JP2003164030A - 配線器具用プレート - Google Patents

配線器具用プレート

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JP2003164030A JP2001361646A JP2001361646A JP2003164030A JP 2003164030 A JP2003164030 A JP 2003164030A JP 2001361646 A JP2001361646 A JP 2001361646A JP 2001361646 A JP2001361646 A JP 2001361646A JP 2003164030 A JP2003164030 A JP 2003164030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレートボディを施工面に取り付けた後にクロ
スを貼設する場合でも化粧プレートをプレートボディに
確実に装着可能とする。 【解決手段】プレートボディ1bは施工面に後面を当接
させた形で施工面に固定される。プレートボディ1bの
前面は化粧プレート2に覆われ、施工面に貼設されたク
ロスの一部がプレートボディ1bと化粧プレート2との
間に挟まれる。化粧プレート2にはプレートボディ1b
の周部に開口する組立孔15に挿入される組立脚25が
後方に突設され、組立脚25の先端部にはプレートボデ
ィ1bと化粧プレート2との間にクロスを挟んだ状態で
組立孔15の後端周縁に係止される引掛爪25aが突設
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線器具の取付用
として施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固
定される配線器具用プレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、埋込型の配線器具を壁面のよう
な施工面に取り付ける際には、まず施工面に取付孔を形
成し、施工面にクロスを貼設した後に配線器具を配置し
ようとする部位(つまり、取付孔に対応する部位)でク
ロスを切って孔を開けている。ここで、配線器具を施工
面に固定する際に取付孔の周部におけるクロスの切り口
が不揃いであってクロスの一部が取付孔の内側に残って
いる場合には、配線器具を施工面に固定する前にクロス
を取付孔に押し込む。配線器具を施工面に固定した後に
配線器具用プレートを用いるのであって、配線器具用プ
レートは配線器具の一部を残して取付孔を覆うように施
工面に固定される。
【0003】配線器具用プレートとしては、図23に示
すように、施工面に固定される枠状のプレートボディ1
bと、配線器具の一部を露出させる窓孔21を有しプレ
ートボディ1bを覆う形でプレートボディ1bに結合さ
れる化粧プレート2とを備えるものが普及している。な
お、化粧プレート2としては、取付孔から配線器具を除
去した場合や予備用の取付孔を形成している場合に備え
て、窓孔を備えていないブランクプレートも用意されて
いる。
【0004】プレートボディ1bは、取付孔の周部にお
いて施工面との間にクロスを挟み込むことによって、ク
ロスの切り口が不揃いであってもプレートボディ1bに
よって隠すとともにクロスを剥がれにくくする機能を有
している。また、プレートボディ1bは一般にねじを用
いて固定されるから、ねじ頭を隠して美麗な外観に仕上
げるために、プレートボディ1bの前面を覆う化粧プレ
ート2が用いられる。化粧プレート2は、ねじを用いる
ことなくプレートボディ1bに結合するために、後方に
突設された組立脚25を備え、組立脚25の後端部に引
掛爪25aを備えている。つまり、化粧プレート2をプ
レートボディ1bに結合するには、プレートボディ1b
の周部に設けた組立孔15に組立脚25を挿入するので
あって、化粧プレート2の後面とプレートボディ1bの
前面とが当接した状態において、組立脚25の後端部に
設けた引掛爪25aが組立孔15の後端周縁に係止され
るように組立脚25および組立孔15の寸法が設定され
ている。要するに、配線器具を施工面に固定した後に、
プレートボディ1bを施工面に固定し、その後、化粧プ
レート2をプレートボディ1bに結合するのである。
【0005】上述した施工手順では、プレートボディと
施工面との間にクロスを挟み込んでいるが、プレートボ
ディと化粧プレートとの間にクロスを挟み込むように施
工することも考えられている。この場合には、施工面に
配線器具取付用の取付孔を形成して配線器具を施工面に
固定した後に、施工面にクロスを貼設する前にプレート
ボディを施工面に固定する。さらに、プレートボディを
施工面に固定した後にクロスを施工面に貼設して、クロ
スにおいて配線器具に対応する部位に孔を開け、最後に
化粧プレートをプレートボディに結合するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クロスを施
工面に貼設した後にプレートボディを施工面に固定する
前者の手順では、プレートボディに設けた組立孔がクロ
スで覆われることがないから、取付孔の周囲でクロスの
切り口が不揃いであっても組立孔が露出しており、化粧
プレートをプレートボディに結合する際にクロスによる
支障は生じない。しかしながら、プレートボディを施工
面に固定した後にクロスを施工面に貼設する後者の手順
では、クロスの切り口が不揃いであると、クロスがプレ
ートボディと化粧プレートとの間に挟み込まれて化粧プ
レートがプレートボディから浮き上り、引掛爪を組立孔
に係止することができず化粧プレートをプレートボディ
に取り付けることができなくなる。つまり、現状の配線
器具用プレートでは、クロスを切り取る許容範囲が狭く
クロスを切り取る作業には熟練を要するという問題があ
る。
【0007】このような問題を解決するために、図24
に示すように、組立脚25の側面に鋸歯状の凹凸部25
bを形成し、組立孔15の後端周縁に複数箇所で係止可
能とする構成が考えられる。つまり、クロスを用いない
場合には図24(a)のように組立脚25の基部側を組
立孔15の周縁に係止し、クロスを用いる場合には図2
4(b)のように組立脚25の先端部に設けた引掛爪2
5aを組立孔15の周縁に係止するのである。あるいは
また、図25に示すように、組立脚25の側面を階段状
に形成し、クロスを用いない場合には図25(a)のよ
うに組立脚25の基部側の段差部分を組立孔15の周縁
に係止し、クロスを用いる場合には図25(b)のよう
に組立脚25の先端部に設けた引掛爪25aを組立孔1
5の周縁に係止する構成も考えられる。
【0008】しかしながら、図24に示す構成では、ク
ロスを用いない場合に引掛爪25aが組立孔15の周壁
を乗り越えた後も組立脚25に曲げ応力が発生し、図2
5に示す構成では、クロスを用いる場合に組立脚25に
曲げ応力が常時生じることになる。その結果、組立脚2
5が破損しやすくなるという問題を有している。
【0009】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、プレートボディを施工面に取り付け
た後にクロスを貼設する作業手順を採用する場合であっ
てクロスの切り口が不揃いであっても化粧プレートをプ
レートボディに装着することができ、しかも組立脚が破
損する可能性を低減した配線器具用プレートを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、配線
器具の取付用として施工面に形成した取付孔を覆うよう
に施工面に固定される配線器具用プレートであって、施
工面に後面が当接するプレートボディと、プレートボデ
ィの前面を覆う形でプレートボディに着脱可能に覆着さ
れ施工面に貼設されたクロスのうち取付孔の周部をプレ
ートボディの周部との間に挟む化粧プレートとを備え、
化粧プレートにはプレートボディの周部に開口する組立
孔に挿入される組立脚が後方に突設され、組立脚の先端
部にはプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを
挟んだ状態で組立孔の後端周縁に係止される引掛爪が突
設され、組立脚の中間部であって引掛爪が突設されてい
る面は平面状に形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記引掛爪が前記組立孔の後端周縁に係止されてい
る状態で、前記プレートボディの周部と前記化粧プレー
トとの間に前記クロスを挿入可能とする隙間が形成され
ることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プレートボディの周面が前後方向に沿った面で
あって、前記化粧プレートが前記周面の全周に亘って重
複する周壁を有し、プレートボディの周面における複数
箇所に化粧プレートの周壁内側面に圧接する圧入リブが
それぞれ突設されていることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記プレートボディの周面の輪郭が矩形状であっ
て、前記圧入リブがプレートボディの周面である4面に
それぞれ設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、前記圧入リブの前端部には後方に向
かってプレートボディの周面からの突出寸法が大きくな
る案内用傾斜面が設けられていることを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プレートボディの周面が前後方向に沿った面で
あって、前記化粧プレートが前記周面の全周に亘って重
複する周壁を有し、化粧プレートの周壁内側面における
複数箇所にプレートボディの周面に圧接する圧入リブが
それぞれ突設されていることを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記化粧プレートの周壁内側面の輪郭が矩形状であ
って、前記圧入リブが化粧プレートの周壁内側面の4面
にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に説明する実施形態では、プ
レートボディが配線器具の器体の一部に一体化された例
を示すが、この点は本質的なことではなく、配線器具と
は別体であるプレートボディを用いることも可能であ
る。また、配線器具としてコンセントを例示するが、ス
イッチのような他の配線器具を用いる場合であっても本
発明の技術思想は適用可能である。
【0018】(第1実施形態)本実施形態において説明
する配線器具は、2個口のコンセントであって、図16
ないし図18に示すように、導電部材を収納したボディ
3と、ボディ3に結合されてコンセントの器体4を構成
するカバープレート1と、カバープレート1とともに配
線器具用プレート5を構成する化粧プレート2とを備え
る。ボディ3,カバープレート1、化粧プレート2はい
ずれも合成樹脂成形品からなる。
【0019】ボディ3は前面が開口した直方体状に形成
され、導電部材としては、プラグの接触子に電気的に接
続される接続用部材と、接続用部材に電気的に接続され
外部電線が接続される端子用部材と収納される。端子用
部材としては、ボディ3の後壁に開口した電線挿入孔
(図示せず)に挿通された電線が板ばねからなる鎖錠ば
ねのばね力を用いて機械的かつ電気的に接続される速結
端子を用いている。
【0020】カバープレート1は、図4ないし図8に示
すように、ボディ3の前面を覆うカバー1aと、カバー
1aの側面前端部に全周に亘って鍔状に突設されたプレ
ートボディ1bと、プレートボディ1bの前面に突設さ
れた突台1cとを連続一体に備える。ボディ3とカバー
プレート1とは、ボディ3の後面から挿入されカバープ
レート1の内側面に螺合する組立ねじ(図示せず)を用
いて結合される。つまり、図13ないし図15に示すよ
うに、ボディ3にカバープレート1が結合されることに
よって器体4が構成される。図2に示すように、突台1
cには前面が開放され略円形に開口する2個のプラグ受
け凹所11aが形成されている。図4において左右方向
に並ぶ2個のプラグ受け凹所11aは互いに接してお
り、両プラグ受け凹所11aの間は連通している。各プ
ラグ受け凹所11aの底面にはそれぞれ3個の接触子挿
入孔12a〜12cが開口する。2個の接触子挿入孔1
2a,12bは、平板状の接触子(いわゆる、平行栓
刃)が挿入可能な第1挿入部12xと、断面円形の接触
子(いわゆる、丸ピン)が挿入可能な第2挿入部12y
とが連続した形状に形成される。接触子挿入孔12c
は、第1挿入部12xに差し込まれるプラグが接地極を
有する3ピンプラグ(いわゆる、BS型)である場合に
備えて設けられ、接地極となる接触子(丸ピン)が挿入
される。さらに、プラグ受け凹所11aの周面の2箇所
には接地ばね13が露出し、第2挿入部12yに差し込
まれる接触子を有し側面に接地極が露出するプラグ(い
わゆる、C型)を用いる場合に、接地ばね13がプラグ
の接地極に弾接するようにしてある。
【0021】突台1cにおいて図4の左右方向の両端部
であってプレートボディ1bに跨る部位にはねじ受け凹
所11bが形成されている。ねじ受け凹所11bの底面
はプラグ受け凹所11aの底面よりも前方であって、プ
レートボディ1bの前面よりも後方に位置する。ねじ受
け凹所11bはプラグ受け凹所11aに接しており、ね
じ受け凹所11bとプラグ受け凹所11aとの間は連通
している。また、ねじ受け凹所11bの底面にはねじ受
け凹所11bの内周縁にほぼ相似となる上下方向に長い
長孔状のねじ用孔14が形成されている。さらに、プレ
ートボディ1bにおいてねじ受け凹所11bの上方と下
方とにはそれぞれ組立孔15が開口する。
【0022】ここに、プレートボディ1bの周部には全
周に亘って、外周側ほどプレートボディ1bの後面との
距離を小さくするように傾斜した傾斜面16(図1、図
8参照)が形成される。プレートボディ1bの外周には
前後方向に沿った立ち上げ面17が形成され、立ち上げ
面17の前端縁が傾斜面16の外周縁と交差する。立ち
上げ面17の輪郭は長方形の角部に面取りを施した形状
であって、立ち上げ面17の後部において4つの直線部
分に対応する部位にはそれぞれ突片18が突設される。
つまり、立ち上げ面17と突片18の先端面とがプレー
トボディ1bの周面になる。突片18の先端面は前後方
向に沿った面であって、各突片18の先端面にはそれぞ
れ複数個の圧入リブ19が突設される。図3に示すよう
に、各圧入リブ19は前後方向(図3の上下方向)に延
長されており、各圧入リブ19の前部にはそれぞれ後方
に向かって突片18の先端面からの突出寸法を大きくす
る案内用傾斜面19aが設けられる。4つの突片18の
うち、図4における下側の突片18の左右両端部には下
向きに外し台18bが突設される。外し台18bの機能
については後述する。
【0023】一方、化粧プレート2は、図9ないし図1
2に示すように、カバープレート1に設けた突台1cの
外周縁に沿った矩形状に開口する窓孔21を有した矩形
枠状に形成される。すなわち、化粧プレート2は前壁2
2の中央部に窓孔21が開口し、前壁22の外周縁の全
周に亘って周壁23が後方に延設された形状に形成され
ている。窓孔21の内周縁にはねじ受け凹所11bの一
部を覆うように覆い片21aが突設される。すなわち、
カバープレート1に設けたプラグ受け凹所11aとねじ
受け凹所11bとは連続しており、ねじ受け凹所11b
の一部は突台1cの一部を切欠する形で形成されている
から、覆い片21aは突台1cの切欠部分に挿入される
ように形成される。周壁23の内側面はプレートボディ
1bの輪郭に沿った矩形状であって、突片18の先端面
に当接可能となるように前後方向に沿って形成されてい
る。また、化粧プレート2の内側面であって前壁22と
周壁23とが連続する部位には各突片18の前面に2個
ずつ当接可能な位置決めリブ24が突設される。さら
に、化粧プレート2において図10の下側の周壁23に
は、カバープレート1の外し台18bが挿入される外し
溝23aが切欠されている。
【0024】ところで、図10に示すように、化粧プレ
ート2における窓孔21の周部にはカバープレート1に
設けた各組立孔15にそれぞれ挿入される4個の組立脚
25が突設され、図1に示すように、各組立脚25の後
端部(組立脚25の先端部)には組立孔15の後端周縁
に係止可能な引掛爪25aが設けられる。また、組立脚
25の中間部であって引掛爪25aを設けた面は平面状
に形成され、組立孔15の内周面に弾接しない形状とし
てある。化粧プレート2の周壁23がプレートボディ1
bの突片18に重なった位置(つまり、プレートボディ
1bの後面と化粧プレート2の後面とが面一になり、突
片18の先端面と周壁23の内側面とが重なった位置)
では、引掛爪25aは組立孔15の周縁に係止されず、
上述の位置に対して化粧プレート2がプレートボディ1
bから前方に所定距離だけ離れた位置で引掛爪25aが
組立孔15に係止されるように係止孔15と組立脚25
との寸法関係が設定されている。この所定距離は施工面
に貼設される一般的なクロスの厚み寸法程度に設定され
る。したがって、クロスをプレートボディ1bと化粧プ
レート2との間に挟んだときに、係止孔15の周縁に引
掛爪25aが係止されて化粧プレート2がカバープレー
ト1に対してがたつきなく固定される。このとき、化粧
カバー5の周壁23の内側面が突片18の先端面に重複
しないように突片18の前後方向の厚み寸法が設定され
る。さらに、この状態でプレートボディ1bに設けた傾
斜面16と化粧プレート2の前壁22との間にクロスを
挿入可能とする程度の隙間が形成されるようにプレート
ボディ1bと化粧プレート2との寸法関係が設定され
る。ここで、圧入リブ19はクロスの裏面に当接するか
ら圧入リブ19はクロスの滑り止めとしても機能する。
【0025】クロスの厚み寸法が比較的小さい場合に
は、化粧プレート2は引掛爪25aが係止孔15に係止
された位置に固定されないことがあるが、引掛爪25a
が設けられていることによって化粧プレート2がカバー
プレート1から脱落することは防止される。また、カバ
ープレート1に設けた突片18の先端面には圧入リブ1
9が突設されており、化粧プレート2がカバープレート
1に深くはまり込んでカバープレート1と化粧プレート
2との間にクロスを挟まないときには、圧入リブ19が
化粧プレート2の周壁23の内側面に圧接するから、圧
入リブ19と化粧プレート2との間の摩擦力によって化
粧プレート2がカバープレート1に保持される。ここ
に、圧入リブ19において案内用傾斜面19aの後端
は、プレートボディ1bの後面から一般的なクロスの厚
み寸法程度離れている。つまり、案内用傾斜面19aを
設けていることにより化粧プレート2をプレートボディ
1bにはめ込みやすく、また案内用傾斜面19aだけで
は化粧プレート2を十分な力で保持することはできない
が、化粧プレート2の周壁23が圧入リブ19のうちの
案内用傾斜面19aにのみ当接しているときには引掛爪
25aが組立孔15に係止されるので、圧入リブ19に
案内用傾斜面25aを設けたことによって化粧プレート
2の保持力が低下することはない。
【0026】上述のように、組立脚25には先端部に引
掛爪25aを突設しているが、組立脚25の中間部には
突出部分を設けていないから、化粧プレート2をプレー
トボディ1bに着脱するときを除いて組立脚25に曲げ
応力が生じることはない。つまり、化粧プレート2をプ
レートボディ1bに装着した状態で組立脚25に応力が
常時生じるということがなく、クロスの有無に対応可能
とした従来構成に比較して組立脚25の破損の可能性が
大幅に低減される。
【0027】引掛爪25aは上下方向に並ぶ各組立脚2
5において互いに他方の組立脚25から離れる向きに突
出する。要するに、上側の組立脚25では引掛爪25a
が上向きに突出し、下側の組立脚25では引掛爪25a
が下向きに突出する。このような関係を採用しているの
は、カバープレート1と化粧プレート2との材料の収縮
率が異なることに考慮しているのであって、本実施形態
ではカバープレート1に化粧プレート2よりも収縮率の
大きい材料を用いている。つまり、カバープレート1は
導電部材を収納するから絶縁性や耐トラッキング性のよ
うな電気的特性を考慮した材料により形成され、化粧プ
レート2は成形性や耐衝撃性に考慮した材料により形成
されるのであって、本実施形態では、カバープレート1
が化粧プレート2よりも収縮率の大きい材料の組合せに
なっている。ここに、収縮の原因は、金型寸法に対する
成形品寸法の収縮のほか温度変化や経年変化による収縮
もある。そこで、引掛爪25aを上述のように設けるこ
とにより、カバープレート1と化粧プレート2との収縮
時に引掛爪25aが係合孔15に収縮前よりも深く食い
込むようにし、わずかな衝撃で化粧プレート2がカバー
プレート1から脱落するのを防止している。
【0028】化粧プレート2をカバープレート1から取
り外すには、外し溝23aと外し台18bとの間にマイ
ナスドライバの先端部のような工具を差し込み、工具の
先端を突片18に当接させた状態でカバープレート1か
ら化粧プレート2を外す向きの力を加えればよい。ここ
に、突片18において工具の先端が当接する部位には工
具の先端部が差し込まれて工具の滑り止めになる切欠が
形成されている。
【0029】上述の実施形態では、4つの突片18のす
べてに圧入リブ19を形成した例を示したが、圧入リブ
19が複数箇所に設けられていればよく、プレートボデ
ィ1bの平行な2辺に設けた2つの突片18にのみ圧入
リブ19を設けるようにしてもよい。ここに、左右方向
の立ち上げ面17に設けた突片18は上下方向の立ち上
げ面17に設けた突片18よりも長寸であるから、左右
方向の立ち上げ面17に設けた2つの突片18に圧入リ
ブ19を形成するほうが、化粧プレート2との間の摩擦
力を均等に作用させることができる点で望ましい。
【0030】(第2実施形態)第1実施形態では、カバ
ープレート1に圧入リブ19を設ける例を示したが、本
実施形態は、図19および図20に示すように、化粧プ
レート2の周壁23の内側面に圧入リブ26を突設した
ものである。また、本実施形態ではカバープレート1と
化粧プレート2との収縮率が同程度の場合を想定して、
上下2個の組立脚25について互いに他方の組立脚25
に近付く向きに引掛爪25aを突設している。ただし、
第1実施形態と同様にカバープレート1と化粧プレート
2との収縮率の関係によっては、化粧プレート2の外周
側に向かって引掛爪25aを突設してもよい。圧入リブ
26は化粧プレート2の周壁23の4辺にそれぞれ設け
てあり、第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、圧
入リブ26の後部に案内用傾斜面(図示せず)を設けて
もよい。
【0031】本実施形態の構成では第1実施形態に比較
して化粧プレート2の成形はやや難しくなるがほぼ同様
に機能し、クロスを用いない場合にはプレートボディ1
bに設けた突片18の先端面に圧入リブ26を圧接さ
せ、化粧プレート2の周壁23の内側面と圧入リブ26
との摩擦力を用いて化粧プレート2をカバープレート1
に保持させることができる。また、第1実施形態と同様
に、圧入リブ26は化粧プレート2の周壁23の4面す
べてに設けなくてもよく、複数箇所に圧入リブ26を設
ければクロスを用いない場合でも化粧プレート2をカバ
ープレート1に保持させることができる。ここに、左右
方向の立ち上げ面17に設けた突片18は上下方向の立
ち上げ面17に設けた突片18よりも長寸であるから、
図21および図22に示すように、左右方向の立ち上げ
面17に設けた2つの突片18に圧接するように圧入リ
ブ26を形成するほうが、化粧プレート2との間の摩擦
力を均等に作用させることができる点で望ましい。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、配線器具の取付用と
して施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固定
される配線器具用プレートであって、施工面に後面が当
接するプレートボディと、プレートボディの前面を覆う
形でプレートボディに着脱可能に覆着され施工面に貼設
されたクロスのうち取付孔の周部をプレートボディの周
部との間に挟む化粧プレートとを備え、化粧プレートに
はプレートボディの周部に開口する組立孔に挿入される
組立脚が後方に突設され、組立脚の先端部にはプレート
ボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだ状態で組
立孔の後端周縁に係止される引掛爪が突設され、組立脚
の中間部であって引掛爪が突設されている面は平面状に
形成されているものであり、化粧プレートに設けた組立
脚に突設された引掛爪が、プレートボディと化粧プレー
トとの間にクロスを挟んだ状態で、プレートボディに設
けた組立孔の後端周縁に係止されるので、プレートボデ
ィを施工面に取り付けた後にクロスを貼設する作業手順
であってプレートボディと化粧プレートとの間にクロス
を挟み込んでいる場合であっても、化粧プレートの組立
脚に設けた引掛爪をプレートボディの組立孔の後端周縁
に係止させることができ、結果的に化粧プレートとプレ
ートボディに保持させることができる。しかも、組立脚
の先端部に引掛爪が突設されているのであって、化粧プ
レートをプレートボディに対して着脱するとき以外には
組立脚に曲げ応力が生じないから、組立脚の破損の可能
性を大幅に低減することができる。
【0033】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記引掛爪が前記組立孔の後端周縁に係止されてい
る状態で、前記プレートボディの周部と前記化粧プレー
トとの間に前記クロスを挿入可能とする隙間が形成され
るものであり、プレートボディと化粧プレートとの間に
クロスを挿入するスペースを確保しているから、クロス
を挟んだ状態で化粧プレートをプレートボディに取り付
けることができる。
【0034】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プレートボディの周面が前後方向に沿った面で
あって、前記化粧プレートが前記周面の全周に亘って重
複する周壁を有し、プレートボディの周面における複数
箇所に化粧プレートの周壁内側面に圧接する圧入リブが
それぞれ突設されているものであり、クロスを用いない
場合や厚み寸法が比較的小さいクロスを用いる場合であ
って引掛爪が組立孔の周部に係止されていない状態で
も、圧入リブが化粧プレートの周壁に圧接することによ
る摩擦力でプレートボディに化粧プレートを保持させる
ことができる。しかも、化粧プレートの位置がプレート
ボディに対してずれたとしても引掛爪が組立孔に引掛か
るから化粧プレートがプレートボディから脱落すること
がない。
【0035】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記プレートボディの周面の輪郭が矩形状であっ
て、前記圧入リブがプレートボディの周面である4面に
それぞれ設けられているのであって、圧入リブはクロス
の裏面に接触して滑り止めとして機能するから、配線器
具用プレートの全周に亘ってクロスの位置ずれを防止す
ることができる。
【0036】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、前記圧入リブの前端部には後方に向
かってプレートボディの周面からの突出寸法が大きくな
る案内用傾斜面が設けられているので、化粧プレートの
周壁内に案内用傾斜面に沿って圧入リブが導入され、化
粧プレートをプレートボディに取り付ける作業が容易に
なる。
【0037】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プレートボディの周面が前後方向に沿った面で
あって、前記化粧プレートが前記周面の全周に亘って重
複する周壁を有し、化粧プレートの周壁内側面における
複数箇所にプレートボディの周面に圧接する圧入リブが
それぞれ突設されているので、クロスを用いない場合や
厚み寸法が比較的小さいクロスを用いる場合であって引
掛爪が組立孔の周部に係止されていない状態でも、圧入
リブがプレートボディの周面に圧接することによる摩擦
力でプレートボディに化粧プレートを保持させることが
できる。しかも、化粧プレートの位置がプレートボディ
に対してずれたとしても引掛爪が組立孔に引掛かるから
化粧プレートがプレートボディから脱落することがな
い。
【0038】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記化粧プレートの周壁内側面の輪郭が矩形状であ
って、前記圧入リブが化粧プレートの周壁内側面の4面
にそれぞれ設けられているので、前記圧入リブがプレー
トボディの周面である4面にそれぞれ設けられているの
であって、圧入リブはクロスの裏面に接触して滑り止め
として機能するから、配線器具用プレートの全周に亘っ
てクロスの位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図2】同上の化粧プレートを外した斜視図である。
【図3】同上の要部斜視図である。
【図4】同上に用いるカバープレートを示す正面図であ
る。
【図5】同上に用いるカバープレートを示す下面図であ
る。
【図6】同上に用いるカバープレートを示す背面図であ
る。
【図7】同上に用いるカバープレートを示す側面図であ
る。
【図8】図4中A−A線断面図である。
【図9】同上に用いる化粧プレートを示す平面図であ
る。
【図10】同上に用いる化粧プレートを示す背面図であ
る。
【図11】同上に用いる化粧プレートを示す側面図であ
る。
【図12】図10中A−A線断面図である。
【図13】同上において化粧プレートを外した正面図で
ある。
【図14】同上において化粧プレートを外した平面図で
ある。
【図15】同上において化粧プレートを外した側面図で
ある。
【図16】同上の正面図である。
【図17】同上の平面図である。
【図18】同上の側面図である。
【図19】本発明の第2実施形態に用いる化粧カバーの
斜視図である。
【図20】図19の要部斜視図である。
【図21】本発明の第2実施形態に用いる化粧カバーの
他例を示す斜視図である。
【図22】図21の要部斜視図である。
【図23】従来例を示す要部断面図である。
【図24】他の従来例を示す要部断面図である。
【図25】別の従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 カバープレート 1b プレートボディ 2 化粧プレート 3 ボディ 4 器体 5 配線器具用プレート 15 組立孔 18 突片 19 圧入リブ 19a 案内用傾斜面 23 周壁 25 組立脚 25a 引掛爪 26 圧入リブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線器具の取付用として施工面に形成し
    た取付孔を覆うように施工面に固定される配線器具用プ
    レートであって、施工面に後面が当接するプレートボデ
    ィと、プレートボディの前面を覆う形でプレートボディ
    に着脱可能に覆着され施工面に貼設されたクロスのうち
    取付孔の周部をプレートボディの周部との間に挟む化粧
    プレートとを備え、化粧プレートにはプレートボディの
    周部に開口する組立孔に挿入される組立脚が後方に突設
    され、組立脚の先端部にはプレートボディと化粧プレー
    トとの間にクロスを挟んだ状態で組立孔の後端周縁に係
    止される引掛爪が突設され、組立脚の中間部であって引
    掛爪が突設されている面は平面状に形成されていること
    を特徴とする配線器具用プレート。
  2. 【請求項2】 前記引掛爪が前記組立孔の後端周縁に係
    止されている状態で、前記プレートボディの周部と前記
    化粧プレートとの間に前記クロスを挿入可能とする隙間
    が形成されることを特徴とする請求項1記載の配線器具
    用プレート。
  3. 【請求項3】 前記プレートボディの周面が前後方向に
    沿った面であって、前記化粧プレートが前記周面の全周
    に亘って重複する周壁を有し、プレートボディの周面に
    おける複数箇所に化粧プレートの周壁内側面に圧接する
    圧入リブがそれぞれ突設されていることを特徴とする請
    求項1記載の配線器具用プレート。
  4. 【請求項4】 前記プレートボディの周面の輪郭が矩形
    状であって、前記圧入リブがプレートボディの周面であ
    る4面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求
    項3記載の配線器具用プレート。
  5. 【請求項5】 前記圧入リブの前端部には後方に向かっ
    てプレートボディの周面からの突出寸法が大きくなる案
    内用傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項3
    または請求項4記載の配線器具用プレート。
  6. 【請求項6】 前記プレートボディの周面が前後方向に
    沿った面であって、前記化粧プレートが前記周面の全周
    に亘って重複する周壁を有し、化粧プレートの周壁内側
    面における複数箇所にプレートボディの周面に圧接する
    圧入リブがそれぞれ突設されていることを特徴とする請
    求項1記載の配線器具用プレート。
  7. 【請求項7】 前記化粧プレートの周壁内側面の輪郭が
    矩形状であって、前記圧入リブが化粧プレートの周壁内
    側面の4面にそれぞれ設けられていることを特徴とする
    請求項6記載の配線器具用プレート。
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JP2008232554A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機

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