JP2003175779A - ウエザーストリップ - Google Patents

ウエザーストリップ

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JP2003175779A JP2001377569A JP2001377569A JP2003175779A JP 2003175779 A JP2003175779 A JP 2003175779A JP 2001377569 A JP2001377569 A JP 2001377569A JP 2001377569 A JP2001377569 A JP 2001377569A JP 2003175779 A JP2003175779 A JP 2003175779A
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長利 伊藤
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建一 坪井
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    • E06B7/00Special arrangements or measures in connection with doors or windows
    • E06B7/16Sealing arrangements on wings or parts co-operating with the wings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/70Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60J10/74Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens for sliding window panes, e.g. sash guides
    • B60J10/78Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens for sliding window panes, e.g. sash guides adjacent to corner pieces, mirror supports or quarter windows

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面処理層を備えるウエザーストリップにおい
て、コスト増大等を抑えつつ、外観品質の低下を防止す
る。 【解決手段】ミラーブラケット1は、金属製のブラケッ
ト基材3を備え、その上部は弾性部材6で被覆されてい
る。弾性部材6は、断面略コ字状の基部7と該基部の先
端から延びる一対のリップ8とを備える。弾性部材6の
内側の収容部9内にドアガラス10の端縁部が収容され
るようになっている。そして、ドアガラス10の車内側
及び車外側が、それぞれリップ8でシールされるように
なっている。収容部9の内壁、並びに、リップ8の内壁
16及び外壁14が、所定膜厚の表面処理層12で被覆
されている。これに対し、基部7の外壁は被覆されてい
ない。基部7の外壁及びリップ8の外壁14には、表面
処理層12の光沢及び色彩に近づけるための表面凹凸加
工たる梨地状のシボ加工が予め施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられる
ウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられるウエザーストリップと
して、例えば、ミラーブラケットがある。ミラーブラケ
ットは、ドアミラーを取付けるための本体部を備えてい
る。該本体部は、金属製インサートを内包してなる弾性
部材を備えており、かかる弾性部材は、断面略コ字状の
基部と該基部の先端から延びる一対のリップとを備えて
いる。リップ側から基部内にドアガラスの端縁部が収容
されるようになっている。
【0003】ドアガラスが摺動する際の抵抗等を抑え、
かつ、弾性部材の耐久性を向上させるために、ドアガラ
スが接触しうる基部の内壁やリップには、表面処理剤が
塗布されている。特に、リップについては、リップ先端
の巻き込み防止を図るべく、リップの内壁のみならず、
外壁にも表面処理剤を塗布する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、表面処理剤
を弾性部材の全ての面に塗布することとすると、機能的
に不必要な範囲までも表面処理剤を塗布することとなる
ため、作業時間の増大及びコストの増大を招くこととな
ってしまう。
【0005】一方で、必要でない部位については、表面
処理材を塗布することなく、コストの増大等を抑えるこ
とが考えられる。しかしながら、この場合には、表面処
理剤の塗布された部分と、塗布されない部分、すなわ
ち、表面処理材が塗布された面と、ゴム等の弾性部材が
剥き出しの面とでは、光沢や色彩の相違が著しく目立っ
てしまう。その結果、外観品質の低下を招いてしまうお
それがある。
【0006】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、表面処理層を備えるウエザーストリップに
おいて、コスト増大等を抑えつつ、外観品質の低下を防
止することのできるウエザーストリップを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必
要に応じてその作用、効果等についても説明する。
【0008】手段1.シール用のリップを備えた弾性部
材の表面のうち、少なくとも外部から視認可能な領域に
おいて、表面処理層で被覆された部分と被覆されない部
分とを有してなウエザーストリップであって、前記弾性
部材の表面のうち、少なくとも前記表面処理層で被覆さ
れた部分と被覆されない部分との境界部分及びその近
傍、又は、該境界部分及びその近傍並びに前記被覆され
ない部分は、微細な表面凹凸状をなしていることを特徴
とするウエザーストリップ。
【0009】手段1によれば、弾性部材の表面のうち、
少なくとも外部から視認可能な領域において、表面処理
層で被覆されない部分が存在することで、全体として表
面処理層を形成するための表面処理剤の使用量の低減を
図ることができる。そのため、作業時間の短縮化及びコ
ストの抑制を図ることができる。また、弾性部材の表面
のうち、少なくとも前記表面処理層で被覆された部分と
被覆されない部分との境界部分及びその近傍、又は、該
境界部分及びその近傍並びに前記被覆されない部分は、
微細な表面凹凸状をなしている。ここで、表面処理層で
被覆された部分は、当該表面処理層の存在によって光沢
等が鈍くなる傾向にあるのだが、境界部分及びその近
傍、又は、該境界部分及びその近傍並びに前記被覆され
ない部分が微細な表面凹凸状をなしていることから、当
該部分も凹凸状をなしていない場合に比べて光沢等が鈍
くなる。従って、両者の光沢差等が少なくなり、境目が
区別しにくくなる。その結果、光沢等の相違が目立って
しまうことによる、外観品質の低下を抑制することがで
きる。
【0010】手段2.シール用のリップを備えた弾性部
材の表面のうち、少なくとも外部から視認可能な領域に
おいて、表面処理層で被覆された部分と被覆されない部
分とを有してなるウエザーストリップであって、前記弾
性部材の表面は、微細な表面凹凸状をなしていることを
特徴とするウエザーストリップ。
【0011】手段2によれば、全体として表面処理層を
形成するための表面処理剤の使用量の低減を図ることが
でき、作業時間の短縮化及びコストの抑制を図ることが
できる。また、弾性部材の表面が、全体的に微細な表面
凹凸状をなしていることから、凹凸状をなしていない場
合に比べて光沢等が鈍くなる。従って、表面処理層で被
覆された部分と被覆されない部分との光沢差等が少なく
なり、境目が区別しにくくなる。その結果、光沢等の相
違が目立ってしまうことによる、外観品質の低下を抑制
することができる。
【0012】手段3.前記弾性部材は、型成形により形
成されたものであり、その被成形面に関しシボ加工が施
されることにより、表面凹凸状をなしていることを特徴
とする手段1又は2に記載のウエザーストリップ。
【0013】手段3によれば、弾性部材が型成形により
形成される。該型成形に際して、予め表面凹凸状にされ
た成形型の成形面が、成形される被成形面に転写される
ことでシボ加工が施されることにより、被成形面が表面
凹凸状となる。このため、比較的容易に表面凹凸状とす
ることができるとともに、上述した作用効果に関し各ウ
エザーストリップ間での製品毎のばらつきが抑えられ
る。
【0014】手段4.前記表面処理層で被覆された部分
と、前記被覆されない表面凹凸状の部分との光沢差(グ
ロス)が、0.5以下であることを特徴とする手段1乃
至3のいずれかに記載のウエザーストリップ。
【0015】手段4によれば、光沢差(グロス)が、
0.5以下であることから、光沢の相違が目立ってしま
うことによる、外観品質の低下をより確実に抑制するこ
とができる。
【0016】手段5.前記表面処理層で被覆された部分
と、前記被覆されない表面凹凸状の部分との色差(CI
E L*a*b*表色系)が、1.5以下であることを
特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のウエザース
トリップ。
【0017】手段5によれば、色差の相違が目立ってし
まうことによる、外観品質の低下をより確実に抑制する
ことができる。
【0018】手段6.前記表面処理層で被覆された部分
と被覆されない部分との境界部分では、前記表面処理層
の膜厚が前記被覆されない部分に近づくほど薄いことを
特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のウエザース
トリップ。
【0019】手段6によれば、前記境界部分では、表面
処理層の膜厚が、表面処理層で被覆されない部分に近づ
くほど薄いため、いわゆるグラデーション作用により、
より一層境界が区別しにくいものとなり、光沢等の相違
が目立ってしまうことによる、外観品質の低下をより一
層抑制することができる。
【0020】手段7.前記表面処理層で被覆された部分
と被覆されない部分との境界部分では、前記表面凹凸状
の度合いが前記被覆されない部分に近づくほど粗となっ
ていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載
のウエザーストリップ。
【0021】手段7によれば、前記境界部分では、弾性
部材の表面凹凸状の度合いが前記被覆されない部分に近
づくほど粗となっているため、いわゆるグラデーション
作用により、より一層境界が区別しにくいものとなり、
光沢等の相違が目立ってしまうことによる、外観品質の
低下をより一層抑制することができる。
【0022】手段8.手段1乃至7のいずれかにおい
て、前記ウエザーストリップは、ドアミラーブラケット
であること。特に、ドアミラーブラケットの具体例とし
ては、「インサートと、インサートを被覆する弾性部材
とを備えており、該弾性部材は、ドアガラスを収容しう
る断面略コ字状の基部と、基部の先端から延びる一対の
リップを備えていること」が挙げられる。
【0023】手段9.少なくとも一部に微細な凹凸加工
の施された成形面を有する金型を用いて弾性部材を成形
する成形工程と、弾性部材の表面のうち少なくとも摺動
体(例えばドアガラス)が摺動しうる部位を含む部分に
表面処理剤を塗布し、表面処理層を形成する一方で、弾
性部材の表面の視認可能な部位のうち、表面処理層の形
成されていない部分との境界部分及びその近傍、又は、
前記境界部分及びその近傍並びに表面処理層の形成され
ていない部分が、微細な凹凸状となって露出せしめる塗
布形成工程とを備えたことを特徴とするウエザーストリ
ップの製造方法。
【0024】手段9によれば、少なくとも一部に微細な
凹凸加工の施された成形面を有する金型が用いられるこ
とで弾性部材が成形される。弾性部材のうち、前記微細
な凹凸可能の施された成形面に対応する面は、微細な表
面凹凸状となる。また、弾性部材の表面のうち少なくと
も摺動体(例えばドアガラス)が摺動しうる部位を含む
部分に表面処理剤が塗布されることで、表面処理層が形
成される。このとき、弾性部材の表面の視認可能な部位
のうち、表面処理層の形成されていない部分との境界部
分及びその近傍、又は、前記境界部分及びその近傍並び
に表面処理層の形成されていない部分が、微細な凹凸状
となって露出させられる。ここで、表面処理層で被覆さ
れた部分は、当該表面処理層の存在によって光沢等が鈍
くなる傾向にあるのだが、境界部分及びその近傍、又
は、該境界部分及びその近傍並びに前記表面処理層の形
成されていない部分が微細な凹凸状となって露出してい
ることから、当該部分も凹凸状をなしていない場合に比
べて光沢等が鈍くなる。従って、両者の光沢差等が少な
くなり、境目が区別しにくくなる。その結果、光沢等の
相違が目立ってしまうことによる、外観品質の低下を抑
制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態について、図
面を参照しつつ説明する。図1に示すように、ウエザー
ストリップとしてのミラーブラケット1は、自動車のフ
ロントドア2に取付けられる。ミラーブラケット1に
は、図示しないドアミラーが取付けられる。図2
(a),(b)に示すように、ミラーブラケット1は、
金属製のブラケット基材3を備えている。該ブラケット
基材3の下部は、ドアパネル4に固定するための取付け
部となっている。また、その上部は、略三角形状の本体
部5のインサートとして機能している。すなわち、ブラ
ケット基材3の上部は弾性部材6で被覆されており、こ
れらブラケット基材3の上部及び弾性部材6により本体
部5が構成されている。
【0026】該弾性部材6は、EPDM(エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体)からなる型成形体である。
弾性部材6は、断面略コ字状の基部7と該基部の先端か
ら延びる一対のリップ8とを備えている。弾性部材6の
内側は、収容部9となっており、前記リップ8側から収
容部9内にドアガラス10の端縁部が収容されるように
なっている。そして、ドアガラス10の端縁部の車内側
及び車外側が、それぞれリップ8でシールされるように
なっている。収容部9の内壁とリップ8とは、ドアガラ
ス10の摺動を円滑にするための表面処理層12で被覆
されている。表面処理層12で被覆された面は、一般
に、型成形されたEPDMの鏡面仕上げ面に比べ、光沢
が低く、色彩が若干異なっている。なお、本実施の形態
の表面処理層12を構成する表面処理剤としては、プラ
イマー内添タイプのウレタン塗料が採用されている。
【0027】また、本体部5は、その車外側及び車内側
からそれぞれ略三角形状のカバー13等が取付けられる
ことによって部分的に覆われている。このため、通常、
ミラーブラケット1が自動車に組付けられた状態におい
て外観が見える部分(以下、「視認部」という)という
のは、前記カバー13よりもドアガラス側のリップ8の
外壁14と、リップ8とは反対側の基部7の外壁の一部
である背部15とである。
【0028】ここで、図3に従って、表面処理層12の
被覆範囲について、さらに詳しく説明する。本実施の形
態では、収容部9の内壁、並びに、リップ8の内壁16
及び外壁14が、所定膜厚の表面処理層12で被覆され
ている。これに対し、基部7の外壁は被覆されていな
い。また、弾性部材6上部のリップ8の外壁14と背部
15との交わる部分及びその近傍においては、背部15
側ほど表面処理層12の被覆膜厚がグラデーション状に
薄くなっている。すなわち、視認部のうち表面処理層1
2で被覆された部分αと被覆されない部分βとの境界部
分γにおいては、表面処理層12の被覆膜厚が、前記被
覆されていない部分βに近づくに従って薄くなってい
る。
【0029】また、本実施の形態では、弾性部材6の外
壁(基部7の外壁及びリップ8の外壁14)には、表面
処理層12の光沢及び色彩に近づけるための表面凹凸加
工としての梨地状のシボ加工が予め施されている。かか
るシボ加工に際しては、成形面がブラスト処理された金
型が用いられている。より詳しくは、弾性部材6を成形
するための金型のうち、弾性部材6の外壁を成形する複
数の金型の成形面には、ブラスト処理(ショットブラス
ト SB#80)が施されている。
【0030】次に、上記のように構成されてなるミラー
ブラケット1の製造方法について説明する。まず、金型
の所定位置に、ブラケット基材3をセットする。そし
て、EPDMをキャビティに充填し、硬化させた後、成
形された型成形体(つまりは弾性部材6)が型から取り
出される。このとき得られる弾性部材6の外壁は、上述
したように、表面梨地状のシボ加工が施されていること
となる。
【0031】次に、図示しないスプレーガンのノズルを
リップ8側から収容部9内へと差し込む。そして、スプ
レーガンから前記表面処理剤を噴出し、収容部9の内壁
及びリップ8の内壁16に対し表面処理剤をほぼ均一に
塗布する。さらに、スプレーガンのノズルを収容部9か
ら外に出し、今度はリップ8の外壁14に対し表面処理
剤を塗布する。このとき、弾性部材6上部のリップ8の
外壁14と背部15との交わる部分(γ)においては、
背部15側ほどスプレーガンの距離を遠ざけることによ
って、背部15側ほど塗布量の少ない、グラデーション
塗装が施される。これにより、上述したミラーブラケッ
ト1が得られる。
【0032】ここで、上記のように製造されたミラーブ
ラケット1の光沢及び色彩について説明する。まず、比
較例として、シボ加工を施すことなく上記と同様に弾性
部材を成形し、その表面の一部に上記と同様の表面処理
層を形成した。そして、かかる表面処理層で被覆された
部分と、被覆されない部分との光沢差(グロス)を測定
した。その結果、光沢差は「5.9」であり、光沢の相
違が著しく目立つものとなった。これに対し、本実施の
形態の弾性部材6にあっては、表面処理層12で被覆さ
れた部分と、被覆されない部分との光沢差は、「0.
4」と非常に小さく、光沢の相違がほとんどなかった。
【0033】また、前記比較例の表面処理層で被覆され
た部分と、被覆されない部分との色差ΔE(CIE L
*a*b*表色系)を測定した。その結果、色差ΔEは
「3.0」であり、色彩の相違が目立つものとなった。
これに対し、本実施の形態の弾性部材6にあっては、表
面処理層12で被覆された部分と、被覆されない部分と
の色差ΔEは、「1.2」で非常に小さく、色彩の相違
がほとんどなかった。
【0034】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、本体部5(弾性部材6)の外壁にシボ加工を施すこ
ととしている。このため、本体部5(弾性部材6)の外
壁における表面処理層12で被覆された部分αと表面処
理層12で被覆されない部分βとの光沢差及び色差が、
シボ加工されていない場合と比較して、非常に小さく、
光沢及び色彩の相違をほどんどなくすことができる。従
って、表面処理層12で被覆された部分αと被覆されな
い部分βとの外観上の相違を著しく少なくすることがで
きる。その結果、全面に表面処理層12を設けなくとも
外観品質の著しい向上を図ることができる。
【0035】さらに、リップ8の外壁14と背部15と
が交わる部分、すなわち、表面処理層12で被覆される
部分αと被覆されない部分βとの境界γに、グラデ−シ
ョン塗装を施すこととしている。このため、表面処理層
12で被覆された部分αの光沢及び色彩を徐々に被覆さ
れない部分βの光沢及び色彩に近づけることができ、表
面処理層12の有無による外観上の相違を一層目立たな
くすることができる。
【0036】加えて、上述したように、本実施の形態で
は、視認部全体に表面処理剤を塗布したりする必要がな
い。また、部分的に塗布を行うために、被覆されない部
位にマスキングテープ等を貼着して表面処理剤の塗布範
囲を限定したりする必要が無い。そのため、製造コスト
の増大、作業効率の低下を抑制することができる。
【0037】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0038】(a)上記実施の形態では、表面凹凸加工
として梨地状のシボを施しているが、シボの種類として
特に梨地状に限定されるわけではない。また、シボを施
すために、金型にブラスト処理が施されているが、ブラ
スト処理以外で凹凸をつけてもよいし、金型に処理を施
さず、型成形後に押し型で凹凸模様の跡をつける等の加
工を施してもよい。さらには、シボに限定されず、凹凸
が形成されるように、成形面の表面を削ったり、化学的
に表面処理を施したりしてもよい。
【0039】(b)上記実施の形態では、リップ8の外
壁14は、所定膜厚の表面処理層12で被覆されている
が、前記外壁14のうち、ドアガラス10摺動時に巻き
込まれうる範囲、すなわち、リップ8の先端近傍のみを
所定膜厚で被覆し、外壁14の先端近傍部分以外の表面
処理層12の膜厚がリップ8の先端から遠ざかるほど薄
くなるように、グラデーション状に変化させてもよい。
【0040】(c)上記実施の形態では、表面処理層1
2で被覆される部分αと被覆されない部分βとの境界γ
において、表面処理層12の被覆膜厚をグラデーション
状に変化させることとしているが、このようなグラデー
ション状の変化を付与しない構成としてもよい。
【0041】(d)表面処理層12で被覆される部分α
と被覆されない部分βの境界において、表面凹凸加工の
度合いをグラデーション状に変化させることで、より一
層境界をわかりにくくすることとしてもよい。
【0042】(e)上記実施の形態では、ウエザースト
リップとして、ミラーブラケット1を具体例として説明
したが、本技術をガラスランやアウターウエザーストリ
ップやインナーウエザーストリップ等の他のウエザース
トリップに適用しても差し支えない。
【0043】(f)弾性部材6の材質は、必ずしもEP
DMに限定されず、他のゴムやTPO等の樹脂でもよ
い。
【0044】(g)表面処理剤を塗布するために、必ず
しもスプレーガンを採用する必要はなく、刷毛等の他の
塗布手段を採用してもよい。
【0045】(h)表面処理剤としては、上記実施の形
態で例示したプライマー内添タイプのウレタン塗料以外
にも、単なるウレタン塗料、シリコン塗料等を採用して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態においてドアミラーブラケットの
配設位置を説明するべく、ドアを内側から見た状態を示
す正面図である。
【図2】(a)はドアミラーブラケットの正面図であ
り、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】表面処理層で被覆される部分と被覆されない部
分とを説明するためのドアミラーブラケットの正面図で
ある。
【符号の説明】
1…ウエザーストリップとしてのミラーブラケット、3
…インサートを構成するブラケット基材、5…本体部、
6…弾性部材、7…基部、8…リップ、12…表面処理
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 長利 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 林 和之 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 坪井 建一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 3D201 AA26 AA38 CA17 CA19 DA05 DA32 DA36 DA62 DA74

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール用のリップを備えた弾性部材の表
    面のうち、少なくとも外部から視認可能な領域におい
    て、表面処理層で被覆された部分と被覆されない部分と
    を有してなるウエザーストリップであって、 前記弾性部材の表面のうち、少なくとも前記表面処理層
    で被覆された部分と被覆されない部分との境界部分及び
    その近傍、又は、該境界部分及びその近傍並びに前記被
    覆されない部分は、微細な表面凹凸状をなしていること
    を特徴とするウエザーストリップ。
  2. 【請求項2】 シール用のリップを備えた弾性部材の表
    面のうち、少なくとも外部から視認可能な領域におい
    て、表面処理層で被覆された部分と被覆されない部分と
    を有してなるウエザーストリップであって、 前記弾性部材の表面は、微細な表面凹凸状をなしている
    ことを特徴とするウエザーストリップ。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、型成形により形成され
    たものであり、その被成形面に関しシボ加工が施される
    ことにより、表面凹凸状をなしていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のウエザーストリップ。
  4. 【請求項4】 前記表面処理層で被覆された部分と、前
    記被覆されない表面凹凸状の部分との光沢差(グロス)
    が、0.5以下であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載のウエザーストリップ。
  5. 【請求項5】 前記表面処理層で被覆された部分と、前
    記被覆されない表面凹凸状の部分との色差(CIE L
    *a*b*表色系)が、1.5以下であることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載のウエザーストリ
    ップ。
  6. 【請求項6】 前記表面処理層で被覆された部分と被覆
    されない部分との境界部分では、前記表面処理層の膜厚
    が前記被覆されない部分に近づくほど薄いことを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載のウエザーストリ
    ップ。
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