JP2003176779A - 流量検出装置及び容量可変型圧縮機の容量制御装置 - Google Patents

流量検出装置及び容量可変型圧縮機の容量制御装置

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JP2003176779A JP2001376286A JP2001376286A JP2003176779A JP 2003176779 A JP2003176779 A JP 2003176779A JP 2001376286 A JP2001376286 A JP 2001376286A JP 2001376286 A JP2001376286 A JP 2001376286A JP 2003176779 A JP2003176779 A JP 2003176779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小流量域での絞り前後の圧力差の明確化と、大
流量域での圧力損失の低減とを高次元で両立することが
可能な容量可変型圧縮機の容量制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】冷媒循環回路の吐出圧力領域には絞り50
が配設されている。制御弁CVは、絞り50の前後の圧
力差を機械的に検出するとともに、この圧力差の変動に
基づいて、この圧力差の変動を打ち消す側に圧縮機の吐
出容量を内部自律的に制御する。制御弁CVは、その内
部自律制御の基準となる設定差圧を外部からの指令によ
って変更可能である。前記絞り50はリード状の絞り弁
50bを有してなり、冷媒流量の変化に応じて絞り弁5
0bがその弾性変形量を変更することで、冷媒の通過断
面積を変更可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量を検出
するために用いられる流量検出装置、及び冷媒の流量を
指標として容量可変型圧縮機の吐出容量を制御するため
の容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容量可変型圧縮機(以下、圧縮機
とする)の容量制御装置としては、例えば、特開200
1−107854号公報に開示されたものが存在する。
この容量制御装置においては、冷媒循環回路の冷媒通路
上に固定絞りが配設されているとともに、圧縮機の吐出
容量変更につながる弁開度調節を行う制御弁が備えられ
ている。
【0003】前記制御弁には、固定絞りの前後の圧力差
を機械的に検出可能な感圧部材と、電磁アクチュエータ
とが備えられている。感圧部材は、固定絞り前後の圧力
差の変動に基づいて変位することで、この圧力差の変動
を打ち消す側に圧縮機の吐出容量が変更されるように弁
体を動作させる。電磁アクチュエータは、弁体に付与す
る力を外部からの指令に基づいて変更することで、感圧
部材による弁体の位置決め動作の基準となる固定絞り前
後の圧力差(設定差圧)を変更可能である。
【0004】前記固定絞り前後の圧力差には冷媒流量が
反映されており、冷媒流量が多くなると圧力差は大きく
なり、逆に冷媒流量が少なくなると圧力差は小さくな
る。従って、例えば、電磁アクチュエータによって設定
差圧を高く設定すれば、冷媒循環回路の大冷媒流量を維
持するように、感圧部材によって内部自律的に圧縮機の
吐出容量が制御される。逆に、電磁アクチュエータによ
って設定差圧を低く設定すれば、冷媒循環回路の小冷媒
流量を維持するように、感圧部材によって内部自律的に
圧縮機の吐出容量が制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報の
技術においては、冷媒流量を検出するための絞りとし
て、通過断面積(絞り径)が一定の固定絞りが用いられ
ている。従って、小冷媒流量域における圧縮機の容量制
御性と、大冷媒流量域における冷媒循環回路の圧力損失
の抑制とを高次元で両立することができなかった。
【0006】つまり、例えば、固定絞りの通過断面積が
大きめに設定されていると、小冷媒流量域にあっては、
固定絞り前後の二点間に差圧が付き難く、冷媒流量の変
動に対してこの圧力差の変動が小さくなってしまう。従
って、小冷媒流量域で設定差圧を変更する場合には、電
磁アクチュエータが弁体に付与する力を微妙に変化させ
なくてはならず、圧縮機の容量制御性が悪化する問題を
生じてしまう。
【0007】逆に、固定絞りの通過断面積が小さめに設
定されていると、大冷媒流量域にあっては、固定絞りを
介することでの圧力損失が大きくなり過ぎる。従って、
空調装置の性能低下の問題を生じてしまう。
【0008】本発明の目的は、小流量域での絞り前後の
圧力差の明確化と、大流量域での圧力損失の低減とを高
次元で両立することが可能な流量検出装置及び容量可変
型圧縮機の容量制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明においては、流体の流量変化に応じて
絞り弁がその弾性変形量を変更することで、絞りにおけ
る流体の通過断面積(絞り径)が変更される。例えば、
流量が多くなると絞り弁の変形量が多くなり、絞りにお
ける流体の通過断面積が大きくなる。従って、絞りを介
することでの圧力損失を低減することができる。また、
流量が少なくなると絞り弁の変形量が少なくなり、流体
の通過断面積が小さくなる。従って、絞り前後の圧力差
をより明確化することができる。
【0010】また、前記絞り弁は、それ自体に弾性を有
するリード状をなしている。従って、例えば、バネ等の
別部材(弾性部材)が必要なスプールタイプの絞り弁を
採用した場合と比較して、絞りを構成する部品点数を削
減して構成の簡素化を図り得る。
【0011】請求項2の発明においては、冷媒循環回路
の冷媒流量の変化に応じて絞り弁がその弾性変形量を変
更することで、絞りにおける冷媒の通過断面積が変更さ
れる。例えば、冷媒流量が多くなると絞り弁の変形量が
多くなり、絞りにおける冷媒の通過断面積が大きくな
る。従って、絞りを介することでの冷媒循環回路の圧力
損失を低減することができ、空調装置の性能低下を防止
することができる。また、冷媒流量が少なくなると絞り
弁の変形量が少なくなり、絞りにおける冷媒の通過断面
積が小さくなる。従って、絞り前後の圧力差をより明確
化することができ、圧縮機の容量制御性が良好となる。
【0012】請求項3の発明は請求項2において、容量
制御装置の好適な態様を限定するものである。すなわ
ち、差圧検出手段は、絞り前後の圧力差を機械的に検出
可能な感圧部材を備えている。圧縮機制御手段は、容量
可変型圧縮機の吐出容量変更につながる弁開度調節を行
う弁体を備えている。設定差圧変更手段は、弁体に付与
する力を外部からの指令に基づいて変更可能な電磁アク
チュエータを備えている。
【0013】そして、絞り前後の圧力差の変動に基づい
て感圧部材が変位することで、この圧力差の変動を打ち
消す側に容量可変型圧縮機の吐出容量が変更されるよう
に弁体が動作される。また、電磁アクチュエータが弁体
に付与する力を変更することで、感圧部材による弁体の
位置決め動作の基準となる設定差圧を変更可能である。
【0014】請求項4の発明は請求項2又は3におい
て、絞りは取付部を以って冷媒通路に取り付けられてい
る。絞り弁は、取付部の内周縁から内側に向かって延出
されており、絞りは全体として平板状をなしている。平
板状をなす絞りはスペース効率に優れ、容量制御装置の
小型化に貢献される。
【0015】請求項5の発明は請求項2〜4のいずれか
において、絞りは絞り弁を複数有している。従って、冷
媒流量の変化による絞り弁の変形量が一つ一つは少なく
ても、複数の絞り弁のトータルで冷媒の通過断面積を大
きく変化させることができる。よって、絞り弁の変形を
許容するスペースが少なくて済み、スペース効率に優れ
る絞りとなる。
【0016】請求項6の発明は請求項5において、複数
の絞り弁は一体に構成されている。従って、絞りの冷媒
通路に対する組み付け時において、その取り扱いが容易
となる。
【0017】請求項7の発明は請求項5において、複数
の絞り弁はそれぞれ別体に構成されている。従って、例
えば、絞りの外径寸法が制限される場合において、複数
の絞り弁を接続する部位等の細幅化を避けることがで
き、絞りの製作が容易となる。
【0018】請求項8の発明は請求項2〜7のいずれか
において、冷媒循環回路における冷媒の逆流は、逆止弁
によって阻止される。絞りは、冷媒通路に取り付けられ
た逆止弁と、同じく冷媒通路に設けられた係止部との間
で狭持固定されている。つまり、絞りは、逆止弁の一部
を利用して冷媒通路内で保持されている。従って、逆止
弁を利用することなく絞りを冷媒通路内で保持させる場
合と比較して、部品点数を低減できて構成の簡素化を図
り得る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置に
用いられる容量可変型斜板式圧縮機の容量制御装置にお
いて具体化した一実施形態について説明する。
【0020】(容量可変型斜板式圧縮機)図1に示すよ
うに、容量可変型斜板式圧縮機(以下圧縮機とする)の
ハウジング11内にはクランク室12が区画されてい
る。クランク室12内には駆動軸13が回転可能に配設
されている。駆動軸13は、動力伝達機構PTを介して
車両の走行駆動源であるエンジンEに作動連結され、エ
ンジンEからの動力供給を受けて回転される。
【0021】前記動力伝達機構PTは、外部からの電気
制御によって動力の伝達/遮断を選択可能なクラッチ機
構(例えば電磁クラッチ)であってもよく、又は、その
ようなクラッチ機構を持たない常時伝達型のクラッチレ
ス機構(例えばベルト/プーリの組合せ)であってもよ
い。なお、本実施形態では、クラッチレスタイプの動力
伝達機構PTが採用されている。
【0022】前記クランク室12において駆動軸13に
は、ラグプレート14が一体回転可能に固定されてい
る。クランク室12内には斜板15が収容されている。
斜板15は、駆動軸13にスライド移動可能でかつ傾動
可能に支持されている。ヒンジ機構16は、ラグプレー
ト14と斜板15との間に介在されている。従って、斜
板15は、ヒンジ機構16を介することで、ラグプレー
ト14及び駆動軸13と同期回転可能であるとともに、
駆動軸13に対して傾動可能となっている。
【0023】前記ハウジング11内には複数(図面には
一つのみ示す)のシリンダボア11aが形成されてお
り、各シリンダボア11a内には片頭型のピストン17
が往復動可能に収容されている。各ピストン17は、シ
ュー18を介して斜板15の外周部に係留されている。
従って、駆動軸13の回転運動が、斜板15及びシュー
18を介してピストン17の往復運動に変換される。
【0024】前記シリンダボア11a内の後方(図面右
方)側には、ピストン17と、ハウジング11に装着さ
れた弁・ポート形成体19とで囲まれて圧縮室20が区
画されている。ハウジング11の後方側の内部には、吸
入室21及び吐出室22がそれぞれ区画形成されてい
る。
【0025】そして、吸入室21の冷媒(例えばR13
4a)ガスは、各ピストン17の上死点位置から下死点
側への移動により、弁・ポート形成体19に形成された
吸入ポート23及び吸入弁24を介して圧縮室20に吸
入される。圧縮室20に吸入された冷媒ガスは、ピスト
ン17の下死点位置から上死点側への移動により所定の
圧力にまで圧縮され、弁・ポート形成体19に形成され
た吐出ポート25及び吐出弁26を介して吐出室22に
吐出される。
【0026】(圧縮機の容量可変構造)図1に示すよう
に、前記ハウジング11内には抽気通路27及び給気通
路28が設けられている。抽気通路27はクランク室1
2と吸入室21とを連通する。給気通路28は吐出室2
2とクランク室12とを連通する。ハウジング11にお
いて給気通路28の途中には、差圧検出手段及び圧縮機
制御手段並びに設定差圧変更手段としての制御弁CVが
配設されている。
【0027】そして、前記制御弁CVの開度を調節する
ことで、給気通路28を介したクランク室12への高圧
な吐出ガスの導入量と抽気通路27を介したクランク室
12からのガス導出量とのバランスが制御され、クラン
ク室12の内圧が決定される。クランク室12の内圧変
更に応じて、ピストン17を介してのクランク室12の
内圧と圧縮室20の内圧との差が変更され、斜板15の
傾斜角度が変更される結果、ピストン17のストローク
すなわち圧縮機の吐出容量が調節される。
【0028】例えば、クランク室12の内圧が低下され
ると斜板15の傾斜角度が増大し、圧縮機の吐出容量が
増大される。図1において二点鎖線は、斜板15のそれ
以上の傾動がラグプレート14によって当接規制され
た、最大傾斜角度状態を示している。逆に、クランク室
12の内圧が上昇されると斜板15の傾斜角度が減少
し、圧縮機の吐出容量が減少される。図1において実線
は、斜板15のそれ以上の傾動が、駆動軸13に設けら
れた最小傾斜角度規定手段29によって規制された、最
小傾斜角度状態を示している。斜板15の最小傾斜角度
は、ゼロではない角度に設定されている。
【0029】(冷媒循環回路)図1に示すように、車両
用空調装置の冷媒循環回路(冷凍サイクル)は、上述し
た圧縮機と外部冷媒回路30とから構成されている。外
部冷媒回路30は、凝縮器31、膨張弁32及び蒸発器
33を備えている。圧縮機のハウジング11には、吐出
室22と外部冷媒回路30の凝縮器31側の配管とを接
続する吐出通路34が形成されている。吐出通路34に
おいて吐出室22側は小径とされて取付孔34aをなす
とともに、吐出通路34において凝縮器31側は大径と
されて収容室34bをなしている。
【0030】図2に示すように、前記吐出通路34の収
容室34b内には逆止弁35が配設されている。この逆
止弁35は、弁孔36a及び弁座36b並びに連通孔3
6cを有する円筒状のケース36と、ケース36に収容
され弁座36bに対し接離可能な弁体37と、ケース3
6内に収容され弁体37を弁閉方向に付勢する付勢バネ
38とを備えている。ケース36は図面左端側である取
付部36dを以って吐出通路34の取付孔34aに圧入
固定されている。
【0031】前記逆止弁35の弁孔36a、ケース36
の内空間及び連通孔36cは吐出通路34の一部を構成
する。弁体37は、弁孔36aに面したシール面37a
に作用する吐出室22側の圧力と背面に作用する凝縮器
31側の圧力との差に基づく荷重と、付勢バネ38の付
勢力とのバランスによって弁座36bに対して位置決め
される。例えば、吐出圧力が十分に高い場合には、弁体
37が弁孔36aを開放して外部冷媒回路30を経由す
る冷媒循環が許容される。逆に、圧縮機の吐出容量が最
小となって吐出圧力が低い場合には、弁体37が弁孔3
6aを閉塞して外部冷媒回路30を経由する冷媒循環が
遮断される。
【0032】なお、前記逆止弁35の主たる役目は、外
部冷媒回路30の凝縮器31側から吐出室22への冷媒
の逆流を防止することにある。しかし、本実施形態にお
いては、動力伝達機構PTにクラッチレスタイプのもの
を用いるために、前述した役目(圧縮機の吐出容量に応
じて冷媒循環回路を開閉する)も逆止弁35に兼ねさせ
ている。
【0033】前記吐出室22内には第1圧力監視点P1
が設定されている。第2圧力監視点P2は、第1圧力監
視点P1から凝縮器31側(下流側)へ所定距離だけ離
れた吐出通路34の途中において、逆止弁35(弁体3
7による開閉位置)よりも上流側に設定されている。つ
まり、第1圧力監視点P1及び第2圧力監視点P2は、
共に冷媒循環回路の吐出圧力領域に設定されている。
【0034】前記吐出通路34において第1圧力監視点
P1と第2圧力監視点P2との間には絞り50が配設さ
れている。従って、第1圧力監視点P1の圧力PdHと
第2圧力監視点P2の圧力PdLとの絞り50を介した
差(二点間差圧ΔPd=PdH−PdL)には、冷媒循
環回路の吐出冷媒流量Qが反映されている。第1圧力監
視点P1と制御弁CVとは第1検圧通路39を介して連
通されている。第2圧力監視点P2と制御弁CVとは第
2検圧通路40を介して連通されている。
【0035】(制御弁)図2に示すように、前記制御弁
CVは、給気通路28の開度を調節する圧縮機制御手段
としての弁体41と、弁体41の図面上側に作動連結さ
れた差圧検出手段としての感圧機構42と、弁体41の
図面下側に作動連結された設定差圧変更手段としての電
磁アクチュエータ43とをバルブハウジング44内に備
えてなる。バルブハウジング44内には給気通路28の
一部を構成する弁孔44aが形成されており、バルブハ
ウジング44内において弁孔44aの開口周囲は弁座4
4bをなしている。弁体41は、下動して弁座44bか
ら離間することで弁孔44aの開度を増大し、逆に上動
して弁座44bに近接することで弁孔44aの開度を減
少させる。
【0036】前記感圧機構42は、バルブハウジング4
4内の上部に形成された感圧室42aと、感圧室42a
内に収容された感圧部材としてのベローズ42bとから
なっている。感圧室42aにおいてベローズ42bの内
空間には、第1検圧通路39を介して第1圧力監視点P
1の圧力PdHが導かれている。感圧室42aにおいて
ベローズ42bの外空間には、第2検圧通路40を介し
て第2圧力監視点P2の圧力PdLが導かれている。
【0037】前記電磁アクチュエータ43には、固定鉄
心43a、可動鉄心43b及びコイル43cが備えられ
ており、可動鉄心43bには弁体41が作動連結されて
いる。コイル43cには、冷房負荷等に応じた、制御コ
ンピュータたるエアコンECU71の指令に基づき、駆
動回路72から電力が供給される。駆動回路72からコ
イル43cへの電力供給量に応じた大きさの上向き電磁
力(電磁吸引力)が、固定鉄心43aと可動鉄心43b
との間に発生し、この電磁力は可動鉄心43bを介して
弁体41に伝達される。コイル43cへの通電制御は印
加電圧を調整することでなされ、この印加電圧の調整に
はPWM(パルス幅変調)制御が採用されている。
【0038】(制御弁の動作特性)前記制御弁CVにお
いては、次のようにして弁体41の配置位置つまり弁開
度が決まる。
【0039】先ず、コイル43cへの通電がない場合
(デューティ比Dt=0%)は、ベローズ42b自身が
有するバネ性に基づく下向き付勢力により、弁体41が
最下動位置に配置されて弁孔44aの開度が全開とな
る。このため、クランク室12の内圧は、その時おかれ
た状況下において取り得る最大値となり、このクランク
室12の内圧と圧縮室20の内圧とのピストン17を介
した差は大きくて、斜板15は傾斜角度を最小として圧
縮機の吐出容量は最小となっている。
【0040】前記圧縮機の吐出容量が最小では吐出圧力
が低くなり、逆止弁35が閉じられる。従って、外部冷
媒回路30を経由した冷媒循環が停止される。このた
め、圧縮機による冷媒ガスの圧縮が継続されたとしても
空調(冷房)が行われることはなく、圧縮機は空調機能
的にオフされた状態となっている。
【0041】次に、前記制御弁CVにおいて、コイル4
3cに対しデューティ比可変範囲の最小デューティ比D
t(min)(>0%)以上の通電がなされると、可動
鉄心43bが弁体41に作用させる上向きの電磁力と、
ベローズ42bが弁体41に作用させる二点間差圧ΔP
dに基づく下向き押圧力及びベローズ42bのバネ性に
基づく下向き付勢力とが対抗する。そして、これら上下
付勢力がバランスする位置に弁体41が位置決めされ
る。
【0042】例えば、エンジンEの回転速度が減少して
冷媒循環回路の冷媒流量Qが減少すると、ベローズ42
bが弁体41に作用させる二点間差圧ΔPdに基づく力
が減少する。従って、弁体41が上動して弁孔44aの
開度が減少し、クランク室12の内圧が低下傾向とな
る。このため、斜板15が傾斜角度増大方向に傾動し、
圧縮機の吐出容量は増大される。圧縮機の吐出容量が増
大すれば冷媒循環回路における冷媒流量Qも増大し、二
点間差圧ΔPdは増加する。
【0043】逆に、エンジンEの回転速度が増大して冷
媒循環回路の冷媒流量Qが増大すると、ベローズ42b
が弁体41に作用させる二点間差圧ΔPdに基づく力が
増大する。従って、弁体41が下動して弁孔44aの開
度が増加し、クランク室12の内圧が増大傾向となる。
このため、斜板15が傾斜角度減少方向に傾動し、圧縮
機の吐出容量は減少される。圧縮機の吐出容量が減少す
れば冷媒循環回路における冷媒流量Qも減少し、二点間
差圧ΔPdは減少する。
【0044】また、例えば、コイル43cへの通電デュ
ーティ比Dtを大きくして弁体41に作用する電磁力を
大きくすると、弁体41が上動して弁孔44aの開度が
減少し、圧縮機の吐出容量が増大される。従って、冷媒
循環回路における冷媒流量Qが増大し、二点間差圧ΔP
dも増大する。
【0045】逆に、コイル43cへの通電デューティ比
Dtを小さくして弁体41に作用する電磁力を小さくす
ると、弁体41が下動して弁孔44aの開度が増加し、
圧縮機の吐出容量が減少する。従って、冷媒循環回路に
おける冷媒流量Qが減少し、二点間差圧ΔPdも減少す
る。
【0046】つまり、前記制御弁CVは、コイル43c
への通電デューティ比Dtによって決定された二点間差
圧ΔPdの制御目標(設定差圧)を維持するように、こ
の二点間差圧ΔPdの変動に応じて感圧機構42が内部
自律的に弁体41を位置決めする構成となっている。ま
た、この設定差圧は、コイル43cへの通電デューティ
比Dtを調節することで外部から変更可能となってい
る。
【0047】(絞り)図2及び図4に示すように、前記
絞り50は、円環状の取付部50aと、取付部50aの
内周縁から半径方向内側に向かって延出されたリード状
の絞り弁50bとからなっている。絞り50は全体とし
て平板状をなし、プレス加工等によって取付部50a及
び絞り弁50bが一体形成されている。吐出通路34の
取付孔34a内には、吐出室22側が小径とされて段差
部が形成されており、この段差部において機外側(逆止
弁35側)に向かう壁面が係止部51をなしている。そ
して、絞り50は、係止部51と逆止弁35の取付部3
6dとの対向端面間で、取付部50aを以って狭持固定
されている。
【0048】前記絞り50には、絞り弁50bが複数枚
(本実施形態においては3枚)備えられている。各絞り
弁50bは、取付部50aに接続される方形状の部位の
先端に三角形状の部位を備えてなる。複数の絞り弁50
bは、取付部50aの円環中心に先端たる三角形の頂点
を向けて、この中心周りに等角度間隔で配置されてい
る。取付部50aの周方向に隣接する絞り弁50bの先
端間、及び各絞り弁50bの先端により囲まれた取付部
50aの中心には、それぞれ隙間50cが形成されてい
る。この三叉状の隙間50cが、吐出通路34において
絞り50の前後を常時連通する絞り孔50cをなしてい
る。
【0049】前記絞り弁50bは、吐出通路34内にお
いて吐出室22から逆止弁35側に向かう冷媒の流れに
曝されており、この冷媒流のエネルギーを受けること
で、取付部50aとの接続部分を支点として逆止弁35
側に弾性変形される。絞り弁50bの弾性変形量は、冷
媒流のエネルギー量つまり冷媒流量Qに応じて変化され
る。絞り弁50bの変形量に応じて、絞り孔50cの通
過断面積つまり絞り50による冷媒の絞り度合いが変更
されることとなる。
【0050】例えば、図2に示すように、冷媒流量Qが
増大すると絞り弁50bの変形量が増大し、絞り孔50
cの通過断面積が増大する。従って、大冷媒流量域にお
いては、絞り50による冷媒の絞り度合いが減少し、第
1圧力監視点P1と第2圧力監視点P2との圧力比が小
さくなる。逆に、冷媒流量Qが減少すると絞り弁50b
の変形量が減少し、絞り孔50cの通過断面積が減少す
る。従って、小冷媒流量域においては、絞り50による
冷媒の絞り度合いが増大し、第1圧力監視点P1と第2
圧力監視点P2との圧力比が大きくなる。
【0051】さて、図3のグラフにおいて実線は、本実
施形態の絞り50による「二点間差圧−冷媒流量」特性
を示す。同グラフにおいて二点鎖線は、従来公報の固定
絞りによる「二点間差圧−冷媒流量」特性を比較例とし
て示す。この比較例の固定絞りの通過断面積は、本実施
形態の絞り50の通過断面積がその可変領域の中間であ
る場合と同じに設定されているものとする。
【0052】図3のグラフにおいて特性線を比較すれば
明らかなように、本実施形態の絞り50によれば、大冷
媒流量域においては、二点間差圧ΔPdの変動に対する
冷媒流量Qの変動が比較例よりも大きくなっている。従
って、絞り50を介することでの冷媒循環回路の圧力損
失を低減でき、空調装置の性能低下を抑制することがで
きる。また、低冷媒流領域においては、二点間差圧ΔP
dの変動に対する冷媒流量Qの変動が比較例よりも小さ
くなっている。従って、小冷媒流量域で設定差圧を変更
する場合においても、電磁アクチュエータ43が弁体4
1に付与する力を微妙に変化させる必要がなく、エアコ
ンECU71による圧縮機の容量制御性が良好となる。
【0053】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。 (1)上述したように、二点間差圧ΔPdの検出のため
に、冷媒流量Qに応じて冷媒の通過断面積を変更可能な
可変型の絞り50を用いている。従って、小冷媒流量域
での良好な容量制御性と、大冷媒流量域での冷媒循環回
路の圧力損失の低減とを高次元で両立することが可能と
なる。
【0054】(2)絞り50が備える絞り弁50bとし
て、それ自体に弾性を有するリード状のものが用いられ
ている。従って、例えば、バネ等の別部材(弾性部材)
が必要なスプールタイプの絞り弁を採用した場合と比較
して、絞り50を構成する部品点数を削減して構成の簡
素化を図り得る。
【0055】(3)絞り50は、全体として平板状をな
している。平板状をなす絞り50はスペース効率に優
れ、圧縮機の小型化に貢献される。 (4)絞り50は、絞り弁50bを複数有している。従
って、冷媒流量Qの変化による絞り弁50bの変形量が
一つ一つは少なくても、複数の絞り弁50bのトータル
で冷媒の通過断面積を大きく変化させることができる。
よって、絞り弁50bの変形を許容するスペースが少な
くて済み、さらにスペース効率に優れる絞り50とな
る。
【0056】(5)複数の絞り弁50bは一体に構成さ
れている。従って、絞り50の吐出通路34に対する組
み付け時において、その取り扱いが容易となる。 (6)絞り50は、ハウジング11に取り付けられた逆
止弁35とハウジング11の係止部51との間で狭持固
定されている。つまり、絞り50は、逆止弁35の一部
を利用して吐出通路34(ハウジング11)内で保持さ
れている。従って、例えば、逆止弁35を利用すること
なく絞り50を吐出通路34内で保持させる場合と比較
して、部品点数を低減できて構成の簡素化を図り得る。
【0057】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。 ・絞り50において複数枚の絞り弁50bをそれぞれ別
体に構成すること。例えば、図5(a)及び図5(b)
の態様において絞り50は、二枚の絞り構成体50A,
50Bからなっている。各絞り構成体50A,50B
は、取付部50aと一枚の絞り弁50bとからなってい
る。
【0058】このように構成すれば、絞り50の外径寸
法(大径化)が制限される場合において、複数枚の絞り
弁50bを一体化するための例えば二点鎖線で示す細幅
な言い換えれば加工が難しい部位Hを設定する必要がな
くなり、絞り50の製作が容易となる。なお、絞り50
の外径寸法が制限される場合とは、例えば、R134a
冷媒を用いた場合と比較して冷媒通路(吐出通路34)
が小径に設定されることとなる二酸化炭素冷媒を用いた
場合である。
【0059】さて、絞り50を、複数枚の絞り構成体5
0A,50Bにより構成した場合、吐出通路34内にお
ける各絞り構成体50A,50Bの位置決めを確実とす
る必要がある。従って、図5の態様においては、係止部
51に凹部51cを形成し、この凹部51c内に各絞り
構成体50A,50Bの取付部50aを嵌め込むことで
位置決めを行っている。
【0060】なお、各絞り構成体50A,50Bの位置
決め手法としては前述した以外にも、例えば、図6に示
すように、各絞り構成体50A,50Bにおいて取付部
50aの外周縁部に屈曲部50dを形成するとともに係
止部51に溝51dを形成し、この屈曲部50dと溝5
1dとを凹凸係合させる手法を採用してもよい。つま
り、各絞り構成体50A,50Bの吐出通路34内での
位置決め手法としては、図5に示すように、取付部50
aのほぼ全体を係止部51(凹部51c)に凹凸係合さ
せる以外にも、取付部50aの一部を係止部51に凹凸
係合させることも採用可能である。
【0061】・絞り50を図7に示すような態様とする
こと。この絞り50には絞り弁50bが複数枚(本実施
形態においては6枚)備えられている。各絞り弁50b
は三角形状をなしている。複数の絞り弁50bは、取付
部50aの円環中心に三角形の頂点を向けて、この中心
周りに等角度間隔で配置されている。
【0062】・例えば、図8(a)及び図8(b)に示
すように、絞り50の絞り弁50bを一枚のみとするこ
と。図8の態様において絞り弁50bは、取付部50a
との接続部分付近が細幅とされており、弾性変形し易く
なっている。絞り弁50bを一枚のみとすることで絞り
50の形状が簡単となり、その製作が容易となる。
【0063】また、図8の態様においては、係止部51
の中心部に弁孔51aが設定されているとともに、係止
部51において弁孔51aの開口縁部に弁座51bが設
定されている。従って、圧縮機が停止されている場合に
は、絞り弁50bが弁座51bに着座して吐出通路34
が遮断される。圧縮機が起動すれば、絞り弁50bが冷
媒の流動によって弁座51bから離座して吐出通路34
が開放される。そして、冷媒流量Qに応じて絞り弁50
bの変形量が変化することで、絞り弁50bと弁座51
bとの間における通過断面積が変更されることとなる。
【0064】なお、図8の態様の場合、圧縮機が最小吐
出容量状態においては絞り弁50bが弁座51bから離
座しないようにその弾性係数を設定することで、絞り5
0に逆止弁35の役目を兼ねさせることもできる。この
場合、逆止弁35を削除して圧縮機の構成の簡素化を図
り得る。
【0065】・図9に示すように、前述した図8の態様
を変更し、絞り弁50bにおいて取付部50aとの接続
部分付近を細幅としないこと。このようにすれば、絞り
弁50bの形状が簡単となり、絞り50の製作がさらに
容易となる。
【0066】・例えば、図10(a)及び図10(b)
に示す態様のように、係止部をハウジング11と別体の
係止部材56により構成すること。図10(a)及び図
10(b)の態様においては、吐出通路34の取付孔3
4a内から係止部51が削除されており、取付孔34a
の吐出室22側にはハウジング11と別体の係止部材5
6が圧入固定されている。係止部材56の中心部には、
吐出室22を吐出通路34に接続する透孔56aが穿設
されている。
【0067】前記取付孔34aの内周面において吐出室
22側には、凹部57が形成されている。係止部材56
の外周縁部には、取付孔34aの凹部57に嵌まり込む
凸部56bが形成されている。絞り50と逆止弁35の
取付部36dとの間には、円環状のスペーサ55が介在
されている。スペーサ55は、取付孔34aの凹部57
に嵌まり込む凸部55aを有している。凸部55aにお
いて係止部材56側の端面には、絞り保持部55bが凹
設されている。
【0068】絞り50は絞り弁50bが一枚のみとされ
ており、絞り50の全体は略長方形状をなしている。絞
り50は、取付部50aを以ってスペーサ55の絞り保
持部55b内に嵌入されて取付孔34a内で位置決めさ
れている。つまり、絞り50は、取付部55aを以っ
て、係止部材56の係止部たる凸部56bとスペーサ5
5の凸部55aとの間で狭持されている。
【0069】このように、図10の態様においては、逆
止弁35(取付部36d)と係止部(凸部56b)とに
よる絞り50の狭持位置を、上記各実施形態よりも外側
にオフセット配置している。従って、絞り50において
弾性変形する部位を長く確保すること、言い換えれば絞
り50の剛性を低下させることができる。よって、冷媒
流量Qの変化に応じて確実に絞り弁50bを変形させて
冷媒の絞り度合いを変更することができ、小冷媒流量域
での良好な容量制御性と、大冷媒流量域での冷媒循環回
路の圧力損失の低減とをさらに高次元で両立することが
可能となる。
【0070】・上記実施形態において係止部51は、ハ
ウジング11に一体形成されていた。これを変更し、吐
出通路34内にサークリップや圧入リング等の係止部材
を取り付け、この係止部材をハウジング11の係止部と
して利用すること。
【0071】・絞り50は、圧縮機のハウジング11内
に配設することに限定されるものではなく、外部冷媒回
路の配管内又は機器内の冷媒通路に配設してもよい。 ・上記実施形態において二点間差圧ΔPdは、制御弁C
Vの感圧機構42によって機械的に検出されていた。こ
れを変更し、二点間差圧ΔPがセンサによって電気的に
検出されるように構成すること。この場合、エアコンE
CU71は、センサからの二点間差圧ΔPd情報と、冷
房負荷等に応じて算出した設定差圧とを比較し、センサ
からの二点間差圧ΔPdが設定差圧となるように制御弁
CVの電磁アクチュエータ43をフィードバック制御す
る。従って、制御弁CVとしては、感圧機構42が削除
された単なる電磁弁態様のものが用いられることとな
る。本態様においては、センサが差圧検出手段をなし、
制御弁CV及びエアコンECU71が圧縮機制御手段を
なし、エアコンECU71が設定差圧変更手段をなす。
【0072】・第1圧力監視点P1を、蒸発器33と吸
入室21とを含む両者間の吸入圧力領域に設定するとと
もに、第2圧力監視点P2を同じ吸入圧力領域において
第1圧力監視点P1の下流側に設定すること。
【0073】・制御弁CVとして、給気通路28ではな
く、抽気通路27の開度調節によりクランク室12の内
圧を調節する、所謂抜き側制御弁を採用すること。 ・容量可変型圧縮機としてワッブルタイプのものを採用
すること。
【0074】・圧縮機の容量制御装置以外の例えば、油
圧回路や水回路の流量を検出する流量検出装置において
具体化すること。 上記実施形態から把握できる技術的思想について記載す
る。
【0075】(1)前記絞りは、流体の流量が増大する
と絞り弁の変形量が増大して通過断面積を増大させ、逆
に流体の流量が減少すると絞り弁の変形量が減少して通
過断面積を減少させる構成である請求項1に記載の流量
検出装置。
【0076】(2)前記絞りは、環状の取付部と、取付
部の内周縁から内側に向かって延出された絞り弁とを備
え、全体として平板状をなしている請求項1又は前記
(1)に記載の流量検出装置。
【0077】(3)前記絞りは絞り弁を複数有してなる
請求項1又は前記(1)或いは(2)に記載の流量検出
装置。 (4)前記複数の絞り弁は一体に構成されている前記
(3)に記載の流量検出装置。
【0078】(5)前記複数の絞り弁はそれぞれ別体に
構成されている前記(3)に記載の流量検出装置。 (6)前記絞りは、冷媒の逆流を阻止する逆止弁機能を
備えている請求項2〜7のいずれかに記載の容量可変型
圧縮機の容量制御装置。
【0079】(7)前記絞りは、冷媒流量が増大すると
絞り弁の変形量が増大して通過断面積を増大させ、逆に
冷媒流量が減少すると絞り弁の変形量が減少して通過断
面積を減少させる構成である請求項2〜8のいずれか又
は前記(6)に記載の容量可変型圧縮機の容量制御装
置。
【0080】(8)前記絞りは、冷媒循環回路の吐出圧
力領域に配設されている請求項2〜8のいずれか又は前
記(6)或いは(7)に記載の容量可変型圧縮機の容量
制御装置。
【0081】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、流体の流量
検知のために、流量に応じて流体の通過断面積を変更可
能な可変型の絞りを用いている。従って、小流量域での
絞り前後の圧力差の明確化と、大流量域での圧力損失の
低減とを高次元で両立することが可能となる。
【0082】また、絞りが備える絞り弁は、それ自体に
弾性を有するリード状をなしている。従って、例えば、
バネ等の別部材(弾性部材)が必要なスプールタイプの
絞り弁を採用した場合と比較して、絞りを構成する部品
点数を削減して構成の簡素化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容量可変型斜板式圧縮機の断面図。
【図2】 制御弁及び逆止弁並びに絞りの断面図。
【図3】 「二点間差圧−冷媒流量」特性を示すグラ
フ。
【図4】 図1の1−1線断面図。
【図5】 別例の絞りを示す図。
【図6】 別の別例の絞りを示す図。
【図7】 別の別例の絞りを示す図。
【図8】 別の別例の絞りを示す図。
【図9】 別の別例の絞りを示す図。
【図10】 別の別例の絞りを示す図。
【符号の説明】
50…絞り、50b…絞り弁、CV…差圧検出手段及び
圧縮機制御手段並びに設定差圧変更手段としての制御
弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 1/00 361 F25B 41/06 Z 41/06 F04B 27/08 S (72)発明者 松原 亮 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 橋本 友次 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 吉田 寛之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB06 AC03 CC06 CC11 3H045 AA04 AA10 AA12 AA27 BA19 CA07 DA09 DA15 DA25 DA49 EA14 EA33 EA45 3H076 AA06 BB33 BB38 BB41 CC12 CC16 CC17 CC20 CC41 CC84 CC95 CC98 3H106 DA05 DA22 DB02 DB23 DB32 DC02 DD02 EE48

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の通路上に配設された絞りと、この
    絞り前後の圧力差を検出する差圧検出手段とを備えた流
    量検出装置において、 前記絞りはリード状の絞り弁を有してなり、流体の流量
    変化に応じて絞り弁がその弾性変形量を変更することで
    流体の通過断面積を変更可能であることを特徴とする流
    量検出装置。
  2. 【請求項2】 空調装置の冷媒循環回路を構成する容量
    可変型圧縮機の吐出容量を制御するための容量制御装置
    であって、 前記冷媒循環回路の冷媒通路上に配設された絞りと、 前記絞りの前後の圧力差を検出する差圧検出手段と、 前記差圧検出手段によって検出された絞り前後の圧力差
    の変動に基づいて、この圧力差の変動を打ち消す側に容
    量可変型圧縮機の吐出容量を制御する圧縮機制御手段
    と、 前記圧縮機制御手段の制御目標たる設定差圧を変更可能
    な設定差圧変更手段とを備え、 前記絞りはリード状の絞り弁を有してなり、冷媒流量の
    変化に応じて絞り弁がその弾性変形量を変更することで
    冷媒の通過断面積を変更可能であることを特徴とする容
    量可変型圧縮機の容量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記差圧検出手段は、絞り前後の圧力差
    を機械的に検出可能な感圧部材を備え、前記圧縮機制御
    手段は、容量可変型圧縮機の吐出容量変更につながる弁
    開度調節を行う弁体を備え、前記設定差圧変更手段は、
    弁体に付与する力を外部からの指令に基づいて変更可能
    な電磁アクチュエータを備えており、 前記絞り前後の圧力差の変動に基づいて感圧部材が変位
    することで、この圧力差の変動を打ち消す側に容量可変
    型圧縮機の吐出容量が変更されるように弁体が動作され
    るとともに、電磁アクチュエータが弁体に付与する力を
    変更することで、感圧部材による弁体の位置決め動作の
    基準となる設定差圧を変更可能な構成である請求項2に
    記載の容量可変型圧縮機の容量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記絞りは、環状の取付部と、取付部の
    内周縁から内側に向かって延出された絞り弁とを備え、
    全体として平板状をなしている請求項2又は3に記載の
    容量可変型圧縮機の容量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記絞りは絞り弁を複数有してなる請求
    項2〜4のいずれかに記載の容量可変型圧縮機の容量制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の絞り弁は一体に構成されてい
    る請求項5に記載の容量可変型圧縮機の容量制御装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の絞り弁はそれぞれ別体に構成
    されている請求項5に記載の容量可変型圧縮機の容量制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記冷媒循環回路の冷媒通路上には冷媒
    の逆流を阻止する逆止弁が配設されているとともに、同
    じく冷媒通路上には係止部が設けられており、前記絞り
    は逆止弁と係止部との間で狭持固定されている請求項2
    〜7のいずれかに記載の容量可変型圧縮機の容量制御装
    置。
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