JP2003169412A - プレハブカマレス工法用連結金具 - Google Patents

プレハブカマレス工法用連結金具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 延線作業や緊線作業の際に付与される引張力
による変形を防止して、安定したプレハブカマレス工法
を行うことができるプレハブカマレス工法用連結金具を
提供する。 【解決手段】 複数の揺動ブロック体1・・と、この揺
動ブロック体1・・を枢結する複数本の枢結軸2・・と
を備える。一端部が送電線4側に枢結されると共に、他
端部が延線ワイヤ5側に枢結される。中間の揺動ブロッ
ク体1が、緊線用工具21が取付けられる工具取付部7
と、工具取付部7の端部に連設されるアイ部8とを有す
る。送電線4側に枢結される揺動ブロック体1が、中間
の揺動ブロック体1のアイ部8に枢結されるクレビス部
10を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレハブカマレ
ス工法用連結金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレハブカマレス工法とは、図28に示
すように、送電線61を、送電線鉄塔(図示省略)に設
けられた延線金車62に掛け渡して送電線鉄塔の間に延
線を行い、その後、緊線工程を行うものである。すなわ
ち、送電線61の端部に圧縮型引留クランプ等のクラン
プ63が装着され、このクランプ63にプレハブカマレ
ス工法用連結金具64の一端部が枢結され、この連結金
具64の他端部に延線ワイヤ65のコネクタ66が枢結
される。そして、送電線61と延線ワイヤ65とをこの
連結金具64を介して連結された状態にて、延線ワイヤ
65を引張って送電線61を延線するものである。ま
た、連結金具64の中央には工具取付用孔部67が設け
られ、この工具取付用孔部67を介して緊線用工具82
(図27参照)が取付けられる。そして、この緊線用工
具82に碍子連用張上げ装置等が取付けられて緊線作業
が行われる。
【0003】しかしながら、送電線61が延線ワイヤ6
5にて牽引される際、金車62を連結金具64が通過す
れば、曲げ応力等が作用する。そのため、従来では、連
結金具64を、例えば、ニッケルクロム鋼等の高強度材
質のものから構成する場合があった。ところが、このニ
ッケルクロム鋼等を使用すれば、高価なものとなって、
実用的ではなかった。そこで、図25と図26に示すよ
うな連結金具が提案された。
【0004】図25と図26に示す連結金具は、直角ク
レビスリンク71、72と、この直角クレビス71、7
2間に配設される中間連結体73とを備え、この中間連
結体73に工具取付用孔部74が設けられている。すな
わち、中間連結体73は直角クレビスリングからなり、
そのクレビス部75に直角クレビスリンク71のアイ部
76が挿入され、枢結軸77aを介して、中間連結体7
3と直角クレビスリンク71とが枢結される。また、中
間連結体73のアイ部78が直角クレビスリンク72の
クレビス79に挿入され、枢結軸77bを介して、中間
連結体73と直角クレビスリンク72とが枢結される。
【0005】そして、直角クレビスリンク71のクレビ
ス部80に、上記送電線61のクランプ63のアイ部6
8(図28参照)が挿入されて枢結されると共に、上記
延線ワイヤ65のコネクタ66のクレビス部69(図2
8参照)に直角クレビスリンク72のアイ部81が挿入
されて枢結される。この状態にて延線作業が行われる。
延線作業後は、図27に示すように、中間連結体73に
緊線用工具82が取付けられる。この場合、緊線用工具
82の一端部と、中間連結体73の工具取付用孔部74
とに連結軸83が挿通されて、この中間連結体73と緊
線用工具82とが連結される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記図25
と図26に示す従来の連結金具は、2本の枢結軸77
a、77bを有し、しかも、この枢結軸77a、77b
は中間連結体73の軸心線L1方向からみて相互に直交
することになる。従って、中間連結体73に対して、直
角クレビスリンク71が図25の矢印のように、枢結軸
77aを中心に揺動し、直角クレビスリンク72が図2
6の矢印のように、枢結軸77bを中心に揺動する。こ
れによって、連結金具をいわゆる自在継手として機能さ
せて、上記金車を通過する際に発生する曲げ応力を吸収
するものである。
【0007】ところで、上記延線作業中には、図26に
示すように、中間連結体73の軸心線L1方向に対して
傾斜した方向に引張力F1が作用する場合がある。この
ような場合には、引張力F1の作用点(枢結軸77bの
枢結点)からクレビス部75の端面、又はアイ部76の
基部までの距離K1が比較的長いので、このアイ部76
には大きな荷重が負荷されることになる。このため、直
角クレビスリンク71のアイ部76が、使用材料の許容
応力を超過して変形したりするおそれがあり、安定した
延線作業を行うことができなかった。
【0008】また、上記延線作業終了後に、緊線用工具
72の他端部に図示省略の碍子連用張上げ装置等が取付
けられて緊線作業が行われるが、この場合、図27に示
すように、この連結金具と緊線用工具72には、矢印の
ように引張力F2が作用する。このため、緊線作業にお
いても延線作業と同様に、直角クレビスリンク71のア
イ部76に荷重が負荷され、変形するおそれがあった。
【0009】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、延線作業や緊
線作業の際に付与される引張力による変形を防止して、
安定したプレハブカマレス工法を行うことができるプレ
ハブカマレス工法連結金具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のプレハ
ブカマレス工法用連結金具は、複数の揺動ブロック体1
・・と、この揺動ブロック体1・・を枢結する複数本の
枢結軸2・・とを備え、その一端部が送電線4側に枢結
されると共に、その他端部が延線ワイヤ5側に枢結され
るプレハブカマレス工法用連結金具であって、中間の揺
動ブロック体1が、緊線用工具21が取付けられる工具
取付部7、25、30と、この工具取付部7、25、3
0の端部に連設されるアイ部8、26、31とを有する
と共に、上記送電線4側に枢結される揺動ブロック体1
が、上記中間の揺動ブロック体1のアイ部8、26、3
1に枢結されるクレビス部10、28を有することを特
徴としている。
【0011】上記請求項1のプレハブカマレス工法用連
結金具では、中間の揺動ブロック体1・・がアイ部8、
26、31を有すると共に、送電線4側に枢結される揺
動ブロック体1がクレビス部10、28を有するので、
中間の揺動ブロック体1のアイ部8、26、31が、送
電線4側に枢結される揺動ブロック体1のクレビス部1
0、28に挿入されて枢結されることになる。そのた
め、延線作業中等において、中間の揺動ブロック体1に
引張力が作用した場合、この引張力の作用点(延線ワイ
ヤ5側の枢結点)から上記クレビス部10、28、又は
アイ部8、26、31までの距離Kが比較的に短くな
る。これにより、この請求項1のプレハブカマレス工法
用連結金具は、延線作業中等における変形を抑えること
ができる。ここで、上記枢結とは、一軸(枢結軸)を介
して2つの部材が連結され、その2つの部材がこの一軸
廻りに回動することができる連結をいう。
【0012】請求項2のプレハブカマレス工法用連結金
具は、上記中間の揺動ブロック体1が直角リンクからな
ることを特徴としている。
【0013】上記プレハブカマレス工法用連結金具で
は、上記中間の揺動ブロック体1が直角リンクからなる
ので、この中間の揺動ブロック体1を複雑な構造とする
必要がなく、この中間の揺動ブロック体1を簡単に形成
することができる。
【0014】請求項3のプレハブカマレス工法用連結金
具は、上記中間の揺動ブロック体1が角度リンクからな
ることを特徴としている。
【0015】上記請求項3のプレハブカマレス工法用連
結金具では、上記中間の揺動ブロック体1が直角リンク
からなるので、この中間の揺動ブロック体1を複雑な構
造とする必要がなく、この中間の揺動ブロック体1を簡
単に形成することができる。
【0016】請求項4のプレハブカマレス工法用連結金
具は、上記複数の揺動ブロック体1・・が直線状に配置
された状態でその軸心線L方向からみて、上記枢結軸2
・・、送電線4側及び延線ワイヤ5側に枢結するための
枢結軸2・・のうち、少なくとも一対の枢結軸2、2を
相互に直交させると共に、他の一対の枢結軸2、2を、
直交する上記枢結軸2、2に対して所定鋭角で傾斜さ
せ、かつ、送電線4側及び延線ワイヤ5側の揺動ブロッ
ク体1、1を除いた中間の揺動ブロック体1に、工具取
付用孔部6を設けたことを特徴としている。
【0017】請求項4のプレハブカマレス工法用連結金
具では、複数の揺動ブロック体1・・が直線状に配置さ
れた状態でその軸心線L方向からみて、枢結軸2(揺動
ブロック体を枢結するために枢結軸)、送電線4側及び
延線ワイヤ5側に枢結するために枢結軸2・・のうち、
少なくとも一対の枢結軸2、2を相互に直交させると共
に、他の一対の枢結軸2、2を、直交する上記枢結軸
2、2に対して所定鋭角で傾斜させているので、連結金
具として揺動許容方向が多く、フレキシブル性に優れる
ことになる。また、送電線4側及び延線ワイヤ5側の揺
動ブロック体1、1を除いた中央の揺動ブロック体1
に、工具取付用孔部6を設けたので、緊線用工具等を簡
単に取付けることができ、安定した工法を行うことがで
きる。
【0018】請求項5のプレハブカマレス工法用連結金
具は、所定鋭角で傾斜する一対の上記枢結軸2、2を、
軸心線L方向からみて、相互に直交させると共に、その
傾斜角度を約45°としたことを特徴としている。
【0019】上記請求項5のプレハブカマレス工法用連
結金具では、軸心線L方向からみて、枢結軸2・・が4
5°ピッチで配設され、より優れたフレキシブル性を発
揮することができる。
【0020】請求項6のプレハブカマレス工法用連結金
具は、上記揺動ブロック体1は、直角クレビス、直角ク
レビスリンク、角度クレビス、角度クレビスリンク、直
角リンク、及び角度リンクから選択されることを特徴と
している。
【0021】上記請求項6のプレハブカマレス工法用連
結金具では、直角クレビス、直角クレビスリンク、角度
クレビス、角度クレビスリンク、直角リンク、及び角度
リンクを組合わせることによって、簡単に組み立てるこ
とができ、しかも、組合わせの自由度が高く、この連結
金具が接続される送電線4のクランプや延線ワイヤ5の
コネクタ等に応じて組替えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、この発明のプレハブカマレ
ス工法用連結金具の具体的な実施の形態について、図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1はプレハブカマレス
工法用連結金具の平面図を示し、図2はその正面図を示
している。このプレハブカマレス工法用連結金具(以
下、単に連結金具と呼ぶ場合がある)は、複数の揺動ブ
ロック体1・・と、この揺動ブロック体1・・を枢結す
る複数本の枢結軸2・・とを備え、その一端部が送電線
4側に枢結されると共に、その他端部が延線ワイヤ5側
に枢結される。なお、枢結とは、一軸(枢結軸)を介し
て2つの部材が連結され、その2つの部材がこの一軸廻
りに回動することができる連結をいう。
【0023】この図例では、連結金具は3個の揺動ブロ
ック体1・・を有し、この3個の揺動ブロック体1・・
と、各揺動ブロック体1・・を枢結する枢結軸2・・と
で連結金具本体3を形成している。この揺動ブロック体
1・・は、直角クレビス、直角クレビスリンク、角度ク
レビス、角度クレビスリンク、直角リンク、及び角度リ
ンク等から選択することができる。具体的には、aの揺
動ブロック体1は直角クレビスからなり、bの揺動ブロ
ック体1は直角リンクからなり、cの揺動ブロック体1
は直角クレビスリンクからなる。
【0024】この場合、中間の揺動ブロック体1(bの
直角リンク)に、後述する緊線用工具21等を取付ける
ための工具取付用孔部6が設けられている。すなわち、
中間の揺動ブロック体1(bの直角リンク)は、工具取
付用孔部6を有する工具取付部7と、aの揺動ブロック
体1側のアイ部8と、cの揺動ブロック体1側のアイ部
9とからなる。
【0025】このため、bの揺動ブロック体1のアイ部
8がaの揺動ブロック体1の一方のクレビス部10に挿
入され、その挿入された状態で、クレビス部10の貫通
孔10a及びアイ部8の貫通孔8aに枢結軸2(2a)
が挿入され、これによって、aの揺動ブロック体1とb
の揺動ブロック体1とが連結(枢結)される。また、b
の揺動ブロック体1のアイ部9がcの揺動ブロック体1
のクレビス部11に挿入され、その挿入された状態で、
クレビス部11の貫通孔11a及びアイ部9aの貫通孔
に枢結軸2(2b)が挿入され、これによって、bの揺
動ブロック体1とcの揺動ブロック体1とが連結(枢
結)される。
【0026】また、aの揺動ブロック体1の他方のクレ
ビス部12には、送電線4の端部に装着されたクランプ
13が枢結される。この場合のクランプ13は、圧縮型
引留クランプであり、送電線4の端部に圧縮して取付け
られている。そして、このクランプ13はその端部にア
イ部14を有し、このアイ部14がaの揺動ブロック体
1のクレビス部12に挿入され、このクレビス部12の
貫通孔12a及びアイ部14の貫通孔14aに枢結軸2
(2c)が挿入され、この揺動ブロック体1とクランプ
13とを連結(枢結)される。
【0027】さらに、cの揺動ブロック体1のアイ部1
5には、延線ワイヤ5の端部に接続されるコネクタ16
が枢結されている。このコネクタ16は、クレビス部1
7と、延線ワイヤ接続部18とを備える。そして、クレ
ビス部17に、揺動ブロック体1のアイ部15が挿入さ
れ、このクレビス部17の貫通孔17a及びアイ部15
の貫通孔15aに枢結軸2(2d)が挿入されて、cの
揺動ブロック体1とコネクタ16とが連結(枢結)され
る。また、延線ワイヤ接続部18は、一対の突出部1
9、19と、この突出部19、19を連結する連結軸2
0とからなり、この連結軸20に延線ワイヤ5の端部を
連結(例えば、結束)する。
【0028】従って、各揺動ブロック体1・・を直線状
に配置した際に、その軸心線L方向(例えば、延線ワイ
ヤ5側から)からみて、枢結軸2aと枢結軸2dとが平
行に配置されると共に、枢結軸2bと枢結軸2cとが平
行に配置され、さらに、枢結軸2a、2dと、枢結軸2
b、2cとが相互に直交するように配置されることにな
り、この連結金具はいわゆる自在継手のように機能す
る。すなわち、cの揺動ブロック体1に図1の矢印A方
向の力が作用すれば、中間の揺動ブロック体1が枢結軸
2aを中心にこの矢印A方向に揺動し、また、cの揺動
ブロック体1に図2の矢印B方向の力が作用すれば、c
の揺動ブロック体1が枢結軸2bを中心にこの矢印B方
向に揺動すると共に、aの揺動ブロック体1が枢結軸2
cを中心に揺動する。
【0029】次に、上記のように構成された連結金具を
使用したプレハブカマレス工法を説明する。上記のよう
に、この連結金具を介して、送電線4のクランプ13と
延線ワイヤ5のコネクタ16とを接続し、この状態で、
延線ワイヤ5を引張って、この送電線4を、送電線鉄塔
に設けられた延線金車に掛け渡す。そして、この延線作
業後は、bの揺動ブロック体1の工具取付用孔部6を使
用して、図3に示す緊線用工具21を取付けると共に、
この緊線用工具21に図示省略の碍子連用張上げ装置等
を取付けて緊線作業を行う。緊線用工具21は一端部側
にクレビス部22を有し、このクレビス部22を中間の
揺動ブロック体1の工具取付部7に嵌合状として、ボル
ト部材等の連結具24にて、この緊線用工具21と連結
金具とを連結する。また、緊線用工具21の他端部側に
は、上記碍子連用張上げ装置等を取付けるための孔部2
3が設けられている。
【0030】この場合、この連結金具は、上記したよう
に、図1の矢印A方向及び図2の矢印B方向に揺動する
ことができるので、この連結金具が自在継手のように機
能して、この延線作業等に簡単に行うことができる。
【0031】ところが、延線作業等において、図2の矢
印F1方向(上記軸心線Lに対して傾斜する方向)の引
張力が作用する場合がある。この場合、aの揺動ブロッ
ク体1が固定状とされて揺動することができない場合、
中間の揺動ブロック体1のアイ部8に曲げ応力が作用す
ることになる。このような場合、図25と図26に示す
従来の連結金具では、引張力F1の作用点(枢結軸77
bの枢支点)から中間連結体73のクレビス部75の端
面、又はアイ部76の基部までの距離K1が比較的長い
ので、大きな荷重が作用することになって、アイ部76
やクレビス部75が、使用材料の許容応力を超過して変
形したりするおそれがある。これに対して、この図1と
図2に示す連結金具では、引張力の作用点(延線ワイヤ
5側の枢結点)からクレビス部10までの距離Kが比較
的短くなって、あまり大きな荷重が作用しない。このた
め、このような引張力が作用したとしても、このアイ部
8やクレビス部10における変形等の発生を有効に防止
することができる。
【0032】また、図3に示すように、緊線作業におい
て、この連結金具と緊線用工具21には、矢印のように
引張力F2が作用するが、この場合であっても、アイ部
8やクレビス部10にあまり大きな荷重が作用せず、こ
のアイ部8やクレビス部10における変形等の発生を有
効に防止することができる。
【0033】次に、図4と図5に示す連結金具では、送
電線4側のdの揺動ブロック体1と、中間のeの揺動ブ
ロック体1と、延線ワイヤ5側のfの揺動ブロック体1
とを備える。dの揺動ブロック体1は角度クレビスから
なり、eの揺動ブロック体1は角度リンクからなり、f
の揺動ブロック体1は角度クレビスリンクからなる。す
なわち、この中間のeの揺動ブロック体1は、工具取付
用孔部6を有する工具取付部25と、dの揺動ブロック
体1側のアイ部26と、fの揺動ブロック体1側のアイ
部27とからなり、アイ部26、27は工具取付部25
に対して反対方向に傾斜している。
【0034】そして、eの揺動ブロック体1のアイ部2
6が、dの揺動ブロック体1のクレビス部28に挿入さ
れ、図6に示すように、このクレビス部28の貫通孔2
8a及びアイ部26の貫通孔26aに枢結軸2eが挿入
されて、eの揺動ブロック体1とdの揺動ブロック体1
とが枢結される。また、eの揺動ブロック体1のアイ部
27が、fの揺動ブロック体1のクレビス部29に挿入
され、図7に示すように、このクレビス部29の貫通孔
29a及びアイ部27の貫通孔27aに枢結軸2fが挿
入されて、eの揺動ブロック体1とfの揺動ブロック体
1とが枢結される。なお、dの揺動ブロック体1には、
上記クランプ13が枢結される上記クレビス部12が設
けられ、このクレビス部12に枢結軸2cを介してクラ
ンプ13が枢結される。また、fの揺動ブロック体1に
は、上記コネクタ16が枢結されるアイ部15が設けら
れ、このコネクタ16のクレビス部17に枢結軸2dを
介してアイ部15が枢結される。
【0035】この場合、各揺動ブロック体1・・を直線
状に配置した際に、その軸心線L方向(例えば、延線ワ
イヤ5側)からみて、図6に示すように、X−Y座標上
のY軸上に枢結軸2cを配置した場合、アイ部26はこ
のX軸に対して時計廻り方向に約45°ずれ、図7に示
すように、アイ部27はこのX軸に対して反時計廻り方
向に約45°ずれている。
【0036】このため、dの揺動ブロック体1とeの揺
動ブロック体1とを枢結するための枢結軸2eと、dの
揺動ブロック体1とfの揺動ブロック体1とを枢結する
ための枢結軸2fとは、相互に直交すると共に、枢結軸
2e、2fが上記X−Y座標上において、X、Y軸に対
して約45°に傾斜している。すなわち、枢結軸2e
は、y=xのグラフ(α軸)上に配置され、上記枢結軸
2fは、y=−xのグラフ(β軸)上に配置される。こ
の場合、各枢結軸2・・の中心点SはこのX−Y座標の
原点O、つまり、軸心線L(図1と図2参照)上に配置
される。
【0037】従って、この図4と図5に示す連結金具に
おいて、このfの揺動ブロック体1にα軸方向の引張力
が作用した場合、fの揺動ブロック体1が枢結軸2f廻
りにこのα軸方向に揺動し、このfの揺動ブロック体1
にβ軸方向の引張力が作用した場合、eの揺動ブロック
体1が枢結軸2e廻りにこのβ軸方向に揺動する。この
ため、この連結金具であっても、この延線作業等におい
ては、この連結金具が自在継手のように機能して、安定
した作業を行うことができる。しかも、中間のeの揺動
ブロック体1にアイ部26を有すると共に、dの揺動ブ
ロック体1に、このアイ部26が挿入されるクレビス部
28を有するので、fの揺動ブロック体1に、図2に示
すような引張力が作用しても、図1と図2の連結金具と
同様、このアイ部26やクレビス部28における変形等
の発生を防止することができる。
【0038】次に、図8と図9の連結金具では、4個の
揺動ブロック体1・・を有する。すなわち、直角クレビ
スからなるaの揺動ブロック体1と、角度リングからな
るhの揺動ブロック体1と、角度クレビスリンクからな
るiの揺動ブロック体1と、角度クレビスリンクからな
るjの揺動ブロック体1とを備える。
【0039】この場合、hの揺動ブロック体1は、工具
取付用孔部6を有する工具取付部30と、aの揺動ブロ
ック体1側のアイ部31と、iの揺動ブロック体1側の
アイ部32とからなる。また、その軸心線L方向からみ
て、アイ部31と工具取付部30とが直交するように配
置され、アイ部32が工具取付部30に対して約45°
で傾斜するように配置している。
【0040】このため、hの揺動ブロック体1のアイ部
31がaの揺動ブロック体1のクレビス部10に挿入さ
れ、その挿入された状態で、クレビス部10の貫通孔1
0a及びアイ部31の貫通孔31aに枢結軸2(2a)
が挿入され、これによって、aの揺動ブロック体1とh
の揺動ブロック体1とが連結(枢結)される。また、h
の揺動ブロック体1のアイ部32がiの揺動ブロック体
1のクレビス部34に挿入され、図10に示すように、
その挿入された状態で、クレビス部34の貫通孔34a
及びアイ部32aの貫通孔に枢結軸2(2h)が挿入さ
れ、これによって、hの揺動ブロック体1とiの揺動ブ
ロック体1とが連結(枢結)される。
【0041】また、iの揺動ブロック体1のアイ部35
がjの揺動ブロック体1のクレビス部36に挿入され、
図11に示すように、その挿入された状態で、クレビス
部36の貫通孔36a及びアイ部35の貫通孔35aに
枢結軸2(2i)が挿入され、これによって、iの揺動
ブロック体1とjの揺動ブロック体1とが連結(枢結)
される。なお、aの揺動ブロック体1には、上記クラン
プ13が枢結されるクレビス部12が設けられ、このク
レビス部12に枢結軸2cを介してクランプ13が枢結
され、jの揺動ブロック体1には、コネクタ16が枢結
されるアイ部38が設けられ、このコネクタ16のクレ
ビス部17に枢結軸2dを介してアイ部38が枢結され
る。
【0042】従って、各揺動ブロック体1・・を直線状
に配置した際に、その軸心線L方向(例えば、延線ワイ
ヤ5側から)からみて、上記枢結軸2cを図10のY軸
上に配置した場合、上記枢結軸2hは、y=xのグラフ
(α軸)上に配置され、上記枢結軸2iは、y=−xの
グラフ(β軸)上に配置され、上記枢結軸2aはX軸上
に配置され、上記枢結軸2dはY軸上に配置される。
【0043】すなわち、複数本の枢結軸2・・のうち、
一対の枢結軸2、2を相互に直交させると共に、他の一
対の枢結軸2、2を、直交する上記枢結軸に対して所定
鋭角で傾斜させることになる。具体的には、枢結軸2a
と枢結軸2c、2dとを相互に直交させ、枢結軸2hと
枢結軸2iとをこの直交する枢結軸2、2に対して45
°の角度で傾斜させている。すなわち、図12に示すよ
うに、枢結軸2c(2d)、と枢結軸2hと、枢結軸2
aと、枢結軸2iとが周方向に沿って45°ピッチで配
設されることになる。
【0044】この場合、この図8と図9に示す連結金具
においても、jの揺動ブロック体1に図8の矢印A方向
の外力が作用した場合、hの揺動ブロック体1がaの揺
動ブロック体1に対して、この矢印A方向に揺動するこ
とができ、また、jの揺動ブロック体1に図9の矢印B
方向の外力が作用した場合、aの揺動ブロック体1が送
電線4のクランプ13に対して、この矢印B方向に揺動
することができるので、この連結金具はこのような方向
の外力に対して追従することができる。
【0045】また、この連結金具に対して、jの揺動ブ
ロック体1にα軸方向の外力が作用した場合、jの揺動
ブロック体1が、このα軸と直交するβ軸上に配置され
た枢結軸2i廻りにα軸方向に揺動し、さらに、jの揺
動ブロック体1にβ軸方向の外力が作用した場合、iの
揺動ブロック体1が、このβ軸と直交するα軸上に配置
された枢結軸2h廻りにβ軸方向に揺動する。このた
め、α軸方向及びβ軸方向の外力が作用しても、この連
結金具はこれらの方向の外力に対して追従することがで
きる。
【0046】このように、この連結金具に、延線ワイヤ
5側からX軸、Y軸、α軸、β軸に沿う外力が作用して
も、これらの外力を吸収することができる。すなわち、
この連結金具は優れたフレキシブル性を発揮し、延線金
車通過時にクランプやこの連結金具等に生じる曲げ応力
を緩和することができ、安定した延線作業等を行うこと
ができる。
【0047】次に、図13と図14に示す連結金具は、
上記図8と図9に示す連結金具と相違して、工具取付用
孔部6を有する揺動ブロック体1がbの直角リンクから
構成されると共に、このbの揺動ブロック体1と、iの
揺動ブロック体1との間に角度クレビスリンクからなる
mの揺動ブロック体1が介設されている。すなわち、b
の揺動ブロック体1のアイ部9がmの揺動ブロック体1
のクレビス部43に挿入され、クレビス部43の貫通孔
43a及びアイ部9の貫通孔9aに枢結軸2bが挿入さ
れて、bの揺動ブロック体1とmの揺動ブロック体1と
が連結(枢結)される。このため、この図13と図14
に示す連結金具では、図8と図9に示す連結金具と比べ
て、bの揺動ブロック体1とmの揺動ブロック体1とを
枢結する枢結軸2bが増加していることになっている。
【0048】また、図15と図16に示す連結金具は、
図13と図14に示す連結金具において、aの揺動ブロ
ック体1に代えて、nの揺動ブロック体1(直角クレビ
スリンク)を使用し、bの揺動ブロック体1に代えて、
pの揺動ブロック体1(直角クレビスリンク)を使用し
ている。すなわち、pの揺動ブロック体1は、工具取付
用孔部6が形成された工具取付部45と、クレビス部4
6と、アイ部47とを有する。そして、クレビス部46
にnの揺動ブロック体1のアイ部48が挿入され、クレ
ビス部46の貫通孔46aとアイ部48の貫通孔48a
に枢結軸2aが挿入されて、nの揺動ブロック体1とp
の揺動ブロック体1とが枢結される。また、mの揺動ブ
ロック体1のクレビス部43にpの揺動ブロック体1の
アイ部47が挿入され、このクレビス部43の貫通孔4
3a及びアイ部47の貫通孔47aに枢結軸2bが挿入
されて、pの揺動ブロック体1とmの揺動ブロック体1
とが枢結される。このため、図15と図16に示す連結
金具では、上記図13と図14の連結金具と同様、枢結
軸2a、2b、2c、2d、2h、2iを有することに
なる。
【0049】次に、図17と図18の連結金具は、角度
クレビスリンクからなるq、r、sの揺動ブロック体1
・・を備える。rの揺動ブロック体1は、工具取付用孔
部6を有する工具取付部48と、この工具取付部48に
対して傾斜しているクレビス部49と、この工具取付部
48に対してクレビス部49と反対方向に傾斜している
アイ部50とを備える。クレビス部49に、qの揺動ブ
ロック体1のアイ部51が挿入され、このクレビス部4
9の貫通孔及びアイ部51の貫通孔に枢結軸2hが挿入
されて、qの揺動ブロック体1とrの揺動ブロック体1
とが枢結されている。また、rの揺動ブロック体1のア
イ部50がsの揺動ブロック体1のクレビス部52に挿
入され、このクレビス部52の貫通孔及びアイ部50の
貫通孔に枢結軸2iが挿入されて、rの揺動ブロック体
1とsの揺動ブロック体1とが枢結される。
【0050】このため、この図17と図18の連結金具
であっても、クランプ13に枢結するための枢結軸2c
と、コネクタ16に枢結するための枢結軸2dとが、相
互に直交し、qの揺動ブロック体1とrの揺動ブロック
体1とを枢結するための枢結軸2hと、rの揺動ブロッ
ク体とsの揺動ブロック体1とを枢結するための枢結軸
2iとが、上記直交する枢結軸2c、2dに対して所定
鋭角(約45°)で傾斜している。
【0051】また、図19と図20の連結金具は、図1
7と図18の連結金具において、rの揺動ブロック体1
に代えてtの揺動ブロック体1を使用し、sの揺動ブロ
ック体1に代えてuの揺動ブロック体1を使用してい
る。この場合、tの揺動ブロック体1は角度クレビスか
らなり、uの揺動ブロック体1は角度クレビスからな
る。すなわち、tの揺動ブロック体1は、工具取付部5
3と、この工具取付部53の端部に連続して設けられる
クレビス部54、55とからなる。
【0052】そして、qの揺動ブロック体1のアイ部5
1がtの揺動ブロック体1のクレビス部54に挿入さ
れ、このクレビス部54の貫通孔及びアイ部56の貫通
孔に枢結軸2hが挿入されて、qの揺動ブロック体1と
tの揺動ブロック体1とが枢結される。また、uの揺動
ブロック体1のアイ部57がtの揺動ブロック体1のク
レビス部55に挿入され、このクレビス部55の貫通孔
及びアイ部57の貫通孔に枢結軸2iが挿入されて、t
の揺動ブロック体1とuの揺動ブロック体1とが枢結さ
れる。
【0053】このため、図17と図18の連結金具と、
図19と図20の連結金具とは、直交する枢結軸2c、
2dと、これらに対して45°で傾斜する枢結軸2h、
2iを有することになる。なお、この図19と図20の
連結金具では、上記図1の連結金具等と相違して、uの
揺動ブロック体1は、そのクレビス部58が延線ワイヤ
5のコネクタ16に対応するので、コネクタ16はこの
クレビス部58に挿入されるアイ部を有する必要があ
る。
【0054】上記の図13と図14とに示す連結金具、
図15と図16とに示す連結金具、図17と図18とに
示す連結金具、及び図19と図20とに示す連結金具等
においても、少なくとも一対の枢結軸を相互に直交させ
ると共に、他の一対の枢結軸2、2を、直交する上記枢
結軸2、2に対して所定鋭角で傾斜させているので、フ
レキシブル性に優れ、金車通過時にクランプ15やこの
連結金具等に生じる曲げ応力を緩和することができる。
【0055】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば、直交する枢結軸2に対して傾斜す
る枢結軸2の傾斜角度として、約45°に限るものでは
ないが、フレキシブル性の向上を考慮して、30〜60
°の範囲に設定するのが好ましい。また、揺動ブロック
体1の数としても、3個以上備えていればよい。さら
に、枢結軸2としては、ボルトやコック等の種々の連結
具にて構成することができる。また、工具取付部7、2
5、30として、工具取付孔部6を有さないものであっ
てもよい。
【0056】
【実施例】図21(a)(b)(c)に示すように、直
角クレビスリンク100と、この直角クレビスリンク1
00のクレビス部101に嵌合(挿入)されるアイ部1
02を有する直角クレビスリンク103とを使用し、所
定部位の歪量を測定した。この場合、直角クレビスリン
ク100を受ける治具104を使用した。この治具10
4は直角クレビスリンク100のアイ部105を受ける
受け部106を有し、直角クレビスリンク100のクレ
ビス部101が外部へ突出するように、直角クレビスリ
ンク100、103の中心線を、治具104の長手方向
に対して直交させた。そして、治具104を固定すると
共に、直角クレビスリンク100をこの治具104に固
定して、直角クレビスリンク103の端部を直角クレビ
スリンク100、103の中心線に対して約45°をな
す方向に矢印の如く引張って、図21(a)(b)
(c)のからの部位の歪量を測定した。
【0057】そして、3000kgfまでの引張荷重を
付加すると共に、引張荷重3000kgfを20回付加
した。その結果を次の表1〜表3、及びこの図22のグ
ラフに示す。これらからわかるように、発生する最大の
歪量は、部位の3回目の2637μsであった。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】これに対して、図23(a)(b)(c)
に示すように、直角クレビスリンク110と、この直角
クレビスリンク110のクレビス部111に嵌合(挿
入)されるアイ部112を有する直角クレビスリンク1
13とを使用し、所定部位の歪量を測定した。この場
合、直角クレビスリンク113のクレビス部114を治
具104の受け部106にて受けた。そして、直角クレ
ビスリンク113のアイ部112が外部へ突出するよう
に、直角クレビスリンク110、113の中心線を、治
具104の長手方向に対して直交させた。そして、治具
104を固定すると共に、直角クレビスリンク113を
この治具104に固定して、直角クレビスリンク110
の端部を直角クレビスリンク110、113の中心線に
対して45°をなす方向に矢印の如く引張って、図23
(a)(b)(c)のからの部位の歪量を測定し
た。そして、3000kgfまでの引張荷重を付加する
と共に、引張荷重3000kgfを20回付加した。そ
の結果を次の表4〜表5、及び図24に示す。これらか
らわかるように、発生する最大の歪量は、部位の17
回目の3060μsであった。このように、図21の最
大の歪量が発生する部位よりも図23の最大の歪量が
発生する部位が大きい値を示している。
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】ところで、図21の直角クレビスリンク1
00、103の組み合わせは、図1と図2等の連結金具
に対応し、図23の直角クレビスリンク110、113
の組み合わせは、図25と図26に示す従来の連結金具
に対応する。このため、図25と図26に示すような連
結金具を使用すれば、延線作業中に変形等が生じるおそ
れがあり、安定した延線作業を行うことができないこと
が明らかである。これに対して、図1と図2等の連結金
具のように、送電線4のクランプ13に連結(枢結)さ
れる揺動ブロック体1がクレビス部10を有すると共
に、工具取付部を有する中間の揺動ブロック体1がアイ
部8を有し、この中間の揺動ブロック体1のアイ部8が
送電線4の揺動ブロック体1のクレビス部10に枢結さ
れるものであれば、延線作業中等において変形等が生じ
るのを有効に防止することができるといえる。
【0066】
【発明の効果】請求項1のプレハブカマレス工法用連結
金具によれば、延線作業中等において変形等の発生を抑
えることができる。これにより、安定した作業を行うこ
とができ、作業の信頼性が向上する。
【0067】請求項2又は請求項3のプレハブカマレス
工法用連結金具によれば、この中間の揺動ブロック体を
複雑な構造とする必要がなく、この中間の揺動ブロック
体を簡単に形成することができる。これにより、低コス
トにてこのプレハブカマレス工法用連結金具を製造する
ことができる。
【0068】請求項4のプレハブカマレス工法用連結金
具によれば、連結金具全体として揺動許容方向が多く、
フレキシブル性に優れることになる。これにより、延線
作業中等において、金車通過時にこの連結金具等に生じ
る曲げ応力を緩和することができ、耐久性に優れた連結
金具となる。また、緊線用工具等を簡単に取付けること
ができるので、延線作業及び延線作業の信頼性が向上
し、安定した作業を行うことができる。
【0069】請求項5のプレハブカマレス工法用連結金
具によれば、より優れたフレキシブル性を発揮すること
ができる。これにより、金車を滑らかに通過させること
ができ、作業性が向上する。
【0070】請求項6のプレハブカマレス工法用連結金
具によれば、直角クレビス、直角クレビスリンク、角度
クレビス、角度クレビスリンク、直角リンク、及び角度
リンクを組合わせることによって、簡単に組み立てるこ
とができる。しかも、組合わせの自由度が高く、この連
結金具が接続される送電線のクランプや延線ワイヤのコ
ネクタ等に応じて組替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具の
第1の実施形態を示す平面図である。
【図2】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第1の
実施形態の正面図である。
【図3】上記プレハブカマレス工法用連結金具に緊線用
工具を取付けた状態の正面図である。
【図4】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具の
第2の実施形態を示す平面図である。
【図5】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第2の
実施形態の正面図である。
【図6】図5のI―I線断面図である。
【図7】図5のII―II線断面図である。
【図8】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具の
第3の実施形態を示す平面図である。
【図9】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第3の
実施形態の正面図である。
【図10】図9のIII―III線断面図である。
【図11】図9のIV―IV線断面図である。
【図12】上記プレハブカマレス工法用連結金具の各枢
結軸の関係を示す説明図である。
【図13】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具
の第4の実施形態を示す平面図である。
【図14】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第4
の実施形態の正面図である。
【図15】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具
の第5の実施形態を示す平面図である。
【図16】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第5
の実施形態の正面図である。
【図17】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具
の第6の実施形態を示す平面図である。
【図18】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第6
の実施形態の正面図である。
【図19】この発明のプレハブカマレス工法用連結金具
の第7の実施形態を示す平面図である。
【図20】上記プレハブカマレス工法用連結金具の第7
の実施形態の正面図である。
【図21】歪量を測定するための連結金具を示し、
(a)は治具に取付け状態の正面図であり、(b)は一
方の直角クレビスリンクを示す側面図であり、(c)は
他方の直角クレビスリンクを示す側面図である。
【図22】図21に示した連結金具において発生した歪
量を示すグラフ図である。
【図23】歪量を測定するための他の連結金具を示し、
(a)は治具に取付け状態の正面図であり、(b)は一
方の直角クレビスリンクを示す側面図であり、(c)は
他方の直角クレビスリンクを示す側面図である。
【図24】図23に示した連結金具において発生した歪
量を示すグラフ図である。
【図25】従来のプレハブカマレス工法用連結金具を示
す平面図である。
【図26】従来のプレハブカマレス工法用連結金具の正
面図である。
【図27】従来のプレハブカマレス工法用連結金具に緊
線用工具を取付けた状態の正面図である。
【図28】他の従来のプレハブカマレス工法用連結金具
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 揺動ブロック体 2 枢結軸 4 送電線 5 延線ワイヤ 6 工具取付用孔部 7 工具取付部 8 アイ部 10 クレビス 21 緊線用工具 25 工具取付部 26 アイ部 28 クレビス部 30 工具取付部 31 アイ部 L 軸心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船間 政広 大阪府枚方市磯島南町13番1号 日本カタ ン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の揺動ブロック体(1・・)と、こ
    の揺動ブロック体(1・・)を枢結する複数本の枢結軸
    (2・・)とを備え、その一端部が送電線(4)側に枢
    結されると共に、その他端部が延線ワイヤ(5)側に枢
    結されるプレハブカマレス工法用連結金具であって、中
    間の揺動ブロック体(1)が、緊線用工具(21)が取
    付けられる工具取付部(7、25、30)と、この工具
    取付部(7、25、30)の端部に連設されるアイ部
    (8、26、31)とを有すると共に、上記送電線
    (4)側に枢結される揺動ブロック体(1)が、上記中
    間の揺動ブロック体(1)のアイ部(8、26、31)
    に枢結されるクレビス部(10、28)を有することを
    特徴とするプレハブカマレス工法用連結金具。
  2. 【請求項2】 上記中間の揺動ブロック体(1)が直角
    リンクからなることを特徴とする請求項1のプレハブカ
    マレス工法用連結金具。
  3. 【請求項3】 上記中間の揺動ブロック体(1)が角度
    リンクからなることを特徴とする請求項1のプレハブカ
    マレス工法用連結金具。
  4. 【請求項4】 上記複数の揺動ブロック体(1・・)が
    直線状に配置された状態でその軸心線(L)方向からみ
    て、上記枢結軸(2・・)、送電線(4)側及び延線ワ
    イヤ(5)側に枢結するための枢結軸(2・・)のう
    ち、少なくとも一対の枢結軸(2、2)を相互に直交さ
    せると共に、他の一対の枢結軸(2、2)を、直交する
    上記枢結軸(2、2)に対して所定鋭角で傾斜させ、か
    つ、送電線(4)側及び延線ワイヤ(5)側の揺動ブロ
    ック体(1、1)を除いた中間の揺動ブロック体(1)
    に、工具取付用孔部(6)を設けたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかのプレハブカマレス工法用
    連結金具。
  5. 【請求項5】 所定鋭角で傾斜する一対の上記枢結軸
    (2、2)を、上記軸心線(L)方向からみて、相互に
    直交させると共に、その傾斜角度を約45°としたこと
    を特徴とする請求項4のプレハブカマレス工法用連結金
    具。
  6. 【請求項6】 上記揺動ブロック体(1・・)は、直角
    クレビス、直角クレビスリンク、角度クレビス、角度ク
    レビスリンク、直角リンク、及び角度リンクから選択さ
    れることを特徴とする請求項4又は請求項5のプレハブ
    カマレス工法用連結金具。
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