JP2000153366A - スポット溶接装置 - Google Patents

スポット溶接装置

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JP2000153366A
JP2000153366A JP10328985A JP32898598A JP2000153366A JP 2000153366 A JP2000153366 A JP 2000153366A JP 10328985 A JP10328985 A JP 10328985A JP 32898598 A JP32898598 A JP 32898598A JP 2000153366 A JP2000153366 A JP 2000153366A
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copper member
back copper
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spot welding
electrodes
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JP10328985A
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Akihiro Sawada
明宏 澤田
Seiichi Kamiya
誠一 神谷
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背面銅部材の着脱作業が容易な、また背面銅
部材の寿命を延長したスポット溶接装置を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のスポット溶接装置10は、同一
平面上にない2点の溶接部位をもつワークの当該2点間
に背面銅部材3を挿入し、外側から一対の電極1,2で
挟み込んで当該電極1,2と背面銅部材3とでワークの
溶接部位を加圧した状態で通電することによって、当該
2点の溶接部位を同時に溶接するものであって、背面銅
部材3は、ワーク間距離に対応する幅の一対の作業面の
間に端面開口部から掘り込まれて形成された中空部5を
有し、その開口部側を装着部へはめ込んで該中空部5を
塞ぐようにして着脱するものであって、装着部11に
は、背面銅部材3の中空部5内へ流れる冷却水を循環さ
せる供給路21と排水路22とが、背面銅部材3の中空
部5に連通するよう形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属被溶接体であ
るワークの2点の溶接部位にそれぞれ一対の電極を押し
当て、反対側からワークに当接させた背面銅部材を介し
て一対の電極間を通電させて、当該ワークの溶接部位を
それぞれ加熱して溶接するスポット溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗溶接は、一般に二つの金属被溶接体
であるワークを加圧力のもとで通電することによって、
その溶接部位における電気抵抗で熱を発生させ、溶融し
た金属同士を溶接する。そして抵抗溶接の中でも、ごく
狭い接触面をもつ電極を用い、その電極によってワーク
を挟み込んで加圧し通電して、局部的にできる溶融部に
て溶接するスポット溶接がある。また、スポット溶接に
は、ワークを直接電極同士で挟み込む方法の他に、ワー
クの異なる2点の溶接部位を一対の電極でそれぞれ加圧
し、電極の反対側からワークに当接させた背面銅部材を
介して当該電極間を通電させて同時に2箇所の溶接部位
を溶接する、いわゆるシリーズ溶接といわれる方法があ
る。ここで、図6は、そのシリーズ溶接を行うためのス
ポット溶接装置を示した概念図であり、図7は、そのス
ポット溶接装置を構成する背面銅部材を示した図であ
る。
【0003】このスポット溶接装置101は、図示する
ような断面がコの字形状のワークWを溶接するものであ
って、同一平面上にない2点の溶接部位を溶接するため
のものである。そのため、スポット溶接装置101は、
上下に一対の電極102,103を有し、その間にワー
クW内に挿入可能な背面銅部材104を有している。背
面銅部材104は、図6に示すようにワークW内に挿入
されたとき、その上下面に接する厚さをもった図7に示
すようなブロック体である。そして、この背面銅部材1
04には、冷却水を流すための冷却流路105が形成さ
れ、突設された継ぎ手106に冷却水を供給及び排水す
る不図示のホースが接続されている。背面銅部材104
は、固定部107にて不図示の装置本体側にネジ止めし
て固定されている。
【0004】このような従来のスポット溶接装置101
は、背面銅部材104に冷却流路105を形成し、そこ
に冷却水を流すことによって溶接作業中の背面銅部材1
04の加熱を抑えている。そのため、背面銅部材104
とワークWとの接触面の温度が融点に達することはな
く、電極によって加圧された部分にバリを発生させるよ
うなことはない。また、背面銅部材104は、溶接作業
が繰り返されると同じ箇所に加圧と発熱が繰り返されて
凹みが生じ、その凹みは溶接不良を引き起こすため所定
回数の溶接作業が繰り返されると背面銅部材104は寿
命となる。この点でも冷却水を流して冷却することによ
って、そのような凹みが生じて寿命となるまでの溶接回
数が増えた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、背面銅部材1
04に冷却水を流すことによって前述したような効果を
奏する反面、従来のスポット溶接装置101は、背面銅
部材104の交換に際してホースの取り外し作業及び固
定部107の取り外し作業を行う必要があり、手間を要
するもので作業性の良いものではなかった。また、従来
の背面銅部材104は、上下一組しかワークと接する作
業面を有していなかったため、前述した凹みなどの作業
面の劣化によって背面銅部材104自体を交換しなけれ
ばならなかった。従って、冷却水を流すことによって寿
命は延びたものの、1個の背面銅部材について見た場合
には更なる寿命の延長、即ち溶接耐用回数の大幅な向上
が望まれている。また、従来の背面銅部材104には、
継ぎ手106を取り付けるため部品点数が多くなり、冷
却水を流すための冷却流路105を形成するため大きく
なるなどの問題もあった。
【0006】そこで本発明は、前記課題を解決すべく、
背面銅部材の着脱作業が容易なスポット溶接装置を、ま
た背面銅部材の寿命を延長したスポット溶接装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスポット溶接装
置は、同一平面上にない2点の溶接部位をもつワークの
当該2点間に背面銅部材を挿入し、外側から一対の電極
で挟み込んで当該電極と背面銅部材とでワークの溶接部
位を加圧した状態で通電することによって、当該2点の
溶接部位を同時に溶接する装置であり、前記背面銅部材
が、前記ワーク間距離に対応する幅の一対の作業面の間
に、端面開口部から掘り込まれて形成された中空部を有
し、その開口部側を装着部へはめ込んで該中空部を塞ぐ
ようにして着脱するものであって、前記装着部には、前
記背面銅部材の中空部内へ流れる冷却水を循環させる供
給路と排水路とが、前記背面銅部材の中空部に連通する
よう形成されたものであることを特徴とする。よって、
本発明のスポット溶接装置では、背面銅部材を交換する
には、その開口部を装着部へはめ込んで行うようにすれ
ばよく、また冷却水を循環させる供給路と排水路とを装
着部へ設けたことにより、背面銅部材からホースをと取
り外す作業を行う必要がないため、その着脱作業が容易
になる。
【0008】また、本発明のスポット溶接装置は、前記
背面銅部材が、ワーク間距離に対応する幅の一対の作業
面を2組以上有することを特徴とする。よって、本発明
のスポット溶接装置では、一組の作業面が寿命となって
も他の組の作業面に切り替えて使用することができ、背
面銅部材の寿命の延長を図ることができる。また、本発
明のスポット溶接装置は、前記背面銅部材の開口部を筒
状に形成し、前記装着部を構成する着脱穴の内側にはめ
込んで着脱させることを特徴とする。よって、本発明の
スポット溶接装置では、装着部に設けられた供給路と排
水路との間を流れる冷却水に接する背面銅部材の面積が
大きくなり、背面銅部材を冷却させる冷却効果が上が
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるスポット溶
接装置の一実施の形態について図面を参照して説明す
る。本実施の形態のスポット溶接装置は、上下一対の電
極間に背面銅部材を有し、上下に溶接部位をもったワー
クを背面銅部材と電極とで挟み込んで加圧し、通電する
ことによって2箇所の溶接部位を同時に溶接するスポッ
ト溶接の中のいわゆるシリーズ溶接といわれる方法を行
うものである。図1は、そのスポット溶接装置の溶接部
の構成を示した図である。
【0010】上下に一対の電極1,2は、先端部が球形
をなすものであって、不図示の電源に接続され、後述す
る装置の駆動機構によってその間のワークWを挟み込
み、また開放する移動を行うよう構成されている。そし
て、その電極1,2の間にはワークWに挿入する背面銅
部材であるキャップチップ3が配置されている。キャッ
プチップ3は、電極1,2の中間位置に設けられた装着
部11に着脱可能なキャップ型をなすものである。具体
的には、その外形が、図2に示すように端面形状が正方
形をなし、ワーク間距離hに対応した幅の一対の作業面
が2組(3A,3C及び3B,3D)設けられている。
そして、キャップチップ3は、その一端面側が開口し、
そこから図1に示すように内部に深く掘り込まれ中空部
が形成され冷却室5が構成されている。冷却室5の内壁
面6は、テーパをもって形成されている。また、キャッ
プチップ3には、開口部が形成された端面側に1本の取
付溝4が環状に形成されている。
【0011】一方、キャップチップ3を装着する装着部
11には、ホルダ12が突設固定され、そのホルダ12
にキャップチップ3が着脱されるよう構成されている。
ホルダ12は筒形状をなし、固定ブロック13に形成さ
れた挿入穴15内に挿入固定されている。そして、ホル
ダ12の固定ブロック13から突き出した部分には、キ
ャップチップ3の内壁面6と同じ傾斜角のテーパ部14
が形成され、そのキャップチップ3がホルダ12のテー
パ部14へはめ込まれて固定されている。その際、キャ
ップチップ3は、取付溝4にネジ20のネジ頭が引っか
けられ、そのネジ20を固定ブロック13へ螺合するの
に伴ってホルダ12へはめ込まれるよう構成されてい
る。キャップチップ3とホルダ12とは、両者のテーパ
部が摺接して気密に、かつ強固にはまり合うよう形成さ
れ、キャップチップ3は、上下から垂直に当たる電極
1,2の荷重によっても容易にずれることがないように
構成されている。
【0012】また、固定ブロック13には、パイプ18
をはめ込むためのパイプ孔16が挿入穴15から更に深
く形成されている。そして、そのパイプ孔16にはめ込
まれたパイプ18は、ホルダ12の貫通孔17内にまで
達している。固定ブロック13には更に、パイプ孔16
に連通する流入孔21と、ホルダ12が入り込まない位
置にて挿入穴15に連通する排水孔22が穿設されてい
る。流入孔21と排水孔22には固定ブロック13に不
図示のホースが連結され、キャップチップ3内に冷却水
が流入孔21から流し込まれ、その冷却水が排水孔22
から排出されるよう構成されている。
【0013】次に、図3は、以上のような溶接部を備え
たスポット溶接装置10の全体を示した図である。この
スポット溶接装置10は、電極1,2を加圧動作させる
ためのイコライジング機構によって構成されている。キ
ャップチップ3を備えた固定ブロック13は、ステー3
1の先端に固定され、上下の電極1,2の間にキャップ
チップ3が配置されている。一方、不図示のアームロボ
ットから垂設されたブラケット32には、ユニットブロ
ック33が固定され、そのユニットブロック33にステ
ー31が固定されている。ユニットブロック33には、
上下に段付貫通孔34が穿設され、下方にはスプリング
35が装填され、上方に突き出して挿入されたフローテ
ィングロッド36の下端フランジ37と底蓋38との間
で縮設されている。また、ユニットブロック33には、
段付貫通孔34と平行な上下に貫通した不図示のガイド
孔が穿設され、そこにガイドロッド39が挿入されてい
る。
【0014】ガイドロッド39は、ユニットブロック3
3を上下に貫通し、その上下端にはシリンダ41が一体
に設けられている。シリンダ41は、ピストンロッド4
2が下方にストロークを得られるよう配置され、その上
方端にはピストンロッド42と直交する方向にブラケッ
ト43が突設され、更にユニットブロック33を挟んだ
下方側にガンヨーク44が固定されている。そして、そ
のブラケット43及びガンヨーク44を貫通したガイド
ロッド39が、上下外側からナットによって止められて
いる。また、ブラケット43にはフローティングロッド
36が貫通し、ナット45がブラケット43上方から螺
合され、そのナット45の位置によってスプリング34
の圧縮量を調整できるよう構成されている。
【0015】一方、ユニットブロック33には、ピスト
ンロッド46の先端がガンヨーク44に垂直に当たるよ
うなシリンダ47が内設されている。また、シリンダ4
1のピストンロッド42先端に固定された電極1と、ガ
ンヨーク44の先端部に固定された電極2とは、その間
にキャップチップ3を挟んでピストンロッド42の軸心
延長上に位置するように設けられている。更に、ここに
は図示していないが、固定ブロック13の流入孔21及
び排水孔22に連通するよう取り付けられたホースは、
ステー31に沿わせるなどして設けられている。
【0016】そこで、このような構成からなるスポット
溶接装置は、図1に示すように、上下2箇所に溶接部位
Pをもつ断面コの字形状のワークWにキャップチップ3
が挿入されれば、その溶接部位Pを結んだ上下延長上に
電極1,2及びキャップチップ3が配置される。キャッ
プチップ3の作業面3A,3C(図2参照)は、ワーク
間距離hに対応しているため、ともにワークWの内側に
接している。そして、キャップチップ3の挿入後に電極
1,2が上下方向に移動し、その電極1,2によってワ
ークWが加圧される。即ち、ワークWは、上下2箇所の
溶接部位Pにおいて、内側をキャップチップ3に支えら
れ、その上下外側からは、キャップチップ3へ押しつけ
られるようにして電極1,2によって加圧される。
【0017】このような電極1,2による加圧動作は、
イコライジング機構によって実行される。先ず、非溶接
時には、シリンダ47内の圧力が調節されてピストンロ
ッド46が下方に突出し、ガンヨーク44を下方へ押圧
して位置決めが行われている。ガンヨーク44はシリン
ダ41と一体であるため、そのシリンダ41がスプリン
グ35の弾拡力によって上方に付勢されている。従っ
て、シリンダ41及びガンヨーク44に設けられた電極
1,2は、このスプリング35の弾拡力とシリンダ47
のピストンストロークによって位置決めがなされる。次
いで溶接時には、シリンダ41内の圧力が調節されてピ
ストンロッド42が下方へ突出され、先端の電極1がワ
ークWを上方から加圧し始める。それと同時にシリンダ
47のピストンロッド46が後退(上昇)し、ガンヨー
ク44がフリーな状態になる。即ち、ガンヨーク44及
びシリンダ41は、ガイドロッド39の軸方向に移動が
自由なフローティング状態となる。
【0018】このようにガンヨーク44及びシリンダ4
1がフローティング状態となると、これらはスプリング
35によって上方へ持ち上げられる。そのため、ガンヨ
ーク44に設けられた下方の電極2が上昇し、ワークW
に対して下方から当接される。一方、ガンヨーク44と
ともにシリンダ41の位置も上昇するが、そのピストン
ロッド42は下方へ押し出されるため、電極1はワーク
Wに対して上方から当接している。従って、ガンヨーク
44の上昇により電極1,2が、キャップチップ3を挟
んだ状態でワークWに対して上下方向から当接する。そ
して、電極1が更にワークWを加圧すれば、その反力が
シリンダ41及びガンヨーク44に対して上方に働き、
その結果ワークWには、上下方向から電極1,2による
加圧力が作用する。
【0019】そこで、電極1,2間に電圧がかけられる
と、ワークW及びキャップチップ3が通電し、ワークW
を流れる電流によって溶接部位Pが加熱溶融され、碁石
状のような溶融が生じてスポット溶接が実行される。と
ころで、このような電極1,2間の通電による発熱は、
ワークWのみならず電極1,2やキャップチップ3にも
起こる。しかし、電極1,2を構成する電極チップやキ
ャップチップ3は、溶接材料に比べ固有抵抗の低い銅を
主成分としているため、発生するエネルギが小さく温度
上昇も低い。更にキャップチップ3には、作業中ホース
18から常に冷却水がキャップチップ3内の冷却室5内
に送り込まれ、キャップチップ3から熱を奪って温度上
昇が抑えられている。なお、電極1,2については具体
的な説明を省略するが、同様に冷却水によって冷却され
ている。従って、ワークWには、電極1,2やキャップ
3よりも大きなエネルギが発生して温度が上昇し、時間
経過とともに溶接部位の固有抵抗が高くなり、更に発熱
し易くなって温度上昇することで当該溶接部位Pが溶融
し溶着される。
【0020】なお、キャップチップ3を冷却するための
冷却水は、固定ブロック13に連結された不図示の流入
側ホースを介して流入孔21へ流し込まれ、その冷却水
はパイプ18を通ってキャップチップ3の冷却室5へと
流れ込む。そこで、キャップチップ3の熱を奪った冷却
水はパイプ18の周りを逆向きに流れ、挿入穴15から
流出孔22へと流れ込み、固定ブロック13に連結され
た不図示の排水側ホースへと流れ出る。
【0021】そして、当該溶接部位の溶接が終了する
と、再びシリンダ41の圧力調節によりピストンロッド
33が上昇する方向へ後退する。一方、シリンダ47で
はピストンロッド46が再び下方へ突出され、ガンヨー
ク44が押し下げられる。そのため、シリンダ41によ
って電極1がワークWから離され、一方電極2は、シリ
ンダ47によってスプリング35のバネ力に抗してシリ
ンダ41及びガンヨーク44が押し下げられてワークW
から離されることとなる。
【0022】よって、このような本実施の形態のスポッ
ト溶接装置では、背面銅部材にキャップチップ3を用
い、これをホルダ12へ着脱させるよう構成したので、
着脱作業が容易となった。特に、キャップチップ3内に
冷却水を循環させるための流路を装着部11側に設けた
ため、背面銅部材であるキャップチップ3の交換に際
し、従来のようにホースの付け外しといった煩わしい作
業をする必要がなくなった。また、これまでの背面銅部
材は、一対の作業面が1組しか設けられていなかった
が、本実施の形態では、キャップチップ3の端面形状を
正方形として、ワーク間距離hに対応した幅の作業面を
3A,3C及び3B,3Dの2組としたので、1個の背
面銅部材でこれまでの2個分の溶接回数が得られ、背面
銅部材の寿命を延ばすことができた。
【0023】次に、スポット溶接装置の他の実施例とし
て、図4に示すような背面銅部材とすることも考えられ
る。これは、前記実施の形態のものに比べて、背面銅部
材であるキャップチップ51の形状及びその装着方法を
変更したものである。キャップチップ51は、図2で示
すものと同様に端面を正方形にして作業面を2組備え、
取り付け溝52を環状に突設した段部53に形成した。
そのため、キャップチップ51をワークへ挿入する際
に、ワークの端が段部53に当たるまで挿入すればよい
ため、挿入作業がやりやすくなった。また、前記実施の
形態で示したホルダ12(図1参照)の代わりに、挿入
穴15内に傾斜角の大きいテーパ面を有するカシメ部材
54を固定した。そして、キャップチップ51は、その
挿入側をカシメ部材54にかしめる同様な傾斜角のテー
パ部分を形成し、挿入穴15内に嵌合可能な連続する変
形円筒部55を有する構成とした。そのため、キャップ
チップ51は挿入穴15内に入り込み、送り込まれた冷
却水に触れる面積が大きくなって冷却効果が増すことに
なった。
【0024】なお、本発明は、以上のような実施の形態
のものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しな
い範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の
形態では、キャップチップ3を端面形状が正方形で、一
対の作業面を2組設けたが、図5に示すキャップチップ
61のように端面形状を正六角形として一対の作業面を
3組にするようにしてもよい。これによれば、従来の背
面銅部材に比べ3倍の寿命を得ることができる。また、
更に作業面を多くすることもできる。また、前記実施の
形態では、流入孔21に連通したパイプ18からキャッ
プチップ3の冷却室5内に冷却水を流し込むようにした
が、逆に排水孔22側から冷却水を流し込んで、パイプ
18から流入孔21側へ冷却水を排水するようにしても
よい。
【0025】
【発明の効果】本発明は、同一平面上にない2点の溶接
部位をもつワークの当該2点間に背面銅部材を挿入し、
外側から一対の電極で挟み込んで当該電極と背面銅部材
とでワークの溶接部位を加圧した状態で通電することに
よって、当該2点の溶接部位を同時に溶接するものであ
って、その背面銅部材が、ワーク間距離に対応する幅の
一対の作業面の間に端面開口部から掘り込まれて形成さ
れた中空部を有し、その開口部側を装着部へはめ込んで
中空部を塞ぐようにして着脱するもので、装着部には、
背面銅部材の中空部内へ流れる冷却水を循環させる供給
路及び排水路をその背面銅部材の中空部に連通するよう
構成したので、背面銅部材の着脱作業が容易なスポット
溶接装置を提供することが可能となった。
【0026】また、本発明は、背面銅部材にワーク間距
離に対応する幅の一対の作業面を2組以上設けたので、
背面銅部材の寿命の延長したスポット溶接装置を提供す
ることが可能となった。また、本発明は、背面銅部材の
開口部を筒状に形成し、装着部を構成する着脱穴の内側
にはめ込んで着脱させるよう構成したので、装着部に設
けられた供給路と排水路との間を流れる冷却水に接する
背面銅部材の面積が大きくなり、背面銅部材を冷却させ
る冷却効果が向上させたスポット溶接装置を提供するこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態にかかるスポット溶接装置の溶接
部の構成を示した図である。
【図2】本スポット溶接装置に用いる背面銅部材の一例
を示した図である。
【図3】スポット溶接装置の一実施の形態を示した図で
ある。
【図4】他の実施に形態にかかるスポット溶接装置の溶
接部の構成を示した図である。
【図5】本スポット溶接装置に用いる背面銅部材の他の
一例を示した図である。
【図6】従来のスポット溶接装置の要部を示した概念図
である。
【図7】従来のスポット溶接装置を構成する背面銅部材
を示した図である。
【符号の説明】
1,2 電極 3 キャップチップ(背面銅部材) 5 冷却室 10 スポット溶接装置 11 装着部 12 ホルダ 13 固定ブロック 15 挿入穴 18 パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上にない2点の溶接部位をもつ
    ワークの当該2点間に背面銅部材を挿入し、外側から一
    対の電極で挟み込むことによって当該電極と背面銅部材
    とでワークの溶接部位を加圧した状態で通電することに
    よって、当該2点の溶接部位を同時に溶接するスポット
    溶接装置において、 前記背面銅部材は、前記ワーク間距離に対応する幅の一
    対の作業面の間に、端面開口部から掘り込まれて形成さ
    れた中空部を有し、その開口部側を装着部へはめ込んで
    該中空部を塞ぐようにして着脱するものであって、 前記装着部には、前記背面銅部材の中空部内へ流れる冷
    却水を循環させる供給路と排水路とが、前記背面銅部材
    の中空部に連通するよう形成されたものであることを特
    徴とするスポット溶接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスポット溶接装置にお
    いて、 前記背面銅部材は、ワーク間距離に対応する幅の一対の
    作業面を2組以上有することを特徴とするスポット溶接
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のスポット
    溶接装置において、 前記背面銅部材の開口部を筒状に形成し、前記装着部を
    構成する着脱穴の内側にはめ込んで着脱させることを特
    徴とするスポット溶接装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003168658A (ja) * 2001-12-04 2003-06-13 Tokyo Seimitsu Co Ltd ドレスバーを有するシンギュレーション装置
JP2011092995A (ja) * 2009-09-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 抵抗溶接用通電ブロック、この通電ブロックを用いた密閉電池の製造方法及び密閉電池
FR3013619A1 (fr) * 2013-11-27 2015-05-29 Peugeot Citroen Automobiles Sa Plaque d'appui pour electrode de soudage electrique par resistance

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003168658A (ja) * 2001-12-04 2003-06-13 Tokyo Seimitsu Co Ltd ドレスバーを有するシンギュレーション装置
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