JPH0961870A - 振動検出装置 - Google Patents

振動検出装置

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JPH0961870A
JPH0961870A JP22156795A JP22156795A JPH0961870A JP H0961870 A JPH0961870 A JP H0961870A JP 22156795 A JP22156795 A JP 22156795A JP 22156795 A JP22156795 A JP 22156795A JP H0961870 A JPH0961870 A JP H0961870A
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JP
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vibration
substrate
sensor
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absorbing member
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JP22156795A
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Yoshitoshi Kitagawa
好寿 北川
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ等の手振れによる振動を検出する振動
検出装置において、振動検出センサが、手振れによる振
動以外の振動を検出すると、手振れの検出に誤差がで
る。 【解決手段】 装置本体1とセンサ基板4との間に、振
動を吸収する振動吸収材2a、2bを配置する。この振
動吸収材2a、2bは、その長手方向が振動検出センサ
3の回転検出軸Dと直交する方向になるように配置され
る。これによって、本体1からの振動を吸収する。さら
に、結合部材5a、5bとセンサ基板4との間にも別の
弾性体7a、7bを配置する。これによって結合部材か
ら伝達される振動をも吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチルカメラやビデオ
カメラなどにおいて、手振れなどの振動を検出する振動
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラの中には、撮影者の手振れ
等の振動によって生じる像ブレを、カメラ本体内、ある
いはレンズ内で補正する技術が開発されている。この種
のカメラは、まず撮影者の手振れによって生じるカメラ
の振動を検出し、さらに、検出した振動をもとに、実際
の結像面での被写体像の移動量や方向、及び速度などを
算出し、これらを打ち消すように、カメラ内、あるいは
レンズ内で補正する。
【0003】このようなカメラは、装置本体の振動を検
出する振動検出装置を備えている。この振動検出装置
は、カメラ(装置本体)の振動を検出するセンサとし
て、角速度センサ、あるいは角加速度センサなどを用い
たものが実用化されている。これらのセンサは、センサ
内の振動部を一定の振動数で振動させ、カメラの振動に
よって振動部に生ずるコリオリの力を、カメラの振動と
して検出する。この振動検出装置は、これらのセンサを
カメラ内、あるいはレンズ内に固定して、カメラの振動
を検出するものである。
【0004】尚、特にカメラで補正が必要な振動は、像
を撮影するフィルム面と平行な方向の振動であり、撮影
フィルムは平面であるので、少なくともその平面内の直
交する2方向の振動を検出するため、各々の方向の振動
を検出する2個の振動検出センサを用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
コリオリの力を利用した振動検出センサは、センサ自身
も振動しているため、2つ以上のセンサを同一の基板に
取り付けた場合、お互いのセンサの振動を検出して、振
動を誤検出することがあった。このため、このような振
動検出装置を用いたカメラでは、この誤検出された振動
をもとにブレ補正光学系を駆動してしまい、さらに像ブ
レを増大させることがあった。
【0006】この欠点に対する最も簡易に考えうる方法
は、2つのセンサを別々の基板に実装することである。
しかしながら、装置本体の小型化、安価に作成すること
と相反するという欠点がある。他方、カメラは、撮影に
ともない、様々な機構が駆動しており、これらの振動が
前述のセンサの出力に影響することも考えられる。例え
ば、一眼レフの場合、駆動部として、AF駆動、ミラー
アップ、シャッタ駆動、巻き上げ等が考えられる。前述
のセンサに突然こういった駆動部による大きな振動が与
えられた場合、出力が安定するまでに一定の時間が必要
となる。この間に露光が開始された場合センサ出力は本
来検出したい撮影者の手振れによる振動を正確に検出し
たものとはならなかった。
【0007】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、本発明の目的は、振動吸収部材を
用いることにより、振動検出センサと、装置本体との間
の互いの振動が伝達しないようにすることにより、振動
検出センサの出力が撮影者の手振れによる振動を正確に
検出する振動検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの本発明の第1の振動検出装置は、装置本体(1)
と、前記装置本体に固着される基板(4)と、前記基板
上に設けられ、前記装置本体の振動を検出する振動検出
センサ(3)と、前記基板と前記装置本体とに密着して
前記装置本体の振動のうちの少なくとも一部の周波数域
の振動を吸収する振動吸収部材(2a,2b)と、を備
えるものである。
【0009】尚、前記装置本体(1)がカメラ(10
0)及びレンズ(200)であれば、振動吸収部材(3
又は251、252)は、前記カメラ及びレンズの手振
れによる振動の周波数、即ち手振れ周波数以外の周波数
域の少なくとも一部の周波数域の振動を吸収することが
好ましく、さらに、少なくとも一部の周波数域が、20
ヘルツ以上の周波数域であることがより好ましい。
【0010】また、前記振動検出部材(3)は回転検出
軸(D)を有し、前記振動吸収部材(2a,2b)は、
長方形形状に形成され、その長辺の方向が、前記センサ
の回転検出軸に略直交する平面と前記基板との交線に対
して略平行となるように配置されることが好ましい。ま
た、基板(4)は、振動検出センサ(3)の回転検出軸
(D)の軸方向を決める位置決め部(10、11、1
2、13、14、15)を有することが好ましい。
【0011】さらに、基板(4)と装置本体(1)との
間を結合する少なくとも2つ以上の結合部材(5a,5
b)を備え、結合部材(5a,5b)は、基板(4)と
装置本体(1)との間の相対的な距離をそれぞれ変える
ことによって前記基板と前記装置本体との距離または角
度の少なくとも一方を調節することが好ましい。上述の
課題を解決するための本発明の第2の振動検出装置は、
装置本体(1)と、前記装置本体に固着される基板
(4)と、前記基板上に設けられ前記装置本体の振動を
検出する振動検出センサ(3)と、前記基板と前記装置
本体とに密着して振動を吸収する第1振動吸収部材(2
a,2b)と、前記基板と前記装置本体との間を結合す
る結合部材(5a,5b)と、前記結合部材と前記基板
との間に密着し前記装置本体の振動から前記結合部材に
伝播した振動を吸収する第2振動吸収部材(7a,7
b)を備えているものである。
【0012】尚、(例えば図6のように)第1の振動吸
収部材と、前記第2振動吸収部材とは一体成形されても
よい。また、振動吸収部材(2a,2b)は、前記装置
本体の振動のうちの少なくとも一部の周波数域の振動を
吸収することが好ましく、さらに、装置本体(1)が、
カメラ(100)及びレンズ(200)であれば、振動
吸収部材(3)は、前記カメラ及びレンズの手振れによ
る振動の周波数、即ち手振れ周波数以外の周波数域の少
なくとも一部の周波数域の振動を吸収することが好まし
く、少なくとも一部の周波数域が、20ヘルツ以上の周
波数域であることがより好ましい。
【0013】また、振動検出部材(3)は、回転検出軸
(D)を有し、振動吸収部材(2a,2b)は、長方形
形状に形成され、その長辺の方向が、前記基板に対し
て、前記センサの回転検出軸に略直交する平面と前記基
板との交線に対して略平行となるように配置されること
が好ましい。基板(4)は、振動検出センサの回転検出
軸の検出方向を決める位置決め部(10、11、12、
13、14、15)を有することが好ましい。
【0014】結合部材は、前記基板と前記装置本体との
間を結合する少なくとも2つ以上の結合部材(5a,5
b)を備え、結合部材(5a,5b)は、前記基板と前
記装置本体との間の相対的な距離をそれぞれ変えること
によって前記基板と前記装置本体との距離または角度の
少なくとも一方を調節することが好ましい。
【0015】
【作用】上述したように、本発明の第1の振動検出装置
によれば、装置本体に振動検出センサを実装する基板を
固着する際に、両者の間に振動吸収部材を挟むことによ
り、振動吸収部材が装置本体の振動のうちの少なくとも
一部の周波数域の振動をを吸収し、これによって装置本
体からのノイズとなる周波数域の振動が減少する。した
がって、本来検出したい本体の振動を検出しやすくな
る。
【0016】尚、手振れ周波数域以外、より詳しくは2
0ヘルツ以上の周波数域の少なくとも一部の周波数域の
振動を吸収する振動吸収部材を用いれば、カメラ及びレ
ンズにおいて、装置本体からのノイズとなる振動が吸収
され、検出すべき手振れの周波数の振動は吸収されな
い。したがって、検出すべき手振れの検出が容易に行え
る。
【0017】また、本発明の第2の振動検出装置によれ
ば、本体と基板との間に第1振動吸収部材が設けられる
とともに、基板と結合部材との間にも第2振動吸収部材
が設けらており、したがって、基板と本体とを結合する
結合部材から振動が伝達されることがない。したがっ
て、吸収部材を介さずに伝達される振動がなくなり、第
1または第2振動吸収部材で吸収されなかった振動のみ
が振動検出センサに伝達される。尚、振動吸収部材と別
の振動吸収部材とは、一体形成してもよく、また、第1
の振動検出装置のように、手振れの周波数以外の周波数
域の装置本体の振動を吸収する振動吸収部材を用いるこ
とが好ましい。
【0018】
【実施の形態】図1から図9を用いて本発明の実施の形
態を詳細に説明する。まず最初に図8及び図9を用い、
実施の形態の一眼レフカメラの概要、及びこのカメラ内
での振動検出装置の固定状態を説明する。図8は、実施
の形態の一眼レフカメラの摸式図であり、撮影レンズ2
00内に本発明の振動検出装置を備えた形態を示してい
る。尚、説明のため、図中のカメラシステムの中央部
は、本発明の振動検出装置が分かりやすいように記載し
ている。図9は、図8のA−A矢視断面図であり、撮影
レンズと振動検出装置との位置関係を示している。
【0019】この実施の形態の一眼レフカメラは、図8
に示すように、カメラボディ100と、それに接続され
た撮影レンズ200とから構成される(尚、単にカメラ
と表記するときは、ボディ100とレンズ200との両
方を含めたものを示す)。カメラボディ100は、その
内側に、一眼レフにおける公知の機構部及び電気回路等
によって構成された構成部品を備えている。主な構成部
品は、ミラー110、シャッター120、これらの駆動
部(不図示)、フィルム130、フィルムの巻き上げ及
び巻き戻しの駆動部(不図示)、これらを駆動するため
の電源電池(不図示)等である。フィルム130は、交
換できる。
【0020】このカメラは、次の手順で、一連の露光動
作を行う。即ち、撮影者がレリーズ釦140をレリーズ
すると、ミラー110をアップ駆動し、絞り111を駆
動し、シャッター120を開駆動することによって、フ
ィルム130への露光が開始され、さらに、所定時間経
過後シャッター120を閉駆動し、絞り111を駆動
し、ミラー110をダウン駆動し、フィルム130を巻
き上げ動作することによって、フィルム130への露
光、およびフィルムの巻き上げが終了する。
【0021】撮影レンズ200は、複数のレンズと、駆
動部と、これらを保持する鏡筒などで構成される。尚、
別の撮影レンズと交換可能である。複数のレンズは、固
定レンズ群210、フォーカシングレンズ群220、振
れ補正レンズ群230を有し、駆動部は、フォーカシン
グレンズ群220を駆動するフォーカシング駆動部24
0、振れ補正レンズ群230を駆動するブレ補正部25
0を有する。
【0022】ブレ補正部250は、さらに、振動検出部
と、レンズ駆動部とに大別される。振動検出部は、振動
検出センサ251、252を有する。振動検出センサ2
51は、カメラを水平に構えたときの光軸Oに直角な平
面の中で水平方向(図8の紙面前後方向)の軸251a
に対して回転する方向の振動を検出し、同様に、振動検
出センサ252は、カメラを水平に構えたときの光軸O
に直角な平面の中で鉛直方向(図8の紙面上下方向)の
軸252aに対して回転する方向の振動を検出する。す
なわち、センサ251、252は、各々の回転検出軸2
51a,252aが、光軸Oに直交する同一平面(実施
例ではA−A矢視断面)内に設置されるように設置され
ている。同平面内で各々の回転検出軸251a,252
aは、図9に示すように、Bの方向(以下ピッチ方向と
いう)と、Cの方向(以下ヨー方向という)で表され
る。以下、2つのセンサを分けて表現するとき、センサ
251をピッチセンサ、センサ252をヨーセンサとい
う。
【0023】同様に、レンズ駆動部は、2つのレンズ駆
動部253、254を有し、レンズ駆動部254は、振
れ補正レンズ群230をピッチ方向に駆動し(以下ピッ
チ駆動部254とする)レンズ駆動部253は、振れ補
正レンズ群230をヨー方向に駆動する(以下ヨー駆動
部253とする)。このような振れ補正部250は、図
9に示すように、丁度、振れ補正レンズ群230の周囲
に、このレンズ群230を挟むようにして、ピッチセン
サ251とピッチ駆動部254とが配置され、同様に、
このレンズ群230を挟むようにして、ヨーセンサ25
2とヨー駆動部253とが配置されている。
【0024】実施の形態のカメラは、不図示のCPUを
有し、このCPUは、これら2つのセンサ251,25
2によって得られた信号を元にカメラのピッチ方向とヨ
ー方向の振動を検出し、検出した振動量に基づいて、フ
ィルム130面上での被写体像の移動量及び移動方向を
算出し、さらに、検出した振動を打ち消すようにレンズ
駆動部253,254によってブレ補正レンズ群230
を駆動する。このように、カメラの振れ補正は、フィル
ム面上の被写体像がフィルム面に対して相対的に動かな
いようにすることで行う。
【0025】尚、以上の図8,図9を用いて説明した実
施の形態のカメラは、一眼レフカメラの撮影レンズ内に
振動検出センサを内蔵した例であり、以下に、その振動
検出センサについて詳述する。しかしながら、本発明
は、これに限定されたものではなく、振動検出センサ
を、カメラボディ内に内蔵してもよいし、またレンズシ
ャッタカメラなどの他のカメラに内蔵してもよい。
【0026】次に、図1から図7を用いて、振動検出セ
ンサを固定する実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態の斜視分解図であり、第1の
実施の形態の振動検出センサの固定を説明するためのも
のである。尚、ピッチセンサ、ヨーセンサの区別はして
いないが双方に対して同様の構成になっている。
【0027】1は装置本体(第1の実施の形態ではレン
ズ200)の一部を示している。具体的に対応させる
と、図8または図9に示すように、撮影レンズ200内
に配置される、板部材201または202である(以下
単に本体1とする)。弾性体2a、2bは振動吸収部材
として使用されるものであり、本体1と基板4との間に
配置される。振動検出センサ3は、上述の図8,9で説
明したセンサ251または252に相当し、センサ基板
4に実装される。センサ基板4には、センサ3の周囲に
4カ所のビス穴8a,8b,10,11が形成されてい
る。ビス穴8a,8bは、センサ基板固定用であり、セ
ンサを挟んで、センサの軸Dと平行に形成されている。
ビス穴10,11は、仮止め用であり、センサ3を挟ん
で、センサの軸Dに直交するように配置されている。ビ
ス5a,5bは、センサ基板4を装置本体1に固定する
ためのものであり、センサ基板4に形成されたビス穴8
a,8bを貫通し、本体1に設けられたビス穴16、1
7にねじ込まれて固定される。ビス5aとセンサ基板4
との間には、平座金6aを介して弾性体7aが配置され
ている。ビス5bとセンサ基板4との間には、平座金6
bを介して弾性体7bが配置されている。弾性体7a,
7bは平座金状に形成されている。したがって、弾性体
7a,7bは、ビス5a,5bを締めつけた時、平座金
6a,6bによって略均一に押圧されながら、均一に変
形する。この弾性体7a,7bは、ビス5a,5bを介
して本体1から伝達される振動を吸収する。このように
センサ基板4と本体1との間には、弾性体2a,2bが
配置されており、センサ基板4と本体1との間の間隔を
一定に保っている。
【0028】センサ基板4の穴部10は、装置本体1に
取り付ける際の位置決めに共するためのものであり、同
じく穴部11は、センサ基板の回転止めのため、長穴状
に形成されている。本体1には、これらの穴部10,1
1に対応したビス穴12、及びピン穴13が設けられて
いる。したがって、センサ基板4を装置本体1に取り付
ける際、ビス14を、穴部10に差し込んで、穴部12
にねじ込んで、基板4を移動しないように仮止め固定
し、穴部11、13側には、調整ピン15を差し込み位
置決めする。この調整ピン15は、偏心ピンであり、調
整ピン15の回転量を調整することにより、センサ基板
4の位置決めを行い、振動検出センサ3の回転検出軸D
の方向を所望の方向に微調整する。位置決め後、結合ビ
ス5a,5bを用いて、センサ基板4を固定する。この
時、結合ビス5a,5bは、それぞれ平座金6a,6
b、弾性体7a,7b及び4を介し、さらにセンサ基板
4と本体1との間に弾性体2a,2bを挟むようにし
て、本体1に設けられたビス穴16,17にねじ込ま
れ、緩み止め剤を塗布されて固定される。したがって、
結合ビス5a,5bと基板4との間には、弾性体2a,
2b挟まれ、お互いが直接触れることがない。また、セ
ンサ基板4に形成された穴8a,8bは、結合ビス5
a,5bのネジ部の直径に比べて十分に大きく、結合ビ
ス5a,5bの頭部の直径、または平座金の外直径に比
べると小さい大きさであり、センサ基板4を固定した
時、結合ビスのネジ部とセンサ基板との間には、空間が
形成され、ここでも直接触れることがない。最後に、セ
ンサ基板4を結合ビス5a,5bで本体1に結合した後
には、これらの調整用のビス14,ピン15は取り外
す。これによって、センサ3の回転検出軸Dを所望の方
向に位置決めしながらセンサ基板4を固定する。尚、セ
ンサ3の回転検出軸Dは、そのセンサがピッチセンサか
ヨーセンサかによって、図9のBまたはCの方向と一致
する。また、調整ピン15は調整ビスでもよい。
【0029】次に、この第1の実施の形態の動作につい
て説明する。実施の形態の振動検出装置は、振動検出セ
ンサに電源を供給したり、検出したブレ信号を取り出す
ためのフレキシブル基板(不図示)等が取り付けられて
おり、これによって取り出した信号をもとに撮影者の手
振れによって起こったブレ量、速度、加速度、方向等を
不図示のCPUによって演算処理する。
【0030】この実施の形態で用いているセンサ3は、
振動部を一定の振動で振動させて、撮影者の手振れによ
って生じた振動を回転検出軸Aを中心としたコリオリの
力として検出する検出部を有したセンサを用いている。
これによって、撮影者の手振れによって生じた振動を相
対的な角度、あるいは角速度、あるいは角加速度として
検出する。
【0031】さらに、センサ基板4と装置本体1との間
の振動吸収部材2a,2bはセンサの回転検出軸Dに対
して略直角方向に長辺を持つ長方形状の断面をしてお
り、センサ基板4と装置本体1とに密着している。以下
に振動吸収部材の特性及び固定位置について説明する。
振動吸収部材2にはカメラ内、あるいはレンズ内で発生
する様々の駆動による振動がセンサ基板に伝播してくる
周波数帯、詳しくは、20ヘルツ以上の周波数を吸収す
る振動吸収部材を用いている。撮影者の手振れによる振
動の周波数は、1〜20ヘルツの周波数が最も多いこと
が発明者らの実験により分かっている。これによって本
来検出したい撮影者によって起こされた振動だけを検出
する。また、振動吸収部材といえども上記20ヘルツ以
上だけの全ての振動を完全に吸収することは困難であ
り、僅かながら振動吸収部材を通じて装置本体内の駆動
による振動が伝播してくることがある。したがって、こ
れを防ぐためには、振動検出センサ3が固定されている
センサ基板に接触する、振動吸収部材の面積を小さくす
ることが挙げられる。が、振動吸収部材は、センサ基板
と本体1との間のスペーサの機能もかねており、振動吸
収部材を小さくして、かえって基板がぐらついてしまっ
ては所望の振動検出を期待できない。よって、センサ基
板を装置本体にしっかりと固定でき、なおかつ所望の振
動だけをセンサ基板に伝えるために、振動吸収部材はセ
ンサ基板全面ではなく、センサ基板の面積に対してある
程度の割合の面積を持ったものを密着させることが必要
となる。そこで図1の実施の形態では、略直方体状の振
動吸収部材2a、2bを2枚平行に、センサの中心部を
外した位置に密着させている。また、センサ基板4と振
動吸収部材2a,2bとは、基板の面積の4分の1程度
が接触している。
【0032】この時、図4のように回転検出軸に平行に
振動吸収部材2c、2dを密着させたときと比較してみ
る。前述のようにこの時振動吸収部材に伝わった装置本
体の駆動による振動はほとんど吸収されるが、僅かなが
らセンサ基板に伝播してしまうことがある。しかしなが
ら、図4のように振動吸収部材の取り付け部分が回転検
出軸に対して平行であった場合、この伝播してきた振動
は、回転検出方向にセンサ基板、及びセンサに伝わり、
振動検出センサは回転軸に沿って振動を検出するのでこ
の僅かな振動を、検出し、出力する。ただし、図4の形
態は、全体としては、振動吸収部材を本体と基板との間
に配置したことにより、当然のことながら、振動吸収部
材がない場合に比べて改善されている。
【0033】一方、第1の実施の形態(後述する第2,
第3の実施の形態も同様)のようにセンサの回転検出軸
に略直角に振動吸収部材が取り付けられている場合(図
1参照)、センサ基板に伝播してしまう振動はセンサの
回転検出方向に対して直角方向になり、センサは、伝播
された振動を検出しにくくなり、もし検出したとしても
出力する信号は極めて小さい。つまり、回転検出軸に対
して略直角に取り付けられている場合に伝播してきた振
動はセンサ出力が最小になる方向であるので、振動吸収
部材がセンサの回転検出軸に対して略直角に取り付けら
れる方が振動吸収効果がより高いことが分かる。
【0034】したがって、振動吸収部材は、その長辺方
向が、振動検出センサの回転検出軸と直交する方向(正
確には、回転検出軸と直交する平面と基板とが交差する
交線と平行な方向)になるように配置することによっ
て、さらに振動を吸収する(正確には影響を与えないよ
うにする)ことができる。尚、振動吸収部材は、センサ
基板と接触している部分が前記条件を満たしていれば、
センサ基板と接触しない部分で一体的に接続されてい
る、即ち、「コ」の字や「ロ」の字状のように一体形成
されていてもよい。
【0035】さらに、振動吸収部材の厚さは、振動吸収
部材としての効果、及び取り付け精度、取付の際の作業
性等を考慮すると0.3mm〜2mm程度が適当と考えられ
る。また、第1の実施の形態は、図5のような、段付き
ビスを結合部材に用いてもよい。段付きビスにより、ビ
ス止めした際の基板と装置本体の距離を一定にできる。
これにより、結合の際に振動吸収部材が変形することに
よって、装置本体との距離や角度といった位置関係が変
動してしまうことを防ぐことが可能になる。
【0036】次に、図2を用いて、第2の実施の形態の
振動検出センサの固定を説明する。この例も、第1の実
施の形態同様ピッチセンサ、ヨーセンサの区別はない。
また、弾性体27c,27dの形状が図1の弾性体7
a,7bと異なることに起因する部分以外は、基本的に
第1の実施の形態と同じ構成であり、異なる番号を付与
するが、同じ構成部分については簡単に説明する。尚、
第2の実施の形態の特徴は、弾性体27c、27dが、
第1の実施の形態の7a、7bと異なっている点であ
る。
【0037】装置本体21には、穴部32,33,36
及び37が形成され、センサ23は、センサ基板24に
実装され、弾性体22a,22bを介して本体21上に
配置される。センサ基板24には、穴部28a,28
b,30,31が形成されている。穴部28a,28b
は、センサ基板24を固定する穴であり、穴部30、3
1は、センサ基板24の位置を決めるために用いられる
仮止め穴と、長穴とである。
【0038】センサ基板24の固定は、まず、方向調整
され、その後で固定される。調整は、まず、センサ基板
24を仮止めする。仮止めは、仮止めビス34を、セン
サ基板24の穴30を通過させ、本体21のビス穴32
にねじ込み、次に、調整ピン35を用いて位置調整す
る。調整ピン35は、偏心ピンであり、センサ基板24
の長穴部31を通過して本体21のピン穴33に差し込
まれる。この時、偏心ピン35の回転量を調整すること
により、センサ基板24の方向を微調整し、これによ
り、センサ23の回転検出軸Eの方向を所望の方向に調
整する。尚、センサ3の回転検出軸Eは、そのセンサが
ピッチセンサかヨーセンサかによって、図9のBまたは
Cの方向と一致する。これらの調整後、センサ基板24
は本体21に固定される。
【0039】センサ基板24には、予め、図2に示す形
状の弾性体27c,27dが、それぞれ、センサ基板2
4の取り付け穴28a,28bにはめ込まれる。この弾
性体27c,27dは、図示の如く、各々両端が太く、
中央が細く形成され、中央部の直径は、穴28a,28
bの内径と同じであり、中央部の長さ(紙面上下方向の
長さ)は、センサ基板24の厚さ(紙面上下方向の幅)
と略等しくなるように形成されている。弾性体27c,
27dは、弾性体27c,27dがセンサ基板24より
変形しやすいので、各々の弾性体27c,27dを変形
させながら各々の穴部28a,28bにはめ込む。この
ような弾性体27c,27dの上端に、それぞれ平座金
26a,26bを配置し、固定ビス25a,25bは平
座金26a,26b及び弾性体27c,27dを介して
本体21のビス穴36,37にねじ込まれ、さらに、本
体21との間に緩み止め剤を塗布され、センサ基板24
は、これによって、本体21に固定される。
【0040】したがって、第2の実施の形態では、本体
21と基板24と間には、弾性体22a,22bが配置
され、さらに、固定用のビス25a,25bとセンサ基
板24との間にも、別の弾性体27c,27dが配置さ
れていることになる。したがって、第2の実施の形態
は、弾性体22a,22bによって、装置本体21から
の振動が、センサ基板24に伝達されにくいことは勿論
のこと、この装置本体21からの振動が、結合部材であ
るビス25a,25bを介してセンサ基板24に伝播す
ることも防ぐことができる。
【0041】次に、図3を用いて、第3の実施の形態の
振動検出センサの固定を説明する。この例も、第1,2
の実施の形態同様ピッチセンサ、ヨーセンサの区別はな
い。また、第3の実施の形態は、センサ基板44の形状
が図2のものと異なることに起因する違いを除いては、
基本的に第1,第2の実施の形態と同じ構成であり、異
なる番号を付与するが、同じ構成部分については簡単に
説明する。
【0042】装置本体41には、穴部52,53,56
及び57が形成されている。センサ43は、センサ基板
44に実装され、弾性体42a,42bを介して本体4
1上に配置される。センサ基板44には、穴部48a,
48b,50,51が形成されている。穴部48a,4
8bは、センサ基板44を固定するための穴であり、セ
ンサ43を挟んでセンサの検出軸Fと平行に配置され、
それぞれの穴部には、センサ基板44のそれぞれの端部
に向かって切り欠き部49a,49bが形成されてい
る。穴部50、51は、センサ基板44の位置を決める
ために用いられる仮止め穴と、長穴である。
【0043】センサ基板44の固定は、まず、調整さ
れ、その後で固定される。調整は、まず、ビス54を穴
50を介してビス穴52にねじ込んで、センサ基板44
を仮止めする。次に、調整ピン55を用いて位置調整す
る。調整ピン55は、偏心ピンであり、センサ基板44
の長穴部51を通過して本体41の穴53に差し込まれ
る。この時、偏心ピン55を回転させることにより、セ
ンサ基板44の方向を微調整することができる。これを
利用して、センサ43の回転検出軸Fの方向を所望の方
向に調整する。調整後、センサ基板44を固定する。
【0044】センサ基板44には、予め、図3に示す弾
性体47c,47dが、それぞれ、センサ基板44の取
り付け穴48a,48bにはめ込まれる。弾性体47
c,47dは、各々両端が太く、中央が細く形成され、
中央部の直径は、穴48a,48bの内径と同じであ
り、中央部の長さ(紙面上下方向の長さ)は、センサ基
板44の厚さ(紙面上下方向の幅)と略等しくなるよう
に形成されている。弾性体47c,47dは、センサ基
板44の切り欠き部49a,49bを介して、穴部48
a,48bに配置される。このような弾性体47c,4
7dの上端に、それぞれ平座金46a,46bを配置
し、固定ビス45a,45bは平座金46a,46b及
び弾性体47c,47dを介して本体41のビス穴5
6,57にねじ込まれ、さらに、本体41との間に緩み
止め剤を塗布されて固定される。
【0045】したがって、第3の実施の形態では、本体
41と基板44と間には、弾性体42a,42bが配置
され、さらに、固定用のビス45a,45bとセンサ基
板44との間にも、弾性体47c,47dが配置されて
いることになる。したがって、第3の実施の形態は、第
2の実施の形態同様、弾性体43a,42b及びビス4
5a,45bを介してセンサ基板44に伝播することを
防ぐことができる。また、第2の実施の形態に比べ、切
り欠き部49a,49bにより、比較的硬質な弾性部材
を用いても、難なく穴部48a,48bに弾性体を配置
できる。したがって、固定用ビスとセンサ基板との間に
弾性体を挟むにも係わらず、本体1とセンサ基板との間
の位置ずれが起きにくく、調整した振動検出センサの回
転検出軸の方向が変化することが極めて少ない。しかも
これにより、振動吸収部材としての弾性体の種類が比較
的軟質なものに限定されることを防ぐこともできる。
【0046】図6、図7は、第4、第5の実施の形態の
主要部を示している。尚、説明の簡便のため、センサ基
板に実装されたセンサの一端側のみ図示して説明する
が、他端側も同様の構成である。図6は第4の実施の形
態を示している。第4の実施の形態の特徴は、弾性部材
と別の弾性部材とが一体に形成されている点である。
【0047】図6に示すように、振動検出センサ63
は、センサ基板64に実装され、センサ基板64は、セ
ンサ63の両端に溝状の切り欠き部69a,69bが形
成されている。弾性体62eは、略板状に形成され、そ
の中央部に、センサ基板64と結合部材65aとの間に
挿入される突出部67eが一体形成されている。前記セ
ンサ基板64の切り欠き部69aと、弾性体62eの突
出部69aとを嵌合させ、本体61上に配置することに
より、センサ基板64は、本体61上に配置される。そ
の後、図示しない位置調整部によりセンサ63の回転検
出軸の方向を調整する。調整後、結合部材(ビス)65
aは、平座金67c、弾性部材67eを介して、本体1
のビス穴70にねじ込まれる。これにより、センサ基板
64は本体61に固定される。
【0048】このように、第4の実施の形態は、弾性体
62eが、センサ基板64と本体61との間の振動を吸
収する振動吸収部材の役割と、センサ基板64と結合部
材65aとの間の振動を吸収する振動吸収部材の役割と
を兼ね備えている。図7は、第5の実施の形態を示して
いる。この第5の実施の形態の特徴は、弾性体の一部に
穴部を設け、その部分が別の弾性部材の一部を兼ねてい
るものである。
【0049】図7に示すように、振動検出センサ73
は、センサ基板74に実装され、センサ基板74は、セ
ンサ73の両端に溝状の切り欠き部79a,79bが形
成されている。弾性体72eは、略板状に形成され、そ
の中央部に、センサ基板64と結合部材75aとの間に
挿入される突出部77eが一体形成されている。前記セ
ンサ基板74の切り欠き部79aと、弾性体72eの突
出部79aとを嵌合させ、本体71上に配置することに
より、センサ基板74は、本体71上に配置される。そ
の後、図示しない位置調整部によりセンサ73の回転検
出軸の方向を調整する。調整後、結合部材(ビス)75
aは、平座金77c、弾性部材77eを介して、本体7
1のビス穴80にねじ込まれる。これにより、センサ基
板74は本体71に固定される。
【0050】このように、第5の実施の形態は、弾性体
72gが、センサ基板74と本体71との間の振動を吸
収する振動吸収部材の役割を有するとともに、弾性部材
77aと協動してセンサ基板74と結合部材75aとの
間の振動を吸収する振動吸収部材の役割とを兼ね備えて
いる。しかも、この時、弾性体の形状は極めて簡単な形
状であり、第4の実施の形態に比べて、安価に作成でき
る。
【0051】尚、振動吸収部材が吸収する振動の周波数
は、20ヘルツ以上としているが、特定の周波数域を強
く吸収する振動吸収部材を用いる場合、装置本体から発
生する不要な振動の周波数域に合わせて振動吸収部材を
選択することにより、確実にノイズとなる周波数の振動
を吸収できる。例えば、装置本体をカメラの駆動部と
し、仮にその駆動部からの振動が60ヘルツだと仮定
し、さらに、今、20ヘルツ以上の周波数域の振動を9
0%吸収する部材と、50〜100ヘルツの振動を10
0%吸収する部材とがあるとする。本発明は、どちらの
部材をもちいても本体からの不要な振動を吸収でき、し
たがって、検出したい周波数域(20ヘルツ以下)を検
出しやすくすることができるという本発明の効果を得る
ことができる。但し、カメラの駆動部で発生する振動と
して、他の周波数域の振動がないものと仮定すれば、実
際には後者の振動吸収部材の方が効果が高いことは明ら
かである。このように、本発明は、装置本体に発生する
検出が不要な周波数域が特定できる場合、その特定の周
波数域の振動のみを吸収する振動吸収部材を用いてもよ
い。もちろん、検出したい周波数域以外の総ての周波数
域の振動を吸収できる部材は、予測しなかったいかなる
周波数の振動が生じても吸収することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、センサ基板と装置本体との間に、装置本体の駆動
のうちの少なくとも一部の周波数域の振動を吸収する振
動吸収部材を挟んだことによって、不要な振動を検出す
ることなく、検出したい周波数域の振動を検出すること
ができる。例えば、装置本体がカメラ及びレンズからな
る場合、検出したい振動は、撮影者による手振れの振動
であり、振動吸収部材は、主に、この手振れの振動の周
波数域以外の周波数の振動を吸収すれば、どのような振
動が本体側から伝達されても、振動検出手段に影響しな
い。具体的には、手振れによる振動の周波数が主に20
ヘルツ程度までの周波数であることが分かっており、し
たがって、20ヘルツ以上の周波数の振動を吸収する部
材を用いればよい。これにより、装置本体がカメラであ
れば、カメラの手振れの振動を容易に検出することが可
能になり、これによって検出された振動をもとに制御を
行うと、より正確な手ブレを補正するための動作が可能
となる。
【0053】さらに、振動吸収部材をセンサの回転検出
軸に対して略直角方向に取り付けることによって、振動
吸収部材を介して僅かながら伝播してしまう振動を、振
動検出部材の回転検出軸に対して最も影響のない方向の
振動にすることができ、これによって、より、不要な振
動による手ブレ補正駆動の誤作動を防ぐことが可能にな
った。
【0054】また、位置決め部を設けることにより、振
動検出センサの回転検出軸の方向を微調整でき、振動検
出部材を基板に固定する時、あるいは、基板を本体に固
定する時の部品組み立て、あるいは装置組み立ての工程
において、回転検出軸の検出方向を容易に所望の方向に
調整することができ、装置を安価に作成でき、また、検
出軸の方向の精度を保つことができる。
【0055】また、結合部材で本体と基板とを結合する
とき、結合力、例えばビスの締めつけ力を調整したり、
あるいは実施の形態の段付きビスのように、所定間隔の
ものを用いることにより、基板と本体の間の間隔を調整
でき、2つの結合部材各々で間隔を調整することでセン
サ基板の角度も調整できる。また、請求項7記載の発明
によれば、基板を本体に固定する結合部材と基板との間
にも、別の振動吸収部材が配置されるので、基板と本体
との間の振動吸収部材を介さずに、結合部材を介して伝
わろうとする振動を、この別の振動吸収部材で吸収でき
る。したがって、より、不要な振動が伝達されるのを防
ぐことができる。尚、振動吸収部材と別の振動吸収部材
とは、一体成形してもよく、これにより、部品点数を削
減できる。
【0056】尚、この発明においても、請求項1記載の
発明のように、振動吸収部材も別の振動吸収部材も、検
出したい手振れ周波数以外の周波数域の振動を吸収もの
がよく、より具体的には20ヘルツ以上の振動を吸収す
るものが好ましいし、同様に、振動吸収部材の長手方向
は、振動検出センサの回転検出軸に直交する方向と平行
な方向になるように配置することが好ましい。また、位
置決め部を用いて調整可能とし、結合部材によっても調
整可能とする方がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の振動検出装置主要部の分解
斜視図である。
【図2】第2の実施の形態の振動検出装置主要部の分解
斜視図である。
【図3】第3の実施の形態の振動検出装置主要部の分解
斜視図である。
【図4】弾性体の配置の例を説明する斜視図である。
【図5】段付きビスを示す図である。
【図6】第4の実施の形態の振動検出装置の主要部の部
分斜視図である。
【図7】第5の実施の形態の振動検出装置の主要部の部
分斜視図である。
【図8】実施の形態の振動検出装置を配置した一眼レフ
カメラの摸式図である。
【図9】図8のA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
1……本体 2a、2b……弾性体 3……振動検出センサ 4……センサ基板 5a,5b……ビス(結合部材) 7a、7b……弾性体(別の弾性体) 10、11、12、13、14、15……位置調整部
(穴部10、11、12、13、ビス14、偏心ピン1
5)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体と、 前記装置本体に固着される基板と、 前記基板上に設けられ、前記装置本体の振動を検出する
    振動検出センサと、 前記基板と前記装置本体とに密着して前記装置本体の振
    動のうちの少なくとも一部の周波数域の振動を吸収する
    振動吸収部材と、を備えることを特徴とする振動検出装
    置。
  2. 【請求項2】前記装置本体は、カメラ及びレンズからな
    り、 前記振動吸収部材は、前記カメラ及びレンズの手振れに
    よる振動の周波数、即ち手振れ周波数以外の周波数域の
    少なくとも一部の周波数域の振動を吸収することを特徴
    とする請求項1に記載の振動検出装置。
  3. 【請求項3】前記少なくとも一部の周波数域が、20ヘ
    ルツ以上の周波数域であることを特徴とする請求項2に
    記載の振動検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載の振動検出装置におい
    て、 前記振動検出部材は、回転検出軸を有し、 前記振動吸収部材は、前記基板と前記本体との間の幅が
    比較的薄い直方体形状に形成され、その長辺の方向が、
    前記センサの回転検出軸に略直交する平面と前記基板と
    の交線に対して略平行となるように配置されることを特
    徴とする振動検出装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の振動検出装置において、 前記基板は、前記振動検出センサの回転検出軸の軸方向
    を決める位置決め部を有することを特徴とする振動検出
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5に記載の振動検出装置におい
    て、 さらに、前記基板と前記装置本体との間を結合する少な
    くとも2つ以上の結合部材を備え、 前記結合部材は、前記基板と前記装置本体との間の相対
    的な距離をそれぞれ変えることによって前記基板と前記
    装置本体との距離または角度の少なくとも一方を調節す
    ることを特徴とする振動検出装置。
  7. 【請求項7】装置本体と、 前記装置本体に固着される基板と、 前記基板上に設けられ、前記装置本体の振動を検出する
    振動検出センサと、 前記基板と前記装置本体とに密着して振動を吸収する第
    1振動吸収部材と、 前記基板と前記装置本体との間を結合する結合部材と、 前記結合部材と前記基板との間に密着し、前記装置本体
    の振動から前記結合部材に伝播した振動を吸収する第2
    振動吸収部材を備えていることを特徴とする振動検出装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の振動検出装置において、 前記第1振動吸収部材と、前記第2振動吸収部材とは一
    体成形されていることを特徴とする振動吸収装置。
  9. 【請求項9】前記振動吸収部材は、前記装置本体の振動
    のうちの少なくとも一部の周波数域の振動を吸収するこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載の振動検出装
    置。
  10. 【請求項10】前記装置本体は、カメラ及びレンズから
    なり、 前記振動吸収部材、及び前記別の振動吸収部材は、前記
    カメラ及びレンズの手振れによる振動の周波数、即ち手
    振れ周波数以外の周波数域の少なくとも一部の周波数域
    の振動を吸収することを特徴とする請求項9に記載の振
    動検出装置。
  11. 【請求項11】前記少なくとも一部の周波数域が、20
    ヘルツ以上の周波数域であることを特徴とする請求項1
    0に記載の振動検出装置。
  12. 【請求項12】請求項7〜11に記載の振動検出装置に
    おいて、 前記振動検出部材は、回転検出軸を有し、 前記振動吸収部材は、長方形形状に形成され、その長辺
    の方向が、前記基板に対して、前記センサの回転検出軸
    に略直交する平面と前記基板との交線に対して略平行と
    なるように配置されることを特徴とする振動検出装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の振動検出装置におい
    て、 前記基板は、前記振動検出センサの回転検出軸の検出方
    向を決める位置決め部を有することを特徴とする振動検
    出装置。
  14. 【請求項14】請求項7〜13に記載の振動検出装置に
    おいて、 前記結合部材は、前記基板と前記装置本体との間を結合
    する少なくとも2つ以上の結合部材を備え、 前記結合部材は、前記基板と前記装置本体との間の相対
    的な距離をそれぞれ変えることによって前記基板と前記
    装置本体との距離または角度の少なくとも一方を調節す
    ることを特徴とする振動検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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