JP2001288990A - 外殻先行トンネル工法における単体シールド相互の接合部構造及び接合方法 - Google Patents

外殻先行トンネル工法における単体シールド相互の接合部構造及び接合方法

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JP2001288990A JP2000106428A JP2000106428A JP2001288990A JP 2001288990 A JP2001288990 A JP 2001288990A JP 2000106428 A JP2000106428 A JP 2000106428A JP 2000106428 A JP2000106428 A JP 2000106428A JP 2001288990 A JP2001288990 A JP 2001288990A
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spherical
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Nobuaki Kon
信明 近
Yoshibumi Fujii
義文 藤井
Taku Hirai
卓 平井
Shinsuke Hoguchi
信介 崩口
Tadahiro Fukumoto
忠浩 福本
Osamu Mochizuki
修 望月
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 接合した単体シールドのあらゆる変位に対
し、引張り応力だけでなく圧縮応力による抵抗をも確実
に発揮させて変位を抑制し、安全性と施工性に優れた高
品質の単体シールド相互の接合部構造及び接合方法を提
供する。 【解決手段】 内側の球形状ワッシャー5の外周面が、
隣接する単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2の位置ず
れに相当する角度θまで回転可能な球面状に形成され、
エンドプレート3にボルト孔4が前記角度θの末広がり
形状に形成され、内側部は内側球形状ワッシャー5の外
周面を受容する凹球面状の内側受容部に形成されてい
る。外側球形状ワッシャー8の外周面が前記角度θに回
転可能な球面状に形成され、外側凹球面形状ワッシャー
9の外側部が外側球形状ワッシャー8の外周面を受容す
る凹球面状の外側受容部に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超大断面トンネ
ルを小断面のシールド工法で施工する外殻先行トンネル
工法の技術分野に属し、さらに言えば、外殻を形成する
単体シールド相互間の変位を接合ボルトの引張り応力だ
けでなく圧縮応力による抵抗でも抑制する接合部構造及
び接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超大断面トンネルの外殻を小断面のシー
ルド工法で先行施工する方法としては、図9に例示した
ように、トンネルの外殻部分を小断面のシールド工法に
よる単体シールドK…の連鎖で形成し、隣接する単体シ
ールドK、Kを相互に一連に接合した後に内側の本体ト
ンネルTを掘削して完成する、所謂外殻先行トンネル工
法が提案されている(例えば特開平7−224587号
公報記載の発明を参照。)。
【0003】ところで、前記外殻先行トンネル工法の施
工に際しては、縦方向及び横方向に隣り合う単体シール
ドK、K同士の間に、シールド機の推進に支障がないだ
けの間隔L又はLを確保して施工が進められる。従
って、各単体シールドKを構築した後には、前記間隔部
分L、Lの土を掘削し、一連に一体的に接合する工
程が実施される。
【0004】しかるに、前記のように施工された隣接の
単体シールドK、K同士は、鉛直方向と水平方向、及び
軸方向に大なり小なりの施工誤差を生じる(図10を参
照)。このため各接合部構造は前記の施工誤差を前提と
し許容する構成でなくてはならない。
【0005】そこで、本出願人は、先の特許出願(特願
平10−317369号)において、隣接する単体シー
ルドの鋼殻主桁同士をボルトにより直接接合し、単体シ
ールド相互間の施工誤差が生じても、即座に対応できて
合理的な単体シールド相互の接合部構造を提案してい
る。その接合部構造は、図8に示したように、隣接する
単体シールドK、Kを構成する鋼殻1、1の主桁2、2
同士のエンドプレート3を、該エンドプレート3の内側
に配置した球形状のワッシャー5を介してボルト6とナ
ット7で接合する構成である。内側の球形状ワッシャー
5の外周面は、隣接する単体シールドK、Kの鋼殻主桁
2、2の位置ずれに相当する角度θに回転可能な球面状
に形成されている。エンドプレート3にボルト孔4が形
成され、そのボルト孔4のワッシャー当接部は球形状ワ
ッシャー5の外周面を受容する凹球面状の受容部に形成
されている。ボルト孔4は前記受容部を基点として鋼殻
主桁2の位置ずれを許容する角度θの末広がり形状に形
成されている。エンドプレート3の受容部内に受容され
た球形状ワッシャー5に通したボルト6と、これにねじ
込んだナット7とで接合されている。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】上記図8に例示した
単体シールド相互の接合部構造は、隣接する二つの単体
シールドK、Kの鋼殻主桁2、2同士をボルト6により
直接、且つ簡便に接合でき、単体シールドK、K相互間
の施工誤差や接合部幅の変更が生じても一切測量する必
要がなく、適宜に対応でき施工性に優れている。特に、
接合した単体シールドK、Kが離れようとする変位(図
8中の矢印F参照)に対しては、引張り応力の伝達が確
実に行われ抵抗する構造である。
【0007】しかしながら、接合した二つの単体シール
ドK、Kが接近する変位(図8中の矢印S参照)に対し
ては、圧縮力に抵抗しにくい構造であるため、この点が
更に改良すべき課題として掲げられていた。
【0008】したがって、本発明の目的は、先の特願平
10−317369号の発明に係る単体シールド相互の
接合部の技術を更に改良し、接合した単体シールドのあ
らゆる変位に対し、引張り応力だけでなく圧縮応力によ
る抵抗をも確実に発揮させて変位を抑制し、安全性と施
工性に優れた高品質の単体シールド相互の接合部構造及
び接合方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る外殻先
行トンネル工法における単体シールド相互の接合部構造
は、外殻先行トンネル工法により施工した隣接する単体
シールドK、Kの鋼殻1、1の主桁2、2同士を、その
エンドプレート3と、内側の球形状ワッシャー5並びに
前記エンドプレート3の外側に配置した球形状ワッシャ
ー8及び凹球面形状ワッシャー9を介してボルト6とナ
ット7、10で接合して成る接合部構造である。内側の
球形状ワッシャー5は、ナット当接面5aを除く外周面
5bが、隣接する単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2
の位置ずれに相当する角度θまで回転可能な球面状に形
成され、前記エンドプレート3にはボルト孔4が外側方
向に鋼殻主桁2、2の位置ずれを許容する角度θの末広
がり形状に形成され形成され、該ボルト孔4の内端部に
前記内側球形状ワッシャー5の外周面5bを受容する凹
球面状の内側受容部4aが形成されている。外側の球形
状ワッシャー8は、ナット当接面8aを除く外周面8b
が、隣接する単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2の位
置ずれに相当する角度θに回転可能な球面状に形成さ
れ、外側の凹球面形状ワッシャー9は、前記外側の球形
状ワッシャー8の当接面が9aが、外側球形状ワッシャ
ー8の外周面8bを受容する凹球面状の外側受容部9b
に形成されている。前記エンドプレート3の内側受容部
4a内に内側球形状ワッシャー5が設置され、且つエン
ドプレート3の外側面に当接された外側凹球面形状ワッ
シャー9の外側受容部9b内に外側球形状ワッシャー8
が設置され、これらに通したボルト6が隣接する単体シ
ールドK、Kのエンドプレート3、3間に配置され、該
ボルト6にねじ込んだ内外のナット7、10でエンドプ
レート3を締め付けて接合されていることをそれぞれ特
徴とする。
【0010】請求項2に記載した発明に係る外殻先行ト
ンネル工法における単体シールド相互の接合方法は、外
殻先行トンネル工法により施工した隣接する単体シール
ドK、Kの鋼殻1、1の主桁2、2同士を、エンドプレ
ート3と内側の球形状ワッシャー5並びに前記エンドプ
レート3の外側の球形状ワッシャー8及び凹球面形状ワ
ッシャー9を使用してボルト6とナット7、10により
接合する方法である。 a) 前記内側及び外側の各球形状ワッシャー5、8のナ
ット当接面5a、8aを除く外周面5b、8bを、隣接
する単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2の位置ずれに
相当する角度θに回転可能な球面状に形成する。 b) エンドプレート3にボルト孔4を複数形成し、該ボ
ルト孔4は外側方向に鋼殻主桁2、2の位置ずれを許容
する角度θの末広がり形状に形成すると共に、その内端
部に前記内側球形状ワッシャー5の外周面5bを回転可
能に受容する凹球面状の内側受容部4aを形成する。 c) 前記外側の凹球面形状ワッシャー9の前記外側の球
面形状ワッシャーの当接面9aを、外側球形状ワッシャ
ー8の外周面8bを回転可能に受容する凹球面状の外側
受容部9bに形成する。 d) ボルト6に予め外側のナット10と外側球形状ワッ
シャー8及び外側凹球面形状ワッシャー9を通して用意
した後、該ボルト6の先端部を隣接する単体シールド
K、Kのエンドプレート3、3の対応するボルト孔4、
4へ通し、同ボルト6の先端部に内側球形状ワッシャー
5を通してエンドプレート3の内側受容部4a内へ設置
し、更に内側のナット7をボルト6へねじ込んで内側球
形状ワッシャー5のナット当接面5aに締め付けた後、
前記外側凹球面形状ワッシャー9の外側受容部9b内に
外側球形状ワッシャー8を設置し、前記外側のナット1
0を外側球形状ワッシャー8のナット当接面8aへ締め
付けて接合することをそれぞれ特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態及び実施例】請求項1に記載した発明
に係る外殻先行トンネル工法における単体シールド相互
の接合部構造の実施形態を図1〜図7に示した。
【0012】外殻先行トンネル工法により施工して隣接
する単体シールドK、K同士をボルトで接合する技術で
あり、単体シールドKを構成する鋼殻1の主桁2のエン
ドプレート3、3同士を接合する。エンドプレート3の
内側に配置した球形状ワッシャー5と、外側に配置した
球形状ワッシャー8と凹球面形状ワッシャー9を介し
て、ボルト6及び内外のナット7、10で接合する技術
として好適に実施される。前記内側の球形状ワッシャー
5は対引張り側の部材として、外側の球形状ワッシャー
8及び凹球面形状ワッシャー9は対圧縮側の部材として
機能する。
【0013】本発明は、例えば縦×横が20m×30m
程度の超大断面矩形トンネルを、小断面のシールド工法
で余堀り無しに構築する外殻先行トンネル工法において
好適に実施される。個々の単体シールドKは、トンネル
高さが2500mmであり、その鋼殻1は4本の主桁2
で構成され(図3参照)、その桁高が300mm、幅寸
が1200mmである。
【0014】図1は、左右に隣接する二つの単体シール
ドK、K(鋼殻1、1)の相互間に発生した鉛直方向の
位置ずれ(ずれ角度θ)にしたがって接合した実施形態
を示している。本実施形態は、接合部の間隔Lが約1
000mmで、発生した位置ずれ量Lは約150m
m、ずれ角度θが約8.45°の場合を示している。
【0015】前記の対引張り側部材である内側球形状ワ
ッシャー5は、図5に示したように、半径40mmの球
体の中心部に直径40mmのボルト孔5cを貫通させる
と共に、平坦なナット座面5aからの厚さが34.6m
mの半球形状に形成されている。すなわち、ナット当接
面5aを除く外周面が球面状に形成されている。よっ
て、この内側球形状ワッシャー5は、上記したように隣
接する単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2の位置ずれ
に相当する角度θ(但し、θ≦8.45°)に対して回
転可能に構成されている(図2参照)。
【0016】エンドプレート3は、厚肉(厚さ50m
m)で剛性が高い板状体に形成されている。このエンド
プレート3は、縦×横の大きさが355×1200mm
であり、図3に示した鋼殻1の4本の各主桁2…と溶接
で接合されている。該エンドプレート3に、ボルト孔4
が主桁2に沿ってその両側に4個所ずつ均等な配置で合
計12個設けられている。各ボルト孔4のワッシャー当
接部は、図4に拡大して示したように、前記内側球形状
ワッシャー5の球形外周面5bをほぼぴったり密着する
状態に受容するべく、内側球形状ワッシャー5の外径と
同じ半径40mmの凹球面状の受容部4aに形成されて
いる。
【0017】ボルト孔4は、前記受容部4aにおける口
径を77.6mmとして、前記鋼殻主桁2の位置ずれ角
度θに対してボルト6の傾きを許容する末広がり形状
(円錐形状)に形成されている。
【0018】次に、対圧縮側の部材として機能する外側
の球形状ワッシャー8と外側の凹球面形状ワッシャー9
を説明する。
【0019】外側球形状ワッシャー8の基本構造は前記
の内側球形状ワッシャー5と変らないが、同内側の凹球
面形状ワッシャー5に比べてこの外側の球形状ワッシャ
ー8は半径が大きく、厚さが薄い皿形状に形成されてい
る(図2参照)。図6に示したように、半径が75mm
の球体に形成され、その中心部に直径40mmのボルト
孔8cを貫通させると共に、平坦なナット座面8aから
の厚さは32mmの薄い半球形状に形成されている。こ
れは後述する外側の凹球面形状ワッシャー9が鋼殻主桁
2、2の位置ずれ角度θに応じて回転移動するのを許容
し、圧縮応力をエンドプレート3へ確実に伝達させるた
めである。
【0020】外側の凹球面形状ワッシャー9は、図7に
示したように、厚さ35mm、直径120mmの円形状
プレートの中心部に、前記鋼殻主桁2、2の位置ずれに
相当する角度θに応じてボルト6の傾きを許容する直径
66mmの大きなボルト孔9cが貫通されている。そし
て、内側の平坦なプレート当接面9aは、図2に示した
ようにエンドプレート3へ当接された際に前記鋼殻主桁
2、2の位置ずれ角度θに対するボルト6の傾きを許容
して自由に滑動可能な構成とされている。当該凹球面形
状ワッシャー9のプレート当接面9aを除く外側部は、
前記外側の球形状ワッシャー8の球形外周面8bをほぼ
ぴったり密着する状態に受容すべく、外側球形状ワッシ
ャー8と同じ半径75mmの凹球面状の外側受容部9b
に形成されている。
【0021】次に、上記の構成に基いて、請求項2に記
載した発明に係る外殻先行トンネル工法における単体シ
ールド相互の接合方法を説明する。
【0022】この接合方法は、上述したように隣接する
二つの単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2同士を、各
々のエンドプレート3を挟む内外の球形状ワッシャー
5、8と外側凹球面形状ワッシャー9を介して、ボルト
6と内外のナット7、10で接合する方法として好適に
実施される(図2参照)。
【0023】先端部にねじ部分6aを必要な長さ形成さ
れた所定長さのボルト6(外径φは40mm位)の両端
に、まず外側のナット10と外側球形状ワッシャー8及
び外側の凹球面形状ワッシャー9を順に通して用意す
る。この場合、外側のナット10をねじ込むねじ部分6
a’の外径を、先端のねじ部分6aよりも少し大径に形
成しておくと、ナット10の用意を素早く行えて便利で
ある。
【0024】次いで、ボルト6の端部を、接合するべき
二つの単体シールドK、Kそれぞれのエンドプレート
3、3の対応するボルト孔4、4へ通す。そして、同ボ
ルト6の両端部に、上記の内側球形状ワッシャー5を通
してエンドプレート3の内側受容部4a内に設置する。
更にボルト先端部のネジ部分6aへ内側からナット7を
ねじ込み、同ナット7を内側球形状ワッシャー5のナッ
ト当接面5aへ強く締め付けて単体シールド相互の接合
位置を決める。
【0025】しかる後に、前記の外側の凹球面形状ワッ
シャー9のプレート当接面9aをエンドプレート3へ当
接させ、同外側凹球面形状ワッシャー9の外側受容部9
b内に外側球形状ワッシャー8を設置し、外側のナット
10をねじ込み、外側球形状ワッシャー8のナット当接
面8aへ強く締め付けて接合作業を完了する。
【0026】したがって、鋼殻主桁2のエンドプレート
3はその内外両面をナット7、10により強固に固定さ
れる。即ち、内側においては、内側球形状ワッシャー5
に対する内側のナット7の締付け力によりボルト6がエ
ンドプレート3へ強固に定着されている。よって、接合
した二つの単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2の間に
引張り力が作用した場合、その引張り力を確実に伝達し
て変位に抵抗する。
【0027】また、エンドプレート3の外側において
は、外側球形状ワッシャー8と外側の凹球面形状ワッシ
ャー9に対して外側のナット10の締付け力によりボル
ト6がエンドプレート3に強固に定着されている。よっ
て、二つの単体シールドK、Kの鋼殻主桁2、2の間に
圧縮力が作用しても、その圧縮力は確実に伝達して変位
に抵抗する。
【0028】かくして、本発明によれば、接合した二つ
の単体シールドK、Kが接近したり離れたりする変位に
対し、両者をつないだボルト6の引張り応力と圧縮応力
を仲介として確実に抵抗するから、接合部の変形や損傷
を防ぐ効果がある。
【0029】また、上記した内外の球形状ワッシャー
5、8がそれぞれ凹球面状の受容部4a、9b内で回転
し、外側の凹球面形状ワッシャー9のプレート当接面9
aがエンドプレート3上を滑動するので、鋼殻主桁2の
鉛直方向や水平方向、軸方向の位置ずれ等、あらゆる態
様で位置ずれした単体シールドK、Kに対して自在に適
応した接合を行うことができる。
【0030】
【発明の奏する効果】請求項1、2に記載した発明に係
る単体シールド相互の接合部構造及び接合方法によれ
ば、エンドプレートを挟む内外の球形状ワッシャーと外
側の凹球面形状ワッシャーを介して、ボルト、ナットに
よって、隣接する単体シールドの鋼殻主桁同士を直接、
且つ簡便に接合でき、しかも隣接する単体シールド間の
変位に対して確実に強固に抵抗し、高品質な単体シール
ドの連鎖の構築に寄与する。
【0031】接合するべき単体シールド相互間の施工誤
差や接合部幅の変更に対しても、回転可能な内外の球形
状ワッシャーと大径で薄い凹球面形状ワッシャーにより
ボルトを適正方向に配置できるので、施工現場により個
別に異なる施工誤差をいちいち測量する必要がなく、施
工性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合部構造を主要部分について示
した正面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】エンドプレートの裏面図である。
【図4】エンドプレートのボルト孔部分を拡大して示し
た断面図である。
【図5】内側球形状ワッシャーを示した断面図である。
【図6】A、Bは外側球形状ワッシャーを示した断面図
と裏面図である。
【図7】A、Bは外側の凹球面形状ワッシャーを示した
断面図と正面図である。
【図8】従来の主要部分を示した正面図である。
【図9】外殻先行トンネル工法の実施例を示す断面図で
ある。
【図10】隣接する単体シールドの位置ずれの説明図で
ある。
【符号の説明】
K 単体シールド 1 鋼殻 2 主桁 3 エンドプレート 4 ボルト孔 4a 内側受容部 5 内側球形状ワッシャー 5a ナット当接面 5b 外周面 6 ボルト 7 ナット 8 外側球形状ワッシャー 8a ナット当接面 8b 外周面 9 外側の凹球面形状ワッシャー 9a プレート当接面 9b 外側受容部 10 ナット θ 位置ずれ角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近 信明 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 藤井 義文 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 平井 卓 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 崩口 信介 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 福本 忠浩 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 望月 修 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BA01 BB03 DA11 GC06 3J034 AA02 BA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外殻先行トンネル工法により施工した隣接
    する単体シールドの鋼殻の主桁同士を、そのエンドプレ
    ートと、内側の球形状ワッシャー並びに前記エンドプレ
    ートの外側に配置した球形状ワッシャー及び凹球面形状
    ワッシャーを介してボルトとナットで接合して成る接合
    部構造であり、 内側の球形状ワッシャーは、ナット当接面を除く外周面
    が、隣接する単体シールドの鋼殻主桁の位置ずれに相当
    する角度まで回転可能な球面状に形成され、前記エンド
    プレートにはボルト孔が外側方向に鋼殻主桁の位置ずれ
    を許容する角度の末広がり形状に形成され、該ボルト孔
    の内端部に前記内側球形状ワッシャーの外周面を受容す
    る凹球面状の内側受容部が形成されていること、 外側の球形状ワッシャーは、ナット当接面を除く外周面
    が、隣接する単体シールドの鋼殻主桁の位置ずれに相当
    する角度に回転可能な球面状に形成され、外側の凹球面
    形状ワッシャーは、前記外側の球形状ワッシャーの当接
    面が、外側球形状ワッシャーの外周面を受容する凹球面
    状の外側受容部に形成されていること、前記エンドプレ
    ートの内側受容部内に内側球形状ワッシャーが設置さ
    れ、且つエンドプレートの外側面に当接された外側の凹
    球面形状ワッシャーの外側受容部内に外側球形状ワッシ
    ャーが設置され、これらに通したボルトが隣接する単体
    シールドのエンドプレート間に配置され、該ボルトにね
    じ込んだ内外のナットでエンドプレートを締め付けて接
    合されていることをそれぞれ特徴とする、外殻先行トン
    ネル工法における単体シールド相互の接合部構造。
  2. 【請求項2】外殻先行トンネル工法により施工した隣接
    する単体シールドの鋼殻の主桁同士を、エンドプレート
    と内側の球形状ワッシャー並びに前記エンドプレートの
    外側の球形状ワッシャー及び凹球面形状ワッシャーを使
    用してボルトとナットにより接合する方法であり、 a) 前記内側及び外側の各球形状ワッシャーのナット当
    接面を除く外周面を、隣接する単体シールドの鋼殻主桁
    の位置ずれに相当する角度に回転可能な球面状に形成
    し、 b) エンドプレートにボルト孔を複数形成し、該ボルト
    孔は外側方向に鋼殻主桁の位置ずれを許容する角度の末
    広がり形状に形成すると共に、その内端部に前記内側球
    形状ワッシャーの外周面を回転可能に受容する凹球面形
    状の内側受容部を形成し、 c) 前記外側の凹球面形状ワッシャーの前記外側の球面
    形状ワッシャーの当接面を、外側球形状ワッシャーの外
    周面を回転可能に受容する凹球面状の外側受容部に形成
    し、 d) ボルトに予め外側のナットと外側球形状ワッシャー
    及び外側凹球面形状ワッシャーを通して用意した後、該
    ボルトの先端部を隣接する単体シールドのエンドプレー
    トの対応するボルト孔へ通し、同ボルトの先端部に内側
    球形状ワッシャーを通してエンドプレートの内側受容部
    内へ設置し、更に内側のナットをボルトへねじ込んで内
    側球形状ワッシャーのナット当接面に締め付けた後、前
    記外側凹球面形状ワッシャーの外側受容部内に外側球形
    状ワッシャーを設置し、前記外側のナットを外側球形状
    ワッシャーのナット当接面へ締め付けて接合すること、
    をそれぞれ特徴とする、外殻先行トンネル工法における
    単体シールド相互の接合方法。
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