JP2003164019A - 高圧受電装置 - Google Patents
高圧受電装置Info
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Abstract
に制約されることのない安価な高圧受電設備とすること
にある。 【解決手段】前面に扉2を有する筐体1と、この筐体内
に設置され二次側が電灯用と動力用の異なる電圧の負荷
に電力が出力可能な灯動一体形変圧器3と、筐体内の背
面側上部に充電部を下方に向けて支持された進相コンデ
ンサ4と、筐体内の上部で進相コンデンサ4の前方に取
付けられた気中負荷開閉器6と、配電系統から引き込ま
れた高圧配電線に接続され筐体1の底部より背面に這わ
せて立上げられた入線10とを備え、この入線に気中負
荷開閉器6の一端を接続すると共に、その他端を進相コ
ンデンサ4の充電部及び灯動一体形変圧器3の一次側に
接続する構成として高圧の接続配線を集中させるように
したものである。
Description
トアーやファミリーレストランなどの敷地内に設置され
る高圧受電装置に関する。
ストラン、外食チェーン店などの24時間営業店におい
ては、低圧給電装置から給電される電力により店内の照
明及び冷蔵庫やエアコンなどを駆動しているため、電力
の消費量が大きくなり、毎月の電気料金も高額になる。
れば、大幅なコストダウンを図ることができ、電力会社
も低圧給電装置の増設の必要がなくなるが、高圧受電を
行うためには大型の高圧受電装置を敷地内に設置しなけ
ればならない。
高圧受電装置の回路構成図を示すものである。
断路器DS及び遮断器CBを介して引き込まれる入線を
気中負荷開閉器LSBを介して進相コンデンサSCに接
続すると共に、電灯用及び動力用の2種類の回路にそれ
ぞれ設けられた変圧器Tr1,Tr2の一次側(電源
側)に気中負荷開閉器LSBを介して接続し、これら各
回路の変圧器Tr1,Tr2の二次側(負荷側)を各々
の負荷に配線用遮断器MCB1,MCB2を介して接続
する構成となっている。
置構成図を示すものである。
1内には2台の変圧器22が並設され、その背部に進相
コンデンサ23が設置されている。また、筐体21内の
上部には3個の気中負荷開閉器24が筐体壁面の幅方向
に取付けられた図示しない支持部材に取付けられると共
に、図示していないが筐体21の底板を通して引き込ま
れた入線に接続される断路器及び遮断器が取付けられて
いる。
遮断器、各種計器類が配設されている。
の高圧受電装置においては、筐体21内に特に大きな設
置スペースを必要とする2台の変圧器22が並設され、
その背部に進相コンデンサ23が設置されるため、筐体
21の幅方向と奥行き方向の寸法が大きく、全体が大型
になる。このため、街中の24時間営業店のように限ら
れた面積の敷地内に設置するには不向きである。
小する目的で、進相コンデンサ23を変圧器の上面に設
置することが考えられるが、このようにすれば筐体21
の高さ方向の寸法が大きくなる。この高圧受電装置は、
一般的に2000〜2300mm程度の高さ寸法となるた
め、これを設置場所に輸送するには、専用の輸送車を利
用する必要があり、輸送費用が嵩むという問題がある。
たもので、高圧受電回路の構成を簡易化して設備機器を
減少させ、且つ設備機器を合理的に配置することによ
り、装置全体の小型化を図ることが可能となり、設置ス
ペースや輸送に制約されることのない安価な高圧受電装
置を提供することを目的とする。
成するため、次のような手段により高圧受電装置を構成
する。
する筐体と、この筐体内に設置され二次側が電灯用と動
力用の異なる電圧の負荷に電力が出力可能な灯動一体形
変圧器と、前記筐体内の背面側上部に充電部を下方に向
けて支持された進相コンデンサと、前記筐体内の上部に
前記進相コンデンサの前方に取付けられた気中負荷開閉
器と、配電系統から引き込まれた高圧配電線に接続され
前記筐体の底部より筐体の背面に這わせて立上げられた
入線とを備え、この入線に前記気中負荷開閉器の一端を
接続すると共に、その他端を前記進相コンデンサの充電
部及び前記灯動一体形変圧器の一次側に接続する構成と
して高圧の接続配線を集中させるようにしたものであ
る。
応する発明の高圧受電装置において、前記入線は前記筐
体背面の適宜高さの異なる位置の二個所がホールド金具
により保持される。
応する発明の高圧受電装置において、前記入線はその終
端に接続端子が取付けられ、この接続端子に対応する部
位に前記気中負荷開閉器の電源側端子より導出されたケ
ーブルの端部に前記入線側の接続端子と結合される接続
端子が取付けられる。
応する発明の高圧受電装置において、前記筐体内を照明
する蛍光灯と前記筐体内の発熱機器から発生する熱を排
気する排気ファンとを一体化構造として前記筐体内の前
記扉側上部に着脱自在に取付けられる。
応する発明の高圧受電装置において、前記蛍光灯と前記
排気ファンの一体化構造は、一枚の板材を適宜角度折曲
して水平面と傾斜面を形成した取付板の水平面に前記蛍
光灯が取付けられると共に、傾斜面に前記換気ファンが
取付けられたものである。
参照して説明する。
形態を示す回路構成図である。
引き込まれる入線を気中負荷開閉器LSBの一端に接続
し、その他端を進相コンデンサSCに接続すると共に、
灯動一体形の変圧器Trの一次側(電源側)に接続す
る。この灯動一体形の変圧器Trは、一次側がY結線、
二次側(負荷側)がΔ結線され、且つこのΔ結線の一つ
の相の巻線に接地ラインに接続される中性点を有してい
る。
より単相回路を電灯用として配線用遮断器MCB1を介
して引出し、三相回路を動力用として配線用遮断器MC
B2を介して引出してそれぞれの負荷に接続する構成と
する。
装置の設備機器の配置構成を示すもので、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
に扉2が開閉可能に設けられた筐体で、この筐体1内の
底面に前述した灯動一体形変圧器3が設置される。
5が取付けられ、この支持部材5に充電部5aを下方に
向けて進相コンデンサ4が吊下げる如く支持される。こ
の進相コンデンサ4は、その容器内に絶縁油を充満させ
てあり、充電部5aを真下に向けてもコンデンサ素子が
絶縁油から食み出すことがなく、しかも絶縁油が漏れ出
ないように密閉度の高いものが使用される。
気中負荷開閉器6が取付部材7を介して取付けられるこ
の他、筐体1内の前面側の中間部位に配線用遮断器8、
各種計器9が配設され、図示しない支持部材に支持され
ている。
線に接続された入線10を筐体1の底面部より導入し、
この入線10を筐体1の背面に這わせて立上げるととも
に、その適宜高さの異なる位置の二箇所がホールド金具
11によりそれぞれ保持される。
入線10は、一定の長さ位置で切断され、その端部に接
続端子12が取付けられる。
気中負荷開閉器6の電源側端子に接続されたケーブル1
3を導出し、このケーブル13の端部に入線側の接続端
子12と結合される接続端子14が取付けられる。
おいて、気中負荷開閉器6の電源側端子に接続されたケ
ーブル13の接続端子14と入線10の接続端子12と
を着脱可能に結合し、また気中負荷開閉器6の負荷側端
子を灯動一体形変圧器3及び進相コンデンサ4の充電部
に3a,4aにそれぞれ高圧配線を介して接続する。
筐体1内の発熱機器から発生する熱を排気する排気ファ
ン及び筐体1内を照明する蛍光灯が設けられるが、これ
らに対しても最小限のスペースに収まるように工夫がな
されている。
構成例を示す斜視図である。
度折曲して水平面15aと傾斜面15bを形成した取付
板で、この取付板15の水平面15aに蛍光灯16が取
付けられると共に、傾斜面15bに換気ファン17が取
付けられる。そして、これら蛍光灯16及び排気ファン
17と電源側との接続配線は、各々の接続端部に取付け
られたコネクタ18により分離可能に接続される。
ファン17を取付けた取付板15を図5に示すように筐
体1内の扉2側の上部に有する雨覆い部1aに対応する
位置に蛍光灯16が下向きにして、また換気ファン17
が斜め下方の高圧機器側に向くように取付けられる。こ
の場合、蛍光灯16は扉2が閉じているときは消灯し、
扉2を開くと点灯するように扉2の開閉に応じてオン、
オフする図示しないスイッチを介して電灯側の回路に接
続されている。また、換気ファン17は高圧受電機器が
運転されているときは常時駆動される。
されている高圧機器の周囲部を覆うように設けられた保
護カバーである。
遮断器の使用が義務付けられない高圧受電回路を対象に
して、気中負荷開閉器6、二次側が電灯用と動力用の異
なる電圧の負荷に電力が出力可能な灯動一体形変圧器
3、進相コンデンサ4の最小限必要な回路構成とし、且
つ筐体1内に灯動一体形変圧器3を設置すると共に、筐
体1内の上部に充電部を下方に向けて進相コンデンサ4
を吊下げる如くして支持し、この進相コンデンサ4と隣
合せにして気中負荷開閉器6を配設するようにしたの
で、気中負荷開閉器6と、灯動一体形変圧器3及び進相
コンデンサ4との間の高圧の接続配線を集中させて接続
することが可能となり、全体の回路並びに各機器の配置
構成及び配線接続に要するスペースが従来のものに比べ
て大幅に縮小化し、街中のコンビニエンスストアーやフ
ァミリーレストランなどの限られた面積の敷地内に何ら
制約を受けることなく設置することができる。
にそれぞれ対応させて2台の変圧器が筐体の幅方向に並
設されていたが、本実施の形態では筐体内に1台の灯動
一体形変圧器3を設置しているので、筐体の幅方向の寸
法を大幅に縮小することができる。
の背部側に設置するか、変圧器の上面に設置していた
が、本実施の形態では筐体1内の背面側の上部に充電部
4aを下向きにして進相用コンデンサ4を吊下げる如く
支持するようにしたので、筐体1の奥行き寸法や高さ方
向の寸法を大幅に縮小することができる。因みに、従来
の高圧受電装置は通常2000〜2300mm程度の高さである
が、本実施の形態では1800mm以下の高さにすることがで
きる。
を下向きにしたことで、気中負荷開閉器6の負荷側端子
に接続される灯動一体形変圧器3の一次側(電源側)の
充電部と進相用コンデンサ4の充電部4aとの間の高圧
配線を集中させることができるので、高圧配線の占める
スペースに無駄がなくなり、コンパクト化に大きく寄与
できる。
化したことに伴って外部の高圧配電線に接続されて筐体
1内に導入される入線10のスペースが限定されるた
め、筐体1の底部より入線10を筐体1の背面を這わせ
て立ち上げ、その適宜高さの二個所をホールド金具11
により保持するようにしたので、狭いスペースであって
も確実に入線10を保持することができる。しかも、こ
の入線10と気中負荷開閉器6の電源側端子に接続され
たケーブルとを各々の端部に取付けられた接続端子1
2,14により容易に接続することができる。
適宜角度折曲して水平面15aと傾斜面15bを形成し
た取付板15の水平面15aに蛍光灯16を取付けると
共に、傾斜面15bに換気ファン17を取付けてこれら
蛍光灯16及び換気ファン17を一体化構造とし、これ
を筐体1内の扉2側の上部に有する雨覆い部1aに対応
する位置の空きスペースに蛍光灯16が下向きにして、
また換気ファン17が斜め下方の高圧機器側に向くよう
に取付けるようにしたので、これら蛍光灯16及び換気
ファン17の取付けスペースを最小限に抑えることがで
きる。
寿命があり、定期的にメンテナンスや交換が必要となる
が、これら蛍光灯16及び換気ファン17を一体化構造
とし且つこれらの配線をコネクタ化して筐体1内の扉2
側の上部に有する雨覆い部1aに対応する位置の空きス
ペースに取付けることで、メンテナンスや交換作業を容
易に行うことができ、高圧部に触れることなく作業を行
うことができるので、高圧部分を停電させることなく安
全性を確保することができる。
受電回路の構成を簡易化して設備機器を減少させ、且つ
設備機器を合理的に配置するようにしたので、装置全体
の小型化を図ることが可能となり、設置スペースや輸送
に制約されることのない安価な高圧受電装置を提供でき
る。
回路構成図。
もので、(a)は正面図、(b)は側面図。
させた状態を示す背面図。
体化した構成例を示す斜視図。
を筐体内の扉側の上部に取付けた状態を示す側面図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 前面に扉を有する筐体と、この筐体内に
設置され二次側が電灯用と動力用の異なる電圧の負荷に
電力が出力可能な灯動一体形変圧器と、前記筐体内の背
面側上部に充電部を下方に向けて支持された進相コンデ
ンサと、前記筐体内の上部で前記進相コンデンサの前方
に取付けられた気中負荷開閉器と、配電系統から引き込
まれた高圧配電線に接続され前記筐体の底部より筐体の
背面に這わせて立上げられた入線とを備え、 この入線に前記気中負荷開閉器の一端を接続すると共
に、その他端を前記進相コンデンサの充電部及び前記灯
動一体形変圧器の一次側に接続する構成として高圧の接
続配線を集中させるようにしたことを特徴とする高圧受
電装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の高圧受電装置において、
前記入線は前記筐体背面の適宜高さの異なる位置の二個
所がホールド金具により保持されたことを特徴とする高
圧受電装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の高圧受電装置において、
前記入線はその終端に接続端子が取付けられ、この接続
端子に対応する部位に前記気中負荷開閉器の電源側端子
より導出されたケーブルの端部に前記入線側の接続端子
と結合される接続端子が取付けられたことを特徴とする
高圧受電装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の高圧受電装置において、
前記筐体内を照明する蛍光灯と前記筐体内の発熱機器か
ら発生する熱を排気する排気ファンとを一体化構造とし
て前記筐体内の前記扉側上部に着脱自在に取付けたこと
を特徴とする高圧受電装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の高圧受電装置において、
前記蛍光灯と前記排気ファンの一体化構造は、一枚の板
材を適宜角度折曲して水平面と傾斜面を形成した取付板
の水平面に前記蛍光灯が取付けられると共に、傾斜面に
前記換気ファンが取付けられたものである高圧受電装
置。
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