JP2003162157A - プロセスカートリッジ、電子写真装置および中間転写ベルト - Google Patents
プロセスカートリッジ、電子写真装置および中間転写ベルトInfo
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Abstract
置の小型化とコストダウンが図れ、長期間の輸送や放置
においても、良好な画像が得られるプロセスカートリッ
ジ、電子写真装置、中間転写ベルトを提供する。 【解決手段】 電子写真感光体と、電子写真感光体との
当接部を有する中間転写ベルトと、一次転写手段とを一
体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセ
スカートリッジであって、当接部を、電子写真感光体と
中間転写ベルトとを線圧0.5N/cmで当接させるこ
とにより形成して、45℃/95%RH環境下で10時
間放置した後に、電子写真感光体の当接部の暗部・明部
電位と、電子写真感光体の当接部でない箇所の暗部・明
部電位との差が、それぞれ20%未満であり、電子写真
感光体の表面および中間転写ベルトの表面のどちらにも
長さ1μm以上の割れが発生しないプロセスカートリッ
ジ。
Description
ッジ、電子写真装置および中間転写ベルトに関し、詳し
くは、中間転写ベルト−電子写真感光体一体プロセスカ
ートリッジ、該プロセスカートリッジを有する電子写真
装置および該プロセスカートリッジ用の中間転写ベルト
に関する。
ト)を使用した電子写真方式の画像形成装置(電子写真
装置)は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分
色画像を順次積層転写して、カラー画像や多色画像を合
成再現した画像形成物を出力するカラー電子写真装置や
多色画像形成装置として有効である。
置は、従来の技術である転写ドラム上に転写材を張り付
けまたは吸着し、そこへ電子写真感光体から画像を転写
する方式のカラー電子写真装置(例えば、特開昭63−
301960号公報など)と比較すると、転写材になん
ら加工、制御(例えば、グリッパーに把持する、吸着す
る、曲率をもたせるなど)を必要とせずに中間転写ベル
トから画像を転写することができるため、封筒、ハガ
キ、ラベル紙など、薄い紙(40g/m2紙)から厚い
紙(200g/m2紙)まで、幅の広狭や長さの長短に
よらず、多種多様な転写材を選択することができるとい
う利点を有している。
で、剛体ドラム形状の中間転写体(中間転写ドラム)を
用いる場合と比較して、電子写真装置内部に配置する際
の自由度が増して、スペースの有効利用による電子写真
装置本体の小型化や低コスト化が可能となるなどのメリ
ットもある。
体に用いられる光導電性材料としては、酸化亜鉛、セレ
ンおよび硫化カドミウムなどの無機材料が知られてい
た。
ニルカルバゾール、フタロシアニンおよびアゾ顔料など
は、高生産性や無公害性などの利点があり、特に光導電
特性は優位であり、これら有機光導電性材料を用いた有
機電子写真感光体は、現在、電子写真装置において広く
用いられている。
応力や各種の駆動部材、転写部材などの接触や摺擦を繰
り返し受け、また、高電位を印加されるため、その寿命
は電子写真装置本体より短く、現状では交換が必須とな
っている。
スにおいて、帯電、露光、現像、転写、クリーニング、
除電などの作用を反復して受けるため、様々な化学的や
物理的な耐久性が要求されており、有機電子写真感光体
もやはり交換を行う必要がある。
に残留したトナーを回収した廃トナーの処理や、現像手
段、トナーなど、多くの部品について交換やメンテナン
スが必要となっている。
写真装置本体から容易に着脱する方法として、特開平8
−137181号公報には、中間転写ベルトと電子写真
感光体をそれぞれ独立したユニットとして電子写真装置
本体から容易に着脱できるように配置した提案がなされ
ている。
が多く、ユーザーの操作が煩雑になる。さらに、中間転
写ユニットと電子写真感光体ユニットとが、それぞれ独
立して設計、配置されているため、電子写真装置本体の
大型化やコストの上昇を招くなどの問題も生じる。
である中間転写ベルトと電子写真感光体を1つのユニッ
トに一体に支持させ、電子写真装置本体から同時に着脱
させるように構成して、交換する手段が好適であり、特
開平6−110261号公報、特開平10−17732
9号公報および特開平11−30944号公報で提案さ
れている。
を一体ユニットとして構成し、電子写真装置本体に容易
に着脱できる中間転写ベルト−電子写真感光体一体プロ
セスカートリッジとする方法は、中間転写ベルトに起因
する幾つかの問題が発生する。
ルトと電子写真感光体が一体となった状態で長時間放置
される際に生じる電子写真感光体と中間転写ベルトの特
性異常である。
必要な機能を得るために様々な材料が配合されている
が、それらの材料の中には長時間放置することによっ
て、互いに悪影響を与える場合がある。
て可塑化する作用を有する物質や、電荷の移動に影響す
る物質が付着した場合であり、特に、有機電子写真感光
体はその影響を受けやすい。
光体に付着した場合は、その部位の感度特性に差異を生
じ、プリント時に周囲との濃度差を生じて異常画像とな
る。
容量などの電気特性が部分的に変化すると転写ムラとな
って画像に現われる。
行してきた物質により、感光層に割れが発生する場合で
ある。このような感光層の割れは、感光層の中で最も厚
さのある層で顕著であり、感光層、積層型感光層の場合
には電荷輸送層で発生しやすい。
荷の移動に影響する物質が移行したりする現象は、中間
転写ベルトと電子写真感光体が当接している部位(当接
部)で顕著に発生するが、問題の物質が揮発性であった
場合は、当接部だけではなくその周囲にも影響を与え、
画像濃度ムラなどを引き起こす。
光体が必ずしも接触していない場合でも、同一の外装内
に配置された中間転写ベルト−電子写真感光体一体プロ
セスカートリッジの場合は、長期間の放置により異常画
像が発生することがある。
されることが判っており、湿度についても高湿ほど悪影
響がでる傾向にあるため、中間転写ベルト−電子写真感
光体一体プロセスカートリッジには、流通段階で受ける
温度や湿度により問題を生じないことが必要である。
し、使用を開始した後ではあまり問題にならない場合が
多い。
真装置を使用する環境は、物流時に受けるような高温や
高湿の環境になることは少なく、さらに、画像を形成す
ると、トナーやトナー表面の外添剤の一部などが、電子
写真感光体と中間転写ベルトの間に微量であるが残留
し、電子写真感光体−中間転写ベルト間の相互の物質移
動を妨げるためと考えられる。
し、デジタル現像方式のプリンターや複写機では、露光
スポット径の小サイズ化や高密度化により、600dp
i以上の微細で緻密な画素の現像が可能になり、それに
加えて、精密な電界の制御などで高品位の画像が得られ
るようになってきている。
写真感光体や中間転写ベルトの軽度の異常でも画質に影
響する場合があり、この問題の改善は重要な課題であ
る。
転写ベルト−電子写真感光体一体プロセスカートリッジ
が輸送や保管時に受ける長時間の放置などに対する対策
は何らなされておらず、流通過程を考慮した設計がされ
ていると言えないため、製造後のプロセスカートリッジ
について厳重な保管理や使用期間の制限などを行わない
と画像品位を損なう可能性があり、管理費用の増大やユ
ーザークレームの増加などの問題を生じる。
課題であり、交換部品となる中間転写ベルト−電子写真
感光体一体プロセスカートリッジは、より一層のコスト
ダウンが必要であり、取り扱いを容易にするためには、
小型化や廃トナーの処理についても十分配慮しなければ
ならない。
感光体一体プロセスカートリッジにおける課題を完全に
解決したものは未だ得られていない。
課題を解決し、メンテナンスが容易で、着脱する電子写
真装置の小型化とコストダウンが図れ、長期間の輸送や
放置においても、良好な画像が得られるプロセスカート
リッジ、該プロセスカートリッジを有する電子写真装
置、該プロセスカートリッジ用の中間転写ベルトを提供
することにある。
を担持するための電子写真感光体と、該電子写真感光体
との当接部を有する中間転写ベルトと、該当接部にて該
電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像
を一次転写するための一次転写手段とを一体に支持し、
電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッ
ジであって、該当接部を、該電子写真感光体と該中間転
写ベルトとを線圧0.5N/cmで当接させることによ
り形成して、45℃/95%RH環境下で10時間放置
した後に、該電子写真感光体の該当接部の暗部電位およ
び明部電位と、該電子写真感光体の該当接部でない箇所
の暗部電位および明部電位との差が、それぞれ20%未
満であり、かつ、該電子写真感光体の表面および該中間
転写ベルトの表面のどちらにも長さ1μm以上の割れが
発生しないことを特徴とするプロセスカートリッジであ
る。
ための電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する
ための帯電手段と、該帯電手段によって帯電された電子
写真感光体に静電潜像を形成するための露光手段と、該
露光手段によって形成された電子写真感光体の静電潜像
をトナーにより現像し、電子写真感光体にトナーの画像
を形成するための現像手段と、該電子写真感光体から該
トナーの画像が一次転写された後に転写されたトナーの
画像を転写材に二次転写するための、該電子写真感光体
との当接部を有する中間転写ベルトと、該当接部にて該
電子写真感光体から該中間転写ベルトへ該トナーの画像
を一次転写するための一次転写手段とを有し、少なくと
も該電子写真感光体と、該中間転写ベルトと、該一次転
写手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在で
あるプロセスカートリッジを有し、該当接部を、該電子
写真感光体と該中間転写ベルトとを線圧0.5N/cm
で当接させることにより形成して、45℃/95%RH
環境下で10時間放置した後に、該電子写真感光体の該
当接部の暗部電位および明部電位と、該電子写真感光体
の該当接部でない箇所の暗部電位および明部電位との差
が、それぞれ20%未満であり、かつ、該電子写真感光
体の表面および該中間転写ベルトの表面のどちらにも長
さ1μm以上の割れが発生しないことを特徴とする電子
写真装置である。
ジ用の中間転写ベルトである。
する。
およびカートリッジの小型化、低コスト化、画像品質の
向上について検討した結果、中間転写ベルトと有機電子
写真感光体を一体とした、さらには電子写真感光体上の
トナーの画像を中間転写ベルトに一次転写するための一
次転写手段も一体としたプロセスカートリッジに、幾つ
かの構成を併せて採用することで、初期の目標を達成す
るに至った。
とを線圧0.5N/cmで当接させることにより当接部
を形成して、45℃/95%RH環境下で10時間放置
した後に、電子写真感光体の当接部の暗部電位および明
部電位と、電子写真感光体の当接部でない箇所(非当接
部)の暗部電位および明部電位との差が、それぞれ20
%未満であり、かつ、電子写真感光体の表面および中間
転写ベルトの表面のどちらにも長さ1μm以上の割れが
発生しないような構成である。
時間放置しても割れが発生しない場合は、実際の輸送や
使用条件で問題が発生することは少なく、中間転写ベル
ト−電子写真感光体一体プロセスカートリッジとして、
良好な性能を得ることができる。
電子写真感光体の表面および中間転写ベルトの表面のど
ちらにも長さ1μm以上の割れが発生しないことがより
好ましい。
期は問題なくても、繰り返し画像形成を行うことで、割
れが拡大したり、トナーが融着したりして、画像抜けや
白地部に、ひび割れまたは斑点状の画像を生じるなどの
問題となる。
いなくても、電子写真感光体の当接部の暗部電位および
明部電位と、電子写真感光体の非当接部の暗部電位およ
び明部電位との差が、それぞれ20%以上であると、ベ
タ画像上に濃度薄のスジが出たり、淡色画像上に濃度の
高いスジが生じたりすることがある。
以上のデジタル方式の電子写真装置で顕著である。
ベルトと電子写真感光体が接触した際に相互に移動する
物質を少なくするか、移動しにくい形態にすることが必
要であり、いくつかの方法がある。
には、移行しやすい低分子量の材料を避け、分子レベル
の移動を生じにくい高分子量の材料やカーボンブラック
などの導電性フィラーを選択する方法や、中間転写ベル
トおよび/または電子写真感光体を製造後に加熱した
り、減圧下に置いたりするなどして、低分子量の気化成
分を除去する方法などがある。
トおよび/または電子写真感光体に混合または付着さ
せ、その表面に非常に微細な突起を設けることで接触面
積を減少させ、物質の移動を妨げる方法や、中間転写ベ
ルトおよび/または電子写真感光体の結着樹脂の高分子
量化や架橋を行うなどで低分子量の物質の移動を抑制す
る方法などがある。
真感光体が有する電荷輸送物質を含有する層は、膜厚が
10〜60μmであることが好ましく、さらには、15
〜40μmであることがより好ましい。
物質を含有する層全質量に対して20〜80質量%であ
ることが好ましく、さらには、30〜60質量%である
ことがより好ましい。
物質が20質量%より少ない場合は、感度の低下を生じ
ることがある。
ためには、膜厚は10μm以上、電荷輸送物質は80質
量%以下に抑えることが好ましい。
や電子写真感光体の耐久性が低下し、高温高湿下で中間
転写ベルトと電子写真感光体とを当接して長期間保管し
た際に、中間転写ベルトや電子写真感光体に割れが生じ
る可能性が高くなる。
電子写真感光体が有する感光層が電荷発生物質と電荷輸
送物質とを単一の層に含有する単層型感光層である場合
には、その単層型感光層を指し、感光層が電荷発生物質
を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸
送層を積層した積層型感光層である場合には、電荷輸送
層を指す。
から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した積層型感光
層が好ましい。
感光体に使用される結着樹脂としては、ポリエステル、
ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリアセタール、
フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポ
キシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂お
よびブチラール樹脂などが挙げられる。
着樹脂としてポリカーボネートまたはポリアリレートを
含有することが、本発明において電荷輸送物質などの電
子写真感光体中に存在する添加剤が中間転写ベルトへ移
行する現象を生じにくくする点から好ましい。
も、本発明の特性が得られるものであれば、特に制限さ
れるものではない。
アニン顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔
料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズレニウム塩
染料、スクアリリウム染料、シアニン染料、ピリリウム
染料、チオピリリウム染料、キサンテン色素、キノンイ
ミン色素、トリフェニルメタン色素、スチリル色素、セ
レン、セレン−テルル、アモルファスシリコンおよび硫
化カドミウムなどが挙げられる。
ルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−ジアル
キルアニリン化合物、ジフェニルアミン化合物、トリフ
ェニルアミン化合物、トリフェニルメタン化合物、ピラ
ゾリン化合物、スチリル化合物およびスチルベン化合物
などが挙げられるが、中間転写ベルトに高温高湿下で長
期間接していても移動を生じにくく、中間転写ベルトに
付着してスジ状の画像不良が発生しないことや、帯電劣
化が少なく、高感度で残留電位が低減できるなどの観点
から、下記式(1)で示される構造を有する電荷輸送物
質または下記式(2)で示される構造を有する電荷輸送
物質が好ましい。
で示される構造を有する電荷輸送物質と上記式(2)で
示される構造を有する電荷輸送物質とを併用することが
より好ましい。
ことを目的として保護層を積層してもよい。
しく、さらには0.1〜10μmが好ましい。
電荷輸送物質や、金属およびその酸化物、窒化物、塩、
合金、さらにはカーボンなどの導電性物質などを含有し
てもよい。
ステル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、ポリサルホン、ポリアリルエール、ポリア
セタール、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキ
ッド樹脂およびブチラール樹脂などが挙げられる。さら
に、反応性のエポキシ、(メタ)アクリルモノマーやオ
リゴマーも混合後硬化して用いることが可能である。
は、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、チタン、スズ、
アンチモン、インジウム、鉛、亜鉛、金および銀などの
金属や合金、あるいはそれらの酸化物やカーボン、導電
性樹脂などが使用可能である。形状は、円筒形、ベルト
状やシート状のものがある。また、前記導電性材料は、
成型加工される場合もあるが、塗料として塗布したり、
蒸着したりしてもよい。
もよい。中間層は、主に結着樹脂からなるが、上記導電
性材料やアクセプターを含有してもよい。
エステル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリ
アセタール、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アル
キッド樹脂およびブチラール樹脂などが挙げられる。
は塗布などの方法が採られる。塗布には、バーコータ
ー、ナイフコーター、ロールコーター、アトライター、
スプレー、浸漬塗布、静電塗布または粉体塗布などが用
いられる。
中間転写ベルト上のトナーを中間転写ベルトと電子写真
感光体との当接部にて電子写真感光体に戻して中間転写
ベルトをクリーニングするために、中間転写ベルト上の
トナーに一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を
付与するための電荷付与手段を有することが好ましい。
ブレード帯電器やコロナ帯電器などを使用することがで
きる。
されたトナーは、クリーニングブレードなどの電子写真
感光体クリーニング手段で除去される。
れば、電子写真感光体と中間転写ベルトのそれぞれにク
リーニングブレードなどのクリーニング手段を配置し、
廃トナーの送り機構や容器を設置する方式に比べ、プロ
セスカートリッジの小型化と低コスト化に大きな効果が
ある。
体プロセスカートリッジの小型化および低コスト化(低
価格化)を進めるためには、プロセスカートリッジに組
み込まれる電子写真感光体の形状も重要である。その観
点からは、電子写真感光体は駆動機構が簡単で小型化し
やすいドラム形状が好ましく、直径は60mm以下が好
ましい。
中間転写ベルトと電子写真感光体との当接部、または、
当接はしていないがごく近い距離で相対している部位の
面積が低減でき、長期間の保管で問題の発生する領域を
極小化させる効果がある。
る方式が部品点数の削減や小型化が促進され、好まし
い。
ち、中間転写ベルトに張力をかけるローラー(テンショ
ンローラー)は、中間転写ベルトに伸びに対応するため
に、中間転写ベルトの伸び方向に対して少なくとも1m
m以上スライドすることが好ましく、また、中間転写ベ
ルトがスリップすることなく確実に駆動するためには、
5N以上の力で中間転写ベルトを張架することが好まし
い。
感光体を有する電子写真感光体ユニットと中間転写ベル
トを有する中間転写ベルトユニットとに分離可能とし、
電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットとを
連結する連結手段を有させることによって、ユーザー
は、プロセスカートリッジを電子写真装置本体から取り
出した後に、取り出したプロセスカートリッジを電子写
真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットとに分離
し、寿命に達したユニットのみを交換することが可能と
なり、ユーザーのコスト負担も軽減することができる。
は、中間転写ベルトの体積抵抗率の範囲は、1×106
〜8×1013Ω・cmが好ましい。体積抵抗率が1×
106Ω・cm未満では抵抗が低くて十分な転写電界が
得られずに、画像の抜けやガサツキを生じることがあ
る。一方、体積抵抗率が8×1013Ω・cmより高い
と転写電圧も高くする必要があり、電源の大型化やコス
トの増大を招くおそれもある。
00μmが好ましい。40μm未満では、成形安定性に
欠けて、厚さムラを生じやすく、耐久強度も不十分でベ
ルトの破断や割れが発生する場合がある。一方で、30
0μmを超えると、材料が増えコストが高くなる上に、
中間転写ベルトを張架するローラー部位で、中間転写ベ
ルト内面と外面の周速差が大きくなり、外面の伸縮によ
る画像飛び散りなどの問題が発生しやすい。屈曲耐久性
の低下や中間転写ベルトの剛性が高くなって、駆動トル
クが増大し、電子写真装置本体の大型化やコスト増加を
招くと行った問題も生じる。
写ベルトと電子写真感光体とを一体に支持するプロセス
カートリッジとしているが、ユーザーが使用する時点で
一体であればよく、その製造過程での取り扱いや回収後
の分解のしやすさなどを考慮すると、例えば、中間転写
ベルトユニットと電子写真感光体ユニットのような幾つ
かのユニットに分離できる設計を行った方が好ましい。
ベルトの製造方法が採用できる。製造方法としては、製
造効率が高くてコストを抑制できる製造方法が好まし
い。
連続溶融押し出しを行い、その後、必要な長さに切断し
てベルトを製造する方法が挙げられる。例えば、インフ
レーション成形が好適である。
造方法を説明する。
構成を示す。本装置は、押し出し機、押し出しダイ、気
体吹き込み装置を有する。
所望の処方に基づき、予備混合後、混練分散した成型用
原料を、押し出し機100に具備したホッパー102に
投入する。
程でのベルト成型が可能となる溶融粘度となり、また、
原料相互が均一分散するように、設定温度および押し出
し機のスクリュー構成は選択される。
混練され溶融体となり、環状ダイ103に入る。
されており、気体導入路104より空気が環状ダイ10
3の中央に空気が吹き込まれることにより、環状ダイ1
03を通過した溶融体は径方向に拡大膨張し、筒状フィ
ルム110となる。
気以外に、窒素、二酸化炭素またはアルゴンなどを選択
することができる。
により冷却されつつ上方向に引き上げられる。
106でチューブを左右から押しつぶして、シート状に
折りたたみ、ピンチローラー107で内部のエアーが抜
けないように挟持して一定速度で引き取る方法が採られ
る。
置108で切断し、所望の大きさの筒状フィルムを得
る。
整、寸法精度向上、成形の際にフィルムについた折り目
を除去するなどの様々な目的で、型を使用した熱加工を
行うことが好ましい。
れた直径の異なる一組の円筒型を使用する方法がある。
の円筒型(外型)の熱膨張率より大きくなるようにし、
この内型に成形した筒状フィルムを被せた後、その内型
を外型内に挿入して、内型と外型で筒状フィルムを挟み
込むようにする。型の間のギャップは、加熱する温度と
内型・外型の熱膨張率の差および必要とされる圧力で計
算して求める。
れた型を樹脂の軟化点温度付近まで加熱する。加熱によ
り熱膨張率の大きい内型は外型より膨張し、筒状フィル
ム全面に均一な圧力がかかる。このときの温度は、樹脂
の軟化点付近に調整する。
型内面に押し付けられ、樹脂フィルム表面粗さが最適値
に調整され、同時に電子写真感光体割れの発生原因とな
る物質が気化したり、型に付着したりするなどにより、
フィルム中から除去される。
とで寸法や表面性を制御したベルトを得ることができ
る。
部材、位置検知部材の取り付けや、精密カットを行って
中間転写ベルトを製造する。
るが、2層構造のベルトの場合は、図4に示されるよう
にさらに押し出し機101を追加配置し、押し出し機1
00の混練溶融体と同時に2層用の環状ダイ103へ、
押し出し機110の混練溶融体を送り込み、2層同時に
拡大膨張させ2層ベルトを得ることができる。
た押し出し機および環状ダイを準備すればよい。
中間転写ベルトを一段工程で、かつ、短時間に寸法精度
良く、成型することが可能である。この短時間成型が可
能ということは、大量生産および低コスト生産が可能で
あるということである。
比とは、環状ダイのギャップ(ダイスリット)の幅と、
成形された筒状フィルムの厚さの比であり、前者に対し
て後者は1/3以下であることが好ましく、さらには1
/5以下であることが好ましい。
ムの直径の比率とは、環状ダイ103のダイスリットの
外形に対して、筒状フィルム110の外径の比をパーセ
ントで表したものであり、101%〜300%の範囲が
好ましい。
り、厚さ比が1/3より大きい場合は延伸が不十分とな
り、強度の低下や抵抗および厚さのムラなどの不具合が
発生する場合がある。また、外形が300%を超える
と、成型安定性の低下により厚さムラが発生しやすくな
る。
写ベルトに用いられる成型用原料のうち、主たる材料で
ある樹脂は、本発明の特性が得られるものであれば、特
に制限されるものではないが、例えば、ポリエチレンや
ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂やポリスチレン
系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリサルホンやポリエーテルサルホンおよびポ
リフェニレンサルファイドなどの硫黄含有樹脂、ポリフ
ッ化ビニリデンやポリエチレン−四フッ化エチレン共重
合体などのフッ素含有樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ケトン樹脂、ポリ塩化ビニリデン、熱可塑性
ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレン
オキサイド樹脂などやこれらの各種変性樹脂や共重合体
を1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
中間転写ベルトの電気抵抗値を調節するために混合する
添加剤は、本発明の特性が得られるものであれば、特に
制限されるものではないが、抵抗を調整する導電性フィ
ラーとしては、カーボンブラックや各種の導電性金属酸
化物などがあり、非フィラー系抵抗調整剤としては、エ
ーテル結合や水酸基などを分子内に含んだ帯電防止樹脂
または電子導電性を示す有機高分子化合物などである。
のイオン導電剤は、電子写真感光体への移行を生じやす
いため、一般的には好ましくないが、必ずしも総ての材
料が問題を生じるわけではないので、本発明の特性が得
られる範囲で使用することができる。
一体プロセスカートリッジを用いた電子写真装置の一例
を図1に示す。
いはレーザービームプリンター)である。
される回転ドラム型の電子写真感光体であり、矢示の方
向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆
動される。
次)帯電手段2により所定の極性・電位に一様に帯電処
理される。32は帯電手段の電源であり、ここでは直流
に交流を重畳して印加しているが、直流のみでもよい。
の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジ
タル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出
力するレーザースキャナによる走査露光系など)による
露光光3を受けることにより、目的のカラー画像の第1
の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応した静電
潜像が形成される。
エロー色現像手段41)により第1色であるイエロート
ナーYにより現像される。このとき、第2〜第4の現像
手段(マゼンタ色現像手段42、シアン色現像手段43
およびブラック色現像手段44)の各現像手段は作動−
オフになっていて電子写真感光体1には作用せず、上記
第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像手
段により影響を受けない。
感光体1と同じ周速度をもって回転駆動されている。電
子写真感光体1上に形成担持された上記第1色のイエロ
ートナー画像が、電子写真感光体1と中間転写ベルト5
との当接部を通過する過程で、一次転写ローラー6から
中間転写ベルト5に印加される一次転写バイアスにより
形成される電界により、中間転写ベルト5の外周面に順
次一次転写されていく。
ロートナー画像の転写を終えた電子写真感光体1の表面
は、電子写真クリーニング手段13により清掃される。
像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナ
ー画像が順次中間転写ベルト5上に重ね合わせて転写さ
れ、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像
が形成される。
で、二次転写対向ローラー8に対応し平行に軸受させて
中間転写ベルト5の下面部に離間可能な状態に配設して
ある。
の第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一
次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス
電源30から印加される。その印加電圧は、例えば、+
100V〜2kVの範囲である。
の第1〜第3色のトナー画像の一次転写工程において、
二次転写ローラー7は中間転写ベルト5から離間させる
ことも可能である。
ートナー画像の転写材Pへの転写は、二次転写ローラー
7が中間転写ベルト5に当接されると共に、給紙ローラ
ー11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト
5と二次転写ローラー7との当接部に所定のタイミング
で転写材Pが給送され、二次転写バイアスが電源31か
ら二次転写ローラー7に印加される。この二次転写バイ
アスにより中間転写ベルト5から転写材Pへ合成カラー
トナー画像が二次転写される。
着手段15へ導入され加熱定着される。
ルト5には離接自在に配置された電荷付与手段(電荷付
与ローラー)9が当接され、電子写真感光体1とは逆極
性のバイアスを印加することにより、転写材Pに転写さ
れずに中間転写ベルト5上に残留している転写残トナー
に一次転写時と逆極性の電荷が付与される。33はバイ
アス電源である。ここでは、直流に交流を重畳して印加
している。
ナーは、電子写真感光体1との当接部およびその近傍に
おいて電子写真感光体1に静電的に転写されることによ
り、中間転写体がクリーニングされる。この工程は一次
転写と同時に行うことができるため、スループットの低
下を生じない。
転写残トナーに電荷を与える部材(電荷付与手段)を付
加するだけでよく、中間転写ベルト上に別途クリーニン
グ手段や廃トナーボックスを設置する場合と比較して、
電子写真装置の小型化やコストダウンが図れる。
付属する廃トナー容器に集まるため、プロセスカートリ
ッジを交換する際に廃トナー容器も交換され、別の廃ト
ナーボックスを交換する必要がなく、メンテナンス性も
向上する。
方式では、一次転写工程と転写残トナーを電子写真感光
体に戻すという2種類の工程が同時に行われるため、電
子写真感光体に感度の差や表面の微細な割れがあった際
に一次転写される画像に影響が出やすくなる。
ング方式を採用した場合には、中間転写体と電子写真感
光体とが、本発明の上記特性を満足することが特に重要
である。換言すれば、この中間転写ベルトクリーニング
方式は、本発明が有効に作用し好ましい。
感光体一体プロセスカートリッジの一例を示す。
中間転写ベルト5と電子写真感光体1、電荷付与手段9
および電子写真感光体クリーニング手段13、そして、
ローラー形状の一次転写手段(一次転写ローラー)6が
一体のユニットとして非図示のフレームに収まるように
構成され、電子写真装置本体と容易に着脱できるように
なっている。
ジは、前述のように転写残トナーを一次転写と逆の極性
に帯電させ、一次転写部で電子写真感光体に戻すために
必要な機構、本図では中抵抗の弾性体のローラー形状の
電荷付与手段(電荷付与ローラー)9を装備している。
ニング手段として、クリーニングブレードを採用してい
る。
廃トナー容器も一体となっており、中間転写ベルト−電
子写真感光体双方の転写残トナーもカートリッジ交換時
に同時に廃棄されるため、メンテナンス性の向上に貢献
している。
ローラーで張架され部品点数の削減と小型化を図ってい
る。ここで、8は駆動ローラーであると同時に電荷付与
ローラーの対向ローラー、かつ、二次転写対向ローラー
となっている。
ョンローラー12はスライドする機構を有しており、圧
縮ばねにより矢印の方向に圧接され、中間転写ベルトに
張力を与えている。そのスライド幅は1〜5mm程度
で、ばねの圧力合計は5〜100N程度である。
は非図示のカップリングを有し、本体から回転駆動力が
伝達されるようになっている。
示す。
験方法>図5に示したように、直径20mmのアルミシ
リンダー上に厚さ5mm、JIS硬度45°のゴム(中
間転写ベルトに影響を与えないことを確認済みのもの)
を巻いた直径30mmのゴムローラー12に中間転写ベ
ルト5を架ける。50は電子写真感光体に対向するロー
ラーである。
向に20Nの力がかかっている。
±5%の力で中間転写ベルトに当接する。当接する部位
は、あらかじめ、中間転写ベルトと電子写真感光体の双
方にマークを入れておく。
力を中間転写ベルトと電子写真感光体の当接している軸
方向の長さ(cm)で除した数値であり、当接長さが3
0cm、線厚が0.5Nであれば、総圧は15N必要と
なる。
要最低限のサイズの箱に治めて完全に遮光すると共に箱
内部に発生した気化物質が容易に拡散しないようにす
る。ただし、箱は完全に密閉せず、湿度が測定環境と同
等になるよう設計されている。
高温高湿の環境下に投入し、必要時間(10時間または
336時間)静置する。
表面観察方法>放置試験を行った中間転写ベルトおよび
電子写真感光体でマークが付いている当接部位3箇所と
当接部近傍の非当接部位2箇所を10mm×10mmの
大きさで切り出し、走査電子顕微鏡(SEM)で拡大し
てクラックの有無について確認する。クラックがあった
場合は、その大きさを計測する。
を行った電子写真感光体を図6に示す装置にセットす
る。
より矢印の方向に回転され、帯電装置2で均一に帯電さ
れる。本試験機で交流に直流を重畳した電源32を使用
している。3は露光光であり、51は表面電位計であり
記録装置53により表面電位を連続的に記録できるよう
になっている。52は前露光手段であり、強露光して帯
電前の電荷を消去する。
速120mm/sで回転させ、露光光3は使用せず、前
露光手段52は使用しつつ、帯電装置2の電圧を調整し
て非当接部位の表面電位がほぼ−600Vを示すように
する。
を、記録装置53を用いて0.002秒間隔で電子写真
感光体5回転分記録する。
間転写ベルトと当接していた部位で最も平均値と差異の
大きい数値を各回転ごとに抜き出し、5回転分の平均を
求める。これらの値から下式で電位の変化量(%)を求
める。 (当接部電位平均値−全体電位平均値)/全体電位平均
値×100(%) 明部電位の測定は、露光光3の発光強度を調整して表面
電位が−150Vになるようにする。以下、暗部電位同
様に電位変化を記録し、算出する。この値が±20%以
内であれば本発明の範囲に入っているといえる。説明は
負帯電としたが、帯電極性および露光波長は、電子写真
感光体の種類に応じて適宜選択する。
に超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)、試
料箱は超高抵抗測定用試料箱TR42(アドバンテスト
社製)を使用するが、主電極は直径25mm、ガード・
リング電極は内径41mm、外径49mmとする。
形に打ち抜き機または鋭利な刃物で切り抜く。
−Pd蒸着膜により電極を設け、もう一方の面はPt−
Pd蒸着膜により直径25mmの主電極と内径38m
m、外径50mmのガード電極を設ける。
1030(日立製作所製)で蒸着操作を2分間行うこと
により得られる。
する。
ンプルはあらかじめ同雰囲気下に12時間以上放置して
おく。
0秒、測定30秒とし、印加電圧100Vで測定を行
う。
ラは、最低値1μmのダイアルゲージにおいて、ベルト
の両端部から50mm、中央について周方向に等間隔で
4点全周にわたって測定し、中間転写ベルト1本につき
合計12点を平均した。
層詳細に説明する。
味する。
0mmのアルミニウムシリンダーに浸漬塗装により導電
性金属酸化物とフェノール樹脂からなる膜厚20μmの
導電層を設けた。
る膜厚1μmの中間層を上記導電層上に塗装し、さらに
その上に電荷発生物質としてガリウムフタロシアニンを
含有する膜厚0.05μmの電荷発生層を浸漬塗布で形
成した。
る電荷輸送物質0.9部、
輸送物質8.1部と、
0部からなる膜厚20μmの電荷輸送層を前記電荷発生
層上にやはり浸漬塗装により設け、直径約47mmの剛
体ドラム形状の電子写真感光体1を製造した。
り中間転写ベルトを製造した。
1:三洋化成工業(株)製) 11部 酸化亜鉛 25部 この材料を、シリンダー内の減圧装置が付いた2軸の押
し出し機を使用して、210℃の温度で各材料を溶融混
練しつつ、気化成分を減圧除去した。
し出してカットし、ペレットとした。
満たすため、物質の移動を生じ難い高分子量の抵抗調整
剤であるポリエーテルエステルアミドを使用し、さらに
不活性の無機粉体として酸化亜鉛を加えて、電子写真感
光体との当接面面積を低減させるような構成としたもの
である。
イ103は直径100mmの単層用環状ダイでスリット
は0.8mmとした。
分に加熱乾燥させた成形用原料1を投入し、加熱溶融し
てダイから210℃で筒状に押し出した。
置されており、押し出されたフィルムに周囲から空気を
吹き付け、冷却を行った。
は、気体導入路104より空気を吹き込み、直径140
mmまで拡大膨張した後、引き取り装置で一定の速度で
連続的に引き取った。
整した。なお、空気の導入は直径が所望の値になった時
点で停止した。
置108で筒状フィルムをカットした。
して筒状フィルム1を成形した。
金属からなる一組の円筒型を用いてサイズと表面平滑性
の調整および折り目除去を行った。
1を被せた。
ィルム1を被せた内形を挿入し、170℃で40分間加
熱した。この際にも、気化成分や低分子量成分の除去が
促進されていた。
部をカットし、端部裏面にウレタンエラストマーからな
る蛇行防止部材を取り付けて、直径140mm、長さ2
50mm、肉厚100μmの中間転写ベルト1を作製し
た。
体1を使用して本発明の方法で当接試験を行った。
表面割れ確認用および電位確認用の3つを1組とした。
の高温高湿の環境下に放置し、放置時間は10時間と3
36時間とした。
電子顕微鏡による表面観察を行ったところ、10時間放
置サンプル、336時間放置サンプルとも、電子写真感
光体および中間転写ベルトに割れは認められなかった。
1日間放置した後、電子写真感光体の明部電位および暗
部電位を測定したところ、当接部位と非当接部位との差
異は認められず、良好な結果であった。
間放置後、中間転写ベルトと電子写真感光体を図7に示
す構成の中間転写ベルト−電子写真感光体一体プロセス
カートリッジに組み込んだ。これを実施例1のプロセス
カートリッジとする。
に分割される。
ニット50である。
とる電子写真感光体フレーム259に電子写真感光体
1、帯電手段(帯電ローラー)2、電子写真感光体クリ
ーニング手段(クリーニングブレード)253、スクリ
ュー254、ドラムシャッター255を主要部品として
構成されている。
トユニット251である。
中間転写ベルト5を二次転写対向ローラー8とテンショ
ンローラー(従動ローラー)12により張架し、かつ、
電子写真感光体1と対向する中間転写ベルト内側には一
次転写手段(一次転写ローラー)258、二次転写対向
ローラー(駆動ローラー)8には電荷付与手段9が配置
されている。なお、二次転写対向ローラー(駆動ローラ
ー)8は中間転写ベルト5を回転させるための駆動ロー
ラーとしての機能も有している。
レーム259の左右両端に設けられた突起部271が、
中間転写ベルトフレーム245に設けられた位置決め穴
272にそれぞれ挿入され、一方、電子写真感光体フレ
ーム259の幅方向中央に設けられたスナップフィット
形式のフック部の爪273が、中間転写フレーム245
のロック穴274に嵌められて連結されている。
れた位置決め穴272、およびロック穴274は、電子
写真感光体フレーム259に設けられた突起部271、
フック部爪273より所定量だけ大きめの穴が開けられ
ており、電子写真感光体ユニット250と中間転写ベル
トユニット251の間には、所定量の相対的位置移動が
可能な構成となっている。
272aが設けられ、着脱しやすくなっている。
50のフック爪273を押して中間転写ベルトユニット
251のロック穴274から外し、電子写真感光体ユニ
ット250を回転させることで、図8、図9に示すよう
に電子写真感光体ユニットと中間転写ベルトユニットに
分割できる。
光体ユニット250の突起部271を中間転写ベルトユ
ニット251の位置決め穴272に差込み、取り外し時
とは逆方向に回転させて、フック爪273をロック穴2
74に押し込むことで、2つのユニットが連結される。
間転写ベルトユニットとに分離可能であり、電子写真感
光体ユニットと中間転写ベルトユニットとを連結する連
結手段を有するという構成を採ることで、ユーザーは、
プロセスカートリッジを電子写真装置本体から取り出し
た後に、取り出したプロセスカートリッジを電子写真感
光体ユニットと中間転写ベルトユニットとに分離し、寿
命に達したユニットのみを交換することが可能となり、
ユーザーのコスト負担も軽減することができる。
続されており、プロセスカートリッジを画像形成装置本
体に組み込んだ際に、画像形成装置本体から非図示の給
電板を通して電荷付与手段9に給電可能となる。これに
よって、中間転写ベルト5上の転写残トナーを、感光体
と逆の極性に帯電させることができる。
ルト5には離接自在に配置された電荷付与手段9が当接
され、電子写真感光体1とは逆極性のバイアスを印加す
ることにより、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト
5上に残留している転写残トナーに一次転写時と逆極性
の電荷が付与される。ここでは直流に交流を重畳して印
加した。
残トナーは、電子写真感光体1との当接部およびその近
傍において電子写真感光体1に静電的に転写されること
により、中間転写ベルトがクリーニングされる。この工
程は一次転写と同時に行うことができるため、スループ
ットの低下を生じなかった。
ネ圧は、左右合計で20N、スライド量は2.5mm、
テンションローラー(従動ローラー)および二次転写対
向ローラー(駆動ローラー)の直径は28mmのものを
用いた。
プロセスカートリッジを、図1に示す構成の電子写真装
置に設置し、同じ環境下で80g/m2紙にフルカラー
画像のプリント試験を行った。
iのデジタルレーザー方式とした。
ムラおよび転写抜けなどの問題の無い良好なフルカラー
画像が得られた。
の試験方法で抵抗測定を行ったところ体積抵抗値は9.
8×1011Ω・cmであった。
プロセスカートリッジの輸送試験を行った。
プロセスカートリッジを船便で輸送した後、帰路は航空
便とし、船による高温高湿環境の輸送と航空輸送を同時
に行った際の問題の発生の有無を確認するものとした。
上記と同様のプリント試験を行ったところ、やはり問題
のない画像が得られ、長期間輸送を行っても問題の無い
性能を有していることが実証された。
した以外は、実施例1と同様にして中間転写ベルト2を
作製した。
0部 ポリエーテルエステルアミド(ペレスタットNC632
1:三洋化成工業(株)製) 8部 パーフルオロブタンスルホン酸カリウム 2部 酸化亜鉛 25部 パーフルオロブタンスルホン酸カリウムは、塩の中でも
水溶性が低い点と、フッ素含有のためフッ化ビニリデン
樹脂(PVDF)と相溶しやすいなど、高温高湿下でも
中間転写ベルト表面に析出しにくい特性を有していた。
様の方法で物性の測定と画像プリント試験、および、輸
送試験を行った。その結果は実施例1と同様に良好なも
のであった。
し、樹脂に合わせて、混練および成形、型加熱温度をそ
れぞれ260℃に上げた。また、型加工において外型の
内面粗さをやや粗くなるように変更した。それ以外は、
実施例1と同様にして中間転写ベルト3を成形した。
子写真感光体に特に悪影響を与える低分子量の有機物を
含まないことが特徴である。
様の方法で物性の測定と画像プリント試験、および、輸
送試験を行った。その結果は、実施例1と同様に良好な
ものであった。
レートの代わりにポリカーボネートZを用いた以外は、
実施例1と同様にして電子写真感光体2を作製した。こ
の電子写真感光体2を使用した以外は、実施例1と同様
の方法で物性の測定と画像プリント試験、および、輸送
試験を行った。その結果は、実施例1と同様に良好なも
のであった。
した以外は、実施例1と同様にして比較中間転写ベルト
1を製造した。
1:三洋化成工業(株)製) 20部 パーフルオロブタンスルホン酸 4部 フタル酸ジオクチル(可塑剤) 1部 比較中間転写ベルト1について、実施例1と同様の試験
と画像プリント試験を行ったところ、10時間の当接試
験を行った電子写真感光体上に長さ0.5〜0.8μm
のクラックが少数発生し、さらに、336時間当接試験
した電子写真感光体上には、30〜150μmのクラッ
クが多数発見された。
真感光体の電位を測定したところ、中間転写ベルトと当
接していた部位の明部電位が周囲より21%高く、当接
部位の暗部電位は逆に15%低くなっていた。さらに、
336時間当接した電子写真感光体の中間転写ベルトと
当接していた部位の電位は、明部電位が32%も高く、
暗部電位は周囲より21%低くなっていた。
いて実施例1の方法で画像を確認した。
トーン画像や白画像において中間転写ベルトとの当接部
に対応する部位で画像濃度が濃くなり、336時間放置
した電子写真感光体ではハーフトーンやベタ白画像にも
っと顕著な高濃度のスジが発生し、高濃度の画像では逆
に色の薄いスジが発生した。さらに、輸送試験をしたプ
ロセスカートリッジでもハーフトーン画像と白画像にお
いて濃度の濃いスジが発生し、長期間の輸送に耐えられ
ないことが判明した。
記のとおりに変更し、各材料をよく混合後、加熱した遠
心成形用型に流し込み、回転させつつ溶媒の気化とウレ
タン化反応を行って、遠心成形法により直径140m
m、厚さ500μmのウレタンエラストマーからなるベ
ルトを作製し、端部カットおよび蛇行防止リブを貼り付
けて比較中間転写ベルト2を作製した。
チレングリコールから合成) 100部 イソシアネート(トリレンジイソシアネート(TD
I)) 20部 導電性カーボンブラック 20部 メチルイソブチルケトン(溶媒) 100部 比較中間転写ベルト2について、実施例1と同様の方法
で物性の測定と画像プリント試験を行ったところ、10
時間の当接放置試験を行った電子写真感光体において中
間転写ベルトと当接していた部位に3〜12μmのクラ
ックが多数発見された。
体は、中間転写ベルト当接部に500〜800μmのク
ラックが多数あり、中間転写ベルト当接部近傍も長さ1
5〜30μm程度のクラックが少数発生していたため、
溶媒などの気化成分により直接接触していない部位でも
影響があるものと推測された。
トとの当接部位と周囲との電位差は10時間放置で暗部
電位は大差なく、明部電位で+8%、336時間放置で
は明部電位で+18%であった。
電子写真感光体で中間転写ベルト当接部に対応してハー
フトーン画像に濃度の濃いスジ状部分があり、さらに当
接部とその周囲で文字や細線のボケも発生した。
画像不良が発生した。
ッジでも上記と同様の現象が発生しており、長期間の輸
送に耐えられないことが判明した。
で、着脱する電子写真装置の小型化とコストダウンが図
れ、長期間の輸送や放置においても、良好な画像が得ら
れるプロセスカートリッジ、該プロセスカートリッジを
有する電子写真装置、該プロセスカートリッジ用の中間
転写ベルトを提供することができる。
プロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略図で
ある。
プロセスカートリッジの概略図である。
概略構成図である。
概略構成図である。
法を示す図である。
法を示す図である。
写ベルト−感光ドラム一体プロセスカートリッジであ
る。
写ベルトユニットである。
ラムユニットである。
グブレード) 254 スクリュー 255 ドラムシャッター 258 一次転写手段(一次転写ローラー) 259 電子写真感光体フレーム 271 突起部 272 位置決め穴 272a テーパー部 273 フック部の爪 274 ロック穴
Claims (39)
- 【請求項1】 トナーの画像を担持するための電子写真
感光体と、 該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベルト
と、 該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ
該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段とを
一体に支持し、 電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッ
ジであって、 該当接部を、該電子写真感光体と該中間転写ベルトとを
線圧0.5N/cmで当接させることにより形成して、
45℃/95%RH環境下で10時間放置した後に、 該電子写真感光体の該当接部の暗部電位および明部電位
と、該電子写真感光体の該当接部でない箇所の暗部電位
および明部電位との差が、それぞれ20%未満であり、
かつ、 該電子写真感光体の表面および該中間転写ベルトの表面
のどちらにも長さ1μm以上の割れが発生しないことを
特徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項2】 前記電子写真装置が、前記電子写真感光
体から一次転写された中間転写ベルト上のトナーの画像
を、さらに転写材に転写する二次転写手段を有する電子
写真装置である請求項1に記載のプロセスカートリッ
ジ。 - 【請求項3】 さらに、前記中間転写ベルト上のトナー
を前記当接部にて前記電子写真感光体に戻して前記中間
転写ベルトをクリーニングするために、前記中間転写ベ
ルト上のトナーに前記一次転写時のトナーの極性と逆の
極性の電荷を付与するための電荷付与手段を一体に支持
する請求項1または2に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項4】 さらに、前記電子写真感光体をクリーニ
ングするための電子写真感光体クリーニング手段を一体
に支持する請求項1〜3のいずれかに記載のプロセスカ
ートリッジ。 - 【請求項5】 前記電子写真感光体クリーニング手段
が、弾性ブレードを有するブレードクリーニング手段で
ある請求項4に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項6】 前記電子写真感光体を有する電子写真感
光体ユニットと前記中間転写ベルトを有する中間転写ベ
ルトユニットとに分離可能であり、該電子写真感光体ユ
ニットと該中間転写ベルトユニットとを連結する連結手
段を有する請求項1〜5のいずれかに記載のプロセスカ
ートリッジ。 - 【請求項7】 前記当接部を、前記電子写真感光体と前
記中間転写ベルトとを線圧0.5N/cmで当接させる
ことにより形成して、45℃/95%RH環境下で33
6時間放置した後に、 該電子写真感光体の当接部の暗部電位および明部電位
と、該電子写真感光体の該当接部でない箇所の暗部電位
および明部電位との差が、それぞれ20%未満である請
求項1〜6のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項8】 前記中間転写ベルトの体積抵抗率が、1
×106〜8×10 13Ω・cmであり、前記中間転写
ベルトの肉厚が40〜300μmである請求項1〜7の
いずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項9】 前記中間転写ベルトが、 環状ダイから溶融押し出しして筒状フィルムを得る溶融
押し出し工程と、 該溶融押し出し工程により得られた筒状フィルムの内部
に気体を注入して内容積を調整することによって該筒状
フィルムの直径の制御を行う直径制御工程と、 該直径制御工程により直径が制御された筒状フィルムが
冷却固化するまで、該筒状フィルムを支持する部材を用
いることなく、該筒状フィルムを成形する成形工程と、 成形工程により成形された筒状フィルムを切断して中間
転写ベルトを得る切断工程とを有する製造方法により製
造された中間転写ベルトである請求項1〜8のいずれか
に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項10】 前記成形工程により成形された筒状フ
ィルムの肉厚が、前記環状ダイのダイギャップの1/3
以下である請求項9に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項11】 前記成形工程により成形された筒状フ
ィルムの直径が、前記環状ダイの直径の101〜300
%である請求項9または10に記載のプロセスカートリ
ッジ。 - 【請求項12】 前記中間転写ベルトが、2本のローラ
ーで張架されている請求項1〜11のいずれかに記載の
プロセスカートリッジ。 - 【請求項13】 前記中間転写ベルトを張架するローラ
ーの少なくとも1つが1mm以上スライドし、かつ、該
ローラーが中間転写ベルトに対して5N以上の力をかけ
る機構を有している請求項1〜12のいずれかに記載の
プロセスカートリッジ。 - 【請求項14】 前記電子写真感光体が剛体のドラム形
状であり、かつ、直径が60mm以下である請求項1〜
13のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項15】 前記電子写真感光体が支持体上に膜厚
が10〜60μmの電荷輸送物質を含有する層を有し、
該電荷輸送物質の含有量が電荷輸送物質を含有する層全
質量に対して20〜80質量%である請求項1〜14の
いずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項16】 前記電荷輸送物質を含有する層の膜厚
が15〜40μmであり、前記電荷輸送物質の含有量が
電荷輸送物質を含有する層全質量に対して30〜60質
量%である請求項15に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項17】 前記電子写真感光体が、感光層として
電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含
有する電荷輸送層を有する積層型感光層を有し、該電荷
輸送層が、ポリカーボネートまたはポリアリレートを含
有する請求項1〜16のいずれかに記載のプロセスカー
トリッジ。 - 【請求項18】 前記電子写真感光体が、下記式(1)
で示される構造を有する電荷輸送物質または下記式
(2)で示される構造を有する電荷輸送物質を含有する
請求項1〜17のいずれかに記載のプロセスカートリッ
ジ。 【外1】 【外2】 - 【請求項19】 前記電子写真感光体が、前記式(1)
で示される構造を有する電荷輸送物質と前記式(2)で
示される構造を有する電荷輸送物質の両方を含有する請
求項18に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項20】 トナーの画像を担持するための電子写
真感光体と、 該電子写真感光体を帯電するための帯電手段と、 該帯電手段によって帯電された電子写真感光体に静電潜
像を形成するための露光手段と、 該露光手段によって形成された電子写真感光体の静電潜
像をトナーにより現像し、電子写真感光体にトナーの画
像を形成するための現像手段と、 該電子写真感光体から該トナーの画像が一次転写された
後に転写されたトナーの画像を転写材に二次転写するた
めの、該電子写真感光体との当接部を有する中間転写ベ
ルトと、 該当接部にて該電子写真感光体から該中間転写ベルトへ
該トナーの画像を一次転写するための一次転写手段とを
有し、 少なくとも該電子写真感光体と、該中間転写ベルトと、
該一次転写手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着
脱自在であるプロセスカートリッジを有し、 該当接部を、該電子写真感光体と該中間転写ベルトとを
線圧0.5N/cmで当接させることにより形成して、
45℃/95%RH環境下で10時間放置した後に、 該電子写真感光体の該当接部の暗部電位および明部電位
と、該電子写真感光体の該当接部でない箇所の暗部電位
および明部電位との差が、それぞれ20%未満であり、
かつ、 該電子写真感光体の表面および該中間転写ベルトの表面
のどちらにも長さ1μm以上の割れが発生しないことを
特徴とする電子写真装置。 - 【請求項21】 さらに、前記電子写真感光体から一次
転写された中間転写ベルト上のトナーの画像を、さらに
転写材に転写する二次転写手段を有する請求項20に記
載の電子写真装置。 - 【請求項22】 前記プロセスカートリッジが、さら
に、前記中間転写ベルト上のトナーを前記当接部にて前
記電子写真感光体に戻して前記中間転写ベルトをクリー
ニングするために、前記中間転写ベルト上のトナーに前
記一次転写時のトナーの極性と逆の極性の電荷を付与す
るための電荷付与手段を一体に支持するプロセスカート
リッジである請求項20または21に記載の電子写真装
置。 - 【請求項23】 前記プロセスカートリッジが、さら
に、前記電子写真感光体をクリーニングするための電子
写真感光体クリーニング手段を一体に支持するプロセス
カートリッジである請求項20〜22のいずれかに記載
の電子写真装置。 - 【請求項24】 前記電子写真感光体クリーニング手段
が、弾性ブレードを有するブレードクリーニング手段で
ある請求項23に記載の電子写真装置。 - 【請求項25】 前記プロセスカートリッジが、前記電
子写真感光体を有する電子写真感光体ユニットと前記中
間転写ベルトを有する中間転写ベルトユニットとに分離
可能であり、該電子写真感光体ユニットと該中間転写ベ
ルトユニットとを連結する連結手段を有するプロセスカ
ートリッジである請求項20〜24のいずれかに記載の
電子写真装置。 - 【請求項26】 前記当接部を、前記電子写真感光体と
前記中間転写ベルトとを線圧0.5N/cmで当接させ
ることにより形成して、45℃/95%RH環境下で3
36時間放置した後に、 該電子写真感光体の当接部の暗部電位および明部電位
と、該電子写真感光体の該当接部でない箇所の暗部電位
および明部電位との差が、それぞれ20%未満である請
求項20〜25のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項27】 前記中間転写ベルトの体積抵抗率が、
1×106〜8×1013Ω・cmであり、前記中間転
写ベルトの肉厚が40〜300μmである請求項20〜
26のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項28】 前記中間転写ベルトが、 環状ダイから溶融押し出しして筒状フィルムを得る溶融
押し出し工程と、 該溶融押し出し工程により得られた筒状フィルムの内部
に気体を注入して内容積を調整することによって該筒状
フィルムの直径の制御を行う直径制御工程と、 該直径制御工程により直径が制御された筒状フィルムが
冷却固化するまで、該筒状フィルムを支持する部材を用
いることなく、該筒状フィルムを成形する成形工程と、 成形工程により成形された筒状フィルムを切断して中間
転写ベルトを得る切断工程とを有する製造方法により製
造された中間転写ベルトである請求項20〜27のいず
れかに記載の電子写真装置。 - 【請求項29】 前記成形工程により成形された筒状フ
ィルムの肉厚が、前記環状ダイのダイギャップの1/3
以下である請求項28に記載の電子写真装置。 - 【請求項30】 前記成形工程により成形された筒状フ
ィルムの直径が、前記環状ダイの直径の101〜300
%である請求項28または29に記載の電子写真装置。 - 【請求項31】 前記中間転写ベルトが、2本のローラ
ーで張架されている請求項20〜30のいずれかに記載
の電子写真装置。 - 【請求項32】 前記中間転写ベルトを張架するローラ
ーの少なくとも1つが1mm以上スライドし、かつ、該
ローラーが中間転写ベルトに対して5N以上の力をかけ
る機構を有している請求項20〜31のいずれかに記載
の電子写真装置。 - 【請求項33】 前記電子写真感光体が剛体のドラム形
状であり、かつ、直径が60mm以下である請求項20
〜32のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項34】 前記電子写真感光体が支持体上に膜厚
が10〜60μmの電荷輸送物質を含有する層を有し、
該電荷輸送物質の含有量が電荷輸送物質を含有する層全
質量に対して20〜80質量%である請求項20〜33
のいずれかに記載の電子写真装置。 - 【請求項35】 前記電荷輸送物質を含有する層の膜厚
が15〜40μmであり、前記電荷輸送物質の含有量が
電荷輸送物質を含有する層全質量に対して30〜60質
量%である請求項34に記載の電子写真装置。 - 【請求項36】 前記電子写真感光体が、感光層として
電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含
有する電荷輸送層を有する積層型感光層を有し、該電荷
輸送層が、ポリカーボネートまたはポリアリレートを含
有する請求項20〜35のいずれかに記載の電子写真装
置。 - 【請求項37】 前記電子写真感光体が、下記式(1)
で示される構造を有する電荷輸送物質または下記式
(2)で示される構造を有する電荷輸送物質を含有する
請求項20〜36のいずれかに記載の電子写真装置。 【外3】 【外4】 - 【請求項38】 前記電子写真感光体が、前記式(1)
で示される構造を有する電荷輸送物質と前記式(2)で
示される構造を有する電荷輸送物質の両方を含有する請
求項37に記載の電子写真装置。 - 【請求項39】 請求項1〜19のいずれかに記載のプ
ロセスカートリッジ用であることを特徴とする中間転写
ベルト。
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