JP2003172470A - 電磁弁 - Google Patents
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Abstract
吸引力を増大させる。 【解決手段】コイル62が巻回されたボビン64とバル
ブボディ28との間に磁性体からなるリング体70が挟
持され、前記リング体70の可動鉄心68側およびボン
ネット30側に軸線方向に突出した拡幅部74a、74
bを形成し、前記拡幅部74aに臨む位置に可動鉄心6
8を配設する。
Description
作用下にボビンの内部を変位する可動鉄心の吸引力を増
大させることが可能な電磁弁に関する。
供給する、あるいは圧縮空気を大気中に排気することに
より圧縮空気の流れ方向を制御する電磁弁が用いられて
いる。
では、複数の流体ポート2a〜2cが形成される弁ボデ
ィ3の上部にケーシング4が装着され、該ケーシング4
の内部にソレノイド部5が配設されている。前記ソレノ
イド部5の励磁作用下に各流体ポート2a〜2cの連通
状態を弁機構部6によって相互に切り換えている。
5のコイル7が巻回されたボビン8と弁ボディ3との間
には磁性体からなる磁気プレート9が挟持され、該磁気
プレート9の可動鉄心10側の端面11は、厚さ寸法C
で断面略長方形状に形成されている。
と、コイル7の励磁作用下に発生した磁束が該コイル7
から磁気プレート9の可動鉄心10側の端面11より該
可動鉄心10に周回し、さらに可動鉄心10から固定鉄
心13を介してコイル7へと復帰する。この場合、前記
磁束は、磁気プレート9が臨む可動鉄心10側の端面1
1の面積(図7、図8中、C参照)に対応して発生す
る。
心10が固定鉄心13側に吸引されるため上方(矢印A
方向)に変位し、さらに可動鉄心10に連結された連結
部材14、弁体15が上方(矢印A方向)に変位するこ
とにより、流体ポート2aと流体ポート2bとが連通し
た状態となる。
係る電磁弁1においては、図8に示されるように、コイ
ル7の励磁作用下に該コイル7から発生する磁束を磁気
プレート9を介して可動鉄心10へと周回させている。
その際、コイル7の励磁作用下に発生する可動鉄心10
の吸引力を増大させて、より一層弁体15の応答速度を
向上させたいという要請がある。
ものであり、リング体の内周面に突出部を設けて可動鉄
心に臨むリング体の端面形状を幅広状とすることにより
磁束密度を増大させ、可動鉄心の吸引力を増大させるこ
とを可能とした電磁弁を提供することを目的とする。
めに、本発明は、ソレノイドの励磁作用下に可動鉄心を
吸引することにより弁体を変位させる電磁弁において、
前記可動鉄心を囲繞する磁性材料からなるリング体が設
けられ、前記リング体の内周面には、前記可動鉄心の軸
線方向に沿った一方および他方に向かってそれぞれ突出
し、且つ前記リング体の内周面に沿って周回する突出部
を設けることを特徴とする。
心の軸線方向に沿った一方および他方に向かってそれぞ
れ突出させ、且つ該リング体の外周面に沿って略周回さ
せるとよい。
配設されるボビンの前記可動鉄心の軸線方向に窪んだ溝
部に係合させるとよい。
内部に配設し、樹脂製材料からなるボビンと異なる材質
による一体成形によって形成するとよい。
鉄心の軸線方向に沿って突出し、且つ内周面に沿って周
回する突出部を設けることにより、ソレノイドからの磁
束をリング体を介して可動鉄心に周回させる際、可動鉄
心に臨むリング体の表面積が増大するため可動鉄心へ周
回する磁束密度を高めることができる。その結果、可動
鉄心への磁束密度を増大させ、可動鉄心の吸引力を増大
させることができる。
な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
発明の実施の形態に係る電磁弁を示す。
に配置された複数の第1〜第3ポート22、24、26
が側面に形成されるバルブボディ28と、該バルブボデ
ィ28の上部に一体的に連結される金属製の薄板材から
なるボンネット30と、前記ボンネット30の内部に配
設されるソレノイド部32と、前記ソレノイド部32の
励磁作用下に第1〜第3ポート22、24、26の連通
状態を相互に切り換える弁機構部34とを有する。
圧力流体供給源から圧力流体が供給される第1ポート2
2と、該第1ポート22の上方に所定間隔離間して形成
され、流体が排出される第2ポート24と、該第2ポー
ト24の上方に所定間隔離間して形成され、後述する室
36の内部の流体を大気中に開放する第3ポート26と
が下から順に形成されている。
1〜第3ポート22、24、26とそれぞれ連通する室
36が形成され、該室36の略中央下部には、室36側
へ所定長突出した弁座部38が形成されている。該弁座
部38の略中央には、バルブボディ28の内部を介して
前記第1ポート22と連通する通路40が形成されてい
る。
部には、樹脂製材料からなるガイド部材42が一体的に
装着されている。前記ガイド部材42の外周面の溝部に
は、第1シール部材44が装着されるとともに、略中央
部には、弁座部38の方向に向かって所定長突出した凸
部46が形成されている。前記凸部46の略中央部に
は、先端部から軸線方向に沿って延在する第1連通路4
8が形成され、また、前記第1連通路48と連通し、且
つ略直交する第2連通路50(図2および図4参照)
が、ガイド部材42の内部に形成されている。
外周部に形成される凹部52に連通している。前記凹部
52は、ガイド部材42に装着される第1シール部材4
4および後述する第2シール部材76によって気密が保
持されている。
に、ガイド部材42の外側には、弁座部38の方向に向
かって所定長突出したフランジ部54が形成されてい
る。
6の一端面には、図1および図3に示されるように、内
部に形成される環状溝を介して弾性材料からなるガスケ
ット56が一体的に装着され、図示しない他の流体機器
等に接続した際における各ポート22、24、26の気
密を保持している。
い電源からソレノイド部32に電流を供給するための一
組のリード線60a、60b(図2および図4参照)が
接続されている。
の内部に配設され、且つコイル62が巻回されたボビン
64と、前記ボンネット30に一端部が連結された固定
鉄心66と、該ボビン64の内部に軸線方向に沿って変
位自在に挿通され、後述するばね部材86の作用下に固
定鉄心66から離間する方向に付勢された可動鉄心68
とからなる。なお、前記固定鉄心66および可動鉄心6
8は、断面略長方形状に形成される。
ボディ28とボビン64との間には、例えば、永久磁石
等の磁性体からなるリング体70が挟持されるように設
けられている。前記リング体70は、薄肉状に形成され
るプレート部72と、該プレート部72の可動鉄心68
に臨む内周側とボンネット30に臨む外周側とがそれぞ
れ軸線方向に所定長突出した拡幅部74a、74bが形
成されている。なお、前記拡幅部74aの内周面の端部
および前記拡幅部74bの外周面の端部は、それぞれ面
取りされていない角形状に形成されている。また、ボビ
ン64の下面およびバルブボディ28の上面は、前記拡
幅部74a、74bの断面形状に対応するように所定長
窪んだ溝部75a、75bがそれぞれ内周側と外周側と
に形成され、前記拡幅部74a、74bと係合する。
の内周側にのみ形成してもよいし、例えば、拡幅部74
aをリング体70の内周側に形成し、拡幅部74bをリ
ング体70の外周側に形成するようにしてもよい。
2の可動鉄心68の軸線方向の厚さ寸法Dは、従来技術
に係る電磁弁1の磁気プレート9の厚さ寸法C(図8参
照)と同様に形成される(D=C)。また、前記拡幅部
74a、74bの可動鉄心68の軸線方向の厚さ寸法E
は、前記プレート部72の厚さ寸法Dより大きく形成さ
れる(E>D)。
線方向に沿った上方と下方の双方に突出した断面略I形
状に形成される。なお、リング体70の断面形状は、前
記断面略I形状に限定されるものではなく、可動鉄心6
8側およびボンネット30側がプレート部72に対して
軸線方向に所定長拡幅して形成されていればよい。
材料からなるボビン64とは異なる材質による一体成形
によって製造してもよい。すなわち、リング体70とボ
ビン64とを一体成形で製造することにより、リング体
70とボビン64との軸心を一致させることができるた
め、両者の軸心がずれることによりボビン64の内部を
軸線方向に摺動する可動鉄心68とリング体70の内周
面とが接触することが阻止される。
合面には、ガイド部材42の溝部を介して第2シール部
材76が装着されている。
8が挿通する孔部78(図6参照)を有する。なお、図
1〜図4に示されるように、可動鉄心68の外周面とリ
ング体70の孔部78との間には、所定間隔だけ離間す
るクリアランスが設けられているため、リング体70と
可動鉄心68とが接触することがなく、該可動鉄心68
の摺動抵抗となることがない。
0の角部には切欠部79が形成され、組み付け時にバル
ブボディ28側に形成される図示しない突起部と係合す
ることにより、リング体70の軸心が変位することが防
止され、確実に位置決めされる。
該ボビン64の上部に形成される溝部を介して第3シー
ル部材80が装着され、ボビン64とボンネット30と
の気密を保持している。
連結され、該可動鉄心68と連動する弁体82と、該弁
体82の略中央部に一体的に装着される弾性部84と、
ガイド部材42の凸部46の段部と弁体82との間に介
装されるばね部材86とからなる。前記弁体82は断面
略コ字状に形成され(図1および図3参照)、該弁体8
2の二又状に分岐した一端部には、所定長内側へ膨出す
る一組の係合爪部88が形成され、前記係合爪部88
は、可動鉄心68の側面に形成される係合溝90に係合
されている。その結果、弁体82は、可動鉄心68の変
位作用下に一体的に変位する。
される弾性部84は、弁体82の略中央部に形成される
装着孔92の内部に溶融した樹脂製材料を導入して固化
させる一体成形によって形成されている。すなわち、弾
性部84は、装着孔92の内部に導入された溶融した樹
脂製材料の固化作用下に弁体82と一体的に装着され
る。その結果、図1に示されるように、可動鉄心68の
変位作用下に弁座部38に着座した際において弁座部3
8に押圧されるため、通路40と室36との気密が確実
に保持される。
部38に押圧する方向に付勢している。
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の動作並びに作用効果について説明する。
a、60b(図2および図4参照)より電流を供給して
いない非励磁状態にあり、弁体82の弾性部84の下面
が弁座部38に着座して第1ポート22と第2ポート2
4との連通が遮断されたオフ状態を示している。
示されるように、弾性部84の上面とガイド部材42の
凸部46およびフランジ部54との間に画成される間隙
を介して室36と第1連通路48とが連通した状態にあ
るため、第2ポート24が第2連通路50および凹部5
2を介して第3ポート26と連通している状態にある。
そのため、外部に連通された第3ポート26と連通して
いる室36は、大気開放状態となる。
電源を付勢してコイル62に通電することにより該コイ
ル62が励磁され、その励磁作用下によって磁束がコイ
ル62からリング体70に向かい、さらに、該リング体
70の拡幅部74aから可動鉄心68を介して固定鉄心
66側に向かいコイル62に復帰して周回するように発
生する(図5参照)。なお、リング体70の可動鉄心6
8側の端面が軸線方向に所定長突出した幅広状の拡幅部
74a、74bを設けることにより、可動鉄心68に臨
むリング体70の軸線方向の厚さ寸法Eを、従来技術に
係る電磁弁1の磁気プレート9の厚さ寸法C(図8参
照)と比較して大きくすることができる。その結果、可
動鉄心68に臨むリング体70の面積が大きく、コイル
62から可動鉄心68側への磁束密度が高くなるため
(図5中、矢印参照)、可動鉄心68の吸引力が従来技
術に係る電磁弁1と比べて大きくなる。
固定鉄心66側に吸引され、図2および図4に示される
ように、電磁弁20がオフ状態からオン状態に切り換わ
る。
て、可動鉄心68が固定鉄心66側に向かって微小距離
だけ変位することにより、可動鉄心68と連結された弁
体82が一体的に上昇する(矢印X1方向)。その際、
可動鉄心68の上端部が固定鉄心66の端面に当接する
ことにより変位終端位置となる(図3および図4参
照)。
82の弾性部84の下面が弁座部38より離間すること
により、図3に示されるように、第1ポート22と第2
ポート24とが通路40および室36を介して連通した
オン状態となる。その結果、第1ポート22から図示し
ない圧力流体供給源によって供給された圧力流体は、弾
性部84と弁座部38との間の間隙を通過し、室36お
よび第2ポート24を介して図示しない流体機器に供給
される。
2の変位作用下に凸部46の先端およびフランジ部54
の先端に当接するため、第1連通路48が閉塞され、該
第1連通路48と室36との連通が遮断される。すなわ
ち、第2ポート24と第3ポート26との連通が遮断さ
れている状態となる。
体70の可動鉄心68に臨む内周側とボンネット30に
臨む外周側とにそれぞれ軸線方向に所定長突出した拡幅
部74a、74bを設けることにより、コイル62の励
磁作用下に磁束がコイル62からリング体70に向かう
際、可動鉄心68に臨むリング体70の表面積が増大し
ているため、拡幅部74aから可動鉄心68へと周回す
る磁束の密度を高めることができる。その結果、可動鉄
心68への磁束密度を増大させることができるため、可
動鉄心68の吸引力を従来と比べて増大させることがで
きる。
の外周側に拡幅部74bを形成することにより、内周側
にのみ拡幅部74aを形成した場合と比較してより一層
磁束密度を増大させることができるため、吸引力をより
一層増大させることができる。
る。
軸線方向に沿って突出し、且つ内周面に沿って周回する
突出部を設けることにより、可動鉄心への磁束密度を増
大させ、可動鉄心の吸引力を増大させることができる。
ける縦断面図である。
ける縦断面図である。
斜視図である。
リード線 62…コイル 64…ボビン 66…固定鉄心 68…可動鉄心 70…リング体 72…プレート部 74a、74b…拡幅部 76…第2シール
部材 78…孔部 80…第3シール
部材 82…弁体 84…弾性部 86…ばね部材 88…係合爪部 90…係合溝 92…装着孔
Claims (4)
- 【請求項1】ソレノイドの励磁作用下に可動鉄心を吸引
することにより弁体を変位させる電磁弁において、 前記可動鉄心を囲繞する磁性材料からなるリング体が設
けられ、前記リング体の内周面には、前記可動鉄心の軸
線方向に沿った一方および他方に向かってそれぞれ突出
し、且つ前記リング体の内周面に沿って周回する突出部
を設けることを特徴とする電磁弁。 - 【請求項2】請求項1記載の電磁弁において、 前記リング体の外周面には、前記可動鉄心の軸線方向に
沿った一方および他方に向かってそれぞれ突出し、且つ
該リング体の外周面に沿って略周回することを特徴とす
る電磁弁。 - 【請求項3】請求項1または2記載の電磁弁において、 前記突出部は、ソレノイドの内部に配設されるボビンの
前記可動鉄心の軸線方向に窪んだ溝部に係合されること
を特徴とする電磁弁。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電
磁弁において、 前記リング体は、ソレノイドの内部に配設され、樹脂製
材料からなるボビンとは異なる材質による一体成形によ
って形成されることを特徴とする電磁弁。
Priority Applications (7)
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