける容量は小さくなり、素子
容量の増加に繋がらず素子容量のばらつきが少なく、光
変調器の歩留まりが高くなる。また、製造工程における
マスク合わせが容易になり、工程が簡単になる。延いて
は安価な光変調器を提供することができる。
【0052】実施の形態3 この実施の形態は、光導波路リッジを形成するためのエ
ピタキシャル成長を行う前に、半導体基板の一部をエッ
チングにより掘り込み、ここに導電層を埋め込み成長さ
せ、この上にエピタキシャル成長を行ない、導電層の一
部の上に光導波路リッジを形成し、p側電極のボンディ
ングパッド部を半導体基板の露呈面上に、またn側電極
を導電層上に形成したものである。図13はこの実施の
形態に係る光変調器の斜視図である。図14は図13の
XIV−XIV断面における断面図、図15は図13の
XV−XV断面における断面図である。
【0053】図13、図14、及び図15において、6
6は光変調器、68は導電層としてのn−InP層であ
る。n−InP層68はInP基板12の半分程度に配
設され、このn−InP層68の上に光導波路リッジ1
4が配設されている。光導波路リッジ14の側面の一方
はInP基板12の露呈面12aに接触し、光導波路リ
ッジ14の側面のもう一方はn−InP層68の露呈面
に接触している。p側電極22は光導波路リッジ14の
上表面からInP基板12の露呈面12aに接触した側
面上に延長され、さらにInP基板12の露呈面12a
上に延長し、リッジ表面保護膜16を介してInP基板
12の露呈面12a上に端部であるボンディングパッド
部22aが配設されている。
【0054】n側電極は表面保護膜16の開口20を介
してn−InP層68の露呈面上に配設されている。つ
ぎに光変調器66の製造方法について説明する。図1
6,図17、図18、図19、及び図20は、各製造工
程における変調器素子の断面図である。まずInP基板
12の表面にSiO2膜などの絶縁膜を形成し、n−I
nP層68を形成する部分の絶縁膜を除去したマスクパ
ターン70を形成し、このマスクパターン70をマスク
としてエッチングを行い、InP基板12に掘り込み部
を形成する。次にマスクパターン70を選択成長マスク
として、掘り込み成長を行い、n−InP層68を形成
する(図16参照)。
【0055】次に、InP基板12上に、n側クラッド
層26としてのn−InP層、InGaAsP/InG
aAs(P)系材料からなるMQW構造の光吸収層2
8、p側クラッド層30としてのp−InP層、および
コンタクト層32としてのp−InGaAs層を、エピ
タキシャル成長により積層する(図17参照)。次に、
レジストを塗布し、写真製版工程により光導波方向に幅
2〜3μmの帯状の開口を有するレジストパターン38
を形成し、この上にスパッタリングによりTi、Pt及
びAuを積層し、下地電極層34を形成する。次に、リ
フトオフ法により帯状の下地電極層34を残してレジス
トパターン38を除去し、改めて帯状の下地電極層34
を覆う誘電体膜、たとえばSiO2膜、を形成し、下地
電極層34を含む帯状の誘電体膜40のパターンを残し
て、他の部分をエッチングにより除去し、この誘電体膜
40をリッジ形成マスクとして、ドライエッチングによ
り片側はInP基板12が、また他の側はn−InP層
が露呈するまでエッチングする(図18参照)。
【0056】その後n−InP層68、光導波路リッジ
14、およびInP基板12上に表面保護膜16として
のSiO2膜を形成する(図19参照)。次いで、光導
波路リッジ14の上表面上及びn−InP層68上にお
いて、表面保護膜16に開口18及び開口20を形成す
る(図20参照)。その後、表面保護膜16上にレジス
トを塗布し、開口18を含む光導波路リッジ14の上表
面から側面の平坦部14a上を経由して光導波路リッジ
14の基底部まで下り、InP基板12の露呈面58上
に延長する領域及び開口20を含む領域のレジストを除
去したレジストパターンを形成し、全面にスパッタリン
グにより電極層としてのTi膜およびAu膜を積層し、
リフトオフ法によりレジストパターンとその上に積層さ
れた電極層を除去する。
【0057】これにより、開口18を介して下地電極層
34と接着し、光導波路リッジ14の上表面から側面の
平坦部14a上を表面保護膜16表面に密着して光導波
路リッジ14の基底部まで延長し、さらに表面保護膜1
6を介してInP基板12の露呈面上に延長し、端部を
ボンディングパッド部22aとしたp側電極22、およ
び開口20を含む領域をボンディングパッドとしたn側
電極24を形成し、InP基板12の厚みを100μm
に研磨して図13、図14、及び図15で示された光変
調器素子として完成する。
【0058】このようにして形成する光変調器66の製
造工程においては、導電層として使用するn側クラッド
層26の延長部26aを形成する必要がないので、光導
波路リッジ14を形成する際に、一旦n側クラッド層2
6を残し、改めてp側電極22を配置する領域のn側ク
ラッド層26を除去するという工程が不要になり、より
簡単なプロセスで素子を製造することができる。
【0059】また、上記の光変調器66においては、I
nP基板12の露呈面を光導波路リッジ14の片側のみ
に設けたが、掘り込み成長する領域の平面形状を光導波
路リッジ14の両側にInP基板12の露呈面が残るよ
うに形成し、実施の形態2の光変調器56と同様に、p
側電極22を、開口18を介して下地電極層34と接着
し、光導波路リッジ14の上表面から両側面の平坦部1
4a上を表面保護膜16上に密着して光導波路リッジ1
4の基底部まで延長し、さらに光導波路リッジ14の両
側に表面保護膜16を介してInP基板12の露呈面上
に延長し、一方の端部をボンディングパッド部22aと
し、他方を端部22bとした構成にすることにより、p
側電極22を形成するときのマスク合わせが少し粗くな
っても、容量増加につながらず、光変調器の容量のばら
つきが少なくなり、光変調器の歩留まりを向上すること
ができる。延いては安価な光変調器を提供することがで
きる。
【0060】さらに上記のn−InP層を埋め込み成長
で形成したが、n型ドーパント、たとえばSi、Sなど
をイオン注入や拡散により形成すればより簡単な工程で
素子を製造することができ、安価な光変調器を提供する
ことができる。
【0061】実施の形態4 この実施の形態4は、光導波路リッジの基底部であっ
て、表面保護膜とp側電極との間に誘電体を配設したも
のである。図21は、この実施の形態に係る光変調器の
断面図である。この断面はたとえば、図1のII−II
断面の断面図に相当するもので、誘電体が配設されてい
る以外の構成は、実施の形態1の光変調器10と同じ構
成である。
【0062】図21において、78は誘電体としてのS
OG(spin on Glass)である。SOGのほかにポリイ
ミドであってもよい。p側電極は、光導波路リッジ14
の側面上を表面保護膜16を介して配設されているの
で、表面保護膜16を介してp側電極22とn側クラッ
ド層26の側面とが対向する部分の容量は、n側クラッ
ド層26の膜厚を1μm、p側電極22の幅を10μm
とし、表面保護膜16の厚みを0.2μmとすると、こ
の部分で5fF程度となり、決して無視できない。そこ
で光導波路リッジ14を形成し、表面保護膜16を形成
した後、SOGなどを回転塗布することにより、光導波
路リッジ14の基底部の表面保護膜16上に、SOG7
8を配設したものである。
【0063】このSOG78を表面保護膜16とp側電
極22との間に配することにより、キャパシタの極板間
の距離を大きくすることができ、この部分の容量を下げ
ることができる。延いては素子容量を小さくし光変調器
の高速特性を向上することができる。なお、実施の形態
4の説明を、実施の形態1の光変調器10に即して説明
したが、既に説明した他の実施の形態の光変調器に適用
しても同様の効果がある。
【0064】実施の形態5 この実施の形態5は、光導波路リッジ側面と誘電体膜と
の間に光導波路リッジの幅寸法よりも薄い層厚の高抵抗
半導体層を配設したものである。図22は、この実施の
形態5に係る光変調器の断面図である。この断面はたと
えば、図1のII−II断面の断面図に相当するもの
で、高抵抗半導体層が配設されている以外の構成は、実
施の形態1の光変調器10と同じ構成である。図22に
おいて、80は光変調器、82は高抵抗半導体層として
のFeドープInP層である。このFeドープInP層
82は光導波路リッジ側面の保護層として形成され、そ
の厚みは光変調器のリッジ幅以下の厚み、たとえば0.
01μm以上0.3μm以下、さらに望ましくは0.0
1μm以上0.1μm以下である。
【0065】既に記載した実施の形態も含め、この発明
に係る光変調器は光変調器リッジ14の側面に、光変調
器リッジ14よりも厚い高抵抗層を備えていない。すな
わち光変調器リッジ14を構成する材料とその外側を囲
む空間との屈折率の差によって横方向の光の閉じこめを
行っているので、FeドープInP層82の厚みが光変
調器のリッジ幅以下で0.3μm以上程度の厚みにおい
ては、ビーム形状が安定し難い場合も発生する。しか
し、光変調器のリッジ幅以下の厚みのFeドープInP
層82を設けることにより、光変調器リッジ14が保護
され、信頼性が向上する。なお、実施の形態5の説明
を、実施の形態1の光変調器10に即して説明したが、
既に説明した他の実施の形態の光変調器に適用しても同
様の効果がある。
【0066】実施の形態6 この実施の形態6は、既に述べたこの発明に係る光変調
器と半導体レーザとを同一基板上に、形成した変調器付
きレーザである。図23は、この実施の形態6に係る光
変調器付き半導体レーザの斜視図である。図23におい
て、84は光変調器付き半導体レーザ、86はDFB型
レーザダイオード、88は光変調器である。
【0067】光変調器付き半導体レーザはInP基板1
2共通にし、このInP基板12上に光変調器88とD
FB型レーザダイオード86と形成したもので、同じ光
軸上に光変調器88に光吸収層28とDFB型レーザダ
イオード86の活性層(図示せず)とを配設したもので
ある。この光変調器88に、実施の形態1から実施の形
態5に記載した光変調器を使用することにより、高速特
性に優れた光変調器付き半導体レーザを構成することが
できる。
【0068】また光変調器付き半導体レーザとしてモノ
リシックに構成されているので、小型で信頼性の高い光
半導体装置を構成することができる。図23の光変調器
付き半導体レーザ84は実施の形態1の光変調器10を
使用した光変調器付き半導体レーザである。図24は、
この実施の形態6に係る光変調器付き半導体レーザの変
形例の斜視図である。
【0069】図24において、90は光変調器付き半導
体レーザ、86はDFB型レーザダイオード、88は光
変調器である。図24の光変調器付き半導体レーザ90
は実施の形態2の光変調器56を使用した光変調器付き
半導体レーザである。この変形例においても高速特性に
優れた光変調器付き半導体レーザを構成することができ
る。なお上記の説明では、光変調器と半導体レーザとを
同一基板上に構成した例を説明したが、必ずしも同一基
板上に構成されていなくても、個別に形成されたもの
を、組み付け基板上で、光軸を一致させて、組み立てる
ようにしても同様の効果を奏する。
【0070】
【発明の効果】この発明に係る光変調器及び光半導体装
置は以上に説明したような構成を備えており、またこの
発明に係る光変調器の製造方法は以上に説明した工程を
含んでいるので、以下のような効果を有する。この発明
に係る光変調器においては、主面の一部に露呈面を有す
る半絶縁性の半導体基板と、この半導体基板上に配設さ
れ、第1導電型の第1クラッド層、光吸収層、及び第2
導電型の第2クラッド層を有するとともに、その側面に
頂部から半導体基板まで一様に平坦な平坦部を有し、こ
の平坦部が半導体基板の露呈面に接触した光導波路リッ
ジと、この光導波路リッジ及び半導体基板を覆うととも
に光導波路リッジの頂部上に第1の開口を、また半導体
基板の露呈面を除く半導体基板上に第2の開口を有した
誘電体膜と、この誘電体膜上に配設されるとともに第1
の開口を介して光導波路リッジの頂部上に配設され、誘
電体膜表面に密着して光導波路リッジ側面の平坦部上に
延在し、半導体基板の露呈面を経由して半導体基板上に
端部が配設された第1の電極と、半導体基板上に配設さ
れ、誘電体膜に配設された第2の開口を介して上記第1
クラッド層と接続された第2の電極と、を備えたもの
で、第1の電極のボンディングパッド部に起因する容量
を小さくすることができる。延いては高速性能に優れた
光変調器を構成することができる。
【0071】さらに、光導波路リッジの両側に半導体基
板の露呈面を有し、光導波路リッジの両側面に平坦部を
有するとともに、第1の電極が光導波路リッジの両側に
延在し、端部が光導波路リッジの両側に配設されたもの
で、第1の電極に起因する容量のばらつきが少ない構成
とすることができる。延いては素子容量のばらつきが少
なく、歩留まりの高い光変調器を構成することができ
る。
【0072】さらに、第1の電極が配設された領域を除
いて、第1クラッド層が光導波路リッジの外側の半導体
基板上にさらに延在したもので、半導体基板の露呈面を
形成するためのマスク合わせが容易になる。安価な光変
調器を構成することができる。
【0073】さらに、第2の電極が第1クラッド層の延
在した部分に第2の開口を介して配設されたもので、第
2の電極と第1クラッド層との接続が容易になる。延い
ては構成の簡単な光変調器を構成することができる。
【0074】さらに、光導波路リッジの側面の平坦部が
半導体基板の露呈面に接触した部分を含む光導波路リッ
ジ基底部であって、誘電体膜と第1の電極との間に誘電
体をさらに配設したもので、第1の電極と光導波路リッ
ジ側面の第1クラッド層とに起因する電気容量を小さく
することができる。延いては素子容量を小さくすること
ができ、高速特性に優れた光変調器を構成することがで
きる。
【0075】さらに、第1の電極が配設された領域を除
き光導波路リッジの直下を含む半導体基板に配設された
第1導電型の導電層をさらに備えるとともに、この導電
層に誘電体膜の第2の開口を介して第2の電極が配設さ
れたもので、光導波路リッジの構成が簡単になる。延い
ては安価な光変調器を構成することができる。
【0076】さらに、光導波路リッジ側面と誘電体膜と
の間に光導波路リッジの幅寸法よりも薄い層厚の高抵抗
半導体層が配設されたもので、光導波路リッジの表面の
保護をより確実にすることができる。延いては信頼性の
高い光変調器を構成することができる。
【0077】また、この発明に係る光半導体装置は、上
記の光変調器のいずれか一つと、この光変調器の光吸収
層に光軸を一致させた半導体レーザ素子と、を備えたも
ので、高周波特性に優れた光半導体装置を構成すること
ができる。
【0078】さらに、半導体レーザ素子が半絶縁性の半
導体基板上に光導波路リッジを有するリッジ型であっ
て、光変調器と同一基板上に配設されたもので、半導体
レーザ素子と光変調器とをモノリシックに構成すること
ができる。延いては小型で信頼性の高い光半導体装置を
構成することができる。
【0079】また、この発明に係る光変調器の製造方法
は、半絶縁性の半導体基板上に第1導電型の第1クラッ
ド層、光吸収層、及び第2導電型の第2クラッド層を形
成する第1の工程と、写真製版工程とエッチングにより
半導体基板の露呈面を形成するとともに、側面に頂部か
ら半導体基板まで一様に平坦な平坦部を有し、この平坦
部が半導体基板の露呈面に接触した光導波路リッジを形
成する第2の工程と、半導体基板上に誘電体膜を形成
し、光導波路リッジ頂部に第1の開口を、半導体基板の
露呈面を除く半導体基板上に第2の開口を形成する第3
の工程と、第1の開口を介して光導波路リッジの頂部上
に配設され、誘電体膜表面に密着して光導波路リッジ側
面の平坦部上に延在し、半導体基板の上記露呈面を経由
して半導体基板上に端部が配設された第1の電極を形成
する第4の工程と、第2の開口を介して第1クラッド層
と接続された第2の電極を形成する第5の工程と、を含
むもので、素子容量の少ない光変調器を簡単な工程で製
造することができる。延いては安価で高速特性に優れた
光変調器を提供することができる。
【0080】さらに、第2の工程において光導波路リッ
ジの両側に半導体基板の露呈面を形成し、光導波路リッ
ジの両側面に平坦部を形成するとともに、第4の工程に
おいて第1の電極を光導波路リッジの両側に延在させ、
光導波路リッジの両側に端部を形成するもので、第1の
電極形成に際してマスク合わせが簡単になる。延いては
歩留まりよく光変調器を製造することができ、安価に光
変調器を提供することができる。
【0081】さらに、第1の工程に先立って、半絶縁性
の半導体基板の一部に第1導電型の導電層を形成する工
程をさらに含み、第2の工程において半導体基板の露呈
面を形成するとき導電層の露呈面も形成し、第5の工程
において、第2の電極が第2の開口を介して導電層上に
形成されるもので、光導波路リッジの形成と第1、第2
の電極の設置面とを同時に形成でき、素子の製造工程が
簡単になる。延いては安価に光変調器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る光変調器の斜視図である。
【図2】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図3】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図4】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器素
子の断面図である。
【図5】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器素
子の断面図である。
【図6】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器素
子の断面図である。
【図7】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器素
子の断面図である。
【図8】 この発明に係る光変調器の斜視図である。
【図9】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図10】 この発明に係る光変調器の斜視図である。
【図11】 この発明に係る光変調器の斜視図である。
【図12】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図13】 この発明に係る光変調器の斜視図である。
【図14】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図15】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図16】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器
素子の断面図である。
【図17】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器
素子の断面図である。
【図18】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器
素子の断面図である。
【図19】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器
素子の断面図である。
【図20】 製造工程におけるこの発明に係る光変調器
素子の断面図である。
【図21】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図22】 この発明に係る光変調器の断面図である。
【図23】 この発明に係る光変調器付き半導体レーザ
の斜視図である。
【図24】 この発明に係る光変調器付き半導体レーザ
の斜視図である。
【図25】 従来の光変調器の斜視図である。
【図26】 従来の光変調器の断面図である。
【図27】 製造工程に従って示した従来の光変調器の
断面図である。
【図28】 製造工程に従って示した従来の光変調器の
断面図である。
【図29】 製造工程に従って示した従来の光変調器の
断面図である。
【符号の説明】
12 InP基板、 26 n側クラッド層、 2
8 光吸収層、 30 p側クラッド層、 14a
平坦部、 14 光導波路リッジ、 16 誘電
体膜、 22 p側電極、 24 n側電極、
78 SOG、68 n−InP層、 82 Feド
ープInP層、 86 半導体レーザ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面の一部に露呈面を有する半絶縁性の
    半導体基板と、 この半導体基板上に配設され、第1導電型の第1クラッ
    ド層、光吸収層、及び第2導電型の第2クラッド層を有
    するとともに、その側面に頂部から上記半導体基板まで
    一様に平坦な平坦部を有し、この平坦部が半導体基板の
    上記露呈面に接触した光導波路リッジと、 この光導波路リッジ及び上記半導体基板を覆うとともに
    上記光導波路リッジの頂部上に第1の開口を、また半導
    体基板の上記露呈面を除く半導体基板上に第2の開口を
    有した誘電体膜と、 この誘電体膜上に配設されるとともに上記第1の開口を
    介して上記光導波路リッジの頂部上に配設され、上記誘
    電体膜表面に密着して光導波路リッジ側面の上記平坦部
    上に延在し、半導体基板の上記露呈面を経由して半導体
    基板上に端部が配設された第1の電極と、 上記半導体基板上に配設され、上記誘電体膜に配設され
    た第2の開口を介して上記第1クラッド層と接続された
    第2の電極と、を備えた光変調器。
  2. 【請求項2】 光導波路リッジの両側に半導体基板の露
    呈面を有し、光導波路リッジの両側面に平坦部を有する
    とともに、第1の電極が光導波路リッジの両側に延在
    し、端部が光導波路リッジの両側に配設されたことを特
    徴とする請求項1記載の光変調器。
  3. 【請求項3】 第1の電極が配設された領域を除いて、
    第1クラッド層が光導波路リッジの外側の半導体基板上
    にさらに延在したことを特徴とする請求項1または2に
    記載の光変調器。
  4. 【請求項4】 第2の電極が第1クラッド層の延在した
    部分に第2の開口を介して配設されたことを特徴とする
    請求項3記載の光変調器。
  5. 【請求項5】 光導波路リッジの側面の平坦部が半導体
    基板の露呈面に接触した部分を含む光導波路リッジ基底
    部であって、誘電体膜と第1の電極との間に誘電体をさ
    らに配設したことを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか1項に記載の光変調器。
  6. 【請求項6】 第1の電極が配設された領域を除き光導
    波路リッジの直下を含む半導体基板に配設された第1導
    電型の導電層をさらに備えるとともに、この導電層に誘
    電体膜の第2の開口を介して第2の電極が配設されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の光変調器。
  7. 【請求項7】 光導波路リッジ側面と誘電体膜との間に
    上記光導波路リッジの幅寸法よりも薄い層厚の高抵抗半
    導体層が配設されたことを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか1項に記載の光変調器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の光変調器と、 この光変調器の光吸収層に光軸を一致させた半導体レー
    ザ素子と、を備えた光半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体レーザ素子が半絶縁性の半導体基
    板上に光導波路リッジを有するリッジ型であって、光変
    調器と同一基板上に配設されたことを特徴とする請求項
    8記載の光半導体装置。
  10. 【請求項10】 半絶縁性の半導体基板上に第1導電型
    の第1クラッド層、光吸収層、及び第2導電型の第2ク
    ラッド層を形成する第1の工程と、 写真製版工程とエッチングにより半導体基板の露呈面を
    形成するとともに、側面に頂部から半導体基板まで一様
    に平坦な平坦部を有し、この平坦部が半導体基板の露呈
    面に接触した光導波路リッジを形成する第2の工程と、 半導体基板上に誘電体膜を形成し、光導波路リッジ頂部
    に第1の開口を、半導体基板の露呈面を除く半導体基板
    上に第2の開口を形成する第3の工程と、 第1の開口を介して上記光導波路リッジの頂部上に配設
    され、誘電体膜表面に密着して光導波路リッジ側面の平
    坦部上に延在し、半導体基板の上記露呈面を経由して半
    導体基板上に端部が配設された第1の電極を形成する第
    4の工程と、 第2の開口を介して第1クラッド層と接続された第2の
    電極を形成する第5の工程と、を含む光変調器の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 第2の工程において光導波路リッジの
    両側に半導体基板の露呈面を形成し、光導波路リッジの
    両側面に平坦部を形成するとともに、第4の工程におい
    て第1の電極を光導波路リッジの両側に延在させ、光導
    波路リッジの両側に端部を形成することを特徴とする請
    求項10記載の光変調器の製造方法。
  12. 【請求項12】 第1の工程に先立って、半絶縁性の半
    導体基板の一部に第1導電型の導電層を形成する工程を
    さらに含み、第2の工程において半導体基板の露呈面を
    形成するとき導電層の露呈面も形成し、第5の工程にお
    いて、第2の電極が第2の開口を介して導電層上に形成
    されることを特徴とする請求項10または11に記載の
    光変調器の製造方法。
JP2000337472A 2000-11-06 2000-11-06 光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置 Expired - Lifetime JP4828018B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337472A JP4828018B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置
US09/817,058 US6778751B2 (en) 2000-11-06 2001-03-27 Optical modulator and photonic semiconductor device
DE10131143A DE10131143B4 (de) 2000-11-06 2001-06-28 Optischer Modulator. Verfahren zur Herstellung desselben und photonische Halbleitereinrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337472A JP4828018B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002139717A true JP2002139717A (ja) 2002-05-17
JP4828018B2 JP4828018B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=18812847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000337472A Expired - Lifetime JP4828018B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6778751B2 (ja)
JP (1) JP4828018B2 (ja)
DE (1) DE10131143B4 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531031A (ja) * 2004-03-29 2007-11-01 ユニベルシテ パリ−シュド シリコン上に集積された高周波オプトエレクトロニク変調器
WO2010055826A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 日本電気株式会社 光変調器とその製造方法
US7830580B2 (en) 2007-03-09 2010-11-09 Nec Corporation Semiconductor optical modulator
WO2016157687A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 日本電気株式会社 電気光学装置
JP2017207588A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 日本電信電話株式会社 半導体光変調素子
JP2018092100A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 日本電信電話株式会社 光送信器

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6825964B2 (en) * 2001-10-23 2004-11-30 T-Networks, Inc. Device for coupling drive circuitry to electroabsorption modulator
US6870969B2 (en) * 2003-04-23 2005-03-22 Intel Corporation Method and apparatus for phase shifting and optical beam in an optical device with reduced contact loss
US6954558B2 (en) * 2003-06-24 2005-10-11 Intel Corporation Method and apparatus for phase shifting an optical beam in an optical device
AU2003251607A1 (en) * 2003-06-24 2005-02-14 Emcore Corporation Mechanical protection for semiconductor edge-emitting ridge waveguide lasers
JP2006154684A (ja) * 2004-10-27 2006-06-15 Nitto Denko Corp 光電気混載基板
US7280712B2 (en) * 2005-08-04 2007-10-09 Intel Corporation Method and apparatus for phase shifiting an optical beam in an optical device
US20070280309A1 (en) * 2006-05-23 2007-12-06 Ansheng Liu Optical waveguide with single sided coplanar contact optical phase modulator
JP4091647B2 (ja) * 2006-07-21 2008-05-28 三菱電機株式会社 半導体光素子の製造方法
JP4928988B2 (ja) * 2007-03-07 2012-05-09 日本オプネクスト株式会社 半導体光装置およびその製造方法
US9221074B2 (en) * 2012-10-11 2015-12-29 Octrolix Bv Stress-tuned planar lightwave circuit and method therefor
FR3009893B1 (fr) * 2013-08-26 2016-12-30 Commissariat Energie Atomique Procede de fabrication d'une jonction pin en arete et a zones dopees espacees, application a la fabrication de modulateurs electro-optique en silicium et photo-detecteurs en germanium
US9766484B2 (en) 2014-01-24 2017-09-19 Cisco Technology, Inc. Electro-optical modulator using waveguides with overlapping ridges
FR3054926B1 (fr) * 2016-08-08 2018-10-12 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de fabrication d'un modulateur des pertes de propagation et de l'indice de propagation d'un signal optique
CN110325900B (zh) * 2016-12-02 2023-11-17 洛克利光子有限公司 波导光电器件
US10241352B2 (en) 2017-01-19 2019-03-26 Lionix International Bv Integrated-optics-based stress-optic phase modulator and method for forming
EP3506000B1 (en) * 2017-12-29 2020-10-07 IMEC vzw Iii-v semiconductor waveguide nanoridge structure
EP3921697B1 (en) * 2019-02-07 2023-09-20 SMART Photonics Holding B.V. Improved building block for electro-optical integrated indium-phosphide based phase modulator
US10921682B1 (en) * 2019-08-16 2021-02-16 Kvh Industries, Inc. Integrated optical phase modulator and method of making same

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03198025A (ja) * 1989-12-27 1991-08-29 Nec Corp 光変調器と集積型光変調器と光検出器及びその製造方法
JPH03263388A (ja) * 1990-03-13 1991-11-22 Nec Corp 光半導体素子及びその製造方法
JPH06104536A (ja) * 1992-09-24 1994-04-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体導波路型素子の製造法
JPH11298090A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体素子
JP2000216476A (ja) * 1999-01-25 2000-08-04 Sanyo Electric Co Ltd 半導体発光素子

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5173955A (en) * 1989-05-08 1992-12-22 Canon Kabushiki Kaisha Magnetooptic device and its driving method
EP0437836B1 (en) * 1989-12-27 1995-05-17 Nec Corporation Optical semiconductor device
JPH03293622A (ja) * 1990-04-12 1991-12-25 Hitachi Ltd 光変調器
US5165105A (en) * 1991-08-02 1992-11-17 Minnesota Minning And Manufacturing Company Separate confinement electroabsorption modulator utilizing the Franz-Keldysh effect
US5270532A (en) * 1992-06-15 1993-12-14 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Traveling-wave photodetector
US5276745A (en) * 1992-10-15 1994-01-04 Eastman Kodak Company Integrated optic read/write head for optical data storage incorporating second harmonic generator, electro-optic tracking error actuator, and electro-optic modulator
JP3007928B2 (ja) * 1995-02-22 2000-02-14 日本電気株式会社 光半導体素子の製造方法
US5784188A (en) * 1996-02-13 1998-07-21 Matsushita Electric Industrial Co., Inc. Electro-absorption optical modulator and method for fabricating the same
US5838870A (en) * 1997-02-28 1998-11-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Nanometer-scale silicon-on-insulator photonic componets
JPH11202275A (ja) * 1998-01-07 1999-07-30 Oki Electric Ind Co Ltd リッジ導波路型半導体光機能素子およびその製造方法
JPH11212037A (ja) * 1998-01-29 1999-08-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体光変調器と光集積回路素子
EP1130708B1 (en) * 2000-03-02 2008-07-16 OpNext Japan, Inc. Semiconductor electro-absorption optical modulator integrated light emitting element and module, and optical transmission system
US6222951B1 (en) * 2000-04-03 2001-04-24 Fengyi Huang Silicon-based silicon-germanium integrated-circuit optical network unit

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03198025A (ja) * 1989-12-27 1991-08-29 Nec Corp 光変調器と集積型光変調器と光検出器及びその製造方法
JPH03263388A (ja) * 1990-03-13 1991-11-22 Nec Corp 光半導体素子及びその製造方法
JPH06104536A (ja) * 1992-09-24 1994-04-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体導波路型素子の製造法
JPH11298090A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体素子
JP2000216476A (ja) * 1999-01-25 2000-08-04 Sanyo Electric Co Ltd 半導体発光素子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531031A (ja) * 2004-03-29 2007-11-01 ユニベルシテ パリ−シュド シリコン上に集積された高周波オプトエレクトロニク変調器
US7830580B2 (en) 2007-03-09 2010-11-09 Nec Corporation Semiconductor optical modulator
WO2010055826A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 日本電気株式会社 光変調器とその製造方法
JP5321598B2 (ja) * 2008-11-13 2013-10-23 日本電気株式会社 光変調器とその製造方法
WO2016157687A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 日本電気株式会社 電気光学装置
JPWO2016157687A1 (ja) * 2015-03-31 2018-01-25 日本電気株式会社 電気光学装置
US10274757B2 (en) 2015-03-31 2019-04-30 Nec Corporation Electro-optic device
JP2017207588A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 日本電信電話株式会社 半導体光変調素子
JP2018092100A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 日本電信電話株式会社 光送信器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4828018B2 (ja) 2011-11-30
DE10131143A1 (de) 2002-05-16
US20020054724A1 (en) 2002-05-09
DE10131143B4 (de) 2008-04-10
US6778751B2 (en) 2004-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4828018B2 (ja) 光変調器およびその製造方法並びに光半導体装置
JP3936256B2 (ja) 光半導体装置
US5801872A (en) Semiconductor optical modulation device
US5825047A (en) Optical semiconductor device
JP3839710B2 (ja) 半導体光変調器、マッハツェンダ型光変調器、及び光変調器一体型半導体レーザ
US20240170914A1 (en) Semiconductor sub-assemblies for emitting modulated light
JP5263718B2 (ja) 半導体光変調器
JP3941296B2 (ja) 変調器と変調器付き半導体レーザ装置並びにその製造方法
JP4762834B2 (ja) 光集積回路
US5757985A (en) Semiconductor mach-zehnder-type optical modulator
JPH07230066A (ja) 半導体光変調器
JP2019008179A (ja) 半導体光素子
US6472682B1 (en) Optical modulator, semiconductor laser device equipped with an optical modulator, and optical communication system
JP2827411B2 (ja) 光半導体素子及びその製造方法
JP2817602B2 (ja) 半導体マッハツェンダ変調器およびその製造方法
JP2019079993A (ja) 半導体光素子
JP3254053B2 (ja) 光集積回路
US11992694B2 (en) Building block for electro-optical integrated indium-phosphide based phase modulator
JP2002169132A (ja) 電界吸収型光変調器およびその製造方法
JP3422279B2 (ja) 光変調器及び光通信用光源並びにそれを用いる光モジュール、光通信システム
JP2605911B2 (ja) 光変調器及び光検出器
JP2760276B2 (ja) 選択成長導波型光制御素子
JP2508332B2 (ja) 集積型光変調器
JPH10163568A (ja) 変調器集積半導体レーザ
WO2022113153A1 (ja) 半導体光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4828018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term