JP6005995B2 - 変電設備ユニット - Google Patents

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本発明は、直流電源からの直流電力を三相交流電力に変換し、その変換した三相交流電力を昇圧する変電設備ユニットに関する。
変電設備ユニットは、直流電源から入力した直流電力を交流電力に変換すると共に所定の電圧に昇圧して例えば商用電力系統へ出力する機能を有する(例えば特許文献1、2等)。従来、直流電源として例えば太陽電池パネル等を含む太陽光発電装置を用い、太陽光発電システムを設置するためには、太陽電池パネルを含む直流電源の他、集電箱、インバータ装置(パワーコンディショナ)、エアコンディショナ、低圧受電盤、昇圧用変圧器、高圧受電盤(系統連系盤)といった設備を備えた変電設備システムが必要となる。
図8は、従来の変電設備システムの一例を示す。図8に示すように、従来の変電設備システム70は、インバータ装置71、低圧受電盤72、昇圧用変圧器73及び高圧受電盤74を備える。太陽電池パネル75を含む直流電源を用いる場合、インバータ装置71は、太陽電池パネル75から接続箱76及び集電箱77を介して入力した直流電力を三相交流電力に変換し、その変換した三相交流電力を低圧受電盤72に出力する。昇圧用変圧器73は、低圧受電盤72から入力した三相交流電力を商用電力系統78に対応する所定電圧に昇圧する。その昇圧された所定電圧の三相交流電力は高圧受電盤74を介して商用電力系統78へ出力される。
各設備71〜74,77は、図8に示すようにコンクリートからなる基礎79の上に個別に設置され、各設備71〜74,77の間を接続するケーブル81〜84は地中を通る経路で配線されている。また、従来は、地中にケーブル81〜84が配線されているため、インバータ装置71及び昇圧用変圧器73などには、地絡検出器及びMCCB(Molded Case Circuit Breaker)などの遮断器とを備えた地絡検出装置85〜88が設けられている。また、通常は、電力の容量を増やすため、太陽電池パネル75、接続箱76、集電箱77、インバータ装置71、低圧受電盤72及び昇圧用変圧器73が複数組設けられ、これら複数組のうちの各昇圧用変圧器73が共通の高圧受電盤に接続されることで、変電設備システム70が構築される。
特開2012−70498号公報 特開2011−36045号公報
しかしながら、従来の変電設備システム70を構成する各設備71〜74は、通常、製造メーカが異なっており、専門家が各設備71〜74の仕様の確認、選定、設置工事を設計する必要があった。特に、大規模な太陽光発電システムは高圧連系となるため、専門的な知識が必要となっていた。
また、現場に搬送した各設備71〜74,77をコンクリート製の基礎79の上に組み立てる組立工事と、各設備71〜74,77間のケーブル81〜84を地中に配線する配線工事が必要である。このため、現地で各設備71〜74を備えた変電設備システムを設置するための工事は大変な作業であった。さらに、従来は、地中に配線されるケーブル81〜84が多く、地絡防止のために比較的多くの地絡検出装置85〜88が必要であった。また、変電設備システムを設置した後、各設備71〜74,77の耐圧試験、地絡試験、保護系試験などを含む組合せ試験を行う必要があった。
例えば特許文献1では、低圧受電盤がない構成で、複数台のインバータ装置71につき昇圧用変圧器73を1つとした構成も開示されているが、この場合、地中に配線すべきケーブルの本数を低減できるものの、ケーブルの地中配線工事は必要なので、現場での変電設備システムの設置工事は依然大変な作業であった。なお、変電設備システムでは、太陽電池パネルを含む直流電源に限定されず、燃料電池などの他の直流電源を使用する場合にも、同様の問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、地中配線工事を低減又は省略できるうえ、地絡検出装置の必要個数を低減でき、しかも現場での組合せ試験も低減又は省略できる変電設備ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、変電設備ユニットであって、複数の直流電源のそれぞれに対応して設けられ、前記直流電源から入力される直流電力を三相交流電力に変換する複数の電力変換部と、前記複数の電力変換部を収容する筐体と、前記複数の電力変換部のそれぞれの出力が合成されて出力された三相交流電力を入力して当該入力した三相交流電力の電圧値を電力系統の電圧値に昇圧する昇圧用変圧器と、前記昇圧用変圧器と電力系統との間に設けられ、前記昇圧用変圧器と電力系統との間の電力伝送路を遮断する機能を有する系統連系盤と、を備え、前記複数の電力変換部と前記昇圧用変圧器との間の交流電力の伝送路は、前記筐体と前記昇圧用変圧器との間に設置されたダクト内を通ると共に、当該ダクトに対して絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されるように当該ダクト内の取り付け位置が定まっており、前記系統連系盤は、前記昇圧用変圧器と電力系統との間の伝送路を遮断するための開閉器と、当該開閉器を制御するとともにカレンダ機能を有する制御部とを備え、前記制御部は、日付に応じて予め設定された第1の時刻になると、前記開閉器を閉じ、日付に応じて予め設定された第2の時刻になると、前記開閉器を開くことを要旨とする。
この発明によれば、筐体内の複数の電力変換部と昇圧用変圧器との間の交流電力の伝送路は、筐体と昇圧用変圧器との間に設置されたダクト内を通ると共にダクトと絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されるように取り付け位置が定まっている。このため、複数の電力変換部と昇圧用変圧器との間の伝送路を地中に配線する必要がなくなるので、地中配線工事の低減又は廃止により変電設備ユニットの施工を簡素化できるうえ、地絡の心配がなくなり、例えば地絡検出装置が不要になる。また、複数の電力変換部が1つの筐体に収容されているので、現地において各電力変換部の個別の施工が不要になり、1つの筐体の施工で済ませられ、この点からも施工を簡素化できる。さらに、複数の電力変換部を収容する筐体と昇圧用変圧器とをダクトで接続するパッケージ化と、ダクト内の伝送路の取り付け位置が定まっていることとにより、工場での電力変換部と昇圧用変圧器との組合せ試験が可能となり、現地での組合せ試験の低減も可能になる。
また、この発明によれば、日付に応じて予め設定された第1の時刻になると、開閉器が閉じられ、昇圧用変圧器と電力系統との間の伝送路が接続される。また、日付に応じて予め設定された第2の時刻になると、開閉器が開かれ、昇圧用変圧器と電力系統との間の伝送路が遮断される。夜間などの発電がない期間になって第2の時刻になると、昇圧用変圧器と電力系統との間の伝送路が遮断されるので、昇圧用変圧器の1次側(電力系統側)を開放することで励磁損を抑制しランニングコストを低減可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の変電設備ユニットにおいて、前記昇圧用変圧器と前記系統連系盤の間の交流電力の伝送路は、前記昇圧用変圧器と前記系統連系盤との間に設置された第2ダクト内を通ると共に、当該第2ダクトに対して絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されるように取り付け位置が定まっていることが好ましい。
この発明によれば、昇圧用変圧器と系統連系盤の間の交流電力の伝送路は、昇圧用変圧器と系統連系盤との間に設置された第2ダクト内を通ると共に、第2ダクトに対して絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されるように当該第2ダクト内の取り付け位置が定まっている。このため、昇圧用変圧器と系統連系盤との間の交流電力の伝送路を地中に配線する必要がなくなるので、地中配線工事の低減又は廃止により、変電設備ユニットの施工を簡素化できるうえ、地絡の心配がなくなり、例えば地絡検出装置が不要になる。また、昇圧用変圧器と系統連系盤とを第2ダクトで接続するパッケージ化と、第2ダクト内の伝送路の取り付け位置が定まっていることとにより、工場での電力変換部と昇圧用変圧器と系統連系盤との組合せ試験が可能となり、現地での試験工数の低減も可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の変電設備ユニットにおいて、前記直流電源から入力した直流電力を集電してそれぞれ対応する前記電力変換部に出力する複数の集電部を更に備え、前記筐体には、前記複数の電力変換部と前記複数の集電部とが収容されていることが好ましい。
請求項3に記載の発明によれば、筐体には、複数の電力変換部と複数の集電部とが収容されているので、複数の電力変換部と複数の集電部とを個別に施工する必要がなく、1つの筐体の施工だけで済む。
地中配線工事を低減又は省略できるうえ、地絡検出装置の必要個数を低減でき、しかも現場での組合せ試験も低減又は省略できる変電設備ユニットを提供できる。
一実施形態における変電設備ユニットを示す斜視図。 コンテナの扉を開いた状態の変電設備ユニットを示す斜視図。 変電設備ユニットの正面図。 ダクト内の配線構造を示す平断面図。 ダクトの図4におけるA−A線断面図。 変電設備ユニットの電気的構成を示すブロック図。 変電設備ユニットの組み立て方法を説明する一部破断正面図。 従来の変電設備システムの電気的構成を示すブロック図。
以下、本発明を具体化した一実施形態の変電設備ユニットを図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の変電設備ユニット11は、入力した直流電力を三相交流電力に変換する電力変換装置12、その変換された三相交流電力を昇圧する昇圧用変圧器13及び商用電力系統との接続・遮断を行う系統連系盤14(高圧受電盤)の3つのユニットを備えている。変電設備ユニット11は、これら3つのユニット12〜14が一体に接続された一つのユニットとして組み立てられている。
電力変換装置12は、筐体の一例としてコンテナ15を備えている。コンテナ15は、一例としての貨物輸送用のコンテナを利用している。図1では、コンテナ長が比較的短い長さ(例えば10フィート)の小型のコンテナ15を使用した例を示している。コンテナ15は、四角板状の底部15aと、底部15aの四隅に立設された四本の隅柱15bと、底部15aの各辺上側に配置されて左右に対向する一対の妻板16と、前後に対向する一対の側板17と、四本の隅柱15bの上端部に連結されて四角枠状に横架された四本の梁部15cと、四本の梁部15cに支持されて上側を塞ぐ天板18とを備える。本例では図1における手前側の側板17は、左右の隅柱15bを回動中心として手前側へ回動して開閉可能な一対の扉体17aからなる。コンテナ15の一方(図1では手前側)の妻板16の外面には、コンテナ15内に冷風を送って電力変換装置12内を冷却するエアコンディショナ20の室外機20aが取り付けられている。
電力変換装置12と昇圧用変圧器13は、両者の間に架設された第1ダクト21を介して接続されている。詳しくは、昇圧用変圧器13は、変圧器本体13aと、変圧器本体13aの上端部の端子部分を覆うと共に上方へ少し延出した後に左右に分岐する略T字状のダクト接続部13bとを有する。第1ダクト21の一端部はコンテナ15の妻板16に開口する挿入口16bに挿入された状態でコンテナ15に接続され、第1ダクト21の他端部はダクト接続部13bの一端部(図1では左端部)にその開口部13d(図7参照)に連通する状態で接続されている。
また、昇圧用変圧器13と系統連系盤14とは、両者の間に架設された第2ダクト22を介して接続されている。詳しくは、第2ダクト22の一端部はダクト接続部13bの他端部(図1では右端部)にその開口部13e(図7参照)に連通する状態で接続され、第2ダクト22の他端部は系統連系盤14の側面に形成された挿入口14c(図3参照)に挿入された状態で系統連系盤14に接続されている。
本実施形態のダクト21,22は、配線用ダクトである。電力変換装置12と昇圧用変圧器13との間は、第1ダクト21内を通る配線を介して電気的に接続されている。また、昇圧用変圧器13と系統連系盤14との間は、第2ダクト22内を通る配線を介して電気的に接続されている。なお、ダクト接続部13bの上面は取り外し可能な蓋体13cからなり、蓋体13cを開けることで、ダクト接続部13b、第1ダクト21及び第2ダクト22の内部における一部の配線作業やメンテナンスなどが可能となっている。
系統連系盤14は、縦長の四角箱状の収容ボックス14aを備える。収容ボックス14aには扉14bが設けられ、扉14bを開けた正面所定高さに操作盤14dが配置されている。操作盤14dを操作することにより商用電力系統との接続・遮断を制御する条件設定などが可能となっている。本例の系統連系盤14は、例えば日の出時刻になると商用電力系統と接続され、日没時刻になると商用電力系統との接続が遮断される。なお、系統連系盤14で行われるこの制御の詳細は後述する。
図2は、コンテナ15内の様子が分かるように天板18を外しかつ扉体を開けた状態を示す。図2に示すように、コンテナ15は、前面(図2では左手前)側の側板17を構成する一対の扉体17aの他に、左面(図2では左奥)側の妻板16が一対の扉体16aから構成されて、隅柱15bを回動中心として外側へ開閉可能となっている。
図2に示すように、コンテナ15内には、電力変換部の一例としてのインバータ装置23が左右に隣接して複数台(この例では2台)配設されている。インバータ装置23は直流電力を三相交流電力に変換する機能を有する。各インバータ装置23には扉体17aを開いた正面となる前面に操作盤23aが設けられ、作業者が操作盤23aを操作することにより電力変換条件の設定などを行うことが可能になっている。
コンテナ15内の奥側上部にはエアコンディショナ20の室内機20bが取り付けられている。室外機20aの運転により生成された冷気が不図示のホースを通じて室内機20bへ運ばれ、室内機20bの吹出口20cから吹き出される冷風により、インバータ装置23が冷却される。インバータ装置23は、昇圧用変圧器13及び系統連系盤14などの他のユニットに比べ比較的運転時の発熱量が高いため、他のユニットとは別の筐体に収容して効率良く冷却するようにしている。昇圧用変圧器13はインバータ装置23に比べ発熱量がかなり小さいので、コンテナ15の外部に配置して空冷されるようにしている。
本実施形態の変電設備ユニット11は、太陽電池パネルを含む太陽光発電装置を直流電源として使用することを前提としている。このため、変電設備ユニット11では、太陽電池パネルを含む直流電源から入力した直流電力を集電する集電箱24を、コンテナ15内に収容している。つまり、太陽電池パネルを含む直流電源から直流電力を集めるために集電箱24が必要になるが、この集電箱24を、コンテナ15内の余ったスペースを利用してコンテナ15内にインバータ装置23と共に収容している。集電箱24は、インバータ装置23に対応してこれと同数(本例では2個)設けられ、各集電箱24が集電した直流電力がそれぞれ対応するインバータ装置23に入力される。なお、本実施形態では、集電箱24により、集電部の一例が構成される。
コンテナ15内の複数のインバータ装置23は、それぞれ対応する集電箱24を介して入力される直流電力を三相交流電力に変換する。複数のインバータ装置23のそれぞれが出力する三相交流電力は同一の出力ラインに出力されて合成され、その合成された三相交流電力が第1ダクト21内の配線を介して昇圧用変圧器13に出力される。
昇圧用変圧器13は、電力変換装置12側から入力した三相交流電力の電圧値(一例として440ボルト)を商用電力系統の電圧値(一例として6600ボルト)に昇圧する機能を有する。昇圧用変圧器13が昇圧した三相交流電力は、第2ダクト22内の配線を介して系統連系盤14に出力される。系統連系盤14は、商用電力系統と昇圧用変圧器13との間に介在して電力伝送路を接続・遮断する機能を有する。
図3は、本実施形態の変電設備ユニット11が現場で組み立てられて設置された状態を示している。図3に示すように、電力変換装置12、昇圧用変圧器13及び系統連系盤14は、共通のコンクリート製の基礎Cの上に配置された状態で、それぞれの下端部周囲の複数箇所で固定部材25を用いて基礎Cに固定されている。固定部材25は、例えばL字金具などの取付部材と、取付部材を介して基礎Cにアンカー打ちされるアンカーボルトなどからなる。
まず、図7に基づいて昇圧用変圧器13とダクト21,22との構成を簡単に説明する。図7に示すように、昇圧用変圧器13を構成する変圧器本体13aの上端部からは不図示の入力端子に接続された440ボルト対応の3本のケーブル26が延出している。3本のケーブル26の先端部にはそれぞれ接続端子26t(例えば圧着端子)が固定されている。また、変圧器本体13aの上端部からは不図示の出力端子に接続された6600ボルト対応の3本のケーブル28が延出している。3本のケーブル28の先端部にはそれぞれ接続端子28t(例えば圧着端子)が固定されている。
低圧側の3本のケーブル26は、ダクト接続部13b内を通って開口部13dから外側へ引き出され、その引き出した3本のケーブル26が第1ダクト21内を通るように配線される。第1ダクト21内には3本のケーブル26を所定の配線経路で固定するための端子台27が固定されている。
また、高圧側の3本のケーブル28は、ダクト接続部13b内を通って開口部13eから外側へ引き出され、その引き出した3本のケーブル28が第2ダクト22内を通るように配線される。第2ダクト22内には3本のケーブル28を所定の配線経路で固定するための端子台29が固定されている。第1ダクト21内において、3本のケーブル26は、端子台27上に隣と一定の間隔を開けて互いに略平行となるように配線される。また、第2ダクト22内において、3本のケーブル28は、端子台29上に隣と一定の間隔を開けて互いに略平行となるように配線される。
図4及び図5は、ダクト内の配線構造を示す。ここで、第1ダクト21内の配線構造と第2ダクト22内の配線構造は、使用されるケーブル26,28の規格電圧が異なることによるケーブル径や配線間隔などが異なること以外は、基本的に同じなので、ここでは第1ダクト21内の配線構造について説明する。なお、図4及び図5では、第2ダクト22内の配線構造における対応する部材の符号を括弧内に示している。
図4及び図5に示すように、第1ダクト21内には、U相、V相、W相の3本ケーブル26u,26v,26wが所定の位置に固定されている。詳しくは、第1ダクト21の内壁面上には絶縁材料(例えば樹脂材料)からなる例えば四角板状の端子台27が固定されている。端子台27上には、3本のケーブル26u,26v,26wが互いに平行にほぼ真っ直ぐ延びた状態で、その長手方向の複数箇所で樹脂製の固定具30によりそれぞれ固定されることで配線されている。このように3本のケーブル26u,26v,26wは、第1ダクト21内に隣のものとほぼ一定の間隔で互いに平行に延びるように配置されると共に、第1ダクト21の内壁面と一定以上の距離を離間して配置されるようにその取り付け位置が定まっている。本実施形態では、第1ダクト21がアース電位となっているが、第1ダクト21と3本のケーブル26u,26v,26wとは絶縁破壊が生じない適度な距離を隔てて離間している。
また、第2ダクト22内のケーブル28の配線構造も、図4及び図5に示す第1ダクト21内における3本のケーブル26u,26v,26wの配線構造と同様である。すなわち、図4及び図5に示すように、第2ダクト22内にも同様に、U相、V相、W相の3本のケーブル28u,28v,28wが、第2ダクト22の内壁面上に固定された絶縁材料からなる例えば四角板状の端子台29上に互いに平行に真っ直ぐ延びた状態で、複数の固定具30によりそれぞれ固定されることで配線されている。このように3本のケーブル28u,28v,28wは、第2ダクト22内にほぼ一定の間隔で平行に配置されると共に第2ダクト22の内壁面と一定以上の距離を離間するようにその取り付け位置が定まっている。本実施形態では、第2ダクト22がアース電位となっているが、第2ダクト22とケーブル28u,28v,28wとが、絶縁破壊が生じない適度な距離を隔てて離間している。
図6は変電設備ユニット11の電気的構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の変電設備ユニット11は、複数の直流電源31から入力した直流電力を三相交流電力に変換する電力変換装置12と、三相交流電力を昇圧する昇圧用変圧器13と、昇圧した所定電圧の三相交流電力を商用電力系統32へ出力する系統連系盤14とを備える。
図6に示すように、電力変換装置12は、直流電源31から直流電力を入力するための入力端子12iを備える。直流電源31は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することで直流電力を生成する太陽電池パネル34及び接続箱35等を含む太陽電池システムからなる。変電設備ユニット11は、太陽電池パネル34に接続された接続箱35の出力配線が、電力変換装置12の各入力端子12iに接続されることで、直流電源31からの直流電力を入力可能な状態となる。
入力端子12iを介して入力された直流電力は、入力端子12iと対応する集電箱24を通じて対応するインバータ装置23に入力される。インバータ装置23は、DC−DCコンバータ回路41、インバータ回路42、フィルタ回路43、電流センサ44、電圧センサ45及び制御回路46を備える。なお、複数のインバータ装置23はそれぞれの内部構成が同じなので、図6では1つのインバータ装置23のみ内部の構成を示している。
図6に示すDC−DCコンバータ回路41は、昇圧形コンバータであり、直流電源31から入力される直流電圧を昇圧してインバータ回路42に出力する。DC−DCコンバータ回路41は、制御回路46から入力されるPWM信号に基づいてスイッチング素子(図示しない)のオンとオフとを切り替えることで、直流電源31から入力される直流電圧を所定の電圧レベルに昇圧して出力する。
インバータ回路42は、DC−DCコンバータ回路41から入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力するものである。本実施形態では、商用電力系統32が三相3線式の電力系統であるので、インバータ回路42は、三相フルブリッジインバータとしている。したがって、インバータ回路42からフィルタ回路43及び昇圧用変圧器13を介して商用電力系統32までは、U相、V相、W相の出力電圧の3本の出力ラインによって接続されている。なお、インバータ回路42の回路構成は、商用電力系統32やその他の条件に合わせて、適宜変更してよい。すなわち、インバータ回路42は、三相インバータでなく、単相インバータでもよいし、ハーフブリッジインバータでもよい。
インバータ回路42は、2個のスイッチング素子が直列に接続されたアームを3個含む三相ブリッジ回路(図示しない)を有しており、制御回路46から入力されるPWM信号に基づいて各スイッチング素子のオンとオフとを切り替えることで、DC−DCコンバータ回路41から入力される直流電力を三相交流電力に変換する。インバータ回路42から出力される三相交流電力はフィルタ回路43に入力される。
フィルタ回路43は、インバータ回路42から入力される交流電圧から、スイッチング周波数成分を除去するものである。フィルタ回路43は、一例として公知のローパスフィルタを備える。フィルタ回路43でスイッチング周波数成分が除去された三相交流電力は、昇圧用変圧器13に出力される。
制御回路46は、指令値に応じたデューティ比のPWM信号をインバータ回路42に出力する。制御回路46は、電流センサ44が検出した検出電流値、及び電圧センサ45が検出した検出電圧を入力し、その入力した検出電流値及び検出電圧値に基づいて指令値を算出し、その算出した指令値に応じたデューティ比のPWM信号に基づいてインバータ回路42を制御する。すなわち、制御回路46は、PWM信号でインバータ回路42の動作(各スイッチング素子のオンとオフの切り替え)を制御することにより、インバータ回路42の出力電圧を調整する。
電流センサ44及び電圧センサ45は、フィルタ回路43と出力端子12oとの間の出力ライン上に設けられ、インバータ回路42から出力されて昇圧用変圧器13で昇圧される前の三相交流の電流値及び電圧値をそれぞれ検出する。制御回路46は、各センサ44,45から入力される信号に基づいて、インバータ回路42の出力する三相交流電力の制御を行っている。なお、インバータ回路42の制御に必要な他のセンサを設けてもよい。
複数のインバータ装置23の各出力ラインは相互に接続されており、各インバータ装置23が出力する三相交流電力は1つに合成されて1つの出力ラインを通って昇圧用変圧器13へ出力される。すなわち、図6に示すように、各インバータ装置23の出力ラインのうち出力端子12oと接続された出力ラインに、他の出力ラインが接続されている。昇圧用変圧器13から第1ダクト21内を通って延びる前述の3本のケーブル26の先端部に設けられた接続端子26t(図7参照)は、この出力端子12oに接続されている。
複数のインバータ装置23の各出力ラインを接続しているため、各インバータ装置23の出力に差が生じると、一のインバータ装置23の出力の一部が他のインバータ装置23内を逆向きに流れる循環電流が発生し、その循環電流の分だけ電力損失となる。そのため、各インバータ装置23内の制御回路46は相互に通信を行って出力情報を交換し、同期をとりながら循環電流の発生を抑える所定のプログラムに従ってインバータ回路42をスイッチング制御することで、循環電流に起因する電力損失の発生を防止している。このため、複数のインバータ装置23の出力ラインを1つに接続しても、循環電流に起因する電力損失が発生しにくくなっている。
昇圧用変圧器13は、各インバータ装置23から出力され合成された三相交流電力を商用電力系統32の所定の電圧に昇圧する。また、昇圧用変圧器13の出力端子から延びる3本のケーブル28は、第2ダクト22内を通り、その先端部に設けられた接続端子28tは系統連系盤14の入力端子14iに接続されている。昇圧用変圧器13は、前述のように例えば440ボルトの三相交流電力を6600ボルトに昇圧する。昇圧用変圧器13の出力端子から出力された昇圧後の三相交流電力は、第2ダクト22内の3本のケーブル28を通じて系統連系盤14へ出力される。なお、各インバータ装置23にそれぞれ別の直流電源31が接続される構成に替え、1つの直流電源31の出力を分配して、各インバータ装置23に入力する構成でもよい。この場合、分配されたそれぞれが直流電源となる。
また、系統連系盤14は、入力端子14iと出力端子14oとを接続する三相の伝送路49上に設けられた開閉器50を内蔵している。開閉器50は、例えば励磁突流抑制機能付き開閉器である。励磁突流抑制機能付き開閉器を用いることで、昇圧用変圧器13への負荷(ストレス)を軽減し、昇圧用変圧器13の長寿命化を図っている。
また、系統連系盤14内には、この開閉器50を制御する制御部51が設けられている。制御部51は、カレンダ機能部52とメモリ53とを備える。メモリ53には、カレンダ機能部52が参照する第1の時刻T1と第2の時刻T2との各時刻データが記憶されている。ここで、第1の時刻T1は、日の出時刻など明るくなって規定量以上の太陽光発電が可能となる時刻データであり、第2の時刻T2は、日没時刻など暗くなって規定量以上の太陽光発電ができなくなる時刻データである。これらの時刻T1,T2のデータは、日付毎に設定されている。もちろん、週毎又は月毎に第1の時刻T1及び第2の時刻T2が設定されていてもよい。なお、制御部51は、例えばコンピュータを備え、コンピュータが開閉器制御用のプログラムを実行することによりソフトウェアにより各機能が構築される。また、作業者が、系統連系盤14に設けられた操作盤14dを操作することで、第1の時刻T1及び第2の時刻T2の設定及び変更が可能となっている。カレンダ機能部52は、日付に応じて予め設定された第1の時刻T1になると、昇圧用変圧器13と商用電力系統32との間の電力伝送路を接続し、予め設定された第2の時刻T2になると、昇圧用変圧器13と商用電力系統32との間の電力伝送路を遮断する。
次に、本実施形態の変電設備ユニットの作用を説明する。
各ユニット12〜14のパッケージ化により、工場出荷時に出荷試験として各ユニット12〜14の組合せ試験が行われる。組合せ試験としては耐圧試験、地絡試験及び保護系試験などが行われる。
現場に各ユニット12〜14等を運搬したら、各ユニット12〜14をコンクリートの基礎Cの上に載置する。次に、ダクト21,22を架設しつつ各ダクト21,22内のケーブル26,28の配線を行う。詳しくは、まず各ダクト21,22を昇圧用変圧器13のダクト接続部13bの各開口部13d,13eに接続する。そして、昇圧用変圧器13から前段及び後段側へ3本ずつ延びたケーブル26,28を、それぞれ第1ダクト21及び第2ダクト22内を通す。各ダクト21,22内に固定された端子台27,29上の予め定められた取り付け位置に、図4及び図5に示すように、ケーブル26,28を、一定の間隔で互いに平行になるように真っ直ぐ配置し、それぞれの長手方向の複数箇所を固定具30を用いて端子台27,29に固定する。
そして、第1ダクト21内に配線された3本のケーブル26の端部に設けられた接続端子26tをコンテナ15側の出力端子12oに固定すると共に、第1ダクト21の変圧器13とは反対側の端部を、コンテナ15側の挿入口16bに挿入してコンテナ15に接続する。また、第2ダクト22内に配線された3本のケーブル28の端部に設けられた接続端子28tを系統連系盤14側の入力端子14iに接続すると共に、第2ダクト22の変圧器13とは反対側の端部を、系統連系盤14側の挿入口14c(図3参照)に挿入して接続する。なお、第1ダクト21の端部のコンテナ15の挿入口16bへの接続と、第2ダクト22の端部の系統連系盤14の挿入口14cへの接続とを先に行い、その後、コンテナ15の内側から接続端子26tと出力端子12oとの固定作業と、系統連系盤14の内側から接続端子28tと入力端子14iとの固定作業とを行う作業手順をとってもよい。
そして、変電設備ユニット11の組み立てが完了とすると、各ユニット12〜14を、固定部材25(例えばL字金具)を用いてアンカーボルトを締めることにより基礎Cにアンカー打ちで固定する。コンテナ15の底部15aに形成された不図示のフォーク穴を通じて、太陽電池パネル34と接続される接続箱35からの配線をコンテナ15内に通し、その配線をコンテナ15内の集電箱24に接続する。また、系統連系盤14からのケーブル55を商用電力系統32に接続する。
このように設置された変電設備ユニット11では、直流電源31からの直流電力が集電箱24を介してインバータ装置23に入力され、インバータ装置23により直流電力が三相交流電力に変換される。各インバータ装置23が出力する三相交流電力は1つに合成されて第1ダクト21内のケーブル26を通って昇圧用変圧器13に出力される。昇圧用変圧器13は入力した三相交流電力の電圧値を昇圧して第2ダクト22内のケーブル28を通って系統連系盤14へ出力される。そして、閉じた開閉器50を通ってケーブル55から商用電力系統32へ出力される。
系統連系盤14内の制御部51は、カレンダ機能部52により日付に応じた第1の時刻T1と第2の時刻T2とをメモリ53から取得し、クロック機能により計時している現在の時刻が第1の時刻T1(例えば日の出時刻)になると、開閉器50を閉じる。また、制御部51は、現在の時刻が第2の時刻T2(例えば日没時刻)になると、開閉器50を開く。このため、太陽電池パネル34で発電量が多い明るい時間帯に高圧の三相交流電力を商用電力系統32に出力でき、太陽電池パネル34での発電量の少ない暗い時間帯に、変電設備ユニット11が商用電力系統32から電力を入力して消費する事態を防止できる。
以上詳述したように本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)複数のインバータ装置23(電力変換部)が、1つのコンテナ15(筐体)に収容されているので、従来のように現地において複数のインバータ装置23間の配線が不要である。わなわち、各ユニット12〜14を現地に運搬して設置するだけで済む。さらに、昇圧用変圧器13の前段(低圧側)の伝送路がコンテナ15と昇圧用変圧器13との間に架設されたダクト21内を一定経路で配線されたケーブル26であるので、従来のようにケーブルを地中に引き回す地中配線工事が不要である。そのため、変電設備ユニット11の施工を簡素化できる。
(2)昇圧用変圧器13の低圧側の伝送路が、第1ダクト21内における取り付け位置が定まっており、第1ダクト21内を一定経路で通るケーブル26により構成される。そして、第1ダクト21とケーブル26とが、絶縁破壊が生じないように離間して配置されているので、昇圧用変圧器13の低圧側にて地絡が生じない。従来であれば、ケーブルを引き回して配線していたので、アースとの距離が一定ではなく地絡が生じ易く地絡検出装置87(図8参照)が設けられていたが、本実施形態によれば、地絡の心配がないので、この種の地絡検出装置87を廃止できる。
(3)昇圧用変圧器13の高圧側の伝送路が、第2ダクト22内における取り付け位置が定まっており、第2ダクト22内を一定経路で通るケーブル28により構成される。そして、第2ダクト22とケーブル26とが、絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されているので、昇圧用変圧器13の高圧側にて地絡が生じない。従来であれば、ケーブルを引き回して配線していたので、アースとの距離が一定ではなく地絡が生じ易く地絡検出装置88(図8参照)が設けられていたが、本実施形態によれば、地絡の心配がないので、この種の地絡検出装置88を廃止できる。
(4)各ユニット12〜14のパッケージ化により工場での組合せ試験(耐圧試験、地絡試験、保護系試験等)が可能となり、現地での試験工数を低減できる。従来は、ケーブルを地中に引き回していたため、組合せ試験をケーブルの配線後に現地で行う必要があったが、本実施形態では、ダクト21,22内におけるケーブル26,28の取り付け位置がダクト21,22の内壁面と一定以上の距離を隔てた位置に定まっているので、工場での出荷試験の際に組合せ試験を行うことができる。
(5)複数のインバータ装置23をコンテナ15内に収容したので、複数のインバータ装置23を個別に施工する必要がなく、1つのコンテナ15の施工で済む。
(6)複数のインバータ装置23のそれぞれと対応する複数の集電箱24を、インバータ装置23と共にコンテナ15内に収容したので、複数の集電箱をコンテナ外に配置する構成に比べ、複数のインバータ装置23と複数の集電箱24とを個別に施工する必要がなく、1つのコンテナ15の施工で済む。
(7)従来は、複数のインバータ装置のそれぞれに配電用遮断器が必要であったので、インバータ装置と昇圧用変圧器との間に低圧受電盤72(図8参照)を設けていた。これに対して本実施形態によれば、複数のインバータ装置23の出力を合成して出力する出力ライン(つまり出力端子12o)を、第1ダクト21内のケーブル26を介して昇圧用変圧器13に直結したので、低圧受電盤72を省略できる。この結果、変電設備ユニット11における受電盤を系統連系盤14の1セットで済ませることができる。
(8)カレンダ機能部52を内蔵し、日付に応じて予め設定された第1の時刻T1になると、開閉器50を閉じて昇圧用変圧器13と商用電力系統32との間の伝送路を接続し、日付に応じて予め設定された第2の時刻T2になると、開閉器50を開いて昇圧用変圧器13と商用電力系統32との間の伝送路を遮断する。よって、夜間などの発電がない期間に昇圧用変圧器13の1次側(電力系統側)を開放することで励磁損を抑制しランニングコストを低減できる。また、開閉器50として、励磁突流抑制機能付き開閉器を使うことで昇圧用変圧器13への負荷(ストレス)を軽減でき、昇圧用変圧器13の長寿命化を実現できる。さらに、この種の監視系の制御を系統連系盤14内の制御部51により一括管理できる。
(9)昇圧用変圧器13をコンテナ15の外側に配置して空冷する空冷方式を採用したので、コンテナ15内のインバータ装置23の配設数を多くできるうえ、コンテナ15内の複数のインバータ装置23をエアコンディショナ20により効率よく冷却することができる。
(10)ダクト21,22は昇圧用変圧器13の変圧器本体13aよりも上方の所定高さに架設されている。変圧器本体13aの上端部から延びるケーブル26,28を比較的短い長さでダクト21,22内を通してコンテナ15側(電力変換装置12側)又は系統連系盤14側と接続することができる。また、作業者が立姿勢でケーブル26,28の配線作業を行うことができるので、比較的楽な姿勢で配線作業を行うことができる。
(11)各インバータ装置23内の各制御回路46は、相互に通信可能な信号線で接続され、同期をとりながら循環電流を発生しないように制御しているので、各インバータ装置23の出力を1本に繋いで合成して出力する構成としても、循環電流が抑制され、循環電流に起因する電力損失が大きくなることを回避できる。
なお、実施形態は、以下に示す態様でもよい。
・前記実施形態では、ダクト内の伝送路としてケーブル26,28を用いたが、一定形状の導電体である銅バーを用いてもよい。ダクト21の軸線方向両端部に銅バーの両端部を接続するための端子台を置く、あるいは出力端子12o、昇圧用変圧器13のダクト接続部13bの開口部13d側の位置に、銅バーの両端部を接続するための端子台をそれぞれ置く。そして、変電設備ユニット11の組み立て時には、ダクト21内に配置した3本の銅バーの両端部を両側の端子台に接続する。ダクト22側についても、同様に、ダクト22内を通る3本の銅バーの両端部を接続するための端子台を設置する。銅バーのダクト内における取り付け位置は、一組の端子台によりダクトの内壁面と一定以上の距離を隔てて配置されるように定まる。銅バーを用いた場合も、ダクト21,22と銅バーとを絶縁破壊が生じないように離間して配置されるように取り付け位置が定まるので、工場での組合せ試験の実施、地中配線工事の低減などの同様の効果が得られる他、ダクト内のケーブルの配線経路を保持するために設けられた端子台を廃止できる。
・インバータ装置23の冷却は、エアコンディショナ20に替え、ファンによる外気の送風又は排気によりコンテナ15内に発生させた気流による空冷方式を採用してもよい。
・接続箱35をコンテナ15内に収容してもよい。また、集電箱をコンテナ15の外部に配置し、太陽電池パネル34、接続箱35及び集電箱を直流電源とし、この直流電源がコンテナ15内のインバータ装置23に接続される構成でもよい。
・ダクトを、第1ダクト21、第2ダクト22及びダクト接続部13bよりなる3部品で構成したが、T字状のダクトを1つ採用してもよい。
・図1及び図2におけるコンテナを、短い長さ(10フィート)の小型タイプに替え、この2倍の長さ(20フィート)の大型タイプにしてもよい。この場合、コンテナ15内に4個のインバータ装置23が収容される。また、小型のインバータ装置を用い、小型のコンテナ内に3個又は4個のインバータ装置を配置したり、大型のコンテナ内に5個又は6個のインバータ装置を配置してもよい。
・電力変換装置の筐体は、貨物輸送用のコンテナに限定さない。インバータ装置を複数個収容可能な収容サイズのものであれば、これ専用に製造した筐体でもよい。
・電流センサ44と電圧センサ45の位置は、三相交流の電流値及び電圧値をそれぞれ検出可能であれば他の位置に変更してもよい。例えば昇圧用変圧器13が筐体を有する構成の場合、この筐体内に電流センサと電圧センサとのうちの一方又は両方を収容してもよい。また、例えば電流センサと電圧センサとのうち一方又は両方を昇圧用変圧器13の後段に設けてもよく、この場合、その一方又は両方を例えば系統連系盤14内に設けてもよい。
・昇圧用変圧器の出力電圧(所定の電圧)は、電力系統の電圧に応じて適宜変更してよい。所定の電圧として、22000ボルト又は77000ボルトを採用してもよい。
・昇圧用変圧器13を系統連系盤14と同じ筐体に収容してもよい。この構成では、電力変換装置12の筐体と、昇圧用変圧器13及び系統連系盤14に共通の筐体との間にダクトが架設される。そして、このダクト内には、前記実施形態の第1ダクトと同様に、3本のケーブルが、略一定間隔を開けた平行な状態で、かつダクトの内壁面から一定以上の距離を隔てた配線状態で端子台上に固定される。
・第1の時刻T1と第2の時刻T2は、日の出時刻、日没時刻に限定されず、操作盤14dを操作して適宜な時刻を設定してもよい。
・直流電源は、燃料電池、バイオ燃料電池、蓄電池、電気二重層コンデンサやリチウムイオン電池であってもよい。また、圧電振動発電装置でもよい。また、ディーゼルエンジン発電機、マイクロガスタービン発電機や風力タービン発電機、バイオマス発電機などにより生成された交流電力を直流電力に変換して出力する装置であってもよい。
・電力系統は、商用電力系統に限定されず、例えば工場、鉄道、空港、公共施設、ビル等の構内の電力系統でもよい。
以下、前記実施形態及び変形例から把握される技術思想を以下に記載する。
(1)前記ダクトは前記昇圧用変圧器の本体(13a)よりも上方の高さに架設されていることを特徴とする。この構成によれば、昇圧用変圧器の本体の上端部から延びる伝送路を比較的短い長さでダクト内を通して筐体側(電力変換部)又は系統連系盤側と接続することができる。
(2)前記開閉器は、励磁突流抑制機能付き開閉器であることを特徴とする。この構成によれば、励磁突流抑制機能付き開閉器を使うことで昇圧用変圧器へのストレスを低減できる。
11…変電設備ユニット、12…電力変換装置、13…昇圧用変圧器、14…系統連系盤、15…筐体の一例としてのコンテナ、20…エアコンディショナ、20a…室外機、20b…室内機、21…ダクトの一例としての第1ダクト、22…第2ダクト、23…電力変換部の一例としてのインバータ装置、24…集電部の一例としての集電箱、26…ケーブル、27…端子台、28…ケーブル、29…端子台、30…固定具、31…直流電源、32…電力系統の一例としての商用電力系統、34…太陽電池パネル、35…接続箱、42…インバータ回路、44…電流センサ、45…電圧センサ、46…制御回路、49…伝送路、50…開閉器、51…制御部、52…カレンダ機能部、53…メモリ、T1…第1の時刻、T2…第2の時刻。

Claims (3)

  1. 複数の直流電源のそれぞれに対応して設けられ、前記直流電源から入力される直流電力を三相交流電力に変換する複数の電力変換部と、
    前記複数の電力変換部を収容する筐体と、
    前記複数の電力変換部のそれぞれの出力が合成されて出力された三相交流電力を入力して当該入力した三相交流電力の電圧値を電力系統の電圧値に昇圧する昇圧用変圧器と、
    前記昇圧用変圧器と電力系統との間に設けられ、前記昇圧用変圧器と電力系統との間の電力伝送路を遮断する機能を有する系統連系盤と、
    を備え、
    前記複数の電力変換部と前記昇圧用変圧器との間の交流電力の伝送路は、前記筐体と前記昇圧用変圧器との間に設置されたダクト内を通ると共に、当該ダクトに対して絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されるように当該ダクト内の取り付け位置が定まっており、
    前記系統連系盤は、前記昇圧用変圧器と電力系統との間の伝送路を遮断するための開閉器と、当該開閉器を制御するとともにカレンダ機能を有する制御部とを備え、
    前記制御部は、日付に応じて予め設定された第1の時刻になると、前記開閉器を閉じ、日付に応じて予め設定された第2の時刻になると、前記開閉器を開くことを特徴とする変電設備ユニット。
  2. 前記昇圧用変圧器と前記系統連系盤の間の交流電力の伝送路は、前記昇圧用変圧器と前記系統連系盤との間に設置された第2ダクト内を通ると共に、当該第2ダクトに対して絶縁破壊が生じない一定以上の距離を離間して配置されるように取り付け位置が定まっていることを特徴とする請求項1に記載の変電設備ユニット。
  3. 前記直流電源から入力した直流電力を集電してそれぞれ対応する前記電力変換部に出力する複数の集電部を更に備え、
    前記筐体には、前記複数の電力変換部と前記複数の集電部とが収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の変電設備ユニット。
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