JP2003170961A - 帯状材料の集合包装体 - Google Patents

帯状材料の集合包装体

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JP2003170961A
JP2003170961A JP2002222065A JP2002222065A JP2003170961A JP 2003170961 A JP2003170961 A JP 2003170961A JP 2002222065 A JP2002222065 A JP 2002222065A JP 2002222065 A JP2002222065 A JP 2002222065A JP 2003170961 A JP2003170961 A JP 2003170961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開梱作業の簡便化及び産業廃棄物の削減。 【解決手段】 包装体10は、底箱の上に合紙ボールを
載置し、その上に写真感光材料の個装集合体12を載置
し、個装集合体の周りを覆うように、2枚の補強板3
4,35からなる胴枠14を取り付け、胴枠14の上面
を天蓋15で覆うことで完成する。胴枠14には、貫通
穴37〜40が形成されている。底箱16には、貫通穴
37〜40に差し込むことで胴枠14と底箱11とを連
結する差込用タブ25〜28が一体的に設けられてい
る。胴枠14と底箱11の連結力が弱い場合には、底パ
ットを底箱11に重ねて用い、底パットに設けた補強用
タブをタブ25〜28に重ねて貫通穴37〜40に差し
込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻いた
帯状材料を複数段積み重ねた集合体を一括して包装する
帯状材料の集合包装体に関し、更に詳しくは、帯状材料
の集合体を一括して簡便に取り扱え、且つ、段積みして
保管することができる集合包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は、包装工程で、例えば帯
状の写真フイルムをリールにロール状に巻回し、フイル
ム先端をフイルムロールの最外周にテープ止めした形態
にされる。個々の写真感光材料は、前述した包装形態で
所定個ずつ段積みした形態で一括して包装され出荷され
る。このように帯状材料を複数段積み重ねた集合体を一
括して包装する帯状材料の集合包装体としては、実用新
案登録第2510570号公報に開示されているよう
に、木製パレットの上面に段ボールシートとポリポロピ
レン樹脂シートとを順に載置し、その上面中央に支柱を
立設し、支柱にロール状写真感光材料のリール中央を貫
通させて挿入してポリポロピレン樹脂シートの上に載置
していき、それらのロール状写真感光材料集合体を遮光
袋で覆った後にその外周に胴枠段ボールを挿入してそれ
に段ボール蓋を被せて、最後にこれらを木製パレットと
ともにバンド止めして一体化している。
【0003】また、特開平11−245944号公報に
記載の集合包装体では、梱包作業を簡易にするために、
パレットの上に段ボール製の底箱を取り付け、底箱の上
にロール状写真感光材料集合体を載置する。その集合体
は、ロール状写真感光材料を個々に遮光袋に収納したも
のを複数段積みした形態となっている。次に、集合体の
周に配するように底箱に段ボール製の胴枠を挿入し、胴
枠の上に段ボール製の天蓋を被せるとともに、胴枠と底
箱とをプラスチック製のジョイントストッパーで結合
し、また胴枠と天蓋とをテープ止めして一体化してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者公
報記載の包装体では、段ボール製のシートに加えてポリ
プロピレン樹脂シートや遮光袋など、また後者公報記載
のものでは、段ボール製のものに加えてプラスチック製
のジョイントストッパーやテープなど材質の異なるもの
を多数用いているため、材料ごとに廃棄処分するのに手
間がかかる。また、部品点数が多くて梱包及び開梱作業
に手間がかかるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、梱包及び開梱作業の簡便性、及び廃棄処分作業の
簡便性を向上した写真感光材料の集合包装体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の帯状材料の集合包装体では、胴枠の一部
を切り取ることで形成される貫通穴と、フラップを二重
折りにしてそのフラップの一部を切り欠いて一体的に設
けられ、前記貫通穴に挿入されることで底箱と胴枠とを
連結するタブとを設けたものである。
【0007】上箱としては、下面を開口した6面体の形
状のものや、胴枠と天蓋とからなるものでもよい。下面
を開口した6面体の形状のものを用いる場合には、側面
全周又は一面に、ミシン目に沿って破くことで上面又は
周面のうちの一面を解体することができるジッパーを形
成しておくのが好適である。胴枠と天蓋とから構成した
ものを用いる場合には、段積強さを高めるために、胴枠
を断面コ字状の2枚の補強板を組み合わせて用いるのが
望ましい。この場合、底箱と天蓋とのフラップにジッパ
ーを設けてフラップを解体することで補強板の側面を全
部露呈することができるから、ここから各補強板の両端
をそれぞれ引き出せば内部の集合体を簡単に取り出すこ
とができる。なお、天蓋として底箱を兼用すればローコ
ストとなる。また、上箱と底箱との連結力が弱い場合に
は、前記タブに重なる補強用タブを設けたパッドを底箱
に重ねて使用してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】帯状材料の集合包装体10は、図
1及び図2に示すように、底箱11、合紙ボード12、
帯状材料個装集合体13、胴枠14、及び、天蓋15で
構成されており、これらは全て紙製となっている。
【0009】底箱11には、底板17の周囲に4つのフ
ラップ18〜21が起立して設けられている。底板17
には、合紙ボード12が載置される。フラップ18〜2
1のうちの対向するフラップ18.20には、胴枠14
との連結を行うために一対の差し込み用タブ25〜28
がそれぞれ一体的に形成されている。また、開梱時に解
体が容易に行えるように、フラップ18,20には、ジ
ッパー29が形成されている。ジッパー29は、フラッ
プ18,20の横方向に帯状にミシン目を形成した部分
であり、ミシン目に沿って切り取ることでタブ25〜2
8とともにフラップ18,20を底箱11から切り取っ
て胴枠14との連結を解除するためのものである。な
お、フラップ19,21にミシン目19g,21gを設
けておき、解体のときに邪魔になるフラップ19,21
を、道具を使わずに切り取ることができるようにしても
よい。
【0010】帯状材料個装集合体13は、個装体30を
複数個積み重ねた形態で構成されている。個装体30
は、リールに巻回されたロール状写真感光材料31を防
湿・遮光性の包装袋32に個別に収納した形態となって
いる。包装袋32としては、発泡ポリエチレン樹脂シー
トを挟んだ積層フイルムを用いたものや、緩衝材付き遮
光袋等が望ましい。
【0011】胴枠14は、断面コ字状に折り曲げ形成し
た2枚の補強板34,35からなる。補強板34は、中
面34b及びその両側面34a、34cとの3つの面を
断面コ字状に折り曲げた形態となっている。他方の補強
板35も同じ形態となっている。これら補強板34,3
5は、互いの両側面34a,34c,35a,35cが
重なるように断面コ字状の開放側を対向した姿勢で組み
合わされ、個装集合体13の四面を囲む胴枠14を形成
する。
【0012】各補強板34,35は、下端が底箱11の
フラップ18〜21の内側に挿入される。補強板34,
35の高さは、個装集合体13よりも僅かに上になる寸
法となっている。各補強板34,35には、両側面34
a,34c,35a,35cの下方に、前記タブ25〜
28がそれぞれ挿入される複数の貫通穴36〜43が形
成されている。なお、両側面34a,34c,35a,
35cの上方にも補強板34,35の天地を逆にして使
用したときでもタブ25〜28の挿入が行えるように貫
通穴44〜51がそれぞれ形成されている。これらの貫
通穴36〜51は、補強板34,35同士を組み合わせ
たときに側面34aと側面34cとで、また側面35a
と側面35cとでそれぞれ重なる位置に形成されてい
る。胴枠14は、両側面34a,34c,35a,35
cがタブ25〜28をもった面に合う向きで底箱11に
挿入される。
【0013】なお、補強板34,35には、各面の上下
端中央にそれぞれ切り欠き部55〜66が形成されてい
る。これら切り欠き部55〜66は、開梱後に補強板3
4,35を廃棄処分するときに、例えばZ字状等にコン
パクトに重ね折りしてから広がらないようにバンドを掛
けるときの引っ掛け溝として用いられる。
【0014】天蓋15は、胴枠14の上に被せられ、蓋
の作用をなす。この天蓋15は、底箱11と同じものが
使用される。蓋をするときには、ジッパー75が設けら
れた面を底箱11のジッパー29の面と同じ向きに合わ
せながら、胴枠14の上端が天板70の周囲に立設され
たフラップ71〜74の内側に入り込むように挿入す
る。ジッパー75は、対向するフラップ71,73にそ
れぞれ設けられている。
【0015】貫通穴43は、図3に示すように、型抜き
によって形成された切れ目80に沿って蓋部81を折り
返すことで形成される。切れ目80は、蓋部81と側面
35aとを繋ぐヒンジ83を残して形成されている。蓋
部81は、貫通穴43にタブ26が挿入された後にタブ
26の上に被せられる。他の貫通穴36〜42,44〜
51も同じ構成となっている。蓋部81には、開放側に
指掛け用の切り欠き部81aが型抜きにより、また、貫
通穴43には、タブが貫通穴43から抜けないように蓋
部81との間で挟み込むための溝部43aが型抜きによ
りそれぞれ形成されている。
【0016】底箱11は、図4に示すように、継ぎしろ
なしで組み立てられるワンピースの形式となっている。
フラップ18,20には、中折りフラップ22,23が
一体に設けられている。中折りフラップ22,23は、
一点鎖線22a,23aに沿ってフラップ18,19の
内壁側に向けて各々折り込まれ、フラップ18,20の
内側に二重に重ねられる。
【0017】また、中折りフラップ22,23には、各
フラップ22,23に対して一対ずつのタブ25〜28
がそれぞれ一体的に形成されている。タブ25〜28
は、型抜きにより形成された切れ目92に沿って折り返
すことで作られる。
【0018】他方の対向するフラップ19,21には、
折り込みフラップ19a,19b,21a,21bが一
体に設けられている。折り込みフラップ19a,19
b,21a,21bは、図5に示すように、中折りフラ
ップ22,23とフラップ18,20との間で挟み込ま
れるように、一点鎖線19c、19d、21c、21d
に沿って90度折り曲げられる。
【0019】各タブ25〜28は、支持部90と爪部9
1とから構成されている。支持部90は、爪部91を支
持するものであり、貫通穴36〜51に挿入した時に溝
部42aに入り込む。また爪部91は、支持部90の先
端に設けられており、貫通穴36〜51に挿入されたと
きにその内側両縁に引っ掛かる抜け止め用の爪をもって
いる。
【0020】また、タブ25〜28を型抜きすると同時
に、指掛け用の穴25a,26a,27a,28aが打
ち抜きにより形成される。なお、同時ではなく型抜きの
前又は後で打ち抜いてもよい。これら指掛け用の穴25
a,26a,27a,28aは、タブ25〜28を爪部
91から取り出すときの指掛け用の穴である。また、折
り込みフラップ19a,19b,21a,21bにも、
指掛け用穴19e,19f,21e,21fが形成され
ている。これら穴19e,19f,21e,21fは、
図6に示すように、フラップ20と中折りフラップ23
とで挟み込まれたときに穴25a,26a,27a,2
8aの内側に重なる位置に形成されており、タブ25〜
28を取り出すときに途中で破れないように爪部91の
裏まで指が入るようにするためのものである。
【0021】次に、上記構成の作用を説明する。ロール
状写真感光材料31は、プラスチックで成形したリール
に巻かれ、フイルム先端が外周にテープ止めされた後
に、各々遮光性の包装袋32に入れられる。包装袋32
の挿入口は、折り返してテープ止めされる。
【0022】次に、底箱11を組み立てる。底箱11
は、図4に示す展開形状となっている。最初に、フラッ
プ19,21を底板17に対し立ち上がるように折り曲
げ、次に折り込みフラップ19a,19b,21a,2
1bを90度折り曲げる。その後、フラップ18,20
を底板17に対し立ち上がるように折り曲げてから中折
りフラップ22,23を中折りする。このとき、折り込
みフラップ19a,19b,21a,21bを中折りフ
ラップ22,23とフラップ18,20との間で挟み込
む。これにより、底板17の周りに起立したフラップ1
8〜21が作成される。
【0023】次に、底板17に合紙ボード12を挿入し
て底を補強する。合紙ボード12は、底板17からフラ
ップ18〜21の厚み分を差し引いた一回り小さいサイ
ズとなっている。なお、中折りフラップ22,23を中
折りする前に合紙ボード12を載置してもよい。この場
合には、合紙ボード12のサイズを一回り大きくするこ
とで合紙ボード12が中折りフラップ22,23で押さ
えられ、底箱11から抜け難くなるため好適である。
【0024】合紙ボード12を挿入した後には、中折り
フラップ22,23からタブ25〜28を引き起こす。
このとき、中折りフラップ22,23に設けた穴25
a,26a,27a,28aと、折り込みフラップ19
a,19b,21a,21bに設けた穴19e,19
f,21e,21fとが重なっているため、指を入れる
空間が広く、よって、図7に示すように、タブ25〜2
8を切れ目92に沿って確実に引き起こすことができ
る。4つのタブ25〜28を引き起こすことで、胴枠1
4を組み付けるときにタブ25〜28が底箱11の内側
に入り込むことはない。
【0025】合紙ボード12の上に個装体30を予め決
められた個数だけ段積みする。その後、一対の補強板3
4,35を帯状材料個装集合体13の左右方から組み合
わせて胴枠14を形成し、その胴枠14の下端を中折れ
フラップ22,23の内側に挿入する。挿入後、各側面
34a,34c,35a,35cの下方にある蓋部81
を切れ目80に沿ってそれぞれ開いて貫通穴36〜43
を形成する。
【0026】ここで、本実施例では、内側で重なり合う
側面34a,35cの蓋部81を、予め切り取っておく
のが好適である。なお、内側と外側との蓋部81は、重
なっているから、予め切り取らなくても、貫通穴36〜
43を形成するときに奥の蓋部81を押せば貫通穴36
〜43を作成することができる。このとき、手前の側面
34c,35aの蓋部81は外側に、また奥の側面34
a,35cの蓋部81は奥に押し込んでおけばよい。そ
の後、底箱11のタブ25〜28を貫通穴36〜43に
それぞれ挿入する。挿入した後には、図8に示すよう
に、支持部90を溝部42aに嵌合させてから蓋部81
を元の位置に戻して貫通穴36〜43に蓋をする。これ
により、爪部91が奥の側面34a,35cの内側に引
っ掛かり抜け止めがなされるとともに、蓋部81で支持
部90を押さえているから、タブ25〜28の抜け止め
をさらに頑固にすることができる。
【0027】最後に、胴枠14の上に、天蓋15を被せ
る。この天蓋15は、底箱11と同じものを兼用する。
そして、天蓋15として用いる場合には、タブ25〜2
8を取り出す作業は必要としない。この天蓋15を被せ
ることで集合包装体10が完成する。完成した集合包装
体10は、倉庫等に輸送される。この輸送中に、個々の
個装体30が荷崩れする恐れがあるが、胴枠14と底箱
11とがタブ25〜28で固定されているから、荷崩れ
を確実に防止することができる。さらに、補強板34,
35の2枚がタブ25〜28の差し込みにより整列した
姿勢で固定されているから、垂直に掛かる段積み荷重に
対して最大の強度を受けることができる。
【0028】また、段積み強さは、2枚の補強板34,
35からなる胴枠14と製品である個装体30との2部
材で持たせるようにしているので、強固となる。天蓋1
5と内部の製品との間には、所定の隙間が形成されてい
るため、段積み荷重が製品に加わることがない。また、
蓋部81でタブ25〜28を挿入後に押さえるようにし
たから、貫通穴36〜43が蓋され、これにより、内部
にゴミなどが入り込むことを防止することができる。ま
た、台車に載せて運搬するとき、或いは引きずって移動
させるときに、胴枠14の上方にある貫通穴44〜51
を手掛け穴として利用すると便利である。さらに、底箱
11を木製又は段ボール製パレットの上に載置して梱包
するようにしてもよい。
【0029】解梱作業は、底箱11及び天蓋15の一側
面のジッパー29,75を引き剥がす。これにより天蓋
15は、フラップ71のうちのジッパー75を境に開放
側となる一部が切り取られる。一方、底箱11は、フラ
ップ18のうちのジッパー29を境に開放側となる一部
が底板17から分離する。このフラップ18の一部に
は、タブ25,26が繋がっている。タブ25,26
は、貫通穴42,43に挿入されている。そこで、最後
に、タブ25,26を貫通穴42,43から外す。これ
により、タブ25,26ごとフラップ18の一部を分離
することができる。
【0030】フラップ18,71の一部が無くなると、
補強板35の側面35aが露呈される。その後、その側
面35aを手前に引き出し、その奥にある補強板34の
側面34aを引き出す。両者の側面35a,34aを観
音開きのように開くと、中に帯状材料個装集合体13が
露呈されるから、その後は個装体30を簡単に取り出す
ことができる。この取り出しは、水平方向に取り出すこ
とができるから、高い天井等の上に広い空間がないと行
えない一体型の胴枠や天蓋15を上に取り外す作業と比
較して、迅速に行えるとともに、集合包装体10の上に
物を乗せた状態でも開梱を行うことができる。
【0031】
【実施例】補強板34,35としては、複両面段ボール
を使用するのが望ましい。両面段ボールの中芯の形状
は、JIS:Z1516に規定されたA段とし、また、
片面段ボールの中芯の形状はB段とする。補強板34,
35に用いる段ボールの材質の実施例を以下に示す。
【0032】 〔補強板に用いる段ボールの材質〕 両面段ボールの外側ライナ:A級で280或いは320g/m2 の表示坪量 両面段ボールの中芯 :強化芯で200g/m2 の表示坪量 両面段ボールの内側ライナ:A級で280或いは320g/m2 の表示坪量 片面段ボールの中芯 :強化芯で200g/m2 の表示坪量 片面段ボールのライナ :A級で280g/m2 の表示坪量
【0033】次に、底箱11及び天蓋15としては、両
面段ボールを使用するのが望ましい。両面段ボールの中
芯の形状は、JIS:Z1516に規定されたB段とす
る。底箱11及び天蓋15で用いる段ボールの材質を以
下に示す。
【0034】 〔底箱及び天蓋に用いる段ボールの材質〕 両面段ボールの外側ライナ:A級で280g/m2 の表示坪量 両面段ボールの中芯 :120g/m2 の表示坪量 両面段ボールの内側ライナ:A級で280g/m2 の表示坪量
【0035】上記実施例では、帯状材料としてロール状
の写真感光材料としているが、具体的には、映画用フイ
ルム用として、またその他に、カラー印画紙、マイクロ
フイルム、写植印画紙、写真フイルム、COMフイルム
等、感熱紙、感熱フイルム、感光材料樹脂フイルム、熱
現像型感熱材料等でもよい。また、磁気材料、感圧紙、
修飾用リボン等に適用することができる。また、リール
としては、プラスチックの他に、金属や紙のものを用い
ることができる。
【0036】さらに、上記実施例では、胴枠14と天蓋
15とを用いているが、例えば、コストダウンを図るた
めに、胴枠14と天蓋15とを一体に形成した上箱を用
いてもよい。図9に示すように、上箱100は、下面1
01が開口した6面体の箱形状となっており、上面10
2は内フラップと外フラップとの折り込みで蓋がなされ
る。上箱100の一側面には、垂直に沿ってジッパー1
04が設けられている。ジッパー104を引き剥がす
と、上箱100を解体でき、内部の個装体30を水平方
向に取り出すことができる。なお、上箱100には型抜
きによって形成された貫通穴137〜140が設けられ
ており、貫通穴137〜140にはタブ25〜28が挿
入される。この例でも、上箱100の高さを帯状材料個
装集合体13と同じかわずかに上になる寸法にし、中の
帯状材料個装集合体13でも積載荷重を受けるようにし
てもよい。
【0037】なお、ジッパー104の代わりに、上箱1
00の側面に継ぎしろをもったワンピース形状として継
ぎしろを疑似接着してもよい。これによっても、開梱時
に継ぎしろを剥げば、内部製品を水平に取り出すことが
できる。さらに、継ぎしろの代わりに、差し込み式にし
てもよい。
【0038】ところで、底箱11には個装体30の荷重
がかかる。このため、胴枠14を抱えて持ち上げると、
タブ25〜28がフラップ18,20から引きちぎれる
恐れがある。この場合には、タブ25〜28を二つ重ね
て補強して使用する構成にするのが望ましい。例えば、
図10及び図11に示すように、底箱11の中に底箱1
1よりも一回り小さいサイズのパッド200を重ねる。
パッド200には、補強用底パッド201と、補強用底
パッド201の周りのうちの対向する辺に起立して設け
られたフラップ202,204と、対向するフラップ2
02,204の開放端に一対ずつ一体に設けたタブ20
6〜209とを備えている。
【0039】補強用底パッド201を底板17の上に重
なるようにパッド200を底箱11の中に挿入すると、
タブ206〜209が底箱11のタブ25〜28の内側
にそれぞれ重なる。タブ206〜209とタブ25〜2
8とを重ねた状態で貫通穴36〜43にそれぞれ挿入す
れば、底箱11と胴枠14との連結力が向上する。この
とき、図12に示すように、タブ206〜209を、底
箱11のタブ25〜28を切れ目92に沿って折り返し
た後の穴221を通して補強用のタブ206〜209を
露呈して重ねるようにすると、パッド200と底箱11
との位置ズレを防止することができる。
【0040】なお、万が一、補強用のタブ206〜20
9とタブ25〜28とがちぎれた場合、新たなものに載
せ替える作業を行う必要がある。この場合には、補強用
底板201の周辺のうちのタブ206〜209を設けて
いない辺に立ち上げ用のフラップ203,205を設
け、フラップ203,205に複数の手掛け用穴210
〜213を形成しておく。こうすると、底箱11を解体
してそれら手掛け用穴210〜213を持ってパッド2
00を滑らすことで、胴枠14、個装集合体13、及び
天蓋15ごと引きずることができるため、載せ替え作業
が簡便となる。なお、手掛け用穴210としては、図1
3に示すように、フラップ203に一部を残して予め切
れ目又はミシン目219を作っておき、切れ目又はミシ
ン目219に沿って切り取り部219を切り取って折り
返すことで作成してもよい。これによれば、切り取り部
219の折り返し方向を上方向にすることで、手で持っ
たときに手の平が切れ目又はミシン目219ではなく、
折り返し部223に当たるので手を切ったり、痛めたり
することはない。
【0041】また、パッド200を用いることで、図1
で説明した合紙ボード12を省略することができる。さ
らに、胴枠14の強度を高めるために、各補強板34,
35には、詳しくは図11に示したように、断面コ字状
の開放側の一側面34a,35cに長さの短いフラップ
220,221を設けている。そして、断面コ字状の開
放側を対向して補強板34,35を組み合わせるとき
に、一側面34aを他側面35aの内側に、また一側面
35cを他側面34cの内側となるように行う。このよ
うにすると、フラップ220,221と一側面34a,
35cとの断面L字の折り曲げ部で天蓋15及び天蓋1
5の上にかかる荷重を頑固に支えることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の帯状材料の集合
包装体によれば、全て同じ材質の段ボール製にしたか
ら、産業廃棄物を減らすことができ、作業が簡便にな
る。また、従来技術で説明したものと比較して部品点数
が少ないため、梱包及び開梱作業を簡便にすることがで
きる。また、胴枠を2枚の補強板で構成した発明では、
開梱作業を簡便にし、段積み強度を強くすることができ
る。さらに、解体用のジッパーを設けた発明では、開梱
作業を素早く簡便に行える。さらにまた、パッドを底箱
に重ねて使用する発明では、タブに補用強タブを重ねて
貫通穴に挿入するから、底箱と上箱との連結力が強くな
り、包装体の強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真感光材料の集合包装体を示す分解
斜視図である。
【図2】集合包装体の断面図である。
【図3】補強枠に設けた貫通穴を示す斜視図である。
【図4】底箱を示す展開図である。
【図5】中折りフラップを折り込む前の状態を示す要部
斜視図である。
【図6】折り込みフラップを折り込んで中折りフラップ
を中折りした状態を示す要部斜視図である。
【図7】中折りフラップからタブを引き起こした状態を
示す要部斜視図である。
【図8】タブを挿入後に蓋部で貫通穴を蓋した状態を示
す要部斜視図である。
【図9】天蓋と胴枠とを一体化した上箱を用いた別の実
施形態を示す分解斜視図である。
【図10】タブを二重に補強した他の実施形態を示す要
部分解斜視図である。
【図11】図10で説明した例の集合包装体を示す分解
斜視図である。
【図12】底箱のタブの穴からパッドのタブを挿通して
互いのタブを重ねる例を示す説明図である。
【図13】パッドの手掛け用穴を作る例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 帯状材料の集合包装体 11 底箱 12 合紙ボード 13 帯状材料個装集合体 14 胴枠 15 天蓋 25〜28 タブ 34,35 補強板 36〜51 貫通穴 29,75,104 解体用ジッパー 30 個装体 200 パッド 201 補強用底パッド 202〜205 フラップ 206〜209 補強用タブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E037 AA04 BA03 BB12 BC04 CA01 3E060 AA03 AB31 BA24 BC02 BC04 CD10 CD13 CE05 CE07 CE15 CE18 CE19 CE22 CE27 CF05 CG10 CG12 CG23 DA12 DA17 DA25 DA26 EA08 EA20 3E061 AA05 AB01 CA12 CA22 DA06 DB20 3E067 AA16 AB39 AC03 AC14 BA06C BA12B BB01C BB14B BC06C CA12 EA01 EA25 EB01 EB22 EB27 ED08 FA04 FC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻いた帯状材料を複数段積み
    重ねた集合体が載置される底板に一体に形成されたフラ
    ップを底板の周囲に起立して設けた段ボール製の底箱
    と、前記集合体の周囲及び上面を取り囲む段ボール製の
    上箱とを備えた帯状材料の集合包装体において、 前記上箱に設けられた貫通穴と、前記フラップの一部を
    切り欠いて一体的に設けられており、前記貫通穴に挿入
    することで前記底箱と上箱とを連結するタブとを設けた
    ことを特徴とする帯状材料の集合包装体。
  2. 【請求項2】 前記上箱は、下端が前記フラップに重ね
    合わされ、かつ上端が集合体と同じ又はこれよりも上に
    なる高さ寸法を有するとともに、内面で集合体の横ズレ
    を制限する段ボール製の胴枠と、前記集合体の上方を覆
    うように前記胴枠に取り付けられる段ボール製の天蓋と
    で構成されており、前記貫通穴は、前記胴枠に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の帯状材料の集合
    包装体。
  3. 【請求項3】 前記上箱には、前記集合体の周囲を取り
    囲む面の一部にその面を開放させるための解体用ジッパ
    ーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の帯状材料の集合包装体。
  4. 【請求項4】 前記胴枠は、断面コ字状に折り曲げられ
    た両端を対向した姿勢で重ね合わせた段ボール製の2枚
    の補強板で構成されていることを特徴とする請求項2記
    載の帯状材料の集合包装体。
  5. 【請求項5】 前記解体用ジッパーは、胴枠の一面を開
    放するために底箱及び天蓋とにそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は4記載の帯状材料の集合
    包装体。
  6. 【請求項6】 前記天蓋を底箱と兼用したことを特徴と
    する請求項2記載の帯状材料の集合包装体。
  7. 【請求項7】 前記底箱に重なる補強用底パッドと、前
    記補強用底パッドの周辺のうちの少なくとも対向する辺
    に設けた一対のフラップと、前記一対のフラップにそれ
    ぞれ設けられ、前記タブに重ねて前記貫通穴に挿入され
    る補強用タブとを備えたパッドを備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし5いずれかひとつ記載の帯状材料の集
    合包装体。
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