JP2003166321A - 防水シート用固定プレート及び防水シートの固定方法 - Google Patents
防水シート用固定プレート及び防水シートの固定方法Info
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Abstract
となく絶縁工法での防水を施すことができ、溶融状態に
なった被覆材が十分に防水シート表面の凹凸部分にも流
れ込むことができ、固定プレートと防水シートとの間の
接着力を高くし、防水シートの下地への固定も強固なも
のとする。 【解決手段】 プレート本体5の表面に熱可塑性樹脂か
らなる被覆材6を積層した防水シート用固定プレート2
を下地に固定し、防水シート4を電磁誘導加熱により被
覆材6を溶融させて融着させることにより、防水シート
4を下地に固定するために用いる固定プレート2であっ
て、被覆材6の厚みが0.05〜2.0mmとしたこと
を特徴とする。
Description
どに防水層を形成する防水工法に係り、特に既存の下地
状態に左右されることなく防水層を形成することのでき
る機械的固定工法に用いられる防水シート用固定プレー
ト及び防水シートの固定方法に関する。
下地へ防水層を形成する方法として、機械的固定工法が
ある。
ないため、下地の状態に左右されずに敷設できるととも
に、局所的にしか固定されていないので、下地が水分を
含んでいても下地から発生した水蒸気が排気しやすいと
いった利点がある。
シートにアンカー部材を通す貫通孔を設けなければなら
ないために、防水の面では完全とは言い難いという問題
がある。また、防水層の貫通孔をできるだけ小さくし、
しかもその孔を塞いでしまうように工夫した方法とし
て、防水シートの素材として塩化ビニルなどの合成樹脂
を用い、固定プレートとしては鋼板の表面に防水シート
と同質の合成樹脂を貼り付けたものを用いて、防水シー
トの上から防水シートと固定プレートの間に溶剤を注射
針のようなもので注入し、溶剤で防水シート及び固定プ
レート表面の合成樹脂を溶かすことによって溶着すると
いった方法が提案されている(特開昭53−31324
号公報)。
ることには違いないが、極めて小さな孔であり、しか
も、溶剤を注入することによってその孔も塞ぐことがで
きる。
脂単体で製造したものを使用したり、金属製の固定プレ
ート本体に塩化ビニル樹脂をコーティングして、その上
に重ねた同素材の塩化ビニル樹脂からなる防水シートを
熱融着するといった方法も採られている。
に熱溶着材層を有する導体片を下地に固着し、その上か
ら防水シートを重ねて防水シートの上から電磁誘導加熱
することによって導体片を加熱し、熱溶着材層を融かし
て防水シートを熱融着するといった方法が開示されてい
る。
どの合成樹脂からなる防水シートは、耐候性に劣るとい
う欠点があり、長期に渡って使用すると防水シート表面
にクラックを生じて、漏水の問題を引き起こす可能性が
考えられ、早期に防水シートの改修を必要とするという
問題がある。また、素材として熱収縮が大きく、季節の
変化による寸法安定性に乏しいため、しわの発生といっ
た外観上の問題、塩素を含んでいるために環境上の問題
などもある。
られる加硫ゴムシートは、合成樹脂製のシートと比べて
そのような問題は少なく、加硫ゴムシートを用いて上記
のような電磁誘導加熱をつかった下地への固定が望まし
い。
あっても固定プレートに強固に被覆することができ、同
様の素材からなる防水シートとの熱融着を可能にし、し
かもゴムシートのような優れた耐候性をもった防水シー
トを、機械的固定工法で貫通孔を開けることなく固定す
ることができる防水シート用固定プレート及び防水シー
トの固定方法を提供するものである。
のような目的を達成するために導体からなるプレート本
体の表面に熱可塑性樹脂からなる被覆材を積層した防水
シート用固定プレートを下地に固定し、加硫ゴムからな
る防水シートを前記固定プレートに重ねた状態で電磁誘
導加熱により被覆材を溶融させて防水シートと融着させ
ることにより、防水シートを下地に固定するために用い
る防水シート用固定プレートにおいて、被覆材の厚みが
0.05〜2.0mmとしたことを特徴とする。
定の厚みとすることによって、電磁誘導加熱によって加
熱し、溶融状態になった被覆材が十分に防水シート表面
の凹になった部分にも流れ込み、より広い面積で融着す
ることができるので、固定プレートと防水シートとの間
の接着力は高いものとなり、ひいては防水シートの下地
への固定も強固なものとなる。
脂材料のメルトフローレート(MFR)が0.1〜3
0.0g/10minであるの防水シート用固定プレー
トとしている。
よいものを用いることによって、防水シート表面の凹に
なった部分への樹脂の流れも良好なものになるのでよ
り、接着力を高めることができる。
樹脂材料がポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、ポリエチレンの中のいずれかである防水シー
ト用固定プレートである。
よって、加硫ゴムとの融着したときの接着力が高く、防
水シートをより強固に下地に固定することができるもの
である。
を敷設し、防水シートの所要位置を下地に固定する防水
シートの固定方法において、少なくとも防水シートと接
する側の表面に0.05〜2.0mm厚みの熱可塑性樹
脂からなる被覆材を積層接着した導体からなる固定プレ
ートを下地にアンカー固定し、その上から前記防水シー
トを重ね合わせた状態で、防水シートの上から電磁誘導
加熱することによって固定プレートを加熱し、被覆材を
溶融させ防水シートと固定プレートとを融着することに
よって防水シートを下地に固定することを特徴とする。
被覆材の厚みを所定の厚みとすることによって、電磁誘
導加熱によって加熱し、溶融状態になった被覆材が十分
に防水シート表面の凹になった部分にも流れ込み、より
広い面積で融着することができるので、固定プレートと
防水シートとの間の接着力は高いものとなり、ひいては
防水シートの下地への固定も強固なものとなる。
樹脂材料のメルトフローレート(MFR)が0.1〜3
0.0g/10minである防水シートの固定方法とし
ている。
よいものを用いることによって、防水シート表面の凹に
なった部分への樹脂の流れも良好なものになるのでよ
り、接着力を高めることができる。
樹脂材料がポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、ポリエチレンの中のいずれかである防水シー
トの固定方法としている。
よって、加硫ゴムとの融着したときの接着力が高く、防
水シートをより強固に下地に固定することができるもの
である。
明の具体的な実施態様を説明する。
施したところを示す断面図である。
とするコンクリートなどからなる下地1に、まず防水シ
ート用固定プレート2をアンカー部材3で所定間隔をも
って固定配置する。配置する防水シート用固定プレート
2を数は、下地1の状態にもより、特に決まった数があ
るわけではないが、防水シート4が風などの影響で浮き
上がったりしないように十分に下地1に固定される必要
があり、通常1〜4個/m2程度の範囲で均等に配置す
る。
ら、次に加硫ゴムからなる防水シート4をその上から覆
い被せるように配置する。防水シート4は、1〜2m幅
のシートをジョイントし、現場の広さの防水シート4を
形成し全面に配置する。
2にしめすように表面は熱可塑性の被覆材で覆われてお
り、防水シート4と重なっている部分で、防水シート4
の上から電磁誘導加熱器Dで金属製のプレート本体5を
加熱して表面に被覆材6を融解することによって防水シ
ート4に孔を開けることなく防水シート用固定プレート
2を融着固定している。電磁誘導加熱により被覆材を融
解した後に、防水シート上から0.05〜5.0MP
a、通常は0.05〜0.5MPaの圧力で5〜60秒
押さえることによって、防水シートと防水シート用固定
プレート2は融着される。5.0MPaを超えるような
圧力で押さえると圧力で防水シート4が薄くなってしま
ったり破損したりするといった問題や、防水シート用固
定プレート2が変形してしまうといった問題があるので
好ましくない。
用いられるものは、エチレンプロピレンジエンモノマー
(EPDM)、イソプレン・イソブチレン共重合体(I
IR)等が挙げられ、耐候性に優れるとともに良好なゴ
ム弾性を有するEPDMが好ましい。
2.5mm程度の厚みのものが用いられる。1.0mm
未満であると強度的に不足し、2.5mmを超える厚み
になると接合部において段差が大きくなり過ぎて外観を
損ねたりシート同士接合部の浮きなどの問題が発生した
りするので好ましくない。また、防水シートの表面に
は、20〜200μm深さの凹凸パターンを有するもの
を用いている。
に帆布からなるライナーで挟持した状態で加圧加熱して
いることから、前記のようにシートの表面に20〜20
0μm程度の凹凸パターンができてしまう。よって、被
覆材6と接合する場合に過熱して溶融した被覆材6が防
水シート表面の凹凸に十分流れ込むことができないと、
高い接合強度を得ることができない。
磁誘導加熱によって加熱されるようにステンレス、亜鉛
メッキ鋼板、ガルバニウム鋼板などの導体金属から構成
されており、径がφ60〜100mm程度の円形または
正方形、矩形などのプレート本体6と、その少なくとも
防水シート1と接する表面を覆う被覆材6からなってい
る。
防水シート4と融着が可能な熱可塑性樹脂であることが
必要になり、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
ビニルアセテートなどのオレフィン樹脂やそれらを変成
した塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、マレ
イン化エチレンビニルアセテートなどの変成オレフィン
樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマーなどが挙げら
れるが、この中でも下流ゴムと融着したときの接着強度
が大きいことからポリプロピレン、オレフィン系熱可塑
性エラストマー、ポリエチレンを用いることが好まし
い。
より好ましくは0.05〜1.0mmの範囲とする。被
覆材6の厚みをこのような範囲とすることによって、前
記のように防水シートの表面に20〜200μm深さの
凹凸パターンを有していたとしても被覆材6の熱可塑性
樹脂が加熱して溶融したときに凹凸パターンの凹部にも
十分流れ込むことができるので、接着面積が広くなった
ことになり接着力としては大きなもの得ることができ
る。
熱して溶融しても防水シートの凹凸パターン内に十分流
れ込むことができず接着力が小さくなってしまうことと
薄すぎて強度の面で不安があるという問題が挙げられ
る。2.0mmを超えると通常の加熱状態では、シート
との接触面まで熱が伝わらず表面が溶融しない状態とな
るので好ましくない。また、厚みが1.0mmを超えた
場合には、被覆材6を防水シートの凹凸パターン内に十
分流れ込むだけの溶融させるのに要する加熱時間が長く
なるので、より好ましくは1.0mm以下とすることが
好ましいといえる。
加熱して溶融したときに流れやすいものの方が防水シー
トの凹凸パターン内に流れ込みやすい。そこで本発明で
は被覆材6を構成する熱可塑性樹脂のメルトフローレー
ト(MFR)が0.1〜30.0g/10minの範
囲、より好ましくは0.2〜10.0g/10minの
ものを用いている。被覆材6のMFRが0.1g/10
min未満であると加熱時の流れが悪く防水シート表面
の凹凸パターン内に流れ込むことができず接着力が小さ
くなってしまい、30.0g/10minを超えると加
熱後の圧着によって樹脂が周囲に溢れて樹脂の厚みが薄
くなるので好ましくない。
えば融着や接着剤を介在するなどして固着されている。
プレート本体5は、電磁誘導加熱によって加熱すること
のできる導体である必要があり、さらには防錆性、耐候
性の高いものが好ましく、具体的には鋼板、溶融亜鉛メ
ッキ鋼板、溶融アルミニウムメッキ鋼板、冷間圧延ステ
ンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板など
が挙げられる。
の種類によっても夫々異なるが、通常0.4〜2.0m
m程度のものが用いられる。0.4mm未満であると剛
性が低く屋根葺材としての形状を保つことができず、防
水シート4が風の負圧などで浮き上がろうとした時に破
壊される可能性がある。また2.0mmを超えると加工
性が乏しくなる上に重量が大きくなり、防水シート4上
に現れる段差が大きくなり外観を損ねることになるので
好ましくない。特にステンレス鋼を用いる場合は0.5
〜1.0mmの厚さがもっとも好ましい。ステンレス鋼
であればこの範囲で剛性も十分に得られ、また、金切り
はさみで簡単に切断加工することができ、施工時の加工
も容易である。
ば次のような方法で行う。まず金属板の脱脂処理を行
う。脱脂方法は、アルカリ洗浄法、溶剤洗浄法、エマル
ション洗浄法、電界脱脂洗浄法などの中から、使用する
金属にあわせて好適なものを選択する。次に金属の防
錆、粗面化を行う。化学的方法として酸洗い法、アルカ
リ防錆法などがあり、物理的方法としては、プラスト
法、液体ホーニング法、ウォータージェット法、サンド
ペーパー研磨法などがあり、状況によって1つ、あるい
は2つを組み合わせて用いる。
異なるが、リン酸塩皮膜、クロム酸塩皮膜、シュウ酸塩
皮膜、カップリング材処理皮膜を施す。そして被覆材6
とをウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤などを用
いて接着する。被覆材6はプレート本体5と防水シート
4と接する面にのみ配置していてもよいが、全面を覆っ
ていても構わず、プレート本体5から被覆材6が剥離し
にくくなるということでは好ましいといえる。
表面を前記のように処理し、ホットメルト型接合材を介
在して熱融着するか、プレート本体5に直接被覆材6を
融着するなどが可能である。
度を高めるために、図3に示すような構造をとることも
可能である。プレート本体5には表裏面を貫く少なくと
も一つの貫通孔7があり、プレート本体5を覆う被覆材
6が貫通孔7に入り込むとともに裏面の被覆材6と一体
になっており、被覆材6をプレート本体5に物理的・機
械的に固定している。このような固定方法によって金属
との接着性に乏しい素材でも十分に強固に固定すること
ができるので、もちろん防水シート4の固定に用いるこ
とができる。
方法として上記には表裏面を完全に被覆して貫通孔8に
おいて両者を一体化する構成を示したが、表面の被覆材
6は防水シート4と融着の役目を果たすことからある程
度の面積を必要とするものの、裏面の被覆材6は表面の
被覆材6と貫通孔7において一体化し、被覆材6をプレ
ート本体5に固定することができる働きをしさえすれば
よく、全面を覆っていなくても図4のように裏面に張り
出し部8を有する形状としても構わない。この場合、表
面に被覆している部分と裏面の張り出し部8の間で被覆
材8がプレート本体5に機械的に固定されることにな
る。
を種々の条件で実施し、防水シートと固定プレートとの
接合強度を比較した。
てはガラス繊維からなる基布を積層して補強したJIS
A6008一般複合タイプの加硫ゴム系EPDMから
なり、厚み1.5mmのものを用いた。防水シート用固
定プレートとしてはプレート本体に亜鉛鋼板製の厚み
0.6mm、直径がφ65mmの円形のプレートを用
い、TPOからなる厚み0.1μmの被覆材をプレート
本体の上に接着剤を介して重ね、ヒートラミネート装置
にて積層被覆し被覆材とした。アンカー部材としては
4.5mmのステンレスネジと6.0mmのナイロンプ
ラグを用いた。
て固定し、その上から前記仕様の防水シートを重ね合わ
せ、電磁誘導加熱によって固定プレートと防水シートを
融着した。加熱後に防水シートの上から加熱部分を0.
11MPaの圧力で15秒間抑えている。
水シート用固定プレートとを接着部が破壊するまで引張
り、接合強度を測定した。測定条件としては、剥離速度
50mm/min、測定温度21℃であった。その結果
を表1に示す。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを0.15mm
にした以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷
却し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定
プレートとの接合強度を測定した。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを0.2mmに
した以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷却
し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定プ
レートとの接合強度を測定した。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを0.3mmに
した以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷却
し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定プ
レートとの接合強度を測定した。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを1.0mmに
した以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷却
し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定プ
レートとの接合強度を測定した。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを1.8mmに
した以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷却
し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定プ
レートとの接合強度を測定した。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを0.02mm
にした以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷
却し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定
プレートとの接合強度を測定した。
ト用固定プレートに用いる被覆材の厚みを2.5mmに
した以外は実施例1と同じ条件で行った。同様に、冷却
し融着が完了した後、防水シートと防水シート用固定プ
レートとの接合強度を測定した。
2.0mmで本発明の範囲内である実施例1〜6まで
は、剥離強度の数値が高く強固に融着できているという
ことがわかるのに対して、比較例1では被覆材が薄すぎ
て防水シート表面の凹凸に樹脂が入りきらず凸部のみで
の接着となり、初期における接合強度は得られているが
長期に渡って維持できない。また比較例2では逆に被覆
材の厚みが厚すぎて通常の加熱状態では表面が十分に溶
融できず、やはり強度が得られていないということがわ
かる。
加熱にて加熱した後の押さえ圧力を変化させて接合を行
い、その時の接合強度を比較してみた。
ートの自重でかかる圧力以外に圧力をかけなかった以外
は実施例2と同じように接合し、その時の接合強度を測
定した。結果を表2に示す。
ートの上から0.05MPaの圧力をかけた以外は実施
例2と同じように接合し、その時の接合強度を測定し
た。結果を表3に示す。
ートの上から0.35MPaの圧力をかけた以外は実施
例2と同じように接合し、その時の接合強度を測定し
た。結果を表3に示す。
の範囲内にすることで、界面剥離することなく十分な接
合強度を得ることができることがわかる。
体からなるプレート本体の表面に熱可塑性樹脂からなる
被覆材を積層した防水シート用固定プレートを下地に固
定し、防水シートを前記固定プレートに重ねた状態で電
磁誘導加熱により被覆材を溶融させて防水シートと融着
させることにより、防水シートを下地に固定するために
用いる防水シート用固定プレートにおいて、被覆材の厚
みが0.05〜2.0mmとしたことを特徴とする。
定の厚みとすることによって、電磁誘導加熱によって加
熱し、溶融状態になった被覆材が十分に防水シート表面
の凹になった部分にも流れ込み、より広い面積で融着す
ることができるので、固定プレートと防水シートとの間
の接着力は高いものとなり、ひいては防水シートの下地
への固定も強固なものとなる。
脂材料のメルトフローレート(MFR)が0.1〜3
0.0g/10minであるの防水シート用固定プレー
トとしている。
よいものを用いることによって、防水シート表面の凹に
なった部分への樹脂の流れも良好なものになるのでよ
り、接着力を高めることができる。
樹脂材料がポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、ポリエチレンの中のいずれかである防水シー
ト用固定プレートである。
よって、加硫ゴムとの融着したときの接着力が高く、防
水シートをより強固に下地に固定することができるもの
である。
を敷設し、防水シートの所要位置を下地に固定する防水
シートの固定方法において、少なくとも防水シートと接
する側の表面に0.05〜2.0mm厚みの熱可塑性樹
脂からなる被覆材を積層接着した導体からなる固定プレ
ートを下地にアンカー固定し、その上から前記防水シー
トを重ね合わせた状態で、防水シートの上から電磁誘導
加熱することによって固定プレートを加熱し、被覆材を
溶融させ防水シートと固定プレートとを融着することに
よって防水シートを下地に固定することを特徴とする。
被覆材の厚みを所定の厚みとすることによって、電磁誘
導加熱によって加熱し、溶融状態になった被覆材が十分
に防水シート表面の凹になった部分にも流れ込み、より
広い面積で融着することができるので、固定プレートと
防水シートとの間の接着力は高いものとなり、ひいては
防水シートの下地への固定も強固なものとなる。
樹脂材料のメルトフローレート(MFR)が0.1〜3
0.0g/10minである防水シートの固定方法とし
ている。
よいものを用いることによって、防水シート表面の凹に
なった部分への樹脂の流れも良好なものになるのでよ
り、接着力を高めることができる。
樹脂材料がポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、ポリエチレンの中のいずれかである防水シー
トの固定方法としている。
よって、加硫ゴムとの融着したときの接着力が高く、防
水シートをより強固に下地に固定することができるもの
である。
ろの断面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 導体からなるプレート本体の表面に熱可
塑性樹脂からなる被覆材を積層した防水シート用固定プ
レートを下地に固定し、加硫ゴムからなる防水シートを
前記固定プレートに重ねた状態で電磁誘導加熱により被
覆材を溶融させて防水シートと融着させることにより、
防水シートを下地に固定するために用いる防水シート用
固定プレートにおいて、被覆材の厚みが0.05〜2.
0mmとしたことを特徴とする防水シート用固定プレー
ト。 - 【請求項2】 被覆材を構成する熱可塑性樹脂材料のメ
ルトフローレート(MFR)が0.1〜30.0g/1
0minである請求項1記載の防水シート用固定プレー
ト。 - 【請求項3】 被覆材を構成する熱可塑性樹脂材料がポ
リプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポ
リエチレンの中のいずれかである請求項1〜2記載の防
水シート用固定プレート。 - 【請求項4】 下地にゴム製の防水シートを敷設し、防
水シートの所要位置を下地に固定する防水シートの固定
方法において、少なくとも防水シートと接する側の表面
に0.05〜2.0mm厚みの熱可塑性樹脂からなる被
覆材を積層接着した導体からなる固定プレートを下地に
アンカー固定し、その上から前記防水シートを重ね合わ
せた状態で、防水シートの上から電磁誘導加熱すること
によって固定プレートを加熱し、被覆材を溶融させ防水
シートと固定プレートとを融着することによって防水シ
ートを下地に固定することを特徴とする防水シートの固
定方法。 - 【請求項5】 被覆材を構成する熱可塑性樹脂材料のメ
ルトフローレート(MFR)が0.1〜30.0g/1
0minである請求項4記載の防水シートの固定方法。 - 【請求項6】 被覆材を構成する熱可塑性樹脂材料がポ
リプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポ
リエチレンの中のいずれかである請求項4〜5記載の防
水シートの固定方法。
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JP2006112078A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Sho Bond Constr Co Ltd | 構造物に熱可塑性樹脂系板材又は熱可塑性樹脂系シートを高周波誘導加熱法で溶着、固定するための取り付け金具 |
KR20060114809A (ko) * | 2005-05-03 | 2006-11-08 | 최기석 | 전자기유도가열을 이용한 방수시트 시공방법 및 이를 위한방수시트 접합장치 |
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2001
- 2001-11-30 JP JP2001365778A patent/JP4180820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20060114809A (ko) * | 2005-05-03 | 2006-11-08 | 최기석 | 전자기유도가열을 이용한 방수시트 시공방법 및 이를 위한방수시트 접합장치 |
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JP4180820B2 (ja) | 2008-11-12 |
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