JP2003176290A - 有機錫触媒及びそれを含む硬化性組成物 - Google Patents

有機錫触媒及びそれを含む硬化性組成物

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JP2003176290A
JP2003176290A JP2001377642A JP2001377642A JP2003176290A JP 2003176290 A JP2003176290 A JP 2003176290A JP 2001377642 A JP2001377642 A JP 2001377642A JP 2001377642 A JP2001377642 A JP 2001377642A JP 2003176290 A JP2003176290 A JP 2003176290A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応性ケイ素基を有する重合体の表面硬化性
及び低温貯蔵安定性を向上させ得る硬化触媒を提供する
こと。 【解決手段】 ジアルキル錫オキシドと、モノカルボン
酸及びモノカルボン酸無水物からなる群より選ばれる少
なくとも1つの有機酸とを、前記ジアルキル錫オキシド
1モルに対して、前記有機酸におけるカルボニル基のモ
ル数が0.5〜2モルになるように反応させてなるジア
ルキル錫カルボン酸塩と;アルコキシシランとを;前記
ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオキシ基の1
つのみが、前記アルコキシシランに由来するアルコキシ
シリルオキシ基で置換されるように反応させてなること
を特徴とする有機錫触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機錫触媒及びそ
れを含む硬化性組成物に関し、より詳しくは、反応性ケ
イ素基を有する重合体の硬化反応に高い触媒活性を示す
とともに、低温貯蔵安定性にも優れる有機錫触媒、及び
かかる有機錫触媒と反応性ケイ素基を有する重合体とを
含む硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アルコキシシリル基等の反応性ケイ素基
を有するオキシアルキレン重合体や、同様の反応性ケイ
素基を有するポリイソブチレン系重合体は、空気中の湿
分により硬化させることが可能であり、硬化後はゴム弾
性を有する硬化物が得られることから、シーリング材や
接着剤の主剤として用いられている。
【0003】かかる用途においては、実用上充分な硬化
速度を保つために硬化触媒を併用することが通常であ
り、硬化触媒としては有機錫化合物(有機錫触媒)が広
く用いられている。そして、近年では、有機錫触媒に特
殊な構造を付与させる方法や、有機錫触媒と他の化合物
とを併用する方法等により、硬化速度の更なる向上が図
られている。
【0004】前者の方法において用いられる有機錫触媒
としては、異なるアルコキシ基が分子中の異なる錫原子
に結合したジアルキル錫オキシド触媒(特開平6−16
868号公報)が挙げられ、後者の方法の例としては、
同一又は異なる錫原子に2つのアシル基が結合した錫化
合物(ビス(ジブチル錫アセテート)オキシドやジブチ
ル錫フタレート等)とアミン化合物との組み合わせを用
いる方法(特開平6−16920号公報)や、有機錫カ
ルボン酸塩とアミン化合物との組み合わせを用いる方法
(特開平6−16922号公報)等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された硬化触媒では、硬化性シーリング材や接
着剤の用途拡大に伴って生じた種々の要求特性を必ずし
も満足させ得ない状況が生じて来た。すなわち、近年、
作業性や防汚性向上等の観点から反応性ケイ素基を有す
る重合体の表面硬化性がより重要視されるようになって
いるが、上記公報に開示された硬化触媒を用いた場合に
は、表面が硬化して粘着性が消失するまでの時間(タッ
クフリー時間)を短くすることができない問題が生じて
いた。これに加えて、硬化触媒を低温条件下で保管する
と保管中に硬化触媒等の析出が起こり、低温貯蔵安定性
に劣る問題も発生していた。
【0006】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、反応性ケイ素基を有する重合体
に添加することにより、該重合体のタックフリー時間を
短くして表面硬化性を向上させることができ、また、低
温条件下において長期間保存しても析出等を生じること
がなく、優れた低温貯蔵安定性を発揮する硬化触媒を提
供することを目的とする。本発明は、更に、かかる硬化
触媒と、反応性ケイ素基を有する重合体とを含む硬化性
組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定反応条件で
得られる特定構造の有機錫触媒を、反応性ケイ素基を有
する重合体の硬化触媒として用いることにより、上記目
的が達成可能であることを見出し本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明の有機錫触媒は、ジアル
キル錫オキシドと、モノカルボン酸及びモノカルボン酸
無水物からなる群より選ばれる少なくとも1つの有機酸
とを、前記ジアルキル錫オキシド1モルに対して、前記
有機酸におけるカルボニル基のモル数が0.5〜2モル
になるように反応させてなるジアルキル錫カルボン酸塩
と;アルコキシシランとを;上記ジアルキル錫カルボン
酸塩におけるアシルオキシ基の1つのみが、上記アルコ
キシシランに由来するアルコキシシリルオキシ基で置換
されるように反応させてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の有機錫触媒は、また、ジアルキル
錫オキシドと、モノカルボン酸及びモノカルボン酸無水
物からなる群より選ばれる少なくとも1つの有機酸と
を、前記ジアルキル錫オキシド1モルに対して、前記有
機酸におけるカルボニル基のモル数が0.5〜2モルに
なるように反応させてなるジアルキル錫カルボン酸塩
と;アルコキシシランとを;上記ジアルキル錫カルボン
酸塩におけるアシルオキシ基1モルに対して、上記アル
コキシシランを0.5モル反応させてなることを特徴と
するものである。
【0010】上記いずれの有機錫触媒においても、上記
ジアルキル錫カルボン酸塩が、上記ジアルキル錫オキシ
ドと、上記有機酸とを、上記ジアルキル錫オキシド1モ
ルに対して、上記有機酸におけるカルボニル基のモル数
が1モルになるように反応させてなるものであることが
好ましい。
【0011】更に、上記いずれの有機錫触媒において
も、上記ジアルキル錫オキシドが、アルキル基の炭素数
が1〜22のジアルキル錫オキシドであり、上記モノカ
ルボン酸が炭素数2〜22の飽和脂肪酸であり、上記モ
ノカルボン酸無水物が炭素数2〜22の飽和脂肪酸の無
水物であり、上記アルコキシシランが、アルコキシ基の
炭素数が1〜22のテトラアルコキシシランであること
が好ましく、上記ジアルキル錫オキシドがジブチル錫オ
キシドであり、上記モノカルボン酸が酢酸であり、上記
モノカルボン酸無水物が無水酢酸であり、上記アルコキ
シシランがテトラエトキシシランであることが特に好ま
しい。
【0012】本発明は、更に、下記一般式(1)で表さ
れる有機錫触媒を提供するものである。
【化2】 [式中、R1、R2及びR21は同一でも異なっていてもよ
いアルキル基、R11は1価有機基、R22はアルキル基、
アリール基又はアラルキル基、aは1〜3の整数、nは
1〜4の数、を示す。]
【0013】また、本発明の硬化性組成物は、反応性ケ
イ素基を有する重合体と、上記有機錫触媒とを含むこと
を特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】上述のように、本発明の有機錫触
媒は、ジアルキル錫カルボン酸塩とアルコキシシランと
を反応させて得られることを特徴としている。
【0015】ここで、ジアルキル錫カルボン酸塩は、ジ
アルキル錫オキシドと、モノカルボン酸及びモノカルボ
ン酸無水物からなる群より選ばれる少なくとも1つの有
機酸とを、上記ジアルキル錫オキシド1モルに対して、
上記有機酸におけるカルボニル基のモル数が0.5〜2
モルになるように反応させてなるものであり(以下、か
かる反応を「ジアルキル錫カルボン酸塩生成反応」とい
う。)、ジアルキル錫カルボン酸塩とアルコキシシラン
との反応では、ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシ
ルオキシ基の1つのみが、アルコキシシランに由来する
アルコキシシリルオキシ基で置換される(以下、かかる
反応を「アルコキシシリル化反応」という。)。
【0016】本発明の有機錫触媒は、ジアルキル錫カル
ボン酸塩生成反応とアルコキシシリル化反応との結果生
じるものであればよく、その反応条件や反応手順等は任
意であるが、純度や収率等の観点から、ジアルキル錫カ
ルボン酸塩生成反応を生じせしめた後に、アルコキシシ
リル化反応を生じせしめることにより得られるものであ
ることが好ましい。
【0017】ジアルキル錫カルボン酸塩生成反応により
得られる化合物は、以下の一般式(I)で表される構造
を有する。なお、一般式中、R1及びR2は同一でも異な
っていてもよいアルキル基、R11は1価有機基、nは1
〜4の数をそれぞれ表す。
【化3】
【0018】本発明において、ジアルキル錫カルボン酸
塩生成反応により得られるジアルキル錫カルボン酸塩
は、ジアルキル錫オキシドと、有機酸とを、ジアルキル
錫オキシド1モルに対して、有機酸におけるカルボニル
基のモル数が1モルになるように反応させてなるもので
あることが好ましい。かかる反応比率により得られるジ
アルキル錫カルボン酸塩(化学量論的にnが2のジアル
キル錫カルボン酸塩)は、それを用いて合成される有機
錫触媒の触媒活性(表面硬化性等)及び低温貯蔵安定性
を顕著に向上させ得るからである。
【0019】本発明におけるジアルキル錫オキシドは、
アルキル基の炭素数が1〜22のジアルキル錫オキシド
が好ましい。すなわち、上記一般式(I)において、R
1及びR2は、同一でも異なっていてもよい炭素数1〜2
2のアルキル基であることが好ましい。R1及びR2が炭
素原子を含まない場合(例えば、炭素原子ではなく水素
原子の場合)は、良好な触媒活性を得ることができず、
1及びR2が炭素数23以上のアルキル基である場合
は、有機酸との反応性が劣るようになる。
【0020】本発明におけるモノカルボン酸としては、
飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸を用いるこ
とができるが、炭素数2〜22の飽和脂肪酸、炭素数2
〜22の不飽和飽和脂肪酸、炭素数7〜22の芳香族カ
ルボン酸又はナフテン酸が好ましく、炭素数2〜22の
飽和脂肪酸が特に好ましい。同様に、モノカルボン酸無
水物としては、飽和カルボン酸無水物及び/又は不飽和
カルボン酸無水物を用いることができるが、炭素数2〜
22の飽和脂肪酸無水物、炭素数2〜22の不飽和飽和
脂肪酸無水物、炭素数7〜22の芳香族カルボン酸無水
物が好ましい。
【0021】すなわち上記一般式(I)において、R11
は、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル
基、アリール基、アラルキル基等の1価有機基であるこ
とが好ましい。R11としては、アルキル基又はアルケニ
ル基が好ましく、その炭素数は1〜21が特に好まし
い。R11が炭素数22以上のアルキル基である場合は、
アルコキシシリル化反応において、R11を含むアシルオ
キシ基のアルコキシシリルオキシ基への置換反応が低速
度化する傾向があり、また、置換反応により副生する化
合物(R11を含むエステル等)の沸点が上昇するため
に、これを除去することが困難になる傾向がある。
【0022】上記の観点から、R1及びR2は、同一でも
異なっていてもよい炭素数1〜18のアルキル基である
ことがより好ましく、炭素数1〜12のアルキル基であ
ることが更に好ましく、炭素数1〜8のアルキル基であ
ることが更に好ましい。そして、R1及びR2はブチル基
であること(すなわち、ジアルキル錫オキシドがジブチ
ル錫オキシドであること)が特に好ましい。一方、R11
は、炭素数1〜17のアルキル基又はアルケニル基であ
ることがより好ましく、炭素数1〜11のアルキル基又
はアルケニル基であることが更に好ましい。そして、R
11はメチル基であること(すなわち、モノカルボン酸が
酢酸でありモノカルボン酸無水物が無水酢酸であるこ
と)が特に好ましい。また、nは2であることが好まし
い。したがって、ジアルキル錫カルボン酸塩(I)は、
1及びR2がブチル基であり、R11がメチル基であり、
nが2である、ビス[ジブチルアセトキシ錫(IV)]
オキシドが特に好ましい。
【0023】ジアルキル錫カルボン酸塩生成反応におい
ては、有機酸としてモノカルボン酸無水物を用いること
が好ましい。これは、有機酸としてモノカルボン酸を用
いた場合はジアルキルカルボン酸塩を得る場合において
水の脱離が起こり、反応速度を高めるためには生じた水
の効率的な除去が必要になるのに対して、モノカルボン
酸無水物ではかかる問題が生じないからである。また、
本発明におけるジアルキル錫カルボン酸塩生成反応の反
応は、60〜140℃で行うことが好ましい。
【0024】ジアルキル錫カルボン酸塩生成反応に続く
アルコキシシリル化反応においては、上記の方法により
得られたジアルキル錫カルボン酸塩とアルコキシシラン
とを反応させ、ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシ
ルオキシ基の1つのみを、アルコキシシランに由来する
アルコキシシリルオキシ基で置換する。これにより、ジ
アルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオキシ基の1つ
のみが、アルコキシシランに由来するアルコキシシリル
オキシ基で置換された化合物が得られ、ジアルキル錫カ
ルボン酸塩におけるアシルオキシ基のうち1つは置換さ
れずに残る。
【0025】アルコキシシリル化反応において用いられ
るアルコキシシランは、下記一般式(II)で表すこと
ができる。式中、R21はアルキル基を示し、R22はアル
キル基、アリール基又はアラルキル基を示し、aは1〜
3の整数である。なお、本発明において好適なアルコキ
シシランは、aが3であるテトラアルコキシシランであ
る。
【化4】
【0026】そして、アルコキシシラン(II)を用い
たアルコキシシリル化反応は以下の反応式に従うことが
想定される。
【化5】
【0027】すなわち、アルコキシシラン(II)と、
ジアルキル錫カルボン酸塩(I)とを反応させることに
より、ジアルキル錫カルボン酸塩(I)におけるアシル
オキシ基(R11COO−)の1つが、アルコキシシラン
(II)に由来するアルコキシシリルオキシ基((R21
O)a−SiR22 (3-a)O−)で置換され、一般式(1)
で表される有機錫触媒が生じる。
【0028】本発明においては、R21が炭素数1〜22
のアルキル基であり、R22が炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20の
アラルキル基であることが好ましい。R21は炭素数1〜
18のアルキル基であることがより好ましく、炭素数1
〜6のアルキル基であることが更に好ましく、エチル基
であることが特に好ましい。また、R22は炭素数1〜1
2のアルキル基であることがより好ましく、炭素数1〜
6のアルキル基であることが更に好ましい。また、aは
2又は3であることが好ましく、3であることが更に好
ましい。
【0029】アルコキシシリル化反応を生じせしめる場
合においては、ジアルキル錫カルボン酸塩生成反応にお
いて得られるジアルキル錫カルボン酸塩中のアシルオキ
シ基1モルに対して、アルコキシシランを0.5モル反
応させることが好ましい。かかる反応比率にすることに
より、ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオキシ
基の1つのみを、アルコキシシランに由来するアルコキ
シシリルオキシ基で置換させることが容易になる。
【0030】なお、ジアルキル錫カルボン酸塩生成反応
において得られるジアルキル錫カルボン酸塩が、nの異
なる混合物の場合がありうるため、アルコキシシリル化
反応によって得られる本発明の有機錫触媒もnの異なる
混合物となる場合がある。また、本発明の有機錫触媒
は、ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオキシ基
の1つのみが、アルコキシシランに由来するアルコキシ
シリルオキシ基で置換された化合物(一般式(1)で表
される化合物等)を含んでいればよく、触媒活性を生じ
る限りにおいては、副生物や未反応物を含んでいてもよ
い。なお、ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオ
キシ基の1つのみが、アルコキシシランに由来するアル
コキシシリルオキシ基で置換された化合物は、平均して
1つのアシルオキシ基が、アルコキシシリルオキシ基で
置換された化合物であればよい。
【0031】本発明におけるアルコキシシリル化反応の
反応温度は、70〜140℃であることが好ましい。ま
た、この反応においてカルボン酸エステルが副生する
が、この副生するエステルは除去しても除去しなくても
よい。
【0032】以上述べたことから、本発明の有機錫触媒
は下記一般式(1)で表される化合物であることが好ま
しい。なお、式中のR1、R2、R21、R22、X、n及び
aは、上記と同義であり、その好適条件も上記と同様で
ある。
【化6】
【0033】本発明の有機錫触媒は、nが2である下記
一般式(2)で表される化合物を含むことが更に好まし
く、下記一般式(2)で表される化合物を主成分とする
ことが特に好ましい。
【化7】
【0034】また、一般式(2)におけるR1及びR2
ブチル基であり、R11がメチル基であり、R21がエチル
基であり、aが3である、下記式(3)で表される化合
物を含むことが特に好ましい。
【化8】
【0035】次に、以上説明した有機錫触媒を用いた本
発明の硬化性組成物について説明する。本発明の硬化性
組成物は、反応性ケイ素基を有する重合体と、上述した
有機錫触媒と、を含む硬化性組成物である。
【0036】ここで、反応性ケイ素基とは、加水分解及
び縮合反応等により重合体を架橋せしめることの可能
な、ケイ素を含有する基をいい、本発明においては、下
記一般式(4)で表される基が好ましい。
【化9】
【0037】一般式(4)において、R41は炭素数1〜
20の置換又は非置換の1価の有機基を示す。R41は、
好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、フルオロアルキ
ル基又はフェニル基であり、特に好ましくは、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シ
クロヘキシル基又はフェニル基である。また、一般式
(4)におけるZは水酸基又は加水分解性基を示し、q
は1〜3の整数である。なお、R41及びZがそれぞれ複
数存在する場合には、それらは同一であっても異なって
いてもよい。
【0038】Zが加水分解性基である場合、かかる基と
しては、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ
基、アルケニルオキシ基、アミノ基、ケトキシメート
基、アミノオキシ基、カルバモイル基、メルカプト基を
例示でき、これらのなかではアルコキシ基が特に好まし
い。アルコキシ基の炭素数は1〜6が好ましく、1〜4
が更に好ましい。アルコキシ基としてはメトキシ基が特
に好ましい。
【0039】上記一般式(4)に代表される反応性ケイ
素基は、重合体に直接結合していても、エーテル結合、
チオエーテル結合、エステル結合、ウレタン結合、尿素
結合等の結合を介して結合していてもよい。また、重合
体に結合する反応性ケイ素基の数は1以上であればよ
い。
【0040】反応性ケイ素基を有する重合体としては、
加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体
(特開平3−72527号公報等)及びその変成物、加
水分解性ケイ素基を有するアクリル酸エステル重合体
(特開昭62−146959号公報、特開平1−131
271号公報等)、加水分解性ケイ素基を有するポリイ
ソブチレン系重合体(特開平1−170681号公報
等)等が知られており、これらを単独で又は組み合わせ
て用いることができる。なお、「(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル重合体」は、アクリル酸アルキルエステ
ル重合体、メタクリル酸アルキルエステル重合体、及び
これらの共重合体を意味する。
【0041】上記の重合体の中では、加水分解性ケイ素
基を有するオキシアルキレン重合体及びその変成物、並
びに加水分解性ケイ素基を有するポリイソブチレン系重
合体が好ましい。
【0042】加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキ
レン重合体としては、オキシアルキレン鎖が、アルキレ
ンオキシドの単独重合体、又は複数のアルキレンオキシ
ドのブロック共重合体若しくはランダム共重合体である
ものが挙げられ、アルキレンオキシドとしては、エチレ
ンオキシド、プロピレンオキシドが好適である。本発明
において、加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキレ
ン重合体としては、加水分解性ケイ素基を有するオキシ
プロピレン重合体が特に好ましい。なお、加水分解性ケ
イ素基を有するオキシアルキレン重合体におけるオキシ
アルキレン鎖は、オキシアルキレンユニット以外にウレ
タン結合、エステル結合、チオエーテル結合、アルキレ
ン結合等を有していてもよい。
【0043】加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキ
レン重合体は、例えば、公知の方法により得られた水酸
基末端オキシアルキレン重合体を用いて、以下の(i)
〜(iv)の方法により合成することができる。 (i)水酸基末端オキシアルキレン重合体の末端水酸基
を不飽和基に変換した後、該不飽和基に、加水分解性基
を有するヒドロシリル化合物を反応させる方法。 (ii)水酸基末端オキシアルキレン重合体と、イソシ
アネート基及び加水分解性基を有するケイ素化合物とを
反応させる方法。 (iii)水酸基末端オキシアルキレン重合体の末端水
酸基をイソシアネート基に変換した後、活性水素及び加
水分解性基を有するケイ素化合物を反応させる方法。 (vi)水酸基末端オキシアルキレン重合体の末端水酸
基を不飽和基に変換した後、当該不飽和基と、メルカプ
ト基及び加水分解性基を有するケイ素化合物とを反応さ
せる方法。
【0044】加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキ
レン重合体の変成物としては、加水分解性ケイ素基を有
するオキシアルキレン重合体と(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系重合体との混合物や、加水分解性ケイ素
基を有するオキシアルキレン重合体と(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系重合体のグラフト重合体が代表的
であり、前者の変成物は、加水分解性ケイ素基を有する
オキシアルキレン重合体に、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルの重合体又は(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと他の共重合モノマーとの共重合体を添加するこ
とにより得ることができ、後者の変成物は、加水分解性
ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体の存在下で、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(又は(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルと他の共重合モノマー)を重
合することにより得ることができる。
【0045】本発明で使用される加水分解性ケイ素基を
有するオキシアルキレン重合体は、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)による数平均分子量
(Mn)が、5,000〜30,000であることが好
ましく、10,000〜25,000であることがより
好ましい。Mnが5,000未満である場合は重合体の
硬化性が悪くなる傾向にあり、Mnが30,000を超
す場合は重合体の粘度が高くなり作業性が悪くなる場合
がある。更に、加水分解性ケイ素基を有するオキシアル
キレン重合体は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.7以下であるこ
とが好ましい。Mw/Mnがこのように低い値である場
合は、加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキレン重
合体の分子量分布が狭く、低分子量の重合体の含有量が
少ないために、Mw/Mnが1.7を超える重合体より
も硬化性が優れるようになる。
【0046】本発明の硬化性組成物に用いる重合体とし
ては、加水分解性ケイ素基を有するポリイソブチレン系
重合体も好適に用いることができる。ここで、加水分解
性ケイ素基を有するポリイソブチレン系重合体とは、イ
ソブチレンの単独重合体又はイソブチレンと他の共重合
モノマーとの共重合体であって少なくとも1の加水分解
性ケイ素基を有するものをいう。なお、共重合体である
場合、共重合体を形成する全モノマー中イソブチレンモ
ノマーの含有割合は、50質量%以上が好ましく、70
質量%以上がより好ましい。
【0047】加水分解性ケイ素基を有するポリイソブチ
レン系重合体における加水分解ケイ素基としては、下記
一般式(5)で表される基が好ましい。
【化10】
【0048】式中、R51及びR52は、炭素数1〜20の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜
20のアラルキル基又は(R’)3SiO−(R’は、
炭素数1〜20の置換若しくは非置換の炭化水素基であ
り、3個のR’は同一でも異なっていてもよい。)で示
されるトリオルガノシロキシ基であり、Zは上記と同義
(水酸基又は加水分解性基、加水分解性基の好適例は上
記と同様)である。なお、R51、R52及びZがそれぞれ
2個以上存在するときは、これらはそれぞれ同一でも異
なっていてもよい。また、rは0〜3の整数、sは0〜
2の整数、mは0〜19の整数をそれぞれ示す。但し、
r+ms≧1でなければならない。
【0049】反応性ケイ素基を有するポリイソブチレン
系重合体の製造方法としては、例えば、公知の方法によ
り末端がビニル基であるポリイソブチレン系重合体を合
成した後に、かかるビニル基と水素化ケイ素化合物とを
反応(ヒドロシリル化反応)させる方法が挙げられる。
【0050】本発明において用いられる反応性ケイ素基
を有するポリイソブチレン系重合体は、GPCによるM
nが、500〜30,000であることが好ましく、
1,000〜15,000であることが更に好ましい。
Mnが500未満である場合は重合体の硬化性が悪くな
る傾向にあり、Mnが30,000を超す場合は重合体
の粘度が高くなり作業性が悪くなる場合がある。
【0051】本発明の硬化性組成物は、反応性ケイ素基
を有する重合体100質量部に対して本発明の有機錫触
媒を0.01〜30質量部含有することが好ましく、
0.1〜15質量部含有することがより好ましく、0.
5〜10質量部含有することが更に好ましい。反応性ケ
イ素基を有する重合体100質量部に対する有機錫触媒
の量が0.01質量部未満である場合は、触媒の添加効
果が得られなくなる傾向にあり、30質量部を超す場合
は、触媒の添加が無駄になる場合がある。なお、本発明
の硬化性組成物は、硬化触媒として本発明の有機錫触媒
以外の有機錫触媒やその他の硬化触媒(2価ビスマス化
合物触媒等)を含んでいてもよいが、本発明の有機錫触
媒の添加効果を充分に発揮させるためには、硬化触媒全
質量に占める本発明の有機錫触媒の質量が、80質量%
以上であることが好ましく、90質量%以上であること
がより好ましく、100質量%であることが最も好まし
い。
【0052】本発明の硬化性組成物は、反応性ケイ素基
を有する重合体及び硬化触媒に加えて、有機アミン化合
物を更に含有するものであることが好ましい。有機アミ
ン化合物としては、炭素数20以下の脂肪族モノアミ
ン、炭素数20以下の脂肪族ポリアミン又はアミノシラ
ン化合物を用いることができる。炭素数20以下の脂肪
族モノアミン又は炭素数20以下の脂肪族ポリアミンを
用いた場合には、硬化後の硬化物表面のべたつきが少な
く、ほこり、ちり、ごみ等が付着しにくい効果がある。
また、アミノシラン化合物を用いた場合には、被着体に
対する接着性を向上させる効果がある。
【0053】炭素数20以下の脂肪族モノアミン又は脂
肪族ポリアミンとしては、例えば、メチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチ
ルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、オクチルア
ミン、ノニルアミン、ドデシルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、トリアミルアミン、シクロプロピルア
ミン、シクロブチルアミン、シクロペンチルアミン、シ
クロヘキシルアミン、アニリン、メチルアニリン、ジメ
チルアニリン、エチルアニリン、ジエチルアニリン、ト
ルイジン、ベンジルアミン、ジフェニルアミンが挙げら
れる。反応性ケイ素基を有する重合体100質量部に対
するこれらのアミンの使用量は、0.01〜30質量部
が好ましく、0.1〜10質量部がより好ましい。有機
アミン化合物が、0.01質量部未満では、表面のべた
つき低減効果が少なく、30質量部超では、硬化後の物
性に悪影響を与える場合がある。
【0054】アミノシラン化合物としては、3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−ア
ミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジ
エトキシシラン等が好適に用いられる。反応性ケイ素基
を有する重合体100質量部に対するこれらのアミノシ
ラン化合物の使用量は、0.1〜10質量部が好まし
く、1〜5質量部がより好ましい。アミノシラン化合物
が0.1質量部未満では、被着体との接着に対しての寄
与が不充分となり、10質量部超では、硬化性及び硬化
後の物性に大きな影響を与える場合がある。
【0055】本発明の硬化性組成物は、上述のように反
応性ケイ素基を有する重合体及び有機錫触媒を必須成分
とする硬化触媒を含有し、有機アミン化合物を更に含有
することもできる。かかる組成物は、例えば、上述の方
法等により反応性ケイ素基を有する重合体を合成した
後、これに、有機錫触媒を必須成分とする硬化触媒を添
加・混合し、必要に応じて有機アミン化合物を更に添加
・混合することにより製造することができる。合成や混
合の際には有機溶剤を用いることができ、合成又は混合
後、必要によりこの有機溶剤を除去することが可能であ
る。
【0056】本発明の硬化性組成物は、反応性ケイ素基
を有する重合体、硬化触媒及び有機アミン化合物の他に
も、充填剤、硬化促進剤、接着性付与剤、脱水剤、チキ
ソ性付与剤、溶剤、可塑剤、老化防止剤、光硬化性化合
物等の添加剤成分を含んでいてもよい。このような添加
剤成分を含む硬化性組成物を調製する場合は、硬化性組
成物の製造途中又は製造後の適当な時期に、添加剤成分
を一度に、又は何回かに分けて添加すればよい。以下、
これらの添加剤成分について説明する。
【0057】まず、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる充填剤について説明する。本発明においては、
硬化性組成物に対して充填剤を添加することができる。
充填剤としては、炭酸カルシウム、フュームドシリカ、
沈降性シリカ、表面シリコーン処理シリカ微粉体、無水
ケイ酸、含水ケイ酸、カーボンブラック、炭酸マグネシ
ウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化
チタン、ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜
鉛華、無機質中空体、有機樹脂中空体、各種粉体状充填
剤、繊維状充填剤が挙げられる。これらの充填剤は単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明に
おける充填剤の使用量は、反応性ケイ素基を有する重合
体100質量部に対して1〜1000質量部が好まし
く、50〜250質量部がより好ましい。
【0058】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる硬化促進剤について説明する。本発明における
反応性ケイ素基の架橋反応は、反応を促進する化合物が
存在しなくとも進行するが、反応性ケイ素基が、例え
ば、アルコキシシリル基の場合、実用上充分な硬化速度
を発現させるためには硬化促進剤を使用することが好ま
しい。硬化促進剤としては、リン酸、p−トルエンスル
ホン酸、フタル酸、リン酸−ビス−2−エチルヘキシル
等の酸性化合物が挙げられる。硬化促進剤は1種又は2
種以上を組み合わせて使用することも可能であり、硬化
促進剤を使用する場合の硬化促進剤の添加量は、反応性
ケイ素基を有する重合体100質量部に対して0.1〜
10質量部が好ましい。
【0059】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる接着性付与剤について説明する。本発明におい
て、接着性を改良する目的で硬化性組成物に接着性付与
剤を添加してもよい。接着性付与剤としては、(メタ)
アクリロイルオキシ基含有シラン、アミノ基含有シラ
ン、メルカプト基含有シラン、エポキシ基含有シラン、
カルボキシル基含有シラン、2種以上のシランカップリ
ング剤の反応生成物(アミノ基含有シランとエポキシ基
含有シランとの反応物生成物等)等のシランカップリン
グ剤が挙げられる。上記の化合物は単独で使用してもよ
く、2種類以上を併用してもよい。シランカップリング
剤の使用量は、反応性ケイ素基を有する重合体100質
量部に対して0.1〜10質量部が好ましい。本発明に
おいては、接着性付与剤として、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル、ノボラック型エポキシ樹脂、難燃型
エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂を添加することもでき
る。エポキシ樹脂を添加する場合の使用量は反応性ケイ
素基を有する重合体100質量部に対して0.1〜10
0質量部が好ましい。エポキシ樹脂を添加する場合にお
いては、エポキシ樹脂の硬化剤(又は硬化触媒)をさら
に添加することもできる。エポキシ樹脂硬化剤の使用量
はエポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜300質
量部が好ましい。
【0060】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる脱水剤について説明する。本発明においては、
硬化性組成物の貯蔵安定性を改良するために、硬化性や
柔軟性に悪影響を及ぼさない範囲で少量の脱水剤を添加
することできる。このような脱水剤としては、オルトギ
酸メチル、オルトギ酸エチル等のオルトギ酸アルキル;
オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル等のオルト酢酸ア
ルキル;メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン等の加水分解性有機ケイ素化合物;加水分解性有機チ
タン化合物等が挙げられる。なかでも、価格及び効果の
点から、ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシ
ランが特に好ましい。本発明の硬化性組成物に硬化触媒
等を添加して防湿容器に充填して用いる一液配合におい
ては、このような脱水剤は特に有効である。本発明にお
ける脱水剤の使用量は、反応性ケイ素基を有する重合体
100質量部に対して0.1〜30質量部が好ましい。
【0061】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできるチキソ性付与剤について説明する。本発明にお
いては、硬化性組成物の垂れ性改善を目的として、硬化
性組成物にチキソ性付与剤を添加することができる。チ
キソ性付与剤としては、水添ひまし油、脂肪酸アミド、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、微粉末シ
リカ、有機酸処理炭酸カルシウム等が挙げられる。チキ
ソ性付与剤は、反応性ケイ素基を有する重合体100質
量部に対して0.5〜10質量部添加することが好まし
い。
【0062】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる溶剤について説明する。本発明においては、硬
化性組成物に、粘度の調整、組成物の保存安定性向上を
目的として、溶剤を添加することもできる。かかる溶剤
としては脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化
炭化水素、アルコール、ケトン、エステル、エーテルが
挙げられる。アルコールを添加することにより、本発明
の硬化性組成物の保存安定性が向上する。したがって、
硬化性組成物を長期保存する場合等は、アルコールを添
加することが好ましい。このようなアルコールとして
は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、イソペンチルアルコール、ヘキシルアルコール等の
炭素数1〜10のアルキルアルコールが挙げられる。溶
剤は、反応性ケイ素基を有する重合体100質量部に対
して0.1〜500質量部が好ましい。
【0063】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる可塑剤について説明する。本発明においては、
硬化性組成物に可塑剤を添加することもできる。可塑剤
としては、フタル酸エステル、脂肪族カルボン酸エステ
ル、ペンタエリスリトールエステル等のアルコールエス
テル、リン酸エステル、エポキシ可塑剤、塩素化パラフ
ィン、ポリエステル系可塑剤、ポリエーテル、ポリエー
テル誘導体、ポリスチレンオリゴマー、ポリブタジエン
オリゴマー、プロセスオイル類、アルキルベンゼン類、
トリメリット酸エステル類等が挙げられる。
【0064】本発明においては、上記に例示した可塑剤
のうちMnが1,000以上のいわゆる高分子可塑剤を
用いることが好ましい。この場合において、高分子可塑
剤のみを用いても、高分子可塑剤と低分子の可塑剤とを
併用してもよい。高分子可塑剤を用いることにより、硬
化物の表面の汚染性や周辺汚染性の低減、硬化物上の塗
料の乾燥性の向上、塗料表面の汚染性の低減等の効果が
得られ、耐候性の向上にも寄与する。また、4,5−エ
ポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸−ジ−2
−エチルヘキシル等のエポキシ可塑剤を、硬化促進剤と
して特に2価スズカルボン酸塩と第1級アミンとを組み
合わせて使用した場合には、一定条件下に圧縮状態で固
定した後、固定を解除したときの戻る割合(圧縮復元
率)が大きい硬化物が得られるという効果がある。上記
の可塑剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよ
い。本発明における充填剤の使用量は、反応性ケイ素基
を有する重合体100質量部に対して1〜1000質量
部が好ましい。
【0065】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる老化防止剤について説明する。本発明において
は、硬化性組成物に老化防止剤を添加することができ
る。老化防止剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤及
び光安定剤が挙げられ、酸化防止剤としては例えば、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤が使用可能であり、紫
外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
が使用可能である。また、光安定剤としてはヒンダード
アミン系光安定剤が使用可能である。酸化防止剤、紫外
線吸収剤及び光安定剤の使用量は、いずれも、反応性ケ
イ素基を有する重合体100質量部に対して0.1〜1
0質量部が好ましい。0.1質量部未満では老化防止効
果が充分に発現せず、10質量部を越える場合は経済的
に不利である。
【0066】次に、本発明の硬化性組成物に用いること
のできる光硬化性化合物について説明する。本発明にお
いては、耐候性を更に向上させる目的で、硬化性組成物
に光硬化性化合物を添加することが可能である。光硬化
性化合物としては多官能(メタ)アクリレートが挙げら
れ、多官能(メタ)アクリレートとしてはテトラエチレ
ングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート等のような多価アルコールの(メタ)アクリル酸
エステルを例示することができる。光硬化性化合物の使
用量は、反応性ケイ素基を有する重合体100質量部に
対して0.1〜50質量部が好ましい。
【0067】上記の化合物の他、硬化性組成物に、酸化
鉄、酸化クロム、酸化チタン等の無機顔料;フタロシア
ニンブルー、フタロシアニングリーン等の有機顔料を添
加することができる。顔料を添加することにより硬化性
組成物は着色するが、それ以外にも耐候性の向上という
効果も期待できる。また、シーリング材としての美観を
高める目的で、硬化性組成物に対して、その組成物の色
と異なる色の微小体を添加することが可能である。これ
により、花崗岩や御影石のような表面外観を付与させる
ことができる。さらに、難燃剤、防かび剤、及び塗料用
途に使用されている艶消し剤等を添加することも可能で
ある。
【0068】本発明の硬化性組成物は、以上説明した構
成を有しているために、タックフリー時間を短くするこ
とができ低温貯蔵安定性においても優れる。したがっ
て、本発明の硬化性組成物は、作業性、速硬化性、防汚
性等が要求されるシーリング材や接着剤等として好適に
用いることができ、また、低温で長期間保管しても品質
の変化が生じ難いことから、安定した特性を長期間に亘
って発揮する。
【0069】本発明の硬化性組成物は、本発明の有機錫
触媒と反応性ケイ素基を有する重合体とを必須成分とし
て含むものであればよく、有機錫触媒は使用の直前に重
合体に添加してもよく、予め両者を混合した状態で存在
させてもよい。すなわち、本発明の硬化性組成物は1液
配合又は2液配合のいずれにも対応可能である。ここ
で、1液配合とは、硬化性組成物及び硬化剤を同一の配
合中に含む配合をいい、湿分を遮断した状態で保管され
使用時には空気中の水分等と反応して硬化が進行する。
一方、2液配合とは、硬化性組成物を主成分とする主剤
と、硬化剤の2成分からなる配合をいい、使用時に主剤
と硬化剤とを混練することにより硬化反応を生じせしめ
る。これらの中では1液配合が好適である。本発明の有
機錫触媒は表面硬化性を向上させるのみならず、反応性
ケイ素基を有する重合体との共存状態で低温貯蔵安定性
を発揮するものだからである。
【0070】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例についてさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0071】[有機錫触媒の合成] (実施例1)無水酢酸20g(0.4モル)に対し、ジ
ブチル錫オキシド97g(0.8モル)を加え、トルエ
ン150mLを溶媒として使用して、ガラス製反応容器
中で攪拌しながら、約3時間加熱還流した後、トルエン
を留去して、白色ロウ状のビス[ジブチルアセトキシ錫
(IV)オキシド]を得た。これに、テトラエトキシシ
ラン40g(0.2モル)を加えて攪拌しながら加熱
し、副生する酢酸エチルを留去して、油状の反応生成物
を得た。そして、反応生成物にジオクチルフタレートを
加えて、有機錫触媒濃度が50質量%の有機錫触媒溶液
(以下「有機錫触媒溶液A」という。)とした。
【0072】[硬化性組成物の作製] (合成例1:加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキ
レン重合体の合成)グリセリンを開始剤として亜鉛ヘキ
サシアノコバルテート−グライム錯体触媒の存在下、プ
ロピレンオキシドを反応させて、Mnが20,000で
Mw/Mnが1.4のポリオキシプロピレントリオール
を得た。このポリオキシプロピレントリオールの末端水
酸基をナトリウムアルコキシドとし、過剰の塩化アリル
を添加して反応させた。未反応の塩化アリルを除去後、
副生した無機塩を除去精製して、23℃における粘度が
15,000mPa・sのアリル基末端のポリプロピレ
ンオキシド重合体を得た。この重合体500gを窒素置
換された反応容器に仕込み、1,1,3,3−テトラメ
チルジビニルシロキサン白金錯体を白金が2ppmにな
るように添加して、更に30分攪拌した。次に、ジメト
キシメチルシラン7.7gを加えて70℃で5時間反応
させた。反応終了後、減圧で揮発性物質を除去して、2
3℃における粘度が16,000mPa・sの淡黄色透
明の加水分解性ケイ素基を有するオキシアルキレン重合
体(以下「重合体A」という。)を得た。
【0073】(実施例2〜6)セパラブルフラスコ中
に、表1に示す重合体A、可塑剤、チキソ性付与剤、充
填剤及び老化防止剤を、同表に示す質量比で入れ混練
し、その後110℃に加温し脱水を行った。脱水後、フ
ラスコ内の温度が50℃になるまで冷却し、更に、表1
に示す脱水剤、接着性付与剤及び硬化触媒をすばやくフ
ラスコ内に入れて、充分攪拌して均一に混合した。次い
で、表面を樹脂で被覆したアルミニウム製のカートリッ
ジにすばやく流し込み、水分が混入しないように密封し
て、硬化性組成物を得た。
【0074】
【表1】
【0075】(比較例1)実施例1と同様にして、ビス
[ジブチルアセトキシ錫(IV)オキシド](下記式
(6)で表される有機錫触媒)を合成し、これにジオク
チルフタレートを加えて、有機錫触媒濃度が50質量%
の有機錫触媒溶液(以下「有機錫触媒溶液B」とい
う。)とした。
【化11】
【0076】(比較例2〜6)有機錫触媒溶液Aに代え
て、有機錫触媒溶液Bを用いた他は、実施例2〜6と同
様にして硬化性組成物を得た。なお、比較例2、3、
4、5及び6の有機錫触媒溶液Bの量は、それぞれ実施
例2、3、4、5及び6の有機錫触媒溶液Aの量と同等
である。
【0077】[硬化性組成物の評価] (表面硬化性:タックフリー時間)実施例2〜6及び比
較例2〜6の硬化性組成物をカートリッジガンを用いて
カートリッジから押し出して、JIS A5758(1
992)に準拠して試験を行い、硬化性組成物が指先に
付着しなくなった時間をタックフリー時間とし、表面硬
化性の評価を行った。評価結果を図1に示す。図1から
明らかなように、本発明の有機錫触媒を用いた硬化性組
成物は、全ての含有量において比較例の有機錫触媒を用
いた硬化性組成物に比べて、表面硬化性が優れていた。
【0078】(低温貯蔵安定性)有機錫触媒溶液A及び
有機錫触媒溶液Bについて、低温での貯蔵安定性試験を
行った。50mLのスクリュー管に有機錫触媒溶液A、
Bをそれぞれ30mL入れ、−20℃及び5℃の温度に
調節したオーブンに保持した。経時変化を外観により観
察した結果を表2に示す。表2から明らかなように、本
発明の有機錫触媒は、低温での結晶析出が見られないこ
とから、比較例の有機錫触媒に比べて低温貯蔵安定性が
優れていた。
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反応性ケイ素基を有する重合体に添加することにより、
該重合体のタックフリー時間を短くして表面硬化性を向
上させることができる。また、低温条件下において長期
間保存しても析出等を生じることがなく、優れた低温貯
蔵安定性を発揮する硬化触媒を提供することが可能にな
る。また、かかる硬化触媒と、反応性ケイ素基を有する
重合体とを含む硬化性組成物を提供することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2〜6及び比較例2〜6の硬化性組成物
のタックフリー時間を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏女 浄照 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子ウレタン株式会社内 (72)発明者 望月 秀敏 埼玉県草加市中根1丁目28番13号 日本化 学産業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4H049 VN01 VP03 VQ02 VQ21 VQ30 VQ31 VQ79 VR22 VR44 VS02 VS31 VS78 VU17 4J002 BB171 BB181 BG041 BG051 CH021 FD01 FD02 FD03 FD09 FD146 FD15 GJ01 GJ02 HA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアルキル錫オキシドと、モノカルボン
    酸及びモノカルボン酸無水物からなる群より選ばれる少
    なくとも1つの有機酸とを、前記ジアルキル錫オキシド
    1モルに対して、前記有機酸におけるカルボニル基のモ
    ル数が0.5〜2モルになるように反応させてなるジア
    ルキル錫カルボン酸塩と、 アルコキシシランとを、 前記ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオキシ基
    の1つのみが、前記アルコキシシランに由来するアルコ
    キシシリルオキシ基で置換されるように反応させてなる
    ことを特徴とする有機錫触媒。
  2. 【請求項2】 ジアルキル錫オキシドと、モノカルボン
    酸及びモノカルボン酸無水物からなる群より選ばれる少
    なくとも1つの有機酸とを、前記ジアルキル錫オキシド
    1モルに対して、前記有機酸におけるカルボニル基のモ
    ル数が0.5〜2モルになるように反応させてなるジア
    ルキル錫カルボン酸塩と、 アルコキシシランとを、 前記ジアルキル錫カルボン酸塩におけるアシルオキシ基
    1モルに対して、前記アルコキシシランを0.5モル反
    応させてなることを特徴とする有機錫触媒。
  3. 【請求項3】 前記ジアルキル錫カルボン酸塩が、前記
    ジアルキル錫オキシドと、前記有機酸とを、前記ジアル
    キル錫オキシド1モルに対して、前記有機酸におけるカ
    ルボニル基のモル数が1モルになるように反応させてな
    るものであることを特徴とする請求項1又は2記載の有
    機錫触媒。
  4. 【請求項4】 前記ジアルキル錫オキシドが、アルキル
    基の炭素数が1〜22のジアルキル錫オキシドであり、
    前記モノカルボン酸が炭素数2〜22の飽和脂肪酸であ
    り、前記モノカルボン酸無水物が炭素数2〜22の飽和
    脂肪酸の無水物であり、前記アルコキシシランが、アル
    コキシ基の炭素数が1〜22のテトラアルコキシシラン
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の有機錫触媒。
  5. 【請求項5】 前記ジアルキル錫オキシドがジブチル錫
    オキシドであり、前記モノカルボン酸が酢酸であり、前
    記モノカルボン酸無水物が無水酢酸であり、前記アルコ
    キシシランがテトラエトキシシランであることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機錫触媒。
  6. 【請求項6】 下記一般式(1)で表される有機錫触
    媒。 【化1】 [式中、R1、R2及びR21は同一でも異なっていてもよ
    いアルキル基、R11は1価有機基、R22はアルキル基、
    アリール基又はアラルキル基、aは1〜3の整数、nは
    1〜4の数、を示す。]
  7. 【請求項7】 前記R1及びR2がブチル基であり、前記
    11がメチル基であり、前記R21がエチル基であり、前
    記aが3であることを特徴とする請求項6記載の有機錫
    触媒。
  8. 【請求項8】 反応性ケイ素基を有する重合体と、請求
    項1〜7のいずれか一項に記載の有機錫触媒とを含むこ
    とを特徴とする硬化性組成物。
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JPWO2016006501A1 (ja) * 2014-07-11 2017-04-27 横浜ゴム株式会社 1液湿気硬化型ウレタン組成物及びその製造方法

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