JP2009231442A - 超電導コイルの巻線方法、超電導コイルの巻線機および超電導コイル - Google Patents

超電導コイルの巻線方法、超電導コイルの巻線機および超電導コイル Download PDF

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Abstract

【課題】テープ状の超電導線材を歪ませることなく巻枠に巻回することが可能な超電導コイルの巻線方法を提供する。
【解決手段】この超電導コイルの巻線方法は、超電導線材12を、線材供給スプール1と、回転軸94に支持される仮巻スプール4との両方に保持させ、かつ、これらのスプール1,4の間に巻枠111を配設した状態で、仮巻スプール4の超電導線材12を巻枠111に螺旋状に1回転分だけ巻回し、超電導線材12が螺旋状に巻回された巻枠111の一方領域112aに線材供給スプール1の超電導線材12を同心円状に巻回した後、仮巻スプール4を回転軸94に支持させたまま公転不能に固定するとともに、巻枠111を反時計回りの方向に回転させて、仮巻スプール4の超電導線材12を巻枠111の他方領域112bに同心円状に巻回することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、超電導コイルの巻線方法、超電導コイルの巻線機およびそれらにより形成される超電導コイルに関する。
従来、テープ状の超電導線材を巻枠に同心円状に巻回して構成される超電導コイルが知られている。例えば、特許文献1には、上記のような超電導コイルを形成するための巻線機が開示されている。この巻線機は、超電導線材を保持する線材送り出し機構と、回転駆動する巻取り円板(巻枠)とを備えており、巻取り円板を回転させることで線材送り出し機構の線材を巻取り円板に巻回するように構成されている。なお、特許文献1には、線材送り出し機構の詳細な構成が開示されていないが、一般には、超電導線材が巻回された供給スプールと、この供給スプールを回転可能に軸支する支持軸とにより構成されている。
特開平5−234742号公報
一方、従来から、テープ状の超電導線材を巻枠にその軸方向に2段となるように巻回して構成される、いわゆるダブルパンケーキ型の超電導コイル(以下、ダブルパンケーキコイル)が知られている。詳細には、ダブルパンケーキコイルは、超電導線材の長さ方向の一側を巻枠の軸方向の一方領域に同心円状に巻回し、超電導線材の長さ方向の他側を巻枠の軸方向の他方領域に同心円状に巻回することにより構成されており、巻枠に巻回された超電導線材の両端が当該コイルの外径側に露出している。このため、超電導線材を巻枠に1段となるように巻回した、いわゆるシングルパンケーキコイルを軸方向に2つ重ねて接続することで形成される超電導コイルの場合と異なり、コイルの内径側での接続を必要としない。従って、ダブルパンケーキコイルでは、コイルの内径側の空間を有効に利用することができるという利点がある。
そして、このようなダブルパンケーキコイルを、上記特許文献1に記載されている巻線機を用いて形成しようとした場合には、例えば以下のような方法が考えられる。すなわち、線材送り出し機構および巻取り円板に加えて、巻取り円板との相対位置関係を例えば連結棒等で固定された状態で、巻取り円板の軸心回りに当該巻取り円板と一体的に回転する仮巻スプールをさらに設け、超電導線材の長さ方向の一側を線材送り出し機構の供給スプールに巻回するとともに、超電導線材の長さ方向の他側を仮巻スプールに巻回する。そして、線材送り出し機構の供給スプールから超電導線材を繰り出して巻取り円板の軸方向の一方領域に巻回した後、供給スプールを支持軸から取り外し、当該支持軸に仮巻スプールを架け替えて、仮巻スプールから超電導線材を繰り出して巻取り円板の軸方向の他方領域に巻回する。
しかしながら、上記ダブルパンケーキコイルの巻線方法では、仮巻スプールを支持軸に架け替える作業時に、超電導線材が歪む虞があり、この場合、コイルの特性が悪くなるという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、テープ状の超電導線材を歪ませることなく巻枠に巻回することが可能な超電導コイルの巻線方法および超電導コイルの巻線機を提供することを目的とする。
また、本発明は、テープ状の超電導線材を歪ませることなく巻枠に巻回することで、良好な特性を有する超電導コイルを提供することも目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の超電導コイルの巻線方法は、テープ状の超電導線材を巻枠にその軸方向に2段となるように巻回して超電導コイルを形成する超電導コイルの巻線方法であって、超電導線材の長さ方向の一側を、第1スプールに巻回した状態で保持させるとともに、前記超電導線材の長さ方向の他側を、前記第1スプールと所定間隔を隔てた位置で支持軸に回転可能に支持される第2スプールに巻回した状態で保持させ、かつ、これらのスプールの間に前記巻枠を回転可能な状態と回転不能な状態とに切替え可能に配設する工程と、前記巻枠を回転不能に固定するとともに、前記第2スプールを巻枠に対して軸方向に移動させつつ前記巻枠の軸心を中心に所定方向に公転させて、当該第2スプールの超電導線材を前記巻枠にその軸方向に1回転当り1ピッチずれるような螺旋状に1回転分だけ巻回する工程と、前記超電導線材が螺旋状に巻回された巻枠と前記第2スプールとを、両者の相対位置関係を固定した状態で前記巻枠の軸心を中心に前記所定方向に一体的に回転させて、前記第1スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の一方領域に同心円状に巻回する工程と、前記巻枠の一方領域への超電導線材の巻回動作が完了した後に、前記第2スプールを前記支持軸に支持させたまま公転不能に固定するとともに、前記巻枠を前記所定方向と反対方向に回転させて、前記第2スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の他方領域に同心円状に巻回する工程とを備えたことを特徴とする。
この請求項1に記載の超電導コイルの巻線方法では、上記のように、巻枠の一方領域に第1スプールの超電導線材を巻回した後、第2スプールを支持軸に支持させたまま公転不能に固定し、その状態で巻枠を所定方向と反対方向に回転させることによって、第2スプールの超電導線材を巻枠の他方領域に巻回するようにしたので、例えば、シングルパンケーキコイルを形成するための巻線機を利用してダブルパンケーキコイルを形成する場合と異なり、第2スプールの架け替え作業を行わない。これにより、超電導線材を歪ませることなく当該線材を巻枠に巻回することができる。
上記請求項1に記載の超電導コイルの巻線方法において、好ましくは、前記第2スプールに設けられる張力付与装置によって、前記第2スプールから前記巻枠に供給される超電導線材に、その供給方向と反対方向に負荷を加えることで張力を付与する(請求項2)。
このようにすれば、第2スプールを支持軸に支持させたまま公転不能に固定した状態で巻枠を回転させることによって第2スプールの超電導線材を巻枠に巻回する場合でも、超電導線材に適正な張力を付与しながら当該超電導線材を巻枠に巻回することが可能となる。なお、これにより、超電導線材を巻枠に弛みなく巻回することができるので、極低温下で超電導線材が微小変位するのを抑えることができ、その結果、クエンチの発生を抑制することができるという効果を奏する。
上記請求項1または2に記載の超電導コイルの巻線方法において、好ましくは、前記巻枠に超電導線材を螺旋状に巻回した後、前記巻枠の軸方向の一方領域に超電導線材を同心円状に巻回する前に、当該巻枠の他方領域に、超電導線材を仮固定するための円筒状のスペーサを取り付ける(請求項3)。
このように、巻枠の他方領域にスペーサを取り付けることによって、巻枠の一方領域に超電導線材を巻回する際に、巻枠の回転に伴って当該巻枠の他方領域の超電導線材が不意に移動するのを防ぐことができる。また、巻枠の他方領域に取り付けたスペーサの軸方向の端面が、巻枠の一方領域に超電導線材を巻回する際に、当該線材の幅方向のガイドとして機能するようになるので、超電導線材を巻枠の一方領域に軸方向にぶれることなく同心円状に巻回することができる。
上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法において、好ましくは、前記第2スプールには、当該第2スプールを含む回転体の重心を前記巻枠の軸心上に位置させるためのカウンターウェイトが設けられている(請求項4)。
このように、第2スプールにカウンターウェイトを設けて、第2スプールを含む回転体の重心を公転軸上に位置させることによって、第2スプールの公転動作を安定させることができるので、第2スプールの超電導線材を巻枠に正確に巻回することができる。
上記請求項1〜4のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法において、前記第1スプールおよび前記巻枠を連結するように両者間に延びる超電導線材が、当該巻枠の軸心を中心に公転する第2スプールに対して非接触となるように、前記超電導線材にその長さ方向に沿う軸回りの捻りを加えるようにしてもよい(請求項5)。
このように、第1スプールから巻枠に向けて延びる超電導線材に、第2スプールに対して非接触となるような適度な捻りを加えれば、上記超電導線材が第2スプールの公転動作の妨げとならないので、第2スプールの超電導線材の巻枠への巻回動作をスムーズに行うことができるようになる。
上記請求項1〜5のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法において、前記超電導線材は、酸化物超電導線材であってもよい(請求項6)。
例えばNbTi等からなる超電導線材と比べて、歪みにより特性劣化しやすい酸化物超電導線材を用いる場合でも、巻枠への巻回時に特性劣化が発生するのを十分に防ぐことができる。
また、本発明の請求項7に記載の超電導コイルの巻線機は、テープ状の超電導線材を巻枠にその軸方向に2段となるように巻回して超電導コイルを形成するように構成された超電導コイルの巻線機であって、超電導線材の長さ方向の一側を巻回した状態で保持する第1スプールと、この第1スプールと所定間隔を隔てて設けられて、前記超電導線材の長さ方向の他側を巻回した状態で保持する第2スプールと、この第2スプールを回転可能に支持する第1支持軸と、前記巻枠を前記第1スプールおよび前記第2スプールの間の位置で回転可能な状態と回転不能な状態とに切替え可能に支持する第2支持軸と、前記巻枠および前記第2スプールを両者の相対位置関係を固定可能に連結する連結手段と、前記巻枠を回転駆動する一方、前記第2スプールを、前記第2支持軸を中心に公転させる駆動機構とを備え、前記駆動機構は、前記巻枠を回転不能に固定するとともに、前記第2スプールを巻枠に対して軸方向に移動させつつ前記第2支持軸を中心に所定方向に公転させて、当該第2スプールの超電導線材を前記巻枠にその軸方向に1回転当り1ピッチずれるような螺旋状に1回転分だけ巻回するとともに、前記超電導線材が螺旋状に巻回された巻枠と前記第2スプールとを、両者の相対位置関係を固定した状態で前記第2支持軸を中心に前記所定方向に一体的に回転させて、前記第1スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の一方領域に同心円状に巻回し、さらに、前記巻枠の一方領域に超電導線材を巻回した状態で、前記第2スプールを前記第1支持軸に支持させたまま公転不能に固定するとともに、前記巻枠を前記所定方向と反対方向に回転させて、前記第2スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の他方領域に同心円状に巻回するように構成されていることを特徴とする。
この請求項7に記載の超電導コイルの巻線機では、上記のように、巻枠の一方領域に第1スプールの超電導線材を巻回した後、第2スプールを支持軸に支持させたまま公転不能に固定し、その状態で巻枠を所定方向と反対方向に回転させることによって、第2スプールの超電導線材を巻枠の他方領域に巻回するように構成したので、例えば、シングルパンケーキコイルを形成するための巻線機を利用してダブルパンケーキコイルを形成する場合と異なり、第2スプールの架け替え作業を行う必要がない。これにより、超電導線材を歪ませることなく当該線材を巻枠に巻回することができる。
上記請求項7に記載の超電導コイルの巻線機において、好ましくは、前記第2スプールに設けられ、前記第2スプールから前記巻枠に供給される超電導線材に、その供給方向と反対方向に負荷を加えることで張力を付与する張力付与装置を備えている(請求項8)。
このように構成すれば、第2スプールを支持軸に支持させたまま公転不能に固定した状態で巻枠を回転させることによって第2スプールの超電導線材を巻枠に巻回する場合でも、超電導線材に適正な張力を付与しながら当該超電導線材を巻枠に巻回することが可能となる。なお、これにより、超電導線材を巻枠に弛みなく巻回することができるので、極低温下で超電導線材が微小変位するのを抑えることができ、その結果、クエンチの発生を抑制することができるという効果を奏する。
上記請求項7または8に記載の超電導コイルの巻線機において、好ましくは、前記巻枠に螺旋状に巻回された超電導線材のうち、前記巻枠の軸方向の他方領域に配される超電導線材の外周面に密接するように配設され、前記超電導線材を仮固定する円筒状のスペーサを備えている(請求項9)。
このように、巻枠の他方領域にスペーサを取り付けることによって、巻枠の一方領域に超電導線材を巻回する際に、巻枠の回転に伴って当該巻枠の他方領域の超電導線材が不意に移動するのを防ぐことができる。また、巻枠の他方領域に取り付けたスペーサの軸方向の端面が、巻枠の一方領域に超電導線材を巻回する際に、当該線材の幅方向のガイドとして機能するようになるので、超電導線材を巻枠の一方領域に軸方向にぶれることなく同心円状に巻回することができる。
上記請求項7〜9のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機において、好ましくは、前記第2スプールに設けられ、当該第2スプールを含む回転体の重心を前記巻枠の軸心上に位置させるカウンターウェイトを備えている(請求項10)。
このように、第2スプールにカウンターウェイトを設けて、第2スプールを含む回転体の重心を公転軸上に位置させることによって、第2スプールの公転動作を安定させることができるので、第2スプールの超電導線材を巻枠に正確に巻回することができる。
上記請求項7〜10のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機において、前記第1スプールおよび前記巻枠を連結するように両者間に延びる超電導線材が、当該巻枠の軸心を中心に公転する第2スプールに対して非接触となるように、前記超電導線材に長さ方向の捻りを加える捻り付与機構を備えていてもよい(請求項11)。
このように、第1スプールから巻枠に向けて延びる超電導線材に、第2スプールに対して非接触となるような適度な捻りを加えるように構成すれば、上記超電導線材が第2スプールの公転動作の妨げとならないので、第2スプールの超電導線材の巻枠への巻回動作をスムーズに行うことができるようになる。
上記請求項7〜11のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機において、前記超電導線材は、酸化物超電導線材であってもよい(請求項12)。
例えばNbTi等からなる超電導線材と比べて、歪みにより特性劣化しやすい酸化物超電導線材を用いる場合でも、巻枠への巻回時に特性劣化が発生するのを十分に防ぐことができる。
また、本発明の請求項13に記載の超電導コイルは、請求項7〜12のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機を用いて、請求項1〜6のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法によって形成されることを特徴とする。
この請求項13に記載の超電導コイルは、超電導線材を歪ませることなく当該線材を巻枠に巻回することが可能な装置および方法によって形成されているため、良好な特性を有している。
本発明の請求項1に記載の超電導コイルの巻線方法および請求項7に記載の超電導コイルの巻線機によれば、巻枠の一方領域に第1スプールの超電導線材を巻回した後、第2スプールを支持軸に支持させたまま公転不能に固定し、その状態で巻枠を所定方向と反対方向に回転させることによって、第2スプールの超電導線材を巻枠の他方領域に巻回するようにしたので、例えば、シングルパンケーキコイルを形成するための巻線機を利用してダブルパンケーキコイルを形成する場合と異なり、第2スプールの架け替え作業を行わない。これにより、超電導線材を歪ませることなく当該線材を巻枠に巻回することができる。
また、本発明の請求項13に記載の超電導コイルによれば、当該超電導コイルが、超電導線材を歪ませることなく当該線材を巻枠に巻回することが可能な装置および方法によって形成されているため、良好な特性を有している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による巻線機の全体構成を示した正面図であり、図2および図3は、図1に示した巻線機の平面図および左側面説明図である。また、図4は、図2に示した巻枠保持部の駆動軸とアームとの連結部分の拡大図であり、図5は、図4に示した駆動軸の溝部の説明図である。
本実施形態の巻線機は、ダブルパンケーキ型の超電導コイル(いわゆる、ダブルパンケーキコイル)を形成するためのものである。
まず、図15を参照して、ダブルパンケーキ型の超電導コイル110の概略構成について説明する。
この超電導コイル110は、図15に示すように、テープ状の酸化物超電導線材(以下、単に超電導線材12と言う。)を巻枠111にその軸方向に2段となるように巻回して構成されている。より詳しくは、超電導線材12の長さ方向の中央部から一端までの一側を、当該中央部を径方向内側の巻始め部分として、巻枠111の円筒状の軸部112の軸方向の一方領域112a(図15では上半分領域)に径方向内側から外側へ上面視で時計回りに同心円状に巻回するとともに、超電導線材12の長さ方向の中央部から他端までの他側を、当該中央部を径方向内側の巻始め部分として、軸部112の軸方向の他方領域112b(図15では下半分領域)に径方向内側から外側へ上面視で反時計回りに同心円状に巻回することにより構成されている。
また、図15では示されていないが、巻始め部分である超電導線材12の中央部は、軸部112にその軸方向に1回転当り1ピッチ(当該超電導線材12の幅寸法)ずれるような螺旋状に1回転分だけ巻回されている。
次に、図1〜図5を参照して、本実施形態の巻線機の構成について説明する。
この巻線機は、図1〜図3に示すように、巻枠111に超電導線材12を巻回する巻線部101と、この巻線部101を支持する基台102とにより構成されている。
巻線部101は、超電導線材12を保持する線材供給スプール1と、絶縁テープ13を保持する絶縁テープ供給スプール2と、巻枠111を保持する巻枠保持部3と、アーム10により巻枠保持部3に連結される仮巻スプール4と、2つのガイドローラ5,6とを備えている。なお、巻枠111は、図4に示すように、前述の軸部112の一方領域112aが後側で、他方領域112bが前側となる姿勢で巻枠保持部3に保持されている。
また、巻線部101は、図2および図3に示すように、上記3つのスプール1,2,4の各々に対応して設けられる3つの張力付与機構7,8,9を備えている。なお、線材供給スプール1は、本発明の「第1スプール」の一例であり、仮巻スプール4は、本発明の「第2スプール」の一例である。また、仮巻スプール4に対応して設けられる張力付与機構9は、本発明の「張力付与装置」の一例であり、アーム10は、本発明の「連結手段」の一例である。また、本実施形態では、巻枠保持部3が本発明の「駆動機構」に相当する。
線材供給スプール1は、当該巻線機の左端に設けられるとともに、図2に示すように、前後方向では、巻枠保持部3に保持された巻枠111の軸部112の後部領域(図4の一方領域112a)に対応する位置に配されている。
この線材供給スプール1は、超電導線材12を、その長さ方向の一端が径内側の巻始め部分となるように同心状に巻回した状態で保持するものであり、図1において時計回りの方向に回転することで、超電導線材12を繰り出すようになっている。なお、本実施形態では、線材供給スプール1には、超電導コイル略1個分に相当する量の超電導線材12が保持されているものとする。
そして、線材供給スプール1に保持される超電導線材12は、当該超電導線材12の巻枠111への巻回動作に先立って、その略半分の量(巻枠111の軸部112の他方領域112bに巻回される量)が仮巻スプール4に巻き取られて保持されるようになっている。従って、巻枠111への巻回動作の開始時には、超電導線材12の長さ方向の中央部から一端までの一側が線材供給スプール1に保持されるとともに、その長さ方向の中央部から他端までの他側が仮巻スプール4に保持される状態となっている。
そして、線材供給スプール1に保持されている超電導線材12の一側は、巻枠111の一方領域112aに当該超電導線材12の中央部を径方向内側の巻始め部分として同心状に巻回される。
張力付与機構7は、図3に示すように、線材供給スプール1の後方に設けられており、当該線材供給スプール1を保持している。また、張力付与機構7は、線材供給スプール1から繰り出される超電導線材12に、その繰出し方向と反対方向の負荷を加えて、当該超電導線材12に張力を付与する機能を有している。この張力付与機構7を設けることによって、超電導線材12を巻枠111に弛みなく巻回することができる。なお、本実施形態の張力付与機構により付与される張力は、超電導線材12の特性を劣化させない程度に設定されている。
また、張力付与機構7は、モータ71と、駆動軸72と、クラッチ73と、回転軸74とを有している。
モータ71は、モータ固定部材75によって基台102に固定されている。
駆動軸72は、モータ71の駆動により、図1で反時計回り方向(すなわち、超電導線材12を繰り出す際の線材供給スプール1の回転方向と反対の方向)に常時回転している。
クラッチ73は、クラッチ固定部材76によって基台102に固定されている。このクラッチ73は、駆動軸72および回転軸74に各々連結される一対のクラッチ部(図示せず)を有しており、これらのクラッチ部同士をスリップさせて、摩擦によるブレーキ力を得る、いわゆるパウダーブレーキ方式の電磁クラッチである。上記方式では、電気的作用によりブレーキ力を容易に変化させることが可能である。
回転軸74は、線材供給スプール1に連結されており、線材供給スプール1とともに回転するようになっている。この回転軸74には、クラッチ73を介して駆動軸72の駆動力が伝達されるようになっている。
上記のように構成された張力付与機構7では、クラッチ部同士が摺擦することで、回転軸74に線材繰出し時の回転方向と反対方向のトルクを付与し、これによって線材供給スプール1から繰り出される超電導線材12に張力を付与するようになっている。
なお、張力付与機構7の変形例として、例えば、モータ71の駆動軸72が回転軸74と同方向(時計回り方向)に、線材繰出し時の回転軸74よりも遅い速度で回転するように構成されたものや、駆動軸72が回転不可に構成されたもの(固定軸を含む。)を挙げることができる。
また、線材供給スプール1に連結される上記張力付与機構7以外に、例えば、線材供給スプール1と巻枠111との間の位置で超電導線材12をその厚さ方向に挟む等し、そのときの摩擦により超電導線材12に繰出し方向と反対方向の負荷を加えるように構成された張力付与機構であってもよい。
絶縁テープ供給スプール2は、線材供給スプール1の略真上に設けられるとともに、図2に示すように、前後方向では、線材供給スプール1と同様、巻枠保持部3に保持された巻枠111の軸部112の一方領域112aに対応する位置に配されている。
この絶縁テープ供給スプール2は、絶縁性のエポキシ樹脂等を含ませた絶縁テープ13を、その長さ方向の一端が径内側の巻始め部分となるように同心状に巻回した状態で保持するものであり、図1において時計回りの方向に回転することで、絶縁テープ13を繰り出すようになっている。なお、本実施形態では、絶縁テープ供給スプール2には、超電導コイル略1個分に相当する量の絶縁テープ13が保持されているものとする。
そして、絶縁テープ供給スプール2に保持される絶縁テープ13は、当該絶縁テープ13の巻枠111への巻回動作に先立って、その略半分の量(巻枠111の軸部112の他方領域112bに巻回される量)が仮巻スプール4に巻き取られて保持されるようになっている。従って、巻枠111への巻回動作の開始時には、絶縁テープ13の長さ方向の中央部から一端までの一側が絶縁テープ供給スプール2に保持されるとともに、その長さ方向の中央部から他端までの他側が仮巻スプール4に保持される状態となっている。
そして、絶縁テープ供給スプール2に保持されている絶縁テープ13の一側は、巻枠111の一方領域112aに当該絶縁テープ13の中央部を径方向内側の巻始め部分として同心状に巻回される。
ところで、本実施形態では、超電導線材12および絶縁テープ13は、厚さ方向に互いに重なり合った状態で仮巻スプール4に巻き取られ、さらに、巻枠111の軸部112に巻回されるようになっている。そして、巻枠111に巻回された状態では、超電導線材12と絶縁テープ13とが径方向に交互に配されて、これによって超電導線材12同士の径方向の絶縁性が確保されるようになっている。なお、絶縁テープ13の幅は、超電導線材12の幅と略等しい。また、超電導線材12自体に予め絶縁処理が施されている場合には、絶縁テープ13が不要となるので、絶縁テープ供給スプール2を省略することが可能である。
張力付与機構8は、図2および図3に示すように、絶縁テープ供給スプール2の後方に設けられており、当該絶縁テープ供給スプール2を保持するとともに、絶縁テープ供給スプール2から繰り出される絶縁テープ13に張力を付与するように構成されている。この張力付与機構8は、モータ81、駆動軸82、クラッチ83および回転軸84からなる。当該張力付与機構9の構成は、上述の張力付与機構7と略同じであるので、その詳細な説明を省略する。なお、張力付与機構8のモータ81は前記モータ固定部材75によって基台102に固定されており、クラッチ83は前記クラッチ固定部材76によって基台102に固定されている。
巻枠保持部3は、図1および図2に示すように、当該巻線機の右端に設けられており、巻枠111および長板状のアーム10を保持するように構成されている。この巻枠保持部3は、モータ31と、モータ31により両方向に回転する駆動軸32とを含んでいる。なお、駆動軸32は、本発明の「第2支持軸」に相当する。
モータ31は、固定部材35によって基台102に固定されている。
駆動軸32は、巻枠111を回転可能な状態と回転不能な状態とに切替え可能に支持している。また、駆動軸32は、巻枠111よりも前方位置でアーム10を回転可能な状態と回転不能な状態とに切替え可能に支持しており、これによってアーム10に保持された仮巻スプール4の公転可能状態と公転不能状態との切替えが行われるように構成されている。
駆動軸32は、前記アーム10の中央部に連結されている。そして、アーム10は、その一端に仮巻スプール4および張力付与機構9を保持するとともに、他端に所定重量のカウンターウェイト11を保持している。
このカウンターウェイト11は、仮巻スプール4および張力付与機構9の合計重量に略等しい重さに設定されており、当該カウンターウェイト11によって、駆動軸32回りに回転する仮巻スプール4、張力付与機構9、アーム10およびカウンターウェイト11からなる回転体の重心が回転中心である駆動軸32上に位置するようになっている。
上記駆動軸32は、図5に示すように、基部32aと、この基部32aの先端側に連設されて基部32aより小径な溝部32bと、この溝部32bの先端側に連設されて前記基部32aと略同径の先端部32cとを有している。
基部32aの外周および先端部32cの外周にはネジ部が形成されており、このネジ部に一対の巻枠固定用ナット33a,33bおよび一対のアーム固定用ナット34a,34bが螺合している。
そして、図4に示すように、駆動軸32を巻枠111の軸部112内に挿通して、巻枠111を基部32aに対応させた状態で、当該基部32aに螺合した一対の巻枠固定用ナット33a,33bによって巻枠111を挟み込むことにより、巻枠111が駆動軸32にその軸方向および周方向に移動不能に保持(固定)されるようになっている。そして、この状態でモータ31を駆動・停止させることによって、巻枠111の回転可能および回転不能の各状態が切り替わるように構成されている。
また、駆動軸32をアーム10の中央部に設けた孔に挿通して、アーム10を溝部32bに対応させた状態で、基部32aおよび先端部32cにそれぞれ螺合した一対のアーム固定用ナット34a,34bによってアーム10を挟み込むことにより、アーム10が溝部32bに対応する位置で駆動軸32にその軸方向および周方向に移動不能に保持(固定)されるようになっている。そして、この状態で、モータ31を駆動・停止させることによって、アーム10の回転可能および回転不能の各状態、換言すると仮巻スプール4の公転可能および公転不能の各状態が切り替わるように構成されている。
また、上記溝部32bは、図5に示すように、当該溝部32bの外周に、1回転当り超電導線材12の幅寸法(前記1ピッチ)だけ軸方向にずれるような螺旋状に1回転分だけ形成される凹状の誘導部32dを有している。この誘導部32dは、当該誘導部32d内に突出するようにアーム10に取り付けられたアーム固定用ピン10a(図4参照)を誘導可能に保持するために設けられている。
なお、アーム10は、巻枠111への巻回動作の開始前の段階では、アーム固定用ピン10aが誘導部32dの基部32a側の端部に位置する状態で駆動軸32に固定されている。
そして、アーム固定用ナット34a,34bを緩めてアーム10の駆動軸32に対する固定状態を解除し、駆動軸32を中心にアーム10を図1において時計回りの方向に1回転させると、アーム固定用ピン10aが誘導部32dによってガイドされつつ当該誘導部32dの先端部32c側の端部まで移動し、これによってアーム10が回転しながら駆動軸32の先端側に1ピッチだけ移動する。このとき、仮巻スプール4もアーム10とともに1ピッチだけ前方に移動するようになっている。
また、一対のアーム固定用ナット34a,34bを僅かに緩めてアーム10に対する挟み込みを解除するとともに、アーム固定用ピン10aをアーム10から取り外し、さらに、アーム10を例えば図1に2点鎖線で示す固定具15を用いて基台102に固定させれば、アーム10の駆動軸32に対する周方向の固定状態が解除される。この状態で、モータ31を駆動させることによって、アーム10を回転不能にした状態で、巻枠111を回転させることができるようになっている。
なお、図示しないが、溝部32bには、アーム10のがた付き防止のためのCリングが装着されている。
仮巻スプール4は、超電導線材12および絶縁テープ13を厚さ方向に重ね合わせた状態で巻き取って(仮巻き動作)、それらの各他端が径内側の巻始め部分となるように同心状に巻回した状態で保持するように構成されている。
この仮巻スプール4は、上記仮巻き動作の際には、巻枠111が線材供給スプール1および仮巻スプール4の間で、かつ両スプール1,4を結ぶ直線上に位置するように、線材供給スプール1および巻枠111の略延長線上に配されている。また、仮巻スプール4は、仮巻き動作時には、巻枠111の一方領域112aに対応する位置に配されている。
また、仮巻スプール4は、アーム10が駆動軸32を中心に1回転することによって、超電導線材12および絶縁テープ13を巻枠111に螺旋状に1回転分だけ巻回するように構成されており、当該巻回後には、巻枠111の他方領域112bに対応する位置に配されるようになっている。
そして、仮巻スプール4に保持される超電導線材12および絶縁テープ13の各他側部位は、巻枠111の他方領域112bにそれらの各中央部を径方向内側の巻始め部分として同心状に巻回される。
なお、仮巻スプール4は、図1において時計回りの方向に回転することで、超電導線材12および絶縁テープ13を巻き取り、反時計回りの方向に回転することで、超電導線材12および絶縁テープ13を繰り出すように構成されている。この仮巻スプール4の時計回り方向の回転駆動は、次述の張力付与機構9によってなされる。
また、仮巻スプール4の後側のフランジ部41(図2参照)は、仮巻スプール4の公転時に、線材供給スプール1および巻枠111間に延びる超電導線材12との接触を回避可能なように、薄肉に形成されているのが好ましい。
張力付与機構9は、図2に示すように、仮巻スプール4の前方に配されており、アーム10に取り付けられた状態で仮巻スプール4に連結されている。この張力付与機構9は、仮巻スプール4から繰り出される超電導線材12および絶縁テープ13に張力を付与する機能を有している。
張力付与機構9は、モータ91と、駆動軸92と、クラッチ93と、回転軸94とを含んでいる。駆動軸92は、モータ91により時計回り方向に常時回転している。また、回転軸94は、仮巻スプール4に連結されており、仮巻スプール4とともに回転するようになっている。これら各部材91〜94のその他の構成は、上記した張力付与機構7の対応部材71〜74と略同じであるので、その詳細な説明を省略する。なお、回転軸94は、本発明の「支持軸」および「第1支持軸」に相当する。
また、張力付与機構9は、回転軸94に連結されるクラッチ部と、駆動軸92に連結されるクラッチ部との接触圧を小さくすることで、繰出し時に超電導線材12および絶縁テープ13に張力を付与する一方、両クラッチ部の接触圧を大きくすることで、仮巻スプール4を時計回り方向(巻取り方向)に回転させるようになっている。また、張力付与機構9は、両クラッチ部の接触を解除して仮巻スプール4を例えばアーム10に固定することで、仮巻スプール4をアーム10に対して回転不能な状態とすることができるようになっている。
2つのガイドローラ5,6は、線材供給スプール1と巻枠保持部3との間に、互いに左右に所定間隔を隔てて並設されている。ガイドローラ5は、その下端が巻枠保持部3に保持された巻枠111の上端とほぼ面一となる高さ位置に設けられており、ガイドローラ6は、その上端が巻枠保持部3に保持された巻枠111の上端とほぼ面一となる高さ位置に設けられている。これらのガイドローラ5,6は、繰り出された超電導線材12および絶縁テープ13を互いに重ね合わせつつ右方に向けてガイドするために設けられている。
また、各ガイドローラ5,6は、支持軸51,61に回転可能に支持されており、当該支持軸51,61は、ローラ固定部材52,62によって基台102に取り付けられている。
次に、図6のフローチャートに基づいて、また図7〜図13の概略説明図を適宜参照して、本実施形態の超電導コイルの巻線方法について説明する。なお、この巻線方法では、巻枠111に超電導線材12のみを巻回して超電導コイルを形成する方法を例に挙げて説明する。また、図7〜図13では、図示の都合上、カウンターウェイト11等を省略するとともに、アーム10のうちの巻枠111と仮巻スプール4とを連結する部位のみを概略的に示している。
本実施形態の巻線方法によれば、まず、ステップS1において、巻枠保持部3の駆動軸32に、巻枠111と、一端に仮巻スプール4を保持したアーム10とを順次取り付ける(図7(a)参照)。
具体的には、図4(a)に示すように、巻枠111を、駆動軸32の基部32aに対応する位置で一対の巻枠固定用ナット33a,33bにより挟み込むことによって、駆動軸32に対して軸方向に移動不能および周方向に回転不能となるように固定する。
また、アーム10を、駆動軸32の溝部32bに対応する位置で一対のアーム固定用ナット34a,34bにより挟み込むことによって、駆動軸32に対して軸方向に移動不能および周方向に回転不能となるように固定する。このとき、アーム10に取り付けたアーム固定用ピン10aは、図4(a)に示すように、溝部32bの誘導部32dに入り込んで、その基部32a側の端部において保持されている。
そして、上記のようにセットしたアーム10に支持される仮巻スプール4に、線材供給スプール1の超電導線材12の他端を保持させる。この状態では、線材供給スプール1および仮巻スプール4の双方に保持される超電導線材12は、図7(b)に示すように、巻枠111の軸部112の一方領域112aに対応するように配されている。なお、図中の符号111aは、巻枠111の回転位置を示すための仮想の目印である。
次に、超電導線材12の巻枠111への巻回動作に先立って、ステップS2において、線材供給スプール1に保持されている超電導線材12のうちの略半分の量を仮巻スプール4に巻き取る仮巻き動作が行われる(図8参照)。これは、仮巻スプール4に連設される張力付与機構9によって仮巻スプール4を時計回りの方向に回転させることにより行われる。また、このとき、線材供給スプール1から繰り出される超電導線材12には、張力付与機構7によって適度な張力が付与されている。
この仮巻き動作によって、超電導線材12の長さ方向の一側が線材供給スプール1によって保持されるとともに、当該超電導線材12の長さ方向の他側が仮巻スプール4によって保持される状態となる。
そして、ステップS3において、仮巻スプール4を駆動軸32(巻枠111)に対して時計回りの方向に公転させて、巻枠111の軸部112に1回転で軸方向に1ピッチずれるように超電導線材12を巻回する(図9(a)〜(c)参照)。この動作は、本例では以下のように手動で行われる。すなわち、一対のアーム固定用ナット34a,34bを緩め、アーム10を駆動軸32に対して1回転分だけ回転させる。このとき、アーム10に取り付けたアーム固定用ピン10aが誘導部32dにガイドされて当該誘導部32dの基部32a側の端部から先端部32c側の端部まで移動する。これによって、巻枠111の軸部112の一方領域112aに対応する位置に配されていた仮巻スプール4が、巻枠111の他方領域112bに対応する位置に移動されるとともに、軸部112には、図9(d)に示すように、超電導線材12が1回転当り1ピッチずれるような螺旋状に1回転分だけ巻回される。なお、この巻回動作は、本例では手動で行うようにしたが、モータ等の駆動手段を用いて行うように構成してもよい。
そして、上記超電導線材12の螺旋状の巻回動作が終了すると、ステップS4において、巻枠111の他方領域112bに一対のスペーサ11a,11bを装着する(図10(a),(b)参照)。これらのスペーサ11a,11bは、図10(c)に示すように、対で略円筒を形成している。スペーサ11a,11bは、次述のステップS5における軸部112の一方領域112aへの超電導線材12の巻回動作の際に、他方領域112bに螺旋状に巻回された超電導線材12がずれるのを防ぐ機能を有している。また、スペーサ11a,11bにより形成された円環部には、巻枠111および仮巻スプール4間に延びる超電導線材12のための間隙11cが設けられている。
そして、ステップS5において、巻枠111と仮巻スプール4とを互いの相対位置関係を固定した状態で、駆動軸32を中心に時計回りの方向に回転させる(図11(a)〜(d)参照)。これによって、図11(e)に示すように、巻枠111の一方領域112aに線材供給スプール1の超電導線材12が同心状に巻回される。なお、上記の相対位置関係が固定された状態での回転とは、巻枠111の自転速度に対する仮巻スプール4の自転速度および公転速度を調整して、仮巻スプール4の所定部位と巻枠111の所定部位とが常に対向するように両者が回転することを言う。本実施形態では、巻枠111およびアーム10を駆動軸32に対して回転不能に固定するとともに、仮巻スプール4をアーム10に対して回転不能に固定し、その状態でモータ31を駆動させることによってなされる。
次に、ステップS6において、巻枠111からスペーサ11a,11bを取り外し(図12(a)参照)、その後、巻枠111に図12(b)に示すような円環状の絶縁シート14を取り付ける。この絶縁シート14は、軸部112の軸方向中央部に装着されるものであり、一方領域112aに巻回される超電導線材12と他方領域112bに巻回される超電導線材12との軸方向の絶縁性を確保するためのものである。なお、超電導線材12自体に絶縁処理が施されている場合には、この絶縁シート14は不要である。
そして、ステップS7において、仮巻スプール4のアーム10に対する回転不能状態を解除するとともに、アーム10を例えば図1に示すような固定具15で基台102に固定して駆動軸32の回りに回転不能な状態とする。本実施形態では、この状態、すなわち仮巻スプール4を回転軸94に支持させたままの状態で巻枠111をモータ31により反時計回りの方向に回転させる(図13(a),(b)参照)。これによって、図13(c)に示すように、巻枠111の他方領域112bに、仮巻スプール4に保持されていた超電導線材12が同心状に巻回され、例えば図15に示すようなダブルパンケーキ型の超電導コイル110が作製される。
本実施形態では、上記のように、巻枠111の一方領域112aに線材供給スプール1の超電導線材12を巻回した後、仮巻スプール4を回転軸94に支持させたまま公転不能に固定し、その状態で巻枠111を反時計回りの方向に回転させることによって、仮巻スプール4の超電導線材12を巻枠111の他方領域112bに巻回するようにしたので、例えば、シングルパンケーキコイルを形成するための巻線機を利用してダブルパンケーキコイルを形成する場合と異なり、仮巻スプール4の架け替え作業を行わない。これにより、超電導線材12を歪ませることなく当該線材12を巻枠111に巻回することができる。
また、本実施形態では、上記のように、仮巻スプール4に設けられる張力付与機構9によって、仮巻スプール4から巻枠111に供給される超電導線材12に、その供給方向と反対方向に負荷を加えることで張力を付与するようにしたので、仮巻スプール4を回転軸94に支持させたまま公転不能に固定した状態で巻枠111を回転させることによって仮巻スプール4の超電導線材12を巻枠111に巻回する場合でも、超電導線材12に適正な張力を付与しながら当該超電導線材12を巻枠111に巻回することが可能となる。なお、これにより、超電導線材12を巻枠111に弛みなく巻回することができるので、極低温下で超電導線材12が微小変位するのを抑えることができ、その結果、クエンチの発生を抑制することができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、上記のように、巻枠111に超電導線材12を螺旋状に巻回した後、巻枠111の一方領域112aに超電導線材12を同心円状に巻回する前に、当該巻枠111の他方領域112bに、超電導線材12を仮固定するための円筒状のスペーサ11a,11bを取り付けることによって、巻枠111の一方領域112aに超電導線材12を巻回する際に、巻枠111の回転に伴って当該巻枠111の他方領域112bの超電導線材12が不意に移動するのを防ぐことができる。また、巻枠111の他方領域112bに取り付けたスペーサ11a,11bの軸方向の端面が、巻枠111の一方領域112aに超電導線材12を巻回する際に、当該線材12の幅方向のガイドとして機能するようになるので、超電導線材12を巻枠111の一方領域112aに軸方向にぶれることなく同心円状に巻回することができる。
また、本実施形態では、上記のように、仮巻スプール4にカウンターウェイト11を設けて、仮巻スプール4を含む回転体の重心を公転軸(駆動軸32)上に位置させることによって、仮巻スプール4の公転動作を安定させることができるので、仮巻スプール4の超電導線材12を巻枠111に正確に巻回することができる。また、仮巻スプール4を含む回転体の重心を駆動軸32上に位置させることによって、公転時に仮巻スプール4の公転動作を支える駆動軸32に加わる負荷を軽減することができる。また、アーム10の他端にカウンターウェイト11を取り付けることによって、仮巻スプール4に公転動作のための駆動力を伝達する機能を有するアーム10を利用して、上記効果を得ることが可能となるので、効率が良い。
また、本実施形態では、上記構成の巻線機を用いて、上記巻線方法により超電導コイルを形成するため、例えばNbTi等からなる超電導線材と比べて、歪みにより特性劣化しやすい酸化物超電導線材12を用いても、巻枠111への巻回時に特性劣化が発生するのを十分に防ぐことができる。
なお、仮巻スプール4が、駆動軸32回りに公転する際に、線材供給スプール1および巻枠111間の超電導線材12に接触する可能性がある場合には、図14(a)に示すような捻り付与装置16を線材供給スプール1および巻枠111間に設けてもよい。
この捻り付与装置16は、図14(b)に示すような位置関係で超電導線材12の長さ方向に配される4つのガイド部材16a〜16dを備えている。この捻り付与機構16によれば、超電導線材12に長さ方向の捻りを加えて、超電導線材12を長さd(図14(b)参照)だけ仮巻スプール4の軌道から離れる方向に変位させることが可能である。これにより、仮巻スプール4の超電導線材12への接触が回避され、上記超電導線材が第2スプールの公転動作の妨げとならないので、第2スプールの超電導線材の巻枠への巻回動作をスムーズに行うことができるようになる。
また、上記実施形態では、仮巻スプール111の超電導線材12を巻枠111に巻回する際に、アーム10を基台102に固定することで仮巻スプール4を巻枠111に対して公転不能にする例について示したが、これに限らず、巻枠111と、アーム10(仮巻スプール4)とを個別のモータおよび駆動軸で回転させるように構成し、これによって仮巻スプール4を巻枠111に対して公転不能にするようにしてもよい。
本発明の一実施形態による巻線機の全体構成を示した正面図である。 図1に示した巻線機の平面図である。 図1に示した巻線機を左側から見た状態の説明図である。 図2に示した巻枠保持部の駆動軸とアームとの連結部分であり、(a)は巻枠に超電導線材を螺旋状に巻回する前の状態を示した拡大図、(b)は巻枠に超電導線材を螺旋状に巻回した後の状態を示した拡大図である。 図4に示した駆動軸の溝部の説明図である。 図1に示した巻線機による巻線方法を説明するためのフローチャートである。 (a)は図6のフローチャートのステップS1の動作に対応する概略説明図であり、(b)は(a)のA方向矢視図である。 図6のフローチャートのステップS2の動作に対応する概略説明図である。 (a)〜(c)は図6のフローチャートのステップS3の動作に対応する概略説明図であり、(d)は(c)のB方向矢視図である。 (a)は図6のフローチャートのステップS4の動作に対応する概略説明図であり、(b)は(a)のC方向矢視図であり、(c)は(b)のD−D線に沿った拡大断面図である。 (a)〜(d)は図6のフローチャートのステップS5の動作に対応する概略説明図であり、(e)は(d)のE−E線断面図である。 (a)は図6のフローチャートのステップS6の動作に対応する概略説明図であり、(b)は(a)のF−F線断面図である。 (a)(b)は図6のフローチャートのステップS7の動作に対応する概略説明図であり、(c)は(b)のG−G線断面図である。 (a)は捻り付与機構の概略説明図であり、(b)は(a)中のH−H線,I−I線,J−J線,K−K線,L−L線に沿った各断面を縦一列に並べて示した説明図である。 ダブルパンケーキコイルの構成を示した斜視図である。
符号の説明
1 線材供給スプール(第1スプール)
3 巻枠保持部(駆動機構)
4 仮巻スプール(第2スプール)
9 張力付与機構(張力付与装置)
10 アーム(連結手段)
11 カウンターウェイト
11a,11b スペーサ
12 超電導線材
16 捻り付与機構
32 駆動軸(第2支持軸)
94 回転軸(支持軸、第1支持軸)
110 超電導コイル
111 巻枠
112a 一方領域
112b 他方領域

Claims (13)

  1. テープ状の超電導線材を巻枠にその軸方向に2段となるように巻回して超電導コイルを形成する超電導コイルの巻線方法であって、
    超電導線材の長さ方向の一側を、第1スプールに巻回した状態で保持させるとともに、前記超電導線材の長さ方向の他側を、前記第1スプールと所定間隔を隔てた位置で支持軸に回転可能に支持される第2スプールに巻回した状態で保持させ、かつ、これらのスプールの間に前記巻枠を回転可能な状態と回転不能な状態とに切替え可能に配設する工程と、
    前記巻枠を回転不能に固定するとともに、前記第2スプールを巻枠に対して軸方向に移動させつつ前記巻枠の軸心を中心に所定方向に公転させて、当該第2スプールの超電導線材を前記巻枠にその軸方向に1回転当り1ピッチずれるような螺旋状に1回転分だけ巻回する工程と、
    前記超電導線材が螺旋状に巻回された巻枠と前記第2スプールとを、両者の相対位置関係を固定した状態で前記巻枠の軸心を中心に前記所定方向に一体的に回転させて、前記第1スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の一方領域に同心円状に巻回する工程と、
    前記巻枠の一方領域への超電導線材の巻回動作が完了した後に、前記第2スプールを前記支持軸に支持させたまま公転不能に固定するとともに、前記巻枠を前記所定方向と反対方向に回転させて、前記第2スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の他方領域に同心円状に巻回する工程とを備えたことを特徴とする超電導コイルの巻線方法。
  2. 前記第2スプールに設けられる張力付与装置によって、前記第2スプールから前記巻枠に供給される超電導線材に、その供給方向と反対方向に負荷を加えることで張力を付与することを特徴とする請求項1に記載の超電導コイルの巻線方法。
  3. 前記巻枠に超電導線材を螺旋状に巻回した後、前記巻枠の軸方向の一方領域に超電導線材を同心円状に巻回する前に、当該巻枠の他方領域に、超電導線材を仮固定するための円筒状のスペーサを取り付けることを特徴とする請求項1または2に記載の超電導コイルの巻線方法。
  4. 前記第2スプールには、当該第2スプールを含む回転体の重心を前記巻枠の軸心上に位置させるためのカウンターウェイトが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法。
  5. 前記第1スプールおよび前記巻枠を連結するように両者間に延びる超電導線材が、当該巻枠の軸心を中心に公転する第2スプールに対して非接触となるように、前記超電導線材にその長さ方向に沿う軸回りの捻りを加えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法。
  6. 前記超電導線材は、酸化物超電導線材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法。
  7. テープ状の超電導線材を巻枠にその軸方向に2段となるように巻回して超電導コイルを形成するように構成された超電導コイルの巻線機であって、
    超電導線材の長さ方向の一側を巻回した状態で保持する第1スプールと、この第1スプールと所定間隔を隔てて設けられて、前記超電導線材の長さ方向の他側を巻回した状態で保持する第2スプールと、この第2スプールを回転可能に支持する第1支持軸と、前記巻枠を前記第1スプールおよび前記第2スプールの間の位置で回転可能な状態と回転不能な状態とに切替え可能に支持する第2支持軸と、前記巻枠および前記第2スプールを両者の相対位置関係を固定可能に連結する連結手段と、前記巻枠を回転駆動する一方、前記第2スプールを、前記第2支持軸を中心に公転させる駆動機構とを備え、
    前記駆動機構は、
    前記巻枠を回転不能に固定するとともに、前記第2スプールを巻枠に対して軸方向に移動させつつ前記第2支持軸を中心に所定方向に公転させて、当該第2スプールの超電導線材を前記巻枠にその軸方向に1回転当り1ピッチずれるような螺旋状に1回転分だけ巻回するとともに、
    前記超電導線材が螺旋状に巻回された巻枠と前記第2スプールとを、両者の相対位置関係を固定した状態で前記第2支持軸を中心に前記所定方向に一体的に回転させて、前記第1スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の一方領域に同心円状に巻回し、
    さらに、前記巻枠の一方領域に超電導線材を巻回した状態で、前記第2スプールを前記第1支持軸に支持させたまま公転不能に固定するとともに、前記巻枠を前記所定方向と反対方向に回転させて、前記第2スプールの超電導線材を前記巻枠の軸方向の他方領域に同心円状に巻回するように構成されていることを特徴とする超電導コイルの巻線機。
  8. 前記第2スプールに設けられ、前記第2スプールから前記巻枠に供給される超電導線材に、その供給方向と反対方向に負荷を加えることで張力を付与する張力付与装置を備えることを特徴とする請求項7に記載の超電導コイルの巻線機。
  9. 前記巻枠に螺旋状に巻回された超電導線材のうち、前記巻枠の軸方向の他方領域に配される超電導線材の外周面に密接するように配設され、前記超電導線材を仮固定する円筒状のスペーサを備えることを特徴とする請求項7または8に記載の超電導コイルの巻線機。
  10. 前記第2スプールに設けられ、当該第2スプールを含む回転体の重心を前記巻枠の軸心上に位置させるカウンターウェイトを備えることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機。
  11. 前記第1スプールおよび前記巻枠を連結するように両者間に延びる超電導線材が、当該巻枠の軸心を中心に公転する第2スプールに対して非接触となるように、前記超電導線材に長さ方向の捻りを加える捻り付与機構を備えることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機。
  12. 前記超電導線材は、酸化物超電導線材であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機。
  13. 請求項7〜12のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線機を用いて、請求項1〜6のいずれか一項に記載の超電導コイルの巻線方法によって形成されることを特徴とする超電導コイル。
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