JP2003165295A - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
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- JP2003165295A JP2003165295A JP2001365777A JP2001365777A JP2003165295A JP 2003165295 A JP2003165295 A JP 2003165295A JP 2001365777 A JP2001365777 A JP 2001365777A JP 2001365777 A JP2001365777 A JP 2001365777A JP 2003165295 A JP2003165295 A JP 2003165295A
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Abstract
回避することにより筆記かすれや筆記切れなどの筆記不
具合を防止する好適な筆記具を得ることを目的とする。 【解決手段】 ボールを有しボールを抱持するための全
周かしめ部を先端に形成したボールペンチップを軸体先
端部より露出さてなる筆記具において、前記ボールと前
記軸体先端部の肩部分との外接線よりも少なくとも内側
に前記全周かしめ部の最先端小口が位置するよう、前記
軸体先端部を膨出形状にした。
Description
とするボールペンチップを有する筆記具に関し、特に、
チップのボール抱持力の維持向上に関する。 【0002】 【従来の技術】ボールを筆記媒体とするボールペンまた
は塗布具は、インキ収容筒に収容されたインキが重力と
毛細管力によりチップ側に移動し、そのチップに抱持さ
れたボールの表面にインキが供給されて付着し、ボール
の回転につれてインキが紙面に転写吸収されることによ
って筆記または塗布がなされるようになっている。 【0003】この筆記または塗布は、ボールペンまたは
塗布具の本体軸筒部分を紙面に対してやや傾けた状態で
把持し、チップの先端部のボールを紙面に押圧接触せし
めて行うが、この時、回転するボールとともに、チップ
の先端部にボールを抱持するために形成した全周かしめ
部の最先端小口部分や、小口部分に連続するかしめの部
分も紙面に接触せしめられる。 【0004】従来、ボールペンまたは塗布具のチップ
は、前記全周かしめ部を形成した際、その最先端小口部
分と、最先端小口部分に連続するかしめの部分にはエッ
ジが形成されているのが一般的である。この従来のチッ
プは、筆記または塗布の状態で紙面に当接せしめれば、
前記エッジが紙面に接触して引っかきを生じ、その結
果、引っかきにより紙面が削られ、削られた紙繊維や紙
かすがボールの回転につれて前記最先端小口部分よりチ
ップの内縁に巻き込まれてしまうことがあった。 【0005】前記のような紙繊維や紙かすのチップ内縁
への巻き込みは、筆記かすれや筆記切れなどの筆記不具
合を生じせしめるので、特開平9−122566号公報
に示されているように、前記エッジをバレル加工によっ
て丸め処理し、紙面の引っかきを低減する方法も試みら
れたが、処理後のチップの先端部の寸法が一定しないこ
と、また、最先端小口部部分の肉厚・幅寸法が小さく仕
上がってしまった場合などは、紙面との繰り返し接触に
よりその最先端小口部分が摩耗してしまい、ボールを抱
持できない状態(ボール飛び)が発生するなどの問題が
あった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、筆記の際の
紙繊維や紙かすの巻き込み発生を回避することにより筆
記かすれや筆記切れなどの筆記不具合を防止する好適な
筆記具を得ることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、ボールを有しボールを抱持
するための全周かしめ部を先端に形成したボールペンチ
ップを軸体先端部より露出さてなる筆記具において、前
記ボールと前記軸体先端部の肩部分との外接線よりも少
なくとも内側に前記全周かしめ部の最先端小口が位置す
るよう、前記軸体先端部を膨出形状にしたことを要旨と
する。 【0008】 【実施例】本発明を添付の図面に従って説明する。図1
は先軸1と中軸2と尾軸3を外装軸体として設けるとと
もに先軸1の先端部よりボールペンチップ4の先端を露
出させた筆記具の、キャップ(図示しない)を外した状
態の外観を示したものであり、また、図2は図1の筆記
具を、先軸1のみ半断面図として内部の機構をを現した
ものである。 【0009】前記先軸1の内方の先端側には、内蔵され
る筆記具リフィール5の先端部6を支持する複数のリブ
7が配置されている。また、前記先軸1の後端側の内方
には係合凹凸部8が形成され、中軸2の先軸側小径部9
には全周リブ10が配置されている。そして、前記係合
凹凸部8が全周リブ10を乗り越えて先軸1が中軸2に
圧入装着され、中軸2に対して強く係合し、中軸2より
先軸1が容易には外れないようになっている。 【0010】ここで、前記先軸1の外径寸法は6mm以
上の寸法になっているが、先軸1の先端部の肩部分1a
はRを有する滑らかな膨出形状(曲面)に形成されてい
る。そして、前記ボールペンチップ4の、先軸1の前端
面よりの突出量は3mm以下の寸法になっている。つま
り、前記ボールペンチップ4の先軸1よりの突出量は、
先軸1の外径寸法の2分の1以下の突出量に制限して設
定されているのである。 【0011】前記リブ7はリフィール5の先端部6を支
持しているが、このリブ7の後端に前記リフィール5の
パイプ部前端が当接することによってボールペンチップ
4の先軸1前端面よりの突出寸法が決められている。
尚、リフィル5は、中軸2の後方に配置された尾軸3の
内方突部(図示しない)でその後端を支えられている。
一般に、ボールペンに使用されているリフィールのパイ
プ部は押し出し成形による成型品が使用されることが多
いが、長手寸法のがばらついても、前記リブ7の後端に
パイプ部前端を当接させることでボールペンチップ4の
突出寸法を狙いの値に定めることができるのである。 【0012】当該筆記具の外装軸体の材質としては、ハ
イインパクトスチロール、ポリカーボネート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、耐
衝撃性アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
や、それらのリサイクル材が用いられる。例え、筆記具
が破断したとしても、破断面が鋭利になることがない。
尚、前記先軸1は透明材で形成されても良い。また、中
軸2に一体に成形されてもよい。 【0013】筆記具の先端部を拡大した図3に基づいて
説明する。ボールペンチップ4は、ボール4aを有し、
先端にはこのボール4aを抱持するための全周かしめ部
4bが形成されている。そして、全周かしめ部4bの最
先端はインキを吐出するとともに筆記持時の余分なイン
キをチップ内に取り込む最先端小口部分4cになってい
る。尚、前記全周かしめ部4bの最先端小口部分4cは
前記ボール4aと前記先軸1先端部の肩部分1aとの外
接線11よりも少なくとも内側に位置するようになって
いる。 【0014】作用を説明する。軸体を紙面Pに対してや
や傾けた状態で把持し、ボールペンチップ4の先端のボ
ール4aを紙面Pに押圧接触せしめて筆記を行う。この
時、回転するボール4aとともに、チップに形成した全
周かしめ部4bの最先端小口部分4cも紙面に近接する
が、前記ボール4aと前記先軸1先端部の肩部分1aと
の外接線11よりも少なくとも内側に前記全周かしめ部
4bの最先端小口部分4cが位置しているので、例え先
軸1先端部の肩部分1aが紙面Pに接触したとしても前
記最先端小口部分4cが直接紙面に触れることがない。 【0015】図4に第2例を示し説明する。前記例と同
じ部分については説明を省略する。本例は、先軸12の
先端にチップホルダー12を配置し、チップホルダー1
2の先端部を膨出形状にしたものである。ボールペンチ
ップ14は、ボール14aを有し、全周かしめ部14b
の最先端小口部分14cは前記ボール14aと前記チッ
プホルダー13先端部の肩部分13aとの外接線15よ
りも少なくとも内側に位置するようになっている。 【0016】第2例の筆記具は筆記の際、ボールペンチ
ップ14の先端部分が見易いと言う利点がある。 【0017】この他にも種々なせる。先軸の外径寸法や
ボールペンチップの先軸よりの突出量は、もちろん例示
した寸法以外の寸法を選択することができるし、また、
先軸またはチップホルダーの先端部の肩部分について
は、Rを有する滑らかな膨出形状(曲面)に形成されて
いるものを説明したが、膨出形状は必ずしも先端部の全
周になくともよく、部分的に形成されていてもよいもの
である。 【0018】 【発明の効果】本発明は、ボールを有しボールを抱持す
るための全周かしめ部を先端に形成したボールペンチッ
プを軸体先端部より露出さてなる筆記具において、前記
ボールと前記軸体先端部の肩部分との外接線よりも少な
くとも内側に前記全周かしめ部の最先端小口が位置する
よう、前記軸体先端部を膨出形状にしたので、筆記の際
の紙繊維や紙かすの巻き込み発生を回避することがで
き、筆記かすれや筆記切れなどの筆記不具合を発生する
ことのない好適な筆記具を得ることができるものであ
る。
機構をを現した図。 【図3】作用を説明する図。 【図4】第2例を説明する図。 【符号の説明】 1 先軸 1a 肩部分 2 中軸 3 尾軸 4 ボールペンチップ 4a ボール 4b 全周かしめ部 4c 最先端小口部分 5 リフィール 6 先端部 7 リブ 8 係合凹凸部 9 小径部 10 全周リブ 11 外接線 12 先軸 13 チップホルダー 13a 肩部分 14 ボールペンチップ 14a ボール 14b 全周かしめ部 14c 最先端小口部分 15 外接線 P 紙面
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ボールを有しボールを抱持するための全
周かしめ部を先端に形成したボールペンチップを軸体先
端部より露出さてなる筆記具において、前記ボールと前
記軸体先端部の肩部分との外接線よりも少なくとも内側
に前記全周かしめ部の最先端小口が位置するよう、前記
軸体先端部を膨出形状にしたことを特徴とする筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365777A JP3803767B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365777A JP3803767B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003165295A true JP2003165295A (ja) | 2003-06-10 |
JP3803767B2 JP3803767B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=19175764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001365777A Expired - Lifetime JP3803767B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3803767B2 (ja) |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001365777A patent/JP3803767B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3803767B2 (ja) | 2006-08-02 |
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