JP2001278591A - 作業用車両のジャッキ作動制御装置 - Google Patents

作業用車両のジャッキ作動制御装置

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JP2001278591A
JP2001278591A JP2000093937A JP2000093937A JP2001278591A JP 2001278591 A JP2001278591 A JP 2001278591A JP 2000093937 A JP2000093937 A JP 2000093937A JP 2000093937 A JP2000093937 A JP 2000093937A JP 2001278591 A JP2001278591 A JP 2001278591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャッキの張り出し作業の作業効率を向上さ
せ、ジャッキが接地された状態で四輪の制動状態が誤っ
て解除された場合における車両の暴走を防止する。 【解決手段】 ジャッキ作動制御装置40は、車体傾斜
角センサ41により検出された傾斜値が許容傾斜値を越
えていると傾斜角判定設定回路79が判定した場合、四
輪ロック検出センサ43により四輪が制動された状態に
あると検出されていない限りジャッキ作動制御回路81
がインターロックS/V51を作動させて作動制御弁V
への作動油の供給を停止されてジャッキシリンダ9の作
動を規制する。また、検出された傾斜値が許容傾斜値の
範囲内にあると傾斜角判定設定回路79が判定した場合
には、四輪が制動されているか否かに拘わらずジャッキ
作動制御回路81はインターロックS/V51を非作動
状態にしてジャッキシリンダ9の作動を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業用車両のジャ
ッキ作動制御装置に関し、更に詳細には、車体の前後に
制動可能に設けられた前輪及び後輪と、車体の左右両端
部に配設され車体を持ち上げ支持するジャッキとを有す
る作業用車両のジャッキ作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業を行なう場合、一般に、車体に
伸縮ブーム等の作業装置を搭載した高所作業車が使用さ
れている。伸縮ブームは車体上に旋回動且つ起伏動可能
に設けられ、その先端部には作業者が搭乗可能な作業台
が取り付けられている。この伸縮ブームが作動すると車
体を転倒させる方向のモーメントが車体に作用して車両
を不安定な状態にさせる。
【0003】そこで、車両を安定支持させるため、車体
の左右両側部には先端を地面に当接させて車体を持ち上
げ支持する複数のジャッキが設けられている。また、車
体の左右両端部の前側と後側には車両走行用の一対の前
輪及び後輪が設けられ、これら前輪及び後輪には傾斜地
での車両の暴走を防止するための補助制動装置が取り付
けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両が
載置された地面の傾斜角度が小さい場合(例えば、地面
が略水平状態である場合)でも、補助制動装置を作動さ
せなければジャッキの作動が規制されてしまうので、車
両を安定支持させるジャッキ張り出し作業の作業効率を
低下させる。
【0005】また、傾斜地においてジャッキが接地され
て車両が水平状態で安定支持されている場合に、補助制
動装置が誤って解除されたときでもジャッキ格納操作が
可能であるので、車輪が傾斜地に接地されると車両が暴
走する虞がある、という問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、ジャッキ張り出し作業の作業効率を向上
させ、ジャッキが接地された状態で補助制動装置が誤っ
て解除された場合にジャッキ格納操作を規制する作業用
車両のジャッキ作動制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業用車両のジャッキ作動制御装置は、車体
の前後に制動可能に設けられた前輪及び後輪と、車体の
左右両端部に複数配設されて伸縮動可能であり先端部を
接地させて車体を持ち上げ支持するジャッキ(例えば、
実施形態におけるアウトリガジャッキ7)と、を有する
作業用車両(例えば、実施形態における高所作業車1)
のジャッキ作動制御装置であって、車体の傾斜角度を検
出する車体傾斜角検出手段(例えば、実施形態における
車体傾斜角センサ41)と、前輪及び後輪が制動された
状態にあるか否かを検出する制動状態検出手段(例え
ば、実施形態における四輪ロック検出センサ43)と、
車体傾斜角検出手段により検出された傾斜値が許容値を
越えている場合には、制動状態検出手段により前輪及び
後輪が制動された状態にあると検出されていない限りジ
ャッキの作動を規制し、車体傾斜角検出手段により検出
された傾斜値が所定値の範囲内である場合には、制動状
態検出手段による検出結果に拘わらずジャッキの作動を
許容するジャッキ作動制御手段(例えば、実施形態にお
けるジャッキ作動制御回路81)とを有して構成する。
【0008】上記構成の作業用車両のジャッキ作動制御
装置によれば、車体傾斜角検出手段により検出された傾
斜値が許容値を越えている場合には、制動状態検出手段
により前輪及び後輪が制動された状態にあると検出され
ていない限り、ジャッキ作動制御装置がジャッキの作動
を規制する。また、車体傾斜角検出手段により検出され
た傾斜値が所定値の範囲内である場合には、制動状態検
出手段による検出結果に拘わらずジャッキ作動制御手段
がジャッキの作動を許容する。
【0009】このように、車体の傾斜角度が許容値を越
えている場合には前輪及び後輪が制動されていなければ
ジャッキの作動が規制されるので、車輪が制動されてい
ない状態で車両が傾斜地に載置されることはなく、車両
が暴走する虞を未然に防止することができる。また、車
体の傾斜角度が許容値の範囲内である場合には前輪及び
後輪の制動は不要であるので、車輪の制動操作をするこ
となくジャッキ操作を行なうことができ、ジャッキの張
り出し作業の作業効率の向上を図ることができる。
【0010】また、上記構成の作業用車両のジャッキ作
動制御装置において、ジャッキが接地されたか否かを判
定するジャッキ接地判定手段(例えば、実施形態におけ
るジャッキ接地判定回路73)を有し、車体傾斜角検出
手段はジャッキにより車体を持ち上げ支持する直前の車
体の傾斜角度を検出し、ジャッキが非接地状態になった
とジャッキ接地判定手段が判定しない限り、検出された
直前の車体傾斜角度に基づいてジャッキ作動制御手段が
ジャッキの作動を制御するようにしてもよい。
【0011】上記構成の作業用車両のジャッキ作動制御
装置によれば、ジャッキにより車体が持ち上げ支持され
る直前の車体の傾斜角度を車体傾斜角検出手段が検出
し、ジャッキ接地判定手段によりジャッキが非接地状態
になったと判定しない限り、この検出された直前の車体
傾斜角度に基づいてジャッキ作動制御手段がジャッキの
作動を制御する。
【0012】更に詳細には、傾斜角度が許容角度を超え
ている傾斜地にジャッキにより車体が水平に持ち上げ支
持された状態で前輪及び後輪の制動状態が解除されてジ
ャッキの格納操作がされた場合、ジャッキ接地判定手段
によりジャッキが接地状態にあると判定されると、ジャ
ッキ作動制御手段は検出傾斜角度が許容値を越えた場合
の作動制御を行なって、ジャッキの作動を規制する。こ
のように、ジャッキにより車体を水平状態に支持して車
体の傾斜角度が所定値の範囲内にあった場合でもジャッ
キの格納操作が規制されるので、車輪が制動されていな
い状態で傾斜地に車体が載置されることはなく、車両が
暴走する虞を未然に防止することができる。
【0013】また、傾斜角度が許容角度の範囲内にある
傾斜地にジャッキにより車体が水平に持ち上げ支持され
る場合、ジャッキの張り出し操作がされて車体が許容角
度を越えて傾斜してもジャッキ作動制御手段により検出
傾斜角度が許容値の範囲内の場合の作動制御を行なっ
て、ジャッキの作動を許容する。このため、ジャッキ張
り出し作業が途中で中断することはなく、ジャッキ張り
出し作業の作業効率の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態は
車体上に旋回動且つ起伏動可能な伸縮ブームを有し、伸
縮ブームの先端部に作業台を備えた高所作業車の態様を
示す。最初に、本発明のジャッキ作動制御装置を説明す
る前に、このジャッキ作動制御装置を搭載した高所作業
車を説明する。高所作業車1は、図1に示すように、ト
ラックをベースとして構成されており、車体3の前方に
運転キャビン5を有し、運転キャビン5よりも後方側の
車体3の前後両側部には外側に張り出して車体3を持ち
上げ支持する4本のアウトリガジャッキ7が配設されて
いる。アウトリガジャッキ7にはジャッキシリンダ9が
内蔵されており、このジャッキシリンダ9が伸縮動する
ことでアウトリガジャッキ7が伸縮動するように構成さ
れている。車体3の後端部には作業者がアウトリガジャ
ッキ7を操作するための操作レバー11aを有したジャ
ッキ操作装置11が取り付けられている。
【0015】車体3の後部には上方へ突出した旋回台1
3が設けられ、旋回台13の下方の車体3内には旋回台
13を旋回動させる旋回モータ15が設けられている。
旋回台13の上部には入れ子式に構成され伸縮ブーム1
7が枢結され、伸縮ブーム17内には伸縮シリンダ19
が内蔵されている。伸縮シリンダ19が伸縮動すると伸
縮ブーム17も伸縮動するように構成されている。ま
た、伸縮ブーム17の下面と旋回台13の下部間には起
伏シリンダ21が揺動自在に枢結されており、この起伏
シリンダ21の伸縮動により伸縮ブーム17が起伏動す
るように構成されている。
【0016】伸縮ブーム17の先端部には垂直ポスト2
3が上下方向に揺動自在に枢結され、この垂直ポスト2
3の先端部には水平方向へ突出する水平アーム25が首
振り動自在に設けられている。水平アーム25の先端に
は作業者が搭乗可能な作業台27が取り付けられてい
る。伸縮ブーム17の先端部と垂直ポスト23の下端間
には図示しないレベリングシリンダが枢結されている。
レベリングシリンダは起伏シリンダ21の伸縮動に連動
して作動して、伸縮ブーム17の起伏角度に拘わらず垂
直ポスト23を常時垂直状態に保持している。このた
め、作業台27は伸縮ブーム17の起伏角度に拘わらず
常に水平状態に保持されている。
【0017】次に、本発明のジャッキ作動制御装置を説
明する。ジャッキ作動制御装置40は、図2に示すよう
に、ジャッキ操作装置11と車体傾斜角センサ41と四
輪ロック検出センサ43とジャッキ当接検出センサ45
とジャッキ接地検出センサ47とコントローラ49とイ
ンターロックソレノドバルブ(インターロックS/V)
51とインジケータ53とを有して構成されている。
【0018】ジャッキ操作装置11は図1に示す操作レ
バー11aを作業者が手動操作すると車体3の左右両側
部に配設された4本のアウトリガジャッキ7の各々を操
作することができるように構成されている。車体傾斜角
センサ41は図1に示す車体3の傾斜角度を検出する機
能を有している。四輪ロック検出センサ43は、図3に
示すように、一対の前輪29と一対の後輪31から構成
される四輪29,31を制動可能な状態にする補助制動
装置55内に設けられている。
【0019】補助制動装置55は、運転キャビン5内に
設けられたブレーキペダル33と、このブレーキペダル
33により作動するマスターシリンダ57と、マスター
シリンダ57から供給される圧油により作動して圧油を
吐出させるハイドロマスタ59と、ハイドロマスタ59
から吐出される圧油により作動して四輪29,31を制
動可能なフロントブレーキ61及びリヤブレーキ63
と、マスターシリンダ57とハイドロマスタ59間を連
通する管路65に設けられ、マスターシリンダ57から
ハイドロマスタ59へ供給された圧油がマスターシリン
ダ57側へ逆流するのを阻止するための電磁切替弁67
と、電磁切替弁67の作動を制御する切替弁制御装置6
9と、四輪ロック検出センサ43とを有して構成されて
いる。
【0020】切替弁制御装置69は、四輪29,31を
制動させたい場合に作業者が切替弁制御装置69に設け
られた図示しないスイッチをON操作すると電磁切替弁
67を切り替える機能を有している。四輪ロック検出セ
ンサ43は切替弁制御装置69に取り付けられており、
切替弁制御装置69が電磁切替弁67を切り替えた状態
を検出する。
【0021】図2に示すように、ジャッキ接地検出セン
サ47は図1に示す4本のアウトリガジャッキ7の各々
に取り付けられており、各アウトリガジャッキ7の接地
の有無を検出する。ジャッキ当接検出センサ45は図1
に示すアウトリガジャッキ7により車体3を持ち上げ支
持する直前の状態を検出する機能を有し、ジャッキシリ
ンダ9に取り付けられてジャッキシリンダ9内の圧力の
変化を検出する。尚、ジャッキ当接検出センサ45はジ
ャッキシリンダ9の伸長量が所定値になったときを検出
する機能を有したものでもよい。
【0022】コントローラ49は、作動制御回路71と
ジャッキ接地判定回路73とジャッキ当接時傾斜角選択
回路75とメモリ77と傾斜角判定設定回路79とジャ
ッキ作動制御回路81とを有して構成されている。作動
制御回路71はジャッキ操作装置11の操作内容に応じ
てジャッキシリンダ9の伸縮動を制御する作動制御弁V
の作動をコントロールする。ジャッキ接地判定回路73
はジャッキ接地検出センサ47により図1に示す4本の
アウトリガジャッキ7のうち少なくとも1本のアウトリ
ガジャッキ7が接地状態(即ち、アウトリガジャッキ7
の先端が地面に当接して車体3を持ち上げ支持している
状態)にあると検出された場合に接地状態にあると判定
する。ジャッキ当接時傾斜角選択回路75は、ジャッキ
当接検出センサ45によりアウトリガジャッキ7が車体
3を持ち上げ支持する直前の状態が検出されたときの車
体3の傾斜角度を車体傾斜角センサ41から検出された
検出値から選択する機能を有する。メモリ77はジャッ
キ当接時傾斜角選択回路75により選択された車体3の
傾斜角度(以下、「選択傾斜角度」と記す。)を記憶す
る機能を有する。尚、メモリ77に一旦記憶された選択
傾斜角度は、ジャッキ接地判定回路73により非接地で
あると判定されるまで記憶される。
【0023】傾斜角判定設定回路79は車体傾斜角セン
サ41により検出された傾斜値が許容傾斜角度を越えて
いるか否かを判定するとともに、車体傾斜角センサ41
から送り出される車体3の傾斜角度に拘わらずメモリ7
7に記憶された選択傾斜角度をジャッキ作動制御回路8
1に送り出す機能を有する。ジャッキ作動制御回路81
は、車体傾斜角センサ41により検出された傾斜値が許
容傾斜角度を越えている場合には、四輪ロック検出セン
サ43により四輪29,31が制動された状態にあると
検出されていない限りインターロックS/V51を作動
させて作動制御弁Vへの作動油の供給を遮断してジャッ
キシリンダ9の作動を規制し、また、車体傾斜角センサ
41により検出された傾斜値が許容傾斜角度の範囲内で
ある場合には、四輪ロック検出センサ43による検出結
果に拘わらずアウトリガジャッキ7の作動を許容するた
めインターロックS/V51を非作動状態に保持させ
る。また、ジャッキ作動制御回路81は、ジャッキ接地
判定回路73によりアウトリガジャッキ7が非接地状態
になったと判定しない限り、メモリ77に記憶された選
択傾斜角度に基づいてインターロックS/V51の作動
を制御する。即ち、選択傾斜角度が許容傾斜角度を超え
ている場合にはインターロックS/V51を作動状態に
し、傾斜角度が許容傾斜角度の範囲内である場合にはイ
ンターロックS/V51を非作動状態に保持させる。
【0024】作動制御回路71にはインジケータ53が
電気的に接続されている。インジケータ53は、図1に
示すジャッキ操作装置11の近傍に取り付けられてお
り、ブレーキペダル33を踏み込んだ状態にさせる場合
に操作する手動ロックスイッチ83と四輪29,31が
制動された状態にないことを作業者に知らせるための警
告灯85とを有している。手動ロックスイッチ83が操
作されるとマスタシリンダに連通された吸引装置87が
作動して、マスタシリンダ57内が負圧になりブレーキ
ペダル33が踏み込まれた状態と同一の状態になる。
尚、手動ロックスイッチ83はインジケータ53とは別
に運転キャビン5内に別個に設けることができる。
【0025】ジャッキ作動制御回路81に電気的に接続
されたインターロックS/V51は、図4に示すよう
に、油圧ポンプPと作動制御弁V間を接続する供給油路
89内に設けられ、3ポート2位置の電磁式切替弁であ
る。インターロックS/V51に設けられたソレノイド
51aの励磁の有無により、油圧ポンプPから吐出され
る作動油が作動制御弁Vに供給され又はタンクTに戻さ
れる。
【0026】次に、本発明のジャッキ作動制御装置40
の作用を、アウトリガジャッキ7の張り出し操作と格納
操作について説明する。最初に、アウトリガジャッキ7
の張り出し操作について説明する。図1に示す車体3に
伸縮ブーム17とアウトリガジャッキ7を車体3に格納
した状態で、車両を作業現場の近くまで移動させる。車
両が作業現場に到着すると、作業者が図3に示すベレー
キペダル33を踏み込むとともに切替弁制御装置69の
図示しないスイッチをON操作して、電磁切替弁67を
作動させて前輪29及び後輪31の四輪29、31を制
動状態にさせる。また、切替弁制御装置69が作動する
と図2に示す四輪ロック検出センサ43が四輪29,3
1の制動状態を検出し、この制動信号がジャッキ作動回
路81に送られる。
【0027】四輪29,31が制動状態になると、作業
者は車両を地面に安定支持させるため車両の後方に移動
して図1に示すジャッキ操作装置11を手動操作する。
ここで、車両を載置した地面が大きく傾斜している場
合、図2に示す車体傾斜角センサ41により検出された
傾斜値が傾斜角判定設定回路79に送られて、この傾斜
値に基づいて傾斜角判定設定回路79が許容傾斜角度と
の大きさを比較し傾斜値が許容傾斜角度よりも大きいと
判定し、この判定結果がジャッキ作動制御回路81に送
られる。ジャッキ作動制御回路81は四輪ロック検出セ
ンサ43からの制御信号に基づいてインターロックS/
V51を非作動状態に保持する。このため、ジャッキ操
作装置11による操作が許容されて、その操作内容に応
じて作動制御回路71を介して作動制御弁Vの作動が制
御されてジャッキシリンダ9が伸長動して図1に示す車
体3がアウトリガジャッキ7により持ち上げ支持され
る。
【0028】尚、作業者が図3に示す切替弁制御装置6
9の操作を怠った場合には、作業者がブレーキペダル3
3を踏み込んだ後に足を外すと、四輪29,31は制動
されない。この状態で図2に示すジャッキ操作装置11
が操作されても、四輪ロック検出センサ43からの制動
信号をジャッキ作動制御回路81が受け取らない限り、
ジャッキ作動制御回路81がインターロックS/V51
を作動させて図4に示す供給油路89が遮断されて作動
制御弁Vへの作動油の供給を停止させる。この状態で作
業者が図2に示すジャッキ操作装置11を操作してもジ
ャッキシリンダ9には作動油が供給されていない状態に
あるので、ジャッキシリンダ9は伸縮動しない。また、
ジャッキ作動制御回路81によりインターロックS/V
51を作動状態にさせる作動信号を作動制御回路71が
受け取ると、作動制御回路71はインジケータ53の警
告灯85を点灯させる。このため、図1に示す四輪2
9,31が制動されていない状態であることを作業者に
認識させることができる。また、四輪29,31が制動
されていない状態ではジャッキシリンダ9の作動が規制
されるので、ジャッキ操作の手順の間違いやパーキング
ブレーキの効き不良等による車両の暴走を未然に防止す
ることができる。
【0029】ここで、警告灯85が点灯すると、作業者
はインジケータ53の手動ロックスイッチ83をON操
作する。手動ロックスイッチ83がON操作されると、
吸引装置87が作動してマスターシリンダ57内を負圧
にしててブレーキペダル33が足で踏み込まれた状態と
同一な状態になり、四輪29,31が制動状態に保持さ
れる。
【0030】次に、ジャッキシリンダ9が伸長動して図
1に示す4本のアウトリガジャッキ7の内、1本のアウ
トリガジャッキ7の先端が地面に当接すると、図2に示
すジャッキ当接検出センサ45により検出された当接信
号がジャッキ当接時傾斜角選択回路75に送られる。ジ
ャッキ当接時傾斜角選択回路75が当接信号を受け取る
と、ジャッキ当接時傾斜角選択回路75は、車体傾斜角
センサ41から送られてくる傾斜値のうち当接信号を受
け取ったとき又は受け取ったときから所定の時間前後内
における車体傾斜角センサ41により検出された車体3
の傾斜角度を選択する。そして、この選択された車体3
の傾斜角度、即ち、選択傾斜角度をジャッキ当接時傾斜
角選択回路75がメモリ77に記憶させる。
【0031】そして、選択傾斜角度は傾斜角判定設定回
路79に読み込まれ、傾斜角判定設定回路79は選択傾
斜角度と許容傾斜角度との大きさを比較して選択傾斜角
度が許容傾斜角度よりも小さいと判定する。選択傾斜角
度が小さいと判定されるとジャッキ作動制御回路81は
作動せず、ジャッキ操作装置11の操作内容に従ってジ
ャッキシリンダ9が伸縮動して、車体3が持ち上げ支持
される。ここで、ジャッキ操作の手順を誤って操作して
車体3の傾斜角度が許容傾斜角度を越えた場合には、車
体傾斜角センサ41により許容傾斜角度を越えた車体3
の傾斜角度(以下、「検出傾斜角度」と記す。)が検出
されるが、傾斜角判定設定回路79は許容傾斜角度との
大きさの比較対照として検出傾斜角度ではなく選択傾斜
角度を比較対照とするので、車体3が大きく傾いても傾
斜角判定設定回路79は選択傾斜角度が許容傾斜角度よ
りも小さいと判定する。このため、ジャッキ作動制御回
路81は作動しないので、ジャッキ操作が途中で規制さ
れることはなく、車体3の支持作業を効率的に行なうこ
とができる。
【0032】次に、図1に示すように、車体3がアウト
リガジャッキ7により持ち上げ支持されている状態から
アウトリガジャッキ7を車体3に格納させる場合につい
て説明する。最初に、図示しない作業者は伸縮ブーム1
7を車体3に格納させた後に、ジャッキ操作装置11を
操作してアウトリガジャッキ7を縮小動させる。ここ
で、四輪29,31の制動が解除されている場合には、
図2に示す四輪ロック検出センサ43が非制動状態を検
出し、この非制動状態である旨の検出信号に基づいてジ
ャッキ作動制御回路81がインターロックS/V51を
作動させて作動制御弁Vへの油圧供給を停止させてジャ
ッキシリンダ9の作動を規制する。このため、作業中に
四輪29,31の制動が誤って解除された場合でもジャ
ッキシリンダ9の作動が規制されるので、四輪29,3
1が非制動状態のままで接地されることを未然に防止す
ることができ、車両の暴走を未然に防止することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における作
業用車両のジャッキ作動制御装置によれば、車体傾斜角
検出手段により検出された傾斜値が許容値を越えている
場合には、制動状態検出手段により前輪及び後輪が制動
された状態にあると判定されていない限りジャッキ作動
制御装置がジャッキの作動を規制することで、車輪が制
動されていない状態で車両が傾斜地に載置されることは
なく、車両が暴走する虞を未然に防止することができ
る。また、車体傾斜角検出手段により検出された傾斜値
が所定値の範囲内である場合には、制動状態検出手段に
よる判定結果に拘わらずジャッキ作動制御手段がジャッ
キの作動を許容することで、車輪の制動操作をすること
なくジャッキの張り出し操作が可能であり、ジャッキ張
り出し作業の作業効率を向上させることができる。
【0034】また、ジャッキにより車体が持ち上げ支持
される直前の車体の傾斜角度を車体傾斜角検出手段が検
出し、ジャッキ接地判定手段によりジャッキが非接地状
態になったと判定しない限り、この検出された検出傾斜
角度に基づいてジャッキ作動制御手段がジャッキの作動
を制御する場合には、傾斜角度が許容角度を超えている
傾斜地にジャッキにより車体が水平に持ち上げ支持され
た状態で、車輪の制動状態が解除されてもジャッキ作動
制御手段がジャッキの作動を規制するので、車輪が制動
されていない状態で車両が傾斜地に載置されることはな
く、車両の暴走を未然に防止することができる。また、
傾斜角度が許容角度の範囲内にある傾斜地にジャッキに
より車体を持ち上げ支持させる場合、ジャッキの作動に
より車体が傾斜して許容角度を越えて傾いてもジャッキ
の作動が許容されるので、ジャッキの張り出し作業が途
中で中断することはなく、ジャッキ張り出し作業の作業
効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけジャッキ作動制御
装置を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態におけるジャッキ作動制
御装置のブロック図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における補助制動装置の
油圧回路図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態におけるジャッキ作動制
御装置のインターロックS/Vの作動を説明するための
油圧回路図を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業用車両) 3 車体 7 アウトリガジャッキ(ジャッキ) 29 前輪 31 後輪 40 ジャッキ作動制御装置 41 車体傾斜角センサ(車体傾斜角検出手段) 43 四輪ロック検出センサ(制動状態検出手段) 73 ジャッキ接地判定回路(ジャッキ接地判定手段) 81 ジャッキ作動制御回路(ジャッキ作動制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後に制動可能に設けられた前輪
    及び後輪と、車体の左右両端部に複数配設されて伸縮動
    可能であり先端部を接地させて前記車体を持ち上げ支持
    するジャッキと、を有する作業用車両のジャッキ作動制
    御装置であって、 前記車体の傾斜角度を検出する車体傾斜角検出手段と、 前記前輪及び後輪が制動された状態にあるか否かを検出
    する制動状態検出手段と、 前記車体傾斜角検出手段により検出された傾斜値が許容
    値を越えている場合には、前記制動状態検出手段により
    前記前輪及び後輪が制動された状態にあると検出されて
    いない限り前記ジャッキの作動を規制し、前記車体傾斜
    角検出手段により検出された傾斜値が所定値の範囲内で
    ある場合には、前記制動状態検出手段による検出結果に
    拘わらず前記ジャッキの作動を許容するジャッキ作動制
    御手段とを有することを特徴とする作業用車両のジャッ
    キ作動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャッキが接地されたか否かを判定
    するジャッキ接地判定手段を有し、前記車体傾斜角検出
    手段は前記ジャッキにより前記車体を持ち上げ支持する
    直前の前記車体の傾斜角度を検出し、前記ジャッキが非
    接地状態になったと前記ジャッキ接地判定手段が判定し
    ない限り、前記直前の車体傾斜角度に基づいて前記ジャ
    ッキ作動制御手段が前記ジャッキの作動を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の作業用車両のジャッキ作動
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110844850A (zh) * 2019-11-19 2020-02-28 苏州智米高装备科技有限公司 一种高空作业平台的安全控制系统

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