JPH0764647B2 - アルミナセラミックス基板の製造方法 - Google Patents

アルミナセラミックス基板の製造方法

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JPH0764647B2
JPH0764647B2 JP19162089A JP19162089A JPH0764647B2 JP H0764647 B2 JPH0764647 B2 JP H0764647B2 JP 19162089 A JP19162089 A JP 19162089A JP 19162089 A JP19162089 A JP 19162089A JP H0764647 B2 JPH0764647 B2 JP H0764647B2
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alumina
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耕治 和田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、アルミナセラミック基板の製造方法に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、電気・電
子部品等としてのセラミック基板を、焼成による寸法の
バラツキや反りの発生がなく、高品質でしかも優れた生
産性で製造することのできる新しい方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来より、耐熱性に優れた電気・電子部品用等の基板と
してセラミックが注目されており、通常、このセラミッ
ク基板は、アルミナ質、マグネシア質、珪石質、窒化質
等のセラミックの粉末を、メチルセルロース、グリセリ
ン、酢酸ビニル等のバインダーや、タルク、カルシウ
ム、イットリウム等の焼結助剤および水と、ニーダー、
ブレンダー、あるいはロール等によって混合・混練した
後にドクターブレード法によってシート状に加工して製
造するか、あるいは押出機によって連続シートの形状に
押出成形し、これを所要形状に打抜加工してグリーンシ
ートとし、これを焼成して製造している。
この際の焼成は、たとえばアルミナ製等の耐熱性のセッ
ターの上に10〜20枚程度の所要枚数のセラミックグリー
ンシートを積重ね、最上部にもセッターを配置して位置
固定し、2〜20g/cm2程度の均一な押圧力がかかるよう
に調整し、かつ、このセラミックグリーンシートの相互
の間、およびグリーンシートとセッターとの間に離型剤
を介在させて行っている。たとえば、具体的にも、ドク
ターブレード法によって成形したグリーンシート間に離
型粉末を介在させ、かつ積層方向に押圧する方法(特開
昭64−87574号公報)が提案されてもいる。
その際の温度としては、アルミナ質セラミックの場合に
は徐々に昇温して約1570℃程度にまで昇温する。その後
降温し、焼成品としてのセラミック基板の表面と、あら
かじめ形成しておいたスルホールがある場合にはその穴
内の離型剤を除去して製品セラミック基板を得ている。
このような従来の方法においては、アルミナ粉をバイン
ダーで結合し、焼成時にバインダーが消失、もしくは揮
発してアルミナ粉だけが残るようにしたセパレーターシ
ートを離型剤として用いるか、あるいはアルミナ粉をと
り粉的に離型剤として用いてきている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これまでのアルミナセラミック基板の焼
成による製造方法においては、セパレーターシート、あ
るいはとり粉的離型剤の使用にもかかわらず、焼成品の
寸法のバラツキや、反り、あるいはうねりという基板の
変形、さらには基板表面の損傷が避けられなかった。ま
た、セパレーターシートは生産の合理化にはある程度寄
与するものの、上記の欠点とともに、そのコストが極め
て高いものとなるという問題があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
り、従来のセラミック基板製造に係わる焼成法の欠点を
解消し、高品質、低コストなアルミナセラミック基板を
生産性よく製造することのできる新しい方法を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、押出成
形されたアルミナセラミックグリーンシートの焼成に際
し、複数枚のアルミナセラミックグリーンシート間には
0.02〜0.05g/100cm2の、また、アルミナセラミックグリ
ーンシートとセッター間には0.36〜0.55g/100cm2のアル
ミナ離型剤粉末を介在させて焼成することを特徴とする
アルミナセラミック基板の製造方法を提供する。
この方法は、従来のセパレーター使用、あるいはとり粉
的離型剤使用のいずれの場合にも離型剤の使用量につい
て明確な基準もなく焼成が行われていたのに対し、上記
の範囲での使用がアルミナセラミック基板の品質向上に
極めて有効であり、しかも高コストなセパレーターシー
トの使用も必要でないとの新しい知見に基づいている。
特に、この離型剤の使用については、セッター面でのグ
リーンシートは焼成時の収縮によってその表面に損傷を
生じやすく、また寸法バラツキが大きいが、上記のこの
発明の方法によって、これらの欠点が効果的に解消され
るという重要な知見が発明の基礎になっている。
アルミナセラミックグリーンシート間の離型剤粉末を0.
02〜0.05g/100cm2、アルミナセラミックグリーンとセッ
ター間の離型剤粉末を0.36〜0.55g/100cm2とするこの発
明の方法においては、離型剤粉末を自動制御しつつ機械
的に散布することを可能としてもいる。散布装置のノズ
ル噴出角度、噴出圧力等の条件を適宜変更することによ
って、グリーンシート間への離型剤粉末の散布と、グリ
ーンシートとセッター間への散布とを区分して連続的に
行うことができる。
離型剤粉末としては、従来と同様の数μm以下の粒径の
アルミナ粉を使用することができる。その使用量が、上
記の範囲以下の場合には焼成品のアルミナセラミック基
板表面の損傷が生じやすく、寸法のバラツキや変形も生
じやすい。また、この範囲以上の場合には、反りなどの
変形が生じやすく、材料コスト増の原因となるばかり
か、焼成後の離型粉末の除去が面倒になり、製造効率を
低下させる。
噴射ノズルを有する散布装置により離型剤粉末を所定の
範囲で散布する場合には、たとえばグリーンシート間へ
の散布を1個のノズルで、60〜70゜の噴射角度、0.25〜
0.4kg/cm2の圧力、コンベア速度75〜100cm/分として行
うとすると、グリーンシートとセッター間には2個のノ
ズルで、75〜80゜、1.0〜1.4kg/cm2、25〜35cm/分の条
件等とすることができる。もちろん、この数値は限定的
なものではない。
また、この発明においては、対象となるアルミナグリー
ンシートは押出成形されたものであるという特徴も有し
ている。この押出成形されたグリーンシートは、ドクタ
ーブレード法の場合のような多量な液体混入を必要とす
ることがなく、液体の混合は少量でよいため、焼成後に
はより緻密でボイドの発生がなく、高品質な基板が得ら
れるという特徴がある。
このような優れた特徴は、この発明の方法による離型剤
粉末の使用によってより実効性の高いものとなる。
(作 用) アルミナセラミックグリーンシート間に0.02〜0.05g/cm
2、アルミナセラミックグリーンシートとセッターとの
間に0.36〜0.55g/100cm2の離型剤粉末を介在させて焼成
することにより、焼成の寸法バラツキ、反りやうねり等
の変形、さらには基板表面の損傷を抑え、高品質のアル
ミナセラミック基板の製造を可能とする。
しかもこの方法によって低コストで、自動化生産も可能
となる。
(実施例) 次にこの発明の実施例を示し、さらに詳しくこの発明の
方法について説明する。
実施例1〜4 平均粒径2.8μmのアルミナ98重量部、タルク2重量部
を混合した後に、メチルセルロース5重量部、水15重量
部を加え、混合、混練した。これを押出機で厚み0.8mm
のシートに押出し、乾燥後に100×100mmサイズに打抜加
工し、セラミックグリーンシートとした。
このグリーンシート10枚をアルミナ製セッターに積載
し、最上部にも同様のセッターを配置して従来法同様に
均一な押圧力が加わるようにし、100℃/Hrで1570℃まで
昇温し、3時間焼成した。次いで、降温させてエアブラ
ストで洗浄し、異物を除去してセラミック基板を得た。
この際に、焼成に先立って、グリーンシート間およびグ
リーンシートとセッター間には、表1に示した量の平均
粒径2.8μmのアルミナ離型剤粉末を散布した。
得られたアルミナセラミック基板について、寸法のバラ
ツキ、焼成セッター面の損傷、変形、さらに離型剤粉末
の除去のためのエアブラスト処理回数、生産コストにつ
いて評価した。寸法バラツキは、10枚のグリーンシート
焼成品についての比較により、損傷や変形については1
枚毎について評価した。
その結果も表1に示した。
従来法を示した比較例との対比からも明らかなように、
この発明の実施例の場合には寸法バラツキ、損傷、そし
て変形はなく、ブラスト除去も簡単で、しかも低コスト
生産が可能となる。
比較例1〜3 比較のために、セパレータシートを用いた場合と、従来
の離型剤散布法による場合についても実施例1〜4と同
様にしてセラミック基板を製造し、その性能、コストを
評価した。
表1に示したように、いずれも実施例に比べると劣って
いた。
比較例4 実施例1において、グリーンシートとセッター間にはア
ルミナ離型剤を介在させずに焼成した。
その結果、焼成寸法のバラツキが有り(+1%)、実用
上満足できるものとはならなかった。
比較例5 押出成形したグリーンシートに代えて、水45%添加の混
合物をドクターブレード法によってシート化したグリー
ンシートを用い、実施例1と同様にして焼成した。
焼成寸法のバラツキが有り、かつ基板変形も認められ
た。そして、焼成後の緻密度も良好ではなかった。
(発明の効果) この発明により、焼成品の寸法バラツキ、表面損傷、さ
らには反りやうねりという変形のない高品質なセラミッ
ク基板の低コストで製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出成形されたアルミナセラミックグリー
    ンシートの焼成に際し、複数枚のアルミナセラミックグ
    リーンシート間には0.02〜0.05g/100cm2の、また、アル
    ミナセラミックグリーンシートとセッター間には0.36〜
    0.55g/100cm2のアルミナ離型剤粉末を介在させて焼成す
    ることを特徴とするアルミナセラミック基板の製造方
    法。
JP19162089A 1989-07-25 1989-07-25 アルミナセラミックス基板の製造方法 Expired - Fee Related JPH0764647B2 (ja)

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