JP2003171036A - シート材搬送装置 - Google Patents

シート材搬送装置

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JP2003171036A
JP2003171036A JP2001372341A JP2001372341A JP2003171036A JP 2003171036 A JP2003171036 A JP 2003171036A JP 2001372341 A JP2001372341 A JP 2001372341A JP 2001372341 A JP2001372341 A JP 2001372341A JP 2003171036 A JP2003171036 A JP 2003171036A
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JP
Japan
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printing plate
plate
roller
sheet material
guide
Prior art date
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JP2001372341A
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English (en)
Inventor
Akihiro Hashiguchi
昭浩 橋口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価にできると共にシート材上面の損傷を防
止でき、かつ、シート材への搬送ローラの跡の付着を抑
制できるシート材搬送装置を得る。 【解決手段】 印刷版自動露光装置10では、搬送ロー
ラ24が印刷版12の下面のみに高摩擦力で接触して回
転されることで、印刷版12を斜め上方へ搬送可能とさ
れているため、従来のニップローラ及びニップ解除機構
を使用しなくてもよくコストダウンを図ることができる
と共に、印刷版12上面の損傷を防止できる。また、搬
送ローラ24表面の清掃後に印刷版12が給版ガイド2
0上に載置されると、印刷版12が一対の位置決めピン
30に突き当たった際に搬送ローラ24が所定時間回転
される。これにより、搬送ローラ24が所定時間印刷版
12下面に対してスリップし、このため、次回以降に給
版ガイド20上に載置される印刷版12の下面に搬送ロ
ーラ24の跡が付着することを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を搬送す
る搬送ローラを備えたシート材搬送装置に関する。 【0002】 【従来の技術】印刷版露光装置としては、シート状の印
刷版(例えば所謂フォトポリプレートやサーマルプレー
ト)における上面(支持体上)の画像形成層(感光層、
乳剤面)に、直接レーザビーム等で画像を記録(露光)
するものが開発されてきている。 【0003】この印刷版露光装置は、例えば平板状のプ
レートとパンチ部と露光部とを備えており、プレートの
一端側にパンチ部及び露光部が配置されると共に、パン
チ部と露光部とは上下方向に並べて配置されている。こ
こで、プレートに印刷版が載置されると、プレートを回
動させてプレートの一端をパンチ部に対向させた状態で
印刷版をパンチ部へ搬送することで、パンチ部で印刷版
にパンチ処理を実行してパンチ孔を穿孔する。さらに、
パンチ処理が終了した印刷版を一旦プレートに戻した
後、プレートを回動させてプレートの一端を露光部に対
向させた状態で印刷版を露光部へ搬送することで、露光
部で印刷版に露光処理を実行する。 【0004】ところで、この印刷版露光装置では、印刷
版をプレートからパンチ部に搬送する際、印刷版をパン
チ部からプレートに戻す際及び印刷版をプレートから露
光部へ搬送する際のうち、何れかの際には印刷版を斜め
下方へ搬送する必要があり、他の際には印刷版を斜め上
方へ搬送する必要がある。 【0005】ここで、プレート上の印刷版を搬送する方
法としては、例えば、印刷版を狭持可能なニップローラ
をプレートに設けると共に、ニップローラによる印刷版
の狭持を解除可能なニップ解除機構をニップローラに設
けたものがある。 【0006】この場合、印刷版を斜め下方へ搬送する際
には、ニップ解除機構によってニップローラによる印刷
版の狭持を解除した状態(ニップローラが印刷版の下面
のみに接触した状態)でニップローラを回転させること
で、ニップローラの回転力の他に印刷版の自重が補助的
に作用されて印刷版が搬送される。 【0007】一方、印刷版を斜め上方へ搬送する際に
は、印刷版の自重が斜め下方へ作用するため、ニップロ
ーラが印刷版を狭持した状態でニップローラを回転させ
ることで、印刷版に対するニップローラのスリップを防
止して、印刷版を搬送する。 【0008】しかしながら、このような印刷版搬送方法
では、ニップローラ及びニップ解除機構が必要になって
装置が高コストになるという問題がある。 【0009】しかも、印刷版がサーマルプレートである
場合には、画像形成層たる乳剤面が強度的に弱い。この
ため、ニップローラが印刷版を狭持した際にニップロー
ラによって印刷版上面の画像形成層が損傷する可能性が
あり、これにより、記録画質が劣化する可能性がある。 【0010】さらにまた、仮にニップローラと印刷版の
下面との静摩擦力を向上させることが可能となって、ニ
ップローラが印刷版の下面のみに接触した状態でニップ
ローラを回転させることで、印刷版を斜め上方へ搬送で
きるようになったとする。しかしながら、この場合、特
にニップローラの表面を清掃した後に、印刷版下面に対
するニップローラのスリップ等によりニップローラの表
面が削られて、印刷版の下面にニップローラの跡が付着
するという問題が生じる。このように印刷版の下面にニ
ップローラの跡が付着すると、露光部で印刷版に露光処
理を実行する際に、印刷版上面の画像形成層の位置がレ
ーザビームの焦点深度方向に微妙にずれてしまい、記録
画質の劣化につながってしまう。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、コストダウンを図ることができると共にシート材
上面の損傷を防止でき、かつ、シート材への搬送ローラ
の跡の付着を抑制できるシート材搬送装置を得ることが
目的である。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載のシート
材搬送装置は、シート材の下面に高摩擦力で接触可能に
設けられ、前記シート材の下面のみに接触した状態で回
転されることで前記シート材を搬送可能とされた搬送ロ
ーラと、前記搬送ローラの所定方向側に設けられ、所定
方向へ搬送される前記シート材が突き当たる突当部材
と、前記搬送ローラ表面の清掃後に所定方向へ搬送され
る前記シート材が前記突当部材に突き当たった際に前記
搬送ローラを所定時間回転させるシーケンス手段と、を
備えている。 【0013】請求項1に記載のシート材搬送装置では、
搬送ローラが、シート材の下面に高摩擦力で接触可能と
されて、シート材の下面のみに接触した状態で回転され
ることで、シート材を搬送可能とされている。これによ
り、従来のニップローラ及びニップ解除機構を使用しな
くてもよい場合には、コストダウンを図ることができ
る。 【0014】さらに、搬送ローラはシート材の下面のみ
に接触した状態でシート材を搬送するため、シート材上
面の損傷を防止できる。 【0015】また、請求項1に記載のシート材搬送装置
では、所定方向へ搬送されるシート材が、搬送ローラの
所定方向側に設けられた突当部材に突き当たる。 【0016】ここで、シート材に対して搬送ローラがス
リップ等すると、搬送ローラの表面が削られてシート材
に搬送ローラの跡が付着するが、搬送ローラの表面を清
掃した後にはシート材への搬送ローラの跡の付着が顕著
であり、シート材に対して搬送ローラがスリップを繰り
返すうちにシート材への搬送ローラの跡の付着が減少す
ることが実験で確認されている。 【0017】このため、このシート材搬送装置では、搬
送ローラ表面の清掃後に所定方向へ搬送されるシート材
が突当部材に突き当たった際に、シーケンス手段が搬送
ローラを所定時間回転させる。これにより、搬送ローラ
表面の清掃後には所定時間シート材に対して搬送ローラ
がスリップし、このため、次回以降に搬送ローラにより
搬送されるシート材に搬送ローラの跡が付着することを
抑制できる。 【0018】 【発明の実施の形態】図2には、本発明のシート材搬送
装置が適用されて構成された実施の形態に係る印刷版自
動露光装置10が側面図にて示されている。 【0019】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置1
0は、シート材としてのフォトポリプレートやサーマル
プレート等の印刷版12における上面(支持体上)の画
像形成層(感光層、乳剤面)に画像を露光(記録)する
ものである。印刷版自動露光装置10は、搬送ガイドユ
ニット14とパンチ部16と露光部18とに分かれてお
り、搬送ガイドユニット14の前方にパンチ部16及び
露光部18が配置されると共に、パンチ部16の下方に
露光部18が配置されている。 【0020】搬送ガイドユニット14は、略四角形平板
状の給版ガイド20と、略四角形平板状の排版ガイド2
2と、を有しており、給版ガイド20と排版ガイド22
とは互いの相対位置関係が横V字型とされている。搬送
ガイドユニット14は、図2の中央付近を中心として所
定角度回動する構造となっており、この回動によって、
給版ガイド20や排版ガイド22を選択的にパンチ部1
6や露光部18に対応させることができる。また、給版
ガイド20には、印刷版12が供給されて載置される。 【0021】図1に示す如く、給版ガイド20の前側部
位には、搬送ローラ24が回転可能に設けられており、
搬送ローラ24は、円柱状のローラ部24Aが左右方向
に平行な回転中心軸24Bに複数並べられて串状にされ
た構成とされている。搬送ローラ24は、給版ガイド2
0上に突出して給版ガイド20上の印刷版12下面に接
触可能とされており、搬送ローラ24が回転駆動される
ことで、搬送ローラ24が印刷版12の下面のみに接触
して、印刷版12が前方(所定方向)へ搬送される。 【0022】また、各ローラ部24Aの表面は、シリコ
ンゴム製とされており、搬送ローラ24は印刷版12の
下面に高摩擦力(高静摩擦力)で接触可能とされてい
る。このため、搬送ローラ24の回転により、印刷版1
2を斜め上方へ搬送可能とされている。 【0023】給版ガイド20上には台形柱状のリブ26
が所定数設けられており、リブ26は、前後方向に平行
に配置されると共に、給版ガイド20上への突出高さが
搬送ローラ24よりも僅かに低くされている。さらに、
給版ガイド20上には円柱状の回転ローラ28が所定数
回転自在に設けられており、回転ローラ28は、左右方
向に平行に配置されると共に、給版ガイド20上への突
出高さが搬送ローラ24と略同一とされている。ここ
で、印刷版12のリブ26上への支持及び印刷版12の
搬送に伴う回転ローラ28の回転によって、印刷版12
を搬送する際の摩擦力の軽減が図られている。 【0024】給版ガイド20の前端には、突当部材とし
ての一対の位置決めピン30が左右方向に平行に設けら
れており、各位置決めピン30は、円柱状とされて中心
軸を中心に回転自在とされると共に、給版ガイド20の
上面に対して突出している。上述の如く搬送ローラ24
の回転によって印刷版12が前方へ搬送されると、印刷
版12の前端が一対の位置決めピン30に突き当たる。
これにより、印刷版12の前後方向における位置が定め
られる。また、一対の位置決めピン30は給版ガイド2
0上面から下降可能とされており、これにより、印刷版
12を搬送ローラ24の回転によって給版ガイド20の
前端を越えて前方へ搬送することが可能とされている。 【0025】給版ガイド20の右側部位には、搬送ロー
ラ24の後方側近傍においてスリット孔32が形成され
ており、スリット孔32は左右方向に平行に配置され
て、内部に支持軸34が貫通されている。支持軸34の
上部には、円柱状の基準ピン36が支持軸34を中心に
回転自在に支持されており、支持軸34がスリット孔3
2に沿って移動されて、基準ピン36が左右方向へ移動
されることで、基準ピン36は給版ガイド20に載置さ
れた印刷版12のサイズによって予め定められた位置に
配置される。 【0026】給版ガイド20の左側部位には、搬送ロー
ラ24の後方側近傍においてスリット孔38が形成され
ており、スリット孔38は左右方向に平行に配置され
て、内部に支持軸40が貫通されている。支持軸40の
上部には、円柱状の搬送ピン42が支持軸40を中心に
回転自在に支持されている。ここで、上述の如く印刷版
12が一対の位置決めピン30に突き当たって印刷版1
2の前後方向における位置が定められた際には、支持軸
40がスリット孔38に沿って右方向へ移動されて搬送
ピン42が移動されることで、搬送ピン42が印刷版1
2を押圧して右方向へ搬送し、基準ピン36に突き当て
る。これにより、印刷版12の右方向における位置が定
められて、図3に示す如く、印刷版12が仮位置決めさ
れる。なお、支持軸40が基準ピン36側への所定の弾
性力を付与された状態のまま移動できる構成とすること
で、搬送ピン42の押圧力による印刷版12の座屈変形
を防止してもよい。 【0027】パンチ部16は、平板状の支持板44を備
えており、支持板44上にはパンチ装置46が所定数
(本実施の形態では左右に一対ずつの合計4つ)支持さ
れている。ここで、搬送ガイドユニット14が回動され
て給版ガイド20がパンチ部16に対応され(パンチ装
置46に対向され)かつ一対の位置決めピン30が給版
ガイド20上面から下降されることで、パンチ装置46
内に搬送ローラ24の回転によって給版ガイド20から
印刷版12の前端部が搬送される。 【0028】各対のパンチ装置46の間には、それぞれ
位置決めピン48が設けられており、一対の位置決めピ
ン48は、左右方向に平行に配置されると共に、それぞ
れ円柱状とされて中心軸を中心に回転自在とされてい
る。一対の位置決めピン48には、パンチ装置46内に
搬送される印刷版12の前端が突き当たり、これによ
り、印刷版12の前後方向における位置が定められる。
さらに、この状態で上記搬送ピン42が移動されて印刷
版12を右方向へ搬送し、基準ピン36に突き当てるこ
とで、印刷版12の右方向における位置が定められる。
これにより、図3に示す如く、パンチ部16において、
印刷版12が本位置決めされる。また、このように本位
置決めされた印刷版12の左右方向中央線は、給版ガイ
ド20、一対の位置決めピン48及び二対のパンチ装置
46の左右方向中央線と一致している。 【0029】このように本位置決めされた印刷版12の
前端部には、パンチ装置46によって例えば円孔と長孔
等の所定数のパンチ孔(図示省略)が穿孔される。この
所定数のパンチ孔は、後述の如く印刷版12が搬送され
る図示しない印刷装置の輪転機の版胴へ巻き付けるため
の基準となり、印刷装置での印刷処理における位置決め
に使用される。 【0030】パンチ装置46での処理が終了すると、印
刷版12が搬送ローラ24の逆回転によって給版ガイド
20上へ戻されると共に、一対の位置決めピン30が給
版ガイド20上面から突出されて、再度上記と同様に印
刷版12が仮位置決めされる。 【0031】露光部18は、円柱状の回転ドラム50を
備えており、回転ドラム50は左右方向に平行に配置さ
れて、図2の矢印A及び矢印Bの方向へ回転可能とされ
ている。ここで、上述の如くパンチ部16から給版ガイ
ド20上へ戻された印刷版12が仮位置決めされると、
搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20が
露光部18に対応され(回転ドラム50の接線方向に対
向され)かつ一対の位置決めピン30が給版ガイド20
上面から下降されることで、回転ドラム50外周上に搬
送ローラ24の回転によって印刷版12の前端が搬送さ
れる。 【0032】回転ドラム50の外周には、一対の位置決
めピン52が設けられており、一対の位置決めピン52
は、左右方向に平行に配置されると共に、それぞれ円柱
状とされて中心軸を中心に回転自在とされている。一対
の位置決めピン52には、回転ドラム50外周上に搬送
される印刷版12の前端が突き当たり、これにより、印
刷版12の前後方向における位置が定められる。さら
に、この状態で上記搬送ピン42が移動されて印刷版1
2を右方向へ搬送し、基準ピン36に突き当てること
で、印刷版12の右方向における位置が定められる。こ
れにより、図3に示す如く、露光部18において、印刷
版12が本位置決めされる。 【0033】図2に示す如く、回転ドラム50の外周に
は、一対の位置決めピン52の近傍において、板状の前
端チャック54が設けられている。前端チャック54の
前後方向略中央部分は回転ドラム50に回転自在に支持
されると共に、前端チャック54の前側には回転ドラム
50外周から離間される方向へ弾性力が付与されてい
る。 【0034】前端チャック54の上方には装着カム56
が設けられており、装着カム56が前端チャック54の
前側を押圧することで、前端チャック54の後側が回転
ドラム50外周から離間している。これにより、上述の
如く給版ガイド20から回転ドラム50外周上に搬送さ
れる印刷版12の前端が前端チャック54の後側と回転
ドラム50外周との間に挿入され、この状態で上記印刷
版12の本位置決めが行われる。また、上記印刷版12
の本位置決めが終了した後には、装着カム56が回動し
て前端チャック54前側の押圧を解除することで、前端
チャック54後側が前記弾性力により印刷版12の前端
を押圧して、回転ドラム50外周に印刷版12の前端が
保持される。さらに、回転ドラム50外周に印刷版12
の前端が保持されると、回転ドラム50が図2の矢印A
の方向へ回転されて、印刷版12が回転ドラム50外周
に巻き付けられる。 【0035】回転ドラム50の外周近傍には、装着カム
56よりも図2の矢印Aの方向側において、スクイズロ
ーラ58が配設されている。スクイズローラ58は、回
転ドラム50側へ移動されることで、回転ドラム50に
巻き付けられる印刷版12を回転ドラム50へ向けて押
圧しつつ回転され、印刷版12を回転ドラム50の外周
に密着させる。 【0036】回転ドラム50の外周近傍には、装着カム
56とスクイズローラ58との間において、後端チャッ
ク着脱ユニット60が配設されている。後端チャック着
脱ユニット60はシャフト62を有しており、シャフト
62は回転ドラム50へ向けて移動可能とされている。
シャフト62の先端には後端チャック64が装着されて
おり、回転ドラム50に巻き付けた印刷版12の後端が
後端チャック着脱ユニット60に対向すると、シャフト
62が後端チャック64を回転ドラム50側へ移動させ
て回転ドラム50の所定の位置に装着する同時に、シャ
フト62から後端チャック64が離脱される。これによ
り、後端チャック64が印刷版12の後端を押圧して、
回転ドラム50外周に印刷版12の後端が保持される。 【0037】このように、前端チャック54及び後端チ
ャック64によって印刷版12の前端及び後端が回転ド
ラム50に保持されると、スクイズローラ58が回転ド
ラム50から離間された後に、回転ドラム50が所定の
回転速度で高速回転される。 【0038】回転ドラム50の外周近傍には、記録ヘッ
ド部66が配設されており、記録ヘッド部66は、高速
回転される回転ドラム50に向け、この回転ドラム50
の回転に同期させて、読み込まれた画像データに基づい
て変調したレーザビームを照射し、これにより、印刷版
12が画像データに基づいて露光される。この露光処理
は、回転ドラム50を高速で回転させながら(主走
査)、記録ヘッド部66を回転ドラム50の軸線方向へ
移動させる(副走査)、所謂走査露光である。 【0039】この印刷版12への走査露光が終了する
と、後端チャック64がシャフト62に対向する位置で
回転ドラム50が一時停止され、シャフト62によって
回転ドラム50から後端チャック64が取り外されて
(シャフト62に後端チャック64が装着されて)、後
端チャック64による印刷版12後端の押圧が解除され
る。さらに、搬送ガイドユニット14が回動されて排版
ガイド22が露光部18に対応された後(回転ドラム5
0の接線方向に対向された後)、回転ドラム50が図2
の矢印Bの方向へ回転されることで、印刷版12が後端
側から後方へ搬送されて排版ガイド22へ排出される。
この際、装着カム56が回動されて前端チャック54の
前側を押圧することで、前端チャック54後側による印
刷版12の前端の押圧が解除される。また、印刷版12
が排版ガイド22に送られると、搬送ガイドユニット1
4が回動されて、排版ガイド22から印刷版12が排出
され、これにより、印刷版12が印刷版自動露光装置1
0に隣接する次工程の現像装置または印刷装置(図示省
略)へ搬送される構成である。 【0040】ここで、この印刷版自動露光装置10で
は、搬送ローラ24(ローラ部24A)の表面が清掃さ
れた後初めての印刷版12が給版ガイド20上に載置さ
れると、シーケンス手段(スリップモード)として、搬
送ローラ24によって前方へ搬送される印刷版12が一
対の位置決めピン30に突き当たった際に、搬送ローラ
24を所定時間回転させる。さらに、この搬送ローラ2
4の所定時間の回転が終了した後には、搬送ガイドユニ
ット14を回動させて、この印刷版12を給版ガイド2
0上から排出する構成である。 【0041】次に、本実施の形態の作用を説明する。 【0042】まず、印刷版12を給版ガイド20に載置
する。このとき、所謂手差しであってもよいし、自動枚
葉装置等による送り込みであってもよい。 【0043】給版ガイド20上の印刷版12は、載置位
置や給版ガイド20に対する傾き等が比較的ラフな状態
で載置されており、この状態で搬送ローラ24の回転に
よって印刷版12を前方へ搬送して印刷版12の前端を
一対の位置決めピン30に突き当てた後、搬送ピン42
によって印刷版12を右方向へ搬送して基準ピン36に
突き当てることで、印刷版12が仮位置決めされる。 【0044】この仮位置決め状態で、搬送ガイドユニッ
ト14を回動させて給版ガイド20をパンチ部16に対
応させると共に、一対の位置決めピン30を給版ガイド
20上面から下降させると、搬送ローラ24の回転によ
って印刷版12を前方へ搬送して印刷版12の前端をパ
ンチ部16の一対の位置決めピン48に突き当てた後、
搬送ピン42によって印刷版12を右方向へ搬送して基
準ピン36に突き当てることで、パンチ部16において
印刷版12が本位置決めされる。このように本位置決め
された印刷版12の前端部にパンチ装置46によって所
定数のパンチ孔が穿孔された後、印刷版12が搬送ロー
ラ24の逆回転によって給版ガイド20上へ戻されると
共に、一対の位置決めピン30を給版ガイド20上面か
ら突出させて、再度上記と同様に印刷版12が仮位置決
めされる。 【0045】さらに、この仮位置決め状態で、搬送ガイ
ドユニット14を回動させて給版ガイド20を露光部1
8に対応させると共に、一対の位置決めピン30を給版
ガイド20上面から下降させると、搬送ローラ24の回
転によって印刷版12を前方へ搬送して印刷版12の前
端を回転ドラム50の一対の位置決めピン52に突き当
てた後、搬送ピン42によって印刷版12を右方向へ搬
送して基準ピン36に突き当てることで、露光部18に
おいて印刷版12が本位置決めされる。このように本位
置決めされた印刷版12は、前端と後端とがそれぞれ前
端チャック54と後端チャック64とによって回転ドラ
ム50の外周に保持されると共にスクイズローラ58に
よって回転ドラム50の外周に密着されつつ、回転ドラ
ム50の外周に巻き付けられる。その後、回転ドラム5
0を高速回転させて、記録ヘッド部66によって露光処
理を行う。 【0046】露光処理が終了すると、搬送ガイドユニッ
ト14を回動させて排版ガイド22を回転ドラム50へ
対応させると共に、前端チャック54及び後端チャック
64による印刷版12の回転ドラム50外周への保持を
解除しつつ、印刷版12を回転ドラム50から排版ガイ
ド22へ排出する。その後、搬送ガイドユニット14を
回動させて排版ガイド22から印刷版12を現像装置ま
たは印刷装置へ搬送する。 【0047】ところで、印刷版12を給版ガイド20か
らパンチ部16に搬送する際、印刷版12をパンチ部1
6から給版ガイド20に戻す際及び印刷版12を給版ガ
イド20から露光部18へ搬送する際のうち、何れかの
際(本実施の形態では印刷版12をパンチ部16から給
版ガイド20に戻す際及び印刷版12を給版ガイド20
から露光部18へ搬送する際)には印刷版12を斜め下
方へ搬送する必要があり、他の際(本実施の形態では印
刷版12を給版ガイド20からパンチ部16に搬送する
際)には印刷版12を斜め上方へ搬送する必要がある。 【0048】ここで、搬送ローラ24は、印刷版12の
下面に高摩擦力で接触可能とされて、印刷版12の下面
のみに接触した状態で回転されることで、印刷版12を
斜め上方へ搬送可能とされている。このため、従来のニ
ップローラ及びニップ解除機構を使用しなくても印刷版
12を斜め上方へ搬送でき、コストダウンを図ることが
できる。 【0049】さらに、搬送ローラ24は印刷版12の下
面のみに接触した状態で印刷版12を搬送するため、印
刷版12上面の画像形成層(特に印刷版12がサーマル
プレートである場合の乳剤面)の損傷を防止できる。こ
れにより、記録画質が劣化することを防止できる。 【0050】さらにまた、印刷版12下面に対して搬送
ローラ24がスリップ等すると、搬送ローラ24の表面
が削られて印刷版12下面に搬送ローラ24の跡が付着
するが、搬送ローラ24の表面を清掃した後には印刷版
12下面への搬送ローラ24の跡の付着が顕著であり、
印刷版12下面に対して搬送ローラ24がスリップを繰
り返すうちに印刷版12下面への搬送ローラ24の跡の
付着が減少することが実験で確認されている。 【0051】このため、この印刷版自動露光装置10で
は、搬送ローラ24の表面が清掃された後初めての印刷
版12が給版ガイド20上に載置されると、搬送ローラ
24によって前方へ搬送される印刷版12が一対の位置
決めピン30に突き当たった際に、搬送ローラ24が所
定時間回転され、その後、この印刷版12が給版ガイド
20上から排出される。これにより、搬送ローラ24表
面の清掃後には所定時間印刷版12下面に対して搬送ロ
ーラ24がスリップし、このため、次回以降に給版ガイ
ド20上に載置されて搬送ローラ24により搬送される
印刷版12の下面に搬送ローラ24の跡が付着すること
を抑制できる。したがって、前記次回以降に給版ガイド
20上に載置される印刷版12に露光部18で露光処理
を実行する際には、印刷版12の画像形成層の位置がレ
ーザビームの焦点深度方向に微妙にずれることを抑制で
き、これにより、記録画質が劣化することを抑制でき
る。 【0052】なお、本実施の形態において、印刷版12
を仮位置決めする際に搬送ピン42を移動させない構成
としてもよい。この場合でも、パンチ部16や露光部1
8にて印刷版12を本位置決めする際には、搬送ピン4
2によって印刷版12を基準ピン36に突き当てること
ができる。 【0053】さらに、本実施の形態では、突当部材を一
対の位置決めピン30とした構成としたが、突当部材を
一対の位置決めピン48、52にした構成としてもよ
い。 【0054】また、本実施の形態では、一対の位置決め
ピン30、48、52を左右方向に平行に配置した構成
としたが、一対の位置決めピンを左右方向(回転ドラム
の軸線方向)に対し平行でない配置にした構成としても
よい。 【0055】さらに、本実施の形態における一対の位置
決めピン30、48、52に代えて、平板状の位置決め
板を使用した構成としてもよい。 【0056】 【発明の効果】請求項1に記載のシート材搬送装置で
は、搬送ローラが、シート材の下面のみに高摩擦力で接
触して回転されることで、シート材を搬送可能とされて
いるため、従来のニップローラ及びニップ解除機構を使
用しなくてもよい場合には、コストダウンを図ることが
できる。 【0057】さらに、搬送ローラはシート材の下面のみ
に接触した状態でシート材を搬送するため、シート材上
面の損傷を防止できる。 【0058】また、搬送ローラ表面の清掃後に所定方向
へ搬送されるシート材が突当部材に突き当たった際に、
シーケンス手段が搬送ローラを所定時間回転させるた
め、次回以降に搬送ローラにより搬送されるシート材に
搬送ローラの跡が付着することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
を示す概略的な斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
を示す概略的な側面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
において印刷版の位置決め状況を示す平面図である。 【符号の説明】 10 印刷版自動露光装置 12 印刷版(シート材) 24 搬送ローラ 30 位置決めピン(突当部材)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 シート材の下面に高摩擦力で接触可能に
    設けられ、前記シート材の下面のみに接触した状態で回
    転されることで前記シート材を搬送可能とされた搬送ロ
    ーラと、 前記搬送ローラの所定方向側に設けられ、所定方向へ搬
    送される前記シート材が突き当たる突当部材と、 前記搬送ローラ表面の清掃後に所定方向へ搬送される前
    記シート材が前記突当部材に突き当たった際に前記搬送
    ローラを所定時間回転させるシーケンス手段と、 を備えたシート材搬送装置。
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