JP3612058B2 - シールド掘進機およびそのシャッター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機およびそのシャッター装置に関し、特にカッターヘッドのカッター交換の為にカッターヘッドを内胴の内部へ後退させ、内胴の前端をシャッター装置で平板状に遮蔽可能にしたシールド掘進機およびそのシャッター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々のシールド坑(上水道用シールド坑、下水道用シールド坑、ケーブル敷設用の共同坑など)を掘進する種々のシールド掘進機が実用に供されている。長さの長いシールド坑を掘削する場合には、複数地点において立坑を設け、各立坑からシールド掘進機を導入して、複数台のシールド掘進機で掘削する場合が多い。しかし、複数の立坑を設ける場合には、その掘削費用が高価になるうえ、都市部などでは立坑の為のスペースを確保できない場合が多いため、1台のシールド掘進機で掘削する距離が長くなる。
【0003】
このように1台のシールド掘進機で長いシールド坑を掘削する場合には、所定距離掘削する毎にカッターヘッドのカッタービットを交換する必要がある。このように、カッタービットの交換を可能とする場合、一般に外胴の内側に内胴を設け、この内胴に対してトンネル軸心方向へ移動可能な隔壁に、回転軸を介してカッターヘッドを装備し、カッターヘッドを後退位置にした状態で、内胴の前端部を開閉可能に遮蔽するシャッター装置が設けられ、シャッター装置を閉じた状態でカッタービットの交換を行い、その交換後にはシャッター装置を開放後、再びカッターヘッドを使用位置に切換えて掘進を続行する。
【0004】
例えば、特開2000−145377号公報には、外胴、内胴、前後2枚の隔壁、両隔壁間のスペースのゲート格納部に設けられた開閉式ゲート、ゲート格納部に通ずるスペースに設けられたビット交換作業室などを有するシールド掘進機が記載されている。前記ゲートは、ゲート格納部の左右両側に格納した複数の細長いゲート板と、左右側の複数の細長いゲート板をトンネル軸心側へ平行にスライド移動させて閉位置に切換える複数の油圧シリンダなどで構成されている。
【0005】
カッタービットを交換する際には、カッターヘッドのカッタースポークを縮径状に切換えてから、カッターヘッドを内胴の内部へ後退移動させ、次に左右両側の複数の油圧シリンダにより複数のゲート板をスライド移動させて内胴の前端側を遮蔽状態にしてから、カッターヘッドのカッタービットの交換を行い、そのビット交換後に、複数の油圧シリンダにより複数のゲート板を左右両側へ移動させて収納状態に切換え、そのカッターヘッドを使用位置まで移動させる。
【0006】
また、特開2000−291381号公報には、外胴、円筒状の内胴、カッターヘッドを前後に移動させる機構、カッターヘッドを後退位置に切換え後に、内胴の前端側を開閉可能に遮蔽するシャッター装置などを有するシールド掘進機が記載されている。このシャッター装置は、12枚の細長矩形状の開閉板を回動させてカメラのシャッター機構のように遮蔽位置に切換えることで遮蔽する構成である。また、この特開2000−291381号公報には、左右1対の観音開き式の1対の開閉板でもって、遮蔽する構成のシャッター装置も記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開2000−145377号公報のシャッター装置では、ゲートを閉じる際にゲート板を部分的にラップさせた状態に閉じるため、平板状に展開して遮蔽することができず、複数のゲート板の専有スペースが大きくなり、ビット交換作業室のスペースが狭くなる。しかも、複数のゲート板とゲート板間をシールするシール機構については何ら開示されていないが、そのシール機構の信頼性を確保するのが難しい。
【0008】
また、遮蔽状態において複数のゲート板が部分的にラップしているため、複数のゲー板の上下両端を、土水圧に抗して支持する構造が複雑化するが、この構造については何ら記載されていない。他方、前記の特開2000−291381号公報のシャッター装置では、遮蔽状態において、開閉板と開閉板間をシールするシール機構については何ら記載してないが、そのシール機構が複雑化し、製作費が高価になる。
【0009】
この種のシールド掘進機では、シャッター機構を遮蔽状態に切換えた状態において、切羽から発生する地下水の土水圧に対してシールするシール機構が決定的に重要であるにもかかわらず、前記両公報には、そのようなシール機構については何ら開示されておらず、到底実用に供し得るシャッター装置とは思われない。
本発明の目的は、設置スペースと製作費の面で有利なシャッター装置を備えたシールド掘進機を提供すること、土水圧にするシール性能を高めたシャッター装置を備えたシールド掘進機を提供すること、前記のような優れたシールド掘進機のシャッター装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1のシールド掘進機は、円筒形の外胴と、この外胴の内側に設けた矩形断面の内胴と、この内胴にトンネル軸心方向に摺動自在に装着された可動内胴と、この可動内胴の前端に固定されチャンバーを仕切る隔壁部分をなす中央隔壁と、この中央隔壁に回転自在に支持された軸部材の前端に装備されたカッターヘッドとを備え、可動内胴と中央隔壁と軸部材とカッターヘッドを含む本体可動部を使用位置と内胴内へ後退させた後退位置とに切換え可能に構成したシールド掘進機において、前記本体可動部を後退位置に切換えた状態で、内胴の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置を設け、前記シャッター装置は、内胴の上下左右の何れかの側壁と外胴間に形成された収容部と、この収容部に前後方向に積層した状態に収容された左右方向又は上下方向に細長い矩形状の複数の遮蔽板であって、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部を有する複数の遮蔽板と、複数の遮蔽板を、平板状に展開して内胴の前端を遮蔽した遮蔽状態と、収容部に積層状に収納された収納状態とに切換え可能な展開収納機構とを有することを特徴とするものである。
【0011】
トンネル掘削時には、本体可動部を使用位置に保持し、シャタッー装置の複数の遮蔽板を収容部に前後方向に積層した状態に収容し、軸部材とカッターヘッドを回転駆動しながらトンネル掘削を行う。カッターヘッドのカッタービットが摩耗した際にカッタービットを交換する際には、本体可動部を後退させて内胴内に収納した後退位置に切換え、展開収納機構により複数の遮蔽板を平板状に展開して内胴の前端を遮蔽した遮蔽状態に切換える。このとき、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士は遮蔽板の係合部により係合解除可能に係合している。
【0012】
次に、内胴内空間のうち本体可動部の後側部分の空間の掘削土や泥水を外部へ排出してから、カッタービットの交換を行なう。そのカッタービットの交換後には、展開収納機構により複数の遮蔽板を収容部内へ積層状に収納し、その後本体可動部を前方移動させて使用位置に切換えると、再度トンネル掘削可能な状態になる。
【0013】
ここで、前記遮蔽状態のとき遮蔽板の収容部と反対側の一端部の係合部は、これに隣接する遮蔽板の収容部側の他端部の係合部を後方から係脱可能な係合部に形成してもよい(請求項2)。この場合、収容部に収容した遮蔽板を遮蔽位置に切換える際に、先行する遮蔽板を収容部から押し出して遮蔽位置側へ移動させてから、収納部内の後続する遮蔽板を前方移動させることで、隣接する遮蔽板の端部同士を係合させることができる。
【0014】
前記展開収納機構は、遮蔽板の前記他端部の係合部に係脱可能な押込み係合部を有する押込みレバーと、この押込みレバーを収納部の前端に沿って移動駆動する為の移動駆動手段を有する構成としてもよい(請求項3)。収容部の遮蔽板を遮蔽位置側へ切換える際には、押込みレバーの係合部を遮蔽板の係合部に係合させ、移動駆動手段により押込みレバーを移動駆動し、遮蔽板を遮蔽位置側へ押動移動させる。また、遮蔽状態の遮蔽板を収容部に収容する際には、押込みレバーの係合部を遮蔽板の係合部に係合させ、移動駆動手段により押込みレバーを移動駆動し、遮蔽板を収容部側へ押動移動させる。
【0015】
前記展開収納機構は、前記押込みレバーの係合部を遮蔽板の前記他端部の係合部に係脱させる為の押込みレバースライド手段を有する構成としてもよく(請求項4)、この場合、押込みレバースライド手段で、押込みレバーをスライドさせ、押込みレバーの係合部を遮蔽板の他端部の係合部に係脱させることができる。
【0016】
前記展開収納機構は、収納状態の複数の遮蔽板を前方へ押動する為の送り手段を有する構成としてもよい(請求項5)。複数の遮蔽板を遮蔽状態に切換える際には、遮蔽板を1枚ずつ切換えることになるが、1枚の遮蔽板の切換え毎に、送り手段より収納状態の複数の遮蔽板を前方へ押動させる。
【0017】
前記展開収納機構は、押込みレバーの両端よりも外胴側において遮蔽板を後方へ収納部の方へ押動可能な押し戻し手段を有する構成としてもよい(請求項6)。遮蔽状態の遮蔽板を収容状態に切換える際に、押込みレバーと干渉することなく、押し戻し手段により遮蔽板を収容部へ押動させる。
【0018】
前記展開収納機構は、押込みレバーの両端よりも外胴側において遮蔽板の前記一端部側の端縁を外胴側から受け止め可能な受け止め手段を有する構成としてもよい(請求項7)。遮蔽板を遮蔽位置に切換える際に、遮蔽板には土水圧が作用するので、前記受け止め手段により遮蔽板の端部の端縁を受け止める。
【0019】
前記遮蔽板の前記一端部に、この一端部の係合部と、この係合部に係合される隣接する遮蔽板の前記他端部の係合部との間を液密にシールするシール部材が装着された構成としてもよい(請求項8)。このシール部材で、隣接する遮蔽板の端部同士間をシールことができる。
【0020】
前記遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の長さの方向の両端部を案内支持する係合溝を設けた構成としてもよい(請求項9)。遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板には大きな土水圧が作用するが、複数の遮蔽板の長さの方向両端部を案内支持する係合溝により、その土水圧に抗して複数の遮蔽板を支持することができる。また、複数の遮蔽板を遮蔽状態に切換えたり、遮蔽状態から収容状態に切換える際にも係合溝を介して案内支持することができる。
【0021】
前記遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の外周部を液密にシールするシール部材を設けた構成としてもよい(請求項10)。このシール部材により、遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の外周部を液密にシールすることができる。
【0022】
請求項11のシールド掘進機のシャッター装置は、胴部材と、この胴部材の前端部の内部を仕切る隔壁と、カッターヘッドとを備えたシールド掘進機における、前記胴部材または隔壁に形成された開口部を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置において、前記シャッター装置は、前記開口部よりも胴部材側に形成された収容部と、前記収容部にトンネルの前後方向に積層した状態に収容された細長い矩形状複数の遮蔽板であって、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部を有する複数の遮蔽板と、複数の遮蔽板を、平板状に展開して前記開口部の端部を遮蔽した遮蔽状態と、収容部に積層状に収納された収納状態とに切換え可能な展開収納機構とを有することを特徴とするものである。
【0023】
このシャッター装置は、トンネルの掘削途中で、カッターヘッドのカッタービットを交換する際に適用できる。この場合、胴部材に形成された開口部を遮蔽するものとして使用し、複数の遮蔽板を収容部に積層した状態に収容して、カッターヘッドを回転駆動しながらトンネル掘削を行う。カッターヘッドのカッタービットを交換する際には、展開収納機構により複数の遮蔽板を平板状に展開して前記開口部の端部を遮蔽した遮蔽状態に切換える。このとき、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士は遮蔽板の係合部により係合解除可能に係合している。この状態で、カッタービットの交換を行ない、そのカッタービットの交換後には、展開収納機構により複数の遮蔽板を収容部内へ積層状に収納し、再度カッターヘッドを回転駆動しながらトンネル掘削を行う。
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、内胴の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置を備えたシールド掘進機に、本発明を適用した場合の一例である。尚、図1の前方を前方として説明する。
【0026】
図1〜図3に示すように、シールド掘進機1は、外胴2、内胴3、カッターヘッド4、ヘッド回動機構5、複数のシールドジャッキ6、排土機構7、エレクタ装置8、スポーク伸縮機構9、可動部進退機構10、シャッター装置11等を備えている。
【0027】
外胴2は円筒形に構成され、その前後方向中央部分の内面にはリング部材20が固着されている。このリング部材20の前側において、外胴2の内側に矩形断面(角筒形)の内胴3が設けられ、その内胴3は外胴2の内面に固定された内胴支持体21に内嵌固定されている。尚、外胴2の後端部にはテールシール29が設けられている。
【0028】
内胴2には、可動内胴22がトンネル軸心方向(前後方向)に摺動自在に内嵌状に装着され、この可動内胴22の前端に、チャンバー23を仕切る隔壁部分をなす中央隔壁24が固定されている。この中央隔壁24に設けた軸支持体25に、カッターヘッド4から後方へ延びる軸部材26の後端部分が回転自在に支持されている。尚、軸部材26の後端部側には、カーターヘッド4の伸縮ジャッキ46に油圧を供給する為のスイベルジョイント27が設けられている。
【0029】
カッターヘッド4は、軸部材26の前端に装備され、その軸部材26に連結されたセンターヘッド30と、このセンターヘッド30から径方向外側へ延びる4本のスポーク31と、これらスポーク31に夫々設けられて径方向へ伸縮自在の伸縮スポーク32とを有する。センターヘッド30の前面にセンターカッタ−33が取付けられ、4本のスポーク31と伸縮スポーク32の前面に多数のカッタービット34が取付けられている。
【0030】
ヘッド回動機構5は、中央隔壁24に設けた軸支持体25に取付けられた複数の油圧モータ35を有し、これら油圧モータ35の駆動力が、軸支持体25の内部に設けたギヤ機構(図示略)を介して軸部材26に伝達されて、軸部材26と一体的にカッターヘッド4が回転駆動される。
【0031】
このシールド掘進機1では、可動内胴22と中央隔壁24と軸部材26とカッターヘッド4を含む本体可動部40を、図1、図12に示す使用位置と、図14、図15に示す内胴3の内部に退入させた後退位置とに切換え可能に構成してあり、そのために、スポーク伸縮機構9と可動部進退機構10が設けられている。
【0032】
本体可動部40が使用位置のとき、カッターヘッド4が外胴2の前側に位置すると共に、中央隔壁24が外胴4の前端よりも少し後側へ奥まった所定位置に位置し、この状態で、可動内胴22の後部に固定した複数のブラケット36が、内胴3の後部に固定した複数のブラケット37に連結(係止)され受け止められて、本体可動部40が使用位置に保持される。
【0033】
本体可動部40が使用位置のとき、カッターヘッド4が回動されて前方の地山が掘削され、その掘削土がチャンバー23内に収容され、そこから排土機構7によってシールド掘進機1の後方へ送られて外部へ排出される。この排土機構7は、例えば、前端が中央隔壁23の下部に貫通状に連結されたスクリュウーコンベア38を有する。
【0034】
複数のシールドジャッキ6は、外胴2の前後方向中央部分において、外胴2 の内面に沿って周方向に適当間隔おきに配設されている。各シールドジャッキ6は後向きに配置され、シリンダ本体が内胴支持体21とエレクタ装置8の回動支持リング41等に固定されている。シールドジャッキ6のロッド後端部にスプレッダー39が取り付けられ、複数のシールドジャッキ6のロッドが進出駆動されて、外胴2に対して後方へ移動する複数のスプレッダー39が覆工済みのセグメントSの前端を押し、その反力でシールド掘進機1が推進する。
【0035】
エレクタ装置8は、回動支持リング41に回転自在に支持された回転ドラム42と、この回転ドラム42に装着されたエレクタ本体43等を有する。シールド掘進機1が1リング分推進する毎に、エレクタ装置8が作動し、1リング分の複数のセグメントSが掘削されたトンネルの内面に組付けられる。
【0036】
スポーク伸縮機構9は、カッターヘッド4の径を拡縮するために、カッターヘッド4の伸縮スポーク32を径方向へ伸縮する為の機構であり、4本の伸縮ジャッキ46を有する。4本の伸縮ジャッキ46は4本のスポーク31に夫々径方向向中心に向く姿勢で装着され、シリンダ本体46aがスポーク31に摺動自在に内嵌され、ロッド36bの先端部がセンターヘッド30に連結されている。
【0037】
各伸縮ジャッキ46のシリンダ本体46aの外端部に伸縮スポーク32の基端部が連結されて、伸縮スポーク32はそのカッタービット34と共に、スポーク31内に格納可能であり、伸縮ジャッキ46のロッド46bが進退駆動されて、シリンダ本体46aと共に伸縮スポーク32が伸縮される。
【0038】
可動部進退機構10は、本体可動部40を前記使用位置と後退位置とに亙って進退させる為の機構であり、複数の油圧シリンダ47を有する。前述のように、可動内胴22の後部に固定したブラケット36が、内胴3の後部に固定したブラケット37に連結されて、可動本体部40が使用位置に保持され、この状態では、複数の油圧シリンダ47は使用されないが、本体可動部40を進退させる際に装着されて使用される(図14等参照)。このことについては後で説明する。
【0039】
シャッター装置11について説明する。
シャッター装置11は、本体可動部40を前記後退位置に切換えた状態で、内胴3の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽する為の装置である。
【0040】
図4〜図8に示すように、シャッター装置11は、内胴の上壁50と外胴間に形成された収容部51と、この収容部51に前後方向に積層した状態に収容されて左右方向に細長い矩形状の複数の鋼板製の遮蔽板52であって、遮蔽状態で上下に隣接する遮蔽板52の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部52a,52bを有する複数の遮蔽板52と、複数の遮蔽板52を、平板状に展開して内胴3の前端を遮蔽した遮蔽状態(図15参照)と、収容部51に積層状に収納された収納状態(図1、図12等参照)とに切換え可能な展開収納機構53等を備えている。
【0041】
図4、図5に示すように、収容部51は、内胴3の前半部の上側に位置し、外胴2と内胴3の上壁50と前後の隔壁54,55とで仕切られている。収容部51には、前後方向向きの複数のガイドピン56,57が、その後端部を隔壁55に連結して設けられている。各遮蔽板52は底面を上壁50に載置されて、上面と左右両側面に沿って延びるガイドピン56,57により、前後方向へ移動自在にガイドされている。
【0042】
内胴3の上壁50の前端部には、遮蔽板52が通過可能な開口部58が形成され、この開口部58から遮蔽板52が収容部51に出し入れされる。開口部58にはシール部材59が装着され、このシール部材59により開口部58と開口部58に貫通状の遮蔽板52との間がシールされて、収容部51が止水される。尚、この開口部58の後側において、内胴3と可動内胴22との間が環状シール部材60でシールされている。
【0043】
図4、図6、図10に示すように、内胴3の開口部58の左右両側から下側へ延びる1対の係合溝90が形成され、これら係合溝90に遮蔽板52の長さ方向両端部(左右両端部)が係合されて上下方向へ移動自在に案内支持される。係合溝90の全長に亙って底部と側部にシール部材91が装着され、このシール部材91により遮蔽板52と内胴3前端の左右両端部の間がシールされる。
【0044】
また、図11に示すように、内胴3の前端の下端部には、左右両端が前記1対の係合溝90に連続する左右方向向きの係合溝92が形成され、この係合溝92に前記遮蔽状態で最下端に位置する遮蔽板52の下端部が係合されて支持される。係合溝92の全長に亙って底部と側部にシール部材93が装着され、このシール部材93により遮蔽板52と内胴3前端の下端部の間がシールされる。こうして、前記遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板52の外周部が液密にシールされる。
【0045】
図6、図9に示すように、前記遮蔽状態のとき収納部側(上側)に臨む遮蔽板52の上端部の係合部52aは、これに(上側に)隣接する遮蔽板52の下端部の係合部52bを後方から係脱可能な係合部に形成されている。遮蔽板52の上端部には、この上端部の係合部52aと、この係合部52aに係合される上側に隣接する遮蔽板52の下端部の係合部52bとの間を液密にシールするシール部材61が装着されている。尚、前記遮蔽状態のとき最下端に位置する遮蔽板52の下端部には係合部52bは形成されていない。
【0046】
図4〜図8に示すように、展開収納機構53は、遮蔽板52の上端部の係合部52aに係脱可能な押込み係合部70aを有する押込みレバー70と、この押込みレバー70を収納部51の前端に沿って上下方向へ移動駆動する為の移動駆動機構71と、押込みレバー70を前後に移動させて遮蔽板52の上端部の係合部52aに係脱させる為の押込みレバースライド機構72と、前記収納状態の複数の遮蔽板52を前方へ押動する為の送り機構73と、押込みレバー70の左右両端よりも外胴2側(左右両側)において遮蔽板52を後方へ収納部51の方へ押動可能な押し戻し機構74と、押込みレバー70の左右両端よりも外胴2側(左右両側)において遮蔽板52の上端部側の端縁を外胴2側(上側)から受け止め可能な受け止め機構75を有する。
【0047】
押込みレバー70は、遮蔽板52よりも長い上下長と遮蔽板52よりも短い左右長とを有する左右方向に長い矩形板状に構成され、隔壁54の直ぐ後側において鉛直姿勢で配設されている。押込みレバー70の左右方向位置は遮蔽板52の左右両端よりも内側に位置し、押込みレバー70は、押込みレバー70よりも左右方向長さが長い連結板80の後側に連結されている。
【0048】
図5に示すように、移動駆動機構71は、連結板80、左右1対のリニアガイド81、左右1対の油圧シリンダ82を有する。1対のリニアガイド81は隔壁54に固定され、これらリニアガイド81に連結板80の両端部分が係合して上下方向へ移動自在にガイドされている。各油圧シリンダ82は下向き姿勢で配設され、シリンダ本体82aが隔壁54に固定され、ロッド82bの下端部が連結板80に連結されている。そして、1対の油圧シリンダ82のロッド82bが進退駆動されて、押込みレバー70が図18の上方位置と図17の下方位置とに亙って上下方向へ移動駆動される。
【0049】
図4〜図7に示すように、押込みレバースライド機構72は、連結板80、左右1対のガイドピン83、左右1対の油圧シリンダ84を有する。各ガイドピン83はその前端部が連結板80に内嵌状に固定されて後方へ延び、押込みレバー70に形成されたガイド孔70bに摺動自在に挿通している。これにより、押込みレバー70が連結板80に前後方向へ移動自在にガイド支持されている。
【0050】
各油圧シリンダ84は前向き姿勢で配設され、シリンダ本体84aが押込みレバー70の後面部に固定され、ロッド84bが押込みレバー70を挿通して連結板80にナット等により固定されている。1対の油圧シリンダ84のロッド84bが進退駆動されて、押込みレバー70が、図16、図17に示す係合位置と、図7、図18に示す係合解除位置とに亙って前後方向へ移動駆動される。
【0051】
図4〜図6に示すように、送り機構73は、左右1対の送りシリンダ85を有する。各油圧シリンダ85は前向き姿勢で配設され、シリンダ本体85aが収容部51の後側に配設されて隔壁55等に連結されている。ロッド85bは隔壁55を挿通して収容部51側へ延び、その先端部に押動板85cが連結されている。1対の送りシリンダ85が進出駆動されて、収容部51に収容されている遮蔽板52が前方へ押動される。
【0052】
図4〜図6に示すように、押し戻し機構74は、左右1対の油圧シリンダ86を有する。各油圧シリンダ86は後向き姿勢で配設され、シリンダ本体86aが収容部51の前側に配設されて隔壁54に固定されている。ロッド86bは隔壁54を挿通して収容部51側へ延び、その先端部に押動板86cが連結されている。1対の押動板86cが最前列の遮蔽板52に当接することにより、遮蔽板52の転倒を防止し、1対の送りシリンダ86のロッド86bが進出駆動されて、遮蔽板52が後方へ押動される。
【0053】
受け止め機構75は、左右1対の油圧シリンダ87を有する。各油圧シリンダ87は後向き姿勢で配設され、シリンダ本体87aが収容部51の前側に配設されて隔壁54に固定されている。ロッド87bは隔壁54を挿通して収容部51側へ延び、そのロッド87bで遮蔽板52の上端部側の端縁が上側から受け止められる。尚、これら油圧シリンダ87につていは、遮蔽板52を後方へ押動するためのものとしても使用できる。
【0054】
次に、シールド掘進機1のシャッター装置11の動作について、図12〜図20に基づいて説明する。図12のシールド掘進機1は、可動内胴22と中央隔壁24と軸部材26とカッターヘッド4を含む本体可動部40が使用位置に位置する状態を示し、この状態で、ヘッド回動機構5、複数のシールドジャッキ6、排土機構7、エレクタ装置8等を作動させて、トンネルを掘進しつつセグメントSを組付けていく。
【0055】
複数の遮蔽板52を展開させ内胴3の前端を遮蔽する場合、先ず、図13に示すように、スポーク伸縮機構9により伸縮スポーク32を退入させ、カッターヘッド4を縮径させる。そして、平面視にて内胴3の略対角線上の前側にカッターヘッド4のスポーク31を位置させるように、つまり縮径したカッターヘッド4が内胴3内に退入可能となるように、ヘッド回動機構5によりカッターヘッド4を回動させて停止させる。
【0056】
また、図13に示すように、エレクタ装置8を解体除去してから、可動部進退機構10の複数の油圧シリンダ47を取付ける。この場合、各油圧シリンダ47を前向き姿勢にして、シリンダ本体47aの後端部をセグメントSのブラケット48に連結固定する。内胴3のブラケット37を取外し、このブラケット37との連結が解除された可動内胴22のブラケット36と、油圧シリンダ47のロッド47bとの間に、前後方向に連結した複数の支持分割体47cを介装する。
【0057】
こうして、各油圧シリンダ47で本体可動部40を介して作用する土圧を受け止めるようにするが、複数の油圧シリンダ47を取付ける場合には、複数のブラケット37を全て取外してから行うのではなく、土圧で本体可動部40が後方へ移動しないように、1又は数組ずつのブラケット37の取外しと油圧シリンダ47の取付け作業を順次行うようにする。
【0058】
次に、図14に示すように、可動部進退機構10により、本体可動部40を後退位置まで退入させる。複数の油圧シリンダ47のロッド47aを退入駆動すると、本体可動部40は土圧により後方へ移動していく。但し、本体可動部40の退入ストロークは油圧シリンダ47よりも大きいため、ブラケット36とロッド47bとの間に支持分割体47cを1つずつ抜くようにして行われる。この場合、半分の油圧シリンダ47で本体可動部40を受け止めている状態で、残りの半分の本体可動部40に対する支持分割体47cを取りいてから、その残りの半分の本体可動部40で本体可動部40を受け止め、これを半分ずつ交互に行う。
【0059】
次に、図15に示すように、本体可動部40を後退位置に切換えた状態で、シャッター装置11により、収容部51に収容されている複数の遮蔽板52をトンネル軸心と直交する面で平板状に展開して内胴3の前端を遮蔽する。その後、遮蔽板52の内側に収容されている掘削土を排土機構7により排出してから、センターカッター33やカッタービット34の交換等を行うことができる。
【0060】
センターカッター33やカッタービット34の交換等を行った後、上記と逆の動作を行うことにより、再度掘進可能な状態となる。即ち、シャッター装置11により展開している複数の遮蔽板52を収容部51に収容して内胴3の前端を開放し、可動部進退機構10により本体可動部40を使用位置まで進出させ、スポーク伸縮機構9により伸縮スポーク32を伸長して、カッターヘッド4を拡径させる。こうして、長距離のトンネルを掘進し続けることが可能となる。
【0061】
さて、図16に示すように、内胴3の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置11において、複数の遮蔽板52が収容部52に収容されている状態では、押し戻し機構74の左右1対の油圧シリンダ86の押動板86c、更には、受け止め機構75の左右1対の油圧シリンダ87のロッド87bが、先頭の遮蔽板52の前面に当接してしている。また、先頭の遮蔽板52の係合部52aに、押込みレバー70の押込み係合部70aが係合した状態となっている。
【0062】
次に、複数の遮蔽板52を展開する際、先ず、移動駆動機構71により、押込みレバー70と共に先頭の遮蔽板52を下方へ移動駆動する。その際、遮蔽板52はその左右両端部が係合溝92にガイドされて下方へ押し込まれていく。図17に示すように、遮蔽板52の係合部52aの後側に連続する上面を内胴3の上壁50の上面と同高さレベルになるまで押込んで、次に、油圧シリンダ86の押動板86cと油圧シリンダ87のロッド87bを後方へ進出させて次の遮蔽板52の前面に当接させると共に、そのロッド87bで遮蔽板52の上端部側の端縁を上側から受け止める。
【0063】
そして、図18に示すように、押込みレバースライド機構72により押込みレバー70を後方へスライドさせて、押込み係合部70aを遮蔽板52の係合部52aから係合解除してから、移動駆動機構71により押込みレバー70を上方へ移動駆動し、押込みレバー70の下端を、収容部51に収納されている遮蔽板52の上端よりも上側に位置させる。
【0064】
次に、図19に示すように、送り機構73により収納部51に収納状態の複数の遮蔽板52を前方へ押動する。すると、次の遮蔽板72が隔壁54に当接すると共に、その遮蔽板72の下端の係合部52bが、その前に押込まれた遮蔽板52の上端の係合部52aに係合する。その後、移動駆動機構71により押込みレバー70を下方へ移動駆動して、押込みレバー70の押込み係合部70aを、遮蔽板52の係合部52aの後側に連続する上面に当接させ、その後、押込みレバースライド機構72により押込みレバー70を前方へスライドさせて、押込み係合部70aを遮蔽板52の係合部52aに係合させる。
【0065】
以下、上述した動作が繰り返し行うことにより、押込まれた遮蔽板52を一体的に下方へ移動させて、複数の遮蔽板52を平板状に展開して内胴3の前端を遮蔽する。尚、図20に示すように、最後の遮蔽板52の上端の係合部52aに押込み係合部70aが係合した状態が保持され、その遮蔽板52の上端部側の端縁が、油圧シリンダ87のロッド87bで受け止められた状態となる。
【0066】
こうして展開されて隣接する遮蔽板52の上端部と下端部とはシール部材61で液密にシールされ、複数の遮蔽板52の最下端と左右両端の外周部はシール部材93,91で液密にシールされ、遮蔽板52の最上端と外周部付近がシール部材59で液密にシールされるから、内胴3の前端が液密に遮蔽される。
【0067】
展開した複数の遮蔽板52を開放する場合には、基本的に上記と逆の動作を行わせる。即ち、展開している複数の遮蔽板52を一体的に上方へ移動させ、押し戻し機構74の油圧シリンダ86、更には、受け止め機構75の油圧シリンダ87により、遮蔽板52を1枚ず後方へ収納部51の方へ押動して重ね合わせていって収納する。その際、送り機構73の送りシリンダ85の適度な力で、収容部51の遮蔽板52をサポートするようにして転倒を防止する。
【0068】
以上、このシールド掘進機1によれば、本体可動部40を後退位置に切換えた状態で、内胴3の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置11が、内胴3の上壁50と外胴2間に形成された収容部51と、この収容部51に前後方向に積層した状態に収容されて左右方向に細長い矩形状の複数の遮蔽板52を有するので、トンネル掘削時、シャッター装置11を使用しない状態では、複数の遮蔽板52を収容部51にコンパクトに収容することできる。
【0069】
複数の遮蔽板52は、遮蔽状態で隣接する遮蔽板52の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部52a,52bを有するため、その係合部52a,52bを介して、遮蔽板52の端部同士を強固に係合させることができ、その係合を介して、遮蔽状態の複数の遮蔽板52をほぼ連結した状態に保持できるから、遮蔽状態の複数の遮蔽板52を収納状態に切換える為の機構や手段を簡単な構造の、移動ストロークの小さい、小型のものにすることができる。
【0070】
細長い矩形状の複数の遮蔽板52を、平板状に展開して内胴3の前端を遮蔽した遮蔽状態と、収容部51に積層状に収納された収納状態とに切換え可能な展開収納機構53を設けたため、遮蔽状態において、複数の遮蔽板52を平板状に展開して内胴3の前端を遮蔽することができ、遮蔽状態における複数の遮蔽板52の専有スペースを最小にして、ビット交換スペースを極力広く確保することができる。しかも、遮蔽状態のとき、複数の遮蔽板52が平板状になるため、展開されるまたは展開された複数の遮蔽板52の外周部を案内したり、シールしたりする為の構造を信頼性の高い簡単な構造にすることができる。
【0071】
遮蔽状態のとき収納部51側に臨む遮蔽板52の一端部の係合部52aは、これに隣接する遮蔽板52の他端部の係合部52bを後方から係脱可能な係合部に形成してあるため、収容部51に収容した遮蔽板52を遮蔽位置に切換える際に、先行する遮蔽板52を収容部51から押し出して遮蔽位置側へ移動させてから、収納部51内の後続する遮蔽板52を前方移動させることで、隣接する遮蔽板52の端部同士を係合させることができる。
【0072】
展開収納機構53は、遮蔽板52の上端部の係合部52aに係脱可能な押込み係合部70aを有する押込みレバー70と、この押込みレバー70を収納部51の前端に沿って移動駆動する為の移動駆動機構71を有するため、押込みレバー70の係合部70aを遮蔽板52の係合部52aに係合させ、移動駆動機構71により押込みレバー70を移動駆動し、遮蔽板52を遮蔽位置側へ押動移動させたり、遮蔽板52を収容部51側へ押動移動させたりすることができる。
【0073】
展開収納機構53は、押込みレバー70の係合部70aを遮蔽板52の係合部52aに係脱させる為の押込みレバースライド機構72を有するため、押込みレバースライド機構72で、押込みレバー70をスライドさせ、押込みレバー70の係合部70aを遮蔽板52の係合部52aに係脱させることができる。
【0074】
展開収納機構53は、収納状態の複数の遮蔽板52を前方へ押動駆動する為の送り機構73を有するため、複数の遮蔽板52を遮蔽状態に切換える際に、1枚の遮蔽板52の切換え毎に、送り機構73より収納状態の複数の遮蔽板52を前方へ押動させることができる。
【0075】
展開収納機構53は、押込みレバー70の両端よりも外胴側において遮蔽板52を後方へ収納部51の方へ押動可能な押し戻し機構74を有するため、遮蔽状態の遮蔽板52を収容状態に切換える際に、押込みレバー70と干渉することなく、押し戻し機構74で遮蔽板52を収容部51へ押動させることができる。
【0076】
展開収納機構53は、押込みレバー70の両端よりも外胴側において遮蔽板52の上端縁を上側から受け止め可能な受け止め機構75有するため、遮蔽板52を遮蔽位置に切換える際に、受け止め機構75により遮蔽板72の上端縁を受け止めることで、遮蔽板52に作用する土水圧に抗して遮蔽板52を受け止めることができる。
【0077】
遮蔽板52の上端部の係合部52aと、この係合部52aに係合される隣接する遮蔽板52の下端部の係合部52bとの間を液密にシールするシール部材92を遮蔽板52の上端部に装着したので、そのシール部材52で、隣接する遮蔽板52の端部同士間をシールことができる。
【0078】
遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板52の長さの方向両端部を案内支持する係合溝90を設けたので、複数の遮蔽板52の長さの方向両端部を案内支持する係合溝90により、土水圧に抗して複数の遮蔽板52を支持することができ、また、複数の遮蔽板52を遮蔽状態に切換えたり、遮蔽状態から収容状態に切換える際にも係合溝90を介して案内支持することができる。遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板52の外周部を液密にシールするシール部材91を設けたので、このシール部材91により、遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板52の外周部を液密に確実にシールすることができる。
【0079】
次に、変更形態について説明する。
1]外胴と内胴(及び可動内胴)の両方を矩形断面形状に構成してもよいし、外胴と内胴の両方を円筒形状に構成してもよいし、外胴を矩形断面形状に構成して内胴を円筒形状に構成してもよい。また、外胴と内胴の少なくとも一方を、円筒形状や矩形断面形状以外に、楕円形状等の種々の形状に構成してもよい。尚、内胴の上下左右何れかの側壁と外胴の間には、少なくとも、複数の遮蔽板を前後方向に積層状に収容する収容部が形成可能な構成にするものとする。
【0080】
2]シャッター装置においては、前記実施形態のように、遮蔽板の展開/収納方向を上下方向とする以外に、左右方向になるように構成してもよい。遮蔽板の展開/収納方向を左右方向とする場合は、内胴の左右何れかの側壁と外胴の間に収容部を形成すると共に、遮蔽板を上下方向に細長い矩形状に形成し、押込みレバー、移動駆動機構、押込みレバースライド機構、送り機構、押し戻し機構、受け止め機構を有する展開収納機構を設ける。
【0081】
【0082】
尚、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施することが可能であり、種々のシールド掘進機に本発明を適用可能である。
【0083】
【発明の効果】
請求項1の発明(シールド掘進機)によれば、本体可動部を後退位置に切換えた状態で、内胴の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置が、内胴の上下左右の何れかの側壁と外胴間に形成された収容部と、この収容部に前後方向に積層した状態に収容された前記側壁と平行方向に細長い矩形状の複数の遮蔽板を有するので、トンネル掘削時、シャッター装置を使用しない状態では、複数の遮蔽板を収容部にコンパクトに収容することできる。
【0084】
複数の遮蔽板は、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部を有するため、その係合部を介して、遮蔽板の端部同士を強固に係合させることができ、その係合を介して、遮蔽状態の複数の遮蔽板をほぼ連結した状態に保持できるから、遮蔽状態の複数の遮蔽板を収納状態に切換える為の機構や手段を簡単な構造の、移動ストロークの小さい、小型のものにすることができる。また、その係合部の付近に、遮蔽板の端部同士間をシールするシール部材を組み込むことも可能になる。
【0085】
細長い矩形状の複数の遮蔽板を、平板状に展開して内胴の前端を遮蔽した遮蔽状態と、収容部に積層状に収納された収納状態とに切換え可能な展開収納機構を設けたため、遮蔽状態において、複数の遮蔽板を平板状に展開して内胴の前端を遮蔽することができ、遮蔽状態における複数の遮蔽板の専有スペースを最小にして、ビット交換スペースを極力広く確保することができる。しかも、遮蔽状態のとき、複数の遮蔽板が平板状になるため、展開されるまたは展開された複数の遮蔽板の外周部を案内したり、シールしたりする為の構造を信頼性の高い簡単な構造にすることができる。
【0086】
請求項2の発明によれば、遮蔽状態のとき収納部側に臨む遮蔽板の一端部の係合部は、これに隣接する遮蔽板の他端部の係合部を後方から係脱可能な係合部に形成してあるため、収容部に収容した遮蔽板を遮蔽位置に切換える際に、先行する遮蔽板を収容部から押し出して遮蔽位置側へ移動させてから、収納部内の後続する遮蔽板を前方移動させることで、隣接する遮蔽板の端部同士を係合させることができる。
【0087】
請求項3の発明によれば、前記展開収納機構は、遮蔽板の前記一端部の係合部に係脱可能な押込み係合部を有する押込みレバーと、この押込みレバーを収納部の前端に沿って移動駆動する為の移動駆動手段を有するため、押込みレバーの係合部を遮蔽板の係合部に係合させ、移動駆動手段により押込みレバーを移動駆動し、遮蔽板を遮蔽位置側へ押動移動させたり、遮蔽板を収容部側へ押動移動させたりすることができる。
【0088】
請求項4の発明によれば、展開収納機構は、押込みレバーの係合部を遮蔽板の前記一端部の係合部に係脱させる為の押込みレバースライド手段を有するため、押込みレバースライド手段で、押込みレバーをスライドさせ、押込みレバーの係合部を遮蔽板の端部の係合部に係脱させることができる。
【0089】
請求項5の発明によれば、展開収納機構は、収納状態の複数の遮蔽板を前方へ押動駆動する為の送り手段を有するため、複数の遮蔽板を遮蔽状態に切換える際に、1枚の遮蔽板の切換え毎に、送り手段より収納状態の複数の遮蔽板を前方へ押動させることができる。
【0090】
請求項6の発明によれば、展開収納機構は、押込みレバーの両端よりも外胴側において遮蔽板を後方へ収納部の方へ押動可能な押し戻し手段を有するため、遮蔽状態の遮蔽板を収容状態に切換える際に、押込みレバーと干渉することなく、押し戻し手段により遮蔽板を収容部へ押動させることができる。
【0091】
請求項7の発明によれば、展開収納機構は、押込みレバーの両端よりも外胴側において遮蔽板の前記一端部側の端縁を外胴側から受け止め可能な受け止め手段を有するため、遮蔽板を遮蔽位置に切換える際に、前記受け止め手段により遮蔽板の端部の端縁を受け止めることで、遮蔽板に作用する土水圧に抗して遮蔽板を受け止めることができる。
【0092】
請求項8の発明によれば、遮蔽板の一端部の係合部と、この係合部に係合される隣接する遮蔽板の前記他端部の係合部との間を液密にシールするシール部材を遮蔽板の一端部に装着したので、そのシール部材で、隣接する遮蔽板の端部同士間をシールことができる。
【0093】
請求項9の発明によれば、遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の長さの方向両端部を案内支持する係合溝を設けたので、複数の遮蔽板の長さの方向両端部を案内支持する係合溝により、土水圧に抗して複数の遮蔽板を支持することができる。 また、複数の遮蔽板を遮蔽状態に切換えたり、遮蔽状態から収容状態に切換える際にも係合溝を介して案内支持することができる。
【0094】
請求項10の発明によれば、遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の外周部を液密にシールするシール部材を設けたので、このシール部材により、遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の外周部を液密に確実にシールすることができる。
【0095】
請求項11の発明(シールド掘進機のシャッター装置)によれば、請求項1のシールド掘進機のシャッター装置と同等の作用・効果を奏する。即ち、トンネルの掘削途中で、カッターヘッドのカッタービットを交換する際に非常に有効となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシールド掘進機の縦断面図である。
【図2】シールド掘進機の正面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】シャッター装置の縦断面図である。
【図5】シャッター装置の背面図である。
【図6】シャッター装置の拡大した縦断面図である。
【図7】押込みレバースライド機構の一部の縦断面図である。
【図8】送り機構等の背面図である。
【図9】2つの遮蔽板の隣接する部分の縦断面図である。
【図10】遮蔽板と側部の係合溝の横断面図である。
【図11】遮蔽板と下部の係合溝の縦断面図である。
【図12】本体可動部が使用位置のシールド掘進機の縦断面図である。
【図13】伸縮スポークが退入したシールド掘進機の縦断面図である。
【図14】本体可動部が後退位置のシールド掘進機の縦断面図である。
【図15】遮蔽板で遮蔽された状態のシールド掘進機の縦断面図である。
【図16】遮蔽板が収納状態のシャッター装置の縦断面図である。
【図17】先頭の遮蔽板を押込んだシャッター装置の縦断面図である。
【図18】押込みレバーが上方へ退避したシャッター装置の縦断面図である。
【図19】次の遮蔽板を押込む体制にするシャッター装置の縦断面図である。
【図20】全遮蔽板を展開させた状態のシャッター装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
2 外胴
3 内胴
4 カッターヘッド
11 シャッター装置
22 可動内胴
23 チャンバー
24 中央隔壁
26 軸部材
40 本体可動部
50 上壁
51 収容部
52 遮蔽板
52a,52b 係合部
53 展開収納機構
61,91,93 シール部材
70a 押込み係合部
70 押込みレバー
71 移動駆動機構
72 押込みレバースライド機構
73 送り機構
74 押し戻し機構
75 受け止め機構
90 係合溝

Claims (11)

  1. 円筒形の外胴と、この外胴の内側に設けた矩形断面の内胴と、この内胴にトンネル軸心方向に摺動自在に装着された可動内胴と、この可動内胴の前端に固定されチャンバーを仕切る隔壁部分をなす中央隔壁と、この中央隔壁に回転自在に支持された軸部材の前端に装備されたカッターヘッドとを備え、可動内胴と中央隔壁と軸部材とカッターヘッドを含む本体可動部を使用位置と内胴内へ後退させた後退位置とに切換え可能に構成したシールド掘進機において、
    前記本体可動部を後退位置に切換えた状態で、内胴の前端を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置を設け、
    前記シャッター装置は、
    内胴の上下左右の何れかの側壁と外胴間に形成された収容部と、
    この収容部に前後方向に積層した状態に収容された左右方向又は上下方向に細長い矩形状の複数の遮蔽板であって、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部を有する複数の遮蔽板と、
    複数の遮蔽板を、平板状に展開して内胴の前端を遮蔽した遮蔽状態と、収容部に積層状に収納された収納状態とに切換え可能な展開収納機構と、
    を有することを特徴とするシールド掘進機。
  2. 前記遮蔽状態のとき遮蔽板の収容部と反対側の一端部の係合部は、これに隣接する遮蔽板の収容部側の他端部の係合部後方から係脱可能な係合部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機。
  3. 前記展開収納機構は、遮蔽板の前記他端部の係合部に係脱可能な押込み係合部を有する押込みレバーと、この押込みレバーを収納部の前端に沿って移動駆動する為の移動駆動手段を有することを特徴とする請求項2に記載のシールド掘進機。
  4. 前記展開収納機構は、前記押込みレバーを遮蔽板の前記他端部の係合部に係脱させる為の押込みレバースライド手段を有することを特徴とする請求項3に記載のシールド掘進機。
  5. 前記展開収納機構は、収納状態の複数の遮蔽板を前方へ押動する為の送り手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のシールド掘進機。
  6. 前記展開収納機構は、押込みレバーの両端よりも外胴側において遮蔽板を後方へ収納部の方へ押動可能な押し戻し手段を有することを特徴とする請求項3に記載のシールド掘進機。
  7. 前記展開収納機構は、押込みレバーの両端よりも外胴側において遮蔽板の前記一端部側の端縁を外胴側から受け止め可能な受け止め手段を有することを特徴とする請求項6に記載のシールド掘進機。
  8. 前記遮蔽板の前記一端部に、この一端部の係合部と、この係合部に係合される隣接する遮蔽板の前記他端部の係合部との間を液密にシールするシール部材が装着されたことを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載のシールド掘進機。
  9. 前記遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の長さの方向両端部を案内支持する係合溝を設けたことを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載のシールド掘進機。
  10. 前記遮蔽状態に切換えた複数の遮蔽板の外周部を液密にシールするシール部材を設けたことを特徴とする請求項8に記載のシールド掘進機。
  11. 胴部材と、この胴部材の前端部の内部を仕切る隔壁と、カッターヘッドとを備えたシールド掘進機における、前記胴部材または隔壁に形成された開口部を開閉可能に且つ液密に遮蔽するシャッター装置において、
    前記シャッター装置は、
    前記開口部よりも胴部材側に形成された収容部と、
    前記収容部にトンネルの前後方向に積層した状態に収容された細長い矩形状の複数の遮蔽板であって、遮蔽状態で隣接する遮蔽板の端部同士を係合解除可能に係合させる係合部を有する複数の遮蔽板と、
    複数の遮蔽板を、平板状に展開して前記開口部の端部を遮蔽した遮蔽状態と、収容部に積層状に収納された収納状態とに切換え可能な展開収納機構と、
    を有することを特徴とするシールド掘進機のシャッター装置。
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