JPWO2010134213A1 - スポット溶接機の電極部 - Google Patents

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直樹 浅井
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Abstract

電極ホルダー及び豆チップの過熱を防止することができるスポット溶接機の電極部を提供する。電極ホルダー10の突出部10aの表面に、断面形状が円形状の取付凹部10bを凹陥形成し、取付凹部10bの内周面に、第1のOリング溝10cを形成し、電極ホルダー10に、取付凹部10bに連通する冷却水路10gを形成し、電極20の当接部20aの基端に、円柱形状の取付部20bを形成するとともに、取付部20bの外周面に、第2のOリング溝20cを形成し、取付凹部10b内に、取付部20bを挿通させるとともに、第1のOリング溝10c及び第2のOリング溝20cにOリング30を嵌合させて、電極20を突出部10aに取り付ける。冷却水路10g内を流通する冷却水によって、電極20及び突出部10aが冷却される。

Description

本発明は、スポット溶接機の電極部の構造に関する。
従来から、特許文献1に示されるように、金属部材の溶接手段のひとつとして、金属部材を圧着しつつ電流を流し、その電気抵抗熱で金属を溶かして接合するスポット溶接が広く利用されている。このようなスポット溶接を行うためのスポット溶接機は、図5に示されるように、互いに離接可能に配設された筒状の一対のシャンク91と、この一対のシャンク91の先端に取り付けられたキャップチップ95とからなる電極部90を有している。一対のキャップチップ95で金属部材を圧着しつつ電流を流すことによりスポット溶接を行っている。シャンク90の先端には、先端に向かってテーパー状に縮径した取付部91aが形成されている。キャップチップ95には、奥に向かってテーパー状に縮径した取付凹部95aが凹陥形成さている。取付部91aに取付凹部95aを嵌合させて、キャップチップ95をシャンク91に取り付けている。シャンク91の内部には、取付凹部95aの底部に臨む注水管92が配設され、注水管92内に冷却水を供給することにより、キャップチップ95を冷却し、キャップチップ95の過熱を防止している。
近年において、乗用車の軽量化や安全製の向上を目的として、ハイテン材の使用が増大している。ハイテン材をスポット溶接する場合には、変形し難いハイテン材を密着させる必要があるため、高い加圧力で加圧する必要がある。このためスポット溶接に伴って、テーパー状の取付部91aが取付凹部95aを徐々に押し拡げてしまう。取付部91aの先端が取付凹部95aの底部に当接すると、反動により、キャップチップ95がシャンク91の取付部91aから脱落してしまうという問題があった。この脱落したキャップチップ95を、再び、取付部91aに取り付けるには、キャップチップ95をダイスの穴に通過させることにより、キャップチップ95を絞って、拡がった取付凹部95aを元の形状に戻していたため、大変手間である。
一方で、溶接箇所が狭く、シャンクやキャップチップが被溶接部材や治具と干渉してしまう場合には、図6に示されるように、板状の突出部191aが突出形成された電極ホルダー191の突出部191aの表面に、略円柱形状の豆チップ195を取り付けた電極部190でスポット溶接を行っていた。突出部191aには、奥に向かって徐々に内径が縮径するテーパー状の取付穴191bが形成されている。豆チップ195の基部には、取付穴191bに対応するテーパー状の取付部195aが形成されている。取付部195aを取付穴191bに嵌合させて、豆チップ195を突出部191aに取り付けている。豆チップ195の先端部分は、被溶接部材と接触する当接部195bとなっていて、突出部191aの表面から突出している。電極ホルダー191に供給される溶接電流は、取付穴191bと取付部195aの接触面から豆チップ195に給電されるようになっている。
図6に示されるようなスポット溶接機の電極部190の構造では、スポット溶接に伴って、取付部195aが取付穴191bを徐々に押し拡げ、豆チップ195が徐々に取付穴191bに侵入してしまう。このような場合であっても、取付部195aと取付穴191bの接触面積を確保するため、また、取付部195aと取付穴191bの嵌合状態を維持して豆チップ195の脱落を防止するため、図6に示されるように、取付穴191bから露出した位置にも、取付部195aを形成する必要があり、突出部191aからの豆チップ195の突出量が大きくなっていた。そして、干渉を回避する必要があることから、豆チップ195と突出部191aを合わせた厚さ寸法を大きくすることができず、結果として、突出部191aの厚さ寸法を大きくすることができないことから、突出部191aに冷却水流通路を形成することができなかった。
図6に示されるように、電極ホルダー191には、冷却水路191cが突出部191aの基部の近傍にまで形成されているが、突出部191aには冷却水路191cが形成されていないので、突出部191aの冷却が不十分となり、溶接時には突出部191aが熱により軟化して撓み、溶接の精度が確保できないという問題があった。また、取付部195aや取付穴191bが熱により酸化し、電極ホルダー191と豆チップ195間の通電が不良となり、溶接不良が発生してしまうという問題があった。更に、突出部191aの冷却が不十分であることから、豆チップ195から突出部191aへ伝熱されにくく、豆チップ195が過熱されてしまう。このため、豆チップ195が軟化して変形してしまい、溶接品質を保つために、豆チップ195を頻繁に交換しなければならないという問題があった。
特開2001−87864号公報
本発明は、上記問題を解決し、電極の電極ホルダーからの脱落を防止し、電極の過熱を防止することができるスポット溶接機の電極部を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、
板状の突出部が形成され、溶接電流が供給される電極ホルダーと、
前記突出部の表面から突出するように取り付けられ、先端に形成された当接部で被溶接部材を加圧する電極とからなるスポット溶接機の電極部において、
突出部に、断面形状が円形状の取付凹部を凹陥形成し、
前記取付凹部の内周面に、第1のOリング溝を形成し、
電極ホルダーに、冷却水が供給される冷却水路を取付凹部まで連通形成し、
前記取付凹部の開口の周囲に、平面である給電面を形成し、
電極の当接部の基端に、円柱形状の取付部を形成し、
前記取付部の外周面に、第2のOリング溝を形成し、
当接部基端の前記取付部の周囲に、平面である被給電面を形成し、
前記嵌合凹部内に前記取付部を挿通させ、前記第1のOリング溝及び第2のOリング溝にOリングを嵌合させ、前記給電面と前記被給電面を接触させて、電極を突出部に取り付けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電極の取付部の末端面と、取付凹部の底部を離間させたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却水が供給される注水管を冷却水路内に配設し、前記注水管の開口部を、電極の取付部に臨ませたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、内部に冷却水路が形成され、溶接電流が供給される筒状の電極ホルダーと、
前記電極ホルダーの先端に取り付けられ、先端に形成された当接部で被溶接部材を加圧する電極とからなるスポット溶接機の電極部において、
電極ホルダー先端に、冷却水路と連通し、断面形状が円形状の取付凹部を形成し、
前記取付凹部の内周面に、第1のOリング溝を形成し、
電極ホルダー先端の、前記取付凹部の開口の周囲に、平面である給電面を形成し、
電極の当接部の基端に、円柱形状の取付部を形成し、
前記取付部の外周面に、第2のOリング溝を形成し、
当接部基端の前記取付部の周囲に、平面である被給電面を形成し、
前記嵌合凹部内に前記取付部を挿通させ、前記第1のOリング溝及び第2のOリング溝にOリングを嵌合させ、前記給電面と前記被給電面を接触させて、電極を電極ホルダーに取り付け、
前記冷却水路内に、冷却水が供給される注水管を配設し、前記注水管の開口部を電極の取付部に臨ませたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、板状の突出部が形成され、溶接電流が供給される電極ホルダーと、前記突出部の表面から突出するように取り付けられ、先端に形成された当接部で被溶接部材を加圧する電極とからなるスポット溶接機の電極部において、突出部に、断面形状が円形状の取付凹部を凹陥形成し、前記取付凹部の内周面に、第1のOリング溝を形成し、電極ホルダーに、冷却水が供給される冷却水路を取付凹部まで連通形成し、前記取付凹部の開口の周囲に、平面である給電面を形成し、電極の当接部の基端に、円柱形状の取付部を形成し、前記取付部の外周面に、第2のOリング溝を形成し、当接部基端の前記取付部の周囲に、平面である被給電面を形成し、前記嵌合凹部内に前記取付部を挿通させ、前記第1のOリング溝及び第2のOリング溝にOリングを嵌合させ、前記給電面と前記被給電面を接触させて、電極を突出部に取り付けたことを特徴とする。
このため、電極及び電極ホルダーの突出部が、冷却水路から供給される冷却水によって冷却されるので、電極及び電極ホルダーの過熱を防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電極の取付部の末端面と、取付凹部の底部を離間させたことを特徴とする。
このため、電極の取付部の末端面にも冷却水が接触し、効率良く電極を冷却することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却水が供給される注水管を冷却水路内に配設し、前記注水管の開口部を、電極の取付部に臨ませたことを特徴とする。
このため、注水部の先端から供給される冷却水が、直接、電極の取付部に接触し、効率良く豆チップを冷却することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、内部に冷却水路が形成され、溶接電流が供給される筒状の電極ホルダーと、前記電極ホルダーの先端に取り付けられ、先端に形成された当接部で被溶接部材を加圧する電極とからなるスポット溶接機の電極部において、電極ホルダー先端に、冷却水路と連通し、断面形状が円形状の取付凹部を形成し、前記取付凹部の内周面に、第1のOリング溝を形成し、電極ホルダー先端の、前記取付凹部の開口の周囲に、平面である給電面を形成し、電極の当接部の基端に、円柱形状の取付部を形成し、前記取付部の外周面に、第2のOリング溝を形成し、当接部基端の前記取付部の周囲に、平面である被給電面を形成し、前記嵌合凹部内に前記取付部を挿通させ、前記第1のOリング溝及び第2のOリング溝にOリングを嵌合させ、前記給電面と前記被給電面を接触させて、電極を電極ホルダーに取り付け、前記冷却水路内に、冷却水が供給される注水管を配設し、前記注水管の開口部を電極の取付部に臨ませたことを特徴とする。
このため、溶接時には、被給電面が給電面に当接し、加圧により電極に作用する力が、給電面で支持されるので、従来のように、対向するキャップチップで被溶接部材を加圧した際に、キャップチップの取付凹部が押し拡げられて、キャップチップがシャンクから脱落してしまうことが無く、また、第1のOリング溝及び第2のOリング溝にOリングを嵌合させて、電極を電極ホルダーに取り付けているので、電極が電極ホルダーから脱落することがない。
また、電極及び電極ホルダーの突出部が、冷却水路から供給される冷却水によって冷却されるので、電極及び電極ホルダーの過熱を防止することが可能となる。
第1の実施形態のスポット溶接機の電極部の断面図である。 図1のA−A断面図である。 使用状態のスポット溶接機の電極部の説明図である。 第2の実施形態のスポット溶接機の電極部の断面図である。 従来のスポット溶接機の電極部の説明図である。 従来の電極ホルダー及び豆チップの説明図である。
(第1の実施形態)
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。10は電極ホルダーであり、スポット溶接機の給電部に取り付けられている。電極ホルダー10には前記給電部から溶接電流が給電されるようになっている。電極ホルダー10は、クロム銅やベリリウム銅等の強靱で電気伝導率が良好な銅合金で構成されている。電極ホルダー10には、板状の突出部10aが突出形成されている。突出部10aの表面には、取付凹部10bが凹陥形成されている。取付凹部10bの断面形状は、円形状となっている。取付凹部10bは、突出部10aの表面に対して傾いておらず、突出部10aの表面に対して直交して形成されている。取付凹部10bの内周面には、全周に渡って第1のOリング溝10cが凹陥形成されている。突出部10a表面の、取付凹部10bの開口部の周囲には、平面である給電面10dが形成されている。
電極ホルダー10の側面から突出部10aの基部まで、開口穴10eが形成されている。開口穴10eの開口部10fにはネジ溝が螺刻され、この開口部10fに筒状の流入口部材41が螺入して取り付けられている。流入口部材41には、冷却水が供給される冷却水配管が接続している。開口穴10eの先端から、取付凹部10bに連通する冷却水路10gが形成されている。流入口部材41の先端には、注水部材42が取り付けられている。注水部材42の先端には、注水管42aが形成されていて、注水部材42の基端から注水管42aの先端にまで、冷却水が流通する流路42bが連通形成されている。注水管42aは冷却水路10g内に挿通されて配設され、注水管42aの先端は取付凹部10bに臨んでいる。注水管42aの外径は、冷却水路10gの内径よりも小さくなっている。図2に示されるように、開口穴10eの先端には、電極ホルダー10の側面に開口する排水路10hが連通している。排水路10hの開口部10iには、ネジ溝が螺刻され、筒状の排水口部材43が螺入している。排水口部材43には排水管が接続している。
電極20は、被溶接部材と当接する当接部20aと、当接部20aの基端に形成された取付部20bとが、一体に形成されている。電極20は、クロム銅やベリリウム銅等の強靱で電気伝導率が良好な銅合金で構成されている。取付部20bは円柱形状である。取付部20bの外径は、取付凹部10bの内径よりも僅かに小さくなっている。取付部20bの外周面には、全周に渡って第2のOリング溝20cが凹陥形成されている。当接部20aの幅寸法は、取付部20bの幅寸法よりも大きくなっている。当接部20a基端の、取付部20bの周囲には、平面である被給電面20dが形成されている。
第1のOリング溝10cには、Oリング30が嵌合して取り付けられている。Oリング30の材質には、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴムが含まれる。取付凹部10b内に、電極20の取付部20bを挿通させ、Oリング30を第2のOリング溝20cに嵌合させて、電極20を電極ホルダー10の突出部10aに取り付けている。この状態では、被給電面20dは給電面10dに接触している。
流入口部材41から供給される冷却水は、注水部材42の流路42bを流通し、注水管42aの先端から、冷却水路10g及び取付凹部10bに供給され、電極20の取付部20bを冷却する。注水管42aの開口部を、電極20の取付部20bに臨ませているので、注水管42a先端から供給される冷却水が、直接、取付部20bに接触し、取付部20bが効率的に冷却されるようになっている。また、取付部20bが効率的に冷却されるように、取付部20bの末端面20eと取付凹部10bの底部10kを離間させて、取付部20bの末端面20bにも、冷却水が接触するようにしている。本発明では、取付凹部10bと取付部20bの間に、Oリング30を設けたので、注水部材42の注水管42aから供給される冷却水が、取付凹部10bと取付部20b間から漏洩することがない。電極20の取付部20bを冷却した冷却水は、冷却水流通路10fの内側と注水管42aの外側との間の流路10jを流通し、更に、開口穴10e、排水路10hを流通して、排水口部材43から排水管に排水される。
冷却水路10gの内側と注水管42aの外側との間に形成される流路10jの断面積が、注水部材42の流路42bを流通する冷却水の流量に対して、十分に大きくない場合には、取付凹部10b内の水圧が高くなり、図3の(A)に示されるように、電極20が前記水圧により押し上げられて、被給電面20dが給電面10dから離間する。本発明では、電極20の取付部20bの外周面に、Oリング30と嵌合する第2のOリング溝20cを形成したので、電極20が前記水圧により押し上げられたとしても、電極20が取付凹部10bから脱落することがない。また、取付凹部10bの内周面に、第1のOリング溝10cを形成したので、Oリング30が取付凹部10bから脱落することがない。
図3の(B)に示されるように、被溶接部材98、99を、電極20と、これと対向する電極50で圧着すると、被給電面20dが給電面10dに接触する。この状態で、電極20と電極50間に溶接電流を通電させると、被溶接部材98と被溶接部材99が、その電気抵抗熱で溶融して、溶接される。被給電面20dと給電面10dは平面であるので、溶接時に給電面10dと被給電面20dとの間で確実に通電する。溶接時には、被溶接部材98、99で発生する電気抵抗熱が、電極20の当接部20aに伝熱する。しかし、溶接が完了すると、図3の(A)に示されるように、取付凹部10b内に作用する水圧によって、電極20が押し上げられて、被給電面20dが給電面10dから離間し、電極20から電極ホルダー10の突出部10a側に殆ど伝熱しないようになっている。また、冷却水路10g内を流通する冷却水によって、突出部10aが冷却される。このため、突出部10aが、熱により軟化し、変形することがない。
溶接時以外では、被給電面20dが給電面10dから離間しているので、被給電面20dが空気と接触し、冷却される。溶接時には、被給電面20dと給電面10dが接触し、被給電面20dの熱を奪った空気が、被給電面20dと給電面10d間の空間から排出される。また、給電面10dも空気によって冷却されるので、被給電面20d及び給電面10dが酸化することなく、被給電面20dと給電面10d間で確実に通電するようになっている。被給電面20dが給電面10dから離間し、電極20から電極ホルダー10の突出部10a側に殆ど伝熱しなくても、電極20の取付部20bは、注水管42aから供給される冷却水により常時冷却されるので、電極20が過熱して軟化することがない。このため、電極20の当接部20aの溶接による変形が抑制され、従来に比べて、電極20の交換期間を約3倍に延ばすことが可能となった。
本発明では、取付凹部10b内に水圧を作用させて、被給電面20dが給電面10dから離間することによる効果を得ることができるように、注水部材42の流路42bを流通する冷却水の流量と、冷却水路10gの内側と注水管42aの外側に形成される流路10jの断面積を設定している。
本発明では、電極20の被給電面20dを、突出部10dの給電面10dに接触させることにより、電極ホルダー10と電極20を通電させることにしているので、従来のように、電極ホルダー90の突出部90aにテーパー状の取付穴90bを形成し、豆チップ95にテーパー状の取付部95aを形成する必要がなく、取付穴90bからの豆チップ95の突出量が大きくなるということがない。このため、当接部20aの突出部10aからの突出寸法を小さくすることが可能となり、代わりに、突出部10aの厚さ寸法を大きくすることが可能となり、突出部10aに冷却水路10gを形成して、電極20を冷却することが可能なった。また、突出部10aの厚さ寸法を大きくすることが可能となることから、突出部10aの剛性が増大し、溶接時の突出部10aの変形を抑制して、溶接品質を保つことが可能となった。
(第2の実施形態)
第1の実施形態と異なる点について第2の実施形態のスポット溶接機の電極部の説明をする。第2の実施形態の電極ホルダー110は筒状である。このような電極ホルダー110は一般的にシャンクと呼ばれている。電極ホルダー110の内部には、冷却水路110dが形成されている。電極ホルダー110先端には、冷却水路110dに連通する取付凹部110aが形成されている。取付凹部110aの断面形状は円形状となっている。取付凹部110aは、電極ホルダー110の長手方向に対して傾いていない。取付凹部110aの内周面には、全周に渡って第1のOリング溝110bが凹陥形成されている。電極ホルダー110の先端の取付凹部110aの開口の周囲には、平面である給電面110cが形成されている。給電面110cは、取付凹部110aの内周面と直交している。
第2の実施形態の電極120は、第1の実施形態の電極20と同じ構造である。第1のOリング溝110bには、Oリング130が嵌合して取り付けられている。取付凹部110a内に、電極120の取付部120bを挿通させ、Oリング130を第2のOリング溝120cに嵌合させて、電極120を電極ホルダー110に取り付けている。この状態では、被給電面120dは給電面110cに接触している。電極ホルダー110の冷却水路110d内には、冷却水が供給される注水管140が配設されている。注水管140先端の開口部は、電極120の取付部の末端面120eに臨んでいる。
第2の実施形態も第1の実施形態と同様に、注水管140から供給される冷却水によって、取付凹部110a内の水圧が高くなり、被給電面120dが給電面110cから離間する。このことによる効果は、第1の実施形態と同様である。
溶接時には、被給電面120dが給電面110cに当接し、加圧により電極120に作用する力が、給電面110cで支持されるようになっている。このため従来のように、対向するキャップチップで被溶接部材を加圧した際に、キャップチップの取付凹部が押し拡げられて、キャップチップがシャンクから脱落してしまうという問題がない。また、第1のOリング溝110b及び第2のOリング溝120cにOリング130を嵌合させて、電極120を電極ホルダー110に取り付けているので、電極20が電極ホルダー110から脱落することがない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うスポット溶接機の電極部もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
10 電極ホルダー
10a 突出部
10b 取付凹部
10c 第1のOリング溝
10d 給電面
10e 開口穴
10f 開口穴の開口部
10g 冷却水路
10h 排水路
10i 排水路の開口部
10j 流路
10k 取付凹部の底部
20 電極
20a 当接部
20b 取付部
20c 第2のOリング溝
20d 被給電面
20e 取付部の末端面
41 流入口部材
42 注水部材
42a 注水管
42b 流路
43 排水口部材
50 電極部
90 従来のスポット溶接機の電極部
91 シャンク
91a 取付部
92 注水管
95 キャップチップ
95a 取付凹部
110 電極ホルダー
110a 取付凹部
110b 第1のOリング溝
110c 給電面
110d 冷却水路
120 電極
120a 当接部
120b 取付部
120c 第2のOリング溝
120d 被給電面
120e 取付部の末端面
140 注水管
190 従来のスポット溶接機の電極部
191 電極ホルダー
191a 突出部
191b 取付穴
191c 冷却水路
195 豆チップ
195a 取付部
195b 当接部
198 被溶接部材
199 被溶接部材

Claims (4)

  1. 板状の突出部(10a)が形成され、溶接電流が供給される電極ホルダー(10)と、
    前記突出部(10a)の表面から突出するように取り付けられ、先端に形成された当接部(20a)で被溶接部材を加圧する電極(20)とからなるスポット溶接機の電極部(50)において、
    突出部(10a)に、断面形状が円形状の取付凹部(10b)を凹陥形成し、
    前記取付凹部(10b)の内周面に、第1のOリング溝(10c)を形成し、
    電極ホルダー(10)に、冷却水が供給される冷却水路(10g)を取付凹部(10b)まで連通形成し、
    前記取付凹部(10b)の開口の周囲に、平面である給電面(10d)を形成し、
    電極(20)の当接部(20a)の基端に、円柱形状の取付部(20b)を形成し、
    前記取付部(20b)の外周面に、第2のOリング溝(20c)を形成し、
    当接部(20a)基端の前記取付部(20b)の周囲に、平面である被給電面(20d)を形成し、
    前記嵌合凹部(10b)内に前記取付部(20b)を挿通させ、前記第1のOリング溝(10c)及び第2のOリング溝(20c)にOリング(30)を嵌合させ、前記給電面(10d)と前記被給電面(20d)を接触させて、電極(20)を突出部(10a)に取り付けたことを特徴とするスポット溶接機の電極部。
  2. 電極(20)の取付部(20b)の末端面(20e)と、取付凹部の底部(10k)を離間させたことを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接機の電極部。
  3. 冷却水が供給される注水管(42a)を冷却水路(10g)内に配設し、前記注水管(42a)の開口部を、電極(20)の取付部(20b)に臨ませたことを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接機の電極部。
  4. 内部に冷却水路(110d)が形成され、溶接電流が供給される筒状の電極ホルダー(110)と、
    前記電極ホルダー(110)の先端に取り付けられ、先端に形成された当接部(120a)で被溶接部材を加圧する電極(120)とからなるスポット溶接機の電極部(150)において、
    電極ホルダー(110)先端に、冷却水路(110d)と連通し、断面形状が円形状の取付凹部(110a)を形成し、
    前記取付凹部(110a)の内周面に、第1のOリング溝(110b)を形成し、
    電極ホルダー(110)先端の、前記取付凹部(110a)の開口の周囲に、平面である給電面(110c)を形成し、
    電極(120)の当接部(120a)の基端に、円柱形状の取付部(120b)を形成し、
    前記取付部(120b)の外周面に、第2のOリング溝(120c)を形成し、
    当接部(120a)基端の前記取付部(120b)の周囲に、平面である被給電面(120d)を形成し、
    前記嵌合凹部(110a)内に前記取付部(120b)を挿通させ、前記第1のOリング溝(110b)及び第2のOリング溝(120c)にOリング(130)を嵌合させ、前記給電面(110c)と前記被給電面(120d)を接触させて、電極(120)を電極ホルダー(110)に取り付け、
    前記冷却水路(110d)内に、冷却水が供給される注水管(140)を配設し、前記注水管(140)の開口部を電極(120)の取付部(120b)に臨ませたことを特徴とするスポット溶接機の電極部。
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