JP2003168658A - ドレスバーを有するシンギュレーション装置 - Google Patents
ドレスバーを有するシンギュレーション装置Info
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Abstract
クであっても、ワークをワークテーブルから取外すこと
なく、人手を介さずに自動でドレッシングすることので
きるシンギュレーション装置を提供すること。 【解決手段】回転刃12をドレッシングするドレス部材
51をワークテーブル15に設け、加工の途中でドレッ
シングを行う場合でもワークWをワークテーブル15か
ら取外す必要がなく、人手を介さずに自動でドレッシン
グすることができるようにした。このドレス部材51を
四角柱又は多角柱形状として、四角柱の4つの側面、又
は多角柱の全部の側面を全て有効に利用することができ
るようにしたので経済的である。即ち1つの面を使い終
わったら別の面が上面になるようにドレスバーの取付け
を変更し、その面が使い終わったら順次新しい面に変更
することができる。
Description
にCSP半導体を個々のチップに切断するシンギュレー
ション装置に関する。
その電子機器に用いられるICやLSI等の半導体装置
はより一層の小型化が要求されている。これらの要求に
応えるため、半導体装置は内部回路のシュリンクのみな
らず、パッケージング方法を大幅に変更して外形を縮小
する方式が取られてきた。このような流れの一環とし
て、CSP(Chip Size Package)と
いう、完成品の外形寸法がベアチップの寸法とほとんど
同じ大きさのパッケージ方法が用いられるようになって
きた。これは、先ずガラスエポキシ樹脂等の基板に半導
体装置のベアチップをバンプ接続等により複数個搭載
し、樹脂で一括モールドしてウエーハ状にする。次いで
このウエーハ状CSPをシンギュレーション装置で個々
の完成品チップに切断している。この状況を図4
(a)、図4(b)にて説明する。
に載置した状態の平面図であり、図4(b)は図4
(a)上のA−A断面図である。吸着冶具17は図4
(a)に示すように、冶具本体17Aと底板17Eとで
囲う部分に空気室17Fが設けられ、空気室17Fはニ
ップル17Gを介してチューブ17Hで図示しない真空
ポンプに接続されている。吸着冶具17の上面には、ワ
ーク(ウエーハ状CSP)Wの各チップCに相当する位
置にポケット17Bを備えた通気孔17Cがあり、空気
室17Fに連通している。この吸着冶具17は、シンギ
ュレーション装置のワークテーブル上に取付けられてお
り、ワークWはこの冶具を用いてシンギュレーション装
置にセットされる。この時ワークWは、図4(a)に示
すように吸着冶具17の上面に設けられた位置決めピン
17I、17I、17Iで位置決めされて吸着される。
この状態でシンギュレーション装置の回転刃によって、
図4(a)に示す2点鎖線X1−X1、X2−X2、X
3−X3、X4−X4、X5−X5、Y1−Y1、Y2
−Y2、Y3−Y3に沿って切断され、個々のチップ
C、C、…に分割される。尚、冶具本体17Aの上面に
は図4(b)に示すように切断位置に相当する位置に逃
げ溝17D、17D、…が設けてあるので、ワークWの
切断の際、吸着冶具17を傷つけることがない。切断に
あたって、個々のチップCは夫々単独で吸着されている
ので、切り離されても吸着冶具17に吸着されたまま残
っているが、ワークWのスクラップ(端材)Sは切り離
されると切削水によって流されたり、吹き飛ばされたり
する。
ュレーション装置の回転刃には、ダイヤモンド又はCB
N(Cubic Boron Nitride)の微細
砥粒を電着法で基盤に積層したり、あるいはボンド材で
結合した薄型砥石が用いられている。この薄型砥石でウ
エーハ状CSPを切断する場合は、樹脂を切断するため
薄型砥石のポケット部に樹脂が入り込み、研削能力が低
下し易い。このため頻繁にドレッシングして研削能力を
維持する必要がある。ところが、従来のシンギュレーシ
ョン装置の場合、回転刃をドレッシングする場合にはワ
ークテーブル上にドレス材(ドレッシングプレート)を
吸着載置し、このドレッシングプレートを回転刃で研削
することにより行われていた。このため加工の途中でド
レッシングを行う場合は、その都度ワークWをワークテ
ーブルから取外すことになり、人手を要するとともに非
常に煩雑であった。
たもので、加工の途中で頻繁にドレッシングが必要なワ
ークであっても、ワークをワークテーブルから取外すこ
となく、人手を介さずに自動でドレッシングすることの
できるシンギュレーション装置を提供することを目的と
する。
成するために、ワークを加工する回転刃と、該ワークを
載置して前記回転刃に対して相対的に研削送り方向に移
動するワークテーブルとを有し、前記回転刃でワークを
個々のチップに切断するシンギュレーション装置におい
て、前記ワークテーブルには前記回転刃をドレッシング
するドレス部材が設けられていることを特徴としてい
る。
るドレス部材がワークテーブルに設けられているので、
加工の途中でドレッシングを行う場合でもワークをワー
クテーブルから取外す必要がなく、人手を介さずに自動
でドレッシングすることができる。
置において、前記ドレス部材は、前記ワークテーブルに
着脱自在に設けられた四角柱もしくは多角柱形状のドレ
スバーであることを特徴としている。この更なる発明に
よれば、ドレス部材が四角柱又は多角柱形状をなしてい
るので、四角柱の4つの側面、又は多角柱の全部の側面
を全て有効に利用することができ、経済的である。即ち
1つの面を使い終わったら別の面が上面になるようにド
レスバーの取付けを変更し、その面が使い終わったら順
次新しい面に変更することができる。
る切断装置の好ましい実施の形態について詳説する。尚
各図において、同一の部材については同一の番号又は記
号を付している。
装置を説明する正面断面図である。また、図2は主要部
の拡大図である。図1及び図2に示すように、シンギュ
レーション装置10は、高速で回転してワークWを切断
する回転刃12と、ワークWを載置したワークテーブル
15と、該ワークテーブル15を鉛直方向を軸線として
θ回転させるθテーブル16と、更にθテーブル16を
載置してワークテーブル15をX方向(研削送り方向)
に研削送りするXテーブル18とを有している。該Xテ
ーブル18は、マシンベース22に設けられたXガイド
20でガイドされ図示しない駆動手段によってX方向に
駆動される。ウエーハ状のCSP型半導体装置であるワ
ークWは、図4に示す吸着冶具17を介してワークテー
ブル15に吸着載置されている。ワークテーブル15に
取付けられた吸着冶具17の構造は、前記図4(b)で
説明したとおりのものである。
回転刃12のドレッシングを行うドレスバー51が設け
られている。図3(a)にワークテーブル15の平面図
を、また図3(b)には側断面図を示す。図3(a)、
及び図3(b)に示すように、θテーブル16に載置さ
れたワークテーブル15は、四隅を大きく切欠いた長方
形の板状で、上面に吸着冶具17が取付けられている。
吸着冶具17には位置決めピン17I、17I、17I
で位置決めされて、CSP型半導体装置であるワークW
が吸着されている。ワークテーブル15上面の吸着冶具
17の右側には、左固定板52と右固定板53が夫々3
本の取付けネジ56、56、56で取付けられている。
左固定板52と右固定板53の間には四角柱形状のドレ
スバー51とシム板54が挿入されている。ドレスバー
51は右固定板53側から2本のクランプネジ55、5
5によってシム板54を介して左固定板52に押付けら
れている。ドレスバー51の材質は、グリーンカーボラ
ンダム(GC)砥石や、ホワイトアランダム(WA)砥
石が用いられる。
は、高周波モータ内臓のエアーベアリング式スピンドル
13に取付けられ、高速で回転されると共に、X方向と
直角なY方向のインデックス送りと、垂直方向であるZ
方向の切込み送りとがなされる。エアーベアリング式ス
ピンドル13にはホルダーアーム13Aを介して顕微鏡
61が取付けられている。この顕微鏡61はワークWを
観察するためのものである。回転刃12はまた、前面と
下方が開放されたフランジカバー14で囲われ、フラン
ジカバー14には研削水ノズル14Aと、回転刃12を
前後で挟み込むように配置された冷却水ノズル14B、
14Bが設けられている。ワークWの切断時には、研削
水ノズル14Aから研削水が加工ポイント供給されると
ともに、冷却水ノズル14B、14Bから冷却水が回転
刃12に供給される。この大量な研削水と冷却水とを受
けるオイルパン24が、前記ワークテーブル15を囲む
ようにしてマシンベース22に取付けられている。この
オイルパン24には、溜まった切削水を排水する図示し
ないドレーンが設けられている。またオイルパン24の
端には、切断されたワークWのスクラップSを収納する
端材収納器26が設置されている。更にオイルパン24
に設けられた、ワークテーブル15の移動のための開口
部24Aを覆うように2つの蛇腹型カバー28、28が
取付けられ、切削水の飛散やミストがXテーブル18の
駆動部分にかかるのを防いでいる。2個の蛇腹型カバー
28、28はどちらも、一端がオイルパン24に固定さ
れ、他端がθテーブル16に固定されていて、Xテーブ
ル18の移動に伴って一方の蛇腹型カバー28が伸ばさ
れる時、他方の蛇腹型カバー28が縮められ、一方の蛇
腹型カバー28が縮められる時は他方の蛇腹型カバー2
8が伸ばされるようになっている。ワークテーブル15
には、吸着冶具17を囲む形で端材受34が設けられて
いて、切断されたワークWのスクラップSの一部分は切
削水で流されてこの端材受34に溜まるようになってい
る。2個の蛇腹型カバー28、28の内、前記端材収納
器26側の蛇腹型カバー28の上部にはスライドカバー
30が設けられている。このスライドカバー30の一端
は前記端材受34に固定され、他端は前記端材収納器2
6の上部にややかかる位置で前記オイルパン24の固定
部分48に取付けられている。スライドカバー30は、
剛性を有する金属性又は樹脂制の板状体を複数枚重ねて
構成されている。前記端材収納器26の上方には、前記
回転刃12の回転によって作り出される切削水の水しぶ
きを受けるゴム板からなる飛沫受38が垂下している。
また切断装置10の本体カバーには、窓40があり、窓
40には把手46付の扉44が設けられている。
作用を説明する。先ず、オペレータはウエーハ状CSP
半導体装置であるワークWをワークテーブル15に取付
けられた図4( a ) 及び図4( b ) に示す吸着冶具17
に載置し吸着する。載置する際は吸着冶具17に設けら
れた位置決めピン17I、17I、17IにワークWを
押し付けて位置決めする。次いで回転刃12が回転し、
研削水ノズル14Aと冷却水ノズル14B、14Bから
研削水と冷却水が供給される。ワークWはXテーブル1
8のX方向研削送りによって図4( a ) に示す最初のラ
インX1−X1が研削され、次いで回転刃12がY方向
にインデックス送りされ図4( a ) 上のX2−X2に位
置決めされる。次いでXテーブル18のX方向研削送り
によってラインX2−X2が研削される。同様にしてラ
インX3−X3が研削されると、ワークテーブル15は
90度回転して、X方向と同様にしてY方向のラインの
研削を行う。
削中に回転刃12に目詰まりが発生して切れ味が低下す
るので、所定本数のラインを研削する毎にワークテーブ
ル15は通常の研削ストロークよりも左方向に多く移動
して、回転刃12でワークテーブル15上に固定されて
いるドレスバー51に溝研削をする。予め定められたラ
イン数ドレスバー51を研削すると、回転刃12のドレ
ッシングは終了する。このドレッシングによって回転刃
12の切れ味が回復するので、またワークWの研削に戻
る。この動作は予め定められたシーケンスに従い、自動
的に行われる。ドレスバー51の1つの面全てに溝研削
がなされると、オペレータは右固定板53側の2本のク
ランプネジ55、55を緩め、ドレスバー51の別の面
を上にして取付け直す。これにより、ドレスバー51の
4つの側面全てがドレッシングに用いられるので、 経済
的である。
前記蛇腹型カバー28、28がXテーブル18の動きに
従って伸びあるいは縮みすると同時に、蛇腹型カバー2
8の上方に設けられた前記スライドカバー30もスライ
ドして伸び縮みする。なお、研削中の研削水及び冷却水
は全て前記オイルパン24に集められ前記ドレーンから
排水される。また、ワークWの切断によって生ずるスク
ラップSは、研削水によって流されて、一部分は端材受
34に溜められる。しかし研削水の水しぶきによって飛
ばされたスクラップSは、前記スライドカバー30上に
落下するか、あるいは前記端材収納器26の上方に垂下
された飛沫受38に当接して端材収納器26に落下す
る。前記スライドカバー30上に落下したスクラップS
は、スライドカバー30の板状体の重畳により順次押し
出されて端材収納器26に落下する。また1番上の板状
体上に落下したスクラップSは、Xテーブル18が図1
上最右行時に、図1に示すシャワーノズル32から放出
される洗浄水によって流し落とされる。このように研削
水によって飛ばされたスクラップSは、シンギュレーシ
ョン装置10の切断動作中に自動的に端材収納器26に
収納される。多数枚のワークWの切断が終了すると、オ
ペレータは前記端材受34に溜まったスクラップを回収
すると共に、本体カバーの窓40に設けられた扉44を
開け、該窓40から端材収納器26を取り出し、中のス
クラップを回収する。
置10でCSP型半導体装置を切断して、個々のチップ
Cに分割する動作である。
ワークテーブル15の上面に取付けたが、これに限ら
ず、ワークテーブル15の側面に取付けてもよい。ま
た、ドレスバー51はその製作上からは四角柱が好まし
いが、四角柱に限らず任意の多角柱形状であってもよ
い。
転刃をドレッシングするドレス部材がワークテーブルに
設けられているので、加工の途中でドレッシングを行う
場合でもワークをワークテーブルから取外す必要がな
く、人手を介さずに自動でドレッシングすることができ
る。また、ドレス部材が四角柱又は多角柱形状をなして
いるので、四角柱の4つの側面、又は多角柱の全部の側
面を全て有効に利用することができ、経済的である。
装置の正面断面図
面図(b)
平面図(a)及び断面図(b)
置、12…回転刃、15…ワークテーブル、17…吸着
冶具、51…ドレスバー(ドレス部材)
6)
Claims (2)
- 【請求項1】ワークを加工する回転刃と、該ワークを載
置して前記回転刃に対して相対的に研削送り方向に移動
するワークテーブルとを有し、前記回転刃でワークを個
々のチップに切断するシンギュレーション装置におい
て、前記ワークテーブルには前記回転刃をドレッシング
するドレス部材が設けられていることを特徴とするシン
ギュレーション装置。 - 【請求項2】前記ドレス部材は、前記ワークテーブルに
着脱自在に設けられた四角柱もしくは多角柱形状のドレ
スバーであることを特徴とする請求項1に記載のシンギ
ュレーション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001369624A JP2003168658A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | ドレスバーを有するシンギュレーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001369624A JP2003168658A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | ドレスバーを有するシンギュレーション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003168658A true JP2003168658A (ja) | 2003-06-13 |
Family
ID=19178984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001369624A Pending JP2003168658A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | ドレスバーを有するシンギュレーション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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