JP2003165425A - 作業車のジャッキ作動制御装置 - Google Patents

作業車のジャッキ作動制御装置

Info

Publication number
JP2003165425A
JP2003165425A JP2001366682A JP2001366682A JP2003165425A JP 2003165425 A JP2003165425 A JP 2003165425A JP 2001366682 A JP2001366682 A JP 2001366682A JP 2001366682 A JP2001366682 A JP 2001366682A JP 2003165425 A JP2003165425 A JP 2003165425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jack
vehicle body
jacks
operation control
tilt angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001366682A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Funatsu
俊明 船津
Tsutomu Hojo
努 北條
Shinya Ishii
信也 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP2001366682A priority Critical patent/JP2003165425A/ja
Publication of JP2003165425A publication Critical patent/JP2003165425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャッキ操作による作業者の負担を軽減する
とともに、より安全なジャッキ作動を行うことができる
ように構成された作業車のジャッキ作動制御装置を提供
する。 【解決手段】 左および右ジャッキ作動制御バルブ32
L、32Rを制御し、これにより左右のジャッキ30
L、30Rの伸長作動が行われるようにコントローラ3
1が構成され、コントローラ31は、左右方向傾斜角検
出器35により車体が左右方向に所定許容傾斜角以上傾
いていることが検出された場合には、左右方向傾斜角検
出手段35により検出される傾斜角が許容傾斜角以下に
なるまで左右のジャッキ30L、30Rのうち傾斜下側
のジャッキを伸長作動させて車体を略水平状態にした
後、左右左右のジャッキ30L、30Rのうち傾斜上側
のジャッキを接地するまで伸長作動させるように左およ
び右ジャッキ作動制御バルブ32L、32Rを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車体の左右に設け
られ、車体を持ち上げ支持する複数のジャッキを備えた
作業車に関し、さらに詳しくは、上記複数のジャッキの
作動を制御する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】高所作業車やクレーン車のように車体上
に起伏作動等が自在なブームを備えた作業車は、車体の
左右に車体支持用のジャッキを有しており、これらを下
方に張り出させて車体を持ち上げ支持することにより、
ブームの自重や先端加重により車体に転倒させる方向に
作用するモーメント(以下「転倒モーメント」と称す
る)に抗する安定が得られるようになっている。 【0003】このようなジャッキを備えた作業車はトラ
ック車両を用いて構成されることが多く、前輪もしくは
後輪のいずれか(通常は後輪)が駐車ブレーキにより制
動されるようになっている。このため、車体に左右一対
のジャッキを設ける場合には一般に左右の前輪にそれぞ
れ隣接してジャッキが設けられ、ジャッキを伸長させて
車体を持ち上げ支持するときには、駐車ブレーキにより
後輪を制動して停車させた状態でジャッキを伸長させ
る。このようにすれば、車体前部がジャッキにより持ち
上げ支持され、車体後部が駐車ブレーキにより制動され
た後輪により支持される状態となる。このため、坂道な
どの傾斜地において車体を支持する車輪が回転し、坂道
に沿って車両が勝手に移動することが避けられる。ま
た、坂道などの傾斜地で高所作業などを行う場合には、
作業者が手動で操作して左右に傾いた車体を水平になる
ようにジャッキを伸長させる。このように車体を水平に
するのは、車体が傾斜した状態では、ブームの旋回方向
によっては上記の転倒モーメントが大きく作用する場合
があるためである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、坂道な
どの傾斜地で上述ようなジャッキ作動を作業者が手動で
行うと、左右に傾いた車体を水平状態にさせるのに時間
がかかるため、作業者に負担がかかり、作業効率を低下
させていた。しかも、車体が充分な水平状態になってい
ない場合には、ブーム等を作動させたときに車体の安定
性が低下するおそれもあった。 【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、ジャッキ操作による作業者の負担を軽減
するとともに、より安全なジャッキ作動を行うことがで
きるように構成された作業車のジャッキ作動制御装置を
提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、走行可能な車体と、車体の左右
にそれぞれ配設され、格納状態から下方に伸長作動して
車体を持ち上げ支持する油圧作動型の左および右ジャッ
キと、左および右ジャッキの下端部が地面に当接したか
否かを検出する左および右ジャッキ接地検出手段と、車
体の左右方向の傾きを検出する左右方向傾斜角検出手段
と、左および右ジャッキの自動張出を行わせるため外部
操作される自動張出スイッチと、車体に設けられ、左お
よび右ジャッキに作動油を供給するポンプと、ポンプか
ら左および右ジャッキへの作動油の供給制御を行う左お
よび右ジャッキ作動制御バルブとを備えて作業車のジャ
ッキ作動制御装置が構成される。そしてこのジャッキ作
動制御装置は、自動張出スイッチが操作されたときに、
左右方向傾斜角検出手段により車体が左右方向に所定許
容傾斜角以上傾いていることが検出された場合には、左
右方向傾斜角検出手段により検出される傾斜角が許容傾
斜角以下になるまで左右いずれかのジャッキのうち傾斜
下側のジャッキを伸長作動させて車体を略水平状態にし
た後、左右いずれかのジャッキのうち傾斜上側のジャッ
キを接地するまで伸長作動させるように左および右ジャ
ッキ作動制御バルブを制御する。ここで傾斜上側とは傾
斜地において相対的に標高が高い方を指し、傾斜下側と
は傾斜地において相対的に標高が低い方を指す。 【0007】このような構成のジャッキ作動制御装置に
よれば、車体が左右方向に所定許容傾斜角以上傾いた状
態から、傾斜角が許容傾斜角以下になるまで傾斜下側の
ジャッキが伸長作動して車体が略水平状態になった後、
傾斜上側のジャッキが接地するまで伸長作動することに
より、自動でジャッキ作動による車体の左右方向に対す
る水平支持を行うことが可能である。さらに、車体が水
平支持されるとともに、左右の車輪のうち傾斜上側の車
輪が前後輪ともに地面と接地したままの状態であるた
め、車体の安定支持が可能である。そのため、ジャッキ
操作による作業者の負担を軽減することができるととも
に、より安全なジャッキ作動を行うことができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。まず、本発明に係る
作業車のジャッキ作動制御装置を備えた高所作業車を図
2に示す。この高所作業車1はトラックをベースとして
構成され、車体10の前方には運転席11が設けられて
おり、車体10の前後左右4箇所には走行用車輪12、
12、12、12が配設されている。車体10上には旋
回台13が取り付けられており、車体10に内蔵された
旋回モータ14によって水平旋回させることができるよ
うになっている。また、この旋回台13にはブーム15
の基端部が枢結されており、旋回台13とブーム15と
の両方に跨って取り付けられた起伏シリンダ16の伸縮
作動によりブーム15を起伏作動させることができるよ
うになっている。ブーム15は、複数のブーム部材によ
って入れ子式に構成され、ブーム15の内部に設けられ
た伸縮シリンダ17の伸縮作動によりブーム15を伸縮
作動させることができるようになっている。 【0009】ブーム15の先端部には垂直ポスト(図示
せず)が設けられており、この垂直ポストには作業者が
搭乗可能に構成された作業台18が水平旋回自在に設け
られている。ここで、垂直ポストはレベリングシリンダ
19等からなるレベリング装置(図示せず)を介してブ
ーム15に取り付けられており常に垂直状態が保たれる
ため、作業台18はブーム15の起伏角度の如何に拘わ
らず常に水平状態が維持される。また、作業台18には
ブーム操作装置(図示せず)が設けられており、作業者
がこのブーム操作装置を操作することによって起伏シリ
ンダ16、伸縮シリンダ17および旋回モータ14を作
動させてブーム15の起伏、伸縮、旋回作動を行い、作
業台18を所望の位置に移動させることができる。 【0010】また、車体10の左右2箇所には、左右の
前輪12、12にそれぞれ隣接して左ジャッキ30Lお
よび右ジャッキ30Rが設けられており、油圧により伸
縮作動が可能になっている。そして、この左右のジャッ
キ30L、30Rを格納状態から下方に伸長作動させる
ことにより車体10は持ち上げ支持される。なお、高所
作業車1は左右の後輪12、12が駐車ブレーキ(図示
せず)により制動されるようになっており、左右のジャ
ッキ30L、30Rを伸長作動させて車体を持ち上げ支
持するときには、駐車ブレーキ(図示せず)により左右
の後輪12、12を制動して停車させた状態で左右のジ
ャッキ30L、30Rを伸長作動させる。このようにす
れば、図2に示すように車体10の前部が左右のジャッ
キ30L、30Rにより持ち上げ支持され、車体10の
後部が駐車ブレーキにより制動された左右の後輪12、
12により支持される状態となる。このため、坂道など
の傾斜地において車体10を支持する車輪12が回転
し、坂道に沿って勝手に移動することが避けられ、車体
10を安定支持させることが可能である。また、左右の
ジャッキ30L、30Rは図3に示すようにそれぞれ車
体10の側方に張り出させることが可能であり、これに
より車体10をより安定した状態で支持することができ
る。 【0011】ところで、坂道などの傾斜地で高所作業な
どを行う場合、車体10が傾斜した状態では、ブーム1
5の起伏、伸縮、旋回作動によって車体10に転倒モー
メントが大きく作用することがあるため、図4に示すよ
うに左右に傾いた車体10が水平になるように左右のジ
ャッキ30L、30Rを伸長作動させる。そして、左右
に傾いた車体10が自動で水平になるように左右のジャ
ッキ30L、30Rを伸長作動させる際のジャッキ作動
制御を、本発明に係るジャッキ作動制御装置を通じて行
っている。 【0012】以下に、本発明に係る作業車のジャッキ作
動制御装置の構成について図1を参照して説明する。こ
の制御装置は、コントローラ31からの制御信号によ
り、左ジャッキ作動制御バルブ32Lの作動と、右ジャ
ッキ作動制御バルブ32Rの作動と、警報器33の警報
作動とを行うように構成されている。コントローラ31
には、自動張出スイッチ34の作動信号、左右方向傾斜
角検出器35の検出信号、左ジャッキ接地検出器36L
からの接地信号、そして右ジャッキ接地検出器36Rか
らの接地信号が入力される。 【0013】自動張出スイッチ34は車体10の後方に
設けられたジャッキ操作装置(図示せず)に取り付けら
れており、手動により操作(すなわち外部操作)される
と、コントローラ31に左および右ジャッキ30L、3
0Rの自動張出を行わせるための作動信号を出力する。
左右方向傾斜角検出器35は、車体10の中央部付近に
内蔵されており、車体10の水平状態からの左右方向の
傾斜角θ(例えば、車体10右方下げを正とする)を検
出し、その傾斜角がコントローラ31に出力される。左
ジャッキ接地検出器36Lおよび右ジャッキ接地検出器
36Rは左ジャッキ30Lおよび右ジャッキ30Rにそ
れぞれ設けられており、左右のジャッキ30L、30R
が地面に当接した(以下、これを「接地した」と称す
る)ときにそれぞれ接地信号を出力する。 【0014】左および右ジャッキ作動制御バルブ32
L、32Rは、図1に示すように、エンジン(図示せ
ず)により駆動される油圧ポンプ37から左右のジャッ
キ30L、30Rへ供給される作動油の油路をそれぞれ
開放または閉塞する。図1に示す左および右ジャッキ作
動制御バルブ32L、32Rは簡単のため、左右のジャ
ッキ30L、30Rへ供給される作動油の油路をそれぞ
れ閉塞して左右のジャッキ30L、30Rの伸長作動を
それぞれ停止させる第1切替位置P1と、左右のジャッ
キ30L、30Rへ供給される作動油の油路をそれぞれ
開放して左右のジャッキ30L、30Rをそれぞれ伸長
作動させる第2切替位置P2との二つのみを示している
(実際には、左右のジャッキ30L、30Rをそれぞれ
収縮作動させる切替位置等も存在する)。 【0015】左ジャッキ作動制御バルブ32Lが、図1
に示すようにバネ32Laにより押されて第1切替位置
P1に位置するときには、油圧ポンプ37から左ジャッ
キ30Lへ供給される作動油の油路を閉塞し、ソレノイ
ド32Lbが励磁されてバネ32Laの付勢力に抗して
第2切替位置P2に移動されると、油圧ポンプ37から
左ジャッキ30Lへ供給される作動油の油路を開放す
る。同様に、右ジャッキ作動制御バルブ32Rが、図1
に示すようにバネ32Raにより押されて第1切替位置
P1に位置するときには、油圧ポンプ37から右ジャッ
キ30Rへ供給される作動油の油路を閉塞し、ソレノイ
ド32Rbが励磁されてバネ32Raの付勢力に抗して
第2切替位置P2に移動されると、油圧ポンプ37から
右ジャッキ30Rへ供給される作動油の油路を開放す
る。すなわち、各ソレノイド32Lb、32Rbの通電
制御(励磁制御)により左右のジャッキ30L、30R
の伸張作動、伸張作動停止の切替をそれぞれ行うように
なっている。 【0016】なお、左および右ジャッキ作動制御バルブ
32L、32Rのが第2切替位置P2に位置して、左右
のジャッキ30L、30Rが伸長作動しているときに、
左右のジャッキ30L、30Rに過大な負荷がかかるな
どして作動油の油路内の圧力が所定のリリーフ圧より上
昇すると、油圧ポンプ37からの作動油はリリーフ弁3
8からタンクTに戻される。油路内の圧力がリリーフ圧
より低い状態では、図1に示すように、リリーフ弁38
がバネ38aにより押されて上動した位置にあり、油圧
ポンプ37からタンクTに戻される作動油の油路を閉塞
する。そして、油路内の圧力がリリーフ圧より上昇する
と、リリーフ弁38が油路内の圧力上昇によりバネ38
aの付勢力に抗して下動した位置に移動し、油圧ポンプ
37からタンクTに戻される作動油の油路を開放する。
これにより、油路内の異常な圧力上昇を抑えることがで
き、油路の破損を防止することができる。 【0017】このような構成のジャッキ作動制御装置の
制御内容について図1を参照して説明する。自動張出ス
イッチ34からの作動信号がコントローラ31に入力さ
れると、コントローラ31は、左右方向傾斜角検出器3
5から車体10の傾斜角θを検出し、この傾斜角θと予
め定められた許容傾斜角θo(正の値とする)とを比較
する。そして、|θ|>θoかつθ>0である場合に
は、|θ|≦θoとなるように左ジャッキ作動制御バル
ブ32Lを第1切替位置P1に位置させるとともに、右
ジャッキ作動制御バルブ32Rを第2切替位置P2に位
置させる。そして、|θ|≦θoとなったときに、左ジ
ャッキ接地検出器36Lからの接地信号が検出されるま
で左ジャッキ作動制御バルブ32Lを第2切替位置P2
に位置させるとともに、右ジャッキ作動制御バルブ32
Rを第1切替位置P1に位置させる。最後に、左ジャッ
キ接地検出手段36Lからの接地信号が検出されると、
左ジャッキ作動制御バルブ32Lおよび右ジャッキ作動
制御バルブ32Rを第1切替位置P1に位置させる。 【0018】すなわち、車体10が許容傾斜角θoを越
えて右方に傾いている場合には、傾斜角θが許容傾斜角
θo以下になるように右ジャッキ30R、すなわち傾斜
下側のジャッキを伸長作動させて車体10を略水平状態
にした後、左ジャッキ30L、すなわち傾斜上側のジャ
ッキを接地するまで伸長作動させるように制御される。
これにより、図4(c)に示すように、左側の車輪1
2、12、すなわち傾斜上側の車輪が前後輪ともに地面
と接地したままの状態で車体10の左右方向に対する水
平支持が行われる。ここで、許容傾斜角θoは任意の角
度に設定することができるが、この値が小さいほど、持
ち上げ支持されたときの車体10はより水平状態に近く
なる。また、傾斜上側とは傾斜地において相対的に標高
が高い方を指し、傾斜下側とは傾斜地において相対的に
標高が低い方を指す。 【0019】|θ|>θoかつθ<0である場合には、
|θ|≦θoとなるように左ジャッキ作動制御バルブ3
2Lを第2切替位置P2に位置させるとともに、右ジャ
ッキ作動制御バルブ32Rを第1切替位置P1に位置さ
せる。そして、|θ|≦θoとなったときに、右ジャッ
キ接地検出器36Rからの接地信号が検出されるまで左
ジャッキ作動制御バルブ32Lを第1切替位置P1に位
置させるとともに、右ジャッキ作動制御バルブ32Rを
第2切替位置P2に位置させる。最後に、左ジャッキ接
地検出手段36Lからの接地信号が検出されると、左ジ
ャッキ作動制御バルブ32Lおよび右ジャッキ作動制御
バルブ32Rを第1切替位置P1に位置させる。 【0020】すなわち、車体10が許容傾斜角θoを越
えて左方に傾いている場合には、傾斜角θが許容傾斜角
θo以下になるように左ジャッキ30L、すなわち傾斜
下側のジャッキを伸長作動させて車体10を略水平状態
にした後、右ジャッキ30R、すなわち傾斜上側のジャ
ッキを接地するまで伸長作動させるように制御される。
これにより、右側の車輪12、12、すなわち傾斜上側
の車輪が前後輪ともに地面と接地したままの状態で車体
10の左右方向に対する水平支持が行われる。 【0021】そして、|θ|≦θoの場合、すなわち車
体10の傾斜角θが許容傾斜角θo以下である場合に
は、車体10が水平であると判断し、左右のジャッキ3
0L、30Rが所定量伸長作動するまで、左および右ジ
ャッキ作動制御バルブ32L、32Rを第2切替位置P
2に位置させる。そして、左右のジャッキ30L、30
Rが所定量伸長作動すると、左および右ジャッキ作動制
御バルブ32L、32Rを第1切替位置P1に位置させ
る。 【0022】また、左右のジャッキ30L、30Rの伸
長作動で車体10の左右方向に対する水平支持を行うこ
とができる限界の傾斜角度である限界傾斜角θe(θe
>θo)を越えて車体10が左右に傾いている場合、す
なわち|θ|>θeの場合には、左および右ジャッキ作
動制御バルブ32L、32Rを第1切替位置P1に位置
させたままで、警報器33に警報作動(例えば、警報ブ
ザーを作動)をさせる。このようにすれば、急傾斜地等
で車体をジャッキにより充分に水平支持することができ
ない状態であることを作業者が認識することができる。 【0023】以上のようにして、車体10が左右方向に
許容傾斜角θo以上傾いた状態から、傾斜角θが許容傾
斜角θo以下になるまで左右のジャッキ30L、30R
のうち傾斜下側のジャッキが伸長作動して車体10が略
水平状態になった後、左右のジャッキ30L、30Rの
うち傾斜上側のジャッキが接地するまで伸長作動するこ
とにより、自動でジャッキ作動による車体10の左右方
向に対する水平支持を行うことが可能である。さらに、
車体10が水平支持されるとともに、車輪12、12…
のうち傾斜上側の車輪が前後輪ともに地面と接地したま
まの状態であるため、車体10の安定支持が可能であ
る。そのため、ジャッキ操作による作業者の負担を軽減
することができるとともに、より安全なジャッキ作動を
行うことができる。 【0024】なお、当該例においては高所作業車1を例
に説明したが、本発明に係る作業車のジャッキ作動制御
装置を備えた作業車はこれに限られるものではなく、例
えば、クレーン車や穴掘り建柱車等でもよい。 【0025】また、当該例においては車体10の左右2
箇所に、左右の前輪12、12にそれぞれ隣接して左右
のジャッキ30L、30Rが設けられた高所作業車1を
例に説明したが、これに限られるものではなく、例え
ば、車体の前後左右4箇所にジャッキが設けられた作業
車にも適用できる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による作業
車のジャッキ作動制御装置によれば、車体が左右方向に
所定許容傾斜角以上傾いた状態から、傾斜角が許容傾斜
角以下になるまで傾斜下側のジャッキが伸長作動して車
体が略水平状態になった後、傾斜上側のジャッキが接地
するまで伸長作動することにより、自動でジャッキ作動
による車体の左右方向に対する水平支持を行うことが可
能である。さらに、車体が水平支持されるとともに、左
右の車輪のうち傾斜上側の車輪が前後輪ともに地面と接
地したままの状態であるため、車体の安定支持が可能で
ある。そのため、ジャッキ操作による作業者の負担を軽
減することができるとともに、より安全なジャッキ作動
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る作業車のジャッキ作動制御装置を
含む高所作業車の制御装置構成を示すブロック図であ
る。 【図2】本発明に係る作業車のジャッキ作動制御装置を
備えた高所作業車の側面図である。 【図3】本発明に係る作業車のジャッキ作動制御装置を
備えた高所作業車の背面図である。 【図4】本発明に係る作業車のジャッキ作動制御装置を
備えた高所作業車が、傾斜地でジャッキにより水平支持
されている状態を示す背面図である。 【符号の説明】 10 車体 30L 左ジャッキ 30R 右ジャッキ 31 コントローラ 32L 左ジャッキ作動制御バルブ 32R 右ジャッキ作動制御バルブ 34 自動張出スイッチ 35 左右方向傾斜角検出器 36L 左ジャッキ接地検出器 36R 右ジャッキ接地検出器 37 油圧ポンプ θ 傾斜角 θo 許容傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北條 努 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 石井 信也 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3D026 EA07 EA26 3F205 AA05 FA05 FA10 3F333 AA08 AA15 AB01 BA04 BB03 BB08 BB23 BD02 BE02 CA15 FA10 FD07 FE08 FE09

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行可能な車体と、 前記車体の左右にそれぞれ配設され、格納状態から下方
    に伸長作動して前記車体を持ち上げ支持する油圧作動型
    の左および右ジャッキと、 前記左および右ジャッキの下端部が地面に当接したか否
    かを検出する左および右ジャッキ接地検出手段と、 前記車体の左右方向の傾きを検出する左右方向傾斜角検
    出手段と、 前記左および右ジャッキの自動張出を行わせるため外部
    操作される自動張出スイッチと、 前記車体に設けられ、前記左および右ジャッキに作動油
    を供給するポンプと、 前記ポンプから前記左および右ジャッキへの作動油の供
    給制御を行う左および右ジャッキ作動制御バルブと、 前記左および右ジャッキ作動制御バルブの作動を制御す
    るコントローラとを備え、 前記コントローラは、前記自動張出スイッチが操作され
    たときに、前記左右方向傾斜角検出手段により前記車体
    が左右方向に所定許容傾斜角以上傾いていることが検出
    された場合には、前記左右方向傾斜角検出手段により検
    出される傾斜角が前記許容傾斜角以下になるまで前記左
    右いずれかのジャッキのうち傾斜下側のジャッキを伸長
    作動させて前記車体を略水平状態にした後、前記左右い
    ずれかのジャッキのうち傾斜上側のジャッキを接地する
    まで伸長作動させるように前記左および右ジャッキ作動
    制御バルブを制御することを特徴とする作業車のジャッ
    キ作動制御装置。
JP2001366682A 2001-11-30 2001-11-30 作業車のジャッキ作動制御装置 Pending JP2003165425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366682A JP2003165425A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 作業車のジャッキ作動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366682A JP2003165425A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 作業車のジャッキ作動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003165425A true JP2003165425A (ja) 2003-06-10

Family

ID=19176545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001366682A Pending JP2003165425A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 作業車のジャッキ作動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003165425A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112406813A (zh) * 2020-11-18 2021-02-26 衡阳市群立新科机械有限公司 一种半挂车用可拆卸式支撑装置及其使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112406813A (zh) * 2020-11-18 2021-02-26 衡阳市群立新科机械有限公司 一种半挂车用可拆卸式支撑装置及其使用方法
CN112406813B (zh) * 2020-11-18 2023-07-25 衡阳市群立新科机械有限公司 一种半挂车用可拆卸式支撑装置及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4536009A (en) Vehicle stabilizing system
JPS6127217B2 (ja)
JP2003165425A (ja) 作業車のジャッキ作動制御装置
JP3638485B2 (ja) 作業車のジャッキ装置
JP4703153B2 (ja) 作業用車両の安全装置
JP4198501B2 (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP4658463B2 (ja) 高所作業車の制御装置
JP3579590B2 (ja) 作業車の支持装置
JP2000086194A (ja) ジャッキ自動張出装置
JP2001187562A (ja) 重機運搬車両等のジャッキ伸長停止装置
JP5926114B2 (ja) 車両搭載型クレーン
JP3871541B2 (ja) 荷受台昇降装置
JPH0891795A (ja) ブーム作業車の安全装置
JP4991132B2 (ja) 作業車の安全装置
JP3078468B2 (ja) 路上作業車のジャッキ装置および軌道作業車のジャッキ装置
JP4060122B2 (ja) 軌陸作業車
JP4024586B2 (ja) 軌陸作業車
JP2003002598A (ja) 高所作業車の安全装置
JP2001278591A (ja) 作業用車両のジャッキ作動制御装置
JP2004231012A (ja) 作業車のジャッキ作動制御装置
JP3801489B2 (ja) 作業車のジャッキ作動制御装置
JPH0724391Y2 (ja) 作業装置の作動規制装置
JP3749387B2 (ja) ジャッキ自動張出装置
JP4231710B2 (ja) 高所作業車の安全装置
JP2014151991A (ja) 高所作業車