JP7150400B2 - 切削ブレードのドレッシング方法及びドレッサーボード - Google Patents

切削ブレードのドレッシング方法及びドレッサーボード Download PDF

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Description

本発明は、被加工物の切削に用いられる切削ブレードのドレッシング方法、及び、切削ブレードのドレッシングに用いられるドレッサーボードに関する。
デバイスチップの製造工程では、分割予定ライン(ストリート)によって区画された領域にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを備えるウェーハが用いられる。このウェーハを分割予定ラインに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。
また、基板上に実装された複数のデバイスチップを樹脂でなる封止材(モールド樹脂)で被覆することにより、CSP(Chip Size Package)、QFN(Quad Flat Non-leaded Package)等のパッケージ基板が形成される。このパッケージ基板を分割することにより、モールド樹脂で覆われたデバイスチップをそれぞれ備える複数のパッケージデバイスが製造される。
上記のウェーハやパッケージ基板に代表される被加工物の分割には、例えば、ダイヤモンド等でなる砥粒をボンド材によって固定して形成された環状の切削ブレードが用いられる。この切削ブレードは、切削装置に備えられたスピンドルの先端部に装着される。そして、スピンドルを回転させることによって切削ブレードを回転させ、切削ブレードを被加工物に切り込ませることにより、被加工物が切削される。
切削ブレードによって被加工物を加工する際には、切削ブレードの形状の修正、切削ブレードの切れ味の確保等を目的として、切削ブレードをドレッサーボードに切り込ませるドレッシングが実施される(例えば、特許文献1参照)。ドレッシングを実施すると、切削ブレードがドレッサーボードと接触して摩耗し、切削ブレードの形状がスピンドルと同心状に整えられるとともに(真円出し)、砥粒がボンド材から適度に露出する(目立て)。このドレッシングが施された切削ブレードを用いることにより、被加工物が適切に加工される。
特開2000-49120号公報
切削ブレードのドレッシングを行うと、切削ブレードの先端(外周縁)のみでなく、切削ブレードのドレッサーボードに切り込んだ領域の両側面側でも摩耗が生じる。そのため、ドレッシング後の切削ブレードの先端部が丸みを帯びた形状(R形状)となることがある。
このような切削ブレードで被加工物を分割すると、被加工物の分割によって得られたチップの側面に切削ブレードの先端部のR形状が反映されてチップの形状が崩れ、チップの品質が低下する。また、被加工物を切削する際に切削ブレードが蛇行し、切削ブレードの破損や被加工物の加工不良が発生することがある。そのため、ドレッシングは切削ブレードの先端部にR形状が極力形成されないように実施されることが望まれる。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、切削ブレードの適切な整形を可能とする切削ブレードのドレッシング方法及びドレッサーボードの提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、第1砥粒を有する第1ドレッシング層と、該第1ドレッシング層上に積層され第2砥粒を有する第2ドレッシング層と、を備え、該第1砥粒の材質と該第2砥粒の材質とが同じで該第1砥粒の平均粒径が該第2砥粒の平均粒径よりも大きいドレッサーボードを用いて、切削ブレードのドレッシングを行う切削ブレードのドレッシング方法であって、該ドレッサーボードを、該第2ドレッシング層側が露出するように切削装置のチャックテーブルによって保持する保持工程と、該切削ブレードの外周縁を含む第1領域が該第1ドレッシング層と接触し、該切削ブレードの該第1領域に囲まれた第2領域が該第1ドレッシング層と接触しないように、該切削ブレードを該ドレッサーボードの該第2ドレッシング層側に切り込ませることにより、該切削ブレードのドレッシングを行うドレッシング工程と、を備える切削ブレードのドレッシング方法が提供される。なお、好ましくは、該切削ブレードのドレッシング方法は、該切削ブレードが該第1ドレッシング層と接触せず該第2ドレッシング層と接触するように該切削ブレードを該ドレッサーボードに切り込ませる工程を含まない。
また、本発明の一態様によれば、切削ブレードのドレッシングに用いられるドレッサーボードであって、第1砥粒を有し、該切削ブレードの外周縁を含む第1領域と接触する第1ドレッシング層と、第2砥粒を有し、該切削ブレードの該第1領域に囲まれた第2領域と接触する第2ドレッシング層と、を備え、該第1砥粒の材質と該第2砥粒の材質とは同じであり、該第1砥粒の平均粒径は、該第2砥粒の平均粒径よりも大きいドレッサーボード提供がされる。
なお、好ましくは、該第1砥粒及び該第2砥粒は、ホワイトアランダム(WA)又はグリーンカーボランダム(GC)でなる。
本実施形態に係る切削ブレードのドレッシング方法では、第1砥粒を有する第1ドレッシング層と、第2砥粒を有する第2ドレッシング層と、を備え、第1砥粒の平均粒径が第2砥粒の平均粒径よりも大きいドレッサーボードを用いて、切削ブレードのドレッシングを行う。このとき、切削ブレードの外周縁を含む領域が第1ドレッシング層と接触するように、切削ブレードをドレッサーボードの第2ドレッシング層側に切り込ませる。
上記の方法を用いると、切削ブレードのドレッサーボードに切り込んだ領域のうち、特に先端に近い領域で摩耗が進行しやすくなる。これにより、切削ブレードの先端部がR形状となりにくくなり、切削ブレードの適切な整形が可能となる。
図1(A)はドレッサーボードを示す斜視図であり、図1(B)はドレッサーボードの断面を示すSEM画像である。 環状フレームによって支持されたドレッサーボードを示す斜視図である。 切削装置を示す斜視図である。 切削ブレードがドレッサーボードに切り込む様子を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る切削ブレードのドレッシング方法に用いることが可能なドレッサーボードの構成例について説明する。
本実施形態に係るドレッサーボードは、被加工物を切削する円環状の切削ブレードに対してドレッシングを施す際に用いられる。切削ブレードによって切削される被加工物の例としては、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを備えるウェーハや、CSP(Chip Size Package)、QFN(Quad Flat Non-leaded Package)等のパッケージ基板が挙げられる。ただし、切削ブレードによって切削される被加工物の種類、材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。
切削ブレードは、例えばダイヤモンド等でなる砥粒をニッケルメッキで固定した電鋳砥石によって構成される。ただし、切削ブレードの材質等に制限はなく、例えば、ダイヤモンド等でなる砥粒をメタルボンド、レジンボンド、ビトリファイドボンド等のボンド材で固定して形成された切削ブレードを用いることもできる。
切削装置に備えられたスピンドルの先端部に切削ブレードを装着し、切削ブレードを回転させながらドレッサーボードに切り込ませると、切削ブレードがドレッサーボードと接触して摩耗する。これにより、切削ブレードの形状がスピンドルと同心状に整えられるとともに(真円出し)、砥粒がボンド材から適度に露出する(目立て)。
図1(A)は、ドレッサーボード11を示す斜視図である。ドレッサーボード11は、表面11a及び裏面11bを備える板状に形成されており、板状の第1ドレッシング層13と板状の第2ドレッシング層15とを備える。
第1ドレッシング層13及び第2ドレッシング層15は、それぞれ平面視で矩形状に形成され、互いに接するようにドレッサーボード11の厚さ方向に重ねられている。図1(A)には、第2ドレッシング層15が第1ドレッシング層13上に積層されており、第1ドレッシング層13がドレッサーボード11の裏面11b側に、第2ドレッシング層15がドレッサーボード11の表面11a側にそれぞれ配置された構成例を示している。
第1ドレッシング層13と第2ドレッシング層15とはそれぞれ、ホワイトアランダム(WA)やグリーンカーボランダム(GC)等でなる砥粒を、ビトリファイドボンドやレジンボンド等でなるボンド材で固定することによって形成される。ただし、第1ドレッシング層13及び第2ドレッシング層15の材質、形状、構造等に制限はない。図1(A)に示すドレッサーボード11では、第1ドレッシング層13と第2ドレッシング層15とに、同じ材質の砥粒とボンド材とを用いている。
なお、第1ドレッシング層13に含まれる砥粒(第1砥粒)の平均粒径は、第2ドレッシング層15に含まれる砥粒(第2砥粒)の平均粒径よりも大きい。そのため、第1ドレッシング層13は第2ドレッシング層15と比較して、切削ブレードを摩耗させる効果が高い。平均粒径の大小関係は、例えば第1砥粒と第2砥粒の平均粒径を同一の測定方法及び条件で測定し、第1砥粒の平均粒径の測定値と第2砥粒の平均粒径の測定値とを比較することによって確認できる。
ドレッサーボード11を製造する際は、まず、第1砥粒とボンド材とを混練して得た第1混錬物と、第2砥粒とボンド材とを混練して得た第2混錬物とを、互いに積層するように成型用の金型に充填し、加圧成型する。その後、加圧によって得られた成型体を焼成炉で焼成する。これにより、第1ドレッシング層13と第2ドレッシング層15とを備えるドレッサーボード11が製造される。ただし、ドレッサーボード11の製造方法に制限はない。
図1(B)は、上記の方法によって製造されたドレッサーボード11の断面を示すSEM(Scanning Electron Microscope)画像である。図1(B)に示すドレッサーボード11は、第1砥粒及び第2砥粒としてホワイトアランダムを用い、第1ドレッシング層13及び第2ドレッシング層15のボンド材としてビトリファイドボンドを用いて製造されている。
図1(B)に示すドレッサーボード11の第1ドレッシング層13の厚さは0.7mmであり、第2ドレッシング層15の厚さは0.3mmである。また、第1砥粒の平均粒径は12μmであり、第2砥粒の平均粒径は3μmである。
次に、ドレッサーボード11を用いた切削ブレードのドレッシング方法の具体例について説明する。切削ブレードのドレッシングを行う際は、まず、テープ17を介してドレッサーボード11を環状フレーム19によって支持する。図2は、環状フレーム19によって支持されたドレッサーボード11を示す斜視図である。
ドレッサーボード11の第1ドレッシング層13側(裏面11b側)には、樹脂等でなる円形のテープ17が貼付される。なお、テープ17は、ドレッサーボード11の裏面11bの全体を覆うことが可能な径を有し、ドレッサーボード11はテープ17の中央部に配置される。また、テープ17の外周部は円形の開口19aを備える環状フレーム19に貼付される。これにより、ドレッサーボード11がテープ17を介して環状フレーム19によって支持される。
環状フレーム19によって支持されたドレッサーボード11に切削ブレードを切り込ませることにより、切削ブレードのドレッシングが行われる。この切削ブレードのドレッシングは、例えば切削装置を用いて実施される。図3は、切削装置2を示す斜視図である。
切削装置2は、ドレッサーボード11を保持するチャックテーブル4を備える。チャックテーブル4の上面はドレッサーボード11を保持する円形の保持面を構成しており、この保持面はチャックテーブル4の内部に形成された吸引路(不図示)を介して吸引源(不図示)と接続されている。
チャックテーブル4の周囲には、ドレッサーボード11を支持する環状フレーム19を把持して固定する複数のクランプ(不図示)が設けられている。また、チャックテーブル4は、チャックテーブル4の下側に設けられた移動機構(不図示)及び回転機構(不図示)と連結されている。移動機構はチャックテーブル4を加工送り方向(X軸方向)に移動させ、回転機構はチャックテーブル4を鉛直方向(Z軸方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転させる。
チャックテーブル4の上方には、切削ユニット6が配置されている。切削ユニット6はスピンドルハウジング8を備え、スピンドルハウジング8内にはモータ等の回転駆動源と接続されたスピンドル(不図示)が収容されている。スピンドルの先端部はスピンドルハウジング8の外部に露出しており、この先端部には切削ブレード10が装着される。また、スピンドルに切削ブレード10が装着されると、切削ブレード10はスピンドルハウジング8に固定されたブレードカバー12に覆われる。
ブレードカバー12は、純水等の切削液が供給されるチューブ(不図示)に接続される接続部14と、接続部14に接続され切削ブレード10の両側面側(表裏面側)にそれぞれ配置される一対のノズル16とを備える。一対のノズル16にはそれぞれ、切削ブレード10に向かって開口する噴射口(不図示)が形成されている。
接続部14に切削液が供給されると、一対のノズル16の噴射口から切削ブレード10の両側面(表裏面)に向かって切削液が噴射される。この切削液によって、切削ブレード10が冷却されるとともに、切削加工によって生じた屑(切削屑)が洗い流される。
切削装置2を用いて切削ブレード10のドレッシングを行う際は、まず、ドレッサーボード11を切削装置2のチャックテーブル4によって保持する保持工程を実施する。
具体的には、ドレッサーボード11の第1ドレッシング層13側(裏面11b側)に貼付されているテープ17をチャックテーブル4の保持面に接触させるとともに、クランプ(不図示)で環状フレーム19を固定する。これにより、第2ドレッシング層15側(表面11a側)が上方に露出するように、ドレッサーボード11がチャックテーブル4の保持面上に配置される。この状態でチャックテーブル4の保持面に吸引源の負圧を作用させると、ドレッサーボード11がテープ17を介してチャックテーブル4によって吸引保持される。
次に、切削ブレード10をドレッサーボード11の第2ドレッシング層15側に切り込ませることにより、切削ブレード10のドレッシングを行うドレッシング工程を実施する。
ドレッシング工程ではまず、チャックテーブル4を回転させて、ドレッサーボード11の水平方向(XY平面方向)における角度を調整する。また、切削ブレード10の下端がドレッサーボード11の表面11aよりも下方で、且つ裏面11bよりも上方に配置されるように、切削ユニット6の高さを調整する。さらに、切削ブレード10とドレッサーボード11とが平面視で重ならず、且つ正面視で重なるように、切削ユニット6のX軸方向及びY軸方向(割り出し送り方向)における位置を調整する。
ここで、切削ブレード10は、切削ブレード10の外周縁(先端)を含む第1領域(外周領域)10aと、第1領域10aに囲まれた第2領域(中央領域)10bとを備える(図4参照)。すなわち、切削ブレード10は、第1領域10aと、第1領域10aよりも切削ブレード10の半径方向内側に位置する第2領域10bとを備える。そして、切削ブレード10の高さは、第1領域10aが第1ドレッシング層13の上面(第2ドレッシング層15の下面)よりも下方に位置付けられるように調整される。
この状態で、切削ブレード10を回転させながらチャックテーブル4をX軸方向に移動させることにより、切削ブレード10とチャックテーブル4とを相対的に移動させる。これにより、切削ブレード10がドレッサーボード11の第2ドレッシング層15側(表面11a側)に切り込み、切削ブレード10のドレッサーボード11と接触する領域が摩耗する。
図4は、切削ブレード10がドレッサーボード11に切り込む様子を示す断面図である。切削ブレード10がドレッサーボード11に切り込むと、第1領域10aが第1ドレッシング層13と接触して摩耗する。一方、第2領域10bは第1ドレッシング層13とは接触せず、第2ドレッシング層15と接触する。
ここで、前述の通り、第1ドレッシング層13に含まれる第1砥粒の平均粒径は、第2ドレッシング層15に含まれる第2砥粒の平均粒径よりも大きく、第1ドレッシング層13は第2ドレッシング層15と比較して切削ブレード10を摩耗させる効果が高い。そのため、切削ブレード10をドレッサーボード11に切り込ませると、第1ドレッシング層13と接触する第1領域10aが第2領域10bよりも容易に摩耗し、切削ブレード10の先端(外周縁)とその近傍が重点的に整形される。
従来のように、単一の層からなるドレッサーボードを用いて切削ブレード10のドレッシングを行うと、切削ブレード10のドレッサーボードと接触する両側面側でも切削ブレード10の先端と同様に摩耗が生じ、切削ブレード10の先端部が丸みを帯びた形状(R形状)となりやすい。一方、本実施形態に係るドレッサーボード11を用いると、切削ブレード10のドレッサーボード11に切り込んだ領域のうち、特に先端に近い領域で摩耗が進行しやすいため、切削ブレード10の先端部がR形状となりにくい。
なお、第1ドレッシング層13に含まれる第1砥粒の平均粒径と、第2ドレッシング層15に含まれる第2砥粒の平均粒径とは、それぞれ切削ブレード10の寸法、材質等に応じて適宜設定できる。例えば、第1砥粒の平均粒径は2μm以上40μm以下、第2砥粒の平均粒径は0.5μm以上12μm以下の範囲で適宜選択できる。ただし、第1砥粒の平均粒径は第2砥粒の平均粒径よりも大きくなるように選択される。
また、第1ドレッシング層13及び第2ドレッシング層15の厚さも、切削ブレード10の寸法、材質等に応じて適宜設定できる。具体的には、切削ブレード10のドレッシングを行う際には、まず、切削ブレード10がドレッサーボード11に切り込む深さW1と、切削ブレード10が第1ドレッシング層13に切り込む深さW2とを決定する(図4参照)。そして、第2ドレッシング層15の厚さを、深さW1と深さW2との差(W1-W2)に設定する。
例えば、第2ドレッシング層15の厚さは0.5mm以下とすることができる。また、第1ドレッシング層13の厚さは、第1ドレッシング層13の厚さと第2ドレッシング層15の厚さとの合計が、切削ブレード10のドレッサーボード11への切り込み深さW1以上となるように、適宜設定される。
その後、必要に応じて、切削ユニット6をY軸方向に移動させ、切削ブレード10を再度ドレッサーボード11に切り込ませる。そして、切削ブレード10が所望の形状に整形されるまでドレッシングが続行される。
以上の通り、本実施形態に係る切削ブレードのドレッシング方法では、第1砥粒を有する第1ドレッシング層13と、第2砥粒を有する第2ドレッシング層15と、を備え、第1砥粒の平均粒径が第2砥粒の平均粒径よりも大きいドレッサーボード11を用いて、切削ブレード10のドレッシングを行う。このとき、切削ブレード10の外周縁を含む第1領域10aが第1ドレッシング層13と接触するように、切削ブレード10をドレッサーボード11の第2ドレッシング層15側に切り込ませる。
上記の方法を用いると、切削ブレード10のドレッサーボード11に切り込んだ領域のうち、特に先端に近い領域で摩耗が進行しやすくなる。これにより、切削ブレード10の先端部がR形状となりにくくなり、切削ブレード10の適切な整形が可能となる。
なお、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 ドレッサーボード
11a 表面
11b 裏面
13 第1ドレッシング層
15 第2ドレッシング層
17 テープ
19 環状フレーム
19a 開口
2 切削装置
4 チャックテーブル
6 切削ユニット
8 スピンドルハウジング
10 切削ブレード
10a 第1領域(外周領域)
10b 第2領域(中央領域)
12 ブレードカバー
14 接続部
16 ノズル

Claims (4)

  1. 第1砥粒を有する第1ドレッシング層と、該第1ドレッシング層上に積層され第2砥粒を有する第2ドレッシング層と、を備え、該第1砥粒の材質と該第2砥粒の材質とが同じで該第1砥粒の平均粒径が該第2砥粒の平均粒径よりも大きいドレッサーボードを用いて、切削ブレードのドレッシングを行う切削ブレードのドレッシング方法であって、
    該ドレッサーボードを、該第2ドレッシング層側が露出するように切削装置のチャックテーブルによって保持する保持工程と、
    該切削ブレードの外周縁を含む第1領域が該第1ドレッシング層と接触し、該切削ブレードの該第1領域に囲まれた第2領域が該第1ドレッシング層と接触しないように、該切削ブレードを該ドレッサーボードの該第2ドレッシング層側に切り込ませることにより、該切削ブレードのドレッシングを行うドレッシング工程と、
    を備えることを特徴とする切削ブレードのドレッシング方法。
  2. 該切削ブレードが該第1ドレッシング層と接触せず該第2ドレッシング層と接触するように該切削ブレードを該ドレッサーボードに切り込ませる工程を含まないことを特徴とする請求項1記載の切削ブレードのドレッシング方法。
  3. 切削ブレードのドレッシングに用いられるドレッサーボードであって、
    第1砥粒を有し、該切削ブレードの外周縁を含む第1領域と接触する第1ドレッシング層と、
    第2砥粒を有し、該切削ブレードの該第1領域に囲まれた第2領域と接触する第2ドレッシング層と、を備え、
    該第1砥粒の材質と該第2砥粒の材質とは同じであり、
    該第1砥粒の平均粒径は、該第2砥粒の平均粒径よりも大きいことを特徴とするドレッサーボード。
  4. 該第1砥粒及び該第2砥粒は、ホワイトアランダム(WA)又はグリーンカーボランダム(GC)でなることを特徴とする請求項記載のドレッサーボード。
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