JP2016153313A - リール状製品の梱包体 - Google Patents

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Yasuo Toyofuku
康雄 豊福
智弘 賀来
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智弘 賀来
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Abstract

【課題】リール状製品を輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れ、変形を抑えることができ、開梱する際のリール状製品の取り出しの簡便性を向上させる、リール状製品の梱包体を提供する。【解決手段】リール状製品10を収納した包装袋2を梱包箱5に収納した梱包体1であって、包装袋にリール状製品と梱包箱の底面と略同一寸法の保護材4を収納し、リール状製品と保護材を収納した包装袋を横方向に寝かせた状態で複数個縦方向に積み重ねて梱包箱に収納したとき、梱包箱の側面と保護材の端面との間で包装袋の少なくとも一部が保護材の端面で縦方向に折り曲げられた状態で、梱包箱に収納されるリール状製品の梱包体。【選択図】図1

Description

本発明は、リール状製品、特に、二次電池等に用いられるリード用のシーラントフィルムや電極用の金属フィルム、TABテープ等の半導体テープキャリアなど、任意の幅にスリットされた長尺体をリール状に巻き取った状態のリール状製品を梱包し、運搬などに供する梱包体に関する。
携帯電話やノートパソコンなどの電子機器の薄型軽量化、ICパッケージの小型・薄型化に伴い、二次電池リード用のシーラントフィルムや電極用の金属フィルム、TABテープ等の半導体テープキャリアなど、フィルム状部材が広く用いられるようになっている。これらのフィルム状部材は、任意の幅にスリットされた長尺体をリール状に巻き取ったリール状製品の状態で、梱包、運搬されるのが通常である。
従来のリール状製品の梱包方法として、特開2004−087858号公報(特許文献1)には、テープ状基材にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを出荷するに際し、テープキャリアをリールに巻いた状態で真空引きし、乾燥させて、梱包用袋体内に封入して梱包する梱包方法が開示されている。
また、特開2005−126142号公報(特許文献2)には、巻取コアに巻き取られた電極用部材の両側を一対のクッション材を介して挟持するとともに、電極用部材の外形より大きな側面を有する一対のフランジと包装フィルムからなるものとした包装体が開示されている。
さらに、特開2010−052774号公報(特許文献3)には、金属配線およびソルダーレジストからなる回路がテープ状の絶縁フィルムに繰り返し形成されてなるTABテープを、コアリールに巻き付けて梱包するTABテープの梱包方法について、コアリールの外周面にTABテープを巻き付ける第1のステップと、TABテープが巻き付けられたリールを、帯電防止袋に真空封止する第2のステップを含むTABテープの梱包方法が開示されている。
これらリール状製品の梱包に際しては、保管・運搬中の品質の維持、包装フィルムの破損による塵・異物の付着や、外部衝撃による巻き戻し、巻きずれ等を防止することが重要となる。
特開2004−087858号公報 特開2005−126142号公報 特開2010−052774号公報
スリット加工しリール状に巻いたリール状製品を輸送する際、外気に晒したままの状態では埃や、梱包材との摩擦により発生するゴミなどが付着したり、あるいは振動や衝撃により巻きズレや巻き解れが発生したりする場合がある。また、リール状製品を複数まとめて輸送する際、梱包箱にリール状製品を重ね入れすると、製品そのものに凹凸があるため、製品間に隙間が生じ、製品自体の重量により、時間とともに形状が凹凸に追従し、これに沿った変形が発生しやすい。特に、梱包箱の最下部には最大荷重が掛かるためこの傾向が顕著である。さらに、垂直方向・水平方向から外部衝撃が加わると、梱包箱内の製品はその衝撃により激しく動き、製品同士がぶつかり合い、変形してしまうこともある。これらを防止するために、従来技術では、リール状製品を真空包装し、外気が入らないようにするとともに、リール形状を圧接し変形を防止するなどの方策を講じたり、振動や衝撃等から製品を保護するために、製品間に緩衝材やパッドなどの保護材を挿入するなどの工夫がなされたりしている。
このような従来技術においては、リール状製品を包装袋内に密封するために真空吸引する際、密封度(真空度)が強過ぎると、包装袋の収縮時にリール状製品のリール外縁が圧迫されて変形が発生しやすい。また、密封度(真空度)が弱過ぎると、包装袋内のリール状製品の拘束力が弱くなり、保管時あるいは移動時に変形や巻きずれが発生しやすくなる。
また、パッドなどの保護材としては一般に、梱包箱の底面とほぼ同等の大きさのものが用いられる。これは、梱包箱に衝撃が加わった際、パッドが水平方向に動かないようにし、垂直方向の圧力を均等に掛けるためである。このような寸法及び形状の保護材を使用すると、水平・垂直方向からの衝撃による梱包箱の破損、変形を防ぐ効果は期待できるものの、梱包箱を開梱して製品やパッドを取り出す際に、手や指でパッドを持ち上げる隙間がなく、これらを取り出すことが困難である。このような場合に、パッドの数箇所に切り欠きまたは穴を作り、手や指を入れるスペースを設ける手段も考えられるが、そのような手段では、梱包そのものの強度が脆弱になるばかりでなく、パッドの作製コストも増大してしまう。また、梱包箱を逆さ(開梱部を下)にして取り出す方法も考えられるが、製品とパッドの大きさと梱包箱の断面積がほぼ同じであるため、製品とパッドにかかる重力だけでは、これらを梱包箱から分離しにくい。仮に分離できたとしても、製品とパッドが山崩れし、製品が変形する可能性がある。
本発明は、これら従来技術の問題点を解決し、リール状製品を輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れ、変形を抑えることができ、開梱する際のリール状製品の取り出しの簡便性を向上させることを目的とするものである。
すなわち、本発明は、リール状製品を収納した包装袋を梱包箱に収納した梱包体であって、包装袋にリール状製品と梱包箱の底面と略同一寸法の保護材を収納し、リール状製品と保護材を収納した包装袋を横方向に寝かせた状態で複数個縦方向に積み重ねて梱包箱に収納したとき、前記梱包箱の側面と前記保護材の端面との間で包装袋の少なくとも一部が保護材の端面で縦方向に折り曲げられた状態で、梱包箱に収納されるリール状製品の梱包体である。
本発明において、包装袋は、リール状製品と保護材を内部に収納し真空吸引または熱収縮して密閉される収納部を備えるものとすることができる。
また、包装袋に収納されたリール状製品は、梱包箱の底面の略中央に位置するように収納されるようにするのが望ましい。
さらに、包装袋が長辺と短辺からなる略矩形状を有し、梱包箱の底面が略正方形を有するのが好ましい。
本発明においては、包装袋にリール状製品と保護材を収納する際、リール状製品を梱包箱の底面と略同一寸法の2枚の保護材で上下から挟み込んで収納させることもできる。
本発明によれば、包装袋内のリール状製品を変形することなく密封包装し、リール状製品と保護材(パット)を同時に圧接し、移動を拘束することにより、輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れを防止しながらも、梱包・取り出しの簡便性を向上させることが可能となる。また、リール状製品の変形を抑えることもできる。さらに、梱包箱を開梱する際の包装袋に収納されたリール状製品と保護材の取り出しを一層容易にすることにより、リール状製品を傷つけることなく取り出すことも可能となる。
本発明による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。 本発明の梱包体で使用する包装袋の概略的な正面模式図である。 包装袋に収納されるリール状製品の概略的な斜視図である。 リール状製品を収納した包装袋の概略的な正面模式図である。 リール状製品を収納した包装袋の概略的な側面模式図である。 本発明による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。 本発明による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。 リール状製品を収納した包装袋の概略的な側面模式図である。 本発明による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。 本発明による梱包体の一態様の概略的な斜視図である。 包装袋の概略的な正面模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。
図1を参照して、梱包体1は、包装袋2の収納部にリール状製品10と保護材4を収納した後、包装袋2の内部を真空吸引して、または熱収縮して密閉し、リール状製品10と保護材4を収納した包装袋2を横方向に寝かせた状態で複数個縦方向に積み重ねて梱包箱5に収納するものである。複数個の包装袋2には、リール状製品10と梱包箱5の底面と略同一寸法の保護材4が収納される。リール状製品10と保護材4を収納した包装袋2の少なくとも一部が、梱包箱5の側面と保護材4の端面との間で、梱包箱5の側面に沿って縦方向に折り曲げられた状態で収納されることにより、突出部3が形成される。
図2aは、本発明の梱包体で使用する包装袋の概略的な正面模式図である。
図2aを参照して、包装袋2は、長辺と短辺からなる略矩形状を有するものとすることができ、例えば、長辺と短辺からなる略矩形状のシートを2枚重ね、短辺のうち一方を開口部7とし、残りの3辺(もう一方の短辺と2つの長辺)をシール部6としてヒーター等でシールして作製することができるが、一般に市販されているものも使用可能である。
本発明で使用する包装袋は、特に限定されるものではないが、包装袋にリール状製品と保護材を収納し、内部を真空吸引して、ヒーター等で溶着・密閉できる、真空包装可能なもの、あるいは、包装袋にリール状製品と保護材を収納し、包装袋を熱収縮して密閉できる、熱収縮包装可能なものが好ましい。
真空包装袋としては、例えば、ポリエチレン製又はポリプロピレン製のもの、ポリエチレン又はポリプロピレンとナイロン等とを積層しもの等を好適に使用することができ、必要に応じて、アルミ膜等の中間層を設けたものなどを使用することもできる。
熱収縮包装袋としては、熱収縮性フィルムからなる包装袋を使用することができる。熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等を用いることができ、また、適宜これらの樹脂の共重合体も用いることができる。熱収縮性フィルムの熱収縮率は、熱収縮温度が40℃以上で、熱収縮率が30%以上であると好ましい。また、熱収縮温度よりも高い温度でヒートシール可能なものが好ましく、上記の熱収縮性フィルムの外層にポリエチレンやポリプロピレンなどからなるヒートシール層の内層を設けたものなどが使用できる。
本発明で使用する包装袋は、上記のように突出部を形成しやすい形状・強度のものが好ましい。
包装袋の形状・寸法は、リール状製品の形状・寸法によって決定すればよいが、例示的には、リール状製品のリール径が200mm〜400mmの場合は、長辺が400mm〜500mm、短辺が250mm〜450mmであるとよく、3辺のシール幅は5〜15mmであるとよい。
図2bは、包装袋に収納されるリール状製品の概略的な斜視図である。
本発明による梱包体に収納するリール状製品10は、特に限定されるものではないが、任意の幅にスリットされた長尺体をリールに巻き取ったもの、例示的には、二次電池リード用のシーラントフィルムや電極用の金属フィルム、TABテープ等の半導体テープキャリアなどである。
リール状製品の形状・寸法は、特に限定されるものではないが、例示的には、二次電池リード用のシーラントフィルムの場合、フィルムの厚みが20μm〜200μm、フィルムの幅が2mm〜20mmの長尺体を、内径76.2mm、肉厚6mmのコアリールに450m〜550m巻き取ったものである。
図3aは、リール状製品を収納した包装袋の概略的な正面模式図である。
図3bは、リール状製品を収納した包装袋の概略的な側面模式図である。
長辺と短辺からなる略矩形状の包装袋2の収納部9にリール状製品10と保護材4を収納し、内部を真空吸引して、または熱収縮して、長辺の任意の位置で短辺(幅)方向にヒートシール8を施し、開口部を密閉する。
保護材4は、特に限定されるものではないが、プラスチック製や、厚紙、エアーパッキン、発泡シートなどからなる保護材を用いることができる。保護材4の材質としては、発泡ウレタンなどからなる発泡性シートが紙粉・変形し動きを抑える効果・外部衝撃を吸収し、リール状製品の変形を抑える上で好ましい。
保護材の形状・寸法は、リール状製品の形状・寸法によって決定すればよいが、例示的には、リール状製品のリール径が200mm〜400mmの場合は、短辺が250mm〜450mmであるとよく、より好ましくは、リール状製品のリール径が240mm〜280mmの場合は、一辺が300mm〜340mmの略正方形である。
保護材の肉厚は、1mm〜13mmが好ましく、より好ましくは、3mm〜8mmである。肉厚が厚過ぎると、箱板そのものが凹みなどの変形が生じやすく、反対に薄過ぎると、強度が不足してしまう。
リール状製品10を収納する複数個の包装袋2のそれぞれに、梱包箱5の底面と略同一寸法の保護材4を収納することにより、外部衝撃に対し梱包箱5の強度を補強することができる。
リール状製品10を収納した包装袋2を真空吸引して密閉する方法としては、チャンバー式やノズル式の真空吸引装置と熱板方式やインパルス方式のヒートシール機構を組み合わせた、真空包装装置を用いる手法を採用することができる。例示的には、通常用いられる卓上真空包装機(バキュームシーラー)を用いることができる。これは、吸引ノズルにより包装袋の内部の気体を吸引除去(真空吸引)し、その吸引状態のまま包装袋をヒートシーラーで溶着・密閉(ヒートシール)できるものである。
リール状製品10を収納した包装袋2を熱収縮して密閉する方法としては、例えば、熱風を吹きつける方法、赤外線ランプ等で赤外線を照射する方法、高周波装置によって加熱する方法等を用いることができる。
真空吸引処理や熱収縮処理により包装袋内のリール状製品10は保護材4と一緒に圧接・固定され、移動が拘束されるため、梱包・取り出しの簡便性が向上し、輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れを防止することができる。
次に、本発明のリール状製品の梱包体の梱包方法について説明する。
図4a及び図4bは、本発明による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。
図4aを参照して、リール状製品10と保護材4を収納した包装袋2は、横方向に寝かせた状態で梱包箱5に収納される。梱包箱5の底面は略正方形を有し、包装袋2に収納されたリール状製品10は、梱包箱5の底面の略中央に位置するように収納される。このとき、リール状製品10を収納した包装体2には、リール状製品10と梱包箱5の底面と略同一寸法の保護材4が収納されているため、リール状製品10を収納した包装体2の少なくとも一部が、梱包箱5の側面と保護材4の端面との間で、梱包箱5の側面に沿って縦方向に折り曲げられることにより、突出部3が形成される。
本発明で使用する梱包箱5は、通常用いられる段ボール箱等でよく、特に限定されるものではないが、プラスチック製のものや、厚紙、発泡シートなどからなる梱包箱であってもよい。梱包箱5の材質としては、段ボール紙(例えば、ライナー外両面K5Wフルート)などが外部衝撃を吸収し、リール状製品の変形を抑える上で好ましい。
梱包箱5の肉厚は、3mm〜13mmが好ましく、より好ましくは、5mm〜8mmである。肉厚が厚すぎると箱板そのものが凹みなどの変形が生じやすく、反対に薄すぎると外部衝撃に対する強度が不足してしまう。
梱包箱5の形状・寸法は、リール状製品10の形状・寸法によって決定すればよいが、リール状製品10を収納する包装袋2の短辺幅とほぼ同等の長さを一辺とする略正方形の底面を有するものとすると、輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れを防止する上で好ましい。短辺と長辺を有する略長方形の底面を有する梱包箱5を使用する場合は、リール状製品10を収納する包装袋2の短辺とほぼ同等の短辺を有する略長方形の底面とするとよい。このとき、包装袋2の長辺は、梱包箱5の略長方形の底面の長辺よりも、長くしておく。
梱包箱5の形状・寸法をリール状製品の形状・寸法によって決定する場合、例示的には、リール状製品10のリール径が200mm〜400mmの場合は、底面の短辺の内寸が250mm〜450mmであるとよく、より好ましくは、リール状製品のリール径が240mm〜280mmの場合は、底面の一辺の内寸が300mm〜340mmの略正方形である。
一方、梱包箱5の高さは、リール状製品10の収納数によって決定すればよいが、例示的には、梱包箱の高さの内寸が、250mm〜450mmであるとよく、より好ましくは、リール状製品のリール径が240mm〜280mmの場合は、高さの内寸が300mm〜340mmである。このとき、リール状製品10の収納数は、製品幅が3mm〜12mmのリール状製品であれば、10〜60個を収納することができる。
図4bを参照して、リール状製品10を収納する包装袋2を横方向に寝かせた状態で複数個縦方向に積み重ねて梱包箱5に収納する際、リール状製品10を収納する複数個の包装袋2のそれぞれには、梱包箱5の底面と略同一寸法の保護材4が収納され、リール状製品10を収納する包装袋2は、梱包箱5の側面と保護材4の端面との間で、リール状製品10を収納する包装袋2の少なくとも一部が縦方向に折り曲げられて突出部3を形成している。
本発明による梱包体1では、リール状製品10を収納する包装袋2を横方向に寝かせた状態で複数個縦方向に積み重ねて梱包箱5に収納する際、リール状製品10を収納する包装袋2の少なくとも一部が縦方向に折り曲げられて突出部3を形成する。この突出部3を利用することにより、梱包箱5を開梱する際のリール状製品10と保護材4を収納する包装袋2の取り出しが容易となり、リール状製品10を傷つけることなく取り出すことができる。
また、リール状製品を収納する包装袋2の一部が縦方向に折り曲げられてなる突出部3は、梱包箱5の側面と保護材4の端面との間で挟まれ、固定されるため、移動が拘束され、輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れを防止することができる。
図5aは本発明の別の実施の形態による、リール状製品を収納した包装袋の概略的な模式図である。
図5aを参照して、リール状製品10とリール状製品10の両側に1枚ずつ配置した保護材4とを包装袋2に収納した後、包装袋2の内部を真空吸引、または熱収縮して密閉する。包装袋2内の保護材4は真空吸引あるいは熱収縮した際に収縮する包装袋2に圧迫されて包装袋2に沿って変形する。このため、保護材4によりリール状製品10は固定される。また真空吸引あるいは熱収縮による包装袋2の収縮力は、保護材4により緩和されるため、リール状製品10に余計な収縮力が加わることを防止することができる。
図5bは、本発明の別の実施の形態による梱包体の一態様の概略的な側面透視模式図である。
図5bを参照して、リール状製品10とその両側に1枚ずつ配置した保護材4を収納した包装袋2は、横方向に寝かせた状態で梱包箱5に収納される。梱包箱5の底面は略正方形を有し、包装袋2に収納されたリール状製品10は、梱包箱5の底面の略中央に位置するように収納される。このとき、リール状製品10を収納した包装体2には、リール状製品10と梱包箱5の底面と略同一寸法の保護材4が収納されているため、リール状製品10を収納した包装体2の少なくとも一部が、梱包箱5の側面と保護材4の端面との間で、梱包箱5の側面に沿って縦方向に折り曲げられることにより、突出部3が形成される。
図6は、本発明による梱包体の一態様の概略的な斜視図である。
図6を参照して、本発明の梱包体において、梱包箱5の側面に沿って、保護材4’を挿入することもできる。保護材4’としては、段ボール紙(例えば、ライナー外両面K5Wフルート)などが使用することができる。
以上、図面を参照し本発明の詳細について説明したが、いうまでもなく、包装袋や梱包箱の形状・寸法は、本発明の効果が得られるものであればよく、当業者をすれば、適宜、任意の形状・寸法を組み合わせることが可能である。また、梱包箱の側面に更に補強用の保護材を挿入することも、リール状製品と梱包箱の隙間を緩衝材で埋めることも可能である。
以下に実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
リール状製品として、フィルムの厚みが80μm、フィルムの幅が15mmの長尺体を、内径76.2mm、肉厚6mmのコアリールに500m巻き取った二次電池リード用のシーラントフィルムを用意した。このリール状製品のリール径は242mmであった。リール状製品を収納する真空包装袋として、ポリプロピレンとナイロンの積層フィルムからなる長辺が330mm、短辺が290mmのものを準備した。保護材として、一辺が280mmの略正方形の発泡ウレタン製の保護材(パッド)を準備した。
図7を参照して、真空包装袋の長辺の長さがa、短辺の長さがb、開口部からヒートシール部まので距離がc、梱包箱に収納した時の折り返し位置がdであるとき、保護材(パッド)は、長さ(a−d)の辺と長さbの辺からなる収納部に位置し、リール状製品は、長さ(a−d)の辺と長さbの辺からなる収納部の略中央に位置するようにした。本実施例では長さ(a−d)と長さbは、略同一の長さ(290mm)であった。
このような真空包装袋にリール状製品と保護材(パッド)を収納し、卓上真空包装機((株)TOSEI製V−380G、真空度87%、シール時間3秒))を用いて、リール状製品を収納した真空包装袋を真空吸引して密閉し、リール状製品を包装袋に収納した。
次に、底面が略正方形の段ボール紙からなる梱包箱を準備した。梱包箱の底面の辺の長さは、保護材(パッド)と略同一の長さ(280mm)であった。
リール状製品を収納した包装袋を横方向に寝かせた状態で、梱包箱に収納した、このときリール状製品が梱包箱の底面の略中央に位置するようにし、真空包装用袋の少なくとも一部が、折り返し位置d(保護材の端面)で縦方向に折り曲げられるようにした。同様に、真空包装用袋の少なくとも一部が縦方向に折り曲げられて突出部となるように、リール状製品を収納した包装袋を縦方向に積み重ねた。最後に梱包箱を封止し、本発明の梱包体とした。
(実施例2)
ポチエチレンテレフタレートからなる熱収縮性フィルムの外層にポリプロピレンからなるヒートシール層の内層を設けた積層フィルムからなる熱収縮包装袋を準備し、この熱収縮包装袋にリール状製品と保護材(パッド)を収納し、熱風を吹きつける方法を用いて、リール状製品を収納した熱収縮包装袋を熱収縮して密閉し、リール状製品を包装袋に収納した。その他は実施例1と同様に本発明の梱包体とした。
(実施例3)
リール状製品の両面に保護材(パッド)を配置して真空包装袋に収納し、卓上真空包装機((株)TOSEI製V−380G、真空度87%、シール時間3秒))を用いて、リール状製品と保護材を収納した真空包装袋を真空吸引して密閉した。その他は実施例1と同様に本発明の梱包体とした。
実施例1〜3の梱包体について輸送する際の振動や衝撃による巻きズレや巻き解れ、変形を抑える効果、及び、開梱する際のリール状製品の取り出しの簡便性を向上させる効果について確認した。まず簡易的な確認として、実施例1〜3の梱包体を高さ1mから垂直方向に10回落下させたのち、包装袋に収納されたリール状製品を確認したところ、巻きズレや巻き解れ、変形の発生したものは無かった。次に、実際に航空輸送、陸路輸送(約1,000km)において輸送確認したところ、梱包箱には一部損傷を受けるものもあったが、包装袋に収納されたリール状製品には変形などの異常は確認されなかった。また梱包箱の損傷部分は保護材(パッド)に引っ掛かりそのままでは包装袋が梱包箱から取り出しにくい状態のものもあったが、突出部を引き上げることによりリール状製品を容易に取り出すことができた。
1 梱包体
2 包装袋
3 突出部
4,4’ 保護材(パッド)
5 梱包箱
6 シール部
7 開口部
8 ヒートシール部
9 収納部
10 リール状製品

Claims (6)

  1. リール状製品を収納した包装袋を梱包箱に収納した梱包体であって、前記包装袋に前記リール状製品と前記梱包箱の底面と略同一寸法の保護材を収納し、前記リール状製品と前記保護材を収納した前記包装袋を横方向に寝かせた状態で複数個縦方向に積み重ねて梱包箱に収納したとき、前記梱包箱の側面と前記保護材の端面との間で前記包装袋の少なくとも一部が前記保護材の端面で縦方向に折り曲げられた状態で、前記梱包箱に収納されることを特徴とする、リール状製品の梱包体。
  2. 前記包装袋は、前記リール状製品と前記保護材を内部に収納し真空吸引して密閉される収納部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のリール状製品の梱包体。
  3. 前記包装袋は、前記リール状製品と前記保護材を内部に収納し熱収縮して密閉される収納部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のリール状製品の梱包体。
  4. 前記包装袋に収納された前記リール状製品が、前記梱包箱の底面の略中央に位置するように収納されることを特徴とする、請求項1〜3に記載のリール状製品の梱包体。
  5. 前記包装袋が長辺と短辺からなる略矩形状を有し、前記梱包箱の底面が略正方形を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリール状製品の梱包体。
  6. 前記包装袋に前記リール状製品と前記保護材を収納する際、前記リール状製品を前記梱包箱の底面と略同一寸法の2枚の保護材で上下から挟み込んで収納されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリール状製品の梱包体。
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