JP2003176435A - 安定化プラスチゾルを含む液体インキ,画像の形成方法 - Google Patents

安定化プラスチゾルを含む液体インキ,画像の形成方法

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JP2003176435A JP2002235161A JP2002235161A JP2003176435A JP 2003176435 A JP2003176435 A JP 2003176435A JP 2002235161 A JP2002235161 A JP 2002235161A JP 2002235161 A JP2002235161 A JP 2002235161A JP 2003176435 A JP2003176435 A JP 2003176435A
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ユ ジュリー キアン
James A Baker
エー ジェームス ベイカー
Christopher J Wolters
ジェイ クリストファー ウォルターズ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真的な画像現像用の液体インキを提供
する。 【解決手段】 液体インキは,a) カウリブタノール
数値が30以下であるキャリア液体と,b) プラスチ
ゾルと,c) 分散剤と,d) 電荷ディレクターを含
み,1) 電荷ディレクターが正電荷ディレクターであ
る場合,分散剤はアミン基を有しており,プラスチゾル
は酸基を有しており,その酸値が30−150mg K
OH/gであり,酸基とアミン基とのモル比が1:0.
075ないし1:0.3であるポリマー粒子を含み,
2) 電荷ディレクターが負電荷ディレクターである場
合,プラスチゾルはアミン値が5−200mg KOH
/gでありポリマーを含み,分散剤は酸基を有してお
り,酸基とアミン基との混合モル比が0.075:1な
いし0.3:1であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電荷ディレクター,
酸基またはアミン基を有しているプラスチゾル及び分散
剤を含む液体インキにかかり,特にインキ転写工程,イ
オノグラフ,エレクトログラフ及び電子写真カラープリ
ンティング及びプルーフィング工程を含む画像形成工程
に使われて分散安定性及び電荷形成能力が改善された液
体インキに関する。
【0002】
【従来の技術】液体インキは,例えば,オフセット,バ
ブルジェット(登録商標),インクジェット,彫刻凹版
印刷,輪転グラビア印刷,エレクトログラフィ及び電子
写真プリンティングのような画像形成及び印刷工程で広
く使われる。たとえ最終的なインキ組成物が実質的に相
異なるとしても,液体インキ用の顔料分散液として要求
されるあらゆる特性は,個々の工程でも,ほぼ同一であ
るように望まれる特性である。例えば,せん断変形条件
(shear condition)及び高電圧電界下
で使われない顔料分散液の安定性は,液体インキの最終
的な用途とは関係なく重要であるとして,考慮しなけれ
ばならない。安定性が改善された顔料分散液の開発でイ
ンキ組成をさらに自由に構成でき,これを用いて印刷工
程の効率を向上させ,廃棄物量を減少させるための研究
が持続的に行われている。
【0003】写真複写機,レーザープリンタ,ファクシ
ミリのような装置を含む電子写真分野で,液体インキ
は,液体トナー(toners)または現像液をいう。
【0004】電子写真工程は,一般に帯電された光導電
体を画像パターン方向に沿って光を照射して露光するこ
とによって,帯電された光導電体上に静電潜像を形成す
る段階と,光導電体を液体インキと接触して臨時画像を
現像する段階と,および最後に臨時画像を受容体に転写
する段階とが含まれる。最終的な転写段階は,光導電体
から直接的に,または中間輸送体(intermedi
ate transport)を通じて間接的に形成す
る。現像された画像には,一般に,熱及び/または圧力
を加えて画像を受容体に永久的に定着(fuse)させ
る。
【0005】液体インキは,一般にトナー粒子であると
知られた帯電粒子を分散させるためのキャリアの役割を
する絶縁性液体を含む。ここで,トナー粒子は,一般に
少なくとも着色剤(例えば,顔料または染料)及びポリ
マーバインダーよりなる。
【0006】電荷調節剤(charge contro
l agent)は,しばしば液体現像液成分として,
トナー粒子の電荷の極性及び大きさを調節する。
【0007】液体インキは,2種に分類される。便宜
上,これはオルガノゾルインキ(organosol
ink)とプラスチゾルインキ(plastisol
ink)とに分類される。
【0008】オルガノゾルインキは,熱可塑性樹脂コア
とコポリマー立体安定剤(copolymeric s
teric stabilizer)を含むグラフトコ
ポリマー(graft copolymer)を含む
が,プラスチゾルインキは微細に粉砕されたポリマー粒
子をポリマーが不溶性の液体媒質に分散して得た分散液
状態のプラスチゾルを含む。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,液体イ
ンキの製造時,分散安定性に優れた液体インキを得にく
いという問題点がある。そこで,分散安定性に優れた液
体インキ組成物に関する開発の必要性が高まっている。
【0010】液体インキの製造時,液体インキの電荷形
成能力が重要であるとして,考慮しなければならない。
液体インキは,電界下で十分な量の電荷が感光体の画像
形成領域に移動し,その上部に塗布されるように電荷形
成能力が優秀なものが望ましい。液体インキの電荷形成
能力は,伝導度及び移動度によって評価され,液体イン
キは一般にインキ伝導度及びインキ移動度が優秀なもの
が望ましい。
【0011】米国特許第4623558号(Lin)
は,熱硬化性プラスチゾル分散液組成物が開示されてお
り,上記組成物は,(1)粉末状であり,室温で反応性
可塑剤に溶けず,フラックシング温度(fluxing
temperature)以上の温度で可塑性を有す
るポリ(フェニレンオキシド),(2) (a)分子内
に平均1つ以上のエポキシド基を有する少なくとも1つ
のエポキシ樹脂,(b)エチレン性不飽和基のうち少な
くとも1つを含有する液体モノマー,オリゴマまたはプ
リポリマーのうち少なくとも1つ,(c) 上記(a)
と上記(b)との混合物よりなるグループから選択さ
れ,フラックシング温度でポリ(フェニレンオキシド)
をソルベーションでき,(1)のポリ(フェニレンオキ
シド)100重量部に対して5ないし2000重量部の
液体反応性可塑剤と,(3) 上記(2)の0.01な
いし10重量%で使われ,組成物に存在する可塑剤用熱
開始剤または光開始剤とが含まれる。さらにフラックシ
ング後プラスチゾル分散液は,架橋反応後に熱硬化され
る。
【0012】本発明は,上記問題点に鑑みてなされたも
のであり,本発明の目的は,分散安定性と電荷形成能力
が改善された,新規かつ改良された組成のプラスチゾル
を含む安定した液体インキを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,a)カウリ−ブタノ
ール数値が30以下のキャリア液体と,b) プラスチ
ゾルと,c) 分散剤と,d) 電荷ディレクターを含
み,上記電荷ディレクターとして正電荷ディレクターを
使用する場合には分散剤をアミン基を有しており,プラ
スチゾルは酸基を有しており,酸値が30ないし150
mg KOH/gであるポリマー粒子を含み,上記酸基
とアミン基との混合モル比は1:0.075ないし1:
0.3であり,電荷ディレクターとして,負電荷ディレ
クターを使用する場合には,プラスチゾルはアミン値が
5ないし200mg KOH/gであるポリマー粒子を
含み,上記分散剤は酸基を有しており,酸基とアミン基
との混合モル比が0.075:1ないし0.3:1であ
る電子写真的な方法によって画像を現象するための液体
インキが提供される。
【0014】さらに,上記課題を解決するための本発明
の別の観点によれば,a)カウリ−ブタノール数値が3
0以下であるキャリア液体と,b) 酸基を有し,酸値
が30ないし150mg KOH/gであるプラスチッ
ク粒子成分を含むプラスチゾルと,c) アミン基を有
し,酸基とアミン基の混合モル比が1:0.075ない
し1:0.3である分散剤と,d)正電荷ディレクター
を含むプラスチゾル液体インキが提供されることを特徴
とする。
【0015】プラスチゾルの酸値は,50ないし120
mg KOH/gであり,酸基とアミン基との混合モル
比は1:0.09ないし1:0.2であることが望まし
い。
【0016】正電荷ディレクターは,少なくとも1つの
有機酸金属塩を含み,特にジルコニウムオクタノエート
であることが望ましい。
【0017】分散剤は,ポリオレフィン,ポリビニルア
ルコール,ポリビニルメチルエーテル,ポリビニルエチ
ルエーテル,ポリエチレンオキシド,ゼラチン,メチル
セルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロース,エ
チルセルロース,カルボキシメチルセルロースのソジウ
ム塩,デンプン,窒素含有ポリマー及び酸含有ポリマー
よりなるグループから選択された何れか1つ以上である
ことが望ましい。窒素含有ポリマーは,ポリビニルピロ
リドン,ポリアミン,ポリエチレンイミン,アミン基含
有ポリ(メタ)アクリレート,アミン基含有アルキル
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリレートのコポリ
マー及びこれらの炭化水素溶解性誘導体よりなるグルー
プから選択された何れか1つ以上であることが望まし
い。なお,上記グループは,有機分子の構成成分である
原子集団として用いられる「基」を表す。
【0018】窒素含有ポリマーは,少なくともポリビニ
ルピロリドン,ポリアミン,ポリエチレンイミン,アミ
ン基含有ポリ(メタ)アクリレート,アミン基含有アル
キル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリレートとの
コポリマー,および,これらの炭化水素溶解性誘導体よ
りなるグループのうちから何れか1以上選択されること
を特徴とする。上記炭化水素溶解性誘導体は,少なくと
もポリビニルピロリドン,ポリアミン,ポリエチレンイ
ミン,アミン基含有ポリ(メタ)アクリレート,または
アミン基含有アルキル(メタ)アクリレートと(メタ)
アクリレートとのコポリマーのうち何れか1以上から選
択される。
【0019】分散剤は特にジメチルアミノエチルメタク
リレートから派生された炭化水素溶解性コポリマーを含
むことがさらに望ましい。
【0020】本発明の液体インキは少なくとも1つの着
色剤をさらに含むこともある。
【0021】さらに,上記課題を解決するための本発明
の別の観点によれば,a) カウリ−ブタノール数値が
30以下のキャリア液体と,b)アミン値が5ないし2
00mg KOH/gのプラスチック粒子成分を含むプ
ラスチゾルと,c)酸基を有し,酸基とアミン基との混
合モル比が0.075:1ないし0.3:1である分散
剤と,d)負電荷ディレクターを含むプラスチゾル液体
インキを提供することをその特徴とする。
【0022】プラスチゾルのアミン値は30ないし12
0mg KOH/gであり,酸基とアミン基間の混合モ
ル比が0.09:1ないし0.2:1のことが望まし
い。
【0023】負電荷ディレクターは,窒素含有モノマ
ー,第4級アンモニウムブロックコポリマー,レシチ
ン,塩基性バリウムペトロネート,塩基性カルシウムペ
トロネート,塩基性ソジウムペトロネート,金属ナフテ
ネート化合物及びポリイソブチレンスクシンイミドより
なるグループから選択された何れか1つ以上であること
が望ましい。
【0024】分散剤は,ポリアクリル酸,ポリメタクリ
ル酸,ポリスチレンスルホン酸,ポリビニルスルホン
酸,スチレン/マレイン酸コポリマー,ビニルメチルエ
ーテル/マレイン酸コポリマーまたはアクリル酸,メタ
クリル酸,スチレンスルホン酸,ビニルスルホン酸及び
これらの組合わせ物よりなるグループから選択された何
れか1つ以上のモノマーから派生された炭化水素溶解性
コポリマーを含むことが望ましい。
【0025】分散剤は,ポリアクリル酸,ポリメタクリ
ル酸,ポリスチレンスルホン酸,ポリビニルスルホン
酸,スチレン/マレイン酸コポリマー,ビニルメチルエ
ーテル/マレイン酸コポリマーのうち少なくとも一つ以
上から構成されてもよい。
【0026】さらに分散剤は,アクリル酸,メタクリル
酸,スチレンスルホン酸,もしくはビニルスルホン酸の
うち少なくとも一つもしくは任意の組合わせよりなるモ
ノマーから派生された炭化水素溶解性コポリマーが含ま
れるように構成してもよい。
【0027】液体インキは少なくとも1つの着色剤をさ
らに含むことができる。
【0028】本発明の一実施例によれば,プラスチゾル
が平均粒径は0.5ないし3.5ミクロン,望ましくは
0.6ないし3.0ミクロン,さらに望ましくは0.7
5ないし2.5ミクロンの粒子を含む。
【0029】さらに他の一態様によれば,本発明は表面
上に電荷分布を提供し,インキが電荷の分布によって異
ならして付着可能に表面上に液体インキを提供して表面
上に画像を形成することを特徴とする画像の形成方法を
提供することをその特徴とする。
【0030】電荷分布は表面上に均一に電荷を提供した
後,電荷をイメージ方向の分布通り分散させることが望
ましい。なお,上記イメージは,例えば,電子写真にお
ける潜像などの工程を経ることにより形成される静電気
的画像などである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好適な実施の形態
について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。な
お,以下の説明及び添付図面において,略同一の機能及
び構成を有する構成要素については,同一符号を付する
ことにより,重複説明を省略する。
【0032】本実施の形態にかかるプラスチゾル液体イ
ンキは,電子写真オフィス印刷に主に使われる。しか
し,前述した液体トナー(toner)がこのような用
途にのみ限定されることではなく,高速印刷プレス,フ
ォトコピー装置,マイクロフィルム再生装置,ファクシ
ミリ印刷,インクジェット印刷機,装置記録装置のよう
なその他の画像形成工程,印刷工程またはインキ転写工
程に適用可能である。
【0033】本実施の形態にかかるプラスチゾル液体イ
ンキは,着色剤,電荷調節剤,分散剤,およびカウリ−
ブタノール(KB)数値(カウリブタノール価)が30
以下である液体に分散されているポリマー粒子を含むプ
ラスチゾルの混合物を含む。“カウリ−ブタノール”
は,ASTMテスト法D1133−54Tを引用する。
上記カウリ−ブタノール(KB)数値は,標準溶液のカ
ウリ樹脂の1−ブタノール溶液での炭化水素希釈液の付
加許容度(tolerance)を測定するものであっ
て,標準カウリ−1−ブタノール溶液20gに付加され
て所定の混濁度を得られる25℃での溶媒の体積(m
l)として示す。
【0034】なお参考として,KB標準分について説明
すると,トルエンのKB数値は,105であり,ヘプタ
ン75%及びトルエン25%よりなる混合物のKB数値
は,40である。2つの成分のポリマー粒子とカウリブ
タノール数値とが30以下である液体がインキにプラス
チゾルとして添加されたり,全体的な物質と組合わせら
れた状態で混合されてプラスチゾル方式を形成したりす
ることによって,当該技術分野におけるインキは,“プ
ラスチゾルインキ”と名づけられる。
【0035】“プラスチゾル”は,電子写真工程及び電
子写真工程に適用されるインキ分野で特定の意味として
理解されなければならない。“プラスチゾル”はポリマ
ー粒子(非制限的な例:アクリル酸ポリマー及びコポリ
マー,アクリルアミドポリマー,酸基変形されたアクリ
ル酸ポリマー,酸基変形されたアクリルアミドポリマ
ー,塩基グループ変形されたアクリル酸ポリマー,塩基
グループ変形されたアクリルアミドポリマー及びコポリ
(フェニレンオキシド))が粉末状(パウダー状)に含
まれた熱硬化性プラスチゾル粒子分散液のような粒子分
散液を示す。
【0036】プラスチゾルを形成するためには粒子は室
温で可塑剤に不溶性であるか,または溶解力があってフ
ラックス温度以上またはポリマー粒子が他の物質と結合
する温度で可塑化されて分散液を形成する。形成(fo
rmation)またはフラックシング後にプラスチゾ
ル分散液は架橋反応後に熱硬化されうる。
【0037】キャリア液体は,当該技術分野で公知であ
る多種にわたる物質から選択されるが,カウリブタノー
ル数値が30以下であるものを使用することが望まし
い。キャリア液体は,一般的に親油性であって,化学的
に安定して絶縁性を有する。ここで,“絶縁性を有する
液体”とは,低誘電定数と高い電気的抵抗率を有する液
体を称する。
【0038】望ましくは,このような液体は誘電定数が
5以下,特に1ないし5であり,最も望ましくは誘電定
数が1ないし3である。この際,キャリア液体の電気抵
抗率は10Ω−cm以上で,最も望ましくは1010
Ω−cm以上,特に1010ないし1016Ω−cmで
ある。
【0039】また,キャリア液体は,望ましくは比較的
粘性がなくて現象時に帯電粒子を移動させ,揮発性が十
分で最終的な画像が形成された基板から適切に除去させ
る。しかし,キャリア液体は不揮発性もあって,貯蔵さ
れた現像液からのキャリア液体の蒸発による損失を最小
化させうる。また,キャリア液体は,液体電子写真工程
で使われる物質または装置,特に感光体及びその異型表
面に対して化学的に不活性でなければならない。
【0040】キャリア流体の非制限的なものとして,例
えば,脂肪族炭化水素(n−ペンタン,ヘキサン,ヘプ
タンなど),脂環族炭化水素(シクロペンタン,シクロ
ヘキサンなど),芳香族炭化水素(ベンジン,トルエ
ン,キシレンなど),ハロゲン化された炭化水素溶媒
(塩素化されたアルカン類,フッ素化されたアルカン
類,クロロフルオロカーボン類など),シリコンオイル
類などの混合物を例示することができる。
【0041】キャリア流体としては,特に商品名“アイ
ソパルG”(IsoparTM G),“アイソパル
H”,“アイソパルK”,“アイソパルL”,“アイソ
パルM”及び“アイソパルV”(エクソン コーポレー
ション:Exxon Corporation)のよう
な分枝状パラフィン溶媒混合物であることが望ましく,
最も望ましいキャリア流体としては商品名“ノルパル1
2”(NorparTM12),“ノルパル13”及び
“ノルパル15”(エクソン コーポレーション:Ex
xon Corporation)のような脂肪族炭化
水素溶媒混合物(aliphatic hydroca
rbon solvent blend)を例示するこ
とができる。
【0042】本実施の形態にかかる使用される結合剤
は,着色剤粒子と強く相互作用可能な酸基またはアミン
基を含むプラスチゾルであれば,全て使用可能である。
このように強い相互作用は,優秀なインキ分散液の安定
性を提供する。
【0043】インキ分散液の安定性及び電荷形成能力
は,プラスチゾルの酸度及び塩基度に対して反対の酸度
及び塩基度を有する分散剤を付加してさらに改善させう
る。例えば,正電荷ディレクターが使われるならば,酸
基を含むプラスチゾルと塩基を含む分散液が選択されて
本実施の形態にかかるポジティブインキを製造しうる。
【0044】一方,負電荷ディレクターが使用された場
合,塩基グループを含むプラスチゾルと酸基を含む分散
液とを使用して本実施の形態にかかるネガティブインキ
を製造しうる。
【0045】本実施の形態にかかるプラスチゾルは商品
名“エルバサイトレジン”(Elvacite res
ins,Ineos Acrylics社),商品名
“ネオクリルレジン”(Neocryl resin
s,Neoresins社),商品名“ゾンクリルレジ
ン”(Joncryl resins,Johnson
Polymer社),商品名“プリオライトレジン”
(Pliolite resins,Goodyear
Tire and Rubber Company)
のようなアクリル系コポリマーであることが望ましい。
最も望ましいプラスチゾルとしては,“エルバサイト2
776レジン”(Elvacite 2776 res
ins,Ineos Acrylics社),商品名
“ゾーンクリル835&611レジン”(Joncry
l835&611 resins,Johnson
Polymer)のような酸基を含むプラスチゾルと,
商品名“エルバサイトEDP296”(Elvacit
e 296,Ineos Acrylics社)のよう
な塩基グループを含むプラスチゾルが挙げられる。
【0046】粒子サイズは,インキ及びプラスチゾルの
性能に影響を及ぼすことが知られており,本実施の形態
にかかる粒子サイズは容易に調節できるが,本実施の形
態では,光導電性インキの範囲内で通常的でない粒子サ
イズ範囲を有する粒子を使用する。例えば,商業的製品
での粒子サイズの標準範囲は4ないし6ミクロンであ
る。
【0047】大きい粒子は粒子に対するミリング活性を
減らすことによってさらに容易に得られ,10,12及
び15ミクロンの大きさを有する粒子を得られる。この
ような粒子サイズを有する粒子を使用すればより不透明
な画像が得られるが,このような事項が多層/マルチカ
ラー画像を提供する場合に必ずしも利点を提供すること
ではない。
【0048】不透明インキ層は下部層画像とカラーとを
過度に不透明にする。本発明の実施の形態において,特
定の物質をミリングする場合,粒子サイズは0.5ない
し15ミクロンの範囲で調節する。具体的に,ここに記
載された物質及び方法を使用すればポリマー及び分散液
粒子サイズを0.50〜15ミクロン,0.5〜5.0
ミクロン,0.5〜4.0ミクロン,0.5〜3.5ミ
クロン,0.5〜3.0ミクロン,0.5〜2.5ミク
ロン,0.6〜4.0ミクロン,0.6〜3.5ミクロ
ン,0.6〜3.0ミクロン,0.6〜2.5ミクロ
ン,0.75〜4.0ミクロン,0.75〜3.5ミク
ロン,0.75〜3.0ミクロン及び0.75〜2.5
ミクロンの範囲で調節しうる。
【0049】プラスチゾル液体インキの製造時,プラス
チゾルの粒子サイズを効率よく減少させる場合,通常の
分散方法が使われる。このような分散方法の非制限的な
例としては,高せん断均質化(high shear
homogenization),ボールミル(bal
l milling),磨碎機(attritor)ミ
リング,高エネルギービーズ(bead)(サンド:s
and)ミリングまたは当該技術分野で知られた他の手
段を用いた方法がある。前述したプラスチゾルを用いた
液体インキはプラスチゾル樹脂に含まれている着色剤を
含む。着色剤としては,当該技術分野で公知の着色剤で
あれば全て有用であり,染料,ステイン(stai
n),顔料のような物質を含む。プラスチゾル樹脂に導
入する望ましい着色剤及び顔料は,名目上,キャリア液
体に不溶性であり,反応性を有してはならず,静電潜像
の表面化に有用で効果的である。このような着色剤の非
制限的な例として,フタロシアニンブルー(C.I.P
igment Blue 15:1,15:2,15:
3,15:4),モノアリライドイエロー(monoa
rylide yellow)(C.I.Pigmen
t Yellow 1,3,65,73,74),ディ
アリライドイエロー(C.I.PigmentYell
ow 12,13,14,17,83),アリルアミド
(Hansa)イエロー(C.I.Pigment Y
ellow 10,97,138,111),アゾレッ
ド(C.I.Pigment Red 3,17,2
2,23,38,48:1,48:2,52:1,8
1,81:4,179),キナクリドン(quinac
ridone)キナクリドンマゼンタ(C.I.Pig
ment Red 122,202,209),未分化
されたカーボン(CabotMonarch 120,
Cabot Regal 300R,Cabot Re
gal 350R,Vulcan X72)のような黒
(ブラック)顔料などがある。
【0050】プラスチゾル液体インキの製造時,着色剤
粒子の小型化において,通常の分散法が使われる。分散
法の非制限的な例として,高せん断均質化,ボールミ
ル,磨碎機ミリング,高エネルギービーズ(bead)
(サンド:sand)ミリングまたは当該技術分野で公
知の他の手段を用いた方法がある。
【0051】トナー粒子で樹脂と着色剤との最適重量比
は1:1ないし20:1であり,望ましくは3:1ない
し10:1であり,さらに望ましくは5:1ないし8:
1である。キャリア流体での総分散物質の含量は一般に
総液体現像液組成物を基準として0.5ないし70重量
%であり,望ましくは1ないし25重量%であり,さら
に望ましくは2ないし12重量%である。
【0052】一方,電子写真液体トナーは分散剤を液体
インキに導入して作る。分散剤はトナー粒子とキャリア
液体とに対して親和力に優れたポリマーである。分散剤
はキャリア液体内で完全に,または部分的に溶解され,
またはキャリア液体内でスエリングされる。
【0053】前述したポリマーは特に制限されていない
が,ポリオレフィン,ポリビニルアルコール,ポリビニ
ルメチルエーテル,ポリビニルエチルエーテル,ポリエ
チレンオキシド,ゼラチン,メチルセルロース,メチル
ヒドロキシプロピルセルロース(methylhydr
oxypropyl cellulose),エチルセ
ルロース,カルボキシメチルセルロースのソジウム塩,
デンプン,窒素含有ポリマー及び酸含有ポリマーが挙げ
られる。分散剤は特に窒素含有ポリマー及び酸含有ポリ
マーであることが望ましい。
【0054】酸含有ポリマー分散剤の非制限的な例とし
て,ポリアクリル酸及びその炭化水素溶解性コポリマー
(hydrocarbon soluble copo
lymer)と,ポリメタクリル酸及びその炭化水素溶
解性コポリマーと,ポリスチレンスルホン酸及びその炭
化水素溶解性コポリマーと,ポリビニルスルホン酸及び
その炭化水素溶解性コポリマーと,スチレン/マレイン
酸コポリマー及びその炭化水素溶解性誘導体と,ビニル
メチルエーテル/マレイン酸コポリマー及びその炭化水
素溶解性誘導体がある。ポリマー分散剤は,必ずしもそ
うではないが,重量平均分子量が1,000ないし10
0,000であることが望ましい。望ましい酸ポリマー
分散剤(acidic polymeric disp
ersant)としてはアクリル酸,メタクリル酸また
はその組合わせ物を含む炭化水素溶解性コポリマーを挙
げられる。本実施の形態にかかる有用な商業的な分散剤
としては,商品名“ソルスパルス36600”(Sol
sperse 36600),商品名“ソルスパルス3
4750”,商品名“ソルスパルス41000”及び商
品名”ソルスパルス28,000”(Avecia P
igments and Additive Grou
p)がある。
【0055】窒素含有分散剤の非制限的な例としては,
ポリビニルピロリドン,ポリアミン,ポリエチレンイミ
ン,アミン基含有ポリ(メタ)アクリレート,アミン基
含有アルキル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリレ
ートのコポリマー及びこれらの炭化水素溶解性誘導体が
ある。本実施の形態にかかる望ましい分散剤としてはジ
メチルアミノエチルメタクリレート(dimethyl
aminoethylmethacrylate)のよ
うな第三級アミンモノマーから派生された炭化水素溶解
性コポリマーである。本実施の形態において有用な分散
剤としては,商品名“ソルスパルSE 13940”
(Solsperse 13940)(Avercia
Pigments and Additives G
roup)及び商品名“ディスパバイク116”(Di
sperbyk 116)(Byk Chemie−U
SA Inc.)がある。
【0056】分散剤は,望ましくは0.01〜20%含
量でキャリア液体に付加されて分散性を改善させ,分散
剤の付加によってキャリア液体の粘度が上昇することを
抑制する。分散剤の含量は特に0.1〜10重量%であ
ることがさらに望ましい。
【0057】トナー,電荷ディレクター及び分散剤のよ
うな固体成分の総含量は液体現像剤の総重量に対して1
〜90重量%であることが望ましい。現像時に液体現像
剤の総含量を減らして取扱いやすくするために固体成分
の含量を2〜50重量%の範囲にすることがさらに望ま
しい。
【0058】電子写真液体トナーは,液体インキに電荷
調節剤を導入して製造しうる。電荷調節剤,いわゆる電
荷ディレクターはトナー粒子に改善された電荷極性,す
なわち,より均一な電荷極性を提供する。電荷ディレク
ターは,電荷ディレクターとトナー粒子とを化学的に反
応させる方法,トナー粒子(樹脂または顔料)上に電荷
ディレクターを化学的または物理的に吸着させる方法,
または電荷ディレクターをトナー粒子に導入された作用
基(functional group)にキレート
(chelate)する方法のような多様な方法によっ
てトナー粒子に導入される。電荷ディレクターをトナー
粒子に導入する方法としては,特に作用基を用いて結合
させてグラフト安定剤を作る方法が望ましい。電荷ディ
レクターはトナー粒子上に所定極性の電荷を与える役割
をする。本実施の形態にかかる正電荷ディレクター及び
負電荷ディレクターは,当該技術分野での通常の正電荷
ディレクターと負電荷ディレクターであれば全て使用で
きる。
【0059】正電荷ディレクターは多価金属イオン及び
カウンターイオンとして有機陰イオンよりなる有機酸金
属塩である。金属イオンとしては,Ba(II),Ca
(II),Mn(II),Zn(II),Zr(I
V),Cu(II),Al(III),Cr(II
I),Fe(II),Fe(III),Sb(II
I),Bi(III),Co(II),La(II
I),Pb(II),Mg(II),Mo(III),
Ni(II),Ag(I),Sr(II),Sn(I
V),V(V),Y(III),Ti(IV)などが適
当であり,有機陰イオンとしては脂肪族または芳香族カ
ルボキシル酸またはスルホン酸から派生されたカルボキ
シレートまたはスルホネートがあり,特にステアル酸,
ベヘン酸(behenicacid),ネオデカン酸
(neodecanoic acid),ジイソプロピ
ルサリシル酸,オクタン酸,アビエチン酸(abiet
ic acid),ナフテン酸,オクタノン酸(oct
anoic acid),ラウリン酸(lauric
acid),タリン酸(tallic acid)のよ
うな脂肪族脂肪酸(aliphatic fatty
acid)が望ましい。望ましい正電荷ディレクター
(positive charge director
s)としては,米国特許3,411,936号に記述さ
れた金属カルボキシレート(石鹸)があり,これは少な
くとも炭素数6〜7の脂肪酸のアルカリ土類金属及び重
金属塩(alkaline earth− and h
eavy− metallic salts),ナフテ
ン酸含有環式の脂肪族酸(cyclic alphat
ic acid),より望ましくはジルコニウム及びア
ルミニウムの多価金属石鹸(polyvalent m
etal soap)であり,さらに望ましくはジルコ
ニウムオクタノエート(zirconium octa
noate)(Zirconium HEX−CEM,
Mooney Chemicals社)である。
【0060】負電荷ディレクターの具体例としては,含
窒素モノマー,第4級アンモニウムブロックコポリマー
(quaternary ammonium bloc
kcopolymer),レシチン,塩基性バリウムペ
トロネート(basicbarium petrona
te),塩基性カルシウムペトロネート,塩基性ソジウ
ムペトロネートのような塩基性金属ペトロネート類,金
属ナフテネート(metal naphthenat
e)化合物及びポリイソブチレンスクシンイミド(po
lyisobutylene succinimid
e)(商品名:OLOA 1200,Chevron
Oronite Company LLC)がある。負
電荷ディレクターは,特にレシチン,塩基性金属ペトロ
ネート及びポリイソブチレンスクシンイミドであること
が望ましい。上記含窒素モノマーの具体例としては,脂
肪族アミノ基(aliphatic amino gr
oup)を有している(メタ)アクリレート系,含窒素
ヘテロ環を有しているビニルモノマー系,N−ビニル置
換基を有する環アミドモノマー(cyclic ami
de monomers),(メタ)アクリルアミド
系,含窒素基(nitrogen−containin
g group)を有する芳香族置換されたエチレン性
モノマーまたは含窒素ビニルエーテルモノマーがある。
キャリア液体に溶解されてヘキシル(メタ)アクリレー
ト,シクロヘキシル(メタ)アクリレート,2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート,オクチル(メタ)アク
リレート,ノニル(メタ)アクリレート,デシル(メ
タ)アクリレート,ドデシル(メタ)アクリレート,ラ
ウリル(メタ)アクリレート,ステアリル(メタ)アク
リレート,ラウリン酸ビニル,ステアリン酸ビニル,ベ
ンジル(メタ)アクリレート及びフェニル(メタ)アク
リレートのようなモノマーを含むコポリマーであること
が特に望ましい。
【0061】トナー組成物に用いられる望ましい電荷デ
ィレクションレベルはプラスチゾルの組成,プラスチゾ
ルの分子量,プラスチゾルの粒子サイズ,トナー製造用
顔料,プラスチゾルと顔料との比率を含む多様な因子に
よって変わる。また,望ましい電荷ディレクションレベ
ルは,電子写真画像形成過程の本質,特に,現像ハード
ウェア及び感光性要素の設計によって変わる。しかし,
当業者ならばリストされた変数に基づいた電荷ディレク
ションのレベルを調節し,それぞれの用途で所望の結果
が得られる。
【0062】キャリア液体,プラスチゾル,分散剤,電
荷ディレクター及び着色剤を含む液体トナーは多様な方
法によって製造される。本実施の形態によれば,酸基を
有し,酸値が30ないし150mg KOH/gである
プラスチゾル,アミン基を有し,酸基とアミン基との混
合モル比が1:0.075ないし1:0.3である分散
剤及び正電荷ディレクターを含むポジティブ液体トナー
が,非常に高い分散安定性と電荷形成能力とを示すとい
うことが分かった。酸基とアミン基との望ましい混合モ
ル比は1:0.09ないし1:0.2である。また,ア
ミン値が20ないし200mg KOH/gであるプラ
スチゾル,酸基を有し,酸基とアミン基との混合モル比
が0.075:1ないし0.3:1の分散剤及び負電荷
ディレクターを含むネガティブ液体トナーが予想しなか
った分散安定性と電荷形成能力とを示す。酸基とアミン
基との混合モル比は0.09:1ないし0.2:1であ
ることが望ましい。
【0063】酸値は,JIS(Japanese In
dustrial Standard)K0070法に
よって測定される。特に分散剤またはプラスチゾルを良
好な溶媒に溶解させた後,ここにフェノールフタレイン
を指示薬として付加する。その後,0.1M(mol/
liter)水酸化カリウム(potassiumhy
droxide)のエタノール溶液を用いて滴定を実施
する。酸値が5未満,5以上〜15未満,15以上〜3
0未満,30以上〜100未満,及び100以上の場
合,試料として分散剤またはプラスチゾルの含量は各々
20g,10g,5g,2g及び1gである。酸値は滴
定と下記数学式1を用いて計算される。
【0064】
【数1】
【0065】上記(1)式中,Bは,滴定に必要な0.
1mol/liter水酸化カリウム(potassi
um hydroxide)のエタノール溶液の含量
(ml)を示し,Fは0.1mol/liter水酸化
カルシウムもしくは水酸化カリウム(potassiu
m hydroxide)のエタノール溶液の係数(f
actor)を示し,Sは試料の重量(g)を示す。
【0066】アミン値(amine value)は,
JIS K 7237法によって測定される。特にアセ
ト酸もしくは酢酸(acetic acid)500m
lと無水酢酸(acetic anhydride)3
0mlとをあらかじめ混合させて得た溶液に過塩素酸
8.5mlを付加した後,これを混合する。また,上記
混合物に酢酸を付加して総含量を1000mlにする。
混合物を一日間放置して滴定溶液を準備する。塩基性窒
素2−3mmolに対応して試料にo−ニトロトルエン
900mlと酢酸200mlとの混合物溶液100ml
を付加した後,これを溶解させる。その後,混合物にク
リスタルバイオレット(CrystalViolet)
の酢酸溶液0.1g/100mlの幾滴かを付加する。
その後,青色が緑色に変わり始まるまで前述した過塩素
酸を用いて滴定を実施する。アミン値は前述した滴定と
下記数式2によって計算される。
【0067】
【数2】
【0068】上記(2)式中,Vは滴定に必要な0.
1mol/liter過塩素酸溶液の含量(ml)を示
し,Vはブランクテスト(空試験)に必要な0.1m
ol/liter過塩素酸溶液の含量(ml)を示し,
Fは0.1mol/liter過塩素酸溶液の係数を示
し,Mは試料の重量(g)を示す。
【0069】液体トナーの伝導度は当該技術分野で電子
写真画像の現像時トナーの効率性の測定基準としてよく
確立されていた。ここで伝導度の範囲は1.0×10
−11ないし10.0×10−10mho/cmである
ことが有用である。液体トナーの伝導度が高いというこ
とはトナー粒子上に電荷が非効率的に群集されているこ
とを意味し,これは現像時に電流密度とトナーとの相互
関係が小さいことから分かる。そして,液体トナーの伝
導度が低いということはトナー粒子の帯電がないか,ほ
とんどないということを意味し,これによって現像速度
が非常に遅くなる。各粒子の帯電が十分に行わせるため
に,電荷ディレクター化合物を用いることは一般的であ
る。最近,電荷ディレクターを使用するとしても,キャ
リア流体での溶液の帯電種(charged spec
ies)上に不要な電荷がたくさん存在するということ
が明らかになった。このように不要な電荷によって非効
率的,不安定的,かつ一貫性のない現像が行われる。
【0070】トナー粒子上に電荷を局部的に存在させ,
このような粒子から電荷が液体に移動することを実質的
に防止し,他の不要な電荷成分(charge moi
eties)を液体から除去することで,問題点が実質
的に多く改善された。要求特性の測定基準として,本実
施の形態においては,液体トナーで現れるキャリア液体
の伝導度と全般的な液体トナーの伝導度(完全に構成さ
れたトナー分散液)との比率を使用する。この比率は
0.6以下,望ましくは0.4以下,そしてさらに望ま
しくは0.3以下,特に0.01ないし0.3である。
大部分の従来の技術に係るトナーは上記比率より大きな
範囲0.95程度を示す。
【0071】電子写真法で,(1)感光性要素(pho
toreceptive element)を印加電圧
で均一に帯電させる段階と,(2)感光性要素の一部を
照射供給源(radiation source)とし
て露光及び非帯電させて潜像を形成する段階と,(3)
潜像にトナーを加えて色調(toned)イメージを形
成する段階と,(4)色調イメージを1又は1以上の段
階を通じて最終受容体シート(final recep
tor sheet)上に転写する段階とを経ることに
よって静電気的画像(electrostatic i
mage)は一般に感光性要素がコーティングされたシ
ート,ドラム,またはベルト上に形成される。ある適用
分野では,色調イメージを加熱された圧力ローラまたは
当該技術分野で公知の他の固定方法を用いて定着させる
ことが望ましい。
【0072】トナー粒子または感光性要素の中の1つの
静電気的電荷は正(+)電荷または負(−)電荷であ
り,本実施の形態ににおいて用いられた電子写真工程
は,望ましくは正電荷で帯電された感光性要素上に電荷
を分散させることによってなされる。
【0073】それから,正電荷で帯電されたトナーは,
液体トナー投入現像技術(immersion dev
elopment technique)を用いて正電
荷が分散された領域に加えられる。この現像過程は,感
光性要素の表面近くに位置している現像電極(deve
lopment electrode)によって形成さ
れた均一な電界によってなされる。バイアス電圧は,初
期帯電表面電圧と露光表面電圧レベルとの中間の大きさ
の電圧が電極に印加される。
【0074】電圧は,要求される最大密度(densi
ty)レベルと,蓄積されるバックグラウンドなしにハ
ーフトーン(halftone)ドットに対するトーン
再生スケール(tone reproduction
scale)を得られるように調節される。次いで,液
体トナーは,電極と感光性要素との間を流れる。帯電さ
れたトナー粒子は,電界で流動的であり,帯電された画
像が形成されていない領域から追い払われた感光性要素
の非帯電(放電)領域に付着され,帯電された画像が形
成されていない領域には付着されない。感光性要素に残
留する過量の液体トナーは,当該技術分野で公知の方法
によって除去される。次いで,感光性要素の表面は,乾
燥させたり,または室温条件下で乾燥させる。
【0075】感光性要素から画像を受取るための基板
(substrate)は,紙,コーティング紙,ポリ
マーフィルム,およびプライムド(primed)もし
くはコーティングされたポリマーフィルムのように一般
の受容体物質であれば全て使用可能である。また,特別
にコーティングされた,または処理された金属または金
属で被覆された(金属化された)表面も受容体として使
用できる。ポリマーフィルムは,可塑化及びコンパウン
ド(混合)されたポリビニルクロライド(PVC),ア
クリル系,ポリウレタン系,ポリエチレン/アクリル酸
コポリマー,およびポリビニルブチラールを含む。ま
た,商品名“スコッチカル”(Scotchcal),
“スコッチライト”(Scotchlite),“パナ
フレックス”(Panaflex)のような商業的に入
手可能な複合物も,基板製造時に有用である。
【0076】帯電表面から形成された画像を最終的な受
容体または転写媒質に転写させるのは,画像を形成する
ために使用した分散粒子内に離形促進物質(relea
se−promoting material)を導入
することによって向上される。シリコン含有物質または
フッ素含有物質を粒子の外部(シェル)層に導入するこ
とによって画像の効果的な転写を促進させる。
【0077】マルチカラー画像の形成過程において,ト
ナーが誘電性要素または感光性要素の表面に提供される
時,その付加順序が特別に制限されることではない。し
かし,着色的な理由によって転写時反転(invers
ion)が起こる点を勘案してカラーの透明度及び強度
によって特別な順序に画像を加えることが望ましい。直
接的な画像形成過程またはダブル(二重)転写過程で望
ましい順序は,イエロー,マゼンタ,シアン,およびブ
ラックの順である。単一転写工程での望ましい順序は,
ブラック,シアン,マゼンタ,およびイエローである。
イエロー画像は,一般に他のトナーからの汚染を避ける
ために画像が先に形成され,転写時に最上部カラー層と
して形成される。ブラック画像は一般にブラックのトナ
ーが照射供給源のフィルターとして作用するので,最後
に形成して転写した後,最下部層として形成される。
【0078】液体インキを最も効率的に使用するため
に,その伝導度は,50ないし1200(picomh
o−cm−1)の範囲を有する。本実施の形態にかかる
製造された液体トナーは,2.5重量%の固体を含有す
る分散液の場合,伝導度が100ないし500(pic
omho−cm−1)を示す。
【0079】転写された画像をオーバーコーティングす
る過程は,画像を物理的損傷及び/または化学的損傷か
ら保護するために随意に実施する。オーバーコーティン
グ組成物は,当該技術分野でよく知られており,一般に
揮発性溶媒に溶解または浮遊されたクリアフィルム形成
用ポリマー(clear film−formingp
olymer)を含む。紫外線光吸収剤は,コーティン
グ組成物に選択的に付加される。また,画像が形成され
た表面に画像保護層をラミネーションする方法も,当該
技術分野で広く知られており,本実施の形態ではこのよ
うな方法を用いて画像保護層を形成する。
【0080】本実施の形態にかかる実施例を下記に説明
するが,本実施の発明が下記実施例にのみ限定されるこ
とではない。
【0081】(テスト方法)下記テスト方法は下記実施
例でのポリマー及びインキの特性評価時に使われる。
【0082】(液体インキでの固体含量)プラスチゾル
溶液及びインキ分散液での固体含量は,精密分析秤(M
ettler Instruments Inc.)が
装着されたハロゲンランプ乾燥オーブンを用いて重量分
析を実施した。試料のドライダウン法(dry dow
nmethod)を使用して試料約2gでの固体含量を
各々測定した。
【0083】(粒子サイズ)トナー粒子サイズの分布
は,堀場(Horiba)LA−900レーザー回折粒
子サイズ分析機(Horiba LA−900 las
er diffraction particle s
ize analyzer) (HoribaInst
ruments,Inc.)を使用して測定した。トナ
ー試料は,約1/500体積比で希釈され,測定前に1
50W及び20kHzで1分間超音波処理された。トナ
ー粒子サイズは,インキ粒子の基礎(一次)粒子サイズ
の指標として数平均ベース(number−avera
ge basis)で表現される。
【0084】(トナー伝導度)液体トナー伝導度(バル
ク伝導度,k)はサイエンティフィカモデル627伝
導度測定装置(Scientifica model
627 conductivity meter)(S
cientifica Instruments,In
c.)を使用して約18Hzで測定された。また,トナ
ー粒子の不在下で自由(分散剤)位相伝導度(k)が
測定された。トナー粒子は,JouanMR1822遠
心分離機(Jouan Inc.)で6,000rpm
(6,110相対遠心力),5℃で1〜2時間遠心分離
させることによって液体(liquid milie
u)から分離された。浮遊液体(supernatan
tliquid)は,徐々に注意深く,デカントされ
(移され),この液体の伝導度はサイエンティフィカモ
デル627コンダクタンス測定装置(Scientif
ica Model 627 Conductance
meter)を使用して測定された。バルクトナー伝
導度(k)に対する自由位相伝導度(k),すなわ
ち,100%(k/k)を測定した。
【0085】(粒子移動度)トナー粒子の電気泳動移動
度(動的移動度)は,Matec MBS−8000エ
レクトロキネティックソニック振幅分析装置(Mate
c MBS−8000 Electrokinetic
s Sonic Amplitude Analyze
r)(Matec Applied Science
s,Inc.)を使用して測定された。微細電気移動に
基づいた動電気学的測定とは異なり,MBS−8000
分析装置は,移動度値(mobility valu
e)を得るためのトナー試料の希釈が不要であるとの利
点がある。従って,印刷時,実際的に望ましい固体濃度
でトナー粒子の動的移動度を測定することが可能であ
る。MBS−8000分析装置は,高周波数(1.2M
Hz)交流(AC)電界での帯電粒子の反応を測定す
る。高周波数AC電界では,帯電トナー粒子と周囲分散
媒質(カウンターイオン含有)との間の相対的な移動に
よって印加電界の同一の周波数で超音波が生成される。
1.2MHzでの超音波の振幅は,圧電性石英変換器
(piezoelectric quartz tra
nsducer)を用いて測定できる。この動電気学的
超音波振幅(ESA)は粒子の低電界AC電気泳動移動
度に正比例する。次いで,粒子のゼータポテンシャル
(zeta potential)は,装置によって動
的移動度測定値及び公知のトナー粒子サイズ,分散剤液
体粘度及び液体誘電定数(liquid dielec
tricconstant)から計算される。
【0086】(実施例) (比較例A)“0.5リットル垂直型ビーズミル”(v
ertical bead mill;Model 6
TSG−1/4,Aimex Co.Ltd.)に
“1.3mm直径のポターズガラスビーズ”(Pott
ers glass beads;Potters I
ndustires,Inc.)390g,商品名“エ
ルバサイト2776レジン”(Elvacite 27
76 resin)(Ineos Acrylics)
60g,“6.15wt%Zrヘキセム(Zr Hex
cem)溶液”(OMG Americas,In
c.)2.71g,商品名“ノルパル12(Norpa
r 12)”(Exxon Houston TX)2
27g,カボートモナーク120顔料黒(ブラック)
(Carbot Monarch 120 black
pigment) (Cabot Corporat
ion)10gを充填した。商品名“エルバサイト27
76レジン”は,ガラス遷移温度(Tg)45℃のn−
ブチルメタクリレート/メチルメタクリレートコポリマ
ーであって,酸値が80mg KOH/gであるポリマ
ーである。上記ビーズミルを1,000rpmに2時間
動作させ,セルジャケット(cell jacket)
には70℃に保つ,水/グリコール混合物を循環させ
た。水/グリコール混合物の温度を35℃に降温し,ビ
ーズミルの速度は2,000rpmに高め,さらに2時
間ミリング(milling)を行ってブラックの1
7.2重量%の不揮発性成分を含有する液体電子写真ト
ナーを得た。このように得られたトナーの伝導度は0.
9pmho/cmであり,体積平均粒子サイズは3.6
ミクロンであった。このような実験結果から,商品名
“スルスパースハイパー分散剤”(Solsperse
hyperdispersant)のない状態で製造
された液体インキは本質的に非伝導性であるということ
を示す。
【0087】(比較例B)垂直型ビーズミルに,商品名
“エルバサイト2927レジン”(Elvacite
2927 resin)(Ineos Acrylic
s)60g,6.15wt%Zrヘキセム(Zr He
xcem)溶液(OMG Americas,In
c.)8.14g,商品名“ノルパル12(Norpa
r 12)”(Exxon)216.9g,カボートモ
ナーク120顔料黒10g及び40%(w/w)商品名
“ソルスパース13940ハイパー分散剤(Solsp
erse13940 hyperdispersan
t)”の石油蒸留液(Avecia社)15.0gを充
填したことを除いては,比較例Aのような方法によって
実施した。商品名“エルバサイト2927”は,ガラス
遷移温度(Tg)が50℃のn−ブチルメタクリレート
/メチルメタクリレートコポリマーであって,酸値(a
cid number)が3.5mg KOH/gであ
るポリマーである。上記過程によって得られたトナー
は,不揮発性成分が25.26重量%含まれており,伝
導度が373pmho/cmである。トナーの体積平均
粒子サイズは,4.860ミクロンであった。不揮発性
成分の含量が3%(w/w)に希釈されれば,トナー試
料は伝導度が42pmho/cmであり,粒子移動度が
0.592E−10m/V・secである。試料を5
℃で7500rpmに60分間遠心分離して浮遊液体の
伝導度を測定した結果,41.7pmho/cmと現れ
た(3%(w/w)トナー試料の伝導度の99%は溶解
相(soluble phase)によるものであ
る)。このような実験結果から,カルボン酸基を有して
いない結合剤樹脂を用いて製造されたトナーでのトナー
粒子は帯電されないという点と,インキ試料での電気伝
導度は本質的にトナー粒子によらず,全的に溶解された
種(species)に起因するという点とが分かっ
た。
【0088】(比較例C)上記垂直型ビーズミルに,商
品名“エルバサイト2776レジン”(Elvacit
e 2776 resin)(Ineos Acryl
ics)60.0g,商品名“エルバサイト2923レ
ジン”60.0gを充填し,ビーズミルをセルジャケッ
トに水/グリコール混合物を循環させていない状態で
1,000rpmに2時間動作させた後,セルジャケッ
トの周囲に水/グリコール混合物を循環させていない状
態で2,000rpmに2時間動作させたことを除いて
は,比較例Bと同様な方法で実施した。ミリング時に到
達する最大温度は約50℃であった。このような過程に
よって得られたトナーは,不揮発性成分が24.74重
量%含まれており,伝導度が7340pmho/cmで
ある。トナーの体積平均粒子サイズは,1.798ミク
ロンであった。不揮発性成分の含量が3%(w/w)と
希釈されれば,トナー試料は,伝導度が1165pmh
o/cmであり,粒子移動度が0.244E−10m
/V・secである。試料を5℃で7500rpmに6
0分間遠心分離させ,浮遊液体の伝導度を測定した結
果,1015pmho/cmと現れた(3%(w/w)
トナー試料の伝導度の87%は溶解相によるものであ
る)。このような実験の結果から,カルボキシル酸基を
含む結合剤樹脂とアミン官能性分散剤を用いて加熱なし
にミリングして得たトナーでのトナー粒子は帯電されな
いという点と,インキ試料の電気伝導度は本質的にトナ
ー粒子ではなく,溶解された種に全的に起因するという
点とが分かった。
【0089】(実施例1)“0.5リットル垂直型ビー
ズミル”(Model 6TSG−1/4,Aimex
Co.Ltd.)に1.3mm直径の“ポターズガラ
スビーズ”(Potters Industires,
Inc.)390g,商品名“エルバサイト2776レ
ジン”(Elvacite 2776 resin)
(IneosAcrylics)60.0g,6.“1
5wt%Zrヘキセム溶液”(OMG America
s,Inc.)8.14g,商品名“ノルパル12”
(Norpar 12;Exxon)217g,“カボ
ートモナーク120顔料黒”(Carbot Mona
rch 120 black pigment)(Ca
bot Corporation)10.0g,40%
(w/w)商品名“ソルスパース13940ハイパー分
散剤”の石油蒸留液15.0gを充填した。上記ビーズ
ミルを1,000rpmに2時間動作させ,セルジャケ
ットに70℃に保つ水/グリコール混合物を循環させ
た。水/グリコール混合物の温度を35℃に降温し,粉
砕機の速度は2,000rpmに高め,さらに2時間ミ
リングを行って黒(ブラック)の液体電子写真トナーを
得た。このように得られたトナーは,不揮発性成分が2
5.09重量%含まれており,伝導度は391pmho
/cmであり,トナーの体積平均粒子サイズ(volu
me average particle size)
は1.38ミクロンであった。不揮発性成分の含量が3
%(w/w)と希釈された場合,トナー試料は伝導度が
20pmho/cmであり,粒子移動度が1.51E−
10m/V・secである。試料を5℃で7500r
pmに60分間遠心分離させ,浮遊液体の伝導度を測定
した結果,4pmho/cmと現れた(3%(w/w)
トナー試料の伝導度の20%は溶解相によるものであ
る)。
【0090】3%(w/w)ワーキング強度トナー(w
orking strengthtoner)を前述し
た印刷装置を使用してテストした。反射光学密度(RO
D)はプレーティング電圧600Vで1.04であっ
た。
【0091】(実施例2)商品名“エルバサイト277
6レジン”の代わりに商品名“ジョンクリル835レジ
ン”(Joncry l835 resin)(Tgが
50℃であり,ポリマーの酸値が53mg KOH/g
であるスチレン−アクリルコポリマー,Johnson
Polymer社)が使われたことを除いては,実施
例1と同じ方法で実施した。濃縮されたインキ(イン
ク)は不揮発性成分を23.17重量%含有しており,
伝導度が606pmho/cmである。トナーの体積平
均粒子サイズは2.04ミクロンである。不揮発性成分
の含量が3%(w/w)と希釈されれば,トナー試料の
伝導度は38pmho/cmであり,粒子移動度は1.
82E−10m/V・secである。試料を5℃で7
500rpmに60分間遠心分離させ,浮遊液体の伝導
度を測定した結果,1.6pmho/cmである(3%
(w/w)トナー試料の伝導度の4%は溶解相によるも
のである)。
【0092】3%(w/w)ワーキング強度トナーを前
述した印刷装置を用いてテストした。プレーティング電
圧600Vで反射光学密度(ROD)は1.14であっ
た。
【0093】(実施例3)商品名“エルバサイト277
6レジン”の代わりに商品名“ジョンクリル611レジ
ン”(Joncryl 611 resin)(Tg:
50℃,酸値:52mg KOH/gのスチレン−アク
リルコポリマー,Johnson Polymer社)
が使われたことを除いては,実施例1と同一な方法によ
って実施した。濃縮されたインキは不揮発性成分を2
3.70重量%含有しており,伝導度は763pmho
/cmである。トナーの体積平均粒子サイズは2.10
ミクロンである。不揮発性成分の含量が3%(w/w)
に希釈されれば,トナー試料の伝導度は55pmho/
cmであり,粒子移動度は1.58E−10m/V・
secである。試料を5℃で7500rpmに60分間
遠心分離させ,浮遊液体の伝導度を測定した結果,4.
8pmho/cmである(3%(w/w)トナー試料の
伝導度の9%は溶解相によるものである)。
【0094】(実施例4)“0.5リットル垂直型ビー
ズミル”(Model 6TSG−1/4,Aimex
Co.Ltd.)に“1.3mm直径のポターズガラ
スビーズ”(Potters Industires,
Inc.)390g,商品名“エルバサイトEDP 2
96レジン”(Elvacite EDP 296 r
esin)(Ineos Acrylics)60.0
g,4.69wt%のソイレシチン溶液(soy le
cithin solution)(商品名“Norp
ar12”)40.3g,商品名“ノルパル12”(N
orpar 12)(Exxon)196g,カーボッ
トモーグルL顔料黒(ブラック)(CarbotMog
ul L black pigment)10.0g,
40%(w/w)の商品名“ソルスパース28,000
ハイパー分散剤”(Avecia社)の石油蒸留液3.
75gを充填した。上記ビーズミルを1,000rpm
に2時間動作させ,セルジャケットに70℃に保たれる
水/グリコール混合物を循環させた。水/グリコール混
合物の温度を35℃に降温し,ビーズミルの速度を2,
000rpmに高めて2.5時間さらにミリングを実施
した。こうして得られたトナーは不揮発性成分を24.
1重量%含んでおり,伝導度は804pmho/cm,
体積平均粒子サイズは,12.5ミクロンであった。不
揮発性成分の含量が3%(w/w)に希釈されれば,ト
ナー試料は伝導度(Kb)が91pmho/cmであ
り,粒子移動度が−4.37E−11m/V・sec
である。試料は7500rpmに5℃で60分間遠心分
離処理して浮遊液体の伝導度Kfを測定した結果,80
pmho/cmであった(Kf/Kb=0.88,すな
わち3%(w/w)トナー試料の伝導度の88%は自由
位相から起因する)。
【0095】上記実施例4から,アミン基を有するプラ
スチゾルバインダー樹脂とカルボン酸官能性分散剤(c
arboxylic acid functional
dispersant)を用いて製造されたインキで
のトナー粒子は有用な電気泳動移動度を有しており,負
電荷で帯電されるということがわかった。
【0096】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例を想定し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
液体インキは,酸基またはアミン基を有しているプラス
チゾル及び分散剤を含んで,電子写真的な画像形成工程
に使われて分散安定性及び電荷形成能力が改善される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 13/10 G03G 9/12 321 (72)発明者 ロー ダブリュ カム アメリカ合衆国 ミネソタ州 55125 ウ ッドバリー エッジウォーター ドライブ 3044 (72)発明者 キアン ユ ジュリー アメリカ合衆国 ミネソタ州 55129 ウ ッドバリー イーグル ヴァリー サーク ル 2855 (72)発明者 ベイカー エー ジェームス アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54016 ハドソン チェストナット ドラ イブ 2105 (72)発明者 ウォルターズ ジェイ クリストファー アメリカ合衆国 ミネソタ州 55118 セ ント ポール ダブリュ オークデール アベニュー 1982 9番 Fターム(参考) 2H069 BA00 CA03 CA07 CA08 CA25 CA27 CA29 CA30 DA00 DA03 DA08 2H074 AA03 AA04 2H086 BA59 BA60 4J039 AB01 AB02 AB07 AD01 AD06 AD09 AD10 AD23 AE07 AE13 BC07 BC33 BC59 BE01 BE02 BE12 GA02 GA03 GA24

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)カウリブタノール数値が30以下の
    キャリア液体と, b)プラスチゾルと, c)分散剤と, d)電荷ディレクターを含み, 1)前記電荷ディレクターが正電荷ディレクターである
    場合,前記分散剤はアミン基を有し,前記プラスチゾル
    は酸基を有しており,その酸値が30と150mg K
    OH/gの間であり,前記酸基と前記アミン基とのモル
    比が1:0.075と1:0.3の間であるポリマー粒
    子を含み, 2)前記電荷ディレクターが負電荷ディレクターである
    場合,前記プラスチゾルはアミン値が5と200mg
    KOH/gの間であるポリマーを含み,前記分散剤は酸
    基を有し,前記酸基と前記アミン基との混合モル比が
    0.075:1と0.3:1の間であることを特徴とす
    る,液体インキ。
  2. 【請求項2】 a)カウリブタノール数値が30以下で
    あるキャリア液体と, b)酸基を有し,酸値が30と150mg KOH/g
    の間であるであるプラスチゾルと, c)アミン基を有し,前記酸基と前記アミン基との混合
    モル比が1:0.075と1:0.3の間である分散剤
    と, d)正電荷ディレクターとを含むことを特徴とする液体
    インキ。
  3. 【請求項3】 前記プラスチゾルの酸値は,50と12
    0mg KOH/gの間であることを特徴とする,請求
    項1または2に記載の液体インキ。
  4. 【請求項4】 前記酸基と前記アミン基との混合モル比
    が1:0.09と1:0.2の間であることを特徴とす
    る,請求項3に記載の液体インキ。
  5. 【請求項5】 前記正電荷ディレクターは,少なくとも
    1以上の有機酸金属塩を含むことを特徴とする,請求項
    1または2に記載の液体インキ。
  6. 【請求項6】 前記正電荷ディレクターは,ジルコニウ
    ムオクタノエートであることを特徴とする,請求項1ま
    たは2に記載の液体インキ。
  7. 【請求項7】 前記分散剤は,ポリオレフィン,ポリビ
    ニルアルコール,ポリビニルメチルエーテル,ポリビニ
    ルエチルエーテル,ポリエチレンオキシド,ゼラチン,
    メチルセルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロー
    ス,エチルセルロース,カルボキシメチルセルロースの
    ソジウム塩,デンプン,窒素含有ポリマー,および酸含
    有ポリマーよりなるグループから選択される何れか1以
    上であることを特徴とする,請求項1または2に記載の
    液体インキ。
  8. 【請求項8】 前記窒素含有ポリマーは,ポリビニルピ
    ロリドン,ポリアミン,ポリエチレンイミン,アミン基
    含有ポリ(メタ)アクリレート,アミン基含有アルキル
    (メタ)アクリレートと(メタ)アクリレートとのコポ
    リマー,および,これらの炭化水素溶解性誘導体よりな
    るグループから選択される何れか1以上であることを特
    徴とする,請求項7に記載の液体インキ。
  9. 【請求項9】 前記分散剤は,ジメチルアミノエチルメ
    タクリレートから派生された炭化水素溶解性コポリマー
    を含むことを特徴とする,請求項1または2に記載の液
    体インキ。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの着色剤をさらに含む
    ことを特徴とする,請求項1または2に記載の液体イン
    キ。
  11. 【請求項11】 a)カウリブタノール数値が30以下
    であるキャリア液体と, e)アミン値が5と200mg KOH/gの間である
    プラスチゾルと, f)酸基を有し,前記酸基とアミン基との混合モル比が
    0.075:1と0.3:1の間である分散剤と, g)負電荷ディレクターとを含むことを特徴とする,液
    体インキ。
  12. 【請求項12】 前記プラスチゾルのアミン値が30と
    120mg KOH/gの間であることを特徴とする,
    請求項1または11に記載の液体インキ。
  13. 【請求項13】 前記酸基とアミン基との混合モル比が
    0.09:1と0.2:1の間であることを特徴とす
    る,請求項1または11に記載の液体インキ。
  14. 【請求項14】 前記負電荷ディレクターは,窒素含有
    モノマー,第4級アンモニウムブロックコポリマー,レ
    シチン,塩基性バリウムペトロネート,塩基性カルシウ
    ムペトロネート,塩基性ソジウムペトロネート,金属ナ
    フテネート化合物,及びポリイソブチレンスクシンイミ
    ドよりなるグループから選択される何れか1以上である
    ことを特徴とする,請求項1または11に記載の液体イ
    ンキ。
  15. 【請求項15】 前記分散剤は,ポリアクリル酸,ポリ
    メタクリル酸,ポリスチレンスルホン酸,ポリビニルス
    ルホン酸,スチレン/マレイン酸コポリマー,ビニルメ
    チルエーテル/マレイン酸コポリマーまたはアクリル
    酸,メタクリル酸,スチレンスルホン酸,ビニルスルホ
    ン酸及びこれらの組合わせ物よりなるグループから選択
    された何れか1つ以上のモノマーから派生された炭化水
    素溶解性コポリマーを含むことを特徴とする,請求項1
    または11に記載の液体インキ。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つの着色剤をさらに含む
    ことを特徴とする,請求項1または11に記載の液体イ
    ンキ。
  17. 【請求項17】 前記プラスチゾルは,平均粒径が0.
    5と3.5ミクロンの間の粒子を含むことを特徴とす
    る,請求項1または11に記載の液体インキ。
  18. 【請求項18】 前記プラスチゾルは,平均粒径が0.
    6と3.0ミクロンの間の粒子を含むことを特徴とす
    る,請求項1または11に記載の液体インキ。
  19. 【請求項19】 前記プラスチゾルは,平均粒径が0.
    75と2.5ミクロンの間の粒子を含むことを特徴とす
    る,請求項1または11に記載の液体インキ。
  20. 【請求項20】 表面上に電荷分布を提供し,インキが
    電荷の分布によって異なって付着されるように前記表面
    上に請求項1,2,3,4,5,6,7,8,あるいは
    9項のうち何れか1項に記載の前記液体インキを提供し
    て表面上に画像を形成することを特徴とする,画像の形
    成方法。
  21. 【請求項21】 前記電荷分布が表面上に均一に電荷を
    提供した後,前記電荷をイメージ方向の分布通り分散さ
    せることを特徴とする,請求項20に記載の画像の形成
    方法。
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