JP2003175170A - 遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機

Info

Publication number
JP2003175170A
JP2003175170A JP2001375468A JP2001375468A JP2003175170A JP 2003175170 A JP2003175170 A JP 2003175170A JP 2001375468 A JP2001375468 A JP 2001375468A JP 2001375468 A JP2001375468 A JP 2001375468A JP 2003175170 A JP2003175170 A JP 2003175170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation axis
vibration
operation handle
pole piece
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001375468A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Adachi
義一 足立
Takayuki Kanda
隆之 神田
Hiroshi Niitome
浩 新留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pachinko Parts Co Ltd filed Critical Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Priority to JP2001375468A priority Critical patent/JP2003175170A/ja
Publication of JP2003175170A publication Critical patent/JP2003175170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者が電動式発射機構からの振動と容易に
識別できるような振動を発するように配置された振動発
生手段を備え、遊技者の興趣を増大させ娯楽性を高める
ことのできる遊技機用発射操作装置と、それを用いた遊
技機を提供する。 【解決手段】 発射操作ハンドル710は、回転軸線O
1周りでの回転可能な操作部711と、振動装置720
が内壁に固定されたハンドル本体部712と、ハンドル
本体部712に嵌め込み固定され主として遊技者の手の
ひらに接触するハンドルキャップ部713とを有してい
る。振動装置720は、回動可能な回動軸813を有す
るロータリーソレノイド800と、その回動軸813の
回動軸線O2に直交状に取り付けた揺動アーム721
と、発射操作ハンドル710の回転軸線O1と直交する
面内(すなわち遊技者の手のひらの面内)で、かつ揺動
アーム721の回動軌跡内に一対の当接部722a,7
22bを有するストッパ722とを備えている。発射操
作ハンドル710の回転軸線O1と回動軸813の回動
軸線O2とはほぼ直交状に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機用発射操作
装置及びそれを用いた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遊技盤中央に配置された可変表示
装置等では、3次元デジタル画像や音声合成の採用等に
より、可変表示状態(特別図柄変動表示状態)や大当た
り状態(特別遊技状態)において視覚的及び聴覚的に娯
楽性を高める工夫がなされている。一方で、遊技店内の
照明や騒音等に紛らわされることなく遊技者に可変表示
状態、大当たり状態等を確実に報知するために、あるい
は視覚障害者や聴覚障害者にもこれらの遊技状態を確実
に報知するために、発射操作ハンドルを振動させ、その
ハンドルを握る遊技者の手のひらに振動を伝達して遊技
に対する興趣を高める工夫が施されたものも見受けられ
る。例えば、実開平6−7791号公報、特開平7−1
48312号公報、特開2001−120741号公報
等には、このような振動式発射操作ハンドルが記載され
ている。
【0003】これらの公報に記載された振動装置(振動
発生手段;振動発生源)は、(1)リニアソレノイドの
プランジャを発射操作ハンドルの取付軸端面又はハンド
ル本体に当接させる方式、(2)振動モータをハンドル
本体に取り付ける方式、(3)振動モータをハンドルレ
スト(ハンドルキャップ)に取り付ける方式、(4)互
いに吸引・反発を繰り返す電磁コイルと永久磁石とを発
射操作ハンドルに取り付ける方式、等に分類される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すように、遊技機100には例えば電動モータや電磁ソ
レノイド(図示せず)を駆動源とする電動式発射機構1
30が備えられている。発射操作ハンドル110の操作
部111が回転軸線周りで回転操作されたとき、これに
連動して遊技球Bを遊技盤101に向け打ち出す際に電
動式発射機構130のハンマ131と遊技球Bとの当接
部位(1箇所)で発生する振動が、遊技機100の遊技
盤101や外枠等を介して発射操作ハンドル110(さ
らには遊技者の手のひら)に伝達される。また、上記
(1)〜(4)のいずれの方式においても、振動発生源
(振動装置120と発射操作ハンドル110との当接部
位)は原則的に1箇所である。したがって、遊技者の手
のひらにはともに1箇所の振動発生源を有する電動式発
射機構130と振動装置120とから同時にしかもほぼ
同方向からの振動が伝達されることになるため、遊技者
はどちらからの振動か直ちに判別しづらくなり、そのた
め遊技者には遊技状態が十分に伝達されない場合があ
る。このような事態を避けるためには、振動装置120
からの振動数や振幅が電動式発射機構130からの振動
数や振幅と一致しないように、予め種々のケースを想定
して実測又はシミュレーションによって確認しておく作
業が機種毎にあるいは設計変更毎に必要となる。しか
も、遊技盤101の遊技状態に応じて振動装置120の
振動態様(振動数、振幅等)を変化させる場合には、す
べての振動態様について確認作業を要し一層煩雑とな
る。
【0005】本発明の解決すべき課題は、遊技者が電動
式発射機構からの振動と容易に識別できるような振動を
発するように配置された振動発生手段を備え、遊技者の
興趣を増大させ娯楽性を高めることのできる遊技機用発
射操作装置と、それを用いた遊技機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記のよ
うな課題を解決するために、本発明の遊技機用発射操作
装置は、振動発生手段を発射操作ハンドルの内部に備え
る遊技機用発射操作装置であって、前記振動発生手段
は、永久磁石を有する第一部材と、コイルにより励磁さ
れる磁極片部材を有する第二部材とのうち、一方を回動
軸線周りに回動する回動部材とし他方を前記発射操作ハ
ンドルへ固定される固定部材とするロータリーソレノイ
ドと、前記回動部材の回動軸線に直交状に取り付けた揺
動アームと、前記発射操作ハンドルの回転軸線と直交す
る面内であって、前記揺動アームの回動軌跡内に一対の
当接部を有する揺動規制部材と、を備え、前記揺動アー
ムが前記揺動規制部材に当接することにより機械的振動
を発生することを特徴とする。
【0007】また、上記のような課題を解決するため
に、本発明の遊技機用発射操作装置は、振動発生手段を
発射操作ハンドルの内部に備える遊技機用発射操作装置
であって、前記振動発生手段は、永久磁石を有する第一
部材と、コイルにより励磁される磁極片部材を有する第
二部材とのうち、一方を回動軸線周りに回動する回動部
材とし他方を前記発射操作ハンドルへ固定される固定部
材とするロータリーソレノイドと、前記回動部材の回動
軸線に直交状に取り付けた揺動アームと、前記発射操作
ハンドルの回転軸線と直交する面内であって、前記揺動
アームの回動軌跡内に一対の当接部を有する揺動規制部
材と、を備え、前記揺動アームが前記揺動規制部材に当
接することにより機械的振動を発生するとともに、遊技
盤の遊技状態の変化に対応して、前記揺動アームの振動
態様を変化させることを特徴とする。
【0008】これらの遊技機用発射操作装置によれば、
揺動規制部材は、発射操作ハンドルの回転軸線と直交す
る面内(すなわち遊技者の手のひらの面内)で、かつ揺
動アームの回動軌跡内に一対の当接部を位置させる形で
配置されるので、遊技者の手のひらには揺動アームと当
接部との2箇所の振動発生源(当接部位)からの振動が
個々に伝達され、1箇所の振動発生源(当接部位)を有
する電動式発射機構から伝達される振動との識別が可能
となる。しかも、遊技者の手のひらは遊技中において、
振動発生手段(揺動アームと当接部)が内部に取り付け
られた発射操作ハンドルの外面に接触して添えられてい
るので、上記2箇所の振動発生源(当接部位)から発せ
られる振動を各々直接的に感知することができ、比較的
遠方の電動式発射機構から伝達される振動との識別が一
層容易となる。したがって、遊技盤の遊技状態の変化に
対応して揺動アームの振動態様(例えば振動数、振幅、
振動強度等)を変化させることも容易に実現でき、これ
によって遊技者の興趣を増大させ娯楽性を高めることが
できる。
【0009】ところで、本発明を構成するロータリーソ
レノイドとして、例えば以下の各タイプのいずれかを用
いることができる。 (1)自己保持型……磁極片部材の励磁状態を解除して
も(すなわち、コイルへの通電を遮断しても)残留磁気
によって回動部材が動作位置を保持し、逆磁性での励磁
状態で回動部材が元の位置に戻る(復帰する)タイプを
本明細書では「自己保持型」と称する。主として、磁極
片部材が残留磁気の大なる硬磁性材料で構成される場合
に用いられる。 (2)復帰型……磁極片部材の励磁状態を解除すると
(すなわち、コイルへの通電を遮断すると)回動部材が
元の位置に戻る(復帰する)タイプを本明細書では「復
帰型」と称する。主として、磁極片部材が残留磁気の小
なる軟磁性材料で構成される場合に用いられる。 (3)平衡型……磁極片部材の励磁状態を解除したとき
(すなわち、コイルへの通電を遮断したとき)、残留磁
気と永久磁石の磁気との磁力的な釣り合い及び/又は位
置規制部材(揺動規制部材)等により平衡位置に保持さ
れ、逆磁性での励磁状態で回動部材が元の位置に戻る
(復帰する)タイプを本明細書では「平衡型」と称す
る。主として、磁極片部材が残留磁気の比較的小なる軟
磁性材料で構成され、完全な自己保持型を実現しにくい
場合に用いられる。
【0010】そして、発射操作ハンドルの回転軸線と回
動部材の回動軸線とは、両者がほぼ直交する形態とほぼ
平行である形態とのいずれかの形態をとることができ
る。いずれの配置形態によっても、揺動規制部材の一対
の当接部を発射操作ハンドルの回転軸線と直交する面内
(遊技者の手のひらの面内)に位置させることが可能で
あり、発射操作ハンドルの内部構造等に応じてこれら二
形態から選択することができる。したがって、発射操作
ハンドルの構造を大型化したり、従来構造を大幅に変更
したりすることなく、振動発生手段を発射操作ハンドル
の内部にコンパクトに組み込むことができる。
【0011】次に、振動発生手段を、発射操作ハンドル
のハンドル本体部に取り付けてもよく、あるいは発射操
作ハンドルのハンドルキャップ部に取り付けてもよい。
いずれの取付形態によっても、揺動規制部材の一対の当
接部を発射操作ハンドルの回転軸線と直交する面内(遊
技者の手のひらの面内)に位置させることが可能であ
り、発射操作ハンドルの内部構造等に応じてこれら二形
態から選択することができる。このように、振動発生手
段の発射操作ハンドルへの取付形態を、発射操作ハンド
ルの回転軸線及び回動部材の回動軸線の上記配置形態と
組み合わせることによって、振動発生手段を発射操作ハ
ンドルの内部に組み込むにあたり、設計上の自由度を広
げることができる。
【0012】そして、このような遊技機用発射操作装置
を配置することにより、より一層興趣に富みゲーム性の
高い遊技機を実現することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る遊技機用発射操作装
置とその発射操作装置を搭載した遊技機の実施例につい
て説明する。なお、以下の説明において、後方側(又は
後面側)とは遊技盤101の盤面101aと直交する方
向(すなわち前後方向)における遊技機100内部に向
かう側(すなわち、主制御基板等の種々の基板が設けら
れる内部機構側)、前方側(又は前面側)とはそれとは
反対側の遊技者に対面する側を意味する。また、上方側
とは鉛直上方側、下方側とは鉛直下方側を意味するもの
とする(図8参照)。
【0014】本発明を適用した遊技機用発射操作装置を
備えた遊技機の一例を図面を参照しつつ説明する。図8
に示されるように、遊技機用発射操作装置700は、遊
技者から見て遊技機100の右側下部に配置される。こ
の遊技機用発射操作装置700は、振動装置720(振
動発生手段)を内部に備える発射操作ハンドル710を
有している。そして、発射操作ハンドル710には、操
作部711の回転軸線O1(図1参照)が遊技盤101
の盤面101aと交差状(例えば直交状)に配置され、
遊技者が発射操作ハンドル710に触れたことを検知す
るタッチスイッチ715も設置されている。また、遊技
機100の裏側(後方側)には、発射操作ハンドル71
0の操作部711の回転軸線O1(図1参照)周りでの
回転操作に連動してハンマ731にて遊技球Bを打ち出
す電動式発射機構730が設けられている。
【0015】図8からも明らかなように、発射操作ハン
ドル710内の振動装置720と電動式発射機構730
のハンマ731とは発射操作ハンドル710の操作部7
11の回転軸線O1(又はその延長線;図1参照)に沿
うように配置されている。したがって、振動装置720
で発生する振動は、発射操作ハンドル710から直接的
に遊技者の手のひらに伝達され、一方ハンマ731と遊
技球Bとの当接により発生する振動は、遊技機100の
遊技盤101や外枠等を介して発射操作ハンドル710
に伝えられた後、遊技者の手のひらに伝達される。
【0016】図1はこのような遊技機用発射操作装置7
00の具体的構造を表わしている。図1に示すように、
発射操作ハンドル710は、上記した回転軸線O1周り
での回転可能な操作部711と、振動装置720が内壁
に固定されたハンドル本体部712と、ハンドル本体部
712に嵌め込み固定され主として遊技者の手のひらに
接触するハンドルキャップ部713とを有している。振
動装置720は、図2にも示すように、所定角度(例え
ば40°)にわたり回動可能な回動軸813を有するロ
ータリーソレノイド800と、その回動軸813の回動
軸線O2に直交状に取り付けた揺動アーム721と、発
射操作ハンドル710の回転軸線O1と直交する面内
(すなわち遊技者の手のひらの面内)で、かつ揺動アー
ム721の回動軌跡内に一対の当接部722a,722
bを有するストッパ722(揺動規制部材)とを備えて
いる。なお、発射操作ハンドル710の回転軸線O1と
回動軸813の回動軸線O2とはほぼ直交状に配置され
ている(図1(b)参照)。
【0017】図2に示すように、揺動アーム721は、
回動軸813の回動軸線O2方向の貫通孔721dが形
成されたボス部721aと、ストッパ722の当接部7
22a,722bに当接する打撃部721cと、ボス部
721a及び打撃部721cを連結するアーム部721
bとを含んで構成されている。そして、ロータリーソレ
ノイド800によって揺動駆動される揺動アーム721
(打撃部721c)が当接部722a,722bに当接
することにより、振動装置720は機械的振動を発生す
る。
【0018】振動発生源となる揺動アーム721の打撃
部721cとストッパ722の当接部722a,722
bとのうち、一方を衝撃吸収材(例えばシリコン系ゴ
ム、ウレタン系ゴム、フッ素系ゴム等のゴム製部材)で
構成し、他方を同様の衝撃吸収材又は耐衝撃性部材で構
成することができる。ただし、耐衝撃性部材としては、
例えば、ステンレススチール、真ちゅう等の金属製部材
やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹
脂(ABS樹脂ともいう)、ポリカーボネート樹脂(P
C樹脂ともいう)、ポリアセタール樹脂(POM樹脂と
もいう)等の合成樹脂製部材を用いることができる。こ
のような構成によって、振動を確実に発生するとともに
振動に伴う不快な衝撃を吸収して、振動装置720の耐
久性を向上させている。この場合、打撃部721c又は
当接部722a,722bをゴム製部材で構成するに
は、打撃部721c又はストッパ722の全体をゴム材
料で一体成形する方法の他、上記金属又は合成樹脂製の
打撃部721c芯体又はストッパ722本体に対して、
ゴム材料を貼り付けたり吹き付けたりインサート成形し
たりする方法、等から選択実施できる。なお、アーム部
721b(ボス部721aを含んでもよい)は上記金属
又は合成樹脂により構成することができるので、打撃部
721cの全体又は芯体とともに一体成形可能な場合が
ある。
【0019】図3はロータリーソレノイド800(回動
軸813)と揺動アーム721との取付構造図、図4は
これらの分解斜視図をそれぞれ示している。また、図5
は回動軸813に連なる回動部材810の変位に関する
概念的な説明図である。次に、これらの図によってロー
タリーソレノイド800の内部構造とその作動を説明す
る。
【0020】まず、図4を参照しつつ図5の概念図にて
示すように、ロータリーソレノイド800は、互いに相
対的に回転変位可能な2部材を有し、その一方たる第一
部材810(回動部材)は永久磁石812を備え、他方
の第二部材はコイル815により励磁される軟磁性材料
(例えば、パーマロイ等)からなる第一磁極片部材83
7(磁極片部材)を有し、ケーシング(補助ヨーク部
材)814ひいては発射操作ハンドル710(図1)へ
固定されている。そして、回動軸813を有する回動部
材810からなる第一部材には、異なる回転角度変位と
して後述する第一変位状態と第二変位状態がそれぞれ設
定されている。なお、この実施例においては第一部材を
永久磁石812を備えた回動部材810とし、第二部材
をハンドル本体部712(図1)側へ固定される第一磁
極片部材837とした例について示しているが、第一磁
極片部材を備えた回動部材を第一部材とし、第二部材が
永久磁石を有していてもよい。また、軟磁性材料は、当
業者が推測し得るものであればいずれをも適用できる。
【0021】そして、図5(a)のような第一磁極片部
材837を励磁しない非励磁状態においては、第一部材
側(即ち回動部材810側)の永久磁石812と第一磁
極片部材837との磁気的吸引力(例えば、永久磁石8
12がN極、第一磁極片部材837がS極のような場合
の吸引力)に少なくとも基づいて第一部材と第二部材と
が近接する第一変位状態にて保持される。一方、図5
(b)のような第二部材たる第一磁極片837を励磁し
た励磁状態においては、回動部材810側の永久磁石8
12の磁極と反発する磁極(例えばN極)が第一磁極片
部材837に生ずるようになっており、その反発力に少
なくとも基づいて回動部材810と第一磁極片部材83
7とが互いに離間して第二変位状態となる。
【0022】さらに具体的構成について説明すると、図
5(a)のように、第一変位状態において第一磁極片部
材837と永久磁石812の第一着磁部821aとは互
いに対向した位置関係となっている。そして、励磁状態
において第一磁極片部材837に生ずる磁極と、永久磁
石812の第一着磁部821aに形成されている磁極と
の同極反発力により、第一着磁部821aと第一磁極片
部材837とが離間する形で互いに相対的に変位して、
それら第一着磁部821aと第一磁極片部材837との
対向方向及びコイル815(図4)の軸線方向の双方と
交差する向きに相対変位して第二変位状態(図5
(b))となる。
【0023】また、永久磁石812は、第一部材(回動
部材810)と第二部材(第一磁極片部材837)との
変位方向において所定距離隔てた位置に、極性の異なる
第一着磁部821aと第二着磁部821bとが形成され
てなる。さらに、ロータリーソレノイド800におい
て、第一磁極片部材837は、第一変位状態において第
一着磁部821aと対向する位置にあり、かつ励磁状態
において第一着磁部821aと同極性となる磁極が発生
することとなる。また、第二磁極片部材822(磁極片
部材)は、第一変位状態において第二着磁部821bと
対向する位置にあり、かつ励磁状態において第二着磁部
821bと同極性となる。
【0024】つまり、第一変位状態においては、第一着
磁部821aと第二着磁部821bとが、第一磁極片部
材837と第二磁極片部材822とにそれぞれ対向する
位置関係となっている。また、第二変位状態において
は、第一着磁部821aは励磁状態の第一磁極片部材8
37と対向せず、代わって第二着磁部821bが第一磁
極片部材837との間に作用する磁気的吸引力により第
一磁極片部材837と対向する位置に相対変位する。
【0025】さらに、両磁極片部材837,822の励
磁状態を解除したとき(すなわち、コイル815(図
4)への通電を遮断したとき)、本実施例では、両磁極
片部材837,822の残留磁気により、第二着磁部8
21bと第一着磁部821aとが、第一磁極片部材83
7と第二磁極片部材822とにそれぞれ対向位置する第
二変位状態を維持している。そして、両磁極片部材83
7,822の逆磁性での励磁により、回動部材810
(第一部材)が元の位置(第一変位状態)に戻る(復帰
する)。このように、本実施例のロータリーソレノイド
800は、励磁解除状態で回動部材810(第一部材)
が第二変位位置(動作位置)に保持される自己保持型に
て構成されている。
【0026】図4において、ロータリーソレノイド80
0のケーシングを兼ねた補助ヨーク部材814の内側に
コイルボビン827に巻き回されたコイル815と、第
一及び第二の磁極片部材837,822を含む外側部材
と、永久磁石812を含む内側部材たる回動部材810
とが組み付けられている。この回動部材810に固定さ
れた回動軸813は、補助ヨーク部材814の一方の端
面側に被せられる裏板816のハブを板面方向に貫通す
る孔842に座金840を介して挿入され、回動軸81
3の突出端部が前述の通り揺動アーム721のボス部7
21aの貫通孔721dに挿入固定されている。
【0027】ロータリーソレノイド800はコイル81
5の軸線方向における一方の端面と対向する形にて配置
されるリング状の第一ヨーク部材835と、同じく他方
の端面と対向する形にて配置されるリング状の第二ヨー
ク部材820とを有している。第一磁極片部材837と
第二磁極片部材822とは、各々弓形形状に形成され、
その基端部がそれぞれ第一ヨーク部材835と第二ヨー
ク部材820の内周縁に一体化されている。ここで、第
一磁極片部材837と第二磁極片部材822とが、互い
に180°周方向に位相のずれた第一磁極突片837
a,837b及び第二磁極突片822a,822bを対
向させる形で第一ヨーク部材835及び第二ヨーク部材
820とに一体化されているため、磁界が強くなり、反
発力あるいは吸引力が大きくなっている。コイルボビン
827に巻き回されるコイル815は、端子部829を
介して電線815aに接続される。端子部829は、補
助ヨーク部材814に設けられた凹部832aに嵌まる
ようになっている。また、補助ヨーク部材814には、
上記孔842を挟んだ両側に突設された裏板816の凸
状部816a,816aが嵌まる凹部832b,832
cが設けられている。凸状部816a,816aが凹部
832b,832cに嵌まることで、裏板816と補助
ヨーク部材814とが位置決めされる。なお、裏板81
6に設けられた凸状部816a,816aには、締結部
材等が挿通可能となる挿通孔816b,816bが形成
されている。また、裏板816と補助ヨーク部材81
4、及び補助ヨーク部材814と第二ヨーク部材820
とは溶接等(例えば、スポット溶接等)により固定され
ている。また、第一ヨーク部材835と裏板816、又
は第一ヨーク部材835と補助ヨーク部材814も溶接
等により固定されている。
【0028】このように、コイル815の内側には、コ
イル815の内周面に沿ってコイル815に対する軸線
周りの相対回転が不能に配置された第一磁極片部材83
7(第一磁極突片837a,837b)及び第二磁極片
部材822(第二磁極突片822a,822b)が外側
部材として機能する。そして、その外側部材よりもさら
に内側においてコイル815及び外側部材に対する軸線
周りの相対回転が可能に配置された回動部材810(永
久磁石812)が内側部材として機能する。そして、そ
れら外側部材と内側部材との一方が第一部材とされ、他
方が第二部材とすることができるが、本実施例において
は上記のごとく内側部材たる回動部材810を第一部材
とし、外側部材要素たる第一磁極片部材837及び第二
磁極片部材822を第二部材としている。そして、外側
部材として機能する第一磁極片部材837及び第二磁極
片部材822がコイル815とともにステータをなし、
内側部材として機能する回動部材810がロータをなす
ようになっている。
【0029】さらに、内側部材(回動部材810)の周
壁を含む形で永久磁石812が配置されるとともに、周
壁の外周面との間に隙間を形成しつつその周方向に沿っ
て、外側部材をなす磁極片部材(第一磁極片部材83
7,第二磁極片部材822)が設けられる形となってい
る。
【0030】図6は、図4の変形例として、ロータリー
ソレノイド800に復帰型を用いた場合を示す分解斜視
図である。図6において、第一ヨーク部材835の内周
縁には、1個の第一磁極片部材837が一体化されてい
る。第二ヨーク部材820は、その内周縁に沿って第二
磁極片部材822と周方向に隣接する(第二磁極片部材
822において第一磁極片部材837と逆側の周方向に
隣接する)形で第三磁極片部材824を有してなる。こ
の第三磁極片部材824は、第二ヨーク部材820を基
端として第二磁極片部材822と同方向に突出してな
り、その第二磁極片部材822との間には周方向の隙間
が形成されている。そして励磁状態においては、第二磁
極片部材822と第三磁極片部材824とは回動部材8
10との対向面において互いに同極となる磁極が発生す
る。この磁極は、第一着磁部821a(図5参照)とは
逆極となるため、第一着磁部821aと、第三磁極片部
材824とは磁気的吸引力が発生する。なお、励磁状態
が解除されても、第三磁極片部材824と第一着磁部8
21aとは磁気的吸引力がある程度維持されるが、第三
磁極片部材824は第一磁極片部材837よりも小さく
形成され、また、第二変位状態において第一着磁部82
1aは第一磁極片部材837側に寄った状態で保持され
るため、励磁が解除されると、第一磁極片部材837側
に復帰することとなる。
【0031】さらに、裏板816には略円弧状に形成さ
れたガイド長孔843が設けられ、回動部材810に
は、そのガイド長孔843に挿通されるガイド部845
が、回動部材810における裏板816側の端面より当
該回動部材810の回転軸線方向に突出する形で形成さ
れている。そして、ガイド長孔843とガイド部845
とは、第一部材(回動部材810)と第二部材(両磁極
片部材837,822)との上記第一及び第二の変位状
態(変位位置)の間の相対移動を拘束する変位拘束手段
を構成している。なお、この変位拘束手段によって規制
される回動軸813の回動角は、上記したストッパ72
2の当接部722a,722bによって規制される回動
軸813の回動角(図2参照)と同等若しくはそれより
大に設定されている。
【0032】図7は、図1(b)の発射操作ハンドル7
10の変形例を示している。この変形例では、ロータリ
ーソレノイド800と揺動アーム721とストッパ72
2とを備えた振動装置720が、発射操作ハンドル71
0のハンドルキャップ部713の内壁に固定されてい
る。そして、発射操作ハンドル710の回転軸線O1と
ロータリーソレノイド800の回動軸813の回動軸線
O2とはほぼ平行状に配置されている。この構成によっ
ても、発射操作ハンドル710の回転軸線O1と直交す
る面内(すなわち遊技者の手のひらの面内)で、かつ揺
動アーム721の回動軌跡内にストッパ722(揺動規
制部材)が位置することになる。
【0033】図8に戻り、遊技機100には入賞装置と
して、大当たり状態に導くための遊技状態をスタートさ
せる目的で用いられる始動入賞装置510と、大当たり
状態とは無関係に一対の羽根部材10,10の第一の開
口態様及び第二の開口態様への変位に応じて賞球の払い
出しを行なう特定入賞装置550とが配設されている。
ただし、第一の開口態様とは、一対の羽根部材10,1
0間に形成される隙間を遊技球Bの入賞口(後述する始
動入賞口517又は特定入賞口557を指す)としたと
き、遊技球Bが1球ごとに進入できるように開口する入
賞口の開口態様をいい、第二の開口態様とは、第一の開
口態様よりも広く開口する開口態様をいう。なお、本実
施例においては、入賞装置としていわゆるチューリップ
とも称される可変入賞装置を具体的な対象として説明す
るが、これに限定されない。
【0034】この遊技機100には、遊技盤101の盤
面101aのほぼ中央に複数(例えば3個)の特別図柄
表示部501(可変表示部)を備えた特別図柄変動表示
装置500(可変表示装置)が配設される。その下方に
は、第一及び第二の開口態様へ変位可能な一対の羽根部
材10,10の間に形成される始動入賞口517への入
球により特別図柄表示部501の作動をスタートさせる
始動入賞装置510が配設される。さらにその下方に
は、特別図柄表示部501が所定の図柄に揃ったとき
(例えば、777)に開く入賞扉521を有する大入賞
装置520が配設されている。
【0035】また、特別図柄変動表示装置500の左斜
め下方には、普通入賞口537への入球(通過)によ
り、特別図柄変動表示装置500の中央上部に設置され
所定の図柄(例えば〇×等)を変動表示する普通図柄表
示部541(普通図柄表示装置540の一部を構成す
る)の作動をスタートさせるゲート状の普通入賞装置5
30が配置される。一方、特別図柄変動表示装置500
の右斜め下方には、特定入賞口557への入球により第
一及び第二の開口態様へ変位する一対の羽根部材10,
10を有する特定入賞装置550が配置されている。な
お、普通図柄表示装置540には、普通入賞装置530
への入球に基づく普通図柄表示部541の作動中に再び
普通入賞装置530への入球があった場合に、所定の累
積回数(例えば4回)までは後続の入球を無効にしない
旨を表示する保留表示部542(例えばランプ)が、普
通図柄表示部541の左右に振り分けて配置されてい
る。
【0036】この始動入賞装置510の始動入賞口51
7の直下に始動入賞スイッチ515、普通入賞装置53
0の普通入賞口537の直下に普通入賞スイッチ53
5、特定入賞装置550の特定入賞口557の直下に特
定入賞スイッチ555がそれぞれ設置されている。一
方、大入賞装置520はその入賞扉521の内部が特定
領域522と非特定領域524とに区切られ、特定領域
522には第一スイッチ523、非特定領域524には
第二スイッチ525が各々設置されている。
【0037】図9に示すように、遊技盤101の裏面に
は、メインCPU,RAM,ROM及びI/Oポート等
を有する主制御基板600が設けられ、この主制御基板
600には始動入賞スイッチ515、普通入賞スイッチ
535、第一スイッチ523、第二スイッチ525、特
定入賞スイッチ555及びタッチスイッチ715からの
信号等が入力される。
【0038】一方、サブCPU,RAM,ROM及びI
/Oポート等を有する特別図柄制御基板610が設けら
れ、主制御基板600から特別図柄制御基板610の特
別図柄制御部611を介して特別図柄変動表示装置50
0へ特別図柄表示制御コマンドが出力される。また、サ
ブCPU,RAM,ROM及びI/Oポート等を有する
始動入賞制御基板620が設けられ、主制御基板600
から始動入賞制御基板620のアクチュエータ制御部6
22を介して、始動入賞装置510の駆動アクチュエー
タとしてのリニアソレノイド623へアクチュエータ制
御コマンドが出力される。さらに、サブCPU,RA
M,ROM及びI/Oポート等を有する特定入賞制御基
板630が設けられ、主制御基板600から特定入賞制
御基板630のアクチュエータ制御部632を介して、
特定入賞装置550の駆動アクチュエータとしてのリニ
アソレノイド633へアクチュエータ制御コマンドが出
力される。そして、サブCPU,RAM,ROM及びI
/Oポート等を有する普通図柄制御基板640が設けら
れ、主制御基板600から普通図柄制御基板640の普
通図柄制御部641を介して普通図柄表示装置540へ
普通図柄制御コマンドが出力される。加えて、サブCP
U,RAM,ROM及びI/Oポート等を有する振動制
御基板650が設けられ、主制御基板600から振動制
御基板650のロータリーソレノイド制御部651を介
して振動装置720へ振動制御コマンドが出力される。
【0039】ここで、図8を用いて大当たり状態(特別
遊技状態)に至る遊技の流れについて概要を説明する。
普通入賞装置530の普通入賞口537に入球(ゲート
通過)して普通入賞スイッチ535を作動させると、遊
技盤101は普通入賞状態となり、普通図柄表示装置5
40の普通図柄表示部541が変動表示(例えば〇×表
示を各別に照射するランプを交互に点灯する等)した後
停止する。このとき、停止図柄が外れ(例えば×のラン
プ表示)の場合は普通入賞状態はそのまま終了するが、
停止図柄が当たり(例えば〇のランプ表示)の場合に
は、始動入賞装置510の羽根部材10が所定時間(例
えば0.5秒間)にわたり第二開口態様となって、始動
入賞口517に入球し易くなる「当たり状態」となる。
【0040】上記した「当たり状態」において、遊技球
が始動入賞装置510の始動入賞口517に入球して始
動入賞スイッチ515を作動させると、特別図柄変動表
示装置500の複数(例えば3個)の特別図柄表示部5
01が回転した後所定の順序で停止する。このとき、停
止図柄が一列状に所定の同一図柄(例えば、777)で
揃うと、「大当たり状態(特別遊技状態)」となって入
賞扉521が開き、大入賞装置520に遊技球がきわめ
て入り易い状況をもたらす。そして、大入賞装置520
に所定数(例えば10個)の入球又は所定時間(例えば
30秒間)の経過によって入賞扉521は一旦閉じられ
るが、その間に特定領域522に入球したことが第一ス
イッチ523によって検出されると、再び入賞扉521
が開いて大入賞装置520へ入球し易くする。このよう
な入賞扉521の開閉は予め決められた回数(例えば最
高16回)まで繰り返されるので、このような大当たり
状態の間に遊技者は多数の賞球を得ることができる。
【0041】ところで、図8及び図9に示す遊技機10
0においてなされる制御の内容は、例えば表1及び表2
のように表わされる。表1に示されたA〜Hの各遊技状
態の相互間において、振動装置720に備えられた揺動
アーム721に対して振動数レベルと振幅レベルと振動
強度レベルのうち少なくとも1つを変化させることによ
って振動態様の変化を生じさせている。以下、表1の記
載内容について、(1)遊技盤101の遊技状態、
(2)始動入賞装置510における羽根部材10の開口
態様、(3)振動装置720における揺動アーム721
の振動態様、に項を分けて説明する。
【0042】
【表1】
【0043】<A:待機状態> (1)遊技者が発射操作ハンドル710に触れておら
ず、タッチスイッチ715が遊技状態を検出していない
状態であり、遊技機100は客待ち状態である。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
初期状態にリセットされ、第一開口態様に維持されてい
る。 (3)遊技者が発射操作ハンドル710に触れていない
ので、振動装置720の揺動アーム721は振動させな
い。
【0044】<B:遊技開始状態> (1)遊技者が発射操作ハンドル710に触れ、タッチ
スイッチ715が遊技状態を検出した状態である。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
待機状態(A)に引き続き第一開口態様に維持されてい
る。 (3)遊技者が発射操作ハンドル710に触れたことを
タッチスイッチ715が検出したとき、振動装置720
の揺動アーム721は1回のみ振動して遊技状態になっ
たことを遊技者に報知する。このときの振幅レベルは1
(例えば0.5mm)とする。
【0045】<C:普通入賞状態> (1)ここでいう普通入賞状態とは、普通入賞装置53
0の普通入賞口537に入球(ゲート通過)した状態を
いい、このとき普通図柄表示装置540の普通図柄表示
部541が変動表示(例えば〇×表示を各別に照射する
ランプを交互に点灯)している。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
遊技開始状態(B)の場合と同様、通常第一開口態様と
なっている。 (3)振動装置720の揺動アーム721は、振動数レ
ベルが2(例えば1Hz)、振幅レベルが2(例えば1
mm)で振動する。
【0046】<D:当たり状態> (1)当たり状態とは、普通入賞状態(C)において、
普通図柄表示装置540の普通図柄表示部541が当た
りの普通図柄(例えば〇のランプ表示)で停止した状態
をいう。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
第二開口態様となって入球があったときに第一開口態様
に復帰するようにされている。ただし、第一開口態様に
復帰する条件は、第二開口態様となった後の1個以上の
入球あるいはその後の所定時間(例えば0.5秒間)の
経過である。 (3)振動装置720の揺動アーム721は、1回のみ
振動して当たり状態であることを遊技者に報知する。こ
のときの振幅レベルは3(例えば2mm)とする。
【0047】<E:可変表示状態> (1)当たり状態(D)において、遊技球が始動入賞装
置510の始動入賞口517に入球し、特別図柄変動表
示装置500の特別図柄表示部501が変動表示される
状態をいう。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
通常第一開口態様となっている。 (3)そして、遊技者に可変表示状態を他の状態と識別
できるように報知するため、振動装置720の揺動アー
ム721は、振動数レベルが2(例えば1Hz)、振幅
レベルが3(例えば2mm)で振動する。なお、リーチ
予告時には遊技者にリーチ状態(次項F参照)の到来が
近いことを確実に伝達するために、振動数レベルを3
(例えば2Hz)にすることが望ましい。
【0048】<F:リーチ状態> (1)可変表示状態(E)の特別図柄表示部501にお
いて、最後の1個を除く残りの特別図柄が揃った状態
(例えば、7?7)をいう。なお、リーチ状態における
特別遊技状態(次項G参照)の現れやすさの度合いを
「リーチの信頼度」と呼んでいる。リーチの信頼度と
は、換言すれば特別遊技状態に対する期待度とも言い表
すことができ、俗にリーチ(又は大当たり)の”熱さ”
あるいは”硬さ”と呼ぶ場合がある。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
可変表示状態(E)の場合と同様、通常第一開口態様と
なっている。 (3)そして、遊技者にリーチ状態を他の状態と識別で
きるように報知するため、振動装置720の揺動アーム
721は、振動数レベルが4(例えば3Hz)、振幅レ
ベルが4(例えば3mm)で振動する。なお、特別遊技
状態に対する期待度の大きさを遊技者に確実に伝達する
ために、リーチの信頼度が高いほど(”熱いリーチほ
ど”)振動数レベルを高く(例えばレベル5(5H
z))することが望ましい。
【0049】<G:特別遊技状態> (1)特別図柄表示部501において、停止図柄が一列
状に所定の同一図柄(例えば、777)で揃うと、上記
した特別遊技状態(大当たり状態)となる。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10は、
可変表示状態(E)及びリーチ状態(F)の場合と同
様、通常第一開口態様となっている。 (3)そして、遊技者に特別遊技状態を他の状態と識別
できるように報知するため、振動装置720の揺動アー
ム721は、振動数レベルが5(例えば5Hz)、振幅
レベルが5(例えば5mm)で振動する。BGMに合わ
せてリズム振動してもよい。
【0050】<H:確率変動状態> (1)このようにして特別遊技状態(G)となった場合
に、次の特別遊技状態(G)の発生率が高められた状態
をいう。 (2)このとき始動入賞装置510の羽根部材10の開
口態様は、以上で述べたA〜Gの各遊技状態に従うこと
とする。 (3)そして、振動装置720の揺動アーム721は、
振動数レベルを1(例えば0.5Hz)とし、振幅レベ
ルを1(例えば0.5mm)→2(例えば1mm)→3
(例えば2mm)→2→1のように増減しながら振動す
るようにする。
【0051】以上で述べたA〜Hの各遊技状態の優先順
位は、高い順にG→F→E→H→D→C→B→Aに設定
されている(表1参照)。確率変動状態(H)における
始動入賞装置510の羽根部材10の開口態様をA〜G
の各遊技状態に従属させることによって、確率変動状態
(H)の優先順位は相対的に低めになっている。したが
って、確率変動状態(H)であっても始動入賞装置51
0の羽根部材10の開口態様は当たり状態(D)や普通
入賞状態(C)に依存し、可変表示状態(E)が開始さ
れればその状態が優先する。これは、遊技状態(遊技時
間)のうちの大半を確率変動状態(H)が占めてしまう
ことによる遊技の単調さを避けて、始動入賞装置510
における羽根部材10の開口態様及び揺動アーム721
の振動態様に多様性を提供するためである。
【0052】次に、表2に示された制御内容は表1の制
御内容とは独立しており、表2単独で成立する。そし
て、表2においても、振動装置720に備えられた揺動
アーム721に対して振動数レベルと振幅レベルと振動
強度レベルのうち少なくとも1つを変化させることによ
って振動態様の変化を生じさせている。以下、表2の記
載内容について、(1)遊技盤101の遊技状態、
(2)始動入賞装置510における羽根部材10の開口
態様、(3)振動装置720における揺動アーム721
の振動態様、に項を分けて説明する。
【0053】
【表2】
【0054】<Z:特定入賞状態> (1)ここでいう特定入賞状態とは、特定入賞装置55
0の特定入賞口557に入球した状態を指している。 (2)このとき特定入賞装置550の羽根部材10は、
一旦第二開口態様となった後、次に複数個(例えば3
個)の入球があったときに第一開口態様に復帰するよう
にされている。ただし、第一開口態様に復帰する条件
は、第二開口態様となった後の1個の入球でもよく、あ
るいは第二開口態様後の所定時間(例えば15秒間)が
経過したときであってもよい。 (3)そして、特定入賞装置550の羽根部材10が第
二開口態様となるよりも前から、振動装置720におけ
る揺動アーム721を振動させることができる。この場
合、入球の都度1回のみ振幅レベル2(例えば1mm)
にて振動させてもよい。
【0055】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく
改良を適宜付加することができる。
【0056】例えば、本発明を構成するロータリーソレ
ノイドとして、自己保持型や復帰型の他に平衡型を用い
てもよい。その際、図4又は図6において、(1)両磁
極片部材837,822が残留磁気の比較的小なる軟磁
性材料で構成され、残留磁気と永久磁石812の磁気と
の磁力的な釣り合いが図られている場合、又は(2)ス
トッパ722(揺動規制部材;図2参照)により位置規
制が施されている場合、に平衡型を実現しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を適用した遊技機用発射操作装
置の一例を示す平面図、(b)は(a)のA−A1−A2
−A3−A4−A断面図。
【図2】図1(b)のB方向から見た振動装置の配置
図。
【図3】ロータリーソレノイドと揺動アームとの取付構
造を示す斜視図。
【図4】図3の分解斜視図。
【図5】回動部材の変位について概念的に説明する説明
図。
【図6】図4の変形例を示す分解斜視図。
【図7】図1(b)の遊技機用発射操作装置の変形例を
示す断面図。
【図8】本発明を適用した遊技機用発射操作装置を備え
た遊技機の一例を示す正面図。
【図9】図8の遊技機のブロック図。
【図10】遊技機への遊技機用発射操作装置及び電動式
発射機構の取付状態を示す説明図。
【符号の説明】
100 遊技機 101 遊技盤 700 遊技機用発射操作装置 710 発射操作ハンドル 711 操作部 712 ハンドル本体部 713 ハンドルキャップ部 720 振動装置(振動発生手段) 721 揺動アーム 722 ストッパ(揺動規制部材) 722a,722b 当接部 800 ロータリーソレノイド 810 回動部材(第一部材、内側部材) 812 永久磁石 815 コイル 837,822 磁極片部材 O1 発射操作ハンドルの回転軸線 O2 回動部材の回動軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新留 浩 愛知県名古屋市名東区牧の里3丁目803番 地 日本ぱちんこ部品株式会社内 Fターム(参考) 2C088 BA39 DA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生手段を発射操作ハンドルの内部
    に備える遊技機用発射操作装置であって、 前記振動発生手段は、 永久磁石を有する第一部材と、コイルにより励磁される
    磁極片部材を有する第二部材とのうち、一方を回動軸線
    周りに回動する回動部材とし他方を前記発射操作ハンド
    ルへ固定される固定部材とするロータリーソレノイド
    と、 前記回動部材の回動軸線に直交状に取り付けた揺動アー
    ムと、 前記発射操作ハンドルの回転軸線と直交する面内であっ
    て、前記揺動アームの回動軌跡内に一対の当接部を有す
    る揺動規制部材と、 を備え、 前記揺動アームが前記揺動規制部材に当接することによ
    り機械的振動を発生することを特徴とする遊技機用発射
    操作装置。
  2. 【請求項2】 振動発生手段を発射操作ハンドルの内部
    に備える遊技機用発射操作装置であって、 前記振動発生手段は、 永久磁石を有する第一部材と、コイルにより励磁される
    磁極片部材を有する第二部材とのうち、一方を回動軸線
    周りに回動する回動部材とし他方を前記発射操作ハンド
    ルへ固定される固定部材とするロータリーソレノイド
    と、 前記回動部材の回動軸線に直交状に取り付けた揺動アー
    ムと、 前記発射操作ハンドルの回転軸線と直交する面内であっ
    て、前記揺動アームの回動軌跡内に一対の当接部を有す
    る揺動規制部材と、 を備え、 前記揺動アームが前記揺動規制部材に当接することによ
    り機械的振動を発生するとともに、遊技盤の遊技状態の
    変化に対応して、前記揺動アームの振動態様を変化させ
    ることを特徴とする遊技機用発射操作装置。
  3. 【請求項3】 前記発射操作ハンドルの回転軸線と前記
    回動部材の回動軸線とがほぼ直交する請求項1又は2に
    記載の遊技機用発射操作装置。
  4. 【請求項4】 前記発射操作ハンドルの回転軸線と前記
    回動部材の回動軸線とがほぼ平行である請求項1又は2
    に記載の遊技機用発射操作装置。
  5. 【請求項5】 前記振動発生手段が前記発射操作ハンド
    ルのハンドル本体部に取り付けられている請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載の遊技機用発射操作装置。
  6. 【請求項6】 前記振動発生手段が前記発射操作ハンド
    ルのハンドルキャップ部に取り付けられている請求項1
    ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用発射操作装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の遊技機用発射操作装置を備えたことを特徴とする遊技
    機。
JP2001375468A 2001-12-10 2001-12-10 遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機 Pending JP2003175170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001375468A JP2003175170A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001375468A JP2003175170A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003175170A true JP2003175170A (ja) 2003-06-24

Family

ID=19183845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001375468A Pending JP2003175170A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003175170A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050037A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Samii Kk 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050037A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Samii Kk 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4332546B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003190401A (ja) 遊技機
JP4274552B2 (ja) 遊技機
JP2003320114A (ja) 遊技機
JP2008245846A (ja) 遊技機
JP2009279297A (ja) 遊技機
JP3142776B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2008245845A (ja) 遊技演出ユニット及び遊技機
JP4478976B2 (ja) 遊技機の可動装置
JP2003164577A (ja) 弾球遊技機
JP2003175170A (ja) 遊技機用発射操作装置及びそれを用いた遊技機
JP2004113493A (ja) 遊技機
JP4478975B2 (ja) 遊技機の可動装置
JP5136445B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5052977B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2007037691A (ja) 入賞装置
JP5379597B2 (ja) 遊技機
JP4341898B2 (ja) 遊技機
JP4386416B2 (ja) 遊技機
JP4390242B2 (ja) 遊技機用役物及びそれを用いた遊技機
JP2006181050A (ja) 弾球遊技機
JP3899357B2 (ja) 遊戯機器に於けるゲート装置
JP2006263132A (ja) 弾球遊技機
JP2011045669A (ja) パチンコ発射装置及びそのパチンコ発射装置を備えた遊技機
JP2003310892A (ja) パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071030

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080306