JP2003173913A - アルファ巻コイル、コイル構造、アルファ巻コイルの製造方法、製造装置 - Google Patents

アルファ巻コイル、コイル構造、アルファ巻コイルの製造方法、製造装置

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JP2003173913A JP2001370503A JP2001370503A JP2003173913A JP 2003173913 A JP2003173913 A JP 2003173913A JP 2001370503 A JP2001370503 A JP 2001370503A JP 2001370503 A JP2001370503 A JP 2001370503A JP 2003173913 A JP2003173913 A JP 2003173913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波帯に適した金属箔線でアルファ巻エッ
ジワイズコイルを得ることは困難であった。 【解決手段】 所定の間隔で対面して設置された一対の
左側壁部材12および右側壁部材13と、少なくともコ
イルの渦巻部と同等以上の大きさを有し、前記巻線が巻
き取られる軸の径に対応する孔および外縁から孔まで達
するスリットを有する中側壁板15と、少なくとも軸の
径と実質同一の幅を有するスリット15bを有する、所
定厚みのスペーサ16とを貫通した軸の、左側壁部材1
2および右側壁部材13と中側壁板15との間の部分
に、中側壁板15のスリット15bを通した導線を一方
の端部を逃がした状態で巻きつけ一対の渦巻部の一方を
製作し、スペーサ16を前記軸から外し、これによって
生じた空間内の軸に、端部の一方を含む導線の全部また
は一部を巻き付け、一対の渦巻部の他方を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気及び電子部品に
使用されるアルファ巻コイルおよびその製造方法等に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、装置の小型化のため、電気及
び電子部品の高さ寸法を低くする技術が求められてい
る。そのような技術の内、特にコイルを用いる電気およ
び電子部品を小型化するものとして、エポキシ基板や耐
熱性の優れたフィルムに銅箔を接着し、その銅箔にコイ
ルのパターンを描き不要部をエッチングする事によって
コイルを製作する基板コイルがある。
【0003】また、コイルを小型化する他の技術とし
て、特許第2892225号のような、平角線を使用し
たアルファ捲きエッジワイズコイルの製造装置が開示さ
れている。これは、対向する二つの渦巻部を有するアル
ファ巻コイルを製造するものであって、巻線を平角線と
することにより、低背化したコイルが得られるようにし
たものである。
【0004】ここで図37に上記のアルファ捲きエッジ
ワイズコイルの製造装置の構成を模式的に示す。図に示
すように、アルファ捲きエッジワイズコイルの製造装置
は、互いに対向する面を有する2つの挟み部材101お
よび102と、これら2つの挟み部材の間に設けられ、
着脱可能な板状の巻き取り部材103と、挟み部材10
1、102および巻き取り部材103を貫通する巻き取
り軸104とを備えており、一方の挟み部材101と、
巻き取り部材103との間の空間内に巻線を巻き取るこ
とにより一方の渦巻部を形成し、他方の挟み部材102
と、巻き取り部材103との間の空間内に残りの巻線を
巻き取ることにより他方の渦巻部を形成するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、特に高周波帯域
用の電子部品のコイルは、一層の小型化が求められてい
る。
【0006】ところが、従来の基板コイルでは、基板や
フィルムの厚みが、生産時に必要かつ、絶縁に必要な厚
み以上に厚くなってしまい、その為のデバイスに占める
導体の占積率が悪くなり、小型化の障害になってしまっ
ていた。さらに、コイルとなる銅パターンを基板上に作
成するにはエッチングを必要とするため、銅のエッチン
グ廃液が発生し、その処理費用とエネルギーが必要とな
るという問題があった。
【0007】一方、上記の平角線によるアルファ捲きエ
ッジワイズコイルは、エッチングの工程を必要しないた
め、低コストかつ安全に作成することができるという利
点があるが、図37に示す従来のアルファ捲きエッジワ
イズコイルの製造装置は、対向する二つの渦巻部を形成
するために、板状の巻き取り用部材103を二つの挟み
部材の対向面の間に入れるようにしている。このとき、
渦巻部が形成される空間を確保するため、挟み部材10
1、102の対向面と、巻き取り用部材103の面とは
互いに平行であって、かつ巻き取り軸104と直交して
いる必要がある。
【0008】しかしながら、高周波帯域の利用における
コイルの使用が期待される金属箔のような箔線を巻線と
した場合、挟み部材101,102と巻き取り用部材1
03とで形成される空間は小さくなり、かつ巻き取り部
材103自身の厚みも薄くする必要がある。このとき、
渦巻部が形成される空間は巻線の厚みの幅となり、この
幅を保つように巻き取り部材103を巻き取り軸104
に固定しなければならない。さらに巻き取り部材103
と巻き取り軸104との固定部分は、形成される渦巻部
の面積を大きくとるため、あまり大きな面積をとること
ができない。
【0009】したがって、巻線が箔線である場合、巻き
取り部材103を巻き取り軸104に充分に固定するこ
とができなかったり巻き取り部材103自身が変形する
などして、巻き取り動作中に巻き取り軸104に対する
直角の確保が難しくなってしまう。その結果、渦巻部を
形成する空間を得るのが困難となり、コイルの作成がで
きないという課題があった。
【0010】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、高周波帯域で良好に動作する電子部品
を実現できるようなアルファ巻コイル等を提供すること
を目的とする。また、高周波帯域で用いることが可能で
あり、かつ低背化したアルファ捲きエッジワイズコイル
を作成できるアルファ巻コイルの製造方法および製造装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明(請求項1に対応)は、対向する一
対の渦巻部を有する、表皮効果を有する箔状の一本の巻
線を備え、前記渦巻部における前記巻線の巻方向は、前
記箔の面方向に平行であり、前記一対の渦巻部のそれぞ
れの最内周部同士が繋がっているアルファ巻コイルであ
る。
【0012】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、対向する一対の渦巻部を有する巻線を備え、前記渦
巻部における前記巻線の巻方向は、前記箔の面方向に平
行であり、前記一対の渦巻部のそれぞれの最内周部同士
が繋がっているアルファ巻コイルであって、前記巻線
は、複数の線をその面同士接合してなるものであるアル
ファ巻コイルである。
【0013】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、第1の本発明のアルファ巻コイルと、前記コイルの
前記一対の渦巻部の間に設けられた副コイルとを備え、
前記一対の渦巻部の接続部分は、前記副コイルの渦巻部
の内側にあるコイル構造である。
【0014】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、対向する一対の渦巻部を有する一本の巻線と、前記
一対の渦巻部の間に設けられた低誘電率部材とを備え、
前記一本の巻き線の一対の渦巻部のそれぞれの最内周部
同士が繋がっているアルファ巻コイルである。
【0015】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、対向する一対の渦巻部を有する一本の巻線と、前記
一対の渦巻部の間に設けられた高誘電率部材とを備え、
前記一本の巻き線の一対の渦巻部のそれぞれの最内周部
同士が繋がっているアルファ巻コイルである。
【0016】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、対向する一対の渦巻部を有する巻線を複数備え、あ
る巻線の少なくとも一つの前記一対の渦巻部は、他の巻
線の前記一対の渦巻部の間に設けられており、前記他の
巻線の前記一対の渦巻部の接続部分は、前記少なくとも
一つの前記一対の渦巻部の内側にあるコイル構造であ
る。
【0017】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、対向する一対の渦巻部を複数有する、一本の巻線を
備え、前記一対の渦巻部において、一対の渦巻部のそれ
ぞれの最内周部同士が繋がっており、前記一対の渦巻部
と、それと他の渦巻部とが、それぞれの最外周部で繋が
っているアルファ巻コイルである。
【0018】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、前記巻線は、表皮効果を有する箔状の構成を有する
第4から第6のいずれかの本発明のアルファ巻コイルで
ある。
【0019】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、前記巻線として三層絶縁構造にて被覆されている線
を用いた第1から第9のいずれかの本発明のアルファ巻
コイルである。
【0020】また、第10の本発明(請求項10に対
応)は、少なくとも、対向する一対の渦巻部を有する一
本の巻線を備え、前記一本の巻き線の一対の渦巻部のそ
れぞれの最内周部同士が繋がっているアルファ巻コイル
の製造方法であって、所定の間隔を開けて対面して設置
された一対の第1、第2挟み部材と、前記一対の第1、
第2挟み部材の間に設けられた、少なくとも前記渦巻部
と同等以上の大きさを有し、前記巻線が巻き取られる軸
の径に対応する孔および外縁から前記孔まで達するスリ
ットを有する巻取り補助部材と、前記巻き取り補助部材
と前記一対の第1、第2挟み部材のいずれかとの間に設
けられた、少なくとも前記軸の径と実質同一の幅を有す
るスリットを有する、所定厚みのサポート部材とを貫通
した前記軸の、前記第一または第2挟み部材と、前記巻
き取り補助部材との間の部分に、前記巻き取り補助部材
のスリットを通した導線を、一方の端部を逃がした状態
で巻きつけることにより、前記一対の渦巻部の一方を製
作し、前記サポート部材を前記軸から外し、これによっ
て生じた空間内の前記軸に、前記端部の一方を含む導線
の全部または一部を巻き付けることにより、前記一対の
渦巻部の他方を作成するアルファ巻コイルの製造方法で
ある。
【0021】また、第11の本発明(請求項11に対
応)は、前記一対の渦巻部が得られた導線の残余部分を
用いて、前記アルファ巻コイルの製造方法の各工程を実
行することにより、前記一対の渦巻部と同等の新たな一
対の渦巻部を作成する第10の本発明のアルファ巻コイ
ルの製造方法である。
【0022】また、第12の本発明(請求項12に対
応)は、前記残余部分は、前記一対の渦巻部を構成する
のに必要な長さの整数倍から、前記一対の渦巻部の片方
を構成するのに必要な長さを引いた長さである第11の
本発明のアルファ巻コイルの製造方法である。
【0023】また、第13の本発明(請求項13に対
応)は、前記巻取り補助部材は、実質同一の寸法を有す
る、対向する2枚の板部材を有し、前記板部材の主面の
一部同士は脱着可能に接合されており、前記対向面内
は、少なくとも前記アルファ巻コイルを収納可能な空間
を有する第10の本発明のアルファ巻コイルの製造方法
である。
【0024】また、第14の本発明(請求項14に対
応)は、前記一対の第1,第2挟み部材のそれぞれの対
向面および/または前記巻き取り補助部材の、前記一対
の第1,第2挟み部材との対向面には、前記導線の厚み
分の高さを有し、前記導線の幅と同等以上の幅を最大幅
として、その幅が前記孔の周に対応する曲線に沿って減
少するように形成された螺旋状ガイド部材が設けられて
おり、前記サポート部材のスリットの幅は、前記螺旋状
ガイド部材の最大幅の大きさを含み、前記導線の巻き取
り方向は、前記軸の回転によって前記螺旋状ガイド部材
の幅が大きくなる方向である第10,第11,または第
13のいずれかの本発明のアルファ巻コイルの製造方法
である。
【0025】また、第15の本発明(請求項15に対
応)は、前記導線は、表皮効果を有する箔状である第1
4の本発明のアルファ巻コイルの製造方法である。
【0026】また、第16の本発明(請求項16に対
応)は、前記巻線は、複数の線をその面同士接合したも
のである第15の本発明のアルファ巻コイルの製造方法
である。
【0027】また、第17の本発明(請求項17に対
応)は、前記巻線は、三層絶縁構造にて被覆されている
第15または第16の本発明のアルファ巻コイルの製造
方法である。
【0028】また、第18の本発明(請求項18に対
応)は、少なくとも、対向する一対の渦巻部を有する一
本の巻線を備え、前記一本の巻き線の一対の渦巻部のそ
れぞれの最内周部同士が繋がっているアルファ巻コイル
の製造装置であって、所定の間隔を開けて対面して設置
された一対の第1、第2挟み部材と、前記一対の第1、
第2挟み部材の間に設けられた、少なくとも前記渦巻部
と同等以上の大きさを有し、前記巻線が巻き取られる軸
の径に対応する孔および外縁から前記孔まで達するスリ
ットを有する巻取り補助部材と、前記巻き取り補助部材
と前記一対の第1、第2挟み部材のいずれかとの間に設
けられた、少なくとも前記軸の径と実質同一の幅を有す
るスリットを有する、所定厚みのサポート部材と、前記
一対の第1、第2挟み部材と、前記巻取り補助部材と、
前記サポート部材とを貫通した、前記巻線が巻き取られ
る軸とを備えたアルファ巻コイルの製造装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明を行う。
【0030】なお、本発明のアルファ巻コイルの製造方
法によって製造される、本発明のアルファ巻コイルの実
施の形態について説明を行った後、かかるアルファ巻コ
イルの製造方法について説明を行う。
【0031】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるアルファ巻エッジワイズコイルの一単位を
示す全体斜視図である。
【0032】図1において、主巻線1は二つの渦巻部1
a,1bを有する一本の金属箔状の導線である。主巻線
1は絶縁被覆処理されている。主巻線1のみで巻線コイ
ルの一単位を構成している。渦巻部1a,1bの回転軸
は実質同一であり、渦巻部1a,1bの最内周縁部同士
はコイル渡り部1cで繋がれている。ただしここでコイ
ル渡り部1cの長さは、説明のために誇張して大きく示
したが、実質的な長さは渦巻部1aの厚み,渦巻部1b
の厚みの合計に等しい。したがって、コイルの一単位の
厚みもまた、渦巻部1aの厚み,渦巻部1bの厚みとを
合計したものと実質的に等しくなっている。
【0033】このコイルの一単位を複数個直列に結合し
て使用する場合は、各々の巻線の端部1d,1eを他の
一単位の巻線の端部と直列となるように結合する。
【0034】このような構成のコイルは、アルファ巻エ
ッジワイズコイルにおいて、巻線を金属箔状の導線とし
たことにより、従来の低背化の効果に加えて、高周波帯
で充分に機能する効果が得られる。
【0035】なお、上記実施の形態では、巻線は金属箔
線としたが、箔線の定義は、その箔線が表皮効果を有す
る程度の厚さであればよく、厚みの具体的な数値等によ
って定められるものではない。しかしながら表皮効果を
充分に発揮するためには、厚みは、巻線に流れる電流の
周波数と、箔に用いられる金属の有する減衰定数によっ
て定めるのが望ましい。金属として銅を例に取ると、銅
の減衰定数cは
【0036】
【数1】c=15.1×f1/2 で表される。ここでfは電流の周波数である。
【0037】減衰定数cの逆数を箔の厚さの半分dとし
て定義すると、
【0038】
【数2】d=0.0662÷f1/2 となり、例えば100KHzの周波数に対して十分な表
皮効果が得られるのは、箔の厚みが0.418mmとい
うことになる。また、50KHzに対しては、0.58
mmとなる。
【0039】また、本発明の箔は断面の形状によって定
められるものでもなく、矩形であっても、楕円状であっ
てもよい。また、上記実施の形態では、主巻線1は渦巻
状としたが、これに限らず、角形渦巻状としてもよい。
【0040】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2におけるアルファ巻エッジワイズコイルの一単位を
示す全体斜視図である。本実施の形態は、渦巻部1a、
1bおよびコイル渡り部1cを有する点は実施の形態1
と同様であるが、主巻線2が、第1の巻線2aおよび第
2の巻線2bとが面同士で接合して一本の巻線を形成し
たものである点が異なる。また、本実施の形態のアルフ
ァ巻エッジワイズコイルは、第1の巻線2aを主巻線と
した実施の形態1のアルファ巻エッジワイズコイルと、
第2の巻線2bを主巻線とした実施の形態1のアルファ
巻エッジワイズコイルとを、各巻線の面同士で積層した
構成とみなすこともできる。
【0041】本実施の形態は、以上のような構成を有す
るものとしたことにより、巻線の表皮効果をさらに高め
ることができ、高周波帯域の動作において、優れたコイ
ルを得ることができる。
【0042】また、本実施の形態を三層積層したコイル
構造を製作し、これをトランスに用いた場合、中央のコ
イルを入力側とし、中央のコイルを挟む残り2つのコイ
ルを出力側としたときに、P−S間の結合が最善のトラ
ンスを得ることができる。ただし、ここで結合が最善と
は、入力側から出力側へのエネルギー移動が生じやす
く、効率がよいということを意味する。
【0043】また、上記実施の形態では、主巻線2は金
属箔線としたが、本発明は、被覆された金属巻線であれ
ば、平角線を面同士で積層した構成であってもよい。さ
らに、丸線を積層した構成としてもよい。また、積層す
る巻線の本数は3本以上であってもよいことは言うまで
もない。
【0044】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態2におけるアルファ巻エッジワイズコイルの一単位を
示す全体斜視図である。
【0045】図3において、主巻線3は4つの渦巻部3
a,3b、3c、3dを有する一本の金属箔状の導線で
あり、絶縁被覆処理されている。主巻線3のみで巻線コ
イルの一単位を構成している。渦巻部3a〜3bの回転
軸は実質同一であり、渦巻部3a,3bの最内周縁部同
士はコイル渡り部3eで繋がれており、渦巻部3c,3
dの最内周縁部同士はコイル渡り部3gで繋がれてお
り、渦巻部3b,3cの最外周縁部同士はコイル渡り部
3fで繋がれている。すなわち本実施の形態のコイル
は、一対の渦巻部を一組として、二組が互いの渦巻部の
最外周縁部同士で繋がれている。
【0046】ただしここでコイル渡り部3e〜3gのそ
れぞれの長さは、説明のために誇張して大きく示した
が、実質的な長さは、コイル渡り部3eの長さは渦巻部
3aの厚み,渦巻部3bの厚みの合計に等しく、コイル
渡り部3gの長さは渦巻部3dの厚み,渦巻部3dの厚
みの合計に等しく、コイル渡り部3fの長さは渦巻部3
bの厚み,渦巻部3dの厚みの合計に等しい。したがっ
て、コイルの一単位の厚みもまた、渦巻部3a〜3dの
それぞれの厚みを合計したものと実質的に等しくなって
いる。
【0047】このような構成を有する本実施の形態のコ
イルは、実施の形態1のコイルを複数個直列接続したの
と同様の構成を有するが、一本の主巻線から構成されて
おり、接合部分を全く有さない点が異なる。したがっ
て、接合部分に起因する内部損失がないという利点を有
する。
【0048】なお、上記実施の形態では、主巻線3は金
属箔線としたが、本発明は、被覆された金属巻線であれ
ば、平角線、丸線等であってもよい。
【0049】また、上記実施の形態では、一対の渦巻部
を一組として、二組が互いの渦巻部の最外周縁部同士で
繋がれているものとしたが、3組以上が繋がれた構成と
してもよい。
【0050】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4におけるアルファ巻エッジワイズコイルの一単位を
示す全体斜視図である。
【0051】図4において、本実施の形態のアルファ巻
エッジワイズコイルは、第1のコイルと第2のコイルと
から構成されており、第1のコイル、第2のコイルそれ
ぞれの構成は、基本的には実施の形態1のアルファ巻エ
ッジワイズコイルと同様である。すなわち、第1のコイ
ルにおいて、主巻線4は二つの渦巻部4a,4bを有す
る一本の金属箔状の導線である。主巻線4は絶縁被覆処
理されている。渦巻部4a,4bの回転軸は実質同一で
あり、渦巻部4a,4bの最内周縁部同士はコイル渡り
部4cで繋がれている。また、第2のコイルは主巻線5
から構成され、二つの渦巻部5a、5bは第1のコイル
と同一の構成を有する。
【0052】さらに、第1のコイルのコイル渡り部4c
は、第2のコイルの渦巻部5a、5bの内径を通過して
いて、第2のコイルは、第1のコイルの二つの渦巻部4
a,4bの間に配置された構成となっている。ただしこ
こでコイル渡り部4cの長さは、説明のために誇張して
大きく示したが、実質的な長さは渦巻部4aの厚み,渦
巻部4bの厚み、渦巻部5aの厚み,渦巻部5bの厚み
の合計に等しい。また、コイル渡り部5cの実質的な長
さは渦巻部5aの厚み,渦巻部5bの厚みの合計に等し
い。したがって、コイルの一単位の厚みもまた、渦巻部
4aの厚み,渦巻部4bの厚み、渦巻部5aの厚み,渦
巻部5bの厚みとを合計したものと実質的に等しくなっ
ている。
【0053】このような構成を有する本実施の形態のコ
イルは、主巻線4による第1のコイルを入力側とし、主
巻線5による第2のコイルを出力側としてトランスに用
いた場合、P−S間の結合が最善のトランスを得ること
ができるという利点を有する。ただし、ここで結合が最
善とは、入力側から出力側へのエネルギー移動が生じや
すく、効率がよいということを意味する。
【0054】なお、上記実施の形態では、主巻線4、5
は金属箔線としたが、本発明は、被覆された金属巻線で
あれば、平角線、丸線等であってもよい。
【0055】また、上記実施の形態では、第1のコイル
の2つの渦巻部の間に、第2のコイルが一つ備えられた
構成であるとしたが、第2のコイルの個数は2つ以上で
あってもよい。
【0056】また、第1のコイルと第2のコイルの渦巻
部の巻数、巻の方向、渦巻の形状、巻線の幅、厚みは互
いに異なっていてもよい。
【0057】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5におけるアルファ巻エッジワイズコイルの一単位を
示す全体斜視図である。本実施の形態は、実施の形態4
のアルファ巻エッジワイズコイルにおいて、第1のコイ
ルの2つの渦巻部の間に設けるコイルを、実施の形態1
と同等のアルファ巻エッジワイズコイルではなく、線幅
がより太い平角線からなり、回転軸方向に立体的に巻回
された渦巻部を有する副コイル6とした点が異なる。こ
のような構成を有する本実施の形態のコイルは、第1の
コイルを入力側とし、副コイル6を出力側としたダウン
トランスとして使用した場合、P−S間の結合が良好な
ダウントランスが得られる。このとき、副コイル6の捲
き数は、入力側となる第1のコイルよりもダウン率の比
率で少なくするようにするのが望ましく、また、第1の
コイルと第2のコイルとは、その内径および外形はでき
る限り同一寸法としたほうが、より望ましい。
【0058】また、上記実施の形態では、第1のコイル
の2つの渦巻部の間に、副コイルが一つ備えられた構成
であるとしたが、副コイルの個数は2つ以上であっても
よい。この場合、複数の福コイル同士の巻数、渦巻の形
状、巻の方向、巻線の幅、厚みは互いに異なっていても
よい。
【0059】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態6におけるアルファ巻エッジワイズコイルの一単位を
示す全体斜視図である。
【0060】図6において、本実施の形態のアルファ巻
エッジワイズコイルは、第1のコイルと、本発明の低誘
電率部材に相当する環状誘電体8とから構成されてお
り、第1のコイルの構成は、基本的には実施の形態1の
アルファ巻エッジワイズコイルと同様である。すなわ
ち、第1のコイルにおいて、主巻線7は二つの渦巻部7
a,7bを有する一本の金属箔状の導線である。主巻線
7は絶縁被覆処理されている。渦巻部7a,7bの回転
軸は実質同一であり、渦巻部7a,7bの最内周縁部同
士はコイル渡り部7cで繋がれている。また、第1のコ
イルのコイル渡り部7cは、環状誘電体8の空隙8aを
通過していて、環状誘電体8は、第1のコイルの二つの
渦巻部7a,7bの間に配置された構成となっている。
ただしここでコイル渡り部7cの長さは、説明のために
誇張して大きく示したが、実質的な長さは渦巻部7aの
厚み,渦巻部7bの厚み、環状誘電体8の厚みの合計に
等しい。したがって、コイルの一単位の厚みもまた、渦
巻部7aの厚み,渦巻部7bの厚み、環状誘電体8の厚
みを合計したものと実質的に等しくなっている。
【0061】このような構成を有する本実施の形態のコ
イルは、環状誘電体8が、低誘電率を有することによ
り、対向する渦巻部7a、7b間のキャパシタンス値を
極力小さくすることができる。
【0062】なお、本発明の低誘電率部材としては、ポ
リエステル、テフロン(登録商標)等を用いればよい
が、通常よく絶縁材料として用いられるポリエステルフ
ィルムの比誘電率が1MHz時に3.2(JIS C
2318−72測定法による)ものであるのに対し、テ
フロンは全周波数帯で2.1(ポリエステルと同一の測
定法による)であるので、テフロンを用いるのが望まし
い。
【0063】さらに、空気は1MHzにおいて比誘電率
は1であり、最も低誘電率である。したがって、図7に
示すように、環状誘電体8の代わりに、その内部に空隙
を有する環状誘電体88を用いた構成としてもよい。環
状誘電体88の空隙部分の比誘電率は空気の比誘電率と
なるので、環状誘電体8を用いた場合よりもより小さい
キャパシタンス値を得られるという効果がある。
【0064】また、環状誘電体88は、図38(a)に
示すように、同心円をなす2つの環状の低誘電率部材の
88aの内周と環状低誘電率部材88bの外周とを、ス
ポーク状の複数の低誘電率部材88cで接続することに
より形成し、低誘電率部材88a、88b、88cに囲
まれた領域を空隙部分としたが、空隙部分は、渦巻部7
aと7bの間に設けられていればよく、低誘電率部材の
形状や構成によって限定されるものではない。また、低
誘電率部材は環状でなくともよい。
【0065】なお、上記実施の形態では、主巻線4、5
は金属箔線としたが、本発明は、被覆された金属巻線で
あれば、平角線、丸線等であってもよい。
【0066】さらに、低誘電率を有する環状誘電体8の
代わりに、図38(b)に示すように、逆に高誘電率を
有する環状誘電体90を、渦巻部7a、7bの間に設け
るようにしてもよい。この場合は、環状誘電体90が大
きなキャパシタンス値を有するため、本コイルを用いた
トランスを使用した回路を製作する場合に、回路に別途
コンデンサを設ける必要がなくなるか、低容量のコンデ
ンサを用いることができるという利点を有する。
【0067】なお、本発明の高誘電率部材は、図38
(b)の環状誘電体90のように、その大きさが渦巻部
7a、7bと実質同一の環状の構成とするのが望ましい
が、図38(c)のC字状誘電体91のように、完全な
環状ではなく、一部にスリットが設けられた構成として
もよい。すなわち、本発明の高誘電率部材は、渦巻部7
aと7bとの間に設けられていればよく、その形状に限
定されるものではない。特に形状が環状でない場合は、
コイル部分の製作後に高誘電率部材を渦巻部間に挿入す
ることができ、製作工程を簡略化できるという利点があ
る。
【0068】(実施の形態7)次に、上記の実施の形態
1〜6のアルファ巻エッジワイズコイルの製造方法を説
明するとともに、本発明のアルファ巻エッジワイズコイ
ルの製造装置の一実施の形態について説明を行う。
【0069】図8は、本実施の形態のアルファ巻エッジ
ワイズコイルの製造装置の正面図であり、図9は平面図
である。図に示すように、本実施の形態のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造装置は、本発明の軸に相当する
捲き芯軸11と、第1に捲き芯軸11に貫通されて取り
付けられる、本発明の第1挟み部材に相当する左側壁部
材12と、左側壁部材12の次に捲き芯軸11に取り付
けられる、本発明のサポート部材に相当するスペーサ1
6と、スペーサ16の次に捲き芯軸11に貫通されて取
り付けられる、本発明の巻き取り補助部材に相当する中
側壁板15と、中側壁板15の次に捲き芯軸11に貫通
して取り付けられる、本発明の第1挟み部材に相当する
右側壁部材15と、捲き芯軸11および右側壁部材15
を、捲き芯軸11の延伸方向と直交する方向から貫通し
て取り付けられる丸ピン17とを備えている。
【0070】さらに、図9に示すように、左側壁部材1
2には、線材を固定する線キャッチ(a)18が、右側
壁部材13には、線材を固定する線キャッチ(b)19
がそれぞれ設けられている。
【0071】次に、図10(a)は、捲き芯軸11の正
面図であり、図10(b)は上面図である。図に示すよ
うに、捲き芯軸11の表面には、捲き芯軸11の長さの
約半分程度の長さのキー溝11aが刻まれており、ま
た、丸ピン17を貫通させるための丸ピン孔11bが開
口されている。なお、図には示さないが、捲き芯軸11
の側面は円形である。また、捲き芯軸11の左端は、図
示しない駆動手段に取り付け可能であり、駆動手段の駆
動により、延伸方向を回転軸とした回転を行う。
【0072】また、図11(a)は、左側壁部材12の
正面図であり、図11(b)は側面図である。図に示す
ように、左側壁部材12は直径の異なる2段の円柱から
構成されており、径の大きい円柱部の右側壁部材13と
対向する面上には、捲き芯軸11が貫通するための孔1
2aが開口され、孔12aの周囲には、螺旋状ガイド部
材14が設けられている。
【0073】また、図12(a)は、右側壁部材13の
正面図であり、図12(b)は側面図である。図に示す
ように、右側壁部材13は、左側壁部材12と同様、直
径の異なる2段の円柱から構成されており、径の大きい
円柱部の左側壁部材12と対向する面上には、捲き芯軸
11が貫通するための孔13aが開口され、孔12aの
周囲には、左側壁部材11同様、螺旋状ガイド部材14
が設けられている。さらに、径の小さい円柱部には、丸
ピン17を貫通させるための丸ピン孔13bが、右側壁
部材13の表面から、孔13aまで達するように設けら
れている。
【0074】また、図13(a)は中側壁板15の正面
図であり、図13(b)は側面図である。図に示すよう
に、中側壁板15は、コイルの渦巻部と実質同一もしく
はそれ以上の面積となる円板状の形状を有し、その中心
には、捲き芯軸11が貫通するための孔15aが開口さ
れるとともに、線材を通過させるためのスリット15b
が、外周から孔15aに渡って設けられている。また、
スリット15bは、図13(b)に示すように、中側壁
板15の側面からみて、捲き芯軸の方向に対し非対称と
なる方向に刻まれている。さらに孔15aの周囲には、
凸部15cが設けられており、この凸部15cは巻き取
り軸11のキー溝11aと対応するようになっている。
【0075】ここで螺旋状ガイド部材14は、図16
(a)に示すように、その内側の周14aは、孔12
a、孔13aもしくは孔15aの半周分の長さを有し、
内側の周14aと外側の周14bとの差が、一方の端部
の最大幅wとして、その幅が上記孔の周に対応する曲線
に沿って減少し、他端の幅が実質0となるように形成さ
れている。ここで最大幅wは、線材の幅と同等、もしく
はそれ以上の幅となるようにする。また、図11
(b),12(b)に示すように、その厚みは線材の厚
みと同程度より多少厚くする。
【0076】次に、図14(a)はスペーサ16の正面
図であり、図14(b)は側面図である。図に示すよう
に、スペーサ16には幅広のスリット16aが中心から
外周に渡って設けられており、スリット16aの幅W
は、巻き取り芯軸11の直径と、螺旋状ガイド部材14
の幅との和と実質同一か、それ以上となるようになって
いる。
【0077】さらに図15(a)は丸ピン17の正面図
であり、図15(b)は側面図である。図に示すよう
に、丸ピン17は二段の円筒形であり、径の細い部分が
丸ピン孔11bおよび13bに填り込むようになってい
る。
【0078】以上のような構成を有するアルファ巻エッ
ジコイルの製造装置を用いた、アルファ捲きエッジコイ
ルの製造方法を、以下に説明する。
【0079】はじめに、図17に示すように、捲き芯軸
11の一端を駆動手段(図示せず)の回転駆動軸20に
装着、固定する。捲き芯軸11の固定は図に示すように
固定ネジ21によるネジ止めによってもよいが、チャッ
ク等の別途手段によってもよい。
【0080】次に、図18に示すように、捲き芯軸11
に左側壁部材12を、孔12aを通して装着し、ネジ1
2bにより固定する。さらに中側壁板15を、孔15a
を通して捲き芯軸11に装着する。このとき、中側壁板
15の凸部15cが捲き芯軸11のキー溝11aに填り
込むようにする。このとき、中側壁板15は、左側壁部
材14に設けられた螺旋状ガイド部材14によって支持
される。
【0081】次に、中側壁板15に、コイルの巻線とな
る線材を装着する。図19(a)に示すように、線材3
0は、スリット15bに通して、孔15aの外周に接
し、かつスリット15bと直交するような向きで装着す
る。また、図19(b)(c)に示すように、箔線は、
スリット15bの向きに沿って斜めに屈曲して、中側壁
板15の一方の主面から他方の主面に達している。な
お、中側壁板15に対する線材30の装着は、中側壁板
15を捲き芯軸11に装着する前に行うようにしてもよ
い。
【0082】さらに、スリット15bの、中側壁板15
の主面における角度と位置、および厚み方向に対する角
度は、上記の説明に限らず、それぞれ任意に定めてして
もよい。上記の説明に従った場合は、作成されるアルフ
ァ巻エッジワイズコイルにおいて、一対の渦巻部の内、
一方の側の巻線の端部となるリード線と、他方の側の巻
線の端部となるリード線とが互いに平行となる。しか
し、各リード線がなす角が平行(180°)ではなく、
90°など任意の角度となるようにする場合は、スリッ
ト15bの中側壁板15の主面における角度を異ならせ
る(スリット15と線材30とが直交しないようにす
る)ようにする。
【0083】また、作成されるアルファ巻エッジワイズ
コイルにおいて、一対の渦巻部が、コイルがコイル渡り
部に対して左右対称でない場合は、コイル渡り部となる
渡り線の位置を何処にするかによって中側壁板の中央穴
に達するスリットの角度と位置は決まる。さらに、厚み
に対する角度は使用する線材の厚みによる曲げ易さによ
って角度は決まる。なお、スリット15bの空間寸法
は、少なくとも線材30の厚さより大きくとるようにす
る。
【0084】次に、図20(a)の正面図および図20
(b)の上面図に示すように、線材30が挿入された中
側壁板15が捲き芯軸11に装着された状態で、線材3
0の一端のうち、コイル1個に必要とする線材長さの半
分を線分30aとしてストックし、線材30aと線分3
0の境界となる部分を線キャッチ(a)18で固定す
る。このとき線キャッチ(a)18は、線材をその主面
全体に印圧して固定するようにする。この線キャッチ方
法ならば締め付ける面積が大きい為に、線材が薄い箔で
あっても切断してしまったりキズを付けることがない。
【0085】ところで、中側壁板15の厚みは捲きあが
ったコイルの一方の渦巻部と他方の渦巻部とのコイル渡
り部の長さであって、コイルの空間高さとなる。実施の
形態1のようなコイルを得る場合は、コイル渡り部の長
さが短い方がよいため、中側壁板15は極力薄くする必
要がある。
【0086】このとき、従来の技術にて説明したよう
に、中側壁板15の機械的精度、中側壁板15と捲き芯
軸11との固定部分の不安定等の原因によって、巻き取
り動作実行時に、中側壁板15の捲き芯軸11に対し直
角の確保が難しくなる。特に中側側壁15は、左側壁部
材12および右側壁部材13にそれぞれ設けられた、僅
かな表面積を有する2枚の螺旋状ガイド部材14に挟ま
れて支持されることとなり、これは捲き芯軸11の駆動
時、中側壁板15の回転面の偏向の原因となる。
【0087】仮に厚みが50μmの線材30をn回捲く
場合、左右両側壁部材の対向面と中側壁板15とがなす
空間は、線材厚みの50μmが全周にわたって保障され
ていなければならないが、中側壁板15が回転時に偏向
すると、この空間が保証されず、仮に一方の渦巻部を作
成することができても、他方の渦巻部を作成する際に、
必要な空間が無いため捲けないか、もしくは空間が大き
すぎる場合は、巻かれた線材同士が面同士で重なる等し
て、正確なエッジワイズの渦巻部が形成できないことに
なる。
【0088】本実施の形態においては、上記のような不
具合を防止するため、右側壁部材13を捲き芯軸11に
装着する前に、スペーサ16を左側壁部材12と中側壁
板15の左面との間に挿入する。図14に示したよう
に、スペーサ16は、捲き芯軸11の直径と螺旋状ガイ
ド部材14の最大幅wとの和と実質同一もしくはそれ以
上の幅Wを有するスリット16aが設けられているた
め、左側壁部材12および中側壁板15が捲き芯軸11
に装着されたあとでも捲き芯軸11に差し込むことがで
きる。ここで図21に、スペーサ16と、中側壁板15
と、線材30との位置関係を示す。
【0089】スペーサ16の挿入により、中側壁板15
は左側壁右面に付いている螺旋状ガイド部材16の主面
のみで支持されるのではなく、螺旋状ガイド部材16の
主面と、スペーサ16の主面とで支持される。なお、ス
ペーサ16の挿入は、中側壁板15を捲き芯軸11に装
着する前に行うようにしてもよい。
【0090】次に、右側壁部材13を、孔13aに捲き
芯軸11を通して装着する。次いで捲き芯軸11の丸ピ
ン孔11bと孔13bとを一致させ、ここに丸ピン17
を挿入して、捲き芯軸11と右側壁部材13とを固定す
る。図22(a)の正面図および図22(b)の側面図
は、以上の動作が完了した状態を示す。右側壁部材13
の、左側壁部材12との対向面にも螺旋状ガイド部材1
4が設けられており、中側壁板15は、一方の主面を、
左側壁部材12の螺旋状ガイド部材14とスペーサ16
とによって支持され、他方の主面を、右側壁部材13の
螺旋状ガイド部材14によって支持されている。
【0091】次に、回転駆動軸20を図示しない回転動
力手段によって回転させながら、多少の引っ張りテンシ
ョンを掛けながら線材30を、右側壁部材13と中側壁
板15との間の空間に供給する。すると線材30の縁部
が捲き芯軸11に巻きとられて、捲き芯軸11の回転軸
に直交する方向に、コイルの渦巻部が形成される。
【0092】このとき右側壁部材13,左側壁部材12
はそれぞれネジ12b、丸ピン17で捲き芯軸11に固
定されているため捲き芯軸11に連動して回転し、中側
壁板15は、凸部15がキー溝11aに嵌合しているた
め、捲き芯軸11の周囲を空回りすることなく、捲き芯
軸11に連動して回転する。また、スペーサ16は、そ
の両主面が右側壁部材12と中側壁板15とから挟まれ
ているので、捲き芯軸11の周囲を空回りすることな
く、捲き芯軸11に連動して回転する。
【0093】上記の巻き取り動作により形成される渦巻
部は、実施の形態1のアルファ巻エッジワイズコイルで
言えば、渦巻部1aに相当する。この巻き取り行程中の
線材30bを図23に示す。
【0094】ここで螺旋状ガイド部材14は、線材30
が捲き芯軸11を一周巻終わって、次の巻を開始したと
きに、新たに巻き取られる線材の縁部が、一周目に巻か
れた線材のコイル渡り部となる角の部分から応力を受け
るのを妨げる役割を有する。
【0095】螺旋状ガイド部材14を用いずにこのよう
な捲きとりを行った場合、図24(a)(b)に示すよ
うに、新たに巻き取られる線材は、すでに巻き取られた
線材の捲き始めの角の部分、すなわちコイルの渡り部と
なる線材の曲げ角の肩30cから大きな応力を受けるこ
とになる。この応力によって、曲げ角肩30cと接する
線材のの絶縁被膜が破れレヤーショートの原因となる恐
れがある。そこで、螺旋状ガイド部材14に沿って線材
30を巻き取らせることにより、線材の曲げ角の肩30
cの角の部分が線材の縁部に当たるのを防ぐようにし
て、線材30のなめらかな巻き取りを実現している。
【0096】次に、渦巻部を作成するのに必要な、所定
の捲き数の巻き取り動作を終えると、供給中の線材30
を適当な位置で切断し、図25(a)の正面図および2
5(b)の上面図に示すように、その切断部位を右側壁
部材13の線キャッチ(b)19にて固定する。このと
き線キャッチ(b)19は線キャッチ(a)18と同様
の構成を有し、切断部位をその主面全体に印圧して固定
するようにする。ただし図25(b)において、矢印は
回転駆動軸20の回転方向を示す。
【0097】次に、線材30aを線キャッチ(a)18
よりはずし、捲き芯軸11の接線方向に延ばした後、ス
ペーサ16を抜きとる。螺旋状ガイド部材14およびス
ペーサ16の厚みは、完成時のコイルの渦巻部の線材厚
みを与えるため、スペーサ16が抜き取られた後には、
図26(a)の正面図および26(b)の上面図に示す
ように、線材30aを巻き取るのに適した間隙40が形
成されている。
【0098】次に、回転駆動軸20を図示しない回転動
力手段によって回転させ、多少の引っ張りテンションを
掛けながら線材30aを、間隙40に供給する。線材3
0の巻き取り動作と同様、線材30aの縁部が捲き芯軸
11に巻きとられて、捲き芯軸11の回転軸に直交する
方向に、コイルの渦巻部が形成される。ここで形成され
る渦巻部は、実施の形態1のアルファ巻エッジワイズコ
イルで言えば、渦巻部1bに相当する。なお、図26
(b)の矢印は回転駆動軸20の回転方向を示し、これ
は先に実行した線材30の巻き取り方向とは逆の向きで
ある。
【0099】次に、線キャッチ(b)19より線材をは
ずし、丸ピン17を抜きとり、捲き芯軸11より右側壁
部材13、中側壁板15を間に有するコイル状に巻き取
られた線材を順に取り出す。捲き線を終えた直後の状態
は、図27(a)に示すように、コイルの両端となるコ
イルリード線の方向は、2本が一直線となっているが、
図27(b)に示すように、装置から取り外した状態で
は、スプリングバックによってコイルリード線は平行の
位置になる。
【0100】最後、巻線の2つの渦巻部に挟まれた中側
壁板15を取り出し、アルファ巻エッジワイズコイルを
完成する。コイルの渡り部となる部分は、中側壁板15
のスリット15bにあって、かつスリット15bの間隙
は、線材30の厚みより大きいので、簡単に取り出すこ
とができる。
【0101】なお、以上の動作において、2枚の螺旋状
ガイド部材14の位置関係は、図28に示すように、そ
れぞれの螺旋状ガイド部材14が巻き取り準備可能に装
着された状態で、捲き芯軸11の回転軸方向から眺めた
ときに、最大幅wを与える端部が互いに対向する位置と
なるようにする。また、このときそれぞれの螺旋状ガイ
ド部材14の最大幅Wを有する端部の位置は、図29に
示すように、中側壁板15の側面から見て非対称となる
方向に刻まれているスリット15aの開口の接線上にあ
るようにする。
【0102】また、上記の実施の形態において、2枚の
螺旋状ガイド部材14は、それぞれ左側壁部材12,右
側壁部材13にそれぞれ設けられるものとして説明を行
ったが、螺旋状ガイド部材14は別個の部品として製作
し、左側壁部材12,右側壁部材13の所定の位置に接
着剤等で接着するようにしてもよい。
【0103】さらに、別個の部品として製作した螺旋状
ガイド部材は、各側壁部材でなく、図29に示すよう
に、中側壁板15の両主面にそれぞれ設けるようにして
もよい。
【0104】特に、螺旋状ガイド部材14を中側壁板1
5に設けた場合、巻き取り工程が終了し、製造装置から
取り出した後に、巻線の2つの渦巻部に挟まれた中側壁
板15の取り出しかたは以下の通りである。
【0105】図30に示すように、形成された2つの渦
巻部は中側壁板15をその間にはさみ、その厚みは螺旋
状ガイド部材14と同じ高さであるから、螺旋状ガイド
部材14を抱きかかえた格好になっている。
【0106】そこで中側壁板15を取り出すには、巻き
取り部の中央より下部を中側壁板15を中心として表裏
となっている渦巻部を上下に持ち上げることによって螺
旋状ガイド部材14を乗り越えることができる。
【0107】(実施の形態8)本実施の形態は、実施の
形態2のアルファ巻エッジワイズコイルを作成する方法
であるが、基本的な工程は実施の形態7の製造方法と全
く同じであって、線材として、線材30をn本準備しn
枚を、互いの主面が接するように重ねて同時に捲き線を
行えばよい。もちろん巻数、左右側壁部材、中側壁部
材、スペーサの間隔等は、重ね合わせた線材の厚みの合
計に順応した寸法とする。
【0108】(実施の形態9)本実施の形態は、実施の
形態3のアルファ巻エッジワイズコイルを、箔状の線材
にて作成する方法である。基本的な工程は実施の形態7
の製造方法と全く同じであって、上記の工程を2度繰り
返すのである。
【0109】つまり、実施の形態7において、線分30
aの長さを、完成品であるアルファ巻エッジワイズコイ
ル総線材長さの4分の3にとるようにする。
【0110】一対の渦巻部の作成が終了して、製造装置
から取り出したコイルにおいては、一方の端部であるリ
ード線の長さとして、一対の渦巻部を作成するのに必要
とする線材長さがまるまる残っている。そのリード線を
線材として使用し、上記製造方法の各工程から、一対の
渦巻部を作成する必要な工程を再度行う。
【0111】なお、上記の説明においては、一対の渦巻
部を2組有するアルファ巻エッジワイズコイルの作成と
して説明を行ったが、一対の渦巻部を3組以上有するア
ルファ巻エッジワイズコイルを作成する場合は、線分3
0aの長さを、(一対の渦巻部を作成するのに必要な長
さ)×(完成したアルファ巻エッジワイズコイルが有す
る一対の渦巻部の組数−1)+(一対の渦巻部に必要と
する線材長さの半分)となるようにすればよい。
【0112】(実施の形態10)本実施の形態は、実施
の形態4のアルファ巻エッジワイズコイルを、箔状の線
材にて製作する方法である。
【0113】はじめに、実施の形態7と同一の方法で、
実施の形態1のアルファ巻エッジワイズコイルを作成す
る。このコイルは完成時には実施の形態4の第2のコイ
ルに対応する。
【0114】次に、実施の形態7の中側壁板15に代え
て、第2のコイルを第1の板部材および第2の板部材で
挟み込んでなるコイル収納側板を用いて、実施の形態7
の動作を再度繰り返す。
【0115】以下、より詳細に説明する。図31(a)
は、第1の板部材51の正面図であり、図31(b)は
側面図である。また、図31(c)は、第2の板部材5
2の正面図であり、図31(d)は側面図である。
【0116】図に示すように、第1の板部材51および
第2の板部材52は、中側壁板15と同様の大きさを有
し、孔15aに対応する孔51a、52a、凸部15b
に対応する凸部51b、52b、スリット15bに対応
するスリット51c、52cをそれぞれ備えている。ま
た、スリット51c、52cとはそれぞれ正反対の方向
に、主面の一部まで設けられた補助スリット51d、5
2dをそれぞれ備えている。
【0117】このような構成を有する第1の板部材51
および第2の板部材52を用い、図32に示すように、
第1のコイルを、第1の板部材51および第2の板部材
52それぞれの両主面に挟み込み、外周部をネジ53で
固定することにより、コイル収納側板54を完成する。
コイル収納側板54は、中側壁板15と同じ機能を持っ
ており、同じ役目を果たす部品として使用する。
【0118】したがって、実施の形態7の動作におい
て、中側壁板15を、コイル収納側板53に置き換え
て、あとは第1のコイルを得るのに必要な長さの線材を
51d及び52dの補助スリットに通し、図25(b)
の30aストック線として、一連の動作を実行すること
により、コイル収納側板15をその間に挟んだ一対の渦
巻部が得られる。
【0119】最後に、第1のコイルとなる一対の渦巻部
から、コイル収納側板15を取り出すと、ネジ53を外
して第1の板部材51および第2の板部材52を分解
し、中の第2のコイルを取り出して、実施の形態4のア
ルファ巻エッジワイズコイルを完成する。なお、第1の
コイルのコイル渡り部1cを第2のコイルの渦巻部の内
径に通す為にコイル1の内径は小さくする必要がある場
合は、図33(a)(b)に示すような、直径の小さい
捲き芯軸61を用いればよい。このとき、捲き芯軸61
の直径他の各部に対応して、左右の側壁部材、スペー
サ、螺旋状ガイド部材等の各部の寸法も違えるようにす
る。
【0120】(実施の形態11)本実施の形態は、実施
の形態5のアルファ巻エッジワイズコイルを作成する方
法であるが、基本的には実施の形態10と同様であり、
アルファ巻エッジワイズコイルを挟み込むコイル収納側
板53の代わりに、副コイル6を収納可能なコイル格納
側板を用いる。
【0121】図34(a)は、第1の板部材51の正面
図であり、図34(b)は側面図であり、これは実施の
形態10の第1の板部材51と同一であり、詳細な説明
は省略する。また、図34(c)は、コイルボックス7
1の正面図であり、図34(d)は側面図である。
【0122】図に示すように、コイルボックス71は、
中側壁板15と同様の大きさを有し、第1の板部材51
と同様、孔15aに対応する孔71a、凸部15bに対
応する凸部71b、スリット15bに対応するスリット
71cをそれぞれ備えている。また、第1の板部材51
の補助スリット51dに対応する補助スリット71dを
備えている。
【0123】このような構成を有する第1の板部材51
およびコイルボックス71を用い、図35(a)(b)
に示すように、副コイル6を、コイルボックス71の格
納部71fに格納し、第1の板部材51と接合部71e
とを接合して、外周部をネジ72で固定することによ
り、コイル格納側板73を完成する。コイル格納側板7
3は、中側壁板15と同じ機能を持っており、同じ役目
を果たす部品として使用する。後は実施の形態10と同
様の工程を実行することにより、実施の形態5のアルフ
ァ巻エッジワイズコイルが得られる。
【0124】さらに、副コイル6を収納する代わりに、
環状誘電体8を収納することにより、実施の形態5のア
ルファ巻エッジワイズコイルが得られる。
【0125】なおコイルボックス71と第1の板部材5
1とを接合するのはネジ止めとしたがコイルボックスの
接合部71eをマグネット材と第1の板部材51をマグ
ネット止めとしてもよい。要するに、別途コイルやシー
ルド板あるいは物がどのような形状であっても、平坦な
板状に出来ればいいのである。この趣旨から別途コイル
が樹脂によってモールド等がなされ平行な板状となって
いる場合は、第1、第2の板部材、コイルボックスは必
要としない。
【0126】なお、上記の各実施の形態によれば、表皮
効果を発揮する箔状の線材にてアルファ巻エッジワイズ
コイルを作成したが、図36に示すように、導体80を
第1層絶縁体81,第2層絶縁体82,第3層絶縁体8
3の三層からなる絶縁層にて被覆してなる三層絶縁平角
縁を線材として用い、アルファ捲きエッジワイズコイル
を製作して用いた場合、線材自体が三層絶縁構造を有し
ているため、コイルとコイル間やコア間の絶縁材料が不
要となる効果がある。但し捲き線加工や組立工程おい
て、三層絶縁構造を破壊していないことが前提となる。
【0127】これらのようなアルファ巻エッジワイズコ
イルによってトランスを作成したところ、コイル以外の
部分は同一の部材として構成した従来品の高さが12m
mであるに対し、本発明を用いたトランスの高さは4m
mと、8mmも低くなり、低背化の効果を達成すること
ができた。
【0128】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明によれば、高周波帯で動作する電気及び電子
部品の高さ寸法を低くするコイルおよびその製造方法、
製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの構成図
【図2】本発明の実施の形態2によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの構成図
【図3】本発明の実施の形態3によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの構成図
【図4】本発明の実施の形態4によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの構成図
【図5】本発明の実施の形態5によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの構成図
【図6】本発明の実施の形態6によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの構成図
【図7】本発明の実施の形態6によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの他の構成例を占めす図
【図8】本発明の実施の形態7によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの製造装置の正面図
【図9】本発明の実施の形態7によるアルファ巻エッジ
ワイズコイルの製造装置の上面図
【図10】(a)捲き芯軸11の正面図 (b)捲き芯軸11の上面図
【図11】(a)左側壁部材12の正面図 (b)左側壁部材12の上面図
【図12】(a)右側壁部材13の正面図 (b)右側壁部材13の上面図
【図13】(a)中側側板15の正面図 (b)中側側板15の上面図
【図14】(a)スペーサ16の正面図 (b)スペーサ16の上面図
【図15】(a)丸ピン17の正面図 (b)丸ピン17の上面図
【図16】螺旋状ガイド部材14の正面図
【図17】本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワ
イズコイルの製造方法を説明するための図
【図18】本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワ
イズコイルの製造方法を説明するための図
【図19】(a)本発明の実施の形態7のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造方法において線材と中側壁板の
位置を説明するための図 (b)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法において線材と中側壁板の位置を説明
するための図 (c)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法において線材の位置を説明するための
【図20】(a)本発明の実施の形態7のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造方法を説明するための図 (b)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法を説明するための図
【図21】本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワ
イズコイルの製造方法において線材と中側壁板とスペー
サとの位置関係を説明するための図
【図22】(a)本発明の実施の形態7のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造方法を説明するための図 (b)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法を説明するための図
【図23】螺旋状ガイド部材14の効果を説明するため
の図
【図24】(a)螺旋状ガイド部材14の効果を説明す
るための図 (b)螺旋状ガイド部材14の効果を説明するための図
【図25】(a)本発明の実施の形態7のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造方法を説明するための図 (b)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法を説明するための図
【図26】(a)本発明の実施の形態7のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造方法を説明するための図 (b)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法を説明するための図
【図27】(a)本発明の実施の形態7のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造方法を説明するための図 (b)本発明の実施の形態7のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造方法を説明するための図
【図28】螺旋状ガイド部材14の位置関係を説明する
ための図
【図29】中側壁板15の他の構成例を説明するための
【図30】中側壁板15の他の構成例におけるアルファ
巻エッジワイズコイルの製造方法を説明するための図
【図31】(a)本発明の実施の形態8のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造装置における第1の板部材の正
面図 (b)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置における第1の板部材の側面図 (c)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置における第2の板部材の正面図 (d)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置における第2の板部材の側面図
【図32】(a)本発明の実施の形態8のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造装置におけるコイル収納側壁の
正面図 (b)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置におけるコイル収納側壁の側面図
【図33】(a)本発明の実施の形態8のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造装置における捲き芯軸の正面図 (b)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置における捲き芯軸の側面図
【図34】(a)本発明の実施の形態9のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造装置における第1の板部材の正
面図 (b)本発明の実施の形態9のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置における第1の板部材の側面図 (c)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置におけるコイルボックスの正面図 (d)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置におけるコイルボックスの側面図
【図35】(a)本発明の実施の形態8のアルファ巻エ
ッジワイズコイルの製造装置におけるコイル格納側壁の
正面図 (b)本発明の実施の形態8のアルファ巻エッジワイズ
コイルの製造装置におけるコイル格納側壁の側面図
【図36】三層絶縁線の構成図
【図37】従来の技術によるアルファ捲きエッジワイズ
コイルの製造装置の構成図
【図38】(a)本発明の実施の形態6によるアルファ
巻エッジワイズコイルに用いられる環状誘電体の構成を
示す図 (b)本発明の実施の形態6によるアルファ巻エッジワ
イズコイルに用いられる環状誘電体の構成を示す図 (c)本発明の実施の形態6によるアルファ巻エッジワ
イズコイルに用いられるC字状誘電体の構成を示す図
【符号の説明】
1 主巻線 1a、1b 渦巻部 1c コイル渡り部 1d、1e 端部 11 捲き芯軸 12 左側壁部材 13 右側壁部材 14 螺旋状ガイド部材 15 中側壁板 16 スペーサ 17 丸ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 41/04 H01F 15/14

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の渦巻部を有する、表皮効
    果を有する箔状の一本の巻線を備え、 前記渦巻部における前記巻線の巻方向は、前記箔の面方
    向に平行であり、 前記一対の渦巻部のそれぞれの最内周部同士が繋がって
    いるアルファ巻コイル。
  2. 【請求項2】 対向する一対の渦巻部を有する巻線を備
    え、 前記渦巻部における前記巻線の巻方向は、前記箔の面方
    向に平行であり、 前記一対の渦巻部のそれぞれの最内周部同士が繋がって
    いるアルファ巻コイルであって、 前記巻線は、複数の線をその面同士接合してなるもので
    あるアルファ巻コイル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアルファ巻コイルと、 前記コイルの前記一対の渦巻部の間に設けられた副コイ
    ルとを備え、 前記一対の渦巻部の接続部分は、前記副コイルの渦巻部
    の内側にあるコイル構造。
  4. 【請求項4】 対向する一対の渦巻部を有する一本の巻
    線と、 前記一対の渦巻部の間に設けられた低誘電率部材とを備
    え、 前記一本の巻き線の一対の渦巻部のそれぞれの最内周部
    同士が繋がっているアルファ巻コイル。
  5. 【請求項5】 対向する一対の渦巻部を有する一本の巻
    線と、 前記一対の渦巻部の間に設けられた高誘電率部材とを備
    え、 前記一本の巻き線の一対の渦巻部のそれぞれの最内周部
    同士が繋がっているアルファ巻コイル。
  6. 【請求項6】 対向する一対の渦巻部を有する巻線を複
    数備え、 ある巻線の少なくとも一つの前記一対の渦巻部は、他の
    巻線の前記一対の渦巻部の間に設けられており、 前記他の巻線の前記一対の渦巻部の接続部分は、前記少
    なくとも一つの前記一対の渦巻部の内側にあるコイル構
    造。
  7. 【請求項7】 対向する一対の渦巻部を複数有する、一
    本の巻線を備え、 前記一対の渦巻部において、一対の渦巻部のそれぞれの
    最内周部同士が繋がっており、 前記一対の渦巻部と、それと他の渦巻部とが、それぞれ
    の最外周部で繋がっているアルファ巻コイル。
  8. 【請求項8】 前記巻線は、表皮効果を有する箔状の構
    成を有する請求項4から6のいずれかに記載のアルファ
    巻コイル。
  9. 【請求項9】 前記巻線として三層絶縁構造にて被覆さ
    れている線を用いた請求項1から8のいずれかに記載の
    アルファ巻コイル。
  10. 【請求項10】 少なくとも、対向する一対の渦巻部を
    有する一本の巻線を備え、前記一本の巻き線の一対の渦
    巻部のそれぞれの最内周部同士が繋がっているアルファ
    巻コイルの製造方法であって、 所定の間隔を開けて対面して設置された一対の第1、第
    2挟み部材と、前記一対の第1、第2挟み部材の間に設
    けられた、少なくとも前記渦巻部と同等以上の大きさを
    有し、前記巻線が巻き取られる軸の径に対応する孔およ
    び外縁から前記孔まで達するスリットを有する巻取り補
    助部材と、前記巻き取り補助部材と前記一対の第1、第
    2挟み部材のいずれかとの間に設けられた、少なくとも
    前記軸の径と実質同一の幅を有するスリットを有する、
    所定厚みのサポート部材とを貫通した前記軸の、前記第
    一または第2挟み部材と、前記巻き取り補助部材との間
    の部分に、前記巻き取り補助部材のスリットを通した導
    線を、一方の端部を逃がした状態で巻きつけることによ
    り、前記一対の渦巻部の一方を製作し、 前記サポート部材を前記軸から外し、これによって生じ
    た空間内の前記軸に、前記端部の一方を含む導線の全部
    または一部を巻き付けることにより、前記一対の渦巻部
    の他方を作成するアルファ巻コイルの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記一対の渦巻部が得られた導線の残
    余部分を用いて、前記アルファ巻コイルの製造方法の各
    工程を実行することにより、前記一対の渦巻部と同等の
    新たな一対の渦巻部を作成する請求項10に記載のアル
    ファ巻コイルの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記残余部分は、前記一対の渦巻部を
    構成するのに必要な長さの整数倍から、前記一対の渦巻
    部の片方を構成するのに必要な長さを引いた長さである
    請求項11に記載のアルファ巻コイルの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記巻取り補助部材は、実質同一の寸
    法を有する、対向する2枚の板部材を有し、 前記板部材の主面の一部同士は脱着可能に接合されてお
    り、 前記対向面内は、少なくとも前記アルファ巻コイルを収
    納可能な空間を有する請求項10に記載のアルファ巻コ
    イルの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記一対の第1,第2挟み部材のそれ
    ぞれの対向面および/または前記巻き取り補助部材の、
    前記一対の第1,第2挟み部材との対向面には、前記導
    線の厚み分の高さを有し、前記導線の幅と同等以上の幅
    を最大幅として、その幅が前記孔の周に対応する曲線に
    沿って減少するように形成された螺旋状ガイド部材が設
    けられており、 前記サポート部材のスリットの幅は、前記螺旋状ガイド
    部材の最大幅の大きさを含み、 前記導線の巻き取り方向は、前記軸の回転によって前記
    螺旋状ガイド部材の幅が大きくなる方向である請求項1
    0,11,または13のいずれかに記載のアルファ巻コ
    イルの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記導線は、表皮効果を有する箔状で
    ある請求項14に記載のアルファ巻コイルの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記巻線は、複数の線をその面同士接
    合したものである請求項15に記載のアルファ巻コイル
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記巻線は、三層絶縁構造にて被覆さ
    れている請求項15または16に記載のアルファ巻コイ
    ルの製造方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも、対向する一対の渦巻部を
    有する一本の巻線を備え、前記一本の巻き線の一対の渦
    巻部のそれぞれの最内周部同士が繋がっているアルファ
    巻コイルの製造装置であって、 所定の間隔を開けて対面して設置された一対の第1、第
    2挟み部材と、 前記一対の第1、第2挟み部材の間に設けられた、少な
    くとも前記渦巻部と同等以上の大きさを有し、前記巻線
    が巻き取られる軸の径に対応する孔および外縁から前記
    孔まで達するスリットを有する巻取り補助部材と、 前記巻き取り補助部材と前記一対の第1、第2挟み部材
    のいずれかとの間に設けられた、少なくとも前記軸の径
    と実質同一の幅を有するスリットを有する、所定厚みの
    サポート部材と、 前記一対の第1、第2挟み部材と、前記巻取り補助部材
    と、前記サポート部材とを貫通した、前記巻線が巻き取
    られる軸とを備えたコイルのアルファ巻製造装置。
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