JP2003285998A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JP2003285998A
JP2003285998A JP2002091186A JP2002091186A JP2003285998A JP 2003285998 A JP2003285998 A JP 2003285998A JP 2002091186 A JP2002091186 A JP 2002091186A JP 2002091186 A JP2002091186 A JP 2002091186A JP 2003285998 A JP2003285998 A JP 2003285998A
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boom
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alarm
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JP2002091186A
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Hiroshi Fujino
博史 藤野
Nobuyuki Kawashima
延之 川島
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 格納状態の作業台内に工具や材料等が搭載さ
れたまま高所作業車を走行させることを防止する。 【解決手段】 車体11に設けられた起伏、旋回等自在
なブーム15の先端部に水平首振り自在に取り付けられ
た作業車搭乗用の作業台22を常時水平状態に保持する
レベリング装置を備えて成り、車体11の運転室12の
屋根12A上で、作業台22の作業終了後における格納
位置の真下の位置に作業台22内に物品が収容されてい
るか否かを検出するリミットスイッチ101及びバネ1
02を設けている。リミットスイッチ101が作業台2
2内に物品が収容されているため物品の検出信号を出力
した場合に、走行可能判断器120により車両が走行可
能状態であると判断されていると、警報手段ブザー、ラ
ンプ103a,103bにより警報を行う。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、前部に運転室を有
して走行可能な車体に起伏、旋回等自在なブームが設け
られ、このブームの先端部に常時水平に保持されて首振
り自在な作業台が取り付けられてなる高所作業車に関
し、さらに詳しくは、この作業台に物品(荷物)を搭載
したまま走行することを防止する高所作業車の安全装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、高所作業車の安全装置として、例
えば特開平9−52700号公報や、特公平8−678
号公報に開示されたものが知られている。前者の従来例
は、車体上に起伏、旋回等が自在に設けられたブームの
先端に取り付けられた作業台へ加わる実荷重を検出し、
ブームの作業中に当該実荷重が所定許容値を超えた場合
に警報を出力するというものである。後者の従来例は、
作業台の積載荷重が限界荷重を上回る場合にブームの起
仰動を許容しブームの起伏動を不可とした高所作業車に
おいて、作業台の地上との間の高さが所定高さ以下であ
り積載重量が限界荷重を上回る場合は、ブームの起仰動
を不可とするようにしたものである。 【0003】これら従来例は、作業中における作業台の
状態を検出して作業中の安全を図るというものであり、
作業終了後の安全性を配慮するものではない。作業終了
後の車体の安全性に配慮した従来例としては、特願平1
1−146063号公報に開示された技術が知られてい
る。この従来例は、作業台が所定位置に格納された場合
に、ブームの先端部まわりに作業台を首振り作動させる
アクチュエータの作動を禁止し、格納状態にある作業台
を誤って首振り作動させ作業台受けや近傍の構造物を破
損させてしまうことを未然に防止するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、作業終了後
にブームおよび作業台を車体上の所定の格納位置に格納
して車両を走行移動させるときに、作業台内に工具や不
要となった材料等を搭載することがある。なお、このよ
うに格納時に作業台に物品を搭載することは禁止されて
いるが、誤って搭載して走行することがあり、これが問
題となっている。このように作業台内に工具や不要材料
等を収容したまま走行すると、作業台内の材料等が上方
に突出して搭載されている場合には、これが鉄道のガー
ド構造物や建物の看板等に接触するという問題が発生
し、また、走行中における振動等により当該材料等が作
業台から落下して後続の車両の走行の邪魔になるという
問題が発生したりする。 【0005】本発明は、このような問題に鑑みたもの
で、車体上に格納された作業台内に工具や材料等が収容
された状態で走行しようとした場合には警報作動を行
い、安全性を確保することができるようにした高所作業
車の安全装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明においては、前部に運転室を有して走行
可能な車体と、この車体に設けられた起伏、旋回等自在
なブームと、このブームの先端部に垂直揺動自在且つ水
平首振り自在に取り付けられた作業台と、この作業台の
垂直揺動を制御してブームの起伏作動に拘わらず作業台
を常時水平状態に保持するレベリング装置とを備え、ブ
ームが車体上に倒伏されるとともに作業台が所定の格納
位置に位置してブームおよび作業台が格納されるように
作業台が構成される。さらに、格納状態での作業台への
物品の搭載の有無を検出する搭載検出手段と、高所作業
車が走行可能な状態か否かを判断する走行可能判断手段
と、搭載検出手段により作業台内に物品が搭載されてい
ることが検出されるとともに走行可能判断手段により高
所作業車が走行可能な状態であると判断されたときに警
報作動を行う警報手段とを有して安全装置を構成してい
る。 【0007】このような構成の安全装置によれば、ブー
ムおよび作業台を車体上に格納した状態で、搭載検出手
段により作業台上に物品が搭載されているか否か(もし
くは作業者が搭乗しているか否か)が検出される。な
お、この検出は作業台の搭載荷重を直接検出しても良い
が、例えば、作業台の上下位置を検出しても良い。この
場合には、作業台に物品が搭載されて作業台がその重量
増加を受けて下方に揺動移動したときに、搭載検出手段
がこの上下位置移動を検知することにより作業台に物品
が搭載されたことを検出するように構成しても良い。そ
して、搭載検出手段により作業台内に物品が搭載されて
いることが検出されるとともに走行可能判断手段により
高所作業車が走行可能な状態であると判断されたときに
警報手段により警報作動が行われて走行安全性が確保さ
れる。なお、この警報作動とは、警報ブザー、警報ラン
プによる警報のみならず、車両の走行を禁止するような
警報作動を含む。 【0008】なお、搭載検出手段を、格納状態の作業台
の底面側を上方に押圧支持するバネと、作業台の底面に
対向して配設されたリミットスイッチとから構成し、作
業台に物品が搭載されて作業台がバネを下方に押圧して
下方に移動したときにリミットスイッチを押圧して作動
させることにより作業台内に物品が搭載されていること
を検出するように構成することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。図2は本発明に係
る安全装置を備えた高所作業車を示している。この高所
作業車10の車体11はトラックをベースとして構成さ
れており、前部に運転室12が設けられ、複数の走行車
輪13を有して走行可能に構成されている。車体11上
には旋回台14が設けられており、この旋回台14には
複数のブーム部材が入れ子式に組み立てられて成るブー
ム15がフートピン16により枢結されて起伏作動可能
となっている。 【0010】旋回台14は車体11内に設けられた旋回
モータ33により駆動されて水平面内で旋回することが
可能である。ブーム15はブーム15自身に内蔵された
伸縮シリンダ32の作動により長手方向に伸縮すること
が可能であるとともに、旋回台14との間に設けられた
起伏シリンダ31の作動により上下方向に起伏すること
が可能である。 【0011】ブーム15の先端部には垂直ポスト19が
垂直面内で上下(もしくは前後)揺動自在に取り付けら
れており、水平に延びたアーム20の一端部を水平旋回
自在に支持している。このアーム20の他端部には垂直
に延びた旋回軸21が設けられており、この旋回軸21
には作業者搭乗用の作業台22が水平首振り自在に取り
付けられている。アーム20は垂直ポスト19の近傍に
設けられた第一油圧モータ34の作動により垂直ポスト
19まわりに首振り作動が可能になっており、作業台2
2は作業台22自身に設けられた第二油圧モータ35の
作動により旋回軸21まわりに首振り作動が可能になっ
ている。ここで、垂直ポスト19はレベリング装置によ
り常に垂直状態に保持されるようになっており、これに
より作業台22はブーム15の起伏角度の如何によらず
水平状態が保たれる。 【0012】レベリング装置は、例えば、作業台22を
上下に揺動させるレベリングシリンダ(図示せず)を備
えており、レベリングコントローラ(図示せず)により
ブーム15が起伏作動しても作業台22が水平となるよ
うにレベリングシリンダを作動させるという構成を備え
ている。 【0013】ブーム15の起伏、伸縮、旋回作動及び作
業台22の首振り作動は、作業台22上に設けられた上
部操作装置23もしくは車体11の後方に設けられた下
部操作装置24からそれぞれの操作装置23,24に取
り付けられたブーム操作レバー25と作業台操作レバー
26とを手動操作することにより行われる。ブーム操作
レバー25は中立位置から前後、左右方向への傾動操作
及び軸回りの捻り操作をすることができ、前後方向に傾
動操作することによりブーム15を伸縮させ、軸回りに
捻り操作することにより旋回台14(即ちブーム15)
を旋回させることができる。作業台操作レバー26は中
立位置から前後及び左右方向への傾動操作をすることが
でき、前後方向に傾動操作することによりアーム20を
垂直ポスト19回りに水平旋回させ、左右方向に傾動操
作することにより作業台22を旋回軸21回りに水平旋
回させることができる。 【0014】このブーム15及び作業台22の作動につ
いて図1を用いてさらに詳しく説明する。両操作レバー
25,26を操作した時には操作信号が出力されるが、
この操作信号はコントローラ50に入力されるようにな
っている。ブーム15を作動させる下部アクチュエータ
(旋回モータ31、伸縮シリンダ32、起伏シリンダ3
3)及び作業台22を作動させる上部アクチュエータ
(第一及び第二油圧モータ34,35)はエンジン51
により駆動される油圧ポンプ52から吐出されるととも
にブーム作動制御バルブ53及び作業台作動制御バルブ
54により制御されて供給される作動油を受けて作動す
る。このとき、コントローラ50は上記操作信号に基づ
いてブーム作動制御バルブ53及び作業台作動制御バル
ブ54を電磁駆動することにより下部アクチュエータ3
1,32,33及び上部アクチュエータ34,35への
作動油の供給制御を行う。この結果、両操作レバー2
5,26の操作に従ってブーム15及び作業台22が作
動する。尚、ブーム作動制御バルブ53は車体11内に
位置するが、作業台作動制御バルブ54は作業台22内
に位置しており、作業台作動制御バルブ54へ作動油を
供給する油路57は、ブーム15の内部を通って配設さ
れている(図1に示すブーム15はこのことを示したも
のである)。 【0015】また図2に示すように車体11の前後左右
には下方へ張り出して車体11を支持するジャッキ17
が設けられている。各ジャッキ17の張出格納は、上述
の油圧ポンプ52からの吐出油を受けて作動するジャッ
キシリンダ36の作動により行われる。このジャッキシ
リンダ36への作動油の供給制御は、車体11の後部に
設けられたジャッキ操作レバー27の手動操作に基づい
てコントローラ50によりジャッキ作動制御バルブ55
を電磁駆動して行われる(図1参照)。 【0016】この高所作業車は、ブーム15及び作業台
22を図3に示すように所定の位置に格納した状態で走
行するように構成されている。この格納は、例えばブー
ム15を全縮状態にして前方へ旋回させた後、ブーム1
5を倒伏させ車体11における前方の位置に立設されて
いるブーム受け28に載置するとともに、作業台22を
首振り作動させて先端部を側方に向けて作業台22を運
転室12の屋根12Aの上方に位置させて行われる。 【0017】一方、図2及び図3に示すように車体11
の運転室12の屋根12A上における作業台22の格納
位置の真下位置には、作業台22内に工具や不要となっ
た材料等の物品が収容されているか否かを検出する搭載
検出手段としてのリミットスイッチ101と、このリミ
ットスイッチ101に隣接して格納状態の作業台22を
下方から支えるバネ102とが設けられている。作業台
22内に物品が収容されて作業台全体としての重量がそ
れだけ増加している場合には、この増加重量を受けて垂
直ポスト21が下方に揺動されて作業台22がバネ10
2の付勢に抗して若干下方に下がる。この増加重量が所
定以上のときにはバネ102の付勢に抗した下方への移
動によりリミットスイッチ101が押されてオン作動さ
れるように構成されている。そして、このように作動さ
れるリミットスイッチ101のオン作動信号、すなわ
ち、作業台22への物品の搭載検出信号がコントローラ
50に出力されるようになっている。なお、このような
リミットスイッチ101に代えて、アーム20の上下揺
動角変化等を検出して作業台22の上下位置変化を検出
して作業台22への物品の搭載を検出するようにしても
良い。 【0018】図1に示すようにコントローラ50には、
このリミットスイッチ101が電気的に接続される一方
で、出力側に警報手段として、例えば警報ブザー103
aおよび警報ランプ103bが繋がれている。このコン
トローラ50には、高所作業車が走行可能な状態である
か否かを検出する走行可能判断器120も繋がれてい
る。走行可能判断器120は、例えば、サイドブレーキ
が解除されているか、PTOがオフ状態であるか、車両
のトランスミッションが中立もしくは駐車位置から走行
位置に操作されているか、アウトリガジャッキが上動さ
れて非接地状態であるか等を検出するもので、これらに
より車両が走行可能状態であるか否かを検出し、走行可
能判断信号をコントローラ50に送出する。 【0019】コントローラ50の出力側にはさらに、車
体11の発進を禁止する警報作動を行う警報手段とし
て、車体11のサイドブレーキ(図示せず)の作動解除
を禁止するサイドブレーキ解除禁止部105、アクセル
(図示せず)の作動を禁止するアクセル作動禁止部10
6、クラッチ(図示せず)の作動を禁止するクラッチ作
動禁止部107、変速ギヤ(図示せず)の作動を禁止す
る変速ギヤ作動禁止部108、及びエンジン51を停止
させるエンジン停止部109がそれぞれ電気的に接続さ
れている。 【0020】コントローラ50は、走行可能判断器12
0により車両が走行可能状態であると判断された状態で
あり、且つリミットスイッチ101からオン作動信号す
なわち搭載検出信号が入力された場合、警報ブザー10
3aおよび警報ランプ103bにより聴覚および視覚に
訴える警報作動を行う。これにより、作業台22に物品
が搭載されたまま車両を発進させて走行させることに対
する警報が行われ、このような事態を未然に防止でき
る。 【0021】なお、走行可能状態ではない状態でリミッ
トスイッチ101からオン作動信号すなわち搭載検出信
号が入力された場合、警報ブザー103aおよび警報ラ
ンプ103bにより警報作動を行うとともに、サイドブ
レーキ解除禁止部105に対し起動信号を出力してサイ
ドブレーキの作動解除を禁止し、アクセル作動禁止部1
06に対し起動信号を出力してアクセルの作動を禁止
し、クラッチ作動禁止部107に対し起動信号を出力し
てクラッチの作動を禁止し、変速ギヤ作動禁止部108
に対し起動御信号を出力して変速ギヤの作動を禁止し、
更にエンジン停止部109に対し起動信号を出力してエ
ンジンの作動を禁止するといった警報作動を行い、車両
がこのまま走行することを規制するようにしても良い。
なお、車両が走行しているか否かを検出するため、車両
の走行速度を検出する車速センサ112の検出信号がコ
ントローラ50に入力されるようになっている。 【0022】上記のように車両走行を禁止する警報作動
を行わせる構成は上述の構成105,106,107,
108,109のうち何れか一つ又は何れか複数を採用
すれば良く、上述の全てを採用することは必ずしも必要
ない。警報ブザー103aおよび警報ランプ103bに
ついても運転室12内に設置する場合と例えば運転室1
2近傍の外部、あるいは上部操作装置23の近傍や下部
操作装置24の近傍に設置する場合があるが、何れか一
箇所又は何れか複数箇所もしくは全ての個所に設置すれ
ば良い。 【0023】サイドブレーキ解除禁止部105は、例え
ばサイドブレーキのロックを解除するためのレバー先端
にある手動操作の押圧部に対し起動信号の入力で作動す
る電磁石や係合ピンを用いることで押圧部の押圧操作を
不能にする構成や、サイドブレーキのロックを解除する
ためのレバーの回動操作もしくは揺動操作を可能にする
部分に対し起動信号の入力で作動する電磁石や係合ピン
を用いることで当該レバーの回動もしくは揺動を禁止す
る構成を考えることができる。アクセル作動禁止部10
6は、アクセルの作動を可能にするリンク機構等に対し
起動信号の入力で作動する電磁石や係合ピンを用いるこ
とでアクセルの踏込み作動を禁止する構成を考えること
ができる。クラッチ作動禁止部107は、クラッチの作
動を可能にするリンク機構等に対し起動信号の入力で作
動する電磁石や係合ピンを用いることでクラッチの踏込
み作動を禁止する構成を考えることができる。 【0024】変速ギヤ作動禁止部108は、変速ギヤが
オートマチック型である場合、変速レバー先端側にある
手動操作の押圧部に対し起動信号の入力で作動する電磁
石や係合ピンを用いることで押圧部の押圧操作を不能に
する構成や、変速レバーの移動操作を可能にする部分に
対し起動信号の入力で作動する電磁石や係合ピンを用い
ることで変速レバー自体の操作を不能にする構成を考え
ることができる。また変速ギヤ作動禁止部108は、変
速ギヤがマニュアル型である場合にも、変速レバーの移
動操作を可能にする部分に対し起動信号の入力で作動す
る電磁石や係合ピンを用いることで変速レバー自体の操
作を不能にする構成を考えることができる。更にエンジ
ン停止部109は、例えば電磁的スイッチを起動信号の
入力で作動させ各プラグに供給する電流を遮断したり、
あるいは起動信号の入力でキャブレタを全閉状態にする
構成を採用したり、もしくは起動信号の入力で作動する
電動モータ等を用いて始動キーの指し込み口を電流遮断
の方向に回動させてしまう構成等を考えることができ
る。 【0025】次に、以上のように構成された高所作業車
を用いた高所作業の例を以下に説明する。高所作業を行
う時には、先ず運転室12に乗り込んだ作業者の運転に
より道路走行を行い、高所作業車10を作業現場へ移動
させる。尚、このように道路を走行する時には、ブーム
15、作業台22及びジャッキ17は図3に示すように
格納された状態にされる。作業現場へ到着したら作業者
はジャッキ操作レバー27を操作して各ジャッキ17を
張り出させ車体11を支持させる。車体が全てのジャッ
キ17により支持されたら作業者は作業台22に搭乗
し、上部操作装置23からブーム操作レバー25及び作
業台操作レバー26を操作してブーム15の起伏、伸
縮、旋回作動、及び作業台22の首振り作動を行って作
業台22を所望の高所位置に移動させる。そして、この
ように所望の高所位置に移動した作業台22に搭乗した
作業者による架線作業等の高所作業が行われる。 【0026】高所での作業を終えると、作業台22に搭
乗した作業者は両操作レバー25,26を操作してブー
ム15及び作業台22を図3の所定の位置に格納する。
具体的には、作業者が操作レバー25,26を操作し
て、ブーム15を全縮状態にして前方へ旋回させた後、
ブーム15を倒伏させブーム受け28に載置するととも
に、作業台22を首振り作動させて先端部を側方へ向
け、作業台22を運転室12の屋根12Aの上に位置さ
せる。このように格納された状態で、作業台22の底面
がバネ102に接触し、このバネ102にある程度の負
荷を与えるが、作業台22内が空のときにはリミットス
イッチ101には接触せず、このスイッチ101はオフ
状態となるように設定されている。 【0027】しかしながら、このように格納位置に格納
された作業台22内に物品が収容されていると、作業台
22が物品の重量で下方に揺動される。この重量が所定
値を越えるときにはこのように下方に揺動移動された作
業台22の底面リミットスイッチ101を押圧してこれ
をオン作動させるように構成されており、このときには
リミットスイッチ101からコントローラ50へオン作
動信号すなわち搭載検出信号が出力される。また、この
とき同時に走行可能判断器120からの検出信号もコン
トローラ50へ入力されいる。 【0028】このように搭載検出信号が入力されたとき
に、走行可能判断器120から車両が走行可能状態であ
るとの検出信号が入力されていると、コントローラ50
は、警報ブザー103aを鳴動させるとともに警報ラン
プ103bを点灯させて警報作動を行い、運転者に注意
を促す。これにより、運転者は作業台22に物品が搭載
された状態のまま車両を走行させようとしていると気づ
くので、このまま車両を走行させるようなことが未然に
防止できる。 【0029】なお、もう一つの例として、搭載検出信号
が入力されたときに、コントローラ50は、警報ブザー
103aを鳴動させるとともに、サイドブレーキ解除禁
止部105に対し起動信号を出力してサイドブレーキの
作動解除を禁止し、アクセル作動禁止部106に対し起
動信号を出力してアクセルの作動を禁止し、クラッチ作
動禁止部107に対し起動信号を出力してクラッチの作
動を禁止し、変速ギヤ作動禁止部108に対し起動御信
号を出力して変速ギヤの作動を禁止し、更にエンジン停
止部109に対し起動信号を出力してエンジン51の作
動を禁止する警報作動の少なくとも一つを行わせるよう
にしても良い。 【0030】これにより、作業者(運転者)は警報ブザ
ー音および警報ランプ点灯による警報を受けて、作業台
22内に物品が搭載されておりそのまま発進し走行する
ことが問題であることを認識する。これに応じて作業台
22内から物品を取り出し車体11を走行させることが
でき、車両走行の安全性を確保することができる。しか
も作業者がこれらブザーおよびランプによる警報を無視
して車体11を発進させようとしても、サイドブレーキ
の作動を解除することはできなかったり、アクセル及び
クラッチの踏み込みが行えなかったり、変速ギヤの操作
が不能であったり、エンジンを始動させることができな
かったりするため、車体11を発進させることができな
い。すなわち、高所作業車を走行させようとしてもさせ
ることができなくなっており、これにより作業台22内
の物品を取り出すことを促し、走行安全性を確保するこ
とができる。 【0031】尚、コントローラ50には速度センサ11
2が電気的に接続されており、コントローラ50は速度
センサ112から走行信号が入力されている場合には、
走行中であると判断する。これにより、車体11の走行
中に路面の凹凸等で作業台22が上下に揺れてリミット
スイッチ101から搭載検出信号が出力されたとして
も、警報作動は行わないようになっている。 【0032】また高所作業車10では、作業台22は垂
直ポスト19に設けられたアーム20を介して首振り作
動する構成(多関節構成)であったが、作業台22が垂
直ポスト19に直接取り付けられて首振り作動する構成
(単関節構成)であっても勿論構わない。またリミット
スイッチ101及びバネ102は運転室12の屋根12
Aに設けるのではなく、作業台22の底面に設けること
も可能である。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高所
作業車の安全装置は、搭載検出手段により格納状態での
作業台への物品の搭載の有無を検出し、作業台内に物品
が搭載されていることが検出されるとともに走行可能判
断手段により高所作業車が走行可能な状態であると判断
されたときに警報手段により警報作動を行うように構成
されているので、格納状態の作業台内に物品を搭載した
まま走行する事態を未然に防止できる。なお、警報作動
としては、ブザー、ランプ等による警報のみならず、車
両の走行を禁止する警報作動も含んでも良く、作業台内
に物品を収容したまま車体を走行させることを禁止して
も良い。このように本発明によれば、車体の走行中に作
業台内の物品がレール走行車両のガード構造物や建物の
看板等に接触させてしまったり、当該物品を路上に落下
させてしまったりする危険を未然に防止することがで
き、車体の走行中の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る安全装置の構成を示すブロック図
である。 【図2】本発明に係る安全装置を備えた高所作業車を示
す側面図である。 【図3】上記高所作業車がブーム及び作業台を格納した
状態を示す側面図である。 【符号の説明】 10 高所作業車 11 車体 12 運転室 12A 屋根 14 旋回台 15 ブーム 22 作業台 50 コントローラ 101 リミットスイッチ 102 バネ 103a 警報ブザー(警報手段) 103b 警報ランプ(警報手段) 112 速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 延之 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 CA04 DA02 FA17 FA36 FE03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 前部に運転室を有して走行可能な車体
    と、 前記車体に設けられた起伏、旋回等自在なブームと、 前記ブームの先端部に垂直揺動自在且つ水平首振り自在
    に取り付けられた作業台と、 前記作業台の垂直揺動を制御して前記ブームの起伏作動
    に拘わらず前記作業台を常時水平状態に保持するレベリ
    ング装置とを備えて成る高所作業車の安全装置におい
    て、 前記ブームが前記車体上に倒伏されるとともに前記作業
    台が所定の格納位置に位置して前記ブームおよび前記作
    業台が格納されるように構成され、 格納状態での前記作業台への物品の搭載の有無を検出す
    る搭載検出手段と、 前記高所作業車が走行可能な状態か否かを判断する走行
    可能判断手段と、 前記搭載検出手段により前記作業台内に物品が搭載され
    ていることが検出されるとともに前記走行可能判断手段
    により前記高所作業車が走行可能な状態であると判断さ
    れたときに警報作動を行う警報手段とを有することを特
    徴とする高所作業車の安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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