JP2003002598A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JP2003002598A JP2001184414A JP2001184414A JP2003002598A JP 2003002598 A JP2003002598 A JP 2003002598A JP 2001184414 A JP2001184414 A JP 2001184414A JP 2001184414 A JP2001184414 A JP 2001184414A JP 2003002598 A JP2003002598 A JP 2003002598A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作装置による1本の操作レバーで複数のブ
ームアクチュエータを同時に作動させる自動作動の場合
でも暴走判定を可能にする。 【解決手段】 安全装置30は、ブームの駆動を操作す
る操作装置20と、操作装置20の操作内容に応じてブ
ームの作動を制御するコントローラ50とを有する。コ
ントローラ50は、操作装置20の操作信号を作動制御
信号に変換してブームアクチュエータ23の作動を制御
する作動制御バルブVの作動をコントロールする作動制
御回路51と、作動制御回路51から出力される作動制
御信号の内容と移動するブームの移動方向が対応するか
否かを判定する暴走判定回路63と、暴走判定回路63
により作動制御信号の内容と移動するブームの移動方向
が対応しないと判定されたときにブームアクチュエータ
23の駆動源であるエンジンEを停止させる警報回路6
5とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車の安全
装置に関し、更に詳細には、車両に少なくとも起伏動可
能に取り付けられたブームと、ブームを起伏動等させる
アクチュエータと、アクチュエータの駆動を操作する操
作装置と、操作装置の操作に応じて出力される操作信号
を作動制御信号に変換し、作動制御信号によりアクチュ
エータの作動を制御する作動制御手段とを有する高所作
業車の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車には、車体に少なくとも起伏
動可能に取り付けられたブームと、ブームを駆動させる
アクチュエータと、ブームの先端に取り付けられた作業
台と、作業台の先端部に取り付けられブームの駆動を操
作する操作装置と、操作装置の操作に応じて出力される
操作信号を作動制御信号に変換し、この作動制御信号に
よりアクチュエータの作動を制御するコントローラとを
有して構成されているものがある。
【0003】また、特開平8−217379号公報に開
示されているように、高所作業車には、操作装置の操作
内容と作動するアクチュエータの作動内容が対応しない
ときに、このアクチュエータが暴走したものと判定して
ブームの作動を規制する安全装置が搭載されているもの
がある。この安全装置による暴走判定は、例えば、アク
チュエータとしてブームを起伏動させる起伏シリンダの
場合、操作装置の起伏操作レバーを前後方向に傾動操作
することによりブームの起伏すなわち起伏シリンダの伸
縮動作を行なわせる操作信号が出力されてコントローラ
に入力され、コントローラから出力される作動制御信号
によるブームの移動方向と操作信号の内容が対応しなけ
れば安全装置は起伏シリンダが暴走していると判定す
る。即ち、操作信号が出力されていないのにブーム起伏
角度が変化している場合に安全装置は起伏シリンダが暴
走していると判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この安
全装置では、ブームの自動格納や作業台の水平又は垂直
移動のように1本の操作レバーで複数のアクチュエータ
を同時に作動させる場合には、操作レバーの傾動操作に
よる操作信号は単独のアクチュエータに関するものであ
るのに対し、作動するアクチュエータは複数あるので、
暴走判定のための対応がとれないことになる。また、操
作レバーを中立状態に戻してアクチュエータの作動を停
止させる操作をしたときに、ブームを急に停止させずに
ブームの移動速度を徐々に低下させて停止させるショッ
クレス処理が行なわれるように設定されている場合、操
作レバーの傾動操作が無い状態でアクチュエータが作動
状態にあるので、安全装置は暴走状態にあると誤って判
定してしまう。そこで、この誤判定を防止するため、安
全装置は暴走判定をする時期を遅らせる遅延回路が更に
必要となる。また、ブームが自然降下している場合でも
安全装置は暴走状態にあると誤って判定してしまう。
【0005】更に、ブームの起伏角度を検出する起伏角
センサが重垂式の場合、車両が傾斜地にあってブームを
旋回動させると、起伏角センサにより検出される検出値
が変化して、安全装置が誤って暴走判定をしてしまう。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、1本の操作レバーで複数のアクチュエー
タを同時に作動させる自動作動の場合でも暴走判定をす
ることができ、ショックレス処理のように操作意志に関
係なくアクチュエータが作動する場合でも遅延回路を必
要とすることなく暴走判定をすることができ、自然降下
や傾斜地での安全装置の誤判定を防止できる高所作業車
の安全装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係わる高所作業車の安全装置は、車両に少な
くとも起伏動可能に取り付けられたブームと、ブームを
起伏動等させるアクチュエータ(例えば、実施形態にお
ける旋回モータ8、伸縮シリンダ14、起伏シリンダ1
5)と、アクチュエータの駆動を操作する操作装置と、
操作装置の操作に応じて出力される操作信号を作動制御
信号に変換し、作動制御信号によりアクチュエータの作
動を制御する作動制御手段(例えば、実施形態における
作動制御回路51)とを有する高所作業車の安全装置で
あり、作動制御信号により作動するアクチュエータの作
動内容を検出する作動内容検出手段(例えば、実施形態
における作業台位置算出回路53)と、作動制御手段か
ら出力される作動制御信号の内容と作動内容検出手段に
より検出されるアクチュエータの作動内容が対応するか
否かを判定するアクチュエータ暴走判定手段と、アクチ
ュエータ暴走判定手段によりアクチュエータの作動内容
が対応しないと判定されたときに警報作動を行なう警報
手段(例えば、実施形態における警報回路65)とを有
する。
【0008】上記構成の安全装置によれば、作動制御手
段から出力される作動制御信号の内容と作動内容検出手
段により検出されるアクチュエータの作動内容が対応す
るか否かをアクチュエータ暴走判定手段が判定する。ア
クチュエータ暴走判定手段によりアクチュエータの作動
内容が対応しないと判定されると、警報手段が警報作動
を行なう。このため、操作装置により単独のアクチュエ
ータを駆動させる操作内容だけでなく、操作装置の1本
の操作レバーで複数のアクチュエータを同時に操作する
自動作動の場合でも、アクチュエータの暴走判定をする
ことが可能になる。尚、本明細書において、警報作動と
はブームの駆動源である油圧駆動源(例えば、エンジ
ン)の駆動若しくはアクチュエータの駆動を規制する作
動や、警報ブザー、警報ランプ等を使用して警報を行な
う作動を含めた作動を意味し、その結果、ブームの暴走
を確実に停止させることができる。
【0009】上記構成の安全装置において、作動内容検
出手段はブームの位置を検出するブーム位置検出手段
(例えば、実施形態における作業台位置センサ31)を
有し、ブーム位置検出手段が故障状態にあるか否かを判
定する位置検出故障判定手段(例えば、実施形態におけ
るセンサ故障判定回路57)を設け、アクチュエータ暴
走判定手段は、位置検出故障判定手段によりブーム位置
検出手段が故障状態でないと判定されているときにアク
チュエータの作動内容が対応しないと判定すると、アク
チュエータが故障状態にあると判定し、位置検出故障判
定手段は、ブーム位置検出手段により検出されて操作装
置の操作が止められたときのブームの初期位置と、操作
装置による操作後のブーム位置検出手段により検出され
るブームの現在位置とを比較し、現在位置が初期位置と
異なるときに現在位置が検出された後から初期時間内に
て故障判定を行ない、アクチュエータ暴走判定手段は初
期時間経過の時から監視時間内で暴走判定を行なうよう
に構成してもよい。
【0010】上記構成の安全装置によれば、位置検出故
障判定手段によりブーム位置検出手段が故障状態でない
と判定されているときにアクチュエータ暴走判定手段が
アクチュエータの作動内容が対応しないと判定すると、
アクチュエータ暴走判定手段はアクチュエータが故障状
態にあると判定し、アクチュエータの故障の判別が可能
になる。位置検出故障判定手段は現在位置が初期位置と
異なるときに初期時間内にて故障判定を行ない、アクチ
ュエータ暴走判定手段は初期時間経過の時から監視時間
内で暴走判定を行なうので、操作装置の操作が無い状態
でもアクチュエータが作動するショックレス処理におい
て、誤った暴走判定を回避するための遅延回路が不要に
なる。
【0011】上記構成の安全装置において、アクチュエ
ータ暴走判定手段は、初期位置と現在位置とからブーム
の移動量を算出し、監視時間内において作動内容が相違
するアクチュエータの作動により移動するブームの移動
量が許容値を越えていればアクチュエータの作動内容が
対応しないと判定し、移動量が許容値以内であればアク
チュエータの作動内容が対応すると判定する。また、ア
クチュエータ暴走判定手段は、操作装置の操作が止めら
れたときの初期位置を記憶し、操作装置の操作が無いと
きのブーム位置検出手段により検出されるブームの現在
位置と記憶された初期位置の移動差が許容値を越えてい
ればアクチュエータの作動内容が対応しないと判定す
る。
【0012】上記構成の安全装置によれば、アクチュエ
ータ暴走判定手段は、監視時間内における作動内容が相
違するアクチュエータの作動により移動するブームの移
動量が、許容値を越えていればアクチュエータの作動内
容が対応しないと判定する。その結果、警報手段が警報
作動を行なう。一方、移動量が許容値以内であればアク
チュエータ暴走判定手段はアクチュエータの作動内容が
対応すると判定する。このため、ブームが自然に降下し
ている場合、その降下速度が遅い場合には、警報手段に
よる警報作動は行なわれないので、作業者による操作装
置の操作によりブームの自然降下を防止する措置が可能
になる。また、操作装置の操作が無いにも拘わらずブー
ムが移動している場合、その移動差が許容値を越えれば
警報手段による警報作動が行なわれるので、ブームの自
然降下等を未然に防止することができる。
【0013】上記構成の安全装置において、車両を走行
可能に構成し、車両が走行可能な状態にあるか否かを判
定する走行可能状態判定手段を有し、警報手段は、走行
可能状態判定手段により車両が走行可能な状態にあると
判定されているときに警報作動を行なわないように構成
してもよい。
【0014】上記構成の安全装置によれば、走行可能状
態判定手段により車両が走行可能な状態にあると判定さ
れると、警報手段は警報作動を行なわないので、車両を
走行させようとしたときに警報手段が作動してエンジン
を停止させる警報作動を規制して、車両を走行させると
きに車両走行を規制する事態を未然に防止することがで
きる。
【0015】上記構成の安全装置において、アクチュエ
ータは作動制御バルブから給排制御される油の油圧を受
けて作動するように構成され、作動制御バルブは作動制
御信号及び手動操作によりその作動が制御可能であり、
作動制御バルブが手動操作されたか否かを判定するバル
ブ手動操作判定手段(例えば、実施形態における手動判
定回路67)を有し、バルブ手動操作判定手段より作動
制御バルブが手動操作されたと判定されると、警報手段
は警報作動を行なわないように構成してもよい。
【0016】上記構成の安全装置によれば、バルブ手動
操作判定手段より作動制御バルブが手動操作されたと判
定されると、警報手段は警報作動を行なわないように構
成されているので、作動制御バルブが非作動状態となっ
て作動制御バルブを手動で操作する場合、手動操作の内
容が作動制御手段から出力される作動制御信号の内容と
対応がとれないときには警報手段が警報作動を行なう
が、本発明では、作動制御バルブが手動操作されると、
警報手段が警報作動を行なわないようにしているので手
動操作される作動制御バルブに接続されたアクチュエー
タを作動させることができる。
【0017】上記構成の安全装置において、作動制御バ
ルブは油圧ポンプから吐出する油を作動制御バルブに供
給し又はその供給を遮断する規制制御バルブ(例えば、
実施形態におけるインターロックバルブIV)に接続さ
れ、規制制御バルブによる作動制御バルブへの油の供給
規制を解除するロック解除手段を有し、ロック解除手段
より規制制御バルブによる作動制御バルブへの油の供給
規制が解除されると、警報手段は警報作動を行なわない
ようにしてもよい。
【0018】上記構成の安全装置によれば、ロック解除
手段より規制制御バルブによる作動制御バルブへの油の
供給規制が解除されると、警報手段は警報作動を行なわ
ないので、作動制御バルブが非作動状態となって作動制
御バルブを手動で操作する場合、手動操作の内容が作動
制御手段から出力される作動制御信号の内容と対応がと
れないときには警報手段が警報作動を行なうが、本発明
では、ロック解除手段により規制制御バルブのロックが
解除されると警報手段が警報作動を行なわないようにし
ているので手動操作される作動制御バルブに接続された
アクチュエータを作動させることができる。
【0019】上記構成の安全装置において、車両に作用
する転倒方向モーメントと許容転倒モーメントとを考慮
して車両が転倒する虞があるか否かを判定する車両転倒
判定手段(例えば、実施形態における転倒判定回路6
1)を有し、車両転倒判定手段により車両が転倒する虞
があると判定されると、警報手段はブームを縮小動させ
るようにアクチュエータの作動を制御するようにしても
よい。
【0020】上記構成の安全装置によれば、車両転倒判
定手段により車両が転倒する虞があると判定されると、
警報手段はブームを縮小動させるようにアクチュエータ
の作動を制御するので、警報手段による警報作動が作動
しない状態でブームがゆっくりと自然降下している場
合、作業者がブームの自然降下に気づかずに操作装置を
操作しない場合であっても、ブームが自動で縮小動する
ので車両が転倒する虞を未然に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態は
車体に起伏動且つ旋回動可能に取り付けられ伸縮動可能
に構成されたブームを備えた高所作業車の態様を示す。
最初に、本発明に係わる安全装置を説明する前に、この
安全装置を搭載した高所作業車を説明する。
【0022】高所作業車1は、図1に示すように、トラ
ック車両をベースとして構成されており、車体3の前部
に運転キャビン5を有し、車体3の前後に前輪4及び後
輪6を有して走行可能であり、運転キャビン5よりも車
両後方側の車体前後の左右両側部には車体3を持ち上げ
支持するジャッキ7が配設されている。車体後部には車
体3に内蔵された旋回モータ8により駆動されて水平旋
回可能に構成された旋回台9が配設されている。
【0023】旋回台9の上部には基端部を枢結したブー
ム13が取り付けられており、このブーム13は起伏シ
リンダ15により起伏動可能に構成されている。ブーム
13は、基端ブーム13a、中間ブーム13b、先端ブ
ーム13cを入れ子式に組み合わせて内蔵された伸縮シ
リンダ14により伸縮動されるように構成されている。
ブーム13の先端には上下方向に揺動自在でありブーム
13の起伏角度に拘わらず常時垂直状態に保持される垂
直ポスト11が取り付けられている。垂直ポスト11の
上端部に水平方向に旋回動可能に構成された水平アーム
16が取り付けられ、水平アーム16の先端部に作業台
17が旋回動可能に取り付けられている。作業台17に
はブーム13の駆動を操作する操作装置20が配設され
ている。
【0024】操作装置20には起伏操作レバー20a、
伸縮操作レバー20b、旋回操作レバー20cが設けら
れており、それぞれ中立位置から前後方向若しくは左右
方向に傾動操作可能に構成されている。ここで、起伏操
作レバー20aを前後方向へ傾動操作することによりブ
ーム13の起伏すなわち起伏シリンダ15の伸縮動作を
行わせる操作信号が操作装置20から出力され、伸縮操
作レバー20bを前後方向へ傾動操作することによりブ
ーム13の伸縮すなわち伸縮シリンダ14の伸縮動作を
行わせる操作信号が操作装置20から出力される。ま
た、旋回操作レバー20cを左右方向へ傾動操作するこ
とによりブーム13の旋回すなわち旋回モータ8の順逆
方向回転動作を行わせる操作信号が操作装置20から出
力される。また、操作装置20には図2に示すモード切
替スイッチ20dが設けられており、このモード切替ス
イッチ20dをON操作して起伏操作レバー20aを前
後方向へ傾動操作することにより作業台17の水平移動
若しくは垂直移動すなわち起伏シリンダ15と伸縮シリ
ンダ14の伸縮作動を同時に行なわせる操作信号が操作
装置20から出力される。
【0025】次に、本発明に係わる安全装置について説
明する。安全装置30は、図2に示すように、操作装置
20、作業台位置検出センサ31、パーキングブレーキ
39、コントローラ50、作動制御バルブV1、V2、
V3、ロック解除スイッチRS及び警報ランプ70を有
して構成されている。操作装置20は前述したのでその
説明は省略する。作業台位置検出センサ31は図1に示
す作業台17の位置情報を検出するものであり、ブーム
13の起伏角度を検出する起伏センサ33、ブーム13
の旋回角度を検出する旋回センサ35及びブーム13の
長さを検出する伸長センサ37とから構成されている。
起伏センサ33は図1に示す車体3に対するブーム13
の起伏角度を検出する機能を有する。その結果、車両が
傾斜地にある場合にブーム13が旋回動しても車体3に
対するブーム13の起伏角度は変化しないので、センサ
の検出値は変化しない。尚、起伏センサ33は重力式の
センサを使用してもよい。この場合、車両が傾斜地にあ
る場合にブーム13が旋回動するとセンサの検出値は変
化する。パーキングブレーキ39は図1に示す運転キャ
ビン5内に設けられており、その作動状態において図1
に示す後輪6の回転を制動する。
【0026】コントローラ50は、作動制御回路51と
作業台位置算出回路53とメモリ55とセンサ故障判定
回路57と走行可能状態判定回路59と転倒判定回路6
1と暴走判定回路63と警報回路65及び手動判定回路
67とを有して構成されている。以下、これらの回路に
ついて説明する。まず、作動制御回路51はブーム操作
装置20の操作信号に応じて作動制御信号に変換し、こ
の作動制御信号により起伏シリンダ15、旋回モータ
8、伸縮シリンダ14(以下、これらをまとめて「ブー
ムアクチュエータ23」と記す。)の作動を制御する作
動制御バルブV1、V2、V3の作動をコントロールす
る。作動制御バルブV1、V2、V3は電磁式の方向切
替弁であり、非励磁状態において中立状態になる中立復
帰型バルブであり、中立状態においてインターロックバ
ルブIVから供給される油を遮断し、これらの左右いず
れかのソレノイドが励磁されると供給された油を起伏シ
リンダ15、旋回モータ8若しくは伸縮シリンダ14に
給排制御するように構成されている。また、作動制御バ
ルブV1、V2、V3には手動操作が可能なハンドルH
が設けられている。
【0027】作業台位置算出回路53は作業台位置セン
サ31から検出された検出値に応じて図1に示す作業台
17の位置を算出する。メモリ55は作業台位置算出回
路53により算出された作業台17の位置を設定する機
能を有し、設定内容を自由に書き込んだり、読み込んだ
りすることが可能である。センサ故障判定回路57は作
業台位置センサ31による検出値(電圧値)が所定時間
内に許容値の範囲内になければ作業台位置センサ31が
故障していると判定する機能を有する。走行可能状態判
定回路59はパーキングブレーキ39が非作動状態のと
きに車両が走行可能状態にあると判定する。転倒判定回
路61は、図3を更に追加して説明すると、ジャッキ7
が張り出された状態でブーム13の作動に伴い変化する
車両に作用する転倒モーメントがある程度以上大きくな
っているときに車両が転倒する虞があると判定する。具
体的には、転倒モーメントが許容転倒モーメント値を越
えずに移動可能となるような作業台17の移動可能範囲
Qを設定しておき、作業台17がこの移動可能範囲Qを
越えるときに車両が転倒する虞があると判定する。尚、
実際の転倒モーメントを検出してこれが許容モーメント
値を越えるときに車両が転倒する虞があると判定するよ
うにしてもよい。
【0028】暴走判定回路63は、作動制御回路51か
ら出力される作動制御信号の内容と作動制御信号に応じ
て作動するブームアクチュエータ23の作動内容が対応
するか否かを判定する。具体的には、ブーム13を起仰
動させる場合、ブーム13を起仰動させる作動制御信号
とブーム13の起伏動作により変化する作業台17の移
動方向とを比較し、作動制御信号の内容と作業台17の
移動方向との対応がとれる場合には作動内容が対応する
と判定し、そうでない場合には作動内容が対応しないと
判定する。
【0029】手動判定回路67は作動制御バルブV1、
V2、V3が手動操作されたか否かを判定する機能を有
し、ブームアクチュエータ23に接続された作動制御バ
ルブV1、V2、V3の少なくともいずれかが手動操作
されたときに手動操作されたと判定する。警報回路65
は暴走判定回路63により作動制御信号の内容とブーム
アクチュエータ23の作動内容が対応しないと判定され
たとき、走行可能状態判定回路59により車両が走行可
能な状態にあると判定されたとき及び手動判定回路67
により作動制御バルブV1、V2、V3が手動操作され
たと判定されたときにエンジンEを停止させるとともに
警報ランプ70を点滅させる。尚、警報ランプ70の代
わりに警報ブザー(図示せず)を設けてもよいし、警報
ランプ70とともに警報ブザーを設けてもよい。
【0030】作動制御バルブV1、V2、V3は油圧モ
ータMの駆動力を受けて駆動する油圧ポンプPに接続さ
れ、油圧ポンプPから吐出する油はインターロックバル
ブIVを介して作動制御バルブV1、V2、V3に供給
される。インターロックバルブIVは、通常、油圧ポン
プPから吐出する油を作動制御バルブV1、V2、V3
に供給し、作動制御バルブV1、V2、V3が異常な状
態になるとロック状態となって作動制御バルブV1、V
2、V3への油の供給を遮断してタンクTに戻す。尚、
インターロックバルブIVにはこのロック状態を解除す
るためのロック解除スイッチ(RS)が接続されてい
る。
【0031】次に、本発明の安全装置30の作動につい
て、ブーム13を起仰動作させる場合について説明す
る。尚、図3に示すように、車両は作業現場においてジ
ャッキ7を張り出し、且つブーム13が起伏角度θの状
態に移動しているものと想定して、以下説明する。
【0032】ブーム13が起伏角度θにある状態におい
て、作業台17に搭乗した作業者(図示せず)が起伏操
作レバー20bによりブーム13を起仰動させる操作を
する。起伏操作レバー20bが操作されると、図2及び
図5を更に追加して説明すると、操作装置20からブー
ム13を起仰動させる操作信号がコントローラ50の作
動制御回路51に送られる。作動制御回路51は操作信
号を受け取ると、これを起伏シリンダ15の作動を制御
する作動制御バルブV1の作動をコントロールする作動
制御信号に変換し、これを記憶するとともに、この作動
制御信号に応じて作動制御バルブV1の作動をコントロ
ールする(ステップ100)。
【0033】これと同時に、作業台位置検出センサ31
により起伏操作レバー20bの操作が止められたとき、
具体的には起伏操作レバー20bが所望の傾動角度で傾
動されたときから所定時間後の作業台17の位置情報が
検出され、この作業台17の位置情報に応じて作業台位
置算出回路53が作業台17の位置を算出する(以下、
この位置を「操作後の現在位置」と記す。)。尚、メモ
リ55には起伏操作レバー20bの操作が止められたと
きの作業台位置(以下、この位置を「操作時の位置(初
期位置)」と記す。)が設定されている。そして、操作
時の位置及び操作後の現在位置が暴走判定回路63に送
られる。尚、前述した所定時間は任意の時間に設定でき
る。
【0034】図2に示す暴走判定回路63は操作時の位
置及び操作後の現在位置から、作業台17の位置の差
(即ち、移動量)及びブーム13の移動方向を算出する
(ステップ101)。そして、作業台17の位置に差が
あると判定されると(ステップ102)、作動制御回路
51から出力されて記憶された作動制御信号の内容とブ
ーム13の移動方向が一致するか否かを判定する(ステ
ップ103)。更に詳細には、図6を更に追加して説明
すると、作動制御信号は、ブーム13を起仰動させる信
号(30)とその他の信号とから構成され、その他の信
号は全て0である。ここで、暴走判定回路63は作動制
御信号と移動方向とを比較し、作動制御信号が0以外の
ときにブーム13がその作動制御信号に対応する方向に
移動していれば、この作動制御信号の内容と移動方向の
内容とが対応していると判定し、作動制御信号が0のと
きにその作動制御信号に対応する方向にブーム13が移
動していれば、その作動制御信号の内容と移動方向の内
容とが対応していないと判定し、作動制御信号の少なく
とも一つが対応していなければ、作動制御信号の内容と
ブーム13の移動方向は一致しないと判定する。図6で
は、ブーム13を伸長動させる作動制御信号及びブーム
13を右側に旋回動させる作動制御信号が0であるにも
拘わらずこれらの作動制御信号に対応する方向にブーム
13が移動しているので、暴走判定回路63は作動制御
信号の内容とブーム13の移動方向は一致しないと判定
する。
【0035】そして、暴走判定回路63は、図4を更に
追加して説明すると、この不一致状態が起伏操作レバー
20bの傾動操作を止めた時から初期時間を越えている
か否かを判定し(ステップ104)し、初期時間を越え
ていなければステップ102に戻る。一方、初期時間を
越えていれば、誤作動しているブームアクチュエータ2
3によるブーム13の移動方向の移動量が許容値を越え
ているか否かを判定する(ステップ105)。即ち、図
6におけるブーム13の長さ及びブーム13の旋回角度
がそれぞれの許容値を越えているか否かを判定する。そ
して、初期時間経過の時から監視時間内にブーム13の
長さ等が許容値を越えたと判定されると(図4の点Aが
示すとき)、図2に示す警報回路65が作動してエンジ
ンEを停止させるとともに警報ランプ70を点滅させる
(ステップ106)。尚、操作装置20が非操作状態に
あるときにブーム13が自然に移動し、その移動量が許
容値を越えるときに警報回路65が作動するようにして
もよい。
【0036】ステップ105において、ブーム13の長
さ等が許容値を越えていない状態で不一致状態が監視時
間を越えていると判定されると(ステップ107、図4
の点Bが示すとき)、暴走判定回路63は警報回路65
を作動させず、メモリ55に設定されている操作装置2
0の操作時の位置を作業台位置センサ31により検出さ
れる操作後の現在位置で更新する(ステップ108)。
そして、安全装置30は更新された操作時の位置と現在
位置の変化が発生するのを待つ待機状態になる。尚、ス
テップ102において、作業台17の位置が変化してい
ないときにはステップ108に移行した後に待機状態に
なる。
【0037】尚、図4に示す初期時間において、作動制
御信号の内容と作動制御信号に応じて作動するブームア
クチュエータ23の作動内容が対応しない状態でブーム
13の長さ等が許容値を越えた場合、初期時間内であれ
ば暴走判定回路63は作動制御信号の内容とブームアク
チュエータ23の作動内容が対応しないと判定せず、監
視時間内において対応しないと判定する。これは、ブー
ム13の長さ等が変化していても、この変化の原因が作
業台位置センサ31の故障によるものと考えられる場合
があるからである。即ち、本発明の安全装置30は、作
業台位置センサ31により操作装置の操作を止めた時点
における作業台17の操作時の位置と作業台位置センサ
31により検出される作業台17の現在位置に変化があ
った場合、初期時間内で図2に示すセンサ故障判定回路
57を作動させ、初期時間内でセンサ故障判定回路57
により作業台位置センサ31が故障していないと判定さ
れ、且つ監視時間内においてブーム13の長さ等が許容
値を越えると(図4の点C参照)、暴走判定回路63に
より警報回路65を作動させる。その結果、作業台位置
センサ31の故障による安全装置30の誤作動を未然に
防止することができる。
【0038】また、本発明の安全装置30は、作動制御
信号とブームアクチュエータ23の作動を比較して暴走
判定を行なうように構成されているので、操作装置20
の操作レバーを戻してブームアクチュエータ23の作動
を停止させる操作をしたときに、ブーム13が急に停止
しないようにブームアクチュエータ23の作動速度を徐
々に低下させるショックレス処理が行なわれるように設
定されている場合でも、ショックレス処理が終了した後
に暴走判定回路63による暴走判定を行なうことができ
る。このため、暴走判定回路63の作動を遅らせる遅延
回路が不要であり安全装置30のコストを安価にするこ
とができる。
【0039】また、本発明の安全装置30は、作動制御
回路51から出力される作動制御信号の内容と作動制御
信号に応じて作動するブームアクチュエータ23の作動
内容が対応するか否かを判定するように構成されている
ので、操作装置20により単独のブームアクチュエータ
23を駆動させる操作内容だけでなく、図2に示す操作
装置20のモード切替スイッチ20dを操作して1本の
操作レバーで複数のブームアクチュエータ23を同時に
操作して作業台17を垂直方向又は水平方向に移動させ
る自動作動の場合でも、ブームアクチュエータ23の暴
走判定を行なうことができる。この場合、作業台17を
垂直下方へ移動させると、作動制御回路51から起伏シ
リンダ15及び伸縮シリンダ14の2つの作動制御信号
が出力され、この2つの作動制御信号の各々に応じて、
前述した内容と同様にして暴走判定が行なわれる。
【0040】また、図6に示す暴走判定において、暴走
していると判定された移動方向に対応するブームアクチ
ュエータ23(伸縮シリンダ14及び旋回モータ8)
は、センサ故障判定回路57により作業台位置センサ3
1が故障状態でないと判定されると、これらの伸縮シリ
ンダ14及び旋回モータ8は故障状態にあると考えられ
る。この場合には、暴走判定回路63は伸縮シリンダ1
4及び旋回モータ8は故障状態にあると判定することが
でき、その結果、図示しない表示装置に故障状態にある
ブームアクチュエータ23を表示等することで、作業者
が故障したブームアクチュエータ23を認識することが
可能になる。
【0041】更に、本発明の安全装置30は、ブーム1
3の作動内容が不一致状態にあっても一致しないブーム
アクチュエータ23により変化するブーム13の長さ等
が図4に示す監視時間内において許容値を越えなければ
警報回路65は作動しないように構成されているので、
例えば、操作装置20が非操作状態にあるがブーム13
がゆっくりと自然に倒伏動している場合(起伏シリンダ
15が縮小動している場合)には、エンジンEは作動状
態に維持されるので、ブーム13の倒伏動は規制されな
い。しかしながら、操作装置20による起伏シリンダ1
5の駆動操作は可能な状態にあるので、作業者がブーム
13の倒伏動に気づけば操作装置20によりブーム13
の倒伏動を停止させることができる。また、作業者が気
づかない場合でも、図3に示す許容作業範囲Qを作業台
17が超えようとすると、図2に示す転倒判定回路61
により車両が転倒する虞があると判定して、警報回路6
5が作動制御回路51を作動させて、作動制御回路51
がブーム13を縮小動すなわち伸縮シリンダ14を縮小
動させるように制御する。このため、作業台17は許容
作業範囲Qを越えることがないので、車両の転倒を未然
に防止することができる。
【0042】また、本発明の安全装置30は、原則、ブ
ーム13の作動内容が不一致状態にある場合にエンジン
Eを停止状態にするが、車両が走行した状態ではブーム
13等が振動して作業台位置センサ31の検出値が変化
するので、警報回路65が作動してエンジンEを停止状
態にする。その結果、車両の走行が不可能になる。そこ
で、本発明の安全装置30は、車両が走行可能な状態に
あるときには、即ち、パーキングブレーキ39が非作動
状態にあるときには、走行可能状態判定回路59により
車両が走行可能な状態にあると判定され、この判定結果
を受け取った警報回路65によるエンジンEの作動停止
を行なわないように構成している。このため、車両が走
行するときに、車両が走行不能な状態になるのを未然に
防止することができる。
【0043】また、図2に示す作動制御バルブV1、V
2、V3の作動が故障してインターロックバルブIVが
作動制御バルブV1、V2、V3への油の供給を遮断す
るロック状態になった場合、作業者がロック解除スイッ
チRSを操作してインターロックバルブIVのロック状
態を解除し、作業者が作動制御バルブV1、V2、V3
のハンドルHを手動操作すると、手動操作の内容が作動
制御回路51から出力される作動制御信号の内容と対応
がとれないときには警報回路65が作動してエンジンE
を停止させて作動制御バルブV1、V2、V3の手動操
作によるブームアクチュエータ23の作動制御を行なう
ことができなくなる。しかしながら、本発明の安全装置
30では、ロック解除スイッチRSによりインターロッ
クバルブIVのロックが解除されると警報回路65は警
報作動を行なわないように構成されているので、作動制
御バルブV1、V2、V3の手動操作によりブームアク
チュエータ23の作動を制御することができる。尚、前
述では作動制御バルブV1、V2、V3の手動操作がさ
れたときに警報回路65が警報作動を行なわないように
したが、インターロックバルブIVのロック解除スイッ
チRSがオン操作されたときに警報回路65が警報作動
を行なわないようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における高
所作業車の安全装置によれば、コントローラから出力さ
れる作動制御信号の内容と作動制御信号に応じて作動す
るアクチュエータの作動内容が対応するか否かをアクチ
ュエータ暴走判定手段が判定し、アクチュエータ暴走判
定手段によりアクチュエータの作動内容が対応しないと
判定されると、警報手段が警報作動を行なうように構成
することで、操作装置により単独のアクチュエータを駆
動させる操作内容だけでなく、操作装置の1本の操作レ
バーの操作で複数のアクチュエータを同時に操作する自
動作動の場合でも、アクチュエータの暴走判定をするこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における安全装置を搭載
した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における安全装置のブロ
ック図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における安全装置の作動
を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施の形態における安全装置の作動
を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施の形態における安全装置のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態における安全装置の作動
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 8 旋回モータ(アクチュエータ) 13 ブーム 14 伸縮シリンダ(アクチュエータ) 15 起伏シリンダ(アクチュエータ) 20 操作装置 23 ブームアクチュエータ(アクチュエータ) 30 安全装置 31 作業台位置センサ(ブーム位置検出センサ) 51 作動制御回路 53 作業台位置算出回路(作動内容検出手段) 57 センサ故障判定回路(位置検出故障判定手段) 59 走行可能状態判定回路 61 転倒判定回路(車両転倒判定手段) 63 暴走判定回路(アクチュエータ暴走判定手段) 65 警報回路 67 手動判定回路(バルブ手動操作判定手段) IV インターロックバルブ(規制制御バルブ) P 油圧ポンプ RS ロック解除スイッチ V1、V2、V3 作動制御バルブ
フロントページの続き (72)発明者 笛木 祐司 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 水口 裕朗 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 及川 知治 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 FA17 FA22 FE09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に少なくとも起伏動可能に取り付け
    られたブームと、前記ブームを起伏動等させるアクチュ
    エータと、前記アクチュエータの駆動を操作する操作装
    置と、前記操作装置の操作に応じて出力される操作信号
    を作動制御信号に変換し、前記作動制御信号により前記
    アクチュエータの作動を制御する作動制御手段とを有す
    る高所作業車の安全装置であって、 前記作動制御信号により作動する前記アクチュエータの
    作動内容を検出する作動内容検出手段と、 前記作動制御手段から出力される前記作動制御信号の内
    容と前記作動内容検出手段により検出される前記アクチ
    ュエータの作動内容が対応するか否かを判定するアクチ
    ュエータ暴走判定手段と、 前記アクチュエータ暴走判定手段により前記アクチュエ
    ータの作動内容が対応しないと判定されたときに警報作
    動を行なう警報手段とを有することを特徴とする高所作
    業車の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記作動内容検出手段は前記ブームの位
    置を検出するブーム位置検出手段を有し、 前記ブーム位置検出手段が故障状態にあるか否かを判定
    する位置検出故障判定手段を有し、 前記アクチュエータ暴走判定手段は、前記位置検出故障
    判定手段により前記ブーム位置検出手段が故障状態でな
    いと判定されているときに前記アクチュエータの作動内
    容が対応しないと判定すると、前記アクチュエータが故
    障状態にあると判定し、 前記位置検出故障判定手段は、前記ブーム位置検出手段
    により検出されて前記操作装置の操作が止められたとき
    の前記ブームの初期位置と、前記操作装置による操作後
    の前記ブーム位置検出手段により検出される前記ブーム
    の現在位置とを比較し、前記現在位置が前記初期位置と
    異なるときに前記現在位置が検出された後から初期時間
    内にて故障判定を行ない、 前記アクチュエータ暴走判定手段は前記初期時間経過の
    時から監視時間内で暴走判定を行なうように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の高所作業車の安全
    装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータ暴走判定手段は、 前記初期位置と前記現在位置とから前記ブームの移動量
    を算出し、前記監視時間内において作動内容が相違する
    前記アクチュエータの作動により移動する前記ブームの
    移動量が許容値を越えていれば前記アクチュエータの作
    動内容が対応しないと判定し、前記移動量が前記許容値
    以内であれば前記アクチュエータの作動内容が対応する
    と判定し、 前記操作装置の操作が止められたときの前記初期位置を
    記憶し、前記操作装置の操作が無いときの前記ブーム位
    置検出手段により検出される前記ブームの現在位置と記
    憶された前記初期位置の移動差が許容値を越えていれば
    前記アクチュエータの作動内容が対応しないと判定する
    ことを特徴とする請求項2記載の高所作業車の安全装
    置。
  4. 【請求項4】 前記車両は走行可能に構成され、前記車
    両が走行可能な状態にあるか否かを判定する走行可能状
    態判定手段を有し、 前記警報手段は、前記走行可能状態判定手段により前記
    車両が走行可能な状態にあると判定されているときに警
    報作動を行なわないように構成されていることを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の高所作業車の安
    全装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータは作動制御バルブか
    ら給排制御される油の油圧を受けて作動するように構成
    され、 前記作動制御バルブは前記作動制御信号及び手動操作に
    よりその作動が制御可能であり、 前記作動制御バルブが手動操作されたか否かを判定する
    バルブ手動操作判定手段を有し、 前記バルブ手動操作判定手段より前記作動制御バルブが
    手動操作されたと判定されると、前記警報手段は警報作
    動を行なわないように構成されていることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかに記載の高所作業車の安全装
    置。
  6. 【請求項6】 前記作動制御バルブは油圧ポンプから吐
    出する油を前記作動制御バルブに供給し又はその供給を
    遮断する規制制御バルブに接続されており、 前記規制制御バルブによる前記作動制御バルブへの油の
    供給規制を解除するロック解除手段を有し、 前記ロック解除手段より前記規制制御バルブによる前記
    作動制御バルブへの油の供給規制が解除されると、前記
    警報手段は警報作動を行なわないように構成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の高所作業車の安全装
    置。
  7. 【請求項7】 前記車両に作用する転倒方向モーメント
    と許容転倒モーメントとを考慮して前記車両が転倒する
    虞があるか否かを判定する車両転倒判定手段を有し、 前記車両転倒判定手段により前記車両が転倒する虞があ
    ると判定されると、前記警報手段は前記ブームを縮小動
    させるように前記アクチュエータの作動を制御すること
    を特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の高所作
    業車の安全装置。
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