JP2003172091A - シールド掘進機の回転カッタ再生方法および装置 - Google Patents

シールド掘進機の回転カッタ再生方法および装置

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JP2003172091A JP2001369090A JP2001369090A JP2003172091A JP 2003172091 A JP2003172091 A JP 2003172091A JP 2001369090 A JP2001369090 A JP 2001369090A JP 2001369090 A JP2001369090 A JP 2001369090A JP 2003172091 A JP2003172091 A JP 2003172091A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、シールド掘進機内で容易に回
転カッタの再生作業を行えるようにする。 【解決手段】 シールド掘進機のカッタヘッド4の回転
中心部に配置されてカッタヘッド4に動力を伝達する筒
状の回転体3に、その前面を覆うようにプレート7を固
定し、プレート7には、回転体内外を連通する孔7bを
形成するとともに、径方向に伸縮可能にシールド掘進機
前端の中心に配置されて縮退時にプレート7の孔7bを
挿通可能な回転カッタ8を離脱可能に固定する。回転カ
ッタ8の再生時には、回転体3に回転カッタ交換用ボッ
クス11を取付け、回転カッタ抜き差し手段17にて回
転カッタを引き込み、回転カッタ交換用ボックス11内
の回転カッタ収容室14内に収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシールド掘進機の回
転カッタの再生方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シールドトンネル掘削工事の長距
離化に伴い、シールド掘進機のカッタビットやフィッシ
ュテールと呼ばれ る心立て機能を持つ回転カッタの維
持管理が問題となっており、掘進途中におけるカッタビ
ットや回転カッタの交換方法が各種提案されている。例
えば、トンネル掘進予定位置の途中に、予めビット交換
のための立坑を構築しておき、この立坑内にシールド掘
進機が到達したときに、該立坑内で掘進機前端のトンネ
ル掘削用カッタに固定されているカッタビットや回転カ
ッタの交換作業を行うようにした中間立坑方式による交
換方法がある(第1従来例)。
【0003】また、トンネル掘進予定位置の地盤中に、
地盤硬化剤の注入によって安定度の高い改良地盤層を形
成しておき、この改良地盤層内にシールド掘進機の先端
を進入させた状態で停止させ、チャンバーマンホールよ
りトンネル掘削用カッタの前面側の改良土を人力によっ
て排出し、形成されるトンネル掘削用カッタ前面側の空
間内でカッタビットや回転カッタの交換作業を行うよう
にした事前前面部地盤改良方式による交換方法がある
(第2従来例)。
【0004】更に、シールド掘進機がビット交換位置に
到達後、坑内よりシールド掘進機の前面および前端部周
囲の地盤を凍結工法によって安定度の高い地盤に改良
し、前述の方法と同様に、チャンバーマンホールよりト
ンネル掘削用カッタの前面側の改良土を人力によって排
出し、形成されるトンネル掘削用カッタ前面側の空間内
でカッタビットや回転カッタの交換作業を行うようにし
た到達後前面部地盤改良方式による交換方法がある(第
3従来例)。
【0005】更に、シールド掘進機自体に、カッタビッ
トの交換作業が可能なドライ空間を機械的構造によって
形成したり、例えば球体シールド工法のように掘削用カ
ッタを前後に旋回させたり、坑内に引き込んだりしたり
できるような機械的構造を予めシールド掘進機に設置し
ておく等の機械構造方式による交換方法がある(第4従
来例)。ちなみに、球体シールド掘進機は、円筒状の鞘
管の内部に筒体をスライド自在に収納してなる親機の内
部に、球体を回転自在に収納し、この球体内に回転カッ
タを備えた子機である掘進機を収納したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1〜第4従来例には、次のような問題点があった。ま
ず、第1従来例では、交換位置で立坑を構築する必要が
あり、工程的に長期間を要し、かつコストが高くなる。
さらに、立坑構築に広い用地の確保が必要となり、場所
的な制約も伴う。
【0007】また、第2従来例では、人力によって改良
地盤の掘削、掘削土砂の撤去等の作業を行う必要がある
こと、及びシールド掘進機と改良地盤との間の止水が必
要であること、などから安全性に問題があり、さらに工
程的に長期間を要する。
【0008】また、第3従来例では、坑内から凍結工法
によって地盤改良を行うため、小口径のシールドトンネ
ルでは施工できず、凍結、解凍によって地盤変動の発生
も予測される。さらに、工程的に長期間を要し、工費も
高い。
【0009】また、第4従来例の球体シールド掘進機を
用いれば、シールド掘進機内から回転カッタの交換が可
能となるものの、トンネル掘削用カッタ部分の構造が複
雑になり、シールド掘進機の製造コストが高くなり、か
つ掘進機そのものの全長も長くなってしまう。
【0010】本発明の技術的課題は、構造が簡単で、シ
ールド掘進機内で容易に回転カッタの再生作業を行える
ようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシールド掘
進機の回転カッタ再生方法は、シールド掘進機のカッタ
ヘッドの回転中心部に配置された筒状の回転体に、その
前面を覆うようにプレートを固定し、プレートには、回
転体内外を連通する孔を形成するとともに、径方向に伸
縮可能にシールド掘進機前端の中心に配置されて縮退時
にプレートの孔を挿通可能な回転カッタを離脱可能に固
定してなるシールド掘進機を用いて、トンネル掘進途中
で回転カッタを再生するにあたり、プレートの孔部後方
に、回転カッタ抜き差し手段とゲートを備えた回転カッ
タ交換用ボックスを取り付け、回転カッタ抜き差し手段
と回転カッタとを連結し、回転カッタをプレートから解
放し、回転カッタを縮退させ、回転カッタを回転カッタ
抜き差し手段にてプレートの孔より回転カッタ交換用ボ
ックス内に引き込み、ゲートを閉め、回転カッタ交換用
ボックスの回転カッタ収容部を開放し、回転カッタを部
分的に又は全体を交換し、回転カッタ交換用ボックスの
回転カッタ収容部を閉塞してからゲートを開き、再生回
転カッタを、回転カッタ抜き差し手段にてプレートの孔
よりプレート前面側に挿通させ、かつ伸長させ、伸長さ
せた再生回転カッタをプレートに固定し、回転カッタ交
換用ボックスを撤去することを特徴としている。
【0012】また、この方法に用いられる装置は、シー
ルド掘進機のカッタヘッドの回転中心部に配置された筒
状の回転体と、回転体内外を連通する孔を有し、回転体
前面を覆うように固定されたプレートと、径方向に伸縮
可能で、縮退時に前記プレートの孔を挿通可能に形成さ
れ、かつシールド掘進機前端の中心に配置されて、プレ
ートに離脱可能に固定された回転カッタと、を備えたも
のである。
【0013】また、この装置において、プレートの前端
面に、回転カッタの後端部が嵌合可能な溝を設け、溝の
底部に前記孔を形成したものである。
【0014】また、この装置において、回転カッタを径
方向で複数に分割し、これら分割体を伸縮機構により径
方向に拡縮可能に連結してなるものである。
【0015】また、この装置において、回転体に着脱可
能に回転カッタ交換用ボックスを取付け、回転カッタ交
換用ボックスには、回転カッタ抜き差し手段と、回転カ
ッタ抜き差し手段にて引き込まれた回転カッタを収容す
る蓋体付き回転カッタ収容室と、回転カッタ収容室をプ
レートの孔側空間から遮蔽して水密を保持するゲートと
を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
シールド掘進機の回転カッタ再生方法および装置を図1
乃至図9により説明する。図1は本実施形態に係るシー
ルド掘進機のカッタヘッド部のトンネル掘進時の状態を
示す縦断面図、図2は図1のものを回転方向で90°異
なる角度からみた横断面図、図3は回転カッタを回転カ
ッタ交換用ボックス内に引き込む前の状態を示す図1相
当の縦断面図、図4は図3のものを回転方向で90°異
なる角度からみた図2相当の横断面図、図5は回転カッ
タを回転カッタ交換用ボックス内に引き込んだ状態を示
す図1相当の縦断面図、図6は図5のものを回転方向で
90°異なる角度からみた図2相当の横断面図、図7は
図1のA−A線矢視断面図、図8は図1の状態において
回転カッタとプレートとを分解して示す縦断面図、図9
は図8のB−B線方向よりみたプレート部分の正面図で
ある。
【0017】本実施形態のシールド掘進機の前端部は、
円筒状のスキンプレート1と、スキンプレート1の前端
から少し後方内部に設けられた隔壁2を備えている。隔
壁2の中央部にはコーン状の回転体3が回転可能に取り
付けられ、この回転体3の先端側にスキンプレート1の
前端を覆うようにカッタヘッド4が設けられ、カッタヘ
ッド4と隔壁2の間に掘削チャンバ5が形成されてい
る。そして、カッタヘッド4には、図9のように複数の
カッタスポーク6が放射状に形成されている。
【0018】また、回転体3の先端には、これを覆うよ
うにプレート7が固定されている。プレート7には、図
8、図9のようにその前端面に溝7aが設けられている
とともに、溝7aの底部中央に孔7bが形成され、溝7
aには、トンネル掘進時にフィッシュテールと呼ばれる
回転カッタ8の後部が嵌合して図示しない固定手段によ
りプレート7に固定され、回転体3と一体に回転できる
ようになっている。回転体3そのものは、隔壁2の内側
に設置されている図示しないた駆動モータからリングギ
アを介して動力が伝達され、回転できるようになってい
る。隔壁2の内側には、さらにスキンプレート押出ジャ
ッキ60と、掘削チャンバ5内の掘削土を排出するため
のスクリューコンベア70が設けられている。
【0019】回転カッタ8は、径方向で複数(ここでは
3つ)に分割され、これら分割体8a,8b,8cが例
えばシリンダやターンバクルなどからなる伸縮機構9に
より径方向に拡縮可能に連結されている。すなわち、中
央に位置する分割体8bに伸縮機構9の本体部9aが位
置固定され、伸縮機構9の両端から突出するロッド部9
b,9cに両側の分割体8a,8cが固定されていて、
伸縮機構9のストロークエンドにて各分割体8a,8
b,8cのカッタ部分で形成される山形の稜線が一致
(連続)するように設定されている。また中央に位置す
る分割体8bは、先端部がカッタ8dに形成されている
とともに、後端側が2枚のパネル8e,8f(図2)か
ら構成され、パネル8e,8f間が両側の分割体8a,
8cの縮退時の収容部8g(図1、図8)として構成さ
れている。さらにパネル8e,8fの後端は、プレート
7の孔7bを若干貫通する長さに設定され、その後端縁
中央部には後述する回転カッタ抜き差し手段との連結部
8hが設けられている。したがって、図1、図2のトン
ネル掘進時の状態下においては、パネル8e,8fの後
端部の一部がプレート7の孔7bを貫通し、孔7bのエ
ッジにて径方向移動が阻止され、さらに両肩部すなわち
両側分割体8a,8cの後端縁がプレート7の溝7aの
底部に当接した状態で、図示しない固定手段によってプ
レート7に固定されるようになっている。また図3、図
4のように両側の分割体8a,8cを縮退させて収容部
8g内に収容した際には、回転カッタ8全体をプレート
7の孔7bを通して機内側に引き込めるようになってい
る。
【0020】回転体3には、図3乃至図6のように着脱
可能に回転カッタ交換用ボックス11が着脱可能に取り
付けられるようになっている。回転カッタ交換用ボック
ス11は、基本的にプレート7の矩形の孔7bを囲むよ
うな断面を有して後方へ延びており、途中には、回転体
3の円筒部後端との固定用フランジ12と、ボックス内
空間を孔側空間である前方室13と後方の回転カッタ収
容室14とに隔絶可能なゲート15が設けられ、ゲート
15を閉じることで、回転カッタ収容室14の水密が保
持されるようになっている。さらに回転カッタ収容室1
4は、図4のようにその一方の側面が開閉可能な蓋体1
6から形成されているとともに、その後端壁部に回転カ
ッタ抜き差し手段であるシリンダ17が取り付けられて
いる。シリンダ17は、そのピストンロッド17aの先
端に、回転カッタ8の連結部8hとの係止部17bが設
けられており、かつ回転カッタ8を回転カッタ収容室1
4内に引き込めるストロークを有している。
【0021】また、回転体3には、図9のようにその周
方向複数個所(ここでは4個所)に、カッタビット18
を挿通可能なカッタビット供給孔3aが設けられ、これ
らカッタビット供給孔3aの位置に各カッタスポーク6
が配置され固定されている。
【0022】カッタスポーク6には、図7のように回転
体3のカッタビット供給孔3aに連通して放射方向に延
びるカッタビット装着溝6aが形成されている。カッタ
ビット装着溝6aは、前面が開口する断面略コ字状を呈
し、その前面開口であるスリット6bよりカッタビット
18のビット部18aを突出させた状態でカッタビット
装着溝6a内にカッタビット18のビット支持駒18b
を収容できるようになっていて、複数のカッタビット1
8をスライド可能に一列に支持できるようになってい
る。
【0023】また、カッタスポーク6の背面側には、カ
ッタビット装着溝6a内のカッタビット列を解放可能に
固定するカッタビット固定装置21が設けられている。
カッタビット固定装置21は、各カッタビット18のビ
ット支持駒18bの後面に形成した谷形の係止用凹部1
8cに嵌入可能な波状面22aを前面に有し、カッタビ
ット装着溝6a内の各カッタビット18の背面側に挿入
配置された係止用ブロック22と、係止用ブロック22
の長手両端部を背面より支持して、係止用ブロック22
をカッタビット列に対して進退駆動することで、カッタ
ビット装着溝6a内の各カッタビット18を、スリット
6bのエッジと波状面22aとで挟み付けて拘束、ある
いはこれらの係合を解くことで解放する一対の油圧シリ
ンダ23,24とから構成されている。
【0024】また、回転体3の内部には、水密を保持さ
れて回転体3と相対回動可能な内筒25が設けられてい
る。内筒25には、図9のように回転体3の各カッタビ
ット供給孔3aと選択的に合致する単一の開口25aが
形成されているとともに、開口25aの内方に、新しい
カッタビットをセットするための図示しないカッタビッ
ト供給装置が設けられていて、このカッタビット供給装
置により、カッタヘッド4の回転中心側から新カッタビ
ットを押し込み供給し、カッタビット装着溝6aの終端
に位置する摩耗の激しい旧カッタビットを外周方向に押
し出して順次新しいカッタビットに交換できるようにな
っている。
【0025】次に、本実施形態によるシールド掘進機の
回転カッタ再生方法について図1乃至図6に基づき図
8、図9を参照しながら説明する。シールド掘進機の掘
進時は、図1、図2のように回転カッタ8の分割体8
a,8b,8cが伸縮機構9により伸長された状態でプ
レート7に固定され、回転体3と一体回転する。
【0026】回転カッタ8を再生するには、まずカッタ
ヘッド4の回転を停止させ、ケーブルや油圧配管等、固
定部と可動部の間を接続するロータリジョイントを撤去
する。次いで、図3、図4のようにプレート7の孔7b
部後方に、回転カッタ交換用ボックス11を取り付け、
その回転カッタ抜き差し手段であるシリンダ17のピス
トンロッド17a先端の係止部17bと回転カッタ8の
連結部8hとを連結してから、回転カッタ8の固定を解
除してプレート7から解放するするとともに、回転カッ
タ8の両側分割体8a,8cを縮退させて収容部8g内
に収容する。
【0027】次に、シリンダ17のピストンロッド17
aを縮退させて、回転カッタ8をプレート7の孔7bよ
り回転カッタ交換用ボックス11内に引き込み、図5、
図6のように回転カッタ収容室14内に収容してから、
ゲート15を閉じ、回転カッタ収容室14内の水密を確
保する。
【0028】次いで、回転カッタ収容室14の蓋体16
を取り外し、回転カッタ8の分割体8a,8b,8cの
うち、例えば比較的摩耗の激しい両側分割体8a,8c
を交換し、または摩耗状態により分割体8a,8b,8
全部を交換する。その後、前述とは逆の手順により、再
生回転カッタをカッタヘッド4の先端に設置する。
【0029】すなわち、回転カッタ収容室14の蓋体1
6を閉じてからゲート15を開き、シリンダ17のピス
トンロッド17aを伸長させて、再生回転カッタをプレ
ート7の孔7bよりプレート前面側に挿通させる。次い
で、再生回転カッタの両側分割体をプレート7の溝7a
内でストロークエンドまで伸長させた後、再生回転カッ
タを図示しない固定手段にてプレート7に固定する。そ
の後、シリンダ17のピストンロッド17a先端の係止
部17bと回転カッタ8の連結部8hとの連結を解き、
回転カッタ交換用ボックス11を撤去し、ロータリジョ
イントを設置する。
【0030】なお、前述の実施形態では回転カッタを3
分割したものを例に挙げて説明したが、それ以上の数に
分割してもよい。例えば両側分割体を、それぞれテレス
コピック状に複数段構造とし、伸長時に先の分割体の後
端部と後の分割体の先端部が密嵌合(または係合)し、
縮退時にはこれらが一体となって中央の分割体に形成し
てある収容部内に引き込まれて収容されるようにしても
よい。そのような構成を採用すれば、回転カッタの交換
部位を摩耗の激しい限定された特定部位のみとすること
が可能となり、経済性が向上する。さらに、伸縮機構と
分割体との連結は、基本的に両側における最先端の分割
体との連結となるため、前述の実施形態のものと同様、
伸縮機構を単一構成とすることができる。
【0031】また、前述の実施形態では直線状の回転カ
ッタを例に挙げて説明したが、これに限るものでなく、
例えば十字形あるいは星形の回転カッタを用い、これら
を径方向(放射方向を含む)に伸縮可能に構成するとと
もに、プレートにはこれらの後端部が嵌合可能な十字形
あるいは星形の溝を形成し、その溝の底部にこれら十字
形あるいは星形の回転カッタが縮退時に挿通可能な十字
形あるいは星形の孔を設け、さらに回転体に着脱可能に
取り付ける回転カッタ交換用ボックスも断面十字形ある
いは断面星形のボックスとする。この場合、回転カッタ
の伸縮機構として十字形あるいは星形のシリンダを用い
る。このシリンダは、伸長用の圧力室を十字形あるいは
星形の中心部に共有化して設け、縮退用の圧力室は十字
形あるいは星形に応じて個別に設ける。このようにすれ
ば伸縮機構が単一構成となり、狭いスペースへの設置が
可能となり、伸縮可能な十字形あるいは星形の回転カッ
タを実現することができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
転カッタを径方向に伸縮可能に構成するとともに、回転
カッタを固定するプレートに、縮退時の回転カッタが挿
通可能な孔を設けて、回転カッタのみを機内に引き込め
るようにしたので、構造が簡単となり、機内で容易に回
転カッタの再生作業を行うことができる安価なシールド
掘進機を得ることができた。
【0033】また、プレートの前端面に、回転カッタの
後端部が嵌合可能な溝を設け、この溝の底部に縮退時の
回転カッタが挿通可能な孔を形成したので、回転カッタ
設置時の位置決め及び固定作業を容易に行うことができ
た。
【0034】また、回転カッタを径方向で複数に分割
し、これら分割体を伸縮機構により径方向に拡縮可能に
連結したので、回転カッタの交換部位を比較的摩耗の激
しい両側分割体のみとすることが可能となり、経済性が
向上した。
【0035】また、回転体に着脱可能に回転カッタ交換
用ボックスを取付け、回転カッタ交換用ボックスには、
回転カッタ抜き差し手段と、回転カッタ抜き差し手段に
て引き込まれた回転カッタを収容する蓋体付き回転カッ
タ収容室と、回転カッタ収容室をプレートの孔側空間か
ら遮蔽して水密を保持するゲートとを設けたので、回転
カッタの再生作業をシールド掘進機内で容易かつ安全に
行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシールド掘進機のカ
ッタヘッド部のトンネル掘進時の状態を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1のものを回転方向で90°異なる角度から
みた横断面図である。
【図3】本実施形態に係るシールド掘進機の回転カッタ
を回転カッタ交換用ボックス内に引き込む前の状態を示
す図1相当の縦断面図である。
【図4】図3のものを回転方向で90°異なる角度から
みた図2相当の横断面図である。
【図5】本実施形態に係るシールド掘進機の回転カッタ
を回転カッタ交換用ボックス内に引き込んだ状態を示す
図1相当の縦断面図である。
【図6】図5のものを回転方向で90°異なる角度から
みた図2相当の横断面図である。
【図7】図1のA−A線矢視断面図である。
【図8】図1の状態において回転カッタとプレートとを
分解して示す縦断面図である。
【図9】図8のB−B線方向よりみたプレート部分の正
面図である。
【符号の説明】
3 回転体 4 カッタヘッド 7 プレート 7a プレートの溝 7b プレートの孔 8 回転カッタ 8a,8b,8c 分割体 9 伸縮機構 11 回転カッタ交換用ボックス 14 回転カッタ収容室 15 ゲート 16 蓋体 17 シリンダ(回転カッタ抜き差し手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 義治 栃木県那須郡西那須野町四区町1534番1号 五洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 林 友幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小林 暁 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2D054 BA07 BA25 BB02 BB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機のカッタヘッドの回転中
    心部に配置された筒状の回転体に、その前面を覆うよう
    にプレートを固定し、該プレートには、前記回転体内外
    を連通する孔を形成するとともに、径方向に伸縮可能に
    シールド掘進機前端の中心に配置されて縮退時に該プレ
    ートの孔を挿通可能な回転カッタを離脱可能に固定して
    なるシールド掘進機を用いて、トンネル掘進途中で回転
    カッタを再生する方法であって、 プレートの孔部後方に、回転カッタ抜き差し手段とゲー
    トを備えた回転カッタ交換用ボックスを取り付ける工程
    と、 回転カッタ抜き差し手段と回転カッタとを連結する工程
    と、 回転カッタをプレートから解放する工程と、 回転カッタを縮退させる工程と、 回転カッタを回転カッタ抜き差し手段にてプレートの孔
    より回転カッタ交換用ボックス内に引き込み、ゲートを
    閉める工程と、 回転カッタ交換用ボックスの回転カッタ収容部を開放
    し、回転カッタを部分的に又は全体を交換する工程と、 回転カッタ交換用ボックスの回転カッタ収容部を閉塞し
    てからゲートを開き、再生回転カッタを、回転カッタ抜
    き差し手段にてプレートの孔よりプレート前面側に挿通
    させ、かつ伸長させる工程と、 伸長させた再生回転カッタをプレートに固定する工程
    と、 回転カッタ交換用ボックスを撤去する工程と、を有する
    ことを特徴とするシールド掘進機の回転カッタ再生方
    法。
  2. 【請求項2】 シールド掘進機のカッタヘッドの回転中
    心部に配置された筒状の回転体と、 前記回転体内外を連通する孔を有し、該回転体前面を覆
    うように固定されたプレートと、 径方向に伸縮可能で、縮退時に前記プレートの孔を挿通
    可能に形成され、かつシールド掘進機前端の中心に配置
    されて、前記プレートに離脱可能に固定された回転カッ
    タと、を備えたことを特徴とするシールド掘進機の回転
    カッタ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記プレートの前端面に、前記回転カッ
    タの後端部が嵌合可能な溝を設け、該溝の底部に前記孔
    を形成したことを特徴とする請求項2記載のシールド掘
    進機の回転カッタ再生装置。
  4. 【請求項4】 前記回転カッタを径方向で複数に分割
    し、これら分割体を伸縮機構により径方向に拡縮可能に
    連結してなることを特徴とする請求項2又は請求項3記
    載のシールド掘進機の回転カッタ再生装置。
  5. 【請求項5】 回転体に着脱可能に回転カッタ交換用ボ
    ックスを取付け、該回転カッタ交換用ボックスには、回
    転カッタ抜き差し手段と、該回転カッタ抜き差し手段に
    て引き込まれた回転カッタを収容する蓋体付き回転カッ
    タ収容室と、該回転カッタ収容室を前記プレートの孔側
    空間から遮蔽して水密を保持するゲートとを設けたこと
    を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の
    シールド掘進機の回転カッタ再生装置。
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