JP2005120970A - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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太田  雅樹
Norihiko Nakamura
典彦 中村
So Kurita
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Abstract

【課題】、オイルセパレータで分離されたオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられてオイルセパレータ外へと持ち出されてしまうことを抑制可能な冷媒圧縮機を提供すること。
【解決手段】圧縮機において、冷媒ガスの吐出通路たる接続通路49上にはオイルセパレータ38が配設されている。オイルセパレータ38は、冷媒ガスからオイルを分離する分離部45と、該分離部45の下方に連接され該分離部45で分離されたオイルが落下し貯留される貯留部46とを備えている。オイルセパレータ38は、分離部45と貯留部46との間に隔壁様に配置されたフィルタ42を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば車両空調装置の冷凍回路に用いられて冷媒ガスの圧縮を行う冷媒圧縮機に関する。
従来、冷媒圧縮機においては、内部のオイル(冷凍機油)が冷媒ガスと共に外部冷媒回路へと持ち出されないようにするため、冷媒ガスの吐出通路上にオイルセパレータが備えられている(例えば特許文献1参照。)。オイルが外部冷媒回路に持ち出されると、該オイルが、例えばガスクーラや蒸発器の内壁面に付着して熱交換効率が低下するからである。
前述したオイルセパレータの典型例としては、遠心分離器よりなるものが挙げられる。遠心分離器よりなるオイルセパレータは、冷媒ガスを旋回させて該冷媒ガスからオイルを遠心分離し、冷媒ガスのみを外部冷媒回路へと導出する構成を有している。冷媒ガスから分離されたオイルは落下して、オイルセパレータ内の下方に一旦貯留され、さらには吐出通路よりも低圧な低圧領域(例えば斜板式圧縮機においては斜板収容室たるクランク室)へとオイル戻し通路を介して戻される。
特開平10−281060号公報(第13頁、第16図)
ところが、前記オイルセパレータ内では冷媒ガスが高速で旋回するため、分離されたオイルが、冷媒ガスの旋回流によって巻き上げられることで泡立って、冷媒ガスとともにオイルセパレータ外へと持ち出されてしまうことがあった。これは、オイルセパレータのオイル分離能力が低下することと同義である。
なお、このような問題は、遠心分離器よりなるオイルセパレータを用いた場合に限って生じるものではない。つまり、その他のタイプ(例えば慣性分離タイプ)のオイルセパレータを用いた場合でも、分離されたオイルが外部冷媒回路へと向かう冷媒ガス流に曝されることとなるため、前述した問題は同様に生じる。
本発明の目的は、オイルセパレータで分離されたオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられてオイルセパレータ外へと持ち出されることを抑制可能な冷媒圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明の冷媒圧縮機は、オイルセパレータ内において分離部と貯留部との間に隔壁が配置されている。隔壁は、分離部から貯留部へのオイルの移動を許容する構成を有している。分離部と貯留部との間に配置された隔壁は、例えば分離部における冷媒ガス流が貯留部に入り込むことを妨げる作用や、貯留部に入り込んだ冷媒ガス流によって巻き上げられたオイルが分離部側へと移動することを妨げる作用を奏する。従って、分離部における冷媒ガス流によって、貯留部のオイルが巻き上げられてオイルセパレータ外へと持ち出されてしまうことを抑制できる。
請求項2の発明は請求項1において、前記オイルセパレータは遠心分離器よりなっている。オイルセパレータとして遠心分離器を用いた場合、該オイルセパレータ内で冷媒ガスが高速で旋回されることとなるため、その他のタイプ(例えば慣性分離タイプ)のオイルセパレータと比較して、分離されたオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられ易い。従って、遠心分離器よりなるオイルセパレータに隔壁を備えることは、その効果を奏するのに特に有効であると言える。
請求項3の発明は請求項1又は2において、前記貯留部と、吐出通路よりも低圧な低圧領域とはオイル戻し通路を介して連通されている。隔壁はフィルタよりなっている。フィルタは、分離部から貯留部へと移動されるオイルから異物を除去する。従って、オイル戻し通路が異物で詰まることを防止できる。このように、フィルタが隔壁をなすことで、オイル戻し通路への異物侵入を防止するために該隔壁とは別にフィルタを備える必要がなく、冷媒圧縮機の部品点数を低減することができる。
請求項4の発明は請求項3において、前記圧縮機構は、ハウジングの内部に区画形成された、低圧領域としてのクランク室と、ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、クランク室内において駆動軸に一体回転可能でかつ傾動可能に支持されたカムプレートと、ハウジング内に形成されたシリンダボアに収容され、駆動軸の回転に伴うカムプレートの揺動によって往復動されるピストンとからなっている。オイル戻し通路上には制御弁が配設されている。そして、制御弁の開度調節によって、吐出通路からオイル戻し通路を介してクランク室に供給される冷媒ガスの量を調節することで、クランク室の圧力を調節してカムプレートの傾斜角度を変更し、冷媒圧縮機の吐出容量を変更可能である。
前記オイルセパレータで分離されたオイルは、クランク室の調圧のために吐出通路から供給される冷媒ガスとともに、オイル戻し通路(制御弁内通路も含む)を介してクランク室へと戻される。オイル及び冷媒ガスに含まれる異物はフィルタで除去されるため、特に通過断面積が狭くなりがちな制御弁内が、異物で詰まることを防止できる。つまり、オイル戻し通路上に制御弁を配設する場合、該制御弁には異物が入り込むことを防止するためのフィルタを備えることが一般的となっているが(例えば特許文献1の第7頁及び第1図参照)、本発明によればそれが不要となる。
請求項5の発明は請求項4において、前記吐出通路においてオイルセパレータの上流側には絞りが配設されている。制御弁は、感圧機構とアクチュエータとを備えている。感圧機構は、絞りの上流側の圧力と該絞りの下流側の圧力との差を機械的に検出するとともに、この検出差圧の変動を打ち消す側に吐出容量が変更されるように、弁体を動作させてオイル戻し通路の開度を調節する。アクチュエータは、弁体に付与する力を外部からの指令によって調節することで、感圧機構による弁体の位置決め動作の基準となる設定差圧を変更可能である。
前記吐出通路においてオイルセパレータの上流側に絞りを配設することで、オイルセパレータに導入される冷媒ガスの流速が速くなり、オイルセパレータのオイル分離能力を向上させることができる。また、制御弁の感圧機構は、冷凍回路上の差圧を絞り前後で検出する。従って、該差圧を生成するための専用の絞りを必要とせず、部品点数を低減することができる。
請求項6の発明は請求項5において、前記絞りは、冷媒ガスの流量の増大に応じて通過断面積を増大しかつ冷媒ガスの流量の減少によって通過断面積を減少する可変絞りよりなっている。冷媒ガスの流量が多い時に絞りの通過断面積を大きくできることは、該絞りによる圧力損失の低減につながり、冷凍回路の効率を向上させることができる。また、冷媒ガスの流量が少ない時に絞りの通過断面積を小さくできることは、流量の変化に対する絞り前後の差圧の変動を明確化することにつながり、制御弁による容量制御性を向上させることができる。さらに、オイルセパレータに関して言えば、冷媒ガスの流量が少ない時に絞りの通過断面積を小さくして冷媒ガスの流速を早めることは、低流量域においてもオイルセパレータのオイル分離能力を高く維持できることにつながる。
請求項7の発明は請求項5又は6において、前記冷凍回路の冷媒として二酸化炭素が用いられている。二酸化炭素冷媒を用いた場合には、例えばフロン冷媒を用いた場合と比較して、吐出通路における冷媒ガスの流速が遅くなる。従って、吐出通路においてオイルセパレータの上流側に絞りを配設し、該絞りによって、オイルセパレータに導入される冷媒ガスの流速を速くしてオイル分離効果を高めることは、特に冷媒として二酸化炭素が用いられる場合に有効な手法であると言える。
上記目的を達成するために請求項8に記載の発明の冷媒圧縮機は、オイルセパレータに巻上げ抑制手段が備えられている。巻上げ抑制手段は、オイルセパレータで分離したオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられてオイルセパレータ外へと持ち出されることを抑制する。
上記構成の請求項1〜請求項8の発明によれば、オイルセパレータで分離されたオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられてオイルセパレータ外へと持ち出されることを抑制可能となり、オイルセパレータのオイル分離能力を向上させることができる。
以下、本発明を、車両空調装置の冷凍回路に用いられる容量可変型の冷媒圧縮機において具体化した一実施形態について、図1及び図2に従って説明する。
図1は、冷媒圧縮機(以下単に圧縮機とする)10の縦断面図を示す。図1において左方を圧縮機10の前方とし、右方を圧縮機10の後方とする。図1に示すように、圧縮機10のハウジングは、シリンダブロック11と、該シリンダブロック11の前端に接合固定されたフロントハウジング12と、シリンダブロック11の後端に弁・ポート形成体13を介して接合固定されたリヤハウジング14とを備えている。
前記ハウジング内において、シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、クランク室15が区画形成されている。シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、クランク室15を挿通するようにして、駆動軸16が回転可能にハウジングに支持されている。駆動軸16には、車両の走行駆動源であるエンジンEが、クラッチレスタイプ(常時伝達型)の動力伝達機構PTを介して作動連結されている。従って、エンジンEの稼動時においては、該エンジンEから動力の供給を受けて駆動軸16が常時回転される。
前記クランク室15内において駆動軸16には、ロータ17が一体回転可能に固定されている。クランク室15内には、実質的に円盤状をなすカムプレートとしての斜板18が収容されている。斜板18の中央部には駆動軸16が挿通され、該斜板18は駆動軸16に、一体回転可能でかつ傾動可能に支持されている。ロータ17と斜板18との間にはヒンジ機構19が介在されている。
前記ヒンジ機構19は、ロータ17の後面に突設された二つ(紙面手前側の一方は図示されていない)のロータ側突起20aと、斜板18の前面においてロータ17側に向かって突設された斜板側突起20bとからなっている。斜板側突起20bは、先端側が二つのロータ側突起20a間に入り込んでいる。従って、ロータ17の回転力は、ロータ側突起20a及び斜板側突起20bを介して斜板18に伝達される。
前記ロータ側突起20aの基部にはカム部21が形成されている。カム部21において斜板18を臨む後端面にはカム面21aが形成されている。斜板側突起20bの先端は、カム部21のカム面21aに対して摺動可能に当接されている。従って、ヒンジ機構19は、斜板側突起20bの先端がカム部21のカム面21a上を駆動軸16に対する接離方向へ移動されることで、斜板18の傾動を案内する。
前記シリンダブロック11において駆動軸16の軸線L周りには、複数のシリンダボア22が等角度間隔で前後方向(紙面左右方向)に貫通形成されている。片頭型のピストン23は、各シリンダボア22内に前後方向へ移動可能に収容されている。シリンダボア22の前後開口は、弁・ポート形成体13の前端面及びピストン23によって閉塞されており、このシリンダボア22内にはピストン23の前後方向への移動に応じて容積変化する圧縮室24が区画されている。
前記各ピストン23は、一対のシュー25を介して斜板18の外周部に係留されている。従って、駆動軸16の回転によって斜板18が回転すると、該斜板18は駆動軸16の軸線L方向前後に揺動される。斜板18の揺動によって、ピストン23が前後方向に往復直線運動される。本実施形態においては、クランク室15、駆動軸16、斜板18、及びピストン23等によって圧縮機構が構成されている。
前記ハウジング内において、弁・ポート形成体13とリヤハウジング14との間には、吸入室26及び吐出室27がそれぞれ区画形成されている。弁・ポート形成体13には、圧縮室24と吸入室26との間に位置するように、吸入ポート28及び吸入弁29がそれぞれ形成されている。弁・ポート形成体13には、圧縮室24と吐出室27との間に位置するように、吐出ポート30及び吐出弁31がそれぞれ形成されている。
前記冷凍回路の冷媒としては二酸化炭素が用いられている。冷凍回路の外部冷媒回路41(詳しくは蒸発器41aの出口側)から吸入室26に導入された冷媒ガスは、各ピストン23の上死点位置から下死点位置側への移動により、吸入ポート28及び吸入弁29を介して圧縮室24に吸入される。圧縮室24に吸入された冷媒ガスは、ピストン23の下死点位置から上死点位置側への移動により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート30及び吐出弁31を介して吐出室27に吐出される。
前記リヤハウジング14には、吐出室27と外部冷媒回路41とを接続する接続通路49が形成されている。吐出室27の冷媒ガスは、接続通路49を介して外部冷媒回路41へと導出される。外部冷媒回路41へと導出された冷媒は、ガスクーラ41bで冷却され、膨張弁41cで減圧された後、蒸発器41aへと送られて蒸発に供される。本実施形態においては、吐出室27と接続通路49とが、圧縮機10における冷媒ガスの吐出通路をなしている。
図2に示すように、前記リヤハウジング14の上部には、接続通路49の一部を構成する収容孔37が上下方向に形成されている。収容孔37内には逆止弁ユニット44が収容されており、該逆止弁ユニット44の台座44aは収容孔37内の途中位置まで圧入されている。従って、収容孔37の内空間は、台座44aを境界とした上方側の逆止弁空間37aと下方側の収容空間37bとに分割されている。逆止弁空間37aと収容空間37bとは、台座44aの中央において上下方向に貫通形成された弁孔44dを介して接続されている。逆止弁空間37aには、弁孔44dを開閉する弁体44bや該弁体44bを弁閉方向に付勢する付勢バネ44c等の逆止弁ユニット44の主要部材が、台座44aに支持された状態で配置されている。
前記逆止弁空間37aには、外部冷媒回路41におけるガスクーラ41bの入口側の配管が接続されている。収容空間37bには、接続通路49の一部を構成する連通路36を介して、吐出室27が接続されている。従って、吐出室27から外部冷媒回路41へと向かう冷媒ガスは、連通路36、収容空間37b、逆止弁ユニット44及び逆止弁空間37aを同順に経由される。
前記逆止弁ユニット44は、例えば、収容空間37bの圧力つまり吐出圧力が十分に高い場合には、収容空間37bと逆止弁空間37aとの間を開放して、外部冷媒回路41を経由する冷凍回路の冷媒循環を許容する。逆止弁ユニット44は、吐出圧力が低い場合には、収容空間37bと逆止弁空間37aとの間を遮断して、外部冷媒回路41を経由する冷凍回路の冷媒循環を停止させる。この吐出圧力が低くなる状況は、例えば冷房不要等の要求に応じて圧縮機10の吐出容量が最小化された場合にもたらされる。圧縮機10の吐出容量の最小化については後述する。
次に、前記圧縮機10の容量制御機構について説明する。
図1に示すように、前記圧縮機10のハウジング内には、抽気通路32及び給気通路33並びに制御弁34が設けられている。抽気通路32は、クランク室15と吸入室26とを接続する。給気通路33は、吐出圧領域たる接続通路49と、該接続通路49よりも低圧な低圧領域としてのクランク室15とを接続する。給気通路33の途中には制御弁34が配設されている。
前記制御弁34の開度を調節することで、給気通路33を介したクランク室15への高圧な吐出ガスの導入量と、抽気通路32を介したクランク室15からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク室15の内圧が決定される。クランク室15の内圧の変更に応じてクランク室15の内圧と圧縮室24の内圧との差が変更され、斜板18の傾斜角度が変更される結果、ピストン23のストローク即ち圧縮機10の吐出容量が調節される。
例えば、前記制御弁34の弁開度が減少すると、クランク室15の内圧が低下される。従って、斜板18の傾斜角度が増大してピストン23のストロークが増大し、圧縮機10の吐出容量が増大される。逆に、制御弁34の弁開度が増大すると、クランク室15の内圧が上昇される。従って、斜板18の傾斜角度が減少してピストン23のストロークが減少し、圧縮機10の吐出容量が減少される。
図2に示すように、前記制御弁34は、給気通路33の開度を調節する弁体55と、該弁体55に作動連結された感圧機構56と、弁体55に対して感圧機構56と反対側で作動連結された電磁式のアクチュエータ57とを備えてなる。バルブハウジング58内において感圧機構56と弁体55との間には弁孔58aが形成されており、バルブハウジング58内において弁体55に臨む弁孔58aの開口周囲が弁座58bをなしている。弁体55は、弁座58bに対して接離することで弁孔58aの開度を変更する。
前記接続通路49において連通路36上には、絞りとしての可変絞り39が配設されている。可変絞り39は、リード状をなす複数の絞り弁39aを備えている。可変絞り39は、冷媒ガスの流量の増大に応じて各絞り弁39aの弾性変形量が多くなることで冷媒ガスの通過断面積を増大するとともに、冷媒ガスの流量の減少によって各絞り弁39aの弾性変形量が少なくなることで冷媒ガスの通過断面積を減少する。
前記感圧機構56は、バルブハウジング58内の上部に形成された感圧室56aと、感圧室56a内に収容されたベローズ56bとからなっている。感圧室56aにおいてベローズ56bの内空間たる第1圧力室59には、可変絞り39の上流側たる吐出室27の圧力PdHが、リヤハウジング14に形成された第1検圧通路63を介して導入されている。感圧室56aにおいてベローズ56bの外空間たる第2圧力室60には、可変絞り39の下流側たる収容空間37bの圧力PdLが、第2検圧通路64を介して導入されている。なお、第2圧力室60と弁孔58aとは常時連通されており、該第2圧力室60及び弁孔58aは給気通路33の制御弁34内部分を構成している。つまり、第2検圧通路64は、給気通路33において制御弁34よりも上流側の部分を構成する。
前記ベローズ56bは、可変絞り39の上流側の圧力PdHと下流側の圧力PdLとの差(二点間差圧(PdH−PdL))に応じて変位動作される。この二点間差圧(PdH−PdL)には、冷凍回路における冷媒流量が反映されている。ベローズ56bの変位動作は弁体55の位置決めに利用される。ベローズ56bの変位動作は、二点間差圧(PdH−PdL)の変動つまり冷凍回路における冷媒流量の変動を打ち消す側に圧縮機10の吐出容量が変更されるように、弁体55の位置決めに反映される。
前記アクチュエータ57には、固定鉄心57a、可動鉄心57b及びコイル57cが備えられている。可動鉄心57bには弁体55が作動連結され、固定鉄心57aと可動鉄心57bとの間には、可動鉄心57bを固定鉄心57aから離間する方向に付勢する付勢バネ57dが介装されている。
前記コイル57cには冷房負荷等に応じたエアコンECU61の指令に基づき、駆動回路62から電力が供給される。このとき、駆動回路62からコイル57cへの電力供給量に応じた大きさの電磁力(電磁吸引力)が固定鉄心57aと可動鉄心57bとの間に発生する。該電磁力は弁体55の位置決めに利用される。つまり、制御弁34は、コイル57cへの電力供給量によって決定された二点間差圧(PdH−PdL)の制御目標を維持するように、該二点間差圧(PdH−PdL)の変動に応じて感圧機構56が内部自立的に弁体55を位置決めし、圧縮機10の吐出容量を調節する。なお、冷房不要等の要求(例えばエアコンスイッチオフ)に応じて、駆動回路62からコイル57cへの電流供給を停止すれば、制御弁34が全開となって圧縮機10の吐出容量は最小化される。
次に、前記圧縮機10に備えられたオイル分離構造について説明する。
図2に示すように、前記収容孔37において収容空間37b内には、言い換えれば接続通路49において可変絞り39よりも下流側でかつ逆止弁ユニット44よりも上流側には、冷媒ガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ38が配設されている。オイルセパレータ38は遠心分離器よりなっている。オイルセパレータ38は、冷媒ガスからオイルを分離する分離部45と、該分離部45の下方に連接配置され、該分離部45で分離されたオイルが貯留される空間たる貯留部46とを備えている。
前記分離部45は、収容孔37(収容空間37b)の円筒内面の一部がなす分離面45aと、該分離面45aと同軸位置に配置され上下方向に延びる分離筒45bとからなっている。分離筒45bの下端側は、貯留部46に向かって開口されている。分離筒45bは、逆止弁ユニット44において台座44aの下面の中央部に取り付けられている。分離筒45bの内空間は、台座44aの弁孔44dに連続されている。つまり、収容空間37bと逆止弁ユニット44の弁孔44dとは、分離筒45bの内空間を介して接続されている。
前記分離部45において分離面45aと分離筒45bの外周面との間には、円環状をなす旋回空間45cが形成されている。連通路36は、旋回空間45cに臨む位置で収容空間37bに開口されている。従って、吐出室27から連通路36を介して収容空間37bに導入された冷媒ガスは、分離部45において旋回空間45cを分離筒45bの周方向へ旋回される。旋回空間45cを旋回する冷媒ガスからは、遠心分離作用によってオイルが分離される。オイルが分離された冷媒ガスは、分離筒45bの内空間、逆止弁ユニット44並びに逆止弁空間37aを同順に経由して外部冷媒回路41へと導出される。
前記貯留部46は、収容孔37の底部がなす有底円筒状のオイル溜り46aを備えている。分離部45において冷媒ガスから分離されたオイルは、貯留部46に向かって落下して該貯留部46のオイル溜り46aに一旦貯留される。前述した容量制御機構の給気通路33(第2検圧通路64)は、オイル溜り46aの底面で収容空間37bに開口されている。オイルセパレータ38の貯留部46(オイル溜り46a)とクランク室15とは、給気通路33を介して連通されている。オイル溜り46aのオイルは、容量制御のためにクランク室15へと供給される冷媒ガスとともに、給気通路33を介してクランク室15へと戻される。つまり、本実施形態においては、給気通路33がオイル戻し通路を兼ねている。
ここで、「発明が解決しようとする課題」でも述べたように、従来のオイルセパレータにおいては、分離されたオイルが、冷媒ガス流によって巻き上げられてオイルセパレータ外へと持ち出されてしまう問題がある。そこで、本実施形態においては、オイルセパレータ38内に、分離したオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられてオイルセパレータ38外へと持ち出されることを抑制するための巻上げ抑制手段が備えられている。
即ち、前記オイルセパレータ38内において分離部45と貯留部46との間には、巻上げ抑制手段としてのフィルタ42が隔壁様に配設されている。言い換えれば、オイルセパレータ38においてはフィルタ42が、分離部45と貯留部46との境界たる隔壁をなしている。フィルタ42は、円環状をなす枠体42aに円盤状をなすフィルタエレメント42bの外周縁部が支持されてなり、全体として板状をなしている。貯留部46のオイル溜り46aは分離部45の分離面45aよりも小径とされており、オイル溜り46aと分離面45aとの境界には段差37cが形成されている。フィルタ42は、段差37cに枠体42aが当接する位置まで圧入されている。
前記フィルタ42のフィルタエレメント42bとしては、網体よりなるものや、板体に多数の細孔を穿設したものや、紙製のもの(所謂濾紙)や、布製のもの等が挙げられる。従って、フィルタ42は、分離部45と貯留部46との間に隔壁様に配置されているとは言っても、分離部45から貯留部46への冷媒ガス及びオイルの移動を大きく妨げるものではない。つまり、フィルタ42は、分離部45から貯留部46への冷媒ガス及びオイルの移動を許容する構成(フィルタエレメント42b)を有していると言える。
さて、前記オイルセパレータ38の分離部45においては、冷媒ガスが高速で流れている。しかし、分離部45と貯留部46との間において隔壁様に配置されたフィルタ42は、例えば分離部45における冷媒ガス流が貯留部46に入り込むことを妨げる作用や、貯留部46に入り込んだ冷媒ガス流によって巻き上げられたオイルが分離部45側へと移動することを妨げる作用を奏する。従って、分離部45における冷媒ガス流によって貯留部46のオイルが巻き上げられ、該オイルが分離部45側へと移動されてオイルセパレータ38外へと持ち出されてしまうこと、ひいては外部冷媒回路41へと持ち出されてしまうことを抑制できる。よって、オイルセパレータ38のオイル分離能力を向上させることができる。
その他にも本実施形態においては次のような作用効果も奏する。
(1)オイルセパレータ38は遠心分離器よりなっている。オイルセパレータ38として遠心分離器を用いた場合、該オイルセパレータ38内で冷媒ガスが高速で旋回されることとなるため、その他のタイプ(例えば慣性分離タイプ)のオイルセパレータと比較して、分離されたオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられ易い。従って、遠心分離器よりなるオイルセパレータ38にフィルタ42を備えることは、その効果を奏するのに特に有効であると言える。
(2)オイルセパレータ38において分離筒45bの下端は、下方(貯留部46)に向かって開口されている。このようなタイプのオイルセパレータ38においては、例えば、分離筒の開口が貯留部に対向されない構成(例えば特許文献1の第1図参照)と比較して、冷媒ガス流によって巻き上げられたオイルが分離筒45bを介してオイルセパレータ38外へ持ち出され易い。従って、このような配置の分離筒45bを有するオイルセパレータ38にフィルタ42を備えることは、その効果を奏するのに特に有効であると言える。
(3)フィルタ42は、分離部45から貯留部46へと移動される冷媒ガス及びオイルから異物を除去する。従って、給気通路33(特に通過断面積が狭くなりがちな制御弁34内)が異物で詰まることを防止できる。このように、隔壁としてフィルタ42を用いることで、異物除去のために該隔壁とは別にフィルタを備える必要がなく、部品点数を低減することができる。
(4)オイルセパレータ38の上流側には可変絞り39が配設されており、該可変絞り39の絞り作用によって、オイルセパレータ38に導入される冷媒ガスの流速が速くなる。従って、オイルセパレータ38のオイル分離能力を向上させることができる。
(5)制御弁34の感圧機構56は、冷凍回路上の差圧を可変絞り39の前後で検出する。従って、該差圧を生成するための専用の絞りを必要とせず、部品点数を低減することができる。
(6)可変絞り39は、冷媒ガスの流量の増大に応じて通過断面積を増大しかつ冷媒ガスの流量の減少によって通過断面積を減少する。冷媒ガスの流量が多い時に該冷媒ガスの通過断面積を大きくできることは、可変絞り39による圧力損失の低減につながり、冷凍回路の効率を向上させることができる。また、冷媒ガスの流量が少ない時に該冷媒ガスの通過断面積を小さくできることは、流量の変化に対する可変絞り39の前後の差圧の変動を明確化することにつながり、制御弁34による容量制御性を向上させることができる。さらに、オイルセパレータ38に関して言えば、冷媒ガスの流量が少ない時に冷媒ガスの通過断面積を小さくして冷媒ガスの流速を早めることは、低流量域においてもオイルセパレータ38の高いオイル分離能力を維持できることにつながる。
(7)冷凍回路の冷媒として二酸化炭素が用いられている。二酸化炭素冷媒を用いた場合には、例えばフロン冷媒を用いた場合と比較して、オイルセパレータ38における冷媒ガスの流速が遅くなる。従って、オイルセパレータ38の上流側に可変絞り39を配設し、該可変絞り39によって、オイルセパレータ38に導入される冷媒ガスの流速を速くしてオイル分離効果を高めることは、特に冷媒として二酸化炭素が用いられる場合に有効な手法であると言える。
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施できる。
○オイルセパレータ38内に備えられる隔壁としては、上記実施形態のようなフィルタ42に限定されるものではない。即ち、隔壁としては、オイルセパレータ38において分離部45と貯留部46との間に配置されかつ分離部45から貯留部46への冷媒ガス及びオイルの移動を許容する構成を有していればよく、例えば図3(a)及び(b)や図4に示すようなものであってもよい。
図3(a)及び(b)の態様において隔壁71は、板状をなす本体部材71aに複数のスリット71bを形成してなるものである。この態様においてはスリット71bを、分離部45から貯留部46への冷媒ガス及びオイルの移動を許容する構成として把握することができる。また、図4の態様において隔壁72は、板材の一部を切り起こして傾斜させて本体部材72aを立体的とし、該切起し部分に、分離部45と貯留部46とを連通する透孔72bを、分離筒45bの下端開口との直接的な対向を避けて開口形成したものである。この態様においては透孔72bを、分離部45から貯留部46への冷媒ガス及びオイルの移動を許容する構成として把握することができる。なお、図3(a)及び(b)、図4の何れの態様においても、異物除去用のフィルタを、制御弁34又は給気通路33において制御弁34よりも上流側に配設するとよい。
○隔壁としては、上記実施形態や図3又は図4の態様のようなリヤハウジング14と別体の部材(42,71,72)によるものに限定されるものではなく、例えばリヤハウジング14に一体形成される態様であってもよい。
○上記実施形態では、絞りとして可変絞り39に具体化したが、固定絞りとしてもよい。
○上記実施形態では、分離部45と貯留部46とを上下方向に連続して延びる構成としたが、分離部45の下方位置に貯留部46が形成されていれば、分離部45及び分離筒45bが左右方向へ延び、分離筒45bの下方位置に貯留部46が形成されていてもよい(例えば特許文献1の第1図参照)。つまり、分離筒45bの入口が下方(貯留部46)に向かって開口していなくてもよい。
○上記実施形態では、オイルセパレータ38に分離筒45bが備えられていたが、分離筒45bを削除して分離面45aのみを用いて冷媒ガスを旋回させるようにしてもよい。また、オイルセパレータ38は遠心分離器に限らず、例えば冷媒ガスを壁面に衝突させることで該冷媒ガスからオイルを分離する慣性分離器であってもよいし、冷媒ガスのみを通過させオイルの通過は許容しないフィルタタイプのものであってもよい。
○上記実施形態では、オイルセパレータ38で分離したオイルはクランク室15に戻される構成としたが、オイルセパレータ38で分離したオイルを、低圧領域としての吸入圧領域たる吸入室26に戻すようにしてもよい。この場合、給気通路33とオイル戻し通路とは別設することとなる。
○上記実施形態では、オイルセパレータ38で分離したオイルはクランク室15に戻される構成としたが、オイルセパレータ38で分離したオイルをそのまま貯留部46で貯めておくようにしてもよい。つまり、例えば、上記実施形態において給気通路33の上流側をオイルセパレータ38外でかつ可変絞り39よりも下流側(例えば逆止弁空間37a)で吐出通路に接続し、貯留部46のオイルをクランク室15に戻さないようにすること。
○上記実施形態では、制御弁34による給気通路33の開度調節によりクランク室15の内圧を調整する構成としたが、抽気通路32上に制御弁を配設し該制御弁の開度調節によりクランク室15の内圧を調整する構成としてもよい。また、制御弁34は、コイル57cへの電力供給量によって決定された二点間差圧(PdH−PdL)の制御目標を維持するように、二点間差圧(PdH−PdL)の変動に応じて感圧機構56が内部自律的に弁体55を位置決めする構成とした。しかし、クランク室15の内圧を調節可能であれば、特に制御弁34の構成は限定されない。例えば、制御弁は、外部からの指令によって決定された吸入圧の制御目標を維持するように、感圧機構によって内部自律的に弁体を位置決めする構成であってもよい。
○上記実施形態では、制御弁34を制御するための差圧が感圧機構56によって機械的に検出されていたが、該差圧をセンサによって電気的に検出するようにしてもよい。
○上記実施形態では、冷媒圧縮機を斜板式の可変容量型に具体化したが、カムプレートとしての揺動板を備えたワッブルタイプの可変容量型としてもよい。
○上記実施形態では、冷媒圧縮機を可変容量型に具体化したが、固定容量型としてもよい。
○上記実施形態では、冷媒圧縮機をピストン式としたが、スクロール式やベーン式としてもよい。
○上記実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いたが、冷媒としてフロン(例えばR134a)を用いてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記オイルセパレータは、冷媒ガスからオイルを分離する分離筒を備えた分離部と、該分離部の下方に連接配置され該分離部で分離されたオイルが貯留される貯留部とを備えており、前記吐出通路を構成する前記分離筒の入口は前記貯留部に向かって開口されている請求項2に記載の冷媒圧縮機。
(2)前記吐出通路において前記オイルセパレータの上流側には絞りが配設されている請求項1〜8のいずれか一項又は技術的思想(1)に記載の冷媒圧縮機。
(3)前記絞りは、冷媒ガスの流量の増大に応じて通過断面積を増大しかつ冷媒ガスの流量の減少によって通過断面積を減少する可変絞りよりなっている技術的思想(2)に記載の冷媒圧縮機。
実施形態における冷媒圧縮機の模式断面図。 オイルセパレータ及び制御弁を拡大して示す模式断面図。 別例を示す図であり(a)はオイルセパレータの縦断面図、(b)は(a)の1−1線断面図。 別の別例を示すオイルセパレータの縦断面図。
符号の説明
10…冷媒圧縮機、11…ハウジングを構成するシリンダブロック、12…同じくフロントハウジング、14…同じくリヤハウジング、15…圧縮機構を構成する低圧領域たるクランク室、16…圧縮機構を構成する駆動軸、18…圧縮機構を構成するカムプレートとしての斜板、22…シリンダボア、23…圧縮機構を構成するピストン、27…吐出通路を構成する吐出室、33…オイル戻し通路としての給気通路、34…制御弁、38…オイルセパレータ、39…絞りとしての可変絞り、41…冷凍回路を構成する外部冷媒回路、42…隔壁としてのフィルタ、45…オイルセパレータの分離部、46…同じく貯留部、49…吐出通路を構成する接続通路、55…制御弁の弁体、56…制御弁の感圧機構、57…制御弁のアクチュエータ、71,72…隔壁。

Claims (8)

  1. 冷凍回路を構成し、圧縮機構の動作によって冷媒ガスの圧縮を行い、冷媒ガスの吐出通路上にはオイルセパレータが配設され、該オイルセパレータには、冷媒ガスからオイルを分離する分離部と、該分離部の下方に連接配置され該分離部で分離されたオイルが貯留される貯留部とが備えられた冷媒圧縮機において、
    前記オイルセパレータ内には、前記分離部と前記貯留部との間に配置されかつ前記分離部から前記貯留部へのオイルの移動を許容する構成を有した隔壁が備えられていることを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 前記オイルセパレータは遠心分離器よりなっている請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 前記貯留部と、前記吐出通路よりも低圧な低圧領域とはオイル戻し通路を介して連通されており、前記隔壁はフィルタよりなっている請求項1又は2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 前記圧縮機構は、ハウジングの内部に区画形成された、前記低圧領域としてのクランク室と、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記クランク室内において前記駆動軸に一体回転可能でかつ傾動可能に支持されたカムプレートと、前記ハウジング内に形成されたシリンダボアに収容され、前記駆動軸の回転に伴う前記カムプレートの揺動によって往復動されるピストンとからなり、
    前記オイル戻し通路上には制御弁が配設され、該制御弁の開度調節によって、前記吐出通路から前記オイル戻し通路を介して前記クランク室に供給される冷媒ガスの量を調節することで、前記クランク室の圧力を調節して前記カムプレートの傾斜角度を変更し、吐出容量を変更可能である請求項3に記載の冷媒圧縮機。
  5. 前記吐出通路において前記オイルセパレータの上流側には絞りが配設されており、
    前記制御弁は、
    前記絞りの上流側の圧力と該絞りの下流側の圧力との差を機械的に検出するとともに、この検出差圧の変動を打ち消す側に吐出容量が変更されるように、弁体を動作させて前記オイル戻し通路の開度を調節する感圧機構と、
    前記弁体に付与する力を外部からの指令によって調節することで、前記感圧機構による前記弁体の位置決め動作の基準となる設定差圧を変更可能なアクチュエータと
    を備えている請求項4に記載の冷媒圧縮機。
  6. 前記絞りは、冷媒ガスの流量の増大に応じて通過断面積を増大しかつ冷媒ガスの流量の減少によって通過断面積を減少する可変絞りよりなっている請求項5に記載の冷媒圧縮機。
  7. 前記冷凍回路の冷媒として二酸化炭素が用いられている請求項5又は6に記載の冷媒圧縮機。
  8. 冷凍回路を構成し、圧縮機構の動作によって冷媒ガスの圧縮を行い、冷媒ガスの吐出通路上には、該冷媒ガスからオイルを分離するためのオイルセパレータが配設された冷媒圧縮機において、
    前記オイルセパレータ内には、分離したオイルが冷媒ガス流によって巻き上げられて前記オイルセパレータ外へと持ち出されることを抑制するための巻上げ抑制手段が備えられていることを特徴とする冷媒圧縮機。
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