JP3345753B2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
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- JP3345753B2 JP3345753B2 JP2000283837A JP2000283837A JP3345753B2 JP 3345753 B2 JP3345753 B2 JP 3345753B2 JP 2000283837 A JP2000283837 A JP 2000283837A JP 2000283837 A JP2000283837 A JP 2000283837A JP 3345753 B2 JP3345753 B2 JP 3345753B2
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- Japan
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- ball
- tip
- rod portion
- pressing member
- push rod
- Prior art date
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- Coating Apparatus (AREA)
Description
具などの筆記具に関し、さらに詳しくはチップの先端内
部に抱持した転写ボールを付勢してインク漏れ防止、イ
ンクの乾燥防止などのための弁機構を構成する棒状押圧
部材の改善に関する。
具において、転写ボールをコイルスプリングや可動子に
より付勢して弁機構を構成するものとして、特開平8−
244395号公報、実開平5−58362号公報、実
開平5−51480号公報等が知られている。具体的に
は、図3に示すように、チップ21先端のボールハウス
22内に転写ボール23を回転自在に抱持し、該ボール
23をコイルスプリングや可動子の棒状押圧部材24a
の先端により弾性的に押圧する構造である。その従来構
造によれば、前記押圧部材24aが転写ボール23をチ
ップ先端の内向き先端縁25へ弾性的に密接させる弁機
構を構成して、ボールハウス22内の乾燥による筆記掠
れや不書き、インク又は塗布液の漏れ等を防止するもの
である。
れるように、コイルスプリングの一端側に棒状一体に延
出した部分(押杆部)であり、あるいは、スプリングに
より付勢されている可動子前半の棒状部分(押杆部)で
あるが、それら押杆部の先端面には成形時にバリ26を
生じるものの、線径が小さく、しかもバリの突出量も比
較的小さいために見逃されやすく(図3(2)参照)、
問題視することが少なかった。ところが、押圧部材24
aが特にコイルスプリングである場合には、棒状の押杆
部を切断により所定長さに仕上げられているために、そ
の部分にバリ26が発生することになっていた。
さなチップ内に挿入し、さらに縮径されたボールハウス
背後の通孔27内に挿入する必要があるために、バリ2
6の突出量が小さい場合でもチップ内への挿入による装
填時に引っ掛りで手数を要するばかりでなく、装填時に
バリが欠落してチップ内に落下し、インク又は塗布液の
充填後に該インク等に混入し、筆記又は塗布時に支障を
きたす虞があった。また、上記バリ26は、装填時に欠
落しなかった場合でも、筆記時に回転する転写ボール2
3と押圧部材24a先端との摺接により欠落してインク
又は塗布液中に混入することにもなった。上記インク中
に混入したバリが転写ボールに付着すると、該ボールの
回転不良により筆記掠れや不書きの原因になるととも
に、正常な弁機能が確保されずインク漏れやインク乾燥
の原因となる。
情に鑑みその不具合を解消して、コイルスプリングや可
動子などの装填作業を容易ならしめ組み込み作業性を高
めるとともに、弁機構の正常な動作を担保して良好な筆
記状態が得られ、インク又は塗布液等の漏れ、及びボー
ルハウス内の乾燥による筆記掠れや不書きのない筆記具
を提供することを目的とする。
端のボールハウス内に転写ボールを回転自在に抱持し、
該ボールを棒状押圧部材の先端により弾性的に押圧して
いる筆記具において、前記押圧部材が、コイルスプリン
グの一端側に直線状一体に延出した押杆部であり、該押
杆部の先端面外周を滑らかな曲面状に面取りし、且つ同
押杆部の先端面に平坦面を形成してなることを特徴とす
る(請求項1)。また、請求項2では、チップ先端のボ
ールハウス内に転写ボールを回転自在に抱持し、該ボー
ルを棒状押圧部材の先端により弾性的に押圧している筆
記具において、上記押圧部材が、スプリングにより付勢
されている可動子の押杆部であり、該押杆部の先端面外
周を滑らかな曲面状に面取りし、且つ同押杆部の先端面
に平坦面を形成してなることを特徴とする。また、請求
項3では、チップ先端のボールハウス内に転写ボールを
回転自在に抱持し、該ボールを棒状押圧部材の先端によ
り弾性的に押圧している筆記具において、前記押圧部材
の先端面外周を面取りし、且つ同押圧部材の先端面に、
転写ボールの外周面に沿う凹部を形成してなることを特
徴とする。更に、請求項4では、上記押圧部材の先端面
外周が、ガラ研磨法により面取りされていることを特徴
とする。本発明によれば、押圧部材すなわち押杆部の先
端面外周が面取りされているので、バリが残存している
ことによる前記障害を解消することができる。
説明すれば、図1は第1実施例を示し、ボールペン又は
ボールペン用レフィールの先端部を拡大した断面図であ
って、符号1は図示しないインクタンクに接続されたチ
ップである。チップ1は、真鍮、洋白、ステンレス材な
どの金属パイプの先端内部にボールハウス2が形成さ
れ、このボールハウス2内には、転写ボール3を内向き
先端縁5と受け座8との間に回転自在に抱持し、受け座
8の中心部にボールハウス2へのインク誘導孔となる通
孔9を開孔している。
プリング4が装填される。コイルスプリング4は、ステ
ンレス鋼製(SUS304、SUS316)などであっ
て、一端側(先端側)のコイル自由端をその軸心に沿っ
て直線状に延出させた押杆部4aを備え、この押杆部4
aの先端を前記通孔9に遊貫させて転写ボール3に当接
させるとともに、他端側(後端側)を図示しない掛止部
に掛止させる。それにより、コイルスプリング4の弾力
で押杆部4aの先端が転写ボール3を弾性的に押圧して
前記内向き先端縁5に密接させるようにし、すなわち、
チップ1の内向き先端縁5と転写ボール3とにより弁機
構を構成して、チップ1内のインク10が不使用時に吐
出しないようにし、また、インクの乾燥を防止するよう
にしている。
aを所定長さに切断した後に、切断された先端面外周に
バリ取りとしての面取り加工を施したものである。すな
わち、図1(2)に示すように、押杆部4aの先端部を
研磨してバリのない滑らかな外周面Cを形成する。な
お、押杆部4aの先端面は、転写ボール3との軸心合わ
せのために平坦面Fにすることが好ましく、さらに好ま
しくは、転写ボール3の外周へ安定して接触させるため
に該ボール3の外周面に沿うような窪んだ凹部を有する
ことがよい。上記押杆部4aの面取り加工は、作業の容
易性、多量生産性を考慮した場合、多数の微粒な剛球と
共に多数のコイルスプリング4を回転ドラム内に入れて
回転させる、いわゆるガラ研磨法によることが好ましい
が、特にその加工法に限るものではなく他の機械的又は
化学的な研磨法によることも任意である。
に、ガラ研磨法による面取り加工を施した実例を従来品
と対比して示す顕微鏡写真(倍率200)である。図4
において、(1)は面取り加工を施さない従来の押杆部
であり、同(2)は本発明の上記押杆部4aである。
部4aからチップ1の後端に挿入し、さらに押杆部4a
をチップ1先端部の通孔9へ挿入して押杆部の先端面を
転写ボール3に当接させることによりチップ1内に装填
される。而して、上記押杆部4aの先端部にバリがない
ので、コイルスプリング4の装填作業を容易ならしめる
とともに、装填作業中、あるいはボールペン又はレフィ
ールとして完成した後に、バリ欠落の問題がなくインク
10中にバリが混入するおそれはない。また、バリによ
りチップ内面を切削するおそれが解消され、その切削で
発生する切子がインク中に混入するおそれがなくなる。
コイルスプリング4の押杆部4aに代えて可動子14の
押杆部14aを使用する第2実施例を示す。図2におい
てチップ1の先端構造は第1実施例と同一であるので、
説明の便宜上、同一部分は同一の符号を付して説明を省
略する。このチップ1は、後端部にホルダー11を介し
て図示しないインクタンクに接続されており、ホルダー
11は、その内部に棒状の可動子14が配置されるとと
もに筒状の入子15が圧入され、該入子15が前記可動
子14をスライド可能にし、転写ボールへ当接押圧する
ように付勢してスプリング16を係止している。
棒状部分が押杆部14aであり、前記チップ1内にスラ
イド可能に挿入されて転写ボール3に当接し、後半の棒
状部分が支持部14bであって前記入子15内にスライ
ド可能に挿入されるものである。この可動子14には、
スプリング16が介装されて該スプリング16の弾力に
より押杆部14aが転写ボール3側へ付勢され、押杆部
14aの先端が転写ボール3を弾性的に押圧して内向き
先端縁5に密接させる弁機構を構成している。
部14aの先端外周に第1実施例で説明したように面取
り加工を施し、成形時に発生しているバリを除去してい
るものである。而して、この第2実施例においても、押
杆部14aの先端部にバリがないので、可動子14をホ
ルダー11内に装填する際、該装填作業を容易ならしめ
るとともに、その押杆部14aをチップ1へ装填作業
中、あるいはボールペン又はレフィールとして完成した
後に、バリ欠落の問題がなくインク中にバリが混入する
おそれがなくなる。
1にインクタンクを接続する場合であって、該チップ1
内にコイルスプリング4を装填した場合を説明したが、
第2実施例のようにチップ1にホルダーを介してインク
タンクに接続する構造とすることもよい。その場合に
は、前掲の実開平5−58362号公報のように、ホル
ダー内にコイルスプリングを配置し、そこから延出する
押杆部をチップ内に挿入するようにしてもよい。また、
上記実施例は、いずれもボールペンまたはレフィールの
場合を説明したが、インクタンク内の充填液を修正液等
に代え、また、必要に応じて該タンクに可撓性を有する
材料を使用するなど若干の変更を加えた塗布具に適用す
ることも自由である。
プリングにより付勢される可動子の成形加工時に、コイ
ルスプリングの一端側に形成された押杆部や可動子の押
杆部など、チップ内に装填して転写ボールを押圧する押
圧部材の先端面外周に、バリを生じるが、このバリが面
取り加工などにより除去されて残存していない。したが
って、コイルスプリングや可動子をチップに装填する際
に押圧部材がスムーズに挿入され、装填作業を容易に
し、筆記具組み込みの作業性を高めることができる。ま
た、コイルスプリングや可動子の装填作業中、あるいは
筆記時の転写ボールの回転で上記バリが欠落してインク
又は修正液などの塗布液中に混入することがなく、転写
ボールを弾性的に押圧する弁機構の正常な動作が確保さ
れる。
(1)はチップ先端部分の断面図、同(2)は要部の拡
大図である。
部分の断面図である。
(1)は断面図であり、同(2)は部分拡大図である。
鏡写真である。
3:転写ボール 4:コイルスプリング 4a:押杆部
C:外周面 14:可動子 14a:押杆部
Claims (4)
- 【請求項1】 チップ先端のボールハウス内に転写ボー
ルを回転自在に抱持し、該ボールを棒状押圧部材の先端
により弾性的に押圧している筆記具において、前記押圧部材が、コイルスプリングの一端側に直線状一
体に延出した押杆部であり、 該押杆部の先端面外周を滑らかな曲面状に面取りし、且
つ同押杆部の先端面に平坦面を形成してなることを特徴
とする筆記具。 - 【請求項2】 チップ先端のボールハウス内に転写ボー
ルを回転自在に抱持し、該ボールを棒状押圧部材の先端
により弾性的に押圧している筆記具において、上記押圧部材が、スプリングにより付勢されている可動
子の押杆部であり、 該押杆部の先端面外周を滑らかな曲面状に 面取りし、且
つ同押杆部の先端面に平坦面を形成してなることを特徴
とする筆記具。 - 【請求項3】 チップ先端のボールハウス内に転写ボー
ルを回転自在に抱持し、該ボールを棒状押圧部材の先端
により弾性的に押圧している筆記具において、 前記押圧部材の先端面外周を面取りし、且つ同押圧部材
の先端面に、転写ボールの外周面に沿う凹部を形成して
なることを特徴とする筆記具。 - 【請求項4】 上記押圧部材の先端面外周が、ガラ研磨
法により面取りされていることを特徴とする請求項1乃
至3何れか1項記載の筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2000283837A JP3345753B2 (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2002086977A JP2002086977A (ja) | 2002-03-26 |
JP3345753B2 true JP3345753B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=18768139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000283837A Expired - Lifetime JP3345753B2 (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3345753B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010149399A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Zebra Pen Corp | ボールペンチップ |
Families Citing this family (2)
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JP5506038B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2014-05-28 | 株式会社吉野工業所 | 液状物噴出器 |
-
2000
- 2000-09-19 JP JP2000283837A patent/JP3345753B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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