JP2002099018A - 手振れ防止機構 - Google Patents

手振れ防止機構

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JP2002099018A JP2000288723A JP2000288723A JP2002099018A JP 2002099018 A JP2002099018 A JP 2002099018A JP 2000288723 A JP2000288723 A JP 2000288723A JP 2000288723 A JP2000288723 A JP 2000288723A JP 2002099018 A JP2002099018 A JP 2002099018A
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積・質量を最小限にとどめることができる
手振れ防止機構を提供する。 【解決手段】 手振れ補正部材51を保持する保持部材
52と、固定リンク54aに対向する移動リンク54b
が保持部材52に固定された第1の平行リンク機構54
と、第1の平行リンク機構54の固定リンク54aに固
定された移動部材56と、第1の平行リンク54と平行
に配置された第2の平行リンク機構58であって、第2
の平行リンク機構58の固定リンク58tに対向する移
動リンク56sが、第1の平行リンク54の固定リンク
54aと略直角に固定された、第2の平行リンク機構5
8と、第2の平行リンク機構58の固定リンク58tに
固定されたベース部材60とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ防止機構に
関し、詳しくは、双眼鏡など光学機器の手振れ補正に好
適な手振れ防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器の手振れを防止する種々
の手振れ防止機構が提案されているが、補正光学系を駆
動するものでは、可変頂角プリズムタイプとレンズ平行
移動タイプに分けられる。後者のレンズ平行移動タイプ
の多くは、揺動コイルによるスラスト駆動、又はモータ
ーによるレバー駆動である。
【0003】スラスト駆動は、ガイド軸の摩擦負荷がど
うしても大きくなり、手振れ防止のサーボ制御にとって
負荷となっていた。一方、レバー駆動は、摩擦負荷が小
さくなるように構成できるが、軸穴嵌合ガタが移動方向
反転時に応答遅れを生み、同じくサーボ制御にとって負
荷になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】駆動源がどういった種
類であれ、被駆動体の質量が小さいほど応答性がよく、
又共振周波数が高いためサーボ制御しやすい。しかしな
がら、従来の手振れ防止機構は、補正レンズを平行移動
自在に保持するための保持機構が、大きくなりがちであ
った。
【0005】特に双眼鏡に手振れ防止機構を付加した場
合、2眼同時に補正光学系を駆動する必要があり、装置
がどうしても大きくなってしまっていた。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、体積・質量を最小限にとどめた手振れ防止
機構を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、以下の構成の手振れ防止機構を提
供する。
【0008】手振れ防止機構は、手振れを補正するため
の手振れ補正部材をその光軸に直角な大略直交する2方
向に移動自在に支持するタイプのものである。手振れ防
止機構は、保持部材と、第1の平行リンク機構と、移動
部材と、第2の平行リンク機構と、ベース部材とを備え
る。上記保持部材は、上記手振れ補正部材を保持する。
上記第1のリンク機構は、上記光軸に直角な面に沿って
配置され、固定リンクに対向する移動リンクが上記保持
部材に固定される。上記移動部材は、上記第1の平行リ
ンク機構の上記固定リンクに固定される。上記第2の平
行リンク機構は、上記第1の平行リンク機構と平行に、
かつ、上記光軸の方向から見たときに上記第1の平行リ
ンク機構と重なる部分があるように配置される。上記第
2の平行リンク機構は、上記第2の平行リンク機構の固
定リンクに対向する移動リンクが、上記光軸の方向から
見て上記第1の平行リンク機構の上記固定リンクと略直
角に配置され、上記移動部材に固定される。上記ベース
部材は、上記第2の平行リンク機構の上記固定リンクに
固定される。
【0009】平行リンク機構は、4つのリンクが4つの
対偶により略平行四辺形形状に結合された平面4節機構
であり、静止系に固定されるリンク(ここでは、「固定
リンク」と呼ぶ)に対する他のリンク(ここでは、「移
動リンク」と呼ぶ)のうち、固定リンクに対向する移動
リンクが、一つの平面内で固定リンクの延在方向に大略
平行に移動する。
【0010】上記構成において、保持部材は、第1の平
行リンク機構を介して大略第1の方向(第1の平行リン
ク機構の固定リンクの延在方向)に平行移動自在に、移
動部材によって支持される。移動部材は、第2の平行リ
ンク機構を介して大略第2の方向(第2の平行リンク機
構の固定リンクの延在方向)に平行移動自在に、ベース
部材によって支持される。第1の方向と第2の方向は大
略直交するので、保持部材は、ベース部材に対して略直
交する2方向に揺動可能に支持される。
【0011】上記構成によれば、保持部材、第1の平行
リンク機構、移動部材、第2の平行リンク機構およびベ
ース部材を、ひとまとまりに構成してユニット化するこ
とができる。また、保持部材、第1の平行リンク機構、
移動部材、第2の平行リンク機構およびベース部材を、
手振れ補正部材の移動する移動面に対して垂直方向に積
み重ね、手振れ補正部材の移動範囲外にはみ出す部分が
できるだけ少なくなるようにして、手振れ防止機構を小
型化することができる。また、積み重ねの間に挟まれる
部材については、移動方向に剛性を持てば十分であるの
で、薄くすることができる。
【0012】したがって、体積・質量を最小限にとどめ
ることができる。
【0013】好ましくは、上記第1および第2の平行リ
ンク機構のうち少なくとも一方は、その少なくとも一つ
の対偶が薄板バネ材からなり、該対偶に隣接する上記移
動リンクが回動する回動面に対して直角方向に上記薄板
バネ材の面が延在する。
【0014】上記構成によれば、対偶を構成する薄板バ
ネ材の面が曲がり、薄板バネ材に隣接する移動リンクの
角度が変わり、移動リンクが回動する。対偶に薄板バネ
材を用いることにより、平行リンク機構、ひいては手振
れ防止機構を小型化することが容易である。また、薄板
バネ材のバネ力を利用して、ガタや摩擦損失がないよう
にすることができる。また、軽い負荷で駆動できるよう
にして、駆動時の応答性を向上することも可能である。
【0015】好ましくは、上記第1および第2の平行リ
ンク機構のうち少なくとも一方は、その対向する一対の
上記リンクと、該一対の上記リンクを他の一対の上記リ
ンクに連結する上記各対偶とが、同じ上記薄板バネ材か
らなる。
【0016】上記構成によれば、平行リンク機構の対向
する一対のリンクと、その両端から連続する対偶とを、
同じ薄板バネ材を用いて構成すれば、移動リンクの回動
方向によって抵抗力が異なることがないバランスのとれ
た平行リンク機構を、容易に構成することができる。
【0017】好ましくは、上記対偶と、上記対偶に隣接
する上記リンクの少なくとも一部とは、一つの上記薄板
バネ材からなる。上記対偶に隣接する上記リンクの少な
くとも一部は、上記対偶と略直角に折り曲げられた折り
曲げ部を有する。
【0018】上記構成において、対偶に隣接するリンク
の少なくとも一部は、折り曲げ部により、対偶よりも剛
性が高くなる。上記構成によれば、平行リンク機構の少
なくとも一部を、一つの薄板バネ材から簡単に構成する
ことができる。
【0019】好ましくは、上記第1の平行リンク機構お
よび上記第2の平行リンク機構は、それぞれ一つの上記
薄板バネ材からなり、上記手振れ補正部材が移動する上
記2方向と平行な別々の面に沿ってそれぞれ分けて配置
される。
【0020】上記構成によれば、第1および第2の平行
リンク機構はそれぞれ一つの薄板バネ材からなるので、
手振れ補正部材が移動する2方向と垂直な方向に容易に
重ねることができ、手振れ補正部材が移動する2方向に
第1および第2の平行リンク機構が広がらないようにし
て、手振れ防止機構の小型化を図ることができる。
【0021】好ましくは、上記保持部材は、上記手振れ
補正部材が移動する上記2方向に平行に延在する当接面
を有する。上記ベース部材は、上記手振れ補正部材が移
動する上記2方向に平行に延在し、上記保持部材の上記
当接面に対向する基準面を有する。上記保持部材の上記
当接面を上記ベース部材の上記基準面に押圧するばね部
材をさらに備える。
【0022】上記構成において、保持部材の当接面がベ
ース部材の基準面に当接しながら移動するようにすれ
ば、手振れ補正部材の移動方向をベース部材に対して精
度よく維持することができる。保持部材の当接面がベー
ス部材の基準面と離れている場合であっても、それらの
間の間隔を適宜な方法で一定に保つことにより、手振れ
補正部材の移動方向をベース部材に対して精度よく維持
することができる。
【0023】後者の場合、好ましくは、球形状のスペー
サ部材が、上記保持部材の上記当接面と上記ベース部材
の上記基準面との間に配置され、挟持される。
【0024】上記構成によれば、スペーサ部材により、
保持部材の当接面とベース部材の基準面とは、直交する
2方向に相対移動自在に、一定距離に保持される。した
がって、手振れ補正部材の移動方向をベース部材に対し
て精度よく維持することができる。さらに、スペーサ部
材により、保持部材の当接面とベース部材の基準面との
間の摩擦抵抗が軽減される。したがって、手振れ補正部
材を少ない駆動力で円滑に移動させることができ、手振
れ補正を高速に行うことが可能となる。
【0025】好ましくは、上記保持部材を、上記ベース
部材に対して解除可能に機械的に固定するロック機構を
さらに備える。
【0026】ロック機構により保持部材を固定すれば、
手振れ補正部材は移動しないので、手振れ補正を行わな
い状態とすることができる。ロック機構により、手振れ
補正の有無を選択できる。
【0027】より好ましくは、上記ロック機構は、上記
ベース部材に立設され、上記手振れ補正部材が移動する
上記2方向に垂直方向に延在するガイド軸と、該ガイド
軸に沿って摺動自在に外嵌し、該摺動方向に細くなる楔
状の面を有するロックピンと、該ロックピンを押圧する
スプリングと、該スプリングの上記押圧を解除する解除
部材とを有する。上記保持部材は、上記スプリングによ
り付勢された上記ロックピンの上記楔状の面に当接する
当接面を有する。
【0028】上記構成によれば、ロックピンがスプリン
グにより押圧されると、ロックピンの楔状の面は保持部
材の当接面に当接し、これにより、保持部材は、ベース
部材に対して所定位置に保持され、ロックされる。解除
部材によりロックピンの押圧が解除されると、保持部材
は、ロックが解除される。
【0029】好ましくは、上記保持部材は、上記ガイド
軸が挿通され、上記ガイド軸との間に所定の隙間が形成
されるガイド軸穴を有し、上記ロック機構によるロック
が解除されたときに、上記ベース部材に対する移動量が
規制される。
【0030】上記構成によれば、ロック機構を構成する
ガイド軸により、非ロック時における保持部材の移動量
を規制し、一方向の補正の累積により保持部材が所定範
囲を越えて移動することを防止することができる。
【0031】好ましくは、上記補正部材は、複数の手振
れ補正部材を一つの上記保持部材で保持する。
【0032】上記構成によれば、複数の手振れ補正部材
を同じ方向に同じ量だけ同期して移動することが必要な
場合に、構成を簡単にすることができる。例えば双眼鏡
の一対の補正レンズや、多板式CCD撮像素子に好適な
構成である。
【0033】好ましくは、上記手振れ補正部材は、光学
系の一部を構成する補正レンズ、又は被写体像の結像面
に配置された撮像素子である。
【0034】手振れ補正部材が光学系の一部を構成する
補正レンズの場合、手振れ等により受光面に対する結像
位置が変動しても、それを打ち消すように補正レンズを
移動し、受光面に対する結像位置ができるだけ変動しな
いようにすることにより、手振れを補正することができ
る。手振れ補正部材が被写体像の結像面に配置された撮
像素子の場合、手振れによる結像面に対する被写体像の
結像位置が変動しても、それを打ち消すように、撮像素
子を移動することにより、手振れを補正することができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
双眼鏡について、図面を参照しながら説明する。
【0036】この双眼鏡は、手振れ等があっても目標物
を静止した状態で見えるようにする手振れ防止機構を備
えている。
【0037】図1は、双眼鏡10の外観図である。
(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は正面図、
(d)は右側面図である。
【0038】双眼鏡10は、上面に配置された手振れ防
止釦14により手振れ防止機構のオン/オフを操作する
ことができるようになっている。一対の対物レンズ30
の間隔は固定されているが、一対の接眼レンズ20の間
隔は、ボディ11に対して左右の接眼部22の角度を変
えることにより調整できるようになっている。双眼鏡1
0は、上面に配置された焦点調整ノブ12によりピント
調整操作を行うことができ、接眼部22の一方の外筒2
1を回転することにより左右の視度差を調整することが
できるようになっている。ボディ11の接眼レンズ側に
は電池室蓋16が設けられ、電池を接眼レンズ側から装
填できるようになっている。
【0039】図2は、双眼鏡10の内部のブロック配置
を示す。
【0040】双眼鏡10は、各1対の対物レンズ30、
補正レンズ51、ポロプリズム24、接眼レンズ20か
らなる左右1対の光学系を有する。
【0041】1対の対物レンズ30は、クロスハッチン
グを付した一つの対物レンズ鏡胴32に固着される。対
物レンズ鏡胴32は、焦点調整のため光軸方向にスラス
ト移動可能に、ボディ11に保持される。
【0042】一対の補正レンズ51は、ハッチングを付
した一つの手振れ補正ユニット50により2軸駆動可能
に保持される。手振れ補正ユニット50は、後述する土
台がボディ11に固着される。
【0043】一対のポロプリズム24および接眼レンズ
20は、それぞれ、左右別々のプリズムホルダ28a,
28bに固着される。各プリズムホルダ28a,28b
は、光軸方向にスラスト移動可能にボディ11に保持さ
れ、ボディ11および後述する電池室18に対し、それ
ぞれ対物レンズ30の光軸30a,30bを中心に回転
可能に保持される。
【0044】電池室18は、手振れ補正ユニット50を
貫通し、ボディ11に固着される。電池室18には、制
御回路に電力を供給するための円筒型の2本の電池2
が、光軸30a,30bに対し平行に装填されるように
なっている。電池2の並びは、左右の光軸30a,30
bを結ぶ線に垂直である。制御回路は、ボディ11とプ
リズムホルダ28a,28bと電池室18に跨がって、
双眼鏡10の上面又は下面に沿って配置される。
【0045】双眼鏡10は、一般的な双眼鏡と同様に、
ピントと眼福を調整することができる。
【0046】すなわち、双眼鏡10の上面のピント調整
操作部12を操作すると、1対の対物レンズ鏡胴32が
その光軸方向に移動し、ピントが移動する。接眼部の視
差調整操作部21を操作すると、一方の接眼レンズ20
の視度を調節でき、これにより左右の視度差を合わせる
ことができる。左右それぞれの接眼レンズ20をもって
その間隔を調整するように左右に動かすと、接眼レンズ
20とプリズム24が保持されているプリズムホルダ2
8a,28bがボディ11に対し対物レンズ光軸30
a,30b中心に回転する。この結果、対物レンズ光軸
30a,30bと接眼レンズ光軸20a,20bは、プ
リズム24によって位置がずれ、眼幅を変えることがで
きる。
【0047】次に、手振れ補正ユニット50の構成につ
いて、図9〜図12を参照しながら、説明する。
【0048】手振れ補正ユニット50は、左右1対の補
正レンズ51を2つの直交する平行リンク機構で揺動可
能に支持し、ユニット化したものであり、平行リンク機
構をロックするロック機構を含む。
【0049】平行リンク機構は、4つのリンクが4つの
対偶により略平行四辺形形状に結合された平面4節機構
であり、静止系に固定されるリンク(ここでは、「固定
リンク」と呼ぶ)に対する他のリンク(ここでは、「移
動リンク」と呼ぶ)のうち、固定リンクに対向する移動
リンクが、一つの平面内で固定リンクの延在方向に大略
平行に移動する。
【0050】図14は、平行リンクの概念図である。被
駆動部材である補正レンズ8は、第1の平行リンク機構
6の固定リンク6dに対向する移動リンク6bに固定さ
れている。第1の平行リンク機構6は、4つの対偶によ
り4つのリンク6a,6b,6c,6dが平行四辺形に
結合されたものである。対偶6s,6tを介して固定リ
ンク6dと隣接する移動リンク6a,6cが、矢印6
m,6nで示すように回動すると、補正レンズ8は、大
略、固定リンク6dと平行な第1の方向xに平行移動す
る。
【0051】第1の平行リンク6の固定リンク6dは、
第2の平行リンク4の固定リンク(対偶4s,4t間に
仮想的に存在する)に対向する移動リンク4bに固定さ
れている。対偶4s,4tを介して固定リンクと隣接す
る移動リンク4a,4cが、矢印4m、4nで示すよう
に回動すると、補正レンズ8および第1の平行リンク4
は、大略、第2の平行リンク4の固定リンクと平行な第
2の方向yに平行移動する。これにより、補正レンズ8
は、略直交する第1および第2の方向x、yに移動自在
に支持される。
【0052】図15は、平行リンク機構の概念図であ
る。平行リンク機構は、一つの薄板バネ材から構成さ
れ、変形部5xを介してリンク部5a,5b,5s,5
tが接続されるようになっている。変形部5xは、リン
ク部5a,5b,5s,5tより剛性が低く、弾性変形
しやすい部分である。例えば、変形部5xは、紙面に垂
直な面のみで構成し、リンク部5a,5b,5s,5t
は、紙面に平行な面と紙面に垂直に折り曲げられた面と
から、断面がL字状で剛性を有するようにする。
【0053】平行リンク機構は、図15(b)に示した
ように、変形部5xで曲がり、固定リンク5tに対向す
る移動リンク5sが、固定リンク5tの延在方向と略平
行に移動する。
【0054】図9(a)は接眼レンズ側から見た手振れ
補正ユニット50の外観図、(b)は一部断面側面図で
ある。図10(a)はリンク板の要部拡大斜視図、
(b)は補正レンズ中心を通る断面図、(c)はロック
機構の断面図である。図11は、対物レンズ側から見た
手振れ補正ユニット50の外観図である。図12は、土
台を除いた手振れ補正ユニット50を対物レンズ側から
見た外観図である。
【0055】手振れ補正ユニット50は、左右2つの補
正レンズ51を保持する補正レンズ保持枠52と、該補
正レンズ保持枠52を上下方向のみ揺動可能に支持する
平行リンク機構である縦リンク板54と、該縦リンク板
54を保持する保持台56と、該保持台56を左右方向
のみ揺動可能に支持する平行リンク機構である横リンク
板58と、該横リンク板58を保持する土台60と、該
補正レンズ保持枠52と土台60とに掛けられる押圧ス
プリング53とを含む。
【0056】補正レンズ保持枠52は、図9(a)にお
いて実線で示されたように、左右の補正レンズ51を保
持する玉枠部52a,52bを上下2本の梁52s,5
2tで結んだ一体形状の部品であり、中央には前述の電
池室18が入ってくる穴52cが形成されている。穴5
2cには、押圧スプリング53を係止するための4つの
フック52xが形成され、図10(c)および図12に
示したように、補正レンズ保持枠52の基準突起52z
が土台60の基準面60sに押付けられるようになって
いる。また、玉枠部52a,52bには、上下の梁52
s,52tと補正レンズ51との間にできる内隅の三角
部に、図10(c)に示すように、ロック機構用のテー
パーを持った穴52yが設けられている。上下の梁52
s,52tには、重心を通るように突起52kが設けら
れ、その中央にはV溝52vが形成され、後述する駆動
ユニットの形状記憶合金紐を受けるようになっている。
【0057】縦リンク板54は、図10(b)に示すよ
うに、補正レンズ保持枠52と保持台56の接眼レンズ
側の同一面上に支持される。縦リンク板54は、薄板ば
ね材でできており、一つの部品で上下に揺動する平行リ
ンク機構を構成する。すなわち、縦リンク板54は、図
9(a)に示すように、左右に延びる2本のリンク腕5
4s,54tが上下に渡り、2本のリンク腕54s,5
4tの両端は、左右でそれぞれ固定部54a,54bに
連結されている。縦リンク板54の一方の固定部54a
は静止系側の保持台56に固定され、他方の固定部54
bは補正レンズ保持枠52に固定される。図10(a)
に示すように、縦リンク板54は、リンク腕54s、5
4tに沿ってほぼ垂直に対物レンズ側に曲げられ、固定
部54a,54bとリンク腕部54s,54tは、L字
型断面を持つようになっている。固定部54a,54b
とリンク腕部54s,54tとの境界部には、図9およ
び図10(a)に示すように、垂直面でのみ構成され幅
の狭い変形部54xが形成されている。変形部54x
は、固定部54a,54bやリンク腕部54s,54t
に比べ、剛性が低く、弾性変形して曲がりやすいので、
これにより、固定部54a,54bとリンク腕部54
s,54tとの間の角度が所定範囲内で自在に変化し、
保持台56に対して補正レンズ保持枠52が上下方向に
平行移動するようになっている。
【0058】保持台56は、図9(b)に示すように、
補正レンズ保持枠52と土台60の間に配置される本体
部56cを有する。図示していないが、本体部56c
は、光路を遮断しないように左右に穴が開いており、中
央には、電池室18が入る穴が開いている。図9に示す
ように、本体部56cの左右には、補正レンズ保持枠5
2を囲み、補正レンズ保持枠52と同じ高さまで延びる
補強リブ56a,56bが立設されている。各補強リブ
56a,56bには、左右に突出する突起56kが設け
られ、その先端にはV溝56vが形成され、後述する駆
動ユニットの形状記憶合金紐を受けるようになってい
る。
【0059】横リンク板58は、図10(b)に示すよ
うに、保持台56と土台60の間に配置され、一つの部
品で左右に揺動する平行リンク機構を構成する。横リン
ク板58は、縦リンク板54と同様に、薄板ばね材でで
きている。横リンク板58は、図12に示すように、上
下に延びる2本のリンク腕58a,58bの両端に、左
右に渡る固定部58s、58tが、変形部58xを介し
て結合されている。横リンク板58は、縦リンク板54
と同様に、リンク腕58a,58bに沿ってほぼ垂直に
対物レンズ側に曲げられ、固定部58s、58tとリン
ク腕部58a,58bはL字型断面を持ち、変形部58
xは幅の狭い垂直面のみで構成され、この部分が弾性変
形するようになっている。一方の固定部58sは保持台
56に固着され、他方の固定部58tは静止系側の土台
60に固着され、保持台58が土台60に対して左右に
平行移動するようになっている。
【0060】土台60は、板形状をし、図11に示すよ
うに、左右の光路が通る穴60a,60bと、前述の電
池室18が入ってくる穴60cとを持つ。穴60cに
は、押圧スプリング53を係止するためのフック60x
が設けられている。図10(c)に示したように、接眼
レンズ側の面には、前述の基準面60sと、補正レンズ
保持枠52の縦横の移動量を検知する位置センサ(フォ
トリフレクタ)80の保持部60tとが設けられてい
る。また、補正レンズ保持枠52が移動しないようにロ
ックするためのガイド軸70を摺動自在に支持する支持
部60kが設けられている。図示していないが、上下の
側面には、縦用の駆動ユニットを取り付ける穴が設けら
れ、左右の側面には、横用の駆動ユニットを取り付ける
取付穴が設けられている。
【0061】押圧スプリング53は、補正レンズ保持枠
52と土台60との間に4本掛けられ、自身のスプリン
グ力で補正レンズ保持枠52の基準突起52zが土台6
0の基準面60sに押し当てられるようにする。これに
より、補正レンズ保持枠52は、平面内で移動する。
【0062】ロック機構は、図10(c)に示すよう
に、土台60から光軸方向に延びるガイド軸70と、ガ
イド軸70にスラスト移動可能に嵌合し、先端のテーパ
ー部で補正レンズ保持枠52を誘い込み、補正レンズ保
持枠52を移動不自在に保持するロックピン72と、ロ
ックピン72を土台60方向に押付けるロックスプリン
グ74と、ロックピン72を補正レンズ保持枠52から
遠ざけるロック解除レバー76とを含む。
【0063】補正レンズ保持枠52は、非補正状態でロ
ックピン72によってロックされ、補正状態では、ロッ
クが解除されるが、ガイド軸70によって移動量が規制
される。前記手振れ防止釦14とロックピン72の間に
は、不図示の伝達機構が存在し、手振れ防止釦14の押
圧移動をロック解除レバー76のロックピン解除方向へ
の移動に変換し、ロックを解除することができるように
なっている。
【0064】次に、駆動ユニットの構成について、図を
参照しながら説明する。
【0065】駆動ユニットは、形状記憶合金の形状記憶
合金紐の両端が支持体に固定され、ユニット化されたも
のである。
【0066】図3および図4に示すように、支持体は、
樹脂150が2つのハンダ用端子110,120と一体
成型されたものである。支持体は、2つのハンダ用端子
と絶縁体とを接着接合して形成してもよい。ハンダ用端
子110,120は、互いに離れた状態で一体化され、
互いに絶縁されるようになっている。ハンダ用端子11
0,120には、後述する方法で、形状記憶合金の形状
記憶合金紐102が固定される。
【0067】形状記憶合金紐102は、駆動ユニット1
00が非取り付け状態のときには弛んでおり、取り付け
状態において、中間部分が被駆動体に押し当てられて
「く」の字に折り返される。この「く」の字を実現させ
るため、支持体は、大略、「コ」の字又は弓形に形成さ
れ、開口側の両端部に形状記憶合金紐102が取り付け
られ、支持体で囲まれた領域側で折り返される。
【0068】図3に示すように、ハンダ用端子110,
120の繋ぎの部分には、取付穴116,126、位置
決め穴128、結線端子112,122が形成され、駆
動ユニット100を取り付けるための取付面として用い
られる。また、貫通穴108が設けられ、駆動ユニット
100の取り付けの際に、形状記憶合金紐102と突起
52k,56kのV溝52v、56vとの掛かりを、貫
通穴108から容易に確認することができるようになっ
ている。
【0069】駆動ユニット100の開口側の両端部は、
取付面とほぼ平行な同一平面を受け面として持ち、その
部分に鍵穴114,124とガイド115,125が形
成されている。鍵穴114,124は、鍵穴状にハンダ
用端子110,120を貫通した部分であり、丸穴部分
114a,124aと、丸穴部分114a,124aか
ら取付面側に延在する直線部分114c,124cとか
らなる。ガイド115,125は、鍵穴114,124
の丸穴部分114a,124aから取付面とは反対側に
延在する浅い溝である。
【0070】鍵穴124の丸穴部分114a,124a
には、ボール130が形状記憶合金紐102とともに圧
入され、ボール130の嵌合によって、形状記憶合金紐
102が取り付けられる。ボール130の代わりに、楔
を用いてもよい。
【0071】駆動ユニット100は、次のように組み立
てることができる。
【0072】まず、支持体の開口側の両端部の受け面上
に、ガイド115,125を通るようにして低張力で形
状記憶合金紐102を張る。
【0073】次に、図4(a)に示すように、形状記憶
合金紐102の中央を、長さ調整用テンショナー180
で所定深さまで下ろした状態にする。
【0074】そして、図4(b)に示すように、鍵穴1
14,124の丸穴部分114a,124aに、形状記
憶合金紐102の「く」の字の内側から、同時にボール
130を所定深さに打ち込み、形状記憶合金紐102を
固定する。
【0075】取り付けられた形状記憶合金紐102は、
鍵穴124の丸穴部分114a,124aを板厚方向に
横断し、直線部分114c,124cを通って、再度、
支持体の内側に入った状態で、使用される。
【0076】手振れ補正ユニット50では、補正レンズ
51を移動させる向きにつき一つの駆動ユニットが必要
であり、図5〜図8に示すように、合計4個の駆動ユニ
ット100a〜100dが、手振れ補正ユニット50の
組み立て後に取り付けられる。
【0077】図5は、ボディ11を取り外した状態で対
物レンズ側から手振れ補正ユニット50を見た正面図、
図6は、対物レンズ鏡胴32を取り外した状態で対物レ
ンズ側から手振れ補正ユニット50を見た正面図、図7
は、図5の線VII−VIIに沿って切断した断面図、図8
は、図6の線VIII−VIIIに沿って見た側面図、
【0078】図6に示すように、横駆動用の駆動ユニッ
ト100c,100dは、手振れ補正ユニット50の外
周のR部に沿うような形で取り付けられる。縦駆動用の
駆動ユニット100a,100bは、図5に示すよう
に、並んでいる2本の対物レンズ鏡胴32の谷間に入る
ような形で取り付けられる。このとき、横駆動用の駆動
ユニット100c,100dは、「く」の字の向き(形
状記憶合金の形状記憶合金紐102の「く」の字部分を
含む面)が、補正レンズ51の移動平面と平行な面内に
あり、縦駆動用の駆動ユニット100a,100bは、
「く」の字の向きが移動平面と垂直になっている。
【0079】つまり、土台60の基準平面上を任意方向
に移動する補正レンズ保持枠52には、駆動方向が上下
の駆動ユニット100a,100bが、又左右方向のみ
移動する保持台56には、駆動方向が左右の駆動ユニッ
ト100c,100dが、それぞれ向い合って土台60
に保持される。補正レンズ保持枠52を上下に駆動する
駆動ユニット対100a,100bは、形状記憶合金の
形状記憶合金紐の伸延方向と、補正レンズ保持枠52の
移動する基準平面とが垂直な関係にある。また、保持台
56を左右に駆動する駆動ユニット対100c,100
dは、上下に駆動する駆動ユニット対100a,100
bとは異なり、形状記憶合金の形状記憶合金紐の伸延方
向と基準平面は平行である。
【0080】また、前述したように、駆動ユニット10
0の取付面の貫通穴108から、手振れ補正ユニット5
0の突起52k,56kのV溝52v、56vへの形状
記憶合金紐102の掛かりが容易に確認できるようにな
っているが、横駆動用の駆動ユニット100c,100
dについては、図6に示したように、保持台56の突起
56が取付面の貫通穴に貫通し、保持台56の光軸方向
の移動が制限されるようになっている。
【0081】図13は、双眼鏡10の手振れ補正を行う
制御系の構成を示すブロック図である。
【0082】制御を統括する制御回路90には、位置セ
ンサ80と、加速度センサ82と、駆動ユニット100
a〜100dと、ロック解除検知スイッチ14とが接続
され、電池2から電源が供給されるようになっている。
【0083】位置センサ80は、前述したように、手振
れ補正ユニット50内の補正レンズ保持枠52の位置を
検出する。加速度センサ82は、例えばジャイロセンサ
であり、ボディ11内の適宜位置に配置され、双眼鏡1
0の手振れ等による双眼鏡10の振れデータを検出す
る。メインスイッチ15は、手振れ防止釦14の操作に
よる手振れ補正ユニット50のロック状態の解除と連動
してオンになる。すなわち、手振れ防止釦14を操作す
ると、不図示の伝達機構によって手振れ補正ユニット5
0のロックピン70を引き上げ、手振れ補正ユニット5
0のロック状態を解除し、補正レンズ51が移動可能な
状態にすることができる。メインスイッチ15は、この
伝達機構の途中に設けられ、ロック解除ストロークの最
後の部分でオンになる。制御回路90は、手振れ補正の
ために駆動ユニット100a〜100dを駆動するため
のサーボ回路を含む。制御回路90は、加速度センサ8
2の出力と、位置センサ80の出力から、駆動ユニット
100a〜100dを適宜駆動し、双眼鏡10による観
察像がぶれない位置に補正レンズ50を移動させる。
【0084】次に、具体的な動作について説明する。
【0085】双眼鏡上面の手振れ防止釦14の操作によ
り、手振れ補正ユニット50のロック状態が解除され、
メインスイッチ15が入ると、制御回路90は動作を開
始し、駆動ユニット100a〜100dの形状記憶合金
紐に印加する電圧を決定し、その電圧を印加する。
【0086】電圧を印加された形状記憶合金紐は、自身
の抵抗値によりジュール熱が発生する。この熱によって
自身の記憶された長さへと縮んで行く。「く」の字であ
るため、移動量は効率良く所定倍に変倍される。形状記
憶合金紐の縮みにより、「く」の字の開きが大きくな
り、補正レンズ保持枠52又は保持台56は、電圧が印
加された駆動ユニットから遠ざかる方向へ移動する。補
正レンズの移動ストロークδの形状記憶合金紐の収縮長
さλに対する変倍率M=δ/λは M=cosθ/k−(1−sin2θ/k21/2 (1) である。ここで、θは「く」の字状に開いた角度の半
分、kは形状記憶合金紐の収縮率である。
【0087】形状記憶合金紐に電圧が印加された駆動ユ
ニットに対向する駆動ユニットの形状記憶合金紐は、移
動する補正レンズ保持枠52又は保持台56によってそ
の中央部分を押され、弾性域を越え延びてゆく。駆動力
は、「く」の字方向の加熱による形状記憶合金紐張力の
合力である。一方、抵抗力は、対向する形状記憶合金紐
の変形抵抗と、土台60上を補正レンズ保持枠52が移
動する際の摩擦抵抗と、押圧バネ53の復元力の移動方
向成分と、平行リンク機構54,58を構成する板ばね
のバネ力との和である。
【0088】横振動の場合、縦駆動用の駆動ユニット1
00a,100bの形状記憶合金紐を横方向に引っ張る
抵抗力が、横振動の抵抗力に加算される。この抵抗力
は、直線的な形状記憶合金紐を微少量横方向に曲げる程
度のものであって、影響は軽微である。
【0089】縦の振動成分がある場合、制御回路90に
よって縦駆動用の駆動ユニット100a,100bの一
方が選択・通電される。通電された形状記憶合金紐は、
縮んで補正レンズ保持枠52をその重心方向に押す。縦
駆動用の駆動ユニットの形状記憶合金紐によって押され
た補正レンズ保持枠52は、縦リンク板54によって回
転することなくほぼ上下に移動する。このとき、縦リン
ク板54は、補正レンズ保持枠52側の固定部54bは
平行移動をし、上下2本のリンク腕54s,54tは角
度が変わり、保持台56側の固定部54baは移動しな
い。リンク腕54s,54tの両端の変位部分54x
は、それぞれ逆方向に曲がり、撓む。L字断面を持つリ
ンク腕54s,54tと固定部54a,54bは、剛性
がケタ違いに高いため、ほとんど変形しない。
【0090】横の振動成分がある場合、制御回路90に
よって横駆動用の駆動ユニット100c,100dの一
方が選択・通電される。通電された横駆動用の駆動ユニ
ットの形状記憶合金紐は、縮んで保持台56をその重心
方向に押す。横駆動用の駆動ユニットの形状記憶合金紐
によって押された保持台56と、これに保持された縦リ
ンク板54と、補正レンズ保持枠52は、横リンク板5
8によって回転することなくほぼ左右に移動する。この
とき、横リンク板58は、保持台56側の固定部56a
は平行移動をし、左右2本のリンク腕56s,56tの
角度が変わり、土台60側の固定部56bは移動しな
い。リンク腕56s,56t両端の変位部分56xは、
それぞれ逆方向に曲がり撓む。L字断面を持つリンク腕
56s,56tと固定部56a,56bは、剛性がケタ
違いに高いため、ほとんど変形しない。
【0091】したがって、縦や横の振動があろうとも、
対物レンズ30のにらみ位置は、双眼鏡10の振動にも
拘わらず、左右とも同じ場所を保持続ける。
【0092】手振れ操作釦14から手を放すと、まず、
メインスイッチ15がオフになり、制御回路90への電
源供給が遮断され、動作を停止する。さらにロックピン
72が土台60側に近づいてくると、補正レンズ保持枠
52の移動可能範囲が狭まり、続いて自身のテーパーで
保持枠52を初期位置に誘い込み、ついには補正レンズ
保持枠52を動作不能状態化(ロック)する。
【0093】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0094】例えば、補正レンズ保持枠52の基準突起
52zと土台60の基準面60sとが直接当接する構成
に代え、図16の要部拡大図に示したように、補正レン
ズ保持枠52の基準突起52zと土台60の基準面60
sとの間に鋼球200を配置するようにしてもよい。こ
の場合、好ましくは土台60には凹部60tを形成し、
鋼球200が抜け出ないようにし、凹部60tの底面を
基準面60sとする。これにより、土台60の基準面6
0sに対する補正レンズ保持枠52の平行精度を保ちな
がら、基準突起52zと基準面60sとの間との摩擦を
軽減することができる。したがって、補正レンズ保持枠
52を土台60に対して小さい力で円滑に平行移動させ
ることができ、手振れ補正の高速化、省電力化等の効果
がある。
【0095】例えば、手振れ防止機構50および駆動ユ
ニット100a〜100dは、被写体像の移動に応じて
撮像素子を移動させることにより手振れを防止する撮像
装置において、撮像素子を支持するために用いることが
できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、直交する2対のリ
ンクレバーが同じ薄板バネ材でできた平行リンク機構5
4,58を2つ用いて、補正レンズ51を揺動可能に支
持した。補正レンズ保持枠52は一方の平行リンク機構
54に支えられ、該リンクを保持する保持台56は他方
の平行リンク機構58に支えられ、該平行リンク機構5
8は土台60に支えられ、それらは、ロック機構ととも
にユニット化した。
【0097】直交する2対のリンクレバーが同じ薄板バ
ネ材でできた2つの平行リンク機構で補正レンズを揺動
可能に支持にしたことで、被駆動体の質量をほとんど増
やすことなく揺動可能に支持でき、サーボ応答性が上が
った。
【0098】また、薄板バネ材のバネ性により平行リン
ク機構にはガタや摩擦損失がなく、変形時にも軽い負荷
しか発生しないため、応答性が上がった。
【0099】ロック機構とともにユニット化することに
よって、支持体(平行リンク機構)の強度不足にもかか
わらず、取扱いが易しくなり、機器への組み込みを簡便
にすることができた。
【0100】補正レンズの周囲を取り囲むように平行リ
ンク機構を配置したことにより、装置がコンパクトにな
った。
【0101】双眼鏡の場合、2つの補正レンズが確実に
平行移動しなければならないが、反転ガタなく平行移動
が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る双眼鏡の外観図で
ある。
【図2】 図1の双眼鏡のブロック配置図である。
【図3】 駆動ユニットの平面図である。
【図4】 図3の駆動ユニットの組み立て方法の説明図
である。
【図5】 駆動ユニットの配置の説明図である。
【図6】 駆動ユニットの配置の説明図である。
【図7】 図5の線VII−VIIに沿って切断した断面図で
ある。
【図8】 図6の線VIII−VIIIに沿ってみた側面図であ
る。
【図9】 補正ユニットの外観図および断面図である。
【図10】 図9の補正ユニットの要部斜視図および断
面図である。
【図11】 対物レンズ側から見た図9の補正ユニット
の外観図である。
【図12】 対物レンズ側から土台を除いて見た図9の
補正ユニットの外観図である。
【図13】 制御系のブロック図である。
【図14】 平行リンク機構の概念図である。
【図15】 平行リンク機構の変形の概念図である。
【図16】 変形例の要部拡大図である。
【符号の説明】
50 手振れ補正ユニット(手振れ防止機構) 51 補正レンズ(手振れ補正部材) 52 補正レンズ保持枠(保持部材) 52z 基準突起(当接面) 53 押圧スプリング(ばね部材) 54 縦リンク板(平行リンク機構) 54a 固定部(固定リンク) 54b 固定部(移動リンク) 54s,54t リンク腕 54x 変形部(対偶) 56 保持台 58 横リンク板(平行リンク機構) 58a リンク腕 58b リンク腕 58s 固定部(移動リンク) 58t 固定部(固定リンク) 58x 変形部(対偶) 60 土台(ベース部材) 60s 基準面 70 ガイド軸(ロック機構) 72 ロックピン(ロック機構) 74 ロックスプリング(ロック機構) 76 ロック解除レバー(ロック機構、解除部材) 200 鋼球(スペーサ部材)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手振れを補正するための手振れ補正部材
    をその光軸に直角な大略直交する2方向に移動自在に支
    持する手振れ防止機構であって、 上記手振れ補正部材を保持する保持部材と、 上記光軸に直角な面に沿って配置され、固定リンクに対
    向する移動リンクが上記保持部材に固定された第1の平
    行リンク機構と、 該第1の平行リンク機構の上記固定リンクに固定された
    移動部材と、 上記第1の平行リンク機構と平行に、かつ、上記光軸の
    方向から見たときに上記第1の平行リンク機構と重なる
    部分があるように配置された第2の平行リンク機構であ
    って、該第2の平行リンク機構の固定リンクに対向する
    移動リンクが、上記光軸の方向から見て上記第1の平行
    リンク機構の上記固定リンクと略直角に配置され、上記
    移動部材に固定された、第2の平行リンク機構と、 該第2の平行リンク機構の上記固定リンクに固定された
    ベース部材とを備えたことを特徴とする、手振れ防止機
    構。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2の平行リンク機構の
    うち少なくとも一方は、その少なくとも一つの対偶が薄
    板バネ材からなり、該対偶に隣接する上記移動リンクが
    回動する回動面に対して直角方向に上記薄板バネ材の面
    が延在することを特徴とする、請求項1記載の手振れ防
    止機構。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2の平行リンク機構の
    うち少なくとも一方は、その対向する一対の上記リンク
    と、該一対の上記リンクを他の一対の上記リンクに連結
    する上記各対偶とが、同じ上記薄板バネ材からなること
    を特徴とする、請求項2記載の手振れ防止機構。
  4. 【請求項4】 上記対偶と、上記対偶に隣接する上記リ
    ンクの少なくとも一部とは、一つの上記薄板バネ材から
    なり、 上記対偶に隣接する上記リンクの少なくとも一部は、上
    記対偶と略直角に折り曲げられた折り曲げ部を有するこ
    とを特徴とする、請求項2記載の手振れ防止機構。
  5. 【請求項5】 上記第1の平行リンク機構および上記第
    2の平行リンク機構は、それぞれ一つの上記薄板バネ材
    からなり、上記手振れ補正部材が移動する上記2方向と
    平行な別々の面に沿ってそれぞれ分けて配置されること
    を特徴とする、請求項3記載の手振れ防止機構。
  6. 【請求項6】 上記保持部材は、上記手振れ補正部材が
    移動する上記2方向に平行に延在する当接面を有し、 上記ベース部材は、上記手振れ補正部材が移動する上記
    2方向に平行に延在し、上記保持部材の上記当接面に対
    向する基準面を有し、 上記保持部材の上記当接面を上記ベース部材の上記基準
    面に押圧するばね部材をさらに備えたことを特徴とす
    る、請求項1記載の手振れ防止機構。
  7. 【請求項7】 球形状のスペーサ部材が、上記保持部材
    の上記当接面と上記ベース部材の上記基準面との間に配
    置され、挟持されたことを特徴とする、請求項6記載の
    手振れ防止機構。
  8. 【請求項8】 上記保持部材を、上記ベース部材に対し
    て解除可能に機械的に固定するロック機構をさらに備え
    たことを特徴とする、請求項1記載の手振れ防止機構。
  9. 【請求項9】 上記ロック機構は、 上記ベース部材に立設され、上記手振れ補正部材が移動
    する上記2方向に垂直方向に延在するガイド軸と、 該ガイド軸に沿って摺動自在に外嵌し、該摺動方向に細
    くなる楔状の面を有するロックピンと、 該ロックピンを押圧するスプリングと、 該スプリングの上記押圧を解除する解除部材とを有し、 上記保持部材は、上記スプリングにより付勢された上記
    ロックピンの上記楔状の面に当接する当接面を有するこ
    とを特徴とする、請求項8記載の手振れ防止機構。
  10. 【請求項10】 上記保持部材は、上記ガイド軸が挿通
    され、上記ガイド軸との間に所定の隙間が形成されるガ
    イド軸穴を有し、上記ロック機構によるロックが解除さ
    れたときに、上記ベース部材に対する移動量が規制され
    ることを特徴とする、請求項9記載の手振れ防止機構。
  11. 【請求項11】 上記補正部材は、複数の手振れ補正部
    材を一つの上記保持部材で保持することを特徴とする、
    請求項1記載の手振れ防止機構。
  12. 【請求項12】 上記手振れ補正部材は、光学系の一部
    を構成する補正レンズ、又は被写体像の結像面に配置さ
    れた撮像素子であることを特徴とする、請求項1乃至1
    1のいずれか一つに記載の手振れ防止機構。
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