JP2003163438A - セラミック基板の製造方法 - Google Patents

セラミック基板の製造方法

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JP2003163438A JP2001360687A JP2001360687A JP2003163438A JP 2003163438 A JP2003163438 A JP 2003163438A JP 2001360687 A JP2001360687 A JP 2001360687A JP 2001360687 A JP2001360687 A JP 2001360687A JP 2003163438 A JP2003163438 A JP 2003163438A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミックグリーンシートを打ち抜いてセラミ
ック基板を得る際、焼成時の変形や、反りが生じるとと
もに、分割時にバリが発生しやすい。 【解決手段】セラミックグリーンシート1に打ち抜き加
工を施すことによって製品部2と、該製品部2の形状に
合致する貫通孔3aを有するダミー部3とを形成し、次
いで、得られた製品部2を上記ダミー部3の貫通孔3a
に嵌入するとともに、ダミー部3及び製品部2からなる
セラミックグリーンシート11を焼成し、最後に、製品
部2よりダミー部3を取り除くようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックグリー
ンシートを打ち抜き加工して得られるセラミック基板の
製造方法に関し、特に電子部品用のセラミック基板の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品用セラミック基板は、一般にそ
の形状が角形或いは円形をなし、セラミック粉末に焼結
助剤とバインダーを添加混合し、シート状に成形したセ
ラミックグリーンシートに金型等によって製品部の形状
を打ち抜き、該製品部を焼成することによって作製され
ている。
【0003】また、図6に示すように、セラミックグリ
ーンシート21に金型等によって分割溝24を加工する
ことによって、複数の製品部22とダミー部23を形成
した後、セラミックグリーンシート21を焼成し、分割
溝24で分割することによって個々のセラミック基板が
作製される。
【0004】上記セラミック基板の形状が図7(a)に
示すような半リング状等の複雑な形状の場合には、例え
ば、同図(b)に示すようにセラミックグリーンシート
41に上パンチ45を押し当てて下パンチ47との嵌合
により、半リング状の製品部42を得た後、製品部42
を同図(c)に示すように、セッター50上に複数枚重
ねて焼成する。
【0005】なお、各セラミックグリーンシート51の
間には敷き粉を塗布するため、焼成後に敷き粉を除去す
る表面処理工程を行うことによって作製されていた。
【0006】また、別の方法として、図8(a)に示す
ように、セラミックグリーンシート61に、金型の下パ
ンチ67とストリッパー68を跨ぐようにセラミックグ
リーンシート61を挿入し、上パンチ65とダイ66が
下動し、上パンチ65に備えられた刃69をセラミック
グリーンシート61に圧入することにより、同図(b)
に示すような半リング状の製品部62を形成するように
分割溝64を刻設すると同時に、上パンチ65に備えら
れた刃69によってダミー部63を有するセラミックグ
リーンシート71を形成する。
【0007】次いで、ダイ66とストリッパー68がセ
ラミックグリーンシート71を挟持、下動することによ
り、ダイ66と下パンチ67の嵌合によってダミー部6
3の外形が切断される。
【0008】その後、上パンチ65、ダイ66及びスト
リッパー68を始点位置に復帰させ、製品部62及びダ
ミー部63の形状の分割溝64が形成されたセラミック
グリーンシート71を再度枠体を含むセラミックグリー
ンシートに戻し、同図(c)の打ち抜き装置の断面図に
示すように、矢印の方向にスライドさせることにより、
打ち抜かれたセラミックグリーンシート71を金型から
排出し、さらに、セラミックグリーンシート71を進行
方向に対し上或いは下方向に角度を変えることによりセ
ラミックグリーンシート71を得る。その後、図7
(c)と同様にセッター上にセラミックグリーンシート
71を載置して焼成した後、分割溝64によって分割す
ることにより個々の半リング状のセラミック基板を作製
する方法が用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すような製法では、セラミックグリーンシート41よ
り打ち抜いた個々の製品部42を焼成するため、焼成時
の収縮によってセッター50との摩擦が生じやすく、円
弧の中央部が収縮に伴って中央へ移動する距離に対し、
端部の移動距離が少ないため、均一な収縮とならず所望
の形状を得られないという欠点を有していた。
【0010】また、形状が複雑なセラミック基板を得る
場合、製品部42を複数枚重ねて焼成すると、角形や円
形形状のセラミック基板に比し、整列重ねが困難であ
り、ズレが生じるため、焼成時の垂れによって反り不良
が発生するという欠点を有していた。
【0011】さらに、複数枚重ねて焼成する場合に用い
られる敷き粉を除去する表面処理工程においては、研磨
材との接触によって端部が面取りされやすいという欠点
を有していた。
【0012】またさらに、焼成後の種々の工程で自動供
給、自動収納、搬送機構等を備えた自動機を使用する場
合、セラミック基板の整列が困難であるとともに、セラ
ミック基板の僅かな反りによって各機構部との接触によ
り端部にカケが多発するという欠点を有していた。
【0013】特に、得られたセラミック基板を電子部品
として上下両主面を結ぶ端面導体印刷を施す場合は、近
年のファインパターン化によってセラミック基板の端部
付近まで導体形成が行われることから、端部にカケや反
りが生じることによって高精度なパターン形成ができな
いという欠点を有していた。
【0014】また、図8に示すようにセラミックグリー
ンシート71を焼成した後、分割溝64で分割すること
によって個々のセラミック基板を作製する方法では、焼
成時の収縮による変形や反りは解消するものの、分割時
に分割溝64の周囲にバリが発生しやすく、特に、平面
視したときに円弧を有する部分では分割性が非常に悪く
なり、0.05mm以上の大きなバリが多発するという
欠点を有していた。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題に鑑
み、本発明のセラミック基板の製造方法は、セラミック
グリーンシートに打ち抜き加工を施すことによって製品
部と、該製品部に合致する貫通孔を有するダミー部とを
形成し、次いで、得られた製品部を上記ダミー部の貫通
孔に嵌入するとともに、ダミー部及び製品部からなるセ
ラミックグリーンシートを焼成し、最後に、製品部より
ダミー部を取り除くようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0016】また、本発明のセラミック基板の製造方法
は、上記セラミック基板の形状が略半リング状であるこ
とを特徴とするものである。
【0017】さらに、上記製品部をダミー部の貫通孔に
嵌入してなるセラミックグリーンシートを焼成した後、
製品部の表面に研磨材を接触させて表面処理を施し、製
品部よりダミー部を取り除くようにしたことを特徴とす
るものである。
【0018】本発明のセラミック基板の製造方法によれ
ば、セラミックグリーンシートに打ち抜き加工によって
製品部と、該製品部の形状の貫通孔を有するダミー部と
を形成し、製品部を上記ダミー部の貫通孔に嵌入し、ダ
ミー部及び製品部からなるセラミックグリーンシートを
焼成して製品部よりダミー部を取り除くようにしたこと
から、焼成時の製品荷重等から生じる摩擦抵抗や、収縮
のバラツキを有効に防止して、変形や反りのない高精度
なセラミック基板を得ることができる。
【0019】また、本発明のセラミック基板の製造方法
によれば、上記セラミック基板の形状が略半リング状で
あることから、焼成時の収縮によって円弧の中央部や端
部での収縮を均一として、変形や反りのない所望の形状
のセラミック基板とすることができる。
【0020】さらに、本発明のセラミック基板の製造方
法によれば、上記製品部をダミー部の貫通孔に嵌入して
なるセラミックグリーンシートを焼成し、主面状に研磨
材を接触させて表面処理を施し、製品部よりダミー部を
取り除くようにしたことから、所望の形状のセラミック
基板を得ることができ、その表面を効率よく処理できる
ため、より生産性を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0022】本発明のセラミック基板の製造方法は、セ
ラミックグリーンシートに打ち抜き加工を施すことによ
って製品部と、該製品部に合致するの形状の貫通孔を有
するダミー部とを形成し、次いで、得られた製品部を上
記ダミー部の貫通孔に嵌入してダミー部に戻し、製品部
及びダミー部からなるセラミックグリーンシートを焼成
し、最後に、製品部よりダミー部を取り除くようにした
ことを特徴とするものである。
【0023】上記セラミックグリーンシートは、アルミ
ナ、窒化アルミニウム、ジルコニア、ムライト、フォル
ステライト、窒化珪素、炭化珪素等のいずれかを主成分
とするものからなり、ドクターブレード法、或いはロー
ルコンパクション法、押し出し法等の所定の方法によっ
てシート状に成形したものを用いる。
【0024】本発明のセラミック基板の製造方法を図1
に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1(a)〜(c)は、本発明の製造方法
の一実施形態を示す各工程の説明図であり、先ず、図1
(a)に示すような金型を用いることによって、セラミ
ックグリーンシート1に、図2(a)に示すような製品
部2を打ち抜き、同図(b)に示すような製品部2の形
状の貫通孔3aを有するダミー部3及び上記製品部2毎
に分割する分割溝4を形成し、(a)に示す製品部2を
(b)のダミー部3の貫通孔3aに嵌入してダミー部3
に戻し、(c)に示すように製品部2及びダミー部3か
らなるセラミックグリーンシート11を得る。
【0026】上記金型による打ち抜き加工は、セラミッ
クグリーンシート1を下パンチ7a、7bとストリッパ
ー8a、8bを跨ぐように挿入し、上下動可能な下パン
チ7bと上パンチ5の突出部5aでセラミックグリーン
シート1の製品部2を切断するとともに、上パンチ5に
備えられた刃9によってセラミックグリーンシート1の
ダミー部3に分割溝4を刻設する。同時にダイ6a、6
bが下動し、セラミックグリーンシート1を上記ストリ
ッパー8a、8bで挟持し下動する。
【0027】次いで、上記ダイ6a、6bがさらに下動
することにより、ダイ6a、6bと下パンチ7aが嵌合
し、上記製品部2の貫通孔3aを有するダミー部2がセ
ラミックグリーンシート1から切断される。次いで、上
パンチ5a、下パンチ7b、ダイ6a、6b、及びスト
リッパー8a、8bが共に始点位置に復帰する際に切断
されたセラミックグリーンシート1にダミー部3が戻さ
れると同時に、切断された製品部2が再度ダミー部3の
貫通孔3aに戻され、セラミックグリーンシート11の
耳部を進行方向に対して上或いは下方向に引くことによ
り、切断された製品部2をダミー部3の貫通孔3aに嵌
入した図2(c)に示すようなセラミックグリーンシー
ト11を得ることができる。
【0028】次いで、図1(b)に示すように、図2
(c)のセラミックグリーンシート11をセッター10
上に複数枚積み重ねて所定の温度で焼成する。各セラミ
ックグリーンシート11の主面には、高純度アルミナ等
のパウダーを塗布若しくは高純度アルミナパウダーを樹
脂等の糊材でシート状にしたスペーサシートを載置し、
各セラミックグリーンシート11が独立して焼結するよ
うにする。
【0029】また、上記高純度アルミナパウダーをセラ
ミックグリーンシート11に塗布した場合は、製品部2
の焼結体をダミー部3の焼結体へ嵌入させた状態のまま
で、その表面にブラスト処理または振動バレル処理を施
すことが好ましい。
【0030】ブラスト処理を施す場合は、水等の液体と
研磨材をセラミック基板に接触させる湿式、または空気
等の気体と研磨材をセラミック基板の表面に接触させる
乾式のいずれでも良く、吐圧、研磨材の材質、形状、大
きさを調整することにより、セラミック基板12となる
製品部2がダミー部3の焼結体より外れることなく、表
面処理が確実に行うことができる。
【0031】また、振動バレルを用いる際は、容器の中
に水等の液体とセラミック基板となる製品部2が嵌入さ
れたダミー部3の焼結体と、研磨材とを入れ、振動をか
けることにより、セラミック基板の表面処理を行うもの
で、振動数と振動時間ならびに研磨材の材質、大きさを
調整することにより、表面処理が確実にされかつ、ダミ
ー部3の焼結体よりセラミック基板となる製品部2の焼
結体が外れることを防止できる。
【0032】しかる後、図1(c)に示すように、セラ
ミックグリーンシート11を焼成して得られた製品部2
の焼結体をダミー部3の焼結体より取り外し、図3(a)
に示すような個々のセラミック基板12を得る。
【0033】これは、先ず、分割溝4で分割することに
より、ダミー部3の焼結体を細分割し、製品部2の焼結
体を取り外す方法や、分割溝4を形成しないで、ウレタ
ンゴム等で製品部2の焼結体を押圧することによって個
々のセラミック基板12を得ることができる。
【0034】なお、上記分割溝4は、製品部2とダミー
部3の分離のためのものではなく、製品部2が取り出せ
るようにダミー部3を細分割するものである。
【0035】上述のような製造方法を用いて得られたセ
ラミック基板12は、その形状が角形や円形形状のもの
であっても分割時のバリの発生、表面処理工程でのセラ
ミック基板12の端部に発生するカケ、面取りを防止す
ることができる。
【0036】また、図3(a)〜(f)に示すように、
その形状が円弧や、多数の角部、長さの異なる複数の辺
を有するような複雑な形状の場合に好適に用いられ、こ
のような形状のセラミック基板12の焼成時には、部分
的に収縮の違いがあるため、反りや変形が生じやすい
が、上述のようにダミー部3の貫通孔3aに嵌入して焼
成することによって、セッター10との摩擦抵抗や製品
荷重等を防止して、均一な収縮となり、変形や反りのな
いセラミック基板12とすることができる。
【0037】特に、図3(a)に示すような半リング状の
場合には、焼成時の収縮によって円弧の中央部が収縮し
やすく、均一な形状を得ることができなったが、このよ
うな製造方法によって円弧部分、端部との収縮が均一と
なり、変形や反りのない所望の形状のセラミック基板1
2とすることができる。
【0038】なお、本発明のセラミック基板の製造方法
は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能で
あり、上述の実施形態ではセラミックグリーンシート1
に製品部2及びダミー部3を金型で同時成型したが、例
えば、同一のセラミックグリーンシートに順送金型で製
品部2とダミー部3を数工程に分離して成型する方法
や、製品部2とダミー部3を全く別工程で金型やパンチ
ングマシンで成型する方法でも良く、この場合において
も予め得た製品部2を再度ダミー部3の貫通孔3aに嵌
入して戻して焼成することによって所望の形状のセラミ
ック基板12を得ることができる。
【0039】
【実施例】次いで、本発明の実施例を説明する。
【0040】図1に示す本発明のセラミック基板の製造
方法によってセラミック基板試料を作製した。セラミッ
ク基板は、図4に示すように焼成後のダミー部3の外形
寸法Xが131mm、Yが47mm、厚みが0.635
mmとし、外縁周の曲率半径R1が37.0mm、内縁
周の曲率半径R2が29.0mmの半リング状の製品部
2が形成され、1枚に3個の製品部2を形成したセラミ
ックグリーンシートを200枚形成し、各セラミックグ
リーンシートの上面にアルミナ含有量99.97重量%
で平均粒径50μmの敷き粉を塗布し、セッター上に1
0枚づつ重ねてトンネル形連続焼成炉により最高温度約
1600℃で焼成し、その後、表面に250#、SiO
272.0重量%の球状ガラスビーズから成る研磨材を
空気とともに0.24KPaで吐圧した。最後に、分割
溝で分割した後、セラミック基板を取り出し、セラミッ
ク基板試料を600枚作製した。
【0041】また、図7に示すような従来の製造方法に
よってセラミックグリーンシートに金型等によってセラ
ミック基板となる製品部を個々に打ち抜いたものを60
0枚形成し、上記同様に積み重ねて焼成し従来例1のセ
ラミック基板試料を得た。
【0042】さらに、図8に示す従来の製造方法によっ
て、セラミックグリーンシートに金型等によって、製品
部62、ダミー部63、分割溝64を形成して焼成した
後、分割溝64で分割することによって、従来例2であ
るセラミック基板試料を600枚得た。
【0043】なお、いずれもセラミック基板試料の寸法
が本発明実施例と同じものを製作した。
【0044】これら得られたセラミック基板試料のう
ち、外縁周曲率半径R1が37.0mmR±0.185
mm、内縁周曲率半径R2が29.0mmR±0.14
5mmより外れるものを変形不良とし、また、図5
(a)に示すように、セラミック基板試料を定盤に載置
し、定盤との最大隙間を反りDとし、この反り値Dが
0.07mm以上ものを反り不良とし、同図(b)に示
すように、セラミック基板試料の両主面の端部から内側
方向の長さEが0.2mm以上のカケがあるものをカケ
不良とし、同図(c)に示すようにセラミック基板試料
の端部より突出した部分をバリFとし、バリFの値が
0.05mm以上をバリ不良とし本発明実施例、従来例
のいずれも600枚に対する不良率を算出した。
【0045】また、セラミック基板試料の両主面と側面
の交差部にC或いはRの面取り量について5枚の試料を
測定し、その平均値を算出した。
【0046】その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、本発明の製造方
法によって得られたセラミック基板試料は、外縁周、内
縁周の曲率半径不良率並びに、反り不良率、基板端部の
カケ不良率、基板端部のバリ不良率共に0%であり、セ
ラミック基板の両主面と側面との交差部の面取り量の平
均値も0.04mmと非常に小さいことが判った。
【0049】これに対し、従来の製造方法によって得ら
れたセラミック基板試料のうち、セラミック基板となる
成形体を個々に焼成してなる従来例1の試料は、外縁
周、内縁周の曲率半径不良率が69.2%と非常に高
く、反り不良率が41.7%、基板端部のカケ不良率が
13.7%と反りや変形が非常に発生しやすい。また、
焼成後に分割溝で分割してセラミック基板を得る従来例
2の試料は、従来例1に比し、変形や反りが少ないもの
の、分割時にバリが発生しやすく74.7%と非常に高
い値となっている。
【0050】
【発明の効果】本発明のセラミック基板の製造方法によ
れば、セラミックグリーンシートに打ち抜き加工によっ
て製品部と、該製品部の形状の貫通孔を有するダミー部
とを形成し、製品部を上記ダミー部の貫通孔に嵌入し、
ダミー部及び製品部からなるセラミックグリーンシート
を焼成して製品部よりダミー部を取り除くようにしたこ
とから、焼成時の製品荷重等から生じる摩擦抵抗や、収
縮のバラツキを有効に防止して、変形や反りのない高精
度なセラミック基板を得ることができる。
【0051】また、本発明のセラミック基板の製造方法
によれば、上記セラミック基板の形状が略半リング状で
あることから、焼成時の収縮によって円弧の中央部や端
部での収縮を均一として、変形や反りのない所望の形状
のセラミック基板とすることができる。
【0052】さらに、本発明のセラミック基板の製造方
法によれば、上記製品部をダミー部の貫通孔に嵌入して
なるセラミックグリーンシートを焼成し、主面状に研磨
材を接触させて表面処理を施し、製品部よりダミー部を
取り除くようにしたことから、所望の形状のセラミック
基板を得ることができ、その表面を効率よく処理できる
ため、より生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明のセラミック基板の製造方
法の工程を示す説明図である。
【図2】(a)は本発明のセラミックグリーンシートの
製品部を示す平面図であり、(b)は本発明のセラミッ
クグリーンシートのダミー部を示す平面図であり、
(c)は本発明のセラミックグリーンシートの製品部及
びダミー部を示す平面図である。
【図3】(a)〜(f)は本発明のセラミック基板を示
す平面図である。
【図4】本発明のセラミックグリーンシートの実施例を
示す平面図である。
【図5】(a)〜(d)はセラミック基板の形状評価を示す
説明図である。
【図6】従来のセラミック基板の製造方法を示す説明図
である。
【図7】(a)〜(c)は従来のセラミック基板の製造
方法を示す説明図である。
【図8】(a)〜(c)は従来のセラミック基板の製造
方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1:セラミックグリーンシート 2:製品部 3:ダミー部 4:分割溝 5:上パンチ 6:ダイ 7:下パンチ 8:ストリッパー 9:刃 10:セッター 11:セラミックグリーンシート 12:セラミック基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックグリーンシートに打ち抜き加工
    を施すことによって製品部と、該製品部の形状に合致す
    る貫通孔を有するダミー部とを形成し、次いで、得られ
    た製品部を上記ダミー部の貫通孔に嵌入するとともに、
    ダミー部及び製品部からなるセラミックグリーンシート
    を焼成し、最後に、製品部よりダミー部を取り除くよう
    にしたことを特徴とするセラミック基板の製造方法。
  2. 【請求項2】上記セラミック基板の形状が略半リング状
    であることを特徴とする請求項1に記載のセラミック基
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】上記製品部をダミー部の貫通孔に嵌入して
    なるセラミックグリーンシートを焼成した後、製品部の
    表面に研磨材を接触させて表面処理を施し、製品部より
    ダミー部を取り除くようにしたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のセラミック基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006156651A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Kyocera Corp セラミック基板の製造方法
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