JP2003167282A - 像振れ補正装置とレンズ支持枠部材 - Google Patents

像振れ補正装置とレンズ支持枠部材

Info

Publication number
JP2003167282A
JP2003167282A JP2001366101A JP2001366101A JP2003167282A JP 2003167282 A JP2003167282 A JP 2003167282A JP 2001366101 A JP2001366101 A JP 2001366101A JP 2001366101 A JP2001366101 A JP 2001366101A JP 2003167282 A JP2003167282 A JP 2003167282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail members
pair
drive frame
optical system
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001366101A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Hirunuma
謙 蛭沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2001366101A priority Critical patent/JP2003167282A/ja
Publication of JP2003167282A publication Critical patent/JP2003167282A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telescopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像振れ補正機構の小型化を図る。 【解決手段】 レンズ支持枠30の縦方向駆動枠70
は、縦方向に沿って延びるレール部材70L、70R
と、横方向に沿って延びるレール部材70U、70Bと
を有する。レール部材70U、70Bは、レール部材7
0L、70Rよりも対物レンズ側に突出しており、縦方
向および横方向の双方に平行な平面に垂直な軸方向にお
いて、レール部材70U、70Bとレール部材70L、
70Rを段違いに形成する。レンズ支持枠30の横方向
駆動枠80は略矩形を呈する薄板の部材であり、第1お
よび第2の補正レンズ31、32を保持する。横方向駆
動枠80を縦方向駆動枠70のレール部材70U、70
Bにより横方向に沿って駆動可能に支持する。補正レン
ズ31、32の光軸方向から見たとき、レール部材70
L、70Rと横方向駆動枠80との間に間隙が形成され
ないよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双眼鏡等の光学機
器の像振れ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、双眼鏡等の光学機器には、手振れ
等に起因する像振れを補正するための像振れ補正装置を
搭載したものがある。像振れ補正装置には、補正光学系
を光学機器の結像光学系の一部を構成するよう設け、こ
の補正光学系を手振れ等による光学機器の移動が相殺さ
れるよう、その光軸に垂直な平面内においてアクチュエ
ータにより二次元的に駆動するタイプのものがある。こ
のタイプの像振れ補正装置の一例として、2つの駆動枠
を組み合わせて補正光学系を保持する以下のような像振
れ補正装置が提案されている。
【0003】第1の駆動枠に開口部を形成し、この開口
部内に補正光学系を保持する第2の駆動枠を配設する。
第1の駆動枠は上述の垂直平面上の第1の軸方向に沿っ
て駆動され、第2の駆動枠は開口部内において垂直平面
上の第1の軸方向と交差する第2の軸方向に沿って駆動
される。すなわち、このタイプの像振れ補正装置は、補
正光学系および2つの駆動枠が補正光学系の光軸に垂直
な同一平面上に配置される構成を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の駆動枠の開口部
内には第2の駆動枠が移動可能となるよう所定のクリア
ランスが必要となる。したがって、開口部はこのクリア
ランスの分も含めた寸法で形成しなければならず、それ
に応じて第1の駆動枠も大きくなり、像振れ補正装置全
体が大型化する。ところが、このクリアランスは、像振
れ補正が行われるときに第2の駆動枠を駆動するために
必要なスペースではあるが、像振れ補正が実行されない
ときは、必要のないスペースである。すなわち、上述の
タイプの像振れ補正装置は、像振れ補正が実行されない
ときは無駄なスペースとなってしまうクリアランスを確
保するために、装置全体を大型化させざるを得ないとい
う問題がある。
【0005】本発明は以上の問題を解決するものであ
り、2つの駆動枠を組み合わせて補正光学系を二次元的
に駆動するタイプの像振れ補正装置の小型化を図ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る像振れ補正
装置は、光学機器の結像光学系の一部を構成し、光学機
器の像振れを補正するための補正光学系と、補正光学系
の光軸に垂直な平面上の第1の軸方向へ延びる第1の一
対のレール部材と、垂直平面上において第1の軸方向と
交差する第2の軸方向に沿って延びる第2の一対のレー
ル部材とを有し、第1の一対のレール部材を介して第1
の軸方向に沿って移動可能な第1の駆動枠と、補正光学
系を保持し、第2の一対のレール部材により第2の軸方
向に沿って摺動可能に支持される第2の駆動枠と、第1
の駆動枠を第1の軸方向に駆動するための第1の駆動手
段と、第2の駆動枠を第2の軸方向に駆動するための第
2の駆動手段とを備え、第1の一対のレール部材と第2
の一対のレール部材は、補正光学系の光軸に沿った方向
において段違いとなるよう設けられ、補正光学系の光軸
と結像光学系を構成する他の光学系の光軸とが一致する
基準位置に補正光学系が位置しているとき、補正光学系
の光軸方向から見た場合、第1の一対のレール部材と第
2の駆動枠の第1の軸方向に平行な縁部との間に間隙が
形成されないよう構成されることを特徴とする。
【0007】好ましくは、第1の一対のレール部材にお
いて第2の一対のレール部材側に位置した光軸方向に垂
直な側面の一部と、第2の一対のレール部材において第
1の一対のレール部材側に位置した光軸方向に平行な端
面とが、連続するよう形成される。
【0008】好ましくは、第1の一対のレール部材の間
の第2の軸方向に沿った距離は、第2の駆動枠の第2の
軸方向に沿った長さよりも短い。
【0009】好ましくは、結像光学系の一部を構成する
対物光学系の有効口径により定まる通過領域を通過する
光線が、第1の一対のレール部材にけられることがない
よう、第1の駆動枠は配設される。
【0010】より好ましくは、補正光学系が基準位置に
位置しているとき、補正光学系の光軸から第1の一対の
レール部材までの、第2の軸方向に沿った直線距離と、
補正光学系の光軸から補正光学系の周縁部までの直線距
離が、略同一である。
【0011】選択的に、第1の軸方向は前記光学機器の
通常の保持姿勢における鉛直方向に相当し、第1の一対
のレール部材の間に配設され、長手方向が第1の軸方向
に沿って延びるガイド穴が形成されたガイド部材を備
え、第2の一対のレール部材は補正光学系の光軸方向に
沿って突出するガイドピンを有し、第1の駆動枠はガイ
ドピンがガイド穴を挿通するよう配設され、第1の駆動
枠が第1の駆動手段により駆動されるとき、ガイド穴に
より第1の軸方向に沿って案内される。
【0012】選択的に、第2の軸方向は光学機器の通常
の保持姿勢における鉛直方向に相当し、第1の一対のレ
ール部材は、長手方向におけるそれぞれの中央部分にお
いて連結部により一体的に連結され、連結部には長手方
向が第2の軸方向に沿ったガイド穴が形成され、第2の
駆動枠は補正光学系の光軸に沿って突出するガイドピン
が設けられ、第2の駆動枠は、ガイドピンがガイド穴を
挿通するよう配設される。
【0013】また、本発明に係るレンズ支持部材は、光
学機器の結像光学系の一部を構成し、この光学機器の像
振れを補正するための補正光学系の光軸に垂直な平面上
の第1の軸方向へ延びる第1の一対のレール部材と、垂
直平面上において第1の軸方向と交差する第2の軸方向
に沿って延びる第2の一対のレール部材とを有する第1
の駆動枠と、補正光学系を保持し、第2の一対のレール
部材により第2の軸方向に沿って摺動可能に支持される
第2の駆動枠とを備え、第1の一対のレール部材と第2
の一対のレール部材は、補正光学系の光軸に沿った方向
において段違いに配設され、第2の駆動枠が第2の軸方
向に沿って移動するとき、補正光学系の光軸方向から見
て、第1の一対のレール部材と第2の駆動枠の一部が常
時重なり合うよう構成されることを特徴とする。
【0014】以上のように、本発明によれば、第1の駆
動枠において第1の一対のレール部材と第2の一対のレ
ール部材が補正光学系の光軸に沿った方向において段違
いとなるよう設けられ、補正光学系が基準位置に位置し
ているとき、補正光学系の光軸方向から見た場合、第1
の一対のレール部材と第2の駆動枠の第1の軸方向に平
行な縁部との間に間隙が形成されないよう構成される。
すなわち、第1の駆動枠と第2の駆動枠との間に第2の
駆動枠を第2の軸方向に駆動するためのクリアランスを
設ける必要がない。したがって、第1の駆動枠の第2の
軸方向における寸法をより短いものとすることができ、
像振れ補正装置全体の小型化が図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る第1実施形
態が適用される双眼鏡の各光学系の位置関係を模式的に
示す図である。第1の光学系10において、第1の対物
レンズ21を通過した光束は第1の補正レンズ31を通
過し第1の正立プリズム41を介して第1の接眼レンズ
51に導かれ、第2の光学系20において、第2の対物
レンズ22を通過した光束は第2の補正レンズ32を通
過し第2の正立プリズム42を介して第2の接眼レンズ
52に導かれる。第1の補正レンズ31と第2の補正レ
ンズ32はレンズ支持枠30により一体的に支持されて
いる。第1の光学系10の光軸OP1と第2の光学系2
0の光軸OP2は、完全に平行となるよう調整されてい
る。尚、本明細書において「横方向」とは光軸OP1、
OP2を含む平面に平行でかつ光軸OP1、OP2に直
交する方向であり、「縦方向」とは光軸OP1、OP2
を含む平面に垂直な方向である。
【0016】図2は、第1の実施形態の像振れ補正装置
を第1および第2の対物レンズ21、22の側から示す
正面図、図3は、同像振れ補正装置を第1および第2の
接眼レンズ51、52の側から示す正面図である。図2
および3は、補正レンズ31、32が基準位置にある状
態を示す。基準位置とは、第1および第2の補正レンズ
31、32の光軸が、それぞれ第1の光学系10、第2
の光学系20を構成する上述の他の光学系の光軸と一致
する場合の、補正レンズ31、32の位置である。像振
れ補正装置が搭載される取付台60は、双眼鏡の内壁面
に固定される。縦方向に沿って延びる一対の支柱61、
62は、取付台60に固定される。レンズ支持枠30
は、縦方向駆動枠70(第1の駆動枠)と横方向駆動枠
80(第2の駆動枠)を有する。縦方向駆動枠70は、
一対の支柱61、62により縦方向に沿って摺動可能に
支持される。
【0017】縦方向駆動枠70は、縦方向に沿って延び
る一対のレール部材70L、70R(第1の一対のレー
ル部材)と、横方向に沿って延びる一対のレール部材7
0U、70B(第2の一対のレール部材)とを有する。
図4は縦方向駆動枠70を対物レンズ21、22の側か
ら示す斜視図である。図4に示されるように、レール部
材70U、70Bとレール部材70L、70Rは一体的
に形成されおり、これらの部材により開口部70Pが規
定される。また、レール部材70U、70Bは、レール
部材70L、70Rよりも対物レンズ21、22側に突
出している。換言すれば、縦方向および横方向の双方に
平行な平面に垂直な軸方向において、レール部材70
U、70Bとレール部材70L、70Rは段違いに形成
されている。すなわち、一対のレール部材70U、70
Bと一対のレール部材70L、70Rとは、光軸方向に
おいて互いに干渉しないずれた位置(オフセット位置)
にある。
【0018】レール部材70Rにおいてレール部材70
U、70B側に位置し、かつ補正レンズ31、32の光
軸方向に垂直な側面701の一部と、レール部材70
U、70Bにおいて、レール部材70R側に位置し、か
つ上述の光軸方向に平行な端面702、703は連続す
るよう形成される。同様に、レール部材70Lにおいて
レール部材70U、70B側に位置し、かつ補正レンズ
31、32の光軸方向に垂直な側面704の一部と、レ
ール部材70U、70Bにおいて、レール部材70L側
に位置し、かつ上述の光軸方向に平行な端面705、7
06は連続するよう形成される。また、図2および3か
ら明らかなように、柱状70R、70Lの間の横方向に
沿った距離(側面70T、70S間の寸法)は、横方向
駆動枠80の横方向の長さよりも短い。
【0019】図2および3に示されるように、レール部
材70Rは保持機構90によって支柱61に取付けら
れ、レール部材70Lは保持機構100によって支柱6
2に取付けられる。レール部材70Rおよび70Lは、
それぞれ支柱61、62に摺接している。
【0020】レール部材70U、70Bの略中央には、
接眼レンズ51、52側に突出する円筒状のガイドピン
71、72がそれぞれビス73、74により固定されて
いる。ガイドピン71、72については後述する。
【0021】横方向駆動枠80は略矩形を呈する薄板の
部材であり、第1および第2の補正レンズ31、32を
保持する。図2に示すように、横方向駆動枠80におい
て第1および第2の補正レンズ31、32の間には、軽
量化のため穴80Pが形成されている。横方向駆動枠8
0は、縦方向駆動枠70のレール部材70U、70Bに
より横方向に沿って駆動可能に支持される。横方向駆動
枠80は、レール部材70U、70Bにそれぞれ保持機
構110、120により取付けられる。横方向駆動枠8
0の横方向に沿った外周面は、レール部材70U、70
Bに摺接している。
【0022】図5は、保持機構90の近傍を示す断面図
である。保持機構90はビス91、ナット92、ワッシ
ャ93を有している。ビス91のシャフト91Aは支柱
61に穿設された穴61Aを挿通している。シャフト9
1Aにはネジ山が切られており、ビス91のヘッド91
Bの反対側の端部にはナット92が締め付けられてい
る。ヘッド91Bと支柱61の間、およびナット92と
支柱61の間にワッシャ93が配設されている。ワッシ
ャ93の半径の長さは、縦方向駆動枠70のレール部材
70Rに接する支柱61の端面からシャフト91Aの中
心軸までの長さより長い。すなわち、縦方向駆動枠70
はそのレール部材70Rにおいてワッシャ93の周縁部
の一部で挟持されている。尚、他の保持機構100〜1
20も同様の構成を有しているので説明は省略する。
【0023】保持機構90および100により、縦方向
駆動枠70は光軸OP1、OP2に沿った方向へ移動し
ないよう保持される。同様に、保持機構110、120
により、横方向駆動枠80は光軸OP1、OP2に沿っ
た方向へ移動しないよう保持される。
【0024】図6は、第1実施形態の像振れ補正装置を
補正レンズ31の側から示す一部断面図である。図6に
おける断面は図3の線I−I矢視断面に相当する。ここ
で、図3および6を参照して縦方向駆動枠70の駆動機
構について説明する。駆動補助板130は、長手方向が
縦方向に延びる板状部材であり、取付台60において支
柱61、62の間に固定される。すなわち、駆動補助板
130は、レンズ支持枠30の略中央部分、換言すれば
補正レンズ31、32の間に相当する部分に位置する。
駆動補助板130において、縦方向駆動枠70のレール
部材70Uに対応する部分に、ガイド穴130Uが穿設
され、縦方向駆動枠70のレール部材70Bに対応する
部分に、ガイド穴130Bが穿設されている。
【0025】縦方向駆動枠70のレール部材70U、7
0Bの略中央に固定されたガイドピン71、72は、ガ
イド穴130Uおよび130Bを長手方向に沿って摺動
可能に挿通している。ガイドピン72の先端は横断面形
状が半月型となっており、その平面部72Aが横方向と
平行でかつy1方向を向くよう形成されている。
【0026】図3に示すように、縦方向駆動枠70のレ
ール部材70Uにおいて補正レンズ31の近傍には、コ
イルバネ131が配設されている。コイルバネ131の
一方の端部は、レール部材70Uにおいて補正レンズ3
1が配設された側の端部近傍に螺合しているビス132
に係合し、他方の端部は、駆動補助板130のガイド穴
130Uの近傍に取付けられている。同様に、縦方向駆
動枠70のレール部材70Bにおいて補正レンズ31の
近傍には、コイルバネ133が配設されている。コイル
バネ133の一方の端部は、レール部材70Bにおいて
補正レンズ31が配設された側の端部近傍に螺合してい
るビス134に係合し、他方の端部は、駆動補助板13
0のガイド穴130Bの近傍に取付けられている。
【0027】すなわち、コイルバネ131、133は縦
方向駆動枠70にx2方向の付勢力を常時与えている。
したがって、ガイドピン71および72は、それぞれガ
イド穴130U、130Bの補正レンズ32側の内壁面
に常時当接している。
【0028】駆動補助板130のガイド穴130Bの近
傍には、接眼レンズ51、52側に延出する台座130
Aが一体的に形成されている。縦方向アクチュエータ1
40は、ステッピングモータ141とシャフト142と
から成る。ステッピングモータ141はモータケース1
41Aとモータケース141A内に設けられたモータ1
41Bとから成り、モータ141Bは縦方向に沿った軸
回りに正逆回転が可能である。モータケース141Aは
台座130Aに固定され、モータ141Bは台座130
Aに穿設された穴を挿通し、y2方向に突出している。
シャフト142は、モータ141Bの回転方向において
モータ141Bと一体的に回転し、軸方向においてモー
タ141Bに対して移動可能なように支持されている。
モータ141Bの正逆回転に対して、シャフト142は
回転しながら、その軸方向に沿って進退する。シャフト
142の先端部にはボールが埋設されている。
【0029】縦方向駆動枠70のレール部材70R、7
0Lにはそれぞれコイルバネ151、152が配設され
ている。コイルバネ151の一方の端部はビス153に
より支柱61に固定され、他方の端部はビス154によ
り縦方向駆動枠70のレール部材70Rに固定されてい
る。同様に、コイルバネ152の一方の端部はビス15
5により支柱62に固定され、他方の端部はビス156
により縦方向駆動枠70のレール部材70Lに固定され
ている。コイルバネ151、152は、縦方向駆動枠7
0に常時、y1方向の付勢力を与えている。したがっ
て、縦方向アクチュエータ140のシャフト142の先
端は、常時、ガイドピン72の先端の平面部72Aに当
接している。
【0030】駆動補助板130のガイド穴130Uの近
傍には、ストッパ135が設けられる。ストッパ135
は、互いに直交する取付面135Aと停止面135Bと
を有し、その断面形状はL字型を呈する。取付面135
Aはビス136により駆動補助板130に固定されてい
る。縦方向駆動枠70の移動に伴いガイドピン71がス
トッパ135に接触することがないよう、取付面135
Aと駆動補助板130との間にはスペーサ137が配設
される。
【0031】モータ141Bが正転すると、シャフト1
42は回転しながらコイルバネ151、152(図3参
照)の付勢力に抗してy2方向に突出する。シャフト1
42のy2方向への動きは柱状ピン72を介して縦方向
駆動枠70に伝達される。上述のように縦方向駆動枠7
0は支柱61、62に摺動可能に支持されているため、
縦方向駆動枠70はモータ141Bの正転に応じて、コ
イルバネ151、152のy1方向への付勢力に抗して
y2方向へ駆動される。一方、モータ141Bが逆転す
るとシャフト142は回転しながらy1方向に引き込ま
れる。その結果、コイルバネ151、152のy1方向
への付勢力により縦方向駆動枠70はy1方向へ駆動さ
れる。尚、ストッパ135の停止面135Bによりシャ
フト142が必要以上にy1方向へ変位することは防止
される。
【0032】図7は、第1実施形態の像振れ補正装置を
縦方向駆動枠70のレール部材70Uの側から示す平面
図である。ここで、図2および7を用いて横方向駆動に
ついて説明する。縦方向駆動枠70のレール部材70B
の近傍において対物レンズ21、22側には、横方向ア
クチュエータ160が配設されている。横方向アクチュ
エータ160はステッピングモータ161とシャフト1
62とから成る。ステッピングモータ161はモータケ
ース161Aとモータケース161A内に設けられたモ
ータ161Bとから成り、モータ161Bは横方向に沿
った軸回りに正逆回転が可能である。縦方向駆動枠70
のレール部材70Bには、台座170が固定されてい
る。モータケース161Aは台座170に固定されてお
り、モータ171Bは台座170に穿設された穴を挿通
し、x2方向に突出している。シャフト162はモータ
161Bの回転方向においてモータ161Bと一体的に
回転し、軸方向においてモータ161Bに対して移動可
能なように支持されている。モータ161Bの正逆回転
に対して、シャフト162は回転しながら、その軸方向
に沿って進退する。シャフト162の先端部にはボール
が埋設されており、このボールが目標物を押圧する。
【0033】図2に示すように、縦方向駆動枠70のレ
ール部材70Bの近傍には、コイルバネ171が配設さ
れている。コイルバネ171の一方の端部は縦方向駆動
枠70のレール部材70Rに嵌合するビス172に係合
し、他方の端部は横方向駆動枠80に固定された被押圧
部材81に取り付けられており、コイルバネ171は、
被押圧部材81を介して横方向駆動枠80にx1方向の
付勢力を常時、与えている。したがって、横方向アクチ
ュエータ160のシャフト162の先端は、常時、被押
圧部材81に当接している。
【0034】取付台60において支柱61の近傍にはス
トッパ173が配設される。ストッパ173は、互いに
直交する取付面173Aと停止面173Bとを有し、そ
の断面形状はL字型を呈しており、取付面173Aが取
付台60に固定されている。
【0035】モータ161Bが正転すると、シャフト1
62は回転しながらコイルバネ171の付勢力に抗して
x2方向に突出する。シャフト162のx2方向への動
きは被押圧部材81を介して横方向駆動枠80に伝達さ
れる。上述のように横方向駆動枠80は縦方向駆動枠7
0の一対のレール部材70U、70Bに摺動可能に支持
されているため、横方向駆動枠80はモータ161Bの
正転に応じて、コイルバネ171のx1方向への付勢力
に抗してx2方向へ駆動される。一方、モータ161B
が逆転するとシャフト162は回転しながらx1方向に
引き込まれ、コイルバネ171のx1方向への付勢力に
より横方向駆動枠80はx1方向へ駆動される。尚、ス
トッパ173の停止面173Bにより、シャフト162
が必要以上にx1方向へ変位することが防止される。
【0036】図2および3に示されるように、補正レン
ズ31、32が基準位置にあるとき、縦方向駆動枠70
のレール部材70R、70Lと、横方向駆動枠80の側
端部との間には、光軸OP1、OP2方向から見た場
合、間隙は形成されておらず、一部重なり合っている。
そして、横方向駆動枠80が横方向に駆動されるとき、
横方向駆動枠80のいずれか一方の側端部が常時、対応
するレール部材70R、70Lに重なり合っている。す
なわち、縦方向駆動枠70と横方向駆動枠80を上述の
ように構成することにより、従来必要とされていた、横
方向駆動のためのクリアランスを確保する必要がない。
したがって、像振れ補正装置の横方向における寸法をよ
り短くすることが可能となり、小型化が図られる。
【0037】第1実施形態における、対物レンズ21、
22と縦方向駆動枠70の相対的位置関係について説明
する。図1を参照すると、対物レンズ21の有効口径に
より定められる、対物レンズ21を通過する光線の領域
は一点鎖線R11、R12で示され、対物レンズ22の
有効口径により定められる、対物レンズ22を通過する
光線の領域は一点鎖線L11、L12で示され、レール
部材70R、70Lの中央側の端面70T、70S(図
4参照)は、それぞれ破線で示される。図1から明らか
なように、対物レンズ21を通過する光束が縦方向駆動
枠70のレール部材70Rによりけられることはなく、
また対物レンズ22を通過する光束が縦方向駆動枠70
のレール部材70Lによりけられることはない。したが
って、例えば図8に示すように、横方向駆動枠80がス
テッピングモータ160によりx2方向へ駆動され、補
正レンズ32の周縁部にレール部材70Rの一部がオー
バーラップしても、使用者の視野の一部がレール部材7
0Rにより遮られることはない。
【0038】さらに、上述のように、対物レンズ21、
22の有効口径により定まる領域を通過する光線が縦方
向駆動枠70のレール部材70R、70Lにけられるこ
とがない範囲で、レール部材70R、70Lの距離をよ
り一層短くすることも可能である。例えば、補正レンズ
31(32)の光軸OP1(OP2)からレール部材7
0R(70L)の端面70T(70S)までの横方向に
沿った直線距離と、補正レンズ31(32)の半径が略
一致する程度まで、レール部材70R、70Lの間の寸
法を短くしてもよい。
【0039】図9は第1実施形態の像振れ補正装置のブ
ロック図である。縦方向角速度センサ180は、双眼鏡
を保持した時の縦方向における振れの方向及び角速度を
検出し、横方向角速度センサ181は、横方向における
振れの方向及び角速度を検出する。縦方向角速度センサ
180には縦方向センサアンプ182が接続されてお
り、縦方向角速度センサ180から出力された縦方向角
速度信号が増幅され、例えばマイクロコンピュータ等の
制御手段190に出力される。同様に、横方向角速度セ
ンサ181には横方向センサアンプ183が接続されて
おり、横方向角速度センサ181から出力された横方向
角速度信号が増幅され、制御手段190に出力される。
【0040】制御手段190では、縦方向角速度信号お
よび横方向角速度信号が所定の同期信号に基づいてデジ
タル値に変換され、それぞれのデジタル値が積分演算さ
れ手振れの角度情報(手振れ量に対応)である縦方向角
変位信号および横方向角変位信号が算出される。縦方向
角変位信号に基づいて、所定のアルゴリズムにより光軸
と直交する面のレンズ支持枠30の移動量、すなわち縦
方向アクチュエータ140のモータ141Bの駆動ステ
ップ数(モータに加えるパルス数)を算出する。同様
に、横方向角変位信号に基づいて、横方向アクチュエー
タ160のモータ161Bの駆動ステップ数を算出す
る。
【0041】制御手段190から出力されたパルス数に
基づく縦方向アクチュエータ140のモータ141Bの
回転運動はシャフト142を介してレンズ支持枠30の
縦方向駆動枠70に伝達され、補正レンズ31、32は
縦方向に駆動される。同様に、制御手段190から出力
されたパルス数に基づく横方向アクチュエータ160の
モータ161Bの回転運動はシャフト162を介してレ
ンズ支持枠30の横方向駆動枠80に伝達され、補正レ
ンズ31、32は横方向に駆動される。
【0042】図10は、本発明に係る第2実施形態が適
用される像振れ補正装置を第1および第2の対物レンズ
21、22の側から示す正面図、図11は、同像振れ補
正装置を第1および第2の接眼レンズ51、52の側か
ら示す正面図であり、第1実施形態と同様の部材には同
一の符号が付されている。
【0043】レンズ支持枠200は、横方向駆動枠21
0(第1の駆動枠)と縦方向駆動枠220(第2の駆動
枠)を有する。図12は横方向駆動枠210を接眼レン
ズ51、52の側から示す斜視図である。図12に示す
ように、横方向駆動枠210は本体211とレール部材
212、213(第2の一対のレール部材)を有する。
本体211は一対のレール部材211U、211B(第
1の一対のレール部材)と、レール部材211U、21
1Bをその長手方向の中央部分で連結する連結部211
Cとを有する。換言すれば、本体211は、矩形の薄板
を縦方向と平行な一対の側端部から中心に向けて切り欠
いた形状を有する。連結部211Cには、縦方向に沿っ
て延びるガイド穴214、215が穿設されている。レ
ール部材212、213は、それぞれ本体211の対物
レンズ21、22側の面において側端部に配設される。
一対のレール部材211U、211Bと一対のレール部
材212、213とは、光軸方向において互いに干渉し
ないずれた位置(オフセット位置)にある。本体211
の切り欠き部分とレール部材212、213により2つ
の開口部210L、210Rが規定されている。開口部
210L、210Rは、縦方向の寸法が縦方向駆動枠2
20の縦方向の寸法より短くなるよう形成される。
【0044】図13は縦方向駆動枠220を接眼レンズ
51、52の側から示す斜視図である。図13に示すよ
うに、縦方向駆動枠220は、略矩形を呈する薄板状の
部材であり、補正レンズ31、32を保持する。補正レ
ンズ31、32の間には、円柱状の2本のガイドピン2
21、222が設けられている。ガイドピン222の先
端は横断面形状が半月型となっており、その平面部22
2Aが横方向と平行でかつy1方向を向くよう形成され
ている。縦方向駆動枠220の上下端部には、後述する
コイルバネを取付けるための突出部223、228が一
体的に形成されている。また、図10に示すように、縦
方向駆動枠220において対物レンズ21、22側の平
面には、補正レンズ31、32の周辺部に迷光防止のた
めの円筒状のフード220R、220Lがそれぞれ設け
られる。
【0045】縦方向駆動枠220は、ガイドピン221
がガイド穴214を挿通し、ガイドピン222がガイド
穴215を挿通するよう、横方向駆動枠のレール部材2
12と213の間に配設される。縦方向駆動枠220
は、レール部材212、213により縦方向に沿って摺
動可能に支持される。
【0046】図10および11に示すように、横方向駆
動枠210は取付台230と取付部材240により支持
される。取付台230は、双眼鏡の内部において底面側
に配設され、図11の紙面に直交する方向に突出する2
本の固定柱231により双眼鏡の内壁面に固定される。
取付部材240は双眼鏡の内部において上面側に配設さ
れ、図11の紙面に直交する方向に突出する2本の固定
柱241により内壁面に固定される。
【0047】また、縦方向駆動枠220の横方向駆動枠
210のレール部材212、213による支持をより安
定させるためコイルバネ227、229が設けられてい
る。コイルバネ227の一方の端部はレール部材212
の上端部近傍に固定され、他方の端部は縦方向駆動枠2
20の突出部223に固定されている。コイルバネ22
9の一方の端部はレール部材212の下端部近傍に固定
され、他方の端部は縦方向駆動枠220の突出部228
に固定されている。
【0048】図14は像振れ補正ユニットを側面から示
す一部断面図であり、図14における断面は図11の線
II−II矢視断面に相当する。取付台230は、互い
に直交する固定面230Aと取付面230Bとを有し、
その断面形状はL字型を呈する。固定面230Aは、双
眼鏡の内部において底面側に配設される。
【0049】図15は、固定柱231による取付台23
0の固定部分を拡大して示す断面図である。固定柱23
1は柱状の本体231Aと本体231Aに一体的に形成
されるシャフト231Bとを有する。シャフト231B
にはねじ山が刻設されており、取付台230の取付面2
30Bを挿通する。シャフト231Bにはナット232
が締め付けられており、これにより取付台230は固定
柱231に固定される。ナット232においてシャフト
231Bとの螺合部分には、ローラ233が取付けられ
ている。ローラ233は、シャフト231Bを中心とし
て回転自在である。ローラ233の外周面には全周にわ
たって溝が形成されており、この溝に横方向駆動枠21
0の下端部が摺動可能に嵌合している。すなわち、横方
向駆動枠210の下端部は2つのローラ233により支
持されている。
【0050】図16は、固定柱241による取付部材2
40の固定部分を拡大して示す断面図である。ビス24
2のシャフト242Aは取付部材240を挿通してお
り、その先端部分は固定柱241に螺合している。ビス
242のヘッド242Bと取付部材240の間、および
固定柱241と取付部材240の間には、一対のワッシ
ャ243、244が配設されている。横方向駆動枠21
0の上端部は一対のワッシャ243、244により挟持
されている。
【0051】図17は、像振れ補正ユニット200を取
付部材240の側から示す平面図である。図10および
図17を参照して、横方向アクチュエータ160の取付
機構について説明する。図10に示すように、横方向ア
クチュエータ160は、取付台230に断面形状がL字
型の取付板216を介して固定されている。横方向駆動
枠210のレール部材213の下端部近傍には、被押圧
部材217が固定されている。被押圧部材217の近傍
にはコイルバネ218が配設される。コイルバネ218
の一方の端部はレール部材213に固定され、他方の端
部は取付板216に固定される。コイルバネ218は、
横方向駆動枠210に常時、x1方向への付勢力を与え
ており、シャフト162の先端は被押圧部材217の押
圧面217Aに当接している。
【0052】取付台230において、横方向アクチュエ
ータ160を挟んで被押圧部材217の反対側にはスト
ッパ219が配設されている。ストッパ219は、互い
に直交する取付面219Aと停止面219Bとを有し、
その断面形状はL字型を呈する。取付面219Aはビス
により取付台230に固定されている。
【0053】モータ161Bが正転すると、シャフト1
62は回転しながらコイルバネ218(図10参照)の
付勢力に抗してx2方向に突出する。シャフト162の
x2方向への動きは被押圧部材217を介して横方向駆
動枠210に伝達される。上述のように横方向駆動枠2
10は、その下端部は2つのローラ233により摺動可
能に支持され、上端部は2組のワッシャ243、244
に挟持されている。したがって、横方向駆動枠210は
モータ161Bの正転に応じて、コイルバネ218のx
1方向への付勢力に抗してx2方向へ駆動される。一
方、モータ161Bが逆転するとシャフト162は回転
しながらx1方向に引き込まれ、コイルバネ218のx
1方向への付勢力により横方向駆動枠210はx1方向
へ駆動される。尚、ストッパ219の停止面219Bに
より、シャフト162が必要以上にx1方向へ変位する
ことが防止される。
【0054】図11、14を参照して縦方向アクチュエ
ータ140の取付機構について説明する。横方向駆動枠
210の本体211の中央には、取付板224が固定さ
れている。ステッピングモータ141のモータケース1
41Aは取付板224にビスで固定され、モータ141
Bは取付板224の水平面を貫通している。
【0055】横方向駆動アクチュエータ160が配設さ
れる側において、レール部材212、213の近傍には
それぞれコイルバネ225、226(図10参照)が配
設される。コイルバネ225の一方の端部はレール部材
212の上端部近傍に固定され、他方の端部は縦方向駆
動枠220の下端部近傍に固定される。同様に、コイル
バネ226の一方の端部はレール部材213の上端部近
傍に固定され、他方の端部は縦方向駆動枠220の下端
部近傍に固定される。コイルバネ225、226は常
時、縦方向駆動枠220にy1方向へ付勢力を与えてい
る。したがって、縦方向アクチュエータ140のシャフ
ト142の先端は、縦方向駆動枠220のガイドピン2
22の水平面222Aに常時、当接している。
【0056】横方向駆動枠210の本体211のレール
部材211Uにおいて、接眼レンズ51、52側の略中
央には、ストッパ250が設けられている。ストッパ2
50は互いに直交する取付面250Aと停止面250B
とを有し、断面形状はL字型を呈する。取付面250A
はビスによりレール部材211Uに固定されている。
【0057】モータ141Bが正転すると、シャフト1
42は回転しながらコイルバネ225、226の付勢力
に抗してy2方向に突出する。シャフト142のy2方
向への動きはガイドピン222を介して縦方向駆動枠2
20に伝達される。上述のように縦方向駆動枠220は
横方向駆動枠210のレール部材212、213に摺動
可能に支持されているため、縦方向駆動枠220はモー
タ141Bの正転に応じて、コイルバネ225、226
のy1方向への付勢力に抗してy2方向へ駆動される。
一方、モータ141Bが逆転するとシャフト142は回
転しながらy1方向に引き込まれ、コイルバネ225、
226のy1方向への付勢力により縦方向駆動枠220
はy1方向へ駆動される。尚、ストッパ250の停止面
250Bにより、シャフト142が必要以上にy1方向
へ変位することが防止される。
【0058】図10および11は、図2および3と同
様、補正レンズ31、32が基準位置にある状態を示
す。図10、11に示されるように、補正レンズ31、
32が基準位置にあるとき、横方向駆動枠210の開口
部210R、210Lは縦方向駆動枠220により完全
に遮蔽されている。換言すれば、横方向駆動枠210の
本体211のレール部材211U、211Bと縦方向駆
動枠220との間には、光軸OP1、OP2方向から見
た場合、間隙は形成されておらず、一部重なり合ってい
る。すなわち、従来必要とされていた、縦方向駆動のた
めのクリアランスを確保する必要がない。したがって、
像振れ補正装置の縦方向における寸法をより短くするこ
とが可能となり、小型化が図られる。
【0059】尚、第2実施形態においても、第1実施形
態と同様、対物レンズ21、22を通過する光束が横方
向駆動枠210の本体211のレール部材211U、2
11Bによりけられることがないよう、レンズ支持枠2
00は双眼鏡内に設けられる。したがって、例えば、図
18に示すように縦方向駆動枠220がy1方向へ駆動
されたり、図19に示すように縦方向駆動枠220がy
2方向へ駆動されたとき、補正レンズ31、32の周縁
部にレール部材211U、211Bの一部がオーバーラ
ップしても、使用者の視野の一部が本体211のレール
部材211U、211Bにより遮られることはない。
【0060】さらに、上述のように、対物レンズ21、
22の有効口径により定まる領域を通過する光線がレー
ル部材211U、211Bにけられることがない範囲
で、本体211の縦方向の寸法をより一層短くすること
も可能である。例えば、補正レンズ31、32の直径と
本体211の開口部210R、210L(図12参照)
の縦方向の寸法が略一致する程度まで、横方向駆動枠2
10の縦方向の寸法を短くしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光学機器
に搭載される像振れ補正機構において、補正光学系を横
または縦方向に駆動するためにのみ確保されるために像
振れ機能が実行されないときには無駄なスペースとなっ
ていたクリアランスを設ける必要がない。したがって、
光学機器全体の小型化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態が適用される双眼鏡
の各光学系の相対的位置関係を示す図である。
【図2】第1実施形態の像振れ補正装置を対物レンズ側
から示す正面図である。
【図3】第1実施形態の像振れ補正装置を接眼レンズ側
から示す正面図である。
【図4】第1実施形態のレンズ支持枠の縦方向駆動枠を
示す斜視図である。
【図5】保持機構の断面図である。
【図6】第1実施形態の像振れ補正装置を側面から示す
一部断面図である。
【図7】第1実施形態の像振れ補正装置の平面図であ
る。
【図8】横方向駆動枠が駆動された状態を示す像振れ補
正装置の正面図である。
【図9】第1実施形態の像振れ補正装置のブロック図で
ある。
【図10】本発明に係る第2実施形態が適用される像振
れ補正装置を対物レンズ側から示す正面図である。
【図11】第2実施形態の像振れ補正装置を接眼レンズ
側から示す正面図である。
【図12】第2実施形態のレンズ支持枠の横方向駆動枠
の斜視図である。
【図13】第2実施形態のレンズ支持枠の縦方向駆動枠
の斜視図である。
【図14】第2実施形態の像振れ補正ユニットを側面か
ら示す一部断面図である。
【図15】固定柱による取付台の固定部分を拡大して示
す断面図である。
【図16】固定柱による取付部材の固定部分を拡大して
示す断面図である。
【図17】第2実施形態の像振れ補正装置の平面図であ
る。
【図18】第2実施形態の像振れ補正装置の縦方向駆動
枠がy1方向へ駆動された状態を示す正面図である。
【図19】第2実施形態の像振れ補正装置の縦方向駆動
枠がy2方向へ駆動された状態を示す正面図である。
【符号の説明】
30 レンズ支持枠 31、32 補正レンズ 61、62 支柱 70、220 縦方向駆動枠 70L、70R レール部材(第1のレール部材) 70U、70B レール部材(第2のレール部材) 80、210 横方向駆動枠 211U、211B レール部材(第1のレール部材) 211C 連結部 212、213 レール部材(第2のレール部材) 140 縦方向アクチュエータ 160 横方向アクチュエータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器の結像光学系の一部を構成し、
    光学機器の像振れを補正するための補正光学系と、 前記補正光学系の光軸に垂直な平面上の第1の軸方向へ
    延びる第1の一対のレール部材と、前記垂直平面上にお
    いて前記第1の軸方向と交差する第2の軸方向に沿って
    延びる第2の一対のレール部材とを有し、前記第1の一
    対のレール部材を介して前記第1の軸方向に沿って移動
    可能な第1の駆動枠と、 前記補正光学系を保持し、前記第2の一対のレール部材
    により前記第2の軸方向に沿って摺動可能に支持される
    第2の駆動枠と、 前記第1の駆動枠を前記第1の軸方向に駆動するための
    第1の駆動手段と、 前記第2の駆動枠を前記第2の軸方向に駆動するための
    第2の駆動手段とを備え、 前記第1の一対のレール部材と前記第2の一対のレール
    部材は、前記補正光学系の光軸に沿った方向において段
    違いとなるよう設けられ、 前記補正光学系の光軸と前記結像光学系を構成する他の
    光学系の光軸とが一致する基準位置に前記補正光学系が
    位置しているとき、前記補正光学系の光軸方向から見た
    場合、前記第1の一対のレール部材と前記第2の駆動枠
    の前記第1の軸方向に平行な縁部との間に間隙が形成さ
    れないよう構成されることを特徴とする像振れ補正装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の一対のレール部材において前
    記第2の一対のレール部材側に位置した前記光軸方向に
    垂直な側面の一部と、前記第2の一対のレール部材にお
    いて前記第1の一対のレール部材側に位置した前記光軸
    方向に平行な端面とが、連続するよう形成されることを
    特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の一対のレール部材の間の前記
    第2の軸方向に沿った距離は、前記第2の駆動枠の前記
    第2の軸方向に沿った長さよりも短いことを特徴とする
    請求項1に記載の像振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記結像光学系の一部を構成する対物光
    学系の有効口径により定まる通過領域を通過する光線
    が、前記第1の一対のレール部材にけられることがない
    よう、前記第1の駆動枠が配設されることを特徴とする
    請求項1に記載の像振れ補正装置。
  5. 【請求項5】 前記補正光学系が前記基準位置に位置し
    ているとき、前記補正光学系の光軸から前記第1の一対
    のレール部材までの、前記第2の軸方向に沿った直線距
    離と、前記補正光学系の光軸から前記補正光学系の周縁
    部までの直線距離が、略同一であることを特徴とする請
    求項4に記載の像振れ補正装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の軸方向は前記光学機器の通常
    の保持姿勢における鉛直方向に相当し、 前記第1の一対のレール部材の間に配設され、長手方向
    が前記第1の軸方向に沿って延びるガイド穴が形成され
    たガイド部材を備え、 前記第2の一対のレール部材は前記補正光学系の光軸方
    向に沿って突出するガイドピンを有し、 前記第1の駆動枠は前記ガイドピンが前記ガイド穴を挿
    通するよう配設され、 前記第1の駆動枠が前記第1の駆動手段により駆動され
    るとき、前記ガイド穴により前記第1の軸方向に沿って
    案内されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに
    記載の像振れ補正装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の軸方向は前記光学機器の通常
    の保持姿勢における鉛直方向に相当し、 前記第1の一対のレール部材は、長手方向におけるそれ
    ぞれの中央部分において連結部により一体的に連結さ
    れ、前記連結部には長手方向が前記第2の軸方向に沿っ
    たガイド穴が形成され、 前記第2の駆動枠は前記補正光学系の光軸に沿って突出
    するガイドピンが設けられ、 前記第2の駆動枠は、前記ガイドピンが前記ガイド穴を
    挿通するよう配設されることを特徴とする請求項2〜4
    のいずれかに記載の像振れ補正装置。
  8. 【請求項8】 光学機器の結像光学系の一部を構成し、
    この光学機器の像振れを補正するための補正光学系の光
    軸に垂直な平面上の第1の軸方向へ延びる第1の一対の
    レール部材と、前記垂直平面上において前記第1の軸方
    向と交差する第2の軸方向に沿って延びる第2の一対の
    レール部材とを有する第1の駆動枠と、 前記補正光学系を保持し、前記第2の一対のレール部材
    により前記第2の軸方向に沿って摺動可能に支持される
    第2の駆動枠とを備え、 前記第1の一対のレール部材と前記第2の一対のレール
    部材は、前記補正光学系の光軸に沿った方向において段
    違いに配設され、 前記第2の駆動枠が前記第2の軸方向に沿って移動する
    とき、前記補正光学系の光軸方向から見て、前記第1の
    一対のレール部材と前記第2の駆動枠の一部が常時重な
    り合うよう構成されることを特徴とするレンズ支持枠部
    材。
JP2001366101A 2001-11-30 2001-11-30 像振れ補正装置とレンズ支持枠部材 Withdrawn JP2003167282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366101A JP2003167282A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 像振れ補正装置とレンズ支持枠部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366101A JP2003167282A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 像振れ補正装置とレンズ支持枠部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003167282A true JP2003167282A (ja) 2003-06-13

Family

ID=19176046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001366101A Withdrawn JP2003167282A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 像振れ補正装置とレンズ支持枠部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003167282A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7519282B2 (en) 2005-05-26 2009-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical image stabilizer for camera lens assembly
JP2009216725A (ja) * 2008-03-06 2009-09-24 Chinontec Kk ブレ補正装置および光学機器
JP2009294361A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Konica Minolta Opto Inc 手ブレ補正機構及び電子カメラ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11337994A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2000199862A (ja) * 1998-10-28 2000-07-18 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2000258813A (ja) * 1999-03-09 2000-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像ブレ補正装置
JP2002099018A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Minolta Co Ltd 手振れ防止機構

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11337994A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2000199862A (ja) * 1998-10-28 2000-07-18 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2000258813A (ja) * 1999-03-09 2000-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像ブレ補正装置
JP2002099018A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Minolta Co Ltd 手振れ防止機構

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7519282B2 (en) 2005-05-26 2009-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical image stabilizer for camera lens assembly
JP2009216725A (ja) * 2008-03-06 2009-09-24 Chinontec Kk ブレ補正装置および光学機器
JP2009294361A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Konica Minolta Opto Inc 手ブレ補正機構及び電子カメラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6091900A (en) Lens barrel and image pickup apparatus
JP4890040B2 (ja) 像振れ補正装置
JP4648210B2 (ja) 像振れ補正装置
CN102540385B (zh) 调芯机构、镜头筒及光学设备
JP4661915B2 (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒装置及びカメラ装置
US7471471B2 (en) Refractive optical unit
JP4709647B2 (ja) 振れ補正装置及びレンズ装置
EP1870755A1 (en) Lens barrel
JPH0736074A (ja) 振れ防止装置
JP2003167282A (ja) 像振れ補正装置とレンズ支持枠部材
JPH08194165A (ja) 双眼鏡
JP2008107533A (ja) レンズ鏡筒の調整構造
JP4945723B2 (ja) カメラのスーパーインポーズ用投光ユニット
JP5776179B2 (ja) 調芯機構、レンズ鏡筒及び光学機器
JPH07159834A (ja) 振れ防止装置
JP3533089B2 (ja) 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2007116481A (ja) 撮像装置のフレキシブル基板配設構造
JP2014130171A (ja) 光量調節装置および光学機器
JP3548469B2 (ja) 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2005274837A (ja) ズームレンズの偏芯調整方法
JP3206075B2 (ja) 振れ防止装置
JP3664023B2 (ja) 手振補正レンズの駆動機構
JPH0961870A (ja) 振動検出装置
JP2001194571A (ja) 手振補正機構を内蔵したレンズ鏡胴
JP5213465B2 (ja) レンズ鏡筒及びこれを用いた撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060615