JP2008282937A - 波長可変光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】波長可変幅を広げても長期信頼性の維持及び光出力パワーの低下防止を図ることができる歩留まりの高い波長可変光源を提供する。
【解決手段】異なる波長で発振する複数のDFBレーザ111〜118を備えたDFBレーザアレイ110と、各DFBレーザアレイ111〜118を各入力導波路121a〜121hにそれぞれ接続されて複数のアレイ導波路123を有する半導体アレイ導波路格子120と、複数のアレイ導波路123の間を連絡するようにアレイ導波路123の間にわたってそれぞれ配設されて、アレイ導波路123の軸方向の長さをアレイ導波路123の配列方向一方側よりも他方側ほど短くなるように形成された第一の補正用電極106a及びアレイ導波路123の軸方向の長さをアレイ導波路123の配列方向一方側よりも他方側ほど長くなるように形成された第二の補正用電極106bとを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】異なる波長で発振する複数のDFBレーザ111〜118を備えたDFBレーザアレイ110と、各DFBレーザアレイ111〜118を各入力導波路121a〜121hにそれぞれ接続されて複数のアレイ導波路123を有する半導体アレイ導波路格子120と、複数のアレイ導波路123の間を連絡するようにアレイ導波路123の間にわたってそれぞれ配設されて、アレイ導波路123の軸方向の長さをアレイ導波路123の配列方向一方側よりも他方側ほど短くなるように形成された第一の補正用電極106a及びアレイ導波路123の軸方向の長さをアレイ導波路123の配列方向一方側よりも他方側ほど長くなるように形成された第二の補正用電極106bとを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、波長可変光源に関し、特に、光波長多重方式を利用する光通信や光交換や光情報処理等のような光伝送システムに適用すると有効なものである。
現在、大容量の通信を実現するため、異なる光波長(周波数)を有する複数の光信号を一本の光ファイバに多重化して伝送する光波長多重通信(WDM)ネットワーク技術の研究開発が盛んに行われている。このWDMシステムにおいては、チャンネル波長(周波数)グリッドに合致した発振波長を有する光源を多数用意する必要がある。このため、故障を生じたときのバックアップ用にすべての光源を二重化して信頼性の高い通信システムを構築しようとすると、膨大なコストがかかってしまう。そこで、一つの半導体レーザチップで任意の波長の光を出力できるいわゆる波長可変光源を上述したようなWDMシステムのバックアップ用の光源に適用すると、複数の光源に対して共通して利用することができ、システムの運用にかかるコストを低減することができるので、波長可変光源は、現在、研究開発が盛んに進められている。
このような波長可変光源としては、例えば、分布ブラッグ反射器(DBR)に改良を施したSSG(Super Structure Grating)−DBRレーザ(例えば、下記非特許文献1等参照)や、SG(Sampled Grating)−DBRレーザ(例えば、下記非特許文献2等参照)等が挙げられる。このような改良型のDBRレーザは、大きな波長可変幅を有すると共に、波長を高速に切り換えられるという特長があるものの、波長安定性を含めた長期信頼性が現在のところ十分ではない。
また、波長可変光源の他の例として、異なる波長で発振する分布帰還(DFB)型レーザをアレイ状に並べた光源群と光合波器とを集積した波長可変DFBレーザアレイ(例えば、下記非特許文献3等参照)を挙げることができる。この波長可変DFBレーザアレイは、DFBレーザアレイの中から使用するレーザを一つ選択して、発振波長を温度でチューニングすることにより、目的とする波長の光を出力することができるものである。このような波長可変DFBレーザアレイは、上記DBRレーザに比べて、波長を高速で切り換えることができないものの、実用実績のあるDFBレーザを用いているので、通信システムに必要な長期信頼性が優れているという特長を有している。
このような波長可変DFBレーザアレイにおいて、波長可変幅を広げる場合には、DFBレーザ一つ一つがカバーする波長範囲を広げる、すなわち、温度変化量を増やすことや、アレイを構成するレーザ数を増やすことや、これらを組み合わせることが考えられている。しかしながら、温度変化量を増やすようにすると、レーザの特性劣化を高温側で特に招いてしまうことから、対応幅に限界がある。
他方、レーザ数を増やすようにすると、光合波器の入力ポート数が必然的に増えてしまい、合波損が上昇してしまい、結果的に光出力パワーを低下させるという問題が生じてしまう。すなわち、波長可変DFBレーザアレイの光合波器として従来から使用されている多モード干渉型(MMI)カプラは、光スターカプラの一種であることから、入力ポート数が増えると、原理的に合波損が上昇(例えば、8ポートで9dB、16ポートで12dB)してしまうのである。
そこで、入力ポート数が増えても原理損が増えることのない波長合分波器であるアレイ導波路格子を上記MMIカプラに替えて用いることにより、光合波損を低減することが考えられている。このアレイ導波路格子は、入力導波路やスラブ導波路やアレイ導波路や出力導波路等により構成されている(詳細には、例えば、下記非特許文献4等参照)。
このようなアレイ導波路格子においては、半導体系であると、過剰損が約3dB程度であることから(例えば、下記非特許文献5等参照)、伝搬損失を含めた全体の光ロスを6〜8dB程度にすることができるので、8つ程度以上のレーザ数を用いる場合に適用すると、光ロスを大幅に抑えることができ、非常にメリットがある。
また、DFBレーザの発振波長の温度変化に対する変化率が約1Å/℃である(例えば、下記非特許文献3等参照)と共に、半導体アレイ導波路格子の透過帯域の中心波長の温度変化に対する変化率も約1Å/℃である(例えば、下記非特許文献6等参照)ことから、DFBレーザアレイと同一の基板に半導体アレイ導波路格子を光合波器として設けると、温度を変化させて波長可変DFBレーザアレイの発振波長のチューニングを行っても、当該温度変化に追従して、半導体アレイ導波路格子の透過帯域の中心波長もシフトするようになるので、当該温度変化に伴って、DFBレーザの発振波長と半導体アレイ導波路格子の透過帯域の中心波長とが相対的にずれてしまうことはなく、光出力パワーの低下(最悪の場合には光を出力できない)を防止することができ、波長可変DFBレーザアレイを何ら問題なく動作させることができる。
なお、石英系のアレイ導波路格子は、半導体系のアレイ導波路格子に比べて、透過帯域の中心波長の温度変化に対する変化率が非常に小さいため(約1/10)、このような利用に適用することが難しい。
Y.Tohmori et al.,"Broad-range Wavelength Tuning in DBR Lasers with Super Structure Grating(SSG)",IEEE Photonics Technology Letters,Vol.5,No.2,pp.126-129,1993
V.Jayaraman et al.,"Extended Tuning Range in Sampled Grating DBR Lasers",IEEE Photonics Technology Letters,Vol.5,No.5,pp.489-491,1993
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小林 功郎 著,「先端光エレクトロニクスシリーズ8 光集積デバイス」,共立出版株式会社,1999年
M.Kohtoku et al.,"Polarization-independent InP arrayed waveguide grating filter using deep ridge waveguide structure",CLEO/Pacific Rim'97,pp.284-285,1997
M.Kohtoku et al.,"Packaged Polarization-Insensitive WDM Monitor with Low Loss(7.3dB) and Wide Tuning Range(4.5nm)",IEEE Photonics Technology Letters,Vol.10,No.11,pp.1614-1616,1998
J.G.Mendoza-Alvarez,"Analysis of depletion edge translation lightwave modulators",J.of Lightwave Technology,vol.6,No.6,pp.793-808,1988
しかしながら、前述したような波長可変DFBレーザアレイにおいては、デバイス作製の際に、ある温度(基準温度)におけるDFBレーザの発振波長と半導体アレイ導波路格子の透過帯域の中心波長とを完全に一致させることが難しいため、歩留まりが悪くなってしまうという問題があった。
このようなことから、本発明は、波長可変幅を広げても長期信頼性の維持及び光出力パワーの低下防止を図ることができる歩留まりの高い波長可変光源を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、本発明に係る波長可変光源は、異なる波長で発振する複数の半導体レーザ素子と、各前記半導体レーザ素子を各入力導波路にそれぞれ接続されて複数のアレイ導波路を有する半導体アレイ導波路格子とを備え、前記半導体アレイ導波路格子の前記アレイ導波路が、半導体基板上に設けられるn型の第一の半導体クラッド層と、前記第一の半導体クラッド層上に設けられる半導体コア層と、前記半導体コア層上に設けられるn型の第二の半導体クラッド層と、前記第一の半導体クラッド層と前記半導体コア層との間及び前記第二の半導体クラッド層と前記半導体コア層との間の少なくとも一方の間又は当該第一の半導体クラッド層及び当該第二の半導体クラッド層の少なくとも一方の一部に設けられる半絶縁性の半絶縁層とを有する層構造をなすと共に、前記半絶縁層を介して前記半導体コア層へ電界を印加する複数の補正用電極を備え、前記補正用電極が、前記半導体アレイ導波路格子の複数の前記アレイ導波路の間を連絡するように当該アレイ導波路の間にわたって配設されると共に当該アレイ導波路の軸方向の長さを当該アレイ導波路の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど短くなるように形成された第一の補正用電極と、前記半導体アレイ導波路格子の複数の前記アレイ導波路の間を連絡するように当該アレイ導波路の間にわたって配設されると共に当該アレイ導波路の軸方向の長さを当該アレイ導波路の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど長くなるように形成された第二の補正用電極とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半導体アレイ導波路格子の前記アレイ導波路が、軸方向に直線状をなす直線部を有し、前記補正用電極が、前記アレイ導波路の前記直線部に配設されていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半導体基板が、(100)面方位を有すると共に、前記アレイ導波路の前記直線部が、下記の方位(A)又は方位(B)に対して平行となっていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半絶縁層が、ドーパントとしてFe又はRuをドーピングされていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半導体アレイ導波路格子の少なくとも前記アレイ導波路が、ハイメサ構造をなしていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半導体レーザ素子と前記半導体アレイ導波路格子とが、同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半導体レーザ素子が、前記半絶縁層と同一の半絶縁性の材料で埋め込まれた埋め込み構造をなしていることを特徴とする。
また、本発明に係る波長可変光源は、上述した波長可変光源において、前記半導体レーザ素子が、分布帰還型レーザ又は分布ブラッグ反射型レーザであることを特徴とする。
また、本発明に係る光半導体素子の製造方法は、活性層を有するメサ構造の導波路の両脇に半絶縁層を設けた第一の光半導体素子とハイメサ構造の導波路を有する第二の光半導体素子とが同一の半導体基板上に隣接して形成された光半導体素子の製造方法であって、前記半導体基板上の第一の半導体クラッド層上の一部に積層された前記第一の光半導体素子の活性層及び第二の半導体クラッド層と、前記第一の光半導体素子の領域に隣接して積層された前記第二の光半導体素子の半導体コア層とを有する積層構造に対して当該第一の半導体素子の領域のみにメサ構造の前記導波路を形成する工程と、前記第一の半導体素子の領域のメサ構造の前記導波路の両脇と前記第二の半導体素子の領域の前記半導体コア層上に前記半絶縁層を同時に積層する工程と、前記第二の光半導体素子の領域にハイメサ構造の前記導波路を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源においては、光合波器として半導体アレイ導波路格子を用いることにより、ポート数が増えた場合でも原理損の上昇がなく、デバイス内部の光ロスの低減を図ることができる。また、半導体アレイ導波路格子が透過帯域の中心波長のトリミング機能を有することから、デバイス作製後でも、半導体レーザ素子の発振波長と、その素子が接続する半導体アレイ導波路格子の入力導波路からの透過帯域の中心波長とを完全に合致させることができる。このため、本発明に係る波長可変光源によれば、波長可変幅を広げつつ長期信頼性の維持及び光出力パワーの低下防止を図りながらも作製の際の歩留まりを高くすることができる。
本発明に係る波長可変光源の実施形態を図1〜6に基づいて以下に説明する。図1は、波長可変光源の概略構成を表わす平面図、図2は、図1の波長可変光源の概略構成を表わす断面図、図3は、図1の波長可変光源の作製方法の手順説明図、図4は、図3に続く手順説明図、図5は、図1の波長可変光源に電界を印加したときのバンドダイヤグラム、図6は、図1の波長可変光源の半導体アレイ導波路格子の隣り合うアレイ導波路の相関関係説明図である。なお、電子出願システムにおける書類記載方式の制約上、以下、各方位を下記の表2に示すように表記することとする。
図1に示すように、InPからなると共に(100)面方位を有する半導体基板101上には、異なる波長で発振する分布帰還(DFB)型レーザ(半導体レーザ素子)111〜118をアレイ状に複数(本実施形態では8つ)並べたDFBレーザアレイ110が設けられている。これらのDFBレーザ111〜118の光出射側は、当該基板101上に集積された半導体アレイ導波路格子120の入力導波路121a〜121hの一端側にそれぞれ接続している。これら入力導波路121a〜121hの他端側は、当該基板101上に形成されたスラブ導波路122の一端側にそれぞれ接続している。
前記スラブ導波路122の他端側には、前記基板101上に形成された複数のアレイ導波路123の一端側がそれぞれ接続しており、当該アレイ導波路123は、[0AA]方向又は[01A]方向へ平行となる直線部123aを曲線部123bの間に有するように、すなわち、直線部123aの一端側及び他端側に曲線部123bを有するように当該基板101上にそれぞれ形成されている。これらアレイ導波路123の他端側は、当該基板101上に形成されたスラブ導波路124の一端側にそれぞれ接続している。
前記スラブ導波路124の他端側には、前記基板101上に形成された複数(本実施形態では8本)の出力導波路125a〜125hの一端側がそれぞれ接続している。これら出力導波路125a〜125hの他端側は、当該基板101の周縁端に位置している。
また、図2Aに示すように、前記DFBレーザアレイ110は、前記基板101上に、n型のInPからなる第一の半導体クラッド層102が設けられ、当該クラッド層102上に、回折格子を形成された活性層108aが設けられ、当該活性層108a上に、p型のInPからなる半導体レーザ素子用のクラッド層108bが設けられ、当該クラッド層108b上に、コンタクト層108cが設けられ、これら層102,108a〜108cがメサ構造をなして、FeやRu等のドーパントをInPにドーピングした半絶縁(SI)型の半絶縁層104により埋め込まれて、埋め込み構造となっている。
他方、図2Bに示すように、前記半導体アレイ導波路格子120は、前記基板101上に、n型のInPからなる第一の半導体クラッド層102が設けられ、当該クラッド層102上に、ノンドープのバルクのInGaAsPからなるi型の半導体コア層103(バンドギャップ波長1.05μm、厚さ0.5μm)が設けられ、当該半導体コア層103上に、FeやRu等のドーパントをInPにドーピングした半絶縁(SI)型の半絶縁層104が設けられ、当該半絶縁層104上に、n型のInPからなる第二の半導体クラッド層105が設けられ、ハイメサ構造をなしている。
そして、図1,2Bに示すように、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの前記入力導波路121a〜121h側には、当該アレイ導波路123の当該直線部123aの軸方向の長さを当該アレイ導波路123の配列方向一方側(図1中、下方側)よりも配列方向他方側(図1中、上方側)ほど一定の割合で短くするように前記出力導波路125a〜125h側の辺を当該直線部123aに対して傾斜させた台形状をなす第一の補正用電極106aが各当該直線部123aの間を連絡(短絡)させるように当該アレイ導波路123の間にわたって配設されている。
他方、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの前記出力導波路125側には、当該アレイ導波路123の当該直線部123aの軸方向の長さを当該アレイ導波路123の配列方向一方側(図1中、下方側)よりも配列方向他方側(図1中、上方側)ほど一定の割合で長くするように前記入力導波路121a〜121h側の辺を当該直線部123aに対して傾斜させた台形状をなす第二の補正用電極106bが各当該直線部123aの間を連絡(短絡)させるように当該アレイ導波路123の間にわたって配設されている。
また、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの前記補正用電極106a,106bの配設箇所と未配設箇所との間及び当該補正用電極106a,106bの間には、当該間を電気的に絶縁するように前記クラッド層105の一部をエッチング除去した分離溝126a,126bがそれぞれ形成されている。なお、図1,2中、107は、前記クラッド層102上に配設されて当該クラッド層102とコンタクトが取られた接地電極である。
つまり、前記補正用電極106a,106bと前記接地電極107との間にバイアスを印加することにより、バイアスを印加した前記補正用電極106a,106bの配設箇所の全ての前記直線部123a部分の前記半導体コア層103のみに前記半絶縁層104を介して同じ電界を効率よく印加することができるようになっているのである。
このような構造をなす本実施形態に係る波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)の作製方法を次に説明する。
まず、前記基板101(n−InP)上に前記第一の半導体クラッド層102(n−InP)及び前記活性層108aを成長させた後、グレーティング(回折格子)を形成したら、半導体レーザ素子用の前記クラッド層108b(p−InP)及び前記コンタクト層108cを成長させる(図3A参照)。
次に、前記半導体アレイ導波路格子120部分となる箇所の前記活性層108a、前記クラッド層108b(p−InP)、前記コンタクト層108cをエッチング除去した後、当該部分の前記第一の半導体クラッド層102(n−InP)上に前記半導体コア層103(i−InGaAsP)を成長させる(図3B参照)。
そして、DFBレーザアレイ110の前記DFBレーザ111〜118部分となる箇所にマスキング層109を設けた後、DFBレーザアレイ110部分をメサ加工するように当該部分の前記第一の半導体クラッド層102(n−InP)の一部及び前記層108a〜108cをエッチング除去する(図4C参照)。
続いて、DFBレーザアレイ110部分及び半導体アレイ導波路格子120部分に前記半絶縁層104(SI型InP)及び前記第二の半導体クラッド層105(n−InP)を成長させる(図4D参照)。これにより、DFBレーザアレイ110部分の半絶縁性材料でのメサ部分の埋め込み成長と、半導体アレイ導波路格子120部分の前記半絶縁層104の形成成長とが同時に行われる。
そして、DFBレーザアレイ110部分に設けられている前記第二の半導体クラッド層105(n−InP)及び前記マスキング層109の除去を行った後、半導体アレイ導波路格子120部分となる箇所にハイメサ構造の導波路を形成するように当該部分の前記第一の半導体クラッド層102(n−InP)の一部及び前記層103〜105をエッチング除去する(図4E参照)。
最後に、半導体アレイ導波路格子120部分のハイメサ構造をなす導波路の隣り合う間のエッチング除去部分をポリイミドやBCB等の有機材料で埋めて平坦化した後、前記電極106a,106b,107を設けることにより、波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)を得ることができる。
このようにして作製される本実施形態に係る波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)の作用を次に説明する。なお、便宜上、前記DFBレーザアレイ110の各DFBレーザ111〜118をそれぞれch.1〜ch.8と表し、前記半導体アレイ導波路格子120の前記入力導波路121a〜121hの各入力ポートをそれぞれInput1〜Input8と表し、前記出力導波路125a〜125hの各出力ポートをそれぞれOutput1〜Output8と表すこととする。
例えば、DFBレーザアレイ110の25℃における各ch.1〜ch.8の発振波長をそれぞれ1550nm、1553nm、1556nm、1559nm、1562nm、1565nm、1568nm、1571nmとし、半導体アレイ導波路格子120についても、上記発振波長に合わせて、下記の表3に示すように、チャンネル間隔を3nmとし、自由スペクトルレンジ(FSR)を8チャンネル分(24nm)以上とする(中心側のポートと外側のポートとの光ロスの差を減らすにはFSRをある程度大きくした方がよいことから、本実施形態では16チャンネル分とする)と、表3からわかるように、25℃においてch.1〜ch.8のいずれを発振させても、前記Output4より出力することができる。
また、上記波長以外の出力波長を得る場合には、ch.1〜ch.8から適切なものを選択して、作動温度を調整する。DFBレーザ111〜118の発振波長の温度依存性は、約1Å/℃であるので、例えば、1551nmの出力波長を得る場合には、温度を35℃に設定してch.1を駆動させる、すなわち、25℃から10℃上昇させることにより、1550nmの発振波長を長波長側に1nmシフトさせて1551nmに設定する。ここで、半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長の温度依存性も約1Å/℃であるので、35℃でのInput1(ch.1が接続)からOutput4の透過帯域の中心波長も1551nmとなる。
つまり、所望の発振波長を得るために温度変化させると、半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長も当該温度変化に追従して変化するのである。このため、設定波長によっては、発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長とがずれることにより、透過率が低下して光出力パワーが低下してしまうことや、チャンネル間隔以上にまでずれることにより、光が透過できずに出力されないことをなくすことができる。
また、使用温度範囲を20〜50℃とすると、ch.1が波長1549.5〜1552.5nm、ch.2が波長1552.5〜1555.5nm、ch.3が波長1555.5〜1558.5nm、ch.4が波長1558.5〜1561.5nm、ch.5が波長1561.5〜1564.5nm、ch.6が波長1564.5〜1567.5nm、ch.7が波長1567.5〜1570.5nm、ch.8が波長1570.5〜1573.5nmをそれぞれカバーすることができることから、DFBレーザアレイ110は、1549.5〜1573.5nmの範囲のすべての波長をカバーすることができる。
よって、DFBレーザアレイ110と半導体アレイ導波路格子120とを同一の基板上に集積した本実施形態に係る波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)においては、DFBレーザアレイ110と半導体アレイ導波路格子120とが同じ環境温度に曝されても光出力パワーの低下防止を図ることができると共に、広い波長可変幅を有しながら長期信頼性の維持を図ることができる。
ところで、上述したような波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)においては、作製時の誤差等により、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長とを完全に一致できない場合がある。
そこで、本実施形態では、作製後の波長可変光源100において、前記補正用電極106a,106bと前記接地電極107との間にバイアスを印加すると、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長との相対的なずれを補正できるようにしたのである。これを以下に具体的に説明する。
半導体アレイ導波路格子120における中心入力ポートから中心出力ポートの透過帯域の中心波長λは、下記の式(1)で表される。
λ=(ΔL・neq)/m ・・・(1)
ただし、ΔLは、隣り合うアレイ導波路123の長さの差、neqは、アレイ導波路123の透過屈折率、mは、回折次数である。
ただし、ΔLは、隣り合うアレイ導波路123の長さの差、neqは、アレイ導波路123の透過屈折率、mは、回折次数である。
つまり、半導体アレイ導波路格子120は、アレイ導波路格子123の等価屈折率neqを変化させることにより、前記中心波長λを変化させることができる特性を有しているのである。例えば、前記透過屈折率neqを0.0001変化させると、前記中心波長λを0.08nm(10GHz)程度変化させることができる。
そこで、前記補正用電極106a又は前記補正用電極106bに負のバイアスVbを印加すると、図5に示すように、前記半絶縁層104(SI型InP)が電子eのブロック層として作用するため、電流が流れず、前記半導体コア層103(i−InGaAsP)に効率よく電界が掛かるようになる。
このとき、前記半導体コア層103(i−InGaAsP)には、ポッケルス効果により、前記基板101と垂直な方向([100]方向)の電界Eb(=Vb/コア厚)に対して、下記の式(2)で表される屈折率変化Δn0が誘起される(前記非特許文献7等参照)。
Δn0=±(n3/2)γ41Eb ・・・(2)
ただし、n0は、材料の屈折率、γ41は、ポッケルス定数(負の値)である。
また、+符号は、[0AA]方向と平行に光が伝搬する場合であり、−符号は、[01A]方向と平行に光が伝搬する場合である。
ただし、n0は、材料の屈折率、γ41は、ポッケルス定数(負の値)である。
また、+符号は、[0AA]方向と平行に光が伝搬する場合であり、−符号は、[01A]方向と平行に光が伝搬する場合である。
よって、前記アレイ導波路123の前記直線部123aが、[0AA]方向と平行な場合には、電界印加により、屈折率変化が負となり、[01A]方向と平行な場合には、電界印加により、屈折率変化が正となる。この効果は、TEモードに対してのみ作用するが、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)もTEモードで発振するため問題ない。
ここで、図6に示すように、前記半導体アレイ導波路格子120のi番目に位置する前記アレイ導波路123において、上部に前記補正用電極106a,106bが位置する前記直線部123aの長さをLe,iとし、上部に前記補正用電極106a,106bが位置しない前記直線部123a及び前記曲線部123bの長さをL0,iとし、前記半導体アレイ導波路格子120のi+1番目に位置する前記アレイ導波路123において、上部に前記補正用電極106a,106bが位置する前記直線部123aの長さをLe,i+1とし、上部に前記補正用電極106a,106bが位置しない前記直線部123a及び前記曲線部123bの長さをL0,i+1とし、さらに、上部に前記補正用電極106a,106bが位置する前記直線部123aにおける電界印加時の等価屈折率をn1とし、上部に前記補正用電極106a,106bが位置しない前記直線部123a及び前記曲線部123bにおける等価屈折率をn0とすると、当該半導体アレイ導波路格子120の位相整合条件は、下記の一般式(3)で表わすことができる。
ΔLe・n1+ΔL0・n0=mλ ・・・(3)
このとき、
ΔLe=Le,i+1−Le,i、
ΔL0=L0,i+1−L0,i、
ΔLe+ΔL0=ΔL(ただし、ΔL>0)
である。
ΔLe=Le,i+1−Le,i、
ΔL0=L0,i+1−L0,i、
ΔLe+ΔL0=ΔL(ただし、ΔL>0)
である。
さらに、上記式(3)は、下記の式(4)に変形することができる。
λ={(ΔL・n0)/m}+[{ΔLe・(n1−n0)}/m] ・・・(4)
この式(4)の右辺は、第一項が、無電界時の透過帯域の中心波長を表し、第二項が、電界印加による透過帯域の中心波長の変化量を表している。
ここで、例えば、前記アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aが[0AA]方向と平行な場合について説明する。
この場合、負のバイアスVbに対して、前記半導体コア層103(i−InGaAsP)の屈折率変化は、上記式(2)より、負となることから、(n1−n0)は、電界印加時に負となる。
そこで、アレイ導波路123がΔLずつ長くなるにしたがって前記ΔLeが負となる前記第一の補正用電極106aにバイアスを印加すると、半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長が、無電界のときよりも長波長側へシフトするようになるので、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長に対して、半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長が短波長側へずれているときに、補正を行うことができる。
他方、アレイ導波路123がΔLずつ長くなるにしたがって前記ΔLeが正となる前記第二の補正用電極106bにバイアスを印加すると、半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長が、無電界のときよりも短波長側へシフトするようになるので、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長に対して、半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長が長波長側へずれているときに、補正を行うことができる。
つまり、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長との相対的なずれの方向(短波長側又は長波長側)に応じて、前記第一の補正用電極106a及び前記第二の補正用電極106bのいずれか一方を選択してバイアスを印加し、光出力が最大となるように電界印加量を調整すればよいのである。
ここで、前記式(4)からわかるように、前記ΔLeを大きくすると、前記(n1−n0)を小さくすることができる、すなわち、印加電界を小さく済ますことができるので、消費電力量を抑制することができるようになる。
また、前記アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aが[01A]方向と平行な場合でも、上述した場合と同様な関係が成り立つ。
ただし、前記アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aが[01A]方向と平行な場合には、負のバイアスVbに対して、前記半導体コア層103(i−InGaAsP)の屈折率変化は、前記式(2)より、正となることから、負のバイアスVbに対する半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長のシフト方向が、上述した[0AA]方向と平行な場合と逆となる。
よって、本実施形態に係る波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)においては、作製後であっても、電界印加によって半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長を調整することができるので、DFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過帯域の中心波長とが相対的にずれていても補正することができる。
したがって、本実施形態に係る波長可変光源100によれば、波長可変幅を広げつつ長期信頼性の維持及び光出力パワーの低下防止を図りながらも作製の際の歩留まりを高くすることができる。
また、本実施形態に係る波長可変光源100においては、半導体アレイ導波路格子120の層構造の中にp型層を有していないことから、光合波器として半導体アレイ導波路格子を適用したことによる光合波損の低減効果を最大限に生かすことができるので、光ロスの増化を招くことがなく、さらなる高出力化を図ることができる。なぜなら、p型層は、価電子帯バンド間遷移に起因する光吸収が大きく、半導体アレイ導波路格子のように比較的大きなデバイスであると、大きな伝搬損失を伴って光出力パワーを弱めてしまうからである。
また、本実施形態に係る波長可変光源100においては、半導体アレイ導波路格子120が複数(8本)の出力導波路125a〜125h(Output1〜Output8)を有していることから、デバイス作製後におけるDFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過波長帯域の中心波長との相対的なずれが、当該半導体アレイ導波路格子120の1チャンネル間隔(3nm)よりも大きい場合であっても、当該半導体アレイ導波路格子120の上記出力導波路125a〜125h(Output1〜Output8)の中から上記ずれ量を最も小さくできる出力ポート(本実施形態の場合にはOutput4)を選択することができるので、印加電圧の大きさを最小限に抑えることができる。
また、本実施形態に係る波長可変光源100においては、図4に示したように、DFBレーザアレイ110部分のメサ加工の埋め込みにSI型InP(半絶縁層104)を用いた埋め込み構造をなしているので、高速変調動作に優れた特性を示すことができ、特に、ドーパントにRuを適用していると、Feを適用した場合に生じるZnとFeとの相互拡散を抑制することができるので、レーザ特性を劣化させることなく良好に発現させることができる。
また、本実施形態においては、DFBレーザアレイ110部分を前記半絶縁層104(SI型InP)で埋め込み成長させるようにしたことから、DFBレーザアレイ110部分の埋め込み成長と半導体アレイ導波路格子120部分の半絶縁層104の形成成長とを同時に行うことができ、デバイスの作製工程数を削減して、作製工程の効率化を図ることができ、作製コストを低減することができる。
なお、前記半導体コア層103のバンドギャップ波長としては、1.05μmに限らず、電界印加により大きな光吸収が発生しない程度に動作波長から離れている大きさであればよい(約100nm程度以上)。
また、前記半導体コア層103は、光閉じ込め係数の観点からすると、厚さが厚いほど好ましく、変調効率の観点からすると、厚さが薄いほど(電界強度が高くなるほど)好ましいことから、これらを勘案すると、厚さが0.2〜1.5μmの範囲であると好ましく、さらに、縦方向のシングルモード条件を勘案すると、厚さが0.1〜1.0μmの範囲であると特に好ましい。
また、前記半絶縁層104は、厚さが0.5〜2.0μmであると、十分な耐圧特性を得ることができるので好ましい。具体的には、前記半絶縁層104の厚さが0.5μmであると、±2.5V程度の耐圧特性を得ることができ、前記半絶縁層104の厚さが1.0μmであると、±7.0V程度の耐圧特性を得ることができ、前記半絶縁層104の厚さが2.0μmであると、±25V程度の耐圧特性を得ることができる。
また、光導波路の幅方向の長さは、横方向のシングルモード条件を勘案すると、1.0〜3.0μmの範囲であると好ましい。
なお、本実施形態においては、(100)面方位を有する半導体基板101を適用した場合について説明したが、他の実施形態として、例えば、(001)面方位を有する半導体基板を適用する場合には、先に説明した[100]方向を[001]方向に置き換え、[0AA]方向を[110]方向に置き換え、[01A]方向を[A10]方向に置き換えることにより、本実施形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、半導体アレイ導波路格子120のアレイ導波路123の直線部123aに前記補正用電極106a,106bを設けるようにしたが、他の実施形態として、例えば、半導体アレイ導波路格子120のアレイ導波路123の曲線部123bに補正用電極を設けることも可能である。
しかしながら、本実施形態のように、半導体アレイ導波路格子120のアレイ導波路123の直線部123aに前記補正用電極106a,106bを設けるようにすれば、ポッケルス効果による屈折率変化量の相殺に伴う減少を抑制することができるだけでなく、製造の際の蒸着工程の容易化を図ることができると共に、損傷(断線)を抑制することができるので、非常に好ましい。
また、本実施形態では、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの軸方向の長さを当該アレイ導波路123の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど一定の割合で短くなるように前記出力導波路125a〜125h側の辺を当該直線部123aに対して傾斜させた台形状をなす単一部から形成される第一の補正用電極106aと、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの軸方向の長さを当該アレイ導波路123の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど一定の割合で長くなるように前記入力導波路121a〜121h側の辺を当該直線部123aに対して傾斜させた台形状をなす単一部から形成される第二の補正用電極106bとで補正用電極を構成するようにしたが、他の実施形態として、例えば、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの軸方向の長さを当該アレイ導波路123の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど短くなるように複数部を組み合わせて形成される第一の補正用電極と、前記半導体アレイ導波路格子120の前記アレイ導波路123の前記直線部123aの軸方向の長さを当該アレイ導波路123の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど長くなるように複数部を組み合わせて形成される第二の補正用電極とを備えて補正用電極を構成することも可能である。
また、本実施形態では、複数(8本)の出力導波路125a〜125h(Output1〜Output8)を有する半導体アレイ導波路格子120を適用するようにしたが、本発明はこれに限らず、少なくとも1本の出力導波路を有する半導体アレイ導波路格子であれば適用可能である。
しかしながら、本実施形態のように、複数(8本)の出力導波路125a〜125h(Output1〜Output8)を有している半導体アレイ導波路格子120を適用すれば、先に説明したように、デバイス作製後におけるDFBレーザ111〜118(ch.1〜ch.8)の発振波長と半導体アレイ導波路格子120の透過波長帯域の中心波長との相対的なずれが、当該半導体アレイ導波路格子120の1チャンネル間隔(3nm)よりも大きい場合であっても、当該半導体アレイ導波路格子120の上記出力導波路125a〜125h(Output1〜Output8)の中から上記ずれ量を最も小さくできる出力ポート(本実施形態の場合にはOutput4)を選択して、印加電圧の大きさを最小限に抑えることができるので、非常に好ましい。
また、本実施形態では、半導体コア層103と第二の半導体クラッド層105との間に半絶縁層104を設けるようにしたが、他の実施形態として、例えば、半導体コア層と第一の半導体クラッド層との間に半絶縁層を設けることも可能である。ただし、この場合には、本実施形態の場合と印加電界の向きを逆にする必要がある。また、例えば、半導体コア層と第一の半導体クラッド層との間及び半導体コア層と第二の半導体クラッド層との間の両方に半絶縁層をそれぞれ設けることも可能である。さらに、例えば、第一の半導体クラッド層及び第二の半導体クラッド層の少なくとも一方の一部に半絶縁層を設ける、すなわち、第一の半導体クラッド層及び第二の半導体クラッド層の少なくとも一方の一部を半絶縁層に置き換えることも可能である。
また、本実施形態では、半導体コア層103をバルクとした場合について説明したが、他の実施形態として、例えば、半導体コア層を量子井戸構造とすることも可能である。
また、本実施形態では、前記補正用電極106a,106bを第二の半導体クラッド層105上に設けるオーミック電極としたが、他の実施形態として、例えば、半絶縁層にショットキー電極を形成してこれを利用することも可能である。
また、本実施形態では、前記電極106a,106b,107と前記層102,105とを直接コンタクトさせるようにしたが、他の実施形態として、例えば、前記電極106a,106b,107と前記層102,105との間にInGaAsやInGaAsP等からなるコンタクト層を設けて、コンタクト抵抗を下げるようにすることも可能である。
また、本実施形態では、前記接地電極107を前記第一の半導体クラッド層102上に設けるようにしたが、他の実施形態として、例えば、半導体基板にn型を使用している場合には、接地電極を当該半導体基板の裏面に設けることも可能である。
また、本実施形態では、DFBレーザアレイ110部分をSI埋め込み構造としたが、他の実施形態として、例えば、DFBレーザアレイ部分をpn埋め込み構造とすることも可能である。ただし、この場合には、デバイスの作製にあたって、DFBレーザアレイ部分のpn埋め込みに際して、半導体アレイ導波路格子120の半導体コア層103上にp型InP層及びn型InP層も積層されることから、半導体アレイ導波路格子120の前記半絶縁層104を当該半導体コア層103上に積層するに先立って、当該半導体コア層103上に積層したp型InP層及びn型InP層をエッチング除去する必要が生じてしまう。
また、本実施形態では、DFBレーザアレイ110部分を埋め込み構造としたが、他の実施形態として、例えば、DFBレーザアレイ110部分をリッジ構造とすることも可能である。
また、本実施形態では、半導体レーザ素子としてDFBレーザ111〜118を適用した波長可変光源100(波長可変DFBレーザアレイ)の場合について説明したが、他の実施形態として、例えば、分布ブラッグ反射型(DBR型)を半導体レーザ素子として適用することも可能である。
また、本実施形態では、InGaAsP/InP系の半導体材料を使用した場合について説明したが、本発明は、このような材料に限定されるものではなく、その他の半導体材料であっても、本実施形態の場合と同様に適用することができる。
本発明に係る可変波長光源は、波長可変幅を広げつつ長期信頼性の維持及び光出力パワーの低下防止を図りながらも作製の際の歩留まりを高くすることができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
100 波長可変光源
101 半導体基板
102 第一の半導体クラッド層
103 半導体コア層
104 半絶縁層
105 第二の半導体クラッド層
106a 第一の補正用電極
106b 第二の補正用電極
107 接地電極
108a DFBレーザ活性層
108b DFBレーザ用クラッド層
108c コンタクト層
109 マスキング層
110 DFBレーザアレイ
111〜118 DFBレーザ
120 半導体アレイ導波路格子
121a〜121h 入力導波路
122 スラブ導波路
123 アレイ導波路
123a 直線部
123b 曲線部
124 スラブ導波路
125a〜125h 出力導波路
126a,126b 分離溝
101 半導体基板
102 第一の半導体クラッド層
103 半導体コア層
104 半絶縁層
105 第二の半導体クラッド層
106a 第一の補正用電極
106b 第二の補正用電極
107 接地電極
108a DFBレーザ活性層
108b DFBレーザ用クラッド層
108c コンタクト層
109 マスキング層
110 DFBレーザアレイ
111〜118 DFBレーザ
120 半導体アレイ導波路格子
121a〜121h 入力導波路
122 スラブ導波路
123 アレイ導波路
123a 直線部
123b 曲線部
124 スラブ導波路
125a〜125h 出力導波路
126a,126b 分離溝
Claims (9)
- 異なる波長で発振する複数の半導体レーザ素子と、
各前記半導体レーザ素子を各入力導波路にそれぞれ接続されて複数のアレイ導波路を有する半導体アレイ導波路格子と
を備え、
前記半導体アレイ導波路格子の前記アレイ導波路が、
半導体基板上に設けられるn型の第一の半導体クラッド層と、
前記第一の半導体クラッド層上に設けられる半導体コア層と、
前記半導体コア層上に設けられるn型の第二の半導体クラッド層と、
前記第一の半導体クラッド層と前記半導体コア層との間及び前記第二の半導体クラッド層と前記半導体コア層との間の少なくとも一方の間又は当該第一の半導体クラッド層及び当該第二の半導体クラッド層の少なくとも一方の一部に設けられる半絶縁性の半絶縁層と
を有する層構造をなすと共に、
前記半絶縁層を介して前記半導体コア層へ電界を印加する複数の補正用電極を備え、
前記補正用電極が、
前記半導体アレイ導波路格子の複数の前記アレイ導波路の間を連絡するように当該アレイ導波路の間にわたって配設されると共に当該アレイ導波路の軸方向の長さを当該アレイ導波路の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど短くなるように形成された第一の補正用電極と、
前記半導体アレイ導波路格子の複数の前記アレイ導波路の間を連絡するように当該アレイ導波路の間にわたって配設されると共に当該アレイ導波路の軸方向の長さを当該アレイ導波路の配列方向一方側よりも配列方向他方側ほど長くなるように形成された第二の補正用電極と
を備えている
ことを特徴とする波長可変光源。 - 請求項1に記載の波長可変光源において、
前記半導体アレイ導波路格子の前記アレイ導波路が、軸方向に直線状をなす直線部を有し、
前記補正用電極が、前記アレイ導波路の前記直線部に配設されている
ことを特徴とする波長可変光源。 - 請求項1から請求項3のいずれか一つの請求項に記載の波長可変光源において、
前記半絶縁層が、ドーパントとしてFe又はRuをドーピングされている
ことを特徴とする波長可変光源。 - 請求項1から請求項4のいずれか一つの請求項に記載の波長可変光源において、
前記半導体アレイ導波路格子の少なくとも前記アレイ導波路が、ハイメサ構造をなしている
ことを特徴とする波長可変光源。 - 請求項1から請求項5のいずれか一つの請求項に記載の波長可変光源において、
前記半導体レーザ素子と前記半導体アレイ導波路格子とが、同一の半導体基板上に形成されている
ことを特徴とする波長可変光源。 - 請求項6に記載の波長可変光源において、
前記半導体レーザ素子が、前記半絶縁層と同一の半絶縁性の材料で埋め込まれた埋め込み構造をなしている
ことを特徴とする波長可変光源。 - 請求項1から請求項7のいずれか一つの請求項に記載の波長可変光源において、
前記半導体レーザ素子が、分布帰還型レーザ又は分布ブラッグ反射型レーザである
ことを特徴とする波長可変光源。 - 活性層を有するメサ構造の導波路の両脇に半絶縁層を設けた第一の光半導体素子とハイメサ構造の導波路を有する第二の光半導体素子とが同一の半導体基板上に隣接して形成された光半導体素子の製造方法であって、
前記半導体基板上の第一の半導体クラッド層上の一部に積層された前記第一の光半導体素子の活性層及び第二の半導体クラッド層と、前記第一の光半導体素子の領域に隣接して積層された前記第二の光半導体素子の半導体コア層とを有する積層構造に対して当該第一の半導体素子の領域のみにメサ構造の前記導波路を形成する工程と、
前記第一の半導体素子の領域のメサ構造の前記導波路の両脇と前記第二の半導体素子の領域の前記半導体コア層上に前記半絶縁層を同時に積層する工程と、
前記第二の光半導体素子の領域にハイメサ構造の前記導波路を形成する工程と
を有することを特徴とする光半導体素子の製造方法。
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