JP2003175002A - 画像撮影装置 - Google Patents

画像撮影装置

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JP2003175002A
JP2003175002A JP2001376825A JP2001376825A JP2003175002A JP 2003175002 A JP2003175002 A JP 2003175002A JP 2001376825 A JP2001376825 A JP 2001376825A JP 2001376825 A JP2001376825 A JP 2001376825A JP 2003175002 A JP2003175002 A JP 2003175002A
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light
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JP2001376825A
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Takaomi Sekiya
尊臣 関谷
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Original Assignee
Pentax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の被写体について各リレーレンズを介し
て撮影されて観察者に提示される画像の明るさを揃える
ことできる画像撮影装置を、提供する。 【解決手段】内視鏡装置は、硬性内視鏡10内部の対物
光学系からの被写体光を、一部反射するとともに一部透
過する反射/透過率可変フィルタ21によって、分割す
る。そして、対物光学系によって形成された像は、分割
された被写体の各光路上において、広角用リレーレンズ
23によって広角撮影用CCD25の撮像面上にリレー
されるとともに、ズームレンズからなる拡大用リレーレ
ンズ26によって拡大撮影用CCD28の撮像面上にリ
レーされる。コントロールユニットは、両CCDの撮像
面の受光量が同じになるように、反射/透過率可変フィ
ルタ21による分割率を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通の対物光学系
により形成された像を互いに倍率が異なる2系統のリレ
ー光学系によって夫々リレーし、各リレー光学系によっ
てリレーされた像を別々の画像記録媒体に撮影する画像
撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、医療に用いられる一部の内視鏡
装置や監視カメラには、一つの対物光学系によって形成
された物体の一次像(実像又は虚像)を、比較的倍率が
低く且つ視野が広いリレーレンズ(以下、「広角用リレ
ーレンズ」という)によってリレーして、第1の画像記
録媒体(一般的には、撮像素子)にて撮影する一方、前
記一次像における前記第1の画像記録媒体によって撮影
された範囲の更に一部を比較的倍率が高い(即ち、視野
が狭い)リレーレンズ(以下、「拡大用リレーレンズ」
という)によってリレーして、第2の画像記録媒体(一
般的には、撮像素子)にて撮影する画像記録装置が、組
み込まれている。
【0003】このような画像記録装置を利用すると、観
察者は、第2の画像記録媒体によって撮影された画像に
より、主要被写体自体を詳細に観察することができると
ともに、第1の画像記録媒体によって撮影された画像に
より、前記主要被写体の周囲に対する相対関係を認識す
ることができる。更に、拡大用リレーレンズによって第
2の画像記録媒体にリレーされる範囲を任意にシフトす
る機構が組み込まれていれば、観察者は、第1の画像記
録媒体によって撮影された画像内において拡大して観察
すべき主要被写体を探して、その主要被写体を第2の画
像記録媒体に撮影させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た画像記録装置の構造は、対物光学系による一次像中に
おける広角用リレーレンズを介して第1の画像記録媒体
にリレーされる範囲のうち、更に一部を、拡大用リレー
レンズによって拡大して第2の画像記録媒体によって切
り出すものである。夫々の画像記録媒体が受光する光量
は、他の条件を互いに同一とすれば、その画像記録媒体
に像をリレーするリレーレンズの倍率に依存する。従っ
て、拡大用リレーレンズによってリレーされた像を撮影
する第2の画像記録媒体の受光量は、広角用リレーレン
ズによってリレーされた像を撮影する第1の画像記録媒
体の受光量よりも少なくなる。具体的には、各リレーレ
ンズによってリレーされて各画像記録媒体によって撮影
される像の光量は、他の条件が同じであれば、各リレー
レンズの倍率の二乗に反比例する。従って、拡大用リレ
ーレンズの倍率が広角用リレーレンズの倍率の倍であれ
ば、第2の画像記録媒体によって受光される光量は、第
1の画像記録媒体によって受光される光量の1/4とな
る。その結果、第2の画像記録媒体によって撮影される
像は、第1の画像記録媒体によって撮影される像よりも
暗くなってしまう。
【0005】また、拡大用リレーレンズがズームレンズ
である場合には、ズーミングに従ってその倍率が変化す
るので、第2の画像記録媒体に受光される光量も変化し
てしまう。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題は、一次像を夫々リレーする
複数のリレーレンズの倍率が互いに異なり、且つ、一方
のリレーレンズの倍率が変化する場合であっても、各リ
レーレンズによって夫々リレーされて夫々に対応した画
像記録媒体に撮影されて観察者に提示される画像の明る
さを、揃えることできる画像撮影装置の、提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに構成された本発明による画像撮影装置の第1の態様
は、被写体の一次像を形成する対物光学系と、設定され
た分割比に従って、前記対物光学系からの物体光の光路
を分割する分割機構と、この分割機構によって分割され
た一方の光路上において、前記一次像の略全域をリレー
する第1リレー光学系と、この第1リレー光学系によっ
てリレーされた像中の少なくとも一部の領域を撮影する
第1画像記録媒体と、前記分割機構によって分割された
他方の光路上において、前記一次像の少なくとも一部を
リレーするズームレンズからなる第2リレー光学系と、
前記第2リレー光学系によってリレーされた像における
前記第1画像記録媒体に撮影された領域に相当する範囲
よりも狭い領域を撮影する第2画像記録媒体と、前記第
1画像記録媒体の受光量と前記第2画像記録媒体の受光
量とが略一致するように、前記分割機構の分割比を設定
する分割比制御手段とを、備えたことを特徴とする。
【0008】このように構成されると、対物光学系から
の光路を第1リレー光学系へ向かう光路と第2リレー光
学系へ向かう光路とに分割する時点で、予め、分割比制
御手段によって設定された分割比に従って分割機構が両
光路へ分割される光量に差を付ける。その結果、第1画
像記録媒体に受光される時点での光量と、第2画像記録
媒体に受光される時点での光量とが一致する。
【0009】分割比制御手段は、第2リレー光学系の倍
率を検出して、その倍率に従って分割比を設定しても良
いし、この第2リレー光学系を介して第2画像記録媒体
に受光された光量と第1リレー光学系を介して第1画像
記録媒体に受光された光量との輝度比を検出し、この輝
度比に従って分割比を設定しても良い。
【0010】分割機構は、物体光を一部反射するととも
に一部透過するフィルターを用いるものであっても良
い。この場合には、フィルタの箇所毎に物体光に対する
反射/透過率を変化させておくとともに、駆動機構によ
ってフィルタの物体光に対する位置を変化させれば良
い。このフィルタにおける反射/透過率の変化は、ステ
ップ状になっていて、一度に物体光の光路に挿入される
箇所の反射/透過率が均一であっても良いし、漸次変化
するようになっていても良い。また、分割機構は、対物
レンズの射出瞳近傍に配置された面積可変ミラーを用い
るものであっても良い。さらに、分割機構は、DMD
(マイクロミラーデバイス)を用いるものであっても良
い。
【0011】また、本発明に画像撮影装置の第2の態様
は、被写体の一次像を形成する対物光学系と、この対物
光学系からの物体光の光路を分割する分割素子と、この
分割素子によって分割された一方の光路上において、前
記一次像の略全域をリレーする第1リレー光学系と、こ
の第1リレー光学系によってリレーされた像中の少なく
とも一部の領域を撮影する第1画像記録媒体と、前記分
割素子によって分割された他方の光路上において、前記
一次像の少なくとも一部をリレーするズームレンズから
なる第2リレー光学系と、前記第2リレー光学系によっ
てリレーされた像における前記第1画像記録媒体に撮影
された領域に相当する範囲よりも狭い領域を撮影する第
2画像記録媒体と、前記分割素子から前記第1画像記録
媒体に至る前記光路上において、前記第2リレー光学系
の倍率に従って設定された減衰率にて通過光量を制限す
る通過光量制御機構とを、備えたことを特徴とする。
【0012】このように構成されると、対物光学系から
第1リレー光学系へ向かう光路と第2リレー光学系へ向
かう光路とを分割した後で、通過光量制御機構が、第2
リレー光学系の倍率に従って設定した減衰率にて第1画
像記録媒体に向かう光量を制限する。その結果、第1画
像記録媒体に受光される時点での光量と、第2画像記録
媒体に受光される時点での光量とが一致する。
【0013】通過光量制御機構は、減光フィルタを用い
るものであっても良い。この場合には、フィルタの箇所
毎に物体光に対する減衰率を変化させておくとともに、
駆動機構によってフィルタの物体光に対する位置を変化
させれば良い。このフィルタにおける減衰率の変化は、
ステップ状になっていて、一度に物体光の光路に挿入さ
れる箇所の減衰率が均一であっても良いし、漸次変化す
るようになっていても良い。
【0014】本発明において、画像記録媒体とは、銀塩
フィルム及び電子撮像デバイスを含む。電子撮像デバイ
スとしては、CCD,CMOS等の撮像素子及び撮像管
を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0016】
【実施形態1】本発明の第1の実施形態は、本発明によ
る画像撮影装置20を内視鏡装置1に組み込んだもので
ある。図1に示されるように、第1実施形態による内視
鏡装置1は、患者の腹壁に嵌め込まれたトラカール等を
介して体腔内に挿入される硬性内視鏡10と,この硬性
内視鏡10が取り付けられる画像撮影装置20と,この
画像撮影装置20に夫々接続されたコントロールユニッ
ト30と、このコントロールユニット30に接続された
広角観察用モニタ40及び拡大観察用モニタ41とか
ら、構成されている。
【0017】硬性内視鏡10は、二重管構造の挿入部
(患者の体腔内に挿入される部分)10a及び当該挿入
部10aの基端に設けられた操作部10bから、構成さ
れている。挿入部10aにおける内側の筒の内部には、
体腔内の像を形成してリレーするための対物光学系が、
収容されている。この対物光学系は、対物レンズ群11
と複数のリレーレンズ12とから構成されている。対物
レンズ群11は、広い範囲(例えば、120°以上の画
角)の視野の像を形成可能なレトロフォーカス型の対物
レンズとして、構成されている。この対物レンズ群11
により形成される体腔内部の像は、各リレーレンズ12
により順次リレーされ、最終的に、この硬性内視鏡10
の操作部10bの後方(即ち、画像撮影装置20の内
部)の像面12iに結像する。また、挿入部10aにお
ける内外の管同士の間に形成された環状の空間には、そ
の全長に亘って、撮影対象としての体腔内に照明光を伝
えるためのライトガイド(ファイババンドル)13が充
填されている。このライトガイド13の基端側は、操作
部10b内において束ねられ、その側壁を通じて外部へ
引き出され、図示せぬ光源装置に接続されている。従っ
て、この光源装置において発生した照明光が、ライトガ
イド13によって導光されて、挿入部10aの先端面か
ら体腔内に照射されるのである。
【0018】画像撮影装置20は、その内部に、対物光
学系(リレーレンズ12)の光軸Axを分割する反射/透
過率可変フィルタ21と、対物光学系からの光束(物体
光)が反射/透過率可変フィルタ21によって反射され
ることによって分割された一方の光軸Ax1を反射/透過
率可変フィルタ21と共にクランク状に折り曲げる反射
鏡22と、この反射鏡22によって折り曲げられた光軸
Ax1と、同軸に配置された比較的倍率の低いリレーレン
ズ(広角用リレーレンズ)23と、この広角用リレーレ
ンズ23によって再結像された像を撮影する広角撮影用
CCD25と、物体光が反射/透過率可変フィルタ21
を透過することによって分割された他方の光軸Ax2をシ
フトさせる機能を持った視野シフトプリズム24と、視
野シフトプリズム24を通り抜けた光軸Ax2がその入射
瞳を通過するように当該光軸Ax2と平行に配置された比
較的倍率の高いリレーレンズ(拡大用リレーレンズ)2
6と、この拡大用リレーレンズ26によって再結像され
た像を撮影する拡大撮影用CCD28とを、備えてい
る。
【0019】反射/透過率可変フィルタ(部分反射鏡)
21は、全体として円板形状を有しているとともに、図
2に示すように、中心角が60度である6つの扇形領域
に区分されている。そして、時計回りに透過率が大きく
なるように(反射率が小さくなるように)、これら各扇
形領域に、個別の反射/透過率が設定されている。具体
的には、6つの扇形領域には、時計回りに、50:5
0,45:55,40:60,35:65,30:7
0,25:75の反射/透過率(分割比)が設定されて
いる。この反射/透過率可変フィルタ21は、画像撮影
装置20に取り付けられた硬性内視鏡10の後方に、そ
の対物光学系(リレーレンズ12)の光軸Axに対して4
5度傾いた状態で、且つ、対物光の光路の全域が一つの
扇形領域を貫くように光軸Axに対してオフセットした状
態で、配置されている。さらに、この反射/透過率可変
フィルタ21は、その中心に駆動軸が直結されたフィル
タ駆動モータ(駆動機構)29によって回転駆動され、
任意の扇形領域を物体光の光路へ挿入することができ
る。これら反射/透過率可変フィルタ21及びフィルタ
駆動モータ29が、分割機構に相当する。
【0020】上述した広角用リレーレンズ(第1リレー
レンズ)23は、対物光学系によって像面12iに形成
された像(一次像)全体を、広角撮影用CCD25の撮
像面内に再結像させる。
【0021】この広角撮影用CCD(第1画像記録媒
体)25は、その撮像面にカラーモザイクフィルタ(色
分解光学系)が被せられた単板式カラーCCDである。
従って、この広角撮影用CCD25は、対物光学系によ
って形成された像全体をカラー撮影することができる。
【0022】視野シフトプリズム24は、図3の拡大斜
視図に示されるように、第2型ポロプリズムであり、1
個の直角プリズム242と,その直角プリズム242の
約半分の大きさの二個の直角プリズム241,243と
から、組み上げられている。このうちの直角プリズム2
41は、物体光が反射/透過率可変フィルタ21を透過
することによって分割された他方の光軸Ax2上に、その
光軸Ax2に対して入射面が直交するとともに反射面24
1aが45度傾いた状態で、配置されている。そして、
反射面241aによって直角に折り曲げられた光軸Ax2
は、直角プリズム242に対して、Y方向(図3におけ
る上下方向,図1における紙面に直交する方向)から進
入する。この光軸Ax2は、直角プリズム242内におい
て、Z方向(分割前における対物光学系の光軸Axと平行
な方向)を向いた稜線を介して直角に接する一対の反射
面242a,242bによって、XY平面(Z方向に直
交する面)に沿って180度反転された後、直角プリズ
ム243に対し、Y方向から進入する。この光軸Ax2
は、直角プリズム243内において、反射面241aに
対して直交する方向を向いた反射面243aによって、
分割前における対物光学系の光軸Axと平行な方向へ、折
り曲げられる。なお、視野シフトプリズム24が所定の
初期位置にある時には、この光軸Ax2は、拡大用リレー
レンズ26の光軸に対して同軸となり、拡大撮影用CC
D28の撮像面の中心に達する。
【0023】拡大用リレーレンズ(第2リレーレンズ)
26は、対物光学系によって像面12iに形成された像
(一次像)を、広角用リレーレンズ23よりも大きい倍
率にて、拡大撮影用CCD28の撮像面を含む面内に再
結像させる。この拡大用リレーレンズ26は、物体側か
ら順に、第1レンズ群26a,第2レンズ群26b,第
3レンズ群26cから構成される3群ズームレンズであ
り、第1レンズ群26aが固定されており、第2レンズ
群26b及び第3レンズ群26cが光軸に沿って移動す
ることにより、全体としての焦点距離(倍率)を変化さ
せることができる。これら第2レンズ群26b及び第3
レンズ群26cは、ズーム鏡筒26によって、光軸に沿
って移動可能に保持されている。このズーム鏡筒26を
構成する図示せぬカム環が光軸周りに回転することによ
り、カム環に形成されている各カム溝に係合したカムフ
ォロワを一体に有するこれら第2レンズ群26b及び第
3レンズ群26cが、光軸方向に移動される。これによ
り、第2再結像光学系26の倍率は、任意に調整され
る。このカム環は、ズームレンズ駆動モータ52によっ
て、回転駆動される。
【0024】拡大撮影用CCD(第2画像記録媒体)2
8も、その撮像面にカラーモザイクフィルタ(色分解光
学系)が被せられた単板式カラーCCDである。従っ
て、このリレーレンズ23によって拡大されて再結像さ
れた像のうち、拡大撮影用CCD28の撮像面と重なっ
ている部分のみが、この拡大撮影用CCD28によって
カラー撮影される。この拡大撮影用CCD28と広角撮
影用CCD25とは、互いに同じ特性を有している。
【0025】ところで、上述した視野シフトプリズム2
4は、一対のモータ27,27によってX方向(Y方向
及びZ方向に夫々直交する方向,図1における上下方
向)及びY方向に夫々スライドする図示せぬXYステー
ジ27により、XY面内で移動可能に保持されている。
このXYステージ27によって視野シフトプリズム24
がXY平面内でシフトされると、反射/透過率可変フィ
ルタ21を通過した光軸Ax2は、拡大用リレーレンズ2
6の光軸に対してシフトされる。その結果、拡大撮影用
CCD28の撮像面を含む平面上に拡大用リレーレンズ
26によって形成される像は、当該撮像面に対してシフ
トされることになる。従って、視野シフトプリズム24
が各モータ27,27によってXY平面内で任意に移動
されることにより、対物光学系によって像面12iに形
成された像(一次像)内において、広角撮影用CCD2
8によって撮影される範囲が、移動するのである。
【0026】次に、コントロールユニット30の構成を
説明する。図3は、このコントロールユニット30の回
路構成を示すブロック図である。この図3から明らかな
ように、このコントロールユニット30は、広角撮影用
CCD25に接続された増幅回路31と、この増幅回路
31に接続されたプロセス回路32と、このプロセス回
路32に接続されたカラーマトリックス回路33と、こ
のカラーマトリックス回路33及び広角用CCD撮影用
25に接続されたタイムジェネレーター34と、拡大撮
影用CCD28に接続された増幅回路35と、この増幅
回路35に接続されたプロセス回路36と、このプロセ
ス回路36に接続されたカラーマトリックス回路37
と、このカラーマトリックス回路37及び広角用CCD
28に接続されたタイムジェネレーター38と、上記各
視野シフトプリズム27,27,ズムレンズ駆動モータ
52及びフィルタ駆動モータ29に接続されたコントロ
ーラ部39と、このコントローラ部に接続されたメモリ
53から、構成されている。
【0027】コントローラ部39は、図示せぬ入力スイ
ッチを通じて操作者によって入力された操作信号に従っ
て、上記各モータ27,27に駆動電流を供給すること
によって、視野シフトプリズム24を、その操作信号に
応じた位置へ移動させる。なお、この移動の間中、コン
トローラ部39は、図示せぬXYステージの各ステージ
に夫々取り付けられたエンコーダからの位置検出信号を
受信して、視野シフトプリズム24の現在位置を認識す
る。また、コントローラ部39は、図示せぬ入力スイッ
チを通じて操作者によって入力された操作信号に従っ
て、上記ズームレンズ駆動モータ52に駆動電流を供給
することによって、拡大用リレーレンズ26の倍率を変
化させる。なお、この移動の間中、コントローラ部39
は、図示せぬカム環に取り付けられたエンコーダからの
位置検出信号を受信して、拡大用リレーレンズ26の現
在の倍率を認識する。
【0028】さらに、コントローラ部39は、上記エン
コーダからの位置検出信号に基づいて認識される拡大用
リレーレンズ26の現在の倍率に従って、反射/透過率
可変フィルタ21におけるその倍率に対応した扇形領域
を被写体光の光路に挿入させるようにフィルタ駆動モー
タ29を回転させる機能をも、有している(分割比制御
手段に相当)。この回転の間中、コントローラ部39
は、反射/透過率可変フィルタ21に取り付けられたエ
ンコーダからの回転位置検出信号を受信して、反射/透
過率可変フィルタ21の現在の回転位置を認識する。メ
モリ53には、拡大用リレーレンズ26が取り得るあら
ゆる倍率(エンコーダからの位置検出信号によって識別
されるステップ毎の倍率)に対応付けて、その倍率にお
いて両CCD25,28に受光される光量を等しくする
ための反射/透過率が、テーブル形式で記載されてい
る。コントローラ部39は、現在の倍率に応じた反射/
透過率をこのメモリ53から読み出し、その反射/透過
率が設定された扇形領域を被写体光の走路に挿入するよ
うに、エンコーダからの回転位置検出信号を利用して、
フィルタ駆動モータ29を回転させる。
【0029】各タイムジェネレータ34,38は、夫々
に接続されたCCD25,28に対して、各画素に蓄積
されていた電荷を転送させるタイミング信号(転送信
号)を供給する。これととともに、各タイムジェネレー
タ34,38は、各CCD25,28に供給しているタ
イミング信号に同期させて、同期信号(垂直同期信号)
を、夫々に接続されているカラーマトリックス回路3
3,37へ供給する。
【0030】各増幅回路31,35は、夫々に接続され
たCCD25,28から転送されて来た電荷を、自己に
固有に設定された増幅率にて一律に増幅して、RGBカ
ラー画像信号として出力する。本実施形態においては、
これら両増幅回路31,35は互いに全く同じ特性(増
幅率を含む)を有している。
【0031】各プロセス回路32,36は、各々に接続
された増幅回路31,35から出力されたアナログ画像
信号に対して、暗電流成分除去,γ補正,ホワイトバラ
ンス調整,等の処理を施した後に、カラーマトリックス
回路33へ出力する。
【0032】各マトリックス回路33,37は、各々に
接続されたプロセス回路32から受信したRGBカラー
画像信号における各画素毎のR(赤),G(緑)及びB
(青)の各輝度値に対してマトリックス演算を施すこと
により、YIQカラー画像信号に変換する。
【0033】このように、コントロールユニット30内
において、広角撮影用CCD25から転送された電荷
と、拡大撮影用CCD28から転送された電荷とは、夫
々に対応して備えられた回路により、互いに独立して処
理される。そして、広角撮影用CCD25から転送され
た電荷を処理する回路に繋がるカラーマトリックス回路
33から出力されたYIQカラー画像信号は、広角観察
用モニタ40に入力される。一方、拡大撮影用CCD2
8から転送された電荷を処理する回路に繋がるカラーマ
トリックス回路37から出力されたYIQカラー画像信
号は、拡大観察用モニタ41に入力される。従って、広
角観察用モニタ40には、広角撮影用CCD25によっ
て撮影された画像(対物光学系12によって像面12i
に形成された像の全体を含む画像)が表示され、拡大観
察用モニタ41には、拡大撮影用CCD28によって撮
影された画像(広角観察用モニタ40に表示された画像
の一部を拡大した画像)が表示される。図1に示された
例においては、広角観察用モニタ40に表示された画像
中の矩形枠Mで囲まれた領域が、拡大されて、拡大観察
用モニタ41に表示されている。
【0034】以上のように構成された内視鏡装置におい
て、単位時間当たりに各CCD25,28によって夫々
受光される光量は、反射/透過率可変フィルタ21にお
ける反射/透過率が50:50に設定された扇形領域が
被写体光の光路に挿入された場合には、両リレーレンズ
23,26に対する入射側のFナンバーが互いに等しけ
れば、各リレーレンズ23,26の倍率の自乗に反比例
する。従って、例えば、拡大用リレーレンズ26の倍率
が広角用リレーレンズ23の倍率の1.4倍となってい
れば、拡大撮影用CCD28に受光される光量は、広角
撮影用CCD25に受光される光量の約1/2となる。
この光量差を補正して最終的に各モニタ40,41へ向
けて出力される信号のレベルを互いに同レベルにするよ
うに、コントロールユニット30中のコントローラ部3
9は、反射/透過率可変フィルタ21における反射/透
過率が35:65に設定された扇形領域が被写体光の光
路に挿入されるように、フィルタ駆動モータ29を制御
する。実際には、像面12iから広角用リレーレンズ2
3の入射瞳までの光路長と像面12iから拡大用リレー
レンズ26の入射瞳までの光路長とは相違しており、し
かも両リレーレンズ23,26の入射瞳径も互いに異な
るであろうから、両リレーレンズ23,26に対する入
射側のFナンバーも互いに相違することが一般的であ
る。従って、反射/透過率可変フィルタ21による反射
/透過率が、丁度1:2とはならない。さらに、操作者
の望む拡大率に応じて、拡大用リレーレンズ26の倍率
が変化するので、それに依って生じる光量差を打ち消す
のに最適な反射/透過率が設定された扇形領域が、被写
体光の光路に挿入される。これにより、両モニタ40,
41には、同じ明るさで画像が表示されるのである。
【0035】なお、本実施形態1において、反射/透過
率可変フィルタ21に設定される反射/透過率を、中心
角が60度づつの扇形領域毎に変化させる代わりに、時
計方向に漸次変化させても良い。但し、このように反射
/透過率可変フィルタ21の反射/透過率を変化させる
場合には、この反射/透過率可変フィルタ21を、像面
12iからできるだけ遠ざける必要がある。
【0036】
【実施形態2】本発明の第2実施形態は、上述した第1
実施形態と同様に、本発明による画像撮影装置を内視鏡
システムに適用したものである。但し、本第2実施形態
は、上述した第1実施形態と比較して、被写体光を分割
する比率を可変とするのではなく、被写体光を分割する
比率を1:1とする代わりに、分割してから広角撮影用
CCD25に至る光路上に濃度可変フィルタ57を設け
たことを特徴とする。
【0037】図5は、この第2実施形態の構造を示す概
略構成図である。図5に示すように、この第2実施形態
における画像撮影装置20は、その内部に、対物光学系
(リレーレンズ12)の光軸Axを分割する機能及び分割
された一方の光軸をシフトさせる機能を併せ持った視野
シフトプリズム54と、この視野シフトプリズム54に
よって分割された一方の光軸Ax1をクランク状に折り曲
げるための一対の反射鏡55,56と、これら一対の反
射鏡55,56によって折り曲げられた光軸Ax1と同軸
に配置された比較的倍率の低いリレーレンズ(広角用リ
レーレンズ)23と、この広角用リレーレンズ23によ
って再結像された像を撮影する広角撮影用CCD25
と、視野シフトプリズム54によって分割された他方の
光軸Ax2がその入射瞳を通過するように当該光軸と平行
に配置された比較的倍率の高いリレーレンズ(拡大用リ
レーレンズ)26と、この拡大用リレーレンズ26によ
って再結像された像を撮影する拡大撮影用CCD28と
を、備えている。
【0038】視野シフトプリズム54は、図6の拡大斜
視図に示されるように、図3に示す第1実施形態の視野
シフトプリズム24における直角プリズム241を、こ
の直角プリズム241とほぼ同じ大きさの二つの直角プ
リズムを組み合わせた大きさのビームスプリッター(分
割素子)541に置き換えたものである。なお、ビーム
スプリッター541を構成する2つの直角プリズムのう
ちの一方の直角プリズムの斜面には、可視光を50%の
反射率で反射させる金属薄膜が蒸着されており、ビーム
スプリッター541は、その直角プリズムともう一方の
直角プリズムの斜面同士を貼り合わせることによって直
方体として形成されている。従って、ビームスプリッタ
ー541内の接合面541aでは、入射される光束(物
体光)の一部が反射するとともに、残りの光束が透過す
る(即ち、対物光学系の光軸Axが、接合面541aを通
過する光軸Ax1と直角に折り曲げられる光軸Ax2とに、
分割される)。
【0039】このビームスプリッター541は、画像撮
影装置20に取り付けられた硬性内視鏡10の後方に配
置されている。そして、その接合面541aによって直
角に折り曲げられた光軸Ax2は、直角プリズム542に
対して、Y方向(図2における上下方向,図5における
紙面に直交する方向)から進入し、この直角プリズム5
42内において、Z方向を向いた稜線を介して直角に接
する一対の反射面542a,542bによってXY平面
(Z方向に直交する面)に沿って180度反転された
後、直角プリズム543に対し、Y方向から進入し、直
角プリズム243内において、接合面541aに対して
直交する方向を向いた反射面543aによって、分割前
における対物光学系の光軸Axと平行な方向へ、折り曲げ
られる。なお、視野シフトプリズム54が所定の初期位
置にある時には、この光軸Ax2は、拡大用リレーレンズ
26の光軸と同軸に配置され、拡大撮影用CCD28の
撮像面の中心に達する。
【0040】一方、接合面541aを通過した光軸Ax1
上には、上述した反射鏡55が配置されている。従っ
て、ビームスプリッター541の位置如何に拘わらず、
接合面541aを通過した光軸Ax1は、各反射鏡55,
56によってクランク状に折り曲げられた後、広角用リ
レーレンズ23を同軸に通過し、広角撮影用CCD25
の中心に達する。
【0041】これら反射鏡56と広角用リレーレンズ2
3との間に配置された濃度可変フィルタ(減光フィル
タ)57は、全体として円板形状を有しているととも
に、図7に示すように、中心角が60度である6つの扇
形領域に区分されている。そして、時計回りに透過率が
大きくなるように(反射率が小さくなるように)、これ
ら各扇形領域に、個別の反射/透過率が設定されてい
る。具体的には、6つの扇形領域には、時計回りに、1
00%,75%,50%,35%,25%,18%の透
過率が夫々設定されている。この濃度可変フィルタ57
は、光軸Ax1に直交し、且つ、対物光の光路の全域が一
つの扇形領域を貫くように光軸Ax1に対してオフセット
した状態で、配置されている。さらに、この濃度可変フ
ィルタ57は、その中心に駆動軸が直結されたフィルタ
駆動モータ(駆動装置)58によって回転駆動され、任
意の扇形領域を物体光の光路へ挿入することができる。
これら濃度可変フィルタ57及びフィルタ駆動モータ5
8が、通過光量制御機構に相当する。
【0042】このフィルタ駆動モータ58は、コントロ
ールユニット30によって、その駆動電流を供給され
る。図8は、このコントロールユニット30の回路構成
を示すブロック図である。この図8に示されるコントロ
ーラ部39は、反射/透過率可変フィルタ21を回転さ
せる機能を除いて、上述した第1実施形態のものと同じ
機能を有する。
【0043】さらに、コントローラ部39は、上記エン
コーダからの位置検出信号に基づいて認識される拡大用
リレーレンズ26の現在の倍率に従って、その倍率に対
応した濃度可変フィルタ57の扇形領域を被写体光の光
路に挿入させるようにフィルタ駆動モータ59を回転さ
せる機能をも、有している(通過光量制御機構)。な
お、この回転の間中、コントローラ部39は、濃度可変
フィルタ57に取り付けられたエンコーダからの回転位
置検出信号を受信して、濃度可変フィルタ57の現在の
回転位置を認識する。メモリ53には、拡大用リレーレ
ンズ26が取り得るあらゆる倍率(エンコーダからの位
置検出信号によって識別されるステップ毎の倍率)に対
応付けて、その倍率において拡大撮影CCD28に受光
される光量に対して、広角撮影CCD25に受光される
光量を等しくするための透過率(減衰率)が、テーブル
形式で記載されている。コントローラ部39は、現在の
倍率に応じた透過率をこのメモリ53から読み出し、そ
の透過率が設定された扇形領域を被写体光の走路に挿入
するように、エンコーダからの回転位置検出信号を利用
して、フィルタ駆動モータ59を回転させる。
【0044】以上のように構成された内視鏡装置では、
第1実施形態において被写体光の分割比率を変化させる
のに代えて、広角撮影用CCD25によって受光される
光量を、濃度可変フィルタ57によって、拡大撮影CC
D28によって受光される光量にまで減衰させる。ま
た、操作者の望む拡大率に応じて、拡大用リレーレンズ
26の倍率が変化するので、それに依って生じる光量差
を打ち消すのに最適な透過率が設定された扇形領域が、
被写体光の光路に挿入される。これにより、両モニタ4
0,41には、同じ明るさで画像が表示されるのであ
る。
【0045】本第2実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0046】なお、本実施形態2において、濃度可変フ
ィルタ57に設定された透過率を、中心角が60度づつ
の扇形領域毎に変化させる代わりに、時計方向に漸次変
化するように設定しても良い。但し、このように濃度可
変フィルタ57の透過率を変化させる場合には、この濃
度可変フィルタ57を、拡大用リレーレンズ23の入射
瞳に近づけることが望ましい。
【0047】
【実施形態3】本発明の第3実施形態は、上述した第1
実施形態と同様に、本発明による画像撮影装置を内視鏡
システムに適用したものである。但し、本第3実施形態
は、上述した第1実施形態と比較して、反射/透過率可
変フィルタ21における被写体の光路に挿入すべき扇型
領域の反射/透過率をコントローラ部39が設定する方
式のみが異なり、他の部分が共通となっている。
【0048】図9に示すように、本実施形態において
は、反射/透過率可変フィルタ21の各扇形フィルタの
うち、反射/透過率が50:50に設定されているもの
には識別記号F1が、反射/透過率が45:55に設定
されているものには識別記号F2が、反射/透過率が4
0:60に設定されているものには識別記号F3が、反
射/透過率が35:65に設定されているものには識別
記号F4が、反射/透過率が30:70に設定されてい
るものには識別記号F5が、反射/透過率が25:75
に設定されているものには識別記号F6が、夫々設定さ
れている。
【0049】図10は、本第3実施形態におけるコント
ロールユニット30の回路構成を示すブロック図であ
る。この図10に示されるように、このコントロールユ
ニット30を構成するコントローラ部39は、両カラー
マトリックス回路33,37から、夫々輝度信号を受信
している。この輝度信号とは、各モニタ40に出力され
るYIQカラー画像信号に含まれるY信号である。コン
トローラ部39は、YIQカラー画像信号における各フ
レーム毎に、広角観察用モニタ40に出力されるYIQ
カラー画像信号に含まれるY信号の平均値,及び、拡大
観察用モニタ41に出力されるYIQカラー画像信号に
含まれるY信号の平均値を、夫々算出する。そして、両
者の差に基づいて、コントローラ部39は、モニタ41
へ向けて出力されるYIQカラー画像信号の輝度レベル
がモニタ40へ向けて出力されるYIQカラー画像信号
の輝度レベルと同レベルとなるような反射/透過率が設
定されている扇型領域を、被写体光の光路に挿入する。
【0050】具体的には、コントローラ部39は、メモ
リ(ROM)53内に格納されているプログラムに従っ
て、図11のフローチャートに示される光量調整処理を
実行する。この光量調整処理は、コントローラ部39が
ズームレンズ駆動モータ52を駆動させる毎に、実行さ
れる。
【0051】この光量調整処理において、最初のS01
では、コントローラ部39は、一旦、反射/透過率可変
フィルタ21におけるF1の扇形領域を、被写体光の光
路へ挿入する。
【0052】次のS02では、コントローラ部39は、
広角観察用モニタ40に出力されるYIQカラー画像信
号に含まれるY信号を1フレーム分読み込んでその平均
値Swを算出するとともに、拡大観察用モニタ41に出
力されるYIQカラー画像信号に含まれるY信号を1フ
レーム分読み込んでその平均値Stを算出する。
【0053】次のS03では、コントローラ部39は、
S1にて算出された各輝度信号平均値St,Swを、A
/D(アナログ/デジタル)変換する。なお、この変換
後における輝度信号平均値StはDtと、輝度信号平均
値SwはDwと、夫々表記される。
【0054】S04では、コントローラ部39は、Dw
とDtとの差分が所定の許容値Aを超えているか否かを
チェックする。そして、DwとDtとの差分が所定の許
容値A以内であれば、コントローラ部39は、反射/透
過率可変フィルタ21を回転させることなく、この光量
調整処理を終了する。これに対して、DwとDtとの差
分が許容値Aを越えていれば、コントローラ部39は、
処理をS05へ進める。
【0055】S05では、コントローラ部39は、Dw
とDtとの差分が、許容値Aよりも大きい閾値A1未満
であるか否かを、チェックする。そして、DwとDtと
の差分が閾値A1未満であれば、コントローラ部39
は、S11において、反射/透過率可変フィルタ21に
おけるF2の扇形領域を被写体光の光路へ挿入し、この
光量調整処理を終了する。これに対して、DwとDtと
の差分が閾値A1以上であれば、コントローラ部39
は、処理をS06へ進める。
【0056】S06では、コントローラ部39は、Dw
とDtとの差分が、閾値A1よりも大きい閾値A2未満
であるか否かを、チェックする。そして、DwとDtと
の差分が閾値A2未満であれば、コントローラ部39
は、S12において、反射/透過率可変フィルタ21に
おけるF3の扇形領域を被写体光の光路へ挿入し、この
光量調整処理を終了する。これに対して、DwとDtと
の差分が閾値A2以上であれば、コントローラ部39
は、処理をS07へ進める。
【0057】S07では、コントローラ部39は、Dw
とDtとの差分が、閾値A2よりも大きい閾値A3未満
であるか否かを、チェックする。そして、DwとDtと
の差分が閾値A3未満であれば、コントローラ部39
は、S13において、反射/透過率可変フィルタ21に
おけるF4の扇形領域を被写体光の光路へ挿入し、この
光量調整処理を終了する。これに対して、DwとDtと
の差分が閾値A3以上であれば、コントローラ部39
は、処理をS08へ進める。
【0058】S08では、コントローラ部39は、Dw
とDtとの差分が、閾値A3よりも大きい閾値A4未満
であるか否かを、チェックする。そして、DwとDtと
の差分が閾値A4未満であれば、コントローラ部39
は、S14において、反射/透過率可変フィルタ21に
おけるF5の扇形領域を被写体光の光路へ挿入し、この
光量調整処理を終了する。これに対して、DwとDtと
の差分が閾値A4以上であれば、コントローラ部39
は、S09において、反射/透過率可変フィルタ21に
おけるF6の扇形領域を被写体光の光路へ挿入し、この
光量調整処理を終了する。
【0059】以上の光量調整処理が、拡大用リレーレン
ズ26の倍率が変更される毎に実行されることにより、
広角撮影用CCD25に受光される光量を拡大撮影用C
CD28に受光される光量に近づけるのに最適な透過率
(減衰率)が決定され、反射/透過率可変フィルタ21
における当該透過率が設定されている扇形領域が、被写
体光の光路に挿入される。
【0060】本第3実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0061】
【実施形態4】本発明の第4実施形態は、本発明による
画像撮影装置を監視カメラに適用したものである。図1
2に示されるように、第4実施形態による監視カメラ
は、図1に示した第1実施形態による内視鏡装置のもの
と全く同じ構成を有する画像撮影装置20,コントロー
ルユニット30,広角観察用モニタ40及び拡大観察用
モニタ41を、含んでいる。但し、第1実施形態とは異
なり、画像撮影装置20には、構成内視鏡10の代わり
に、レンズ鏡筒60が接続されている。
【0062】このレンズ鏡筒60は、その内部に、12
0°程度の画角を有する広角レンズである対物光学系6
1を、保持している。この対物光学系61により、監視
対象空間の像が、画像撮影装置20内部の像面61a
に、形成される。
【0063】本第4実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像撮
影装置によれば、一次像を夫々リレーする複数のリレー
レンズの倍率が互いに異なり、且つ、一方のリレーレン
ズの倍率が変化する場合であっても、各リレーレンズに
よって夫々リレーされて夫々に対応した画像記録媒体に
撮影されて観察者に提示される画像の明るさを、揃える
ことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である内視鏡装置の光
学構成及び内部構成を概略的に示す説明図
【図2】 反射/透過率可変フィルタの正面図
【図3】 視野シフトプリズムの拡大斜視図
【図4】 本発明の第1実施形態におけるコントロール
ユニットの回路構成を示すブロック図
【図5】 本発明の第2実施形態である内視鏡装置の光
学構成及び内部構成を概略的に示す説明図
【図6】 視野シフトプリズムの拡大斜視図
【図7】 濃度可変フィルタの正面図
【図8】 本発明の第2実施形態におけるコントロール
ユニットの回路構成を示すブロック図
【図9】 反射/透過率可変フィルタの正面図
【図10】 本発明の第3実施形態におけるコントロー
ルユニットの回路構成を示すブロック図
【図11】 コントローラ部が実行する感度調整処理を
示すフローチャート
【図12】 本発明の第4実施形態である監視カメラの
光学構成及び内部構成を概略的に示す説明図
【符号の説明】
10 硬性内視鏡 11 対物レンズ群 12 リレーレンズ 20 画像撮影装置 21 反射/透過率可変フィルタ 23 広角用リレーレンズ 24 視野シフトプリズム 25 広角撮影用CCD 26 拡大用リレーレンズ 28 拡大撮影用CCD 30 コントロールユニット 39 コントローラ部 53 メモリ 54 視野シフトプリズム 57 濃度可変フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H04N 5/335 V 7/18 7/18 M Fターム(参考) 2H040 BA01 BA03 CA28 GA01 4C061 AA24 CC06 DD01 FF40 FF47 LL03 MM05 NN05 VV04 WW03 5C022 AA09 AC42 AC54 AC55 5C024 BX02 EX42 EX48 GY01 GY31 5C054 CC07 CH02 EA01 EA07 ED07 FE18 GB11 HA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の一次像を形成する対物光学系と、 設定された分割比に従って、前記対物光学系からの物体
    光の光路を分割する分割機構と、 この分割機構によって分割された一方の光路上におい
    て、前記一次像の略全域をリレーする第1リレー光学系
    と、 この第1リレー光学系によってリレーされた像中の少な
    くとも一部の領域を撮影する第1画像記録媒体と、 前記分割機構によって分割された他方の光路上におい
    て、前記一次像の少なくとも一部をリレーするズームレ
    ンズからなる第2リレー光学系と、 前記第2リレー光学系によってリレーされた像における
    前記第1画像記録媒体に撮影された領域に相当する範囲
    よりも狭い領域を撮影する第2画像記録媒体と、 前記第1画像記録媒体の受光量と前記第2画像記録媒体
    の受光量とが略一致するように、前記分割機構の分割比
    を設定する分割比制御手段とを備えたことを特徴とする
    画像撮影装置。
  2. 【請求項2】前記分割比制御手段は、前記第2リレー光
    学系の倍率に従って、前記分割機構による分割比を設定
    することを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。
  3. 【請求項3】前記第1画像記録媒体及び前記第2画像記
    録媒体は夫々撮像素子を含み、 前記分割比制御手段は、前記第1画像記録媒体及び前記
    第2画像記録媒体から夫々出力された画像信号同士の輝
    度比に従って、前記分割素子の分割比を設定することを
    特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。
  4. 【請求項4】前記分割機構は、その場所に依って反射光
    と透過光との比率が異なっている部分反射鏡と、この部
    分反射鏡における前記設定された分割比に応じた箇所を
    前記対物光学系からの物体光の光路中に挿入する駆動装
    置とを、含むことを特徴とする請求項3記載の画像撮影
    装置。
  5. 【請求項5】前記部分反射鏡は、その周方向に反射光と
    透過光との比率が異なっている円板であり、前記駆動装
    置は、この部分反射鏡を回転させることを特徴とする請
    求項4記載の画像撮影装置。
  6. 【請求項6】被写体の一次像を形成する対物光学系と、 この対物光学系からの物体光の光路を分割する分割素子
    と、 この分割素子によって分割された一方の光路上におい
    て、前記一次像の略全域をリレーする第1リレー光学系
    と、 この第1リレー光学系によってリレーされた像中の少な
    くとも一部の領域を撮影する第1画像記録媒体と、 前記分割素子によって分割された他方の光路上におい
    て、前記一次像の少なくとも一部をリレーするズームレ
    ンズからなる第2リレー光学系と、 前記第2リレー光学系によってリレーされた像における
    前記第1画像記録媒体に撮影された領域に相当する範囲
    よりも狭い領域を撮影する第2画像記録媒体と、 前記分割素子から前記第1画像記録媒体に至る前記光路
    上において、前記第2リレー光学系の倍率に従って設定
    された減衰率にて通過光量を制限する通過光量制御機構
    とを備えたことを特徴とする画像撮影装置。
  7. 【請求項7】前記通過光量制御機構は、その場所に依っ
    て透過率が異なっている減光フィルタと、この減光フィ
    ルタにおける前記倍率に対応した箇所を前記分割素子か
    ら前記第1画像記録媒体に至る前記光路中に挿入する駆
    動装置とを、含むことを特徴とする請求項6記載の画像
    撮影装置。
  8. 【請求項8】前記減光フィルタは、その周方向に透過率
    が異なっている円板であり、前記駆動装置は、この減光
    フィルタを回転させることを特徴とする請求項7記載の
    顔図撮影装置。
  9. 【請求項9】前記対物光学系は、内視鏡に組み込まれて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像
    撮影装置。
  10. 【請求項10】前記対物光学系は、監視カメラに組み込
    まれていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の画像撮影装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512959A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ 外科用視覚型閉塞器具
JP2010154957A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Fujifilm Corp 内視鏡

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